JP2010100274A - リザーバタンクおよびこれを用いたブレーキ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】フロートを確実に上下動させつつ、消灯液面をリードスイッチからより一層遠ざけることのできる安価なリザーバタンクを提供する。
【解決手段】リザーバタンク5の液量検出部19は、リードスイッチ24をオン・オフするマグネット22が設けられかつ作動液の液面に応じて上下動するフロート23を有する。リードスイッチ24はマグネット23の上方に設けられる。フロート23は、フロート本体23aと、フロート本体23aの上端のマグネット支柱23b,23cと、マグネッ
ト支柱23b,23cの上端のマグネット22を支持するマグネット支持部23dとを有
する。更に、液量検出部19はフロート23をガイドするガイド25,26を有し、ガイ
ド25はフロート室21の底面から上方に突設され、またガイド26は上端内面から垂下されている。
【選択図】 図3

Description

本発明は、油圧等の液圧を利用した液圧ブレーキ装置や液圧クラッチ装置に用いられ、作動液を貯留するリザーバタンクの技術分野およびこれを用いたブレーキ装置の技術分野に関するものである。
従来、自動車等の車両においては、液圧を利用した液圧ブレーキ装置や液圧クラッチ装置を採用した車両がある。これらの液圧ブレーキ装置や液圧クラッチ装置には、液圧を発生させるマスタシリンダおよびこのマスタシリンダに供給する作動液を貯留するリザーバタンクが用いられている。
マスタシリンダが液圧必要時に液圧を発生するためには、リザーバタンク内に所定液量の作動液が貯留されている必要がある。このため、一般にリザーバタンクには液量検知センサが設けられており、リザーバタンク内の液量が所定液量より下回ると、この液量検知センサがこれを検知して液量表示装置に表示させるようになっている。この液量表示装置の表示により、リザーバタンク内に作動液が補給されてリザーバタンク内の液量が所定液量以上に確保される。
従来のリザーバタンクの液量検知センサとして、リザーバタンクの上面に、ノーマルクローズド型のリードスイッチを設置するとともにリザーバタンク内の作動液の液面の高さに応じて上下動するフロートにマグネットを設けた液量検知センサが知られている(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1に記載の液量検知センサでは、フロートがリザーバタンクの上端内面から垂下されたガイドにガイドされて上下動するようになっている。そして、リザーバタンク内の作動液の液面が高いときはフロートが上動して、マグネットがリードスイッチに接近しその磁力でリードスイッチをオフ(開)にする。これにより、警告灯は消灯する。また、リザーバタンク内の作動液の液面が消灯液面以下の低いときはフロートが下動して、マグネットがリードスイッチから離間しその磁力がリードスイッチに影響しなくなり、リードスイッチは自力でオン(閉)となる。これにより、警告灯が点灯する。
特表2006−519728号公報。
ところで、特許文献1に開示のリザーバタンクの液量検知センサでは、マグネットがフロートの上下方向のほぼ中心位置に設けられていることから、フロートの上下方向の寸法が比較的小さく設定されている。しかしながら、フロートの上下方向の寸法が小さいと、車両傾動時等の液面変動によりフロートが傾くと、フロートとガイドとの間の摩擦抵抗が大きくなってフロートがガイドに引っ掛かりやすくなる。このため、フロートは液面の変化に連動してスムーズにかつ確実に上下動することが難しくなるおそれが考えられる。
そこで、フロートの上下方向の寸法を大きくすることが考えられるが、フロートの上下方向の寸法を単純に大きくすると、マグネットがリードスイッチから遠ざかってしまう。このため、消灯液面でマグネットによりリードスイッチをオン・オフさせる、つまりリー
ドスイッチの作動確実性を高めるためには、消灯液面をリードスイッチに接近させる必要がある。しかし、消灯液面をリードスイッチに接近させたのでは、リザーバタンクの作動液の貯留容量を大きく設定することが難しいという問題がある。リザーバタンクの作動液の貯留容量を大きく設定するために、消灯液面をリードスイッチから遠ざけると、リードスイッチのオン・オフ時にマグネットもリードスイッチから大きく遠ざかってしまう。このため、リードスイッチを確実にオン・オフさせるためには、マグネットの磁力を大きくしなければならなく、コストが高いものとなる。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、フロートを確実に上下動させつつ、消灯液面をリードスイッチからより一層遠ざけることのできる安価なリザーバタンクおよびこれを用いたブレーキ装置を提供することである。
前述の課題を解決するために、本発明のリザーバタンクは、貯留された作動液を検出する液量検出部を備え、前記液量検出部が、貯留された作動液の液面が所定液面以下のときオンするとともに前記液面が所定液面より高いときオフするリードスイッチと、前記リードスイッチをオン・オフするマグネットが設けられるとともに前記作動液の液面に応じて上下動するフロートとを有し、前記リードスイッチが前記マグネットの上方に設けられるリザーバタンクにおいて、前記フロートが、フロート本体と、前記フロート本体から上方に突設されるマグネット支柱と、前記マグネット支柱の上端に設けられて前記マグネットを支持するマグネット支持部とを有し、前記液量検出部が前記フロートをガイドする第1および第2のガイドを有し、前記第1のガイドが底面から上方に突設されているとともに、前記第2のガイドは上端内面から垂下されていることを特徴としている。
また、本発明のリザーバタンクは、前記第1のガイドが円柱状のガイドであり、前記フロート本体の中心に上下方向のガイド孔が設けられているとともに、前記フロート本体が前記ガイド孔が前記第1のガイドに嵌合されて上下移動可能にガイドされ、前記第2のガイドが、互いに対向して設けられるとともに傾斜したガイド面を有する少なくとも一対の薄板からなり、前記フロートが所定量上動したとき、前記マグネット支持部が前記第2のガイドのガイド面にガイドされることを特徴としている。
更に、本発明のリザーバタンクは、前記液量検出部が、更に位置決めリブを有するとともに、前記フロートは前記位置決めリブに上下動可能に嵌合する位置決め長溝を有していることを特徴としている。
更に、本発明のリザーバタンクは、前記フロートが、第1の大径円形外周部と、この第1の大径円形外周部の上端に一体に形成された小径円形外周部と、この小径円形外周部の上端に一体に形成されかつ上端に前記マグネット支柱が形成された第2の大径円形外周部とを有し、前記位置決め長溝が第1の大径円形外周部に設けられているとともに、前記第2の大径円形外周部の外周面に上下方向の所定数の流体流通路が設けられていることを特徴としている。
更に、本発明のリザーバタンクは、貯留された作動液を検出する液量検出部を備え、
前記液量検出部が、貯留された作動液の液面が所定液面以下のときオンするとともに前記液面が所定液面より高いときオフするリードスイッチと、前記リードスイッチをオン・オフするマグネットが設けられるとともに前記作動液の液面に応じて上下動するフロートとを有し、前記リードスイッチが前記マグネットの上方に設けられるリザーバタンクにおいて、前記液量検出部が、内部に前記フロートが上下動するフロート室を形成する円筒状隔壁と、前記フロート室の底面から上方に突設された円柱状のガイドとを有し、
前記フロートは、大径円形外周部と、この大径円形外周部の上端に一体に形成されかつ
上端部に前記マグネットを支持する小径円形外周部とを有し、前記大径円形外周部および前記小径円形外周部の中心に上下方向のガイド孔が設けられているとともに、前記フロートは前記ガイド孔が前記ガイドに嵌合されて上下移動可能にガイドされるようになっており、前記ガイド孔の内周面と前記ガイドの外周面との間の隙間が、前記円筒状隔壁の内周面と前記大径円形外周部の外周面との間の隙間より小さく設定されていることを特徴としている。
