JP2013211935A - 回転電機及び回転子位置検出センサ - Google Patents

回転電機及び回転子位置検出センサ Download PDF

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Abstract

【課題】磁気センサに設けた磁気バイパス部材は回転軸を通じて流れ込む漏れ磁束をバイパスさせる効果が不十分であり、リテーナに固定された磁気バイパス部材は漏れ磁束をバイパスさせる効果が不十分である。スリップリングと回転子間に配置した回転子位置検出センサは界磁電流を通電するスリップリングターミナルの周辺に発生する磁界によりロータにセンサとして有効な磁界成分以外のノイズ成分が重畳し角度検出誤差が増大する。
【解決手段】回転電機の回転軸に設けた回転子位置検出センサは、ステータアセンブリと、このステータアセンブリの内周面とギャップを隔てて対向するロータコアを有するロータアセンブリとで構成され、ロータアセンブリは、磁性体リングと非磁性体リングとロータコアとで構成され、且つこれら磁性体リング、非磁性体リング、ロータコアを外方に向かい順次同心状に積層し、最内側の磁性体リングを回転軸に取り付けたものである。
【選択図】図7

Description

この発明は、磁気式の回転子位置検出センサを有する回転電機及び回転子位置検出センサに関するものである。
従来の技術として、特許第3073086号(特許文献1)では、回転角度検出器に対して軸方向に向かって前後に挟むように高透磁性の磁気バイパス部材を設け、回転軸を通じて流れる漏れ界磁磁束をこれらの磁気バイパス部材に経由させることで、回転子位置検出センサに流れる漏れ界磁磁束を低減させる構造が提案されている。また、特許第4341402号(特許文献2)では、回転軸の一方の軸端に備えられたスリップリングと回転子を支持する軸受との間に回転子位置検出センサ(磁気センサ)が配設されており、回転子の回転角度を検出している。
特許第3073086号公報 特許第4341402号号公報
従来の回転電機における問題点として、特許文献1においては、磁気センサを挟む磁気バイパスのうち、磁気センサの背面に近接して径方向に延設されている磁気バイパス部材は、回転軸との間に隙間が生じているため、回転軸を通じて流れ込む漏れ磁束をバイパスさせる効果が不十分である。また、非磁性体のリテーナに固定された磁気バイパス部材は、回転軸の軸端に固定される。このリテーナに取り付けられた磁気バイパス部材も同様に漏れ磁束をバイパスさせる効果が不十分である。また、特許文献2においては、回転子位置検出センサの配置が軸端ではなく、スリップリングと回転子間に配置されており、回転軸内に界磁電流を通電するためのスリップリングターミナルが設けられているため、そこへ界磁電流を流す際に前記ターミナル周辺に発生する磁界により、回転子位置検出センサのロータにセンサとして有効な磁界成分以外のノイズ成分が重畳し、角度検出誤差が増大していた。
この発明は、上記課題を解決するため、回転子位置検出センサを有する回転電機に関し、回転軸周りに磁性体リングを設け、ロータコアと磁性体リングの間に非磁性体リングを設けることで、スリップリングターミナルに界磁電流を流した際に発生する合成磁界が回転軸周りの磁性体リングで還流し、さらに非磁性体リングで遮蔽されることで、レゾルバの角度検出誤差の低減を図るものである。
この発明に係わる回転電機は、固定子と回転子を有しこの回転子の回転軸に回転子位置検出センサを設けた回転電機において、上記回転子位置検出センサは、出力コイルと励磁コイルを有するステータアセンブリと、このステータアセンブリの内周面とギャップを隔てて対向するロータコアを有するロータアセンブリとで構成されると共に上記ロータアセンブリは、磁性体リングと非磁性体リングと上記ロータコアとで構成され、且つこれら磁性体リング、非磁性体リング、ロータコアを外方に向かい順次同心状に積層し、最内側の磁性体リングを上記回転軸に取り付けたものである。
この発明の回転電機によれば、スリップリングターミナルに界磁電流を流した際に発生する合成磁界が回転軸周りの磁性体リングで還流し、さらに非磁性体リングで遮蔽されるので、回転子位置検出センサの信号成分に重畳するノイズ成分を低減させることができ、回転子位置検出センサの角度検出誤差を低減できる。
