JP2010098385A - 弾性波装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】素子側パッドにおいて異種金属間の合金発生や保護膜の剥離を防ぎ、接合強度を向上させることができる、弾性波装置を提供する。
【解決手段】実装基板に実装される弾性波素子の素子側パッド7aは、第1電極部30と第2電極部40とを含む。第1電極部30は、圧電基板5の一方主面5aに形成され、少なくともAl層32を含む。第2電極部40は、第1電極部30の一方主面30aの中心部30sに接して形成され、少なくとも、一方主面42sに露出するAu層42を含む。保護膜29aは、第1電極部30の外周30k及び一方主面30aの中心部30sの周囲30tに延在し、第1電極部30の一方主面30aの中心部30sの周囲30tに延在する部分29sが、第1電極部30と第2電極部40との間に挟まれている。
【選択図】図2

Description

本発明は、弾性波装置に関し、詳しくは、弾性波素子が実装基板にフリップチップボンディングされた弾性波装置に関する。
近年の携帯電話機市場ではその普及に伴い軽量化、小型化に対する要求が年々大きくなってきており、各構成部品の削減、小型化はもとより、複数の機能を複合した部品の開発も進んできた。このような状況を背景に、携帯電話機のRF段に使用する弾性表面波フィルタにおいても軽量化、小型化の要求も大きくなってきている。
これらの要求を実現する1つの方法として、弾性表面波素子が形成された圧電基板をAuバンプやハンダバンプ等によって基板上にフェイスダウン実装し、素子周囲を封止樹脂により封止したCSP(Chip Size Package)構造がある。
従来、CSP構造の弾性表面波装置としては、例えば図6に示すような構成が、広く用いられている。
すなわち、図6(a)の断面図に示すように、弾性波装置21は、実装基板2の一方主面2aに弾性波素子3がダウンフェースでフリップチップボンディングされ、弾性波素子3の周囲が封止樹脂4で封止されている。
弾性波素子3は、圧電基板5の一方主面5aに弾性表面波フィルタ素子のIDT電極6や素子側パッド7,8を含む配線パターンが形成されており、その上を覆うように略全面に保護膜29が形成されている。保護膜29には、図6(b)の平面図に示すように、素子側パッド7,8,E1,E2,E3の中心部が露出する開口29kが形成されている。
図6(a)に示すように、素子側パッド7,8上にはバンプ13,14が形成されており、素子側パッド7,8はバンプ13,14を介して、実装基板2の基板側パッド11,12と導通がとられている。基板側パッド11,12は、実装基板2の内部に形成された内部電極15,16等を介して外部端子17,18と電気的に接続されている。
弾性波素子3のIDT電極6等が形成された機能面と実装基板2の一方主面2aとの間には空間部Aが保たれており、圧電基板5は封止樹脂4で覆われている(例えば、特許文献1参照)。
国際公開第WO2005/002049号
図6の構成の場合、圧電基板5の一方主面5a上に形成される弾性表面波フィルタ素子のIDT電極6や素子側パッド7,8は、主にAl金属膜で形成され、バンプ13,14には、主にAuが用いられている。しかし、AlとAuは反応して硬くて脆い合金を形成するため、素子側パッド7,8とバンプ13,14との接合強度劣化の原因となる。
これに対しては、例えば図5の断面図のように、素子側パッド7xを複数の異種金属膜の層で形成された構造とすることにより、接合強度を改善できる。すなわち、圧電基板5の一方主面5a上に、種類が異なる金属を用いて第1電極部30x、第2電極部40xの順に形成し、その上から、圧電基板5の一方主面5aの全面に渡って保護膜29xを形成した後、保護膜29xに第2電極部40xの表面40aの中心部40sが露出する開口29kを形成する。
第1電極部30x及び第2電極部40xを構成する複数の異種金属層として、Al、Pt、NiCr、Auなどが使用される。図5の断面図のように、従来例の図6(b)と同様、保護膜29xが、第2電極部40xの表面40aの中心部40sの周囲、すなわち外縁部40tを覆う部分29sを有するように構成すると、配線パターンの最上層がAuとなる膜構成、すなわち第2電極部40xの表面40aがAuで形成され、その表面40aの外縁部40tを覆う部分29sの保護膜29xがSiOで形成されるような場合、AuとSiOとの密着力が十分でなく、SiOが剥離するという問題がある。
