JP2010098794A - 遠隔監視制御システム - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の電力発生元から電力が供給され、その電力を消費したとき、どの程度のコストが発生したのか、どの程度の環境負荷が発生したのか、どの程度の一次エネルギが消費されたのかを知ることができるエネルギ供給システムを提供する。
【解決手段】車両10と、車両10が入出庫する車庫を有する施設20と、施設20から遠隔地にある遠隔監視制御センター40とを備える遠隔監視制御システムであって、遠隔監視制御センター40は、車両側充放電部14b、熱電併給装置23、自然エネルギ発電装置29、及び、商用電力系統22の最適運用計画を作成し、施設20へは、熱電併給装置23への制御指令を送信し、車両10へは、車両側充放電部14bの施設20への放電制御指令及び車両側充放電部14bの施設20からの充電制御指令を送信する。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両と施設との間での電力の融通を遠隔制御する遠隔監視制御システムに関する。
電力を利用して走行駆動力を得る車両として、例えば、モータから走行駆動力を得る電気車両や、内燃機関及びモータの少なくとも一方から走行駆動力を得るハイブリッド車両や、燃料電池で発電される電力でモータを作動させることで走行駆動力を得る燃料電池車両などがある。何れの車両も、車両側充放電部に電力を充電し、その充電された電力を消費可能に構成されている。車両側充放電部に充電されている電力は、外部のエネルギ供給システムから提供される。或いは、ハイブリッド車両や燃料電池車両では、自身が発電した電力も車両側充放電部に充電できる。
また、上述のような車両側充放電部を備える車両を利用するにあたり、車庫を有する施設(住宅等)側にその車両の車両側充放電部に電力を充電可能なシステムを設けることも提案されている(例えば、特許文献1を参照)。そして、このような車両と施設との間で、相互に電力の伝達を可能とする技術が提案されている。
即ち、特許文献1に記載のシステムは、車両の車両側充放電部に対する充電目的の構成に加えて、施設側における電力確保等の目的で、車両の車両側充放電部から電力を放電させて、施設が有する電力負荷装置でその電力を消費可能に構成されている。
特開2001−8380号公報
上述したように、車両の車両側充放電部に充電されている電力は、施設から供給された電力、及び、車両で発電された電力の少なくとも一方である。具体的には、施設が、発電装置として、例えば太陽光発電装置や熱と電気とを併せて発生する熱電併給装置を備え、及び、商用電力系統から電力の供給を受けることができるのであれば、それらを電力発生元とする電力が車両の車両側充放電部に充電されることになる。
車両の発電部で発電された電力、施設の太陽光発電装置で発電された電力、施設の熱電併給装置で発電された電力、施設が商用電力系統から受電した電力などは、電力としては同じである。しかし、その電力発生元が異なれば、発電に要するコスト、発電に要する環境負荷、発電に要する一次エネルギなども異なる。よって、例えば、車両において、発電に要する環境負荷(例えば、CO2排出量)の小さい電力を消費したい場合には、発電に要する環境負荷の小さい電力発生元(例えば、太陽光発電装置)で発電された電力を消費すればよい。
しかし、従来は、車両の車両側充放電部に充電されている電力が、どの電力発生元から供給された電力であるかを区別して管理していなかったため、車両側充放電部から供給された電力が施設及び車両で消費された場合、その電力消費によって、どの程度のコストが発生したのか、どの程度の環境負荷が発生したのか、どの程度の一次エネルギが消費されたのかを知ることができなかった。
更に、車両及び施設とは別の遠隔制御監視センターによって、車両及び施設の管理を行うようなシステムは無かった。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、複数の電力発生元から電力が供給され、その電力を消費したとき、どの程度のコストが発生したのか、どの程度の環境負荷が発生したのか、どの程度の一次エネルギが消費されたのかを知ることができ、且つ、車両及び施設とは別の遠隔制御監視センターによって、車両及び施設の管理を行うような遠隔制御監視システムを提供する点にある。
上記目的を達成するための本発明に係る遠隔監視制御システムの特徴構成は、車両と、前記車両が入出庫する車庫を有する施設と、前記施設から遠隔地にある遠隔監視制御センターとを互いに通信可能に備え、
前記車両は、
電力を充放電可能な車両側充放電部と、前記車両側充放電部に充電されている電力を消費可能な電力負荷部と、外部に設置された前記施設に対して電気的に接続可能な車両側接続部と、走行駆動力を出力する走行駆動部とを備え、前記施設から前記車両側充放電部へ前記車両側接続部を介して電力を充電可能であり、及び、前記走行駆動部は前記電力負荷部としてのモータにおいて電力を消費して得られるエネルギを走行駆動力として利用可能であるように構成され、前記車両側充放電部に充電されている電力についての、電力発生元毎の電力量に関する車両側充電情報を記憶する車両側記憶部と、前記車両側充放電部における充放電を制御すると共に、前記車両側記憶部に記憶されている前記車両側充電情報を、電力を前記車両側充放電部に充電するとき及び電力を前記車両側充放電部から放電するときに、充放電される電力の電力発生元に関する情報を参照して更新する車両側充放電制御部とを備え、
前記施設は、
前記車両の前記車両側接続部に対して電気的に接続可能な施設側接続部と、燃料を消費して熱と電気とを併せて発生する熱電併給装置と、自然エネルギをエネルギ源とする自然エネルギ発電装置と、前記熱電併給装置、前記自然エネルギ発電装置、商用電力系統及び前記車両側充放電部の内の少なくとも1つから電力の供給を受ける電力負荷装置と、前記熱電併給装置から熱の供給を受ける熱負荷装置と、前記遠隔監視制御センターから受け取った制御指令に従って、前記熱電併給装置の運転制御を行う施設側制御部と、を備え、
前記遠隔監視制御センターは、
前記電力負荷装置への電力供給及び前記熱負荷装置への熱供給を行う際に生じる環境負荷の最小化を目的として、コストの最小化を目的として、又は、一次エネルギの最小化を目的として、前記車両側充放電部、前記熱電併給装置、前記自然エネルギ発電装置、及び、前記商用電力系統の最適運用計画を作成し、前記施設へは、前記熱電併給装置への制御指令を送信し、前記車両へは、前記車両側充放電部の前記施設への放電制御指令及び前記車両側充放電部の前記施設からの充電制御指令を送信する点にある。
上記特徴構成によれば、施設で生じる電力の余剰量及び不足量を、車両の車両側充放電部への充電及び車両側充放電部からの放電で調節できる。また、車両側充放電制御部は、車両側充放電部に対する電力の充電制御及び車両側充放電部からの電力の放電制御を行うとき、上記車両側充電情報の更新を行う。よって、施設の電力負荷装置及び車両の電力負荷部で電力が消費されたとき、その電力がどの電力発生元から供給されたものであるのかを識別できるため、電力発生元での発電に要するコスト、環境負荷、一次エネルギなどを考慮することで、その電力消費によって、どの程度のコストが発生したのか、どの程度の環境負荷が発生したのか、及び、どの程度の一次エネルギが消費されたのか等の情報を知ることができる。
更に、施設及び車両についての最適運用計画を作成する最適計画部が、遠隔監視制御センターに設けられるので、施設及び車両での演算負荷を小さくできる。つまり、本来は施設又は車両に設ける必要のある機能(即ち、最適運用計画の作成機能)を施設又は車両から省略できる。
上記目的を達成するための本発明に係る遠隔監視制御システムの特徴構成は、車両と、前記車両が入出庫する車庫を有する施設と、前記施設から遠隔地にある遠隔監視制御センターとを互いに通信可能に備え、
前記車両は、
電力を充放電可能な車両側充放電部と、前記車両側充放電部に充電されている電力を消費可能な電力負荷部と、外部に設置された前記施設に対して電気的に接続可能な車両側接続部と、走行駆動力を出力する走行駆動部とを備え、前記施設から前記車両側充放電部へ前記車両側接続部を介して電力を充電可能であり、及び、前記走行駆動部は前記電力負荷部としてのモータにおいて電力を消費して得られるエネルギを走行駆動力として利用可能であるように構成され、前記車両側充放電部に充電されている電力についての、電力発生元毎の電力量に関する車両側充電情報を記憶する車両側記憶部と、前記車両側充放電部における充放電を制御すると共に、前記車両側記憶部に記憶されている前記車両側充電情報を、電力を前記車両側充放電部に充電するとき及び電力を前記車両側充放電部から放電するときに、充放電される電力の電力発生元に関する情報を参照して更新する車両側充放電制御部とを備え、
前記施設は、
前記車両の前記車両側接続部に対して電気的に接続可能な施設側接続部と、燃料を消費して熱と電気とを併せて発生する熱電併給装置と、自然エネルギをエネルギ源とする自然エネルギ発電装置と、前記熱電併給装置、前記自然エネルギ発電装置、商用電力系統及び前記車両側充放電部の内の少なくとも1つから電力の供給を受ける電力負荷装置と、前記熱電併給装置から熱の供給を受ける熱負荷装置と、前記遠隔監視制御センターから受け取った制御指令に従って、前記熱電併給装置の運転制御を行い、及び、前記車両側充放電部の前記施設への放電制御及び前記車両側充放電部の前記施設からの充放電制御を行うと共に前記車両側充電情報を前記車両側充放電制御部に更新させる施設側制御部と、を備え、
前記遠隔監視制御センターは、
前記電力負荷装置への電力供給及び前記熱負荷装置への熱供給を行う際に生じる環境負荷の最小化を目的として、コストの最小化を目的として、又は、一次エネルギの最小化を目的として、前記車両側充放電部、前記熱電併給装置、前記自然エネルギ発電装置、及び、前記商用電力系統の最適運用計画を作成し、前記施設へは、前記熱電併給装置への制御指令、並びに、前記車両側充放電部の前記施設への放電制御指令及び前記車両側充放電部の前記施設からの充電制御指令を送信する点にある。
