JP2010098794A - 遠隔監視制御システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】車両10と、車両10が入出庫する車庫を有する施設20と、施設20から遠隔地にある遠隔監視制御センター40とを備える遠隔監視制御システムであって、遠隔監視制御センター40は、車両側充放電部14b、熱電併給装置23、自然エネルギ発電装置29、及び、商用電力系統22の最適運用計画を作成し、施設20へは、熱電併給装置23への制御指令を送信し、車両10へは、車両側充放電部14bの施設20への放電制御指令及び車両側充放電部14bの施設20からの充電制御指令を送信する。
【選択図】図1
Description
即ち、特許文献1に記載のシステムは、車両の車両側充放電部に対する充電目的の構成に加えて、施設側における電力確保等の目的で、車両の車両側充放電部から電力を放電させて、施設が有する電力負荷装置でその電力を消費可能に構成されている。
更に、車両及び施設とは別の遠隔制御監視センターによって、車両及び施設の管理を行うようなシステムは無かった。
前記車両は、
電力を充放電可能な車両側充放電部と、前記車両側充放電部に充電されている電力を消費可能な電力負荷部と、外部に設置された前記施設に対して電気的に接続可能な車両側接続部と、走行駆動力を出力する走行駆動部とを備え、前記施設から前記車両側充放電部へ前記車両側接続部を介して電力を充電可能であり、及び、前記走行駆動部は前記電力負荷部としてのモータにおいて電力を消費して得られるエネルギを走行駆動力として利用可能であるように構成され、前記車両側充放電部に充電されている電力についての、電力発生元毎の電力量に関する車両側充電情報を記憶する車両側記憶部と、前記車両側充放電部における充放電を制御すると共に、前記車両側記憶部に記憶されている前記車両側充電情報を、電力を前記車両側充放電部に充電するとき及び電力を前記車両側充放電部から放電するときに、充放電される電力の電力発生元に関する情報を参照して更新する車両側充放電制御部とを備え、
前記施設は、
前記車両の前記車両側接続部に対して電気的に接続可能な施設側接続部と、燃料を消費して熱と電気とを併せて発生する熱電併給装置と、自然エネルギをエネルギ源とする自然エネルギ発電装置と、前記熱電併給装置、前記自然エネルギ発電装置、商用電力系統及び前記車両側充放電部の内の少なくとも1つから電力の供給を受ける電力負荷装置と、前記熱電併給装置から熱の供給を受ける熱負荷装置と、前記遠隔監視制御センターから受け取った制御指令に従って、前記熱電併給装置の運転制御を行う施設側制御部と、を備え、
前記遠隔監視制御センターは、
前記電力負荷装置への電力供給及び前記熱負荷装置への熱供給を行う際に生じる環境負荷の最小化を目的として、コストの最小化を目的として、又は、一次エネルギの最小化を目的として、前記車両側充放電部、前記熱電併給装置、前記自然エネルギ発電装置、及び、前記商用電力系統の最適運用計画を作成し、前記施設へは、前記熱電併給装置への制御指令を送信し、前記車両へは、前記車両側充放電部の前記施設への放電制御指令及び前記車両側充放電部の前記施設からの充電制御指令を送信する点にある。
更に、施設及び車両についての最適運用計画を作成する最適計画部が、遠隔監視制御センターに設けられるので、施設及び車両での演算負荷を小さくできる。つまり、本来は施設又は車両に設ける必要のある機能(即ち、最適運用計画の作成機能)を施設又は車両から省略できる。
前記車両は、
電力を充放電可能な車両側充放電部と、前記車両側充放電部に充電されている電力を消費可能な電力負荷部と、外部に設置された前記施設に対して電気的に接続可能な車両側接続部と、走行駆動力を出力する走行駆動部とを備え、前記施設から前記車両側充放電部へ前記車両側接続部を介して電力を充電可能であり、及び、前記走行駆動部は前記電力負荷部としてのモータにおいて電力を消費して得られるエネルギを走行駆動力として利用可能であるように構成され、前記車両側充放電部に充電されている電力についての、電力発生元毎の電力量に関する車両側充電情報を記憶する車両側記憶部と、前記車両側充放電部における充放電を制御すると共に、前記車両側記憶部に記憶されている前記車両側充電情報を、電力を前記車両側充放電部に充電するとき及び電力を前記車両側充放電部から放電するときに、充放電される電力の電力発生元に関する情報を参照して更新する車両側充放電制御部とを備え、
前記施設は、
