JP2015191701A - 燃料電池車の燃料供給システム - Google Patents
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Abstract
【課題】燃料生産設備を備える一般家庭や小規模発電施設から、近くを走行する他の燃料電池車に自宅で使う以外の余剰燃料を生産している場所で効率的に供給する燃料供給システムを提供する。【解決手段】自宅の燃料電池車2が家に戻るまでの燃料量を考慮して余剰燃料を計算確保し、小規模施設で燃料供給を可能とする。燃料供給システム1は、燃料電池車2と、燃料を供給する商用充電設備と、家庭用充電設備4と、それら充電設備4の情報を提供する情報センタ5とを含む。家庭用充電設備4の燃料管理コントローラ22は、自宅用の燃料電池車2が必要とする燃料量に対し、燃料蓄電装置20に余剰の燃料が存在するかを管理し、余剰燃料がある場合に他の燃料電池車2に提供可能である旨を情報センタ5に通知する。情報センタ5は、燃料電池車2から、充電設備4の問合せがあった場合に、余剰燃料を供給可能な家庭用充電設備4の情報を提供する。【選択図】図1
Description
本発明は、燃料電池を動力源とする燃料電池車に対する燃料の供給(充電)を行う燃料電池車の燃料供給システムに関する。
近年、環境・エネルギ問題の解決に寄与するものとして、走行用モータを備え、燃料電池を動力源とする燃料電池車が実用化されつつある。この燃料電池車は、燃料タンクが設けられ、燃料(気体又は液化水素)の供給を適宜受ける(充電する)ことにより走行が可能となる。この種の燃料電池車は、ガソリンエンジン車と比べて、充電施設の規模などにより航続距離が比較的短いものや充電に時間がかかるものも含まれる事情がある。そこで、燃料電池車用のインフラとして、道路の要所に燃料電池用のスタンド(商用充電設備)を設置することが考えられている(例えば特許文献1参照)。
一方、近年では、太陽光発電や風力発電が注目されており、例えば一般家庭の住宅の屋根(屋上)部分に、小規模な太陽光発電設備を設けたり、小規模な風車をもつといったことが行われてきている。この場合、太陽光発電設備や風車により、一般家庭における自宅で使用する電力をまかなうことができると共に、それを越えて発電した電力を、電力会社に売ることもできるようになっている。但し、一般家庭で発電した電力を電力会社に売る場合、送電に伴う電力損失があり、送電する距離によっても異なるが、平均で5%程度のロスが発生するとされている。
燃料電池技術の発達により、電気エネルギを、燃料電池車用の燃料、例えば安全で取扱いしやすい液化水素に、容易に変換できるような技術も開発されてきている。燃料電池車を有するユーザは、自宅に太陽光発電設備や風車があれば、発電した電気エネルギを、燃料電池車用の燃料(水素や液化水素)に変換し、自分の燃料電池車に充電したり、自宅で貯蔵(蓄電)したりすることができる。
この場合、自宅の太陽光発電設備や風車で多くの電力を得ることができれば、電力として電力会社に売るよりも、これを燃料電池車用の燃料として安く販売できるようなシステムを設けることにより、燃料電池車のユーザ、太陽光発電設備や風車を備えるユーザの双方にとってメリットがある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、燃料電池車用の燃料を生産する設備を備える一般家庭から、他の燃料電池車に余剰の燃料を供給することを可能とする燃料電池車の燃料供給システムを提供するにある。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1の燃料電池車の燃料供給システム(1)は、燃料電池(11)を動力源とするものであって、前記燃料電池(11)の燃料を管理する燃料制御部(14)、及び外部との通信を行う通信手段(17)を備えた燃料電池車(2)と、前記燃料電池車(2)に対して燃料を供給する商用充電設備(3)と、前記燃料電池(2)用の燃料を生産し蓄電する燃料蓄電装置(20)を備え、前記燃料蓄電装置(20)の燃料を少なくとも自宅用の燃料電池車(2)に供給可能な家庭用充電設備(4)と、前記商用充電設備(3)及び家庭用充電設備(4)の情報を管理すると共に、前記燃料電池車(2)との通信により、該燃料電池車(2)に対し燃料供給が可能な充電設備(3,4)の情報を提供する情報センタ(5)とを含んだシステムであって、前記家庭用充電設備(4)は、前記自宅用の燃料電池車(2)が必要とする燃料量に対し、前記燃料蓄電装置(20)に余剰の燃料が存在するかを管理する燃料管理コントローラ(22)を備えると共に、前記燃料管理コントローラ(22)は、余剰燃料がある場合に、その余剰燃料を他の燃料電池車(2)に提供可能である旨を前記情報センタ(5)に通知し、前記情報センタ(5)は、前記通信手段(17)により問合せがあった燃料電池車(2)に対し、前記余剰燃料を供給可能な家庭用充電設備(4)の情報を提供するところに特徴を有する。
これによれば、家庭用充電設備(4)においては、燃料蓄電装置(20)により、燃料電池車(2)用の燃料を生産し蓄電することができる。その燃料蓄電装置(20)の燃料を、自宅用の燃料電池車(2)に供給することができる。そして、家庭用充電設備(4)に設けられた燃料管理コントローラ(22)は、燃料蓄電装置(20)に余剰の燃料が存在するかを管理し、余剰燃料がある場合に、その余剰燃料を他の燃料電池車(2)に提供可能である旨を情報センタ(5)に通知する。
