JP4308072B2 - シートベルト巻取り装置 - Google Patents

シートベルト巻取り装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4308072B2
JP4308072B2 JP2004123252A JP2004123252A JP4308072B2 JP 4308072 B2 JP4308072 B2 JP 4308072B2 JP 2004123252 A JP2004123252 A JP 2004123252A JP 2004123252 A JP2004123252 A JP 2004123252A JP 4308072 B2 JP4308072 B2 JP 4308072B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ball
pipe
ring gear
gear
seat belt
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004123252A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005306111A (ja
Inventor
勉 寺崎
一誠 礒永
健一 斎藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2004123252A priority Critical patent/JP4308072B2/ja
Publication of JP2005306111A publication Critical patent/JP2005306111A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4308072B2 publication Critical patent/JP4308072B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Automotive Seat Belt Assembly (AREA)

Description

本発明は、パイプの一端に設けられたガス発生器から発生するガスの圧力により、当該パイプ内に設けられたピストンを介して当該パイプ内に設けられたボールを移動させ、当該パイプの他の一端側に設けられたボール出口から排出されるボールにより、プリテンション用ギアとスプールに結合したギアとを係合させてプリテンションギアを回転させることによりプリテンションをかける方式のプリテンショナを有するシートベルト巻取り装置に関する。
乗用車において急激な加減速が発生した際に乗員を保護するものとしてシートベルトが設けられているが、このシートベルトには、乗用車の衝突時の事故が予測された場合に、乗員がシートベルトを装着している状態より、さらにシートベルトを巻取り、乗員をシートベルトに強力な力で拘束するためのプリテンショナが設けられる場合がある。
プリテンショナには、種々の方式のものが使用されているが、その一つの方式として、パイプの一端に設けられたガス発生器から発生するガスの圧力により、当該パイプ内に設けられたピストンを介して当該パイプ内に設けられたボールを移動させ、当該パイプの他の一端側に設けられたボール出口から排出されるボールにより、プリテンション用ギアとスプールに結合したギアとを係合させてプリテンションギアを回転させることによりプリテンションをかけるものがある(例えば特許文献1参照)。
この方式のプリテンショナを備えたシートベルト巻取り装置の構成を図8に示す分解斜視図を参照して説明する。
ベースフレーム1の中には、略円筒状のスプール2が収納されており、スプール2には図示されないシートベルトが巻き付けられている。よって、スプール2の回転によりシートベルトの巻取り、巻き戻しが行われる。スプール2はトーションバー3を軸としており、トーションバー3の一端は2つのロック機構4、5を介してリテーナ6に支持されている。
スプール2の一端にはギア7が設けられており、このギア7がリターンスプリングカバー8内のギアと係合している。よって、スプール2は、リターンスプリングカバー8内のリターンスプリングによって、シートベルトを巻き取る方向に付勢されている。
このような基本構造を有するシートベルト巻取り装置に、プリテンショナが設けられている。以下、プリテンショナの構成を説明する。プリテンショナカバー9とプリテンショナプレート10の間には、パイプ11がトラック状に設けられており、そのパイプ11の一端にはガス発生器12が取り付けられている。そして、パイプ11の内部にはストッパスプリング13、ピストン14、複数のボール15が設けられている。パイプ11の他端近傍の内側部分は切り欠かれてボール出口50を形成しており、他端にはガイドブロック16が嵌め込まれている。