更に、本発明のリザーバタンクは、貯留された作動液を検出する液量検出部を備え、前記液量検出部が、貯留された作動液の液面が所定液面以下のときオンするとともに前記液面が所定液面より高いときオフするリードスイッチと、前記リードスイッチをオン・オフするマグネットが設けられるとともに前記作動液の液面に応じて上下動するフロートとを有し、前記リードスイッチが前記マグネットの上方に設けられるリザーバタンクにおいて、前記液量検出部が、底面から上方に突設された円柱状の第1のガイドと、上端内面から垂下された円筒状の第2のガイドとを有し、前記フロートが円形外周部を有するとともに、上下に貫通する所定数の流体流通路を有し、前記フロートの中心に上下方向のガイド孔が設けられているとともに、前記フロートは前記ガイド孔が前記第1のガイドに嵌合されて上下移動可能にガイドされるとともに、外周面が前記第2のガイドに上下移動可能にガイドされるようになっていることを特徴としている。
更に、本発明のリザーバタンクは、前記フロートが底面に吸着するのを防止する所定数の底面側吸着防止突起が前記底面に設けられていることを特徴としている。
更に、本発明のリザーバタンクは、前記マグネットが対向する天井面に、前記マグネットが吸着するのを防止する所定数の天井面側吸着防止突起が前記天井面に設けられていることを特徴としている。
更に、本発明のリザーバタンクは、貯留された作動液を検出する液量検出部を備え、前記液量検出部が、貯留された作動液の液面が所定液面以下のときオンするとともに前記液面が所定液面より高いときオフするリードスイッチと、前記リードスイッチをオン・オフするマグネットが設けられるとともに前記作動液の液面に応じて上下動するフロートとを有し、前記リードスイッチが前記マグネットの上方に設けられるリザーバタンクにおいて、前記液量検出部が、底面から上方に突設された円柱状の第1および第2のガイドを有し、前記フロートの中心に上下方向の第1のガイド孔が設けられ、前記第2のガイドが所定数前記フロートの中心と同心円状に設けられているとともに、前記フロートの中心と同心円状に前記前記第2のガイドと同数の上下方向の第2のガイド孔が設けられており、前記フロートが前記第1のガイド孔が前記第1のガイドに嵌合されるとともに前記第2のガイド孔が前記第2のガイドに嵌合されて上下移動可能にガイドされ、前記フロートが底面に吸着するのを防止する所定数の底面側吸着防止突起が前記底面に設けられ、前記第2のガイドと前記底面側吸着防止突起とが兼用されていることを特徴としている。
更に、本発明のリザーバタンクは、前記マグネットが対向する天井面に、前記マグネットが吸着するのを防止する所定数の天井面側吸着防止突起が前記天井面に設けられていることを特徴としている。
更に、本発明のブレーキ装置は、作動液を貯留するリザーバタンクと、前記リザーバタンク内の作動液が供給されるとともに作動時にブレーキ圧を発生するマスタシリンダと、前記マスタシリンダからの液圧で作動するブレーキシリンダとを少なくとも備え、前記リザーバタンクが前述の本発明のリザーバタンクのいずれか1つであることを特徴としている。
このように構成された本発明のリザーバタンクによれば、リードスイッチをマグネットの上方に配設するとともに、このマグネットをマグネット支柱によりフロートの上端に支持し、更に、フロートを第1のガイドと第2のガイドでガイドしながら上下動させている。このように、マグネット支柱によりマグネットをフロートの上端に支持することで、フロートの上下方向寸法を大きくすることができる。したがって、フロートを作動液の液面に応じてスムーズにかつ確実に上下動することができる。
その場合、第1のガイドでガイドされて所定量上動したフロートを第2のガイドでガイドするようにしているので、第1のガイドによるフロートのガイド量が少なくなっても、フロートを第2のガイドで確実にガイドしてマグネットをリードスイッチに対して位置規制してセンタリングすることができる。また、このとき、上端部にマグネットが設けられたフロートの重心位置が上方に位置するようになるが、このように重心位置が上方に位置しても、フロートおよびマグネットをそれらの自重でほとんど傾くことなく、スムーズに上下動させることができる。
また、マグネットをフロートの上端に設けているので、マグネットをリードスイッチに接近させることができる。これにより、消灯液面をリードスイッチから遠ざけることができる。したがって、リザーバタンクの作動液の貯留容量をより大きく設定することが可能となる。しかも、消灯液面をリードスイッチから遠ざけても、フロートの消灯液面でのマグネットの位置はリードスイッチにより近づけることができる。これにより、リードスイッチの作動確実性を高めることができる。その結果、マグネットの磁力を小さくでき、コストを低減することができる。
更に、第1のガイドを円柱状に形成してリザーバタンクの底面から上方に突設させるとともに、リザーバタンクの上端内面から垂下した第2のガイドを薄板で形成しているので、これらの第1および第2のガイドを設けても、空気溜まりが生じるのを抑制することができる。
更に、フロートの上方部をマグネット支柱で構成しているので、マグネット支柱の作動液の受圧面積を小さくできる。これにより、例えば車両の急制動や急旋回等により、リザーバタンク内の作動液が急激に移動しても、移動する作動液によってマグネット支柱に加えられる力を抑制できる。したがって、作動液の急激な移動によるフロートへの影響を少なくでき、リードスイッチの誤作動を一層効果的に防止でき、警告灯の誤点灯をより確実に防止できる。
更に、マグネット支柱の長さや径を種々変更することで、フロート室内の体積を種々変更することが可能となる。したがって、リザーバタンクが搭載される車両の車種によって種々異なるリザーバタンクに、より柔軟にかつより確実に対応することができる。
更に、液量検出部が位置決めリブを有するとともに、フロートが位置決めリブに上下動可能に嵌合する位置決め長溝を有している。したがって、位置決め長溝が位置決めリブに嵌合されることで、フロートが周方向に位置決めされる。これにより、マグネットをリードスイッチに対して位置決めすることができる。特に、マグネットに方向性を有する異方性のマグネットを用いた場合には、マグネットをリードスイッチに対して周方向に位置決めできることから、マグネットによるリードスイッチのオン・オフ作動をより確実に行うことができる。
更にフロートが、第1の大径円形外周部と、この第1の大径円形外周部の上端に一体に形成された小径円形外周部と、この小径円形外周部の上端に一体に形成されかつ上端に前記マグネット支柱が形成された第2の大径円形外周部とを有している、そして、前述の位
置決め長溝が第1の大径円形外周部に設けられているとともに、第2の大径円形外周部の外周面に上下方向の所定数の流体流通路が設けられている。
これにより、作動液が所定数の流体流通路をよりスムーズに流れるようになる。これにより、フロートの上下動をスムーズにかつ確実に行うことができ、フロートの作動性を向上することができる。
また、本発明のリザーバタンクによれば、液量検出部が、内部にフロートが上下動するフロート室を形成する円筒状隔壁と、フロート室の底面から上方に突設された円柱状のガイドとを有し、また、フロートが、大径円形外周部と、この大径円形外周部の上端に一体に形成されかつ上端部に前記マグネットを支持する小径円形外周部とを有している。そして、大径円形外周部および小径円形外周部の中心に上下方向のガイド孔が設けられているとともに、フロートのガイド孔がガイドに嵌合されてフロートが上下移動可能にガイドされるようになっている。更に、ガイド孔の内周面とガイドの外周面との間の隙間が、円筒状隔壁の内周面と大径円形外周部の外周面との間の隙間より小さく設定されている。
これにより、フロートの傾動がガイドにより抑制されるとともに、作動液が円筒状隔壁の内周面と大径円形外周部の外周面との間の隙間をよりスムーズに流れるようになる。したがって、フロートの上下動をスムーズにかつ確実に行うことができ、フロートの作動性を向上することができる。
