JP2021027657A - 電動移動体及び電動移動体充電システム - Google Patents

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Abstract

【課題】地域内の直流の給電スポットを利用することができる電動移動体を提供する。【解決手段】電動移動体Vは、管理エリアにおいて所定電圧の直流電源を供給する直流電源母線DJから直流電力を受給する第1の受給接続部J1と、第1の受給接続部J1から受給する直流電力を交流電力に変換する第1の電力変換装置1と、電力貯蔵装置4と、電力貯蔵装置の直流電力を交流電力に変換する第2の電力変換装置2と、第2の電力変換装置2に第1の電力変換装置1、または、第2の駆動用電動装置5bの何れかを選択して接続する電力受給切替装置3と、第1の電力変換装置1に第1の受給接続部J1または電力貯蔵装置4、の何れか選択して接続する第1のスイッチ8と、第1の電力変換装置1を第1の駆動用電動装置5aまたは電力受給切替装置3に接続する第2のスイッチ9と、制御装置7とを含んで構成されている。【選択図】図2

Description

本発明は、電動移動体及び電動移動体充電システムに関する。
ある地域の既設の風力発電設備については、FIT(再生可能エネルギの固定価格買取制度)の契約で定められた20年間の電力系統への売電期間がまもなく終了する。売電期間終了後の風力発電設備の運用が望まれていた。
化石燃料価格の高騰、環境への配慮、地球温暖化防止などを背景に、大容量の蓄電池を搭載したプラグインハイブリッド電動車両、ピュア電動車両が注目され、その市場が急激に拡大している。この傾向がさらに加速するものと予測されている。
特開2016−103971号公報
しかしながら、電動車両は、所定の位置に配設する、長い充電時間を必要とする普通充電タイプか、短い充電時間で充電可能な急速充電タイプの給電設備を必要とする。特許文献1には、急速充電装置を連系して充電容量を確保することが提案されている。既存の充電装置は、基本的に交流の商用電力系統から充電装置を介して電力供給を受けている。従って、充電環境を改善しようとすると、これらの商用電力系統に充電設備を新たに設置することを要し、大きなコスト負担となっている。
他方、既存の風力発電設備の有効活用を図るため、地域内での自家消費型への電力供給に切り替えて運用することが望まれている。さらに、地域内には、太陽光発電設備、自家発電設備等が存在している。このため、発明者らは、既存の電動車両の充電方式に限定せず、地域内の発電設備を有効利用した電動移動体、電動移動体充電システムについて検討した。
本発明は、前記した課題を解決するためになされたものであり、地域内の直流の給電スポットを利用することができる電動移動体及び電動移動体充電システムを提供することを目的とする。
前記目的を達成するため、本発明の電動移動体は、電力を供給して、駆動用輪軸に具備された駆動用電動装置を回転駆動させて走行する電動移動体であって、電動移動体は、管理されたエリアにおいて所定電圧の直流電源を供給する直流電源母線から直流電力を受給する電力受給接続部(例えば、第1の受給接続部J1)と、電力受給接続部から受給する直流電力を交流電力に変換する第1の電力変換装置と、電力を貯蔵し、前記駆動用電動装置である第1及び第2の駆動用電動装置を回転駆動するのに必要な電力を供給する電力貯蔵装置と、電力貯蔵装置の直流電力を交流電力に変換する第2の電力変換装置と、第2の電力変換装置と第1の電力変換装置及び第2の駆動用電動装置との中間位置に配設され、第2の電力変換装置に第1の電力変換装置、または、第2の駆動用電動装置、の何れかを選択して接続する電力受給切替装置と、電力受給接続部と第1の電力変換装置との中間位置に配設され、第1の電力変換装置に電力受給接続部、または、電力貯蔵装置、の何れか選択して接続する第1のスイッチと、第1の電力変換装置を第1の駆動用電動装置または電力受給切替装置に接続する第2のスイッチと、を含んで構成し、電動移動体は、第1のスイッチにより電力貯蔵装置と第1の電力変換装置とを接続し、第2のスイッチにより第1の電力変換装置と第1の駆動用電動装置とを接続し、電力受給切替装置により第2の電力変換装置と第2の駆動用電動装置とを接続し、第1の電力変換装置から出力された交流電力が第1の駆動用電動装置に、第2の電力変換装置から出力された交流電力が第2の駆動用電動装置に供給される走行モードと、第1のスイッチにより電力受給接続部と第1の電力変換装置とを接続し、第2のスイッチにより第1の電力変換装置と電力受給切替装置とを接続し、電力受給切替装置により第2の電力変換装置と第1の電力変換装置とを接続し、第1の電力変換装置から出力された交流電力を第2の電力変換装置により直流電力に変換して電力貯蔵装置に電力を供給する充電モードと、を備えることを特徴とする。本発明のその他の態様については、後記する実施形態において説明する。
本発明によれば、電動移動体は、地域内の直流の給電スポットを利用することができる。
本実施形態に係る管理エリアの電動移動体充電システムの構成を示す図である。 本実施形態に係る電動移動体の充電モードの構成を示す図である。 本実施形態に係る電動移動体の走行モードの構成を示す図である。 本実施形態に係る電動移動体の駆動用輪軸と電力変換装置との関係を示す図であり、(a)は単輪駆動方式の場合、(b)全輪駆動方式の場合である。 本実施形態に係る管理装置の構成を示す図である。 本実施形態に係る記憶部の固定情報の一例を示す図である。 本実施形態に係る記憶部の変動情報の一例を示す図である。 本実施形態に係る管理装置の課金処理の例を示すフローチャートである。 本実施形態に係る電力受給切替装置及び電気的絶縁装置の構成を示す図である。 本実施形態に係る管理装置の通常充電モードの処理を示すフローチャートである。 本実施形態に係る管理装置の急速充電モードの処理を示すフローチャートである。 本実施形態に係る接続装置の配置構成例を示す図である。 本実施形態に係る接続装置の回路構成例を示す図である。 本実施形態に係る管理装置の充電奨励モードを示す図であり、(a)は再生可能エネルギの余剰電力を示す説明図であり、(b)は充電奨励モードの具体例を示す図である。 本実施形態に係る管理装置の充電奨励モードの処理を示すフローチャートである。 本実施形態に係る電動移動体充電システムを用いたエネルギマネージメントシステム(EMS)を示す図である。 本実施形態に係る管理エリアの給電スポットの他の構成を示す図である。
本発明を実施するための実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本実施形態に係る管理エリアA1の電動移動体充電システム100の構成を示す図である。電動移動体充電システム100は、管理されたエリアにおいて、電動移動体Vに直流電力を供給する電動移動体充電システムである。直流電源母線DLは、所定の直流電圧を出力する電力変換器を出力部に備えた自然エネルギを利用する発電設備(例えば、第1発電設備10、第2発電設備20)の出力、所定の直流電圧を出力する電力変換器を出力部に備えた内燃力発電設備(例えば、第3発電設備30)の出力、所定の直流電圧を出力する電力変換器を出力部に備えた蓄電池(例えば、蓄電設備50)の出力、及び、商用電力系統からの所用電源に所定の直流電圧を出力する電力変換器を備えた電源設備(例えば、供給設備40)の出力、の組合せにより構成される。電動移動体充電システム100は、管理装置80を備え、電動移動体Vに付与された識別情報(電動移動体管理ID821a、図6参照)が登録識別情報として管理装置80に記憶された電動移動体Vに対して直流電源母線DLから前記直流電力を供給することができる。
