JP2010100114A - シートベルトリトラクタおよびこれを備えているシートベルト装置 - Google Patents

シートベルトリトラクタおよびこれを備えているシートベルト装置 Download PDF

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    • B60R2022/287Safety belts or body harnesses in vehicles incorporating energy-absorbing devices using deformation of material of torsion rods or tubes

Abstract

【課題】エネルギ吸収ピンによる、より一層安定した制限荷重を効果的に得る。
【解決手段】エネルギ吸収ピン19の表面に潤滑コーティング剤(ワックス)が塗布されている。このように、エネルギ吸収ピン19の表面に潤滑コーティング剤を塗布することで、緊急時にエネルギ吸収ピン19が引き抜かれる際、スプール9とエネルギ吸収ピン19との間の焼付きが抑制されて、スプール9の削れが抑制される。したがって、エネルギ吸収ピン19による制限荷重の上昇部FPの発生がほぼ阻止され、エネルギ吸収ピン19
による制限荷重をほぼ一定にすることができる。これにより、より一層安定した制限荷重を効果的にかつ簡単に得ることができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、シートベルトを巻取引出し可能に巻き取るシートベルトリトラクタの技術分野に関し、特に、シートベルト装着状態で衝突時等の車両に大きな車両減速度が作用した場合のような緊急時にシートベルトの引出しを阻止する際、エネルギ吸収部材の作用によりこのシートベルトにかかる荷重を制限して乗員のエネルギを吸収緩和するエネルギ吸収機構(以下、EA機構ともいう)を備えているシートベルトリトラクタおよびこれを備えているシートベルト装置の技術分野に属するものである。
従来から自動車等の車両に装備されているシートベルト装置は、前述の緊急時に、シートベルトで乗員を拘束するものである。
図6は、従来の一般的なシートベルト装置を模式的に示す図である。図中、1はシートベルト装置、2は車両シート、3は車両シート2の近傍に配設されたシートベルトリトラクタ、4はシートベルトリトラクタ3に引出し可能に巻き取られかつ先端のベルトアンカー4aが車体の床あるいは車両シート2に固定されるシートベルト、5はシートベルトリトラクタ3から引き出されたシートベルト4を乗員のショルダーの方へガイドするガイドアンカー5、このガイドアンカー5からガイドされてきたシートベルト4に摺動自在に支持されたタング6、車体の床あるいは車両シートに固定されかつタング6が係脱可能に挿入係合されるバックル7である。
ところで、シートベルト装置1に用いられるシートベルトリトラクタ3においては、従来、EA機構であるトーションバーを設けて、シートベルト装着状態での緊急時に、このシートベルトにかかる荷重を制限して乗員の慣性エネルギを吸収緩和することが行われている。更に、制限荷重を効果的に得られるようにするために、トーションバーに加えて他のEA機構を設け、トーションバーによるエネルギ吸収とこの他のEA機構によるエネルギ吸収とを有機的に組み合わせてEA作動を行うシートベルトリトラクタ3が種々開発されている。
このようなシートベルトリトラクタ3として、他のEA機構に細長いエネルギ吸収ピン(あるいはエネルギ吸収ワイヤ)をスプールの軸方向穴に嵌入させ、緊急時にこのエネルギ吸収ピンを曲げ変形させながら引き抜くことでEA作動を行うシートベルトリトラクタ3が知られている(例えば、特許文献1および2等参照)。