更に、本発明のリザーバタンクによれば、 液量検出部が、底面から上方に突設された円柱状の第1のガイドと、上端内面から垂下された円筒状の第2のガイドとを有している。また、フロートは円形外周部を有するとともに、中心に上下方向に延設されたガイド孔と上下に貫通する所定数の流体流通路とを有している。そして、フロートのガイド孔が第1のガイドに嵌合されて上下移動可能にガイドされるとともに、外周面が第2のガイドに上下移動可能にガイドされる。
これにより、フロートの傾動が第1および第2のガイドにより抑制されるとともに、作動液が所定数の流体流通路をよりスムーズに流れるようになる。これにより、フロートの上下動をスムーズにかつ確実に行うことができ、フロートの作動性を向上することができる。
更に、フロートがリザーバタンクの底面に吸着するのを防止する所定数の底面側吸着防止突起が設けられる。これにより、フロートがリザーバタンクの底面に吸着するのを防止することができる。したがって、フロートの作動性をより一層向上することができる。
更に、マグネットがリザーバタンクの天井面に吸着するのを防止する天井面側吸着防止突起が設けられる。これにより、マグネットがリザーバタンクの天井面に吸着するのを防止することができる。マグネットの作動性をより一層向上することができる。
以上のように、本発明のリザーバタンクによれば、リザーバタンクのフロートおよびマグネットがより確実に上下動することができることから、液量検出部の誤作動による警告灯の誤点灯をより効果的に防止することができる。
一方、本発明のリザーバタンクを用いたブレーキ装置によれば、液量検出部によりリザーバタンク内の作動液の液量をより確実に検知できるので、ブレーキ作動をより確実に行うことができる。
本発明に係るリザーバタンクの実施の形態の第1例を備えるブレーキ装置を、模式的に示す図である。 (a)は第1例のリザーバタンクを部分的に切り欠いて示す図、(b)は、この第1例のリザーバタンクの長手方向の縦断面図である。 (a)は図2(a)におけるIIIA−IIIA線に沿う断面図、(b)は(a)におけるマグネット支持部を下方から見た図である。 第1例のフロートおよびマグネットを示し、(a)は、正面図、(b)は下面図、(c)は(a)におけるIVC−IVC線に沿う断面図、(d)は(b)におけるIVD−IVD線に沿う断面図である。 本発明のリザーバタンクの実施の形態の第2例を示し、(a)は正面図、(b)は長手方向の縦断面図である。 図5(a)におけるVI−VI線に沿う断面図である。 フロートの変形例を示し、(a)は図6と同様の断面図、(b)は下面図である。 本発明のリザーバタンクの実施の形態の第3例を部分的に示し、(a)は左右方向断面図、(b)はガイドを下方から見た図,(c)は(a)におけるVIIICーVIIIC線に沿う断面図、(d)は(a)におけるVIIIDーVIIID線に沿う断面に相当する変形例の断面図である。 図9は本発明のリザーバタンクの実施の形態の第4例を部分的に示す、図8(a)と同様の断面図である。 本発明のリザーバタンクの実施の形態の第5例を部分的に示し、(a)は図3(a)と同様の断面図、(b)は図4(c)に対応する断面図である。 本発明のリザーバタンクの実施の形態の第6例を部分的に示し、(a)は図3(a)と同様の断面図、(b)は図4(c)に対応する断面図である。 本発明のリザーバタンクの実施の形態の第7例を部分的に示し、(a)は図3(a)と同様の断面図、(b)は図4(c)に対応する断面図である。 本発明のリザーバタンクの実施の形態の第8例を部分的に示し、(a)は図3(a)と同様の断面図、(b)は図4(c)に対応する断面図、(c)は(a)におけるXIIIC−XIIIC線に沿う断面図である。 本発明のリザーバタンクの実施の形態の第9例を部分的に示し、(a)は図3(a)と同様の断面図、(b)は(a)におけるXIVB方向から見た図である。
以下、図面を用いて本発明を実施するための形態について説明する。
図1は本発明に係るリザーバタンクの実施の形態の第1例を備えるブレーキ装置を、模式的に示す図である。
図1に示すように、この第1例の液圧ブレーキ装置1は、基本的には従来公知の一般的な2系統の液圧ブレーキ装置と同じである。すなわち、液圧ブレーキ装置1は、ブレーキペダル2、倍力装置3、タンデムマスタシリンダ4、リザーバタンク5、およびブレーキシリンダ6を備えている。
そして、運転者がブレーキペダル2を踏み込むと、倍力装置3が作動してペダル踏力を所定のサーボ比で倍力して出力する。この倍力装置3の出力でタンデムマスタシリンダ4のプライマリピストン4aが作動してプライマリ作動液室4bの作動液を一方の系統のブレーキシリンダ6に送給するとともに、セカンダリピストン4cが作動いてセカンダリ作動液室4dの作動液を他方の系統のブレーキシリンダ6に送給する。各ブレーキ系統のロスストロークが消滅すると、タンデムマスタシリンダ4が液圧を発生する。このタンデムマスタシリンダ4の液圧が各ブレーキシリンダ6に伝達され、各ブレーキシリンダ6がブレーキ力を発生して、各車輪7にブレーキがかけられる。
図2(a)は、この第1例のリザーバタンクを部分的に切り欠いて示す図、図2(b)は、この第1例のリザーバタンクの長手方向の縦断面図である。なお、以下の説明において、各部位の底の高さの高低は、リザーバタンクが車体に取り付けられかつ車両が水平にされた状態での高低をいう。
図2(a)および(b)に示すように、この第1例のブレーキ装置1に用いられているリザーバタンク5は、タンデムマスタシリンダ4へ送給する作動液を貯留しかつ上方に開口した容器状の下半体8と、この下半体8の上端開口部を閉塞する上半体9とを有している。上半体9には作動液注入口10が設けられており、この作動液注入口10はキャップ11(図1に図示)によって開閉されるようになっている。
この第1例の下半体8は、作動液供給部12と、作動液貯留室13と、これらの作動液供給部12および作動液貯留室13間に設けられた作動液通路14とを有している。下半体8の上面と上半体9の下面が熱溶着されて、下半体8の上端開口部は閉塞されている。したがって、作動液は上半体9の作動液注入口10を通して作動液供給部12に供給されるようになる。
作動液貯留室13は、液量検出室15、プライマリ作動液貯留室16、セカンダリ作動液貯留室17を有している。そして、リザーバタンク5がタンデムマスタシリンダ4を介して車体に取り付けられた状態では、作動液注入口10、作動液供給部12、液量検出室15、セカンダリ作動液貯留室17、およびプライマリ作動液貯留室16は、車両前方(図2(b)において左方)から車両後方(図2(b)において右方)に向かってこれらの順に配設されている。
作動液供給部12は作動液通路14を介して液量検出室15とは常時連通されている。また、液量検出室15はセカンダリ作動液貯留室17と常時連通されている。更に、作動液供給部12は作動液通路14の他の経路を介してプライマリ作動液貯留室16に常時連通されている。プライマリ作動液貯留室16とセカンダリ作動液貯留室17は隔壁18によって仕切られているが、隔壁18の上端18aより上方では互い常時連通されている。プライマリ作動液貯留室16内の作動液はプライマリ作動液供給口16aを通してマスタシリンダ4のプライマリ作動液室4bに供給されるとともに、セカンダリ作動液貯留室17内の作動液はセカンダリ作動液供給口17aを通してマスタシリンダ4のセカンダリ作動液室4dに供給される。
液量検出室15に対応する位置には液量検出部19が設けられている。この液量検出部19は下半体8の前後方向(車両前後方向)のほぼ中心に設けられて、リザーバタンク5
内に貯留される作動液の液量を検出するものである。図3(a)に拡大して示すように、液量検出部19は、円筒状隔壁20によって囲まれたフロート室21内に配設されかつ上端部にマグネット22を有するフロート23と、液量検出部19の上方部で上半体9の外側に設けられてマグネット22で作動されるリードスイッチ24と、円柱状(丸棒状)のガイド25と、台形状のガイド26と、底面側吸着防止突起27とを備えている。
