JP2010100093A - 音声出力統合装置および音声出力統合方法 - Google Patents

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竜治 黒崎
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Abstract

【課題】同時に提示された複数の提示情報を容易に認識することができる音声出力統合装置および音声出力統合方法を提供することを課題とする。
【解決手段】複数の提示情報を提示する情報提示制御部15と、情報提示制御部15により複数の提示情報が同時に提示された場合に、同時に提示された複数の提示情報が統合できるか否かを判別し、統合できる場合には同時に提示された複数の提示情報を統合した提示情報を生成する統合判断部18と、統合判断部18で生成された提示情報を音声により出力するスピーカ19とで構成される。
【選択図】図1

Description

本発明は、音声により提示される複数の提示情報を統合して出力する音声出力統合装置および音声出力統合方法に関する。
従来、この種の技術としては、例えば以下に示す文献に記載されたものが知られている(特許文献1参照)。この文献には、鳴動により警報を発するブザーを、スピードメータ、タコメータ等を備えたメータ及び障害物警報装置に共用の構成とし、複数の警報が同時に発生した場合には、障害物検出機能の異常警告、当該車両の後方障害物との接近警告、自動変速機のリバースレンジへの変速処理、及びその他の警告(例えば燃料切れ警告)の順次にて、ブザーを鳴動して警報を発する技術が記載されている。
特開2000−168476
しかし、上記従来の技術では、複数の警報が同時に発生した場合には、予め設定された優先順位にしたがって順次乗員に提示されるので、乗員はすべての提示内容(警報)を迅速かつ正確に認識することは極めて困難であった。
そこで、本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、同時に提示された複数の提示情報を容易に認知させることができる音声出力統合装置および音声出力統合方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、提示手段により複数の提示情報が同時に提示された場合に、複数の提示情報が統合できるか否かを判別し、統合できる場合には同時に提示された複数の提示情報を統合した提示情報を音声により出力することを特徴とする。
本発明によれば、統合された提示情報をユーザが聞き取ることで、同時に提示された複数の提示情報を容易に認知させることができる。
以下、図面を用いて本発明を実施するための最良の実施例を説明する。
図1は本発明の実施例1に係る音声出力統合装置の構成を示す図である。図1に示す実施例1の音声出力統合装置は、提示する情報の情報源となる車載カメラ11、レーダ装置12、車速センサ13、車載ナビゲーションシステム14と、各種情報源から与えられる情報に基づいて各種提示情報を生成制御する情報提示制御部15と、単一文言DB(データベース)16や統合文言DB(データベース)17に基づいて情報提示制御部15で生成された各種提示情報を単一または統合して音声による出力制御を行う統合判断部18と、この統合判断部18による制御の下に音声で提示情報を出力するスピーカ19とを備えて構成されている。
車載カメラ11は、自車両の前後部やドアミラー等に設置され、自車両前後や左右両側方などの自車両周囲の画像を撮影し、その画像データを情報提示制御部15に供給する。
レーダ装置12は、自車両周囲の所定の走査エリアに電磁波を走査して走査エリア内に存在する物体を検知し、物体の検知情報を情報提示制御部15に供給する。
車速センサ13は、自車両の走行速度を検出する。
車載ナビゲーションシステム14は、GPS等で検出した自車両の位置情報や経路案内の情報、自車両周辺の地図情報などを情報提示制御部15に供給する。
情報提示制御部15は、情報提示手段として機能する前方障害物情報提示部51、後方障害物情報提示部52ならびに追越車両情報提示部53を備え、これらの情報提示部を統括管理して制御する。情報提示制御部15は、プログラムに基づいて各種動作処理を制御するコンピュータに必要な、CPU、記憶装置、入出力装置等の資源を備えた例えばマイクロコンピュータ等により実現され、上記車載カメラ11、レーダ装置12、車速センサ13で得られた各種情報を入力し、入力した各種情報ならびに予め内部に保有する制御ロジック(プログラム)に基づいて提示情報を生成する。