電動移動体充電システム100は、特定の管理エリアA1に電力を供給する1以上の再生可能エネルギの風力発電設備である第1発電設備10と、1以上の再生可能エネルギの太陽光発電設備である第2発電設備20と、熱機関を動作させて発電する1以上の第3発電設備30と、商用電力系統41の交流系統からの供給設備40と、第1発電設備10、第2発電設備20、第3発電設備30の余剰電力を蓄電・放電する蓄電設備50と、直流電源装置の出力部を同一の電力線(直流電源母線DL)に物理的接続して直流電源母線DLを構成する電源接続装置60と、電動移動体Vを直流電源母線DLに物理的接続する接続装置70と、管理エリアA1への電力供給量を制御する管理装置80とを含んで構成されている。接続装置70は、通電用スイッチ71と出力接続部JL(給電スポット)と制御部74とを含んでいる。なお、接続装置70の詳細については、図12、図13を参照して後記する。
管理エリアとは、自治体の管轄地域内や企業の事業所内など、一管理者により管理される地域であって、直流電源母線DLを敷設し、電動移動体Vを登録する上で第三者から何らの制限を受けることのない地域である。
第1発電設備10は、風力発電機11からの交流電力を電力変換器12で所定電圧の直流電力に変換してから直流電源母線DLに接続されている。同様に、第2発電設備20は、太陽光発電機21からの直流電力を電力変換器22で所定電圧の直流電力に変換してから直流電源母線DLに接続されている。第3発電設備30は、熱機関を動作させて発電する発電機31の交流電力を電力変換器32で所定電圧の直流電力に変換してから直流電源母線DLに接続されている。供給設備40は、商用電力系統41の交流電力を電力変換器42で所定電圧の直流電力に変換してから直流電源母線DLに接続されている。蓄電設備50は、電力蓄電装置51の直流電力を電力変換器52で変換してから直流電源母線DLに接続されている。なお、図1においては、供給設備40は、系統内の電力需要が足りているため直流電源母線DLから遮断されている。
電動移動体充電システム100は、さらに、電動移動体Vを直流電源母線DLに物理的接続する接続装置70Aと、直流電源母線DLと接続装置70Aとの間に急速充電用電力変換器65を備えている。
直流電源母線DLは、接続装置70,70Aを介して、電動移動体Vに電力を供給するための1以上の出力接続部JL(給電スポット)を有する。電動移動体Vは、両端に接続部JC1,JC2(図2参照)を有するケーブルCを介して電力供給を受ける。電動移動体VへのケーブルCが接続されていない状態では、接続装置70,70Aは、遮断されている。
また、直流電源母線DLは、予め定められた位置に電圧低下を補償する電圧補償装置90を備え、直流電源母線Lに備えられたすべての出力接続部JLにおいて所定電圧を供給する。
第3発電設備30は、例えば、木質ガス化発電機、液化天然ガス発電機、バイオガス発電機、ガソリンエンジン、ディーゼルエンジン、ガスエンジン、ケロシンエンジン、ロータリエンジン、ガスタービンによる発電設備等である。木質ガス化発電機は、廃棄する予定の間伐材等を利用して発電するため、電動移動体充電システム100において低コスト化が図れるというメリットがある。
第1発電設備10及び第2発電設備20の構成は、特に限定されるものではないが、第1発電設備10及び第2発電設備20は、再生可能エネルギを利用した発電機であることが好ましく、第3発電設備30は、発電コストが安い自家発電機であることが好ましい。
本実施形態では、管理エリア(地域)の既設の風力発電設備がFIT(再生可能エネルギの固定価格買取制度)の契約で定められた20年間の電力系統への売電期間がまもなく終了するため、売電期間終了後の風力発電設備を運用することを図った。風力発電設備、太陽光発電設備の運用を行うことにより、燃料コストを掛けずに地域内へ電力を供給することが可能となる。
また、風力発電設備及び太陽光発電設備における発電量が要求負荷に対して足りなくなった場合に、例えば、木質ガス化発電機において追炊き運転を行って発電出力を上げると共に、電力を追加で供給することができる。
管理装置80は、接続装置70を介して電動移動体Vが直流電源母線DLに物理的接続されたときに通常充電モードを選択し、電動移動体Vに予め付与された電動移動体識別情報を取得して、電動移動体識別情報が直流電源母線DLに電気的接続可能な登録情報と判別したときに電動移動体Vに充電モードを設定し、直流電源母線DLから電動移動体Vに必要量の直流電力を供給して電動移動体Vに搭載された電力貯蔵装置4(図2参照)を充電し、電動移動体Vに必要量の直流電力を供給したときに充電モードを解除し、直流電源母線DLと電動移動体Vとを解列する。
また、管理装置80は、接続装置70Aを介して電動移動体Vが急速充電用電力変換器65に物理的接続されたときに急速充電モードを選択し、電動移動体識別情報を取得して、電動移動体識別情報が急速充電用電力変換器65に電気的接続可能な登録情報と判別したときに電動移動体Vに充電モードを設定し、急速充電用電力変換器65を介して、直流電源母線DLから供給するより高圧な大容量の直流電力を電動移動体Vに必要量供給して電動移動体Vに搭載された電力貯蔵装置4(図2参照)を充電し、電動移動体Vに必要量の直流電力を供給したときに充電モードを解除し、直流電源母線DLと電動移動体Vとを解列する。
すなわち、出力接続部JLに電動移動体Vが物理的接続されたときに、電動移動体Vに付与されている電動移動体識別情報を取得して、電動移動体識別情報に基づき、電動移動体Vが給電対象電動移動体か否かを判定し、給電対象電動移動体と判定されたときに、接続装置70,70Aは、直流電源母線DLと電動移動体Vとを電気的接続し、電動移動体Vの蓄電可能容量に到達するまで、または、電動移動体Vが出力接続部JLから解列されるまで、出力接続部JLから電動移動体Vに直流電力を供給する。
管理装置80は、電動移動体管理ID821a(登録識別情報)(図6参照)にリンクされた、通信機能を備えるカーナビまたは携帯端末の情報端末Tと無線通信設備である通信部85(図5参照)により接続され、登録識別情報と、それぞれの登録識別情報に対応した電動移動体Vに配設された電力貯蔵装置の現在の電力貯蔵量を示す現在貯蔵量情報(現在貯蔵量826d、図7参照)とを、無線通信設備により定期的に取得して更新・記憶する。なお、情報端末Tは、電動移動体Vの制御装置7(図2参照)と各種情報を送受信している。
図2は、本実施形態に係る電動移動体Vの充電モードの構成を示す図である。図3は、本実施形態に係る電動移動体Vの走行モードの構成を示す図である。適宜図1を参照する。電動移動体Vは、電力を供給して、第1の駆動用輪軸W1及び第2の駆動用輪軸W2(図4参照)に具備された駆動用電動装置5を回転駆動させて走行する電動移動体である。
電動移動体Vは、管理されたエリア(例えば、管理エリアA1)において所定電圧の直流電源を供給する直流電源母線DLから直流電力を受給する第1の受給接続部J1(電力受給接続部)と、第1の受給接続部J1から受給する直流電力を交流電力に変換する第1の電力変換装置1と、電力を貯蔵し、第1の駆動用電動装置5a及び第2の駆動用電動装置5bを回転駆動するのに必要な電力を供給する電力貯蔵装置4と、電力貯蔵装置の直流電力を交流電力に変換する第2の電力変換装置2と、第2の電力変換装置2と第1の電力変換装置1及び第2の駆動用電動装置5bとの中間位置に配設され、第2の電力変換装置2に第1の電力変換装置1、または、第2の駆動用電動装置5bの何れかを選択して接続する電力受給切替装置3とを含んで構成されている。さらに、電動移動体Vは、第1の受給接続部J1と第1の電力変換装置1との中間位置に配設され、第1の電力変換装置1に第1の受給接続部J1、または、電力貯蔵装置4、の何れか選択して接続する第1のスイッチ8と、第1の電力変換装置1を第1の駆動用電動装置5aまたは電気的絶縁装置6を介して電力受給切替装置3に接続する第2のスイッチ9と、第1の電力変換装置1、第2の電力変換装置2、電力受給切替装置3、第1のスイッチ8、第2のスイッチ9等を制御する制御装置7とを含んで構成されている。また、電動移動体Vは、電力貯蔵装置4に直結する第2の受給接続部J2を有している。