また。異種金属膜のAuとAlが同時に用いられた場合、配線パターンの縁の部分などで両者が接触し、AuAl合金が発生することがある。この合金は、温度などの条件により成長する。成長した合金がIDT電極に達すると、特性劣化を招く恐れがある。また、成長した合金は硬くて脆い性質のため、容易に脱落する。脱落した金属粉は、弾性波の伝搬領域に付着するなどして、品質に悪影響を及ぼす可能性が高い。
本発明は、かかる実情に鑑み、素子側パッドにおいて異種金属間の合金発生や保護膜の剥離を防ぎ、接合強度を向上させることができる、弾性波装置を提供しようとするものである。
本発明は、上記課題を解決するために、以下のように構成した弾性波装置を提供する。
弾性波装置は、(a)圧電基板の一方主面に、IDT電極と素子側パッドを含む配線パターンと、前記配線パターンの少なくとも一部を覆う保護膜とが形成された、弾性波素子と、(b)前記弾性波素子の前記素子側パッドとバンプを介して接続される基板側パッドを有し、前記弾性波素子がフリップチップボンディングされる、実装基板と、(c)前記実装基板上に配置され、前記実装基板に実装された前記弾性波素子を覆う、封止部材とを備える。前記弾性波素子の前記素子側パッドは、第1電極部と第2電極部とを含む。前記第1電極部は、前記圧電基板の前記一方主面に形成され、少なくともAl層を含む。前記第2電極部は、前記第1電極部の前記圧電基板とは反対側の一方主面の中心部に接して形成され、少なくとも前記第1の電極部の前記圧電基板とは反対側の一方主面に露出するAu層を含む。前記弾性波素子の前記保護膜は、前記素子側パッドの前記第1電極部の外周及び前記一方主面の前記中心部の周囲に延在し、前記第1電極部の前記一方主面の前記中心部の周囲に延在する部分が、前記素子側パッドの前記第1電極部と前記第2電極部との間に挟まれている。
上記構成によれば、素子側パッドの第1の電極部の側面は保護膜で覆われ、保護膜は第1電極部と第2電極部との間に挟まれているため、第1電極部と第2電極部との異種金属間で化合物が発生することが防止される。
素子側パッドの表面には第2電極部のAu層が露出しているので、このAu層自体に保護膜としての役割を持たせられるため、Au層の表面に保護膜を形成する必要がなくなり、Au膜上に形成したSiO膜が剥離するといった不具合が発生しない。保護膜は、第1電極部と第2電極部との間に挟まれているので、剥離しにくい。
その結果、素子側パッドにおいて、異種金属間の合金発生や保護膜の剥離を防ぎ、接合強度を向上させることができる。
具体的には、以下のように種々の態様で構成することができる。
好ましくは、前記弾性波素子の前記素子側パッドの前記第1電極部及び前記第2電極部は、それぞれ、Al、Cu、Ag、Pt、NiCr、Ti、Auのいずれかの金属層を含む。
好ましくは、前記保護膜は、前記配線パターンの前記第1電極部の前記一方主面の前記中心部の近傍領域に、前記配線パターンの前記第1電極部の前記一方主面の前記中心部から離れるにしたがい厚みが次第に大きくなるテーパ部が形成されている。
この場合、第1電極部の中心部の近傍領域において保護膜をテーパ形状にすることで、第1電極部と保護膜及び第2電極部とがより密着し、不具合の基点となる隙間ができにくい。
好ましくは、前記封止部材は、前記圧電基板の前記一方主面と前記実装基板との間に空間を形成して前記圧電基板を覆っている封止樹脂である。
この場合、実装基板にフェイスダウンボンディングされた弾性波素子を、封止することができる。
好ましくは、前記実装基板は、前記弾性波素子が収納される凹部を有する。この凹部の底面に、前記基板側パッドが形成されている。前記封止部材は、前記実装基板の前記凹部の開口を覆うように、前記実装基板に接合される。
この場合、実装基板の凹部内に、弾性波素子をフェイスダウンボンディングにより収容し、封止部材を用いて封止することができる。
好ましくは、前記圧電基板がLiTaO又はLiNbOである。
本発明の弾性波装置は、素子側パッドにおいて異種金属間の合金発生や保護膜の剥離を防ぎ、接合強度を向上させることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図1〜図4を参照しながら説明する。
<実施例1> 実施例1の弾性波装置について図1及び図2を参照しながら説明する。図1は、実施例1の弾性波装置の弾性波素子3aの一方主面の平面図である。図2は、図1の線A−Aに沿って切断した断面図である。