前記車両の前記車両側接続部に対して電気的に接続可能な施設側接続部と、燃料を消費して熱と電気とを併せて発生する熱電併給装置と、自然エネルギをエネルギ源とする自然エネルギ発電装置と、前記熱電併給装置、前記自然エネルギ発電装置、商用電力系統及び前記車両側充放電部の内の少なくとも1つから電力の供給を受ける電力負荷装置と、前記熱電併給装置から熱の供給を受ける熱負荷装置と、前記遠隔監視制御センターから受け取った制御指令に従って、前記熱電併給装置の運転制御を行い、及び、前記車両側充放電部の前記施設への放電制御及び前記車両側充放電部の前記施設からの充放電制御を行うと共に前記車両側充電情報を前記車両側充放電制御部に更新させる施設側制御部と、を備え、
前記遠隔監視制御センターは、
前記電力負荷装置への電力供給及び前記熱負荷装置への熱供給を行う際に生じる環境負荷の最小化を目的として、コストの最小化を目的として、又は、一次エネルギの最小化を目的として、前記車両側充放電部、前記熱電併給装置、前記自然エネルギ発電装置、及び、前記商用電力系統の最適運用計画を作成し、前記施設へは、前記熱電併給装置への制御指令、並びに、前記車両側充放電部の前記施設への放電制御指令及び前記車両側充放電部の前記施設からの充電制御指令を送信する点にある。
更に、施設及び車両についての最適運用計画を作成する最適計画部が、遠隔監視制御センターに設けられるので、施設及び車両での演算負荷を小さくできる。つまり、本来は施設又は車両に設ける必要のある機能(即ち、最適運用計画の作成機能)を施設又は車両から省略できる。
前記車両は、
電力を充放電可能な車両側充放電部と、前記車両側充放電部に充電されている電力を消費可能な電力負荷部と、外部に設置された前記施設に対して電気的に接続可能な車両側接続部と、走行駆動力を出力する走行駆動部とを備え、前記施設から前記車両側充放電部へ前記車両側接続部を介して電力を充電可能であり、及び、前記走行駆動部は前記電力負荷部としてのモータにおいて電力を消費して得られるエネルギを走行駆動力として利用可能であるように構成され、前記車両側充放電部に充電されている電力についての、電力発生元毎の電力量に関する車両側充電情報を記憶する車両側記憶部と、前記車両側充放電部における充放電を制御すると共に、前記車両側記憶部に記憶されている前記車両側充電情報を、電力を前記車両側充放電部に充電するとき及び電力を前記車両側充放電部から放電するときに、充放電される電力の電力発生元に関する情報を参照して更新する車両側充放電制御部とを備え、
前記施設は、
前記車両の前記車両側接続部に対して電気的に接続可能な施設側接続部と、電力を充放電可能な施設側充放電部と、燃料を消費して熱と電気とを併せて発生する熱電併給装置と、自然エネルギをエネルギ源とする自然エネルギ発電装置と、前記熱電併給装置、前記自然エネルギ発電装置、商用電力系統、前記施設側充放電部及び前記車両側充放電部の内の少なくとも1つから電力の供給を受ける電力負荷装置と、前記熱電併給装置から熱の供給を受ける熱負荷装置と、前記施設側充放電部に充電されている電力についての、前記電力発生元毎の電力量に関する施設側充電情報を記憶する施設側記憶部と、前記遠隔監視制御センターから受け取った制御指令に従って、前記熱電併給装置の運転制御及び前記施設側充放電部の充放電制御を行うと共に前記施設側充電情報の更新を行う施設側制御部と、を備え、
前記遠隔監視制御センターは、
前記電力負荷装置への電力供給及び前記熱負荷装置への熱供給を行う際に生じる環境負荷の最小化を目的として、コストの最小化を目的として、又は、一次エネルギの最小化を目的として、前記施設側充放電部、前記車両側充放電部、前記熱電併給装置、前記自然エネルギ発電装置、及び、前記商用電力系統の最適運用計画を作成し、前記施設へは、前記熱電併給装置への制御指令及び前記施設側充放電部への充放電制御指令を送信し、前記車両へは、前記車両側充放電部の前記施設への放電制御指令及び前記車両側充放電部の前記施設からの充電制御指令を送信する点にある。
更に、施設及び車両についての最適運用計画を作成する最適計画部が、遠隔監視制御センターに設けられるので、施設及び車両での演算負荷を小さくできる。つまり、本来は施設又は車両に設ける必要のある機能(即ち、最適運用計画の作成機能)を施設又は車両から省略できる。
前記車両は、
