JP2010095348A - アルミニウムコイル用巻芯、アルミニウムコイルおよびアルミニウムコイルの製造方法 - Google Patents

アルミニウムコイル用巻芯、アルミニウムコイルおよびアルミニウムコイルの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】コイル外径を大きくしてもコイル外周長周期の擦り疵を発生させないアルミニウムコイル用巻芯、アルミニウムコイルおよびアルミニウムコイルの製造方法を提供する。
【解決手段】アルミニウムコイル用巻芯1は、紙製のシートを円筒状に平巻きした紙管2からなり、紙管2の内周側にシート3の巻き始めとなる一端部5を備えると共に、紙管2の外周側にシート3の巻き終わりとなる他端部7を備え、一端部5の紙管2の内周面4からの高さH1(mm)が0.5mm以下であり、他端部7に接着テープ8を介してアルミニウム板9の端部が対向するように固定されたときに、他端部7の紙管2の外周面6からの高さH2(mm)が、アルミニウム板9の板厚T(mm)および接着テープ8のテープ厚t(mm)とH2−0.2≦T+t≦H2+0.2の関係を満足することを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、缶用材料、印刷版用材料などとしてのアルミニウム板またはアルミニウム合金板(以下、アルミニウム板とする)を円筒状に巻き取る際に使用されるアルミニウムコイル用巻芯、その巻芯を用いて製造されるアルミニウムコイルおよびアルミニウムコイルの製造方法に関する。
一般に、アルミニウム板は、鋳造、面削、均質化処理を施したスラブを、熱間圧延を施して板条とした後に、必要に応じて冷間圧延、焼鈍、精整工程(適正製品寸法の巾にスリットする工程や平滑な平面性にする矯正工程など)、必要に応じて表面処理工程を施して製造される。また、アルミニウム板を使用する顧客においては、低コスト化のために連続的な生産方式が採用される場合が多いことから、一般的なアルミニウム板の製品形態は、円筒状(コイル状)に巻き取られた形態が採用されている。
コイル状に巻き取られたアルミニウム板(以下、アルミニウムコイルとする)は、アルミニウム板の先端を、テンションリールに装着されたスプール(巻芯)に固定し、巻芯の外周にアルミニウム板を巻き取ることによって製造される。一方、テンションリールに巻芯を装着しない場合には、テンションリールからアルミニウムコイルを外すと、アルミニウムコイルの内周部がバックリングして巻きが緩み易くなる。その結果、顧客製造ラインでアルミニウムコイルをアンコイラーに容易に装着できなくなる。従って、アルミニウムコイルの製品形態としては、巻芯を用いる形態が一般的であり、広く使われている。
この様なアルミニウムコイルでは、アルミニウム板が積層状に巻き取られるために、巻き取られた上下のアルミニウム板同士が互いにすべり、摩擦し、しばしば擦り疵が発生する。この様な擦り疵は、製品の外観の美麗さばかりか、製品の機能を損なう重大な品質欠陥となり、製品歩留まりを低下させると同時に、この欠陥除去のために多くの工数を要し、生産性を阻害する要因となっている。
この様な擦り疵は、全ての金属材料にとって重要な表面欠陥の一つである。そして、アルミニウム板においては、近年、缶用材料、箔用材料、印刷版(PS版)用材料としての使用が増加すると共に、アルミニウム板の一層の薄肉化、アルミニウムコイル重量の増加、および、アルミニウムコイル外径の大型化が急速に進行しつつある。従って、前記用途に使用されるアルミニウム板においては、製造中に発生する表面疵は、たとえ非常に微細であっても、最終製品の機能にとって致命的な欠陥となり、その製造工程における製品歩留まりおよび生産性にも著しい影響を及ぼす。例えば、高精度の印刷品質が要求される印刷版支持体用材料としてアルミニウム板を使用する場合には、厚さ7μm以下の薄箔に圧延され、大きさが0.1mm程度の微小な擦り疵であっても許容され得ない欠陥となる。なお、これらの微小疵の検査の合否判定は特に訓練された特定の熟練者によって行われている。
この様な擦り疵の発生防止に関する技術については、従来から種々の技術が提案されている。例えば、鉄鋼材料においても、コイルに発生する擦り疵の発生防止は大きな課題であり、特許文献1には、熱延鋼板をコイル状にノースプールで(巻芯を用いることなく)巻き取る際、巻芯部隙間またはコイル巻取張力を適性化することによって、擦り疵の発生を防止することが記載されている。