燃料電池車(2)は、自宅に家庭用充電設備(4)がない場合でも、商用充電設備(3)を用いて充電を行うことが可能である。充電設備(3,4)を探したい場合に、情報センタ(5)との通信により、該燃料電池車(2)に対し燃料供給が可能な充電設備(3,4)の情報を得ることができる。このとき、余剰燃料を供給可能な家庭用充電設備(4)の情報を得ることができ、その家庭用充電設備(4)まで行って、燃料供給を受ける(充電する)ことが可能となる。
従って、本発明によれば、燃料電池車(2)用の燃料を生産する設備を備える家庭用充電設備(4)が、余剰の燃料を、他の燃料電池車(2)に供給(販売)することが可能となる。自宅用の燃料電池車(2)における燃料不足を招くことがないことは、勿論である。この場合、経済原理上、家庭用充電設備(4)の燃料は、必然的に商用充電設備(3)の燃料に比べて安価になるので、燃料電池車(2)のユーザは、充電設備(3、4)を選ぶことにより安価な燃料を得ることが可能となる。この結果、燃料電池車(2)のユーザ、燃料蓄電装置(20)を備えるユーザの双方にメリットを得ることができる。
以下、本発明を具体化した一実施例について、図面を参照しながら説明する。図1は、本実施例に係る燃料電池車の燃料供給システム1の全体構成(要部)を概略的に示している。この燃料供給システム1は、燃料電池車2と、燃料電池車2に対して燃料を供給する商用充電設備3(図5〜図7参照)と、一般家庭に設けられる家庭用充電設備4と、前記充電設備3,4の情報を提供する情報センタ5とを含んでいる。尚、ここでは、家庭用充電設備4を備えた一般家庭は、自宅用の燃料電池車2を所持しているものとする。
図2は、前記燃料電池車2の要部(燃料電池に関するシステム部分)の構成を示している。即ち、燃料電池車2は、車輪駆動力を発生する走行用モータ10に対し電力を供給する燃料電池11、この燃料電池11に燃料を供給する燃料貯留部12を備えている。前記燃料電池11は、例えば周知の固体高分子形燃料電池からなり、水素を燃料とし、触媒を用いて反応させるものとなっている。本実施例では、例えば液化水素からなる燃料が、燃料貯留部12に供給されて貯留(充電)されるようになっている。また、前記燃料電池11の発電時に余った電力や、前記走行用モータ10による回生電力を蓄えるための二次電池13も設けられている。
前記走行用モータ10、燃料電池11、燃料貯留部12、二次電池13等は、コンピュータ等から構成される制御部14によって制御されるようになっている。このとき、制御部14は、燃料貯留部12における燃料の残量等も管理するようになっており、燃料制御部としての機能を備えている。また、この制御部14は、表示部や操作部を有するHMI部15に接続され、燃料や走行用モータ10の状態に関する必要な情報をユーザに表示したり、ユーザの入力操作を受付けたりするようになっている。さらに、この制御部14は、燃料電池車2に搭載されたナビゲーション装置16や、外部との通信を行う通信手段としての車載通信装置17に接続されている。
前記ナビゲーション装置16は、周知のように、自車位置検出機能や地図表示機能、ルート案内機能等を備えている。前記車載通信装置17は、移動通信基地局やインターネット等を介して外部と通信するもので、後述する情報センタ5との通信が可能に構成されている。尚、この燃料電池車2においては、ユーザの自宅に家庭用充電設備4を有しているものと、いないものとがある。以下、それらを区別する必要がある場合には、前者を自宅用の燃料電池車2(A)と称し、後者を他の燃料電池車2(B)と称することとする。
前記家庭用充電設備4は、図1に示すように、前記燃料電池11用の燃料を生産し蓄電する燃料蓄電装置20、燃料を燃料電池車2に供給(充電)するための充電用プラグ21、燃料を管理する燃料管理コントローラ22等を備えて構成される。この家庭用充電設備4により、前記燃料蓄電装置20の燃料を少なくとも自宅用の燃料電池車2(A)に供給(充電)することが可能とされている。
前記燃料蓄電装置20は、住宅の屋根(屋上)部分に、比較的小規模な発電装置としての周知の太陽光発電装置23(或いは図示しない風車)を備えていると共に、その太陽光発電装置23(或いは風車)の発電電力を、燃料この場合水素(気体)に変換する燃料生成装置24を備えている。燃料生成装置24により生成された水素は、気体水素タンク25に貯められるようになっている。前記太陽光発電装置23(或いは風車)の発電電力を、送電線26を介して電力会社に送電(販売)するための送電装置2が設けられている。また、電力会社から前記送電線26を介して受電(購入)する受電装置28も設けられており、受電装置28により受電(購入)した電力で前記燃料生成装置24を動作させることも可能とされている。
前記気体水素タンク25の気体水素は、液化装置29により液化(有機ハイドライドなどに吸収する)され、その液化水素が燃料タンク30に貯められるようになっている。また液化装置29により液化された液化水素(燃料)は、前記充電用プラグ21によって、燃料電池車2に充電される。尚、燃料電池車2に対する充電の方式として、上記のような充電用プラグ21を用いて直接的に燃料を供給する以外にも、気体燃料カートリッジ31や、液体燃料カートリッジ32に燃料を充填して、燃料電池車2に装着するタイプのものもある。また、当然、液化されない圧力が高い水素を送るタイプもある。
