JP2010102805A - トンネル接合型磁気抵抗効果ヘッド - Google Patents

トンネル接合型磁気抵抗効果ヘッド Download PDF

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Abstract

【課題】記録密度の増大にともない、TMRセンサの面積抵抗RAの低減が必要になっている。RAを1.0Ωμm2以下に小さくすると、固定層から自由層にはたらく層間結合磁界Hintが増大し、自由層の自由な磁化回転が妨げられ、再生信号に悪影響を与える。本発明は、センサの面積抵抗RAが小さくなっても、小さな層間結合磁界Hintと高いMR変化率のTMRヘッドを提供する。
【解決手段】Ta下地層上に、NiFe結晶配向調整層をアルゴンと窒素ガスを用いたスパッタリングを用いて(001)面配向して成膜する。その上にMnIr反強磁性層を成膜すると非最稠密面(001)面配向して結晶成長する。非最稠密面配向したMnIrは、表面凹凸が顕著に低減する。その上に積層される固定層および絶縁障壁層の界面の凹凸も同様に低減する。これによって層間結合磁界Hintが低減する。
【選択図】図1

Description

本発明は磁気ディスク装置等の磁気記録再生装置に搭載されるトンネル接合型磁気抵抗効果ヘッドに関する。
磁気ディスク装置は、従来のコンピュータの主記録装置の用途の他に、ビデオレコーダ、オーディオ、カーナビゲーション、ビデオカメラなどのいわゆる情報家電品向けの需要の拡大が大きく見込まれており、大容量化の要求はますます強まっている。これに伴い、面記録密度の向上を図る技術開発が強力に推進されている。記録密度の向上には、磁気ヘッドの記録および再生トラック幅および再生ギャップの微細化が必要となっている。すなわち、再生素子として用いているMRセンサの再生トラック幅とストライプハイトの寸法は微小化され、センサの膜厚を薄くすることが求められている。ここで、再生トラック幅とストライプハイトは磁気ヘッドの媒体対向面からみたセンサの幅と奥行き幅を表す。
高記録密度化は記録媒体上の記録トラック幅と記録ビット長の微小化によって実現されるので、記録媒体上の記録ビットから生じる再生信号磁束量の低下をもたらす。このために、高記録密度化を実現するためには、再生ヘッドに用いられるセンサの高感度化が必要である。
近年まで再生ヘッドのセンサにはGMR膜(Giant Magneto-Resistive film)が用いられてきた。磁気抵抗センサの感度性能を表す主パラメータにMR比がある。MR比はセンサの抵抗変化率である。すなわち、MR比は、センサの抵抗変化をセンサ最小抵抗で割算した値を百分率(%)で表すものである。GMRセンサではMR比は高々15%である。
面記録密度が100Gb/in2以下では、GMR膜が再生ヘッドのセンサとして用いられてきたが、100Gb/in2を超えるころから感度が不十分となってきた。GMR膜に代わるセンサとして、さらに高感度のTMR膜(Tunnel Magneto-Resistive film)が用いられている。
TMRセンサ膜の基本構造は、所謂スピンバルブとよばれる膜(GMR膜)構造の非磁性導電性スペーサを絶縁障壁層に置き換えた構造であり、下地層と、反強磁性層と、反強磁性層と交換結合した第1の強磁性層と、反平行結合層を介して第1の強磁性層の磁気モーメントと反平行に結合した磁気モーメントを有する第2の強磁性層と、絶縁障壁層と、第3の強磁性層が積層された構造である。第1と第2の強磁性層を固定層と呼ばれ、固定層の第1の強磁性層と第2の強磁性層は、互いに磁気モーメントが強く反平行結合しており、第1の強磁性層は、反強磁性層との交換結合により、強くその磁気モーメントを固定されているために、固定層は容易にその磁気モーメントの方行を変えることはない。一方、第3の強磁性層は自由層と呼ばれ、外部から加わる磁界によって容易にその磁気モーメントの方位を変化させる。
媒体に記録された磁気情報を再生する過程はつぎの通りである。記録ビットから生じる信号磁界がセンサに入る。信号磁界は自由層の磁気モーメントを回転させる。これにより自由層と固定層の磁気モーメントとの相対角度が変化する。相対角度が変化すると、電子のスピンによる散乱確率が変化するためにセンサの抵抗が変化する。このセンサの抵抗変化を電気信号に変えることで記録ビットの情報を再生する。
TMRセンサとGMRセンサで異なる点は、GMRセンサの場合、センス電流はセンサの膜面に対して平行に流すが、TMRセンサでは膜面に対して垂直に流す。このためにセンサ膜に電流を通じるための電極構造も異なる。原理的には、電子スピンの磁性体における散乱による抵抗変化現象という点は共通であるが、その電子が金属中の伝導電子であるか、絶縁障壁層をトンネル効果で透過する電子であるかという点が異なる。
図15は、将来の面記録密度の向上に対応するために必要とされる、再生トラック幅、ストライプハイトおよび面積抵抗RAのロードマップ試算の一例である。図15において、面積抵抗RA(以下RAと呼ぶ)は、面積1μm2のセンサの膜面に垂直方向の電気抵抗である。TMRセンサは電流を膜面に垂直に通じるために、センサの抵抗はセンサの面積に逆比例する。
記録密度の上昇とともに再生トラック幅およびストライプハイトは微細化するために、検出電流の通過するセンサの面積が小さくなる。したがって、仮にRAが一定であるとすると、その抵抗がセンサの面積に逆比例して大きくなる。例えば図15で記録密度が350Gb/in2から1000Gb/in2まで増大すると、センサの面積は1/4になるために、抵抗は4倍になってしまう。このように抵抗が増大すると信号処理回路系が正常動作しなくなる。したがって、信号処理回路系からみたセンサの抵抗を一定にする必要がある。すなわち、センサの微細化に伴いセンサの面積抵抗RAを小さくする必要がある。図15では、センサの面積が減少してもセンサの抵抗が一定になるようにRAを算出している。図15に示すように、面記録密度500Gb/in2ではRAを1.0にする必要があり、面記録密度1000Gb/in2ではRAを0.4まで低減する必要がある。図15はあくまでも試算であり、現実の値と多少の数値の違いは生じるものと考えられるが、将来の傾向を表している。
