JP2010102264A - 顕微鏡 - Google Patents

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Abstract

【課題】蛍光像の明るさ調整を行った場合にも透過像の明るさの変動を防止することができる顕微鏡を提供することを目的とする。
【解決手段】励起光を射出する励起光源2と、励起光源2からの励起光を標本Aに照射する照明光学系3と、標本Aから発せられた蛍光を検出する蛍光検出光学系4と、標本Aを透過した励起光を検出する透過光検出光学系5と、励起光源2から射出される励起光の強度に基づいて透過光検出光学系5の感度を調節する制御装置6とを備える顕微鏡を採用する。
【選択図】図1

Description

本発明は、蛍光および透過光を用いて観察を行う顕微鏡に関するものである。
従来、蛍光観察と微分干渉観察や位相差観察等の透過観察とを併用する方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。例えば、レーザ走査型顕微鏡(LSM)では、蛍光観察用の検出器と透過観察用の検出器とを備え、1回のレーザ光の走査で蛍光と透過光の両方の画像を同時に取得することができる。
特開平9−138353号公報
しかしながら、LSMでの蛍光像の明るさは、レーザ光の強度や共焦点ピンホール、検出器の増倍率の設定によって変化し、標本によっても明るさが異なる。一般には、取得される画像を調整する作業が必要となるが、同一レーザ光源で蛍光像と透過像の両方を同時取得する場合には、蛍光像の明るさ調整をレーザ光の強度によって行うと、必然的に透過像の明るさも変わってしまう。したがって、蛍光像の明るさ調整に伴って、その都度透過用検出器の増倍率を変更して、透過像の明るさを調整しなければならず、画像の調整が煩雑になるという不都合がある。
本発明は上述した事情に鑑みてなされたものであって、蛍光画像の明るさ調整を行った場合にも透過像の明るさの変動を防止することができる顕微鏡を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を採用する。
本発明は、励起光を射出する励起光源と、該励起光源からの励起光を標本に照射する照明光学系と、前記標本から発せられた蛍光を検出する蛍光検出光学系と、前記標本を透過した励起光を検出する透過光検出光学系と、前記励起光源から射出される励起光の強度に基づいて前記透過光検出光学系の感度を調節する制御部とを備える顕微鏡を採用する。
本発明によれば、励起光源から射出される励起光が照明光学系により標本に照射され、標本から発せられた蛍光が蛍光検出光学系により検出される一方、標本を透過した励起光が透過光検出光学系により検出される。ここで、蛍光検出光学系により検出される蛍光像の明るさ調整を行う場合には、励起光源から射出される励起光の強度が変更される。この場合において、制御部により、励起光源から射出される励起光の強度に基づいて透過光検出光学系の感度が調節される。
これにより、蛍光像の明るさ調整を行った場合にも、励起光源から射出される励起光の強度に応じて透過光検出光学系の感度が調節されるので、透過光検出光学系により検出される透過像の明るさの変動を防止することができる。
上記発明において、前記透過光検出光学系が、光電子増倍管を備え、前記光電子増倍管に印加する電圧をV、前記光電子増倍管により検出される透過像の所望の明るさをI、前記励起光源から射出される励起光の強度をP、前記光電子増倍管の増倍係数をα、前記光電子増倍管の感度係数をβとした場合に、前記制御部が、(1)式に基づいて前記光電子増倍管に印加する電圧Vを制御することとしてもよい。
V=(I/βP)1/α・・・(1)
(1)式に基づいて光電子増倍管に印加する電圧を制御することで、光電子増倍管の感度を容易に調節することができ、光電子増倍管により検出される透過像の明るさの変動を効果的に防止することができる。