そして、前記燃料管理コントローラ22は、コンピュータを主体として構成され、前記送電装置26、受電装置28、燃料生成装置24、液化装置29、充電用プラグ21等、家庭用充電設備4全体を制御する。これと共に、燃料管理コントローラ22には、通信装置33が接続され、移動通信基地局やインターネット等を介して外部の情報センタ5と通信を行うことが可能に構成されている。
詳しく図示はしないが、前記情報センタ5は、コンピュータを主体とした制御装置、各燃料電池車2や家庭用充電設備4との間での通信を行う通信部、充電設備3,4の情報を記憶したデータベース等を備えて構成されている。詳しくは後述するように、この情報センタ5は、前記商用充電設備3及び家庭用充電設備4の情報を管理すると共に、前記燃料電池車2との通信により、該燃料電池車2に対し燃料供給が可能な充電設備3.4の情報を提供するようになっている。
さて、詳しくは後の作用説明(フローチャート説明)でも述べるように、上記構成の燃料供給システム1においては、前記家庭用充電設備4の燃料管理コントローラ22は、自宅用の燃料電池車2(A)が必要とする燃料量に対し、燃料蓄電装置20に余剰の燃料が存在するかを管理し、余剰燃料がある場合に、その余剰燃料を他の燃料電池車2(B)に提供可能である旨を前記情報センタ5に通知する。そして、前記情報センタ5は、各燃料電池車2から、充電設備3,4の問合せがあった場合に、燃料電池車2に対し、前記余剰燃料を供給可能な家庭用充電設備4の情報を提供するように構成されている。
このとき、本実施例では、前記情報センタ5の制御装置は、燃料電池車2が外出している場合に、その燃料電池車2が外出先から自宅(家庭用充電設備4)まで帰宅するために要する燃料量E2を算出し、帰宅後次に出発する際に、所定距離(例えば400km)の走行が可能な燃料を自宅用の燃料電池車2(A)に確保できるように、余剰燃料の算出を行うようになっている。
即ち、図3にイメージを示すように、燃料電池車2の現在の燃料の残量がE1であり、燃料電池車2が自宅に戻るのに必要な燃料量をE2とする。そして、自宅の家庭用充電設備4における燃料の残量がE3、他の燃料電池車2(B)に充電予約がなされた燃料量をE4(後述する)とすると、次の数式(1)が成り立つときには、それ以降は、他の燃料電池車2(B)に対する燃料供給(充電)を停止(禁止)する設定がなされる。
E1−E2+E3−E4<E(400) …(1)
尚、E(n)は、燃料電池車2がnkm走行するのに必要な燃料の量を表しており、以下、同様に使用する。ここでは、自宅の燃料電池車2(A)において400km走行できるだけの燃料が確保されれば、余剰の燃料を販売できるようにする。
E1−E2+E3−E4<E(400) …(1)
尚、E(n)は、燃料電池車2がnkm走行するのに必要な燃料の量を表しており、以下、同様に使用する。ここでは、自宅の燃料電池車2(A)において400km走行できるだけの燃料が確保されれば、余剰の燃料を販売できるようにする。
本実施例では、燃料電池車2の現在の燃料の残量E1から、該燃料電池車2が現在位置から自宅の家庭用充電設備4まで到達するために要する燃料量E2を引いた残りが、一定量(この場合、燃料電池車2が30kmを走行できるだけの燃料量E(30))を下回ったときに、その旨(自宅到達燃料不足情報)が該燃料電池車2のドライバに報知されるようになっている。即ち、図4にイメージを示すように、次の数式(2)が成立した場合に報知が行われる。
E1−E2<E(30) …(2)
E1−E2<E(30) …(2)
また、本実施例では、燃料電池車2のドライバが、HMI部15の操作部を操作することにより、前記情報センタ5との通信を行い、自宅の家庭用充電設備4における、他の燃料電池車2(B)に対する燃料供給の禁止(及び許可)を設定することが可能に構成されている。
そして、本実施例では、情報センタ5は、燃料電池車2との通信により該燃料電池車2の位置情報を取得し、近傍の充電設備3,4を検索して、充電可能な充電設備3,4の情報を提供するようになっている。この場合、図5〜図7にイメージを示すように、燃料電池車2の現在位置に対し、例えば近隣の半径10kmの範囲内の充電設備3,4が検索され、その情報が燃料電池車2に送信される。検索(情報提供)された充電設備3,4に対しては、情報センタ5から充電を希望する燃料電池車2が近くに存在する旨の通知がなされる。
図5では、商用充電設備3は、半径10kmの範囲から外れているので、その情報は提供されず、3件の家庭用充電設備4の情報が提供される。図6の例は、燃料電池車2の現在の燃料の残量E1が、20km走行可能な燃料量(E(20))以下となっている場合において、半径10kmの範囲内の商用充電設備3の情報が提供される。但し、ユーザによりコスト優先が選択されている場合には、半径10kmの範囲内の家庭用充電設備4の情報も併せて提供される。図7の例は、燃料電池車2の現在の燃料の残量E1が、30km走行可能な燃料量(E(30))以下となっている場合において、燃料電池車2の進行方向近傍の2kmの範囲内に、充電設備3,4が存在する場合、その充電設備3,4が最優先で情報提供される。
