JP2010099805A - 研削加工方法および研削盤 - Google Patents

研削加工方法および研削盤 Download PDF

Info

Publication number
JP2010099805A
JP2010099805A JP2008275390A JP2008275390A JP2010099805A JP 2010099805 A JP2010099805 A JP 2010099805A JP 2008275390 A JP2008275390 A JP 2008275390A JP 2008275390 A JP2008275390 A JP 2008275390A JP 2010099805 A JP2010099805 A JP 2010099805A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
grinding
grinding wheel
outer peripheral
peripheral surface
cylindrical outer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008275390A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5262577B2 (ja
Inventor
Akira Watanabe
明 渡邉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JTEKT Corp
Original Assignee
JTEKT Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JTEKT Corp filed Critical JTEKT Corp
Priority to JP2008275390A priority Critical patent/JP5262577B2/ja
Publication of JP2010099805A publication Critical patent/JP2010099805A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5262577B2 publication Critical patent/JP5262577B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Grinding Of Cylindrical And Plane Surfaces (AREA)

Abstract

【課題】片持ち支持の砥石車により円筒外周面とその両端面を研削加工する際に、研削加工時間の短縮を図りつつ研削焼けの発生を抑制できる研削加工方法および研削盤を提供する。
【解決手段】第一の端面102と円筒外周面101のうち第一の端面102側の一部とに対して砥石車43によりプランジ研削加工を行い、当該プランジ研削加工後における円筒外周面101の研削残し部の第二の端面103からの軸方向幅(W1−W2)が砥石車43の軸方向幅W2よりも小さくなるようにする第一工程と、第一工程の後に、第二の端面103と円筒外周面101の前記研削残し部とに対して砥石車43によりプランジ研削加工を行う第二工程とを行う。
【選択図】図4