以上のように、高密度記録化に要求される技術は、センサの高MR比と低RA化である。初期のTMRセンサでは絶縁障壁層にアルミナや酸化チタンを用いており、そのMR比は30%程度であった。GMRセンサのMR比は高々15%であったので、TMRセンサのMRはこれに比べて十分に大きいことから、センサ膜の高感度化に貢献し、TMRヘッドの製品化につながった。
その後、TMRセンサの絶縁障壁層材料として酸化マグネシウムの研究が精力的に行われるようになった。この材料が注目されるようになったのは、2001年にW.H.Buttlerが (001)面配向したMgOを、(001)面配向した鉄でサンドイッチした構造について理論計算を行い、MR比1000%以上を実現できる可能性を示してからである。
そして、湯浅らは、MBE法を用いて単結晶Fe(001)上にMgO(001)を整合成長させることにより、室温で180%という、当時最大のMR比を示したことを発表した。
このように高いMR比は応用上も魅力的な値であったが、磁気ヘッドやMRAMなどの電子デバイスへの応用を考えた場合、教示された手法によると多結晶材料の磁気シールド上にセンサを作成しなければならず、Fe単結晶上にMgOを整合させるというこの構成は、そのままの構成で応用するのは困難があった。
特許文献1には、非晶質材料CoFeB合金膜上にMgOをスパッタリング法により作成すると結晶性のよいMgOが生成でき、熱処理によって室温で180%という高いMR比が得られることが記載されている。しかしながら、この発明では面積抵抗RAは1000Ωμmと大きく、ハードディスク用の再生ヘッドへの適用には課題が残った。
そこで、MgOを用いたTMRセンサのハードディスク用再生ヘッドへの応用を目的に、低RA領域でのMR比を改善するための研究がなされ、非特許文献1に絶縁障壁層の作成方法として、0.4nm程度の薄い金属マグネシウム層を成膜したのちに、酸化マグネシウムターゲットを用いて、RFスパッタリング法により酸化マグネシウム層を作成する方法が開示された。この方法によりRAが2.0Ωμmで100%という高い値を実現した。
この文献で同時に示されていたのが、層間結合磁界Hintである。層間結合磁界Hintは自由層が固定層から受ける磁界である。層間結合磁界Hintは自由層が常に受けている磁界であり、これが大きいと自由層の自由な磁化回転に悪影響を与え、再生信号波形の対称性や信号強度に悪影響を与える。この文献で、HintはRAの低下(すなわち酸化マグネシウムの膜厚減少)とともに増加し、RA=2.0では80 Oeと大きな値となっており、RA=1.0では100 Oeをはるかに超える値となる。RAを1.0よりさらに小さくすると、Hintは急激に増大し、200 Oeにも達することを本発明者らは予測し、低いRA領域でのHintの低減の必要性を予測した。因みに、GMRヘッドセンサの場合、層間結合磁界は30 Oe以下に制御して使っていた。
非特許文献1では下地層Ta上に反強磁性層PtMnを積層しているが、この構成では、固定層の磁化の固定が不十分であり実用上問題があり、TMRヘッドには、ほとんど用いられていない。現在商品化されている構成は、下地層がTaとRuの積層膜やTaとNiFeCr合金の積層膜やTaとNiFe合金の積層膜であり、反強磁性層がMnIr合金であり、第1の強磁性層がCoFe合金であり、反平行結合層がRuである。
現在使われている、下地層にTaとRuの積層膜やTaとNiFeCr合金の積層膜やTaとNiFe合金の積層膜を用いる場合、反強磁性層のMnIr合金層は面心立方晶(fcc)で、(111)面を膜面に平行に優先配向している。特許文献2や特許文献3には、MnIrが面心立方構造であり、(111)面配向を用いること、および(111)面配向が望ましいことが記載されている。
通常、結晶の最稠密面が最も界面エネルギーが小さいために、結晶は最稠密面を表面に出すように成長する。図16に結晶の整合関係を示すが、Ruは六法稠密晶(hcp)であり、その最稠密面は(001)であるため、(001)面が優先配向する。MnIrは面心立方結晶でその最稠密面は(111)面であり、かつ、図16に示すようにRu(001)と1.1%というわずかな格子不整合であるために、MnIrの(111)面配向する。NiFeCrやNiFeの結晶系は面心立方結晶でその最稠密面は(111)面であり、(111)面が優先配向する。MnIrも面心立方結晶でその最稠密面は(111)面であり、かつNiFeCrやNiFeとの格子不整合は5.9%程度であり比較的小さいことと、MnIrの(111)面の界面エネルギーが小さいために、MnIrの(111)面配向する。
先にも述べたように将来の高密度記録を実現するためには、RAを1.0Ωμm2以下にする必要がある。RAを1.0Ωμm2以下にするとHintが著しく大きくなるために、Hintの低減が低RA化を行うために必須である。
Hintの発生のメカニズムのひとつとして、絶縁層と強磁性層界面の凹凸に起因することが提唱されている。図17にその原理を示す。凹凸が大きいと界面に磁極が発生し、固定層160と自由層150の各界面の磁極(図17の190と200)同士が相互作用することによってHintが生ずる。いわいるNeelのオレンジピール結合の理論である。高密度化の要求にこたえるべく、RAを低減するためにMgOの膜厚を減少させると、固定層及び自由層の界面の凹凸により生じる磁極同士の相互作用が急激に強くなり、Hintが急激に大きくなるものと考えられる。非特許文献2はスピンバルブでのこの相互作用について述べた文献の一例である。