上記特徴構成によれば、施設で生じる電力の余剰量及び不足量を、車両の車両側充放電部への充電及び車両側充放電部からの放電で調節できる。また、施設側制御部は、車両側充放電部に対する電力の充電制御及び車両側充放電部からの電力の放電制御を行うとき、上記車両側充電情報の更新を車両側充放電制御部に行わせる。よって、施設の電力負荷装置及び車両の電力負荷部で電力が消費されたとき、その電力がどの電力発生元から供給されたものであるのかを識別できるため、電力発生元での発電に要するコスト、環境負荷、一次エネルギなどを考慮することで、その電力消費によって、どの程度のコストが発生したのか、どの程度の環境負荷が発生したのか、及び、どの程度の一次エネルギが消費されたのか等の情報を知ることができる。
更に、施設及び車両についての最適運用計画を作成する最適計画部が、遠隔監視制御センターに設けられるので、施設及び車両での演算負荷を小さくできる。つまり、本来は施設又は車両に設ける必要のある機能(即ち、最適運用計画の作成機能)を施設又は車両から省略できる。
上記目的を達成するための本発明に係る遠隔監視制御システムの特徴構成は、車両と、前記車両が入出庫する車庫を有する施設と、前記施設から遠隔地にある遠隔監視制御センターとを互いに通信可能に備え、
前記車両は、
電力を充放電可能な車両側充放電部と、前記車両側充放電部に充電されている電力を消費可能な電力負荷部と、外部に設置された前記施設に対して電気的に接続可能な車両側接続部と、走行駆動力を出力する走行駆動部とを備え、前記施設から前記車両側充放電部へ前記車両側接続部を介して電力を充電可能であり、及び、前記走行駆動部は前記電力負荷部としてのモータにおいて電力を消費して得られるエネルギを走行駆動力として利用可能であるように構成され、前記車両側充放電部に充電されている電力についての、電力発生元毎の電力量に関する車両側充電情報を記憶する車両側記憶部と、前記車両側充放電部における充放電を制御すると共に、前記車両側記憶部に記憶されている前記車両側充電情報を、電力を前記車両側充放電部に充電するとき及び電力を前記車両側充放電部から放電するときに、充放電される電力の電力発生元に関する情報を参照して更新する車両側充放電制御部とを備え、
前記施設は、
前記車両の前記車両側接続部に対して電気的に接続可能な施設側接続部と、電力を充放電可能な施設側充放電部と、燃料を消費して熱と電気とを併せて発生する熱電併給装置と、自然エネルギをエネルギ源とする自然エネルギ発電装置と、前記熱電併給装置、前記自然エネルギ発電装置、商用電力系統、前記施設側充放電部及び前記車両側充放電部の内の少なくとも1つから電力の供給を受ける電力負荷装置と、前記熱電併給装置から熱の供給を受ける熱負荷装置と、前記施設側充放電部に充電されている電力についての、前記電力発生元毎の電力量に関する施設側充電情報を記憶する施設側記憶部と、前記遠隔監視制御センターから受け取った制御指令に従って、前記熱電併給装置の運転制御及び前記施設側充放電部の充放電制御を行うと共に前記施設側充電情報の更新を行う施設側制御部と、を備え、
前記遠隔監視制御センターは、
前記電力負荷装置への電力供給及び前記熱負荷装置への熱供給を行う際に生じる環境負荷の最小化を目的として、コストの最小化を目的として、又は、一次エネルギの最小化を目的として、前記施設側充放電部、前記車両側充放電部、前記熱電併給装置、前記自然エネルギ発電装置、及び、前記商用電力系統の最適運用計画を作成し、前記施設へは、前記熱電併給装置への制御指令及び前記施設側充放電部への充放電制御指令を送信し、前記車両へは、前記車両側充放電部の前記施設への放電制御指令及び前記車両側充放電部の前記施設からの充電制御指令を送信する点にある。
上記特徴構成によれば、施設で生じる電力の余剰量及び不足量を、施設側充放電部への充電及び施設側充放電部からの放電、並びに、車両の車両側充放電部への充電及び車両側充放電部からの放電で調節できる。また、施設側制御部は、施設側充放電部への電力の充電制御及び施設側充放電部からの電力の放電制御を行うとき上記施設側充電情報の更新を行い、及び、車両側充放電制御部は、車両側充放電部に対する電力の充電制御及び車両側充放電部からの電力の放電制御を行うとき、上記車両側充電情報の更新を行う。よって、施設の電力負荷装置及び車両の電力負荷部で電力が消費されたとき、その電力がどの電力発生元から供給されたものであるのかを識別できるため、電力発生元での発電に要するコスト、環境負荷、一次エネルギなどを考慮することで、その電力消費によって、どの程度のコストが発生したのか、どの程度の環境負荷が発生したのか、及び、どの程度の一次エネルギが消費されたのか等の情報を知ることができる。
更に、施設及び車両についての最適運用計画を作成する最適計画部が、遠隔監視制御センターに設けられるので、施設及び車両での演算負荷を小さくできる。つまり、本来は施設又は車両に設ける必要のある機能(即ち、最適運用計画の作成機能)を施設又は車両から省略できる。
上記目的を達成するための本発明に係る遠隔監視制御システムの特徴構成は、車両と、前記車両が入出庫する車庫を有する施設と、前記施設から遠隔地にある遠隔監視制御センターとを互いに通信可能に備え、
前記車両は、
電力を充放電可能な車両側充放電部と、前記車両側充放電部に充電されている電力を消費可能な電力負荷部と、外部に設置された前記施設に対して電気的に接続可能な車両側接続部と、走行駆動力を出力する走行駆動部とを備え、前記施設から前記車両側充放電部へ前記車両側接続部を介して電力を充電可能であり、及び、前記走行駆動部は前記電力負荷部としてのモータにおいて電力を消費して得られるエネルギを走行駆動力として利用可能であるように構成され、前記車両側充放電部に充電されている電力についての、電力発生元毎の電力量に関する車両側充電情報を記憶する車両側記憶部と、前記車両側充放電部における充放電を制御すると共に、前記車両側記憶部に記憶されている前記車両側充電情報を、電力を前記車両側充放電部に充電するとき及び電力を前記車両側充放電部から放電するときに、充放電される電力の電力発生元に関する情報を参照して更新する車両側充放電制御部とを備え、
前記施設は、
前記車両の前記車両側接続部に対して電気的に接続可能な施設側接続部と、電力を充放電可能な施設側充放電部と、燃料を消費して熱と電気とを併せて発生する熱電併給装置と、自然エネルギをエネルギ源とする自然エネルギ発電装置と、前記熱電併給装置、前記自然エネルギ発電装置、商用電力系統、前記施設側充放電部及び前記車両側充放電部の内の少なくとも1つから電力の供給を受ける電力負荷装置と、前記熱電併給装置から熱の供給を受ける熱負荷装置と、前記施設側充放電部に充電されている電力についての、前記電力発生元毎の電力量に関する施設側充電情報を記憶する施設側記憶部と、前記遠隔監視制御センターから受け取った制御指令に従って、前記熱電併給装置の運転制御及び前記施設側充放電部の充放電制御を行うと共に前記施設側充電情報の更新を行い、及び、前記車両側充放電部の前記施設への放電制御及び前記車両側充放電部の前記施設からの充放電制御を行うと共に前記車両側充電情報を前記車両側充放電制御部に更新させる施設側制御部と、を備え、
前記遠隔監視制御センターは、
前記電力負荷装置への電力供給及び前記熱負荷装置への熱供給を行う際に生じる環境負荷の最小化を目的として、コストの最小化を目的として、又は、一次エネルギの最小化を目的として、前記施設側充放電部、前記車両側充放電部、前記熱電併給装置、前記自然エネルギ発電装置、及び、前記商用電力系統の最適運用計画を作成し、前記施設へは、前記熱電併給装置への制御指令及び前記施設側充放電部への充放電制御指令、並びに、前記車両側充放電部の前記施設への放電制御指令及び前記車両側充放電部の前記施設からの充電制御指令を送信する点にある。
上記特徴構成によれば、施設で生じる電力の余剰量及び不足量を、施設側充放電部への充電及び施設側充放電部からの放電、並びに、車両の車両側充放電部への充電及び車両側充放電部からの放電で調節できる。また、施設側制御部は、施設側充放電部への電力の充電制御及び施設側充放電部からの電力の放電制御を行うとき上記施設側充電情報の更新を行い、車両側充放電部に対する電力の充電制御及び車両側充放電部からの電力の放電制御を行うとき、上記車両側充電情報の更新を車両側充放電制御部に行わせる。よって、施設の電力負荷装置及び車両の電力負荷部で電力が消費されたとき、その電力がどの電力発生元から供給されたものであるのかを識別できるので、電力発生元での発電に要するコスト、環境負荷、一次エネルギなどを考慮することで、その電力消費によって、どの程度のコストが発生したのか、どの程度の環境負荷が発生したのか、及び、どの程度の一次エネルギが消費されたのか等の情報を知ることができる。
更に、施設及び車両についての最適運用計画を作成する最適計画部が、遠隔監視制御センターに設けられるので、施設及び車両での演算負荷を小さくできる。つまり、本来は施設又は車両に設ける必要のある機能(即ち、最適運用計画の作成機能)を施設又は車両から省略できる。
本発明に係る遠隔監視制御システムの別の特徴構成は、前記車両が備える前記走行駆動部は、前記モータと、燃料を消費して得られる機械エネルギが走行駆動力として利用される内燃機関とを有し、
前記機械エネルギの一部を利用して発電して、発電された電力を前記車両側充放電部に充電可能な発電部を前記電力発生元として備える点にある。
上記特徴構成によれば、車両の内燃機関から出力される機械エネルギを利用した発電部で発電した電力を車両側充放電部に充電できる。よって、内燃機関の運転を調節することで、車両側充放電部の充電レベルを自在に調節できる。
本発明に係る遠隔監視制御システムの別の特徴構成は、前記車両は、燃料を消費して発電して、発電された電力を前記車両側充放電部に充電可能な燃料電池を前記電力発生元として備える点にある。
上記特徴構成によれば、車両の燃料電池で発電した電力を車両側充放電部に充電できる。よって、燃料電池の運転を調節することで、車両側充放電部の充電レベルを自在に調節できる。
本発明に係る遠隔監視制御システムの別の特徴構成は、前記自然エネルギ発電装置は、太陽光発電装置である点にある。
