JP2010105476A - 車両用駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】軽量化及び低コスト化を図りながら、ケースカバーの組付け性を向上させることができるインホイールタイプの車両用駆動装置を提供すること。
【解決手段】ドライブユニット10は、モータ20を収納するケース12と、ケース12の開口部12aを塞ぐケースカバー13とを有し、ケース12は、出力軸15を支持するボス部12bと、車両への取付部14とを備え、ケースカバー13は、ロータ25の一端を支持するロータ支持部19と、ロータ25の回転位置を検出するレゾルバ31の固定子31bとを備え、ロータ支持部19は、固定子31bの回転子31aへの組付けに先行してロータ25を支持するベアリング30に当接し、ロータ25の偏芯を修正しながらロータ25をステータ21と同芯上に配置して、レゾルバ31の組付け(固定子31bの回転子31aへの組付け)をスムーズに行うガイド13bが形成されたスリーブ部13aを備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、回転電機の駆動力を駆動車輪に伝達する車両用駆動装置に関する。より詳細には、駆動車輪内に収容されたインホイールタイプの車両用駆動装置に関するものである。
インホイールタイプの車両用駆動装置は、駆動車輪の中にモータ(回転電機)と減速装置とを備えており、モータの回転を減速装置によってトルク増幅して駆動車輪に伝達するようになっている。この種の駆動装置では、二分割された駆動装置ケースの一方(外側ケース)に、車輪の支持部が設けられ、他方(内側ケース)にモータステータの取付部、車両への取付部(懸架装置)が設けられている。つまり、大きな負荷を受ける箇所が駆動装置ケースのそれぞれに存在している(特許文献1)。
また、別の駆動装置として、車両への取付部、車輪の支持部、モータステータの取付部など大きな負荷を受ける箇所を駆動装置ケースに集中させ、ケースの開口部を塞ぐケースカバーを備えたものもある(特許文献2)。
特開2007−57015号公報 特開2005−81871号公報
しかしながら、上記した特許文献1に記載の駆動装置では、各ケースに対して大きな負荷が作用するため、ケースの接合部で各ケースの密着度が低下してオイル漏れが発生するおそれがあった。また、インホイールタイプの車両用駆動装置に対しては、車両のバネ下重量を軽くするために駆動装置の軽量化が望まれているが、この駆動装置では、各ケースに対して大きな負荷が作用するため、強度上ケースの軽量化を図ることが困難であった。
これに対して、特許文献2に記載の駆動装置では、ケースカバーには負荷が作用しないため、ケースとカバーとの接合部で両者の密着度が低下しないのでオイル漏れの発生を確実に防止することができる。また、ケースカバーに負荷が作用しないのでケースカバーを軽量化及び低コスト化することができる結果、駆動装置の軽量化及び低コスト化を図ることができる。
ところが、特許文献2に記載の駆動装置では、ケースカバーを組み付ける際、ロータが支持されていないため、ロータに備わる永久磁石の磁力によってロータが強力に偏芯させられてしまう。この状態で、ロータの回転位置を検出ための回転検出部をカバーとともに組み付けようとすると、回転検出部をロータにスムーズに組み付けることができないため、回転検出部がロータ等と干渉して損傷するおそれがあり、ケースカバーの組付けが非常に困難になるという問題があった。
そこで、本発明は上記した問題点を解決するためになされたものであり、軽量化及び低コスト化を図りながら、ケースカバーの組付け性を向上させることができるインホイールタイプの車両用駆動装置を提供することを課題とする。
上記問題点を解決するためになされた本発明は、コイルが巻かれたステータと、前記ステータの内周に回転可能に配置されたロータとを備える回転電機の駆動力を、駆動車輪に伝達するインホイールタイプの車両用駆動装置において、前記回転電機を収納する駆動装置ケースと、前記駆動装置ケースの開口部を塞ぐケースカバーとを有し、前記駆動装置ケースは、前記駆動車輪への出力部を支持する支持部と、車両への取付部とを備え、前記ケースカバーは、前記ロータの一端を支持するロータ支持部と、前記ロータの回転位置を検出する回転検出部とを備え、前記ロータ支持部は、前記回転検出部の前記ロータへの組付けに先行して前記ロータの端部に当接し、前記ロータの偏芯を修正しながら前記ロータを前記ステータと同芯上に配置して、前記回転検出部の前記ロータへの組付けをスムーズに行うガイドが形成されたスリーブ部を備えていることを特徴とする。