また、非特許文献1に示されているが、MgOの膜厚が薄くなりRAが2.0Ωμm2より小さくなると、MR比は急激に減少する。RAが1.0Ωμm2以下の領域でのこのようなMRの急激な低下は極めて顕著であり、このMR比の劣化を抑えることが高密度記録を実現するためのもう一つの必須の技術である。
特開2008-135432号公報 特開2008-60273号公報(段落0030) 特許第3083237号公報 K. Tsunekawa 外、"CoFeB/MgO/CoFeB Magnetic Tunnel Junctions with High TMR and Low Junction Resistance", InterMag 2005, FB-05,Apr.7, 2005 J.C.S. Kools 外、"Effects of finite magnetic film thickness on Neel coupling in spin valves", J. Appl. Phys., Vol.85, No8, (1999), p.4466-4468
以上背景技術で説明したように、今後のさらなる高記録密度化を実現するためには面積抵抗RAを1.0Ωμm2以下に低減する必要がある。ところが、こうした低いRAの領域では前述のように、固定層と自由層の間の層間結合磁界が急激に大きくなり、自由層の本来あるべき自由に磁化する性質を阻害することになる。また、RAを1.0Ωμm2以下にすると急激なMR比の低下を生じるために、センサ感度が低下する。
本発明の目的は、面積抵抗RAが1.0Ωμm2以下の領域で、層間結合磁界Hintが小さく、かつMR比の低下の少ないトンネル型磁気抵抗効果ヘッド及びその製造方法を提供することである。
TMRセンサ膜の構造として、下地層と、該下地層上の結晶配向調整層と、該結晶配向調整層上の反強磁性層と、該反強磁性層と交換結合した第1の強磁性層と、反平行結合層を介して該第1の強磁性層の磁気モーメントと反平行に結合した磁気モーメントを有する第2の強磁性層と、該第2の強磁性層上の絶縁障壁層と、該絶縁障壁層上の第3の強磁性層の積層膜であり、該反強磁性層が立方晶系または正方晶系の結晶構造を有し、その結晶の非最稠密面(例えば(001)面)を膜面平行配向させる。
本願の発明者らは、MnIrの最稠密面と異なる面を結晶成長させると、MnIrの表面の凹凸が低減することを見出した。そして、その上に積層される各層の界面の凹凸も小さくなることを見出した。これによって、固定層と絶縁障壁層の界面および自由層と絶縁障壁層の界面の凹凸が低減し、固定層の絶縁障壁層界面および自由層の絶縁障壁層界面に現れる磁極の量が低減し、層間結合磁界Hintが低減することを見出した。
ここで重要なことは、MnIrの非最稠密面である(001)面を面配向させると、表面の凹凸が低減するという事実である。この事実は、次のようなメカニズムによることが明らかとなった。
先に述べたようにMnIrの最稠密面は(111)であるので、(111)面は界面エネルギーの最も小さな面である。このため、通常は、(111)面が優先成長し、(111)面が膜面平行配向となる。これに対して(001)面は最稠密面ではなく、界面エネルギーが大きいために、通常は優先成長せず、(001)面配向となることはない。しかしながら、本発明では、通常優先成長しない最稠密面と異なる面(001)を成長させることでその表面の凹凸を低減した。表面エネルギーは表面積と界面エネルギーの積で与えられる。界面エネルギーのより大きな面が表面に現れると、表面積をできるだけ小さくして表面のエネルギーの増大を抑制しようとする。表面積が最も小さい状態は表面の凹凸がない状態である。したがって、界面エネルギーの大きな面が表面に現れて成長する際は、界面エネルギーの小さな面が表面に現れて結晶成長する場合に比べて、凹凸の小さな面を形成することになる。
通常、界面エネルギーの大きな面は、表面に現れないために上述の利点を利用することができないが、本発明では、界面エネルギーの大きな結晶面を表面に配向させる結晶成長技術を用いることにより、通常では得られない凹凸の少ない界面を実現した。その結果として、課題となっている固定層と自由層の間の層間結合磁界を低減することに成功した。
次に、界面エネルギーの大きな結晶面を表面に面配向させる結晶成長技術について述べる。下地層Ta上に、例えばNiFeを普通に積層すると、先に述べたようにNiFeの最稠密面である(111)面が優先成長しNiFeは(111)面配向となる。この状態で反強磁性層MnIrを積層すると、MnIrも最稠密面である(111)面が優先成長してしまい、界面エネルギーの大きな(001)結晶面を表面に面配向させることはできない。
本発明では、NiFeをスパッタリングで成膜する際に、アルゴンガスに窒素を混合してスパッタを行った。窒素原子はNiFe結晶内部に侵入型に取り込まれる。その結果、(111)面よりも(001)面の界面エネルギーが低下し、(001)面が優先成長し、(001)面配向したNiFeを実現することができた。次に(001)面配向したNiFe上にMnIrを形成すると、MnIrは、その優先配向面が(111)であるにもかかわらず、NiFeとの界面の界面エネルギーを低下させるために、(001)面配向して成長する。このようにして界面エネルギーの大きな結晶面を配向することができる。
