JP2010096809A - 液晶表示装置、及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】柱状スペーサを有する液晶表示装置において、配向膜剥がれを効果的に防止することが可能な液晶表示装置、及びその製造方法を提供すること
【解決手段】本発明にかかる液晶表示装置は、第1の基板(TFTアレイ基板10及び対向基板20のいずれか一方)と、第1の基板の対面に配置された第2の基板(TFTアレイ基板10及び対向基板20のいずれか他方)と、第1の基板と第2の基板との間に挟持された液晶30と、第1の基板の第2の基板側の面に形成され、第1の基板と第2の基板との間の基板間隔を保持する柱状スペーサ1と、を備え、柱状スペーサ1は、多孔質材からなるものである。
【選択図】 図2

Description

本発明は、液晶表示装置、及びその製造方法に関し、特に詳しくは一対の基板間に所定のギャップを形成するための柱状スペーサを有する液晶表示装置、及びその製造方法に関する。
液晶表示装置は、電極を有する一対の基板、すなわちTFTアレイ基板と対向基板との間に狭持された液晶組成物を備えている。そして、これら一対の基板間の距離(ギャップ)を一定に保持するため、粒径の均一なプラスチックビーズをスペーサとして基板間に散在させている。
このような液晶表示装置は、スペーサであるプラスチックビーズを基板上に散布して製造する。そのため、スペーサが製造ラインを汚染するパーティクルとなり、不良発生の原因となる。また、画素部に存在するスペーサは、配向不良発生の原因となる。さらに、凝集したスペーサ塊や散布密度の不均一は、一対の基板間に形成されるギャップを不均一化する不具合を生じさせる。
このため、TFTアレイ基板上もしくは対向基板上の所定位置に、柱状のスペーサをフォトリソグラフィ工程によって形成することが提案されている。
しかしながら、柱状スペーサを形成した後、パネル製造工程において、配向膜を成膜し、配向処理を行う。そのため、配向膜が剥がれやすいといった問題が生じる。この問題について、以下、図面を参照しながら説明する。図8は、従来の柱状スペーサが形成された対向基板の断面図である。ここでは、液晶表示装置の一対の基板のうち、対向基板上に柱状スペーサを形成する場合について例示的に説明する。
図8において、対向基板120は、基板121の上にブラックマトリクス(BM)125が形成されている。BM125で囲まれた領域には、着色層124が設けられている。BM125及び着色層124の上には、これらを覆うように、ITO等の透明な共通電極123が形成されている。そして、共通電極123の上に、感光性樹脂からなる柱状スペーサ101が形成されている。この柱状スペーサ101の形成方法は、柱状スペーサ101となるフォトレジスト(感光性樹脂膜)を共通電極123の上に塗布し、フォトリソグラフィ法を用いてこのフォトレジストをパターニングして形成する方法が一般的である。
このように柱状スペーサ101の形成された対向基板120には、TFTアレイ基板(不図示)と対向する面に配向膜122が形成される。この配向膜122は、柱状スペーサ101の上から形成されることとなる。従って、配向膜122は、柱状スペーサ101の外側の領域だけでなく、柱状スペーサ101上の領域にも、これを覆うように配設される。そのため、形成された配向膜122にラビング処理を施す際、柱状スペーサ101の設けられた領域では、必然的に強ラビング状態になる。すなわち、柱状スペーサ101を覆う領域の配向膜122aは、柱状スペーサ101の外側の領域よりも、ラビングの当たりが強くなってしまう。
その結果、図8に示すように、ラビングの当たりが強くなった部分において、配向膜122aの剥がれが発生することがある。配向膜122aが剥がれた場合、柱状スペーサ101近傍の液晶配向が乱れ、表示性能の劣化、歩留の低下を招く原因となる。また、このようにして剥がれた配向膜122aが、再度、配向膜122に再付着すると、再付着異物122bとなり、この再付着異物122bが配向異常を引き起こす。さらに、この再付着異物122bが液晶注入時に再度剥がれると、浮遊異物となり微輝点不良の要因となる。