Description

本発明は、クランクシャフトのクランクピンやクランクジャーナルなどの軸状工作物を砥石車により研削加工を行う研削加工方法および研削盤に関するものである。
例えば、クランクシャフトのクランクピンやクランクジャーナルの研削加工を行う場合には、そのクランクピンまたはクランクジャーナルの軸方向幅に合わせた砥石車を用いていた。そして、この砥石車で一回のプランジ加工を行うことにより、円筒外周面とその両端に位置する両端面に対して研削加工を行っていた。
しかし、この方法では、クランクピンやクランクジャーナルの軸方向幅に応じた専用機を用いる必要がある。そこで、汎用性を持たせるために、砥石車の軸方向幅を小さくし、複数回に分けて、クランクピンやクランクジャーナルの研削加工を行うことが、例えば、特開平9−11128号公報(特許文献1)に記載されている。
特許文献1の図1に記載されているように、砥石車は、砥石台に片持ち支持されている。つまり、砥石車の軸方向一端側のみ支持され、砥石車の軸方向他端側は自由端となる。そして、特許文献1の図11に記載されているように、この砥石車により、まず、軸状工作物のうち砥石車の自由端側に位置する端面と円筒外周面とに対してプランジ研削加工を行っている。続いて、砥石車により、軸状工作物のうち砥石車の支持端側に位置する端面と円筒外周面の削り残し部とに対してプランジ研削加工を行っている。そして、最後に、円筒外周面に対してトラバース研削加工を行っている。
特開平9−11128号公報(図11、段落[0035]〜[0039])
砥石車は片持ち支持であるため、砥石車により円筒外周面のプランジ研削加工を行う場合には、そのときに生じる研削抵抗により、砥石車の支持軸に撓みを生じる。当然に、研削抵抗が大きければ大きいほど、その撓み量が大きくなる。そして、砥石車の支持軸に撓みが生じた場合には、砥石車の自由端側が、砥石車の支持側に比べて、大きく位置ずれを生じる。
ここで、上記特許文献1の図11に記載されているような研削加工方法は、最初に、軸状工作物のうち砥石車の自由端側に位置する端面と円筒外周面とに対してプランジ研削加工を行っている。このとき、砥石車の外周面は、軸方向全体に亘って、円筒外周面を研削する。従って、砥石車が円筒外周面の研削加工を行う際には、非常に大きな研削抵抗が生じる。
大きな研削抵抗の発生により砥石車の支持軸が大きく撓む結果、砥石車の自由端側の端面が、軸状工作物の端面に対してスラスト方向に押し付けるように作用する。その結果、軸状工作物の端面に、研削焼けが生じるおそれがある。特に、プランジ研削加工を行う際の砥石車と軸状工作物の相対移動速度が大きい場合には、その発生が顕著となる。
このような場合には、プランジ研削加工の全工程に亘って、軸状工作物と砥石車との相対移動速度を遅くする処理が行われていた。これにより、研削焼けが生じることを抑制できた。しかし、これでは、研削加工時間が非常に長くなるという問題を生じる。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、片持ち支持の砥石車により円筒外周面とその両端面を研削加工する際に、研削加工時間の短縮を図りつつ研削焼けの発生を抑制できる研削加工方法および研削盤を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、請求項1に係る研削加工方法の発明の特徴は、
軸状工作物の円筒外周面と前記円筒外周面の軸方向両端に位置し径方向外方に張り出した第一、第二の端面とに対して、軸方向一端側を片持ち支持された円盤状の砥石車により研削加工を行う研削加工方法において、
前記軸状工作物の前記第一の端面は、前記円筒外周面より、前記砥石車の片持ち支持側に位置しており、
前記第二の端面は、前記円筒外周面より、前記砥石車の片持ち支持側とは反対側である自由端側に位置しており、
前記第一の端面と前記円筒外周面のうち前記第一の端面側の一部とに対して前記砥石車によりプランジ研削加工を行い、当該プランジ研削加工後における前記円筒外周面の研削残し部の前記第二の端面からの軸方向幅が前記砥石車の軸方向幅よりも小さくなるようにする第一工程と、
前記第一工程の後に、前記第二の端面と前記円筒外周面の前記研削残し部とに対して前記砥石車によりプランジ研削加工を行う第二工程と、
を備えることである。
請求項2に係る発明の特徴は、請求項1において、さらに、
前記第二工程の後に、前記第二の端面側から前記第一の端面側に向かって、前記円筒外周面の軸方向全体に亘って前記砥石車によりトラバース研削加工を行う第三工程と、
を備えることである。
請求項3に係る発明の特徴は、請求項1または2において、
前記第二工程における前記軸状工作物と前記砥石車との相対移動速度は、前記第一工程における前記軸状工作物と前記砥石車との相対移動速度より遅い速度に設定されることである。
請求項4に係る発明の特徴は、請求項3において、
前記プランジ研削加工は、前記第一または第二の端面の研削加工を行う端面加工と、前記円筒外周面の研削加工を行う円筒粗加工および円筒仕上げ加工とを含み、
少なくとも前記第二工程における前記円筒粗加工における前記相対移動速度は、前記第一工程における前記円筒粗加工における前記相対移動速度より遅い速度に設定されることである。
請求項5に係る発明の特徴は、請求項4において、
前記第一、第二工程における前記仕上げ加工における前記相対移動速度は、同一に設定されることである。
また、上記の課題を解決するため、請求項6に係る研削盤の発明の特徴は、
円筒外周面と前記円筒外周面の軸方向両端に位置し径方向外方に張り出した第一、第二の端面とを備える軸状工作物を回転可能に保持する主軸と、
回転可能に軸方向一端側を片持ち支持された円盤状の砥石車と、
前記主軸と前記砥石車との相対位置を制御する制御装置と、
を備える研削盤において、
前記主軸は、前記軸状工作物の前記第一の端面が前記円筒外周面より前記砥石車の片持ち支持側に位置し、且つ、前記第二の端面が前記円筒外周面より前記砥石車の片持ち支持側とは反対側である自由端側に位置するように、前記軸状工作物を保持し、
前記制御装置は、
前記第一の端面と前記円筒外周面のうち前記第一の端面側の一部とに対して前記砥石車によりプランジ研削加工を行い、当該プランジ研削加工後における前記円筒外周面の研削残し部の前記第二の端面からの軸方向幅が前記砥石車の軸方向幅よりも小さくなるようにする第一工程と、
前記第一工程の後に、前記第二の端面と前記円筒外周面の前記研削残し部とに対して前記砥石車によりプランジ研削加工を行う第二工程と、
を実行するように、前記主軸と前記砥石車との相対位置を制御することである。
上記のように構成した請求項1に係る発明によれば、まず、第一工程として、砥石車の片持ち支持側の第一の端面と円筒外周面の一部とに対してプランジ研削加工を行っている。このとき、砥石車の外周面は、軸方向全体に亘って、円筒外周面を研削する。従って、第一工程中の円筒外周面の研削加工を行う際には、非常に大きな研削抵抗が生じる。