一般的な表現をとると、層界面エネルギーの大きなある材料Aの結晶面を膜面平行に配向させるには、まず、結晶調整層Bを積層する。結晶調整層Bは、材料Aの配向させようとする結晶面と格子整合性のよい結晶面を有する材料層で、その整合性のよい結晶面が面配向している。上の例では、NiFeをArと窒素雰囲気で成膜し、(001)面配向したNiFe層である。次に、結晶調整層B上に材料Aを成膜する。材料Aは材料Bの配向面に整合して成長するので、界面エネルギーの大きな結晶面を表面に出して成長することになる。
結晶調整層として要求される特性は、その上に積層する材料の界面エネルギーの大きな配向面とよい整合関係をもつ面を優先配向面として有することである。
ただし、この結晶成長技術はMnIr系については適用できるが、他の材料系についても必ずしも適用できるわけではない。例えば(001)面配向したNiFe層上に、非稠密面(001)配向したCoFe合金層を配向することはできない。CoFeでこの手法が適用できない理由は、最稠密面(111)と非最稠密面が(001)の界面エネルギーに差が大きすぎるためである。すなわち、下地層と非最稠密面(001)が整合性がよいために、界面から2〜3原子層は(001)面配向となるが、最稠密面(111)の界面エネルギーが(001)面にくらべて著しく小さいために膜厚が厚くなるにつれて(111)面配向に変化していくためである。
以上のように(001)面配向して作成された表面凹凸の小さい反強磁性層上には、第1の強磁性層、反平行結合層、第2の強磁性層、絶縁障壁層、第3の強磁性層を順次積層する。反強磁性層上の凹凸は、第2の強磁性層と絶縁障壁層の界面、および絶縁障壁層と第3の強磁性層の界面にまで転写される。したがって、反強磁性層上の凹凸が小さい場合、第2の強磁性層と絶縁障壁層の界面、および絶縁障壁層と第3の強磁性層の界面の凹凸も小さくなる。したがって、両界面に現れる磁極が少なくなるために両磁性層間の磁気的相互作用が小さくなり、結果として層間結合磁界Hintを減少させることができる。
また、前記非最稠密面が膜面平行に面配向した反強磁性層の上に、第1の強磁性層および反平行結合層を順次積層し、第2の強磁性層として、CoFeB合金層とCoFe合金を積層する構成を検討した。これにより層間結合磁界が顕著に減少することを見出した。これについては、メカニズムは未だ、明らかでないが、非最稠密面(001)が膜面平行に面配向した反強磁性層MnIrの上に適用した場合にその低減効果は顕著で大きい。実施例でその効果についてその詳細を述べる。CoFeの膜厚が10オングストロームを超えると、さらなるHintの低減する効果がなくなり、MR比を劣化させるのみとなるので、CoFeの膜厚はオングストローム以下が望ましい。
また、前記非最稠密面が膜面平行に面配向した反強磁性層の上に、第1の強磁性層および反平行結合層を順次積層し、第2の強磁性層として、CoFeB合金層を作成した後、アルゴンプラズマエッチングによって、CoFeB層をエッチングする。エッチング量を増やすにつれて、CoFeB表面の凹凸は小さくなり、凹凸は1オングストローム以下と超平坦な表面を実現することができる。
前記第2の強磁性層CoFeB上にプラズマエッチングを施すと、超平坦な表面を実現することができるが、同時にMR比が劣化するという問題が生じる。そこで、プラズマエッチングを施した後にCoFeBを再度追加成膜する。これにより、界面の凹凸をほとんど増大させることなく劣化したMR比を回復させることができる。
本発明によれば、面積抵抗RAが1.0Ωμm2以下の領域で、層間結合磁界Hintが小さく、かつMR比の低下の少ないトンネル型磁気抵抗効果ヘッドを提供することができる。
始めに、図2を参照して本発明に係る磁気トンネル接合型ヘッド(TMRヘッド)の基本構成を説明する。図2はTMRヘッドを浮上面側から見た図である。TMRヘッド10は、下部磁気シールド層(兼電極層)14と上部磁気シールド層(兼電極層)16の間に、TMR膜12が積層配置された構成である。TMR膜12は、基板となる下部磁気シールド層(兼電極層)14上に、下地層20と、結晶配向調整層22と、反強磁性層24と、反強磁性層24と交換結合した第1の強磁性層262と、反平行結合層264を介して第1の強磁性層262の磁気モーメントと反平行に結合した磁気モーメントを有する第2の強磁性層266と、絶縁障壁層28と、第3の強磁性層30と、キャップ層32が積層されて構成される。第1と第2の強磁性層は固定層と呼ばれ、固定層26の第1の強磁性層262と第2の強磁性層266は、互いに磁気モーメントが強く反平行結合しており、第1の強磁性層262は、反強磁性層24との交換結合により、強くその磁気モーメントを固定されているために、固定層26は容易にその磁気モーメントの方向を変えることはない。一方、第3の強磁性層30は自由層と呼ばれ、外部から加わる磁界によって容易にその磁気モーメントの方位を変化させる。以下、図面を用いて実施例について詳細に説明する。
<実施例1>
まず、基板上にスパッタリング法により、次の5種類の積層膜を同一真空設備内で形成し、X線回折によって積層膜中の反強磁性層MnIrの結晶面配向を調べた。
(1)基板/Ta3nm(Ar)/Ni-15at%Fe2nm(Ar)/Mn-22at%Ir10nm(Ar)/Ru4nm(Ar)
(2)基板/Ta3nm(Ar)/Ru2nm(Ar)/Mn-22at%Ir10nm(Ar)/Ru4nm(Ar)
(3)基板/Ta3nm(Ar)/Ni-15at%Fe2nm(Ar10sccm+N2 3sccm)/Mn-22at%Ir10nm(Ar)
/Ru4nm(Ar)
(4)基板/Ta3nm(Ar)/Ni-15at%Fe2nm(Ar10sccm+N2 6sccm)/Mn-22at%Ir10nm(Ar)
/Ru4nm(Ar)
(5)基板/Ta3nm(Ar)/Ni-15at%Fe2nm(Ar10sccm+N2 10sccm)/Mn-22at%Ir10nm(Ar)