フロート室21は円筒状隔壁20に形成された比較的小径の連通孔20aにより円筒状隔壁20の外周側の液量検出室15と常時連通している。したがって、液面が連通孔20aより上方に位置するまで作動液がリザーバタンク5内に貯留されると、この作動液が連通孔20aを通してフロート室21内に浸入するようになっている。その場合、フロート室21内の作動液の液面の高さと液量検出室15内の作動液の液面の高さが常時同じになる。また、例えば車両の急制動や急旋回等により円筒状隔壁20の外部のリザーバタンク5内の作動液が急激に移動しても、連通孔20aの絞り作用により、フロート室21内の作動液の液面変動が抑制される。これにより、リードスイッチ24の誤作動が防止される
図4はこの第1例のフロートおよびマグネットを示し、(a)は、正面図、(b)は下面図、(c)は(a)におけるIVC−IVC線に沿う断面図、(d)は(b)におけるIVD−IVD線に沿う断面図である。
図4(a)ないし(d)に示すように、フロート23は、フロート本体23aと、このフロート本体23aの上端に上方に向かって突設された断面四角形あるいは断面円形の一対のマグネット支柱23b,23cと、これらのマグネット支柱23b,23cの上端に設けられた矩形容器状のマグネット支持部23dとを有している。これらのフロート本体23a、マグネット支柱23b,23c、およびマグネット支持部23dは発泡樹脂により
一体モールド成形される。
フロート本体23aは、上下一対の大径円形外周部23a1,23a2と、これらの大径
円形外周部23a1,23a2の間にこれらと同心に設けられた小径円形外周部23a3とを有している。大径円形外周部23a1,23a2と小径円形外周部23a3の中心には、上下方向に貫通する横断面円形のガイド孔23a4が穿設されている。
マグネット支柱23b,23cは互いに所定の間隔を置いて配置されている。これによ
り、マグネット支柱23b,23cの作動液の受圧面積が小さくなり、前述のようにリザ
ーバタンク5内の作動液が急激に移動しても、移動する作動液によってマグネット支柱23b,23cに加えられる力が抑制される。したがって、作動液の急激な移動によるフロ
ート23への影響が少なくなり、リードスイッチ24の誤作動が防止される。
マグネット支持部23dにはマグネット22が固定支持されている。
上半体9の外面に角筒状のリードスイッチ取付部28が上半体9と一体に設けられている。リードスイッチ24はこのリードスイッチ取付部28に、図2(a)の図面の手前からこの図面と直交する方向(車両左右方向)に(図3(a)では右方から左方に)挿入されて取り付けられている。リードスイッチ24は、自力で閉じるノーマルクローズド(常閉)スイッチとして構成されている。フロート室21内の作動液の液面の高さに応じて、図3(a)に実線および二点鎖線で示すようにフロート23がフロート室21内を上下動することで、マグネット22も上下動する。
作動液の液面の高さが予め規定された最小限のMIN位置より若干高い位置になるまで作動液がリザーバタンク5内に貯留されると、フロート室21内の作動液の液面も、このリザーバタンク5内の液面のと同じ位置となる。このため、フロート23もこの液面の高さに対応した高さ位置となる。このときのフロート室21内の液面がリードスイッチ24のオン・オフ切換液面(つまり、警告灯の消灯液面)に設定されている。したがって、フロート室21内の液面がこの消灯液面より高いと、フロート23がマグネット22とともにこれに対応して上動し、マグネット22がリードスイッチ24に接近してこのリードスイッチ24をオフ(開)にする。すなわち、リザーバタンク5内の作動液の液面が消灯液面より高いときは、リードスイッチ24がオフとなり、警告灯は点灯しない。
また、リザーバタンク5内の作動液が少なくなって、フロート室21内の作動液の液面が低くなると、フロート23がマグネット22とともにこれに対応して下動し、マグネット22がリードスイッチ24から離間する。フロート室21内の作動液の液面の高さが消灯液面になるまでは、マグネット22が下動してもリードスイッチ24はマグネット22の磁力によりオフ状態が維持される。そして、フロート室21内の作動液の液面の高さが消灯液面になると、マグネット22によるリードスイッチ24のオフ状態維持が解除される。したがって、リードスイッチ24が自力でオンして(閉じて)警告灯が点灯する。
円柱状(丸棒状)のガイド25は下半体8に、フロート室21内で円筒状隔壁20の中心に位置してフロート室21の底面から上方に向かってかつ下半体8と一体に突設されている。このガイド25にはフロート23のガイド孔23a4が貫通されている。したがっ
て、フロート23はガイド25および円筒状隔壁20の内周面にガイドされて上下動するようになっている。その場合、上端部にマグネット22が設けられたフロート23の重心位置が上方に位置しているが、このように重心位置が上方に位置しても、ガイド25および円筒状隔壁20の内周面(特にガイド25)によりフロート23およびマグネット22はそれらの自重でほとんど傾くことなく、スムーズに上下動するようになる。
図3(a)および(b)に示すように、台形状のガイド26は、矩形状のマグネット支持部23dの4辺にそれぞれ対応して4個設けられている。これらの台形状のガイド26は、いずれも薄板から同じ台形状に形成されている。その場合、ガイド26の上辺の長さが下辺の長さより長くなるように設定されているとともに、各ガイド26はそれらの上辺側が上半体9と一体に成形されている。つまり、各ガイド26はリザーバタンク5の上端内面(天井内面)から垂下されている。各ガイド26はそれぞれ傾斜したガイド面26aを有している。各ガイド26のうち、互いに対向する一対のガイド26のガイド面26aが上方に向かうにしたがって互いに接近するように配置されている。互いに対向する一対のガイド26のガイド面26a間の中心がガイド25の中心軸と一致するように設定されている。
そして、図3(a)に二点鎖線で示すように、フロート23が上昇してくると、マグネット支持部23dの上端角部23d1がガイド面26aに当接してこれらのガイド面26
aにガイドされるようになる。なお、図3(a)にはマグネット支持部23dの短辺側の上端角部23d1についてのみ示されているが、マグネット支持部23dの長辺側の上端
角部23d2についても同様である。これにより、マグネット22は、その中心がリード
スイッチ24の中心に対して位置規制されてセンタリングされる。その場合、フロート23が上動すると、ガイド25によるフロート23のガイド量が少なくなりフロート23が不安定になりがちとなるが、このようにマグネット支持部23dがガイド26によりガイドされることで、フロート23が安定して上動するようになる。
底面側吸着防止突起27は半球状に形成されて下半体8のフロート室21の底面に、フロート23の下面に対向するようにして所定数設けられている。その場合、各底面側吸着防止突起27は、ガイド25の中心軸を中心とする同心円に沿って円周方向に等間隔を置いて突設されている。そして、各底面側吸着防止突起27は、フロート本体23aの下面が当接することでフロート本体23aの下面とフロート室21の底面との間で所定の隙間を形成するようになっている。これにより、フロート23が最大に下動したとき、フロート本体23aの下面がフロート室21の底面に密に吸着されるのが防止される。したがって、リザーバタンク5内に作動液が供給されたとき、作動液の液面上昇とともにフロート23が容易に上動するようなり、フロート23の浮き上がり確実性(作動確実性)が向上されている。
この例のリザーバタンク5によれば、ノーマルクローズドスイッチであるリードスイッチ24をマグネット22の上方に配設するとともに、このマグネット22をマグネット支柱23b,23cによりフロート23の上端に設け、更に、フロート23を円柱状(丸棒
状)のガイド25でガイドしながら上下動させている。このように、マグネット支柱23b,23cによりマグネット22をフロート23の上端に支持することで、フロート23