この発明の実施の形態1における回転電機の構成を示す断面図である。 この発明の実施の形態1における回転電機の変形例を示す断面図である。 この発明の実施の形態1における回転電機において、スリップリング15と回転子7間に電流を流した場合の通電経路を示す断面図である。 この発明の実施の形態1における回転電機において、回転軸6に配線したターミナル18を通し界磁巻線8に通電した場合の磁束の流れを示す回転軸6の断面図である。 従来の回転電機において、回転軸6に配線したターミナル18を通し界磁巻線8に通電した場合の磁束の流れを示す回転子位置検出センサ22部分における回転軸6の断面図である。 この発明の実施の形態1における回転電機において、界磁巻線8に電流を流すことで発生する磁束の流れを示す断面図である。 この発明の実施の形態1(実施の形態4)におけるロータアセンブリ21の断面図である。 この発明の実施の形態1における回転電機において、回転子位置検出センサ22のロータアセンブリ21とステータアセンブリ20間における磁束の流れを示す回転子位置検出センサの正面図である。 この発明の実施の形態2におけるロータアセンブリ21の圧入形状を示す正断面図である。 図9のX−X線を矢印方向に見たロータアセンブリ21の側断面図で、ロータアセンブリ21の一体成形の構成を模式的に示したものである。 この発明の実施の形態3におけるロータアセンブリ21の正面図である。 この発明の実施の形態4におけるロータアセンブリ21のみを示す正面図である。 この発明の実施の形態4におけるロータアセンブリ21を示し、(a)は回転軸6を断面で示したロータアセンブリ21の正面図、(b)は図(a)中のA部分の拡大断面図である。
以下、図面に基づいて、この発明の各実施の形態を説明する。
なお、各図間において、同一符号は同一あるいは相当部分を示す。
実施の形態1
以下、図1に基づきこの発明の実施の形態1に係る回転電機について説明する。
図1において、この実施の形態1に係る回転電機1の本体は、アルミニウム製のフロントブラケット2及びリヤブラケット3と、これらの内側に設けられ、先端にプーリ11がナット12により固定されていると共に、フロントベアリング4及び、リヤベアリング5により回転自在に支持された回転軸6と、この回転軸6に固定され界磁巻線8を有する回転子7と、この回転子7の両側面に取付けられたフロントファン13及びリヤファン14と、フロントブラケット2及びリヤブラケット3により挟まれて固定され固定子鉄心及び固定子巻線10からなる固定子9と、リヤベアリング5により外側の回転軸6の軸端部に取付けられ、回転子7に電流を供給するスリップリング15と、ブラシホルダ16に収納されスリップリング15に先端面が接触して給電するブラシ16と、スリップリング15
と界磁巻線8を電気的に接続するために、回転軸6に軸方向に設けたターミナル配線溝6a内に配線されたターミナル18とを備えている。
また、回転電機1は、回転子7とスリップリング15間の回転軸6に、回転子7の回転角度を検出するための回転子位置検出センサ22を備えている。
この回転子位置検出センサ22は、回転軸6に固定されたリング状のロータアセンブリ21(後述)及びこのロータアセンブリ21と内周が対向するリング状のステータアセンブリ20(後述)で構成され、回転子7の界磁巻線8へ給電するターミナル18が配線された回転軸6において、このターミナル18の配線部分の外周部に取り付けられている。
また、回転電機1は、ロータアセンブリ21を保持するリング19と、ブラシ16を通じ界磁巻線8に電流を供給するパワー回路部(図示せず)と、このパワー回路部の駆動を制御する制御回路部(図示せず)とを備えており、上記パワー回路部は、固定子巻線10と電気的に接続された直流交流相互変換回路、及びブラシ16と電気的に接続されることにより界磁巻線8と電気的に接続され、界磁巻線8への電流を制御する界磁電流スイッチング回路(図示せず)を備えている。
次に、図3〜図6に基づいて回転電機1内における電流、磁束の流れにについて説明する。
図3は、スリップリング15と回転子7間に電流を流した場合の通電経路について示し、図4は、回転軸6に配線したターミナル18を通し界磁巻線8に通電した場合の磁束の流れについて示し、図5は、従来の回転電機1における回転子位置検出センサへの磁束の流れを示し、図6は、界磁巻線8に電流を流すことで発生する磁束の流れを示している。