実施例1の弾性波装置は、図6の従来例の弾性波装置と略同じ構成である。すなわち、図1に示す弾性波素子3aは、実装基板にフリップチップボンディングされ、封止部材として封止樹脂を用いて封止される。実装基板は、弾性波素子3aの素子側パッド7a,8aとバンプを介して接続される基板側パッドを有する。
図1及び図2に示すように、弾性波素子3aは、圧電基板5の一方主面5aに、第1電極部30が形成され、その上を覆うように保護膜29aが形成されている。第1電極部30は、図1において破線で示されたように、弾性表面波フィルタ素子の表面波励振用電極である櫛型のIDT(interdigitarl transducer)電極30rと、素子側パッド7a,8aを構成する部分30pと、それらの間を接続する接続部分30qとを含む。保護膜29aには、図1において鎖線で示された開口29yが形成されている。開口29yは、開口29yから、第1電極部30のうち、素子側パッド7a,8aを構成する部分30pの表面30aの中心部30s(図2参照)と、接続部分30qの表面の一部とが露出するように、形成されている。
弾性波素子3aは、圧電基板5の一方主面5aが実装基板に対向した状態で、実装基板にフェイスダウンボンディングされる。封止樹脂は、圧電基板5の一方主面5aと実装基板との間に空間を形成して圧電基板を覆っている。
実施例1の弾性波装置は、図6の従来例とは異なり、さらに第2電極部40(図2参照)が形成されている。第2電極部40は、保護膜29aの開口29yから露出する第1電極部30の表面に接合されている。第2電極部40は、図1に示すように、第1電極部30のうち素子側パッド7a,8aを構成する部分30pに接合されて素子側パッド7a,8aを構成する部分40pと、第1電極部30の接続部分30qに接合されて配線の電気抵抗を低下させる部分40qとを有する。
図2に示すように、第1電極部30は、圧電基板5の一方主面5aの上に形成されたTi膜38と、Ti膜38の上に形成されたAl膜32とを含む。第2電極部40は、第1電極部30の圧電基板5から遠い一方主面30aの中心部30sに接して形成されたPt膜48と、Pt膜48の上に形成されたAu膜42とを含む。Au膜42は、圧電基板5から遠い側の主面42sが外部に露出しており、バンプに接合される。
なお、第1電極部30及び第2電極部40は、少なくとも、第1電極部30がAl層を含み、第2電極部40が、外部に露出する最上層にAu層を含めばよい。これに加え、第1電極部30及び第2電極部40は、それぞれ、Al、Cu、Ag、Pt、NiCr、Ti、Auのいずれか1又は2以上の金属層をさらに含むようにしてもよい。
前述したように、圧電基板5の一方主面5aには、第1電極部30により、IDT電極30rと素子側パッドを構成する部分30pと接続部30qとを含む配線パターンが形成される。この配線パターンを覆う保護膜29aは、図2に示すように、第1電極部30の側面30kと、第1電極部30の圧電基板5とは反対側の一方主面30aの外縁部30tとに接するように形成されている。保護膜29aに形成された開口29yからは、第1電極部30の圧電基板5とは反対側の一方主面30aの中心部30sが露出し、この中心部30sに第2電極部40が接合されている。第2電極部40は、保護膜29aの開口29yよりも外側まで延在するように形成されており、保護膜29aの開口29yの近傍部分29sと接している。換言すると、保護膜29aの開口29yの近傍部分29sは、第1電極部30と第2電極部40との間に挟み込まれている。
上記のように、イオン化傾向の小さいAu膜42を弾性波素子3aの配線パターンの最上層に形成することで、それ自体、保護膜の役割を持たせられるため、Au膜42の表面42sにSiOなどの保護膜を形成する必要がなくなる。そのため、Au膜上に形成したSiO膜が剥離するといった不具合が発生しない。保護膜29は、第1電極部30と第2電極部40との間に挟まれているので、剥離しにくい。
さらに、第1電極部30と第2電極部40との間に保護膜29aの開口29yの近傍部分29sが挟み込まれることにより、第1電極部30のAlと第2電極部40のAuとの接触を断ち、合金化を防ぐことができる。
したがって、素子側パッドにおいて異種金属間の合金発生や保護膜の剥離を防ぎ、接合強度を向上させることができる。
次に、実施例1の弾性波装置に用いる弾性波素子3aの作製例について説明する。