このとき、燃料電池車2が情報センタ5に充電設備3,4の問い合わせを行う際には、当該燃料電池車2の充電に関する条件を指定し、前記情報センタ5はそれら条件を含んで充電設備3,4を検索する。条件としては、燃料電池車2の燃料残量E1(又は必要燃料量E4)、エアコンのオン/オフ等の負荷情報、燃料電池車2のサイズ、充電する燃料のタイプや成分、充電用のノズルのタイプ、料金支払いの方法(カード情報)、コスト優先か否か、許容できる待ち時間(0分がデフォルト)等がある。条件の中に、燃料電池車2が過去に充電を行った経験のある家庭用充電設備4の情報を含ませても良い。
前記情報センタ5から、燃料電池車2に対し充電設備3,4の情報が提供されると、HMI部15の表示部に表示がなされる。そこで、燃料電池車2のユーザ(ドライバ)は、希望する充電設備3,4を選択すると、情報センタ5にその旨が通知される。また、情報センタ5は、燃料電池車2が、充電設備3,4からの燃料供給を受ける場合には、それら燃料電池車2と充電設備3,4との合意に基づく予約処理を行うようになっている。燃料電池車2は、選択した(予約された)充電設備3,4に向かい、その充電設備3,4で燃料の供給を受けることができる。
次に、上記構成の作用について、図8〜図16も参照して説明する。まず、図8及び図9のフローチャートは、自宅に家庭用充電設備4が存在する自宅用の燃料電池車2(A)における、燃料電池車2の走行時に制御部14が実行する燃料の管理に関する処理(車載通信装置17による情報センタ5との間の通信を含む)の手順を示している。尚、これら図8及び図9は、連続した1つのフローチャートであるが、スペースの関係上、2つの図に分割して示している。
即ち、図8において、ステップS1では、自車両の燃料貯留部12に残っているエネルギ(燃料)の残量E1の取得(又は推定計算)が行われる。この燃料の残量E1の取得は、燃料のうち一定量、即ち、燃料電池車2が一定距離(例えば3km)だけ走行することが可能な燃料量(E(3))を消費する毎に実行される(ステップS2)。ステップS3では、情報センタ5との間の通信により、自宅の家庭用充電設備4における燃料の残量E3の情報が取得される(後述する図10のステップS24、S28に対応)。
このとき、詳しく図示はされていないが、自宅燃料の合計残量が不足となるか(上記(1)式でE(400)未満か)どうかの情報も併せて取得される。また、燃料電池車2側からは、自車両のID、自車両の燃料の残量E1の情報、自車両の現在位置情報、自宅の家庭用充電設備4の情報(コード)等が情報センタ5に対し送信される(図10のステップS21、S22に対応)。
次いで、ステップS4では、情報センタ5から送信された自宅の家庭用充電設備4における燃料の残量E3の情報(及び自宅到達燃料不足情報)が取得される(図10のステップS32に対応)。ステップS5では、HMI部15の表示部の画面に、自宅の家庭用充電設備4における燃料の残量E3と、自車両が自宅に帰るために必要な燃料量E2とが表示される。ステップS6では、自宅燃料の合計残量不足があるかどうかが判断され、残量が不足する場合には(ステップS6にてYes)、ステップS7にて、他の燃料電池車2(B)に対する燃料供給を一時的に停止(禁止)する旨がHMI部15の操作部に表示され、ステップS10に進む。
一方、自宅燃料の合計残量不足がない場合には(ステップS6にてNo)、ステップS8にて、ユーザによる他車に対する燃料供給の停止(禁止)の設定がなされたかどうかが判断される。ユーザによる禁止の設定がない場合には(ステップS8にてNo)、そのままステップS10に進む。ユーザのHMI部15の操作部の操作により、他車への燃料供給の禁止が設定された場合には(ステップS8にてYes)、ステップS9にて、他車への燃料供給の禁止の設定情報が情報センタ5に対し送信され(図10のステップS30に対応)、ステップS7でその旨の表示が行われた上で、ステップS10に進む。
ステップS10では、燃料電池車2が現在の燃料の残量E1で一定距離(この場合30km)走行分の燃料を消費したとしても、上記数式(2)の自宅まで到達するだけの燃料が残るか不足するかが判断され(上記数式(2)でE(30)未満)、自宅に到達するまでの燃料が不足する場合には(ステップS10にてYes)、ステップS11にて、現在の燃料残量E1では自宅到達燃料不足の旨がHMI部15の操作部に表示され、ステップS12に進む。現在の燃料の残量E1で燃料が不足しない場合には(ステップS10にてNo)、そのままステップS12に進む。
図9において、ステップS12では、ナビゲーション装置16から燃料電池車2の現在位置が取得される。ステップS13では、情報センタ5に対し、充電設備3,4の検索の要求がなされると共に、検索の条件の情報が送信される。このときの検索の条件としては、例えば、自車量のID(自宅コード)、自車両の現在位置、自車両の燃料残量E1(又は必要燃料量E4)、エアコンのオン/オフ等の負荷情報、燃料電池車2のサイズ、充電する燃料のタイプや成分、充電用のノズルのタイプ、料金支払いの方法(カード情報)、コスト優先か否か、許容できる待ち時間(0分がデフォルト)等がある。
次のステップS14では、情報センタ5から送信される充電可能な充電設備3,4の情報を受信(取得)する(図13のステップS49に対応)。ステップS15では、その充電設備3,4の情報が、HMI部15の表示部に地図と共に表示される。このとき、情報センタ5から送信される充電可能な充電設備3,4の情報には、各充電設備3,4のID、充電設備3,4の位置座標、供給可能な燃料量、燃料販売価格、充電に要する時間、駐車場所の情報、自宅の家庭用充電設備4の場合は自宅燃料の余裕量(残量)等がある。
