JP2001315777A - 物品運搬保管装置 - Google Patents

物品運搬保管装置

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JP2001315777A JP2000135235A JP2000135235A JP2001315777A JP 2001315777 A JP2001315777 A JP 2001315777A JP 2000135235 A JP2000135235 A JP 2000135235A JP 2000135235 A JP2000135235 A JP 2000135235A JP 2001315777 A JP2001315777 A JP 2001315777A
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智昭 荒井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 物品を載せる物品載置台に4本の支柱を着脱
可能に取り付け、その支柱の上部に上蓋を着脱可能に取
り付けて成る物品運搬保管装置において、支柱を物品載
置台から外した後、その支柱を効率よく運搬できるよう
にする。 【解決手段】 物品載置台3から外した2本同士の支柱
4を互いに平行に隣り合せ、これらを着脱可能ではある
が、一体的に固定連結する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、物品載置台と、該
物品載置台に着脱可能に取り付けられる複数の支柱とを
有する物品運搬保管装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電気製品などの工業製品、各種部品、建
築材料などの各種材料、家具、天然物又はその他の各種
物品を運搬し、又はこれを保管するために用いられる上
記形式の物品運搬保管装置は従来より周知である。かか
る物品運搬保管装置によって物品を運搬し、又は保管す
るには、その装置の物品載置台上に、直接又は他の部材
を介して物品を載せると共に、その物品のまわりを取り
囲んだ状態で、複数の支柱を物品載置台に取り付け、当
該物品を物品運搬保管装置ごと運搬し、又はこれを保管
する。
【0003】例えば、上述の物品運搬保管装置を用いて
物品を或る場所から他の場所に輸送し、その輸送先で物
品を物品載置台から降ろした後、物品運搬保管装置を元
の場所に輸送して回収するようなとき、支柱を物品載置
台から外すことができるので、これらを小さく折り畳ん
だ状態にして効率よく元の場所に運搬することができ
る。物品運搬保管装置の非使用時に、その物品運搬保管
装置を保管しておくときも同様である。
【0004】ところが、物品運搬保管装置には複数本の
支柱が設けられているので、これらの支柱を物品載置台
から外したとき、各支柱がばらばらになっていると、こ
れらを運搬するときの作業能率が低下する。また、これ
らの支柱を運搬し、或いは保管するときに大きなスペー
スが必要となる。このような不具合は、多数の物品運搬
保管装置の支柱をまとめて元の場所に返送し、又は保管
するときに顕著となる。
【0005】互いに隣り合う2本の支柱を、接近又は離
隔可能に連結部材によって連結した物品運搬保管装置が
本出願人により提案されているが(特開平11−348
985号公報)、この装置の場合も、支柱を物品載置台
から外したとき、その支柱同士が相対的に動くことがで
きるので、これらの支柱を効率よく運搬することは難し
い。
【0006】そこで、物品載置台から外した複数の支柱
を、例えばバンドやひもなどの締結具によって束ねた状
態にして、これらを運搬し又は保管することも考えられ
る。ところが、このようにするには、物品運搬保管装置
と共に締結具を常に携帯しなければならないため、物品
の運搬作業と、物品運搬保管装置の回収作業が煩雑なも
のとならざるを得ない。しかも複数の支柱を締結具で束
ねても、これらの支柱が互いに動かぬように強固に束ね
ることは容易ではない。
【0007】一方、物品載置台上に物品を載せ、その物
品載置台に複数の支柱を取り付けて物品を運搬すると
き、物品と支柱との間に大きな隙間があると、その運搬
時に加えられる衝撃力などによって、物品が大きな振幅
で振動し、物品がダメージを受けるおそれがある。そこ
で、物品と支柱との間に緩衝体を配置し、その物品を、
緩衝体を介して支柱により保持するようにすると、物品
の振動を抑えることができる。
【0008】従来は、このような緩衝体として、ダンボ
ール紙などを用い、かかる緩衝体を物品と支柱との間に
詰め込んでいたが、このような緩衝体を物品と支柱の間
から外れないように保持しておくことは容易でなく、ま
た物品と支柱の間に緩衝体を詰め込む作業が厄介なもの
となっていた。また、通常は、ダンボール紙を輸送先な
どで廃棄していたが、これによって多量の廃棄物が発生
していた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した新
規な認識に基づきなされたものであって、その第1の目
的は、物品載置台から外した複数の支柱を効率よく束ね
て運搬し、又は保管しておくことのできる冒頭に記載し
た形式の物品運搬保管装置を提供することにある。
【0010】また、本発明の第2の目的は、物品と支柱
との間に緩衝体を簡単かつ確実に配置することのできる
冒頭に記載した形式の物品運搬保管装置を提供すること
にある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記第1の目
的を達成するため、冒頭に記載した物品運搬保管装置に
おいて、前記物品載置台から外した少なくとも2本の支
柱を、互いにほぼ平行に隣り合せた状態で着脱可能に連
結する支柱連結手段を当該支柱自体に設けたことを特徴
とする物品運搬保管装置を提案する(請求項1)。
【0012】その際、前記支柱連結手段は、互いに連結
される一方の支柱に形成された凸部と、他方の支柱に形
成され、かつ前記凸部に嵌合する凹部とを有していると
有利である(請求項2)。
【0013】また、上記請求項1又は2に記載の物品運
搬保管装置において、互いに連結された少なくとも2本
の支柱より成る支柱束を、互いにほぼ平行に隣り合せた
状態に組み合せるための係合部を各支柱に形成すると有
利である(請求項3)。
【0014】さらに、本発明は、上記第2の目的を達成
するため、冒頭に記載した形式の物品運搬保管装置にお
いて、物品載置台に載置された物品と物品載置台に取り
付けられた前記支柱との間に配置される緩衝体と、該緩
衝体を支柱に保持するための保持手段とを有しているこ
とを特徴とする物品運搬保管装置を提案する(請求項
4)。
【0015】その際、前記保持手段は、緩衝体と支柱の
うちの一方に設けられた突起と、その他方に形成され、
かつ前記突起が嵌合する係合穴とを有していると有利で
ある(請求項5)。
【0016】また、上記請求項5に記載の物品運搬保管
装置において、前記係合穴は支柱に形成され、かつ該支
柱の長手方向に沿って複数の係合穴が形成されていると
有利である(請求項6)。
【0017】さらに、上記請求項4乃至6のいずれかに
記載の物品運搬保管装置において、前記保持手段は、支
柱に形成され、かつ該支柱の長手方向に長く延びる溝
と、前記緩衝体に形成され、かつ前記溝に嵌合する突出
部とを有し、該突出部は、緩衝体の長手方向に離間した
少なくとも2個所の位置に設けられていると有利である
(請求項7)。
【0018】また、上記請求項7に記載の物品運搬保管
装置において、前記突出部には、前記溝に係合して、突
出部が溝から抜け出ることを防止する突部が形成されて