プリテンショナカバー9には2つのピン17が設けられており、それに、リングギア18が嵌め込まれて保持されている。このリングギア18はトラック状のパイプ11の周回内側に配置されている。そして、リングギア18の外歯とパイプ11の切り欠かれていない内壁の間に、ボール15のボール出口50にある最先端のものが挟まって拘束されている。
一方、スプール2においてはギア19にピニオン20が嵌り込んでおり、このピニオン20はリングギア18の内側に配置されている。通常の状態では、リングギア18とピニオン20は係合していないが、後に詳しく説明するように、ガス発生器12からガスが発生した場合には、その圧力により、ピストン14を介してボール15が押され、ボール15に押されてリングギア18を保持するピン17が折れて、リングギア18がフリーとなった後、ボール15に押されてボール出口50とは反対側に移動してピニオン20と係合する。そして、その状態でリングギア18は、さらにボール15によって外歯がガイドブロック16側に押されて回転し、ピニオン20を介してスプール2を回転させる。このようにしてシートベルトにプリテンションがかけられる。
特開2002−12127号公報
シートベルト巻取り装置は、上記したプリンテンショナの作動後のEA(エネルギ吸収:Energy Absorption)時に、シートベルトを繰り出す方向にピニオン20が逆回転させられることになり、ボール15の存在によってこのピニオン20に噛み合う状態が維持されるリングギア18はボール15をパイプ11内に押し戻すことになる。このとき、パイプ11内にはガスが残存していることからボール15はパイプ11から出ようとする。このため、ボール15がリングギア18の歯でパイプ11内に押し戻され、その後、リングギア18の歯が離れるとこのボール15はガスの残圧で押し出されてリングギア18の次の歯に衝突し、再びパイプ11に戻されるという動作を繰り返すことになる。また、ボール15が押し出されて歯に衝突する際にリングギア18はボール15で押されてピニオン20に噛み合うことから、ボール15の衝突力がリングギア18からピニオン20に伝わってしまう。その結果、EA時においてシートベルトがリトラクタから引き出される際にシートベルトに及ぼされる、引き出しを規制する方向の力が一定にならなくなってしまう。
このため、図9に示すようにコイルスプリング33の付勢力でリングギア18を強制的にピニオン20から離すことも考えられるが、このようなコイルスプリング33を用いると、リングギア18が回転したときにコイルスプリング33がリングギア18から外れてしまう可能性があり、確実にリングギア18をピニオン20から離すことができない。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、EA時においてシートベルトがリトラクタから引き出される際にシートベルトに及ぼされる、引き出しを規制する方向の力を一定にすることが確実にできるシートベルト巻取り装置の提供を目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、パイプ(例えば実施形態におけるパイプ11)の一端に設けられたガス発生器(例えば実施形態におけるガス発生器12)から発生するガスの圧力により、当該パイプ内に設けられたピストン(例えば実施形態におけるピストン14)を介して当該パイプ内に設けられたボール(例えば実施形態におけるボール15)を移動させ、当該パイプの他の一端側に設けられたボール出口(例えば実施形態におけるボール出口50)から排出されるボールにより、プリテンション用ギア(例えば実施形態におけるリングギア18)とスプール(例えば実施形態におけるスプール2)に結合したギア(例えば実施形態におけるピニオン20)とを係合させて前記プリテンション用ギアを回転させることによりプリテンションをかける方式のプリテンショナ(例えば実施形態におけるプリテンショナPT)を有するシートベルト巻取り装置であって、前記プリテンション用ギアは、ギア本体部(例えば実施形態におけるギア本体部51)から軸方向にスリーブ部(例えば実施形態におけるスリーブ部52)が突設されてなるとともに、該スリーブ部がトーションバー(例えば実施形態におけるトーションバー53)で押圧されることによって前記ボール出口側に付勢されることを特徴としている。