前方障害物情報提示部51は、例えば車載カメラ11で撮影される自車両前方左右の画像の情報や、レーダ装置12による物体検知情報、車速センサ13による自車両の走行速度に基づいて、図2に示すように自車両20に対して自車両前方の符号A、B、Cで示す方向に他車両等の障害物が存在している状況が発生したか否かを検出し、障害物が存在している状況が発生している場合には、自車両と障害物との距離や相対速度を推定する。前方障害物情報提示部51は、推定された距離や相対速度に基づいて、「前方に車両があります」、「前方に注意して下さい」、「減速して下さい」、「車線変更しないで下さい」等の前方の障害物に対する提示情報を統合判断部18に出力する。
後方障害物情報提示部52は、例えば車載カメラ11で撮影される自車両後方左右の画像の情報や、レーダ装置12による物体検知情報、車速センサ13による自車両の走行速度に基づいて、図2に示すように自車両20に対して自車両後方の符号D、E、Fで示す方向に他車両等の障害物が存在している状況が発生したか否かを検出し、障害物が存在している状況が発生している場合には、自車両と障害物との距離や相対速度を推定する。後方障害物情報提示部52は、推定された距離や相対速度に基づいて、「後方に車両があります」、「後方に注意して下さい」「車線変更できません」等の後方の障害物に対する提示情報を統合判断部18に出力する。
追越車両情報提示部53は、例えば車載カメラ11で撮影される自車両後方左右の画像の情報や、レーダ装置12による物体検知情報、車速センサ13による自車両の走行速度に基づいて、図2に示すように自車両20に対して自車両後方左右の符号D、Fで示す方向の隣接車線で自車両を追い越そうとしている後方車両が存在するか否かを検出し、追い越し車両が存在する場合には、「左右後方に追い越し車両があります」、「追い越し車両に注意して下さい」、「車線変更できません」等の提示情報を統合判断部18に出力する。
上記各情報提示部から出力される提示情報には、提示する優先順位が予め設定されている。ここで、優先順位が高い順(優先順位1→優先順位2→優先順位3)に、「警報」(優先順位1)、「注意喚起」(優先順位2)、「情報提供」(優先順位3)と呼ぶことにし、上記各情報提示部から出力される提示情報の内、「減速して下さい」や「車線変更できません」等の提示情報は優先順位1の「警報」とし、「…に注意して下さい」等の情報提示は優先順位2の「注意喚起」とし、「…(障害物)があります」等は優先順位3の「情報提供」とする。
車載ナビゲーションシステム14は、情報提示手段として機能し、「この先右折して下さい」等の経路案内に関する提示情報を統合判断部18に出力する。ここで、車載ナビゲーションシステムから統合判断部18に出力される提示情報は、上記前方障害物情報提示部51、後方障害物情報提示部52、追越車両情報提示部53から統合判断部18に出力される提示情報の優先順位に係わらず提示の必要性が高いので、単一または統合して必ず提示する。
統合判断部18は、上記前方障害物情報提示部51、後方障害物情報提示部52、追越車両情報提示部53から与えられた各提示情報を、提示情報の優先順位や方向に基づいて単一で提示もしくは統合して提示し、単一の場合には単一文言DB16に予め登録されている文言を選択し、統合する場合には統合文言DB17に予め登録されている文言を選択して提示情報を統合する。
次に、本装置における提示情報の具体的な提示例について説明する。
先ず、提示情報が単一の場合には、単一文言DB16から対応する文言が選択抽出されて、音声によりスピーカ19から提示情報が出力される。提示する情報に関する方向が例えば図2に示す符号Bで示す方向では、車載カメラ11、レーダ装置12、車速センサ13で取得された情報に基づいて前方に障害物として例えば他車両が検出され、その車両と自車両との車間距離が予め設定された第1の所定距離以上である場合には、情報提供(優先順位3)の「前方に車両があります」といった提示情報が出力され、車間距離が第1の所定距離未満でかつ第2の所定距離(<第1の所定距離)以上である場合には、注意喚起(優先順位2)の「前方に注意してください」といった提示情報が出力され、車間距離が第2の所定距離未満でかつ第3の所定距離(<第2の所定距離)以上である場合には、警報(優先順位1)の「減速してください」といった提示情報が出力される。また、車載ナビゲーションシステム14からの経路の案内指示としては、例えば「この先右折です」といった提示情報が出力される。
次に、提示情報が複数で、かつそれらの提示情報の優先順位が同一である場合には、統合文言DB17から対応する文言が選択抽出されて、スピーカ19から音声で統合された提示情報が出力される。