一方、アルミニウム材料は、鉄鋼材料と比べて、軟らかく、疵つき易く、ヤング率が低いため、コイル巻取張力の制御方法が困難である。また、熱膨張率および熱伝導率が大きいため、アルミニウムコイル内の材料挙動が、鉄鋼材料とは大きく異なる。従って、アルミニウム材料では、擦り疵防止が鉄鋼材料のように容易なものではない。
アルミニウム板における擦り疵の発生防止に関する技術は、特許文献2には、コイル外周部の巻取温度をコイル内周部の巻取温度より高くすることによって、積層されるアルミニウム熱延板間の熱収縮差に起因したすべりの影響を解消することが記載されている。また、特許文献3には、内周部に円筒状の巻芯を装着したアルミニウム冷間圧延板のコイル状製品の巻取りや、その輸送および巻き取ったコイル状製品をアンコイラーで再び板条に払い出す際に、積算される板クラウンの影響に対処するために、巻取張力を順次低減させることによって、擦り疵発生を防止することが記載されている。
なお、特許文献1〜3のいずれにも、擦り疵発生防止のために、潤滑剤を併用する方法が記載されている。
特開平7−124621号公報(段落0006) 特開平10−175016号公報(請求項1) 特開2004−298947号公報(段落0011、0012)
従来の擦り疵発生防止方法(アルミニウム板の巻取方法)において問題とされる擦り疵には特徴があり、巻き取られるアルミニウム板(アルミニウムコイル)の外周部で発生し、かつ、コイル長さ方向では周期性がないものであった。そして、本発明者らは、従来の製品巻取方法では、コイル外周部で発生するランダムな微細疵は解消されたものの、アルミニウムコイルの製造に巻芯を用いた場合には、前記従来の巻取方法では解消できない周期性のある擦り疵を発見した。
本発明者らは、この解消できなかった擦り疵の発生状況を鋭意調査した結果、図4に示すように、コイル外周部の最終部分に擦り疵が発生しているアルミニウムコイル40は全て、その擦り疵の発生部位(アルミニウム板30)を剥がすと、その下側のアルミニウム板30の外表面に同様の擦り疵があり、更に1枚、1枚とアルミニウム板30を剥がしても同じ位置に同様の擦り疵が連続して存在することを見出した。すなわち、本発明者らは、擦り疵の発生位置X1、X2が、巻芯10の内周側に形成された段差P1、外周側に形成された段差P2の垂線S1、S2上に相当する位置にコイル外周長の周期で発生し、その原因が解決しないと擦り疵の発生が解消しないことを見出した。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであって、コイル外径を大きくしてもコイル外周長周期の擦り疵を発生させないアルミニウムコイル用巻芯、アルミニウムコイルおよびアルミニウムコイルの製造方法を提供することを目的とする。
本発明らは、前記課題を解決するために鋭意研究した結果、アルミニウムコイルの製造の際に用いられるアルミニウムコイル用巻芯の内周部形状および外周部へのアルミニウム板の固定方法を適正化することにより、コイル外周長周期の擦り疵の発生を改善するに至った。
本発明に係るアルミニウムコイル用巻芯は、アルミニウム板を円筒状に巻き取るアルミニウムコイル用巻芯であって、紙製のシートを円筒状に平巻きした紙管からなり、
前記紙管の内周側に前記シートの巻き始めとなる一端部を備えると共に、前記紙管の外周側に前記シートの巻き終わりとなる他端部を備え、前記一端部の前記紙管の内周面からの高さH1(mm)が0.5mm以下であり、前記他端部に接着テープを介して前記アルミニウム板の端部が対向するように固定されたときに、前記他端部の前記紙管の外周面からの高さH2(mm)が、前記アルミニウム板の板厚T(mm)および前記接着テープのテープ厚t(mm)と下式(1)の関係を満足することを特徴とする。
H2−0.2≦T+t≦H2+0.2・・・(1)
前記構成によれば、シートの一端部および他端部の高さ(H1、H2)が所定範囲内、すなわち、巻芯(紙管)の内周側および外周側のシートに形成される段差の高さが所定範囲内であることによって、アルミニウムコイルの製造において、巻芯(紙管)の内側に配置されたマンドレルをその外径を拡大して巻芯を固定した際、一端部および他端部で紙管が外周側に押し上げられて変形することが抑制される(紙管の外周側に凸部が形成されることが抑制される)。そして、紙管の変形(凸部の形成)が抑制されるため、巻き取られる(積層される)アルミニウム板の巻き取りが均一となり、一端部および他端部の垂線上に相当する位置でアルミニウム板間の隙間が部分的に小さくなることが防止され、アルミニウム板同士が擦れることが防止される。