図7(a)は、エネルギ吸収ピンを備える従来の一般的なシートベルトリトラクタの一例を模式的に示す図、図7(b)はエネルギ吸収ピンの正面図、(c)はエネルギ吸収ピンの左側面図である。図中、3はシートベルトリトラクタ、8はコ字状のフレーム、9はコ字状のフレーム8の両側壁間に回転可能に支持され、シートベルト4を巻き取るスプール、10は前述の緊急時に発生する大きな車両減速度を感知して作動する減速度感知機構、11は減速度感知機構10によって作動して少なくともスプール9のベルト引出方向の回転を阻止するロック機構、12はスプール9の中心に軸方向に遊嵌、貫通されたEA機構であるトーションバー、13はスパイラルスプリング14のばね力によりスプール9を常時ベルト巻取方向に付勢するスプリング機構である。
ロック機構11は、パウル15と、このパウル15を回動可能に支持するロッキングベース(本発明のロッキング部材に相当)16と、ロックギヤ17とを備えている。ロッキングベース16はトーションバー12の一端側(図7(a)において右端側)に一体回転可能に連結されている。また、ロックギヤ17は、トーションバー12に支持されている
。その場合、ロックギヤ17は、通常時はトーションバー12およびロッキングベース16と一体回転可能であるが、緊急時に減速度感知機構10の作動で少なくともベルト引出し方向の回転が阻止される。このロックギヤ17の回転阻止で、トーションバー12およびロッキングベース16とロックギヤ17との間に相対回転差が発生し、パウル15がロックギヤ17のカム孔(不図示)により回動制御されてフレーム8の側壁8aの内歯18に係合する、これにより、ロッキングベース16のベルト引出方向の回転が阻止される。
トーションバー12の他端側(図7(a)において軸方向中央より左端側部)がスプール9に一体回転可能に連結されている。したがって、スプール9は、通常時はトーションバー12およびロッキングベース16と一体回転可能であるが、緊急時に減速度感知機構10の作動でロッキングベース16がベルト引出し方向の回転を阻止されると、ロッキングベース16に対してベルト引出し方向に相対回転するようになる。
そして、スプリング機構13のばね力により、スプール9はトーションバー12を介して常時ベルト巻取方向に付勢されている。
スプール9とロッキングベース16との間には、細長いエネルギ吸収ピン19が設けられている。図7(b)および(c)に示すように、エネルギ吸収ピン19は細長い軸部19aとこの軸部19aの一端に設けられた頭部19bとからなっている。軸部19aはロッキングベース16をスプール9の軸方向と同方向に貫通しかつスプール9の軸方向穴9a内に嵌入されている。また、頭部19bは側面視で矩形状に形成されているとともに、軸部19a側の面がロッキングベース16の凹部16aの平坦な底面に係合する係合面19b1とされている。係合面19b1は平坦面とされており、その中心から軸部19aが係合面19b1に垂直に突設されている。
このように構成された従来のシートベルトリトラクタ3においては、シートベルト非装着時には、スプリング機構13の付勢力で、シートベルト4が完全に巻き取られている。そして、装着のためシートベルト4を通常の速度で引き出すと、スプール9がベルト引出方向に回転し、シートベルト4はスムーズに引き出される。シートベルト4に摺動自在に設けられたタング6を車体に固定されたバックル7に挿入係止した後、余分に引き出されたシートベルト4がスプリング機構13の付勢力でスプール9に巻き取られ、シートベルト4は乗員に圧迫感を与えない程度にフィットされる。
前述の緊急時に車両に通常よりかなり大きな車両減速度が生じると、この大車両減速度で減速度感知機構10が作動して、ロックギヤ17のベルト引出方向の回転が阻止される。すると、ロックギヤ17のカム制御孔によりパウル15が回動制御されて、フレーム8の側壁8aの内歯18に係合する。これにより、ロッキングベース16のベルト引出方向の回転が阻止されるのに対してスプール9が引き続きベルト引出し方向に回転しようとするので、トーションバー12がねじられる。これ以後、スプール9がトーションバー12をねじりつつロッキングベース16に対してベルト引出方向に相対的に回転することになる。このときのトーションバー12のねじり荷重によってシートベルト4に加えられる荷重が制限されて、乗員に加えられる衝撃が吸収緩和される。