このインホイールタイプの車両用駆動装置では、回転電機を収納する駆動装置ケースに、駆動車輪への出力部を支持する支持部と、車両への取付部とが備わっている。つまり、駆動装置ケースに大きな負荷が作用する部分が集中して設けられている。そして、このような駆動装置ケースの開口部を塞ぐケースカバーには、ロータの一端を支持するロータ支持部と、ロータの回転位置を検出する回転検出部とが設けられているだけであり、負荷がほとんど作用しない。従って、ケースカバーの軽量化及び低コスト化を図ることができる。その結果、駆動装置の軽量化及び低コスト化を図ることができる。また、ケースカバーには負荷がほとんど作用しないため、駆動装置ケースとケースカバーとの接合部での密着度が低下しないのでオイル漏れの発生を確実に防止することもできる。
さらに、この車両用駆動装置では、ケースカバーを駆動装置ケースに組み付ける際、ガイドが形成されたスリーブ部によって、ロータの偏芯を修正しながら回転検出部をロータ等と干渉することなくスムーズに組み付けることができる。つまり、回転検出部をロータ等と干渉させることなく組み付けることができるので、ケースカバーの組付け性が向上する。
本発明に係るインホイールタイプの車両用駆動装置においては、前記ガイドは、先端から徐々に縮径するテーパ形状をなしており、先端部の径が前記ロータの偏芯量よりも大きくされていることが望ましい。
ガイドの形状をこのようにすることにより、ロータの偏芯を確実に修正することができるスリーブ部を、非常に簡単な構成で実現することができる。このことも、ケースカバーの低コスト化に寄与する。
また、本発明に係るインホイールタイプの車両用駆動装置においては、前記駆動装置ケースの前記ケースカバーとの接合面、又は前記ケースカバーの前記駆動装置ケースとの接合面のいずれか一方には、他方に形成された嵌合孔に嵌合する嵌合突起が設けられており、前記嵌合突起の先端部は、前記回転検出部の前記ロータへの組付けに先行して前記嵌合孔に嵌め合わされることが望ましい。
この車両用駆動装置では、駆動装置ケースのケースカバーとの接合面に嵌合突起が設けられるとともに、ケースカバーの駆動装置ケースとの接合面に嵌合突起が嵌合する嵌合孔が形成されている、あるいは、ケースカバーの駆動装置ケースとの接合面に嵌合突起が設けられるとともに、駆動装置ケースのケースカバーとの接合面に嵌合突起が嵌合する嵌合孔が形成されている。そして、ケースカバーを駆動装置ケースに組み付ける際、駆動装置ケース側又はケースカバー側に設けられた嵌合突起の先端部が、回転検出部の前記ロータへの組付けに先行して、ケースカバー側又は駆動装置ケース側に形成された嵌合孔に嵌め合わされる。
このようにして嵌合突起と嵌合孔とが嵌合することにより、ケースカバーが駆動装置ケースに対して正確に位置決めされる。これにより、スリーブ部によって偏芯したロータを確実にステータと同芯上に配置することができる。このため、回転検出部をロータ等と干渉させることなくロータに対してよりスムーズに組み付けることができるので、ケースカバーの組付け性を一層向上させることができる。
ここで、ケースカバーのスリーブ部にガイドを設けたことにより、その分だけ駆動装置の軸方向長さ(軸長)が長くなってしまうおそれがある。ところが、インホイールタイプの駆動装置に対してはコンパクト化が要請されているので、軸長をできるだけ短くすることが必要である。
そこで、本発明に係るインホイールタイプの車両用駆動装置においては、前記ロータ支持部が、前記回転検出部及び前記ステータのコイルエンドと軸方向にて重なり合うようにすればよい。
こうすることにより、ロータ支持部と回転検出部とが、ステータのコイルエンド内周側に位置するので、スリーブ部にガイドを設けたことによって駆動装置の軸長が長くなることを抑制することができる。
また、本発明に係るインホイールタイプの車両用駆動装置においては、前記ロータは、永久磁石を備えるロータコアと、前記ロータコアが固定されるロータハブとを備え、前記ロータハブのフランジ部には、前記スリーブ部の先端が当接しないように肉厚が薄くされた逃げ部が形成されていることも好ましい。
このようにロータハブのフランジ部に逃げ部を形成することにより、スリーブ部にガイドを設けたことによって駆動装置の軸長が長くなることを確実に抑えることができる。また、逃げ部だけを薄肉にしているため、フランジ部の中心は従来と同様の肉厚を確保することができるので、ロータシャフトとの接合面積を十分に確保でき必要な接合強度を保つことができる。