このような問題に対する対策として、柱状スペーサの表面に凸凹形状を形成するという技術が、特許文献1に開示されている。
特開2001−133790号公報
しかしながら、特許文献1の技術を用いたとしても、配向膜の剥がれに対する防止効果は十分でなく、配向膜剥がれを改善できる更なる対策が望まれている。
本発明は、上記のような問題点を解決するためになされたものであり、柱状スペーサを有する液晶表示装置において、配向膜剥がれを効果的に防止することが可能な液晶表示装置、及びその製造方法を提供することを目的とする。
本発明にかかる液晶表示装置は、第1の基板(本発明にかかるTFTアレイ基板10及び対向基板20のいずれか一方)と、前記第1の基板の対面に配置された第2の基板(本発明にかかるTFTアレイ基板10及び対向基板20のいずれか他方)と、前記第1の基板と前記第2の基板との間に挟持された液晶と、前記第1の基板の前記第2の基板側の面に形成され、前記第1の基板と前記第2の基板との間の基板間隔を保持する柱状スペーサと、を備え、前記柱状スペーサは、多孔質材からなるものである。
本発明にかかる液晶表示装置の製造方法は、第1の基板と第2の基板との間に液晶が挟持された液晶表示装置の製造方法であって、前記第1の基板上に、前記第1の基板と前記第2の基板との間の基板間隔を保持する柱状スペーサを多孔質材によって形成する工程と、前記柱状スペーサの設けられた前記第1の基板上に、配向膜を形成する工程と、前記配向膜をラビングする工程と、を備えるものである。
本発明によれば、柱状スペーサを有する液晶表示装置において、配向膜剥がれを効果的に防止することが可能な液晶表示装置、及びその製造方法を提供することができる。
始めに、図1を用いて、本実施の形態に係る液晶表示装置について説明する。図1は、本実施の形態に係る液晶表示装置の断面図である。本実施の形態に係る液晶表示装置は、薄膜トランジスタ(TFT:Thin Film Transistor)を有するアクティブマトリクス型液晶表示装置を例として説明するが、TFT以外のスイッチング素子を用いてもよい。また、パッシブマトリクス型液晶表示装置とすることも可能である。
図1において、本実施の形態に係る液晶表示装置100は、TFTアレイ基板10と対向基板20とが互いに対向して配置されている。そして、これら両基板を貼り合わせるシール材33との間の空間に液晶30を封入した構成を有する。シール材33は液晶表示装置の表示領域を囲うように枠状に形成されている。
TFTアレイ基板10は、基板11の上に表示領域を形成する画素電極13、走査信号線(不図示)、及び映像信号線(不図示)がそれぞれ絶縁膜15を介して形成されている。複数の走査信号線(ゲート配線)は平行に設けられている。同様に、複数の映像信号線(ソース配線)は平行に設けられている。走査信号線と映像信号線とは、互いに交差するように形成されている。走査信号線と映像信号線とは交差している。隣接する走査信号線と映像信号線とで囲まれた領域が画素となる。従って、画素が表示領域内にマトリクス状に配列される。この画素の略全域に画素電極13が形成されている。
走査信号線と映像信号線との交差点近傍には、スイッチング素子であるTFT14が形成される。TFT14は表示領域内にアレイ状に配列されている。TFT14は、映像信号線と同じ層で形成されたドレイン電極及びソース電極を備えている。ソース電極とドレイン電極とは、半導体層を介して接続されている。このTFT14を介して、映像信号線と画素電極13とが接続される。したがって、走査信号によってTFT14をオン状態にすることによって、映像信号線から画素電極13に表示信号が供給される。本実施の形態では、例えば、ボトムゲート型TFT14を用いることができる。
画素電極13上には、液晶30を配向させるための配向膜12が積層されている。基板11の外側には偏光板31が貼着されている。また、TFTアレイ基板10上には、TFT14に供給する信号を外部から受け入れる端子電極16、端子電極16から入力された信号を対向基板20へ伝達するためのトランスファ電極17等を有している。