本発明に係るアルミニウムコイルは、請求項1に記載のアルミニウムコイル用巻芯と、前記アルミニウムコイル用巻芯の外周に円筒状に巻き取られたアルミニウム板とを備え、前記アルミニウムコイル用巻芯の他端部に接着テープを介して前記アルミニウム板の端部が対向するように固定されていることを特徴とする。
前記構成によれば、所定のアルミニウムコイル用巻芯を備えることによって、巻芯の外周に巻き取られるアルミニウム板同士が擦れることが防止される。
本発明に係るアルミニウムコイルの製造方法は、請求項1に記載のアルミニウムコイル用巻芯をマンドレルに装着する装着工程と、前記アルミニウムコイル用巻芯のシートの他端部に接着テープを介してアルミニウム板の端部を対向するように固定する固定工程と、
前記マンドレルを回転させて、前記アルミニウムコイル用巻芯の外周に前記アルミニウム板を巻き取る巻取工程とを含むことを特徴とする。
前記手順によれば、装着工程において所定のアルミニウムコイル用巻芯をマンドレルに装着することによって、巻取工程で巻芯の外周に巻き取られるアルミニウム板同士が擦れることが防止される。
本発明に係るアルミニウムコイルの製造方法は、前記巻取工程の直前に、前記アルミニウム板の表面に揮発油を塗油する塗油工程を含み、前記揮発油の動粘度が1.4×10−6/s以下、残油量が0.1〜10.0mg/mであることを特徴とする。
前記手順によれば、巻取工程の直前に所定の揮発油を塗油する塗油工程を含むことによって、巻取工程で巻芯の外周に巻き取られるアルミニウム板同士が擦れることがより一層防止される。
本発明に係るアルミニウムコイル用巻芯によれば、アルミニウムコイル外径を1800mmφ程度と大きくしても、コイル外周長周期の擦り疵が発生し難い。また、そのアルミニウムコイルを顧客ラインのアンコイラーで払い出す際にも、コイル外周長周期の擦り疵が発生し難い。
本発明に係るアルミニウムコイルによれば、アルミニウムコイル外径を1800mmφ程度と大きくしても、コイル外周長周期の擦り疵が発生し難い。さらに、そのアルミニウムコイルを顧客ラインのアンコイラーで払い出す際にも、コイル外周長周期の擦り疵が発生し難い。
本発明に係るアルミニウムコイルの製造方法によれば、アルミニウムコイル外径を1800mmφ程度と大きくしても、コイル外周長周期の擦り疵が発生し難いアルミニウムコイルを製造でき、さらに、そのアルミニウムコイルを顧客のアンコイラーで払い出す際にも、コイル外周長周期の擦り疵が発生し難いアルミニウムコイルを製造できる。また、脱脂性に優れたアルミニウムコイルを製造できる。
本発明に係るアルミニウムコイル用巻芯について、図面を参照して説明する。ここで、図1はアルミニウムコイル用巻芯の斜視図、図2はアルミニウムコイル用巻芯の部分拡大側面図、図3(a)はアルミニウムコイル用巻芯のマンドレルへの装着方法を示す側面図、(b)はマンドレルの斜視図、図4は従来のアルミニウム板の巻取方法を示す側面図である。
図1、図2に示すように、アルミニウムコイル用巻芯(以下、巻芯と称す)1は、アルミニウム板9を円筒状に巻き取るものであって、紙製のシート3を円筒状に平巻きした紙管2からなる。そして、紙管2は、内周側にシート3の巻き始めとなる一端部5を備えると共に、外周側にシート3の巻き終わりとなる他端部7を備えるものである。
紙管2は、その外径Dは、紙管2の外周に巻き取られるアルミニウム板9(アルミニウムコイル)の大きさ、すなわち、顧客ラインのアンコイラーに装着できる大きさに応じて適宜決定され、特に限定されるものではないが、外径D:150〜600mmが一般的であり、例えば、アルミニウム板9を印刷版用材料として用いる場合には、外径D:300〜550mmが好ましい。また、紙管2の幅Wは、アルミニウム板9の使用目的に応じて適宜決定され、特に限定されるものではないが、例えば、アルミニム板9を印刷版用材料として用いる場合には、幅W:400〜1600mmが好ましい。さらに、紙管2の厚みAは、紙管2の強度を決定するもので、アルミニウム板9の巻取長(アルミニウム板9の単重)に応じて適宜決定され、特に限定されるものではないが、厚みA:20〜30mmが好ましい。
本発明において、巻芯1として紙管2を使用する理由を以下に説明する。