提示する複数の情報に関する方向が例えば図2に示す符号A,Cで示す方向では、車載カメラ11、レーダ装置12、車速センサ13で取得された情報に基づいて前方に障害物として例えば他車両が検出され、その車両と自車両との車間距離が予め設定された第1の所定距離以上である場合には、情報提供(優先順位3)の「前方左右に車両があります」といった統合された提示情報が出力され、車間距離が第1の所定距離未満でかつ第2の所定距離以上である場合には、注意喚起(優先順位2)の「前方左右に注意してください」といった統合された提示情報が出力され、車間距離が第2の所定距離未満でかつ第3の所定距離以上である場合には、警報(優先順位1)の「車線変更しないでください」といった統合された提示情報が出力される。また、前方に障害物として例えば他車両が検出され、その車両と自車両との車間距離が予め設定された第1の所定距離以上であり、かつ車載ナビゲーションシステム14からの経路の案内指示として右折が指示された場合には、「前方左方向に車両があります、この先右折です」といった統合された提示情報が出力される。
次に、提示情報が複数で、かつそれらの提示情報の優先順位が異なり、さらにそれらの提示情報の状況がお互いに影響しない場合には、単一文言DB16から対応する文言が選択抽出されて、スピーカ19から音声で優先順位の最も高い提示情報のみが出力される。例えば図2の符号Fで示す後方斜め右方向に第1の他車両が存在し、この第1の他車両と自車両との車間距離が第1の所定距離未満でかつ第2の所定距離以上であるという、優先順位2(注意喚起)の提示情報と、例えば図2の符号Bで示す前方に第2の他車両が存在し、この第2の他車両と自車両との車間距離が第2の所定距離未満でかつ第3の所定距離以上であるという、優先順位1(警報)の提示情報との2つの提示情報が同時に発生した場合には、より優先順位の高い符号Bで示す前方に係わる提示情報として「減速してください」という提示情報が出力される。
次に、提示情報が複数で、かつそれらの提示情報の優先順位が異なり、さらにそれらの提示情報の状況がお互いに影響しあう場合には、統合文言DB17から対応する文言が選択抽出され、優先順位の低い提示情報が優先順位の高い提示情報を修飾することで複数の提示情報が統合されてスピーカ19から音声で出力される。例えば図2の符号Eで示す後方に第1の他車両が存在し、この第1の他車両と自車両との車間距離が第1の所定距離未満でかつ第2の所定距離以上であるという、優先順位2(注意喚起)の提示情報と、例えば図2の符号Bで示す前方に第2の他車両が存在し、この第2の他車両と自車両との車間距離が第2の所定距離未満でかつ第3の所定距離以上であるという、優先順位1(警報)の提示情報との2つの提示情報が同時に発生した場合には、優先順位2の「後方に注意してください」という提示情報が優先順位1の「減速してください」という提示情報を修飾して統合し、「後方に注意して、減速してください」といった提示情報が出力される。
一方、提示情報に車載ナビゲーションシステム14からの経路案内等の提示情報が含まれる場合には、車載ナビゲーションシステム14からの提示情報は提示の必要性が高いので、修飾することなく統合して出力する。例えば図2の符号Cで示す前方斜め右方向に他車両が存在し、この他車両と自車両との車間距離が第1の所定距離未満でかつ第2の所定距離以上であるという、優先順位2(注意喚起)の提示情報と、車載ナビゲーションシステム14からの経路の案内指示として右折指示が同時に発生した場合には、「前方右方向の車両に注意しながら、この先右折です」といった統合された提示情報が出力される。また、例えば図2の符号Cで示す前方斜め右方向に他車両が存在し、この他車両と自車両との車間距離が第2の所定距離未満でかつ第3の所定距離以上であるという、優先順位1(警報)の提示情報と、車載ナビゲーションシステム14からの経路の案内指示として右折指示が同時に発生した場合には、「現在、車線変更できません。安全を確認した上でこの先右折です」といった統合された提示情報が出力される。
以上説明した2つの情報提示が同時に発生した際の出力例を図3に示す。図3において、異なる優先順位の提示情報がお互いに影響しあう場合を()内に記載している。
なお、上記実施例では2つの提示情報の出力例を示したが、勿論3つ以上の提示情報を統合して出力するようにしてもよく、例えば図2の符号B,Cに示す方向に優先順位1の2つの提示情報(「車線変更しないでください」、「減速してください」)に相当する他車両が存在し、かつ図2の符号Eで示す方向に優先順位2の1つの提示情報(「後方に注意してください」)に相当する他車両が存在するような状況では、これらの3つの提示情報を統合して、例えば「後方に注意して、車線変更せずに減速してください」といった統合した提示情報が出力される。