いると有利である(請求項8)。
【0019】さらに、上記請求項4乃至8のいずれかに
記載の物品運搬保管装置において、前記緩衝体は、ブロ
ー成形により形成された内部が中空な少なくとも1つの
緩衝部材を有していると有利である(請求項9)。
【0020】また、上記請求項4乃至9のいずれかに記
載の物品運搬保管装置において、前記緩衝体は、その厚
さ方向に重ね合された状態で互いに着脱可能に連結され
た複数の緩衝部材を有していると有利である(請求項1
0)。
【0021】さらに、上記請求項4乃至10のいずれか
に記載の物品運搬保管装置において、前記物品載置台か
ら外した2本の支柱を、互いにほぼ平行に隣り合せた状
態で着脱可能に連結する支柱連結手段を有し、該支柱連
結手段により2本の支柱を連結したとき、これらの支柱
の内側に、少なくとも一方の支柱に保持された緩衝体が
収容される空間が形成されるように、当該支柱の横断面
形状を設定すると有利である(請求項11)。
【0022】また、上記請求項1乃至11のいずれかに
記載の物品運搬保管装置において、物品載置台に取り付
けられた複数の支柱の上部に着脱可能に取り付けられる
上蓋を有していると有利である(請求項12)。
【0023】さらに、上記請求項12に記載の物品運搬
保管装置において、前記上蓋には、該上蓋を複数の支柱
の上部に取り付けたとき、各支柱の上部を挟んで当該支
柱と上蓋とを位置決めする上蓋位置決め手段が設けられ
ていると有利である(請求項13)。
【0024】また、上記請求項12又は13に記載の物
品運搬保管装置において、前記上蓋を複数の支柱の上部
に取り付けたとき、該上蓋が支柱から外れないように、
当該上蓋を各支柱に対してロックするロック手段を有し
ていると有利である(請求項14)。
【0025】さらに、上記請求項14に記載の物品運搬
保管装置において、前記ロック手段は、前記支柱に形成
されたロック穴と、前記上蓋に摺動可能に組み付けら
れ、先端部が前記ロック穴に嵌合するロック部材とを有
し、該ロック部材の先端部が前記ロック穴に嵌合する向
きに該ロック部材を付勢するばねが当該ロック部材自体
に形成されていると有利である(請求項15)。
【0026】また、上記請求項15に記載の物品運搬保
管装置において、前記上蓋を支柱の上部に取り付けるべ
く、該上蓋を支柱の上部に対して押圧したとき、前記ロ
ック部材の先端部が支柱の上端縁に圧接して当該上端縁
により加圧され、該ロック部材が、前記ばねの作用に抗
して前記ロック穴から離れる向きに移動し、ロック部材
の先端部がロック穴に整合したとき、該先端部が前記ば
ねの作用でロック穴に嵌合するように、当該先端部に傾
斜面が形成されていると有利である(請求項16)。
【0027】さらに、上記請求項12乃至16のいずれ
かに記載の物品運搬保管装置において、前記上蓋の周辺
部の少なくとも一部に、該上蓋の中央部に向けて漸次高
さが高くなった傾斜ガイド面が形成されていると有利で
ある(請求項17)。
【0028】また、上記請求項1乃至17のいずれかに
記載の物品運搬保管装置において、前記物品載置台に
は、前記支柱の下部が嵌合する取付溝が形成されている
と有利である(請求項18)。
【0029】さらに、上記請求項1乃至18のいずれか
に記載の物品運搬保管装置において、前記物品載置台
は、前記支柱の下部が嵌合するピンを有していると有利
である(請求項19)。
【0030】また、上記請求項1乃至19のいずれかに
記載の物品運搬保管装置において、前記物品を物品載置
台に対して位置決め保持する物品保持部材を有し、該物
品保持部材は、物品載置台の異なった位置に取り付け可
能となっていると有利である(請求項20)。
【0031】さらに、上記請求項20に記載の物品運搬
保管装置において、前記物品保持部材は、物品載置台の
上面に形成された取付孔に着脱可能に嵌合する嵌合部
と、物品が載置される物品載置部と、該物品載置部より
も上方に立上がった物品位置決め部とを有し、物品は物
品保持部材を介して物品載置台に載置されるように構成
されていると有利である(請求項21)。
【0032】また、上記請求項1乃至21のいずれかに
記載の物品運搬保管装置において、前記支柱は、樹脂又
は金属の押し出し成形品より成ると有利である(請求項
22)。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態例を図面
に従って詳細に説明する。
【0034】図1乃至図3は物品運搬保管装置の一例を
示す斜視図であり、ここに示した物品運搬保管装置1
は、物品2が直接又は他の部材を介して載せ置かれる物
品載置台3と、その物品載置台3に着脱可能に取り付け
られる複数の、図示した例では4本の支柱4と、物品載
置台3に取り付けられた複数の支柱4の上部に着脱可能
に取り付けられる上蓋5(図1には示さず)とを有して
いる。図1乃至図3には物品2の一例として複写機を示
してあるが、他の物品を物品運搬保管装置1によって運
搬し又は保管することもできる。
【0035】図に一例として示した物品載置台3は、2
本の脚部6と、その両脚部6に一体に形成された載置板
7とを有し、両脚部6が床面などの設置面上に載置され
る。このとき、設置面と載置板7との間には、荷役装
置、例えばフォークリフトのフォーク8(図3)を差し
入れることのできる隙間Gが形成される。かかる物品載
置台3は、硬質樹脂の成形品より成るが、金属又は木
材、或いはこれらの複合材料などの高剛性材料により物
品載置台を構成することもできる。
【0036】物品運搬保管装置1を用いて物品2を運搬
し又は保管するには、先ず図1に示すように、物品載置
台3の載置板上面に物品2を載せ置く。その際、物品2
を物品載置台上に直に載せてもよいが、図示した例で
は、後に詳しく説明する物品保持部材9を介して物品2
を物品載置台3上に載置するように構成されている。こ
のとき、物品2を保護するため、可撓性の樹脂フィルム
ないしは樹脂シート、又は布などから成る図示していな
い袋で物品2を覆うようにしてもよい。
【0037】次いで、図2に示すように、物品載置台3
上の物品2を取り囲む状態に、4本の支柱4の下部を物
品載置台3の四隅に取り付ける。物品載置台3に取り付
けられた複数の支柱4は、載置板7の上面に対してほぼ
垂直に立ち上がった状態で、互いにほぼ平行に位置す
る。支柱も木材や金属などの材料により構成することが
できるが、本例の支柱4は、図4に示すように、樹脂又
は金属、好ましくは硬質樹脂の押し出は成形品より成
り、その外側壁10と複数の仕切壁11とによって、内
部に多数の中空部が区画されている。支柱4の全体の横
断面形状はほぼL字形となっている。
【0038】本例の物品運搬保管装置においては、各支
柱4は連結部材によって連結されておらず、従って物品
載置台3に複数の支柱4を取り付けたとき、各支柱4
は、それぞれ別々に独立して物品載置台3に取り付けら
れる。このため、これらの支柱4を物品載置台3から取
り外した時は、これらの支柱4は互いにばらばらに分離
した状態となる。互いに隣り合う2本の支柱同士を、連
結部材を介して、互いに接近又は離間可能に連結するこ
ともできるが、この場合も、これらの支柱を物品載置台
3から外しただけでは、各支柱は互いに相対的に動くこ
とができる。
【0039】図1に示すように、物品載置台3の四隅に
は、各支柱4の下部が嵌合する取付溝12が形成され、
図5に示すようにその各取付溝12に各支柱4の下部を
嵌合することにより、当該支柱4を物品載置台3に対し
て容易かつ正確に位置決めして取り付けることができ
る。各取付溝12の深さDは、例えば10乃至30mm程
度、好ましくは20mm程度であり、かかる取付溝12に
支柱4の下部を嵌合することにより、当該支柱4を物品