スプール9がロッキングベース16に対して相対回転することで、エネルギ吸収ピン19の軸部19aにおける、スプール9の軸方向穴9a内に嵌入されている部分19a1
軸方向穴9aから引き抜かれる。このとき、軸部19aの部分19a1はスプール9とロ
ッキングベース16との間で周方向に曲げ変形されつつ引き抜かれる。更に、エネルギ吸収ピン19が曲げ荷重を受ける際に、ロッキングベース16はエネルギ吸収ピン19の頭部19bの係合面19b1に、頭部19bを径方向軸線を中心に周方向に曲げるように力
を加えるようになる。そして、この軸部19aの部分19a1の曲げ変形力と、スプール
9と軸部19aの部分19a1との間の摩擦力と、頭部19bでの曲げ力とからなるエネ
ルギ吸収ピン19の引き抜き曲げ荷重によってもシートベルト4に加えられる荷重が制限される。
このときの制限荷重は、図8に示すようにトーションバー12のねじり荷重と、エネルギ吸収ピン19の曲げ荷重および摩擦荷重からなる引き抜き曲げ荷重との合算した荷重となる。そして、エネルギ吸収ピン19の軸部19aにおける部分19a1が、スプール9
の軸方向穴9aから完全に抜かれると、エネルギ吸収ピン19による制限荷重はなくなり、トーションバー12のねじり荷重のみによる制限荷重となる。こうして、トーションバー12によるエネルギ吸収とエネルギ吸収ピン19によるエネルギ吸収とが有機的に組み合わせられて、制限荷重が効果的に得られるようになる。
特開2001−301569号公報。 特開2006−205821号公報。
ところで、エネルギ吸収ピン19を用いたシートベルトリトラクタ3では、一般にスプール9にシートベルト4の巻取引出をスムーズにしかつ重量を軽減するために比較的軽量材のアルミニウム材が用いられているとともに、エネルギ吸収ピン19には所望のエネルギ吸収を得るためにスプール9より硬いステンレス鋼等の鋼材が用いられている。
このため、緊急時にエネルギ吸収ピン19がスプール9の軸方向穴9aから引き抜かれていくと、スプール9とエネルギ吸収ピン19との間で焼付きが発生してスプール9のアルミニウムがエネルギ吸収ピン19により削れるおそれが生じる場合が考えられる。このように、アルミニウムの削れが生じると、図8に示すように制限荷重に上昇部FPが発生
してしまう。特に、この制限荷重の上昇部FPはエネルギ吸収ピン19によるEA作動の
終期に発生しがちである。
このスプール9とエネルギ吸収ピン19との焼付きの発生メカニズムについて考察すると、図9(a)に示すように緊急時にロッキングベース16の回転が停止してスプール9のみがシートベルト引出方向(図9(a)において、スプール9の軸方向穴9aが下方へ移動する方向)に回転開始すると、エネルギ吸収ピン19がスプール9の軸方向穴9aから引抜き開始される。図9(b)に示すようにエネルギ吸収ピン19の引き抜きが進んで行くと、エネルギ吸収ピン19の被曲げ部19cとスプール9との当接部において、被曲げ部19cがスプール9を押圧する力が次第に大きくなる。すると、スプール9とエネルギ吸収ピン19との間の摩擦が大きくなる、つまり、スプール9のこの当接部における面圧が大きくなる。その結果、スプール9とエネルギ吸収ピン19との間に焼付きが発生し易くなってスプール9が削られるので、エネルギ吸収ピン19による制限荷重が、エネルギ吸収ピン19の引き抜き終了付近で上昇する。その後、図9(c)に示すようにエネルギ吸収ピン19の引き抜きが完全に終了して、エネルギ吸収ピン19による制限荷重が消滅する。
そして、このエネルギ吸収ピン19による制限荷重の上昇部FPにより、安定した制限
荷重を得ることが難しい。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、エネルギ吸収ピンによる、より一層安定した制限荷重を効果的に得ることのできるシートベルトリトラクタおよびこれを備えているシートベルト装置を提供することである。
前述の課題を解決するために、本発明に係るシートベルトリトラクタは、シートベルトを巻き取るスプールと、通常時前記スプールとともに回転しかつ緊急時にシートベルト引