電動移動体Vは、第1のスイッチ8により電力貯蔵装置4と第1の電力変換装置1とを接続し、第2のスイッチ9により第1の電力変換装置1と第1の駆動用電動装置5aとを接続し、電力受給切替装置3により第2の電力変換装置2と第2の駆動用電動装置5bとを接続し、第1の電力変換装置1から出力された交流電力が第1の駆動用電動装置5aに、第2の電力変換装置2から出力された交流電力が第2の駆動用電動装置5bに供給される走行モードを有する。
また、電動移動体Vは、第1のスイッチ8により第1の受給接続部J1と第1の電力変換装置1とを接続し、第2のスイッチ9により第1の電力変換装置1と電力受給切替装置3とを接続し、電力受給切替装置3により第2の電力変換装置2と第1の電力変換装置1とを接続し、第1の電力変換装置1から出力された交流電力を第2の電力変換装置2により直流電力に変換して電力貯蔵装置4に電力を供給する充電モードと、を有する。
図2の構成をさらに説明する。
電動移動体Vは、充電モードのときに、第1の受給接続部J1が接続装置70(第1の接続装置)を介して直流電源母線DLに物理的接続されると、電動移動体識別情報を管理装置80に送信するとともに、第1の受給接続部J1と直流電源母線DLとの間で電気的接続が成立してから解列するまでの間、第1の受給接続部J1を介して直流電源母線DLから受電した直流電力を第1の電力変換装置1により交流電力に変換して、第2の電力変換装置2に供給し、直流電力に変換して電力貯蔵装置4に供給して充電する。
また、電動移動体Vは、充電モードのときに、第2の受給接続部J2が接続装置70A(第2の接続装置)を介して急速充電用電力変換器65に物理的接続された場合、電動移動体識別情報を管理装置80に送信するとともに、第2の受給接続部J2と急速充電用電力変換器65との間で電気的接続が成立してから解列するまでの間、第2の受給接続部J2を介して急速充電用電力変換器65から受電した直流電力を電力貯蔵装置4に供給して充電する。
電動移動体Vは、充電モードが解除されたときに、電力貯蔵装置4から出力される直流電力を第1の電力変換装置1に供給して交流電力に変換し、第1の駆動用電動装置5aに供給するとともに、第2の電力変換装置2に供給して交流電力に変換し、第2の駆動用電動装置5bに供給して走行モードに移行する。
また、電動移動体Vは、第1の駆動用電動装置5aと第1の電力変換装置1とが、第2の駆動用電動装置5bと第2の電力変換装置2とが、回生ブレーキ装置として機能し、走行モードにおいて、電力貯蔵装置4の出力が抑制されたときに、駆動用電動装置5により生じた電力を第1の電力変換装置1または第2の電力変換装置2を介して電力貯蔵装置4に供給して電力貯蔵装置4に充電するとよい。
図4は、本実施形態に係る電動移動体Vの駆動用輪軸と電力変換装置との関係を示す図であり、(a)は単輪駆動方式の場合、(b)全輪駆動方式の場合である。各方式に本願の実施形態の図2、図3を適用した例について説明する。
図4(a)の単輪駆動方式(IWD)は、車輪が互いに独立していくつかのモータからトルクを受けることを可能にする駆動系を備えた電動移動体Vである。図4(a)に示す電動移動体Vにおいて、第1の駆動用輪軸W1及び第2の駆動用輪軸W2は、後輪駆動用または前輪駆動用の輪軸であって、第1の駆動用輪軸W1に第1の駆動用電動装置5aが接続され、第2の駆動用輪軸W2に第2の駆動用電動装置5bが接続される。これにより、第1の駆動用輪軸W1及び第2の駆動用輪軸W2は、個々に制御することができる。
図4(b)の全輪駆動方式(AWD)は、全ての車輪を駆動する駆動系を備えた電動移動体Vである。図4(b)に示す電動移動体Vにおいて、第1の駆動用輪軸W1は前輪用輪軸であり、第2の駆動用輪軸W2は後輪用輪軸であり、第1の駆動用輪軸W1に第1の駆動用電動装置5aが接続され、第2の駆動用輪軸W2に第2の駆動用電動装置5bが接続される。これにより、第1の駆動用輪軸W1及び第2の駆動用輪軸W2は、全輪を駆動することができる。
図5は、本実施形態に係る管理装置80の構成を示す図である。管理装置80は、処理部81、記憶部82、入力部83、表示部84、通信部85を有する。処理部81は、中央演算処理装置(CPU)であり、接続装置70,70A(図1参照)を制御する接続装置制御部811、電動移動体Vの充電のための必要給電時間を算出する電動移動体Vの必要給電時間算出部812、単位時間あたりの必要容量に基づき電源を選択するため電源接続装置60を制御する電源接続装置制御部813、電動移動体Vへの課金情報を作成する課金算出部814、後記する充電推奨信号等を指令する充電指令部815、電動移動体Vの移動経路パターン情報を作成する移動経路パターン作成部816等を有する。
記憶部82には、電動移動体Vの管理情報である電動移動体管理情報821(図6参照)、出力接続部JL(図1参照)の管理情報である接続部管理情報822(図6参照)、通常充電モードと急速充電モードのモード別の単価情報であるモード別単価情報823(図6参照)、情報端末T(図1参照)の管理情報である情報端末情報824(図6参照)、電動移動体Vの充電状態を示す電動移動体充電情報826(図7参照)、直流電源の管理情報である直流電源管理情報827、情報端末Tすなわち電動移動体Vの位置情報である移動体位置情報828、電動移動体Vの移動経路パターン情報829等が記憶されている。
入力部83は、キーボードやマウス等のコンピュータに指示を入力するための装置であり、プログラム起動等の指示を入力する。表示部84は、ディスプレイ等であり、管理装置80による処理の実行状況や実行結果等を表示する。通信部85は、ネットワーク等を介して、他の装置と各種データやコマンドを交換する。また、通信部85は、通信機能を備えるカーナビまたは携帯端末の情報端末Tと無線通信する無線通信設備でもある。
図6は、本実施形態に係る記憶部82の固定情報の一例を示す図である。固定情報には、電動移動体管理情報821、接続部管理情報822、モード別単価情報823、情報端末情報824がある。
電動移動体管理情報821には、電動移動体管理ID821a(電動移動体識別情報、登録識別情報)、電動移動体識別情報が有効か否かを示す有効可否821b、電動移動体Vの電力貯蔵装置4の最大貯蔵量821c、通常充電モードを許可するか否かを示す通常充電モード可否821d、急速充電モードを許可するか否かを示す急速充電モード可否821e、電動移動体Vの所有者821f、その所有者の連絡先821g、電動移動体管理ID821aと関連付けられた情報端末ID821h等が含まれる。
接続部管理情報822には、出力接続部JLの接続部管理ID822a(接続部識別情報)、出力接続部JLから給電される接続モード種別822b、出力接続部JLの設置位置822c(緯度と経度との情報)、設置位置の住所情報822d、設置日822e、管理者822f、連絡先822g等が含まれる。
モード別単価情報823には、モード823a、時間帯毎(第1時間823b、第2時間823d、第3時間823f)の単位時間単価823c,823e,823g等が含まれる。例えば、第1時間823bは、8:00〜10:00、14:00〜18:00であり、第2時間823dは、10:00〜14:00、第3時間823fは、18:00〜8:00である。夜間の第3時間は、単価を安くするなど、発電設備の発電実績を考慮して時間帯別の料金が決められている。また、急速充電モードは、通常充電モードより高い料金となる。
情報端末情報824には、情報端末ID824a、機種824b、所有者824c、連絡先824d等が含まれる。
図7は、本実施形態に係る記憶部82の変動情報の一例を示す図である。変動情報には、電動移動体充電情報826、移動体位置情報828がある。電動移動体充電情報826には、電動移動体管理ID826a(電動移動体識別情報、登録識別情報)、電動移動体Vが接続された接続日時826b、接続された接続部管理ID826c、接続許可された電動移動体Vの現在貯蔵量826d、通常充電モードか急速充電モードかの接続モード種別826e、電動移動体Vの必要給電時間算出部812(図5参照)で算出された必要給電時間826f(=(最大貯蔵量−現在貯蔵量)/単位時間当たりの給電量)、電動移動体Vが解列された解列日時826g、解列までに給電した給電時間826h等が含まれる。