の上下方向寸法を大きくすることができる。したがって、フロート23を作動液の液面に応じてスムーズにかつ確実に上下動することができる。このとき、上端部にマグネット22が設けられたフロート23の重心位置が上方に位置するようになるが、このように重心位置が上方に位置しても、フロート23およびマグネット22をそれらの自重でほとんど
傾くことなく、スムーズに上下動させることができる。
しかも、上方に向かって対向するガイド26のガイド面26aの距離が小さくなるように台形状のガイド26を上半体9と一体に設けているので、マグネット支持部23dの上端角部23d1を傾斜したガイド面26aでガイドさせてマグネット22を上動させるこ
とができる。その場合、ガイド25でガイドされて所定量上動したフロート23をこのガイド26でガイドするようにしているので、ガイド25によるフロート23のガイド量が少なくなっても、フロート23をガイド26で確実にガイドしてマグネット22をリードスイッチ24に対して位置規制してセンタリングすることができる。これにより、フロート23の重心位置が上方に位置しても、フロート23およびマグネット22の傾動をより確実に抑制することができる。したがって、フロート23およびマグネット22をそれらの自重でリードスイッチ24のオン・オフ作動をより確実に行うことができる。
また、マグネット22をフロート23の上端に設けているので、マグネット22をリードスイッチ24に接近させることができる。これにより、消灯液面をリードスイッチ24から遠ざけることができる。したがって、リザーバタンク5の作動液の貯留容量をより大きく設定することが可能となる。しかも、消灯液面をリードスイッチ24から遠ざけても、フロート23の消灯液面でのマグネット22の位置はリードスイッチ24により近づけることができる。これにより、リードスイッチ24の作動確実性を高めることができる。その結果、マグネットの磁力を小さくでき、コストを低減することができる。
更に、ガイド25をフロート室21の底面から上方に突設させるとともに、上半体9の内面から垂下したガイド6を台形状の薄板で形成しているので、これらのガイド25,2
6を設けても、空気溜まりが生じるのを抑制することができる。
更に、フロート23をガイド25でガイドすることで、フロート23の上下動の際フロート23に摺動抵抗を作用させることができる。これにより、リードスイッチ24のオン・オフ作動にヒステリシスを生じさせることができる。したがって、リードスイッチ24の誤作動を防止でき、警告灯の誤点灯を防止できる。なお、この摺動抵抗はフロート23の上下動の確実性に影響を与えない程度の大きさになるように設定されている。
更に、円筒状隔壁20内のフロート室21と円筒状隔壁20外の液量検出室15とを連通孔20aにより常時連通させているので、例えば車両の急制動や急旋回等により円筒状隔壁20の外部のリザーバタンク5内の作動液が急激に移動しても、連通孔20aの絞り作用により、フロート室21内の作動液の液面変動を抑制することができる。これにより、リードスイッチ24の誤作動を防止でき、警告灯の誤点灯を防止できる。
更に、フロート23の上方部をマグネット支柱23b,23cで構成しているので、マ
グネット支柱23b,23cの作動液の受圧面積を小さくできる。これにより、例えば車
両の急制動や急旋回等により、リザーバタンク5内の作動液が急激に移動しても、移動する作動液によってマグネット支柱23b,23cに加えられる力を抑制できる。したがっ
て、作動液の急激な移動によるフロート23への影響を少なくでき、リードスイッチ24の誤作動を一層効果的に防止でき、警告灯の誤点灯をより確実に防止できる。
更に、マグネット支柱23b,23cの長さや径を種々変更することで、フロート室2
1内の体積を種々変更することが可能となる。したがって、リザーバタンク5が搭載される車両の車種によって種々異なるリザーバタンク5に、より柔軟にかつより確実に対応することができる。
図5は本発明のリザーバタンクの実施の形態の第2例を示し、(a)は正面図、(b)
は長手方向の縦断面図,図6は図5(a)におけるVI−VI線に沿う断面図である。なお、以後の各例の説明においてその例より前に記載されている例と同じ構成要素には同じ符号を付すことで、その詳細な説明は省略する。なお、図6には、図5に示す構成要素の一部が図示省略されている。
図5(a),(b)および図6に示すように、この例のリザーバタンク5では、リード
スイッチ24が上半体9の内面に設けられている。また、予め規定された最大限の作動液の液面のMAX位置が上半体9のリードスイッチ24より若干低い位置に設定されている。
更に、この例のフロート23のフロート本体23aは、下側の大径円形外周部23a1
と、この大径円形外周部23a1の上端に一体に形成された小径円形外周部23a3とを有している。その場合、大径円形外周部23a1および小径円形外周部23a3は、それぞれ前述の第1例における大径円形外周部23a1および小径円形外周部23a3より軸方向に長く形成されている。しかし、フロート23の全高は、第1例のフロート23の全高より短く設定されている。そして、小径円形外周部23a3の上端部のマグネット支持部23
dにマグネット22が取り付けられている。ガイド孔23a4は大径円形外周部23a1および小径円形外周部23a3に設けられているとともに、ガイド孔23a4の上端がマグネット22により閉塞されている。図6に示すように、リードスイッチ24の車両左右方向の中心は、マグネット22の中心から左右方向に偏心している。
ガイド孔23a4の内周面とガイド25の外周面との間の隙間Bは、円筒状隔壁20の
内周面と大径円形外周部23a1の外周面との間の隙間Aより小さく設定されている(B
<A)。このように隙間Aが大きく設定されかつ隙間Bが小さく設定されることで、フロート23の傾動がガイド25により抑制されるとともに、作動液が隙間Aをよりスムーズに流れるようにしている。これにより、フロート23の上下動がスムーズにかつ確実に行うことができ、フロート23の作動性を向上することができる。
更に、小径円形外周部23a3には、ガイド孔23a4と直交する前後方向の流体抜き孔23a5が、マグネット22によるガイド孔23a4の閉塞部近傍に位置して穿設されている。したがって、リザーバタンク5内の作動液が減少してフロート23が下動する際に、ガイド孔23a4内の作動液または空気が流体抜き孔23a5を通ってフロート23の外部に排出されるようになっている。これにより、フロート23の作動性をより一層向上することができる。
この第2例のリザーバタンク5およびブレーキ装置1の他の構成および他の作用効果は前述の第1例と同じである。
図7はフロートの変形例を示し、(a)は図6と同様の断面図、(b)は下面図である。
図7(a)および(b)に示すように、この変形例のフロート23は、第2例のフロート23では大径円形外周部23a1のみからなっている。そして、マグネット22が大径
円形外周部23a1に設けられたガイド孔23a4の上端を閉塞するように大径円形外周部23a1の上端部のマグネット支持部23dに設けられている。また、大径円形外周部2
3a1に、上下に貫通する貫通孔からなる所定数(図示例では4個)の流体流通路29が
設けられている。これらの流体流通路29はフロート23の中心と同心円上で円周方向に等間隔を置いて配設されている。したがって、フロート23の上下動時に、作動液あるいは空気がこれらの流体流通路29を通してフロート23の上面端側から下面側に、またフロート23の下面側から上面端側に流動するようになっている。これにより、フロート23の上面端側に空気溜まりが生じないとともにフロート23の上面端側の作動液による液ダンパー効果が生じないので、フロート23の作動性が向上される。
更に、上半体9のリードスイッチ取付部28の下面に、円筒状のガイド壁30が設けられている。このガイド壁30はフロート23の中心と同心に形成されている。ガイド壁30内にフロート23が部分的に収容されている。そして、フロート23の大径円形外周部23a1に流体流通路29が設けられることから、ガイド壁30の内周面と大径円形外周