ここで、ユーザ(ドライバ)は、表示部の画面を見て、充電する充電設備3,4を選択操作する(ステップS16)。ユーザによる充電設備3,4の選択がなされると(ステップS16にてYes)、ステップS17にて、情報センタ5に対し、選択した充電設備3,4の情報が送信される(図13のステップS51に対応)。このときには、選択した充電設備3,4のIDの他に、当該充電設備3,4への到着予想時刻、必要な充電量(E4)、充電履歴(その充電設備3,4を過去に利用したことがあるか)、必要な駐車スペースの情報が併せて送信される。尚、ユーザが、表示部の表示を見て、気に入る充電設備3,4がない場合には(ステップS16にNo)、ステップS12に戻って、再度、条件提示などを行うことができる。
図10〜図13は、情報センタ5の制御装置が実行する、燃料電池車2に対する充電設備3,4の情報提供や予約の処理の手順を示している。尚、これら図10〜図13も、本来、連続した1連のフローチャートであるが、スペースの関係上、4つの図に分割して示している。
図10のフローチャートにおいて、まず、燃料電池車2との間の通信により、ステップS21にて、当該燃料電池車2の現在位置の情報が取得されると共に、ステップS22にて、燃料電池車2の燃料残量E1の情報が取得される(図8のステップS3に対応)。ステップS23では、その燃料電池車2が自宅(家庭用充電設備4)に戻るのに必要な燃料量E2が計算され、次のステップS24にて、その燃料電池車2に対し、自宅に到着するために必要な燃料量E2の情報が通知される。
ステップS25では、当該燃料電池車2のユーザの自宅の家庭用充電設備4における燃料の残量E3の情報が取得され(図14のステップS64に対応)、ステップS26では、当該家庭用充電設備4において、他の燃料電池車2(B)に対し既に予約されている充電燃料量E4の情報が取得される。次のステップS27では、上記した図3及び数式(1)で説明したように、燃料電池車2が自宅に戻った後所定距離(この場合400km)以上の走行が可能な燃料を確保できるか(自宅燃料の合計残量不足がないか)どうかの計算がなされる。
自宅燃料の合計残量不足がある場合には(ステップS27にてNo)、ステップS28にて、自宅燃料の合計残量不足がある旨が燃料電池車2に対して通知され、更に次のステップS29にて、他の燃料電池車2(B)に対する燃料供給を一時的に停止(禁止)する旨が設定されると共に燃料電池車2に対して通知され、ステップS31に進む。一方、自宅燃料の合計残量不足がない場合には(ステップS27にてYes)、ステップS30にて、ユーザからの他車に対する燃料供給の禁止の設定の通知があったかどうかが判断され、通知があった場合には(ステップS30にてYes)、ステップS29の処理を行う。ユーザからの通知がない場合には(ステップS30にてNo)、そのままステップS31に進む。
次に、ステップS31では、上記図4及び数式(2)で説明したように、燃料電池車2の燃料残量E1から、自宅に戻るに必要な燃料量E2を引いた燃料量が、燃料電池車2が30km走行するのに必要な燃料量E(30)よりも大きいがどうか、つまり燃料電池車2が今から30km走行する分の燃料を消費したと仮定した場合に、その時点で自宅に戻るだけの燃料が残っていないかどうかが判断(計算)される。自宅到達燃料不足と判断された場合には(ステップS31にてYes)、ステップS32にて、自宅到達燃料不足の情報が燃料電池車2に対して通知され、ステップS33に進む。自宅到達燃料不足と判断されなかった場合には(ステップS31にてNo)、そのままステップS33に進む。
図11において、ステップS33では、現在の燃料電池車2の燃料残量E1における走行可能範囲が、20km(E(20))よりも少ない(小さい)かどうかが判断される。走行可能距離が20kmよりも小さいときには(ステップS33にてYes)、次のステップS34にて、充電が開始できるまでの充電待ち時間が10分よりも小さい充電設備3,4が検索される。充電待ち時間が10分よりも小さい充電設備3,4が存在する場合には(ステップS34にてYes)、ステップS35に進み、充電待ち時間が10分よりも小さく、且つ、燃料電池車2の現在位置から半径10km以内に存在する全ての商用充電設備3に対し、充電を希望するユーザ(燃料電池車2)が存在する旨が通知される。この場合、充電設備3,4に対して、充電を希望する燃料電池車2に関する情報(必要な燃料量や、車両のサイズ等)も併せて通知される。
次のステップS36では、燃料電池車2のユーザが、コスト優先を選択しているかどうかが判断される。コスト優先が選択されている場合には(ステップS36にてYes)、ステップS37にて、電待ち時間が10分よりも小さく、且つ、燃料電池車2の現在位置から半径10km以内に存在する家庭用充電設備4を検索し、その範囲内の全ての家庭用充電設備4に対し、充電を希望するユーザ(燃料電池車2)が存在する旨が通知され(図15のステップS71に対応)、図12のステップS44(後述)に進む。
