JP2010104124A - 回転電機、及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】広い帯域にわたって、シールド効果を発揮し得る回転センサ部を備えた回転電機、及びその製造方法を提供する。
【解決手段】固定子巻線に流れる電流を制御するスイッチング素子を備えたパワー部と回転子巻線に流れる電流を制御するスイッチング素子を備えた界磁電流制御回路部とは、回転子軸を回動自在に支持する一対のブラケットのうち一方のブラケットの所定の面に配置され、回転センサ部は、前記一方のブラケットの前記所定の面の近傍に配置されてなる回転電機であって、前記回転センサ部の外周部に固定されたリング状部材を備え、該リング状部材は、導電性を有する非磁性体部と磁性体部とから構成されていることを特徴とするものである。
【選択図】図1

Description

この発明は、電動機等の回転電機、及びその製造方法に関し、特に、車両等の比較的小さなスペースに設置され得る回転電機、及びその製造方法に関するものである。
従来、固定子電流等を制御する制御回路部と回転子の回転位置を検出する回転位置検出部とを一体に構成した制御装置一体型の回転電機は周知である。このような回転電機の出力の制御は、制御回路部に内蔵されたインバータ回路のスイッチング素子のスイッチング制御により回転電機の巻線に流れる電流を制御することにより行なう。即ち、スイッチング素子のオン時間とオフ時間との比率(デューティ比)を制御することによって、回転電機の巻線に流れる電流を制御し、回転電機の出力を制御するものである。
前述のスイッチング素子のスイッチング動作の際、スイッチング素子をオフにすると、その直前まで流れていた電流を瞬時に遮断するため急激な電流変化となり、この電流変化を打ち消すように電流路の周囲に磁界変化が発生する。この磁界変化が他の機器や回路に電磁ノイズとして現れ、誤動作を招く恐れがある。
特に制御装置一体型の回転電機に於いては、スイッチング素子を含むインバータ回路を備えた制御回路部と回転子の回転位置を検出する回転位置検出部とが近接して配置されることが多く、前述の急峻な電流変化によって発生する磁界変化が、回転位置検出部の領域に及び、回転位置検出部の動作に悪影響を及ぼす恐れがある。
そこで、従来、制御装置一体型回転電機に於いて、回転位置検出部を外部磁界からシールドするために、回転位置検出部の外周をシールド部材により覆うようにした技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)
特許文献1に示された従来の回転電機によれば、回転位置検出部の外部で発生した磁界
の大部分はシールド部材によりシールドされるので、回転位置検出部の出力に重畳されるノイズレベルが低下し、回転位置検出部の誤動作を防止することができる。
特開2007−60734号公報
しかしながら、特許文献1に示された従来の回転電機に於いては、磁性体により構成されたシールド部材に、その本来の設置位置からずれる、所謂、位置ずれ、が発生すると、前述のシールド部材と回転位置検出部を構成する固定子や回転子等の磁性部位とで形成される磁界にばらつきが生じ、個々の回転電機毎に性能のばらつきが発生したり、或いはノイズに対するシールド効果が悪化する等の懸念があった。
又、元来、磁性体として有効に機能する材料は、機械的にもろい材料が多く、そのような材料により形成されたシールド部材を所定の位置に保持するための位置決めの仕方によっては、磁性体の破損等の機械的劣化をまねく恐れがあった。従って、シールド部材を形成する磁性体に過度に機械的ストレスを与えることなく、シールド部材を所定位置に固定する方法若しくは手段の提供が望まれていた。
更に、前述のように構成された従来の回転電機の場合、回転位置検出部の出力である回
転位置情報を用いて回転電機の動作を制御するために、回転位置検出部の周囲を覆うシールド部材に開口部を設けて回転位置検出部と外部機器との間に電気的信号の送受信を行う信号線を配設する必要があるが、その信号線を導出するシールド部材の開口部からシールド部材の内部に外部磁束が侵入し、シールド性能を低下させる懸念があった。
この発明は、従来の回転電機に於ける前述のような課題を解決するために成されたもので、広い帯域にわたって、シールド効果を発揮し得る回転センサ部を備えた回転電機、及びその製造方法を提供することを目的としたものである。
この発明による回転電機は、固定子に設けられた固定子巻線に流れる電流を制御するスイッチング素子を備えたパワー部と、回転子に設けられた回転子巻線に流れる電流を制御するスイッチング素子を備えた界磁電流制御回路部と、前記回転子を支持する回転子軸に固定されたセンサ回転子とこのセンサ回転子に空隙を介して対向するセンサ固定子とこのセンサ固定子に設けられたセンサ巻線とを有し前記センサ回転子の回転位置に対応した出力を前記センサ巻線から出力する回転センサ部とを備え、前記パワー部と前記界磁電流制御制御回路部は、前記回転子軸を回動自在に支持する一対のブラケットのうち一方のブラケットの所定の面に配置され、前記回転センサ部は、前記一方のブラケットの前記所定の面の近傍に配置されてなる回転電機であって、前記回転センサ部の外周部に固定されたリング状部材を備え、該リング状部材は、導電性を有する非磁性体部と磁性体部とから構成されていることを特徴とするものである。
又、この発明による回転電機の製造方法は、前記回転センサ部は、予め前記回転センサ部と前記リング状部材とを固定した後に、前記回転電機に設置されることを特徴とする回転電機の製造方法である。
この発明による回転電機によれば、スイッチング素子のスイッチング動作により発生する急峻な磁界変化を、リング状部材の導電性の非磁性体部の表面に生じる渦電流と磁性体部の内部での低い磁気抵抗による磁気回路形成によって、回転センサ部への磁界変化の到達を低減することができるので、回転センサ部の出力に発生するノイズを低減することができ、誤動作が防止できるのみならず、高精度な回転電機の出力制御が可能となる。又、機械的強度の高い非磁性体部を用いることにより回転センサ部の保持及び位置決め機構を具備することができるため、回転センサ部の検出精度を高精度化することができ、一層の高精度な回転電機の出力制御が可能となる。
又、この発明による回転電機の製造方法によれば、回転センサ部は、予め前記回転センサ部と前記リング状部材とを固定した後に、前記回転電機に設置されるので、リング状部材と回転センサ部の芯出しを容易に行うことができる。更には、多機種にわたる回転電機に対して、同一のリング状部材を備えた回転センサ部を製造することで対応することができるので、生産性を向上させることができる。
実施の形態1.