この大きな研削抵抗の発生により砥石車の支持軸が大きく撓む。しかし、撓む方向は、砥石車の端面が軸状工作物の第一の端面から逃げる方向となる。従って、大きな研削抵抗が発生したとしても、この第一工程においては、第一の端面に対して、砥石車が押し付ける力が大きくなることはない。つまり、第一工程においては、第一の端面に研削焼けを発生させることはない。
次に、第二工程として、砥石車の片持ち支持側とは反対の自由端側に位置する第二の端面と円筒外周面の削り残し部とに対して、プランジ研削加工を行っている。ここで、第一工程のプランジ研削加工後において、円筒外周面の研削残し部の第二の端面からの軸方向幅が砥石車の軸方向幅よりも小さくなっている。従って、第二工程において、砥石車の外周面の一部のみが、円筒外周面を研削する。従って、第二工程中の円筒外周面の研削加工を行う際には、第一工程中の円筒外周面の研削加工を行う際に比べて、発生する研削抵抗が小さくなる。また、この第二工程中の円筒外周面の研削加工を行う際には、従来の第二の端面側の円筒外周面の研削加工を行う際に比べて、発生する研削抵抗が小さくなる。
従って、従来の第二の端面側の研削加工に比べて、第二工程における研削加工の際には、砥石車の支持軸の撓み量が小さくなる。このときの支持軸の撓む方向は、砥石車の端面が軸状工作物の第二の端面を押し付ける方向である。従って、従来に比べて、第二工程においては、第二の端面に対して、砥石車が押し付ける力が小さくなる。つまり、本発明の第二工程においては、第二の端面における研削焼けの発生を従来に比べて抑制することができる。
その結果、従来のように、プランジ研削加工の全工程に亘って軸状工作物と砥石車の相対移動速度を遅くすることなく、研削焼けの発生を抑制できる。従って、研削加工時間の短縮を図ることができる。なお、プランジ研削加工とは、砥石車の軸方向に直交する方向に、軸状工作物と砥石車とを相対移動させて研削加工を行う方法である。
請求項2に係る発明によれば、第三工程を行うことにより、円筒外周面のうち第一工程により研削加工を施された部位と、円筒外周面のうち第二工程により研削加工を施された部位とに、段差が生じたとしても、円筒外周面を高精度に仕上げることができる。そして、第三工程にて、第二の端面側から第一の端面側に向かってトラバース研削加工を行うようにすることで、第二工程の終了後に継続して第三工程を行うことができる。なお、トラバース研削加工とは、砥石車の軸方向に、軸状工作物と砥石車とを相対移動させて研削加工を行う方法である。
請求項3に係る発明によれば、第一工程と第二工程とのそれぞれに最適な軸状工作物と砥石車との相対移動速度とすることができる。つまり、上述したように、第一工程においては、砥石車の撓みによる研削焼けの発生の可能性は低く、第二工程においては、砥石車の撓みによる研削焼けの発生の可能性がないとはいえない。そこで、それぞれに適切な相対移動速度、具体的には、第二工程の相対移動速度を第一工程の相対移動速度より遅く設定することで、第二工程において研削焼けの発生をより確実に抑制できると共に、第一工程における研削加工時間の短縮を図ることができる。つまり、全体として見ると、研削加工時間の短縮を図りつつ、研削焼けの発生を確実に抑制できる。
請求項4に係る発明によれば、特に研削焼けの発生しやすい円筒粗加工の際に、第二工程における軸状工作物と砥石車の相対移動速度を遅く設定している。つまり、研削焼けの発生しやすい円筒粗加工の際に、研削焼けが発生することを確実に抑制できる。
請求項5に係る発明によれば、円筒仕上げ加工を同一条件とすることで、円筒外周面の仕上げ精度を、円筒外周面全体に亘って一定の状態とすることができる。
請求項6に係る研削盤の発明によれば、上述した請求項1に係る研削加工方法の発明と同一の効果を奏する。つまり、研削加工時間の短縮を図りつつ研削焼けの発生を抑制できる。
以下、本発明の研削盤を具体化した実施形態について図面を参照しつつ説明する。
(研削盤1の構成)
本実施形態の研削盤1の全体構成について、図1を参照して説明する。図1は、研削盤1の平面図である。図1に示すように、研削盤1は、ベッド10と、主軸台20と、心押台30と、砥石支持装置40と、制御装置50とから構成される。
ベッド10は、ほぼ矩形状からなり、床上に配置される。このベッド10の上面には、一対の砥石台用ガイドレール11a、11aが、図1の左右方向(Z軸方向)に延びるように、且つ、相互に平行に形成されている。一対の砥石台用ガイドレール11a、11aは、砥石支持装置40を構成する砥石台トラバースベース41が摺動可能なレールである。さらに、ベッド10の上面のうち、一対の砥石台用ガイドレール11a、11aより図1の下側(機械の手前側)には、主軸台20が摺動可能な一対の第一ガイドレール12a、12aが、図1の左右方向(Z軸方向)に延びるように、且つ、相互に平行に形成されている。また、ベッド10の上面のうち、一対の第一ガイドレール12a、12aより図1の右側には、心押台30が摺動可能な一対の第二ガイドレール13a、13aが、図1の左右方向(Z軸方向)の延びるように、且つ、相互に平行に形成されている。
また、ベッド10には、一対の砥石台用ガイドレール11a、11aの間に、砥石台トラバースベース41を図1の左右方向に駆動するための、砥石台用Z軸ボールねじ11bが配置され、この砥石台用Z軸ボールねじ11bを回転駆動する砥石台用Z軸モータ11cが配置されている。さらに、ベッド10には、一対の第一ガイドレール12a、12aの間に、主軸台20を図1の左右方向に駆動するための、第一Z軸ボールねじ12bが配置され、この第一Z軸ボールねじ12bを回転駆動する第一Z軸モータ12cが配置されている。ベッド10には、一対の第二ガイドレール13a、13aの間に、心押台30を図1の左右方向に駆動するための、第二Z軸ボールねじ13bが配置され、この第二Z軸ボールねじ13bを回転駆動する第二Z軸モータ13cが配置されている。
主軸台20は、主軸台本体21と、主軸22と、主軸センタ23とを備えている。主軸台本体21は、ベッド10の上面のうち、一対の第一ガイドレール12a、12a上を摺動可能に配置されている。そして、主軸台本体21は、第一Z軸ボールねじ12bのナット部材に連結されており、第一Z軸モータ12cの駆動により一対の第一ガイドレール12aに沿って移動する。この主軸台本体21の内部には、主軸22が軸周り(図1のZ軸周り)に回転可能に挿通支持されている。この主軸22は、図示しないモータにより回転駆動される。また、主軸22の右端に、軸状工作物Wの軸方向一端を支持する主軸センタ23が取り付けられている。