上記特徴構成によれば、太陽光発電装置は、自然エネルギ(太陽光)をエネルギ源とするので、発電に要する環境負荷が無く、且つ、発電に要する一次エネルギが無い電力を供給できる。
<第1実施形態>
以下に図面を参照して第1実施形態の遠隔監視制御システムの構成について説明する。遠隔監視制御システムは、車両と、車両が入出庫する車庫を有する施設と、施設から遠隔地にある遠隔監視制御センター40とを互いに通信可能に備えている。
図1は、第1実施形態の遠隔監視制御システムS1の機能ブロック図である。例えば、施設20は、1台又は複数台の車両10を運用する個人又は会社である。よって、施設20は、車両10及び施設20の内部の装置・機器の最適な運用を望む。また、遠隔監視制御センター40は、車両10及び施設20の内部の装置・機器の最適な運用計画の作成を施設20から委託された会社である。或いは、施設20及び遠隔監視制御センター40と同一の事業者であってもよい。
例えば、施設20と遠隔監視制御センター40とが別の事業者である場合、施設20は、遠隔監視制御センター40によって作成された車両10及び施設20の内部の装置・機器の最適な運用計画を実行することで、CO2排出量(環境負荷)の減少や金銭的などの利益を得ることができる。また、遠隔監視制御センター40は、施設20が得る利益の一部を報酬として享受できる。
或いは、施設20と遠隔監視制御センター40とが同一の事業者である場合、施設20及び遠隔監視制御センター40は、作成された車両10及び施設20の内部の装置・機器の最適な運用計画を実行することで利益を得ることができる。
図1に示すように、車両10は、電力を充放電可能な車両側充放電部14と、その車両側充放電部14に充電されている電力を消費可能な電力負荷部13と、外部に設置された施設20に対して電気的に接続可能な車両側接続部15と、走行駆動力を出力する走行駆動部12とを備える。また、車両10は、走行駆動部12の作動を制御する走行制御部11a、車両側充放電部14の作動を制御する車両側充放電制御部11b、及び、車両10の状態を検出する車両状態検出部11cを有する車両側制御部11を備える。車両側充放電部14は、インバータ14aを含む回路及び蓄電池14bを有する。車両側充放電部14からの電力の放電制御及び車両側充放電部14への電力の充電制御の詳細については後述する。また、車両10の車両側制御部11が取り扱う情報は、車両側制御部11によって読み出し及び書き込み可能な状態で車両側記憶部18に記憶される。更に、車両10は、車両10の乗員などから情報の入力を受け付けると共に、車両10で取り扱われる情報(例えば、充電量などの情報)を出力表示するための入出力部17、及び、外部との間で情報通信を行う車両側通信部16を備える。この車両側通信部16は、有線又は無線で外部のインターネットなどと接続可能である。
電力負荷部13は、車両10のヘッドライトなどの各種電装部品(電力負荷部13a)や、車両10の走行駆動力を得るためのモータ/ジェネレータ13bなどを含む。走行駆動部12は、電力負荷部13としてのモータ/ジェネレータ13bと、燃料を消費して得られる機械エネルギが走行駆動力として利用される内燃機関19とを有する。また、このモータ/ジェネレータ13bは、内燃機関19から出力された機械エネルギの一部を利用して発電して、発電された電力を車両側充放電部14に充電可能なジェネレータ(発電部)としても機能させることができる。加えて、車両側制御部11は、モータ/ジェネレータ13bを、車両10の減速時において、車両10の運動エネルギの一部を電気エネルギに変換(回生発電)するように作動させることもできる。つまり、本実施形態の車両10は、内燃機関19及びモータ/ジェネレータ13bの少なくとも一方から走行駆動力を得る、所謂、ハイブリッド車両である。車両10では、モータ/ジェネレータ13bや他の電力負荷部13aで消費された電力量、モータ/ジェネレータ13bで発電された電力量、及び、車両側接続部15を介して施設20から受け取った電力量は、車両状態検出部11cで検出される。
本実施形態において、車両側充放電部14は、インバータ14aを含む回路及び蓄電池14bを有する。車両側接続部15はインバータ15aを含む接続回路を有する。車両側充放電部14が有する蓄電池14bと電力負荷部13a及びモータ/ジェネレータ13bとの間の電力のやり取りはインバータ14aを介して行われる。具体的には、車両側充放電制御部11bが、インバータ14aを制御して、車両側充放電部14が有する蓄電池14bと電力負荷部13a及びモータ/ジェネレータ13bとの間の電力のやり取りを行う。また、車両側充放電部14が有する蓄電池14bと車両側接続部15(即ち、車両側接続部15に接続される施設20)との間の電力のやり取りはインバータ15aを介して行われ、インバータ14aを介さない。具体的には、車両側充放電制御部11bが、インバータ15aを制御して、車両側充放電部14が有する蓄電池14bと施設20との間の電力のやり取りを行う。以下に車両側充放電部14が有する蓄電池14bへの電力の充電及び蓄電池14bからの電力の放電について説明するが、蓄電池14bのことを車両側充放電部14と記載することもある。
施設20は、熱と電気とを併せて発生する熱電併給装置23と、自然エネルギをエネルギ源とする自然エネルギ発電装置としての太陽光発電装置29とを備える。また、施設20は商用電力系統22からも電力を受電可能である。更に、施設20は、車両10の車両側接続部15に対して電気的に接続可能な施設側接続部25を備える。それらは何れも、電力負荷装置30が接続される配電系統Lに接続されている。そして、車両10が入庫したときには、車両側接続部15及び施設側接続部25が互いに電気的に接続されて、車両10の車両側充放電部14の蓄電池14bがインバータ15aを介して施設20に対して電気的に接続された状態となる。また、車両10のモータ/ジェネレータ13bが、インバータ14a、蓄電池14b及びインバータ15aを介して施設20に対して電気的に接続された状態となる。
よって、車両10及び施設20にとっての電力供給部は、熱電併給装置23、太陽光発電装置29、商用電力系統22、及び、車両10の車両側充放電部14の少なくとも何れか一つとなる。つまり、車両10の車両側充放電部14に充電されている電力の電力発生元は、熱電併給装置23、太陽光発電装置29、商用電力系統22、及び、車両10のモータ/ジェネレータ13bの少なくとも何れか一つである。
施設20には、電力負荷装置30と熱負荷装置24とが設置されている。電力負荷装置30は、熱電併給装置23、太陽光発電装置29、商用電力系統22及び車両側充放電部14の内の少なくとも1つから電力の供給を受ける。熱負荷装置24は、熱電併給装置23から熱の供給を受ける。施設20が備える施設側制御部21は、後述する遠隔監視制御センター40から受け取った制御指令に従って、熱電併給装置23の運転制御を行う。具体的には、施設側制御部21は、上記電力供給部からの電力によって電力負荷装置30の電力需要量を賄えるように及び熱負荷装置24の熱需要量を賄えるように熱電併給装置23の作動制御を行う。尚、施設20に設けられたボイラなどの熱供給装置(図示せず)から熱負荷装置24への熱供給を行ってもよい。
また、施設20の施設側制御部21が取り扱う情報は、施設側制御部21によって読み出し及び書き込み可能な状態で施設側記憶部28に記憶される。更に、施設20は、施設20の使用者などから情報の入力を受け付けると共に、施設20で取り扱われる情報を出力表示するための入出力部27、及び、外部との間で情報通信を行う施設側通信部26を備える。この施設側通信部26は、有線又は無線で外部のインターネットなどと接続可能である。
施設20において、電力負荷装置30で消費された電力量、熱負荷装置24で消費された熱量、商用電力系統22から受け取った電力量、熱電併給装置23で発電した電力量、太陽光発電装置29で発電した電力量、及び、施設側接続部25を介して車両10から受け取った電力量などは、システム状態検出部21aで検出される。
本実施形態において、車両10の車両側記憶部18には、車両側充放電部14に充電されている電力についての、電力発生元毎の電力量に関する車両側充電情報が記憶されている。そして、車両側充放電制御部11bは、車両側記憶部18に記憶されている車両側充電情報を、電力を車両側充放電部14に充電するとき及び電力を車両側充放電部14から放電するときに、充放電される電力の電力発生元に関する情報を参照して更新する。
遠隔監視制御センター40は、外部との間で情報通信を行うセンター側通信部42と、センター側制御部41と、遠隔監視制御センター40で取り扱われる情報を記憶するセンター側記憶部44と、遠隔監視制御センター40の使用者などから情報の入力を受け付けると共に、遠隔監視制御センター40で取り扱われる情報を出力表示するためのセンター側入出力部43とを備える。
センター側制御部41は、電力負荷装置30への電力供給及び熱負荷装置への熱供給を行う際に生じる環境負荷の最小化を目的として、コストの最小化を目的として、又は、一次エネルギの最小化を目的として、車両側充放電部14、熱電併給装置23、太陽光発電装置29、及び、商用電力系統22の最適運用計画を作成する。そして、センター側通信部42は、施設20へは、熱電併給装置23への制御指令を送信し、車両10へは、車両側充放電部14に対する施設20への放電制御指令及び車両側充放電部14に対する施設20からの充電制御指令を送信する。センター側制御部41は、車両10の車両状態検出部11cで検出された情報及び施設20のシステム状態検出部21aで検出された情報をセンター側通信部42を介して取得してセンター側記憶部44に記憶し、センター側入出力部43を構成する表示装置などにおいて表示することもできる。
表1は、車両10の車両側制御部11(車両側充放電制御部11b)によって読み出し及び書き込み可能に車両側記憶部18に記憶されている車両側充電情報を例示したものである。具体的には、電力発生元毎の、電力の充電率(SOC:State Of Charge)、発電に要するコスト(設備費用や燃料費用を含む)、発電に要する環境負荷(CO2原単位)、発電に要する一次エネルギ(一次エネルギ原単位)を例示したものである。表1において、車両発電電力は、モータ/ジェネレータ13bで発電された電力のことである。また、この例では、車両10での発電に要するコストは、ガソリンを燃料として内燃機関19を運転するときのコストを含む。