以下、この発明の実施の形態1に係る回転電機について図に基づいて説明する。この発明の実施の形態1に係る回転電機は、制御装置一体型回転電機として構成されており、以下の説明では、制御装置一体型回転電機と称する。図1は、この発明の実施の形態1による回転電機の断面図、図2は、この発明の実施の形態1による回転電機のリア側ブラケットに搭載されたパワー部並びに界磁電流制御回路部を示す平面図、図3は、この発明の実施の形態1による回転電機の回路図である。
図1に於いて、制御装置一体型回転電機100は、大別すれば、回転電機部1と、パワー部2と、制御回路部3と、界磁電流制御回路部4と、回転センサ部5とから構成されている。
回転電機部1は、磁性薄板を積層して円筒状に構成された固定子鉄心6と、固定子鉄心6の軸方向両端部に配置されて固定子鉄心6を支持するフロント側ブラケット7及びリア側ブラケット8と、固定子鉄心6のスロット(図示せず)に装着された電機子巻線としての固定子巻線9と、固定子鉄心6の中空部内に挿入され外周面が固定子鉄心6の内周面に所定の空隙を介して対向したクローポール型の回転子鉄心10と、回転子鉄心10に固定された界磁巻線としての回転子巻線11とを備えている。固定子鉄心6と固定子巻線9とは回転電機部1の固定子を構成し、回転子鉄心10と回転子巻線11とは回転電機部1の回転子を構成している。
又、回転電機部1は、回転子鉄心10の軸心部を貫通して回転子鉄心11に固定された回転子軸12を備える。回転子軸12は、フロント側ブラケット7とリア側ブラケット8とにより夫々軸受13、14を介して回動自在に支持されている。リア側ブラケット8の外面部に設けられたブラシ保持機15は、回転子軸12に設けられた一対のスリップリングに接触する一対のブラシ151、152を保持している。プーリ16は、フロント側ブラケット7の外面部に近接して回転子軸12の軸方向端部に固定されており、図示していないベルトを介して例えば車両のエンジン等の負荷に連結される。
制御装置一体型回転電機100は、図3に示す回路構成を備えている。即ち、図3に於いて、回転電機部1の電機子巻線を構成する固定子巻線9は、電気角120°毎に位相をずらせた電流が流れるU、V、Wの3相巻線から構成されており、電力変換回路17を介
して車両に搭載されたバッテリ18に接続される。電力変換回路17は、U相スイッチング回路部19とV相スイッチング回路部20とW相スイッチング回路部21とを有する3相ブリッジ回路により構成され、バッテリ18と固定子巻線9との間の電力変換を行なう。
U相スイッチング回路部19は、電力変換回路17のU相正極側アームを構成するスイッチング素子22とU相負極側アームを構成するスイッチング素子23とを備える。V相スイッチング回路部20は、電力変換回路17のV相正極側アームを構成するスイッチング素子24とV相負極側アームを構成するスイッチング素子25とを備える。W相スイッチング回路部21は、電力変換回路17のW相正極側アームを構成するスイッチング素子26とW相負極側アームを構成するスイッチング素子27とを備える。
前述の夫々のスイッチング素子22、23、24、25、26、27は、例えば、IGBT(Integrated Gate Bipolar Transistor)、若しくはMOSFET(Metal Oxided Semiconductor Field Effect Transistor)等の半導体素子であり、Si或いはSiCにより構成されている。
U相スイッチング回路部19に於ける一対のスイッチング素子22、23は、配線部28を介して相互に接続され、その配線部28に設けられた端子部29は固定子巻線9のU相端子91に接続されている。V相スイッチング回路部20に於けるスイッチング素子24、25は、配線部30を介して相互に接続され、その配線部28に設けられた端子部31は、固定子巻線9のV相端子92に接続されている。W相スイッチング回路21に於けるスイッチング素子26、27は、配線部32により相互に接続され、その配線部32に設けられた端子部33は、固定子巻線9のW相端子93に接続されている。
各相のスイッチング回路部19、20、21の正極側アームを構成するスイッチング素子22、24、26の各正極側は、配線部34により共通接続され、負極側アームを構成するスイッチング素子23、25、27の各負極側は、夫々配線部35、36、37を介して配線部38により共通接続されている。配線部34に接続されているバッテリ端子39は、ハーネス391を介してバッテリ18の正極側電極に接続される。配線部38は、バッテリ18の負極側電極に接続される。電力変換回路17の直流リップル成分を平滑化するコンデンサ40は、配線部34、38の間に接続されている。
回転電機部1の界磁巻線を構成する回転子巻線11は、バッテリ18と回転子巻線11との間に接続された界磁スイッチング素子41のスイッチング動作により界磁電流としての通電電流が制御される。界磁スイッチング素子41は、例えば、IGBT(Integrated