図3〜図6において、スリップリング15と回転子7間に回転子位置検出センサ22を配置した場合、回転子位置検出センサ22に近接した位置に、界磁巻線8に電流を流すためのターミナル18等の部材が配置され、図3中の経路Aのように電流が流れる。
図4は、電流の流れを示し、右側のターミナル18Rは奥側に、左側のターミナル18Lは手前側に向かって電流が流れているものと想定したものであるが、アンペールの法則に従えば、ターミナル18の通電方向に対して右回りの磁場が発生するため経路Bのように、右側のターミナル18Rに対しては時計回りに、左側のターミナル18Lに対しては反時計回りの磁場が発生する。
図3では、スリップリング15、回転子位置検出センサ22、リヤベアリング5、回転子7の順に配置されているが、この配置はスリップリング15と回転子7間に回転子位置検出センサ22が配置されておれば、リヤベアリング5の位置は回転軸6上のどこに配置されていても構わない。また、図3、図4においては、ターミナル18が回転軸6に対向(径方向に)するように2本配設されているが、例えば、回転子7を2個有するタンデンシャル構造の回転電機1においては、2本以上のターミナル18を有する場合もあるため、2本以上であっても構わない。
また、従来の回転電機では、磁束は図5中の経路Bのように、ロータアセンブリ21の内部を周回する磁束のみならず、経路Cのようにロータアセンブリ21を通過しステータコア26のコアバックを周回する磁束も発生するため、これらがノイズ成分としてセンサの信号成分に重畳し、回転角度検出精度の低下を招く原因となる。
また、界磁巻線8の電流による磁束は、図6に示すように、大部分は回転子7と固定子9間を経由して、経路Dのように磁束が流れる。しかしながら、一部は、経路Eのように回転軸6を通り、回転子位置検出センサ22を貫通するように磁束が流れる。それらの漏れ磁束が回転子位置検出センサ22に流入し、信号成分にノイズ成分が重畳することで、
回転角度検出精度が低下してしまう。
この実施の形態1に係る回転電機は、上述のような問題を解決するため図7、図8のように構成されている。
図7はロータアセンブリ21の断面図で、図8は回転子位置検出センサ22のロータアセンブリ21とステータアセンブリ20間における磁束の流れを示す回転子位置検出センサの正面図である。
以下、図7、図8に基づいて実施の形態1に係る回転子位置検出センサ22について詳述する。
回転子位置検出センサ22が、特にレゾルバであった場合、ステータアセンブリ20は、薄板状の珪素鋼板の積層体である環状のステータコア26とこのステータコア26から径方向で内側に向かって延びた複数のティース27を備えており、ステータコア26上には、ポリブチレンテレフタレート(PBT)やナイロン(PA)等の樹脂材料から成るインシュレータ28が設けられており、インシュレータ28は各ティース27の周面とステータコア26の両端部分を覆っている。また、各ティース27上にはインシュレータ28を介して励磁コイル若しくは出力コイルであるセンサ巻線29が巻回されている。
ロータアセンブリ21は、後述するように回転軸6上に同軸回転できるように固定され、ギャップパーミアンスが回転角度に対して正弦波状に変化する突出形状からなる凸極で構成されている。
すなわち、ロータアセンブリ21は、ターミナル電流によるノイズと漏れ磁束によるノイズを低減させるために、図7に示すように、最内周部に、回転軸6外周に固定される磁性体リング23を、その外周に非磁性体リング24を、最外周にロータコア25を外方に向かい順次同心状に積層配置することで構成されている。
ロータアセンブリ21と回転軸6は、磁性体リング23の回転軸取り付け孔23aに回転軸6を圧入することにより固定されており、ロータアセンブリ21の内径、つまり磁性体リング23の回転軸取り付け孔23aの内周面側には突起(図示せず)が設けられ、突起の締代や逃げ部の形状はロータアセンブリ21と回転子7を有する回転軸6に係る回転トルクや圧入荷重の規格を十分に勘案したパラメータに決定されている。
なお、ロータアセンブリ21は、回転軸6に回転軸取り付け孔23aを嵌合し溶接により固定されていても構わない。