アルミニウム板9を巻き取る巻芯1には、金属管(主に、鉄管)、紙管2が一般的に使用される。また、稀な例としては、アルミニウム管や樹脂管が使用されることもある。金属管および樹脂管は、紙管2と比較すると、巻芯重量が重くなるため、アルミニウム板9の巻取作業におけるマンドレル20(図3(a)、(b)参照)への装着作業、および、顧客ラインのアンコイラー(図示せず)への装着作業において作業性が悪い。また、アルミニウムコイルのグロス重量(アルミニウム板9の重量と巻芯重量の総重量)が、マンドレル20の軸や巻芯両端を支持する軸(受け部)の許容荷重を超えない様にするため、巻き取れるアルミニウム板9の重量が少なくなる。その結果、アルミニウムコイルのコイル外径が小さくなるために顧客ラインで生産性が悪くなる。また、巻芯のコストも高いため、経済的ではない。したがって、本発明において、巻芯1は紙管2を使用する。なお、巻芯1として、紙管2の外周表面がスポンジ等の多孔質樹脂等の緩衝材で覆われたものもあるが、コストが高くなるため、紙管2単体での使用が好ましい。そして、紙管2は、座屈加重140〜160kg、含水率8%以下のものを使用することが好ましい。
また、本発明において、平巻きの紙管2を使用する理由を以下に説明する。
紙管には、平巻きタイプと螺旋巻きタイプの2つのタイプがある。平巻きタイプは、図1、図2に示すように、紙製のシート3が積層されるように円筒状に巻いたものである。また、螺旋巻きタイプは、図示しないが、紙製のシート3が互いに重ならないように、螺旋状に巻回して円筒状に形成したものである。
螺旋巻きタイプは、平巻きタイプと比べて強度の点で劣ることから、巻き取られるアルミニウム板9(アルミニウムコイル)の外径が大きくなると、アルミニウム板9の重量に紙管2が耐えられずに変形し、紙管2の真円度が顧客のアンコイラーに装着できる程度に保てなくなる。そのため、螺旋巻きタイプは、平巻きタイプと比べて紙管肉厚を厚くする必要があり、顧客ラインのアンコイラーに装着するアルミニウムコイルの外径に制限がある場合は、巻き取られるアルミニウム板の長さが短くなる。したがって、螺旋巻きタイプは、平巻きタイプと比べて生産性に劣るため、本発明において、紙管2は平巻きタイプを使用する。
平巻きタイプの紙管2は、所定幅Wの紙製のシート3を円筒状に巻く際に、巻き付けるシート3の表面に糊等の接着剤を供給しながら、シート3が積層されるように円筒状に巻いたものである。そのため、図2に示すように、紙管2の内周側には、シート3の巻き始めとなる一端部5を備え、一端部5は紙管2の内周面4と連結する。また、紙管2の外周側には、シート3の巻き終わりとなる他端部7を備え、他端部7は紙管2の外周面6と連結する。
図2に示すように、一端部5は、紙管2の内周面4からの高さH1が0.5mm以下、好ましくは0.2mm以下、さらに好ましくは0mmである。ここで、H1=0mmは、図2の点線で示すように、シート3の一端部と、隣接するシート3の内表面4とを面一に合わせた(段差なしに連結した)一端部5Aを意味する。そして、段差なしに連結させるために、シート3の一端部の厚みを先端に向けて薄くしている。また、一端部5の高さH1が0.5mm以下であることによって、アルミニウム板9の巻取径(コイル外径)を1600mmφ程度に大きくしても、巻き取ったアルミニウム板9にコイル外周長周期の擦り疵が発生し難くなる。
一端部5の高さH1が0.5mmを超えると、図4に示すように、巻芯10の内周側に0.5mmを超える段差P1が形成されることとなる。そのため、テンションリールのマンドレル20の外径を拡大して巻芯10を固定させた時に、段差P1の部分で巻芯10(紙管)が外周側に押し上げられ変形し、凸部が発生する。この様な凸部がある状態でアルミニウム板30を巻き取ってアルミニウムコイル40を製造すると、この凸部(図4では段差P1に相当する)の垂線S1上に相当する位置X1、X1・・・で、巻き取られたアルミニウム板同士の間隔が小さくなり、アルミニウム板表面が擦れて、コイル外周長周期の擦り疵が発生する。そして、巻き取られるアルミニウム板30の外径(コイル外径)が大きくなるに従い、その傾向が顕著となる。
図2に示すように、他端部7は、アルミニウム板9の端部と対向するように接着テープ8を介して固定されている。このとき、他端部7の紙管2の外周面6からの高さH2(mm)は、アルミニウム板9の板厚T(mm)および接着テープ8のテープ厚t(mm)と下式(1)の関係を満足する。
H2−0.2≦T+t≦H2+0.2・・・(1)
また、他端部7の高さH2が上式(1)を満足することによって、アルミニウム板9の巻取径(コイル外径)を1600mmφ程度に大きくしても、巻き取ったアルミニウム板9にコイル外周長周期の擦り疵が発生し難くなる。