載置台3に対してほぼ垂直な状態に組み付けることがで
きる。
【0040】さらに、本例の物品載置台3は、その各取
付溝12が形成された部分から上方に突出するピン13
を有していて、各支柱4に形成されたピン取付穴14の
下部が各ピン13にそれぞれ嵌合する。図4に示すよう
に、ピン取付穴14は、支柱4の外側壁10の一部と、
一部の仕切壁11とにより区画され、支柱4の全長に亘
って形成されている。
【0041】上述のようにして複数の支柱4を物品載置
台3に取り付けた後、その支柱4の上部に図3に示すよ
うに上蓋5を取り付ける。これにより物品2は、上蓋5
と物品載置台3と複数の支柱4とによって取り囲まれた
状態で物品運搬保管装置1に収納される。この状態で、
物品2を運搬し、又は例えば倉庫などに保管しておくこ
とができる。
【0042】物品2を運搬するには、例えば、図3に示
すように載置板7の下方の隙間Gにフォークリフトのフ
ォーク8を差し込み、そのフォーク8を上昇させて物品
運搬保管装置1を物品2と共に持ち上げ、当該物品運搬
保管装置1をトラックなどに積載することができる。こ
のようにして、例えば、物品2の製造工場からユーザの
ところに物品2を輸送し、その輸送先で前述したところ
と逆の手順で、上蓋5を支柱4から外し、次いでその支
柱4を物品載置台3から取り外した後、物品2を物品載
置台3から降ろすことができる。上蓋5を用いると、物
品2の輸送中にその物品2の上部を保護することができ
るが、かかる上蓋5を取り付けずに物品を運搬し、又は
保管することも可能である。
【0043】上述のように、物品運搬保管装置1は、物
品を運搬するとき、又は物品を一時的又は長期的に保管
するとき、或いはその他の目的で物品を収納しておくも
のであり、物品収納装置ないしは物品保持装置とも称せ
られるべきものである。
【0044】前述のように物品2を所定の場所に輸送
し、その輸送先で物品2を物品運搬保管装置1から降ろ
した後、その物品運搬保管装置1を元の場所に返送し
て、その物品運搬保管装置1を何度も使用することがで
きる。物品運搬保管装置1を元の場所に返送するとき
は、物品載置台3と、その物品載置台3から外した支柱
4とをコンパクトに折り畳んだ状態にして運搬すること
ができる。ところが、複数の支柱がばらばらの状態で、
これらの支柱を運搬したとすれば、その運搬効率が低下
する。
【0045】そこで、本例の物品運搬保管装置1におい
ては、物品載置台3から外した2本の支柱同士を互いに
一体的に連結して支柱束とし、これを効率よく運搬でき
るように構成されている。以下、これに関連する構成を
詳細に説明する。
【0046】図1乃至図3に示した4本の支柱4は、全
て同一の横断面形状を有し、かつ同一のサイズに形成さ
れているが、これらの支柱4を識別する必要のあるとき
は、そのそれぞれに付した符号4A,4B,4C,4D
を用いて、各支柱を示すものとする。ここで、物品2を
挟んで互いに対向した2本の支柱4A,4Cは、互いに
上下を逆転した状態で物品載置台3に取り付けられてい
る。他の2本の支柱4B,4Dも同様である。図4に示
すように、各支柱4の外側壁10には、その支柱4の長
手方向全長に亘って延びる凸部15と凹部16がそれぞ
れ形成されている。
【0047】各支柱4を物品載置台3から外した時、そ
の各支柱4は、それぞれ分離したばらばらの状態にある
が、このような支柱4のうちの互いに上下が逆となった
2本の支柱4A,4Cを、図6及び図7に示すように、
その長手方向各端部を合致させ、かつ互いに平行に隣り
合せた状態にすると、その各支柱4A,4Cの凸部15
と凹部16がそれぞれ互いに対向する。そこで、両支柱
4A,4Cを、手操作により、図7に矢印Aで示すよう
に互いに接近する向きに加圧すると、一方の支柱4Aの
凸部15が他方の支柱4Cの凹部16に嵌まり込むと共
に、他方の支柱4Cの凸部15が一方の支柱4Aの凹部
16に嵌まり込む。その嵌め込み時に、凹部16と凸部
15を形成する支柱部分が極くわずかに弾性変形し、図
7に示したように凹部16と凸部15が互いに嵌合し終
えたとき、その支柱部分が元の形態に弾性復帰する。こ
のように凹部16と凸部15をクリック止めし、これら
を互いに係止することにより、両支柱4A,4Cは、こ
れらに或る大きさ以上の分離力を加えない限り、離脱し
ない状態に一体的に連結される。このようにして、これ
らの支柱4A,4Cを、互いに動かぬように束ねた支柱
束17とし、これを効率よく所定の場所に運搬し、或い
はこれを小さなスペースに保管しておくことができる。
【0048】他の2本の支柱4B,4Dも全く同様にし
て互いに連結し、これらを一体的な支柱束とし、これを
効率よく運搬し、或いは保管することができる。
【0049】物品運搬保管装置1を再び使用するとき
は、図7に示したように互いに連結した両支柱4A,4
Cを、手操作によって、矢印Aと反対方向に引っ張る
と、その凸部15と凹部16との係合が解除され、両支
柱4A,4Cが互いに分離される。このようにして、こ
れらの支柱4A,4Cをそれぞれ物品載置台3に取り付
けることができる。他の支柱4B,4Dも同様である。
支柱自体に形成された凸部15と凹部16は、支柱同士
を互いに着脱可能ではあるが、一体的に連結する支柱連
結手段の一例を構成している。
【0050】上述した例では、物品載置台3から外した
2本の支柱同士を互いに着脱可能に連結するように構成
したが、3本以上の支柱を互いに着脱可能に一体的に連
結し、これらをまとめて運搬又は保管するように構成す
ることもできる。
【0051】以上のように、本例の物品運搬保管装置
は、物品載置台から外した少なくとも2本の支柱を、互
いにほぼ平行に隣り合せた状態で着脱可能ではあるが、
一体的に固定連結する支柱連結手段を有しており、その
支柱連結手段が支柱自体に設けられている。図示した例
では、その支柱連結手段が、互いに連結される一方の支
柱に形成された凸部15と、他方の支柱に形成され、か
つ前記凸部15に嵌合する凹部16とを有している。こ
のように本例の支柱連結手段は、簡単な構造を有し、物
品運搬保管装置のコストの上昇を抑えることができる
が、他の形態の支柱連結手段を適宜採用することもでき
る。
【0052】支柱連結手段は、互いに連結される支柱自
体に設けられているので、物品の輸送時にバンドやひも
などの締結具を携帯せずに、物品載置台3から外した複
数の支柱4を容易かつ確実に束ねることができる。
【0053】また、図7に示すように2本の支柱4A,
4Cを互いに連結して支柱束17を構成したとき、その
支柱束17は、内部に空間Sが区画されたほぼロの字状
の横断面形状となる。その際、その支柱束17の外周面
には凹凸18が形成されていて、しかも全ての支柱4が
同一形態に形成されているので、図8に示すように、支
柱束同士を互いにほぼ平行に隣り合せた状態にすると、
支柱束17の凹凸18同士が互いに係合し、これらの支
柱4を密着させた状態で組み合せることができる。凹凸
18は、支柱束同士を組み合せるための係合部の一例を
構成している。このように、本例の物品運搬保管装置
は、互いに連結された少なくとも2本の支柱より成る支
柱束を、互いにほぼ平行に隣り合せた状態に組み合せる
ための係合部が各支柱に形成されている。
【0054】上述の係合部により、多数の支柱束17
を、互いにほぼ平行に隣り合せた状態に組み合せること
ができるので、多数の支柱束17をまとめて運搬し、又
はこれらを保管するとき、その支柱束同士がばらばらと
なって荷くずれを起こす不具合を防止でき、多数の支柱
4を極めて効率よく運搬し、又は保管することができ
る。
【0055】ところで、以上説明した物品運搬保管装置
1に物品2を載せたとき、物品2と支柱4との間に大き