このように、上記実施例においては、複数の提示情報が同時に発生し、かつそれらの提示情報の提示の優先順位が同じレベルの場合、もしくは提示の優先順位が異なるがお互いに影響しあう場合には、複数の提示情報を統合して音声出力することで、ユーザは容易に提示情報を認知することが可能となり、迅速に提示情報の内容を運転操作に反映させることができる。複数の提示情報を統合する際に、提示情報の優先順位に応じて、「…注意してください」や「…しないでください」といった文言を変えることで、ユーザに提示情報の重要度を容易に認知させることが可能となる。提示情報に含まれる方向の情報が統合できる場合には、例えば「前方左右」というように出力することで、提示情報に含まれる方向の情報を容易に認知させることが可能となる。提示情報によりユーザが行うべき行動が同一ならば、例えば前方に優先順位1に相当する距離に他車両が存在するという提示情報と、車速が所定速度以上であるという場合には、これらの提示情報によりユーザは車速を低下させる行動(運転操作)が必要となるので、これらの提示情報を統合して「減速してください」といった提示情報を出力することで、ユーザは迅速に車両を減速させることが可能となり、即座に次に行うべき行動に移行することが可能となる。
優先順位の異なる複数の提示情報が同時に発生し、かつそれらがお互いに影響し合わない場合には、優先順位の最も高い提示情報のみを出力することで、ユーザにとって最も必要な提示情報を認知することが可能となる。
一方、優先順位の異なる複数の提示情報が同時に発生し、かつそれらがお互いに影響しあう場合には、優先順位の低い提示情報が優先順位の高い提示情報を修飾するようにして複数の提示情報を統合して出力することで、優先順位の高い提示情報を強調させつつ、優先順位の低い提示情報も認知させることができる。これにより、優先順位の低い提示情報の状況に影響を与えることなく優先順位の高い提示情報に対処することが可能となる。
また、車載ナビゲーションシステム14からの経路案内等にかかわる提示情報がある場合には、他の提示情報とともに必ず出力することで、ユーザの利便性と安全性の双方を両立させることが可能となる。
なお、上記実施例の構成要件と、特許請求の範囲における構成要件との対応関係は以下の通りである。車載カメラ11、レーダ装置12、車速センサ13ならびに情報提示制御部15が提示手段を、統合判断部18が統合手段を、スピーカ19が出力手段を構成する。
本発明の実施例1に係る音声出力統合装置の構成を示す図である。 提示情報に含まれる方向を示す図である。 提示情報を組み合わせた際の出力例を示す図である。
符号の説明
11…車載カメラ
12…レーダ装置
13…車速センサ
14…車載ナビゲーションシステム
15…情報提示制御部
16…単一文言DB
17…統合文言DB
18…統合判断部
19…スピーカ

Claims (5)

  1. 複数の提示情報を提示する提示手段と、
    前記提示手段により複数の提示情報が同時に提示された場合に、前記同時に提示された複数の提示情報が統合できるか否かを判別し、統合できる場合には前記同時に提示された複数の提示情報を統合した提示情報を生成する統合手段と、
    前記統合手段で生成された前記提示情報を音声により出力する出力手段と
    を有することを特徴とする音声出力統合装置。
  2. 複数の提示情報に方向に関する情報が含まれている場合には、それぞれの提示情報に含まれる方向に関する情報を統合した提示情報を生成する
    ことを特徴とする請求項1に記載の音声出力統合装置。
  3. 前記複数の提示情報の提示の優先順位が異なり、かつそれらの提示情報が関連しない提示情報である場合には、優先順位が最も高い提示情報のみを出力する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の音声出力統合装置。
  4. 前記複数の提示情報の提示の優先順位が異なり、かつそれらの提示情報が関連する提示情報である場合には、優先順位が高い提示情報に優先順位が低い提示情報が含まれた提示情報を生成する
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の音声出力統合装置。
  5. 複数の提示情報が同時に提示された場合に、前記同時に提示された複数の提示情報が統合できるか否かを判別し、統合できる場合には前記同時に提示された複数の提示情報を統合した提示情報を生成し、生成した提示情報を音声により出力する
    ことを特徴とする音声出力統合方法。
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