JP7042943B1 - 回転電機 - Google Patents

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Abstract

【課題】電流検出の精度を改善しつつ、安価で小型な回転電機を提供する。【解決手段】回転電機は、回転軸と、回転子と、固定子巻線が巻装された固定子鉄心を有する固定子と、回転軸を保持するブラケットと、を設けた回転電機本体部と、電力用半導体素子を有するパワーモジュールと、冷却器と、電流センサ172と、制御回路と、板状の底壁102aを有し、パワーモジュール、制御回路、及び電流センサを収容するケースと、を設けた電力供給ユニットとを備える。パワーモジュールは、底壁の軸方向の他方側の面に沿って本体部から突出したバスバーを有し、底壁には、バスバーの軸方向の他方側の面を除いて取り囲む、断面が軸方向の他方側に開口した磁気シールド171が固定され、電流センサが、磁気シールドの配置位置における、バスバーの軸方向の他方側の面に対向して配置され、電流センサは、磁気シールドにおける開口部171aの内側に配置されている。【選択図】図5

Description

本願は、回転電機に関するものである。
回転電機は、回転子及び固定子から構成される回転電機本体部と、回転電機本体部に電力を供給するインバータ及び制御回路から構成される電力供給ユニットとを備えている。特に車載用の回転電機には、省スペース性と搭載性の容易さ、また、回転電機本体部とインバータとを接続する配線ハーネスの縮小化などが要求されている。そのため、回転電機本体部と電力供給ユニットとを一体化させた機電一体型の回転電機が開発されている。
機電一体型の回転電機においては、電力供給ユニットは回転電機本体部の軸方向の端部に取り付けられる。インバータのヒートシンクにはフィンが形成されており、回転子の端部に装着された送風ファンにより発生した冷却風がフィンを通過することで電力供給ユニットは冷却される。電力供給ユニットは、単相もしくは複数相のアーム部によって構成される。アーム部は、複数のMOSFETなどのパワー半導体素子を備える。パワー半導体素子の出力端子は、出力導体を介して回転電機の固定子巻線と接続され、回転電機本体部に電力を供給する。出力導体に流れる電流を検出するために、回転電機は出力導体に電流検出部を備えている(例えば、特許文献1参照)。検出した電流値を用いて、パワー半導体素子は制御される。
開示された回転電機では、出力導体の周囲を取り囲む環状の磁気回路と、磁気回路の切り欠き部に配置された磁気検出素子とを備えた電流検出装置が提案されている。電流検出装置は回転電機本体部と電力供給ユニットの間に配置され、磁気検出素子は制御回路に接続されている。パワー半導体素子を有したパワーモジュールは、制御回路と回転電機本体部との間に配置されている。
特開2006-174678号公報
上記特許文献1においては、出力導体に電流検出装置を備えたため、パワー半導体素子の出力端子に流れる電流を検出することができる。しかしながら、磁気回路と磁気検出素子のそれぞれが別の部品として回転電機に組付けられるため、磁気回路と磁気検出素子の位置精度が悪くなるので、電流検出の精度が悪化するという課題があった。また、制御回路から磁気検出素子までの配線が長くなり、耐振性及び耐水性を確保するための保護処理が配線に必要になるため、磁気検出素子の周辺が大型化すると共に回転電機のコストが上がるという課題があった。特に回転電機を自動車のエンジンルームに搭載する場合、限られた空間に設置できることが求められているため、回転電機の大型化を抑制する必要がある。また、磁気回路と電流検出素子を回転電機に組み付けるまで電流検出装置の検査をすることができないので、アセンブリ後の検査で不具合品が見つかることになるため、電流検出装置の歩留まりが悪く、回転電機のコストが上がるという課題があった。
そこで、本願は、電流検出の精度を改善しつつ、安価で小型な回転電機を得ることを目的としている。
本願に開示される回転電機は、回転軸と、回転軸と一体回転する回転子と、回転子の径方向外側に配置され、固定子巻線が巻装された固定子鉄心を有する固定子と、回転子及び固定子の外側を覆うと共にベアリングを介して回転軸の一端側及び他端側を保持するブラケットと、を設けた回転電機本体部と、固定子巻線への供給電流をオンオフする電力用半導体素子を有するパワーモジュールと、パワーモジュールを冷却する冷却器と、パワーモジュールに流れる電流を検出する電流センサと、パワーモジュールを制御する制御回路と、パワーモジュール、制御回路、及び電流センサの軸方向の一方側を覆い、径方向及び周方向に延在した板状の底壁を有し、パワーモジュール、制御回路、及び電流センサを収容するケースと、を設け、ブラケットの軸方向の他方側に配置された電力供給ユニットと、を備え、パワーモジュールは、底壁の軸方向の他方側の面に沿って本体部から突出したバスバーを有し、底壁には、バスバーの軸方向の他方側の面を除いて取り囲む、断面が軸方向の他方側に開口したU字状又はC字状の磁気シールドが固定され、電流センサが、磁気シールドの配置位置における、バスバーの軸方向の他方側の面に対向して配置され、電流センサは、磁気シールドにおけるU字状又はC字状の開口部の内側に配置されているものである。
本願に開示される回転電機によれば、電力供給ユニットが備えたパワーモジュールは、ケースの底壁の軸方向の他方側の面に沿って本体部から突出したバスバーを有し、底壁には、バスバーの軸方向の他方側の面を除いて取り囲む、断面が軸方向の他方側に開口したU字状又はC字状の磁気シールドが固定され、電流センサが、磁気シールドの配置位置における、バスバーの軸方向の他方側の面に対向して配置され、電流センサは、磁気シールドにおけるU字状又はC字状の開口部の内側に配置されているため、磁気シールドが固定されたケースに対して、電流測定部であるバスバーと電流センサとが配置され、それぞれの部品を別体で配置する場合に比べて部品の配置の位置精度を高めることができるので、電流センサの電流検出精度を改善することができる。また、制御回路と電流センサとは電力供給ユニットのケースの内部に収容されているため、制御回路から電流センサまでの配線長が短くなるので、安価で小型な回転電機を得ることができる。また、電力供給ユニットのみで、電流センサの動作テストを行うことができるため、回転電機を組み立てる前に不良品を発見することができるので、歩留まりの低下が抑制され、安価な回転電機を得ることができる。
実施の形態1に係る回転電機の概略を示す斜視図である。 実施の形態1に係る回転電機の概略を示す断面図である。 実施の形態1に係る回転電機の電力供給ユニットの軸方向の他方側を示す平面図である。 実施の形態1に係る回転電機の電力供給ユニットの要部を示す平面図である。 図4のA-A断面位置で切断した電力供給ユニットの要部の断面図である。 図4のB-B断面位置で切断した電力供給ユニットの要部の断面図である。 実施の形態1に係る回転電機の回路構成の概略を示す図である。 実施の形態1に係る回転電機の組立工程を示す図である。 実施の形態1に係る回転電機の組立工程を示す図である。 実施の形態1に係る回転電機の組立工程を示す図である。 実施の形態1に係る回転電機の組立工程を示す図である。 実施の形態1に係る回転電機の組立工程を示す図である。 実施の形態2に係る回転電機の電力供給ユニットの要部を示す断面図である。 実施の形態2に係る回転電機の電力供給ユニットの要部を示す平面図である。 実施の形態2に係る別の回転電機の電力供給ユニットの要部を示す断面図である。 実施の形態2に係る別の回転電機の電力供給ユニットの要部を示す断面図である。 実施の形態3に係る回転電機の電力供給ユニットの要部を示す断面図である。 実施の形態3に係る回転電機の電力供給ユニットの要部を示す平面図である。 実施の形態3に係る別の回転電機の電力供給ユニットの要部を示す断面図である。 実施の形態3に係る別の回転電機の電力供給ユニットの要部を示す平面図である。 実施の形態4に係る回転電機の電力供給ユニットの要部を示す断面図である。 実施の形態4に係る回転電機の電力供給ユニットの要部を示す平面図である。
以下、本願の実施の形態による回転電機を図に基づいて説明する。なお、各図において同一、または相当部材、部位については同一符号を付して説明する。なお、各図間の図示では、対応する各構成部のサイズ及び縮尺は、それぞれ独立している。
実施の形態1.