Gate Bipolar Transistor)、若しくはMOSFET(Metal Oxided Semiconductor Field Effect Transistor)等の半導体素子であり、Si或いはSiCにより構成されている。尚、回転子巻線11の両端間には、逆流阻止ダイオード42が接続される。
電力変換回路17のスイッチング素子22〜27、配線部28、30、32、35、36、37は、後述するようにパワー部2を構成し、界磁スイッチング素子41及び逆流素子ダイオード42は、後述するように界磁電流制御回路部4を構成する。
回転電機部1を電動機として動作させる場合には、電力変換回路17をインバータとして動作させるべく各スイッチング素子22〜27を制御回路部3からの制御信号に基づいてスイッチング制御し、バッテリ18からの直流電力を3相交流電力に変換して固定子巻線9に供給する。又、制御回路部3からの制御信号に基づいて界磁電流制御回路部4の界磁スイッチング素子41のスイッチング制御し、バッテリ18から回転子巻線11に電流を供給する。
このとき、電力変換回路17の各スイッチング素子22〜27、及び界磁電流制御回路部4の界磁スイッチング素子41は、制御回路部3からの制御信号に基づいて適切なデューティ比によりオン/オフ制御され、固定子巻線9に流れる電流及び回転子巻線11に流れる電流が制御される。固定子巻線11に流れる電流を制御することによって、電動機動作時に於ける出力トルクを調整することができる。
一方、回転電機部1を発電機として動作させる場合には、制御回路部3からの制御信号に基づいて界磁電流制御回路部4の界磁スイッチング素子41をスイッチング制御しバッテリ18から回転子巻線11に電流を供給すると共に、電力変換回路17をコンバータとして動作させるべく各スイッチング素子22〜27を制御回路部3からの制御信号に基づいてスイッチング制御し、固定子巻線9に発電された3相交流電力を直流電力に変換してバッテリ18を充電する。
このとき、電力変換回路17の各スイッチング素子22〜27、及び界磁電流制御回路部4の界磁スイッチング素子41は、制御回路部3からの制御信号に基づいて適切なデューティ比によりオン/オフ制御され、固定子巻線9に流れる電流及び回転子巻線11に流れる電流が制御される。スイッチング素子22〜27は、発電電流に同期してオンされ、抵抗の小さい配線部を電流が流れることになるため、効率の高い発電が可能となる。又、回転子巻線11に流れる電流を制御することによって、発電機動作時に於ける発電電力を調整することができる。
次に、パワー部2の構成について説明する。図2に示すように、パワー部2は、U相スイッチング回路部19とV相スイッチング回路部20とW相スイッチング回路部21に分けて構成され、これらのスイッチング回路部19、20、21は、リア側ブラケット8の
外面部の所定位置に配置され固定されている。即ち、各相のスイッチング回路部19、20、21は、中央部に設けられた回転センサ部5の周囲を囲むように配置されてリア側ブラケット8の外面部に夫々固定されている。図2に示すパワー部2を構成する各相のスイッチング回路部19、20、21は、前述の図3に示す電力変換回路17の各相のスイッチング回路部19、20、21に対応する。
図1には、パワー部2を構成する各相のスイッチング回路部19、20、21のうちV相スイッチング回路部20が断面で示されている。図1に於いて、V相スイッチング回路部20は、V相正極側アームを構成するスイッチング素子24とV相負極側アームを構成するスイッチング素子25とを備える。スイッチング素子24は正極側ヒートシンク43に接触して固定され、その正極側は正極側ヒートシンク43に電気的に接続されている。スイッチング素子25は負極側ヒートシンク44に接触して固定され、その負極側は負極側ヒートシンク44に電気的に接続されている。負極側シートシンク44は、導体45を介してリア側ブラケット8に電気的に接続されている。正極側ヒートシンク43及び負極側ヒートシンク44は、夫々固定しているスイッチング素子24及び25を冷却すると共に、後述するように電流路として用いられる。
図2に示すように、ヒートシンク43、44の反リア側ブラケット8側には導体46が設けられている。この導体46は、スイッチング素子24の負極側とスイッチング素子25の正極側とを電気的に接続すると共に、固定子巻線9のV相端子92に接続される端子部31を備えている。又、導体46には、制御回路部3に接続される制御端子245が設けられており、この制御端子245を介して制御回路部3からの制御信号がスイッチング素子24、25のゲートに与えられる。図1及び図2に示す導体46は、図3に示す配線部30を構成する。端子部31は、図3に示す端子部31に対応する。