な隙間があると、その物品運搬保管装置1を例えばトラ
ックに積載して輸送するとき、トラックの荷台から物品
運搬保管装置1に衝撃力が加えられることにより、物品
載置台3上の物品2が大きな振幅で振動するおそれがあ
る。
【0056】そこで本例の物品運搬保管装置において
は、物品載置台3に載せられた物品2と、物品載置台3
に取り付けられた各支柱4との間に、図9乃至図11に
示すように、緩衝体19をそれぞれ挟み込み、物品2を
緩衝体19を介して支柱4によって保持し、物品2の振
動発生を抑えるように構成され、しかもその緩衝体19
を各支柱4に保持するための保持手段が設けられている
(図1乃至図3は、緩衝体が取り付けられていないとき
の様子を示している)。以下に、この緩衝体19と保持
手段の具体的構成例とその作用を明らかにする。
【0057】図11に示したように、支柱4と物品2と
の間にできる隙間G1の大きさは、物品載置台3上に載
せられる物品2のサイズや形態などによって相違する
が、かかる隙間G1の大きさに合った厚さの緩衝体19
をその隙間G1に配置できるように、本例の緩衝体19
は、1個の緩衝部材、又は互いに着脱可能に連結された
複数個の緩衝部材から構成される。
【0058】図12には、3個の緩衝部材20,20
A,20Bが示されており、図13にはそのうちの1つ
の緩衝部材20の背面側が示されている。これらの緩衝
部材20,20A,20Bは、そのいずれも、樹脂をブ
ロー成形法により成形した内部が中空な細長形状の成形
品より成る。
【0059】図12に示すように、緩衝部材20の正面
側には、その長手方向に互いに離間して位置する少なく
とも2つの、図の例では3つの突出部21が形成され、
その各突出部21の各側面には、突部23がそれぞれ突
出した状態で形成されている。さらに3つの突出部21
のうちの真中の突出部の頂面には、突起24が突出形成
されている。また、図13に示すように、緩衝部材20
の背面側には、上述した各突出部21に対応した位置
に、その各突出部21が嵌合し得る形態とサイズの凹溝
22が形成され、さらにその各凹溝22を区画する各側
壁には、図11にも示すように係止溝25がそれぞれ形
成されている。
【0060】図12に示した緩衝部材20Aも、上述し
た緩衝部材20と全く同じ形状とサイズに形成されてい
る。これらの緩衝部材20,20Aを互いに連結するに
は、緩衝部材20の背面側と、もう1つの緩衝部材20
Aの正面側を対向させ、これらを手操作により矢印B方
向に加圧する。すると、緩衝部材20の背面側の各凹溝
22に、もう1つの緩衝部材20Aの正面側の各突出部
21が嵌まり込み、このとき緩衝部材20Aの各突出部
21に設けられた各突部23が、緩衝部材20の凹溝2
2の側壁に形成された係止溝25に嵌合してその係止溝
25に係止される。このように突部23と係止溝25を
クリック止めすることにより、両緩衝部材20,20A
は、図14に示すように、これらに或る大きさ以上の分
離力を加えない限り離脱しない状態に連結される。この
ようにして2個の緩衝部材20,20Aから成る厚さT
の緩衝体19を構成することができる。両緩衝部材2
0,20Aを、手操作により矢印B(図12)と反対方
向に所定の大きさ以上の力で引っ張ることにより、これ
らの緩衝部材20,20Aを互いに分離することができ
る。
【0061】図12に示した3本目の緩衝部材20B
も、その厚さT2が他の2本の緩衝部材20,20Aの
厚さT1と異なる点を除き、当該緩衝部材20,20A
と実質的に同じく構成され、この緩衝部材20Bも上述
したところと全く同様にして、図15に示すように他の
緩衝部材20A又は20Bに着脱可能ではあるが、一体
的に連結して1つの緩衝体19を構成することができ
る。また図16に示すように、3個の緩衝部材20,2
0A,20Bを連鎖的に着脱可能に連結して1つの緩衝
体19を構成することもできる。
【0062】上述したところから判るように、1つの緩
衝部材だけで緩衝体19を構成し、或いは同一厚さ又は
互いに異なる厚さの2個以上の緩衝部材を適宜連結して
緩衝体19を構成することができる。物品2と支柱4の
間の隙間G1の大きさに合った厚さの緩衝体19を構成
することができるのである。
【0063】図9乃至図11は、図12に示した2つの
緩衝部材20,20Bを互いに連結して緩衝体19を構
成し、その緩衝体19を物品2と支柱4の間の隙間G1
に配置するときの例を示してある。この例の場合には、
緩衝部材20の突出部21、突部23及び突起24が、
緩衝体19の突出部21、突部23及び突起24をそれ
ぞれ構成する。
【0064】ここで、図4及び図9乃至図11に示すよ
うに、物品載置台3に取り付けられた支柱4には、物品
載置台3上の物品2を向いた側の面に、支柱4の長手方
向全長に亘って溝26が形成されている。しかも、その
溝26の底壁を構成する支柱部分には、係合穴27が形
成されている。この係合穴27の数は1つであってもよ
いが、図示した例では、各支柱4に、その長手方向に沿
って複数の係合穴27が形成されている。
【0065】各緩衝体19を各支柱4に取付けるには、
図9に示すように、緩衝体19を支柱4に対して平行に
対向させ、その緩衝体19の突起24、図9乃至図11
に示した例では緩衝部材20の突起24(図12)を、
支柱4の所望する係合穴27に対置させ、その緩衝体1
9を支柱4に対して図9に矢印Cで示す方向に加圧す
る。これにより、図11に示すように、緩衝体19の突
出部21が支柱4に形成された溝26に嵌合すると共
に、緩衝体19の突起24が支柱4の係合穴27に嵌合
する。このとき、突出部21に形成された突部23が溝
26にクリック止めされて係止され、これによって緩衝
体19が支柱4に対して矢印C(図9)と反対の方向に
外れることが阻止される。しかも、緩衝体19の突起2
4が支柱4の係合穴27に嵌合しているので、緩衝体1
9が下方に落下することも阻止される。このようにし
て、各緩衝体19は各支柱4に対して離脱しない状態で
保持される。
【0066】図示した例では、全ての支柱4に緩衝体1
9を取り付けたが、所望する支柱4にだけ緩衝体19を
取り付けるようにしてもよい。また、図11に示すよう
に、物品2に接する緩衝部材20Bには、他の緩衝部材
が連結されないので、その緩衝部材20Bの背面側に凹
溝22(図13)を形成しなくともよい。
【0067】上述のように、緩衝体19が取り付けられ
た各支柱4を、前述のように、物品2の載置された物品
載置台3に取り付けることによって、図11に示した如
く、その物品2を緩衝体19を介して支柱4により保持
できるので、物品2の運搬中にその物品2が大きな振幅
で振動する不具合を阻止できる。また、手操作によって
緩衝体19を矢印Cと反対方向に引っ張ることにより、
簡単にその緩衝体19を支柱4から取り外すことができ
る。
【0068】上述したところから判るように、支柱4に
形成された溝26と係合穴27、及び緩衝体19に形成
された突起24と突出部21と突部23は、緩衝体19
を支柱4に保持する保持手段の一例を構成しているが、
これらの要素の一部だけで保持手段を構成し、或いは他
の適宜な保持手段を採用することもできる。また、緩衝
体の方に係合穴を形成し、支柱の方に、この係合穴に嵌
合する突起を形成して保持手段を構成することもでき
る。
【0069】いずれにしても、物品運搬保管装置は、物
品載置台に載置された物品と物品載置台に取り付けられ
た支柱との間に配置される緩衝体と、該緩衝体を支柱に
保持するための保持手段とを有しているので、運搬中の
物品が激しく振動する不具合を阻止できると共に、緩衝
体を支柱に対して容易に着脱でき、しかもその緩衝体を
支柱に確実に保持しておくことができる。さらに、緩衝