心押台30は、心押台本体31と、心押センタ32とを備えている。心押台本体31は、ベッド10の上面のうち、一対の第二ガイドレール13a、13a上を摺動可能に配置されている。そして、心押台本体31は、第二Z軸ボールねじ13bのナット部材に連結されており、第二Z軸モータ13cの駆動により一対の第二ガイドレール13a、13aに沿って移動する。この心押台本体31は、図1の左右方向に貫通する穴が形成されている。この心押台本体31の貫通孔に、心押センタ32が回転可能に挿通支持されている。この心押センタ32の回転軸は、主軸22の回転軸と同軸上に位置している。そして、この心押センタ32は、工作物Wの軸方向他端を支持する。つまり、心押センタ32は、主軸センタ23に対向するように配置されている。そして、主軸センタ23と心押センタ32とにより、軸状工作物Wの両端を支持している。このように、軸状工作物Wは、主軸センタ23および心押センタ32により、主軸軸周り(Z軸周り)に回転可能に保持されている。
砥石支持装置40は、砥石台トラバースベース41と、砥石台42と、砥石車43と、砥石回転用モータ44とを備えている。砥石台トラバースベース41は、矩形の平板状に形成されており、ベッド10の上面のうち、一対の砥石台用ガイドレール11a、11a上を摺動可能に配置されている。砥石台トラバースベース41は、砥石台用Z軸ボールねじ11bのナット部材に連結されており、砥石台用Z軸モータ11cの駆動により一対の砥石台用ガイドレール11a、11aに沿って移動する。この砥石台トラバースベース41の上面には、砥石台42が摺動可能な一対のX軸ガイドレール41a、41aが、図1の上下方向(X軸方向)に延びるように、且つ、相互に平行に形成されている。さらに、砥石台トラバースベース41には、一対のX軸ガイドレール41a、41aの間に、砥石台42を図1の上下方向に駆動するための、X軸ボールねじ41bが配置され、このX軸ボールねじ41bを回転駆動するX軸モータ41cが配置されている。
砥石台42は、砥石台トラバースベース41の上面のうち、一対のX軸ガイドレール41a、41a上を摺動可能に配置されている。そして、砥石台42は、X軸ボールねじ41bのナット部材に連結されており、X軸モータ41cの駆動により一対のX軸ガイドレール41aに沿って移動する。つまり、砥石台42は、ベッド10、主軸台20および心押台30に対して、X軸方向(プランジ送り方向)およびZ軸方向(トラバース送り方向)に相対移動可能となる。
そして、この砥石台42のうち図1の下側部分には、図1の左右方向に貫通する穴が形成されている。この砥石台42の貫通孔に、砥石車回転軸部材(図示せず)が、砥石中心軸周り(Z軸周り)に回転可能に支持されている。この砥石車回転軸部材の一端(図1の左端)に、円盤状の砥石車43が同軸的に取り付けられている。つまり、砥石車43は、砥石台42に対して、片持ち支持されている。具体的には、砥石車43の図1の右端側を砥石台42に支持され、砥石車43の図1の左端側は自由端となる。この砥石車43の回転軸は、主軸22の回転軸に平行に設けられている。さらに、砥石車43の軸方向幅は、後述する軸状工作物Wの研削加工部位である第一の端面102と第二の端面103との軸方向離間距離よりも小さく設定されている。これは、砥石車43の汎用性を持たせるためである。また、砥石台42の上面には、砥石回転用モータ44が固定されている。そして、砥石車回転軸部材の他端(図1の右端)と砥石回転用モータ44の回転軸とにプーリが懸架されることで、砥石回転用モータ44の駆動により、砥石車43が砥石軸周りに回転する。
制御装置50は、各モータを制御して、軸状工作物Wを主軸周りに回転させ、砥石車43を回転させ、且つ、軸状工作物Wに対する砥石車43のZ軸方向およびX軸方向の相対的な位置を変更することにより、軸状工作物Wの研削加工を行う。
(2)研削加工方法
次に、上述した研削盤を用いて、例えば、軸状工作物Wとしてクランクシャフトに適用した場合について説明する。より詳細には、クランクシャフトのクランクピンまたはクランクジャーナルに対して研削加工を行う場合について説明する。クランクピンまたはクランクジャーナルは、円筒外周面と、円筒外周面の軸方向両端に位置し径方向外方に張り出した第一の端面および第二の端面とを備える。
そこで、以下に、円筒外周面および第一、第二の端面に対して研削加工を行う場合について、図2〜図4を参照して説明する。図2は、軸状工作物Wの研削加工部位を示す図である。図3は、研削加工方法の各工程、および、軸状工作物Wに対する砥石車43の位置を示す図である。図4(a)〜図4(e)は、各工程における軸状工作物Wに対する砥石車43の動作を説明する図である。
まず、図2を用いて、軸状工作物Wの研削加工部位について詳細に説明する。図2に示すように、軸状工作物Wの研削加工部位は、円筒外周面101と、円筒外周面101の軸方向一端側、すなわち砥石車43の片持ち支持側に位置する第一の端面102と、円筒外周面101の軸方向他端側、すなわち砥石車43の自由端側に位置する第二の端面103とである。つまり、円筒外周面101、第一の端面102および第二の端面103のそれぞれの仕上げ形状に対して、所定の取り代を付したものが研削加工前の素材形状となる。図2においては、実線を素材形状として示し、破線を仕上げ形状として示している。
次に、図3を参照して、研削加工方法の全体概要について説明する。図3に示すように、制御装置50の指令により、(1)第一の端面加工工程、(2)第一の円筒粗加工工程、(3)第一の円筒精仕上げ加工工程、(4)第一の円筒微仕上げ加工工程、(5)早戻し工程、(6)トラバース早送り工程、(7)第二の端面加工工程、(8)第二の円筒粗加工工程、(9)第二の円筒精仕上げ加工工程、(10)第二の円筒微仕上げ加工工程、(11)トラバース加工工程の順に実行される。
ここで、(1)第一の端面加工工程、(2)第一の円筒粗加工工程、(3)第一の円筒精仕上げ加工工程、(4)第一の円筒微仕上げ加工工程、(7)第二の端面加工工程、(8)第二の円筒粗加工工程、(9)第二の円筒精仕上げ加工工程、(10)第二の円筒微仕上げ加工工程は、砥石車43を軸状工作物Wに対して、砥石車43および軸状工作物Wの回転軸に直交する方向に相対移動させて行うプランジ研削加工を行う工程である。また、(11)トラバース加工工程は、砥石車43を軸状工作物Wに対して、砥石車43および軸状工作物Wの回転軸方向に相対移動させて行うトラバース研削加工を行う工程である。
また、(1)第一の端面加工工程、(2)第一の円筒粗加工工程、(3)第一の円筒精仕上げ加工工程、(4)第一の円筒微仕上げ加工工程が、本発明における第一工程に相当し、(7)第二の端面加工工程、(8)第二の円筒粗加工工程、(9)第二の円筒精仕上げ加工工程、(10)第二の円筒微仕上げ加工工程が、本発明における第二工程に相当し、(11)トラバース加工工程が、本発明における第三工程に相当する。
図3および図4(a)〜図4(e)を参照して、より詳細な研削加工方法について説明する。
図3および図4(a)に示すように、(1)第一の端面加工工程において、まず、軸状工作物Wおよび砥石車43をそれぞれ回転させる。続いて、砥石車43の片持ち支持側の端面(図4(a)の右端面)が第一の端面102の仕上げ位置に一致する状態に、砥石車43のZ軸方向の位置決めを行う。この状態で、砥石車43を軸状工作物Wに接近するようにX軸方向に移動させて、砥石車43により第一の端面102に対してプランジ研削加工を行う。