部23a1との間の隙間がより小さくされている。これにより、フロート23が安定した
姿勢となる。下半体9側にも、円筒状のガイド壁31が設けられている。このガイド壁31もフロート23の中心(つまりガイド25の中心)と同心に形成されている。ガイド壁31の内周面の内径は、ガイド壁30の内周面の内径より若干大きく設定されている。ガイド壁31の高さはガイド25の高さとほぼ同じに設定されている。このガイド壁31内にもフロート23が部分的に収容されている。したがって、ガイド壁31の内周面とフロート23の外周面との間の隙間は、ガイド壁30の内周面とフロート23の外周面との間の隙間より若干大きくなっている。これにより、ガイド孔23a4がガイド25に嵌合さ
れて移動するとき、このガイド25によるフロート23のぶれが効果的に吸収され、フロート23の作動性が向上されている。
この変形例のリザーバタンク5およびブレーキ装置1の他の構成および他の作用効果は前述の第1例と同じである。
図8は本発明のリザーバタンクの実施の形態の第3例を部分的に示し、(a)は左右方向断面図、(b)はガイドを下方から見た図,(c)は(a)におけるVIIICーVIIIC線に沿う断面図、(d)は(a)におけるVIIIDーVIIID線に沿う断面に相当する変形例の断面図である。
図8(a)ないし(c)に示すように、この第3例のリザーバタンク5では、前述の第1例に対して、一対の位置決めリブ32,33が円筒状隔壁20の内周面に、フロート室
21に底面から上方に所定長さかつフロート室21の直径方向に相対向して延設されている。一方、フロート23の大径円形外周部23a1の外周縁部には、これらの位置決めリ
ブ32,33にそれぞれ嵌合可能な位置決め長溝34,35が設けられている。したがって、フロート23がフロート室21内に収容されたとき、各位置決め長溝34,35が位置
決めリブ32,33に嵌合されることで、フロート23が周方向に位置決めされる。これ
により、マグネット22がリードスイッチ24に対して周方向に位置決めされる。特に、マグネットに方向性を有する異方性のマグネットを用いた場合には、マグネットをリードスイッチ24に対して周方向に位置決めできることから、マグネットによるリードスイッチ24のオン・オフ作動をより確実に行うことができる。前述の位置決めリブ32,33
の所定長さは、フロート23が最下端位置に来たときに上側の大径円形外周部23a2
干渉しない長さに設定されている。
なお、ガイド25の上端に凸部36が形成されているが、この凸部36は下半体8の樹脂成形時におけるガス抜き用凸部である。この凸部36により、下半体8の樹脂成形時にガスを効果的に抜くことで、ガイド25の周囲への樹脂まわりを良好にして、ガイド25の外周面がなめらかなきれいな面に仕上げられている。その場合、図8(a)に示すように、ガイド25の上端に、凸部36に代えてこの凸部36と同じ機能を有する凹部37を設けることもできる。
この第3例のリザーバタンク5およびブレーキ装置1の他の構成および他の作用効果は前述の第1例と同じである。
図9は本発明のリザーバタンクの実施の形態の第4例を部分的に示す、図8(a)と同様の断面図である。
図9に示すように、この第4例のリザーバタンク5では、前述の第3例において、フロート23の上側の大径円形外周部23a2の外周にスリット状の所定数(図示例では2個
)の作動液通路38,39が上下方向に延設されている。各作動液通路38,39は円周方
向に等間隔を置いて設けられている。これらの作動液通路38,39により、フロート2
3の上方から下方への作動液の流動を良好にして、フロート23の浮き上がり確実性が向上されている。
この第4例のリザーバタンク5およびブレーキ装置1の他の構成および他の作用効果は前述の第3例と同じである。
図10は本発明のリザーバタンクの実施の形態の第5例を部分的に示し、(a)は図3(a)と同様の断面図、(b)は図4(c)に対応する断面図である。
この第5例のリザーバタンク5は、前述の第1例の作用効果について述べた、マグネット支柱23b,23cの長さや径を種々変更することで、フロート室21内の体積を種々
変更することが可能となることを具体的に示すものである。すなわち、図10(a)および(b)に示すように、第5例のリザーバタンク5は第1例における断面四角形あるいは断面円形のマグネット支柱23b,23cに代えて、いずれも台形状の板で構成されてい
る。その場合、台形の上辺および下辺の長さが車種に応じたリザーバタンク5に対応するように適宜変更されるようになっている。これにより、図10(a)に示すようにマグネット支柱23b,23cがフロート室21内の液面より上方に突出している場合、それら
の突出部分によってフロート23の浮力が変化するので、フロート23の自重が変化する。このフロート23の自重の変化により、リードスイッチ24のオン・オフ位置である消灯液面に対してフロート23の上下位置が種々変化する。したがって、リザーバタンク5が搭載される車両の車種によって種々異なるリザーバタンク5に、より柔軟にかつより確実に対応することができる。
なお、この第5例のリザーバタンク5においては、第1例に対して、フロート23の上側の大径円形外周部23a2の外周に、第4例のスリット状の作動液通路38,39が上下方向に延設されている。
この第5例のリザーバタンク5およびブレーキ装置1の他の構成および他の作用効果は前述の第1例と同じである。
図11は本発明のリザーバタンクの実施の形態の第6例を部分的に示し、(a)は図3(a)と同様の断面図、(b)は図4(c)に対応する断面図である。
この第6例のリザーバタンク5も、前述の第5例と同様に、第1例の作用効果について述べた、マグネット支柱23b,23cの長さや径を種々変更することで、フロート室2
1内の体積を種々変更することが可能となることを具体的に示すものである。すなわち、図11(a)および(b)に示すように、第6例のリザーバタンク5は第1例におけるマグネット支柱23b,23cの長さが短く設定されている。すなわち、マグネット支柱2
3b,23cの長さが種々変更されることで、フロート室21内の体積を種々変更可能と
なる。したがって、リザーバタンク5が搭載される車両の車種によって種々異なるリザーバタンク5に、より柔軟にかつより確実に対応することができる。
なお、この第6例のリザーバタンク5においても、第1例に対して、フロート23の上側の大径円形外周部23a2の外周に、第4例のスリット状の作動液通路38,39が上下方向に延設されている。
この第6例のリザーバタンク5およびブレーキ装置1の他の構成および他の作用効果は前述の第1例と同じである。
図12は本発明のリザーバタンクの実施の形態の第7例を部分的に示し、(a)は図3(a)と同様の断面図、(b)は図4(c)に対応する断面図である。
この第7例のリザーバタンク5は、第1例の図3に示す底面側吸着防止突起27の吸着防止機能と、第3例の図8(a)に示す位置決めリブ32,33および位置決め長溝34,35の位置決め機能とを併せ持つものである。
すなわち、図12(a)および(b)に示すように、下半体8のフロート室21の底面
に、前述のフロート23の吸着防止とフロート23の位置決めを兼用する所定数の細長い吸着防止・位置決め突状部40,41が上方に向かって突設されている。これらの吸着防
止・位置決め突状部40,41はガイド25の中心軸を中心とする同心円上に円周方向に
等間隔を置いて配設されている。一方、フロート23の大径円形外周部23a1には、こ
れらの吸着防止・位置決め突状部40,41にそれぞれ嵌合可能な吸着防止・位置決め長
穴42,43が設けられている。したがって、フロート23がフロート室21内に収容さ
れたとき、各吸着防止・位置決め長穴42,43が吸着防止・位置決め突状部40,41に嵌合されることで、フロート23が周方向に位置決めされる。これにより、マグネット22がリードスイッチ24に対して位置決めされる。
ところで、この第7例のリザーバタンク5では、吸着防止・位置決め突状部40,41