本発明に係るインホイールタイプの車両用駆動装置によれば、上記した通り、駆動装置ケースの軽量化及び低コスト化を図りながら、ケースカバーの組付け性を向上させることができる。
以下、本発明のインホイールタイプの車両用駆動装置を具体化した最も好適な実施の形態について、図面に基づき詳細に説明する。以下の実施の形態では、本発明を適用した電気自動車用のドライブユニットを例示して説明する。
そこで、本実施の形態に係るドライブユニットについて、図1〜図3を参照しながら説明する。図1は、実施の形態に係る電気自動車用のドライブユニットの概略構成を示す断面図である。図2は、従来のドライブユニットにおけるブレーキ装置の概略構成を示す断面図である。図3は、実施の形態に係るドライブユニットにおけるブレーキ装置の一部を示す分解斜視図である。
図1に示すように、ドライブユニット10は、駆動車輪11のホイールリム11a内に収められている。このドライブユニット10は、モータ(回転電機)20、プラネタリギヤ40、及びブレーキ装置60を有している。そして、モータ20及びプラネタリギヤ40がケース12内に収納されており、ケース12の開口部12aがケースカバー13によって塞がれている。ケースカバー13のケース12との接合面には、ケースカバー13のケース12に対する位置決めを行うためのノックピン50が複数本設けられている。一方、ケース12のケースカバー13との接合面には、これらのノックピン50が嵌合するピン孔51が形成されている。なお、ノックピン50の長さ(接合面から突出している長さ)は、ケースカバー13をケース12に取り付ける際、後述するレゾルバ31の組付けに先行してノックピン50の先端部がピン孔51に嵌合するように設定されている。そして、ケース12には車両への取付部14が設けられており、取付部14に組み付けられる懸架装置を介してケース12が車両に懸架されている。
また、ケース12のボス部12bには出力軸15がベアリング16を介して回転自在に支持されてケース外に突出している。そして、出力軸15にホイールリム11a固定用のハブ17がスプライン係合してナット18により抜止め・固定されている。
モータ20は、ブラシレスDCモータからなり、ケース12に固定されているステータ21と、ステータ21と微小間隔(エアギャップ)を存して回転自在に支持されているロータ25とを有している。ステータ21は、多数の積層鋼板からなり、内径側に配置される円環部から外径方向放射状に多数のティースが形成されたステータコア22と、ティースに巻回された3相のコイル23とを有している。このステータ21は、ケース12に固定されている。
一方、ロータ25は、多数の積層鋼板からなり、その内部に周方向所定間隔毎に埋込まれかつ軸方向に延びる希土類磁石等の永久磁石を備えるロータコア26と、ロータコア26を外周面に固定・支持するロータハブ27と、ロータハブ27の中心に固定されたロータシャフト28とを有している。ロータハブ27は、その内側端に内径方向に延びるフランジ部27aを有しており、このフランジ部27aがロータシャフト28に固定されている。ロータシャフト28は、一端部にてベアリング29を介して出力軸15に支持され、他端部にてベアリング30を介してケースカバー13のロータ支持部19に支持されている。
ロータ支持部19は、ケースカバー内側に延設されており、その先端部に先端側から徐々に縮径するテーパ形状をなすガイド13bが形成されたスリーブ部13aを備えている。ガイド13bは、ケースカバー13をケース12に取り付ける際、後述するレゾルバ31の組付けに先行してロータ25の端部(正確にはベアリング30)に当接して、ロータ25の偏芯を修正するものである。このガイド13bの最大径(先端部の径)は、ロータ25(ロータシャフト28)の偏芯量よりも大きく設定されている。また、ガイド13bの先端がロータハブ27のフランジ部27aに当接しないように、フランジ部27aには環状の逃げ部27cが形成されている。この逃げ部27cは、スリーブ部27bの内側に形成されており、その肉厚はスリーブ部27bの内側に位置するフランジ部27aよりも薄くされている。これにより、フランジ部27aの中心は従来と同様の肉厚を確保されているので、ロータシャフト28との接合面積を十分に確保でき必要な接合強度が保たれている。