対向基板20は、基板21のTFTアレイ基板10と対向する面に、顔料あるいはクロム等の金属から成り光を遮光するブラックマトリクス(BM)25が形成されている。そして、ブラックマトリクス(BM)25間の領域を埋めるように、顔料あるいは染料からなる着色層24が形成されている。着色層24は例えばR(赤)、G(緑)、B(青)のカラーフィルタである。さらにブラックマトリクス(BM)25および着色層24を覆うように、共通電極23が表示領域の略全面に形成されている。共通電極23は、TFTアレイ基板10の画素電極13との間に電界を生じさせ、液晶30を駆動する。共通電極23はトランスファ材34を介してトランスファ電極17と電気的に接続されている。このトランスファ電極17及びトランスファ材34を介して端子電極16から入力された信号が共通電極23に伝達される。
共通電極23の上には、柱状スペーサ1が形成されている。柱状スペーサ1は、柱状の突起物であり、TFTアレイ基板10と対向基板20との間の基板間隔(パネルギャップ)を、均一に保持することができる。すなわち、TFTアレイ基板10とカラーフィルタ基板20間の基板間距離は、柱状スペーサ1により決定される。表示領域内において、複数の柱状スペーサが所定の間隔で配置されている。本実施の形態では、形成される柱状スペーサ1に特徴を有しており、詳細については後述する。また、対向基板20の液晶30と接する面には、液晶30を配向させるための配向膜22が積層されている。なお、基板21の外側には偏光板32が貼着されている。
TFTアレイ基板10と対向基板20は、シール材33を介して貼り合わされている。基板11、21としては、ガラス基板、石英ガラス等の透明な絶縁基板を用いることができる。シール材33は、例えば光硬化性及び熱硬化性のアクリル系樹脂やエポキシ系樹脂、または紫外線硬化性の樹脂を用いることができる。また、本実施の形態に係る液晶表示装置は、駆動信号を発生させる制御基板35、制御基板35を端子電極16に電気的に接続するFFC(Flexible Flat Cable)36、光源となるバックライトユニット(不図示)等を備えている。
このような液晶表示装置では、制御基板35から電気信号が入力されると、画素電極13及び共通電極23に駆動電圧が加わる。そして、駆動電圧に合わせて液晶30の分子の方向が変化する。バックライトユニットの発する光がTFTアレイ基板10、液晶30、及び対向基板20を介して外部へ透過または遮断されることにより、液晶表示装置に映像等が表示される。すなわち、画素ごとに駆動電圧を変えることによって、所望の画像を表示することができる。
なお、液晶表示装置の動作モードは、TN(Twisted Nematic)モード、STN(Super Twisted Nematic)モード、強誘電性液晶モード等を用いることができる。また、対向基板20に設けた共通電極23をTFTアレイ基板10側に配置し、画素電極13との間で液晶30に対して横方向に電界をかけるIPS(In-Plane Switching)モード、FFS(Fringe Field Switching)モード等の横電界方式の液晶表示装置であってもよい。なお、横電界方式を用いた液晶パネルの場合には、対向基板20側の着色層24及びBM25上には、共通電極23に代わりオーバーコート膜が設けられるなど、本発明の主要部ではない部分において本実施の形態の構成から若干の変更が適宜必要となる。また、本発明は、透過型だけに限らず、反射型や、透過型と反射型の両用である半透過型の液晶表示装置にも適用できる。
次に、本実施の形態に係る柱状スペーサについて、図2を用いて詳細に説明する。図2は、本実施の形態に係る柱状スペーサ1が形成された対向基板20の断面を拡大した模式図である。ここでは、液晶表示装置100の一対の基板のうち、対向基板20上に柱状スペーサ1が形成されているとして例示的に説明する。