LiTaO又はLiNbOの圧電基板の一方主面に、第1電極部になる厚さ10nmのTi膜と、厚さ400nmのAl膜とを順に成膜し、IDT電極と素子側パッドを構成する部分と接続部とを含む配線パターンを形成する。その上から全面に厚さ25nmのSiO膜を成膜した後、Ti膜及びAl膜の配線パターンのうち素子側パッドになる部分の中心部と接続部の一部とが露出し、他の部分がSiO膜で覆われるように、SiO膜をエッチングし、保護膜を形成する。例えば、ドライエッチングを行う。その上に、第2電極部になる厚さ150nmのPt膜と厚さ500nmのAu膜とを成膜し、素子側パッドを形成する。これによって、弾性波波長λ=4.7μmの弾性表面波フィルタ素子を作製することができた。
<実施例2> 実施例2の弾性波装置について図3を参照しながら説明する。
実施例2の弾性波装置は、実施例1の弾性波装置とほとんど同じ構成である。以下では、実施例1と同じ構成部分には同じ符号を用い、実施例1との相違点を中心に説明する。
図3は、実施例2の弾性波装置において実装基板に実装される弾性波素子の素子側パッド7bの断面図である。
図3に示すように、弾性波素子の圧電基板5の一方主面5a上に形成された素子側パッド7bは、実施例1と同様に、Ti膜38及びAl膜32の第1電極部30と、Pt膜48及びAu膜42の第2電極部40との間に、保護膜29bの開口29zの近傍部分29tが挟み込まれるように構成されている。
ただし、実施例1と異なり、保護膜29bは、開口29zの近傍部分29tに、開口29zから離れるにしたがい厚みが次第に大きくなるテーパ部29pが形成されている。
実施例2の弾性波素子の作製は、実施例1と同様に、圧電基板の一方主面上に、弾性表面波フィルタ素子を形成すべく、第1電極部形成、保護膜形成、第2電極部形成の順で進められる。
保護膜形成時のエッチングは、第1電極部を形成した上に全面にSiO膜を成膜し、その上に、レジストを用いて開口を有するマスクを形成した後、CFによる反応性イオンエッチング(RIE;Reactive Ion Etching)を行うことにより、保護膜29bの開口29zとともに、開口29zの近傍部分29tにテーパ部29pを形成する。
実施例2の弾性波装置は、実施例1と同様に、素子側パッドにおいて異種金属間の合金発生や保護膜の剥離を防ぎ、接合強度を向上させることができるが、保護膜29bの開口29zの近傍部分29tに形成されたテーパ部29pにより、実施例1と比べ、保護膜29bと第1電極部30及び第2電極部40とがさらに密着し、不具合の起点となる隙間ができにくい。
<実施例3> 実施例3の弾性波装置50について、図4を参照しながら説明する。
図3は、実施例3の弾性波装置50の断面図である。
図4に示すように、実施例3の弾性波装置50は、実装基板52の上面52aに凹部53が形成され、凹部53の底面53aに基板側パッド54が形成されている。基板側パッド54は、弾性波素子60の素子側パッド67,68とバンプ80を介して接続され、弾性波素子60は、フェイスダウンボンディングされた状態で、凹部53内に収納される。実装基板52の上面52aには、凹部53の開口を覆うように、板状の封止部材58が接合され、弾性波素子60が封止される。
弾性波素子60は、実施例1、2と同じ構成である。すなわち、圧電基板62の一方主面62a上に弾性表面波フィルタ素子を構成するIDT電極64や素子側パッド67,68の一部を構成する部分66と接続部(図示せず)とを含む配線パターンが、Al層を含む第1電極部により形成され、その上に、保護膜70が形成されている。保護膜70には、第1電極部の素子側パッドを構成する部分66の中心部と接続部の一部とが露出するように開口が形成され、この開口から露出する第1電極部の上に第2電極部68が形成されている。第2電極部68は保護膜70の開口よりも外側まで延在しており、バンプ80に接する最上層はAu膜である。保護膜70は、保護膜70に形成された開口の近傍部分が、第1電極部と第2電極部68との間に挟み込まれるようになっている。
実施例3のキャビティ構造のパッケージングの弾性波装置においても、封止樹脂で弾性波素子を封止する実施例1、2の弾性波装置と同様に、素子側パッドにおいて異種金属間の合金発生や保護膜の剥離を防ぎ、接合強度を向上させることができる。