移動体位置情報828には、電動移動体管理ID828a、日時828b、GPS位置情報828c等が含まれる。なお、GPSとはグローバル・ポジショニング・システムの略称である。
管理装置80は、電動移動体Vが出力接続部JLに電気的接続されて直流電源母線DLから電動移動体Vに直流電力の供給を開始したときに、年月日と時刻とを示す給電開始日時刻情報を接続部識別情報(接続部管理ID826c)と電動移動体識別情報(電動移動体管理ID826a)とに対応付けて管理し、さらに電気的接続が解列されて対応付けが解除されたときの年月日と時刻とを示す給電終了日時刻情報を接続部識別情報と電動移動体識別情報とに対応付けて管理する。これにより、各電動移動体Vへの給電状況を把握することができる。
管理装置80は、給電終了日時刻情報から給電開始日時刻情報を減算して給電時間を算出し、電動移動体識別情報に対応付けた単価情報に給電時間を乗算して電動移動体Vに課金するための課金情報を算出する。これにより、電動移動体Vの所有者に料金を請求することができる。
管理装置80は、接続部識別情報と、電動移動体識別情報と、単価情報と、を固定情報として記憶部82に記憶して管理し(図4参照)、給電開始日時刻情報と、給電終了日時刻情報と、給電時間と、課金情報と、を変動情報(図5参照、図6参照)として記憶部82に記憶して管理する。これにより、管理装置80が記憶する各情報を、固定情報、変動情報として管理することができる。
出力接続部JLは、直流電源母線DLの予め定められた接続部設置位置で直流電源母線DLに物理的接続され、管理装置80は、接続部設置位置に対応する住所情報822dを紐づけて記憶部82に記憶する。これにより、出力接続部JLの管理及びメンテナンスを含めた保守作業が容易となる。
管理装置80は、電動移動体識別情報ごとに、直流電源母線DLに電気的接続をしたときの出力接続部JLの住所情報を、給電開始日時刻情報に紐づけて時系列で移動経路パターン情報829として記憶し、電動移動体Vが新たに出力接続部JLを介して直流電源母線DLに電気的接続されたときに移動経路パターン情報829を更新するとよい。これにより、電動移動体Vごとに、使用者の充電位置を把握することができる。
管理装置80は、充電モードにおいて、電動移動体管理ID821aである登録識別情報に紐づけされた電力貯蔵装置の定格貯蔵量である最大貯蔵量情報(最大貯蔵量821c)と現在貯蔵量情報(現在貯蔵量826d)と所有者情報(所有者821f)を含む電動移動体管理情報821を制御部74を介して取得して更新・記憶する。これにより、最新の情報を取得することができる。
管理装置80は、それぞれの電動移動体管理ID(登録識別情報)に対して設定された充電必要値に到達したときに(例えば、SOC(充電率)が20%)以下になったとき)、登録識別情報に対応する情報端末Tに対して、充電が必要である旨を示す充電指令信号を送信するとよい。これにより、ドライバは、電力貯蔵装置4の容量不足を知ることができる。
管理装置80は、充電指令信号を送信するときに、接続部管理情報822及び移動体位置情報828に基づいて、予め記憶した情報端末Tの位置に最も近い接続装置70のGPS位置情報828cを送信するとよい。これにより、ドライバは、最短時間で接続装置70に立ち寄り、充電することができる。
図8は、本実施形態に係る管理装置の課金処理の例を示すフローチャートである。適宜図1〜図5を参照する。処理部81の課金算出部814は、電動移動体管理IDを取得し(ステップS61)、課金対象月を取得する(ステップS62)。処理部81は、ステップS61で取得した電動移動体管理IDに対し、電動移動体充電情報826を参照して出力接続部JLに接続が有るか否かを判定する(ステップS63)。接続があった場合(ステップS63,Yes)、接続日時の給電時間を取得し(ステップS64)、接続日時の接続モードを取得し(ステップS65)、給電時間にモード別単価情報823に基づき単位時間単価情報を乗算して課金情報を算出する(ステップS66)。そして、処理部81は、接続日時の課金情報を、記憶部82に記憶し(ステップS67)、全ての接続日時の処理が終了したか否かを判定する(ステップS68)。全ての接続日時の処理が終了していない場合(ステップS68,No)、ステップS64に戻り、次の接続日時についてステップS64〜ステップS68を繰り返す。
ステップS68において、全ての接続日時の処理が終了した場合(ステップS68,Yes)、処理部81は、課金対象月の合計値を算出し(ステップS69)、課金対象月の合計値を請求額として記憶部82に記憶し(ステップS70)、請求書を発行し(ステップS71)、一連の処理を終了する。なお、ステップS63において、課金対象月に出力接続部JLに接続がない場合(ステップS63,No)、処理を終了する。
これにより、電動移動体管理IDの所有者に対し、各電動移動体管理IDについて給電時間、接続モードに基づき、月ごとに料金を請求することができる。なお、図6においては、月ごとで説明したが、日ごと、週ごと、所定期間ごとに課金情報を算出し料金を請求してもよい。
管理装置80は、それぞれの電動移動体管理情報ID(登録識別情報)ごとに直流電力の供給した量において、予め決められた期間に対応する直流電力の供給した量の合計値と対応する時価単価を乗じて算出する課金量を、無線通信設備を介してそれぞれの情報端末Tに送信するとよい。これにより、ドライバは、いち早く課金量を知ることができる。
図9は、本実施形態に係る電力受給切替装置3及び電気的絶縁装置6の構成を示す図である。適宜図2を参照する。電力受給切替装置3は、3相の切替装置である。受電状態のときは、切替スイッチ3u,3v,3wは、第2の電力変換装置2と電気的絶縁装置6を介して第1の電力変換装置1とが接続されており(実線参照)、受電状態でないときは、切替スイッチ3u,3v,3wは、第2の電力変換装置2と第2の駆動用電動装置5bとが接続されている(破線参照)。
従来の自動車用急速充電規格であるCHAdeMO規格(登録商標)では、系統電源(商用電源)と電気自動車との間を絶縁することが義務付けられている。これと類似形態とするため、第1の電力変換装置1と第2の電力変換装置2との間に電気的絶縁装置6を配置している。電気的絶縁装置6は、例えば、絶縁電圧変圧器である。
即ち、電力受給切替装置3と第1の電力変換装置1との中間位置に、第1の電力変換装置1と第2の電力変換装置2とが接続されたときに、第1の電力変換装置1と第2の電力変換装置2とを電気的に絶縁する電気的絶縁装置6を配設している。
図10は、本実施形態に係る管理装置80の通常充電モードの処理を示すフローチャートである。適宜図1〜図3を参照する。処理部81は、第1の接続装置(接続装置70)の接続を検知したか否かを判定する(ステップS81)。処理部81は、第1の接続装置の接続を検知した場合(ステップS81,Yes)、通常充電モードを選択し(ステップS82)、ステップS83に進み、第1の接続装置の接続を検知しない場合(ステップS81,No)、ステップS81に戻る。
ステップS83において、処理部81は、接続された電動移動体Vから電動移動体管理ID(電動移動体識別情報)を取得し、電動移動体管理情報821を参照して、登録情報と合致するか否かを判定する(ステップS84)。登録情報と合致する場合(ステップS84,Yes)、ステップS85に進み、合致しない場合(ステップS84,No)、電動移動体Vに登録されていない旨を通知し、ステップS81に戻る。