Figure 2010098794
以下に、施設20において行われる熱電併給装置23の運転制御、並びに、車両において行われる車両側充放電部14への電力の充電制御及び車両側充放電部14からの電力の放電制御について、図2及び図3に示すフローチャートを参照して説明する。
図2は、遠隔監視制御センター40が車両及び施設20の運用当日にリアルタイムで行う最適運転計画の作成、及び、施設20及び車両10への制御指令の送信のフローチャートである。具体的には、熱電併給装置23の運転計画の作成、並びに、車両側充放電部14への電力の充電制御計画及び車両側充放電部14からの電力の放電制御計画の作成を行って、その作動を制御するときのフローチャートである。
工程#100においてセンター側制御部41は、センター側通信部42と施設側通信部26及び車両側通信部16との間で通信網Nを介した情報通信を開始する。そして、工程#102においてセンター側制御部41は、通信が確立すれば工程#104に移行して、施設20側及び車両10側のシステム情報を取得してセンター側記憶部44に記憶する。
例えば、センター側制御部41は、施設20の施設側記憶部28に記憶されている、設定されているモード、車両10が施設20に接続されているか(即ち、施設20が車両側充放電部14を利用可能であるか)、太陽光発電装置29の発電電力がどの程度であるか、施設20における電力需要量、熱需要量及び太陽光発電量の予測値などに関するシステム情報を取得する。これらの予測値は、施設側制御部21が、施設側記憶部28に記憶されている過去の電力需要量及び熱需要量を参照して、電力需要量及び熱需要量の時間的な変化を予測する。また、施設側制御部21は、施設側通信部26を介して天気予報(日射量)に関する情報を取得して、太陽光発電装置29における太陽光発電量の時間的な変化を予測する。
また、センター側制御部41が取得する施設20において設定されているモードは、施設20の電力負荷装置30へ供給する電力について、発電に要する環境負荷の小さい電力発生元からの電力を優先して供給(消費)する環境性優先モード、発電に要するコストの小さい電力発生元からの電力を優先して供給(消費)するコスト優先モード、及び、発電に要する一次エネルギの小さい電力発生元からの電力を優先して供給(消費)する一次エネルギ優先モードの何れか一つである。何れのモードが設定されているのかをセンター側入出力部43によって表示して、遠隔監視制御センター40の使用者が確認できるように構成できる。本実施形態では、設定されるべきモードは、施設20の使用者が入出力部27を用いて予め何れかのモードを設定し、施設側記憶部28に記憶させておく。また、車両10で設定されているモードと同じに設定されているものとする。或いは、遠隔監視制御センター40の使用者が、センター側入出力部43を用いて何れかのモードを設定し、センター側記憶部44に記憶させておいてもよい。
更に、センター側制御部41が車両10から取得するシステム情報は、車両側記憶部18に記憶されている、設定されているモード、車両側蓄電池14bの残量(充電率:SOC)である。
工程#106においてセンター側制御部41は、上述したシステム情報の取得が終了すると、施設20側及び車両10側との間の情報通信を終了する。
次に、工程#108においてセンター側制御部41の最適計画部41aは、施設20側及び車両10側のシステム情報に基づいて、電力負荷装置30への電力供給及び熱負荷装置への熱供給を行う際に生じる環境負荷の最小化を目的として、コストの最小化を目的として、又は、一次エネルギの最小化を目的として、車両側充放電部14、熱電併給装置23、太陽光発電装置29、及び、商用電力系統22の最適運用計画を作成する。
表2は、電力発生元毎の、発電に要するコスト(売電単価、コスト)、発電に要する環境負荷(CO2原単位)、発電に要する一次エネルギ(一次エネルギ原単位)を例示したものである。センター記憶部には表2に示すような情報が、センター側制御部41の最適計画部41aによって読み出し可能なように記憶されている。例えば、コスト優先モードが設定された場合には、電力発生元として熱電併給装置23を用いれば、電力の供給に要するコストを小さくできる。また、太陽光発電装置29の発電量がある場合には、それを売電すれば全体としてコストを小さくできる。更に、夜間であれば、商用電力系統22から電力の供給を受ければ、コストを小さくできる。また、環境性優先モードが設定された場合には、太陽光発電装置29の発電電力を用いれば、最も環境負荷を小さくできる。更に、一次エネルギ優先モードが設定された場合には、太陽光発電装置29の発電電力を用いれば最も一次エネルギを小さくできる。
Figure 2010098794
具体的には、センター側制御部41の最適計画部41aは、電力負荷装置30へ電力を供給するための、熱電併給装置23と太陽光発電装置29と商用電力系統22と車両側充放電部14の最適運用計画を作成する。例えば、最適計画部41aは、施設20の内部で予測される電力需要及び熱需要を賄うための電力負荷装置30への電力供給及び熱負荷装置24への熱供給を行う際に生じる環境負荷の最小化を目的として、コストの最小化を目的として、又は、一次エネルギの最小化を目的として、熱電併給装置23、商用電力系統22、車両側蓄電池14bをどのような出力で運用するかが規定された上記最適運用計画を作成する。この最適運用計画には、施設20の熱電併給装置23への制御指令、及び、車両10の車両側充放電部14への充放電制御指令が含まれている。センター側制御部41は、作成した最適運用計画をセンター側記憶部44に記憶する。
次に、工程#110においてセンター側制御部41は、センター側通信部42と施設側通信部26及び車両側通信部16との間で通信網Nを介した情報通信を開始する。そして、工程#112においてセンター側制御部41は、通信が確立すれば工程#114に移行して、施設20側へ、最適運用計画に基づく施設20側への制御指令を送信し、車両10側へ、最適運用計画に基づく車両10側への制御指令を送信する。具体的には、センター側制御部41は、施設20へは熱電併給装置23への制御指令を送信し、車両10へは、車両側充放電部14に対する施設20への放電制御指令及び車両側充放電部14に対する施設20からの充電制御指令を送信する。
以上のように、遠隔監視制御センター40から施設及び車両10へ制御指令が送信されることで、施設20の施設側制御部21は、遠隔監視制御センター40から受け取った制御指令に従って、熱電併給装置23の運転制御を行い、車両10の車両側充放電制御部11bは、施設20から車両側充放電部14への電力の充電制御及び車両側充放電部14から施設20への電力の放電制御を行う。その結果、施設20において電力の余剰量又は不足量が発生しないようになる。
更に、車両10の車両側制御部11は、施設20から車両10へ、或いは、車両10から施設20へ、どの電力発生元からの電力がどれだけ供給されたのかについての情報、即ち、充放電される電力の電力発生元に関する車両側充電情報の更新を行う。具体的には、表1に例示したSOCの値を電力発生元毎に更新する。
また、車両10の車両側制御部11(車両側充放電制御部11b)は、車両10が備えるモータ/ジェネレータ13bで発電を行って、インバータ14aを介して車両側充放電部14の蓄電部14bに電力を充電したとき、及び、蓄電部14bの電力をインバータ14aを介して電力負荷部13で消費したときにも車両側充電情報の更新を行う。図3は、車両10が備えるモータ/ジェネレータ13bで発電を行ったとき、及び、電力負荷部13で電力を消費したときに車両10の車両側制御部11(車両側充放電制御部11b)が行う充電情報更新制御を説明するフローチャートである。図3に示すように、工程#200において車両10の車両側制御部11は、車両状態検出部11cの検出結果に基づいて、車両10のモータ/ジェネレータ13bで発電が行われたか及び電力負荷部13で電力消費が行われたか否かを判定する。車両状態検出部11cはカレントトランスなどによって実現可能である。
車両10の内部で発電及び電力消費が行われた場合、工程#202において車両側制御部11は、車両側充放電部14への電力の充電量、或いは、車両側充放電部14からの電力の放電量に関する情報、即ち、充放電される電力の電力発生元に関する情報を、車両状態検出部11cから取得する。そして、工程#204において車両側制御部11(車両側充放電制御部11b)は、表1に例示した車両側充電情報のSOCの値を電力発生元毎に更新する。
以下に、車両側充電情報の更新について具体例を挙げて説明する。
例えば、施設20に供給される電力の総和が4kW(太陽光発電装置29からの供給電力が2kW、熱電併給装置23からの供給電力が1kW、商用電力系統22からの供給電力が1kW)であり、施設20の電力負荷装置30における消費電力が3kWのとき、余剰電力の1kWが車両10の車両側充放電部14に充電される。このとき、充電電力の1kWの内訳は、各電力発生元の供給電力の比で決定される。具体的には、施設20の施設側制御部21は、車両10の車両側充放電部14への充電電力を、太陽光発電装置29から0.5kW、熱電併給装置23から0.25kW、商用電力系統22から0.25kWと決定し、この情報を車両10の車両側制御部11へ、施設側通信部26及び車両側通信部16を介して提供する。
車両10の車両側制御部11(車両側充放電制御部11b)は、施設20から上記車両側充電情報の更新に関する情報を受けると、表1に例示したSOCの値を電力発生元毎に更新する。
また、車両10の車両側制御部11は、車両10の電力負荷部13で電力が消費されるとき、設定されているモードに従って、適切な電力発生元からの電力が消費されるようにする。本実施形態では、設定されるべきモードは、車両10の乗員などが入出力部17を用いて予め何れかのモードを設定し、車両側記憶部18に記憶させておくことで、車両側制御部11によって読み出し可能になっている。
