JP4877650B2 - 車載用ナビゲーション装置 - Google Patents

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本発明は、車載用ナビゲーション装置に関するものである。
車両の走行に伴ってGPS(Global Positioning System:全地球測位システム)等により現在位置を検出し、その現在位置を表示器上に道路地図と共に表示して、出発地から目的地までの適切な経路を設定し、表示器や音声出力装置などによって案内する車載用ナビゲーション装置は、ユーザの効率的で安全な運転に貢献している。
車載用ナビゲーション装置には、「急カーブ」,「合流」,「踏切」などのような、走行時により注意を必要とする地点にさしかかった際に、ユーザに警告を発する機能が含まれているものがある。
例えば、車両の走行前方にあるカーブを安全に通過できるか否かを判定し、安全に通過できない状態を判定すると、運転者に警告音を発生させる車両用カーブ走行警告装置で、車両が減速状態にあるときは警告の発生を緩和させ、また警告音の発生中に車両が安全な走行状態に移行したとき直ちに警告音の発生を停止させ、さらに警告レベルが前回の警告レベルと同じであるとき同一内容の警告の発生を行わないようにするものが考案されている(特許文献1参照)。
また、飲酒状態や居眠り状態のような危険な状態のまま運転者が運転を継続することをできるだけ防止することができるナビゲーション装置が考案されている(特許文献2参照)。
特開平11−316899号公報 特開2005−024507号公報
上記の従来技術では、「急カーブ警告」,「合流警告」,「踏切警告」などは、ドライバの「運転への集中度」に関わらず一律の判定基準で警告を発する。このため、運転に集中していないドライバに対し、警告の種類や頻度が不足し、警告のタイミングも遅れる。また単純に警告の種類や頻度を増やしたり、警告のタイミングを早めると、ドライバは煩わしさを感じたり違和感を受けてしまうという問題がある。
特許文献2の例では、飲酒運転や居眠り運転という行為は、法規で禁止されている、行ってはならない行為であり、「行わない方が望ましい」行為は防止の対象として含まれていない。
「行わない方が望ましい」行為として、「片手運転」が挙げられる。「片手運転」はドライバが車両の運転と同時に、携帯電話の操作,喫煙や飲食,車載機器の操作,探し物(例:高速道路の通行券、財布),同乗している子供の世話のような「運転以外の行為」を行っている状態で、運転への集中度が低下している可能性が高い。しかしながら、従来の車載用ナビゲーション装置では「片手運転」に対して警告を行うものはない。
片手運転とは一般的に、ドライバがステアリングを両手で握っていない状況のことであるが、ステアリングを両手で把持しているか否かは、ステアリングに取り付けた感圧センサ等により検出できる。しかしステアリングを両手で把持していないだけで、ドライバに警告を発しては、ドライバに煩わしさを感じさせてしまう。
上記問題を背景として、本発明の課題は、ドライバの運転状態に応じて片手運転に対する適切な警告を行う車載用ナビゲーション装置を提供することにある。
課題を解決するための手段および発明の効果
上記課題を解決するための車載用ナビゲーション装置は、車両の操舵ハンドルの把持状態を検出する把持状態検出手段と、該把持状態検出手段により操舵ハンドルが片手で把持されていることが検出され、かつ、予め定められた不正片手運転識別条件が充足される場合にのみ、不正片手運転が発生したと認識する不正片手運転認識手段と、該不正片手運転が認識された場合に、予め定められた不正片手運転対応処理を行う不正片手運転対応処理実行手段と、を備えることを前提とする。
本発明は、操舵ハンドルの把持状況だけでなく、各種センサからの信号により車両の運転状況も判定条件(不正片手運転識別条件)に加え、「ステアリングを両手で把持すべき運転状況下での片手運転」である不正片手運転を確実に検出し、予め定められた不正片手運転対応処理を行うものである。上記構成によって、車載用ナビゲーション装置によって、今まではできなかった、「片手運転」に対して警告等の不正片手運転対応処理を、ドライバの運転の集中度に応じて行うことが可能となる。
また、本発明の車載用ナビゲーション装置は、車両の車速を検出する車速検出手段を備え、不正片手運転認識手段が参照する不正片手運転識別条件において、不正片手運転が発生したと識別するための必要条件に、車速が予め定められた車速閾値を上回る車速条件が含まれるように構成することもできる。
車速によっては、片手運転を許容してもよい場合もある。上記構成によって、ドライバが運転への集中度が低下している可能性が高い「片手運転」にのみ不正片手運転対応処理を行うので、不要な警告等を行ってドライバに煩わしさを感じさせることはなくなる。
また、本発明の車載用ナビゲーション装置は、車両の現在位置を検出する位置検出手段と、渋滞情報を取得する渋滞情報取得手段と、を備え、不正片手運転認識手段が参照する不正片手運転識別条件において、不正片手運転が発生したと識別するための必要条件に、車両の現在位置が渋滞情報で渋滞とされる道路区間外にある非渋滞条件が含まれるように構成することもできる。
渋滞時はノロノロ運転の場合や、停止とノロノロ運転を繰り返す場合等、様々な状況があり、非渋滞時とでは車両の周囲の状況が大きく異なる。不正片手運転を識別するための必要条件に非渋滞条件を含むことで、より適確に不正片手運転を識別することができる。上記構成によって、ドライバが運転への集中度が低下している可能性が高い「片手運転」にのみ不正片手運転対応処理を行うので、ドライバに煩わしさを感じさせることはなくなる。
また、本発明の車載用ナビゲーション装置は、車両の車速を検出する車速検出手段を備え、不正片手運転認識別手段が参照する不正片手運転識別条件において、不正片手運転が発生したと識別するための必要条件に、車両の現在位置が渋滞情報が示す渋滞道路の区間外であって、車速が予め定められた非渋滞時車速閾値を上回るか、又は、渋滞道路の区間内であって、車速が非渋滞時車速閾値とは異なる予め定められた渋滞時車速閾値を上回るか、のいずれかを充足する車速条件が含まれるように構成することもできる。