/Ru4nm(Ar)
(1)、(2)は従来より用いられている積層構造である。(1)は基板上に下地層20としてTa層を3nm形成し、下地層上に結晶配向調整層22としてNiFe合金層を2nm形成し、結晶配向調整層上に反強磁性層24としてMnIr合金層を10nm形成し、反強磁性層上に保護層としてRu層を4nmを形成したものである。下地層から保護層まですべての層をスパッタリング法で形成する際の、スパッタリングガスにはすべて純アルゴン(Ar)ガスを用いた。上記(1)から(4)の括弧内の元素記号が、スパッタリングガスの種類を、また、必要に応じてガスの流量を示している。(2)もアルゴン(Ar)ガスを用いて(1)と同様の構成を形成したものである。(1)と異なるのは、結晶配向調整層22としてNiFe合金層の代わりに2nmのRu層を用いた点である。
(1)及び(2)の膜を広角X線回折によって面配向を調べた結果を図3の符号41及び42にそれぞれ示す。2θ=44°付近にMnIr(111)回折線と、2θ=92°付近にMnIr(222)回折線が認められる。MnIr(111)の回折線はRu(002)と重なっているので分かりにくいが、MnIr(222)はRu(004)から明らかに分離して認められる。したがって、(1)及び(2)の構成では、反強磁性層MnIrは(111)の最稠密面配向していることが分かる。この事実は、先に述べた特許文献2および3において示されているとおりである。
一方、(3)、(4)、(5)の膜構成は(1)と似ているが、結晶配向調整層としてのNiFe合金層を形成する際に、スパッタリングガスとしてアルゴン(Ar)と窒素(N2)の混合ガスを用いている点が異なる。(3)の構成ではArガス流量10 sccm(standard cubic centimeter per minute)に加えてN2ガス流量3 sccmを流している。(4)の構成では、Arガス流量10sccmに加えてN2ガス流量6 sccmを流している。(5)の構成では、Arガス流量10sccmに加えてN2ガス流量10 sccmを流している。結晶配向調整層NiFe上に反強磁性層MnIrを形成する際はArガスのみを用いているのは(1)や(2)と同じである。
結晶配向調整層のNiFe合金層を形成する際に、アルゴンと窒素の混合ガスを用いた場合の結晶配向を調べた結果を図3の符号43、44、45に示す。図からわかるように、2θ=44°付近のMnIr(111)回折線と、2θ=92°付近のMnIr(222)回折線は認められなくなり、その代りに2θ=48°付近に回折線が現れる。この回折線はMnIr(001)と平行な(002)面の回折線であり、(3)、(4)、(5)で、結晶配向調整層にアルゴンと窒素の混合ガスを用いてスパッタしたNiFe層を用いた場合、反強磁性層MnIrは非最稠密面(001)配向になっていることがわかる。
図16に、(1)及び(2)の構成の結晶調整層NiFeまたはRuと反強磁性層MnIrの界面の原子配列を示す。(2)の場合、Ruのhcp(001)最稠密面とMnIrのfcc(111)最稠密面との格子不整合は1.1%と小さく、かつ、fcc(111)は界面エネルギーが低いため、優先成長するためにMnIrは(111)面配向となっている。(1)の場合は、NiFeのfcc(111)最稠密面とMnIrのfcc(111)最稠密面との格子不整合は5.9%と比較的小さいので、同様にMnIrは(111)面配向となっている。
一方、(3)、(4)、(5)の構成の結晶配向調整層NiFeと反強磁性層MnIrの界面の原子配列を図1に示す。結晶配向調整層NiFeは、アルゴンと窒素でスパッタするために、その配向はfcc(001)である。これは、先に述べたように、窒素原子はNiFe結晶内部に侵入型に取り込まれ、その結果、(111)面よりも(001)面の界面エネルギーが低下し、(001)面が優先成長するためである。NiFe(001)面とMnIrの(001)面との格子不整合性は5.9%と小さいので、MnIrはNiFeとの界面エネルギーを低減するために(001)面配向して成長する。結果として図3の符号43、44、45に示すようにMnIrは非最稠密面(001)配向となる。本検討は、結晶配向調整層としてNiFeを用いているが、NiFeCrとNiFeの積層として両層ともにアルゴンと窒素の混合ガスで成膜することでも同じ結果が得られる。
以上の検討は配向性検討のための試料を作成したものであり、下地層から反強磁性層までの積層であって、TMRセンサの完成された積層体にはなっていない。そこで、図4(A)、図4(B)に示すプロセスにて、次に示す完成されたTMR膜を作成し、センサとしての性能を評価した。ここで基板は下部磁気シールド層(兼電極層)である。
(6)基板/Ta 3nm/Ni-15at%Fe(111) 2nm/Mn-22at%Ir(111) 6nm/Co25at%Fe1.9nm/
Ru0.4nm/ Co-34at%Fe-15at%B 2.1nm/MgO/Co-10at%Fe 0.4nm/Co-8at%Fe-16at%B
3.5nm/Ta 3nm/Ru 4nm
(7)基板/Ta 3nm/Ni-15at%Fe(001) 2nm/Mn-22at%Ir(001) 6nm/Co25at%Fe1.9nm/
Ru0.4nm/Co-34at%Fe-15at%B 2.1nm/MgO/Co-10at%Fe 0.4nm/Co-8at%Fe-16at%B
3.5nm/Ta 3nm/Ru 4nm