出し方向の回転が阻止されて前記スプールと相対回転を生じるロッキング部材を有するロック機構と、前記スプールと前記ロッキング部材とに設けられて前記スプールと前記ロッキング部材との相対回転時に前記シートベルトにかかる荷重を制限するエネルギ吸収ピンとを少なくとも備えているシートベルトリトラクタにおいて、前記エネルギ吸収ピンの表面に潤滑コーティング剤が塗布されていることを特徴としている。
また、本発明に係るシートベルトリトラクタは、前記エネルギ吸収ピンが、前記スプールの穴に嵌入される軸部と前記ロッキング部材に係合する頭部とを有するとともに、前記スプールの穴に嵌入される前記軸部の少なくとも一部の外周面に、前記潤滑コーティング剤が塗布されていることを特徴としている。
更に、本発明に係るシートベルトリトラクタは、シートベルトを巻き取るスプールと、通常時前記スプールとともに回転しかつ緊急時にシートベルト引出し方向の回転が阻止されて前記スプールと相対回転を生じるロッキング部材を有するロック機構と、前記スプールと前記ロッキング部材とに設けられて前記スプールと前記ロッキング部材との相対回転時に前記シートベルトにかかる荷重を制限するエネルギ吸収ピンとを少なくとも備えているシートベルトリトラクタにおいて、前記エネルギ吸収ピンが、前記スプールの穴に嵌入される軸部と前記ロッキング部材に係合する頭部とを有するとともに、前記スプールの穴の内周面または前記スプールの穴に嵌入される前記軸部の少なくとも一部の外周面の少なくとも一方に、前記潤滑剤コーティング層が形成されていることを特徴としている。
更に、本発明に係るシートベルトリトラクタは、前記ロッキング部材に係合する、前記エネルギ吸収ピンの前記頭部の係合面が、湾曲面に形成されていることを特徴としている。
更に、本発明に係るシートベルトリトラクタは、前記スプールの回転がトーションバーを介して前記ロッキング部材に伝達されることを特徴としている。
一方、本発明に係るシートベルト装置は、シートベルトを巻き取るシートベルトリトラクタと、このシートベルトリトラクタから引き出されたシートベルトに摺動自在に支持されたタングと、このタングが係脱可能に係合されるバックルとを少なくとも備え、緊急時にシートベルトリトラクタによって前記シートベルトの引出しが阻止されることで乗員を拘束するシートベルト装置において、前記シートベルトリトラクタが、請求項1ないし4のいずれか1記載のシートベルトリトラクタであることを特徴としている。
このような構成をした本発明のシートベルトリトラクタによれば、エネルギ吸収ピンの表面またはエネルギ吸収ピンが嵌入されるスプールの穴の内周面の少なくとも一方に潤滑剤コーティングを形成することで、緊急時にエネルギ吸収ピンが引き抜かれる際、スプールとエネルギ吸収ピンとの間の焼付きが抑制されて、スプールの削れが抑制される。したがって、エネルギ吸収ピンによる制限荷重の上昇部の発生がほぼ阻止され、エネルギ吸収ピンによる制限荷重をほぼ一定にすることができる。これにより、より一層安定した制限荷重を効果的にかつ簡単に得ることができる。しかも、エネルギ吸収ピンの表面に潤滑コーティング剤を塗布するだけであるので、スプールの大型化を阻止することができる。こうして、安定した制限荷重を得つつコンパクトに形成できるシートベルトリトラクタを得ることができる。
また、エネルギ吸収ピンの一部の必要な個所だけに潤滑コーティング剤を塗布することで、潤滑コーティング剤を節約することができる。
更に、エネルギ吸収ピンの頭部のスプールとの係合面が湾曲面とされているので、頭部が傾き(回転し)やすくできる。これにより、エネルギ吸収ピンの引き抜き初期時に制限
荷重の上昇部がほとんど生じなく、EA作動初期における制限荷重のオーバーシュートを抑制できる。その結果、EA作動初期からほぼ一定の制限荷重を得ることができる。
したがって、本発明のシートベルトリトラクタでは、EA作動時にエネルギ吸収ピンによる制限荷重をエネルギ吸収ピンの引き抜き初期から引き抜き終了までほぼ一定にすることが可能となる。こうして、エネルギ吸収ピンによる制限荷重を、簡単な構成でより一層安定した制限荷重にすることができる。