渋滞時と非渋滞時とでは車速の閾値を異なる値とすることができる。渋滞時は車両の周囲の状況に大きな変化が生じない場合が多い。よって、渋滞時車速閾値は非渋滞時車速閾値より大きい値に設定することができる。上記構成によって、操舵ハンドルの把持状況だけでなく、渋滞かどうかという車両の運転状況も判定条件に加えて、ドライバが運転への集中度が低下している可能性が高い「片手運転」である不正片手運転を確実に認識することが可能となる。
また、本発明の車載用ナビゲーション装置は、把持状態検出手段による操舵ハンドルの把持状態が片手把持であることを検出し始めてからの片手把持継続時間を測定する片手把持継続時間測定手段と、渋滞情報を取得する渋滞情報取得手段と、を備え、不正片手運転認識別手段が参照する不正片手運転識別条件において、不正片手運転が発生したと識別するための必要条件に、車両の現在位置が渋滞情報が示す渋滞道路の区間外であって、片手把持継続時間が予め定められる非渋滞時継続時間閾値を上回るか、又は、渋滞道路の区間内であって、片手把持継続時間が予め定められる非渋滞時時間閾値とは異なる渋滞時継続時間閾値を上回るか、のいずれかを充足する片手把持継続時間条件が含まれるように構成することもできる。
渋滞時と非渋滞時とでは片手把持継続時間の閾値を異なる値とすることができる。ドライバは渋滞中の疲労を避けるために片手運転を行うこともある。よって、渋滞時時間閾値は非渋滞時時間閾値よりも大きい値に設定することができる。上記構成によって、まず、単に操舵ハンドルの把持状態が片手把持であることだけではなく、その片手把持継続時間を不正片手運転識別条件に含め、さらに、渋滞かどうかという車両の運転状況も判定条件に加えることで、ドライバが運転への集中度が低下している可能性が高い「片手運転」である不正片手運転を確実に認識することが可能となる。
また、本発明の車載用ナビゲーション装置は、操舵ハンドルの操舵角度を検出する操舵角度検出手段を備え、不正片手運転認識手段が参照する不正片手運転識別条件において、不正片手運転が発生したと識別するための必要条件に、操舵角度が予め定められる閾値を下回ることを充足する操舵角度条件が含まれるように構成することもできる。
例えば右左折時等は操舵ハンドルを大きく回すため、操舵ハンドルを持ちかえるので片手運転は不可避となる。上記構成によって、片手運転とならざるを得ない状態では不正片手運転と認識しないので、不要な警告等を行ってドライバに煩わしさを感じさせることはなくなる。
また、本発明の車載用ナビゲーション装置は、車両のシフトレバーのポジションを検出するシフトレバーポジション検出手段を備え、不正片手運転認識手段が参照する不正片手運転識別条件において、不正片手運転が発生したと識別するための必要条件に、シフトレバーポジションが後退ポジションにないことを充足するシフトレバーポジション条件が含まれるように構成することもできる。
車庫入れ等の車両後退時には、半身になって車両の後方の状況を確認しながら操舵ハンドルを操作するので、片手(右ハンドル車の場合は概ね右手)での操作となることが多い。上記構成によって、片手運転とならざるを得ない状態では不正片手運転と認識しないので、不要な警告等を行ってドライバに煩わしさを感じさせることはなくなる。
また、本発明の車載用ナビゲーション装置は、把持状態検出手段による操舵ハンドルの把持状態が片手把持であることを検出し始めてからの片手把持継続時間を測定する片手把持継続時間測定手段と、車両の運転に関係する運転関連装置の操作を検出する操作検出手段と、を備え、不正片手運転認識手段が参照する不正片手運転識別条件において、不正片手運転が発生したと識別するための必要条件に、把持状態検出手段による操舵ハンドルの把持状態が片手把持であることを検出し始めてから運転関連装置の操作が検出されるまでの片手把持継続時間が、予め定められた許容時間を超えることを充足する運転関連装置操作条件が含まれるように構成することもできる。
車両の運転に関係する運転関連装置(後述)の操作を行うために、片手運転とならざるを得ない状況になることもある。上記構成によって、片手運転とならざるを得ない状態では不正片手運転と認識しないので、不要な警告等を行ってドライバに煩わしさを感じさせることはなくなる。
また、本発明の車載用ナビゲーション装置における運転関連装置は、シフトレバー、灯火装置、ウィンカー、警告ホーン、ワイパーのうちの少なくとも一つを含むように構成することもできる。
上記構成によって、これら運転関連装置を操作するために片手運転となった場合には、不正片手運転と認識しないので、不要な警告等を行ってドライバに煩わしさを感じさせることはなくなる。
また、本発明の車載用ナビゲーション装置は、基準時間と、その基準時間内に検出された片手把持継続時間の累計との比である平均片手運転率を算出する平均片手運転率算出手段を備え、不正片手運転認識手段が参照する不正片手運転識別条件において、不正片手運転が発生したと識別するための必要条件に、平均片手運転率が予め定められる閾値を上回ることを充足する平均片手運転率条件が含まれるように構成することもできる。
ドライバによっては、短い周期で片手運転と両手運転を繰り返す場合がある。この場合、単に片手把持継続時間とその閾値との比較では不正片手運転を認識できないこともあり得る。上記構成によって、片手運転と両手運転を繰り返す癖のあるドライバに対しても不正片手運転を認識することが可能となる。また、意図的に片手把持継続時間の閾値ぎりぎりまで片手運転を行い、一旦両手運転に戻り、再び片手運転を行うといった行為も不正片手運転と認識することができる。
また、本発明の車載用ナビゲーション装置における不正片手運転対応処理実行手段は、不正片手運転に対する警告報知を行う警告報知手段を含むように構成することもできる。
上記構成によって、ドライバに対して不正片手運転であること、すなわち運転への集中度の低下を認識させ、運転に集中すべく注意を喚起することが可能となる。
また、本発明の車載用ナビゲーション装置における不正片手運転対応処理実行手段は、運転関連装置以外の予め定められた車載機器の使用を制限する処理を不正片手運転対応処理として実行するように構成することもできる。
上記構成によって、ドライバは、不正片手運転を行うと車載用ナビゲーション装置や音響映像機器等の車載機器の使用が制限されてしまうので、両手運転を行わざるを得なくなり、その結果、運転に集中して不正片手運転を行わないようになる。