具体的には、車両10の車両側制御部11(車両側充放電制御部11b)は、コスト優先モードが設定されていて、車両10の電力負荷部13で消費される電力が3kWのとき、コストの最も小さい電力発生元(熱電併給装置23)からの電力が3kW消費されるように車両側充放電部14の放電量を制御する。そして、表1に例示したSOCの値を電力発生元毎に更新する。
以上のように、本実施形態では、施設20及び車両10で電力が消費されたとき、その電力がどの電力発生元から供給されたものであるのかを識別できる。よって、表2に例示したような電力発生元での発電に要するコスト、環境負荷、一次エネルギなどを考慮することで、施設20及び車両10における電力消費によって、どの程度のコストが発生したのか、どの程度の環境負荷が発生したのか、及び、どの程度の一次エネルギが消費されたのか等の情報を知ることができる。また、施設20で生じる電力の余剰量及び不足量を、車両10の車両側充放電部14への充電及び車両側充放電部14からの放電で調節できる。
つまり、施設側制御部21が、上記車両側充電情報を逐次取得して施設側記憶部28に記憶しておけば、施設側制御部21は、車両側充放電部14、熱電併給装置23、太陽光発電装置29、及び、商用電力系統22の最適運用計画を併せて考慮することで、施設20及び車両10における電力消費によって、どの程度のコストが発生したのか、どの程度の環境負荷が発生したのか、及び、どの程度の一次エネルギが消費されたのかを示す上記最適運用計画の実施結果を導出できる。そして、施設側制御部21は、その実施結果を施設20の入出力部27を構成する表示装置に表示させることで、施設20及び車両10における電力消費によって、どの程度のコストが発生したのか、どの程度の環境負荷が発生したのか、及び、どの程度の一次エネルギが消費されたのか等の情報を施設20の使用者に認識させることができる。
同様に、センター側制御部41が、上記車両側充電情報を逐次取得してセンター側記憶部44に記憶しておけば、センター側制御部41は、車両側充放電部14、熱電併給装置23、太陽光発電装置29、及び、商用電力系統22の最適運用計画を併せて考慮することで、車両10における電力消費によって、どの程度のコストが発生したのか、どの程度の環境負荷が発生したのか、及び、どの程度の一次エネルギが消費されたのかを示す上記最適運用計画の実施結果を導出できる。そして、センター側制御部41は、その実施結果を遠隔監視制御センター40のセンター側入出力部43を構成する表示装置に表示させることで、施設20及び車両10における電力消費によって、どの程度のコストが発生したのか、どの程度の環境負荷が発生したのか、及び、どの程度の一次エネルギが消費されたのか等の情報を遠隔監視制御センター40の使用者に認識させることができる。
<第2実施形態>
第2実施形態の遠隔監視制御システムは、車両が燃料電池を備えている点で上記第1実施形態と異なっている。以下に、第2実施形態の遠隔監視制御システムについて説明するが、第1実施形態と同様の構成については説明を省略する。
図4は、第2実施形態の遠隔監視制御システムS2の機能ブロック図である。図4に示すように、施設20の構成は第1実施形態と同じである。本実施形態の車両50は、走行駆動部52及び電力負荷部53の構成が第1実施形態と異なっている。つまり、車両50の車両側制御部51(走行制御部51a、車両側充放電制御部51b、車両状態検出部51c)、車両側充放電部54(インバータ54aを含む回路、蓄電池54b)、車両側接続部55(インバータ55aを含む接続回路)、車両側通信部56、入出力部57、及び、車両側記憶部58の構成は、第1実施形態の車両側制御部11(走行制御部11a、車両側充放電制御部11b、車両状態検出部11c)、車両側充放電部14(インバータ14aを含む回路、蓄電池14b)、車両側接続部15(インバータ15aを含む接続回路)、車両側通信部16、入出力部17、及び、車両側記憶部18と同じである。本実施形態の車両状態検出部51cは、燃料電池59で発電された電力量を検出可能である。
燃料電池59は、水素やアルコールなどの燃料を消費して発電して、発電された電力を車両側充放電部54に充電可能である。つまり、燃料電池59は、第1実施形態で説明したモータ/ジェネレータ13bと同様に電力発生元の一つとして利用可能である。燃料電池59は、発電セルスタックなどで構成される燃料電池本体59aと、その燃料電池本体59aを車両側充放電部54及び電力負荷部53に接続するインバータ59bを含む回路とを有する。
車両50の走行駆動部52は、電力負荷部53としてのモータ/ジェネレータ53bを有する。そして、車両50では、モータ/ジェネレータ53bにおいて電力を消費して得られるエネルギが走行駆動力として利用される。加えて、車両側制御部51は、モータ/ジェネレータ53bを、車両50の減速時において、車両50の運動エネルギの一部を電気エネルギに変換(回生発電)するように作動させることもできる。
施設20の施設側制御部21が行う、熱電併給装置23の運転制御、並びに、車両10の車両側充放電制御部51bが行う車両側充放電部54への電力の充電制御及び車両側充放電部54からの電力の放電制御については、上記実施形態で説明したのと同様である。
また、車両50が備える燃料電池59で発電を行ったとき、及び、電力負荷部53で電力を消費したときに車両50の車両側制御部51(車両側充放電制御部51b)が行う充電情報更新制御のフローチャートは、上記実施形態で説明した図3のフローチャートと同様である。つまり、車両50の車両側制御部51(車両側充放電制御部51b)は、車両50が備える燃料電池59で発電を行って車両側充放電部54に電力を充電したとき、及び、電力負荷部53で電力を消費したときにも車両側充電情報の更新を行う。
<第3実施形態>
第3実施形態の遠隔監視制御システムは、車両が発電部を備えていない点で上記実施形態と異なっている。以下に、第3実施形態の遠隔監視制御システムについて説明するが、上記実施形態と同様の構成については説明を省略する。
図5は、第3実施形態の遠隔監視制御システムS3の機能ブロック図である。図5に示すように、施設20の構成は第1実施形態と同じである。本実施形態の車両70は、走行駆動部72及び電力負荷部73の構成が第1実施形態と異なっている。つまり、車両70の車両側制御部71(走行制御部71a、車両側充放電制御部71b、車両状態検出部71c)、車両側充放電部74(インバータ74aを含む回路、蓄電池74b)、車両側接続部75(インバータ75aを含む接続回路)、車両側通信部76、入出力部77、及び、車両側記憶部78の構成は、第1実施形態の車両側制御部11(走行制御部11a、車両側充放電制御部11b、車両状態検出部11c)、車両側充放電部14(インバータ14aを含む回路、蓄電池14b)、車両側接続部15(インバータ15aを含む接続回路)、車両側通信部16、入出力部17、及び、車両側記憶部18と同じである。本実施形態において、車両70は、所謂、電気車両であるので、表1及び表2に示した「車両発電電力」は無いものとして取り扱う。
車両70の走行駆動部72は、電力負荷部73としてのモータ/ジェネレータ73bを有する。そして、車両70では、モータ/ジェネレータ73bにおいて電力を消費して得られるエネルギが走行駆動力として利用される。加えて、車両側制御部71は、モータ/ジェネレータ73bを、車両70の減速時において、車両70の運動エネルギの一部を電気エネルギに変換(回生発電)するように作動させることもできる。
施設20の施設側制御部21が行う、熱電併給装置23の運転制御、並びに、車両70の車両側充放電制御部71bが行う車両側充放電部74への電力の充電制御及び車両側充放電部74からの電力の放電制御については、上記実施形態で説明したのと同様である。
また、図6は、車両70が備える電力負荷部73で電力を消費したときに車両70の車両側制御部71(車両側充放電制御部71b)が行う充電情報更新制御を説明するフローチャートである。図6に示すように、工程#300において車両70の車両側制御部71は、車両状態検出部71cの検出結果に基づいて、車両70の電力負荷部73で電力消費が行われたか否かを判定する。工程#302において車両側制御部71は、車両70の内部で電力消費が行われた場合には、車両側充放電部74からの電力の放電量に関する情報を、車両状態検出部71cから取得する。そして、工程#304において車両側制御部71(車両側充放電制御部71b)は、表1に例示した車両側充電情報のSOCの値を電力発生元毎に更新する。
<第4実施形態>
第4実施形態の遠隔監視制御システムは、施設の施設側制御部が、車両側充放電部への電力の充電制御及び車両側充放電部からの電力の放電制御を行う点で上記実施形態と異なっている。以下に、第4実施形態の遠隔監視制御システムを、第1実施形態の改変例として説明するが、第2実施形態及び第3実施形態を同様に改変することもできる。また、上記実施形態と同様の構成については説明を省略する。
本実施形態では、遠隔監視制御センター40は、施設20のみと情報通信を行い、車両10との情報通信を行わない。そのため、施設20は、車両10との間で必要な情報の通信を行う。例えば、施設20では、上述した車両10のシステム情報を車両10から通信網Nを介して予め取得して、施設側記憶部28に記憶している。
図7は、第4実施形態の遠隔監視制御システムS4の機能ブロック図である。図示するように、施設20の施設側接続部25はインバータ25aを含む接続回路を有する。車両10において、車両側充放電部14が有する車両側蓄電池14bと電力負荷部13a及びモータ/ジェネレータ13bとの間の電力のやり取りはインバータ14aを介して行われる。具体的には、車両側充放電制御部11bが、インバータ14aを制御して、車両側充放電部14が有する車両側蓄電池14bと電力負荷部13a及びモータ/ジェネレータ13bとの間の電力のやり取りを行う。また、車両側充放電部14が有する車両側蓄電池14bと施設20との間の電力のやり取りは、施設側接続部25のインバータ25a及び車両側接続部15を介して行われ、インバータ14aを介さない。具体的には、施設20の施設側制御部21が、インバータ25aを制御して、車両側充放電部14が有する施設側蓄電池14bと施設20との間の電力のやり取りを行う。