他端部7の高さH2が、上式(1)を満足しない場合には、図4に示すように、巻芯10の外周側に0.2mmを超える段差P2が形成されることとなる。そのため、テンションリールのマンドレル20の外径を拡大して巻芯10を固定させた時に、段差P2の部分で巻芯10(紙管)が外周側に押し上げられ変形し、凸部が発生する。従って、この様な凸部がある状態でアルミニウムコイルを製造すると、前記した一端部5の場合と同様に、この凸部(図4では段差P2に相当する)の垂線S2上に相当する位置X2、X2・・・で、巻き取られたアルミニウム板表面にコイル外周長周期の擦り疵が発生する。
次に、本発明に係るアルミニウムコイルについて説明する。
図2に示すように、アルミニウムコイル1Aは、前記した巻芯1と、巻芯1の外周に円筒状に巻き取られたアルミニウム板9とを備える。なお、巻芯1については、前記のとおりであるので、説明を省略する。
アルミニウム板9は、アルミニウムまたはアルミニウム合金からなり、その品種はアルミニウム板9の使用目的に応じて適宜決定され、特に限定されるものではないが、アルミニウム板9を印刷版用材料として用いる場合には、JIS規定の1000系の純アルミニウムまたは3000系のAl−Mn合金が好ましい。また、アルミニウム板9の板厚Tは、アルミニウム板9の使用目的に応じて適宜決定され、特に限定されるものではないが、アルミニウム板9を印刷版用材料として用いる場合には、板厚Tは0.10〜0.5mmが好ましい。
アルミニウム板9は、通常、板幅方向で凹凸な形状、すなわち、クラウン形状を有する。このクラウン形状は、前記巻芯1の一端部5および他端部7と同様に、巻き取られたアルミニウム板同士の間隔を狭め、アルミニウム板9同士の擦れ易さを増幅する作用を有する。したがって、クラウン形状の大きさを表す下式(2)で定義されるクラウン率が0.8%以下であることが好ましい。
クラウン率(%)=(クラウンの高さ/アルミニウム板の板厚)×100・・・(2)
アルミニウム板9は、その製造方法において特に限定されるものではないが、通常、鋳造、面削、均質化処理を施したスラブを、熱間圧延を施して板条とした後に、必要に応じて冷間圧延、焼鈍、精整工程(適正製品寸法の巾にスリットする工程や平滑な平面性にする矯正工程など)、表面処理工程などを施して製造される。
アルミニウムコイル1Aにおいて、アルミニウム板9の端部は、前記したように、巻芯1の他端部7と対向するように接着テープ8を介して固定されている。
ここで、接着テープ8の材質およびテープ厚tは、アルミニウム板9を固定できるものであれば特に限定されないが、材質としてポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)等、および、テープ厚tとして0.05〜0.2mmが好ましい。また、アルミニウム板9の固定作業の作業性がよいことから、テープ厚t=0.06〜0.15mmのPPテープがより好ましい。なお、接着テープ8は、他端部7に乗り上げない位置に貼り付けることが好ましく、この時の他端部7とアルミニウム板9の先端との距離Lは10mm以下が好ましい。
アルミニウムコイル1Aにおいて、その大きさ(コイル外径)は、アルミニウム板9の使用目的、および、顧客ラインのアンコイラーに装着できる大きさに応じて適宜決定され、特に限定されないが、1000〜1800mmが好ましい。
次に、本発明に係るアルミニウムコイルの製造方法について説明する。
アルミニウムコイルの製造方法は、アルミニウム板の製造ラインの最終段階であるテンションレベラーラインやスリッターラインにおいて、アルミニウム板を円筒状(コイル状)に巻き取るもので、装着工程、固定工程、巻取工程とを含む。以下、各工程について説明する。
図3(a)、(b)に示すように、装着工程は、テンションレベラーラインやスリッターラインにおいて、テンションリールのマンドレル20の外径を縮小の状態とし、そのマンドレル20に前記巻芯1を通す。そして、マンドレル20を拡大の状態にして、巻芯1をマンドレル20に装着する。
固定工程は、巻芯1のシート3の他端部7に、接着テープ8を介して、アルミニウム板9の端部を対向するように固定する。ここで、アルミニウム板9は、圧延され円筒状(コイル状)にアンコイラーに巻き取られたアルミニウム板9を払い出して使用する。
巻取工程は、マンドレル20を回転させて、巻芯1の外周にアルミニウム板9を巻き取る。ここで、マンドレル20の回転速度を制御して、アルミニウム板9が一定張力或いはコイル外径が大きくなるに従い一定の減少率で張力を低くして巻き取られる(例えば、特開2004−298947号公報参照)様にすることが好ましい。なお、張力は0.5〜1.5kg/mmの範囲内であることが好ましい。