上記発明において、前記透過光検出光学系が、光電変換素子を備え、前記光電変換素子の露光時間をτ、前記光電変換素子により検出される透過像の所望の明るさをI、前記励起光源から射出される励起光の強度をP、前記光電変換素子の感度係数をβとした場合に、前記制御部が、(2)式に基づいて前記光電変換素子の露光時間τを制御することとしてもよい。
τ=(I/βP)・・・(2)
(2)式に基づいて光電変換素子の露光時間を制御することで、光電変換素子の感度を容易に調節することができ、光電変換素子により検出される透過像の明るさの変動を効果的に防止することができる。
また、上記発明において、前記制御部は、前記照明光学系及び前記透過光検出光学系の透過率と、前記光電子増倍管または前記光電変換素子の感度特性とに基づいて、前記透過光検出感度係数を決定することとしてもよい。
上記発明において、前記制御部が、挿入される光学素子毎に対応付けられた透過率のテーブルを記憶する記憶部を備えることとしてもよい。
このようにすることで、挿入される光学素子が複数ある場合にも、制御部が、挿入される光学素子毎に対応付けられた透過率を記憶部から読み出して透過光検出光学系の感度係数を求めることができる。これにより、各光学素子に応じた透過光検出光学系の感度調節を容易に行うことができる。
本発明によれば、蛍光像の明るさ調整を行った場合にも透過像の明るさの変動を防止することができるという効果を奏する。
〔第1の実施形態〕
本発明の第1の実施形態に係るレーザ顕微鏡装置1について、図面を参照して以下に説明する。
本実施形態に係るレーザ顕微鏡装置1は、図1に示されるように、励起光を射出する励起光源2と、励起光源2からの励起光を標本Aに照射する照明光学系3と、標本Aから発せられた蛍光を検出する蛍光検出光学系4と、標本Aを透過した励起光を検出する透過光検出光学系5と、各部を制御する制御装置6とを備えている。
励起光源2は、励起光として波長λ1のレーザ光を射出する第1のレーザ光源11と、波長λ2のレーザ光を射出する第2のレーザ光源12と、第1のレーザ光源11および第2のレーザ光源12から射出されたレーザ光を偏向するミラー27,28とを備えている。
照明光学系3は、標本Aを載置するステージ19と、励起光源2からのレーザ光を反射するダイクロイックミラー13と、ダイクロイックミラー13により反射されたレーザ光を標本A上で2次元走査するスキャナ14と、スキャナ14により走査されたレーザ光をリレーするレンズ15,16と、レンズ15,16を透過したレーザ光を偏向するミラー17と、ミラー17により偏向されたレーザ光を標本Aに照射する一方、標本Aにおいて発生した蛍光を集光する対物レンズ等の対物系18とを備えている。
ダイクロイックミラー13は、対物系18により集光されレンズ15,16およびスキャナ14を通過した蛍光を透過させるようになっている。これにより、ダイクロイックミラー13は、レーザ光の光路から標本Aからの蛍光の光路を分岐するようになっている。
スキャナ14は、例えばアルミコートされた一対のガルバノミラー(図示略)を有しており、これらガルバノミラーの角度を変化させることで、ラスタスキャン方式で駆動されるようになっている。これにより、励起光源2からのレーザ光を標本A上において2次元的に走査させることができるようになっている。
蛍光検出光学系4は、標本A上において発生しダイクロイックミラー13を透過した蛍光を集光するレンズ24と、標本Aの焦点面において発生した蛍光のみを通過させるピンホール25と、ピンホール25を通過した蛍光を分光するダイクロックミラー26と、ダイクロックミラー26により分光された蛍光を検出する第1のPMT21および第2のPMT22とを備えている。
第1のPMT21および第2のPMT22は、例えば、光電子増倍管(PMT:Photo Multiplier Tube)であり、ダイクロックミラー26により分光された蛍光を光電変換し、得られた光強度信号を制御装置6に出力するようになっている。
透過光検出光学系5は、励起光源2により射出され標本Aを透過したレーザ光を集光するコンデンサ20と、コンデンサ20により集光されたレーザ光(透過光)を検出する第3のPMT23とを備えている。