体は何度も使用でき、物品の輸送先でその緩衝体を廃棄
する必要はない。これにより発生する廃棄物の量を減少
させることができる。
【0070】また、前述のように、保持手段が、緩衝体
19と支柱4のうちの一方に設けられた突起24と、そ
の他方に形成され、かつ突起24が嵌合する係合穴27
とを有していると、緩衝体19が支柱4から落下するこ
とを阻止し、その緩衝体19を支柱4に確実に保持して
おくことが可能である。
【0071】さらに、図示した例のように、係合穴27
が支柱4に形成され、かつその支柱4の長手方向に沿っ
て複数の係合穴27が形成されていると、突起24を嵌
合させる係合穴27を自由に選択できるので、物品載置
台3上の物品2の形態やサイズ等に合せて、その物品2
を支柱4に対して、最も確実に保持できる高さ位置に取
り付けることができ、物品2の運搬時の物品の安定性を
より一層高めることができる。
【0072】さらに、図示した例のように、保持手段
が、支柱4に形成され、かつ該支柱4の長手方向に長く
延びる溝26と、緩衝体19に形成され、かつ上記溝2
6に嵌合する突出部21とを有していて、その突出部2
1が、緩衝体19の長手方向に離間した少なくとも2個
所の位置に設けられていると、緩衝体19を支柱4に取
り付けたとき、緩衝体19がその長手方向中央部を中心
として回転して、支柱4から外れることを阻止できる。
このように、緩衝体19を確実に支柱4に保持すること
が可能となる。
【0073】また、本例の物品運搬保管装置1のよう
に、突出部21に、支柱4の溝26に係合して、突出部
21が溝26から抜け出ることを防止する突部23が形
成されていると、支柱4に対する緩衝体19のずれ動き
をより一層確実に防止することができる。
【0074】発泡体や、ゴムなどの弾性体から成る中実
体によって緩衝体を構成することもできるが、図示した
例のように、緩衝体19が、ブロー成形により形成され
た内部が中空な少なくとも1つの緩衝部材を有している
と、その緩衝体19の外形保持性を高めることができる
と共に、その軽量化を達成できる。
【0075】また、前述のように、緩衝体19が、その
厚さ方向に重ね合された状態で互いに着脱可能に連結さ
れた複数の緩衝部材を有していると、物品2と支柱4の
間の隙間G1に合った厚さの緩衝体19を構成でき、運
搬中の物品2をより確実に保持して、これを保護するこ
とができる。
【0076】また、図7を参照して先に説明したよう
に、本例の物品運搬保管装置1は、物品載置台3から外
した2本の支柱4を、互いにほぼ平行に隣り合せた状態
で着脱可能に連結する支柱連結手段を有していて、その
2本の支柱4を互いに一体的に連結したとき、その内側
に空間Sが形成されるが、図17に示すように、この空
間Sに、支柱4に保持したままの緩衝体19を収容する
ことができる。図17には、一方の支柱4に緩衝体19
を保持した状態を示しているが、両方の支柱4のそれぞ
れが緩衝体19を保持したまま、これらの緩衝体19を
空間に収納することもできる。
【0077】このように、支柱連結手段により2本の支
柱4を連結したとき、これらの支柱4の内側に、少なく
とも一方の支柱4に保持された緩衝体19が収容される
空間Sが形成されるように、支柱4の横断面形状を設定
するのである。
【0078】上記構成により、支柱4を物品載置台3か
ら外して、その支柱4と物品載置台3を、例えば工場な
どの元の場所に搬送するとき、支柱束17の内側空間S
に緩衝体19を収納できるので、支柱4と緩衝体19を
小さくまとめてこれらを効率よく運搬することができ
る。これらを保管しておくときも同様である。
【0079】ところで、本例の物品運搬保管装置1は、
先に説明したように、物品載置台3に取り付けられた複
数の支柱4の上部に着脱可能に取り付けられる上蓋5を
有しており、この上蓋5は図3に示したように、支柱4
の上部に取り付けられる。その際、図3及び図25に示
すように、上蓋5の縁部には、下方に垂下するフランジ
部28が設けられていると共に、上蓋5の下面の四隅の
部分には、図18に示すように、フランジ部28に対向
して位置する2つの位置決め突部29が形成され(図2
1も参照)、上蓋5を支柱4の上部に取り付けたとき、
各支柱4の上部が、図19に示すように、各位置決め突
部29の先端面30とフランジ部28との間にがたつく
ことなく嵌合する。各支柱4の上部が、フランジ部28
と先端面30との間に挟まれ、これによって支柱4と上
蓋5とが位置決めされるのである。このように、上蓋5
には、その上蓋5を複数の支柱4の上部に取り付けたと
き、各支柱4の上部を挟んで当該支柱4と上蓋5とを位
置決めする上蓋位置決め手段が設けられている。図示し
た例では、フランジ部28と位置決め突部29が上蓋位
置決め手段を構成しているが、他の適宜な構成の上蓋位
置決め手段を採用することもできる。
【0080】上述の上蓋位置決め手段を設けることによ
り、上蓋5が支柱4に対してがたつくことなく取り付け
られる。
【0081】上蓋5は、木材又は金属によって構成する
こともできるが、本例の上蓋5は硬質樹脂の成形品より
成り、物品載置台3から物品を降ろした後、物品載置台
3及び支柱4と共に、上蓋5も元の場所に回収し、これ
を何度も使用できるように、上蓋5が高い耐久性と耐候
性を有するように構成されている。また、上蓋5を再生
プラスチック、例えば再生ポリプロピレンと紙の混合材
料を成形した成形品により構成すると、そのコストの低
減と重量の軽減を達成できる。
【0082】ところで、上蓋5を支柱4の上部に取り付
けたとき、その上蓋5が支柱4から外れないようにする
ため、樹脂フィルムなどを、支柱4と上蓋5のまわりに
巻き付け、上蓋5を支柱4に対して固定することもでき
る。ところが、このようにすると、使用後の樹脂フィル
ムは、物品の輸送先などで廃棄する必要があるため、多
量の廃棄物が発生するおそれがある。
【0083】そこで、本例の物品運搬保管装置1には、
上蓋5を複数の支柱4の上部に取り付けたとき、その上
蓋5が支柱4から外れないように、当該上蓋5を各支柱
4に対してロックするロック手段が設けられている。
【0084】本例のロック手段は、図3に示すように、
上蓋5の四隅に配置されたロック部材31を有してい
る。図20は、そのうちの1つのロック部材31を示す
拡大平面図であり、図21はそのロック部材31を上蓋
5から離脱して上蓋5の下側面を示す斜視図であり、図
22はそのロック部材31を斜め上方から見たときの斜
視図であり、さらに図23はロック部材31の正面図で
ある。ここに示したロック部材31は、樹脂、例えばポ
リアセタールを成形して成る一体の成形品により構成さ
れ、基部32と、その基部32の各側縁から上方に立ち
上がった一対のガイド片33と、連結部34を介して基
部32に一体に形成されたつまみ部35と、基部32に
一体に連結された幅狭の一対のばね36と、これらのば
ね36の自由端側を一体に連結する連結片37とを有し
ている。基部32の先端部38は先細状に形成され、そ
の先端部38の下側の面は傾斜面39となっている。
【0085】一方、上蓋5の隅部には、一対のガイド孔
40とほぼT字形の取付孔41がそれぞれ形成され、上
述したガイド部材31が、これらの孔40,41に上蓋
5の下側面の側から次のようにして組み付けられる。
【0086】各ガイド片33が、各ガイド孔40に上蓋
5の下側から挿入され、そのガイド孔40の長手方向に
摺動自在に嵌合する。このとき、各ガイド片33に形成
された段部42が各ガイド孔40の縁部43(図20)
に係合して、ガイド片33がガイド孔40から外れるこ
とが防止される。またロック部材31のつまみ部35
が、上蓋5の下側から、T字形の取付孔41の幅広部4
