JP2017184523A - 機電一体型駆動装置 - Google Patents

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Naoyuki Uchiyama
尚行 内山
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Abstract

【課題】左右の駆動輪をそれぞれ独立に駆動する2つの電動機を備える駆動装置を構成するインバータ、電動機および減速機のハウジングを一体化することにより、インバータ−電動機間の接続構造を簡素化する。【解決手段】左側駆動輪(WL)および右側駆動輪(WR)をそれぞれ独立に駆動する2つの電動機(1)と、前記2つの電動機(1)を制御するインバータ(3)と、前記2つの電動機の動力を個別に減速して、前記左側駆動輪および右側駆動輪にそれぞれ伝達する2つの減速機(5)とを備え、前記2つの電動機を収容する電動機ハウジング(23)が、前記インバータ(3)を収容するインバータハウジング(19)に一体的に設けられている機電一体型駆動装置(D)において、前記減速機(5)を収容する減速機ハウジング(11)を、前記インバータハウジング(19)と一体的に設ける。【選択図】図2

Description

本発明は、電動機のハウジングと、電動機を制御するインバータのハウジングとが一体的に形成された機電一体型駆動装置の構造に関し、特には、左右の駆動輪をそれぞれ独立に駆動する2つの電動機を備える機電一体型駆動装置の構造に関する。
電動車両の駆動方式として、2つの電動機(モータ)を設けて、左右の駆動輪をそれぞれ独立に駆動することが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。この種の2モータ式車両駆動装置では、一つの電動モータの駆動力を左右に振り分けるディファレンシャルギヤ等が不要になる。また、2モータ車両駆動装置は、左右の駆動輪のそれぞれについて独立に駆動用の電動機を備えるので、左右の駆動輪の駆動力を異ならせることが容易であり、旋回時に旋回内側の車輪より旋回外側の車輪に多くの駆動力を発生させることで、旋回性能が向上する等、走行性能の向上が可能になる。
特開2010−48379号公報
ところで、2モータ車両駆動装置は、左右の駆動輪のそれぞれについて独立に2つの電動機を備えるものであるから、一般的には、インバータの左右に配置された電動機のそれぞれについて、UVWの3相に対応する計3本の動力線、つまり左右合計6本の動力線をインバータに接続して配線する必要がある。その場合、大きな配線損失が発生する。また、2モータ車両駆動装置の左右それぞれに大きな配線用スペースが必要になるとともに、配線作業が煩雑化する。
本発明の目的は、上記の課題を解決するために、左右の駆動輪をそれぞれ独立に駆動する2つの電動機を備える駆動装置を構成するインバータ、電動機および減速機のハウジングを一体化することにより、インバータ−電動機間の接続構造を簡素化することにある。
前記した目的を達成するために、本発明に係る機電一体型駆動装置は、左側駆動輪および右側駆動輪をそれぞれ独立に駆動する2つの電動機と、前記2つの電動機を制御するインバータと、前記2つの電動機の動力を個別に減速して、前記左側駆動輪および右側駆動輪にそれぞれ伝達する2つの減速機とを備え、前記2つの電動機を収容する電動機ハウジングが、前記インバータを収容するインバータハウジングに一体的に設けられている機電一体型駆動装置であって、前記減速機を収容する減速機ハウジングが、前記インバータハウジングと一体的に設けられている。
この構成によれば、左右の駆動輪を駆動するための2つの電動機を備えるとともに、これらの2つの電動機を制御するシステムを有するインバータを備える機電一体型駆動装置において、インバータハウジングと減速機ハウジングとを一体的に形成することによって、インバータ−電動機間の接続構造を簡素化することが容易となる。これにより、配線損失の低減が可能になるとともに、配線用スペースの増大や配線作業の煩雑化を回避できる。さらに、駆動装置全体としてコンパクトな構造を実現できるとともに、ハウジング材料のコストを抑えられる。
本発明の一実施形態において、インバータ−電動機間の接続構造を簡素化する具体例として、前記電動機が、前記インバータからの駆動電流を受け取る駆動用端子部を備えており、前記電動機出力軸を前記減速機入力軸に嵌合させた状態で、前記電動機の駆動用端子部が、前記インバータの、前記駆動電流を出力する駆動素子の出力端子に接続されるように配置されていてもよい。この構成によれば、電動機駆動用の電流をインバータから電動機へ出力するための配線がきわめて簡素化、短経路化されるので、配線損失の大幅な低減が可能となるとともに、配線用材料のコストが抑えられる。