図2において、前述したように、対向基板20は、基板21の上にBM25、着色層24、共通電極23等が形成されている。そして、共通電極23の上には、柱状スペーサ1が設けられている。本実施の形態では、柱状スペーサ1は、多数の細孔を有する多孔質膜によって形成されている。
このように、多孔質材からなる柱状スペーサ1を設けることによって、柱状スペーサ1上から対向基板20の液晶30と接する面に積層される配向膜22は、柱状スペーサ1内部の空孔部に浸透された状態で形成される。すなわち、柱状スペーサ1の部分に積層された配向膜22は、その一部が柱状スペーサ1の内部に浸透され表面に露出しない部分に形成されることとなる。なお、図2では、柱状スペーサ1の部分に積層された配向膜22は、そのほとんどが柱状スペーサ1の内部に浸透されているとして例示的に記している。これにより、柱状スペーサ1の表面に露出して形成される配向膜22は、図8に示した細孔の設けられていない従来の柱状スペーサ101の表面に露出して形成される配向膜122よりも少なくなる。この部分の配向膜22は、配向膜22のラビング処理の際に強ラビング状態となる部分である。従って、柱状スペーサ1表面での配向膜22の露出量が減少することにより、配向膜22の剥がれが発生する可能性を低減することができる。
さらに、柱状スペーサ1の内部に浸透された配向膜22は、空孔部表面を構成する柱状スペーサ1と接触することとなる。そのため、配向膜22が柱状スペーサ1と接触する接触面積が、図8に示した細孔の設けられていない従来の柱状スペーサ101と配向膜122との接触面積よりも増加する。従って、柱状スペーサ1に対する配向膜22の密着力を向上することができるので、配向膜22の剥がれ発生を抑制することができる。
配向膜22を浸透させる観点から、柱状スペーサ1を構成する多孔質膜は、細孔径が数十〜数百nm、空隙率が50〜80%、比表面積が数十m/gであることが好ましい。
この多孔質膜は、例えば、金属、セラミック、ガラス等によって形成される。そのため、本実施の形態では、柱状スペーサ1の材料として遮光性を有する材料を選択し易くなる。柱状スペーサ1は、遮光性を持つ材料によって形成される場合、開口率の向上、パネルの光利用効率の向上を考慮して、対向基板20の遮光部であるBM25上に配置されることが望ましい。なお、遮光性を持つ材料によって形成された柱状スペーサ1は、画素間の配向異常領域を遮光するというBM25の役割を代用することができる。このことから、柱状スペーサ1を遮光する必要のある領域まで覆う形状とすることによって、BM25の形成を一部省略することも可能である。
続いて、本実施の形態に係る液晶表示装置の製造方法について説明する。まず初めに、基板11の片方の面上に、公知の成膜、フォトリソグラフィ法によるパターニング、およびエッチング等によるパターン形成を繰り返し行うことにより、TFT14、画素電極13、端子電極16、およびトランスファ電極17を形成し、TFTアレイ基板10を形成する。
次に、本実施の形態に係る対向基板20の製造方法について、図3〜図6を用いて詳細に説明する。図3〜図6は、本実施の形態に係る対向基板20の一製造工程を示した断面図である。なお、これらの図は、図2に対応する箇所における製造工程毎の断面図である。
まず、別の基板21の片方の面上に、フォトリソグラフィ法により遮光層25を形成する。遮光層25は、顔料を含む樹脂あるいはクロム等の金属を用いることができる。遮光層25の上から遮光層25間を埋めるように、着色層24をフォトリソグラフィ法により形成する。着色層24は、顔料あるいは染料からなる感光性樹脂を用いることができる。そして、遮光層25及び着色層24を覆うように、共通電極23を基板21の略全面に形成する。共通電極23として、ITO等からなる透明導電膜が用いられる。
続いて、本実施の形態では、共通電極23の上に、柱状スペーサ1となる多孔質薄膜1aを形成する。例えば、金属、セラミック、ガラス等の多孔質薄膜1aを用いることができる。ここでは、例えば、シリコン酸化物系の多孔質薄膜1aを形成する。具体的には、シリコン系材料であるTEOS(Tetra-Ethoxy-Silane)とエタノールなどの溶剤との混合液をスピンコート法により塗布する。そして、加熱或いは真空中などに基板21を保持することにより塗布された混合液から溶剤成分を乾燥し、シリコン酸化物系の多孔質薄膜1aを形成する。