1Aを通して挿入され、そのつまみ部35が図20に示
したように、上蓋5の上側面よりも上方に突出する。こ
のとき、連結部34が取付孔41の幅狭部41Bにその
長手方向に摺動自在に嵌合する。また、一対のばね36
の自由端側を連結する連結片37が、取付孔41に隣接
する上蓋部分に形成された係止部44(図21)に圧接
した状態で係止される。このとき、ばね36は弾性変形
し、そのばね力でロック部材31は、図18及び図19
に矢印Eで示すようにその先端部38の側に向けて付勢
され、ガイド片33がガイド孔40の一端40Aに圧接
する。
【0087】また、支柱4には、図18に示すようにロ
ック穴45が形成されており、図19に示すように上蓋
5を支柱4の上部に取り付けたとき、ロック部材31
は、そのばね36の付勢作用によって、その先端部38
がロック穴45に入り込んでそのロック穴45に係合す
る。他のロック部材31も、全く同様にして、その先端
部が各支柱4に形成されたロック穴45に入り込む。こ
のようにして、上蓋5を支柱4の上部に取り付けたと
き、その上蓋5が、ロック部材31と、これが係合した
ロック穴45より成るロック手段によって、支柱4に対
してロックされ、上蓋5が支柱4から離脱することを阻
止できる。しかもロック部材31を設けた上蓋5を何度
も使用できるので、廃棄物の量が増える不具合も阻止で
きる。
【0088】各ロック部材31のつまみ部35を、手操
作により、図19及び図20に矢印Fで示す方向に加圧
すると、そのロック部材31は、ばね36の作用に抗し
て、矢印F方向にスライドし、その先端部38がロック
穴45から外れる。これにより上蓋5を上方に持ち上げ
て、支柱4から外すことができる。
【0089】上述のように、本例の物品運搬保管装置1
のロック手段は、支柱4に形成されたロック穴45と、
上蓋5に摺動可能に組み付けられ、先端部38が上記ロ
ック穴45に嵌合するロック部材31とを有しており、
しかもそのロック部材31の先端部38がロック穴45
に嵌合する向きに当該ロック部材31を付勢するばね3
6がロック部材自体に形成されている。このようにばね
36をロック部材自体に形成することにより、ロック手
段を構成する部品点数を減少でき、そのコストを低減で
きる利点が得られる。
【0090】また、上蓋5を支柱4の上部に取り付ける
とき、上蓋5を図18に矢印Hで示すように、支柱4の
上方からその支柱4に近づけてくると、ロック部材31
の先端部38の下側傾斜面39が支柱4の上端縁46に
当接し、上蓋5をさらに矢印Hで示す下方に押圧する
と、ロック部材31の傾斜面39が支柱4の上端縁46
によって加圧され、ロック部材31はばね36の作用に
抗して矢印F方向に摺動する。そして、上蓋5をさらに
押下し続けると、ロック部材31の先端部38が支柱4
の外側面を圧接しながら摺動し、その先端部38がロッ
ク穴45に整合したとき、ばね36の付勢作用によっ
て、ロック部材31は矢印E方向に摺動して、その先端
部38がロック穴45に入り込んで係合する。
【0091】上述のように、本例の物品運搬保管装置1
においては、上蓋5を支柱4の上部に取り付けるべく、
その上蓋5を支柱4の上部に対して押圧したとき、ロッ
ク部材31の先端部38が支柱4の上端縁46に圧接し
て当該上端縁により加圧され、該ロック部材31が、そ
のばね36の作用に抗してロック穴45から離れる向き
に移動し、ロック部材31の先端部38がロック穴45
に整合したとき、その先端部38がばね36の作用でロ
ック穴45に嵌合するように、当該先端部38に傾斜面
39が形成されている。
【0092】上記構成により、上蓋5を単に支柱4の上
部に押し付けるだけで、自動的にロック部材31をロッ
ク穴45に係合させ、上蓋5を支柱4に対してロックす
ることができ、その作業を容易に行うことができる。
【0093】ところで、図3に示したように支柱4の上
部に上蓋5を取り付けた状態で、その上蓋5の上に、別
の物品運搬保管装置を載せ、物品運搬保管装置を上下に
複数段積み重ねた状態にして、その各物品運搬保管装置
に搭載した物品を運搬し又はこれを保管することもでき
る。その際、上蓋5の周辺の2辺の部分5A,5Aと、
他の2辺の部分5B,5Bが平坦面となっていて、その
平坦な部分5A,5B以外の上蓋5の中央部は、その平
坦な部分5A,5Bよりも上方に突出している。このよ
うな上蓋5の上に他の物品運搬保管装置の物品載置台を
載せるとき、その各脚部6,6を上蓋5の平坦な部分5
A,5Aの上に載置し、両脚部6,6の間の載置板7の
部分から下方に垂下した補助脚部6A,6Aを上蓋5の
平坦な部分5B,5Bに載置する。これにより、上側の
物品運搬保管装置を下側の物品運搬保管装置に対して正
しく位置決めて上下に重ね合せることができる。
【0094】また、図3に示すように、上蓋5の周辺部
の一部には、上蓋5の中央部に向けて漸次高さが高くな
った傾斜ガイド面47が形成されている。この傾斜ガイ
ド面47は上蓋5の周辺部の全体に形成することもで
き、当該傾斜ガイド面は、上蓋の周辺部の少なくとも一
部に形成することができるものである。
【0095】前述のように、物品運搬保管装置1の上蓋
5の上に他の物品運搬保管装置を載せ、又はこれを降ろ
すとき、通常、上側の物品運搬保管装置の物品載置台3
を、図3に鎖線で示すようにフォークリフトなどの荷役
装置のフォーク8Aによって昇降させる。このような作
業を行うとき、フォーク8Aを下側の物品運搬保管装置
1の上蓋5の上に挿入したり、引き出すことになるが、
この上蓋5の周辺部には、傾斜ガイド面47が形成され
ているので、上蓋5上へのフォーク8Aの挿入又は引き
出し時に、フォーク8Aの先端部を、傾斜ガイド面47
によって案内することができる。これにより、フォーク
8Aの先端部が上蓋5に強く当って上蓋5に損傷を与え
る不具合を阻止できる。
【0096】また、物品運搬保管装置1の上蓋5の上
に、他の物品運搬保管装置ではなく、図示していない他
の物品を載せることもできるが、その物品を上蓋5に積
み降ろしするときも、上述の傾斜ガイド面47により物
品を案内することができるので、その積み降ろし作業を
楽に行うことができる。
【0097】また、前述のように、支柱4の下部が物品
載置台3に形成された取付溝12(図1)に嵌合し、し
かも物品載置台3に突設されたピン13(図5)に支柱
4の下部が嵌合しているので、図3に示した物品運搬保
管装置1の支柱4を水平方向に押して、その物品運搬保
管装置1を床面やトラック荷台面などの上で動かすとき
も、支柱4が物品載置台3から外れる不具合を防止でき
る。また物品2の運搬中に物品運搬保管装置1に加えら
れる衝撃によって、支柱4が物品載置台3から外れる不
具合も防止できる。
【0098】ところで、本例の物品運搬保管装置1は、
図1乃至図3に示したように、物品2を物品載置台3に
対して位置決め保持する物品保持部材9を有している
が、この物品保持部材9は、次に例示するように、物品
載置台3の異なった位置に取り付け可能となっている。
【0099】図24に示すように、物品載置台3の載置
板7には、多数の取付孔48が形成されている。これに
対し、各物品保持部材9は、物品載置台3の上面に形成
された取付孔48に着脱可能に嵌合する嵌合部49と、
物品が載置される物品載置部50と、該物品載置部50
よりも上方に立上がった物品位置決め部51とを有し、
物品載置台3に載置される物品2の形態に合った取付孔
48を選択し、その取付孔48に各物品保持部材9の嵌
合部49を差し入れて各物品保持部材9を物品載置台3
に対して位置決めする。次いで、その各物品保持部材9
の物品載置部50の上に物品2の下部を載せる。このよ
うにして、物品2は物品保持部材9を介して物品載置台