電力を充放電可能な車両側充放電部と、前記車両側充放電部に充電されている電力を消費可能な電力負荷部と、外部に設置された前記施設に対して電気的に接続可能な車両側接続部と、走行駆動力を出力する走行駆動部とを備え、前記施設から前記車両側充放電部へ前記車両側接続部を介して電力を充電可能であり、及び、前記走行駆動部は前記電力負荷部としてのモータにおいて電力を消費して得られるエネルギを走行駆動力として利用可能であるように構成され、前記車両側充放電部に充電されている電力についての、電力発生元毎の電力量に関する車両側充電情報を記憶する車両側記憶部と、前記車両側充放電部における充放電を制御すると共に、前記車両側記憶部に記憶されている前記車両側充電情報を、電力を前記車両側充放電部に充電するとき及び電力を前記車両側充放電部から放電するときに、充放電される電力の電力発生元に関する情報を参照して更新する車両側充放電制御部とを備え、
前記施設は、
前記車両の前記車両側接続部に対して電気的に接続可能な施設側接続部と、電力を充放電可能な施設側充放電部と、燃料を消費して熱と電気とを併せて発生する熱電併給装置と、自然エネルギをエネルギ源とする自然エネルギ発電装置と、前記熱電併給装置、前記自然エネルギ発電装置、商用電力系統、前記施設側充放電部及び前記車両側充放電部の内の少なくとも1つから電力の供給を受ける電力負荷装置と、前記熱電併給装置から熱の供給を受ける熱負荷装置と、前記施設側充放電部に充電されている電力についての、前記電力発生元毎の電力量に関する施設側充電情報を記憶する施設側記憶部と、前記遠隔監視制御センターから受け取った制御指令に従って、前記熱電併給装置の運転制御及び前記施設側充放電部の充放電制御を行うと共に前記施設側充電情報の更新を行い、及び、前記車両側充放電部の前記施設への放電制御及び前記車両側充放電部の前記施設からの充放電制御を行うと共に前記車両側充電情報を前記車両側充放電制御部に更新させる施設側制御部と、を備え、
前記遠隔監視制御センターは、
前記電力負荷装置への電力供給及び前記熱負荷装置への熱供給を行う際に生じる環境負荷の最小化を目的として、コストの最小化を目的として、又は、一次エネルギの最小化を目的として、前記施設側充放電部、前記車両側充放電部、前記熱電併給装置、前記自然エネルギ発電装置、及び、前記商用電力系統の最適運用計画を作成し、前記施設へは、前記熱電併給装置への制御指令及び前記施設側充放電部への充放電制御指令、並びに、前記車両側充放電部の前記施設への放電制御指令及び前記車両側充放電部の前記施設からの充電制御指令を送信する点にある。
更に、施設及び車両についての最適運用計画を作成する最適計画部が、遠隔監視制御センターに設けられるので、施設及び車両での演算負荷を小さくできる。つまり、本来は施設又は車両に設ける必要のある機能(即ち、最適運用計画の作成機能)を施設又は車両から省略できる。
前記機械エネルギの一部を利用して発電して、発電された電力を前記車両側充放電部に充電可能な発電部を前記電力発生元として備える点にある。
以下に図面を参照して第1実施形態の遠隔監視制御システムの構成について説明する。遠隔監視制御システムは、車両と、車両が入出庫する車庫を有する施設と、施設から遠隔地にある遠隔監視制御センター40とを互いに通信可能に備えている。
例えば、施設20と遠隔監視制御センター40とが別の事業者である場合、施設20は、遠隔監視制御センター40によって作成された車両10及び施設20の内部の装置・機器の最適な運用計画を実行することで、CO2排出量(環境負荷)の減少や金銭的などの利益を得ることができる。また、遠隔監視制御センター40は、施設20が得る利益の一部を報酬として享受できる。
或いは、施設20と遠隔監視制御センター40とが同一の事業者である場合、施設20及び遠隔監視制御センター40は、作成された車両10及び施設20の内部の装置・機器の最適な運用計画を実行することで利益を得ることができる。
センター側制御部41は、電力負荷装置30への電力供給及び熱負荷装置への熱供給を行う際に生じる環境負荷の最小化を目的として、コストの最小化を目的として、又は、一次エネルギの最小化を目的として、車両側充放電部14、熱電併給装置23、太陽光発電装置29、及び、商用電力系統22の最適運用計画を作成する。そして、センター側通信部42は、施設20へは、熱電併給装置23への制御指令を送信し、車両10へは、車両側充放電部14に対する施設20への放電制御指令及び車両側充放電部14に対する施設20からの充電制御指令を送信する。センター側制御部41は、車両10の車両状態検出部11cで検出された情報及び施設20のシステム状態検出部21aで検出された情報をセンター側通信部42を介して取得してセンター側記憶部44に記憶し、センター側入出力部43を構成する表示装置などにおいて表示することもできる。