図1は実施の形態1に係る回転電機100の概略を示す斜視図、図2は回転電機100の概略を示す断面図で、回転軸4の軸心C及びヒートシンク110を通る平面で切断した図、図3は回転電機100の電力供給ユニット300の軸方向の他方側を示す平面図で、カバー101及び制御回路103を取り除いて示した図、図4は回転電機100の電力供給ユニット300の要部である電流センサ172を設置した部分を示す平面図で、図3において円で囲まれた部分の図、図5は図4のA-A断面位置で切断した電力供給ユニット300の要部の断面図、図6は図4のB-B断面位置で切断した電力供給ユニット300の要部の断面図、図7は回転電機100の回路構成の概略を示す図、図8から図12は回転電機100の組立工程を示す図で、回転電機本体部200に電力供給ユニット300を組み付ける図である。回転電機100は、回転電機の本体部分である回転電機本体部200と、回転電機本体部200に電力を供給する電力供給ユニット300とを備えた機電一体型の回転電機である。回転電機100は、負荷であるエンジン(図示せず)を駆動する電動機として動作する。あるいは、回転電機100はエンジンより駆動されて発電する発電機として機能する。
本願において、回転軸4の軸心Cに平行な方向を軸方向Zと定義し、軸方向の一方側Z1をフロント側Z1と称し、軸方向の一方側Z1とは反対側である軸方向の他方側Z2をリヤ側Z2と称する。
<回転電機本体部200>
回転電機本体部200は、図2に示すように、回転軸4と、回転軸4と一体回転する回転子5と、回転子5の径方向外側に配置され、固定子巻線3bが巻装された固定子鉄心3aを有する固定子3と、回転子5及び固定子3の外側を覆うと共にベアリング71、72を介して回転軸4の一端側及び他端側を保持するブラケットと、を備えている。
本実施の形態では、ブラケットは、フロント側Z1に配置されたフロントブラケット1及びリヤ側Z2に配置されたリヤブラケット2から構成されている。フロントブラケット1は、円筒状の外周壁と、外周壁のフロント側Z1の端部から径方向内側に延びた円板状の側壁とを有している。フロントブラケット1の側壁の中心部を回転軸4が貫通し、側壁はベアリング71が固定される貫通孔を備える。リヤブラケット2は、円筒状の外周壁と、外周壁のリヤ側Z2の端部から径方向内側に延びた円板状の側壁とを有している。リヤブラケット2の側壁の中心部を回転軸4が貫通し、側壁はベアリング72が固定される貫通孔を備える。フロントブラケット1とリヤブラケット2は、図1に示すように、軸方向Zに延びたボルト15によって連結される。
回転軸4のフロント側Z1の端部は、フロントブラケット1の貫通孔を貫通して、フロントブラケット1よりもフロント側Z1に突出する。この突出した部分にプーリ9が固定される。エンジンのクランクシャフトに固定されたプーリ(図示せず)と、プーリ9との間にベルト(図示せず)が掛け渡され、回転電機100とエンジンとの間で回転駆動力の伝達が行われる。
回転子5は、界磁鉄心5a及び界磁巻線5bを備える。回転子5は、ランデル型(クローポール型ともいう)とされている。界磁鉄心5aは、円筒状の中心部と、中心部のフロント側Z1の端部から中心部の径方向外側Y2まで延びたフロント側の爪部と、中心部のリヤ側Z2の端部から中心部の径方向外側Y2まで延びたリヤ側の爪部と、を備える。界磁巻線5bの絶縁処理された銅線は、界磁鉄心5aの中心部の外周面に同心状に巻回される。フロント側の爪部とリヤ側の爪部とは、周方向に交互に設けられ、互いに異なる磁極となる。界磁巻線5bは回転軸4のリヤ側Z2に設けられたスリップリング(図示せず)に接続されており、電力供給ユニット300に設けられたブラシを保持するブラシホルダ(図示せず)から界磁電流を供給される。
固定子3は、微小な隙間をあけて回転子5を取り囲むように配設される。固定子3は、スロットを設けた円筒状の固定子鉄心3aと、固定子鉄心3aのスロットに巻装された複数相の固定子巻線3bと、を備える。複数相の固定子巻線3bは、例えば、1組の3相巻線、2組の3相巻線、又は1組の5相巻線等とされ、回転電機100の種類に応じて設定される。
複数相の固定子巻線3bは、固定子鉄心3aからフロント側Z1に突出したフロント側コイルエンド部、及び固定子鉄心3aからリヤ側Z2に突出したリヤ側コイルエンド部を有する。複数相の固定子巻線3bのリード線は、リヤブラケット2を貫通して、リヤ側Z2に延びた固定子巻線端子3cを有する。固定子巻線端子3cは、巻線配線部材113及び巻線側配線部材156を介して、電力供給ユニット300に接続される。
<電力供給ユニット300>
電力供給ユニット300は、回転電機本体部200のブラケットのリヤ側Z2に配置され、回転電機本体部200に固定される。回転電機本体部200と電力供給ユニット300とは、一体化されている。電力供給ユニット300は、パワーモジュール160を有し、直流電源と複数相の巻線との間で直流交流変換を行うインバータと、パワーモジュール160に流れる電流を検出する電流センサ172と、パワーモジュール160を制御する制御回路103と、パワーモジュール160、制御回路103、及び電流センサ172を収容するケース102とを備える。
本実施の形態では、インバータは、パワーモジュール160、及びパワーモジュール160が固定され、パワーモジュール160を冷却する冷却器であるヒートシンク110を備える。ヒートシンク110は、フロント側Z1にフィン111を有する。パワーモジュール160は、固定子巻線3bへの供給電流をオンオフする電力用半導体素子(図示せず)を備える。ケース102は、パワーモジュール160、制御回路103、及び電流センサ172のフロント側Z1を覆い、径方向及び周方向に延在した板状の底壁102aを有する。ケース102は、パワーモジュール160、制御回路103、及び電流センサ172の径方向外側を覆う周壁102bを有する。パワーモジュール160のヒートシンク固定面167は、底壁102aの開口した部分でヒートシンク110に熱的に接続されている。ケース102は、例えば樹脂で作製される。
パワーモジュール160、制御回路103、及び電流センサ172を封止する封止樹脂105が、ケース102の内側に設けられる。封止樹脂105は、エポキシまたはシリコーンなどのポッティング材である。封止樹脂105で電力供給ユニット300の内部を封止することで、内部の部品の耐湿性、耐水性、絶縁性、及び耐振動性を高めることができる。本実施の形態では、特許文献1のように、制御回路103とパワーモジュール160の接続工程後の樹脂封止工程で、電力供給ユニット300に加えて熱容量の大きな回転電機本体部200を同時に投入する必要がないため、温度の上昇に時間を要して封止工程が長時間になり、生産性が悪化して、回転電機100のコストが上がるということはない。電力供給ユニット300の内部は封止樹脂105で封止する構成に限るものではなく、ねじ止めまたは熱かしめなどによって内部の部品を固定し、絶縁性及び耐湿性を有する被覆材を用いて内部の絶縁を確保しても構わない。
電力供給ユニット300は、カバー101を備える。カバー101は、制御回路103、パワーモジュール160、及びヒートシンク110等のリヤ側Z2及び径方向外側を覆う。カバー101は、フロント側Z1に開口する有底筒状に形成される。カバー101は、例えば樹脂で作製される。径方向外側を覆うカバー101の外周壁101bには、正極側電源端子、負極側電源端子、及び制御用コネクタ(何れも図示せず)が設けられる。正極側電源端子及び負極側電源端子は、インバータを外部の直流電源に接続するため端子である。制御用コネクタは、制御回路103を外部の制御装置に接続するためコネクタである。
制御回路103は、板状に形成された回路基板103aを有する。本実施の形態では、回路基板103aは径方向及び周方向に延在した円板状である。回路基板103aは、プリント基板またはセラミック基板または金属基板等により構成される。回路基板103aは、回路基板103aに実装された電子部品を有する。特に、車載される回転電機においては高い振動耐久性が必要なため、制御回路103は、ケース102にねじ、熱かしめ、リベット、接着等により固定される。なお、軸方向Zに見てリヤブラケット2と重複する範囲内に収まれば、回路基板103aは円板状でなくてもよく、2枚以上の回路基板103aにより制御回路103が構成されてもよく、それぞれの回路基板103aの材料が異なっていても構わない。