また、本発明の車載用ナビゲーション装置は、道路情報を含む電子地図データを、各道路上の接近警告対象物の位置情報とともに記憶する地図データ記憶手段と、電子地図データ上にて車両の走行方向前方に接近警告対象物が存在する場合において、該車両の現在位置から接近警告対象物までの距離が予め定められた接近警告閾距離未満となった場合に接近警告情報を出力する接近警告情報出力手段、とを備え、不正片手運転対応処理実行手段は、不正片手運転対応処理として、接近警告対象物出力手段が採用する接近警告閾距離の値を、通常時よりも拡大する接近警告閾距離拡大処理を実行するように構成することもできる。
上記構成によって、不正片手運転時は運転に集中していないと見なされるので、接近警告閾距離を拡大、すなわち、接近警告を通常よりも早めに行うことで、ドライバに運転に集中するように注意を喚起することが可能となる。
また、本発明の車載用ナビゲーション装置における接近警告対象物は急カーブ、踏切、経路案内時に走行方向選択指示がなされる分岐点であるように構成することもできる。
急カーブ、踏切、分岐点(合流点も含む)は、走行上注意を要する地形あるいは地点であったり、目的地へ到達するための重要な目標点である。上記構成によって、接近警告を通常よりも早めに行うことで、ドライバを運転に集中するように誘導し、当該地点を安全に通行でき、進路を間違えることを防ぐことが可能となる。
以下、本発明の車載用ナビゲーション装置を、図面を参照しながら説明する。図1は車載用ナビゲーション装置(以下、ナビゲーション装置と略称)100の構成を示すブロック図である。ナビゲーション装置100は、GPSレシーバ1,車速センサ2,旋回速度センサ3,操作部22,VICSレシーバ23,交通情報受信部24,音声発生部25,スピーカ26,表示部27,LAN(Local Area Network)I/F(インターフェース)28,およびこれらが接続されたCPU81等を含む制御回路80(図2参照)等を備えている。
GPSレシーバ1は、GPSからの信号(GPS信号)を受信するもので、そのGPS信号を基に、GPS演算部81aにおいて車両の現在位置(GPS座標)および車両の走行方位が演算される。少なくとも2個のGPSからGPS信号を受信できれば、GPSに対してGPS信号の送信要求を送信してからGPS信号を受信するまでに要した時間と、静止衛星であるGPSの位置とから車両の現在位置と走行方位を求めることができる。
旋回速度センサ3はジャイロスコープとも呼ばれ、回転角速度で表される車両の旋回速度を検出するものである。旋回速度センサ3で検出されたデータを基に、旋回速度演算部81cにおいて旋回速度が演算される。
本発明の位置検出手段に相当するGPSレシーバ1,旋回速度センサ3は、各々が性質の異なる誤差を持っているため、各々補完しながら使用するように構成されている。また、車両の走行距離を検出する距離センサ、方位や傾きを検出する地磁気センサ等と併用してもよい。さらに、ステアリング舵角センサ6や各転動輪の車輪センサ例えば車速センサ2等を用いてもよい。
車速センサ2は周知のロータリエンコーダ等の回転検出部を含み、例えば車輪取り付け部付近に設置されて車輪の回転を検出してパルス信号として制御回路80に送るものである。制御回路80では、CPU81の車速度演算部81bにおいてその車輪の回転数を車両の速度に換算して、車両の現在位置から所定の場所までの予想到達時間を算出したり、車両の走行区間毎の平均車速を算出する。なお、車速センサ2が本発明の車速検出手段に相当する。
制御回路80は、図2のように、通常のコンピュータとして構成されており、周知のCPU81,ROM82,RAM83,入出力回路であるI/O84,A/D変換部86,描画部87,時計IC88,フラッシュメモリ89,およびこれらの構成を接続するバスライン85が備えられている。CPU81は、HDD21に記憶されたナビプログラム21pおよびデータにより制御を行う。また、HDD21へのデータの読み書きの制御はCPU81によって行なわれる。また、CPU81からHDD21に対してデータの読み書きの制御ができなくなった場合のために、ROM82にナビゲーション装置100として必要最低限の動作を行うためのプログラムを記憶しておいてもよい。
図1のように、CPU81には、GPS演算部81a,車速度演算部81b,旋回速度演算部81c,マップマッチング部81d,経路案内部81e,片手運転判定部81fが含まれている。これらは、それぞれ、CPU81において実行されるナビプログラム21pに含まれる処理の一部であって、一定周期あるいはイベントとリガ等の所定のタイミングにより実行される。なお、CPU81(片手運転判定81f部)が本発明の不正片手運転認識手段,不正片手運転対応処理実行手段,片手把持継続時間測定手段,平均片手運転率算出手段に相当する。
図2において、A/D変換部86は周知のA/D(アナログ/デジタル)変換回路を含み、例えば位置検出器1などから制御回路8に入力されるアナログデータをCPU81で演算可能なデジタルデータに変換するものである。
描画部87は、HDD21等に記憶された地図データ21m(後述),表示用のデータや表示色のデータから表示部27に表示させるための表示画面データを生成する。
時計IC88はリアルタイムクロックICとも呼ばれ、CPU81からの要求に応じて時計・カレンダーのデータを送出あるいは設定するものである。CPU81は時計IC88から日時情報を取得する。また、GPSレシーバ1で受信したGPS信号に含まれる日時情報を用いてもよい。また、CPU81に含まれるリアルタイムカウンタを基にして日時情報を生成してもよい。取得された日時情報は、例えば走行履歴管理に用いられる。
HDD21には、ナビプログラム21pの他に位置検出の精度向上のためのいわゆるマップマッチング用データ、道路の接続を表した道路データを含む地図データベースである地図データ21mが記憶される。地図データ21mは、表示用となる所定の地図画像情報を記憶するとともに、リンク情報やノード情報等を含む道路網情報を記憶する。リンク情報は、各道路を構成する所定の区間情報であって、位置座標、距離、所要時間、幅員、車線数、制限速度等がリンク属性に含まれる。また、ノード情報は、交差点(分岐路)等を規定する情報であって、位置座標、右左折車線数、接続先道路リンク、距離コスト等から構成される。また、リンク間接続情報には、通行の可不可を示すデータなどが設定されている。なお、地図データ21mが本発明の地図データ記憶手段に相当する。