従来例である(6)のセンサ構成は、結晶調整層NiFeと反強磁性層MnIrがともに(111)最稠密面配向している。一方、(7)のセンサ構成は、実施例1に基づく構成で、結晶調整層NiFeと反強磁性層MnIrがともに(001)の非最稠密面配向している。(6)及び(7)の構成の、抵抗変化率MR比及び層間結合磁界Hintの面積抵抗RA依存性を、図5及び図6の符号1及び符号2にそれぞれ示す。(7)の実施例1の構成の方が、(6)に比べて、MR比が10〜15%向上し、Hintが20〜30Oe低減している。結晶配向調整層NiFeと反強磁性層MnIrがともに(001)の非最稠密面配向することで、センサの性能が著しく改善している。
このような性能改善の原因を調べるために、(6)及び(7)のセンサの断面構造を透過電子顕微鏡像により調べた。図7に(6)の断面像を、図8に実施例1による(7)の断面像を示す。符号28は絶縁障壁層MgOを表す。(6)にくらべて(7)の方が、MgOのうねりが低減している。画像の詳細な分析によるMgO界面の凹凸hとうねりの周期λを評価した結果を図11に示す。従来の(111)面配向構造(6)では、グラフのFに示すようにh=12.7オングストローム(1.27nm)、λ=180オングストローム(18nm)であるのに対して、実施例1の(001)面配向構造(7)では、グラフのEに示すようにh=4.9オングストローム(0.49nm)、λ=110オングストローム(11nm)とMgO界面の凹凸が低減している。この結果、層間結合磁界が低減する原理を図17を参照して説明する。図17の符号190及び200は絶縁障壁層28とその上部の強磁性層30との界面に生じる磁極と、絶縁障壁層28とその下部の強磁性層266との界面に生じる磁極を表す。界面の凹凸が小さいと、符号190および200に示す磁極の量が減少するために、層間結合磁界Hintが低減したと考えられる。また、同時にMR比の増加も得られている。
<実施例2>
実施例1で述べたように、層間結合磁界HintとMR比の性能の改善の原因はMgO界面の凹凸の低減である。そこで、さらにMgO界面の凹凸を低減するために第2の強磁性層266を形成した後に、プラズマエッチング処理を施した。
(8)基板/Ta 3nm/Ni-15at%Fe(001) 2nm/Mn-22at%Ir(001) 6nm/ Co25at%Fe 1.9nm
/Ru0.4nm/Co-34at%Fe-15at%B 4.5nm/プラズマエッチング/MgO/
Co-10at%Fe 0.4nm/Co-8at%Fe-16at%B 3.5nm/Ta 3nm/Ru 4nm
プラズマエッチングによるCo-34at%Fe-15at%Bのエッチング量に対する層間結合磁界Hint,面積抵抗RA,MR比の変化を図12に示す。エッチング量2オングストローム程度でHintは200 Oeから100 Oeまで急激に減少する。第2の強磁性層266を45オングストロームと厚く形成したために界面の凹凸が非常に大きくなっており、Hintが非常に大きく200 Oeという値を示している。この初期状態では凹凸が大きいが故に、2オングストローム程度のわずかのエッチング量で急激に凹凸が減少する。その後は、エッチング量に対してゆっくりとHintは減少し、同時にMR比もゆっくりと減少していく。エッチング量を24オングストローム施して作成したTMRセンサ膜の透過電子顕微鏡による断面像を図9に示す。符号264は反平行結合層Ruを表し、符号28は絶縁障壁層MgOを表す。反平行結合層Ruの凹凸に比べて、絶縁障壁層MgOの凹凸は顕著に平坦になっている。MgO界面の凹凸の値を評価した結果を図11のCに表すが、凹凸高さhは0.8オングストロームであり、1原子層以下の凹凸であり、超平坦な界面を実現している。図5及び図6の符号4には、このようにして作成したセンサ膜のMgO膜厚を変えた時のMR比とHintのRA依存性を示す。Hintは従来例の符号1に対して30〜40Oe程度低減している。このようなHintの低減は、図9に示したMgO界面の平坦化によってもたらされている。ただし、MR比は従来例1対して10〜15%低下している。
<実施例3>
実施例2において第2の強磁性層CoFeB上にプラズマエッチングを施すとMgO界面が1オングストローム以下の凹凸に平坦化し、層間結合磁界Hintの低減を実現できた。しかしながら同時にMR比が劣化した。そこで、このMR比の劣化を補うために第2の強磁性層をプラズマエッチングしたのち、再度CoFeB合金を6オングストローム追加形成した。このときのMR比とHintのRAに対する依存性を図5及び図6の符号5に示す。膜構成は次のとおりである。
(9)基板/ Ta 3nm/Ni-15at%Fe(001) 2nm/Mn-22at%Ir(001) 6nm/ Co25at%Fe1.9nm
/Ru0.4nm/Co-34at%Fe-15at%B 4.5nm/プラズマエッチング2.5nm/
Co-34at%Fe -15at%B 0.6nm /MgO/Co-10at%Fe 0.4nm/Co-8at%Fe-16at%B 3.5nm
/Ta 3nm/Ru 4nm
図5の符号5のデータからわかるように、第2の強磁性層にプラズマエッチングを施すのみの符号4に比べて、MR比は回復しており、従来例1に比べると10%程度高い値を示している。また、Hintは、符号4に比べると若干大きくなっているが、従来例1に比べると20〜30 Oe程度小さい値を示している。
本実施例(プラズマエッチングの後に再度CoFeBを成膜する)構造のMgOの界面を透過電子顕微鏡によって観察した結果を図10に示す。プラズマエッチングのみを加えて超平坦な界面となった図9に比べても、MgO界面は同様に平坦になっている。図11のグラフAに、本実施例の界面の凹凸hの値を示しているが、その値は1オングストロームであり、従来例のFに示す凹凸値13オングストロームに比べて、顕著な凹凸の減少を示している。このような凹凸の減少が従来例1に比べて、顕著なHintの減少効果(図6)をもたらしている。
<実施例4>