請求項1に係る発明によれば、プリテンション用ギアは、ギア本体部から軸方向に突設されたスリーブ部がトーションバーで押圧されることでボール出口側に付勢されることになるため、EA時においてシートベルトがリトラクタから引き出される際に、ギア本体部をスプールに結合したギアから強制的に離すことができる。したがって、EA時においてシートベルトがリトラクタから引き出される際にシートベルトに及ぼされる、引き出しを規制する方向の力を一定にすることができる。しかも、トーションバーでプリテンション用ギアのスリーブ部を押圧するため、プリテンション用ギアが回転してもこれらが外れてしまうことがない。したがって、EA時においてシートベルトがリトラクタから引き出される際にシートベルトに及ぼされる、引き出しを規制する方向の力を確実に一定にすることができる。また、スリーブ部をトーションバーで押圧する構造であり、狭い空間に配置できるので、設計が容易である。
以下、本発明の一実施形態のシートベルト巻取り装置を主に図1〜図7を参照しつつ図8に示す従来との相違部分を中心に説明する。なお、図8に示す従来と同様の部分には同一の符号を付して説明する。図1はプリテンショナPTの断面図であり、図2はそのうちの一部を示す斜視図である。
図8に示す従来と同様のピン17によって支持されたリングギア18の図1に示す外歯18aによって最先端のボール15aがボール出口50の近傍で止められており、それにつながって複数のボール15がトラック状のパイプ11中に入れられている。最後端のボール15bに接して球状のピストン14がパイプ11中に設けられている。このピストン14は、ボール15とは反対側がスプリング13によって付勢され、ボール15をボール出口50側つまり先端側に押し付けている。ボール15としては鋼球が用いられ、ピストン14としてはシリコーンのボールが用いられている。
パイプ11におけるボール15の出側は、リングギア18側が切り欠かれてボール出口50を構成しており、このボール出口50にリングギア18の外径側の一部が入り込むようになっている。また、パイプ11の先端部には、アルミ材からなるガイドブロック16が嵌め込まれ、支持板21にビス22を介して固定されている。なお、ビス22は、パイプ11を支持板21に固定する役割も果たしている。23、24はプリテンショナカバー17の構成部であり、構成部23はパイプ11を拘束する。構成部24には、パイプ11から排出されたボール15を受け入れるため円弧状に凹むボール受け部25が形成されている。
この状態では、前述のように、リングギア18は図8に示す従来と同様のピン17によってプリテンショナカバー9に支持されており、ピニオン20の内歯20bはスプール2のギア19に嵌り込んでいるので、リングギア18の内歯18bとピニオン20の外歯20aは噛み合っておらず、プリテンショナPTはスプール2の回転に何ら影響を及ぼしていない。
そして、本実施形態において、リングギア18は、図3に示すように、外歯18aおよび内歯18bが形成されたギア本体部51に、これと同軸をなして軸方向外側に突出する円筒状のスリーブ部52が一体的に突設されている。
また、リングギア18のスリーブ部52のボール出口50とは反対側にトーションバー53が設けられている。このトーションバー53は、図4にも示すように、スリーブ部52よりも大径の円弧状をなす湾曲部55と、湾曲部55の両端から湾曲部55と略直交するようにして湾曲部55の凹方向に突出する一対の脚部56とを有しており、これら脚部56が、スリーブ部52に対し反対側に向けられるとともに構成部23と構成部24およびパイプ11とに係止される。この状態でトーションバー53は湾曲部55の略中央位置でスリーブ部52の外径側に当接する。なお、トーションバー53はリングギア18がプリテンショナカバー9に支持された状態では基本的には付勢力を発生させず、リングギア18がこの位置からボール出口50とは反対に移動することでスリーブ部52で押されて変形すると、トーションバー53はリングギア18を押圧してこれをボール出口50側に付勢する。
ガス発生器12からパイプ11内にガスが発生すると、そのガスの圧力によりピストン14が押され、その力はボール15に伝達されて、リングギア18の外歯18aをガイドブロック16側に押す。それにより、図8に示す従来と同様のピン17が切断され、リングギア18はフリーの状態となる。すると、ガスの力で押し出されたボール15がパイプ11の内面とリングギア18の隣り合う外歯18a間の谷間との間を通過するようにガイドブロック16の方向に移動する。このとき、リングギア18はボール15から図1の右下側つまりボール出口50から離れる方向に押す力を受け、トーションバー53を変形させながら右下側に移動する。すると、リングギア18の内歯18bとピニオン20の外歯20aとが噛み合う状態となる。