また、HDD21には経路案内の補助情報や娯楽情報、その他にユーザが独自にデータを書き込むことができ、ユーザデータ21uとして記憶される。また、ナビゲーション装置100の動作に必要なデータや各種情報はデータベース21dとしても記憶される。
ナビプログラム21p,地図データ21m,ユーザデータ21u,およびデータベース21dは、図示しない読取装置を用いて記憶媒体(図示せず)によりそのデータの追加・更新を行うことが可能である。記憶媒体は、そのデータ量からCD−ROMやDVDを用いるのが一般的であるが、例えばメモリカード等の他の媒体を用いてもよい。また、外部ネットワークを介してデータをダウンロードする構成を用いてもよい。
フラッシュメモリ89には、ナビゲーション装置100の動作に必要な情報およびデータが記憶されている。なお、フラッシュメモリ89は、ナビゲーション装置100がオフ状態になっても記憶内容が保持されるようになっている。また、フラッシュメモリ89の代わりにナビゲーション装置100の動作に必要な情報およびデータをHDD21に記憶してもよい。さらに、ナビゲーション装置100の動作に必要な情報およびデータをフラッシュメモリ89とHDD21に分けて記憶してもよい。
図1に戻り、操作部22は、例えば表示部27と一体になったタッチパネルもしくはメカニカルなスイッチが用いられる。タッチパネルは、表示部27の画面上にガラス基盤と透明なフィルムにスペーサと呼ばれる隙間を介してX軸方向、Y軸方向に電気回路が配線され、フィルム上をユーザがタッチすると、押された部分の配線がショートして電圧値が変わるため、これを2次元座標値(X,Y)として検出する、いわゆる抵抗膜方式が広く用いられる。その他に、周知のいわゆる静電容量方式を用いてもよい。メカニカルスイッチの他に、マウスやカーソル等のポインティングデバイスを用いてもよい。また、リモコン端末により操作可能とする構成としてもよい。
また、マイクおよび音声認識ユニット(いずれも図示せず)を用いて種々の指示を入力する構成としてもよい。これは、マイクから入力された音声信号を、音声認識ユニットにおいて周知の隠れマルコフモデル等の音声認識技術により処理を行い、その結果に応じた操作コマンドに変換するものである。
VICSレシーバ23は、例えば道路に沿って設けられた送信機(図示せず)から出力される光ビーコン、または電波ビーコンによってVICS(Vehicle Information and Communication System:道路交通情報通信システム)センタ(図示せず)から道路交通情報を受信、あるいはFM多重放送を受信するための装置である。VICSレシーバ23で受信した交通情報は交通情報受信部24によって渋滞中の道路の番号(例えばリンク番号)が抽出され、その道路番号が経路案内部81eに送られる。経路案内部81eでは案内経路およびその周辺に渋滞中の道路があれば、その情報をスピーカ26あるいは表示部27により報知する。なお、交通情報受信部24が本発明の渋滞情報取得手段に相当する。
スピーカ26は周知の音声合成回路を含む音声発生部25に接続され、ナビプログラム21pの指令によってフラッシュメモリ89あるいはHDD21に記憶されるデジタル音声データが音声発生部25においてアナログ音声に変換されたものが送出される。なお、音声合成の方法には、音声波形をそのままあるいは符号化して蓄積しておき必要に応じて繋ぎ合わせる録音編集方式、文字入力情報からそれに対応する音声を合成するテキスト合成方式などがある。
表示部27は周知のカラー液晶表示器で構成され、ドット・マトリックスLCD(Liquid Crystal Display)およびLCD表示制御を行うための図示しないドライバ回路を含んで構成されている。ドライバ回路は、例えば、画素毎にトランジスタを付けて目的の画素を確実に点灯させたり消したりすることができるアクティブマトリックス駆動方式が用いられ、制御回路80(描画部87)から送られる表示指令および表示画面データに基づいて表示を行う。また、表示部27として有機EL(ElectroLuminescence:電界発光)表示器,プラズマ表示器を用いてもよい。
なお、音声発生部25,スピーカ26,および表示部27が本発明の警告報知手段,接近警告情報出力手段に相当する。
LAN I/F28は車内LAN29を介して他の車載機器やセンサとのデータの遣り取りを行うためのインターフェース回路である。また、LAN I/F28を介して車速センサ2等のセンサあるいはスイッチからのデータ取り込みを行ってもよい。
このような構成を持つことにより、ナビゲーション装置100は、制御回路80のCPU81によりナビプログラム21pが起動されると、ユーザが操作部22の操作によって、表示部27上に表示されるメニュー(図示せず)から目的地経路を表示部27に表示させるための経路案内処理を選択した場合、次のような処理を実施する。
すなわち、まず、ユーザは目的地を探索する。目的地の探索方法は、例えば、地図上の任意の地点を指定する方法,目的地の所在する地域から探索する方法,目的地の電話番号から探索する方法,五十音表から目的地の名称を入力して探索する方法,あるいはユーザがよく利用する施設としてフラッシュメモリ89に記憶されているものから探索する方法などがある。目的地が設定されると、CPU81のマップマッチング部81dにより車両の現在位置が求められ、該現在位置を出発地として目的地までの最適な案内経路を求める処理が行われる。そして、表示部27上の道路地図に案内経路を重ねて表示し、経路案内部81eによりユーザに適切な経路を案内する。このような自動的に最適な案内経路を設定する手法は、ダイクストラ法等の手法が知られている。また、表示部27およびスピーカ26の少なくとも一方によって、操作時のガイダンスや動作状態に応じたメッセージの報知を行う。
また、ナビゲーション装置100には、シフトレバーポジションセンサ4,ステアリング把持センサ5aおよび5b,ステアリング舵角センサ6,照明灯スイッチ7,ウィンカスイッチ8,警告ホーンスイッチ9,ワイパースイッチ10,およびイグニッションスイッチ13からの出力信号が受信可能に接続される。
シフトレバーポジションセンサ4は車両のシフトレバー12(図3参照)の位置を検出するためのもので、シフトレバーポジションに応じた信号(電圧値あるいはデータ値等)が制御回路80に入力される。制御回路80では、その信号を基にシフトポジションを判定する。なお、シフトレバーポジションセンサ4が本発明のシフトレバーポジション検出手段に相当する。