そして、ロータ25の回転位置(回転角度)を検出するためのレゾルバ31が、ロータ25のケースカバー13側端部に設けられている。レゾルバ31は、回転子(励磁コイル)31aと固定子(検出コイル)31bを備えており、回転子31aがフランジ部27aに形成されたスリーブ部27bの外周に取り付けられ、固定子31bがケースカバー13に取り付けられている。本実施の形態では、ケースカバー13をケース12に組み付けることにより、回転子31aの外周に固定子31bが配置され、レゾルバ31が構成されるようになっている。
このようなモータ20は、車体内のコントローラ及びバッテリと電気的に接続されており、モータとして回転力を出力するとともに、回生ブレーキとしても機能する。なお、モータ20はブラシレスDCモータに限らず、他の同期式又は誘導式の交流モータ、さらには直流モータであってもよい。
プラネタリギヤ40は、サンギヤSが入力要素、キャリヤCRが出力要素、リングギヤRが固定(反力)要素となり、減速装置を構成している。すなわち、サンギヤSはロータシャフト28に一体的に成形されており、キャリヤCRは出力軸15に一体に構成されており、リングギヤRはケース12に固定されている。
具体的には、キャリヤCRは、出力軸15の一端に膨出して一体的に形成されているキャリヤ本体41と、キャリヤ本体41に一体に固定されているキャリヤカバー42とを有している。そして、これら本体41及びカバー42に亘って2本のピニオン軸43が配設され、これらピニオン軸43にそれぞれニードルベアリングを介してピニオンPが回転自在に支持されている。また、ケース12の内側面には、外周面にスプライン歯45を有するリング状の部材46がボルト47により固定されている。リングギヤRは、リング状部材46のスプライン歯45にその歯の段付き部が係合してスナップリング48により抜き止め係止されて、ケース12に一体に固定されている。
ブレーキ装置60は、ハブ17に固定されたブレーキロータ61と、ブレーキロータ61の外周端が内部を通過するようにケース12に取り付けられたブレーキキャリパ62とを有している。ブレーキキャリパ62は、ケース12の外周に配置されており、ブレーキピストン63と、ブレーキパッド64,65とを備えている。そして、ブレーキピストン63が、ケース12の一部を含めて構成されたピストンケース66内に収容されている。すなわち、ピストンケース66がケース12に一体化されている。これにより、ドライブユニット10では、図2に示す従来のドライブユニットにおけるブレーキ装置160のように、ピストンケース166とケース(駆動装置ケース)112とが別体構造である場合に比べ、径方向寸法が縮小されている。
このようなブレーキ装置60では、ブレーキピストン63を回転させることにより、ブレーキピストン63がピストンケース66内を前進(図1中左側に移動)するようになっている。なお、本実施の形態では、ブレーキピストン63をモータにより回転させるようになっている。そして、ブレーキピストン63が前進すると、ブレーキパッド64がブレーキピストン63によりブレーキロータ61側に押される。これに応答して、ブレーキパッド65がブレーキロータ61側に移動する。これにより、ブレーキロータ61がブレーキパッド64,65に挟み込まれ、駆動車輪11にブレーキがかかるようになっている。
そして、ブレーキ装置60では、ブレーキピストン63を元の位置に戻すための戻しバネとして、図3に示すように、引張スプリング67を使用し、これをケース12とブレーキロータ61との間に配置している。これにより、図2に示す従来のドライブユニットにおけるブレーキ装置160のように、戻しバネとしてトーションスプリング167を使用する場合に比べ、ブレーキ装置60をより一層径方向内側に配置することができ、ドライブユニット10の径方向寸法をより一層縮小することができる。
続いて、上記のような構成を有するドライブユニット10の組立手順について、図4及び図5を参照しながら説明する。図4は、実施の形態に係る電気自動車用のドライブユニットの組立途中の様子を示す図であり、ケースカバーを取り付ける前の状態を示したものである。図5は、実施の形態に係る電気自動車用のドライブユニットの組立途中の様子を示す図であり、ケースカバーをケースに取り付けている状態を示したものである。
ドライブユニット10を組み立てるには、図4に示すように、ケース12内にモータ20及びプラネタリギヤ40等を収容するとともに、ケース12の外周にブレーキ装置60を取り付けた状態で、ケース12を駆動車輪11及び車両に取り付ける。この状態においては、モータ20に備わるロータ25の一端が支持されていない。このため、ロータコア26に備わる永久磁石の磁力によってロータ25が強力に偏芯させられてしまう。