前記電動機の駆動用端子部を前記駆動素子の出力端子に接続する態様として、前記駆動素子の出力端子にバスバーが連結されており、前記駆動用端子部が、前記バスバーに接触するように配置されていてもよい。あるいは、前記電動機の駆動用端子部が、前記駆動素子の出力端子に直接接触するように配置されていてもよい。
本発明の一実施形態において、前記インバータの収容空間と前記減速機の収容空間とを隔てる隔壁に、前記インバータを冷却するインバータ冷却通路が形成されていてもよい。この構成によれば、減速機で発生した熱のインバータ側への伝達を、前記インバータ冷却通路によって効果的に防止することができる。
本発明の一実施形態において、前記電動機を冷却する電動機冷却通路が、前記インバータ冷却通路に連通していてもよい。この場合、前記電動機冷却通路の冷媒導入ポートが、前記インバータ冷却通路の冷媒排出ポートに接続されていてもよい。この構成によれば、インバータの冷却に用いた冷媒を、その後電動機の冷却に用いることができるので、電動機用の冷媒供給系統を、インバータ用の冷媒供給系統と独立に設ける必要がなくなる。
以上のように、本発明に係る機電一体型駆動装置によれば、左右の駆動輪をそれぞれ独立に駆動する2つの電動機を備える駆動装置を構成するインバータ、電動機および減速機のハウジングを一体化することにより、インバータ−電動機間の接続構造を簡素化することが可能となる。
本発明の一実施形態に係る機電一体型駆動装置の概略構成を示す模式図である。 本発明の一実施形態に係る機電一体型駆動装置の内部構造を示す断面図である。 図2の機電一体型駆動装置のインバータの周辺部分を拡大して示す断面図である。 図2の機電一体型駆動装置のインバータと電動機の接続部分を示す平面図である。 図2の機電一体型駆動装置の冷却経路を示す断面図である。 図2の機電一体型駆動装置の電動機ハウジングを示す側面図である。 図2の実施形態の一変形例を示す断面図である。
以下、本発明に係る実施形態を図面に従って説明するが、本発明はこの実施形態に限定されるものではない。
図1に、本発明の一実施形態に係る機電一体型駆動装置(以下、単に「駆動装置」と称する。)Dを示す。この駆動装置Dは、例えば電気自動車のような電動車両に用いられる。駆動装置Dは、前記電動車両の左側駆動輪WLおよび右側駆動輪WRをそれぞれ独立に駆動する2つの電動機1、すなわち左側電動機1Lおよび右側電動機1Rと、これら2つの電動機1L,1Rを制御するインバータ3(左側インバータ3Lおよび右側インバータ3R)と、両電動機1L,1Rの動力を個別に減速して、左側駆動輪WLおよび右側駆動輪WRにそれぞれ伝達する2つの減速機5、すなわち左側減速機5Lおよび右側減速機5Rとを備えている。
本実施形態では、同心状に配置された左側電動機1Lと右側電動機1Rとの間に、左側減速機5Lおよび右側減速機5Rを共通の減速機ハウジング11に収容してなる減速機ユニット13が配置されている。図示の例では、減速機ユニット13の、両電動機1L,1Rの電動機出力軸14からの動力が入力される減速機入力軸15の下方に、減速機ユニット13で減速された動力を両駆動輪1L,1Rに出力する減速機出力軸17が配置されている。電動機出力軸14と減速機入力軸15とは、スプライン嵌合によって互いに連結されている。減速機ユニット13の上部に、左側インバータ3Lおよび右側インバータ3Rを共通のインバータハウジング19に収容してなるインバータユニット21が配置されている。なお、本実施形態に係る駆動装置Dは、左側と右側で同様の構成を有しているので、以下、特に必要な場合を除き、左右を区別せずに説明する。
図2に示すように、インバータ3を収容するインバータハウジング19は、インバータ3の側部および底部を覆うインバータハウジング本体部19aと、インバータハウジング本体部19aの上部開口を覆うインバータハウジング蓋部19bとからなる。インバータハウジング蓋部19bは、インバータハウジング本体部19aに複数のボルトによって固定されている。