ステアリング把持センサ5aおよび5bは、操舵ハンドル(以下、ステアリングとも称する)11(図3参照)の把持状態を検出するためのもので、例えば圧力センサ,タッチセンサあるいはメカニカルスイッチで構成される。操舵ハンドル11が握られたときのセンサあるいはスイッチの状態の変化を検出することで把持状態を検出する。また、ドライバの皮膚温度を検出する皮膚温度センサや皮膚電位を検出する皮膚電位センサを用いてもよい。また、ステアリング把持センサ5aおよび5bは、例えば、図3のような、正しい運転姿勢が維持され、運転時の疲労が少ないといわれている、いわゆる「10時10分」の位置に取り付けられる。ステアリング把持センサ5aおよび5bがスイッチの場合は、操舵ハンドル11が把持されるとスイッチがON状態となる。また、センサの場合は、操舵ハンドル11が把持されセンサの出力電圧が所定の値を超えた場合にON状態と判定する。なお、ステアリング把持センサ5a,5bが本発明の把持状態検出手段に相当する。
ステアリング舵角センサ6は、図4のように、操舵ハンドル軸11aに設けられて、例えば回転トランスの一種であるレゾルバが用いられ、操舵ハンドル11の操舵角度(回転角度)を電気信号に変換するものである。制御回路80では、この電気信号を基に所定の演算を行い、操舵ハンドル11の回転角度を求める。なお、ステアリング舵角センサ6が本発明の操舵角度検出手段に相当する。
図1に戻り、照明灯スイッチ7は、例えばウィンカレバーに組み込まれ、車幅灯や前照灯の点灯/消灯を行うためのものである。制御回路80には、例えば、OFF,車幅灯ON,前照灯ON,前照灯の光軸位置(ロービーム/ハイビーム)等の照明灯スイッチ7の状態が入力される。また、車両の室内に設置されたルームランプや読書灯のスイッチを照明灯スイッチ7に含めてもよい。
ウィンカスイッチ8は、例えばステアリングコラムにレバースイッチ(ウィンカレバー)として設けられ、ウィンカ(方向指示器)の動作を行うためのものである。制御回路80には、例えば、OFF,左折位置,右折位置等のウィンカスイッチ8の状態が入力される。
警告ホーンスイッチ9は、例えば、図3のように操舵ハンドル11に設けられ、他の車両に対する合図・警告を行うためのものである。制御回路80には、例えば、ON/OFF等の警告ホーンスイッチ9の状態が入力される。
図1に戻り、ワイパースイッチ10は、例えばステアリングコラムにレバースイッチとして設けられ、ワイパーの動作の動作を行うためのものである。制御回路80には、例えば、OFF,間欠,Lo,Hi等のワイパースイッチ10の状態が入力される。
なお、照明灯スイッチ7,ウィンカスイッチ8,警告ホーンスイッチ9,およびワイパースイッチ10が本発明の操作検出手段に相当する。
図5を用いて片手運転に関する処理の流れを説明する。なお、本処理はナビプログラム21pに含まれ、ナビプログラム21pの他の処理とともに繰り返し実行される。図1においては、片手運転判定部81fに含まれる。片手運転に関する処理は、片手運転検出処理(S11),不正片手運転認識処理(S12),および不正片手運転対応処理(S13)により構成される。なお、図5では、片手運転に関する処理以外の、ナビプログラム21pの処理については省略してある。
図6を用いて、図5のステップS11に相当する片手運転検出処理について説明する。まず、平均片手運転率算出タイミングである場合(S31:Yes)、RAM83あるいはフラッシュメモリ89に領域が確保される片手運転累積カウンタおよび基準時間カウンタをリセットする(S32)。
平均片手運転率算出タイミングは、以下のいずれを用いてもよい。
(1)イグニッションスイッチ13(図1参照)が、OFF状態からON状態に変化したとき。
(2)車両の走行している道路が非渋滞道路である場合に、車両が発進したとき。
(3)車両の走行している道路が非渋滞道路から渋滞道路となったとき。
(4)車両の走行している道路が渋滞道路から非渋滞道路となったとき。
次に、ステアリング把持センサ5aおよび5bの把持状態を取得する(S33)。ステアリング把持センサ5aおよび5bがON状態である場合(S34:Yes)、両手運転すなわち片手運転でないと判定される(S40)。このとき、片手運転累積カウンタの値に片手運転カウンタの値を加える(S41)。また、RAM83あるいはフラッシュメモリ89に領域が確保される片手運転フラグをクリアする。そして、RAM83あるいはフラッシュメモリ89に領域が確保される片手運転カウンタをリセットする(S42)。
一方、ステアリング把持センサ5aおよび5bの少なくとも一方がON状態でない場合(S34:No)、車速センサ2から車速データを取得する(S35)。取得した車速の値が0km/hである場合(S36:Yes)、車両は停止しており運転状態にないので片手運転でないと判定され、上述のようなステップS40〜S42の処理を実行する。
一方、取得した車速の値が0km/hでない場合(S36:No)、片手運転であると判定される(S37)。このとき、片手運転フラグをセットする。また、片手運転カウンタを更新(インクリメント)する(S38)。
最後に、基準時間カウンタを更新(インクリメント)する(S39)。
図7を用いて、図5のステップS12に相当する不正片手運転認識処理について説明する。上述の片手運転検出処理において片手運転と判定されなかった場合(S50:No)は本処理を実施せず、片手運転と判定されて片手運転フラグがセットされた場合(S50:Yes)のみ、以下の処理を実施する。
(不正片手運転識別条件:操舵角度条件)
まず、ステアリング舵角センサ6の状態を取得する。そして、操舵ハンドル11の操舵角度が例えば90°のような所定値を超える場合(S51:Yes)は、右左折あるいは方向転換を行っているために操舵ハンドル11を持ち替えていると見なして、正当な片手運転と判定する(S60)。ステップS60では、RAM83あるいはフラッシュメモリ89に領域が確保される不正片手運転フラグをクリアする。
(不正片手運転識別条件:シフトレバーポジション条件)
操舵ハンドル11の操舵角度が所定値を超えない場合(S51:No)は、シフトレバーポジションセンサ4の状態を取得する。そして、シフトレバーポジションが後退ポジションにある場合(S52:Yes)は、ドライバが後方確認のため体を大きく捻って車両後方を見ている可能性が高いので、正当な片手運転と判定する(S60)。