実施例1において、MnIrの非最稠密面である(001)を配向させると、第2の強磁性層表面の凹凸が低減し、層間結合磁界Hintが低減することを示した。実施例1に示した構造(7)では第2の強磁性層はCo-34at%Fe-15at%Bの単層構造である。本実施例では、第2の強磁性層にCo-34at%Fe-15at%BとCo25at%Feの2層構造(10)とした。2層の総膜厚を一定として、Co-25at%Feの膜厚を変化させた。
(10)基板/ Ta 3nm/Ni-15at%Fe(001) 2nm/Mn-22at%Ir(001) 6nm/
Co25at%Fe1.9nm/Ru0.4nm/Co-34at%Fe-15at%B (2.1-X)nm/ Co25at%Fe
Xnm/MgO/Co-10at%Fe 0.4nm/Co-8at%Fe-16at%B 3.5nm/Ta 3nm/Ru 4nm
その結果を図13に示す。図中の記号CFはCo-25at%Fe層を表しており、数値はCo-25at%Feの層厚を表している。図13の(b)からわかるように、Co-25at%Feの層厚を0から6オングストローム(0.6nm)まで厚くすると層間結合磁界Hintは大幅に減少する。RA1.0では、層間結合磁界Hintは、70 Oeから38 Oeまで半減している。またCo-25at%Feの層厚6オングストローム(0.6nm)と8オングストローム(0.8nm)ではHintに差がみられないことから、6オングストローム(0.6nm)より厚くしてもHintの低減効果は見られない。一方MR比を図13(a)に示す。Co-25at%Feの層厚0から6オングストローム(0.6nm)までは顕著な劣化はみとめられないが、8オングストロームにするとMR比は急激に劣化する。したがって、Co-25at%Feの層厚6オングストローム(0.6nm)以下で、MR比の劣化は少なく、層間結合磁界Hintを顕著に低減できることが明らかとなった。図5及び図6に本実施例のMR比と層間結合磁界Hintを符号3で示すが、図6から従来例1に対して40〜70Oe、層間結合磁界Hintが低減している。またMR比は、図5から従来例1に比べて15〜20%改善している。
以上の説明のとおり、実施例1から実施例4においては、結晶配向調整層を(001)面配向したNiFe合金層としたが、(001)面配向したNiFeCr合金層と(001)面配向したNiFe合金層の積層、すなわち、(001)面配向した少なくともNiを含む合金の積層を用いることもできる。また、反強磁性層にはMn-22at%Irを用いたが、Ir組成は15at%から30at%の範囲を選択することもできる。また、第1の強磁性層にはCo-25at%Feを用いたが、Fe組成を20at%以上の組成を選択することができる。また、第2の強磁性層にはCo-34at%Fe-15at%Bを用いたが、図14にB濃度と層間結合磁界の関係の一例を示すが、B濃度とともに層間結合磁界Hintは減少し、B濃度10at%以上でその値はほぼ低いレベルに落ち着く。したがってB濃度は10at%以上を選択するのがよい。また、実施例4で、第2の強磁性の絶縁障壁層側にCo-25at%Feを用いたが、CoとFeの少なくとも一方を含む合金を選択することができる。さらに、第3の強磁性層として、Co-10at%Fe とCo-8at%Fe-16at%B の積層構造を用いたが、Co、Fe、Niの少なくともひとつを含む合金層またはその積層構造を選択することもできる。なお、絶縁障壁層には、MgOを用いたが、その膜厚は10オングストローム以下にする必要がある。
本発明に係るTMRセンサ膜のNiFe結晶配向調整層の(001)結晶面と、MnIr反強磁性層の非最稠密面(001)との格子不整合性を示す図である。 本発明に係るTMRヘッドの基本構成を示す図である。 結晶配向性検討のために作成した積層膜におけるMnIr反強磁性層の広角X線回折スペクトルによる結晶配向を示す図である。 実施例1によるTMRセンサ膜の成膜プロセスを示す工程図である。 実施例1によるTMRセンサ膜の成膜プロセスを示す工程図である。 実施例のTMRヘッドと従来例のTMRヘッドの面積抵抗(RA)とMR比性能を表すグラフである。 実施例のTMRヘッドと従来例のTMRヘッドの面積抵抗(RA)と層間結合磁界(Hint)性能を表すグラフである。 従来のTMRセンサ膜を透過電子顕微鏡により調べた断面図である。 実施例1によるTMRセンサ膜を透過電子顕微鏡により調べた断面図である。 実施例2によるTMRセンサ膜を透過電子顕微鏡により調べた断面図である。 実施例3によるTMRセンサ膜を透過電子顕微鏡により調べた断面図である。 第2の強磁性層と絶縁障壁層との界面凹凸hおよび凹凸周期λを評価した結果を示す図である。 第2の強磁性上にプラズマエッチングを施した際の、エッチング量に対する層間結合磁界Hint,面積抵抗RA,MR比を表すグラフである。 第2の強磁性層をCoFeB合金層とCoFe合金で構成したTMRセンサの、MR比と層間結合磁界Hintの面積抵抗RA依存性を表すグラフである。 第2の強磁性層を構成するCoFeB合金のB濃度と層間結合磁界Hintの関係を示すグラフである。 面記録密度に対する、必要再生トラック幅、スロートハイト及び面積抵抗RAの予測を示す図である。 最稠密面配向したRu(001)配向面とNiFe(111)配向面のそれぞれの面に対するMnIr(111)面の格子不整合性を示す図である。 層間結合磁界Hintの発生起源を説明するオレンジピール結合モデルを説明する図である。
符号の説明
10…TMRヘッド、
12…TMR膜、
14…下部磁気シールド層(兼電極層)、
16…上部磁気シールド層(兼電極層)、
20…下地層、
22…結晶配向調整層、
24…反強磁性層、
26…固定層、
262…第1強磁性層、