<まとめ> 圧電基板を用いて弾性波素子を作製したCSP構造の弾性波装置において、弾性波素子側パッドを種類の異なる複数の金属膜で形成し、弾性波素子側パッドの外部に露出する最上層をAu層とする。これによって、電気的接続をとるバンプとの接合強度を上げ、またAu層が保護膜としての機能を果たす。
弾性波素子側パッドの第1電極部と第2電極部との間に保護膜が挟み込まれるように構成することで、第1電極部と第2電極部とにそれぞれ含まれる異種の金属同士が接触、反応して合金が発生するのを防ぐことができる。さらに、第1電極部と第2電極部との間に挟み込まれる部分の保護膜をテーパ形状に形成することで、保護膜と金属層との間の密着性を高め、不具合の基点となる隙間ができにくくなる。
本願において、弾性波は弾性表面波と弾性境界波の総称として用いている。
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、種々変更を加えて実施することが可能である。
弾性波素子の一方主面の平面図である。(実施例1) 図1の線A−Aに沿って切断した断面図である。(実施例1) 弾性波素子の素子側パッドの断面図である。(実施例2) 弾性波装置の断面図である。(実施例3) 弾性波素子の素子側パッドの断面図である。(比較例) 弾性波装置の断面図である。(従来例)
符号の説明
2 実装基板
3,3a 弾性波素子
4 封止樹脂(封止部材)
5 圧電基板
5a 一方主面
7,7a,7b 素子側パッド
8,8a 素子側パッド
21 弾性波装置
29,29a,29b,29x 保護膜
29p テーパ部
29s,29t 近傍部分
29y,29z 開口
30 第1電極部
30a 一方主面
30r IDT電極
30s 中心部
30t 外縁部(中心部の周囲)
32 Al膜(Al層)
38 Ti膜
40 第2電極部
42 Au膜(Au層)
48 Pt膜
50 弾性波装置
52 実装基板
53 凹部
54 基板側パッド
58 封止部材

Claims (6)

  1. 圧電基板の一方主面に、IDT電極と素子側パッドを含む配線パターンと、前記配線パターンの少なくとも一部を覆う保護膜とが形成された、弾性波素子と、
    前記弾性波素子の前記素子側パッドとバンプを介して接続される基板側パッドを有し、前記弾性波素子がフリップチップボンディングされる、実装基板と、
    前記実装基板上に配置され、前記実装基板に実装された前記弾性波素子を覆う、封止部材と、
    を備えた弾性波装置において、
    前記弾性波素子の前記素子側パッドは、
    前記圧電基板の前記一方主面に形成され、少なくともAl層を含む、第1電極部と、
    前記第1電極部の前記圧電基板とは反対側の一方主面の中心部に接して形成され、少なくとも前記第1の電極部の前記圧電基板とは反対側の一方主面に露出するAu層を含む、第2電極部と、
    を含み、
    前記弾性波素子の前記保護膜は、
    前記素子側パッドの前記第1電極部の外周及び前記一方主面の前記中心部の周囲に延在し、前記第1電極部の前記一方主面の前記中心部の周囲に延在する部分が、前記素子側パッドの前記第1電極部と前記第2電極部との間に挟まれていることを特徴とする、弾性波装置。
  2. 前記弾性波素子の前記素子側パッドの前記第1電極部及び前記第2電極部は、それぞれ、Al、Cu、Ag、Pt、NiCr、Ti、Auのいずれかの金属層を含むことを特徴とする、請求項1に記載の弾性波装置。
  3. 前記保護膜は、前記配線パターンの前記第1電極部の前記一方主面の前記中心部の近傍領域に、前記配線パターンの前記第1電極部の前記一方主面の前記中心部から離れるにしたがい厚みが次第に大きくなるテーパ部が形成されていることを特徴とする、請求項1又は2に記載の弾性波装置。
  4. 前記封止部材は、前記圧電基板の前記一方主面と前記実装基板との間に空間を形成して前記圧電基板を覆っている封止樹脂であることを特徴とする、請求項1、2又は3に記載の弾性波装置。
  5. 前記実装基板は、前記弾性波素子が収納される凹部を有し、
    該凹部の底面に前記基板側パッドが形成され、
    前記封止部材は、前記実装基板の前記凹部の開口を覆うように、前記実装基板に接合されることを特徴とする、請求項1、2又は3に記載の弾性波装置。
  6. 前記圧電基板がLiTaO又はLiNbOであることを特徴とする、請求項1乃至5のいずれか一つに記載の弾性波装置。
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