更に、エネルギ吸収ピンによるエネルギ吸収とトーションバーによるエネルギ吸収とEA機構によるエネルギ吸収とを有機的に組み合わせることで、より多くの種々のEA特性を得ることが可能となる。
更に、本発明のシートベルト装置によれば、シートベルトリトラクタをより一層小型コンパクトに形成することができ、その分、車室空間内を広くすることができる。したがって、本発明のシートベルトリトラクタによれば、近年、ますます強く求められている、車両全体のサイズを大きくすることなく車室内空間をできるだけ広くするという要求を十分にかつ柔軟に対応することが可能となる。
以下、図面を用いて本発明を実施するための最良の形態について説明する。
図1(a)は、本発明にかかるシートベルトリトラクタの実施の形態の一例を部分的にかつ模式的に示す図、図1(b)はエネルギ吸収ピンの正面図、(c)はエネルギ吸収ピンの左側面図である。なお、以下の実施の形態の説明において、前述の従来例と同じ構成要素には同じ符号を付すことで、その詳細な説明は省略する。
この例のシートベルトリトラクタ3も、例えば前述の図6に示すシートベルト装置に適用される。図1(a)に示すように、このシートベルトリトラクタ3は、前述の図7(a)に示す従来例と同様にエネルギ吸収ピン19がロッキングベース16を貫通するとともに軸部19aの部分19a1がスプール9の軸方向穴9aに嵌入されている。
この例のエネルギ吸収ピン19は、前述の図7(b)および(c)に示すものとほぼ同じ形状に形成されているが、例えばステンレス鋼等の鋼材からなるT字状の芯材19dの表面に潤滑コーティング剤(ワックス)が塗布されてなる潤滑剤コーティング層19eが形成されている。この潤滑コーティング剤には、自動車が使用される環境を考慮すると油性のワックスが望ましい。潤滑コーティング剤の一例としては、例えば、製品名ドライコート(STT株式会社製)等がある。もちろん、他の潤滑コーティング剤を用いることもできる。エネルギ吸収ピン19の潤滑コーティング剤塗布部分は、エネルギ吸収ピン19の全表面でもよいし、エネルギ吸収ピン19の軸部19aの全外周面、または軸部19aの部分19a1の全外周面あるいはこの外周面の一部分でもよい。エネルギ吸収ピン19
の潤滑剤コーティング層19eの形成方法は、例えば潤滑コーティング剤の溶液中にエネルギ吸収ピン19の芯材19dを浸漬した後、エネルギ吸収ピン19を潤滑コーティング剤から引き上げて乾燥させる方法がある。
このようにこの例のシートベルトリトラクタ3によれば、エネルギ吸収ピン19の表面に潤滑剤コーティング層19eを形成することで、緊急時にエネルギ吸収ピン19が引き抜かれる際、スプール9とエネルギ吸収ピン19との間の焼付きが抑制されて、スプール9の削れが抑制される。したがって、図2に示すようにエネルギ吸収ピン19による終了側での制限荷重の上昇部FPの発生がほぼ阻止され、エネルギ吸収ピン19の制限荷重を
ほぼ一定にすることができる。これにより、より一層安定した制限荷重を効果的にかつ簡単に得ることができる。しかも、エネルギ吸収ピン19の表面に潤滑コーティング剤を塗
布するだけであるので、スプール9の大型化を阻止することができる。こうして、安定した制限荷重を得つつコンパクトに形成できるシートベルトリトラクタ3を得ることができる。
更に、エネルギ吸収ピン19によるエネルギ吸収とトーションバー12によるエネルギ吸収とEA機構によるエネルギ吸収とを有機的に組み合わせることで、より多くの種々のEA特性を得ることが可能となる。
この例のシートベルトリトラクタ3の他の構成および他の作用効果は前述の従来例と同じである。
この例のシートベルトリトラクタ3により、エネルギ吸収ピン19による制限荷重の上昇部FPを阻止することができることを確認する試験を行った。