ここで、レゾルバ31の固定子31bが固定されたケースカバー13をケース12に組み付けようとすると、ロータ25が偏芯しているため、レゾルバ31の固定子31bを回転子31aの外周にスムーズに挿入する(組み付ける)ことができず、ケースカバー13の組付けが非常に困難になるおそれがある。
ところが、本実施の形態では、ケースカバー13のロータ支持部19に、テーパ状のガイド13bが形成されたスリーブ部13aを有している。そして、ガイド13bの最大径が、ロータ25の偏芯量よりも大きく設定されている。これらのことから、図5に示すように、ケースカバー13をケース12に組み付ける際、レゾルバ31の固定子31bが回転子31aの外周に組み付けられる前に、スリーブ部13aによりロータ25の偏芯が確実に修正されてロータ25がステータ21と同芯上に配置される。
また、このとき、ケースカバー13に設けられたノックピン50が、ケース12に形成されたピン孔51に嵌合し始める。これにより、ケースカバー13のケース12に対する位置決めが精度良く行われる。この状態から、ケースカバー13をケース12側に押し込み、ケース12にケースカバー13を接合すると、図1に示すドライブユニット10が完成する。このとき、ケースカバー13の組付けと同時に、レゾルバ31の固定子31bが回転子31aの外周に組み付けられる。このレゾルバ31の組み付け時には、ロータ25の偏芯が修正されているので、レゾルバ31の固定子31bがロータ25等に干渉することもない。このように、ドライブユニット10においては、ケースカバー13の組付け性が非常に良い。
このようにして組み立てられたドライブユニット10では、ステータ21のコイル23に電流が流されると、ロータ25が回転して、モータ20が所定のトルクを出力する。そして、モータ20の出力トルクは、ロータシャフト28を介してプラネタリギヤ40へ伝達される。プラネタリギヤ40は、ロータシャフト28から受けた出力トルクをサンギヤSを介して受け、その出力トルクをピニオンギヤPによって段階的に切り換えてキャリヤCRへ出力する。これにより、キャリヤCR及びハブ17が所定の回転数で回転し、駆動車輪11が駆動される。
そして、車両走行時などには、駆動車輪11及び車両からの負荷がドライブユニット10に作用するが、これらの負荷はすべてケース12に働き、ケースカバー13には働かない。このため、ケースカバー13には、ケース12のように高い強度が要求されない。従って、ケースカバー13の軽量化及び低コスト化を図ることができる。これにより、ドライブユニット10の軽量化及び低コスト化を図ることができる。
また、ケースカバー13には負荷がほとんど働かないので、ケース12とケースカバー13との接合面での両者の密着度が低下しないのでオイル漏れの発生を確実に防止することもできる。
ここで、インホイールタイプのドライブユニットに対してはコンパクト化が要請されているが、ドライブユニット10では、ケースカバー13のスリーブ部13aにガイド13bを設けたことにより、その分だけドライブユニット10の軸方向長さ(軸長)が長くなるおそれがある。
しかしながら、ドライブユニット10では、図1に示すように、ロータ25を支持するケースカバー13のロータ支持部19が、レゾルバ31及びステータ21のコイルエンド(コイル23がステータコア22から突出している部分)と軸方向にてオーバーラップして配置されている。また、ロータハブ27のフランジ部27aに、ガイド13bの逃げ部27cを設けている。これらのことから、ドライブユニット10では、ガイド13bを設けたことによって軸長が長くならないようにされている。
以上、詳細に説明したように本実施の形態に係るドライブユニット10によれば、ロータ25の一端を支持するロータ支持部19がケースカバー13に設けられている。そして、このロータ支持部19には、テーパ状のガイド13bが形成されたスリーブ部13aが備わっている。これにより、ケースカバー13をケース12に組み付ける際、ガイド13bによりロータ25の偏芯を修正しながらレゾルバ31を組み付けることができるので、ケースカバー13の組付け性が向上する。