制御回路103は、リヤブラケット2のリヤ側Z2に間隔を空けて配置される。本実施の形態では、回路基板103aの表面は、軸方向Zに直交している。なお、回路基板103aの表面は、軸方向Zに直交する平面に対して、例えば、30度以内の角度で傾いていてもよい。ケース102の底壁102aは、制御回路103のフロント側Z1を覆っている。また、ケース102は、制御回路103の外周側を覆う周壁102bを備えている。制御回路103のリヤ側Z2は、カバー101の底壁101aにより覆われている。
回転軸4は、リヤブラケット2から制御回路103(本例ではケース102)の前まで、リヤ側Z2に延出する。回転軸4は、制御回路103及びケース102を貫通しておらず、制御回路103及びケース102のフロント側Z1に隙間を空けて配置されている。なお、軸方向Zに見てリヤブラケット2と重複する範囲内に電子部品を配置できれば、制御回路103に回転軸4が貫通する貫通孔が設けられても構わない。
<パワーモジュール160>
パワーモジュール160は、電力用半導体素子、電力用半導体素子が接合されるリード部、外部と接続される部分である接続部材、及びこれらを封止する絶縁樹脂材165を備える。接続部材は、外部と接続される部分をパワーモジュール160の本体部から露出させて設けられる。パワーモジュール160は、1つの相の巻線に対して、直流電源の正極側に接続される正極側の電力用半導体素子と、直流電源の負極側に接続される負極側の電力用半導体素子とが直列に接続された直列回路を、少なくとも1セット備える。正極側の電力用半導体素子と負極側の電力用半導体素子とが直列接続されている接続点が、対応する相の巻線に接続される。例えば、1組の3相の巻線が設けられる場合は、3セットの直列回路が設けられる。図7に示したように、2組の3相の巻線が設けられる場合は、6セットの直列回路が設けられる。
電力用半導体素子には、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)、パワーMOSFET(Power Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)等のスイッチング素子が用いられる。これらは、モータなどの機器を駆動するインバータに用いられるもので、数アンペアから数百アンペアの定格電流を制御するものである。電力用半導体素子の材料として、シリコン(Si)、シリコンカーバイド(SiC)、ガリウムナイトライド(GaN)などが用いられてもよい。
パワーモジュール160は、底壁102aのリヤ側Z2の面に沿って本体部から突出した接続部材でありバスバーである巻線接続部材163を有する。パワーモジュール160は、接続部材として、巻線接続部材163以外に、正極側接続部材161、負極側接続部材162、及び制御用接続部材164を備える。正極側接続部材161、負極側接続部材162、巻線接続部材163、制御用接続部材164は、例えば、導電性が良好で熱伝導率の高い銅または銅合金などの金属で作製される。これらの表面は、Au、Ni、Snなどの金属材料でめっきされていても構わない。また、これらの接続部材の金属及びめっきの材質は、2種類以上で構成されてもよい。
本実施の形態では、1つのパワーモジュール160は、正極側の電力用半導体素子と負極側の電力用半導体素子とを2組備え、2つの直列回路を設けている。接続部材のパワーモジュール160の内部における接続について説明する。正極側接続部材161は、正極側の電力用半導体素子のコレクタ端子に接続される。負極側接続部材162は、負極側の電力用半導体素子のエミッタ端子に接続される。巻線接続部材163は、正極側の電力用半導体素子のエミッタ端子と負極側の電力用半導体素子のコレクタ端子との接続点に接続される。制御用接続部材164は、正極側及び負極側の電力用半導体素子のゲート端子等に接続される。
接続部材のパワーモジュール160の外部における接続について説明する。正極側接続部材161は正極側配線部材154に接続され、正極側配線部材154は正極側電源端子151に接続される。負極側接続部材162は負極側配線部材(図示せず)に接続され、負極側配線部材は負極側電源端子(図示せず)に接続される。巻線接続部材163は接続バスバーである巻線側配線部材156に接続され、巻線側配線部材156は巻線配線部材113に接続されて対応する相の固定子巻線3bに接続される。制御用接続部材164は、制御回路103に接続される。制御用接続部材164と制御回路103との間には、コネクタ、はんだ付け、導電性接着剤などが用いられて双方を電気的に接続する。正極側配線部材154、負極側配線部材、巻線側配線部材156はケース102に固定され、これらはヒートシンク110とは電気的に絶縁されている。なお、1つのパワーモジュール160には、1つの電力用半導体素子が設けられてもよく、或いは3つ以上の電力用半導体素子が設けられてもよい。電力用半導体素子の数に合わせて、接続部材等の構成は変更される。
電力用半導体素子は、金属基板又はセラミック基板の配線パターン、バスバー等に、はんだ、銀ペースト等の導電性材料により接合される。金属基板は、アルミ、銅等のベース材料で構成される。セラミック基板は、アルミナ、窒化アルミ、窒化ケイ素等で構成される。バスバーは、鉄、アルミ、銅等で構成される。配線パターン及びバスバーを合わせてリード部と称す。
パワーモジュール160は、ヒートシンク110と固定されるヒートシンク固定面167を有する。本実施の形態では、電力用半導体素子は、リード部の一方側の面に固定される。リード部の他方側の面は、ヒートシンク固定面167を構成する。なお、電力用半導体素子が固定されるリード部の面と同じ側に、ヒートシンク固定面167が設けられても構わない。本実施の形態では、ヒートシンク固定面167とヒートシンク110と間の接続には、接触熱抵抗を低減するため、伝熱材を介在させている。伝熱材には、例えばグリース、接着剤、シート、ゲルの絶縁性を有する材料、またははんだ、銀ペースト等の導電性部材が用いられる。ヒートシンク110と絶縁が必要なリード部の場合は、伝熱材には、絶縁性を有する材料が用いられる。パワーモジュール160とヒートシンク110とが伝熱材を介して熱的に接続されるため、構成部材及び接合工程を削減してパワーモジュール160とヒートシンク110との間の熱抵抗を低減することができる。
リード部とヒートシンク110が同電位の場合、リード部とヒートシンク110をはんだ等の導電性部材で接続してもよく、或いは電力用半導体素子と接合されたリード部を、ばね又はねじ等によりヒートシンク110に機械的に押圧させてもよい。接合から機械的な押圧に変えることで、熱抵抗を低減しつつ、温度サイクル及び高温での劣化が軽減され、長期信頼性を向上させることができる。また、ヒートシンク110は、一つまたは複数のパワーモジュール160と一体的にモジュール化されていても構わない。
絶縁樹脂材165には、例えば、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、ウレタン樹脂等のポッティング樹脂、フッ素樹脂等の電力用半導体素子の表面のコーティング材料、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)等の成形材料が用いられる。絶縁樹脂材165で電力用半導体素子等の構成部品を覆うことで、例えば、異物が電力供給ユニット300に混入した場合、塩、泥等が入った液体が電力供給ユニット300にかかった場合でもパワーモジュール160の内部の絶縁性を確保することができる。また、エポキシ樹脂等の硬度が高い材料を絶縁樹脂材165に使うことで構成部品はパワーモジュール160の内部に固定されるので、パワーモジュール160の耐振性を向上できる。なお、絶縁樹脂材165を用いない方法でパワーモジュール160を絶縁して固定できれば、絶縁樹脂材165はなくても構わない。