コスト優先が選択されていない場合には(ステップS36にてNo)、そのままステップS44に進む。上記ステップS34にて、充電待ち時間が10分よりも小さい充電設備3,4が存在しなかった場合(ステップS34にてNo)にも、図12のステップS44(後述)に進む。尚、上記した充電設備3,4に対する通知時には、充電を希望する燃料電池車2に関する情報(必要な燃料量や、車両のサイズ等)も併せて通知される。
一方、上記ステップS33にて、走行可能距離が20km以上であった場合(ステップS33にてNo)、ステップS38に進み、現在の燃料電池車2の燃料残量E1における走行可能範囲が、30km(E(30))よりも少ない(小さい)かどうかが判断される。走行可能範囲が30km以上であれば(ステップS38にてNo)、緊急な充電の必要はないので、そのまま終了する。
走行可能範囲が30kmよりも少ない場合には(ステップS38にてYes)、ステップS39にて、ユーザのカードが有効(使用可能)である充電設備3,4が検索される。ユーザのカードが有効な充電設備3,4が存在しない場合には(ステップS39にてNo)、そのまま終了する。ユーザのカードが有効な充充電設備3,4が存在する場合には(ステップS39にてYes)、ステップS40に進み、充電待ち時間が3分よりも小さい充電設備3,4が検索される。充電待ち時間が3分よりも小さい充電設備3,4が存在しない場合には(ステップS40にてNo)、そのまま終了する。
充電待ち時間が3分よりも小さい充電設備3,4が存在する場合には(ステップS40にてYes)、ステップS41に進み、現在の燃料電池車2の進行方向周辺であって、2km以内に存在する全ての商用充電設備3が検索され、それら商用充電設備3に対し、充電を希望するユーザ(燃料電池車2)が存在する旨が上記と同様に通知される。
次のステップS42では、燃料電池車2のユーザが、コスト優先を選択しているかどうかが判断される。コスト優先が選択されている場合には(ステップS41にてYes)、ステップS43にて、現在の燃料電池車2の進行方向周辺であって、2km以内に存在する全ての家庭用充電設備4が検索され、それら家庭用充電設備4に対し、充電を希望するユーザ(燃料電池車2)が存在する旨が同様に通知され(図15のステップS71に対応)、図12のステップS44に進む。コスト優先が選択されていない場合には(ステップS42にてNo)、そのままステップS44に進む。
図12において、ステップS44では、燃料電池車2の現在位置から、近傍の各商用充電設備3までの必要燃料量E5が算出される。ステップS45では、燃料電池車2の現在の燃料残量E1で到達が可能な商用充電設備3の検索が行われる。尚、この検索には、燃料電池車2のサイズ、燃料のタイプや成分等の条件が加味される。
次のステップS46では、燃料電池車2の現在の燃料残量E1で到達が可能な商用充電設備3があるかどうかが判断される。到達可能な商用充電設備3が存在しない場合には(ステップS46にてNo)、ステップS33に戻る。到達可能な商用充電設備3が存在する場合には(ステップS46にてYes)、ステップS47にて、到達可能な商用充電設備3に対し、充電を希望するユーザ(燃料電池車2)が存在する旨が同様に通知され(図15のステップS71に対応)、図13のステップS48に進む。
図13において、ステップS48では、通知を送った充電設備3,4からの回答通知を待って回答通知があるかどうかが判断される(図15のステップS73に対応)。所定時間(例えば2分)以内に回答通知があったときには(ステップS48にてYes)、ステップS49にて、該当する燃料電池車2に対して充電が可能な周辺充電設備3,4の情報が通知され(図9のステップS14に対応)、ステップS51に進む。回答通知がどの充電設備3,4からもないときには(ステップS48にてNo)、ステップS50にて、燃料電池車2に対して、周辺に該当する充電設備3,4が存在しないことが通知される。
この後、ステップS51では、周辺充電設備3,4の情報を通知した燃料電池車2からの選択回答を待って(図9のステップS17に対応)、選択がされたかどうかが判断される。所定時間(例えば5分)以内に選択の回答通知があったときには(ステップS51にてYes)、ステップS52にて、ユーザにより選択された充電設備3,4に関し、充電予約がなされた燃料量E4が予約に加えられる。そして、ステップS53にて、選択された充電設備3,4に対し、予約された燃料電池車2の条件(必要燃料量E4、車両のサイズ、過去に当該充電設備3,4で充電を行った経験回数など)が通知され(図16のステップS81に対応)、処理が終了する。所定時間内に燃料電池車2から選択の回答通知がない場合にも(ステップS51にてNo)、処理が終了する。
図14、図15、図16のフローチャートは、家庭用充電設備4の燃料管理コントローラ22における処理の手順を示している。まず、図14は、通常時において定期的に実行される定期処理の手順を示しており、ステップS61では、燃料蓄電装置20内の設備内の燃料残量E3の計測及び計測データの取得が行われる。次のステップS62では、燃料残量E3の一定量(例えばE(3)相当量)の変動があったかどうかが判断される。変動がなかった場合には(ステップS62にてNo)、ステップS61からの処理が繰返される。燃料残量E3の一定量の変動があった場合に(ステップS62にてYes)、ステップS63に進む。