施設20が備える施設側制御部21は、遠隔監視制御センター40から受け取った制御指令に従って、熱電併給装置23の運転制御を行い、及び、車両側充放電部14に対する施設20への放電制御及び車両側充放電部14に対する施設20からの充電制御を施設に設けられたインバータ25aによって行う。加えて、施設側制御部21は、車両10の車両側記憶部18に記憶されている車両側充電情報の更新を車両側充放電制御部11bに行わせる。具体的には、車両10の車両側制御部11(車両側充放電制御部11b)は、施設20の施設側制御部21から車両側充電情報の更新に関する情報を施設側通信部26及び車両側通信部16を介して受けたとき、車両側充電情報の更新を行う。同様に、施設側充放電制御部21bは、施設側記憶部28に記憶されている施設側充電情報を、電力を施設側充放電部31に充電するとき及び電力を施設側充放電部31から放電するときに、充放電される電力の電力発生元に関する情報を参照して更新する。
以下に、施設20において行われる熱電併給装置23の運転制御、並びに、施設20の施設側制御部が行う車両側充放電部14への電力の充電制御及び車両側充放電部14からの電力の放電制御について、図8に示すフローチャートを参照して説明する。
図8は、遠隔監視制御センター40が車両及び施設20の運用当日にリアルタイムで行う最適運転計画の作成、及び、施設20及び車両10への制御指令の送信のフローチャートである。具体的には、熱電併給装置23の運転計画の作成、並びに、車両側充放電部14への電力の充電制御計画及び車両側充放電部14からの電力の放電制御計画の作成を行って、その作動を制御するときのフローチャートである。以下の説明では、車両側蓄電池14bのことを車両側充放電部14と記載することもある。
工程#400においてセンター側制御部41は、センター側通信部42と施設側通信部26との間で通信網Nを介した情報通信を開始する。そして、工程#402においてセンター側制御部41は、通信が確立すれば工程#404に移行して、施設側記憶部28に記憶されている施設20側及び車両10側のシステム情報を取得してセンター側記憶部44に記憶する。
例えば、センター側制御部41は、施設20の施設側記憶部28に記憶されている、施設において設定されているモード、車両10が施設20に接続されているか(即ち、施設20が車両側充放電部14を利用可能であるか)、太陽光発電装置29の発電電力がどの程度であるか、施設20における電力需要量、熱需要量及び太陽光発電量の予測値などに関する施設20のシステム情報を取得する。更に、センター側制御部41は、施設20の施設側記憶部28に記憶されている、車両において設定されているモード、車両側蓄電池14bの残量(充電率:SOC)などに関する車両10のシステム情報を取得する。尚、遠隔監視制御センター40の使用者が、センター側入出力部43を用いて何れかのモードを設定し、センター側記憶部44に記憶させておいてもよい。
工程#406においてセンター側制御部41は、上述したシステム情報の取得が終了すると、施設20側及び車両10側との間の情報通信を終了する。
次に、工程#408においてセンター側制御部41の最適計画部41aは、施設20側及び車両10側のシステム情報に基づいて、電力負荷装置30への電力供給及び熱負荷装置への熱供給を行う際に生じる環境負荷の最小化を目的として、コストの最小化を目的として、又は、一次エネルギの最小化を目的として、車両側充放電部14、熱電併給装置23、太陽光発電装置29、及び、商用電力系統22の最適運用計画を作成する。
具体的には、センター側制御部41の最適計画部41aは、電力負荷装置30へ電力を供給するための、熱電併給装置23と太陽光発電装置29と商用電力系統22と車両側充放電部14との最適運用計画を作成する。例えば、最適計画部41aは、施設20の内部で予測される電力需要及び熱需要を賄うための電力負荷装置30への電力供給及び熱負荷装置24への熱供給を行う際に生じる環境負荷の最小化を目的として、コストの最小化を目的として、又は、一次エネルギの最小化を目的として、熱電併給装置23、商用電力系統22、車両側蓄電池14bをどのような出力で運用するかが規定された上記最適運用計画を作成する。この最適運用計画には、施設20の熱電併給装置23への制御指令、及び、車両10の車両側充放電部14への充放電制御指令が含まれている。センター側制御部41は、作成した最適運用計画をセンター側記憶部44に記憶する。
次に、工程#410においてセンター側制御部41は、センター側通信部42と施設側通信部26との間で通信網Nを介した情報通信を開始する。そして、工程#412においてセンター側制御部41は、通信が確立すれば工程#414に移行して、施設20側へ、最適運用計画に基づく施設20側への制御指令、最適運用計画に基づく車両10側への制御指令を送信する。具体的には、センター側制御部41は、施設20へ、熱電併給装置23への制御指令、車両側充放電部14に対する施設20への放電制御指令及び車両側充放電部14に対する施設20からの充電制御指令を送信する。
以上のように、遠隔監視制御センター40から施設20へ制御指令が送信されることで、施設20の施設側制御部21は、遠隔監視制御センター40から受け取った制御指令に従って、熱電併給装置23の運転制御を行い、及び、車両側充放電部14に対する施設20への放電制御及び車両側充放電部14に対する施設20からの充電制御を施設に設けられたインバータ25aによって行う。その結果、施設20において電力の余剰量又は不足量が発生しないようになる。
<第5実施形態>
第5実施形態の遠隔監視制御システムは、施設が、電力を充放電可能な施設側充放電部を備えている点で上記実施形態と異なっている。以下に、第5実施形態の遠隔監視制御システムを、第1実施形態の改変例として説明するが、第2実施形態及び第3実施形態を同様に改変することもできる。また、上記実施形態と同様の構成については説明を省略する。
図9は、第5実施形態の遠隔監視制御システムS5の機能ブロック図である。図示するように、施設20は、インバータ31aを含む回路及び施設側蓄電池31bを有する施設側充放電部31を備える。よって、電力負荷装置30は、熱電併給装置23、太陽光発電装置29、商用電力系統22、施設側充放電部31及び車両側充放電部14の内の少なくとも1つから電力の供給を受ける。施設20の施設側記憶部28には、施設側蓄電池31bの残量(充電率:SOC)に関する情報もシステム情報として記憶されている。尚、以下の説明では、施設側蓄電池31bのことを施設側充放電部31と記載することもある。また、施設側記憶部28には、施設側充放電部31に充電されている電力についての、電力発生元毎の電力量に関する施設側充電情報が記憶されている。そして、施設側充放電制御部21bは、施設側記憶部28に記憶されている施設側充電情報を、電力を施設側充放電部31に充電するとき及び電力を施設側充放電部31から放電するときに、充放電される電力の電力発生元に関する情報を参照して更新する。ここでは例示しないが、施設側記憶部28に記憶されている施設側充電情報も表1に示した車両側充電情報と同様の形式である。
センター側制御部41の最適計画部41aは、施設20側及び車両10側のシステム情報に基づいて、電力負荷装置30への電力供給及び熱負荷装置への熱供給を行う際に生じる環境負荷の最小化を目的として、コストの最小化を目的として、又は、一次エネルギの最小化を目的として、施設側充放電部31、車両側充放電部14、熱電併給装置23、太陽光発電装置29、及び、商用電力系統22の最適運用計画を作成する。
その後、センター側制御部41は、施設20側へ、最適運用計画に基づく施設20側への制御指令を送信し、車両10側へ、最適運用計画に基づく車両10側への制御指令を送信する。具体的には、センター側制御部41は、施設20へは熱電併給装置23及び施設側充放電部31への制御指令を送信し、車両10へは、車両側充放電部14に対する施設20への放電制御指令及び車両側充放電部14に対する施設20からの充電制御指令を送信する。
以上のように、遠隔監視制御センター40から施設20及び車両10へ制御指令が送信されることで、施設20の施設側制御部21は、遠隔監視制御センター40から受け取った制御指令に従って、熱電併給装置23の運転制御及び施設側充放電部31の充放電制御を行い、車両10の車両側充放電制御部11bは、施設20から車両側充放電部14への電力の充電制御及び車両側充放電部14から施設20への電力の放電制御を行う。その結果、施設20において電力の余剰量又は不足量が発生しないようになる。
加えて、施設側制御部21が、上記車両側充電情報を逐次取得して上記施設側充電情報と共に施設側記憶部28に記憶しておけば、施設側制御部21は、施設側充放電部31、車両側充放電部14、熱電併給装置23、太陽光発電装置29、及び、商用電力系統22の最適運用計画を併せて考慮することで、施設20及び車両10における電力消費によって、どの程度のコストが発生したのか、どの程度の環境負荷が発生したのか、及び、どの程度の一次エネルギが消費されたのかを示す上記最適運用計画の実施結果を導出できる。そして、施設側制御部21は、その実施結果を施設20の入出力部27を構成する表示装置に表示させることで、施設20及び車両10における電力消費によって、どの程度のコストが発生したのか、どの程度の環境負荷が発生したのか、及び、どの程度の一次エネルギが消費されたのか等の情報を施設20の使用者に認識させることができる。