ステップS85において、処理部81は、通常充電モードに設定し、充電に必要な必要量を算出し、充電を開始する(ステップS86)。充電を開始後、電動移動体Vからの解列指令信号を受信したか否かを判定し(ステップS87)、解列指令信号を受信しない場合(ステップS87,No)、ステップS88に進み、解列指令信号を受信した場合(ステップS87,Yes)、ステップS89に進む。
ステップS88において、処理部81は、電動移動体Vの最大貯蔵量に到達したか否かを判定し、最大貯蔵量に到達した場合(ステップS88,Yes)、ステップS89に進み、最大貯蔵量に到達していない場合(ステップS88,No)、ステップS87に戻る。ステップS89において、処理部81は、充電モードを終了し、通常充電モードを解除する。そして、処理部81は、第1の接続装置(接続装置70)を遮断し(ステップS8E)、一連の処理を終了する。
図11は、本実施形態に係る管理装置80の急速充電モードの処理を示すフローチャートである。適宜図1〜図3を参照する。処理部81は、第2の接続装置(接続装置70A)の接続を検知したか否かを判定する(ステップS91)。処理部81は、第2の接続装置の接続を検知した場合(ステップS91,Yes)、急速充電モードを選択し(ステップS92)、ステップS93に進み、第2の接続装置の接続を検知しない場合(ステップS91,No)、ステップS91に戻る。
ステップS93において、処理部81は、接続された電動移動体Vから電動移動体管理ID(電動移動体識別情報)を取得し、電動移動体管理情報821を参照して、登録情報と合致するか否かを判定する(ステップS94)。処理部81は、登録情報と合致する場合(ステップS94,Yes)、ステップS95に進み、合致しない場合(ステップS94,No)、電動移動体Vに登録されていない旨を通知し、ステップS91に戻る。
ステップS95において、処理部81は、急速充電モードに設定し、充電に必要な必要量を算出し、充電を開始する(ステップS96)。処理部81は、充電を開始後、電動移動体Vからの解列指令信号を受信したか否かを判定し(ステップS97)、解列指令信号を受信しない場合(ステップS97,No)、ステップS98に進み、解列指令信号を受信した場合(ステップS97,Yes)、ステップS99に進む。
ステップS98において、処理部81は、電動移動体Vの最大貯蔵量821cに到達したか否かを判定し、最大貯蔵量821cに到達した場合(ステップS98,Yes)、ステップS99に進み、最大貯蔵量821cに到達していない場合(ステップS98,No)、ステップS97に戻る。ステップS99において、処理部81は、充電を終了し、急速充電モードを解除する。そして、処理部81は、第2の接続装置(接続装置70A)を遮断し(ステップS9E)、一連の処理を終了する。
管理装置80は、同一の電動移動体識別情報に対して、第1の接続装置(接続装置70)により電気的接続が確立している間は第2の接続装置(接続装置70A)による電気的接続を設定せず、第2の接続装置により電気的接続が確立している間は第1の接続装置による電気的接続を設定しない。これにより、同一の電動移動体識別情報における電動移動体Vに対し、通常充電モードと急速充電モードとの重複する充電モードの設定を回避することができる。
以上説明したように、管理装置80は、電動移動体識別情報に対応する電力貯蔵装置4の最大貯蔵量を紐付けて予め記憶部82に記憶し、充電モードのときに、最大貯蔵量821cと、電動移動体Vから取得した電力貯蔵装置4の現在貯蔵量826dと、の差分を算出して必要量、または必要量を単位時間当たりの充電容量で除算した給電時間を設定することができる。
管理装置80は、充電モードが設定された電動移動体Vに設定した必要量の合計値を算出し、必要量の合計値に応じて直流電源母線DLに物理的接続された直流電源装置の中から必要なものを選択して直流電源母線DLに電気的接続するとよい。これにより、合計必要量が増加したときに、直流電源からの供給を増加することができ、合計必要量が減少したときに、直流電源からの供給を減少することができる。
図12は、本実施形態に係る接続装置70の配置構成例を示す図である。直流電源母線DLは、防食加工が施された被覆部材に覆われて、地上から所定深度の地下部に埋設され、出力接続部JLは、直流電源母線DLの予め定められた接続部設置位置で直流電源母線DLに物理的接続され、接続部設置位置において地上部に配設された支柱78に、地上から所定高さ位置に下向きに配設されて、使用時及び不使用時にワンタッチロック機能を有するカバー75を備える。
図13は、本実施形態に係る接続装置70の回路構成例を示す図である。電動移動体充電システム100は、直流電源母線DLから直流電力を受電し、電動移動体Vに直流電力を供給するための複数の接続装置70を備えている。接続装置70は、直流電源母線DLに接続する入力接続部76と、電動移動体Vに配設された第1の受給接続部J1(図1及び図2参照)と接続する出力接続部JLと、入力接続部76と出力接続部JLとの中間位置に配される通電用スイッチ71と、制御部74と、を含んでいる。
制御部74は、出力接続部JLに第1の受給接続部J1が物理的接続されたときに電動移動体Vから識別情報を取得して管理装置80に送信し、管理装置80から識別情報が登録識別情報に含まれることを示す信号を受信したときに電動移動体Vに通常充電モードを設定する。
同様に、接続装置70A(図1参照)は、直流電源母線DLに接続する入力接続部76と、電動移動体Vに配設された第2の受給接続部J2と接続する出力接続部JLと、入力接続部76と出力接続部JLとの中間位置に配される通電用スイッチ71と、制御部74と、を含んでいる。制御部74は、出力接続部JLに第2の受給接続部J2(図2参照)が物理的接続されたときに電動移動体Vから識別情報を取得して管理装置80に送信し、管理装置80から識別情報が登録識別情報に含まれることを示す信号を受信したときに電動移動体Vに急速充電モードを設定する。
図13においては、直流2線式を例に説明する。直流電源母線DLは、直流電源母線DL+と直流電源母線DL−とで構成されている。接続装置70は、通電用スイッチ71、出力接続部JL、電動移動体Vが電気的接続された模擬状態としての異常検知用スイッチ72、直流電流検知器73を含んで構成されている。接続装置70は、直流電源母線DL+から通電用スイッチ71を介して出力接続部JLの一端に接続され、出力接続JLの他端から母線DL−に接続されている。また、通電用スイッチ71と出力接続部JLとの途中から分岐され一端が異常検知用スイッチ72に接続され、異常検知用スイッチ72の他端から、直流電流検知器73を介して母線DL−に接続されている。
管理装置80は、電動移動体Vが物理的接続されていない出力接続部JLに対し、接続状態を模擬する異常検知用スイッチ72を閉状態にするとともに、電動移動体Vが電気的接続された状態として通電用スイッチ71を閉状態にすると、異常検知用信号としての電流を異常検知用スイッチ72及び直流電流検知器73に流し、直流電流検知器73の異常検知用信号の導通状態により異常を検知する異常検知モードを有する。
管理装置80は、異常検知モードをくり返し、電動移動体Vが物理的接続されていない、すべての出力接続部JLに対して行うとよい。これにより、接続装置70について異常があるか否かを検査することができる。
なお、図13においては、直流電源母線DLを直流2線式で説明したが、直流3線式でも同様に行える。
管理装置80は、通常充電モードにおいて、さらに、通電用スイッチ71をオンにして出力接続部JLと第1の受給接続部J1(電力受給接続部)とを電気的接続し、最大貯蔵量情報から現在貯蔵量情報を差し引いて求めた必要量の直流電力を、直流電源母線DLから電動移動体Vの電力貯蔵装置4に供給して充電し、電動移動体Vに必要量の直流電力を供給したとき、または、第1の受給接続部J1が直流電源母線DLから解列されたときに、電動移動体Vの充電モードを解除することができる。急速充電モードにおいても同様である(図1及び図2参照)。