<巻線接続部材163とその配線構成>
パワーモジュール160の本体部は、本実施の形態では矩形板状に形成され、本体部の1つの側面における長手方向の両側の端部のそれぞれから、一つずつ巻線接続部材163が突出している。複数の制御用接続部材164は、2つの巻線接続部材163の間に配置されている。巻線接続部材163は、電流検出部170の一部となる部材である。このように配置することで、電流検出部170が制御用接続部材164と干渉しないように、制御用接続部材164から離れた位置に電流検出部170を容易に配置することができる。巻線接続部材163がパワーモジュール160の1つの側面の両側の端部に無い場合、パワーモジュール160の制御用接続部材164と2つの電流検出部170の間に、それぞれの干渉を避けるために4か所のスペースが必要となる。電流検出部170を両側の端部に配置した場合、干渉を避けるためのスペースが2か所になるため、パワーモジュール160の大型化を抑制することができる。パワーモジュール160の大型化が抑制されるので、回転電機100を小型化することができる。
回転電機100が備える巻線側配線部材156、及び巻線配線部材113について説明する。2つの巻線配線部材113は、固定子巻線3bの固定子巻線端子3cに接続され、リヤ側Z2に延出する。2つの巻線側配線部材156は、2つの巻線配線部材113のそれぞれと2つの巻線接続部材163のそれぞれとを接続する。2つの巻線接続部材163は、周方向に間隔を空けて、周壁102bに向かって延出する。2つの巻線配線部材113は、2つの巻線接続部材163の間の周方向位置であって、周壁102bの径方向外側に周方向に隣接して配置される。第1の巻線側配線部材156aは、周方向に延出すると共に周壁102bを貫通し、周方向の一方側の巻線接続部材163の径方向外側の端部と、周方向の一方側の巻線配線部材113とを接続している。第2の巻線側配線部材156bは、周方向に延出すると共に周壁102bを貫通し、周方向の他方側の巻線接続部材163の径方向外側の端部と、周方向の他方側の巻線配線部材113とを接続している。このように、巻線側配線部材156と巻線配線部材113は、電力供給ユニット300と回転電機本体部200とを電気的に接続している。
巻線配線部材113は、巻線配線部材固定部114に固定される。巻線配線部材固定部114は、例えば、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、リエーテルエーテルケトン(PEEK)等の樹脂材料から作製される。巻線配線部材固定部114は、リヤブラケット2及びヒートシンク110と巻線配線部材113とを電気的及び熱的に絶縁して、巻線配線部材113をリヤブラケット2に固定する。
巻線側配線部材156及び巻線配線部材113をこのように配置することで、2つの巻線接続部材163と制御用接続部材164に隣接したスペースを利用して、巻線側配線部材156と巻線配線部材113を接続することできるので、回転電機100の大型化を抑制し、回転電機100を小型化することができる。
<電流検出部170と巻線接続部材163の配置構成>
本願の要部である電流検出部170の配置及び構成について、図4から図6を用いて説明する。本実施の形態における電流検出部170は、電流センサ172、巻線接続部材163、及び磁気シールド171で構成される。位置関係を明確にするために、図6において、制御用接続部材164を破線で示す。
磁気シールド171は、巻線接続部材163のリヤ側Z2の面を除いて巻線接続部材163を取り囲み、断面がリヤ側Z2に開口したU字状又はC字状に形成される。磁気シールド171は、底壁102aに固定される。本実施の形態では、図5に示すように、磁気シールド171のフロント側Z1の部分が底壁102aに埋め込まれていて、磁気シールド171がケース102に一体成形されている。磁気シールド171がケース102に一体成形されている場合、磁気シールド171の位置精度を特に高めることができる。磁気シールド171が底壁102aに埋め込まれる構成は一体成形に限るものではなく、嵌め合いにより埋め込む構成でも構わない。なお、磁気シールド171の固定はこれに限るものではなく、底壁102aのリヤ側Z2の面に接着して固定しても構わない。磁気シールド171は、電磁鋼板、鉄、ニッケル等の磁性体によって作製される。磁気シールド171は、固定子3及び回転子5において発生した磁界の電流センサ172への貫通を抑制する。また、磁気シールド171は巻線接続部材163において生じた磁界を電流センサ172に集磁する効果も有する。磁気シールド171は、ヒートシンク110及び巻線接続部材163と電気的に絶縁されている。また、磁気シールド171は、制御用接続部材164と干渉しないように、パワーモジュール160の本体部及び制御用接続部材164から離れた位置に配置される。
電流センサ172は、巻線接続部材163に流れる電流に起因して生じた磁界を検出する。電流センサ172は、例えば、磁気検出型のホールICである。電流センサ172は磁気シールド171の配置位置における、巻線接続部材163のリヤ側Z2の面に対向して配置され、電流センサ172は磁気シールド171におけるU字状又はC字状の開口部171aの内側に配置されている。電流センサ172は、センサ本体部から突出し、制御回路103にはんだ等の導電部材により接続される複数のリード173を有する。検出した磁界に応じた電流センサ172の出力が制御回路103に取り込まれて、巻線接続部材163に流れる電流値が検出される。制御回路103は、検出された電流値に基づいてパワーモジュール160を制御する。
このように構成することで、磁気シールド171が固定されたケース102に対して、電流測定部である巻線接続部材163と電流センサ172とが配置されるため、それぞれの部品を別体で配置する場合に比べて部品の配置の位置精度を高めることができるので、電流センサ172の電流検出精度を改善することができる。また、制御回路103と電流センサ172とは電力供給ユニット300のケース102の内部に収容されているため、制御回路103から電流センサ172までの配線長が短くなるので、安価で小型な回転電機100を得ることができる。また、封止樹脂105で容易に電力供給ユニット300の内部の部品を封止できるので、電力供給ユニット300の内部の耐振性及び耐水性を容易に確保することができる。また、電力供給ユニット300のみで、電流センサ172の動作テストを行うことができるため、回転電機100を組み立てる前に不良品を発見することができるので、歩留まりの低下が抑制され、回転電機100の低コスト化に寄与する。
また、パワーモジュール160と電流センサ172が一体化されていない構成である。そのため、制御用接続部材164の数は増加することがない。制御用接続部材164と制御回路103を部分フローはんだ付けによって接続する場合において、制御回路103の部品実装に用いられるリフローはんだ付けなどより端子間の間隔を広い間隔にする必要がある制御用接続部材164が増加しないので、パワーモジュール160の大型化を抑制することができる。また、制御回路103の大型化も抑制されるので、回転電機100の大型化を抑制することができる。
本実施の形態では、リード173の少なくとも一つは、センサ本体部からリヤ側Z2に延出した後、制御回路103の回路基板103aのフロント側Z1の面に沿って、巻線接続部材163の延出方向及び軸方向に直交する方向に延出した延出部173aを有する。延出部173aは、回路基板103aに接続されている。このように構成することで、制御用接続部材164と制御回路103とが部分噴流はんだ付けにより接続される場合においても、既に接続されているリード173の接続が外れることによる電流センサ172の位置ずれの不良、及びはんだブリッジまたはマイグレーションによる短絡などの不良が発生することがない。そのため、高品質な回転電機100を提供することができる。
