JP2010094863A - 表示素子用ガスバリア性基板及び表示装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】プラスチックフィルム1上の少なくとも片面に、紫外線硬化樹脂層2とガスバリア性無機化合物層3とがこの順番で1層ずつ形成され、前記紫外線硬化樹脂層2がペンタエリスリトール(メタ)アクリレートとイソシアヌル酸(メタ)アクリレートとを主成分とする樹脂からなることを特徴とする表示素子用ガスバリア性基板4とすることで、紫外線洗浄を繰り返しても、ひび割れの発生は見られず、ガスバリア性能を安定化させることができる。
【選択図】図1
Description
以下に、本発明の表示素子用ガスバリア性基板及びその製造方法について、詳しく説明する。
なお、紫外線硬化樹脂層とガスバリア性無機化合物層が交互に2層ずつ以上積層された場合は、中間の紫外線硬化樹脂層の上下にガスバリア性無機化合物層が形成されることになるので、紫外線照射により発生したガスが逃げられず、ガスバリア性能に影響を及ぼす。そのため、本発明では、紫外線硬化樹脂層とガスバリア性無機化合物層とは、プラスチックフィルム上にこの順番で1層ずつだけ形成される。
プラスチックフィルムに用いられる高分子材料としては、一般的に表示素子用ガスバリア性基板の基材として使用される樹脂を適宜選択することができ、例えば、ポリプロピレンやポリエチレン等のポリオレフィン、ポリエチレンテレフタレートやポリエチレンナフタレート等のポリエステル、ポリアリレート、ポリエーテルスルホン、ポリカーボネート、ポリアミド、又はポリビニルアルコール等を挙げることができる。
紫外線硬化樹脂層に用いる材料としては、ペンタエリスリトール(メタ)アクリレートとイソシアヌル酸(メタ)アクリレートを主成分とする組成物に紫外線を照射して硬化して得られたものである。なお、本明細書において、(メタ)アクリレートとは、アクリレート及びメタクリレートの両方を総称する用語とする。
紫外線硬化樹脂層層は、プラスチックフィルムの少なくとも片面に形成される。
ガスバリア性無機化合物層に用いられる材料は、透明性を有し、酸素や水蒸気等のガスバリア性を有するものであればよく、例えば、マグネシウム、アルミニウム、カルシウム、チタン、亜鉛、インジウム、又はスズ等の酸化物、窒化物、又は酸化窒化物を挙げることができる。これらの材料は、1種類又は2種類以上を組み合わせて用いてもよい。特に、ガスバリア性に優れているので、酸化珪素、窒化珪素、及び酸化窒化珪素から選ばれた1種以上の材料を用いることが好ましい。
以下に、本発明の表示装置について、詳しく説明する。
本発明のELディスプレイは、上記の表示素子用ガスバリア性基板上に、少なくとも、EL表示素子、封止層がこの順で積層された積層構造である。このうち、封止層は、EL表示素子を封止し、ガスバリア性を付与させるために設けるもので、例えば、EL表示素子にエポキシ樹脂系の熱硬化型接着剤やアクリル樹脂系の紫外線硬化型接着剤を樹脂基材を貼り合わせて、形成することができる。なお、接着剤自体で十分なガスバリア性を確保できるときは、樹脂基材を用いなくてもよい。逆に、樹脂基材単体を貼り付けても十分なガスバリアフィルムを確保できないときは、樹脂基材に酸化珪素等を蒸着してガスバリア性を付与してもよい。
目視外観の評価基準は、ガスバリア性基板の表面にひび割れや泡状の欠陥が発生していない場合に○、発生した場合に×とした。
まず、プラスチックフィルムとして、片面に易接着処理が施された厚100μmのポリエチレン−2,6−ナフタレンフィルム(帝人デュポンフィルム(株)製Q65F)を用いた。このプラスチックフィルムの未処理面上に、下記の組成に調整した紫外線硬化樹脂層用インキ(1)をダイコートにて塗布し、120℃で3分間乾燥させた後、積算光量150mJの条件で紫外線を照射し、厚み10μmの紫外線硬化樹脂層(1)を形成した。
< 紫外線硬化樹脂層用インキ(1)の組成>
ペンタエリストールトリアクリレート(日本化薬(株)製PET−30) 20重量部
イソシアヌル酸エトキシ変性ジアクリレート(東亜合成(株)製M−215)20重量部
トルエン(溶剤) 60重量部
1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニル−ケトン
(光重合開始剤、日本チバガイギー(株)製イルガキュア184) 2重量部
最後に、プラスチックフィルムの易接着処理面上に、上記と同様の手順(ただし、チャンバー内に窒素ガスは導入しない)で、厚み80nmの酸化珪素層を形成し、ガスバリア性基板を得た。
上記の手順により、得られたガスバリア性基板の層構成は、酸化珪素層/(易接着処理面)ポリエチレン−2,6−ナフタレンフィルム(未処理面)/紫外線硬化樹脂層(1)/酸化窒化珪素層、である。
プラスチックフィルムの未処理面上に、まず、厚み80nmの酸化珪素層を設けた後に、その酸化珪素層上に紫外線硬化樹脂層を形成した以外は、実施例1と同様の手順で、ガスバリア性基板を得た。得られたガスバリア性基板の層構成は、酸化珪素層/(易接着処理面)ポリエチレン−2,6−ナフタレンフィルム(未処理面)/酸化珪素層/紫外線硬化樹脂層(1)/酸化窒化珪素層、である。
紫外線硬化樹脂層に用いる材料として、アクリレート(東亞合成(株)製UVT−302)を用いた以外は、実施例1と同様の手順で、ガスバリア性基板を得た。
紫外線硬化樹脂層に用いる材料として、アクリレート(三洋化成(株)製RC−501)を用いた以外は、実施例1と同様の手順で、ガスバリア性基板を得た。
2:紫外線硬化樹脂層
3:ガスバリア性無機化合物層
4:表示素子用ガスバリア性基板
Claims (3)
- プラスチックフィルム上の少なくとも片面に、紫外線硬化樹脂層とガスバリア性無機化合物層とがこの順番で1層ずつ形成され、
前記紫外線硬化樹脂層がペンタエリスリトール(メタ)アクリレートとイソシアヌル酸(メタ)アクリレートとを主成分とする樹脂からなることを特徴とする表示素子用ガスバリア性基板。 - 前記プラスチックフィルムが、ポリエチレンナフタレートフィルム又はポリエチレンテレフタレートフィルムであり、
前記ガスバリア性無機化合物層が、酸化珪素、窒化珪素、及び酸化窒化珪素から選ばれた1種以上の材料が用いられたことを特徴とする請求項1に記載の表示素子用ガスバリア性基板。 - 請求項1又は請求項2に記載の表示素子用ガスバリア性基板が用いられたことを特徴とする表示装置。
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