管理装置80は、充電モードが設定された、それぞれの電動移動体管理ID821a(図6参照)である登録識別情報に対応する電動移動体Vに対して、直流電力の供給を開始してから充電モードが解除されるまでに供給した直流電力を、制御部74を介して取得し、対応する日時情報と時価単価情報とを紐づけて記憶してもよい。
図14は、本実施形態に係る管理装置の充電奨励モードを示す図であり、(a)は再生可能エネルギの余剰電力を示す説明図であり、(b)は充電奨励モードの具体例を示す図である。電動移動体充電システム100は、図1で説明したように、特定の管理エリアA1(図1参照)に電力を供給する1以上の再生可能エネルギの風力発電設備である第1発電設備10と、1以上の再生可能エネルギの太陽光発電設備である第2発電設備20とを有している。電力需要に対する余剰電力は、通常、蓄電設備50に充電する。しかしながら、SOC(充電率)の上限値(放電出力値)に達すると、図14(a)に示すように、余剰電力が生じる場合がある。この余剰電力を有効活用するため、管理装置80は、充電奨励モードを有している。
管理装置80は、自然エネルギを利用する発電設備の出力である特定出力を定期的に把握し、設定した放電出力値に到達したときに、管理エリアA1(図1参照)内の登録識別情報に対応する現在貯蔵量の少ない電動移動体Vから順に、最大貯蔵量情報から現在貯蔵量情報を差し引いて求めた充電許容量を特定出力の放電出力値からオーバーした容量に到達するまで合計して電力供給対象とする電動移動体Vである対象電動移動体を特定し、対象電動移動体に対応する情報端末Tに対して、充電奨励を示す充電奨励信号と当日の時価単価情報を送信する。
図14(b)を用いて具体例を示すと、電動移動体Vの現在貯蔵量の残量が、電動移動体VAの場合60%、電動移動体VBの場合20%、電動移動体VCの場合30%、電動移動体VDの場合40%であったとする。管理装置80は、各電動移動体Vのうち、現在貯蔵量の残量が少ない電動移動体Vに対し、充電奨励を示す充電奨励信号を送信する。すなわち、(1)電動移動体VB、(2)電動移動体VC、(3)電動移動体VD、(4)電動移動体VAの順に充電奨励信号を送信する。
図15は、本実施形態に係る管理装置80の充電奨励モードの処理を示すフローチャートである。適宜図14を参照する。
管理装置80は、管理エリアA1(図1参照)内で余剰電力が発生した際、いち早く余剰電力を解消したいため、管理エリアA1内の各電動移動体Vの充電容量を把握する(ステップS1)。
管理装置80から、現在貯蔵量が少ない順に管理エリアA1内の各電動移動体Vすなわち、情報端末T(図1参照)に対し、充電奨励信号とともに、当日の時価単価情報を送信する(ステップS2)。充電奨励信号を受けた情報端末Tは、充電奨励信号を受けた旨及びその時価単価情報を、表示部に表示するとともに、音声でアナウンスする。これにより、ドライバは、その時価単価情報を参考にして充電するか否かを判断することができる。
管理装置80は、充電奨励信号を送信するときに、予め記憶した情報端末Tの位置に最も近い接続装置70(図1参照)のGPS位置情報を送信する。これにより、ドライバが充電すると判断したときに、速やかに、最も近い接続装置70に行くことができる。
各電動移動体Vが充電することで余剰電力が減っていくため、管理装置80は、充電で消費された消費電力の合計値を管理する(ステップS3)。
管理装置80は、消費電力の合計値と余剰電力とが一致するか、すなわち、余剰電力が解消されているか否かを判断する(ステップS4)。余剰電力が解消できていない場合(ステップS4,No)、ステップS1に戻り、余剰電力が解消できている場合(ステップS4,Yes)、管理装置80は、充電奨励モードを終了する。
図16は、本実施形態に係る電動移動体充電システム100(図1参照)を用いたエネルギマネージメントシステム(EMS)を示す図である。自社の管理エリアA1、連携契約企業の管理エリアA2,A3において、各管理エリア内で、本実施形態に係る電動移動体充電システム100を適用するとともに、各管理エリア間は、交流配電により系統連系をし、電力融通を行う。図中、BCP(Business continuity planning)対応とは、災害などの緊急事態が発生したときに、企業が損害を最小限に抑え、事業の継続や復旧を図るための計画である。
管理エリアA1内には、直流電源母線DLが配設されており、例えば、第2発電設備20から直流電力供給している。直流電源母線DLには、通常充電用の接続装置70、急速充電用の接続装置70Aが接続されている。接続装置70,70Aには、制御部74としてDGC(Digital Grid Controller)が配置されている。DGCは、EMS管理装置200に、需要拠点に設置されたスマートメータのデータを取得しながら電力識別と電力融通をサポートする装置である。EMS管理装置200は、図1の管理装置80に対応する管理装置であり、PV(Photovoltaics)発電・所内需給調整、EV(Electric Vehicle)の充放電制御、PV・電源保守指令、EV充電タイミング指令等を行う。統合管理装置300は、複数のEMS管理装置200,200A,200Bを統合して管理する管理装置である。
図16において、管理エリアA1,A2,A3は複数存在し、それぞれの管理エリアごとに電動移動体充電システム100を備えている。電動移動体Vが選択して契約したすべての電動移動体充電システム100で電動移動体Vを登録するとよい。これにより、登録した電動移動体Vは、いずれの管理エリアでも、充電を行うことができる。
さらに、詳細に図16について説明する。
図16において管理エリアとは、自治体の管轄地域内や企業の事業所内など、一管理者により管理される地域であって、直流電源母線DLを敷設し、電動移動体Vを登録する上で第三者から何らの制限を受けることのない地域を示す。
図16に示すように、管理エリアは管理エリアA1,A2,A3と複数存在し、図1に示すように、それぞれの管理エリアには電動移動体充電システム100と、該電動移動体充電システム100と該電動移動体充電システム100から直流電源を供給される電動移動体Vなどを管理するエネルギマネジメントシステム(EMS)を備える。
エネルギマネジメントシステム(EMS)は、それぞれに図5に示す管理装置80のEMS管理装置200を備え、他の管理エリアのEMS管理装置200と連携しており、現在供給可能な直流電力量、登録されている電動移動体Vの情報など図6、図7に示す情報を相互の参照可能な構成としている。さらにEMS管理装置200は、図6には示さないが、出力接続部JLの設置位置822cと関係するコンビニやスーパーなどの規準情報を示すPOI(point of interest)情報を含んでおり、該POI情報についてもそれぞれのEMS管理装置200の間で参照可能な構成としている。
それぞれのEMS管理装置200は、自己の管理エリア内で直流電源を供給することのできる電動移動体Vの電動移動体管理IDを登録し、該電動移動体管理IDとは、対応する電動移動体Vに搭載した情報端末Tを介して、充電を促す指令信号を付与し、電力貯蔵装置4(図2参照)の貯蔵量を取得することを可能とする。
また、それぞれのエネルギマネジメントシステム(EMS)は、出力接続部JLとの接続、それぞれの発電設備との接続等にはDGC(Digital Grid Controller)を介して接続されている。DGCは、電動移動体Vから現在の電力貯蔵量を取得し、供給する直流電力量を取得し、その他の各種ディジタル信号等のやり取りを、秒オーダの短い周期でつかさどる機能を備えている。
以上の構成においてエネルギマネジメントシステム(EMS)は、次に示す管理を行うことを特徴とする。自己が管理する直流電力発電設備の現在の直流電力供給可能な量をDGCを介してそれぞれの直流電力発電設備取得し、さらに、無線通信により登録されたそれぞれの電動移動体Vの現在の直流電力貯蔵量を取得する。