続いて、図3および図4(b)に示すように、砥石車43の外周面が円筒外周面101の素材形状部分に当接する。この瞬間から、(2)第一の円筒粗加工工程が開始される。当該工程は、所定の送り速度で、砥石車43をX軸方向に送りながら、円筒外周面101に対してプランジ研削加工を行う。
続いて、(3)第一の円筒精仕上げ加工工程が行われる。当該工程は、第一の円筒粗加工工程より送り速度が遅く設定され、砥石車43をX軸方向に送りながら、円筒外周面101に対してプランジ研削加工を行う。この第一の円筒精仕上げ加工工程におけるX軸方向の切り込み量は、第一の円筒粗加工工程におけるX軸方向の切り込み量よりも少なく設定されている。
続いて、(4)第一の円筒微仕上げ加工工程が行われる。当該工程は、第一の円筒精仕上げ加工工程より送り速度が遅く設定され、砥石車43をX軸方向に送りながら、円筒外周面101に対してプランジ研削加工を行う。この第一の円筒微仕上げ加工工程におけるX軸方向の切り込み量は、第一の円筒精仕上げ加工工程におけるX軸方向の切り込み量よりも少なく設定されている。
これら第一の円筒粗、第一の円筒精仕上げ、第一の円筒微仕上げ加工工程においては、砥石車43の外周面全てが、円筒外周面101の研削加工を行っている。ここで、円筒外周面101の軸方向幅W1と、砥石車43の外周面の軸方向幅W2の関係は、式(1)に示す関係となる。
(数1)
(W1−W2) < W2 < W1 ・・・ (1)
つまり、第一の円筒粗、円筒精仕上げ、円筒微仕上げ加工工程により研削加工を施される円筒外周面101の領域は、第一の端面102から砥石車43の軸方向幅W2の分だけである。つまり、これらの加工工程の後における円筒外周面101の削り残し部の第二の端面103からの軸方向幅(W1−W2)は、砥石車43の軸方向幅W2よりも小さくなる。
続いて、(5)早戻し工程が行われ、砥石車43を軸状工作物Wから遠ざかるX軸方向に早送り移動させる。そして、(6)トラバース早送り工程が行われ、砥石車43の自由端側の端面(図4(c)の左端面)が第二の端面103の仕上げ位置に一致する状態に、砥石車43のZ軸方向の位置決めを行う。
この状態で、(7)第二の端面加工工程が行われる。当該工程は、図3および図4(c)に示すように、砥石車43を軸状工作物Wに接近するようにX軸方向に移動させて、砥石車43により第二の端面103に対してプランジ研削加工を行う。
続いて、図3および図4(d)に示すように、砥石車43の外周面が円筒外周面101の素材形状部分に当接する。この瞬間から、(8)第二の円筒粗加工工程が開始される。当該工程は、砥石車43をX軸方向に送りながら、円筒外周面101の削り残し部に対してプランジ研削加工を行う。この第二の円筒粗加工工程における砥石車43の送り速度は、第一の円筒粗加工工程における砥石車43の送り速度より遅く設定されている。また、第二の円筒粗加工工程におけるX軸方向の切り込み量は、第一の円筒粗加工工程におけるX軸方向の切り込み量と同一に設定されている。
続いて、(9)第二の円筒精仕上げ加工工程が行われる。当該工程は、砥石車43をX軸方向に送りながら、円筒外周面101の削り残し部に対してプランジ研削加工を行う。この第二の円筒精仕上げ加工工程における砥石車43の送り速度は、第一の円筒精仕上げ加工工程における砥石車43の送り速度と同一に設定されている。また、第二の円筒精仕上げ加工工程におけるX軸方向の切り込み量は、第一の円筒精仕上げ加工工程におけるX軸方向の切り込み量と同一に設定されている。
続いて、(10)第二の円筒微仕上げ加工工程が行われる。当該工程は、砥石車43をX軸方向に送りながら、円筒外周面101の削り残し部に対してプランジ研削加工を行う。この第二の円筒微仕上げ加工工程における砥石車43の送り速度は、第一の円筒微仕上げ加工工程における砥石車43の送り速度と同一に設定されている。また、第二の円筒微仕上げ加工工程におけるX軸方向の切り込み量は、第一の円筒微仕上げ加工工程におけるX軸方向の切り込み量より僅かに多く設定されている。つまり、第二の円筒微仕上げ加工工程の直後の円筒外周面101の外径は、第一の円筒微仕上げ加工工程の直後の円筒外周面101の外径より小さくなる。
ここで、これら第二の円筒粗、第二の円筒精仕上げ、第二の円筒微仕上げ加工工程においては、砥石車43の外周面の一部のみが、円筒外周面101の削り残し部の研削加工を行っている。つまり、第二の円筒粗、第二の円筒精仕上げ、第二の円筒微仕上げ加工工程において砥石車43に生じる研削抵抗は、第一の円筒粗、第一の円筒精仕上げ、第一の円筒微仕上げ加工工程のそれぞれにおいて砥石車43に生じる研削抵抗より小さくなる。
続いて、図3および図4(e)に示すように、(11)トラバース加工工程が行われる。当該工程は、第二の円筒微仕上げ工程の直後の状態から、第二の端面103側から第一の端面102側に向かって、砥石車43をZ軸方向に移動させてトラバース研削加工を行う。
(砥石車43に生じる研削抵抗に関する理論)
次に、上記工程毎に、砥石車43に生じる研削抵抗およびその方向についての理論説明を、図5および図6を参照して行う。図5は、第一の端面102と円筒外周面101のうち第一の端面102側の部位について研削加工を行う場合において、砥石車43に生じる研削抵抗およびその方向について示す図である。つまり、図5は、第一の端面加工、第一の円筒粗加工、第一の円筒精仕上げ加工、第一の円筒微仕上げ加工工程の場合についての図である。図6は、第二の端面103と円筒外周面101のうち第二の端面103側の削り残し部について研削加工を行う場合において、砥石車43に生じる研削抵抗およびその方向について示す図である。つまり、図6は、第二の端面加工、第二の円筒粗加工、第二の円筒精仕上げ加工、第二の円筒微仕上げ加工工程の場合についての図である。
ここで、理論説明のため、第二の円筒粗加工工程における砥石車43の送り速度は、第一の円筒粗加工工程における砥石車43の送り速度と同一に設定したものとして説明する。
また、図5および図6は、いずれも、左側に、軸状工作物Wの素材形状を実線にて示し、仕上げ形状を破線にて示す。また、図5および図6は、いずれも、右側に、砥石車43に生じる研削抵抗およびその方向を示す。また、図5および図6の右側の図と左側の図の縦軸は、対応している。
図5に示すように、第一の端面加工工程においては、加工開始から、砥石車43の自由端側に向かう方向、すなわち第一の端面102の仕上げ形状に対して削り残す方向に、研削抵抗が増加していく。その後、ほぼ一定の研削抵抗の状態を継続して、第一の端面加工工程を終了する。この理由は、砥石車43には、第一の端面102の研削加工により、砥石車43の端面が図5の左側に押圧される力と、砥石車43の外周面が図5の上側に押圧される力とが作用するためである。そして、砥石車43は、図5の右側にて片持ち支持されているため、上記の両方の押圧力は、いずれも、砥石車43の自由端側を図5の上側に撓ませる方向の力となる。