このとき、細孔径が数十〜数百nm、空隙率が50〜80%、比表面積が数十m/gとなるように多孔質薄膜1aを形成することが好ましい。このような多孔質薄膜1aとすることによって、後の工程において、この多孔質薄膜1aからなる柱状スペーサ1に、配向膜22を効果的に浸透させることができる。多孔質薄膜1aの細孔径、空隙率、及び比表面積は、混合液の組成や乾燥条件を適宜選択することによって調整可能である。
なお、多孔質薄膜1aの形成方法は、スピンコート法を用いた上記方法に限定されるものではない。例えば、スパッタリング法を用いて、少なくとも着色層24を構成する材料の耐熱温度以下の低温でシリコン酸化膜等の多孔質薄膜1aを成膜してもよい。この場合は、高速で成膜することにより、多孔質薄膜1aの空隙率や比表面積などを大きくすることができる。すなわち、多孔質薄膜1aの細孔径、空隙率、及び比表面積は、成膜する速度を適宜調整することによって調整可能である。
次に、多孔質薄膜1aの上に、金属膜2を成膜する。例えば、真空蒸着、スパッタリングなどを用いて、Cr、Mo、Al等からなる金属膜2を基板21全面に成膜する。このとき、着色層24にダメージを与えないようにするため、少なくとも着色層24を構成する材料の耐熱温度以下の低温で成膜することが好ましい。これにより、図3に示す構成となる。この金属膜2は、後続の工程において、多孔質薄膜1aをパターニングするために形成されるレジスト膜が、多孔質薄膜1a内に浸透することを防止する為に形成する。
この金属膜2上に、レジストを塗布する。そして、公知のフォトリソグラフィ法を用いてレジストを露光、現像する。これにより、図4に示すように、柱状スペーサ1を形成する領域上にレジストパターン3が形成される。
このレジストパターン3をマスクとして、金属膜2及び多孔質薄膜1aをパターニングする。ここでは、例えば、ドライエッチングにより、金属膜2と多孔質薄膜1aとを連続してエッチングする。金属膜2がAl又はMo、多孔質薄膜1aがシリコン酸化物である場合、塩素系のガスにより金属膜2をドライエッチングした後、フッ素系のガスに切り替えて多孔質薄膜1aを連続してドライエッチング可能である。このようにして、レジストパターン3から露出した領域の金属膜2と多孔質薄膜1aとをエッチング除去する。これにより、多孔質薄膜1aが、図5に示すように、柱状スペーサ1の形状にパターニングされる。
なお、金属膜2のパターニング方法は、ドライエッチングを用いた上記方法に限定されるものではない。例えば、多孔質薄膜1aとして比較的薬液浸透性の少ないものを用いた場合には、ウエットエッチングにより金属膜2をパターニングしてもよい。ウエットエッチングでAl又はMoの金属膜2をパターニングする場合には、市販のリン酸系のエッチング液などによりエッチングすることができる。リン酸系のエッチング液は比較的粘度が高いことから、多孔質薄膜1aへの薬液の浸透が比較的抑えられる。
その後、レジストパターン3及び金属膜2を除去する。レジストパターン3は、酸素プラズマ処理によるアッシングやアミン系のレジスト剥離液などを適宜用いて除去することができる。金属膜2については、例えば、ウエットエッチングで除去する。ウエットエッチングを用いることにより、金属膜2を多孔質薄膜1aから選択的に除去し易くなる。また、基板間ギャップを決定する柱状スペーサ1の高さ変動の発生を抑制することができる。但し、金属膜2は、塩素系のガスを用いる等、多孔質薄膜1aとの選択比が高い条件などを適宜設定することにより、ドライエッチングで除去してもよい。これにより、図6に示すように、柱状スペーサ1上の金属膜2及びレジストパターン3が除去され、柱状スペーサ1が形成される。以上のような工程を経て、柱状スペーサ1を有する対向基板20が形成される。