また、センター側制御部41が取得する施設20において設定されているモードは、施設20の電力負荷装置30へ供給する電力について、発電に要する環境負荷の小さい電力発生元からの電力を優先して供給(消費)する環境性優先モード、発電に要するコストの小さい電力発生元からの電力を優先して供給(消費)するコスト優先モード、及び、発電に要する一次エネルギの小さい電力発生元からの電力を優先して供給(消費)する一次エネルギ優先モードの何れか一つである。何れのモードが設定されているのかをセンター側入出力部43によって表示して、遠隔監視制御センター40の使用者が確認できるように構成できる。本実施形態では、設定されるべきモードは、施設20の使用者が入出力部27を用いて予め何れかのモードを設定し、施設側記憶部28に記憶させておく。また、車両10で設定されているモードと同じに設定されているものとする。或いは、遠隔監視制御センター40の使用者が、センター側入出力部43を用いて何れかのモードを設定し、センター側記憶部44に記憶させておいてもよい。
更に、センター側制御部41が車両10から取得するシステム情報は、車両側記憶部18に記憶されている、設定されているモード、車両側蓄電池14bの残量(充電率:SOC)である。
例えば、施設20に供給される電力の総和が4kW(太陽光発電装置29からの供給電力が2kW、熱電併給装置23からの供給電力が1kW、商用電力系統22からの供給電力が1kW)であり、施設20の電力負荷装置30における消費電力が3kWのとき、余剰電力の1kWが車両10の車両側充放電部14に充電される。このとき、充電電力の1kWの内訳は、各電力発生元の供給電力の比で決定される。具体的には、施設20の施設側制御部21は、車両10の車両側充放電部14への充電電力を、太陽光発電装置29から0.5kW、熱電併給装置23から0.25kW、商用電力系統22から0.25kWと決定し、この情報を車両10の車両側制御部11へ、施設側通信部26及び車両側通信部16を介して提供する。
車両10の車両側制御部11(車両側充放電制御部11b)は、施設20から上記車両側充電情報の更新に関する情報を受けると、表1に例示したSOCの値を電力発生元毎に更新する。
具体的には、車両10の車両側制御部11(車両側充放電制御部11b)は、コスト優先モードが設定されていて、車両10の電力負荷部13で消費される電力が3kWのとき、コストの最も小さい電力発生元(熱電併給装置23)からの電力が3kW消費されるように車両側充放電部14の放電量を制御する。そして、表1に例示したSOCの値を電力発生元毎に更新する。
同様に、センター側制御部41が、上記車両側充電情報を逐次取得してセンター側記憶部44に記憶しておけば、センター側制御部41は、車両側充放電部14、熱電併給装置23、太陽光発電装置29、及び、商用電力系統22の最適運用計画を併せて考慮することで、車両10における電力消費によって、どの程度のコストが発生したのか、どの程度の環境負荷が発生したのか、及び、どの程度の一次エネルギが消費されたのかを示す上記最適運用計画の実施結果を導出できる。そして、センター側制御部41は、その実施結果を遠隔監視制御センター40のセンター側入出力部43を構成する表示装置に表示させることで、施設20及び車両10における電力消費によって、どの程度のコストが発生したのか、どの程度の環境負荷が発生したのか、及び、どの程度の一次エネルギが消費されたのか等の情報を遠隔監視制御センター40の使用者に認識させることができる。
第2実施形態の遠隔監視制御システムは、車両が燃料電池を備えている点で上記第1実施形態と異なっている。以下に、第2実施形態の遠隔監視制御システムについて説明するが、第1実施形態と同様の構成については説明を省略する。
車両50の走行駆動部52は、電力負荷部53としてのモータ/ジェネレータ53bを有する。そして、車両50では、モータ/ジェネレータ53bにおいて電力を消費して得られるエネルギが走行駆動力として利用される。加えて、車両側制御部51は、モータ/ジェネレータ53bを、車両50の減速時において、車両50の運動エネルギの一部を電気エネルギに変換(回生発電)するように作動させることもできる。
第3実施形態の遠隔監視制御システムは、車両が発電部を備えていない点で上記実施形態と異なっている。以下に、第3実施形態の遠隔監視制御システムについて説明するが、上記実施形態と同様の構成については説明を省略する。