試験には、図3(a)に示す試験装置を用いた。エネルギ吸収ピン19として、潤滑コーティング剤(ワックス)を塗布しないエネルギ吸収ピン19と、全表面に前述のドライコートを塗布して潤滑剤コーティング層19eが形成されたエネルギ吸収ピン19とを用いた。エネルギ吸収ピン19の形状はいずれも図7(b)および(c)に示すエネルギ吸収ピン19と同じである。その場合、両エネルギ吸収ピン19とも同じシートベルトリトラクタ、すなわち図7(a)に示すシートベルトリトラクタと同様のシートベルトリトラクタ(タカタ株式会社製)を用いた。このシートベルトリトラクタから引き出したシートベルトの先端部を高速引張試験機に連結した。シートベルトリトラクタと高速引張試験機との間のシートベルトのウェビングに張力計を設置した。
試験は、シートベルトリトラクタから引き出したシートベルトの緩みがほとんどない状態にして、高速引張試験機で10m/secの引張り速度vでシートベルトを引っ張った。そのときの、シートベルトに係る荷重を張力計で計測した。
試験結果を図3(b)に示す。図3(b)に示すように、潤滑コーティング剤(ワックス)を塗布しないエネルギ吸収ピン19の場合、細い実線で示すようにエネルギ吸収ピン19による荷重制限動作の終了付近で張力計の荷重に上昇部FPが発生した。これに対し
て、ドライコートを塗布したエネルギ吸収ピン19の場合、太い実線で示すように張力計の荷重に上昇部FPがほとんど発生しなかった。これにより、緊急時にエネルギ吸収ピン
19が引き抜かれる際、スプール9とエネルギ吸収ピン19との間の焼付きによるスプール9の削れが抑制されて、エネルギ吸収ピン19による制限荷重がほぼ一定になることが確認された。
ところで、エネルギ吸収ピン19を用いたEA機構では、エネルギ吸収ピン19が引き抜かれる際、図3(b)に示すようにその引き抜き初期に制限荷重に上昇部FP′が生じ
てオーバーシュートしてしまう場合がある。このことは、特許文献2においても指摘されている。この特許文献2に記載のシートベルトリトラクタをこの例のシートベルトリトラクタに適用して、エネルギ吸収ピン19の頭部19bとロッキングベース16との間に隙間を設けることが考えられる。これにより、緊急時にスプール9がロッキングベース16に対してベルト引出し方向に相対回転したとき、すぐにはエネルギ吸収ピン19の軸部19aおよび頭部19bに曲げ荷重が加えられないようになる。そして、スプール9がロッキングベース16に対して所定量相対回転することで、頭部19bが傾いて前述の隙間が消滅し、頭部19bがロッキングベース16に当接したとき、頭部19bの曲げ荷重による制限荷重が発生する。また、エネルギ吸収ピン19の軸部19aの部分19a1が所定
量引き抜かれたとき、軸部19aの引き抜き曲げ荷重による制限荷重が発生する。これにより、EA作動初期には、図2に二点鎖線で示す制限荷重の上昇部FP′がほとんど生じ
なくエネルギ吸収ピン19によるエネルギ吸収は行われない。したがって、図2に実線で示すように制限荷重のオーバーシュートが抑制される。
しかしながら、特許文献2に記載のシートベルトリトラクタでは、エネルギ吸収ピン19をクランク状の特殊な形状に形成しなければならないばかりでなく、頭部19bとロッキングベース16との間に隙間等を高精度に確保してエネルギ吸収ピン19をスプール9およびロッキングベース16に組み付けなければならない。このため、エネルギ吸収ピン19の組み付け作業が面倒であるばかりでなく、安定した制限荷重を得ることは難しい。
そこで、本発明にかかるシートベルトリトラクタの実施の形態の他の例は、スプール9とエネルギ吸収ピン19との焼付けによる制限荷重の上昇部FPの発生の抑制に加えてエ
ネルギ吸収ピン19の引抜きの初期における制限荷重の上昇部FP′の発生の抑制を簡単
な構成で行っている。
図4は、本発明にかかるシートベルトリトラクタの実施の形態の他の例を部分的にかつ模式的に示す図である。
この例のエネルギ吸収ピン19も、その芯材19dの表面に前述と同様に潤滑コーティング剤(ワックス)の塗布による潤滑剤コーティング層19eが形成されている。また図4に示すように、このエネルギ吸収ピン19は、その頭部19bが側面視で矩形の棒状に形成されているとともに、その係合面19b1が、その横断面(頭部19bの長手方向と
直交する方向の断面)が例えば円弧面状あるいは楕円弧面状等の湾曲面に形成されている。その場合、矩形状の頭部19bにおける係合面19b1と反対側の側面は平坦面とされ