第3のPMT23は、例えば、光電子増倍管(PMT:Photo Multiplier Tube)であり、コンデンサ20により集光された透過光を光電変換し、得られた光強度信号を制御装置6に出力するようになっている。
制御装置6は、例えば、励起光源2により射出されるレーザ光の強度変更等の操作を行う入出力装置38と、各部を制御する制御部30とを備えている。
制御部30は、第1のレーザ光源11および第2のレーザ光源12を制御するレーザー制御部31と、第3のPMT23を制御する透過像用PMT制御部32と、第1のPMT21および第2のPMT22を制御する蛍光像用PMT制御部33と、後述する各種演算を行う演算部34と、演算部34により用いられるパラメータを格納する記憶部35とを備えている。
演算部34は、励起光源2から射出されるレーザ光の強度に基づいて、第3のPMT23の感度を調節するようになっている。
具体的には、演算部34は、第3のPMT23に印加する電圧Vを、以下の(1)式に基づいて算出する。
V=(I/βP)1/α・・・(1)
ここで、Vは第3のPMT23に印加する電圧、Iは第3のPMT23により検出されるレーザ光を用いて生成される透過像の所望の明るさ、Pは励起光源2から射出されるレーザ光の強度、αは第3のPMT23の増倍係数、βは透過光検出の感度係数を表している。
ここで、本実施形態のように、レーザ光を射出するレーザ光源が複数備えられ(第1のレーザ光源11および第2のレーザ光源12)、同時にこれらレーザ光源からレーザ光を射出する場合には、(1)式を以下の(1−1)式のように変形し、この(1−1)式に基づいて第3のPMT23に印加する電圧Vを算出する。
Figure 2010102264
(1−1)式において、Vは第3のPMT23に印加する電圧、Iは第3のPMT23により検出されるレーザ光を用いて生成される透過像の所望の明るさ、P(λ1)は第1のレーザ光源11から射出されるレーザ光の強度、P(λ2)は第2のレーザ光源12から射出されるレーザ光の強度、αは第3のPMT23の増倍係数、β(λ1)は第1のレーザ光源11の波長λ1に対応する透過光検出感度係数、β(λ2)は第2のレーザ光源12の波長λ2に対応する透過光検出感度係数を表している。
透過光検出感度係数は、レーザ光源11,12からPMT23までの光学系(照明光学系3、透過光検出光学系5、励起光源2内の光学系を含む)の透過率と、PMT23の感度特性に基づいて決定される。
上記のように構成された本実施形態に係るレーザ顕微鏡装置1の作用について以下に説明する。
まず、蛍光色素で染色された標本Aをステージ19にのせ、入出力装置38を操作することにより、蛍光を励起するのに適切な第1のレーザ光源11および第2のレーザ光源12の出力を、それぞれP(λ1)およびP(λ2)として設定する。
また、同様に入出力装置38を操作することにより、第1のPMT21および第2のPMT22の感度(電圧)を適当な値に設定するとともに、取得したい透過像の所望の明るさIを入力する。
そして、第1のレーザ光源11および第2のレーザ光源12を作動して、レーザ光を射出させる。第1のレーザ光源11および第2のレーザ光源12からのレーザ光は、ミラー27,28およびダイクロイックミラー13により反射されてスキャナ14に導光される。スキャナ14では、レーザ光を標本A上において2次元的に走査させる。このように走査されたレーザ光は、レンズ15,16を透過してミラー17により偏向され、対物系18により標本A上に照射される。
標本A上の対物系18の焦点面においては、標本A内の蛍光物質が励起され、蛍光が発生する。発生した蛍光は、対物系18により集光され、ミラー17により偏向される。偏向された蛍光は、レンズ15,16およびスキャナ14を通過してダイクロイックミラー13を透過し、蛍光検出光学系4に導光される。導光された蛍光は、レンズ24により集光され、標本Aの焦点面において発生した蛍光のみがピンホール25を通過する。ピンホール25を通過した蛍光は、ダイクロックミラー26により、第1のレーザ光源11からのレーザ光による蛍光(蛍光像1)と第2のレーザ光源12による蛍光(蛍光像2)とに分光され、それぞれ第1のPMT21および第2のPMT22により検出される。
このように第1のPMT21および第2のPMT22により検出された蛍光の強度情報とスキャナ14によるレーザ光の照射位置とを対応づけて記憶することにより、2次元的な蛍光像1および蛍光像2を構築することが可能となる。
一方、対物系18により標本A上に照射され標本Aを透過したレーザ光は、コンデンサ20により集光され、第3のPMT23により検出される。そして、第3のPMT23により検出された透過光の強度情報とスキャナ14によるレーザ光の照射位置とを対応づけて記憶することにより、2次元的な透過像を構築することが可能となる。
このように、蛍光像1、蛍光像2、および透過像は1回のスキャンで同時に取得されることとなる。
この際、取得される画像を見ながら、第1のレーザ光源11および第2のレーザ光源12の出力と、第1のPMT21および第2のPMT22の感度を変更することを繰り返して、蛍光像1および蛍光像2が適切な画像となるように調整を行う。
ここで、蛍光像1は、第1のレーザ光源11の強度P(λ1)と第1のPMT21の感度によって画像の明るさが決定される。同様に、蛍光像2は、第2のレーザ光源12の強度P(λ2)と第2のPMT22の感度によって画像の明るさ決定される。これに対して、透過像は第1のレーザ光源11の強度P(λ1)と、第2のレーザ光源12の強度P(λ1)と、照明光学系3および透過光検出光学系5の透過率T(λ1)、T(λ2)と、第3のPMT23の感度によって決定される。
したがって、例えば蛍光像1の明るさを調整するために第1のレーザ光源11の強度を変更すると、第3のPMT23の受光する光量も変わってしまう。
そこで、演算部34は、記憶部35に記憶されているパラメータα、β(λ1)、β(λ2)と、入出力装置38により入力されたレーザ光の強度の指示値P(λ1)、P(λ2)および透過像の所望の明るさIとを読み出し、前述の(1−1)式によって必要な第3のPMT23の感度を計算する。透過像用PMT制御部32は、計算された印加電圧(感度)Vを演算部34から受け取り、第3のPMT23の感度を変更する。
蛍光像2を調整するために第2のレーザ光源12の強度を変更した場合にも、同様の処理が行われ、第3のPMT23の感度が変更される。
以上のように、本実施形態に係るレーザ顕微鏡装置1によれば、蛍光像1および/または蛍光像2の明るさ調整を行った場合にも、励起光源2から射出されるレーザ光の強度に応じて第3のPMT23の感度が調節されるので、第3のPMT23により検出される透過光を用いて生成される透過像の明るさの変動を防止することができる。
また、前述の(1−1)式に基づいて第3のPMT23に印加する電圧を制御することで、第3のPMT23の感度を容易に調節することができる。
なお、記憶部35に、挿入される光学素子毎に対応付けられた透過率のテーブルを格納しておくこととしてもよい。
このようにすることで、挿入される光学素子が複数ある場合にも、演算部34が、挿入される光学素子毎に対応付けられた透過率を記憶部34から読み出して透過光検出感度係数を求めることができる。これにより、各光学素子の使用状態に応じた第3のPMT23の感度調節を容易に行うことができる。
〔第2の実施形態〕
次に、本発明の第2の実施形態に係る顕微鏡装置について図面を参照して説明する。
本実施形態に係る顕微鏡装置50が第1の実施形態と異なる点は、蛍光および透過光を検出する手段としてCCD(光電変換素子)を備えた点である。以下、本実施形態の顕微鏡装置50について、第1の実施形態と共通する点については説明を省略し、異なる点について主に説明する。
本実施形態に係る顕微鏡装置50は、図2に示されるように、励起光を射出する励起光源42と、励起光源42からの励起光を標本Aに照射する照明光学系43と、標本Aから発せられた蛍光を検出する蛍光検出光学系44と、標本Aを透過した励起光を検出する透過光検出光学系45と、各部を制御する制御装置46とを備えている。
励起光源42は、光源51と、光源51からの光から標本Aの励起に必要な励起光を抽出する励起フィルタ52とを備えている。