U相スイッチング回路部19は、U相正極側アームを構成するスイッチング素子22(図3参照)とU相負極側アームを構成するスイッチング素子23(図3参照)とを備える。正極側ヒートシンク47は、U相正極側アームを構成するスイッチング素子22に接触してこれを固定すると共にそのスイッチング素子22の正極側に電気的に接続されている。負極側ヒートシンク48は、U相負極側アームを構成するスイッチング素子23に接触してこれを固定すると共にそのスイッチング素子23の負極側に電気的に接続されている。負極側シートシンク48は、導体(図示せず)を介してリア側ブラケット8に電気的に接続されている。正極側ヒートシンク47及び負極側ヒートシンク48は、夫々固定しているスイッチング素子22及び23を冷却すると共に、後述するように電流路として用いられる。
ヒートシンク47、48の反リア側ブラケット8側には導体49が設けられている。この導体49は、スイッチング素子22の負極側とスイッチング素子23の正極側とを電気的に接続すると共に、固定子巻線9のU相端子91に接続される端子部29を備えている。又、導体49には、制御回路部3に接続される制御端子223が設けられており、この制御端子223を介して制御回路部3からの制御信号がスイッチング素子22、23のゲートに与えられる。図2に示す導体49は、図3に示す配線部28を構成する。端子部29は、図3に示す端子部29に対応する。
W相スイッチング回路部19は、W相正極側アームを構成するスイッチング素子26(
図3参照)とW相負極側アームを構成するスイッチング素子27(図3参照)とを備える
。正極側ヒートシンク50は、W相正極側アームを構成するスイッチング素子26に接触してこれを固定すると共にそのスイッチング素子26の正極側に電気的に接続されている。負極側ヒートシンク51は、U相負極側アームを構成するスイッチング素子27に接触してこれを固定すると共にそのスイッチング素子27の負極側に電気的に接続されている
。負極側シートシンク51は、導体(図示せず)を介してリア側ブラケット8に電気的に接続されている。正極側ヒートシンク50及び負極側ヒートシンク51は、夫々固定しているスイッチング素子26及び27を冷却すると共に、後述するように電流路として用いられる。
ヒートシンク50、51の反リア側ブラケット8側には導体52が設けられている。この導体52は、スイッチング素子26の負極側とスイッチング素子27の正極側とを電気的に接続すると共に、固定子巻線9のW相端子93に接続される端子部33を備えている。又、導体52には、制御回路部3に接続される制御端子267が設けられており、この制御端子267を介して制御回路部3からの制御信号がスイッチング素子26、27のゲートに与えられる。図2に示す導体52は、図3に示す配線部32を構成する。端子部33は、図3に示す端子部33に対応する。
各相のスイッチング回路部19、20、21の夫々の正極側ヒートシンク47、43、50は、相互に電気的に接続されると共に、車両のバッテリ18の正極側電極に接続されるバッテリ端子39に接続されている。従がって、各相の正極側アームを構成する全てのスイッチング素子22、24、26の正極側は、夫々の正極側ヒートシンク47、43、50、バッテリ端子39、及びハーネス391を介して、バッテリ18の正極側電極に接続される。各正極側ヒートシンク47、43、50は、全体として図3に示す配線部34を構成している。
一方、各相のスイッチング回路部19、20、21の夫々の負極側ヒートシンク48、44、51は、夫々リア側ブラケット8に電気的に接続され、このリア側ブラケット8を介して車両のバッテリ18の負極側電極に接続される。従がって、各相の負極側アームを構成する全てのスイッチング素子23、25、27の負極側は、夫々の負極側ヒートシンク48、44、51、及びリア側ブラケット8を介して、バッテリ18の負極側電極に接続される。各負極側ヒートシンク48、44、51、及びリア側ブラケット8は、全体として図3に示す配線部38を構成している。
図2に示すように、パワー部2を構成する各相のスイッチング回路部19、20、21は、リア側ブラケット8の外形内部に収まり、且つ回転センサ部5の周囲を取り巻くようにコンパクトに配置されている。
次に、界磁電流制御回路部4の構成について説明する。図1および図2に於いて、界磁電流制御回路部5は、その筐体53内に、回転子巻線11の界磁電流を制御するための界磁スイッチング素子41と、前述の図3に示す平滑用のコンデンサ29と、逆流阻止ダイオード42とを備えている。界磁電流制御回路部4の出力端子は、ブラシ保持器15により保持された一対のブラシ151、152及び一対のスリップリングを介して、回転子巻線11に接続されている。
界磁電流制御回路部4に設けられた界磁スイッチング素子41の正極側は、バッテリ端子39、ブラシ及びスリップリング、回転子巻線11を介して、バッテリ18の正極側電極に接続され、界磁スイッチング素子41の負極側はリア側ブラケット8を経てアースに接地される。
界磁電流制御回路部4は、パワー部2の各相のスイッチング回路部19、20、21が配置された箇所とは別の所定位置でリア側ブラケット8の一部分の領域を占めるように配置されている。このようにパワー部2と界磁電流制御回路部5とが、回転電機部1の周方向に分割配置されていることにより、これらを空間的にコンパクトに回転電機部1に搭載することができる。