3に載置される。このとき、図3に示すように、物品保
持部材9の物品位置決め部51によって、物品2の下部
の側面を保持し、物品2の運搬中にも、その物品2が物
品載置台3に対してずれ動くことを防止できる。
【0100】上述のように、物品載置台3に形成された
多数の取付孔48を選択して物品保持部材9の嵌合部4
9を嵌合でき、物品保持部材9を、物品載置台3の異な
った位置に取り付けることができるので、形態又はサイ
ズの異なる各種物品2を、物品保持部材9によって位置
決めして保持することができる。また、本例の物品保持
部材9は、その物品載置部50上に物品2が載るので、
物品保持部材9はその物品2の荷重によって物品載置台
3に対して押し付けられる。このため、物品保持部材9
の嵌合部49を物品載置台3に形成された取付孔48に
嵌合させるだけで、その物品保持部材9を物品載置台3
に対して不動に固定することができる。物品保持部材9
を物品載置台3に対してロックするロック手段が不要と
なり、物品運搬保管装置の構成部品数を減少させること
ができるのである。
【0101】また、前述のように、物品保持部材を設け
ずに、物品2を物品載置台3上に直に載置してもよい
が、この場合、その物品載置台3の上面に、物品2を位
置決めするための目印を設けておくことが好ましい。こ
の目印としては、例えば物品載置台3の上面に塗布した
ペイントマーキングやその上面に貼付したラベル、或い
は物品載置台3の上面に形成した溝などを用いることが
できる。
【0102】なお、図24においては、支柱4の下部を
位置決めする取付溝とピンの図示は省略してある。
【0103】また、先に説明したように、本例の物品運
搬保管装置1の各支柱4は、樹脂又は金属の押し出し成
形品より成るので、成形品を所定の長さ寸法に切断する
だけで、同一横断面形状の支柱を製造でき、そのコスト
の低減を達成できる。
【0104】本発明に係る物品運搬保管装置は、複写機
以外の各種物品を運搬し又は保管するように構成するこ
ともできる。
【0105】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、物品載置
台から外した支柱を確実に束ねることができるので、こ
れを効率よく運搬し、又は保管することができる。
【0106】請求項2に係る発明によれば、簡単な構成
の支柱連結手段により、支柱同士を連結して支柱束とす
ることができる。
【0107】請求項3に係る発明によれば、支柱束同士
を組み合せることができるので、これらの運搬中に支柱
束同士の荷くずれが発生する不具合を防止できる。
【0108】請求項4に係る発明によれば、物品と支柱
との間に配置された緩衝体によって、物品の運搬中に、
その物品が大きな振幅で振動する不具合を阻止できると
共に、緩衝体を支柱に簡単に保持させることができる。
【0109】請求項5に係る発明によれば、突起と係合
穴とを嵌合させることにより、緩衝体が下方に落下する
不具合を阻止できる。
【0110】請求項6に係る発明によれば、複数の係合
穴が形成されているので、突起を嵌合する係合穴を選択
することにより、緩衝体を支柱の所望する高さ位置に保
持することができる。
【0111】請求項7に係る発明によれば、支柱の溝に
緩衝体の突出部を嵌合することにより、緩衝体がその長
手方向中央部のまわりに回転してしまう不具合を阻止で
きる。
【0112】請求項8に係る発明によれば、突出部が溝
から抜け出る不具合を阻止できる。
【0113】請求項9に係る発明によれば、緩衝部材の
外形保持性を高め、その軽量化を達成できる。
【0114】請求項10に係る発明によれば、物品と支
柱の間の隙間の大きさに合った厚さの緩衝体を構成で
き、緩衝体によって物品を効率よく保持することができ
る。
【0115】請求項11に係る発明によれば、互いに連
結された2本の支柱の内側の空間に緩衝体を収容できる
ので、これらを小さくまとめて運搬し、又は保管するこ
とができる。
【0116】請求項12に係る発明によれば、物品載置
台上に載せられた物品の上部を上蓋によって保護するこ
とができる。
【0117】請求項13に係る発明によれば、上蓋を支
柱の上部に容易かつ確実に位置決めして取り付けること
ができる。
【0118】請求項14に係る発明によれば、上蓋が支
柱から外れることを阻止できる。
【0119】請求項15に係る発明によれば、ロック部
材自体に形成されたばねの付勢作用で、ロック部材をロ
ック穴に嵌合させるように構成されているので、ロック
手段の構成部品点数を減少でき、そのコストを低減する
ことができる。
【0120】請求項16に係る発明によれば、上蓋を支
柱に対して押圧するだけで、ロック部材をロック穴に嵌
合させることができるので、その作業を簡素化すること
ができる。
【0121】請求項17に係る発明によれば、上蓋への
物品の積み降ろし作業や、その上蓋の上に他の物品運搬
保管装置を載せ又は降ろすときの作業を容易に行うこと
ができる。
【0122】請求項18に係る発明によれば、物品載置
台に対して支柱を容易に位置決めして取り付けることが
できる。
【0123】請求項19に係る発明によれば、支柱が物
品載置台から外れる不具合を防止することができる。
【0124】請求項20に係る発明によれば、物品載置
台上に各種形態又はサイズの物品を正しく位置決めして
載置することができる。
【0125】請求項21に係る発明によれば、物品保持
部材を容易に物品載置台に取り付け、又は取り外すこと
ができる。
【0126】請求項22に係る発明によれば、同一横断
面形状の支柱を低コストで簡単に製造することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】物品運搬保管装置の物品載置台上に、物品保持
部材を介して、物品を載せたときの様子を示す斜視図で
ある。
【図2】物品載置台に4本の支柱を取り付けたときの様
子を示す斜視図である。
【図3】その支柱の上部に緩衝体を取り付けたときの様
子を示す斜視図である。
【図4】支柱の拡大平面図である。
【図5】図2のV−V線拡大断面図である。
【図6】2本の支柱を互いに平行に隣り合せ、これらを
連結して支柱束を構成したときの様子を示す斜視図であ
る。
【図7】図6に示した支柱束の拡大平面図である。
【図8】複数の支柱束を組み合せたときの平面図であ
る。
【図9】緩衝体を支柱に取り付けるときの様子を示す斜
視図である。
【図10】緩衝体を支柱に取り付けた後の様子を示す斜
視図である。
【図11】物品と支柱の間に緩衝体を配置した状態での
これらの水平断面図である。
【図12】複数の緩衝部材を示す斜視図である。
【図13】1つの緩衝部材の背面側を示す斜視図であ
る。
【図14】同じ形態の緩衝部材を互いに連結して構成し
た緩衝体の斜視図である。
【図15】厚さが互いに異なる緩衝部材を連結して構成
した緩衝体の斜視図である。
【図16】3個の緩衝部材を連結して構成した緩衝体の
斜視図である。
【図17】2本の支柱を連結した支柱束の内側の空間に
緩衝体を収容したときの平面図である。
【図18】上蓋を下側から見たときの斜視図である。
【図19】上蓋を支柱の上部に取り付けた状態で、上蓋
を下側から見たときの斜視図である。
【図20】上蓋に取り付けられたロック部材を、上蓋の
上側から見たときの平面図である。
【図21】ロック部材を上蓋から外した状態で、その上
蓋を下側から見たときの斜視図である。
【図22】ロック部材を斜め上方から見たときの斜視図
である。
【図23】ロック部材の正面図である。
【図24】取付孔の形成された物品載置台と、その取付
孔に嵌合する嵌合部を有する物品保持部材の斜視図であ
る。
【図25】上蓋を図3のX−X線に沿って切断した断面
図である。