電動機1を収容する電動機ハウジング23は、インバータハウジング19に一体的に設けられている。図示の例では、電動機ハウジング23は、電動機1の外周を覆う外周壁部23aと、電動機1のインボード側(車両の幅方向における中央側)を覆うフランジ壁部23bと、電動機1のアウトボード側(車両の幅方向における外側)を覆う側壁部23cとを含む。外周壁部23aとフランジ壁部23bとは、電動機ハウジング23の下部において一体的に形成されており、上部において、外周壁部23aとフランジ壁部23bとの間の空間が頂壁部23dによって覆われている。電動機ハウジング23の上部が、インバータハウジング本体部19aにボルトで連結されることにより、電動機ハウジング23がインバータハウジング19と一体的に設けられている。
本実施形態では、減速機5を収容する減速機ハウジング11も、インバータハウジング19と一体的に設けられている。具体的には、減速機ハウジング11は、減速機5の側方を覆う側壁部11aを有しており、この減速機ハウジング11の上部における両側壁部11a,11a間に、インバータハウジング本体部19aの底壁25の中央部分が嵌合している。すなわち、インバータハウジング本体部19aの底壁25は、インバータハウジング19によって形成されるインバータ3の収容空間S1と、減速機ハウジング11によって形成される減速機5の収容空間S2とを隔てる隔壁を形成している。減速機ハウジング11の側壁部11aには、電動機ハウジング23のフランジ壁部23bの下部がボルトによって連結されている。
インバータ3は、スイッチングトランジスタ等の複数の駆動素子からなる駆動素子ユニット27を有する。インバータ3は、図示しないインバータ制御回路によって駆動素子ユニット27の駆動素子を断続制御することにより、直流電流を三相交流電流に変換して、電動機を駆動するための駆動電流として電動機1に供給する。
電動機1には、インバータ3からの駆動電流を受け取る板状の駆動用端子部29が設けられている。電動機出力軸14を減速機入力軸15に嵌合させた状態で、電動機1の駆動用端子部29が、インバータ3の、駆動電流を出力する駆動素子ユニット27の出力端子31に接続されるように配置されている。より具体的には、図示の例では、駆動素子ユニット27の出力端子31に、段状の端子部材である出力用バスバー33が連結されており、電動機出力軸14を減速機入力軸15に嵌合させた状態で、駆動用端子部29が、出力用バスバー33に接触するように配置されている。この接続構造について以下に詳しく説明する。なお、本実施形態では、駆動用端子部29が板状である例について示すが、駆動用端子部29の形状はこれに限られるものではなく、例えば棒状といった他の形状であってもよい。
図3に示すように、電動機ハウジング23のフランジ壁部23bには、電動機1内部で動力線35に接続された駆動用コネクタ37が取り付けられている。具体的には、駆動用コネクタ37は、電動機側に配置されたほぼ直方体形状の基部37aと、インバータ側に配置された、基部37aよりも薄い直方体形状の先端部37bと、これら基部37aと先端部37bとの間に位置するフランジ部37cとを有している。駆動用コネクタ37の基部37aが、電動機ハウジング23のフランジ壁部23bに形成されたコネクタ取付孔39に嵌合されるとともに、フランジ部37cがフランジ壁部23bの外壁面(インボード側の壁面)にボルトで連結されることにより、駆動用コネクタ37が電動機ハウジング23のフランジ壁部23bに取り付けられている。駆動用端子部29は、駆動用コネクタ37の基部37a、フランジ部37cおよび先端部37bを貫通し、かつ先端部37bから突出するように駆動用コネクタ37に組み込まれている。駆動用コネクタ37のフランジ部37cの電動機側面には、防水用のシール部材として第1Oリング41が嵌め込まれている。
電動機出力軸14を減速機入力軸15に嵌合させた状態で、駆動用コネクタ37の先端部37bは、インバータハウジング本体部19aの側壁に形成されたコネクタ嵌合孔43に嵌合しており、駆動用端子部29は、インバータハウジング19内に突出し、出力用バスバー33に接触している。なお、図示の例では、インバータ3の駆動素子ユニット27に、わずかな隙間を介して樹脂ブロック45が隣接しており、この樹脂ブロック45上に出力用バスバー33が固定されている。出力用バスバー33の樹脂ブロック45側端には、ボルト連結用の雌ネジが設けられており、駆動用端子部29は、樹脂ブロック45上で、出力用バスバー33にボルトで連結されている。なお、インバータハウジング本体部19aの側壁と樹脂ブロック45との間には、電流センサ47が設けられており、駆動用端子部29は、電流センサ47に挿通された後に出力用バスバー33に達する。