それぞれの電動移動体Vから取得した現在の直流電力貯蔵量が、図6には記していないが、予め登録したそれぞれの電動移動体Vの給電指示量に到達した場合、該当する電動移動体Vに充電指令を無線で送信する。その際、電動移動体Vの現在の位置に最も近い出力接続部JLの位置を検索し、その位置情報も通知する。また、その際、対応するPOI情報も検索し、電動移動体Vを充電するのに、無償で十分な駐車時間を確保できる出力接続部JLを優先して通知することとする。この通知情報により、例えば、宅配業者やタクシーなどの運転手は、コンビニやスーパーなどに配設されている出力接続部JLを選択して充電し、充電の間に昼食等の雑用を済ませることを可能とする。
また、エネルギマネジメントシステム(EMS)は、登録された電動移動体Vに充電指令を出す際に、自己の管理エリア内に配設された出力接続部JLより他の管理エリア内の出力接続部JLが近い位置にあるとき、又は、当該電動移動体Vが登録された他の管理エリア内の直流電力発電設備の現在供給量に余裕があるときは、その余裕のある管理エリア内の出力接続部JLをPOI情報とともに通知することを特徴とする。さらにエネルギマネジメントシステム(EMS)は、当該電動移動体Vに、それぞれの管理エリアの供給する直流電力の時価情報も通知し、当該電動移動体Vに出力接続部JLを選択する権利を付与することを特徴とする。
本実施形態の電動移動体Vは、ケーブルCを介して、比較的低圧(例えば、DC200V)の直流電源母線DLから受電し、DC−ACコンバータ(DC−ACインバータともいう)としての第1の電力変換装置1で交流電力に変換し、AC−DCコンバータとしての第2の電力変換装置2で高圧(例えば、DC360〜400V)の直流電力に変換して電力貯蔵装置4に充電できる。従来、地域に比較的高価な急速充電装置を配置する必要があったが、本願発明では、電動移動体Vに第1の電力変換装置1(DC−ACコンバータ)及び電力受給切替装置3を配置することにより、急速ではないが、充電可能となる。また、地域内に給電スポットである出力接続部JL(図1参照)を多数設けてあれば、どこの出力接続部JLからも、電動移動体Vに充電可能となる。急速充電が必要なときは、接続装置70A、急速充電用電力変換器65を介して、充電可能である。
(変形例)
図1に示す実施形態では、直流電源母線DLは単一の場合について示したが、これに限定されるわけではない。直流電源母線DLが分岐して、管理エリアに配置されていてもよい。
図17は、本実施形態に係る管理エリアA2の給電スポットの他の構成を示す図である。図17には、管理エリアA2において給電スポットを分岐直流母線に多数設けた構成を示す。管理エリアA2には、直流電源母線DLから分岐直流母線DL1,DL2,DL3,…,DLNが分岐されている。各分岐直流母線DL1,DL2,DL3,…,DLNには、複数の出力接続部JLがある。また、各分岐直流母線DL1,DL2,DL3,…,DLNの途中には、電圧補償装置90が配置されている。電動移動体Vは、どこの出力接続部JL(給電スポット)から随時充電可能となる。
管理エリアA2が、所定の市町村であれば、電力ケーブルで分岐直流母線DL1,DL2,DL3,…,DLN等を配置すれば、予め登録された電動移動体Vは、充電装置場所まで移動せずに、近い出力接続部JL(給電スポット)から充電可能となる。また、電動移動体Vは、充電容量が少なくなった場合においても、近くの出力接続部JLから充電可能となる。
また、管理エリアA2が、生産工場とすると、各生産工場内に電力ケーブルで分岐直流母線DL1,DL2,DL3,…,DLN等を配置するとよい。図1に示す実施形態では、電動移動体Vとして、電気自動車等を図示したが、これに限定されない。電動移動体Vとして、工場内に配置されたバッテリー式のフォークリフト等であってもよい。
また、第3発電設備30は、元々廃棄することとなる地域内の間伐材等を利用した木質ガス化発電機であれば、輸入品である天然ガスや石油を燃料とする発電機に比べ、輸送コスト等を考慮すればコストパフォーマンスにすぐれたものであることはいうまでもない。
本実施形態に係る電動移動体充電システム100によれば、燃料コストが不要となる既設の再生可能エネルギ発電機(例えば、風力発電機)によって、優先的に管理エリアへと電力を供給し、電力が不足する場合に、燃料を要する他の発電機(例えば、木質ガス化発電機)によって、追加的に管理エリアへと電力を供給することができる。これにより、コストを抑えつつ、電動移動体V等に安定した電力を供給することできる。
本実施形態では、電力を供給して、駆動用輪軸に具備された駆動用電動装置を回転駆動させて走行する電動移動体Vとして説明したが、インホイールモータでも適用できるものである。
1 第1の電力変換装置
2 第2の電力変換装置
3 電力受給切替装置
3u,3v,3w 切替スイッチ
4 電力貯蔵装置
5 駆動用電動装置
5a 第1の駆動用電動装置
5b 第2の駆動用電動装置
6 電気的絶縁装置
7 制御装置
8 第1のスイッチ
9 第2のスイッチ
10 第1発電設備(自然エネルギを利用する発電設備)
11 風力発電機
12,22,32,42,52,92 電力変換器
20 第2発電設備(自然エネルギを利用する発電設備)
21 太陽光発電機
30 第3発電設備(内燃力発電設備)
31 発電機
40 供給設備
41 商用電力系統
50 蓄電設備
51 電力蓄電装置
60 電源接続装置
65 急速充電用電力変換器
70 接続装置
71 通電用スイッチ
72 異常検知用スイッチ
73 直流電流検知器
74 制御部
75 カバー
80 管理装置
81 処理部
811 接続装置制御部
812 必要給電時間算出部(電動移動体の必要給電時間算出部)
813 電源接続装置制御部
814 課金算出部
815 充電指令部
816 移動経路パターン作成部
82 記憶部
821 電動移動体管理情報
821a 電動移動体管理ID(登録識別情報)
822 接続部管理情報
823 モード別単価情報
826 電動移動体充電情報
827 直流電源管理情報
828 移動体位置情報
829 移動経路パターン情報
83 入力部
84 表示部
85 通信部(無線設備)
90 電圧補償装置
100 電動移動体充電システム
200,200A,200B EMS管理装置
300 統合管理装置
A1,A2,A3 管理エリア
BCP Business continuity planning
C ケーブル
DL 直流電源母線
DL1,DL2,DL3,DLN 分岐直流母線
DGC Digital Grid Controller
J1 第1の受給接続部(電力受給接続部)
J2 第2の受給接続部
J5 接続部
JC1,JC2 接続部
JL 出力接続部(給電スポット)
T 情報端末
V 電動移動体
W1 第1の駆動用輪軸
W2 第2の駆動用輪軸

Claims (16)

  1. 電力を供給して、駆動用輪軸に具備された駆動用電動装置を回転駆動させて走行する電動移動体であって、
    前記電動移動体は、
    管理されたエリアにおいて所定電圧の直流電源を供給する直流電源母線から直流電力を受給する電力受給接続部と、
    前記電力受給接続部から受給する直流電力を交流電力に変換する第1の電力変換装置と、
    電力を貯蔵し、前記駆動用電動装置である第1及び第2の駆動用電動装置を回転駆動するのに必要な電力を供給する電力貯蔵装置と、
    前記電力貯蔵装置の直流電力を交流電力に変換する第2の電力変換装置と、
    前記第2の電力変換装置と前記第1の電力変換装置及び前記第2の駆動用電動装置との中間位置に配設され、前記第2の電力変換装置に前記第1の電力変換装置、または、前記第2の駆動用電動装置、の何れかを選択して接続する電力受給切替装置と、
    前記電力受給接続部と前記第1の電力変換装置との中間位置に配設され、前記第1の電力変換装置に前記電力受給接続部、または、前記電力貯蔵装置、の何れか選択して接続する第1のスイッチと、