ている。
また、エネルギ吸収ピン19がロッキングベース16およびスプール9に組み付けられた状態では、図5(a)に示すようにエネルギ吸収ピン19の頭部19bの長手方向でベルト引出し方向側の直線状の側縁19b2が、ロッキングベース16の凹部16aのベル
ト引出し方向側の縁16a2に面接触で当接されている。また、この状態では、湾曲面の
係合面19b1の一部がロッキングベース16の凹部16aの底部16a1に当接されている。
このように構成されたこの例のシートベルトリトラクタ3におけるエネルギ吸収ピン19を用いたEA機構では、図5(a)に示す通常状態から、緊急時にロックキングベース16に対してスプール9がベルト引出し方向に相対回転して、エネルギ吸収ピン19が引き抜かれる際、その頭部16bがロッキングベース16の径方向を軸としたロッキングベース16の回転方向の曲げ力を加えられる。このとき、この例のエネルギ吸収ピン19は係合面19b1が湾曲面とされて頭部19bが傾き(回転し)やすくなっているので、図
5(b)に示すように頭部19bがロッキングベース16の径方向を軸として容易に傾くようになる。
これにより、エネルギ吸収ピン19の引き抜き初期時に図2に二点鎖線で示す制限荷重の上昇部FP′がほとんど生じなく、EA作動初期における制限荷重のオーバーシュート
が抑制される。その結果、図2に実線で示すようにEA作動初期からほぼ一定の制限荷重が得られるようになる。したがって、この例のシートベルトリトラクタ3では、EA作動時にエネルギ吸収ピン19による制限荷重はエネルギ吸収ピン19の引き抜き初期から引き抜き終了までほぼ一定となる。こうして、エネルギ吸収ピン19による制限荷重を、簡単な構成でより一層安定した制限荷重にすることができる。
この例のシートベルトリトラクタ3の他の構成および他の作用効果は、前述の図1に示す例と同じである。
更に、本発明のシートベルト装置によれば、より一層小型コンパクトに形成することができる本発明のシートベルトリトラクタ3を用いることにより、その分、車室空間内を広くすることができる。したがって、本発明のシートベルトリトラクタ3によれば、近年、
ますます強く求められている、車両全体のサイズを大きくすることなく車室内空間をできるだけ広くするという要求を十分にかつ柔軟に対応することが可能となる。
なお、本発明に係るシートベルトリトラクタは、前述の実施の形態の各例に限定されるものではなく、例えば軸方向穴9aの内周面に潤滑コーティング剤(ワックス)を塗布してもよいし、エネルギ吸収ピン19の表面と軸方向穴9aの内周面とのいずれにも潤滑コーティング剤(ワックス)を塗布してもよい。前述のように、一般に、エネルギ吸収ピン19の方がスプール9より硬い材料を用いるので、少なくともエネルギ吸収ピン19に潤滑コーティング剤(ワックス)を塗布することが望ましい。要は、本発明は、特許請求の範囲に記載された事項の範囲内で種々の設計変更が可能である。
また、本発明に係るシートベルトリトラクタは、スプール9とロッキングベース16との間に設けられて緊急時に乗員の慣性エネルギを緩和吸収するエネルギ吸収ピン19を用いたシートベルトリトラクタであれば、特許請求の範囲に記載された事項の範囲内で種々のシートベルトリトラクタに適用可能である。
本発明のシートベルトリトラクタは、自動車等の車両に付設されたシートベルト装置に用いられ、衝突時等の緊急時にエネルギ吸収部材でシートベルトにかかる荷重を制限して乗員の慣性エネルギを吸収緩和しつつシートベルトの引出しを阻止するシートベルトリトラクタに好適に利用することができる。