ステップS63は、家庭用充電設備4が移動設備の場合に行われる処理であり、GPS等から自己の家庭用充電設備4の位置情報が取得される。ステップS64では、情報センタ5に対し、燃料残量E3の情報が送信される(図10のステップS25に対応)。ステップS65では、情報センタ5に対し、充電の待ち時間やその他必要な情報(条件等)が通知される。尚、図示はしていないが、家庭用充電設備4にあっては、情報センタ5から他車供給停止の通知があった場合には(図10のステップS29に対応)、他の燃料電池車2(B)に対する燃料供給を禁止する旨の設定がなされる。
図15は、情報センタ5から、充電を希望する燃料電池車2が存在する旨の通知があった場合(図11のステップS37、S43、図12のステップS47に対応)に実行される処理手順を示している。即ち、ステップS71では、通知された燃料電池車2の車両情報が、表示装置の画面に表示される。ステップS72では、検索条件によってフィルタがかけられ、当該燃料電池車2の充電要求の受け入れが可能か(受け入れしたいか)どうかが判断される。この判断においては、家庭用充電設備4の管理者による手動判断を含むようにしても良い。
燃料電池車2の充電要求の受け入れ(予約)が可能である場合には(ステップS72にてYes)、ステップS73にて、判断結果の回答を情報センタ5に通知する(図13のステップS48に対応)。燃料電池車2の充電要求の受け入れ(予約)が不可の場合には(ステップS72にてNo)、そのまま終了する。
図16は、ユーザにより選択されて情報センタ5から充電予約の通知がなされた場合(図13のステップS53に対応)の処理手順を示しており、ステップS81では、情報センタ5から車両の選択通知があったかどうかが判断され、通知があった場合には(ステップS81にてYes)、ステップS82にて、該当する燃料電池車2の必要充電量E4等の情報が、燃料管理コントローラ22の表示部の画面に表示され、処理を終了する。通知がない場合には(ステップS81にてNo)、そのまま終了する。尚、図示や詳しい説明は省略するが、商用充電設備3においても、上記した図14〜図16のような家庭用充電設備4の処理に準じた処理が同様に実行される。
このような本実施例の燃料供給システム1によれば、家庭用充電設備4においては、燃料蓄電装置20の燃料を、自宅用の燃料電池車2(A)に供給することができ、余剰燃料がある場合には、その余剰燃料を他の燃料電池車2(B)に提供(販売)することが可能となる。燃料電池車2は、情報センタ5との通信により、近傍の家庭用充電設備4の情報を得ることができ、その家庭用充電設備4まで行って、燃料供給を受けることが可能となる。この場合、経済原理上、家庭用充電設備4の燃料は、必然的に商用充電設備3の燃料に比べて安価になるので、燃料電池車2のユーザは、充電設備3、4を選ぶことにより安価な燃料を得ることが可能となる。この結果、燃料電池車2のユーザ、家庭用充電設備4を備えるユーザの双方にメリットを得ることができる。
特に本実施例では、自宅用の燃料電池車2(A)が外出先から家庭用充電設備4まで到達するために要する燃料量E2を算出し、帰宅後次に出発する際に、所定距離の走行が可能な燃料(E(400))を確保できるように余剰燃料の算出を行うようにしたので、家庭用充電設備4において、自宅用の燃料電池車2(A)が使用するに必要十分な燃料を確保しながらも、余剰の燃料を販売して利益を得ることが可能となる。
本実施例では、燃料電池車2の燃料の残量E1から、該燃料電池車2が自宅の家庭用充電設備4まで到達するために要する燃料量E2を引いた残りが、一定量(E(30))を下回ったときに、燃料電池車2のドライバに報知するようにしたので、30km以上走ると家に帰るための燃料が不足する事があることをドライバに知らせて、充電を促すことができる。また、自宅用の燃料電池車2(A)のドライバが、情報センタ5との通信により、自宅の家庭用充電設備4における、他の燃料電池車2(B)に対する燃料供給の許可、禁止を設定できるようにしたので、ドライバの判断で、燃料が多く残っていても禁止したり、燃料が少なくても許可したりする等が可能となり、システム使用の柔軟性が高まってより使いやすいものとなる。
更に、特に本実施例では、情報センタ5は、燃料電池車2の位置情報に基づいて近傍の充電設備3,4を検索して情報提供するので、燃料電池車2から近い位置の充電設備3,4を、紹介することができる。このとき、情報センタ5が、燃料電池車2と充電設備3.4との間の予約処理を行うので、充電の作業を停滞なくスムーズに行うことが可能となる。情報センタ5は燃料電池車2の充電に関する条件を含んで充電設備3,4を検索するので、実際の充電作業時のトラブルの発生などを未然に回避することができる。過去に充電を行った経験のある充電設備3,4を充電先に選択することにより、説明などの手間を省いて、より効率の良い充電作業が可能となる。
尚、上記実施例では、家庭用充電設備4(燃料蓄電装置20)として住宅に対し固定的に設けられた設備の場合を例としたが、これに限らず、図14のステップS63で触れたように、家庭用充電設備として、トレーラ等の可動式の(移動可能な)充電設備を設けるようにしても良い。これによれば、燃料電池車2の移動可能範囲内に家庭用充電設備側が近付いていくことができ、例えば燃料切れで動けなくなった燃料電池車2があった場合に、そこまで出向き、出先で充電を行うといった救済行動も可能となる。