この状態でボール15はパイプ11の内面とリングギア18の隣り合う外歯18a間の谷間との隙間を通り、外歯18aをガイドブロック16側に押すことでリングギア18を回転させながらボール受け部25に落下する。そして、次のボール15がリングギア18の外歯18aを押して、さらにリングギア18を回転させながらボール受け部25に落下する。これにより、リングギア18の内歯18bに噛み合うピニオン20を介してスプール2が回転する。このようにしてシートベルトにプリテンションがかけられる。
ガイドブロック16は、リングギア18との隙間をなるべくボール15の直径に近く保って、ボール15とリングギア18が接触する範囲を大きくする役割を果たす。
図1に示されるように、パイプ11の最先端部には切欠きが設けられておらず、その部分にガイドブロック16が嵌め込まれており、パイプ11とガイドブロック16が一体となってビス22により支持板21に固定されている。よって、パイプ11とガイドブロック16が一体となった部分の剛性は大きく、どちらの方向の力に対しても容易に変形しない。また、ビス22は焼き入れや材質の選定により充分な強度を有するものを使用することができる。
図2に示すように支持板21は直角に折り曲げられた構造をしており、折り曲げられた部分に、ビス22によりパイプ11とガイドブロック16が固定される。折り曲げられていない部分は、図8に示す従来と同様のプリテンショナカバー9に密着するようにされ、図2に示される穴にねじが通ることにより、プリテンショナカバー9とプリテンショナプレート10が締め付けられるときに、パイプ11に押されてプリテンショナカバー9に密着し固定される。支持板21を強度の強い材料で製作することにより、支持板21の変形も防止できる。
なお、本実施形態においては、パイプ11とガイドブロック16を固定する固定部材としてビス22を使用しているが、ビス以外にも固定部材であれば何でも使用することができ、例えば、リベット、圧入ピンや棒状の部材を、接着剤により抜け落ちないように挿着してもよい。
次に、上記プリテンショナPTにおけるガイドブロック16について詳細に説明する。図7は本発明に係るプリテンショナPTのガイドブロック16の詳細図である。(A)は側面図であり、(B)は正面図であり、(C)は裏面図であり、(D)は底面図であり、(E)は一部断面斜視図である。
ガイドブロック16は、先端が斜めにカットされた円柱状であり、その斜面がガイド面となっている。このガイド面は、図7(B)に分かりやすく示すように、第1のガイド面164と第2のガイド面163とからなる。第1のガイド面164は、ガイドブロック16の上端部においてリングギア18とほぼ同心の円弧状に形成されており、プリテンショナ作動時に、パイプ11から射出されたボール15が衝突する(図7(E)参照)。一方、第2のガイド面163は平面状であって、リングギア18からは徐々に遠ざかるようになっている。
ガイドブロック16の側面161には、ガイド面の幅方向に沿って貫通する貫通穴165が形成されている。この貫通穴165は、図7(A)に分かり易く示すように、ほぼ第2のガイド面163の下側においてくり貫かれている。この貫通穴165により、第2のガイド面163の大半は薄い板状となっており、同ガイド面163は剛性が低くなっている。一方、第1のガイド面164は、ガイドブロック16自身の側壁部がバックアップする形となって剛性が高い。
図7(C)に示すガイドブロック16の裏面と貫通穴165間には、ボルト孔169が形成されている。このボルト孔169には、上記ビス22が入る。図7(D)に示すガイドブロック16の底面167には、窪み167aが形成されている。
ガイドブロック16のより詳細な作用について説明する。図5は、図1のプリテンショナPTの作動中の状態を示す断面図である。図6は、図1及び図5のプリテンショナPTのボールスタック時のガイドブロックの変形状態を示す拡大図である。
図5には、上述したように、ガス発生器12からガスが発生し、このガス圧によりピストン14が押され、その力によりボール15が駆動して、リングギア18の内歯18bとピニオン20の外歯20aがトーションバー53の付勢力に抗して噛み合っている状態が示されている。ピストン14により押された最も先のボール15aは、最初円弧状の第1のガイド面164上に衝突して滑り、次いで第2のガイド面163を通過し、ボール受け部25に落下する。