即ち、回転センサ部5の周りを取り囲むようにパワー部2がコの字型にリア側ブラケット8上に配置されると共に、パワー部2のコの字の開口部に相当するリア側ブラケット8の位置には、回転子巻線11に電流を供給するためのブラシ保持器15が配置され、ブラシ保持器15の上方にブラシ151、152と電気的に接続される界磁電流制御回路部4が配置されている。従がって、リア側ブラケット8の側面内に、パワー部2と主要な回路部である界磁電流制御回路部4とブラシ保持器15とが収納されるので、コンパクトな構造となる。
制御回路部3は、図1に示すように、パワー部2、界磁電流制御回路部4、及び回転センサ部5に対して、外側に配置されている。制御回路部3は、回転センサ部5の外周部に設けられた後述するリング状部材57の外周部に嵌合する絶縁物製の制御回路部筐体301を備え、この制御回路部筐体301内に、パワー部2のスイッチング素子22〜27、及び界磁電流制御回路部4の界磁スイッチング素子41のゲートに与えるべき制御信号を生成し出力する制御回路基板302を備えている。制御回路部筐体301は、パワー部2及び開示電流制御回路部4を覆うように構成されている。
次に、回転センサ部5について説明する。図1及び図2に於いて、回転センサ部5は、回転子軸12の反負荷側の先端部近傍に設けられている。この発明の実施の形態1に於ける回転センサ部5は、回転子軸12に固着され回転子軸12と一体に回転するセンサ回転子54と、このセンサ回転子54の外周面に空隙を介して対向する内周面を備えたセンサ固定子55と、センサ固定子55に巻回された磁界を形成するための励磁巻線と磁界変化を検出するための検出巻線からなるセンサ巻線部56とを備える。回転センサ部5は、パワー部2、界磁電流制御回路部5に取り囲まれるように、回転電機部1の中心部に配置されている。
励磁巻線及び検出巻線からなるセンサ巻線部56は、制御回路部3に接続されており、回転電機部1の回転子の回転位置を検知する規準となる交流電圧が制御回路部3から励磁巻線に印加されて交流磁界を発生する。センサ回転子54は、連続的に半径の異なる部位が周方向に繰り返して形成された花弁形状をなしており、このセンサ回転子54の回転に応じて変化する磁界がセンサ固定子55との間に形成され、この磁界の変化に応じた出力電圧がセンサ巻線部56の検出巻線に発生する。このようにセンサ回転子54の回転動作に対応して検出巻線に鎖交する磁界が変化するので、検出巻線の発生する出力電圧がセンサ回転子54の回転動作に対応して変化し、これにより回転電機部1の回転子の回転位置、即ち回転角度を検出することができる。
周知のように、パワー部2のスイッチング素子22〜27が動作し始めて電流が急激に変化する動作初期に於いては、回転センサ部5の出力に前述の電流の急変に基づくノイズが重畳される恐れがある。図5は、回転センサ部5の出力に重畳されるノイズ波形の例を示す説明図である。図5に示すように、界磁スイッチング素子41のスイッチング動作により時点t1に於いて界磁電流が急変すると、その界磁電流の急変を抑える方向に磁界変化が発生し、時点t1からその近傍の時点にかけて回転センサ部5の検出巻線の出力に高い周波数を持つピーク間幅Aのノイズaが発生する。その後、このノイズaに続いて、界磁スイッチング素子41とコンデンサ40間の電流経路によるやや周波数の低い振動ノイズbが発生する。尚、図示していないが、パワー部2のスイッチング素子22〜27のスイッチング動作によっても同様にノイズが発生する。
このことは、回転電機部1の固定子巻線9、或いは回転子巻線11に流れる電流を制御するパワー部2や界磁電流制御回路部4が、回転センサ部5の近くに配置されて回転電機部1に一体に搭載されている構造に固有の問題として懸念される。
この発明の実施の形態1による回転電機によれば、回転センサ部5の外周側に、夫々円筒形状に形成された非磁性体部571と磁性体部572とからなるリング状部材57を設けることにより、前述のノイズを除去若しくは低減させるようにしている。
図4は、回転センサ部5を拡大して示す断面模式図である。即ち、図4に示すように、回転センサ部5のセンサ固定子55の外側には、リング状部材57が設けられている。リング状部材57は、円筒形状に形成された非磁性体部571とこの非磁性体部571の外周面に配置された円筒形状に形成された磁性体部572とから構成されており、回転センサ部5の外周部を包囲するように、つまり回転センサ部5の外周部をその円周方向に閉じた状態で取り付けられている。
円筒形状の非磁性体部571は、その内周面及び外周面の夫々に段差部58、59が形成されている。センサ固定子55は、その鉄心の軸方向一端部の外周面が非磁性体部571の内周部に嵌合され、且つその鉄心の軸方向一端面551が非磁性体部571の段差部58に当接して非磁性体部571に固定されている。このように構成することにより、センサ固定子55の鉄心は、非磁性体部571及び磁性体部572と同軸に位置決め固定される。