および吸着防止・位置決め長穴42,43の長さが次のように設定されている。すなわち
、図12(a)に示すようにリザーバタンク5内の作動液が消灯液面であるときに位置するフロート23の位置において、吸着防止・位置決め長穴42,43の底部と吸着防止・
位置決め突状部40,41の頂部(上端)との間の距離H1がフロート本体23aの下端
(下面)とフロート室21の底面との間の距離H2より小さくなるように設定されている(H1<H2)。これにより、吸着防止・位置決め長穴42,43の底部が吸着防止・位
置決め突状部部40,41の頂部に当接する最下位置までフロート23が下動しても、フ
ロート本体23aの下端(下面)がフロート室21の底面に当接しないようになる。したがって、フロート本体23aがフロート室21の底面に吸着されることが防止される。
また、図12(a)に示すフロート23の位置において、マグネット22の上端(上面)とこの上端(上面)が対向する上半体9の内面との間の距離S1が、吸着防止・位置決め突状部40,41の頂部(上端)とフロート本体23aの下端(下面)との間の距離S
2より小さくなるように設定されている(S1<S2)。これにより、図12(b)に二点鎖線で示すようにマグネット22の上端(上面)が上半体9の内面に当接したとき、フロート本体23aがガイド25から脱出しないようになる。したがって、フロート23はほとんど傾くことなく安定した姿勢を保持されるようになる。
更に、図12(a)に示すように、吸着防止・位置決め長穴42,43の底部は、それ
ぞれ、大径円形外周部23a1に設けられた連通孔44,45により大径円形外周部23a1の上方に常時開放されている。これにより、フロート23の上動時に、フロート室21
内に存在する空気や作動液が、これらの連通孔44,45を通して吸着防止・位置決め長
穴42,43内に流入し、また、フロート23の下動時に、吸着防止・位置決め長穴42,43内に存在する空気や作動液が、これらの連通孔44,45を通して大径円形外周部2
3a1の上方に排出される。したがって、フロート23がスムーズに上下動し、フロート
23の作動確実性が向上されている。
なお、この第7例のリザーバタンク5においても、第1例に対して、フロート23の上側の大径円形外周部23a2の外周に、第4例のスリット状の作動液通路38,39が上下方向に延設されている。
この第7例のリザーバタンク5およびブレーキ装置1の他の構成および他の作用効果は前述の第1例と同じである。
図13は本発明のリザーバタンクの実施の形態の第8例を部分的に示し、(a)は図3(a)と同様の断面図、(b)は図4(c)に対応する断面図、(c)は(a)におけるXIIIC−XIIIC線に沿う断面図である。
図13(a)および(b)に示すように、この第8例のリザーバタンク5は、第1例の図3に示す一対のマグネット支柱23b,23cに代えて、比較的大きな横断面矩形状の
1つのマグネット支柱23eが、上側の大径円形外周部23a2とマグネット支持部23
dとの間に設けられている。このマグネット支柱23eの上下方向の中心軸は、ガイド25の中心軸と一致されている。
また、この第8例のガイド25は上方に向かって横断面の径が小さくなる円錐形状に形成されている。更に、ガイド孔23a4がフロート本体23aおよびマグネット支柱23
eを貫通して設けられている。このガイド孔23a4は上端側の横断面の径が小さくなる
截頭円錐台形状に形成されている。更に、ガイド25の外周側面の勾配とガイド孔23a4の内周側面の勾配は同じに設定され、抜き勾配が形成されている。
ガイド孔23a4の上端はマグネット支持部23dにより閉塞されている。そして、図
13(b)に示すようにガイド25がガイド孔23a4に嵌合された状態でフロート23
が下動して、ガイド25の頂部(上端)がマグネット支持部23dの下面に当接したときが、フロート23の最下位置となる。このフロート23の最下位置では、フロート23の下端(下面)がフロート室21の底面に当接しなく、前述と同様にフロート23のフロート室21の底面への吸着が防止されている。
また、フロート23の図13(b)に示す状態では、ガイド25の外周側面とガイド孔23a4の内周側面との間に環状截頭円錐台形状の小さな隙間が形成されるようになって
いる。したがって、フロート室21内の空気および作動液がこの隙間を通して流動可能となる。
更に、図13(c)に示すようにマグネット支柱23eには、貫通孔からなり十字形状を構成する4つの作動液通路46,47,48,49が設けられている。これらの作動液通
路46,47,48,49により、ガイド孔23a4がフロート23の外部に常時開放されている。これにより、フロート23の上動時に、フロート室21内に存在する空気や作動液がこれらの作動液通路46,47,48,49を通してガイド孔23a4内に流入し、また、フロート23の下動時に、ガイド孔23a4内に存在する空気や作動液がこれらの作動液
通路46,47,48,49を通してフロート23の外部に排出される。したがって、フロ
ート23がスムーズに上下動し、フロート23の作動確実性が向上されている。
この第8例のリザーバタンク5およびブレーキ装置1の他の構成および他の作用効果は前述の第1例と同じである。
図14は本発明のリザーバタンクの実施の形態の第9例を部分的に示し、(a)は図3(a)と同様の断面図、(b)は(a)におけるXIVB方向から見た図である。
図14(a)および(4b)に示すように、第9例のリザーバタンク5は、4つのガイド26に囲まれかつマグネット22に対向する上半体9の天井面に配設された天井面側吸着防止突起50を有している。この第9例のリザーバタンク5では、天井面側吸着防止突起50は5つ設けられている(吸着防止突起は5つに限定されることなく、任意の数だけ設けることができる)。各天井面吸着防止突起50はすべて同じ大きさであり、底面側吸着防止突起27とほぼ同じ大きさのほぼ半球状の突起で形成されている。
各天井面側吸着防止突起50は、矩形状のマグネット22の中心部および4角部に対向する位置に下方に向けて突設されている。その場合、矩形状のマグネット22が対向する上半体9の矩形状の天井面の中心を通りかつ矩形状の天井面の長辺と平行な直線および短辺と平行な直線に関して、それぞれ線対称に配置されている。
そして、各天井面側吸着防止突起50は、図14(a)に二点鎖線で示すようにマグネット22の上昇時にマグネット22の上面が当接することで、マグネット22の上面とマグネット22が対向する上半体9の天井面との間で所定の隙間を形成するようになってい
る。これにより、マグネット22が最大に上昇したとき、マグネット22の上面が上半体9の天井面に密に吸着されるのが防止される。したがって、リザーバタンク5内の作動液が減少して液面が低下したとき、作動液の液面下降とともにマグネット22およびフロート23が容易に下動するようなり、マグネット22およびフロート23の下動確実性(作動確実性)が向上される。
しかも、各天井面側吸着防止突起50が前述のように線対称に配置されていることから、マグネット22の上面が各天井面側吸着防止突起50にほぼ均一に当接する。したがって、マグネット22およびフロート23の姿勢がほぼ水平に保持されるので、マグネット22およびフロート23の作動確実性がより一層向上される。
この第9例のリザーバタンク5およびブレーキ装置1の他の構成および他の作用効果は前述の第1例と同じである。この第9例の天井面側吸着防止突起50は、前述に第2例ないし第8例のリザーバタンクにも用いることができる。また、底面側吸着防止突起27を省略し、かつ天井面側吸着防止突起50のみを設けることもできる。
なお、本発明は、前述の例に限定されることはなく、特許請求の範囲に記載された事項の範囲内で、種々の設計変更が可能である。
本発明に係るリザーバタンクは、油圧等の液圧を利用した液圧ブレーキ装置や液圧クラッチ装置に用いられて、作動液を貯留するリザーバタンクに好適に利用することができる。
また、本発明に係るブレーキ装置は、リザーバタンクに貯留された作動液を用いて車輪にブレーキをかけるブレーキ装置に好適に利用することができる。