アルミニウムコイルの製造方法は、前記巻取工程の直前に、アルミニウム板9の表面に所定の揮発油を塗油する塗油工程を含んでもよい。また、揮発油は、その動粘度を1.4×10−6/s(1.4cSt)以下、その残油量を0.1〜10.0mg/mとする。なお、揮発油の動粘度および塗油量が前記範囲内であるとき、アルミニウム板9は、HEIDON摩擦試験機により加重3gとして測定した摩擦係数が1.0以下となる。そして、前記の巻芯の内外周部形状に対する工夫を組み合わせることにより、巻き取られたアルミニウム板9におけるコイル外周長周期の擦り疵の発生をより一層抑制することができる。具体的には、揮発油を塗油すると、コイル外径を1800mmφ程度に大きくしても、コイル外周長周期の擦り疵の発生が抑制できる。
揮発油の動粘度1.4cStを超えると(動粘度の高い重質油を使用すると)、巻き取られたアルミニウム板同士が擦れる際の摩擦係数を下げられることから、コイル外径を更に大きくしてもコイル外周長周期の擦り疵は発生し難くなるが、このようなアルミニウムコイル1Aを顧客で使用する際の脱脂コストが高くなる。また、動粘度が0.8cSt未満であると、顧客でアルミニウムコイル1Aをアンコイラーで払い出した際に、揮発油が揮発しやすくアルミニウム板表面に残存しないため、コイル外周長周期の擦り疵が発生し易くなる。したがって、揮発油の粘度は1.4cSt以下、好ましくは0.8〜1.4cStが好ましい。
揮発油の残油量が10.0mg/mを超えると、巻き取られたアルミニウム板同士が擦れる際の摩擦係数を下げられることから、コイル外径を更に大きくしてもコイル外周長周期の擦り疵は発生し難くなるが、このようなアルミニウムコイル1Aを顧客で使用する際の脱脂コストが高くなる。また、残油量が0.1mg/m未満であると、顧客でアルミニウムコイル1Aをアンコイラーで払い出した際に、揮発油が揮発しやすくアルミニウム板表面に残存しないため、コイル外周長周期の擦り疵が発生しやすくなる。したがって、揮発油の残油量は0.1〜10.0mg/mである。
本発明に係るアルミニウムコイルの製造方法は、以上説明したとおりであるが、本発明を行うにあたり、前記各工程に悪影響を与えない範囲において、前記下記工程の間あるいは前後に、例えば、コイル外周長周期の擦り疵の発生したアルミニウム板9を除去する除去工程等、他の工程を含めてもよい。
次に、本発明の効果を実証するための実施例について、本発明の範囲から外れる比較例と比較して説明する。
先ず、表1に示すJIS合金品種にてDC鋳造により600mm厚の鋳塊を作製した。この鋳塊について、面削、均質化処理、熱間圧延および冷間圧延を施し、板厚(T):0.3mmのアルミニウム板を製造した。また、矯正装置の出側のテンションリールに、内径:505mmφ、厚み(A):20mm、外径(D):545mmφの表1に示す紙管(巻芯)を装着した。
使用した紙管は、座屈加重が140〜160kg、含水率が8%以下(6.1〜7.2%)の紙管を選別して使用した。そして、紙管の座屈加重は、表1に示す紙管から長さ250mmの円筒形状に切断した試験片を用いて、株式会社アメフレックス製の富士テスター圧縮機(紙管の座屈加重測定装置)に試験片をアイサイドで置き、上と下から金属板で挟んで速度12mm/minで加重して1回目の座屈点で測定した座屈加重とした。また、紙管の含水率は、株式会社サンコウ電子研究所製の含水率計TG10iを用いて測定した。更に、紙管製作に使用されたシートは、王子板紙株式会社製のATL−1(実施例(No.1、4〜7、10、12)、比較例(No.14〜20))、FDK(実施例(No.2〜3、8〜9、11、13))の原紙を使用した。
そして、前記アルミニウム板を矯正装置に通板し、紙管(巻芯)の他端部に、表1に示す接着テープを介して、表1に示す固定条件で装着した後に、張力0.8kg/mm一定の条件で、アルミニウム板をコイル状に巻き取り、コイル外径で1900mmのアルミニウムコイルを製造した。
なお、実施例(No.1〜2)は塗油を行わないで、実施例(No.3〜13)および比較例(No.14〜20)については、矯正装置の出側のテンションリールの直前でブラッシングオイラーにより表1に示す条件で揮発油を塗油した。実施例(No.2、3、4、7)については、冷間圧延の途中で450℃x0sec相当の連続焼鈍を行った。
そして、紙管の一端部の内周面からの高さ(H1)および他端部の外周面からの高さ(H2)、揮発油の残油量、HEIDON摩擦係数の測定は、以下の方法で行った。その結果を表1に示す。