同様に、センター側制御部41が、上記車両側充電情報及び上記施設側充電情報を逐次取得してセンター側記憶部44に記憶しておけば、センター側制御部41は、施設側充放電部31、車両側充放電部14、熱電併給装置23、太陽光発電装置29、及び、商用電力系統22の最適運用計画を併せて考慮することで、車両10における電力消費によって、どの程度のコストが発生したのか、どの程度の環境負荷が発生したのか、及び、どの程度の一次エネルギが消費されたのかを示す上記最適運用計画の実施結果を導出できる。そして、センター側制御部41は、その実施結果を遠隔監視制御センター40のセンター側入出力部43を構成する表示装置に表示させることで、施設20及び車両10における電力消費によって、どの程度のコストが発生したのか、どの程度の環境負荷が発生したのか、及び、どの程度の一次エネルギが消費されたのか等の情報を遠隔監視制御センター40の使用者に認識させることができる。
<第6実施形態>
第6実施形態の遠隔監視制御システムは、施設の施設側制御部が、車両側充放電部への電力の充電制御及び車両側充放電部からの電力の放電制御を行う点で第5実施形態と異なっている。以下に、第6実施形態の遠隔監視制御システムを、第5実施形態の改変例として説明するが、他の実施形態を同様に改変することもできる。また、上記実施形態と同様の構成については説明を省略する。
本実施形態では、遠隔監視制御センター40は、施設20のみと情報通信を行い、車両10との情報通信を行わない。そのため、施設20は、車両10との間で必要な情報の通信を行う。例えば、施設20では、上述した車両10のシステム情報を車両10から通信網Nを介して予め取得して、施設側記憶部28に記憶している。
図10は、第6実施形態の遠隔監視制御システムS6の機能ブロック図である。図示するように、施設20の施設側接続部25はインバータ25aを含む接続回路を有する。車両10において、車両側充放電部14が有する車両側蓄電池14bと電力負荷部13a及びモータ/ジェネレータ13bとの間の電力のやり取りはインバータ14aを介して行われる。具体的には、車両側充放電制御部11bが、インバータ14aを制御して、車両側充放電部14が有する車両側蓄電池14bと電力負荷部13a及びモータ/ジェネレータ13bとの間の電力のやり取りを行う。また、車両側充放電部14が有する車両側蓄電池14bと施設20との間の電力のやり取りは、施設側接続部25のインバータ25a及び車両側接続部15を介して行われ、インバータ14aを介さない。具体的には、施設20の施設側制御部21が、インバータ25aを制御して、車両側充放電部14が有する施設側蓄電池14bと施設20との間の電力のやり取りを行う。
センター側制御部41の最適計画部41aは、施設20側及び車両10側のシステム情報に基づいて、電力負荷装置30への電力供給及び熱負荷装置への熱供給を行う際に生じる環境負荷の最小化を目的として、コストの最小化を目的として、又は、一次エネルギの最小化を目的として、施設側充放電部31、車両側充放電部14、熱電併給装置23、太陽光発電装置29、及び、商用電力系統22の最適運用計画を作成する。
その後、センター側制御部41は、施設20側へ、最適運用計画に基づく施設20側への制御指令、最適運用計画に基づく車両10側への制御指令を送信する。具体的には、センター側制御部41は、施設20へ、熱電併給装置23及び施設側充放電部31への制御指令、並びに、車両側充放電部14に対する施設20への放電制御指令及び車両側充放電部14に対する施設20からの充電制御指令を送信する。
以上のように、遠隔監視制御センター40から施設20へ制御指令が送信されることで、施設20の施設側制御部21は、遠隔監視制御センター40から受け取った制御指令に従って、熱電併給装置23の運転制御及び施設側充放電部31の充放電制御を行い、並びに、車両側充放電部14に対する施設20への放電制御及び車両側充放電部14に対する施設20からの充電制御を施設に設けられたインバータ25aによって行う。加えて、施設側制御部21は、車両10の車両側記憶部18に記憶されている車両側充電情報の更新を車両側充放電制御部11bに行わせる。
<別実施形態>
<1>
上記実施形態において、車両10から施設20及び遠隔監視制御センター40への情報の送信は、車両10が自発的に設定タイミングで施設20及び遠隔監視制御センター40へ情報を送信する場合、又は、施設20及び遠隔監視制御センター40から車両10への情報送信要求に応じて車両10から施設20及び遠隔監視制御センター40への情報の送信を行う場合の何れであってもよい。施設20から車両10及び遠隔監視制御センター40への情報の送信、及び、遠隔監視制御センター40から車両10及び施設20への情報の送信についても同様である。
<2>
上記実施形態において、自然エネルギ発電装置として太陽光発電装置を例示したが、他の発電装置に置き換えることも可能である。例えば、風力発電装置を自然エネルギ発電装置として利用することもできる。
<3>
上記実施形態の表1及び表2において、電力発生元毎のコスト、CO2原単位、及び、
一次エネルギ原単位の値を具体的に示したが、それらの値は単なる例示目的で示したものであり、適宜変更される。また、表1に示した電力発生元毎のコスト、CO2原単位、及
び、一次エネルギ原単位の値について、充放電ロスが考慮されることもある。
<4>
上記実施形態において、施設20が熱を貯留する蓄熱装置(例えば、貯湯装置)を備えていてもよい。その場合、熱電併給装置23を運転させなくても、蓄熱装置から熱負荷装置へ熱を供給するような計画を作成できる。
<5>
上記実施形態では、施設20の施設側制御部21が、熱需要量を賄うのに適した運転を熱電併給装置23にさせる、つまり、所謂、熱電併給装置23の熱主運転が行われる例について説明したが、電力需要量を賄うのに適した運転を熱電併給装置23にさせる、つまり、熱電併給装置23を電主運転させてもよい。
例えば、施設20の施設側制御部21は、電力発生元から供給される電力によって電力負荷装置30の電力需要量を賄えるように、熱電併給装置23の作動制御を行い、施設側充放電部31への電力の充電制御及び施設側充放電部31からの電力の放電制御を行い、及び、車両側充放電部14への電力の充電制御及び車両側充放電部14からの電力の放電制御を車両側充放電制御部11bに行わせる。或いは、施設側制御部21は、電力発生元から供給される電力によって電力負荷装置30の電力需要量を賄えるように、熱電併給装置23の作動制御を行い、施設側充放電部31への電力の充電制御及び施設側充放電部31からの電力の放電制御を行い、及び、車両側充放電部14への電力の充電制御及び車両側充放電部14からの電力の放電制御を自身が行う。また、上記実施形態と同様に、施設側制御部21は、施設側充電情報の更新を行い、及び、車両側充電情報の更新を車両側充放電制御部11bに行わせる。
この場合、熱電併給装置23を電主運転させたことで、熱電併給装置23で発生される熱量が熱負荷装置24の熱需要量に満たない場合もある。そのような場合には、施設側制御部21が、あるいは、施設側制御部21からの制御を受けずに、施設20に設けられたボイラなどの熱供給装置(図示せず)の運転を行って、熱需要量を賄えばよい。また、熱電併給装置23を電主運転させたことで、熱電併給装置23で発生される熱量が熱負荷装置24の熱需要量を上回る場合には、貯湯装置などの蓄熱装置(図示せず)を用いて余剰熱量を蓄熱すればよい。
<6>
上述した例において、施設20の施設側制御部21が、車両側記憶部18に記憶されているのと同じ車両側充電情報を、施設側通信部26及び車両側通信部16を介して逐次入手して記憶及び更新するように構成してもよい。具体的には、施設20の施設側制御部21は、施設側通信部26及び車両側通信部16を介して車両10の車両側充放電制御部11bに対して車両側充電情報の送信要求を行うことで、その返答として車両側充電情報の送信を受けることができる。
<7>
上述した例では、自然エネルギ発電装置としての太陽光発電装置29で発電した電力を商用電力系統22へ売電する例について説明したが、太陽光発電装置29で発電した電力に限らず、他の電力発生元からの電力を商用電力系統22へ売電するように改変してもよい。
本発明は、複数の電力供給元から電力が供給されるとき、車両内での電力消費によって、どの程度のコストが発生したのか、どの程度の環境負荷が発生したのか、どの程度の一次エネルギが消費されたのかを知ることができるシステムに利用可能である。
第1実施形態の遠隔監視制御システムの機能ブロック図 遠隔監視制御センターが行う最適運転計画の作成、及び、制御指令の送信のフローチャート 充電情報更新制御を説明するフローチャート 第2実施形態の遠隔監視制御システムの機能ブロック図 第3実施形態の遠隔監視制御システムの機能ブロック図 充電情報更新制御を説明するフローチャート 第4実施形態の遠隔監視制御システムの機能ブロック図 遠隔監視制御センターが行う最適運転計画の作成、及び、制御指令の送信のフローチャート 第5実施形態の遠隔監視制御システムの機能ブロック図 第6実施形態の遠隔監視制御システムの機能ブロック図
符号の説明
10 車両
11b 車両側充放電制御部
12 走行駆動部
13 電力負荷部
13b モータ/ジェネレータ(発電部)
14 車両側充放電部
15 車両側接続部
18 車両側記憶部
19 内燃機関
59 燃料電池
20 エネルギ供給システム
21 施設側制御部
22 商用電力系統
23 熱電併給装置
24 熱負荷装置
25 施設側接続部
29 太陽光発電装置(自然エネルギ発電装置)
30 電力負荷装置
40 遠隔監視制御センター
S1、S2、S3、S4、S5、S6 遠隔監視制御システム

Claims (7)

  1. 車両と、前記車両が入出庫する車庫を有する施設と、前記施設から遠隔地にある遠隔監視制御センターとを互いに通信可能に備え、
    前記車両は、
    電力を充放電可能な車両側充放電部と、前記車両側充放電部に充電されている電力を消費可能な電力負荷部と、外部に設置された前記施設に対して電気的に接続可能な車両側接続部と、走行駆動力を出力する走行駆動部とを備え、前記施設から前記車両側充放電部へ前記車両側接続部を介して電力を充電可能であり、及び、前記走行駆動部は前記電力負荷部としてのモータにおいて電力を消費して得られるエネルギを走行駆動力として利用可能であるように構成され、前記車両側充放電部に充電されている電力についての、電力発生元毎の電力量に関する車両側充電情報を記憶する車両側記憶部と、前記車両側充放電部における充放電を制御すると共に、前記車両側記憶部に記憶されている前記車両側充電情報を、電力を前記車両側充放電部に充電するとき及び電力を前記車両側充放電部から放電するときに、充放電される電力の電力発生元に関する情報を参照して更新する車両側充放電制御部とを備え、