(不正片手運転識別条件:運転関連装置操作条件)
シフトレバーポジションが後退ポジションにない場合(S52:No)は、シフトレバーポジションセンサ4,照明灯スイッチ7,ウィンカスイッチ8,警告ホーンスイッチ9,ワイパースイッチ10の運転関連装置の状態を取得する。そして、これら運転関連装置の状態に変化があったかどうかを調べる。片手運転カウンタが予め定められた許容時間を下回っている状態で、少なくとも一つの運転関連装置の状態に変化があった場合(S53:Yes)、運転に関係する車両装置を操作するための正当な片手運転と判定する(S60)。
また、図8のように、運転関連装置の操作が行われた場合(S71:Yes)に、操作カウンタをクリアし(S72)、それ以外の場合はオバーフローガード付で操作カウンタを更新(インクリメント)する(S73)構成とすれば、片手運転と判定された場合に、操作カウンタが予め定められた値を下回っていれば、運転に関係する車両装置を操作するための正当な片手運転であると判定することができる。
(非渋滞条件:不正片手運転識別条件:片手把持継続時間条件)
図7に戻り、運転関連装置の状態に変化がない場合(S53:No)、VICSレシーバ23および交通情報受信部24を介して取得した渋滞情報と、車両の現在位置とから、車両が現在走行中の道路が渋滞中であるかを調べる。渋滞中でない場合(S54:No)、片手運転カウンタを参照する。片手運転カウンタの値(片手把持継続時間)が予め定められた値である非渋滞時継続時間閾値を下回る場合(S55:Yes)、短時間のため正当な片手運転と判定する(S60)。
(非渋滞条件:不正片手運転識別条件:車速条件)
一方、片手運転カウンタの値(片手把持継続時間)が予め定められた値である非渋滞時継続時間閾値を上回る場合(S55:No)、車速センサ2から車速を取得する。そして、取得した車速が例えば5km/hのような非渋滞時車速閾値を下回る場合(S56:Yes)は、低速走行中であり比較的安全なため、正当な片手運転と判定する(S60)。
一方、取得した車速が非渋滞時車速閾値を上回る場合(S56:No)は、次のステップ(S57)へ進む(詳細は後述)。
(渋滞条件:不正片手運転識別条件:片手把持継続時間条件)
車両が現在走行中の道路が渋滞中であるかを調べ、渋滞中である場合(S54:Yes)、片手運転カウンタを参照する。片手運転カウンタの値(片手把持継続時間)が予め定められた値である渋滞時継続時間閾値を下回る場合(S61:Yes)、短時間のため正当な片手運転と判定する(S63)。ステップS63では、ステップS60と同様に、RAM83あるいはフラッシュメモリ89に領域が確保される不正片手運転フラグをクリアする。
(渋滞条件:不正片手運転識別条件:車速条件)
一方、片手運転カウンタの値(片手把持継続時間)が予め定められた値である渋滞時継続時間閾値を上回る場合(S61:No)、車速センサ2から車速を取得する。そして、取得した車速が例えば20km/hのような渋滞時車速閾値を下回る場合(S62:Yes)は、低速走行中であり比較的安全なため、正当な片手運転と判定する(S63)。
一方、取得した車速が渋滞時車速閾値を上回る場合(S62:No)は、次のステップ(S57)へ進む(詳細は後述)。
(不正片手運転識別条件:平均片手運転率条件)
ステップS57では、基準時間と、その基準時間内に検出された片手把持継続時間の累計との比である平均片手運転率を算出する。平均片手運転率は、片手把持継続時間の累計である片手運転累積カウンタの値を基準時間カウンタの値で割ったものである(両カウンタについては図6参照)。
平均片手運転率が予め定められる所定の値を下回る場合(S58:Yes)は、正当な片手運転と判定する(S60)。一方、平均片手運転率が予め定められる所定の値を上回る場合(S58:No)は、不当な片手運転と判定して、不正片手運転フラグをセットする(S59)。
上述の不正片手運転認識処理においては、不正片手運転識別条件として、操舵角度条件,シフトレバーポジション条件,運転関連装置操作条件,非渋滞条件(不正片手運転識別条件,車速条件),渋滞条件(不正片手運転識別条件,車速条件),および平均片手運転率条件を用いているが、これらの条件の全てを用いる必要はない。例えば、非渋滞条件とシフトレバーポジション条件のみを用いる構成でもよい。この場合、図7の不正片手運転認識処理では、ステップS50が実行された後にステップS52,S55,およびS56のみが実行され、片手運転の正当/不当が判定される。また、上述の不正片手運転識別条件の組み合わせについて、特に制約を設けるものではない。
図9〜図18を用いて、図5のステップS13に相当する不正片手運転対応処理について説明する。
図9は不正片手運転対応処理として不正片手運転に対する警告報知を行う例である。不正片手運転フラグがセットされている場合(S91:Yes)、操舵ハンドル11(図9ではステアリングと表記)を両手で把持するよう警告を行う(S92)。警告は、表示部27に「ハンドルを両手で持って運転に集中して下さい。」というようなメッセージを表示する、あるいは、音声発生部25およびスピーカ26により同様の音声メッセージを送出する、の少なくとも一方により行う。
図10〜図15は、不正片手運転対応処理として接近警告閾距離拡大処理を実行する例である。接近警告情報を出力する条件である接近警告閾距離を通常時よりも拡大するように設定変更するものである。設定内容は、フラッシュメモリ89あるいはHDD21の所定の領域に記憶されている。
図10の例は、不正片手運転フラグがセットされている場合(S111:Yes)、電子地図上の道路において、急カーブと見なす旋回半径を広くするように設定変更する(S112)ものである。こうすることで、両手運転であれば安全に通行することのできるカーブでも、片手運転では急カーブと同様に注意を払って通行しなければならないことをドライバに認識させ、両手運転を習慣付けるように誘導することができる。
そして、図11は、不正片手運転フラグがセットされている場合(S131:Yes)、車両が急カーブに接近した際に、その接近を予告する警告を、通常よりも急カーブの入口から遠い地点で報知するように設定変更する(S132)例である。例えば、通常は急カーブの入口の手前50mで、「この先、急カーブです。」という警告を表示あるいは音声メッセージで報知するものを、急カーブの入口の手前100mで行う。