更に、センサ固定子55の鉄心の軸方向一端面551及び周面552に接する非磁性体部571が、渦電流による電磁シールドとして作用するため、センサ固定子55の鉄心を通る磁束が減少して前述のノイズを低減させることができる。
非磁性体部571は、その外周面の段差部59を形成する大径部591がリア側ブラケット8の突出固定部81の内周部に嵌合されることにより、リア側ブラケット8の突出固定部81に固定されている。磁性体部572は、非磁性体部571の外周面に嵌合されて固定されると共に、その軸方向一端面が非磁性体部571の段差部59及びリア側ブラケット8の突出固定部81の軸方向一端面に夫々当接している。
突出固定部81は、リア側ブラケットの軸受14を固定している部位に対して同軸に位置決めされてリア側ブラケット8に固定されている。従がって、リング状部材57を構成する非磁性体部571の内周面及び外周面に形成する段差部58、59を高精度に加工することにより、回転センサ部5の回転子軸12に対する同軸度を確保することができる。リング状部材57を構成する非磁性体部571の段差部58、59の形状精度は、成形加工或いは機械加工等で比較的容易に確保できるため、回転センサ部5の回転子軸12に対する同軸度を容易に確保することができ、前述の構成の工業的に価値が高い。
又、非磁性体部571及び磁性体部572からなるリング状部材57は、スイッチング素子の急峻な電流変化による磁界変化に対して、渦電流発生による電磁シールド及び低い磁気抵抗による磁束バイパスのシールドとして作用する。
図6は、リング状部材57を取り付けた場合の回転センサ部5の出力に重畳されるノイズのノイズレベルを測定した結果を示すグラフである。図6に於いて、(a)は、シールドとして磁性体である鉄をリング状部材として設けた場合のノイズレベル、(b)は、シールドとしてアルミニウムからなる非磁性体部のみをリング状部材として設けた場合のノイズレベル、更に、(c)は、シールドとしてアルミニウムに加えてフェライトからなる磁性体部をリング状部材を設けた場合のノイズレベルを夫々示している。又、(a)、(b)、(c)に於ける塗潰しグラフ及び白抜きグラフは、前述の図5に示すノイズa、ノイズbを夫々示している。
図6に於いて、鉄のリング状部材を設けた場合(a)は、リング状部材57を設けない場合のノイズレベルに対して全体的に1/2程度に減少したノイズレベルである。これに対して、アルミニウムからなる非磁性体部のみを設けた場合(b)は、ノイズレベルは更に1/2程度に減少し、又、非磁性体部に磁性体部を追加して設けた場合(c)には、ノイズレベルは1桁以上減少している。従がって、非磁性体部571と磁性体部572により構
成したリング状部材57を回転センサ部5の外周部に設けたこの発明の実施の形態1に於ける回転電機は、回転センサ部5のノイズ低減に著しい効果を発揮していることが明らかとなった。
アルミニウム或いは銅を主成分として非磁性体部571を構成すれば、電気伝導性が良く優れた電磁遮蔽効果が発揮できるだけでなく、磁気遮蔽効果の高いフェライトを主成分とするような磁性体に比べて加工が容易で機械的な強度も高く、信頼性の高い回転センサ部5の前述の位置決め機構或いは磁性体部572の保持機構を提供することができる。
更に、非磁性体部571をアルミニウム或いは銅を主成分として構成することで、熱伝導率が高く、渦電流発生による温度上昇の低減、回転センサ部5の放熱性を高めることができ、回転センサ部5の検出精度向上を図ることができる。
又、図4に示すように磁性体部572は、非磁性体部571の外周面に設けている。非磁性体部571は、回転センサ部5の軸方向長さ方向に、少なくとも回転センサ部5のセンサ巻線部56よりも長い形状を有し、リング状部材57の磁性体部572は、回転センサ部5のセンサ固定子55の鉄心の一方の軸方向端面551よりも回転子軸12の内側に長く延在して形成されている。一方、センサ固定子55の鉄心の軸方向他端面553よりも回転子軸12の軸方向先端部側に突き出して長く形成されている。このように構成することにより、特に、センサ固定子55の鉄心に流入する磁束がリング状部材57の磁性体部572により遮蔽されるので、センサ巻線部56に含まれる検出巻線に重畳するノイズを効果的に低減することができる。尚、センサ巻線部56の巻線終端部561は、非磁性体部571の端部から引き出されている。
磁性体部572を回転センサ部5の外周側に設けることによって、磁気遮蔽としての作用効果がより得られる。即ち、磁性体部572の低い磁気抵抗により、スイッチング素子のスイッチング動作時に発生する磁束が選択的に流入し、磁性体部572の周辺には高い強度の磁界が形成されることになる。従がって、磁性体部572が磁束の発生源となるスイッチング素子により近い程、スイッチング素子の近傍で磁束を広げることなく遮蔽することができるため、より一層のノイズシールド効果を得ることができる。
実施の形態2.