車両70の走行駆動部72は、電力負荷部73としてのモータ/ジェネレータ73bを有する。そして、車両70では、モータ/ジェネレータ73bにおいて電力を消費して得られるエネルギが走行駆動力として利用される。加えて、車両側制御部71は、モータ/ジェネレータ73bを、車両70の減速時において、車両70の運動エネルギの一部を電気エネルギに変換(回生発電)するように作動させることもできる。
第4実施形態の遠隔監視制御システムは、施設の施設側制御部が、車両側充放電部への電力の充電制御及び車両側充放電部からの電力の放電制御を行う点で上記実施形態と異なっている。以下に、第4実施形態の遠隔監視制御システムを、第1実施形態の改変例として説明するが、第2実施形態及び第3実施形態を同様に改変することもできる。また、上記実施形態と同様の構成については説明を省略する。
以下に、施設20において行われる熱電併給装置23の運転制御、並びに、施設20の施設側制御部が行う車両側充放電部14への電力の充電制御及び車両側充放電部14からの電力の放電制御について、図8に示すフローチャートを参照して説明する。
例えば、センター側制御部41は、施設20の施設側記憶部28に記憶されている、施設において設定されているモード、車両10が施設20に接続されているか(即ち、施設20が車両側充放電部14を利用可能であるか)、太陽光発電装置29の発電電力がどの程度であるか、施設20における電力需要量、熱需要量及び太陽光発電量の予測値などに関する施設20のシステム情報を取得する。更に、センター側制御部41は、施設20の施設側記憶部28に記憶されている、車両において設定されているモード、車両側蓄電池14bの残量(充電率:SOC)などに関する車両10のシステム情報を取得する。尚、遠隔監視制御センター40の使用者が、センター側入出力部43を用いて何れかのモードを設定し、センター側記憶部44に記憶させておいてもよい。
第5実施形態の遠隔監視制御システムは、施設が、電力を充放電可能な施設側充放電部を備えている点で上記実施形態と異なっている。以下に、第5実施形態の遠隔監視制御システムを、第1実施形態の改変例として説明するが、第2実施形態及び第3実施形態を同様に改変することもできる。また、上記実施形態と同様の構成については説明を省略する。
その後、センター側制御部41は、施設20側へ、最適運用計画に基づく施設20側への制御指令を送信し、車両10側へ、最適運用計画に基づく車両10側への制御指令を送信する。具体的には、センター側制御部41は、施設20へは熱電併給装置23及び施設側充放電部31への制御指令を送信し、車両10へは、車両側充放電部14に対する施設20への放電制御指令及び車両側充放電部14に対する施設20からの充電制御指令を送信する。
同様に、センター側制御部41が、上記車両側充電情報及び上記施設側充電情報を逐次取得してセンター側記憶部44に記憶しておけば、センター側制御部41は、施設側充放電部31、車両側充放電部14、熱電併給装置23、太陽光発電装置29、及び、商用電力系統22の最適運用計画を併せて考慮することで、車両10における電力消費によって、どの程度のコストが発生したのか、どの程度の環境負荷が発生したのか、及び、どの程度の一次エネルギが消費されたのかを示す上記最適運用計画の実施結果を導出できる。そして、センター側制御部41は、その実施結果を遠隔監視制御センター40のセンター側入出力部43を構成する表示装置に表示させることで、施設20及び車両10における電力消費によって、どの程度のコストが発生したのか、どの程度の環境負荷が発生したのか、及び、どの程度の一次エネルギが消費されたのか等の情報を遠隔監視制御センター40の使用者に認識させることができる。
第6実施形態の遠隔監視制御システムは、施設の施設側制御部が、車両側充放電部への電力の充電制御及び車両側充放電部からの電力の放電制御を行う点で第5実施形態と異なっている。以下に、第6実施形態の遠隔監視制御システムを、第5実施形態の改変例として説明するが、他の実施形態を同様に改変することもできる。また、上記実施形態と同様の構成については説明を省略する。
その後、センター側制御部41は、施設20側へ、最適運用計画に基づく施設20側への制御指令、最適運用計画に基づく車両10側への制御指令を送信する。具体的には、センター側制御部41は、施設20へ、熱電併給装置23及び施設側充放電部31への制御指令、並びに、車両側充放電部14に対する施設20への放電制御指令及び車両側充放電部14に対する施設20からの充電制御指令を送信する。
<1>