図12は、不正片手運転フラグがセットされている場合(S151:Yes)、車両が車線の合流地点に接近した際に、その接近を予告する警告を、通常よりも合流地点から遠い地点で報知するように設定変更する(S152)例である。例えば、通常は合流地点の手前30mで、「この先、合流地点です。」という警告を表示あるいは音声メッセージで報知するものを、合流地点の手前60mで行う。
図13は、不正片手運転フラグがセットされている場合(S171:Yes)、車両が踏切に接近した際に、その接近を予告する警告を、通常よりも踏切から遠い地点で報知するように設定変更する(S172)例である。例えば、通常は踏切の手前30mで、「この先、踏切です。」という警告を表示あるいは音声メッセージで報知するものを、踏切の手前60mで行う。
図14は、不正片手運転フラグがセットされている場合(S191:Yes)、経路案内のタイミングを、通常よりも早くする(S192)例である。例えば、通常は右折する交差点(経路案内時に走行方向選択指示がなされる分岐点)の手前30mで、「この先の交差点を右折です。」という経路案内を表示あるいは音声メッセージで報知するものを、その交差点の手前60mで行う。
図15に、経路案内のタイミングを、通常よりも早くする例について表示部27の表示画面例を用いて説明する。急カーブ,合流地点,踏切への接近時の報知についても同様である。車両の現在位置はP(○に▲)で、案内経路はSとする。通常時(両手運転時)は、交差点Xを右折する場合には、交差点Xの手前30mの地点Rで、「この先の交差点を右折です。」という経路案内が報知される。しかし、不当片手運転時は、交差点Xの手前60mの地点Qで、「この先の交差点を右折です。ハンドルを両手で持って運転に集中して下さい。」という経路案内が報知される。
図16は、不正片手運転フラグがセットされている場合(S211:Yes)、運転関連機器以外の車載機器の使用を制限する(S212)例である。図17は、ナビゲーション装置100の操作を制限する例である。この場合、表示部27には図17のようなメッセージが表示され、操舵ハンドル11を両手で把持しない限り通常の画面表示は行われなくなる。また、操作部22からの操作を受け付けないようにしてもよい。
図18を用いて、ナビゲーション装置100以外の車載機器の操作を制限する例について説明する。図18の例では、ナビゲーション装置100には、オーディオ・ビジュアル(以下、AVと略称)機器102が車内LAN29を介してネットワーク接続されている。
AV機器102は、テレビやラジオ放送の受信,CD等の音楽メディアの録音・再生,DVDの再生等を行う周知のものである。入力操作部102dの操作に基づいて、CPU102aの制御により、表示部102eに映像が表示され、音声出力部102f(アンプ,スピーカ等を含む)から音声が送出される。LAN I/F102cはLAN I/F28と同様に車内LAN29を介してナビゲーション装置100等の他の車載機器とのデータの遣り取りを行うためのインターフェース回路である。信号入力部102bは、例えばリモコンセンサとして構成される。リモコンが赤外線方式であれば、信号入力部102bは赤外線受光部を含んで構成される。
不正片手運転フラグがセットされている場合(S211:Yes)におけるAV機器102の使用を制限する方法としては、以下のいずれか一つ以上を用いる。
(1)AV機器の電源をオフ状態とする。
(2)表示部102eの表示を消す。
(3)表示部102eにナビゲーション装置100と同様の警告メッセージを表示する。
(4)表示部102eの輝度やコントラストを変えて見づらくする。
(5)音声出力部102fの音量をゼロレベルにして聞こえなくする。
(6)所定のタイミングで音声出力部102fの音量をランダムな値に変化させて聞きづらくする。
(7)DVD,CD等のメディアの再生時に再生・一時停止をランダムに繰り返す。
(8)入力操作部102dの操作を受け付けない。
(9)信号入力部102b(リモコン信号受信部)で受信した指令信号を受け付けない。
(10)音声出力部102fから、ノイズ等の人間が不快と感じる音を送出する。
ナビゲーション装置100の制御回路80では上記制限を行うための指令信号および表示用データを生成し、車内LAN29を介してAV機器102に送信される。この指令信号を受信したAV機器102では、CPU102aにより実行される制御プログラム(図示せず)において、指令信号に応じた処理を実行する。ユーザが両手運転を行えば、ナビゲーション装置100から上記制限を解除するための指令信号が送られ、AV機器102の動作状態は通常に戻る。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、これらはあくまで例示にすぎず、本発明はこれらに限定されるものではなく、特許請求の範囲の趣旨を逸脱しない限りにおいて、当業者の知識に基づく種々の変更が可能である。
車載用ナビゲーション装置の構成を示すブロック図。 制御回路の構成例を示すブロック図。 ステアリング把持センサの取り付け例を示す図。 ステアリング舵角センサの取り付け例を示す図。 片手運転に関する処理の流れを説明するフロー図。 片手運転検出処理を説明するフロー図。 不正片手運転認識処理を説明するフロー図。 運転関連機器の操作を認識する別例を説明するフロー図。 不正片手運転対応処理として警告報知を行う処理を説明するフロー図。 不正片手運転対応処理としての接近警告閾距離拡大処理を説明するフロー図。 接近警告閾距離拡大処理の別例を説明するフロー図。 接近警告閾距離拡大処理の別例を説明するフロー図。 接近警告閾距離拡大処理の別例を説明するフロー図。 接近警告閾距離拡大処理の別例を説明するフロー図。 経路案内のタイミングを通常よりも早くする画面表示例を示す図。 不正片手運転対応処理として車載機器の使用を制限する処理を説明するフロー図。 車載機器として車載用ナビゲーション装置の使用を制限する場合の画面表示例を示す図。 車載機器としてAV機器の使用を制限する例を説明する図。
符号の説明
1 GPSレシーバ(位置検出手段)
2 車速センサ(車速検出手段)
3 旋回速度センサ(位置検出手段)
4 シフトレバーポジションセンサ(シフトレバーポジション検出手段)
5a,5b ステアリング把持センサ(把持状態検出手段)
6 ステアリング舵角センサ(操舵角度検出手段)
7 照明灯スイッチ(操作検出手段)