さらに、ロータアセンブリ21の軸方向の位置決めは、ロータアセンブリ21から回転軸6上のプーリ11側に配置されているリング19により決定される。このように軸方向の位置決めをリング19により行うことで、加工コストの削減と組立性の向上を図ることが可能となる。
また、図2に示すように、回転軸6に段差6bを設け、この段差6bにより軸方向の位置決め行うことでロータアセンブリ21が軸方向に固定される構成でもよい。このようにロータアセンブリ21を回転軸6に圧入し、回転軸6に段差6bを設けて軸方向位置決めを行うことで、工程数削減によるコスト削減と組立性の向上を図ることが可能となる。
また、ロータアセンブリ21は、回転軸6に圧入され、リング19で軸方向の位置決めが行われた後に、溶接にて回転軸6に固定することも可能である。
また、ロータアセンブリ21は、回転軸6に取り付けられ、回転軸6上に設けた段差6bにより軸方向の位置決めが行われた後に、溶接にて回転軸6に固定することも可能である。
上述のように構成された実施の形態1に係る回転子位置検出センサ22は、図8に示すようにターミナル18の通電により発生した磁束が経路Fのように、磁性体リング23に
沿って磁路を形成し、さらに磁束は非磁性体リング24により遮断されるので、経路Gに示す回転子位置検出センサ22の信号成分の磁束に重畳するのを防ぐことができる。
また、回転軸6を通り回転子位置検出センサ22を貫通する漏れ磁束E(図6)を遮蔽することができ、回転角度検出精度の低下を防ぐことが可能になる。
なお、図1、図2の回転電機1では、回転電機1の外側から内側へ、スリップリング15、回転子位置検出センサ22、リヤベアリング5、回転子7の順に配置されているが、回転子位置検出センサ22は、回転子7から回転軸6上のプーリ反対方向のどの位置に配置されていても、この経路Fを伝う漏れ磁束を低減させることが可能である。
実施の形態2
実施の形態2に係る回転電機の回転子位置検出センサ22は、図9、図10のように構成されている。
図9は、この実施の形態2におけるロータアセンブリ21の圧入形状を示す正断面図、図10は図9のX−X線を矢印方向に見たロータアセンブリ21の側断面図で、ロータアセンブリ21の一体成形の構成を示すものである。
以下、図9、図10に基づいて実施の形態2に係る回転電機の回転子位置検出センサ22について詳述する。
ロータアセンブリ21は、実施の形態1で説明したように、回転軸6の外周に回転軸取り付け孔23aを嵌合固定した磁性体リング23を最内側に、その外周に非磁性体リング24、最外周にロータコア25を配置することで構成されている。磁性体リング23の材料としては、鉄やフェライト等の材料が用いられ、非磁性体リング24の材料としては、オーステナイト系のステンレスやアルミ、硬度の高いエポキシ系樹脂等が用いられる。
ロータアセンブリ21を構成する各部材の固定は、図9、図10に示すように、圧入若しくは、成形樹脂による一体化により行われる。
圧入による固定の場合、非磁性体リング24の内径とロータコア25内径には図9に示すように圧入用溝部30が設けられ、磁性体リング23に非磁性体リング24を圧入し、それにロータコア25を圧入する。これらの圧入用溝部30の締代や逃げ部の形状は、ロータアセンブリ21と回転子7のイナーシャと回転電機1に係る最大角加速度から算出された回転トルクや圧入荷重の規格を十分に勘案したパラメータに決定されており、圧入時のロータアセンブリ外径の変形量は最小限に抑えられるため、回転角度検出精度への影響は小さい。また、圧入では各部材を強固に固定することができるため、信頼性の向上につながる。
図10のように、各部材(磁性体リング23、非磁性体リング24、ロータコア25)の固定を一体成形にて行う場合は、ロータアセンブリ21の外径変形に伴う検出精度の低下を防ぐことができる。また、一体成形の利点として、各部材の固定を一括で行うことによる加工工程数削減と組立工程の簡易化を図ることが可能である。
また、磁性体リング23と非磁性体リング24とロータコア25を成形樹脂により一体型にすることで、製造コストの低減と組立工程の簡易化を図ることができる。