図7は、この発明の実施の形態2による回転電機に於ける回転センサ部を拡大して示す断面模式図である。図7に於いて、回転センサ部5は、励磁巻線及び検出巻線を有するセンサ巻線部56を備え、このセンサ巻線部56の励磁巻線及び検出巻線は、制御回路部3に接続される。即ち、巻線終端部は制御回路部3の接続部と接続される。
この実施の形態2による回転電機によれば、リング状部材57の非磁性体部571の一部に切り欠き部60を設け、この切り欠き部位60から巻線終端部561を引き出して制御回路部3に接続している。磁性体部572は、非磁性体部571の切り欠き部60と重ならない軸方向長さに形成され、且つ全周に亘り同一軸方向長さで回転センサ部5の外周を包囲するように形成されている。このように構成することにより、スイッチング素子のスイッチング動作時の磁束変化が切り欠き部60から回転センサ部5に侵入することがないため、良好なシールド効果が得られる。
又、実施の形態1の場合と同様に、リング状部材57の非磁性体部571は、回転センサ部5の軸方向長さ方向に少なくとも回転センサ部5よりも長い形状に構成とし、且つ磁性体部572は、回転センサ部5のセンサ固定子55の鉄心の軸方向他端面553よりも回転子軸12の先端側に突き出して長い形成に構成することにより、切り欠き部60の形成によるシールド効果を低下させることなく巻線終端部561の引き出すことができる。
実施の形態3.
図8は、この発明の実施の形態3による回転電機に於ける回転センサ部を拡大して示す断面模式図である。図8に於いて、回転センサ部5のセンサ巻線部56の巻線終端部は、予め絶縁性のある樹脂部材61にモールドされたターミナル部材62に接続されている。樹脂部材61は、非磁性体部571の切り欠き部60に嵌合して固定され、その切り欠き部60から非磁性体部571の外周面上に突出した部位を備えており、その突出した樹脂部材61の部位からターミナル部材62が回転センサ部5の外部へ導出されている。
樹脂部材61が非磁性体部571の切り欠き部60に嵌合して固定されているので、リング状部材57に対してターミナル部材62の位置も固定されるため、センサ巻線56の巻線終端部の位置がばらついて出力に影響することもなく、検出精度が向上する。更に、巻線終端部がリング状部材57の非磁性体部571により確実に機械的に保持できるので、特に振動環境などの厳しい場合においても、信頼性の高い配線を実現することができる。
樹脂部材61によりモールドする場合には、リング状部材57もモールドして一体化しても良く、更には、センサ固定子55の鉄心も一体にモールドしても良い。又、樹脂部材61に、例えば、絶縁性の磁性体の粉末を混ぜ合わせて成形しても良く、この場合、より一層のシールド効果の向上を図ることができる。
実施の形態4.
図9は、この発明の実施の形態4による回転電機に於ける回転センサアセンブリの斜視図を示す。この実施の形態4に於いては、図9に示すように、予め、非磁性体部571と磁性体部572とからなるリング状部材57と、回転センサ部5のセンサ固定子55の鉄心と、センサ巻線部56とが一体化された回転センサアセンブリ500を製造するようにしたものである。その他の構成は、実施の形態1乃至3と同様である。
即ち、先ず、センサ固定子55の鉄心にセンサ巻線部56を巻回する。次に、このセンサ巻線部56を巻回して一体化されたセンサ固定子55の鉄心を、リング状部材57に位置決めして固定する。この際、センサ固定子55を非磁性体部571に圧入して嵌合し、若しくは、非磁性体部571の内径をセンサ固定子55の外径よりやや大きく形成し、非磁性大部571の内周面とセンサ固定子55の外周面とを接着剤により接着固定する等の方法で固定する。
このようにして回転センサアセンブリ500を製造すれば、独立したリング状部材57に対してセンサ固定子55の鉄心を固定するので、その固定の際のリング状部材57の保持を容易に行うことができ、高い精度でセンサ固定子55の鉄心とリング状部材57とを固定することが可能となる。
尚、前述のようにして製造した回転サンサアセンブリ500に於いて、実施の形態3と同様に、センサ巻線部56の巻線終端部は、予め絶縁性のある樹脂部材61にモールドされたターミナル部材62に接続されている。樹脂部材61は、非磁性体部571の切り欠き部60に嵌合して固定され、その切り欠き部60から非磁性体部571の外周面上に突出した部位を備えており、その突出した樹脂部材61の部位からターミナル部材62が回
転センサ部5の外部へ導出されている。
通常、回転センサ部5は、回転電機100が搭載される車輌等のプラントや製品の中の多数ある品種によって、種々の形状を有するが、リング状部材57の非磁性体部571に於ける回転電機部1との嵌合部や段差形状を、回転センサアセンブリ500の状態で、品種に合わせて加工することで、同一の回転センサアセンブリ500から種々の品種の回転センサアセンブリの製造が可能となる。