ボール15が通過する際、第1のガイド面164は円弧状で剛性が高いので、ボール15はこの第1のガイド面164上を滑って移動する。通常作動状態では、ガイドブロック16のガイド面によりボール15の通路が規制されるので、パイプ11とリングギア18間に余分なスペースが存在せず、リングギア18がパイプ11側に余分に変位しない。したがって、リングギア18とピニオン20の噛み合いが的確になり、プリテンションパワーの効率が向上する。
次に、EA時の動作について説明する。EA時には、図6に示すように、リングギア18はスプール2の回転とともに時計回りに回転する。このとき、パイプ11のボール出口50付近にあるボール15がパイプ11内に引き込まれようとする。このときボールスタックが起こった場合は、ガイドブロック16とリングギア18の外歯18a間でボール15が挟まれる。このときは、ガイドブロック16の第2のガイド面163が、挟まれたボール15及びリングギア18の外歯18aに押される。第2のガイド面163は剛性が低いので、この押される力により図6に2点鎖線で示すように潰れ、ボール15の通過する、あるいは外れて落下するスペースが確保される。
また、プリンテンショナPTの作動後のEA時に、シートベルトを繰り出す方向にピニオン20が逆回転させられ、ボール15の存在によってこのピニオン20に噛み合う状態が維持されるリングギア18がボール15をパイプ11内に押し戻すとき、パイプ11内にはガスが残存していることからボール15はパイプ11から出ようとする。このため、ボール15がリングギア18の外歯18aでパイプ11内に押し戻され、その後、リングギア18のこの外歯18aが離れると、このボール15はガスの残圧で押し出されてリングギア18の次の外歯18aに衝突し、再びパイプ11に戻されるという動作を繰り返すことになる。
このとき、リングギア18がボール15に押されてピニオン20に噛み合ってしまうと、ボール15の衝突力がリングギア18からピニオン20に伝わってしまい、EA時においてシートベルトがリトラクタから引き出される際にシートベルトに及ぼされる、引き出しを規制する方向の力が一定にならなくなってしまうことになるが、本実施形態においては上記のようにトーションバー53がリングギア18のスリーブ部52に当接してリングギア18の内歯18bとピニオン20の外歯20aとの噛み合いを解除するようにリングギア18をボール出口50側に付勢する。
よって、パイプ11に戻されるボール15がリングギア18とパイプ11の内面との間を通過すると、トーションバー53の付勢力でリングギア18がパイプ11のボール出口50側に移動することになって、リングギア18の内歯18bとピニオン20の外歯20aとの噛み合いが解除される。そして、このボール15がガスの残圧で押し出されてリングギア18の外歯18aに衝突してもトーションバー53の付勢力でリングギア18がピニオン20に噛み合うことを防止する。このようにして、EA時においてシートベルトがリトラクタから引き出される際に、リングギア18のギア本体部51の内歯18bをピニオン20から強制的に離すことができる。
したがって、EA時においてシートベルトがリトラクタから引き出される際にシートベルトに及ぼされる、引き出しを規制する方向の力を一定にすることができる。しかも、トーションバー53でリングギア18のスリーブ部52を押圧するため、リングギア18が回転してもこれらが外れてしまうことがない。したがって、EA時においてシートベルトがリトラクタから引き出される際にシートベルトに及ぼされる、引き出しを規制する方向の力を確実に一定にすることができる。また、スリーブ部52をトーションバー53で押圧する構造であり、狭い空間に配置できるので、設計が容易である。
本発明の一実施形態のシートベルト巻取り装置におけるプリテンショナの断面図である。 図1に示したプリテンショナの一部を示す斜視図である。 図1に示したプリテンショナの要部を示す平面図である。 図1に示したプリテンショナに用いられるトーションバーを示す平面図である。 図1のプリテンショナの作動中の状態を示す断面図である。 図1及び図5のプリテンショナのボールスタック時のガイドブロックの変形状態を示す拡大図である。 本発明に係るプリテンショナのガイドブロックの詳細図である。(A)は側面図であり、(B)は正面図であり、(C)は裏面図であり、(D)は底面図であり、(E)は一部断面斜視図である。 従来のプリテンショナを有するシートベルト巻取り装置を示す分解斜視図である。 EA時のリングギアのピニオンからの噛み合い解除方法を説明するための図である。
符号の説明
2 スプール
11 パイプ
12 ガス発生器
14 ピストン
15 ボール
18 リングギア(プリテンション用ギア)
20 ピニオン(ギア)
50 ボール出口
51 ギア本体部
52 スリーブ部
53 トーションバー
PT プリテンショナ