本実施の形態では、磁気シールド171の開口部171aの幅は、磁気シールド171に挟まれた巻線接続部材163の部分である挟まれ部163aの幅よりも大きい。このように構成することで、磁気シールド171と巻線接続部材163とを離間させて設けることができるので、磁気シールド171と巻線接続部材163とを容易に絶縁することができる。また、磁気シールド171の開口部171aの側から、容易に巻線接続部材163を配置できるので、回転電機100の生産性を向上させることができる。
本実施の形態では、挟まれ部163aの幅は、巻線接続部材163の突出方向における挟まれ部163aの前後の巻線接続部材163の部分の幅よりも狭い。このように構成することで、磁気シールド171の開口部171aの幅を狭めることができる。開口部171aの幅を狭めることで磁気シールド171の内部に外部から侵入する磁束が少なくなるため、電流センサ172が外部から受ける磁気ノイズを小さくすることができる。また、磁気シールド171の開口部171aの幅を狭めることで磁気シールド171を小型化できるため、電力供給ユニット300の大型化を抑制することができる。なお、巻線接続部材163の幅を狭めると巻線接続部材163に流れる電流の密度が幅を狭めた部分において上昇するため、巻線接続部材163の発熱が大きくなり、パワーモジュール160の温度が上昇しやすくなる。しかし、本実施の形態では、巻線接続部材163の磁気シールド171に挟まれた挟まれ部163aのみの幅が狭くなっているため、巻線接続部材163の発熱の増加を抑制しつつ、高い精度で電流を測定するとともに、パワーモジュール160の大型化を抑制することができる。
<回転電機100の組立方法>
回転電機100の組立方法において、図8から図12を用いて、回転電機本体部200に電力供給ユニット300を組み付ける組立工程を説明する。図8から図12は、磁気シールド171の開口部171aで切断した断面である。組立工程は6つの工程を備える。
第一の工程において、ヒートシンク110にケース102が固定される。図8は、第一の工程後の電力供給ユニット300の断面を示している。固定の方法は、例えばねじ止めである。ケース102には、正極側配線部材154、巻線側配線部材156、及び磁気シールド171が予め固定されている。
第二の工程において、パワーモジュール160がヒートシンク110に固定される。図9は、第二の工程後の電力供給ユニット300の断面を示している。パワーモジュール160のヒートシンク固定面167が、底壁102aの開口した部分で位置決めされ、ヒートシンク110に熱的に接続して固定される。ヒートシンク110は、底壁102aの開口した部分に突出する突出部110aを有する。ヒートシンク固定面167は、突出部110aに固定される。パワーモジュール160をヒートシンク110に固定する際、パワーモジュール160の巻線接続部材163は、磁気シールド171の開口部171aから、磁気シールド171の内側に配置される。また、正極側接続部材161と正極側配線部材154、負極側接続部材162(図9において図示せず)と負極側配線部材、及び巻線接続部材163と巻線側配線部材156のそれぞれが接続される。
第三の工程において、電流センサ172が固定された制御回路103がケース102に固定される。図10は、第三の工程後の電力供給ユニット300の断面を示している。制御回路103は、ねじ、熱かしめ、リベット、接着等によりケース102に固定される。電流センサ172は、巻線接続部材163のリヤ側Z2の面に対向した、磁気シールド171の開口部171aの内側に配置される。また、制御回路103とパワーモジュール160の制御用接続部材164とが、回路基板103aのリヤ側Z2から部分フローはんだ付けにより接続される。そのため、制御用接続部材164は、隣接する制御用接続部材164同士がはんだで誤接続されてしまわない間隔で配置される。
第四の工程において、ケース102の内部が封止樹脂105で封止される。第四の工程は樹脂封止工程である。図11は、第四の工程後の電力供給ユニット300の断面を示している。液状の封止樹脂105は、ケース102のリヤ側Z2から封入される。封止樹脂105は、制御回路103及び制御用接続部材164が覆われる位置まで封入される。封止樹脂105の封入後、電力供給ユニット300全体が加熱され、封止樹脂105は加熱硬化される。
第五の工程において、電力供給ユニット300が回転電機本体部200に固定される。図12は、第五の工程後の電力供給ユニット300及び回転電機本体部200の断面を示している。巻線配線部材固定部114及び巻線配線部材113は、回転電機本体部200に取り付けられている。まず、電力供給ユニット300が回転電機本体部200のリヤ側Z2に、例えばねじ止めで固定される。その後、巻線側配線部材156と巻線配線部材113が接続される。
第六の工程において、カバー101が電力供給ユニット300に固定される。図2が組立工程終了後の回転電機100である。カバー101は電力供給ユニット300のリヤ側Z2に、例えばねじ止めで固定される。
磁気シールド171が固定されたケース102に対して、巻線接続部材163と電流センサ172とを配置して、これらが固定されるため、それぞれの部品を別体で配置して固定する場合に比べて構成部品の配置の位置精度を高めることができるので、電流検出精度を改善することができる。また、樹脂封止工程において、回転電機100全体ではなく電力供給ユニット300のみで封止樹脂105の加熱硬化が行えるため、生産性を悪化させることなく、回転電機100を容易かつ低コストで組み立てることができる。
以上のように、実施の形態1による回転電機100において、電力供給ユニット300が備えたパワーモジュール160は、ケース102の底壁102aのリヤ側Z2の面に沿って本体部から突出した巻線接続部材163を有し、底壁102aには、巻線接続部材163のリヤ側Z2の面を除いて取り囲む、断面が軸方向の他方側に開口したU字状の磁気シールド171が固定され、電流センサ172が、磁気シールド171の配置位置における、巻線接続部材163のリヤ側Z2の面に対向して配置され、電流センサ172は、磁気シールド171におけるU字状の開口部171aの内側に配置されているため、磁気シールド171が固定されたケース102に対して、電流測定部である巻線接続部材163と電流センサ172とが配置され、それぞれの部品を別体で配置する場合に比べて部品の配置の位置精度を高めることができるので、電流センサ172の電流検出精度を改善することができる。また、制御回路103と電流センサ172とは電力供給ユニット300のケース102の内部に収容されているため、制御回路103から電流センサ172までの配線長が短くなるので、安価で小型な回転電機100を得ることができる。また、電力供給ユニット300のみで、電流センサ172の動作テストを行うことができるため、回転電機100を組み立てる前に不良品を発見することができるので、歩留まりの低下が抑制され、安価な回転電機100を得ることができる。
磁気シールド171のフロント側Z1の部分が底壁102aに埋め込まれている場合、磁気シールド171の位置精度を高めることができる。磁気シールド171のフロント側Z1の部分が一体成形により底壁102aに埋め込まれている場合、磁気シールド171の位置精度をさらに高めることができる。また、磁気シールド171の開口部171aの幅が磁気シールド171に挟まれた巻線接続部材163の部分である挟まれ部163aの幅よりも大きい場合、磁気シールド171と巻線接続部材163とを離間させて設けることができるので、磁気シールド171と巻線接続部材163とを容易に絶縁することができる。また、磁気シールド171の開口部171aの側から、容易に巻線接続部材163を配置できるので、回転電機100の生産性を向上させることができる。
挟まれ部163aの幅が巻線接続部材163の突出方向における挟まれ部163aの前後の巻線接続部材163の部分の幅よりも狭い場合、磁気シールド171の開口部171aの幅を狭めることができ、磁気シールド171の内部に外部から侵入する磁束が少なくなるため、電流センサ172が外部から受ける磁気ノイズを小さくすることができる。また、磁気シールド171の開口部171aの幅を狭めることで磁気シールド171を小型化できるため、電力供給ユニット300の大型化を抑制することができる。
パワーモジュール160の本体部が矩形板状に形成され、本体部の1つの側面における長手方向の両側の端部のそれぞれから、一つずつ巻線接続部材163が突出している場合、電流検出部170が制御用接続部材164と干渉しないように、制御用接続部材164から離れた位置に電流検出部170を容易に配置することができる。また、電流検出部170を両側の端部に配置した場合、干渉を避けるためのスペースが2か所になるため、パワーモジュール160の大型化を抑制することができる。
第1の巻線側配線部材156aが周方向に延出すると共に周壁102bを貫通し、周方向の一方側の巻線接続部材163の径方向外側の端部と、周方向の一方側の巻線配線部材113とを接続し、第2の巻線側配線部材156bが周方向に延出すると共に周壁102bを貫通し、周方向の他方側の巻線接続部材163の径方向外側の端部と、周方向の他方側の巻線配線部材113とを接続している場合、2つの巻線接続部材163と制御用接続部材164に隣接したスペースを利用して、巻線側配線部材156と巻線配線部材113を接続することできるので、回転電機100の大型化を抑制し、回転電機100を小型化することができる。
リード173の少なくとも一つがセンサ本体部からリヤ側Z2に延出した後、制御回路103の回路基板103aのフロント側Z1の面に沿って、巻線接続部材163の延出方向及び軸方向に直交する方向に延出した延出部173aを有し、延出部173aが回路基板103aに接続されている場合、制御用接続部材164と制御回路103とが部分噴流はんだ付けにより接続される場合においても、既に接続されているリード173の接続が外れることによる電流センサ172の位置ずれの不良、及びはんだブリッジまたはマイグレーションによる短絡などの不良が発生することがないため、高品質な回転電機100を提供することができる。また、ケース102の内側に、パワーモジュール160、制御回路103、及び電流センサ172を封止する封止樹脂105を設けた場合、封止樹脂105で電力供給ユニット300の内部が封止されるので、内部の部品の耐湿性、耐水性、絶縁性、及び耐振動性を高めることができる。
実施の形態2.
実施の形態2に係る回転電機100について説明する。図13は実施の形態2に係る回転電機100の電力供給ユニット300の要部を示す断面図で、図5と同等の位置で切断した図、図14は回転電機100の電力供給ユニット300の要部を示す平面図で、電流センサ172と電流センサホルダ174をフロント側Z1から見た図、図15は実施の形態2に係る別の回転電機100の電力供給ユニット300の要部を示す断面図で、図5と同等の位置で切断した図、図16は実施の形態2に係る別の回転電機100の電力供給ユニット300の要部を示す断面図で、図5と同等の位置で切断した図である。実施の形態2に係る回転電機100は、電流センサ172を取り囲む電流センサホルダ174を備えた構成になっている。
電流センサ172は、電流センサ172を取り囲む電流センサホルダ174を有する。電流センサホルダ174は、磁気シールド171の内側に嵌合されている。電流センサホルダ174が磁気シールド171と嵌合する形状であるため、電流センサ172と磁気シールド171の位置の精度を向上させることができる。電流センサ172と磁気シールド171の位置の精度が向上するので、電流センサ172の電流検出精度を改善することができる。また、電流センサ172と磁気シールド171を容易に精度よく組み立てることができる。
電流センサホルダ174は、内部に空間と突起部を有している。突起部が電流センサ172のセンサ本体部と接触することで、精度よくセンサ本体部を位置決めすることができる。また、電流センサホルダ174の内部の空間部分に、容易に電流センサ172のセンサ本体部を挿入することができる。電流センサホルダ174は、制御回路103の回路基板103aに形成された嵌合部103bに嵌合された嵌合部174aを有している。嵌合部103bと嵌合部174aとを嵌め合うことで、電流センサ172を回路基板103aに対して精度よく位置決めして固定することができる。
本実施の形態では、リード173に延出部173aを形成して電流センサ172を制御回路103に接続しているが、実装面積を小さくするためには延出部173aは短い方が望ましい。嵌合部103bと嵌合部174aとを嵌め合って、電流センサ172を回路基板103aに対して固定しているため、電流センサ172が制御回路103に固定された状態で延出部173aを回路基板103aにはんだ付けすることができる。そのため、本実施の形態では、延出部173aを短くしても、位置ずれしたり、はんだ付け時に傾いたりすることがなく、高い位置精度で電流センサ172を回路基板103aに固定することができる。
電流センサ172が有したリード173の少なくとも一つの延出部173aは、図14に示すように、電流センサホルダ174をリヤ側Z2の方向に見て、電流センサホルダ174から突出している。延出部173aがリヤ側Z2の方向に見て電流センサホルダ174から突出しているため、例えリード173に接続不良が発生した場合においても、検査において接続不良を容易に検出することができ、信頼性の高い回転電機100を提供することができる。リヤ側Z2の方向に見て延出部173aが視認しやすくなるように、電流センサホルダ174に切り欠き部を設けても構わない。
図15に示すように、電流センサホルダ174のフロント側Z1の端部は、先細りに形成しても構わない。このように構成することで、電流センサホルダ174が磁気シールド171に容易に嵌合するので、回転電機100の生産性を向上させることができる。回転電機100の生産性が向上するので、安価な回転電機100を提供することができる。
図16に示すように、電流センサホルダ174をケース102と嵌め合う構成としても構わない。磁気シールド171は、リヤ側Z2に突出した底壁102aの部分に埋め込まれている。電流センサホルダ174は、底壁102aにおける磁気シールド171のリヤ側Z2の部分に形成された嵌合部102cに嵌合された嵌合部174bを有している。このように構成することで、磁気シールド171に嵌合部を設けるのではなくケース102の側に嵌合部102cを設けることで、自由度が高い嵌合部の形状が形成できるため、回転電機100の生産性を向上させることができるとともに、回転電機100の組立精度を更に高めることができる。
以上のように、実施の形態2による回転電機100において、電流センサ172が電流センサ172を取り囲む電流センサホルダ174を有し、電流センサホルダ174が磁気シールド171の内側に嵌合されているため、電流センサ172と磁気シールド171の位置の精度を向上させることができるので、電流センサ172の電流検出精度を改善することができる。また、電流センサホルダ174が底壁102aにおける磁気シールド171の軸方向の他方側の部分に形成された嵌合部102cに嵌合された嵌合部174bを有している場合、ケース102の側に嵌合部102cを設けることで、自由度が高い嵌合部102cの形状が形成できるため、回転電機100の生産性を向上させることができる。
電流センサホルダ174が制御回路103の回路基板103aに形成された嵌合部103bに嵌合された嵌合部174aを有している場合、嵌合部103bと嵌合部174aとを嵌め合うことで、電流センサ172を回路基板103aに対して精度よく位置決めして固定することができる。また、電流センサホルダ174のフロント側Z1の端部が先細りに形成されている場合、電流センサホルダ174が磁気シールド171に容易に嵌合するので、回転電機100の生産性を向上させることができる。
電流センサ172が有したリード173の少なくとも一つの延出部173aは、電流センサホルダ174をリヤ側Z2の方向に見て、電流センサホルダ174から突出している場合、検査において延出部173aの接続不良を容易に検出することができるため、信頼性の高い回転電機100を提供することができる。
実施の形態3.