【符号の説明】
1 物品運搬保管装置 2 物品 3 物品載置台 4 支柱 4A 支柱 4B 支柱 4C 支柱 4D 支柱 5 上蓋 9 物品保持部材 12 取付溝 13 ピン 15 凸部 16 凹部 17 支柱束 19 緩衝体 20 緩衝部材 20A 緩衝部材 20B 緩衝部材 21 突出部 23 突部 24 突起 26 溝 27 係合穴 31 ロック部材 36 ばね 38 先端部 39 傾斜面 45 ロック穴 46 上端縁 47 傾斜ガイド面 48 取付孔 49 嵌合部 50 物品載置部 51 物品位置決め部 S 空間 T1 厚さ T2 厚さ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 荒井 智昭 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 田中 勇 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 Fターム(参考) 3E063 AA11 CB04 CD08

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物品載置台と、該物品載置台に着脱可能
    に取り付けられる複数の支柱とを有する物品運搬保管装
    置において、 前記物品載置台から外した少なくとも2本の支柱を、互
    いにほぼ平行に隣り合せた状態で着脱可能に連結する支
    柱連結手段を当該支柱自体に設けたことを特徴とする物
    品運搬保管装置。
  2. 【請求項2】 前記支柱連結手段は、互いに連結される
    一方の支柱に形成された凸部と、他方の支柱に形成さ
    れ、かつ前記凸部に嵌合する凹部とを有している請求項
    1に記載の物品運搬保管装置。
  3. 【請求項3】 互いに連結された少なくとも2本の支柱
    より成る支柱束を、互いにほぼ平行に隣り合せた状態に
    組み合せるための係合部を各支柱に形成した請求項1又
    は2に記載の物品運搬保管装置。
  4. 【請求項4】 物品載置台と、該物品載置台に着脱可能
    に取り付けられる複数の支柱とを有する物品運搬保管装
    置において、 物品載置台に載置された物品と物品載置台に取り付けら
    れた前記支柱との間に配置される緩衝体と、該緩衝体を
    支柱に保持するための保持手段とを有していることを特
    徴とする物品運搬保管装置。
  5. 【請求項5】 前記保持手段は、緩衝体と支柱のうちの
    一方に設けられた突起と、その他方に形成され、かつ前
    記突起が嵌合する係合穴とを有している請求項4に記載
    の物品運搬保管装置。
  6. 【請求項6】 前記係合穴は支柱に形成され、かつ該支
    柱の長手方向に沿って複数の係合穴が形成されている請
    求項5に記載の物品運搬保管装置。
  7. 【請求項7】 前記保持手段は、支柱に形成され、かつ
    該支柱の長手方向に長く延びる溝と、前記緩衝体に形成
    され、かつ前記溝に嵌合する突出部とを有し、該突出部
    は、緩衝体の長手方向に離間した少なくとも2個所の位
    置に設けられている請求項4乃至6のいずれかに記載の
    物品運搬保管装置。
  8. 【請求項8】 前記突出部には、前記溝に係合して、突
    出部が溝から抜け出ることを防止する突部が形成されて
    いる請求項7に記載の物品運搬保管装置。
  9. 【請求項9】 前記緩衝体は、ブロー成形により形成さ
    れた内部が中空な少なくとも1つの緩衝部材を有してい
    る請求項4乃至8のいずれかに記載の物品運搬保管装
    置。
  10. 【請求項10】 前記緩衝体は、その厚さ方向に重ね合
    された状態で互いに着脱可能に連結された複数の緩衝部
    材を有している請求項4乃至9のいずれかに記載の物品
    運搬保管装置。
  11. 【請求項11】 前記物品載置台から外した2本の支柱
    を、互いにほぼ平行に隣り合せた状態で着脱可能に連結
    する支柱連結手段を有し、該支柱連結手段により2本の
    支柱を連結したとき、これらの支柱の内側に、少なくと
    も一方の支柱に保持された緩衝体が収容される空間が形
    成されるように、当該支柱の横断面形状を設定した請求
    項4乃至10のいずれかに記載の物品運搬保管装置。
  12. 【請求項12】 物品載置台に取り付けられた複数の支
    柱の上部に着脱可能に取り付けられる上蓋を有する請求
    項1乃至11のいずれかに記載の物品運搬保管装置。
  13. 【請求項13】 前記上蓋には、該上蓋を複数の支柱の
    上部に取り付けたとき、各支柱の上部を挟んで当該支柱
    と上蓋とを位置決めする上蓋位置決め手段が設けられて
    いる請求項12に記載の物品運搬保管装置。
  14. 【請求項14】 前記上蓋を複数の支柱の上部に取り付
    けたとき、該上蓋が支柱から外れないように、当該上蓋
    を各支柱に対してロックするロック手段を有する請求項
    12又は13に記載の物品運搬保管装置。
  15. 【請求項15】 前記ロック手段は、前記支柱に形成さ
    れたロック穴と、前記上蓋に摺動可能に組み付けられ、
    先端部が前記ロック穴に嵌合するロック部材とを有し、
    該ロック部材の先端部が前記ロック穴に嵌合する向きに
    該ロック部材を付勢するばねが当該ロック部材自体に形
    成されている請求項14に記載の物品運搬保管装置。
  16. 【請求項16】 前記上蓋を支柱の上部に取り付けるべ
    く、該上蓋を支柱の上部に対して押圧したとき、前記ロ
    ック部材の先端部が支柱の上端縁に圧接して当該上端縁
    により加圧され、該ロック部材が、前記ばねの作用に抗
    して前記ロック穴から離れる向きに移動し、ロック部材
    の先端部がロック穴に整合したとき、該先端部が前記ば
    ねの作用でロック穴に嵌合するように、当該先端部に傾
    斜面が形成されている請求項15に記載の物品運搬保管
    装置。
  17. 【請求項17】 前記上蓋の周辺部の少なくとも一部
    に、該上蓋の中央部に向けて漸次高さが高くなった傾斜
    ガイド面が形成されている請求項12乃至16のいずれ
    かに記載の物品運搬保管装置。
  18. 【請求項18】 前記物品載置台には、前記支柱の下部
    が嵌合する取付溝が形成されている請求項1乃至17の
    いずれかに記載の物品運搬保管装置。
  19. 【請求項19】 前記物品載置台は、前記支柱の下部が
    嵌合するピンを有している請求項1乃至18のいずれか
    に記載の物品運搬保管装置。
  20. 【請求項20】 前記物品を物品載置台に対して位置決
    め保持する物品保持部材を有し、該物品保持部材は、物
    品載置台の異なった位置に取り付け可能となっている請
    求項1乃至19のいずれかに記載の物品運搬保管装置。
  21. 【請求項21】 前記物品保持部材は、物品載置台の上
    面に形成された取付孔に着脱可能に嵌合する嵌合部と、
    物品が載置される物品載置部と、該物品載置部よりも上
    方に立上がった物品位置決め部とを有し、物品は物品保
    持部材を介して物品載置台に載置される請求項20に記
    載の物品運搬保管装置。
  22. 【請求項22】 前記支柱は、樹脂又は金属の押し出し
    成形品より成る請求項1乃至21のいずれかに記載の物
    品運搬保管装置。
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