また、非磁性体リング24の材料に硬度のあるステンレスを用いることで、加工精度を高めることができ、回転軸6とロータアセンブリ21の固定を精度良く行うことできるため、ロータアセンブリ21とステータアセンブリ20の相対位置精度向上による検出精度の向上を図ることができる。また、磁性体リング23の材料に樹脂を用いることで、材料コスト、製造コストの低減が可能である。
実施の形態3
実施の形態3に係る回転子位置検出センサ22のロータアセンブリ21は、ロータコア25に回り止め機構を施したものである。
図11は、この発明の実施の形態3におけるロータアセンブリ21の正面図である。
以下、図11に基づいて実施の形態3に係る回転電機の回転子位置検出センサ22について詳述する。
実施の形態2で、各部材(磁性体リング23、非磁性体リング24、ロータコア25)の固定方法について説明したが、想定外の用途や想定された使用環境の範疇を越えた環境に晒される場合、各材料の線膨張差や成形樹脂の温度変化、化学変化等による劣化や外力等に伴い回転軸6と磁性体リング23、非磁性体リング24、ロータコア25間における固着力の低下による径方向の位置ズレが懸念される。
この場合、ロータコア25と回転子7の相対位置がずれてしまうことで、回転子7の位置を誤検出し、最悪の場合、回転機本体の破損を招いてしまう恐れがある。
そのような場合の対策として、この実施の形態3では、磁性体リング23の外周面とロータコア25の内周面に回り止め用突起31を設けている。
非磁性体リング24は、比較的硬度の低いオーステナイト系ステンレスや樹脂材料を用いるが、この比較的硬度の低い非磁性体リング24に対して、硬度の高い鉄系材料が用いられている磁性体リング23の外周面とロータコア25の内周面とに、それぞれ上記のような回り止め用突起31を配設し回り止めを行っている。これにより、信頼性が向上し、また、組立て時の磁性体リング23、非磁性体リング24、ロータコア25の回転方向の位置決めを容易に行うことができるため、組立性の向上が図れる。
図11では、各部材(磁性体リング23、ロータコア25)に対して4個ずつ回り止め用突起31が配設されているが、回転子7に係るイナーシャと回転電機1に要求される最大角加速度から算出される必要回転トルクを基に回り止め用突起31の数は決定される。
実施の形態4
実施の形態4に係る回転子位置検出センサ22のロータアセンブリ21は、回転軸6と磁性体リング23間にロータコア25の回り止め機構を施したものである。
図12は、この実施の形態4におけるロータアセンブリ21のみを示す正面図で、図13はこの実施の形態4におけるロータアセンブリ21を示し、(a)は回転軸6を断面で示したロータアセンブリ21の正面図、(b)は図(a)中のA部分の拡大断面図である。
以下、12、図13、及び図7に基づいて実施の形態4に係る回転電機の回転子位置検出センサについて詳述する。
図7、図12において、ロータコア25の回り止め機構は、回り止め用突起32とターミナル配線溝6aとによって構成されている。
すなわち、回り止め用突起32は、ロータアセンブリ21の回転軸取り付け孔23aの内周面に設けられ、この回り止め用突起32と係止する回転軸6の凹部は、回転軸6に設けたターミナル配線溝6aを利用することにより形成されている。
このようにロータアセンブリ21の回り止めは、ターミナル配線溝6aを利用して行うものであり、回転軸6に対して、ロータアセンブリ21が回転するのを防ぐ効果がある。また、組立て時の回転方向の位置決めを容易に行うことができるため、生産性の向上、信頼性の向上、組立性の向上を図ることができる。なお、回り止め用突起32の配置数は、回転軸6のターミナル配線溝6aの溝数に応じて変化することは言うまでも無い。
なお、この発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
1 回転電機 2 フロントブラケット
3 リヤブラケット
4 フロントベアリング
5 リヤベアリング
6 回転軸
6a ターミナル配線溝
6b 段差
7 回転子
8 界磁巻線
9 固定子
10 固定子巻線
11 プーリ
12 ナット
13 フロントファン
14 リヤファン
15 スリップリング
16 ブラシ
17 ブラシホルダ
18(18L)(18R) ターミナル
19 リング
20 ステータアセンブリ
21 ロータアセンブリ
22 回転子位置検出センサ
23 磁性体リング
23a 回転軸取り付け孔