1…液圧ブレーキ装置、2…ブレーキペダル、3…倍力装置、4…タンデムマスタシリンダ、5…リザーバタンク、6…ブレーキシリンダ、8…下半体、9…上半体、10…作動液注入口、11…キャップ、12…作動液供給部、13…作動液貯留室、15…液量検出室、16…プライマリ作動液貯留室、17…セカンダリ作動液貯留室、18…隔壁、18a…上端、19…液量検出部、20…円筒状隔壁、20a…連通孔、21…フロート室、22…マグネット、23…フロート、23a…フロート本体、23a1,23a2…大径円
形外周部、23a3…小径円形外周部、23a4…ガイド孔、23b,23c,23e…マグネット支柱、23d…マグネット支持部、23d1…上端角部、24…リードスイッチ、
25,26…ガイド、26a…ガイド面、27…底面側吸着防止突起、28…リードスイ
ッチ取付部、29…流体流通路、30,31…ガイド壁、32,33…位置決めリブ、34,35…位置決め長溝、38,39…作動液通路、40,41…吸着防止・位置決め突状部
、42,43…吸着防止・位置決め長穴、50…天井面側吸着防止突起

Claims (11)

  1. 貯留された作動液を検出する液量検出部を備え、
    前記液量検出部が、貯留された作動液の液面が所定液面以下のときオンするとともに前記液面が所定液面より高いときオフするリードスイッチと、前記リードスイッチをオン・オフするマグネットが設けられるとともに前記作動液の液面に応じて上下動するフロートとを有し、前記リードスイッチが前記マグネットの上方に設けられるリザーバタンクにおいて、
    前記フロートは、フロート本体と、前記フロート本体から上方に突設されるマグネット支柱と、前記マグネット支柱の上端に設けられて前記マグネットを支持するマグネット支持部とを有し、
    前記液量検出部は前記フロートをガイドする第1および第2のガイドを有し、
    前記第1のガイドは底面から上方に突設されているとともに、前記第2のガイドは上端内面から垂下されていることを特徴とするリザーバタンク。
  2. 前記第1のガイドは円柱状のガイドであり、
    前記フロート本体の中心に上下方向のガイド孔が設けられているとともに、前記フロート本体は前記ガイド孔が前記第1のガイドに嵌合されて上下移動可能にガイドされ、
    前記第2のガイドは、互いに対向して設けられるとともに傾斜したガイド面を有する少なくとも一対の薄板からなり、
    前記フロートが所定量上動したとき、前記マグネット支持部が前記第2のガイドのガイド面にガイドされることを特徴とする請求項1に記載のリザーバタンク。
  3. 前記液量検出部は、更に位置決めリブを有するとともに、前記フロートは前記位置決めリブに上下動可能に嵌合する位置決め長溝を有していることを特徴とする請求項1または2に記載のリザーバタンク。
  4. 前記フロートは、第1の大径円形外周部と、この第1の大径円形外周部の上端に一体に形成された小径円形外周部と、この小径円形外周部の上端に一体に形成されかつ上端に前記マグネット支柱が形成された第2の大径円形外周部とを有し、
    前記位置決め長溝は第1の大径円形外周部に設けられているとともに、前記第2の大径円形外周部の外周面に上下方向の所定数の流体流通路が設けられていることを特徴とする請求項3に記載のリザーバタンク。
  5. 貯留された作動液を検出する液量検出部を備え、
    前記液量検出部が、貯留された作動液の液面が所定液面以下のときオンするとともに前記液面が所定液面より高いときオフするリードスイッチと、前記リードスイッチをオン・オフするマグネットが設けられるとともに前記作動液の液面に応じて上下動するフロートとを有し、前記リードスイッチが前記マグネットの上方に設けられるリザーバタンクにおいて、
    前記液量検出部は、内部に前記フロートが上下動するフロート室を形成する円筒状隔壁と、前記フロート室の底面から上方に突設された円柱状のガイドとを有し、
    前記フロートは、大径円形外周部と、この大径円形外周部の上端に一体に形成されかつ上端部に前記マグネットを支持する小径円形外周部とを有し、
    前記大径円形外周部および前記小径円形外周部の中心に上下方向のガイド孔が設けられているとともに、前記フロートは前記ガイド孔が前記ガイドに嵌合されて上下移動可能にガイドされるようになっており、
    前記ガイド孔の内周面と前記ガイドの外周面との間の隙間が、前記円筒状隔壁の内周面と前記大径円形外周部の外周面との間の隙間より小さく設定されていることを特徴とするリザーバタンク。
  6. 貯留された作動液を検出する液量検出部を備え、
    前記液量検出部が、貯留された作動液の液面が所定液面以下のときオンするとともに前記液面が所定液面より高いときオフするリードスイッチと、前記リードスイッチをオン・オフするマグネットが設けられるとともに前記作動液の液面に応じて上下動するフロートとを有し、前記リードスイッチが前記マグネットの上方に設けられるリザーバタンクにおいて、
    前記液量検出部は、底面から上方に突設された円柱状の第1のガイドと、上端内面から垂下された円筒状の第2のガイドとを有し、
    前記フロートは円形外周部を有するとともに、上下に貫通する所定数の流体流通路を有し、
    前記フロートの中心に上下方向のガイド孔が設けられているとともに、前記フロートは前記ガイド孔が前記第1のガイドに嵌合されて上下移動可能にガイドされるとともに、外周面が前記第2のガイドに上下移動可能にガイドされるようになっていることを特徴とするリザーバタンク。
  7. 前記フロートが底面に吸着するのを防止する所定数の底面側吸着防止突起が前記底面に設けられていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1に記載のリザーバタンク。
  8. 前記マグネットが対向する天井面に、前記マグネットが吸着するのを防止する所定数の天井面側吸着防止突起が前記天井面に設けられていることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1に記載のリザーバタンク。
  9. 貯留された作動液を検出する液量検出部を備え、
    前記液量検出部が、貯留された作動液の液面が所定液面以下のときオンするとともに前記液面が所定液面より高いときオフするリードスイッチと、前記リードスイッチをオン・オフするマグネットが設けられるとともに前記作動液の液面に応じて上下動するフロートとを有し、前記リードスイッチが前記マグネットの上方に設けられるリザーバタンクにおいて、
    前記液量検出部は、底面から上方に突設された円柱状の第1および第2のガイドを有し、
    前記フロートの中心に上下方向の第1のガイド孔が設けられ、
    前記第2のガイドは所定数前記フロートの中心と同心円状に設けられているとともに、前記フロートの中心と同心円状に前記前記第2のガイドと同数の上下方向の第2のガイド孔が設けられており、
    前記フロートは前記第1のガイド孔が前記第1のガイドに嵌合されるとともに前記第2のガイド孔が前記第2のガイドに嵌合されて上下移動可能にガイドされ、
    前記フロートが底面に吸着するのを防止する所定数の底面側吸着防止突起が前記底面に設けられ、
    前記第2のガイドと前記底面側吸着防止突起とが兼用されていることを特徴とするリザーバタンク。
  10. 前記マグネットが対向する天井面に、前記マグネットが吸着するのを防止する所定数の天井面側吸着防止突起が前記天井面に設けられていることを特徴とする請求項9に記載のリザーバタンク。
  11. 作動液を貯留するリザーバタンクと、前記リザーバタンク内の作動液が供給されるとともに作動時にブレーキ圧を発生するマスタシリンダと、前記マスタシリンダからの液圧で作動するブレーキシリンダとを少なくとも備え、
    前記リザーバタンクが請求項1ないし9のいずれか1に記載のリザーバタンクであることを特徴とするブレーキ装置。
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