又、特にセンサ固定子55の鉄心と、リア側ブラケット8にベアリング等の軸受14を介して支持される回転子軸12との位置決めは、回転子軸12の偏芯等の影響を受けて正確に行なえないかとがあり、この場合、回転センサ5による回転位置の検出精度が悪化する恐れがある。これに対して、この発明の実施の形態4によれば、センサ固定子55の鉄心を組み付けた回転センサアセンブリ500を製造した後に、非磁性体部571の外周面に形成する前述の段差部59を加工して芯出しをすることができ、センサ固定子55の鉄心と回転子軸12との位置精度が高くなり、回転センサ部5の検出精度が向上する。このようにすれば、センサ固定子55の鉄心とリング状部材57とを接着剤により接着固定して、センサ固定子55の鉄心に対して低ストレスでリング状部材57を固定する場合でも後加工で芯出し位置を調整するので、センサ固定子55の鉄心と回転子軸12との位置精度を維持することができる。
この発明の実施の形態1による回転電機の断面図である。 この発明の実施の形態1による回転電機のリア側ブラケットに搭載されたパワー部並びに界磁電流制御回路部を示す平面図である。 この発明の実施の形態1による回転電機の回路図である。 この発明の実施の形態1による回転電機の回転センサ部を拡大して示す断面模式図である。 回転センサ部5の出力に重畳されるノイズ波形の例を示す説明図である。 リング状部材を取り付けた場合の回転センサ部の出力に重畳されるノイズのノイズレベルを測定した結果を示すグラフである。 この発明の実施の形態2による回転電機に於ける回転センサ部を拡大して示す断面模式図である。 この発明の実施の形態3による回転電機に於ける回転センサ部を拡大して示す断面模式図である。 この発明の実施の形態4による回転電機に於ける回転センサアセンブリの斜視図である。
符号の説明
100 回転電機 1 回転電機部
2 パワー部 3 制御回路部
4 界磁電流制御回路部 5 回転センサ部
6 固定子鉄心 7 フロント側ブラケット
8 リア側ブラケット 9 固定子巻線
10 回転子鉄心 11 回転子巻線
12 回転子軸 13、14 軸受
15 ブラシ保持器 151、152 ブラシ
16 プーリ 17 電力変換回路
18 バッテリ 19 U相スイッチング回路部
20 V相スイッチング回路部 21 W相スイッチング回路部
22、23、24、25、26、27 スイッチング素子
28、30、32、34、35、36、37、38 配線部
29、31、33 端子部 39 バッテリ端子
40 コンデンサ 41 界磁スイッチング素子
42 逆流阻止ダイオード 43、47、50 正極側ヒートシンク
44、48、51 負極側ヒートシンク
45、46、49、52 導体 91 U相端子
92 V相端子 93 W相端子
223、245、267 制御端子 391 ハーネス
301 制御回路部筐体 302 制御回路基板
54 センサ回転子 55 センサ固定子
56 センサ巻線部 57 リング状部材
571 非磁性体部 572 磁性体部
58、59 段差部 60 切り欠き部
61 樹脂部材 62 ターミナル部材
500 回転センサアセンブリ

Claims (7)

  1. 固定子に設けられた固定子巻線に流れる電流を制御するスイッチング素子を備えたパワー部と、
    回転子に設けられた回転子巻線に流れる電流を制御するスイッチング素子を備えた界磁電流制御回路部と、
    前記回転子を支持する回転子軸に固定されたセンサ回転子と、このセンサ回転子に空隙を介して対向するセンサ固定子と、このセンサ固定子に設けられたセンサ巻線とを有し、前記センサ回転子の回転位置に対応した出力を前記センサ巻線から出力する回転センサ部とを備え、
    前記パワー部と前記界磁電流制御制御回路部は、前記回転子軸を回動自在に支持する一対のブラケットのうち一方のブラケットの所定の面に配置され、前記回転センサ部は、前記一方のブラケットの前記所定の面の近傍に配置されてなる回転電機であって、
    前記センサ固定子の外周面に固定されたリング状部材を備え、該リング状部材は、導電性を有する非磁性体部と磁性体部とから構成されていることを特徴とする回転電機。
  2. 前記リング状部材を構成する磁性体部は、フェライトを主成分とする材料よりなることを特徴とする請求項1に記載の回転電機。
  3. 前記リング状部材を構成する非磁性体部は、前記センサ巻線の巻線終端部に接続されたターミナル部材を導出する切り欠き部を備え、前記リング状部材を構成する磁性体部は、その全周に亘って軸方向にほぼ同一の長さを有し前記回転センサ部の外周部を全周に亘って覆うように設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の回転電機。
  4. 前記ターミナル部材は、樹脂部材によりモールドされ、前記樹脂部材は前記非磁性体部の切り欠き部に嵌合していることを特徴とする請求項3に記載の回転電機。
  5. 前記リング状部材を構成する磁性体部は、少なくとも前記センサ固定子よりも軸方向に延在するように前記非磁性体部に保持されると共に、前記非磁性体部は、少なくとも前記センサ巻線よりも軸方向に延在するように設置されることを特徴とする請求項3又は4に記載の回転電機。
  6. 前記磁性体部は前記非磁性体部よりも外周側に配置されていることを特徴とする請求項3乃至5の何れかに記載の回転電機。
  7. 請求項1乃至6の何れかに記載の回転電機の製造方法であって、前記回転センサ部は、予め前記回転センサ部と前記リング状部材とを固定した後に、前記回転電機に設置されることを特徴とする回転電機の製造方法。
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