図4に示すように、インバータの駆動素子ユニット27の3相(U相,V相,W相)に対応する各出力端子31に、対応する各出力用バスバー33の一端がボルトによって連結されている。一方、電動機ハウジング23に取り付けられている駆動用コネクタ37の内部には、上記3相の出力端子31に対応する、3つの棒状の駆動用端子部29(U相端子バー,V相端子バー,W相端子バー)が組み込まれている。上述したように、各駆動用端子部29は、インバータ3内に設けられた電流センサ47内を通って出力用バスバー33に接触している。また、3本の駆動用端子部29の電動機側端は、それぞれ、3相に対応する動力線35とボルトによって連結されている。なお、電動機1の駆動電流が大きくなく、互いに接触する駆動用端子部29と出力用バスバー33との接触抵抗を小さくする必要がない場合には、駆動用端子部29と出力用バスバー33とをボルト連結する代わりに、板バネなどを利用した押し当て接触のみによって接続してもよい。
駆動用コネクタ37の先端部37bの外周には、防水用部材として第2Oリング49が嵌め込まれている。この第2Oリング49によって、駆動用コネクタ37と、インバータハウジング19の側壁のコネクタ嵌合孔43との間がシールされる。駆動用コネクタ37の先端部37bに設けられた第2Oリング49およびフランジ部37cに設けられた第1Oリング41によって、インバータ側から電動機内への水の侵入が防止される。
次に、図3に示す本実施形態に係る駆動装置Dの冷却構造について説明する。電動車両に用いられるインバータ3の駆動素子ユニット27は大電流を出力可能な仕様となっており、水のような冷媒を用いて冷却することが好ましい。また、電動機1においても外筒冷却によって水冷冷却することが好ましい。本実施形態では、インバータ3の収容空間S1と減速機5の収容空間S2とを隔てる隔壁、つまりインバータハウジング本体部19aの底壁25に、インバータ3を冷却するためのインバータ冷却通路51が形成されている。また、電動機1を冷却する電動機冷却通路53が、インバータ冷却通路51に連通している。電動機冷却通路53に冷媒を導入する電動機冷媒導入ポート55が、インバータ冷却通路51から冷媒を排出するインバータ冷媒排出ポート57に接続(この例では嵌合)されている。
図5に、本実施形態における、冷却水CLが流れる冷却経路を示す。冷却経路は左右独立に2系統設けられている。各冷却経路を流れる冷却水CLは、図示しない車両のラジエターで冷やされた後、底壁25に設けられたインバータ冷媒導入路59から、インバータ冷却通路51を通った後、インバータ冷媒排出路61から排出される。インバータ冷却通路51には、冷却を促進するための多数のフィンが設けられている。インバータ冷媒排出路61から排出された冷却水CLは、電動機冷媒導入ポート55を介して電動機冷却通路53に流入し、電動機冷媒排出ポート63から排出され、図示しないラジエターポンプに戻される。
このように、インバータ3の収容空間S1と減速機の収容空間S2とを隔てる隔壁である底壁25に、インバータ冷却通路51が形成されているので、減速機5で発生した熱のインバータ3側への伝達を防止することができる。さらに、電動機1を冷却する電動機冷却通路53を、インバータ冷却通路51に連通させているので、インバータ3の冷却に用いた冷却水CLを、その後電動機1の冷却に用いることができ、インバータ用の冷媒供給系統と独立に電動機用の冷媒供給系統を設ける必要がなくなる。
また、図2に示すように、電動機ハウジング23と減速機ハウジング11とは、位置決めピン65によって位置決めされている。本実施形態では、図6に示すように、位置決めピン65は、電動機ハウジング23のフランジ壁部23bのほぼ中心部に位置する電動機出力軸14の下方に配置されている。フランジ壁部23bの上部中央には駆動用コネクタ37が配置されている。駆動用コネクタ37は、駆動用コネクタ37の3つの駆動用端子部29のうち、中央に位置する駆動用端子部(この例ではV相用の駆動用端子部)29が、電動機出力軸14の軸心C1と位置決めピン65の軸心C2を結ぶ直線上に位置するように配置されている。また、電動機冷媒導入ポート55は、フランジ壁部23bの周縁部における、駆動用コネクタ37より若干下方の位置に配置されている。本実施形態のように、電動機ハウジング23をインバータハウジング19および減速機ハウジング11と一体化させる場合には、電動機出力軸14と位置決めピン65の2点において位置決めした状態で、これらを減速機側に嵌合させることにより、電動機1の駆動用コネクタ37および電動機冷媒導入ポート55を、精度よく位置決めした状態で嵌合することができる。