24 非磁性体リング
25 ロータコア(レゾルバロータコア)
26 ステータコア(レゾルバステータコア)
27 ティース
28 インシュレータ
29 センサ巻線
30 圧入用溝部
31、32 回り止め用突起。

Claims (14)

  1. 固定子と回転子を有しこの回転子の回転軸に回転子位置検出センサを設けた回転電機において、
    上記回転子位置検出センサは、出力コイルと励磁コイルを有するステータアセンブリと、このステータアセンブリの内周面とギャップを隔てて対向するロータコアを有するロータアセンブリとで構成されると共に
    上記ロータアセンブリは、磁性体リングと非磁性体リングと上記ロータコアとで構成され、且つこれら磁性体リング、非磁性体リング、ロータコアを外方に向かい順次同心状に積層し、最内側の磁性体リングを上記回転軸に取り付けたことを特徴とする回転電機。
  2. 上記回転子位置検出センサのロータアセンブリは、上記回転子の界磁巻線へ給電するターミナルが配線された上記回転軸において、このターミナルの配線部分の外周部に取り付けたことを特徴とする請求項1に記載の回転電機。
  3. 上記ロータコアと上記非磁性体リングと上記磁性体リングとは、圧入によって一体に固定したことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の回転電機。
  4. 上記磁性体リングと上記非磁性体リングは、上記ロータコアと一体成形したことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の回転電機。
  5. 上記非磁性体リングは、ステンレス鋼材で構成したことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の回転電機。
  6. 上記非磁性体リングは、樹脂材で構成したことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の回転電機。
  7. 上記磁性体リング外周面と上記ロータコア内周面とに、それぞれ回り止め用突起を設けたことを特徴とする請求項3に記載の回転電機。
  8. 上記非磁性体リング内周面と上記ロータコア内周面とに、それぞれ圧入用溝部を設けたことを特徴とする請求項3に記載の回転電機。
  9. 上記磁性体リングの内周面に、突起を設け、この突起を上記回転軸に設けたターミナル配線溝に係合させることにより上記ロータアセンブリの回り止めを行うことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の回転電機。
  10. 上記ロータアセンブリは、上記回転軸に圧入され、上記回転軸に設けたリングで軸方向の位置決めを行うことを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の回転電機。
  11. 上記ロータアセンブリは、上記回転軸に圧入され、上記回転軸に設けた段差により軸方向の位置決め行うことを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の回転電機。
  12. 上記ロータアセンブリは、上記回転軸に圧入され、上記リングで軸方向の位置決めが行われた後に、溶接にて回転軸に固定されることを特徴とする請求項10に記載の回転電機。
  13. 上記ロータアセンブリは、上記回転軸に取り付けられ、上記回転軸上に設けた段差により軸方向の位置決めが行われた後に、溶接にて上記回転軸に固定されることを特徴とする請求項11に記載の回転電機。
  14. 回転電機の回転軸に取り付けられる回転子位置検出センサにおいて、
    出力コイルと励磁コイルを有するステータアセンブリ、及びこのステータアセンブリの内周面とギャップを隔てて対向するロータコアを有するロータアセンブリを備え、
    上記ロータアセンブリは、磁性体リングと非磁性体リングと上記ロータコアとで構成され、且つこれら磁性体リング、非磁性体リング、ロータコアを外方に向かい順次同心状に積層し、最内側の磁性体リングで上記回転軸に取り付けたことを特徴とする回転子位置検出センサ。
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