照明光学系43は、標本Aを載置するステージ19と、励起光源42からの励起光を標本Aに照射するコンデンサ20とを備えている。
蛍光検出光学系44および透過光検出光学系45は、共通部分として、標本Aを透過した蛍光および励起光を集光する対物系18と、標本Aを透過した蛍光および励起光を偏向するミラー17と、レンズ53と、標本Aから発生した蛍光を透過させる一方で標本Aを透過した励起光を反射するダイクロイックミラー13とを備えている。
透過光検出光学系45は、標本Aを透過し、ダイクロイックミラー13により反射された励起光を検出する第1のCCD61を備えている。
蛍光検出光学系44は、標本Aにおいて発生した蛍光のみを透過させるバリアフィルタ54と、バリアフィルタ54を透過した蛍光を検出する第2のCCD62とを備えている。
第1のCCD61および第2のCCD62は、検出した励起光および蛍光を光電変換し、得られた光強度信号を制御装置46に出力するようになっている。
制御装置46は、入出力装置78と、各部を制御する制御部70とを備えている。
制御部70は、励起フィルタ52およびバリアフィルタ54の透過率を制御するフィルタ制御部71と、光源51を制御する光源制御部72と、第1のCCD61を制御する透過像用CCD制御部73と、第2のCCD62を制御する蛍光像用CCD制御部74と、後述する各種演算を行う演算部75と、演算部75により用いられるパラメータを格納する記憶部76とを備えている。
演算部75は、光源51から射出される光の強度に基づいて、第1のCCD61の感度を調節するようになっている。
具体的には、演算部75は、第1のCCD61の露光時間τを、以下の(2)式に基づいて算出する。
τ=(I/βP)・・・(2)
ここで、τは第1のCCD61の露光時間、Iは第1のCCD61により検出される透過像の所望の明るさ、Pは光源51から射出される光の強度、βは透過光検出感度係数を表している。
上記のように構成された本実施形態に係る顕微鏡装置50の作用について以下に説明する。
まず、蛍光色素で染色された標本Aをステージ19にのせ、入出力装置78を操作することにより、蛍光を励起および透過させるために適切な励起フィルタ52およびバリアフィルタ54の透過率を設定する。
また、同様に入出力装置78を操作することにより、光源51の出力を適当な値に設定するとともに、第2のCCD62の露光時間を適当な値に設定する。また、取得したい透過像の所望の明るさIを入力する。
そして、光源51を作動して光を射出させる。光源51からの光は、励起フィルタ52を透過してコンデンサ20により標本A上に照射される。
標本A上において発生した蛍光および標本Aを透過した励起光は、対物系18により集光され、ミラー17およびレンズ53を経てダイクロイックミラー13により分光される。
ダイクロイックミラー13により反射された励起光は、第1のCCD61により検出され、透過像が生成される。一方、ダイクロイックミラー13を透過した蛍光は、第2のCCD62により検出され、蛍光像が生成される。
この際、取得される画像を見ながら、光源51の出力と、第2のCCD62の露光時間のそれぞれを変更することを繰り返して、蛍光像が適切な画像となるように調整を行う。
ここで、蛍光像、透過像ともに、光源51の出力と各CCDの露光時間によって画像の明るさが決定される。したがって、蛍光像を調整するために光源51の強度を変更すると、第2のCCD62の受光する光量も変わってしまう。
そこで、演算部75は、記憶部76に記憶されている透過光検出感度係数βと、入出力装置78により入力された光源51から射出される光の強度Pおよび透過像の所望の明るさIとを読み出し、前述の(2)式によって必要な第1のCCD61の露光時間を計算する。透過像用CCD制御部73は、計算された露光時間τを演算部75から受け取り、第1のCCD61の露光時間を変更する。
以上のように、本実施形態に係る顕微鏡装置50によれば、蛍光像の明るさ調整を行った場合にも、光源51から射出される光の強度に応じて第1のCCD61の露光時間が調節されるので、第1のCCD61により生成される透過像の明るさの変動を防止することができる。