なお、本実施形態の変形例として、例えば、図7に示すように、電動機出力軸14を減速機入力軸15に嵌合させた状態で、駆動用端子部29が、駆動素子ユニット27の出力端子31に直接(つまり、図3の出力用バスバー33のような接続部材を介さずに)接触させてもよい。また、本実施形態では、電動機側に固定された駆動用端子部29をインバータ側へ挿入し、インバータ側でインバータ3の出力端子31に接続する構造としたが、駆動用端子部29をインバータの出力端子31または出力端子31に連結されたバスバーに固定して、電動機側に挿入し、電動機側で動力線35に接触および固定させる構造としてもよい。
以上説明したように、本実施形態に係る機電一体型駆動装置によれば、左右の駆動輪WL,WRを駆動するための2つの電動機1L,1Rを備えるとともに、これらの2つの電動機1L,1Rを制御するシステムを有するインバータを備える駆動装置において、インバータハウジング19と減速機ハウジング11とを一体的に形成することによって、インバータ3−電動機1間の接続構造を簡素化することが容易となる。これにより、配線損失の低減が可能になるとともに、配線用スペースの増大や配線作業の煩雑化を回避できる。さらに、駆動装置D全体としてコンパクトな構造を実現できるとともに、ハウジング材料のコストを抑えられる。
以上のとおり、図面を参照しながら本発明の好適な実施形態を説明したが、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で、種々の追加、変更または削除が可能である。したがって、そのようなものも本発明の範囲内に含まれる。
1 電動機
3 インバータ
5 減速機
11 減速機ハウジング
14 電動機出力軸
15 減速機入力軸
19 インバータハウジング
23 電動機ハウジング
25 インバータハウジングの底壁(隔壁)
27 駆動素子ユニット(駆動素子)
29 駆動用端子部
31 出力端子
33 出力用バスバー(バスバー)
51 インバータ冷却通路
53 電動機冷却通路
D 機電一体型駆動装置
S1 インバータの収容空間
S2 減速機の収容空間

Claims (7)

  1. 左側駆動輪および右側駆動輪をそれぞれ独立に駆動する2つの電動機と、
    前記2つの電動機を制御するインバータと、
    前記2つの電動機の動力を個別に減速して、前記左側駆動輪および右側駆動輪にそれぞれ伝達する2つの減速機と、
    を備え、
    前記2つの電動機を収容する電動機ハウジングが、前記インバータを収容するインバータハウジングに一体的に設けられている機電一体型駆動装置であって、
    前記減速機を収容する減速機ハウジングが、前記インバータハウジングと一体的に設けられている、
    機電一体型駆動装置。
  2. 請求項1に記載の機電一体型駆動装置において、前記電動機が、前記インバータからの駆動電流を受け取る駆動用端子部を備えており、前記電動機出力軸を前記減速機入力軸に嵌合させた状態で、前記電動機の駆動用端子部が、前記インバータの、前記駆動電流を出力する駆動素子の出力端子に接続されるように配置されている、機電一体型駆動装置。
  3. 請求項2に記載の機電一体型駆動装置において、前記駆動素子の出力端子にバスバーが連結されており、前記電動機出力軸を前記減速機入力軸に嵌合させた状態で、前記駆動用端子部が、前記バスバーに接触するように配置されている機電一体型駆動装置。
  4. 請求項2に記載の機電一体型駆動装置において、前記電動機出力軸を前記減速機入力軸に嵌合させた状態で、前記電動機の駆動用端子部が、前記駆動素子の出力端子に直接接触するように配置されている機電一体型駆動装置。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載の機電一体型駆動装置において、前記インバータの収容空間と前記減速機の収容空間とを隔てる隔壁に、前記インバータを冷却するインバータ冷却通路が形成されている機電一体型駆動装置。
  6. 請求項5に記載の機電一体型駆動装置において、前記電動機を冷却する電動機冷却通路が、前記インバータ冷却通路に連通している機電一体型駆動装置。
  7. 請求項6に記載の機電一体型駆動装置において、前記電動機冷却通路の冷媒導入ポートが、前記インバータ冷却通路の冷媒排出ポートに接続されている機電一体型駆動装置。
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