また、ドライブユニット10では、出力軸15を支持するボス部12bと、車両への取付部14をケース12に設けているため、ケース12にのみ大きな負荷が作用し、ケースカバー13には負荷がほとんど作用しない。このため、ケースカバー13の軽量化及び低コスト化を図ることができる結果、ドライブユニット10の軽量化及び低コスト化を図ることができる。また、ケースカバー13に負荷がほとんど作用しないため、ケース12とケースカバー13との接合部で両者の密着度が低下しないのでオイル漏れの発生も確実に防止することができる。
なお、上記した実施の形態は単なる例示にすぎず、本発明を何ら限定するものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることはもちろんである。例えば、上記した実施の形態では、ノックピン50をケースカバー13に設けているが、ケース12にノックピン50を設けることもできる。この場合には、ピン孔51をケースカバー13側に形成すればよい。
実施の形態に係る電気自動車用のドライブユニットの概略構成を示す断面図である。 従来のドライブユニットにおけるブレーキ装置の概略構成を示す断面図である。 実施の形態に係るドライブユニットにおけるブレーキ装置の一部を示す分解斜視図である。 実施の形態に係る電気自動車用のドライブユニットの組立途中の様子を示す図であり、ケースカバーを取り付ける前の状態を示したものである。 実施の形態に係る電気自動車用のドライブユニットの組立途中の様子を示す図であり、ケースカバーをケースに取り付けている状態を示したものである。
符号の説明
10 ドライブユニット(車両用駆動装置)
11 駆動車輪
12 ケース
12a 開口部
12b ボス部(出力軸の支持部)
13 ケースカバー
13a スリーブ部
13b ガイド
14 取付部
15 出力軸
19 ロータ支持部
20 モータ
21 ステータ
25 ロータ
27 ロータハブ
27a フランジ部
27b スリーブ部
27c 逃げ部
28 ロータシャフト
31 レゾルバ
31a 回転子(励磁コイル)
31b 固定子(検出コイル)
40 プラネタリギヤ
50 ノックピン(嵌合突起)
51 ピン孔(嵌合孔)
60 ブレーキ装置

Claims (5)

  1. コイルが巻かれたステータと、前記ステータの内周に回転可能に配置されたロータとを備える回転電機の駆動力を、駆動車輪に伝達するインホイールタイプの車両用駆動装置において、
    前記回転電機を収納する駆動装置ケースと、
    前記駆動装置ケースの開口部を塞ぐケースカバーとを有し、
    前記駆動装置ケースは、前記駆動車輪への出力部を支持する支持部と、車両への取付部とを備え、
    前記ケースカバーは、前記ロータの一端を支持するロータ支持部と、前記ロータの回転位置を検出する回転検出部とを備え、
    前記ロータ支持部は、前記回転検出部の前記ロータへの組付けに先行して前記ロータの端部に当接し、前記ロータの偏芯を修正しながら前記ロータを前記ステータと同芯上に配置して、前記回転検出部の前記ロータへの組付けをスムーズに行うガイドが形成されたスリーブ部を備えている
    ことを特徴とする車両用駆動装置。
  2. 請求項1に記載する車両用駆動装置において、
    前記ガイドは、先端から徐々に縮径するテーパ形状をなしており、先端部の径が前記ロータの偏芯量よりも大きくされている
    ことを特徴とする車両用駆動装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載する車両用駆動装置において、
    前記駆動装置ケースの前記ケースカバーとの接合面、又は前記ケースカバーの前記駆動装置ケースとの接合面のいずれか一方には、他方に形成された嵌合孔に嵌合する嵌合突起が設けられており、
    前記嵌合突起の先端部は、前記回転検出部の前記ロータへの組付けに先行して前記嵌合孔に嵌め合わされる
    ことを特徴とする車両用駆動装置。
  4. 請求項1から請求項3に記載するいずれか1つの車両用駆動装置において、
    前記ロータ支持部は、前記回転検出部及び前記ステータのコイルエンドと軸方向にて重なり合っている
    ことを特徴とする車両用駆動装置。
  5. 請求項1から請求項4に記載するいずれか1つの車両用駆動装置において、
    前記ロータは、永久磁石を備えるロータコアと、前記ロータコアが固定されるロータハブとを備え、
    前記ロータハブのフランジ部には、前記スリーブ部の先端が当接しないように肉厚が薄くされた逃げ部が形成されている
    ことを特徴とする車両用駆動装置。
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