なお、上記説明では、多孔質薄膜1aとレジストパターン3との間に金属膜2を形成したが、所望するレジストパターン3を多孔質薄膜1aの上に直接形成できる場合は、金属膜2の形成を適宜省略することができる。例えば、薬液浸透性の比較的少ない多孔質薄膜1aを用いる場合や、多孔質薄膜1aをパターニングするために形成するレジストの粘度を比較的高くしたり、塗布膜厚を厚くすると、所望するレジストパターン3を多孔質薄膜1aの上に直接形成できる。このような場合は、適宜、金属膜2の形成を省略し、多孔質薄膜1a上にレジストパターン3を直接形成してもよい。
次に、TFTアレイ基板10および対向基板20の組み立て方法について、図7を用いて詳細に説明する。図7は、本実施の形態に係るTFTアレイ基板10および対向基板20の組み立て工程の流れを示したフローチャートである。
まず、TFTアレイ基板10および対向基板20を洗浄する(S1)。そして、TFTアレイ基板10および対向基板20の上に配向膜12、22をそれぞれ形成する(S2)。例えば、印刷法により有機膜からなる配向膜12、22を塗布した後、ホットプレート等により焼成処理を行い乾燥させる。例えば、配向膜12、22として、高分子材料であるポリイミド(Polyimide)薄膜等の有機膜を用いる。その後、この配向膜12、22に対して、液晶30との接触面に一方向にミクロな傷をつける配向処理(ラビング処理)を施す(S3)。例えば、配向膜12、22の表面をナイロン系のラビング布を装着したローラー等で一定方向に擦ることでラビングを行う。
ここで、対向基板20では、S2の配向膜形成工程において、塗布された配向膜22が柱状スペーサ1の内部に存在する多数の空孔部に浸透する。これにより、柱状スペーサ1の表面における配向膜22の露出量が減少する。また、配向膜22が柱状スペーサ1と接触する面積が増加する。その結果、続くS3のラビング工程において、配向膜22の剥がれが発生し難くなる。すなわち、配向膜22の剥がれ発生を抑制することが可能となる。
次に、TFTアレイ基板10あるいは対向基板20のいずれか片方の基板にシール材33を塗布する(S4)。スクリーン印刷方式、ディスペンサ方式等によりシール材33を形成する。シール材33として、例えば、エポキシ系接着剤等の熱硬化型樹脂や紫外線硬化型樹脂を用いることができる。TFTアレイ基板10又は対向基板20の外周縁に、液晶注入口となる一部を除いて、枠状のシール材33を形成する。同様に、TFTアレイ基板10あるいは対向基板20のいずれか片方の基板にトランスファ材34を塗布する(S5)。
その後、TFTアレイ基板10及び対向基板20を、配向膜12、22が形成された面を互いに対向させた状態で、シール材33により貼り合わせる(S6)。そして、両基板を貼り合せた状態でシール材33を硬化させる(S7)。シール材33の材質に合わせて、例えば加熱や紫外線照射を行うことにより、シール材33を完全に硬化する。貼り合わせた基板をパネル毎に分割し、多数の個別セルに分断する(S8)。
そして、分断された個々のセルに対して液晶30を注入する(S9)。真空中において液晶材料の入った液晶皿に各パネルの液晶注入口を浸した後、常圧に戻すと液晶材料がセルギャップに充填される。なお、このディップ式(汲み上げ方式)のほかに、液晶30を滴下して、TFTアレイ基板10、対向基板20、及びシール材33により囲われた閉空間に、液晶30を密封することもできる(滴下式またはディスペンサ式)。液晶30を注入した後、液晶注入口を封止する(S10)。例えば、光硬化性樹脂を液晶注入口に塗布し、光を照射することにより硬化させて封止する。
次に、個々のセルの両外側に偏光板31、32を貼り付ける(S11)。そして、制御基板35を実装して(S12)、バックライトユニット等を取り付ける。以上の工程を経て、本実施の形態に係る液晶表示装置100が完成する。
このように、本実施の形態では、柱状スペーサ1を多孔質材によって形成することにより、配向膜22を柱状スペーサ1に浸透させた状態で形成することができる。その結果、ラビングにおける配向膜22の剥がれを効果的に防止することができる。従って、このような柱状スペーサ1を用いた液晶表示装置100は、剥がれた配向膜22に起因とする液晶配向の乱れ(配向異常)による不良や微輝点不良などの不良発生を防止できる。すなわち、液晶表示装置100の表示性能が改善し、歩留りを向上できる。