264…反平行結合層、
266…第1強磁性層、
28…絶縁障壁層、
30…第3の強磁性層(自由層)、
32…キャップ層、
170…第3の強磁性層(自由層)の磁気モーメント、
180…第2の強磁性層の磁気モーメント、
190…第3の強磁性層の絶縁障壁層界面に生じる磁極、
200…第2の強磁性層の絶縁障壁層界面に生じる磁極。

Claims (15)

  1. 下部磁気シールド層と上部磁気シールド層の間に、下地層と、結晶配向調整層と、反強磁性層と、第1の強磁性層と、反平行結合層と、第2の強磁性層と、絶縁障壁層と、第3の強磁性層の積層膜を有するトンネル接合型磁気抵抗効果ヘッドにおいて、前記結晶配向調整層と前記反強磁性層が実質的に整合成長することによって、該反強磁性層の結晶の非最稠密面が膜面に平行に面配向していることを特徴とするトンネル接合型磁気抵抗効果ヘッド。
  2. 請求項1記載のトンネル接合型磁気抵抗効果ヘッドにおいて、前記結晶調整層が少なくともNiを含む合金層であり、その結晶配向が(001)であることを特徴とするトンネル接合型磁気抵抗効果ヘッド。
  3. 請求項2記載のトンネル接合型磁気抵抗効果ヘッドにおいて、前記反強磁性層が面心立方晶系または面心正方晶系の結晶構造を有し、その結晶構造の(001)面が膜面に平行に面配向していることを特徴とするトンネル接合型磁気抵抗効果ヘッド。
  4. 請求項1記載のトンネル接合型磁気抵抗効果ヘッドにおいて、前記下地層がTa層であり、前記結晶配向調整層がNiFeCr合金層とNiFe合金層の積層または、NiFe合金層であり、前記反強磁性層がMnIr合金層であり、前記絶縁障壁層がMgO層であることを特徴とするトンネル接合型磁気抵抗効果型ヘッド。
  5. 請求項1記載のトンネル接合型磁気抵抗効果ヘッドにおいて、前記絶縁障壁層がMgO層であり、前記第2の強磁性層がCoFeB合金層とCoFe合金層の積層であり、前記該絶縁障壁層と接触する側にCoFe合金層が配置されることを特徴とするトンネル接合型磁気抵抗効果ヘッド。
  6. 請求項5記載のトンネル接合型磁気抵抗効果ヘッドにおいて、前記第2の強磁性層のCoFe合金層の膜厚が6オングストローム以下であることを特徴とするトンネル接合型磁気抵抗効果ヘッド。
  7. 請求項5記載のトンネル接合型磁気抵抗効果ヘッドにおいて、前記第3の強磁性層がCoFe合金層とCoFeB合金層の積層であり、前記該絶縁障壁層と接触する側にCoFe合金層が配置されることを特徴とするトンネル接合型磁気抵抗効果ヘッド。
  8. 請求項1記載のトンネル接合型磁気抵抗効果ヘッドにおいて、前記反強磁性層がMnIr合金層であり、前記絶縁障壁層と前記第2の強磁性層及び第3の強磁性層との界面の凹凸の谷と山の差が6オングストローム以下であり、谷と谷の間の平均間隔が60オングストローム以上であることを特徴とするトンネル接合型磁気抵抗効果型ヘッド。
  9. 請求項1記載のトンネル接合型磁気抵抗効果ヘッドにおいて、前記下地層がTa層であり、前記結晶配向調整層がNiFeCr合金層とNiFe合金層の積層またはNiFe合金層であり、前記反強磁性層がMnIr合金層であり、前記第1の強磁性層がCoFe合金層であり、前記反平行結合層がRu層であり、前記第2の強磁性層がCoFeB合金層であり、絶縁障壁層がMgO層であり、第3の強磁性層がCoFeB合金層であることを特徴とするトンネル接合型磁気抵抗効果型ヘッド。
  10. 請求項9記載のトンネル接合型磁気抵抗効果ヘッドにおいて、前記第2の強磁性層と前記絶縁障壁層の間にCoFe合金層が配置され、前記絶縁障壁層と前記第3の強磁性層との間にCoFe合金層が配置されていることを特徴とするトンネル接合型磁気抵抗効果型ヘッド。
  11. 下部磁気シールド層と上部磁気シールド層の間に、下地層と、結晶配向調整層と、反強磁性層と、第1の強磁性層と、反平行結合層と、第2の強磁性層と、絶縁障壁層と、第3の強磁性層を積層してなるトンネル接合型磁気抵抗効果ヘッドの製造方法において、
    前記結晶配向調整層を形成する工程は、Ni合金層をアルゴンと窒素の混合ガスを用いてスパッタリング法によって形成することにより、その結晶配向を(001)に優先配向させる工程を含むことを特徴とするトンネル接合型磁気抵抗効果ヘッドの製造方法。
  12. 請求項11記載のトンネル接合型磁気抵抗効果ヘッドの製造方法において、前記反強磁性層を形成する工程は、前記結晶配向調整層の上にMnIr合金層を整合成長させる工程を含むことを特徴とするトンネル接合型磁気抵抗効果ヘッドの製造方法。
  13. 請求項11記載のトンネル接合型磁気抵抗効果ヘッドの製造方法において、前記反平行結合層上に前記第2の強磁性層を形成する工程は、CoFeB合金層を形成した後、該CoFeB合金層をアルゴンプラズマエッチングすることにより、その一部を除去することで、前記絶縁障壁層との界面の凹凸を低減する工程を含むことを特徴とするトンネル接合型磁気抵抗効果ヘッドの製造方法。
  14. 請求項13記載のトンネル接合型磁気抵抗効果ヘッドの製造方法において、前記CoFeB合金層をアルゴンプラズマエッチングすることにより、その一部を除去した後、再度CoFeB合金層を追加成膜することを特徴とするトンネル接合型磁気抵抗効果ヘッドの製造方法。
  15. 請求項11記載のトンネル接合型磁気抵抗効果ヘッドの製造方法において、前記反平行結合層上に前記第2の強磁性層を形成する工程は、CoFeB合金層を形成した後、CoFe合金層を追加成膜することにより、前記絶縁障壁層との界面の凹凸を低減する工程を含むことを特徴とするトンネル接合型磁気抵抗効果ヘッドの製造方法。
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