    前記第1の電力変換装置を前記第1の駆動用電動装置または前記電力受給切替装置に接続する第2のスイッチと、を含んで構成し、
    前記電動移動体は、
    前記第1のスイッチにより前記電力貯蔵装置と前記第1の電力変換装置とを接続し、前記第2のスイッチにより前記第1の電力変換装置と前記第1の駆動用電動装置とを接続し、前記電力受給切替装置により前記第2の電力変換装置と前記第2の駆動用電動装置とを接続し、前記第1の電力変換装置から出力された交流電力が前記第1の駆動用電動装置に、前記第2の電力変換装置から出力された交流電力が前記第2の駆動用電動装置に供給される走行モードと、
    前記第1のスイッチにより前記電力受給接続部と前記第1の電力変換装置とを接続し、前記第2のスイッチにより前記第1の電力変換装置と前記電力受給切替装置とを接続し、前記電力受給切替装置により前記第2の電力変換装置と前記第1の電力変換装置とを接続し、前記第1の電力変換装置から出力された交流電力を前記第2の電力変換装置により直流電力に変換して前記電力貯蔵装置に電力を供給する充電モードと、を備える
    ことを特徴とする電動移動体。
  2. 前記駆動用輪軸としての第1及び第2の駆動用輪軸は、後輪駆動用または前輪駆動用の輪軸であって、前記第1の駆動用輪軸に前記第1の駆動用電動装置が接続され、前記第2の駆動用輪軸に前記第2の駆動用電動装置が接続される
    ことを特徴とする請求項1に記載の電動移動体。
  3. 前記駆動用輪軸としての第1の駆動用輪軸は前輪用輪軸であり、前記駆動用輪軸としての第2の駆動用輪軸は後輪用輪軸であり、前記第1の駆動用輪軸に前記第1の駆動用電動装置が接続され、前記第2の駆動用輪軸に前記第2の駆動用電動装置が接続される
    ことを特徴とする請求項1に記載の電動移動体。
  4. 前記電力受給切替装置と前記第1の電力変換装置との中間位置に、第1の電力変換装置と前記第2の電力変換装置とが接続されたときに、前記第1の電力変換装置と前記第2の電力変換装置とを電気的に絶縁する電気的絶縁装置を配設する
    ことを特徴とする請求項1に記載の電動移動体。
  5. 管理されたエリアにおいて、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の電動移動体に直流電力を供給する電動移動体充電システムであって、
    前記直流電源母線は、所定の直流電圧を出力する電力変換器を出力部に備えた自然エネルギを利用する発電設備の出力、所定の直流電圧を出力する電力変換器を出力部に備えた内燃力発電設備の出力、所定の直流電圧を出力する電力変換器を出力部に備えた蓄電池の出力、及び、商用電力系統からの所用電源に所定の直流電圧を出力する電力変換器を備えた電源設備の出力、の組合せにより構成され、
    前記電動移動体充電システムは、管理装置を備え、
    前記電動移動体に付与された識別情報が登録識別情報として前記管理装置に記憶された前記電動移動体に対して前記直流電源母線から前記直流電力を供給する
    ことを特徴とする電動移動体充電システム。
  6. 前記管理装置は、
    前記登録識別情報にリンクされた、通信機能を備えるカーナビまたは携帯端末の情報端末と無線通信設備により接続され、前記登録識別情報と、それぞれの前記登録識別情報に対応した前記電動移動体に配設された電力貯蔵装置の現在の電力貯蔵量を示す現在貯蔵量情報とを前記無線通信設備により定期的に取得して更新・記憶する
    ことを特徴とする請求項5に記載の電動移動体充電システム。
  7. 前記電動移動体充電システムは、
    前記直流電源母線から直流電力を受電し、前記電動移動体に直流電力を供給するための複数の接続装置を備え、
    前記接続装置は、
    前記直流電源母線に接続する入力接続部と、前記電動移動体に配設された電力受給接続部と接続する出力接続部と、前記入力接続部と前記出力接続部との中間位置に配される通電用スイッチと、制御部と、を含み、
    前記制御部は、前記出力接続部に前記電力受給接続部が物理的接続されたときに前記電動移動体から識別情報を取得して前記管理装置に送信し、前記管理装置から前記識別情報が前記登録識別情報に含まれることを示す信号を受信したときに前記電動移動体に充電モードを設定する
    ことを特徴とする前記請求項6に記載の電動移動体充電システム。
  8. 前記管理装置は、前記充電モードにおいて、
    前記登録識別情報に紐づけされた前記電力貯蔵装置の定格貯蔵量である最大貯蔵量情報と現在貯蔵量情報と所有者情報を含む電動移動体管理情報を前記制御部を介して取得して更新・記憶する
    ことを特徴とする請求項7に記載の電動移動体充電システム。
  9. 前記管理装置は、前記充電モードにおいて、さらに、
    前記通電用スイッチをオンにして前記出力接続部と前記電力受給接続部とを電気的接続し、前記最大貯蔵量情報から前記現在貯蔵量情報を差し引いて求めた必要量の前記直流電力を、前記直流電源母線から前記電動移動体の前記電力貯蔵装置に供給して充電し、
    前記電動移動体に前記必要量の直流電力を供給したとき、または、前記電力受給接続部が前記直流電源母線から解列されたときに、前記電動移動体の充電モードを解除する
    ことを特徴とする請求項8記載の電動移動体充電システム。
  10. 前記管理装置は、前記充電モードが設定された、それぞれの前記登録識別情報に対応する前記電動移動体に対して、前記直流電力の供給を開始してから前記充電モードが解除されるまでに供給した前記直流電力を、前記制御部を介して取得し、対応する日時情報と時価単価情報とを紐づけて記憶する
    ことを特徴とする請求項9に記載の電動移動体充電システム。
  11. 前記管理装置は、それぞれの前記登録識別情報に対して設定された充電必要値に到達したときに、前記登録識別情報に対応する前記情報端末に対して、充電が必要である旨を示す充電指令信号を送信する
    ことを特徴とする請求項6に記載の電動移動体充電システム。
  12. 前記管理装置は、前記自然エネルギを利用する発電設備の出力である特定出力を定期的に把握し、設定した放電出力値に到達したときに、前記管理されたエリア内の前記登録識別情報に対応する現在貯蔵量の少ない前記電動移動体から順に、前記最大貯蔵量情報から前記現在貯蔵量情報を差し引いて求めた充電許容量を前記特定出力の前記放電出力値からオーバーした容量に到達するまで合計して電力供給対象とする前記電動移動体である対象電動移動体を特定し、前記対象電動移動体に対応する前記情報端末に対して、充電奨励を示す充電奨励信号と当日の時価単価情報を送信する
    ことを特徴とする請求項8に記載の電動移動体充電システム。
  13. 前記管理装置は、前記充電指令信号を送信するときに、予め記憶した前記情報端末の位置に最も近い接続装置のGPS位置情報を送信する
    ことを特徴とする請求項11に記載の電動移動体充電システム。
  14. 前記管理装置は、前記充電奨励信号を送信するときに、予め記憶した前記情報端末の位置に最も近い接続装置のGPS位置情報を送信する
    ことを特徴とする請求項12に記載の電動移動体充電システム。
  15. 前記管理装置は、それぞれの前記登録識別情報ごとに前記直流電力の供給した量において、予め決められた期間に対応する前記直流電力の供給した量の合計値と対応する時価単価を乗じて算出する課金量を、前記無線通信設備を介してそれぞれの前記情報端末に送信する
    ことを特徴とする請求項8に記載の電動移動体充電システム。
  16. 前記管理されたエリアは複数存在し、それぞれの管理エリアごとに前記電動移動体充電システムを備え、前記電動移動体が選択して契約したすべての前記電動移動体充電システムで前記電動移動体を登録する
    ことを特徴とする請求項6に記載の電動移動体充電システム。
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