上記実施形態において、車両10から施設20及び遠隔監視制御センター40への情報の送信は、車両10が自発的に設定タイミングで施設20及び遠隔監視制御センター40へ情報を送信する場合、又は、施設20及び遠隔監視制御センター40から車両10への情報送信要求に応じて車両10から施設20及び遠隔監視制御センター40への情報の送信を行う場合の何れであってもよい。施設20から車両10及び遠隔監視制御センター40への情報の送信、及び、遠隔監視制御センター40から車両10及び施設20への情報の送信についても同様である。
上記実施形態において、自然エネルギ発電装置として太陽光発電装置を例示したが、他の発電装置に置き換えることも可能である。例えば、風力発電装置を自然エネルギ発電装置として利用することもできる。
上記実施形態の表1及び表2において、電力発生元毎のコスト、CO2原単位、及び、
一次エネルギ原単位の値を具体的に示したが、それらの値は単なる例示目的で示したものであり、適宜変更される。また、表1に示した電力発生元毎のコスト、CO2原単位、及
び、一次エネルギ原単位の値について、充放電ロスが考慮されることもある。
上記実施形態において、施設20が熱を貯留する蓄熱装置(例えば、貯湯装置)を備えていてもよい。その場合、熱電併給装置23を運転させなくても、蓄熱装置から熱負荷装置へ熱を供給するような計画を作成できる。
上記実施形態では、施設20の施設側制御部21が、熱需要量を賄うのに適した運転を熱電併給装置23にさせる、つまり、所謂、熱電併給装置23の熱主運転が行われる例について説明したが、電力需要量を賄うのに適した運転を熱電併給装置23にさせる、つまり、熱電併給装置23を電主運転させてもよい。
上述した例において、施設20の施設側制御部21が、車両側記憶部18に記憶されているのと同じ車両側充電情報を、施設側通信部26及び車両側通信部16を介して逐次入手して記憶及び更新するように構成してもよい。具体的には、施設20の施設側制御部21は、施設側通信部26及び車両側通信部16を介して車両10の車両側充放電制御部11bに対して車両側充電情報の送信要求を行うことで、その返答として車両側充電情報の送信を受けることができる。
上述した例では、自然エネルギ発電装置としての太陽光発電装置29で発電した電力を商用電力系統22へ売電する例について説明したが、太陽光発電装置29で発電した電力に限らず、他の電力発生元からの電力を商用電力系統22へ売電するように改変してもよい。
11b 車両側充放電制御部
12 走行駆動部
13 電力負荷部
13b モータ/ジェネレータ(発電部)
14 車両側充放電部
15 車両側接続部
18 車両側記憶部
19 内燃機関
59 燃料電池
20 エネルギ供給システム
21 施設側制御部
22 商用電力系統
23 熱電併給装置
24 熱負荷装置
25 施設側接続部
29 太陽光発電装置(自然エネルギ発電装置)
30 電力負荷装置
40 遠隔監視制御センター
S1、S2、S3、S4、S5、S6 遠隔監視制御システム
Claims (7)
- 車両と、前記車両が入出庫する車庫を有する施設と、前記施設から遠隔地にある遠隔監視制御センターとを互いに通信可能に備え、
前記車両は、
電力を充放電可能な車両側充放電部と、前記車両側充放電部に充電されている電力を消費可能な電力負荷部と、外部に設置された前記施設に対して電気的に接続可能な車両側接続部と、走行駆動力を出力する走行駆動部とを備え、前記施設から前記車両側充放電部へ前記車両側接続部を介して電力を充電可能であり、及び、前記走行駆動部は前記電力負荷部としてのモータにおいて電力を消費して得られるエネルギを走行駆動力として利用可能であるように構成され、前記車両側充放電部に充電されている電力についての、電力発生元毎の電力量に関する車両側充電情報を記憶する車両側記憶部と、前記車両側充放電部における充放電を制御すると共に、前記車両側記憶部に記憶されている前記車両側充電情報を、電力を前記車両側充放電部に充電するとき及び電力を前記車両側充放電部から放電するときに、充放電される電力の電力発生元に関する情報を参照して更新する車両側充放電制御部とを備え、
前記施設は、
前記車両の前記車両側接続部に対して電気的に接続可能な施設側接続部と、燃料を消費して熱と電気とを併せて発生する熱電併給装置と、自然エネルギをエネルギ源とする自然エネルギ発電装置と、前記熱電併給装置、前記自然エネルギ発電装置、商用電力系統及び前記車両側充放電部の内の少なくとも1つから電力の供給を受ける電力負荷装置と、前記熱電併給装置から熱の供給を受ける熱負荷装置と、前記遠隔監視制御センターから受け取った制御指令に従って、前記熱電併給装置の運転制御を行う施設側制御部と、を備え、
前記遠隔監視制御センターは、