8 ウィンカスイッチ(操作検出手段)
9 警告ホーンスイッチ(操作検出手段)
10 ワイパースイッチ(操作検出手段)
21 ハードディスク装置(HDD)
21m 地図データ(地図データ記憶手段)
22 操作部
23 VICSレシーバ
24 交通情報受信部(渋滞情報取得手段)
25 音声発生部(警告報知手段,接近警告情報出力手段)
26 スピーカ(警告報知手段,接近警告情報出力手段)
27 表示部(警告報知手段,接近警告情報出力手段)
80 制御回路
81 CPU(不正片手運転認識手段,不正片手運転対応処理実行手段,片手把持継続時間測定手段,平均片手運転率算出手段)
81f 片手運転判定部
100 車載用ナビゲーション装置

Claims (12)

  1. 車両の操舵ハンドルの把持状態を検出する把持状態検出手段と、
    該把持状態検出手段により前記操舵ハンドルが片手で把持されていることが検出され、かつ、予め定められた不正片手運転識別条件が充足される場合にのみ、不正片手運転が発生したと認識する不正片手運転認識手段と、
    該不正片手運転が認識された場合に、予め定められた不正片手運転対応処理を行う不正片手運転対応処理実行手段と、
    前記車両の現在位置を検出する位置検出手段と、
    渋滞情報を取得する渋滞情報取得手段と、を備え、
    前記不正片手運転認識手段が参照する不正片手運転識別条件において、前記不正片手運転が発生したと識別するための必要条件に、前記車両の現在位置が前記渋滞情報で渋滞とされる道路区間外にある非渋滞条件が含まれることを特徴とする車載用ナビゲーション装置。
  2. 前記車両の車速を検出する車速検出手段を備え、
    前記不正片手運転認識手段が参照する不正片手運転識別条件において、前記不正片手運転が発生したと識別するための必要条件に、前記車速が予め定められた非渋滞時車速閾値を上回る車速条件が含まれる請求項1に記載の車載用ナビゲーション装置。
  3. 前記把持状態検出手段による前記操舵ハンドルの把持状態が片手把持であることを検出し始めてからの片手把持継続時間を測定する片手把持継続時間測定手段と、
    前記不正片手運転認識手段が参照する不正片手運転識別条件において、前記不正片手運転が発生したと識別するための必要条件に、前記車両の現在位置が前記渋滞情報が示す渋滞道路の区間外であって、前記片手把持継続時間が予め定められる非渋滞時継続時間閾値を上回ることを充足する片手把持継続時間条件が含まれる請求項1または請求項2に記載の車載用ナビゲーション装置。
  4. 前記把持状態検出手段による前記操舵ハンドルの把持状態が片手把持であることを検出し始めてからの片手把持継続時間を測定する片手把持継続時間測定手段と、
    前記車両の運転に関係する運転関連装置の操作を検出する操作検出手段と、を備え、
    前記不正片手運転認識手段が参照する不正片手運転識別条件において、前記不正片手運転が発生したと識別するための必要条件に、前記把持状態検出手段による前記操舵ハンドルの把持状態が片手把持であることを検出し始めてから前記運転関連装置の操作が検出されるまでの片手把持継続時間が、予め定められた許容時間を超えることを充足する運転関連装置操作条件が含まれる請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の車載用ナビゲーション装置。
  5. 前記運転関連装置は、シフトレバー、灯火装置、ウィンカー、警告ホーン、ワイパーのうちの少なくとも一つを含む請求項4に記載の車載用ナビゲーション装置。
  6. 前記不正片手運転対応処理実行手段は、前記運転関連装置以外の予め定められた車載機器の使用を制限する処理を前記不正片手運転対応処理として実行する請求項4または請求項5に記載の車載用ナビゲーション装置。
  7. 基準時間と、その基準時間内に検出された前記片手把持継続時間の累計との比である平均片手運転率を算出する平均片手運転率算出手段を備え、
    前記不正片手運転認識手段が参照する不正片手運転識別条件において、前記不正片手運転が発生したと識別するための必要条件に、前記平均片手運転率が予め定められる閾値を上回ることを充足する平均片手運転率条件が含まれる請求項3ないし請求項6のいずれか1項に記載の車載用ナビゲーション装置。
  8. 前記操舵ハンドルの操舵角度を検出する操舵角度検出手段を備え、
    前記不正片手運転認識手段が参照する不正片手運転識別条件において、前記不正片手運転が発生したと識別するための必要条件に、前記操舵角度が予め定められる閾値を下回ることを充足する操舵角度条件が含まれる請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載の車載用ナビゲーション装置。
  9. 前記車両のシフトレバーのポジションを検出するシフトレバーポジション検出手段を備え、
    前記不正片手運転認識手段が参照する不正片手運転識別条件において、前記不正片手運転が発生したと識別するための必要条件に、前記シフトレバーのポジションが後退ポジションにないことを充足するシフトレバーポジション条件が含まれる請求項1ないし請求項8のいずれか1項に記載の車載用ナビゲーション装置。
  10. 前記不正片手運転対応処理実行手段は、前記不正片手運転に対する警告報知を行う警告報知手段を含む請求項1ないし請求項9のいずれか1項に記載の車載用ナビゲーション装置。
  11. 道路情報を含む電子地図データを、各道路上の接近警告対象物の位置情報とともに記憶する地図データ記憶手段と、
    前記電子地図データ上にて前記車両の走行方向前方に前記接近警告対象物が存在する場合において、該車両の現在位置から前記接近警告対象物までの距離が予め定められた接近警告閾距離未満となった場合に接近警告情報を出力する接近警告情報出力手段、とを備え、
    前記不正片手運転対応処理実行手段は、前記不正片手運転対応処理として、前記接近警告情報出力手段が採用する前記接近警告閾距離の値を、通常時よりも拡大する接近警告閾距離拡大処理を実行する請求項1ないし請求項10のいずれか1項に記載の車載用ナビゲーション装置。
  12. 前記接近警告対象物は急カーブ、踏切、経路案内時に走行方向選択指示がなされる分岐点である請求項11に記載の車載用ナビゲーション装置。
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