<紙管の一端部の内周面からの高さ(H1)および他端部の外周面からの高さ(H2)の測定方法>
紙管の一端部の内周面からの高さ(H1)および他端部の外周面からの高さ(H2)は、紙管側面からテーパーゲージを一端部および他端部に当てて、その高さを測定した。実施例(No.1〜9、13)、比較例(No.14〜17、19)は、紙管作製時に使用されたシートの厚みのままの紙管を使用したので、(H1)および(H2)はシートの厚みのままの値であった。実施例(No.10〜12)は、一端部のみをサンドペーパーにて削って、高さ(H1)を各々0.20mmと0.0mmにした紙管を使用した。比較例(No.18)は、螺旋巻き(スパイラル)の紙管(シートの厚み0.60mm)を使用したため、一端部および他端部の高さ(H1、H2)は共に0.0mmであった。比較例(No.20)は、一端部のみをサンドペーパーにて削って、高さ(H1)を0.365mmにした紙管を使用した。
<残油量の測定方法>
テンションリールで巻き取ったアルミニウムコイル外周の幅中央部から、幅22cm×長さ50cmの切り板(サンプル)を採取し、堀場製作所製のカーボン量測定装置EMIA−111を使用して、そのサンプルで残油量を測定した。サンプル表面に付着した揮発油を酸素気流中で全て燃焼させて生じたCOガス量を、予め作成したFTIR検量線の強度換算により定量した値を得て、その値を揮発油のカーボン量で換算して、残油量mg/mを算出した。
この揮発油の残油量測定においては、サンプル採取直後に測定する必要があり、サンプル切り出しから測定装置に装着する迄の時間を1分以内で実施した。詳細には、巻き取ったアルミニウムコイルからサンプルを切り出した直後に測定できない場合には、アルミニウムコイルからのサンプル切り出しを3枚セットで行い、そのサンプルが広がらない様に注意しながら、3枚中の真ん中のサンプルが空気に触れない様にガムテープで端面を密封した状態で測定装置の傍に持ち込み、3枚中の真ん中のサンプルを切り出しから測定装値に装着する迄の時間を1分以内で測定実施した。残油量は、各々3回測定の平均値とした。その結果を表1に示す。
<HEIDON摩擦係数の測定方法>
摩擦係数の測定は、前記残油量測定と同じ切り出し方法で採取したサンプルで、HEIDON摩擦摩耗試験機(新東化学株式会社製、TYPE:18L、連続加重式引掻強度試験機)を使用して、分銅(加重):3g、スタイラス先端0.1mmR(ダイヤモンド)、圧延方向に対して平行方向に引掻き速度600mm/minで行った。そして、引掻き走査の際に触針が表面を齧った試験はNGとし、齧らず測定したデータを使用し、圧延方向に平行な方向で各々n=5測定し、測定値の内、最大値と最小値を除くn=3データの平均値とした。その結果を表1に示す。
得られたアルミニウムコイルの外周からカッターナイフで皮むきを行い、巻芯の一端部および他端部から垂線延長線上のアルミニウム板表面を目視にて検査し、コイル外周長周期の擦り疵が発見される最小コイル外径とその擦り疵の深さを記録した。なお、擦り疵の評価基準および深さの測定方法は、以下の方法で行った。その結果を表1に示す。
<擦り疵評価基準>
擦り疵評価については、最小コイル外径が1800mmφを超えてもコイル外周長周期の擦り疵の発生が認められなかったものを優秀:◎、最小コイル外径が1600mmφを超えて1800mmφ以下でコイル外周長周期の擦り疵が認められ、その疵の最大深さが5μm以下のものを極めて良好:○、最小コイル外径が1500mmφ以上1600mmφ以下でコイル外周長周期の擦り疵が認められ、その疵の最大深さが5μm以下のものを良好:△、最小コイル外径が1500mmφ未満で最大深さが5μmを超えるコイル外周長周期の擦り疵が認められたもの不良:×とし、前記評価が◎、○または△を合格とした。
<擦り疵の最大深さの測定方法>
目視検査にて発見されたコイル外周長周期の擦り疵サンプルをVeeco instruments Inc.製(米国)のWYCO NT3300(表面形状測定システム)にて測定して、擦り疵の最大深さを算出した。
また、得られたアルミニウムコイルの脱脂性について以下の方法で評価を行った。その結果を表1に示す。
<脱脂性評価方法>
前記の擦り傷評価でコイル皮むきを実施した後、2分以上経過したアルミニウムコイルについて、アルミニウム板表面を目視にて検査した。そして、揮発油が揮発し油模様の残存面が視認できなかったものを脱脂性が高い(○)、揮発油が揮発し終わらずに油模様の残存面が視認できたものを脱脂性が低い(△)とした。
Figure 2010095348