前記電力負荷装置への電力供給及び前記熱負荷装置への熱供給を行う際に生じる環境負荷の最小化を目的として、コストの最小化を目的として、又は、一次エネルギの最小化を目的として、前記車両側充放電部、前記熱電併給装置、前記自然エネルギ発電装置、及び、前記商用電力系統の最適運用計画を作成し、前記施設へは、前記熱電併給装置への制御指令を送信し、前記車両へは、前記車両側充放電部の前記施設への放電制御指令及び前記車両側充放電部の前記施設からの充電制御指令を送信する遠隔監視制御システム。 - 車両と、前記車両が入出庫する車庫を有する施設と、前記施設から遠隔地にある遠隔監視制御センターとを互いに通信可能に備え、
前記車両は、
電力を充放電可能な車両側充放電部と、前記車両側充放電部に充電されている電力を消費可能な電力負荷部と、外部に設置された前記施設に対して電気的に接続可能な車両側接続部と、走行駆動力を出力する走行駆動部とを備え、前記施設から前記車両側充放電部へ前記車両側接続部を介して電力を充電可能であり、及び、前記走行駆動部は前記電力負荷部としてのモータにおいて電力を消費して得られるエネルギを走行駆動力として利用可能であるように構成され、前記車両側充放電部に充電されている電力についての、電力発生元毎の電力量に関する車両側充電情報を記憶する車両側記憶部と、前記車両側充放電部における充放電を制御すると共に、前記車両側記憶部に記憶されている前記車両側充電情報を、電力を前記車両側充放電部に充電するとき及び電力を前記車両側充放電部から放電するときに、充放電される電力の電力発生元に関する情報を参照して更新する車両側充放電制御部とを備え、
前記施設は、
前記車両の前記車両側接続部に対して電気的に接続可能な施設側接続部と、燃料を消費して熱と電気とを併せて発生する熱電併給装置と、自然エネルギをエネルギ源とする自然エネルギ発電装置と、前記熱電併給装置、前記自然エネルギ発電装置、商用電力系統及び前記車両側充放電部の内の少なくとも1つから電力の供給を受ける電力負荷装置と、前記熱電併給装置から熱の供給を受ける熱負荷装置と、前記遠隔監視制御センターから受け取った制御指令に従って、前記熱電併給装置の運転制御を行い、及び、前記車両側充放電部の前記施設への放電制御及び前記車両側充放電部の前記施設からの充放電制御を行うと共に前記車両側充電情報を前記車両側充放電制御部に更新させる施設側制御部と、を備え、
前記遠隔監視制御センターは、
前記電力負荷装置への電力供給及び前記熱負荷装置への熱供給を行う際に生じる環境負荷の最小化を目的として、コストの最小化を目的として、又は、一次エネルギの最小化を目的として、前記車両側充放電部、前記熱電併給装置、前記自然エネルギ発電装置、及び、前記商用電力系統の最適運用計画を作成し、前記施設へは、前記熱電併給装置への制御指令、並びに、前記車両側充放電部の前記施設への放電制御指令及び前記車両側充放電部の前記施設からの充電制御指令を送信する遠隔監視制御システム。 - 車両と、前記車両が入出庫する車庫を有する施設と、前記施設から遠隔地にある遠隔監視制御センターとを互いに通信可能に備え、
前記車両は、
電力を充放電可能な車両側充放電部と、前記車両側充放電部に充電されている電力を消費可能な電力負荷部と、外部に設置された前記施設に対して電気的に接続可能な車両側接続部と、走行駆動力を出力する走行駆動部とを備え、前記施設から前記車両側充放電部へ前記車両側接続部を介して電力を充電可能であり、及び、前記走行駆動部は前記電力負荷部としてのモータにおいて電力を消費して得られるエネルギを走行駆動力として利用可能であるように構成され、前記車両側充放電部に充電されている電力についての、電力発生元毎の電力量に関する車両側充電情報を記憶する車両側記憶部と、前記車両側充放電部における充放電を制御すると共に、前記車両側記憶部に記憶されている前記車両側充電情報を、電力を前記車両側充放電部に充電するとき及び電力を前記車両側充放電部から放電するときに、充放電される電力の電力発生元に関する情報を参照して更新する車両側充放電制御部とを備え、
前記施設は、
前記車両の前記車両側接続部に対して電気的に接続可能な施設側接続部と、電力を充放電可能な施設側充放電部と、燃料を消費して熱と電気とを併せて発生する熱電併給装置と、自然エネルギをエネルギ源とする自然エネルギ発電装置と、前記熱電併給装置、前記自然エネルギ発電装置、商用電力系統、前記施設側充放電部及び前記車両側充放電部の内の少なくとも1つから電力の供給を受ける電力負荷装置と、前記熱電併給装置から熱の供給を受ける熱負荷装置と、前記施設側充放電部に充電されている電力についての、前記電力発生元毎の電力量に関する施設側充電情報を記憶する施設側記憶部と、前記遠隔監視制御センターから受け取った制御指令に従って、前記熱電併給装置の運転制御及び前記施設側充放電部の充放電制御を行うと共に前記施設側充電情報の更新を行う施設側制御部と、を備え、