また、上記実施例では、燃料電池車の燃料として、液化水素及び気体水素を挙げたが、それ以外の種類の燃料、例えばエタノール等であっても良い。家庭用充電設備に設けられる発電装置としても、太陽光発電装置に限らず、風力や波力(潮力)、地熱などを利用した発電装置であっても良い。他車への燃料の供給の許可・禁止の指示を、燃料電池車2側から家庭用充電設備4に直接的に行う構成としても良い。上記数式(1)、(2)の計算等を、燃料電池車2側で行う構成としても良い。
さらには、上記実施例において記載した、400km、30kmといった距離や、10分といった時間等の数値については、あくまでも一例を示したものに過ぎず、適宜変更して実施することができる。その他、燃料電池車2や、家庭用充電設備4のハードウエア構成についても、様々な変更が可能である等、本発明は要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施し得るものである。
図面中、1は燃料供給システム、2は燃料電池車、3は商用充電設備、4は家庭用充電設備、5は情報センタ、11は燃料電池、14は制御部(燃料制御部)、17は車載通信装置(通信手段)、20は燃料蓄電装置、22は燃料管理コントローラ、33は通信装置を示す。
Claims (9)
- 燃料電池(11)を動力源とするものであって、前記燃料電池(11)の燃料を管理する燃料制御部(14)、及び外部との通信を行う通信手段(17)を備えた燃料電池車(2)と、
前記燃料電池車(2)に対して燃料を供給する商用充電設備(3)と、
前記燃料電池(2)用の燃料を生産し蓄電する燃料蓄電装置(20)を備え、前記燃料蓄電装置(20)の燃料を少なくとも自宅用の燃料電池車(2)に供給可能な家庭用充電設備(4)と、
前記商用充電設備(3)及び家庭用充電設備(4)の情報を管理すると共に、前記燃料電池車(2)との通信により、該燃料電池車(2)に対し燃料供給が可能な充電設備(3,4)の情報を提供する情報センタ(5)と
を含んだ燃料電池車の燃料供給システム(1)であって、
前記家庭用充電設備(4)は、前記自宅用の燃料電池車(2)が必要とする燃料量に対し、前記燃料蓄電装置(20)に余剰の燃料が存在するかを管理する燃料管理コントローラ(22)を備えると共に、前記燃料管理コントローラ(22)は、余剰燃料がある場合に、その余剰燃料を他の燃料電池車(2)に提供可能である旨を前記情報センタ(5)に通知し、
前記情報センタ(5)は、前記通信手段(17)により問合せがあった燃料電池車(2)に対し、前記余剰燃料を供給可能な家庭用充電設備(4)の情報を提供することを特徴とする燃料電池車の燃料供給システム。 - 前記自宅用の燃料電池車(2)が外出している場合に、当該自宅用の燃料電池車(2)が外出先から前記家庭用充電設備(4)まで到達するために要する燃料量を算出し、帰宅後次に出発する際に、所定距離の走行が可能な燃料を自宅用の燃料電池車(2)用に確保できるように、前記燃料蓄電装置(20)の余剰燃料の算出を行うことを特徴とする請求項1記載の燃料電池車の燃料供給システム。
- 前記燃料電池車(2)の燃料の残量から、該燃料電池車(2)が現在位置から前記自宅の家庭用充電設備(4)まで到達するために要する燃料量を引いた残りが、一定量を下回ったときに、その旨が該燃料電池車(2)のドライバに報知されることを特徴とする請求項1又は2記載の燃料電池車の燃料供給システム。
- 前記自宅用の燃料電池車(2)のドライバが、前記情報センタ(5)との通信により、自宅の家庭用充電設備(4)における、他の燃料電池車(2)に対する燃料供給の許可、禁止を設定することが可能に構成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の燃料電池車の燃料供給システム。
- 前記情報センタ(5)は、前記燃料電池車(2)との通信により該燃料電池車(2)の位置情報を取得し、近傍の充電設備(3,4)を検索して情報提供することを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の燃料電池車の燃料供給システム。
- 前記情報センタ(5)は、前記他の燃料電池車(2)が、前記家庭用充電設備(4)からの燃料供給を受ける場合には、それら他の燃料電池車(2)と家庭用充電設備(4)との合意に基づく予約処理を行うことを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の燃料電池車の燃料供給システム。
- 前記燃料電池車(2)が前記情報センタ(5)に充電設備(3,4)の問い合わせを行う際には、当該燃料電池車(2)の充電に関する条件を指定し、前記情報センタ(5)は条件を含んで充電設備(3,4)を検索することを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の燃料電池車の燃料供給システム。
- 前記燃料電池車(2)の充電に関する条件には、該燃料電池車(2)が過去に充電を行った経験のある前記家庭用充電設備(4)の情報が含まれることを特徴とする請求項7記載の燃料電池車の燃料供給システム。
- 前記家庭用充電設備(4)は、可動式であることを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載の燃料電池車の燃料供給システム。
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