実施の形態3に係る回転電機100について説明する。図17は実施の形態3に係る回転電機100の電力供給ユニット300の要部を示す断面図で、図5と同等の位置で切断した図、図18は回転電機100の電力供給ユニット300の要部を示す平面図で、電流センサ172をフロント側Z1から見た図、図19は実施の形態3に係る別の回転電機100の電力供給ユニット300の要部を示す断面図で、図5と同等の位置で切断した図、図20は実施の形態3に係る別の回転電機100の電力供給ユニット300の要部を示す平面図で、電流センサ172をフロント側Z1から見た図である。実施の形態3に係る回転電機100は、電流センサ172が異なる形状のリード173を備えた構成になっている。
本実施の形態では、電流センサ172は4本のリード173を備える。4本のリード173は、センサ本体部からリヤ側Z2に延出する。4本のリード173のうち両側に設けられた2本のリード173は、制御回路103の回路基板103aに設けたスルーホールに挿入されて固定される。4本のリード173のうち内側に設けられた2本のリード173は、リヤ側Z2に延出した後、制御回路103の回路基板103aのフロント側Z1の面に沿って、巻線接続部材163の延出方向及び軸方向に直交する方向に延出した延出部173aを有する。延出部173aが、回路基板103aにはんだにより接続されている。
このように構成することで、図10に示した第三の工程においてパワーモジュール160の制御用接続部材164をリヤ側Z2から部分フローはんだ付けによって固定する際に、スルーホールに挿入して固定された両側のリード173の間にはんだブリッジなどができることによる不良の発生を抑制することできる。また、回路基板103aのフロント側Z1に延出部173aを固定しているはんだが、リヤ側Z2の部分フローはんだ付けによって溶融することがない。そのため、電流センサホルダ174を用いない場合でも、電流センサ172を制御回路103に精度よく固定することができる。
本実施の形態では、4本のリード173の両端の2本を回路基板103aのスルーホールに固定し、内側の2本をフロント側Z1に固定する例を示したが、これに限定されるものではない。回路基板103aのスルーホールに固定するリード173は、1本だけであっても構わない。また、延出部173aを設けずにリード173を折り曲げた箇所で切断して、切断した部分を回路基板103aのフロント側Z1にはんだ、もしくは樹脂材などで固定しても構わない。
図19及び図20に示すように、4本のリード173のうち内側に設けられた2本のリード173の延出部173aのそれぞれが、異なる方向に延出しても構わない。このように構成することで、電流センサ172を回路基板103aに実装する際に、異なる方向に延出した延出部173aが存在するため、実装時に電流センサ172が傾くことを抑制することができる。そのため、電流センサホルダ174を用いない場合でも、電流センサ172を制御回路103にさらに精度よく固定することができる。
以上のように、実施の形態3による回転電機100において、電流センサ172の4本のリード173のうち両側に設けられた2本のリード173は制御回路103の回路基板103aに設けたスルーホールに挿入されて固定され、内側に設けられた2本のリード173は延出部173aが回路基板103aにはんだにより接続されているため、制御用接続部材164をリヤ側Z2から部分フローはんだ付けによって固定する際に、スルーホールに挿入して固定された両側のリード173の間にはんだブリッジなどができることによる不良の発生を抑制することできる。また、延出部173aを固定しているはんだがリヤ側Z2の部分フローはんだ付けによって溶融することがないため、電流センサホルダ174を用いない場合でも、電流センサ172を制御回路103に精度よく固定することができる。
実施の形態4.