前記遠隔監視制御センターは、
前記電力負荷装置への電力供給及び前記熱負荷装置への熱供給を行う際に生じる環境負荷の最小化を目的として、コストの最小化を目的として、又は、一次エネルギの最小化を目的として、前記施設側充放電部、前記車両側充放電部、前記熱電併給装置、前記自然エネルギ発電装置、及び、前記商用電力系統の最適運用計画を作成し、前記施設へは、前記熱電併給装置への制御指令及び前記施設側充放電部への充放電制御指令を送信し、前記車両へは、前記車両側充放電部の前記施設への放電制御指令及び前記車両側充放電部の前記施設からの充電制御指令を送信する遠隔監視制御システム。 - 車両と、前記車両が入出庫する車庫を有する施設と、前記施設から遠隔地にある遠隔監視制御センターとを互いに通信可能に備え、
前記車両は、
電力を充放電可能な車両側充放電部と、前記車両側充放電部に充電されている電力を消費可能な電力負荷部と、外部に設置された前記施設に対して電気的に接続可能な車両側接続部と、走行駆動力を出力する走行駆動部とを備え、前記施設から前記車両側充放電部へ前記車両側接続部を介して電力を充電可能であり、及び、前記走行駆動部は前記電力負荷部としてのモータにおいて電力を消費して得られるエネルギを走行駆動力として利用可能であるように構成され、前記車両側充放電部に充電されている電力についての、電力発生元毎の電力量に関する車両側充電情報を記憶する車両側記憶部と、前記車両側充放電部における充放電を制御すると共に、前記車両側記憶部に記憶されている前記車両側充電情報を、電力を前記車両側充放電部に充電するとき及び電力を前記車両側充放電部から放電するときに、充放電される電力の電力発生元に関する情報を参照して更新する車両側充放電制御部とを備え、
前記施設は、
前記車両の前記車両側接続部に対して電気的に接続可能な施設側接続部と、電力を充放電可能な施設側充放電部と、燃料を消費して熱と電気とを併せて発生する熱電併給装置と、自然エネルギをエネルギ源とする自然エネルギ発電装置と、前記熱電併給装置、前記自然エネルギ発電装置、商用電力系統、前記施設側充放電部及び前記車両側充放電部の内の少なくとも1つから電力の供給を受ける電力負荷装置と、前記熱電併給装置から熱の供給を受ける熱負荷装置と、前記施設側充放電部に充電されている電力についての、前記電力発生元毎の電力量に関する施設側充電情報を記憶する施設側記憶部と、前記遠隔監視制御センターから受け取った制御指令に従って、前記熱電併給装置の運転制御及び前記施設側充放電部の充放電制御を行うと共に前記施設側充電情報の更新を行い、及び、前記車両側充放電部の前記施設への放電制御及び前記車両側充放電部の前記施設からの充放電制御を行うと共に前記車両側充電情報を前記車両側充放電制御部に更新させる施設側制御部と、を備え、
前記遠隔監視制御センターは、
前記電力負荷装置への電力供給及び前記熱負荷装置への熱供給を行う際に生じる環境負荷の最小化を目的として、コストの最小化を目的として、又は、一次エネルギの最小化を目的として、前記施設側充放電部、前記車両側充放電部、前記熱電併給装置、前記自然エネルギ発電装置、及び、前記商用電力系統の最適運用計画を作成し、前記施設へは、前記熱電併給装置への制御指令及び前記施設側充放電部への充放電制御指令、並びに、前記車両側充放電部の前記施設への放電制御指令及び前記車両側充放電部の前記施設からの充電制御指令を送信する遠隔監視制御システム。 - 前記車両が備える前記走行駆動部は、前記モータと、燃料を消費して得られる機械エネルギが走行駆動力として利用される内燃機関とを有し、
前記機械エネルギの一部を利用して発電して、発電された電力を前記車両側充放電部に充電可能な発電部を前記電力発生元として備える請求項1〜4の何れか一項に記載の遠隔監視制御システム。 - 前記車両は、燃料を消費して発電して、発電された電力を前記車両側充放電部に充電可能な燃料電池を前記電力発生元として備える請求項1〜4の何れか一項に記載の遠隔監視制御システム。
- 前記自然エネルギ発電装置は、太陽光発電装置である請求項1〜6の何れか一項に記載の遠隔監視制御システム。
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