続いて、第一の円筒粗加工工程においても、砥石車43の自由端側に向かう方向の研削抵抗が生じる。このときの研削抵抗の大きさは、第一の端面加工工程における研削抵抗の大きさよりも大きくなる。これは、砥石車43の外周面全面が円筒外周面101の研削加工を行うことで、砥石車43の外周面が図5の上側に押圧される力が大きくなるためである。
続いて、第一の円筒精仕上げ加工、第一の円筒微仕上げ加工工程において、研削抵抗が大幅に減少して、第一の円筒微仕上げ加工工程の終了時には、研削抵抗がほぼゼロとなる状態となる。
一方、図6に示すように、第二の端面加工工程においては、加工開始から、砥石車43の片持ち支持側に向かう方向、すなわち第二の端面103の仕上げ形状に対して削り残す方向に、研削抵抗が増加していく。その後、ほぼ一定の研削抵抗の状態を継続して、第二の端面加工工程を終了する。この理由は、砥石車43には、第二の端面102の研削加工により、砥石車43の端面が図6の右側に押圧される力が作用するためである。ここで、砥石車43には、砥石車43の外周面が図6の上側に押圧される力も作用する。しかし、砥石車43の外周面による研削加工幅は小さいため、この影響が小さくなる。従って、上述したように、砥石車43の端面に対する図6の右側への押圧力により、砥石車43の自由端側が、図6の下側に撓む方向に変位する。
続いて、第二の円筒粗加工工程においては、第二の端面加工工程とは反対に、砥石車43の自由端側に向かう方向の研削抵抗が生じる。すなわち、第二の端面103の仕上げ形状に対して削り込む方向に、研削抵抗が増加していく。この理由は、砥石車43の外周面が円筒外周面101の削り残し部の研削加工を行うことにより、砥石車43の外周面に対する図6の上側への押圧力が大きくなるためである。
続いて、第二の円筒精仕上げ加工、第二の円筒微仕上げ加工工程において、研削抵抗が大幅に減少して、第二の円筒微仕上げ加工工程の終了時には、研削抵抗がほぼゼロとなる状態となる。
ここで、本実施形態の第二の端面103および円筒外周面101の研削加工を行う場合に対する比較例として、従来のように、最初に砥石車43により第二の端面103の研削加工を行う場合について説明する。この研削加工方法は、砥石車43により円筒外周面101の研削加工を行う場合に、砥石車43の外周面全面が円筒外周面101の研削加工を行っている。つまり、本実施形態に比べて、円筒外周面101の研削加工幅が大きくなる。
この比較例における研削抵抗およびその方向について、図7に示す。図7は、図6の右側の図に対応する図である。図7に示すように、端面加工工程は、図6と同様である。しかし、その後、砥石車43により円筒外周面101の研削加工を行う場合には、本実施形態の図6に比べて、研削抵抗の方向は同一であって、その研削抵抗の大きさが大きくなる。
この理由は、本実施形態においては、砥石車43の外周面の一部が円筒外周面101の研削加工を行っているのに対して、比較例においては、砥石車43の外周面全面が円筒外周面101の研削加工を行っているためである。つまり、砥石車43の外周面に対する図6の上側への押圧力が、本実施形態の方が比較例よりも小さくなるためである。
従って、本実施形態の研削加工方法を適用することで、砥石車43の端面による第二の端面103への押し付け力が、従来に比べて小さくなる。これにより、第二の端面103における研削焼けの発生を従来に比べて抑制することができる。
その結果、従来に比べて、プランジ研削加工の全工程に亘って軸状工作物Wと砥石車43の相対移動速度を遅くすることなく、研削焼けの発生を抑制できる。従って、研削加工時間の短縮を図ることができる。
ところで、第一の端面102側の研削加工工程においては、砥石車43の撓む方向は、砥石車43の端面が軸状工作物Wの第一の端面102から逃げる方向となる。従って、当該工程において、大きな研削抵抗が発生したとしても、砥石車43の端面による第一の端面102への押し付け力が大きくなることはない。つまり、第一の端面102に研削焼けを発生させることはない。
図5および図6を用いた理論説明においては、上述したように、第二の円筒粗加工工程における砥石車43の送り速度を、第一の円筒粗加工工程における砥石車43の送り速度と同一に設定した場合について説明した。上述したように、両送り速度を同一に設定したとしても、従来の研削加工方法に比べると効果的である。
さらに、第二の円筒粗加工工程における砥石車43の送り速度を、第一の円筒粗加工工程における砥石車43の送り速度より遅い送り速度に設定した場合には、より効果的である。つまり、図6に示す第二の円筒粗加工工程において、砥石車43の送り速度をさらに遅くすることで、そのときの研削抵抗をさらに低減することができる。従って、第二の端面103の研削焼けの発生を、さらに抑制することができる。
一方、第一の円筒粗加工工程における砥石車43の送り速度は、相対的に早い送り速度としている。この場合であっても、第一の端面102に対しては研削焼けが生じることは低いため、問題とならない。
このように、第二の円筒粗加工工程において研削焼けの発生をより確実に抑制できると共に、第一の円筒粗加工工程における研削加工時間の短縮を図ることができる。つまり、全体として見ると、研削加工時間の短縮を図りつつ、研削焼けの発生を確実に抑制できる。そして、特に、研削やけの発生しやすく、加工時間に影響を及ぼしやすい円筒粗加工工程について、砥石車43の送り速度を異なるものとすることで、より上記効果を確実に奏することができる。
また、円筒精仕上げ加工工程および円筒微仕上げ加工工程を同一条件としている。これにより、円筒外周面101の仕上げ精度を、円筒外周面101全体に亘って一定の状態とすることができる。
また、トラバース研削加工工程にて、第二の端面103側から第一の端面102側に向かってトラバース研削加工を行うようにすることで、第二の円筒微仕上げ加工工程の終了後に継続してトラバース研削加工工程を行うことができる。また、トラバース研削加工工程を行うことにより、円筒外周面101に段差を生じることなく高精度に仕上げることができる。
研削盤1の平面図である。 軸状工作物Wの研削加工部位を示す図である。 研削加工方法の各工程、および、軸状工作物Wに対する砥石車43の位置を示す図である。 (a)〜(e)は、各工程における軸状工作物Wに対する砥石車43の動作を説明する図である。 第一の端面102と円筒外周面101のうち第一の端面102側の部位について研削加工を行う場合において、砥石車43に生じる研削抵抗およびその方向について示す図である。 第二の端面103と円筒外周面101のうち第二の端面103側の削り残し部について研削加工を行う場合において、砥石車43に生じる研削抵抗およびその方向について示す図である。 従来の研削加工方法を適用した場合において、砥石車43に生じる研削抵抗およびその方向について示す図である。
符号の説明
1:研削盤、 10:ベッド
20:主軸台、 21:主軸台本体、 22:主軸、 23:主軸センタ
30:心押台、 31:心押台本体、 32:心押センタ
40:砥石支持装置、 41:砥石台トラバースベース、 42:砥石台
43:砥石車、 44:砥石回転用モータ
50:制御装置