    前記施設は、
    前記車両の前記車両側接続部に対して電気的に接続可能な施設側接続部と、燃料を消費して熱と電気とを併せて発生する熱電併給装置と、自然エネルギをエネルギ源とする自然エネルギ発電装置と、前記熱電併給装置、前記自然エネルギ発電装置、商用電力系統及び前記車両側充放電部の内の少なくとも1つから電力の供給を受ける電力負荷装置と、前記熱電併給装置から熱の供給を受ける熱負荷装置と、前記遠隔監視制御センターから受け取った制御指令に従って、前記熱電併給装置の運転制御を行う施設側制御部と、を備え、
    前記遠隔監視制御センターは、
    前記電力負荷装置への電力供給及び前記熱負荷装置への熱供給を行う際に生じる環境負荷の最小化を目的として、コストの最小化を目的として、又は、一次エネルギの最小化を目的として、前記車両側充放電部、前記熱電併給装置、前記自然エネルギ発電装置、及び、前記商用電力系統の最適運用計画を作成し、前記施設へは、前記熱電併給装置への制御指令を送信し、前記車両へは、前記車両側充放電部の前記施設への放電制御指令及び前記車両側充放電部の前記施設からの充電制御指令を送信する遠隔監視制御システム。
  2. 車両と、前記車両が入出庫する車庫を有する施設と、前記施設から遠隔地にある遠隔監視制御センターとを互いに通信可能に備え、
    前記車両は、
    電力を充放電可能な車両側充放電部と、前記車両側充放電部に充電されている電力を消費可能な電力負荷部と、外部に設置された前記施設に対して電気的に接続可能な車両側接続部と、走行駆動力を出力する走行駆動部とを備え、前記施設から前記車両側充放電部へ前記車両側接続部を介して電力を充電可能であり、及び、前記走行駆動部は前記電力負荷部としてのモータにおいて電力を消費して得られるエネルギを走行駆動力として利用可能であるように構成され、前記車両側充放電部に充電されている電力についての、電力発生元毎の電力量に関する車両側充電情報を記憶する車両側記憶部と、前記車両側充放電部における充放電を制御すると共に、前記車両側記憶部に記憶されている前記車両側充電情報を、電力を前記車両側充放電部に充電するとき及び電力を前記車両側充放電部から放電するときに、充放電される電力の電力発生元に関する情報を参照して更新する車両側充放電制御部とを備え、
    前記施設は、
    前記車両の前記車両側接続部に対して電気的に接続可能な施設側接続部と、燃料を消費して熱と電気とを併せて発生する熱電併給装置と、自然エネルギをエネルギ源とする自然エネルギ発電装置と、前記熱電併給装置、前記自然エネルギ発電装置、商用電力系統及び前記車両側充放電部の内の少なくとも1つから電力の供給を受ける電力負荷装置と、前記熱電併給装置から熱の供給を受ける熱負荷装置と、前記遠隔監視制御センターから受け取った制御指令に従って、前記熱電併給装置の運転制御を行い、及び、前記車両側充放電部の前記施設への放電制御及び前記車両側充放電部の前記施設からの充放電制御を行うと共に前記車両側充電情報を前記車両側充放電制御部に更新させる施設側制御部と、を備え、
    前記遠隔監視制御センターは、
    前記電力負荷装置への電力供給及び前記熱負荷装置への熱供給を行う際に生じる環境負荷の最小化を目的として、コストの最小化を目的として、又は、一次エネルギの最小化を目的として、前記車両側充放電部、前記熱電併給装置、前記自然エネルギ発電装置、及び、前記商用電力系統の最適運用計画を作成し、前記施設へは、前記熱電併給装置への制御指令、並びに、前記車両側充放電部の前記施設への放電制御指令及び前記車両側充放電部の前記施設からの充電制御指令を送信する遠隔監視制御システム。
  3. 車両と、前記車両が入出庫する車庫を有する施設と、前記施設から遠隔地にある遠隔監視制御センターとを互いに通信可能に備え、
    前記車両は、
    電力を充放電可能な車両側充放電部と、前記車両側充放電部に充電されている電力を消費可能な電力負荷部と、外部に設置された前記施設に対して電気的に接続可能な車両側接続部と、走行駆動力を出力する走行駆動部とを備え、前記施設から前記車両側充放電部へ前記車両側接続部を介して電力を充電可能であり、及び、前記走行駆動部は前記電力負荷部としてのモータにおいて電力を消費して得られるエネルギを走行駆動力として利用可能であるように構成され、前記車両側充放電部に充電されている電力についての、電力発生元毎の電力量に関する車両側充電情報を記憶する車両側記憶部と、前記車両側充放電部における充放電を制御すると共に、前記車両側記憶部に記憶されている前記車両側充電情報を、電力を前記車両側充放電部に充電するとき及び電力を前記車両側充放電部から放電するときに、充放電される電力の電力発生元に関する情報を参照して更新する車両側充放電制御部とを備え、
    前記施設は、
    前記車両の前記車両側接続部に対して電気的に接続可能な施設側接続部と、電力を充放電可能な施設側充放電部と、燃料を消費して熱と電気とを併せて発生する熱電併給装置と、自然エネルギをエネルギ源とする自然エネルギ発電装置と、前記熱電併給装置、前記自然エネルギ発電装置、商用電力系統、前記施設側充放電部及び前記車両側充放電部の内の少なくとも1つから電力の供給を受ける電力負荷装置と、前記熱電併給装置から熱の供給を受ける熱負荷装置と、前記施設側充放電部に充電されている電力についての、前記電力発生元毎の電力量に関する施設側充電情報を記憶する施設側記憶部と、前記遠隔監視制御センターから受け取った制御指令に従って、前記熱電併給装置の運転制御及び前記施設側充放電部の充放電制御を行うと共に前記施設側充電情報の更新を行う施設側制御部と、を備え、
    前記遠隔監視制御センターは、
    前記電力負荷装置への電力供給及び前記熱負荷装置への熱供給を行う際に生じる環境負荷の最小化を目的として、コストの最小化を目的として、又は、一次エネルギの最小化を目的として、前記施設側充放電部、前記車両側充放電部、前記熱電併給装置、前記自然エネルギ発電装置、及び、前記商用電力系統の最適運用計画を作成し、前記施設へは、前記熱電併給装置への制御指令及び前記施設側充放電部への充放電制御指令を送信し、前記車両へは、前記車両側充放電部の前記施設への放電制御指令及び前記車両側充放電部の前記施設からの充電制御指令を送信する遠隔監視制御システム。
  4. 車両と、前記車両が入出庫する車庫を有する施設と、前記施設から遠隔地にある遠隔監視制御センターとを互いに通信可能に備え、
    前記車両は、
    電力を充放電可能な車両側充放電部と、前記車両側充放電部に充電されている電力を消費可能な電力負荷部と、外部に設置された前記施設に対して電気的に接続可能な車両側接続部と、走行駆動力を出力する走行駆動部とを備え、前記施設から前記車両側充放電部へ前記車両側接続部を介して電力を充電可能であり、及び、前記走行駆動部は前記電力負荷部としてのモータにおいて電力を消費して得られるエネルギを走行駆動力として利用可能であるように構成され、前記車両側充放電部に充電されている電力についての、電力発生元毎の電力量に関する車両側充電情報を記憶する車両側記憶部と、前記車両側充放電部における充放電を制御すると共に、前記車両側記憶部に記憶されている前記車両側充電情報を、電力を前記車両側充放電部に充電するとき及び電力を前記車両側充放電部から放電するときに、充放電される電力の電力発生元に関する情報を参照して更新する車両側充放電制御部とを備え、
    前記施設は、
    前記車両の前記車両側接続部に対して電気的に接続可能な施設側接続部と、電力を充放電可能な施設側充放電部と、燃料を消費して熱と電気とを併せて発生する熱電併給装置と、自然エネルギをエネルギ源とする自然エネルギ発電装置と、前記熱電併給装置、前記自然エネルギ発電装置、商用電力系統、前記施設側充放電部及び前記車両側充放電部の内の少なくとも1つから電力の供給を受ける電力負荷装置と、前記熱電併給装置から熱の供給を受ける熱負荷装置と、前記施設側充放電部に充電されている電力についての、前記電力発生元毎の電力量に関する施設側充電情報を記憶する施設側記憶部と、前記遠隔監視制御センターから受け取った制御指令に従って、前記熱電併給装置の運転制御及び前記施設側充放電部の充放電制御を行うと共に前記施設側充電情報の更新を行い、及び、前記車両側充放電部の前記施設への放電制御及び前記車両側充放電部の前記施設からの充放電制御を行うと共に前記車両側充電情報を前記車両側充放電制御部に更新させる施設側制御部と、を備え、
    前記遠隔監視制御センターは、
    前記電力負荷装置への電力供給及び前記熱負荷装置への熱供給を行う際に生じる環境負荷の最小化を目的として、コストの最小化を目的として、又は、一次エネルギの最小化を目的として、前記施設側充放電部、前記車両側充放電部、前記熱電併給装置、前記自然エネルギ発電装置、及び、前記商用電力系統の最適運用計画を作成し、前記施設へは、前記熱電併給装置への制御指令及び前記施設側充放電部への充放電制御指令、並びに、前記車両側充放電部の前記施設への放電制御指令及び前記車両側充放電部の前記施設からの充電制御指令を送信する遠隔監視制御システム。
  5. 前記車両が備える前記走行駆動部は、前記モータと、燃料を消費して得られる機械エネルギが走行駆動力として利用される内燃機関とを有し、
    前記機械エネルギの一部を利用して発電して、発電された電力を前記車両側充放電部に充電可能な発電部を前記電力発生元として備える請求項1〜4の何れか一項に記載の遠隔監視制御システム。
  6. 前記車両は、燃料を消費して発電して、発電された電力を前記車両側充放電部に充電可能な燃料電池を前記電力発生元として備える請求項1〜4の何れか一項に記載の遠隔監視制御システム。
  7. 前記自然エネルギ発電装置は、太陽光発電装置である請求項1〜6の何れか一項に記載の遠隔監視制御システム。
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