(a)は、本発明にかかるシートベルトリトラクタの実施の形態の一例を部分的にかつ模式的に示す図、(b)はエネルギ吸収ピンの正面図、(c)はエネルギ吸収ピンの左側面図である。 エネルギ吸収ピンによる上昇部の発生が抑制された制限荷重を示す図である。 (a)は本発明にかかるシートベルトリトラクタの効果を確認する試験装置を示す図、(b)は試験結果を示す図である。 本発明にかかるシートベルトリトラクタの実施の形態他の例を部分的にかつ模式的に示す図である。 図4に示す例のエネルギ吸収ピンの挙動を示し、(a)は通常状態を示す図、(b)は緊急時のエネルギ吸収ピンの引き抜き曲げ状態を示す図である。 シートベルト装置の一例を模式的に示す図である。 (a)はエネルギ吸収ピンを備えた従来のシートベルトリトラクタの一例を模式的に示す断面図、(b)はエネルギ吸収ピンの正面図、(c)はエネルギ吸収ピンの左側面図である。 従来のエネルギ吸収ピンによる上昇部が生じた制限荷重を示す図である。 (a)ないし(c)は、スプールとエネルギ吸収ピンとの焼付きの発生メカニズムを説明する図である。
符号の説明
1…シートベルト装置、2…車両シート、3…シートベルトリトラクタ、4…シートベルト、6…タング、7…バックル、8…フレーム、9…スプール、9a…軸方向穴、10…減速度感知機構、11…ロック機構、12…トーションバー、13…スプリング機構、14…スパイラルスプリング、15…パウル、16…ロッキングベース、16a…凹部、16a1…底部、17…ロックギヤ、19…エネルギ吸収ピン、19a…軸部、19a1…部分、19b…頭部、19b1…係合面、19d…芯材、19e…潤滑剤コーティング層

Claims (6)

  1. シートベルトを巻き取るスプールと、通常時前記スプールとともに回転しかつ緊急時にシートベルト引出し方向の回転が阻止されて前記スプールと相対回転を生じるロッキング部材を有するロック機構と、前記スプールと前記ロッキング部材とに設けられて前記スプールと前記ロッキング部材との相対回転時に前記シートベルトにかかる荷重を制限するエネルギ吸収ピンとを少なくとも備えているシートベルトリトラクタにおいて、
    前記エネルギ吸収ピンの表面に潤滑剤コーティング層が形成されていることを特徴とするシートベルトリトラクタ。
  2. 前記エネルギ吸収ピンは、前記スプールの穴に嵌入される軸部と前記ロッキング部材に係合する頭部とを有するとともに、前記スプールの穴に嵌入される前記軸部の少なくとも一部の外周面に、前記潤滑剤コーティング層が形成されていることを特徴とする請求項1記載のシートベルトリトラクタ。
  3. シートベルトを巻き取るスプールと、通常時前記スプールとともに回転しかつ緊急時にシートベルト引出し方向の回転が阻止されて前記スプールと相対回転を生じるロッキング部材を有するロック機構と、前記スプールと前記ロッキング部材とに設けられて前記スプールと前記ロッキング部材との相対回転時に前記シートベルトにかかる荷重を制限するエネルギ吸収ピンとを少なくとも備えているシートベルトリトラクタにおいて、
    前記エネルギ吸収ピンは、前記スプールの穴に嵌入される軸部と前記ロッキング部材に係合する頭部とを有するとともに、前記スプールの穴の内周面または前記スプールの穴に嵌入される前記軸部の少なくとも一部の外周面の少なくとも一方に、前記潤滑コーティング剤が塗布されていることを特徴とするシートベルトリトラクタ。
  4. 前記ロッキング部材に係合する、前記エネルギ吸収ピンの前記頭部の係合面が、湾曲面に形成されていることを特徴とする請求項2または3記載のシートベルトリトラクタ。
  5. 前記スプールの回転がトーションバーを介して前記ロッキング部材に伝達されることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1記載のシートベルトリトラクタ。
  6. シートベルトを巻き取るシートベルトリトラクタと、このシートベルトリトラクタから引き出されたシートベルトに摺動自在に支持されたタングと、このタングが係脱可能に係合されるバックルとを少なくとも備え、緊急時にシートベルトリトラクタによって前記シートベルトの引出しが阻止されることで乗員を拘束するシートベルト装置において、
    前記シートベルトリトラクタは、請求項1ないし5のいずれか1記載のシートベルトリトラクタであることを特徴とするシートベルト装置。
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