なお、本実施の形態では、柱状スペーサ1を対向基板20上に形成する場合について例示的に説明をしたが、TFTアレイ基板10上に柱状スペーサ1を形成することも可能であることは言うまでもない。
以上の説明は、本発明の実施の形態を説明するものであり、本発明が以上の実施の形態に限定されるものではない。また、当業者であれば、以上の実施の形態の各要素を、本発明の範囲において、容易に変更、追加、変換することが可能である。
本実施の形態に係る液晶表示装置の断面図である。 本実施の形態に係る柱状スペーサが形成された対向基板の断面を拡大した模式図である。 本実施の形態に係る対向基板の一製造工程を示した断面図である。 本実施の形態に係る対向基板の一製造工程を示した断面図である。 本実施の形態に係る対向基板の一製造工程を示した断面図である。 本実施の形態に係る対向基板の一製造工程を示した断面図である。 本実施の形態に係るTFTアレイ基板および対向基板の組み立て工程の流れを示したフローチャートである。 従来の柱状スペーサが形成された対向基板の断面図である。
符号の説明
1 柱状スペーサ、1a 多孔質薄膜、2 金属膜、
3 レジストパターン、10 TFTアレイ基板、
11 基板、12 配向膜、13 画素電極、
14 TFT、15 絶縁膜、16 端子電極、
17 トランスファ電極、20 対向基板、
21 基板、22 配向膜、23 共通電極、
24 着色層、25 遮光層、30 液晶、
31、32 偏光板、33 シール材、
34 トランスファ材、35 制御基板、
36 FFC、100 液晶表示装置、
101 柱状スペーサ、120 対向基板、
121 基板、122 配向膜、
122a 配向膜、122b 再付着異物、
123 共通電極、124 着色層

Claims (10)

  1. 第1の基板と、
    前記第1の基板の対面に配置された第2の基板と、
    前記第1の基板と前記第2の基板との間に挟持された液晶と、
    前記第1の基板の前記第2の基板側の面に形成され、前記第1の基板と前記第2の基板との間の基板間隔を保持する柱状スペーサと、を備え、
    前記柱状スペーサは、多孔質材からなる液晶表示装置。
  2. 前記多孔質材は、細孔径が数十〜数百nm、空隙率が50〜80%、比表面積が数十m/gである請求項1に記載の液晶表示装置。
  3. 前記多孔質材は、配向膜材料を浸透する性質を有する請求項1又は2に記載の液晶表示装置。
  4. 前記多孔質材は、遮光性を有する材料である請求項1乃至3のいずれか1項に記載の液晶表示装置。
  5. 前記第1の基板に形成された遮光部をさらに有し、
    前記柱状スペーサは、前記遮光部上に配置されている請求項1乃至4のいずれか1項に記載の液晶表示装置。
  6. 第1の基板と第2の基板との間に液晶が挟持された液晶表示装置の製造方法であって、
    前記第1の基板上に、前記第1の基板と前記第2の基板との間の基板間隔を保持する柱状スペーサを多孔質材によって形成する工程と、
    前記柱状スペーサの設けられた前記第1の基板上に、配向膜を形成する工程と、
    前記配向膜をラビングする工程と、を備える液晶表示装置の製造方法。
  7. 前記多孔質材は、細孔径が数十〜数百nm、空隙率が50〜80%、比表面積が数十m/gである請求項6に記載の液晶表示装置の製造方法。
  8. 前記多孔質材は、配向膜材料を浸透する性質を有する請求項6又は7に記載の液晶表示装置の製造方法。
  9. 前記多孔質材は、遮光性を有する材料である請求項6乃至8のいずれか1項に記載の液晶表示装置の製造方法。
  10. 前記柱状スペーサを形成する工程では、前記第1の基板に設けられた遮光部上に前記柱状スペーサを形成する請求項6乃至9のいずれか1項に記載の液晶表示装置の製造方法。
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