Claims (6)

  1. 軸状工作物の円筒外周面と前記円筒外周面の軸方向両端に位置し径方向外方に張り出した第一、第二の端面とに対して、軸方向一端側を片持ち支持された円盤状の砥石車により研削加工を行う研削加工方法において、
    前記軸状工作物の前記第一の端面は、前記円筒外周面より、前記砥石車の片持ち支持側に位置しており、
    前記第二の端面は、前記円筒外周面より、前記砥石車の片持ち支持側とは反対側である自由端側に位置しており、
    前記第一の端面と前記円筒外周面のうち前記第一の端面側の一部とに対して前記砥石車によりプランジ研削加工を行い、当該プランジ研削加工後における前記円筒外周面の研削残し部の前記第二の端面からの軸方向幅が前記砥石車の軸方向幅よりも小さくなるようにする第一工程と、
    前記第一工程の後に、前記第二の端面と前記円筒外周面の前記研削残し部とに対して前記砥石車によりプランジ研削加工を行う第二工程と、
    を備えることを特徴とする研削加工方法。
  2. 請求項1において、さらに、
    前記第二工程の後に、前記第二の端面側から前記第一の端面側に向かって、前記円筒外周面の軸方向全体に亘って前記砥石車によりトラバース研削加工を行う第三工程と、
    を備えることを特徴とする研削加工方法。
  3. 請求項1または2において、
    前記第二工程における前記軸状工作物と前記砥石車との相対移動速度は、前記第一工程における前記軸状工作物と前記砥石車との相対移動速度より遅い速度に設定されることを特徴とする研削加工方法。
  4. 請求項3において、
    前記プランジ研削加工は、前記第一または第二の端面の研削加工を行う端面加工と、前記円筒外周面の研削加工を行う円筒粗加工および円筒仕上げ加工とを含み、
    少なくとも前記第二工程における前記円筒粗加工における前記相対移動速度は、前記第一工程における前記円筒粗加工における前記相対移動速度より遅い速度に設定されることを特徴とする研削加工方法。
  5. 請求項4において、
    前記第一、第二工程における前記仕上げ加工における前記相対移動速度は、同一に設定されることを特徴とする研削加工方法。
  6. 円筒外周面と前記円筒外周面の軸方向両端に位置し径方向外方に張り出した第一、第二の端面とを備える軸状工作物を回転可能に保持する主軸と、
    回転可能に軸方向一端側を片持ち支持された円盤状の砥石車と、
    前記主軸と前記砥石車との相対位置を制御する制御装置と、
    を備える研削盤において、
    前記主軸は、前記軸状工作物の前記第一の端面が前記円筒外周面より前記砥石車の片持ち支持側に位置し、且つ、前記第二の端面が前記円筒外周面より前記砥石車の片持ち支持側とは反対側である自由端側に位置するように、前記軸状工作物を保持し、
    前記制御装置は、
    前記第一の端面と前記円筒外周面のうち前記第一の端面側の一部とに対して前記砥石車によりプランジ研削加工を行い、当該プランジ研削加工後における前記円筒外周面の研削残し部の前記第二の端面からの軸方向幅が前記砥石車の軸方向幅よりも小さくなるようにする第一工程と、
    前記第一工程の後に、前記第二の端面と前記円筒外周面の前記研削残し部とに対して前記砥石車によりプランジ研削加工を行う第二工程と、
    を実行するように、前記主軸と前記砥石車との相対位置を制御することを特徴とする研削盤。
JP2008275390A 2008-10-27 2008-10-27 研削加工方法および研削盤 Active JP5262577B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008275390A JP5262577B2 (ja) 2008-10-27 2008-10-27 研削加工方法および研削盤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008275390A JP5262577B2 (ja) 2008-10-27 2008-10-27 研削加工方法および研削盤