表1の結果より、実施例(No.1〜2)は、紙管の一端部および他端部の高さ(H1、H2)が適正であるため、コイル外周長周期の擦り疵が発見される最小コイル外径が1500mmφ、1600mmφで、擦り疵の最大深さが5μm以下となり、良好(△)な結果が得られた。また、実施例(No.3〜8)は、塗油による潤滑効果も加わり、コイル外周長周期の擦り疵が発見される最小コイル外径が1800mmφ、最大深さが3μm以下となり、極めて良好(○)な結果が得られた。実施例(No.9〜13)は、塗油による潤滑効果と、紙管の一端部および他端部の更なる最適化によって、最小コイル外径が1800mmφを超えてもコイル外周長周期の擦り疵の発生が認められず、優秀(◎)な結果が得られた。なお、実施例(No.1〜12)は、揮発油が適正であったため、脱脂性が高かった(○)。また、実施例(No.13)は、揮発油が不適切であるため、脱脂性が低かった(△)。
これに対し、比較例(No.14〜17、19〜20)は、塗油による潤滑効果があっても、紙管の一端部、他端部が不適正であったため、コイル外径が1000〜1300mmφの大きさの小径コイルとしてもコイル外周長周期の擦り疵が認められ、その疵の最大深さも5μmを超えるもので、不良(×)な結果が得られた。比較例(No.18)は、螺旋巻き(スパイラル)の紙管を使用したため、巻き取られたアルミニウム板の重量に紙管が耐えられずに変形し(楕円形状となった最小直径が450mmとなり)、紙管の真円度が保てなかった。その結果、比較例(No.18)は、比較例(No.14〜17、19〜20)と同様に、擦り疵について不良(×)な結果が得られた。また、顧客ライン(アンコイラー)の外径20インチのマンドレルに巻芯を通すことができなかった。なお、比較例(No.14〜17)は揮発油が不適切であったため、脱脂性が低かった(△)。また、比較例(No.18〜20)は揮発油が適切であったため、脱脂性が高かった(○)。
本発明に係るアルミニウムコイル用巻芯の斜視図である。 本発明に係るアルミニウムコイル用巻芯の部分拡大側面図である。 (a)は本発明に係るアルミニウムコイル用巻芯のマンドレルへの装着方法を示す側面図、(b)はマンドレルの斜視図である。 従来のアルミニウム板の巻取方法を示す側面図である。
符号の説明
1 アルミニウムコイル用巻芯(巻芯)
1A アルミニウムコイル
2 紙管
3 シート
4 内周面
5 一端部
6 外周面
7 他端部
8 接着テープ
9 アルミニウム板
H1、H2 高さ
T 板厚
t テープ厚

Claims (4)

  1. アルミニウム板を円筒状に巻き取るアルミニウムコイル用巻芯であって、
    紙製のシートを円筒状に平巻きした紙管からなり、
    前記紙管の内周側に前記シートの巻き始めとなる一端部を備えると共に、前記紙管の外周側に前記シートの巻き終わりとなる他端部を備え、
    前記一端部の前記紙管の内周面からの高さH1(mm)が0.5mm以下であり、
    前記他端部に接着テープを介して前記アルミニウム板の端部が対向するように固定されたときに、前記他端部の前記紙管の外周面からの高さH2(mm)が、前記アルミニウム板の板厚T(mm)および前記接着テープのテープ厚t(mm)と下式(1)の関係を満足することを特徴とするアルミニウムコイル用巻芯。
    H2−0.2≦T+t≦H2+0.2・・・(1)
  2. 請求項1に記載のアルミニウムコイル用巻芯と、
    前記アルミニウムコイル用巻芯の外周に円筒状に巻き取られたアルミニウム板とを備え、前記アルミニウムコイル用巻芯の他端部に接着テープを介して前記アルミニウム板の端部が対向するように固定されていることを特徴とするアルミニウムコイル。
  3. 請求項1に記載のアルミニウムコイル用巻芯をマンドレルに装着する装着工程と、
    前記アルミニウムコイル用巻芯のシートの他端部に接着テープを介してアルミニウム板の端部を対向するように固定する固定工程と、
    前記マンドレルを回転させて、前記アルミニウムコイル用巻芯の外周に前記アルミニウム板を巻き取る巻取工程とを含むことを特徴とするアルミニウムコイルの製造方法。
  4. 前記巻取工程の直前に、前記アルミニウム板の表面に揮発油を塗油する塗油工程を含み、前記揮発油の動粘度が1.4×10−6/s以下、残油量が0.1〜10.0mg/mであることを特徴とする請求項3に記載のアルミニウムコイルの製造方法。
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