実施の形態4に係る回転電機100について説明する。図21は実施の形態4に係る回転電機100の電力供給ユニット300の要部を示す断面図で、図5と同等の位置で切断した図、図22は回転電機100の電力供給ユニット300の要部を示す平面図で、電流センサ172をフロント側Z1から見た図である。実施の形態4に係る回転電機100は、電流センサ172を電流センサ固定部175で固定する構成になっている。
本実施の形態では、電流センサ172は4本のリード173を備える。4本のリード173は、センサ本体部からリヤ側Z2に延出する。4本のリード173のうち図22における上から1番目と3番目に設けられた2本のリード173は、制御回路103の回路基板103aに設けたスルーホールに挿入されて固定される。4本のリード173のうち図22における上から2番目と4番目に設けられた2本のリード173は、リヤ側Z2に延出した後、制御回路103の回路基板103aのフロント側Z1の面に沿って、巻線接続部材163の延出方向及び軸方向に直交する方向に延出した延出部173aを有する。延出部173aは、図21に示すように、さらにリヤ側Z2に延出する部分である固定部173bを有する。固定部173bは、制御回路103の回路基板103aに設けたスルーホールに挿入されて固定される。延出部173aは、回路基板103aのフロント側Z1に電流センサ固定部175により固定される。電流センサ固定部175は、はんだ又は熱硬化性の接着剤などである。なお、延出部173aと固定部173bを有するリード173は、図17における上から2番目と4番目のリードに限るものではない。
以上のように、実施の形態4による回転電機100において、延出部173aが回路基板103aのフロント側Z1に電流センサ固定部175により固定されるため、回路基板103aに設けたスルーホールにリード173を固定する場合に特殊なリードリフロー工程を用いずに、図10に示した第三の工程においてパワーモジュール160の制御用接続部材164をリヤ側Z2から部分フローはんだ付けによって固定する際に、リード173を制御回路103に接続することができる。また、リード173を一本おきに屈曲させているため、隣り合う屈曲させたリード間が離れており、部分フローはんだ付けなどによって固定しても、屈曲させたリード間がはんだブリッジによって接続される不良の発生を抑制することができる。そのため、信頼性の高い回転電機100を提供することができる。
また本願は、様々な例示的な実施の形態及び実施例が記載されているが、1つ、または複数の実施の形態に記載された様々な特徴、態様、及び機能は特定の実施の形態の適用に限られるのではなく、単独で、または様々な組み合わせで実施の形態に適用可能である。
従って、例示されていない無数の変形例が、本願明細書に開示される技術の範囲内において想定される。例えば、少なくとも1つの構成要素を変形する場合、追加する場合または省略する場合、さらには、少なくとも1つの構成要素を抽出し、他の実施の形態の構成要素と組み合わせる場合が含まれるものとする。
1 フロントブラケット、2 リヤブラケット、3 固定子、3a 固定子鉄心、3b 固定子巻線、3c 固定子巻線端子、4 回転軸、5 回転子、5a 界磁鉄心、5b 界磁巻線、71 ベアリング、72 ベアリング、9 プーリ、101 カバー、101a 底壁、101b 外周壁、102 ケース、102a 底壁、102b 周壁、102c 嵌合部、15 ボルト、103 制御回路、103a 回路基板、103b 嵌合部、105 封止樹脂、110 ヒートシンク、110a 突出部、111 フィン、113 巻線配線部材、114 巻線配線部材固定部、151 正極側電源端子、154 正極側配線部材、156 巻線側配線部材、156a 第1の巻線側配線部材、156b 第2の巻線側配線部材、160 パワーモジュール、161 正極側接続部材、162 負極側接続部材、163 巻線接続部材、163a 挟まれ部、164 制御用接続部材、165 絶縁樹脂材、167 ヒートシンク固定面、170 電流検出部、171 磁気シールド、171a 開口部、172 電流センサ、173 リード、173a 延出部、173b 固定部、174 電流センサホルダ、174a 嵌合部、174b 嵌合部、175 電流センサ固定部、100 回転電機、200 回転電機本体部、300 電力供給ユニット、C 軸心

Claims (13)

  1. 回転軸と、前記回転軸と一体回転する回転子と、前記回転子の径方向外側に配置され、固定子巻線が巻装された固定子鉄心を有する固定子と、前記回転子及び前記固定子の外側を覆うと共にベアリングを介して前記回転軸の一端側及び他端側を保持するブラケットと、を設けた回転電機本体部と、
    前記固定子巻線への供給電流をオンオフする電力用半導体素子を有するパワーモジュールと、前記パワーモジュールを冷却する冷却器と、前記パワーモジュールに流れる電流を検出する電流センサと、前記パワーモジュールを制御する制御回路と、前記パワーモジュール、前記制御回路、及び前記電流センサの軸方向の一方側を覆い、径方向及び周方向に延在した板状の底壁を有し、前記パワーモジュール、前記制御回路、及び前記電流センサを収容するケースと、を設け、前記ブラケットの軸方向の他方側に配置された電力供給ユニットと、を備え、
    前記パワーモジュールは、前記底壁の軸方向の他方側の面に沿って本体部から突出したバスバーを有し、
    前記底壁には、前記バスバーの軸方向の他方側の面を除いて取り囲む、断面が軸方向の他方側に開口したU字状又はC字状の磁気シールドが固定され、
    前記電流センサが、前記磁気シールドの配置位置における、前記バスバーの軸方向の他方側の面に対向して配置され、
    前記電流センサは、前記磁気シールドにおける前記U字状又は前記C字状の開口部の内側に配置されている回転電機。
  2. 前記磁気シールドの軸方向の一方側の部分が、前記底壁に埋め込まれている請求項1に記載の回転電機。
  3. 前記磁気シールドの前記開口部の幅は、前記磁気シールドに挟まれた前記バスバーの部分である挟まれ部の幅よりも大きい請求項1または2に記載の回転電機。
  4. 前記挟まれ部の幅は、前記バスバーの突出方向における前記挟まれ部の前後の前記バスバーの部分の幅よりも狭い請求項3に記載の回転電機。
  5. 前記パワーモジュールの前記本体部は、矩形板状に形成され、前記本体部の1つの側面における長手方向の両側の端部のそれぞれから、一つずつ前記バスバーが突出している請求項1から4のいずれか1項に記載の回転電機。
  6. 前記固定子巻線に接続され、前記ブラケットから軸方向の他方側に延出した2つの巻線配線部材と、2つの巻線配線部材のそれぞれと2つの前記バスバーのそれぞれとを接続する2つの接続バスバーと、を備え、
    前記ケースは、前記パワーモジュール、前記制御回路、及び前記電流センサの径方向外側を覆う周壁を有し、
    2つの前記バスバーは、周方向に間隔を空けて、前記周壁に向かって延出し、
    2つの前記巻線配線部材は、2つの前記バスバーの間の周方向位置であって、前記周壁の径方向外側に周方向に隣接して配置され、
    第1の前記接続バスバーは、周方向に延出すると共に前記周壁を貫通し、周方向の一方側の前記バスバーの径方向外側の端部と、周方向の一方側の前記巻線配線部材とを接続し、
    第2の前記接続バスバーは、周方向に延出すると共に前記周壁を貫通し、周方向の他方側の前記バスバーの径方向外側の端部と、周方向の他方側の前記巻線配線部材とを接続している請求項5に記載の回転電機。
  7. 前記制御回路は、径方向及び周方向に延在した回路基板を有し、
    前記電流センサは、センサ本体部から突出し、前記制御回路に接続される複数のリードを有し、
    前記リードの少なくとも一つは、前記センサ本体部から軸方向の他方側に延出した後、前記回路基板の軸方向の一方側の面に沿って、前記バスバーの延出方向及び軸方向に直交する方向に延出した延出部を有し、前記延出部が、前記回路基板に接続されている請求項1から6のいずれか1項に記載の回転電機。
  8. 前記電流センサは、前記電流センサを取り囲む電流センサホルダを有し、
    前記電流センサホルダは、前記磁気シールドの内側に嵌合されている請求項1から7のいずれか1項に記載の回転電機。
  9. 前記磁気シールドは、軸方向の他方側に突出した前記底壁の部分に埋め込まれており、
    前記電流センサホルダは、前記底壁における前記磁気シールドの軸方向の他方側の部分に形成された嵌合部に嵌合された嵌合部を有している請求項8に記載の回転電機。
  10. 前記制御回路は、径方向及び周方向に延在した回路基板を有し、
    前記電流センサホルダは、前記回路基板に形成された嵌合部に嵌合された嵌合部を有している請求項8または9に記載の回転電機。
  11. 前記電流センサホルダの軸方向の一方側の端部は、先細りに形成されている請求項8から10のいずれか1項に記載の回転電機。
  12. 前記制御回路は、径方向及び周方向に延在した回路基板を有し、
    前記電流センサは、センサ本体部から突出し、前記制御回路に接続される複数のリードを有し、
    前記リードの少なくとも一つは、前記センサ本体部から軸方向の他方側に延出した後、前記回路基板の軸方向の一方側の面に沿って、前記バスバーの延出方向及び軸方向に直交する方向に延出した延出部を有し、前記延出部が、前記電流センサホルダを軸方向の他方側の方向に見て、前記電流センサホルダから突出している請求項8から11のいずれか1項に記載の回転電機。
  13. 前記ケースの内側に、前記パワーモジュール、前記制御回路、及び前記電流センサを封止する封止樹脂を備えた請求項1から12のいずれか1項に記載の回転電機。
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