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010099805A true JP2010099805A (ja) 2010-05-06
JP5262577B2 JP5262577B2 (ja) 2013-08-14

Family

ID=42290904

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008275390A Active JP5262577B2 (ja) 2008-10-27 2008-10-27 研削加工方法および研削盤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5262577B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020203365A (ja) * 2019-06-19 2020-12-24 マツダ株式会社 クランクシャフトの加工方法
CN112658840A (zh) * 2021-01-28 2021-04-16 陕西广播电视大学(陕西工商职业学院) 一种机械制造用打磨装置

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4840870B1 (ja) * 1970-07-31 1973-12-03
JPS60172455A (ja) * 1984-02-17 1985-09-05 Toyoda Mach Works Ltd クランク軸の研削方法
JPH0890408A (ja) * 1994-09-27 1996-04-09 Toyoda Mach Works Ltd 研削方法
JPH0911128A (ja) * 1995-06-27 1997-01-14 Toyoda Mach Works Ltd 砥石修正装置
JP2000296445A (ja) * 1999-04-15 2000-10-24 Isuzu Motors Ltd 細長棒体研削装置及び研削方法
JP2002307305A (ja) * 2001-04-17 2002-10-23 Okamoto Machine Tool Works Ltd 円筒状ワ−クのスキップシフトプランジ研削方法
JP2003025196A (ja) * 2001-07-11 2003-01-29 Toyoda Mach Works Ltd クランクシャフトの研削方法及び研削装置

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4840870B1 (ja) * 1970-07-31 1973-12-03
JPS60172455A (ja) * 1984-02-17 1985-09-05 Toyoda Mach Works Ltd クランク軸の研削方法
JPH0890408A (ja) * 1994-09-27 1996-04-09 Toyoda Mach Works Ltd 研削方法
JPH0911128A (ja) * 1995-06-27 1997-01-14 Toyoda Mach Works Ltd 砥石修正装置
JP2000296445A (ja) * 1999-04-15 2000-10-24 Isuzu Motors Ltd 細長棒体研削装置及び研削方法
JP2002307305A (ja) * 2001-04-17 2002-10-23 Okamoto Machine Tool Works Ltd 円筒状ワ−クのスキップシフトプランジ研削方法
JP2003025196A (ja) * 2001-07-11 2003-01-29 Toyoda Mach Works Ltd クランクシャフトの研削方法及び研削装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020203365A (ja) * 2019-06-19 2020-12-24 マツダ株式会社 クランクシャフトの加工方法
JP7312371B2 (ja) 2019-06-19 2023-07-21 マツダ株式会社 クランクシャフトの加工方法
CN112658840A (zh) * 2021-01-28 2021-04-16 陕西广播电视大学(陕西工商职业学院) 一种机械制造用打磨装置
CN112658840B (zh) * 2021-01-28 2023-02-24 陕西广播电视大学(陕西工商职业学院) 一种机械制造用打磨装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP5262577B2 (ja) 2013-08-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN106141919B (zh) 砂轮装夹机构及使用该装夹机构的砂轮修整装置
JP5353586B2 (ja) 工作機械および加工方法
JP4940729B2 (ja) 工作物の研削方法及び研削装置
JP4730944B2 (ja) 多頭研削盤及び多頭研削盤を用いた研削方法
JP2007054896A (ja) 研削方法及び研削装置
JP3878519B2 (ja) 研削方法
JP4140574B2 (ja) 凹面を有するカムを研削する方法および装置
JP5262577B2 (ja) 研削加工方法および研削盤
JP2011031366A (ja) 研削盤
JP2009095911A (ja) 旋回装置およびそれを備えた円筒研削盤
JP3071640B2 (ja) 工作物の深穴内面研削方法
JP2007283416A (ja) 研削盤及びワークの研削方法
JP2008279540A (ja) ねじ溝研削方法および装置
JP4469707B2 (ja) 平面研削盤の砥石成形装置を用いて砥石車をドレッシングする方法
JP4255662B2 (ja) ねじ研削盤
JP2005254333A (ja) 円筒研削盤及び研削方法
JP5326493B2 (ja) 研削盤および研削加工方法
JP4148166B2 (ja) 接触検出装置
JP6430217B2 (ja) プロファイル研削盤
JP2007320008A (ja) カム研削盤及びカム研削方法
JP3907977B2 (ja) クランクシャフトの研削方法及び研削装置
JP2014195862A (ja) 回転砥石のツルーイング方法及びそのツルーイング方法を実施するための研削盤
JP2014133296A (ja) テーパ面エッジ部のセンタレス研削方法およびセンタレス研削装置
JP2008137094A (ja) ロングドリル用素材などのワーク研削方法
JP2005262342A (ja) 振れ止め装置を備えた工作機械

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110921

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120605

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130321

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130402

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130415

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 5262577

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150