また、(2)式に基づいて第1のCCD61の露光時間を制御することで、第1のCCD61により生成される透過像の明るさを容易に調節することができる。
なお、記憶部76に、挿入される光学素子毎に対応付けられた透過率のテーブルを格納しておくこととしてもよい。
このようにすることで、挿入される光学素子が複数ある場合にも、演算部75が、挿入される光学素子毎に対応付けられた透過率を記憶部76から読み出して透過光検出感度係数を求めることができる。これにより、各光学素子に応じた第1のCCD61の露光時間の調節を容易に行うことができる。
以上、本発明の各実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
例えば、各実施形態において、蛍光標本はほとんど透明であることが多いため、標本Aの透過率を考慮しないこととして説明したが、標本Aの透過率が問題になる場合には、所望の明るさIを高めに設定すればよい。
励起光強度Pは、入力部から入力された強度指示値を用いても良いし、励起光の強度を実測する手段を設けて、そこからの測定値を用いても良い。また、透過光検出においては、微分干渉検鏡法や位相差検鏡法を使用できる。この場合、透過光検出感度係数βは、各検鏡法で使用される光学素子の透過率も反映されたものとする。
本発明の第1の実施形態に係るレーザ顕微鏡装置の全体構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態に係る顕微鏡装置の全体構成を示すブロック図である。
符号の説明
A 標本
1 レーザ顕微鏡装置
2,42 励起光源
3,43 照明光学系
4,44 蛍光検出光学系
5,45 透過光検出光学系
6,46 制御装置
11 第1のレーザ光源
12 第2のレーザ光源
13 ダイクロイックミラー
18 対物系
19 ステージ
20 コンデンサ
21 第1のPMT
22 第2のPMT
23 第3のPMT
30,70 制御部
34,75 演算部
35,76 記憶部
38,78 入出力装置
50 顕微鏡装置
61 第1のCCD
62 第2のCCD

Claims (5)

  1. 励起光を射出する励起光源と、
    該励起光源からの励起光を標本に照射する照明光学系と、
    前記標本から発せられた蛍光を検出する蛍光検出光学系と、
    前記標本を透過した励起光を検出する透過光検出光学系と、
    前記励起光源から射出される励起光の強度に基づいて前記透過光検出光学系の検出感度を調節する制御部とを備える顕微鏡。
  2. 前記透過光検出光学系が、光電子増倍管を備え、
    前記光電子増倍管に印加する電圧をV、前記光電子増倍管により検出される透過像の所望の明るさをI、前記励起光源から射出される励起光の強度をP、前記光電子増倍管の増倍係数をα、透過光検出感度係数をβとした場合に、
    前記制御部が、(1)式に基づいて前記光電子増倍管に印加する電圧Vを制御する請求項1に記載の顕微鏡。
    V=(I/βP)1/α・・・(1)
  3. 前記透過光検出光学系が、光電変換素子を備え、
    前記光電変換素子の露光時間をτ、前記光電変換素子により検出される透過像の所望の明るさをI、前記励起光源から射出される励起光の強度をP、透過光検出感度係数をβとした場合に、
    前記制御部が、(2)式に基づいて前記光電変換素子の露光時間τを制御する請求項1に記載の顕微鏡。
    τ=(I/βP)・・・(2)
  4. 前記制御部は、前記照明光学系及び前記透過光検出光学系の透過率と、前記光電子増倍管または前記光電変換素子の感度特性とに基づいて、前記透過光検出感度係数を決定する請求項2または請求項3に記載の顕微鏡。
  5. 前記制御部が、挿入される光学素子毎に対応付けられた透過率のテーブルを記憶する記憶部を備える請求項1から請求項4のいずれかに記載の顕微鏡。
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