Claims (1)

  1. パイプの一端に設けられたガス発生器から発生するガスの圧力により、当該パイプ内に設けられたピストンを介して当該パイプ内に設けられたボールを移動させ、当該パイプの他の一端側に設けられたボール出口から排出されるボールにより、プリテンション用ギアとスプールに結合したギアとを係合させて前記プリテンション用ギアを回転させることによりプリテンションをかける方式のプリテンショナを有するシートベルト巻取り装置であって、
    前記プリテンション用ギアは、ギア本体部から軸方向にスリーブ部が突設されてなるとともに、該スリーブ部がトーションバーで押圧されることによって前記ボール出口側に付勢されることを特徴とするシートベルト巻取り装置。
JP2004123252A 2004-04-19 2004-04-19 シートベルト巻取り装置 Expired - Fee Related JP4308072B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004123252A JP4308072B2 (ja) 2004-04-19 2004-04-19 シートベルト巻取り装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004123252A JP4308072B2 (ja) 2004-04-19 2004-04-19 シートベルト巻取り装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005306111A JP2005306111A (ja) 2005-11-04
JP4308072B2 true JP4308072B2 (ja) 2009-08-05

Family

ID=35435368

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004123252A Expired - Fee Related JP4308072B2 (ja) 2004-04-19 2004-04-19 シートベルト巻取り装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4308072B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4915612B2 (ja) * 2006-05-10 2012-04-11 タカタ株式会社 シートベルトリトラクタ及びシートベルト装置
JP5126575B2 (ja) * 2007-05-01 2013-01-23 オートリブ ディベロップメント エービー ウェビング巻取り装置
JP5108666B2 (ja) * 2008-07-23 2012-12-26 株式会社東海理化電機製作所 ウェビング巻取装置
JP5270248B2 (ja) 2008-08-01 2013-08-21 タカタ株式会社 プリテンショナー、これを有するシートベルトリトラクタおよびこれを備えたシートベルト装置
US8770506B2 (en) 2010-07-06 2014-07-08 Autoliv Asp, Inc. High seal retractor pretensioner piston
JP5637763B2 (ja) * 2010-08-06 2014-12-10 タカタ株式会社 プリテンショナ、シートベルトリトラクタ、シートベルト装置、およびプリテンショナの組立方法
JP7324651B2 (ja) * 2019-08-09 2023-08-10 Joyson Safety Systems Japan合同会社 プリテンショナ、リトラクタ及びシートベルト装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005306111A (ja) 2005-11-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6722600B2 (en) Seat belt retractor
JP4138652B2 (ja) シートベルトプリテンショナ装置
JP4907249B2 (ja) シートベルトリトラクタ及びシートベルト装置
US10017150B2 (en) Seat belt retractor and seat belt apparatus
EP1911638A1 (en) Webbing retractor, method of controlling webbing retractor, and vehicle
US9884607B2 (en) Seat belt retractor and seat belt device
USRE47450E1 (en) Seat belt retractor and seat belt apparatus having the same
CN106080497B (zh) 座椅安全带卷收器及座椅安全带装置
JP2006327556A (ja) シートベルトリトラクタおよびこれを備えたシートベルト装置
KR20070090908A (ko) 웨빙 권취장치
JPWO2010084687A1 (ja) シートベルト用リトラクター
JP2013035444A (ja) シートベルトのリトラクタ装置及びシートベルト装置
JP4632277B2 (ja) シートベルト巻取り装置
JP2017218083A (ja) ウェビング巻取装置
JP4308072B2 (ja) シートベルト巻取り装置
US20060237569A1 (en) Seatbelt retractor
US7661712B2 (en) Seat belt retractor
US20130233958A1 (en) Webbing retractor
US20020038834A1 (en) Seatbelt retractor
JP4956371B2 (ja) シートベルトリトラクタおよびこれを備えているシートベルト装置
US7874589B2 (en) Seat belt retractor
JP3886687B2 (ja) シートベルトプリテンショナー
JPH11192923A (ja) シートベルトリトラクタ
JP2019214258A (ja) プリテンショナ、リトラクタ及びシートベルト装置
JP3935359B2 (ja) シートベルト巻取り装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061128

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090216

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090421

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090430

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120515

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees