JP2010093756A - 画像処理装置及びその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 「異方性」や「掃き寄せ」現象のない高画質なクラスター型のFMハーフトーン画像出力を行なう画像処理装置を提供する。
【解決手段】 2値化対象の多値画素データは加算器38にて、着目画素位置に分配された誤差と乱数RNDが加算され、画素データPxyとしてセレクタ37に供給される。セレクタ37は、入力画素データPxyと閾値Ts、Thと比較することで、明部処理部34、暗部処理部35、中間部処理部36のいずれか1つに画素データPxyを供給する。明部処理部34と暗部処理部35は、入力したの画素データPxyの値に応じて決まる範囲内の、既2値化結果を参照し、着目画素データの2値化結果Qxyを決定する。中間部処理部36は、画素データPxyの値に応じて単調増加する閾値Tと、前記画素データPxyの値とを比較することで、着目画素データの2値化結果Qxyを決定する。誤差拡散マトリックス部B25は、2値化結果QxyとPxyの誤差を、未2値化画素位置に分配する。
【選択図】 図8

Description

本発明は、画像データの2値化技術に関するものであり、特に、デジタル複写機や複合機に搭載される印刷部に出力する際の画像2値化技術に関するものである。
従来より、プリンタ等の画像出力装置に搭載する画像2値化技術として誤差拡散法が知られている。この誤差拡散法は、モアレの発生が無く、階調再現性の優れているのが特徴である。また、誤差拡散法は従来の組織的ディザ法や濃度パターン法に比較して、テキスチャー構造が少なく、また階調性が局所的に保存されるため、文字や線画、階調画像の両方に対して満足のいく画質を得ることもできる。
しかしながら、かかる誤差拡散法には、いくつかの問題点がある。ひとつはハイライトおよびシャドー部におけるドットの異方性(Anisotropy)に基づくテキスチャー構造がある点である。これはハイライトおよびシャドー部において、黒ドット(あるいは白ドット)の配置の分散性が悪く等方的でないために、黒ドットが一方向に流れたように配列される現象で、画質の低下を招く。この異方性の発生は誤差拡散マトリックスに依存するものであり、比較的簡単でハード規模も小さくて済むことで多く用いられているFloyd & Steinbergの誤差拡散マトリックスでもこの異方性が発生している。
もう一つの問題として「はき寄せ現象」がある。黒から白(または白から黒)のように大きく階調変化がある画像の場合、ドットが遅延して生成されるために生じる現象で、ドットの遅延現象(Reterdation)とも言われる。この現象が生じるとハイライト、シャドー部に擬似輪郭が生じ、画質上大きな問題となる。特にCG画像のように画像データにノイズ成分が無い場合には顕著である。
これらの2つの問題は、誤差拡散マトリックスの形状と入力される画像データの内容に大きく依存する。従って誤差拡散マトリックスの選択を慎重に行わなければならない。しかしながら、この「異方性現象」と「掃き寄せ現象」は、後述のように、互いにトレードオフの関係にあり、両者を誤差拡散マトリックスの選択のみで解決することは困難である。
これらの問題の解決方法として、誤差拡散マトリックスを用いずにドットを強制的に決定する方法が提案されている(非特許文献1)。この非特許文献1には、注目画素の近隣の未2値化画像データの累積値を求め、ドットの黒化数およびセルサイズ(1網点領域)を求めている。これは探索範囲をコントロールすることにより、得られる網点線数をコントロールできるというメリットがあるが、多ビットの未2値化画素を探索するため、画像メモリー量が増大するという問題がある。またハイライトからシャドー部に移行するとき、黒ドットから白ドットへの切り替えが出来ないという問題点もある。
一方、非特許文献2では、画像のハイライトおよびシャドー側において既2値化画素を探索し、注目画素の近傍におけるドットの有無を検出し、その結果により注目画素の2値化を行うことが開示されている。この非特許文献2の技術は、先に示した非特許文献1の方法に比べると、探索を既2値化画素で行っているため1ビットプレーンのメモリですみ、メモリ容量が少ないというメリットがある。更にこの方法ではハイライトとシャドー部の中間領域では誤差拡散法を用いているため中間濃度域での黒ドットから白ドットへの移行が誤差拡散法によるドットの連結によりスムースに行われるというメリットもある。
しかしながら、この非特許文献2の手法においては、ハイライト部から中間部、あるいは中間部からシャドー部への切り替わりがスムースに行われず、境界で擬似輪郭が生じるという問題がある。また、生成されるドットのサイズが固定で、後述の種々のプリンタの特性に対応できないと言う問題もある。
電子写真をベースとしたデジタルプリンティング装置は、電子写真プロセスの非線型特性により記録印字画像の空間周波数の変動に弱い。これは、OPCやアモルファスシリコン等の感光ドラム表面上に電子的に一様帯電された表層を、レーザ等の光ビーム走査により感光ドラムの電荷を除電する露光過程での非線型性や、現像、転写、定着等の電子写真プロセスの複雑さによる。例えば、微小1ドットの印字は記録されにくく、数ドットのクラスター状態になって始めて記録される。微小間隔離れたドットは、その間隔の大小によりトナーの移動によりくっついたり離れたりする。
このため、FM方式のハーフトンスクリーンにおいてディスパース型(Disperse Type)と呼ばれる方式は電子写真記録においては高画質化が困難で、ドットを集中化させるクラスター型(Cluster Type)が、安定した階調再現が可能である。
N. Karito: A Halftoning Method Using Circular Cell, NIHON GAZO GAKKAISHI, 46, 103-106 (2007) [in Japanese] G.Marcu;"Error diffusion algorithm with output position constraints for homogeneous highlight and shadow dot distribution", Journal of Electronic Imaging, Vol.9(1), pp46-51, (January 2000)
本発明は、多値画像データの2値化処理において生じる「異方性現象」および「掃き寄せ現象」を解決する技術を提供しようとするものである。更に、ドットのクラスターサイズをコントロールし、電子写真記録で高画質な画像出力を得る技術をも提供する。又、近年CG等で作った画像が多く用いられるようになったが、このような画像に対しても高画質化が保たれる技術を提供する。
かかる課題を解決するため、例えば本発明の画像処理装置は以下の構成を備える。すなわち、
誤差拡散法を用いて、多値画像データを2値画像データに変換する画像処理装置であって、
2値化対象の多値の画素データに、当該画素データの位置に分配された誤差を加算し、前記画素データを更新する更新手段と、
該更新手段による更新後の着目画素データの値と、予め設定された閾値Ts、Thと比較することで、前記着目画素データが明部、暗部、及びその中間の中間部のいずれかに属するかを判定する判定手段と、
該判定手段で前記着目画素データが前記明部に属すると判定した場合、前記着目画素データの値に応じて決まる範囲内の、既に2値化された結果を参照し、前記着目画素データに対する2値画素データの値を決定する明部処理手段と、
前記判定手段で前記着目画素データが前記暗部に属すると判定した場合、前記着目画素データの値に応じて決まる範囲内の、既に2値化された結果を参照し、前記着目画素データに対する2値画素データの値を決定する暗部処理手段と、
前記判定手段で前記着目画素データが前記中間部に属すると判定した場合、前記着目画素データの値に応じて単調増加する閾値Tと、前記着目画素データの値とを比較することで、前記着目画素データに対応する2値画素データの値を決定する中間部処理手段と、
前記着目画素データの値と、前記明部処理手段、前記暗部処理手段、前記中間部処理手段のいずれかで決定した2値画素データの値との差分を、前記着目画素データの画素位置の近傍の未2値化画素位置に分配する分配手段とを備える。
本発明によれば、「異方性」や「掃き寄せ」現象のない高画質なクラスター型のFMハーフトーン画像出力を行なう画像処理装置を提供することができる。また、電子写真記録装置の個別のMTF特性に対応したクラスタードットを生成し、安定した画像出力を行なうことができる。
以下、添付図面に従って本発明に係る実施形態を詳細に説明する。
[第1の実施形態]
図1は実施形態における複合機(MFP)のブロック構成図である。同図では、便宜的に、MFP内に基板として配置されるコントローラ3を外部に示している。本装置は、原稿を読取る読取手段としてのスキャナ1、印刷手段としてのプリンタ2を搭載し、これらをコントローラ3が制御するものである。コントローラ3は、ROM4、RAM5、プログラムメモリを格納したり、画像データのバッファとして機能する記憶手段としてのHDD6、液晶表示器に代表されるディスプレイ8、キーボード9を備える。更に、コントローラ3は、ネットワークと通信するための通信部10、画像データの2値化を行ないプリンタ2に、その2値化したデータを出力する画像処理部11を有する。そして、コントローラ3のCPU7が、HDD6に格納されたプログラムをRAMに読出し、実行することで、上記の各構成要素を制御することになる。なお、実施形態におけるプリンタ2は、モノクロのレーザビームプリンタを採用するものとして説明する。そして、実施形態における印刷対象の多値画像データの各画素は輝度値(もしくは明度値)を示し、8ビット(256階調)で表わされているものとして説明する。
図2は主に画像処理部11の構成を示すブロック構成図である。プリンタ2からの水平・垂直の同期信号15は、出力ラスター画像のH-Sync,V-Sync信号と画素クロックにより構成される。RAM5あるいはHDD6に記憶されたCG画像データに代表される多値画像データは、画像処理部11内の画像メモリ12に転送される。そして、2値化処理部13がその画像メモリ12に格納された多値画像データを2値化処理し、2値画像データをレーザ・ドライバ14に出力する。レーザ・ドライバ14は、入力した2値画像データに基づき半導体レーザ16を駆動する。この結果、半導体レーザ16からはビーム変調された変調ビーム17が出射させる。かかる変調光ビームは図示されていないが、電子写真記録技術をベースとした記録装置に導かれ、光露光→現像→転写→定着の電子写真プロセスを経て画像出力される。
ここで、本実施形態における2値化処理部13を説明する前に、一般的な誤差拡散法を利用した2値化処理について説明する。
図3は誤差拡散法を利用した回路構成を示している。入力した多値画素データである着目画素X20は、2値化処理回路22により2値化し、その2値化結果として2値画素データQ23が得られる。このとき、2値化によって生じた誤差が誤差検出器27により誤差データYe26として求められ、誤差拡散マトリックス部B25に応じて誤差が拡散される。拡散される誤差は複数の未2値化画素(これから2値化を行なう画素)に対して分配される。このため、誤差拡散マトリクス部B25は、数ライン分のバッファメモリを内蔵している。
図4において、x方向は記録の主走査方向、y方向は副走査方向を表し、注目画素Xの上方(斜線部)及び左方向が既に2値化された画素(既2値化画素)の領域、下方及び右側が未2値化画素の領域を表す。既に2値化して着目画素Xの位置に分配された誤差データXe24は、入力した画素データX20に加算器21にて加算(負の場合は減算)され、新たな画素データとして更新される。この更新後の画素データが2値化処理部22にて、予め設定された閾値Tと比較され2値化される。すなわち、入力画素データX20の値Xは、誤差拡散による誤差配分値Xeを加算され、Xkとなる。
Xk=X+Xe …(1)
2値化処理回路22は、更新後の画素値Xkと閾値Tとを比較し、次のようにして2値化後の出力データQを得る。
Xk≧Tのとき、Q=255
Xk<Tのとき、Q=0 …(2)
なお、画素データが8ビットで表わされるとき、閾値Tはその8ビットで表わされる中間の値“128”が採用されるのが一般的である。また、ここでは、2値化結果が“0”か、“255”としているが、規格化されているのであれば、“0”か“1”としても構わない。
図5乃至図7は、かかる誤差拡散法による画像出力例を示したものである。図5(A)はグレースケールを、図6(A)は画像データの輝度値が“248”、“8”、“234”で構成されたCG画像を、図7(A)は自然画像をそれぞれ示す。これらの画像を入力画像として誤差拡散法による出力を行なったものが、それぞれに対応する図5(B)、図6(B)、及び図7(B)である。ここで、用いた誤差拡散マトリックスは、以下に示すFloyd & Steinberg のマトリックスを用いた。ここでXは着目画素を示している。
図5(B)から分かるように、ハイライトおよびシャドー部において、ドットが流れるようになりドットの「異方性」が生じている。また図6(B)から分かるように、画像濃度の急激に切り替わる部分でドットの遅延が生じ「掃き寄せ現象」が生じている。この現象は、拡散領域の広いJarvisの誤差拡散マトリックスを用いた場合は更に顕著となる(図示せず)。そして、図7(B)は自然画での出力で、これらの現象が擬似輪郭となって画質を著しく悪くしていることが分かる。
以上、一般的な誤差拡散法の問題点を示した。
次に、実施形態における2値化処理部13について説明する。図8は2値化処理部13のブロック構成図である。
加算器38は、ラスタースキャン順に入力した画像の(x,y)位置の着目画素データMxy(29)、加算器38にて、ある一定の振幅内の乱数を発生する乱数発生器からの値RND(39)、及び、着目画素の近傍の2値化済みの画素位置から着目画素位置に分配された誤差を加算する。この結果、着目画素がPxyとして更新され、セレクタ37に供給される。
ここでMxyは生の入力画素データであり、Pxyは誤差情報や乱数値を加算された画素データであるので、それと区別する。セレクタ37は以下に示す条件式により、入力した画素データPxyが明部、中間部、暗部の3領域のいずれの領域に属するのかを判定し、明部処理部34、暗部処理部35、中間部処理部36のいずれかに出力する。
Pxy<Tsのとき、暗部処理部35にPxyを出力する。
Ts≦Pxy<Thのとき、中間部処理部36にPxyを出力する。
Th≦Pxyのとき、明部処理部34にPxyを出力する。 …(4)
ここで、閾値Ts、ThはTs<Thの関係を有し、シャドー部、およびハイライト部を判定するための閾値である。
閾値設定部32は、入力した画素データの値Mxyに依存した2値化処理用の閾値Tを設定する(詳細後述)。
T=f(Mxy) …(5)
中間部処理部36では、この閾値Tと、入力した画素データPxyとを比較することで、2値化処理を行なう。
一方、明部処理部34および暗部処理部35は、入力した画素データPxyの2値化結果を格納するQxyメモリ33を参照し、入力データPxyを2値化し、その2値化結果をQxyとして出力する。このとき、2値化結果QxyはQxyメモリ33に格納されると共に、誤差検出器27にて誤差が算出される。算出された誤差は誤差拡散マトリックス25により、未2値化画素位置に配分される。
ここで、図9を用いて、明部処理部34の処理を説明する。画像データを8ビットの輝度データとして、0を黒、255を白とする。処理として注目画素28の近傍の既2値化画素で最も近傍に位置する黒画素31Bの注目画素からの距離rが、注目画素の画素データから求まる所定距離内にあるか否かを判断する。すなわち注目画素の画像データPxyから求まる所定距離をr0 、注目画素と最近接の黒画素との距離をr とした時、以下の条件式(6)で2値化結果Qxyを決定する。
r<r0の場合、Qxy=255
r≧r0の場合、Qxy=0 …(6)
但し、
r=SQRT{(x1−x)^2+(y1−y)^2} …(7)
x1、y1は着目画素に最近接の黒画素の座標を示し、x、yは着目画素の座標である。また、X^yはXのy乗を示す関数であり、SQRT{}は平方根を示す関数である。なお、2つの距離の大小判定できれば良いので、必ずしも平方根を求める必要はない。また、r0の決定法の詳細は後述する。
次に、図10を用いて、暗部処理部35の処理を説明する。暗部処理部35は、明部処理部34とは逆に、既2値化領域内の白ドット(値が“1”の画素)の探索を行なう。
そして、注目画素28の近傍の既2値化画素で最も近傍に位置する白画素31Wの注目画素からの距離rが、注目画素の画素データから求まる所定距離内にあるか否かを判断し、明部処理の時と同様にして、以下の条件式で出力を決定する。
r<r0の場合、Qxy=0
r≧r0の場合、Qxy=1 …(8)
上記のようにして2値化データQxyが得られると、その2値化データQxyがメモリ33に格納され、次の画素の2値化の際に参照されることになる。
上記処理の処理を図11のフローチャートに従って説明する。
まず、座標(x,y)に位置する画素データMxyを読み出す(ステップS40)。
次に、入力した画素データ(着目画素データ)に誤差データや乱数値を加算し、着目画素データMxyをPxyに更新する(ステップS42)。この後、更新後の着目画素データPxyの値に従い、明部処理(ステップS43)、中間部処理(ステップS44)、暗部処理(ステップS45)のいずれかを行ない、出力用の2値化データQxyを得る。その後、入力値Pxyとの誤差が計算され(ステップS46)、誤差分配マトリクスに従って、未2値化画素位置にその誤差を配分する(ステップS47)。そして、この処理を、ステップS48にて、全画素データに対して行なったと判断するまで、繰り返す。
図12は8ビット連続階調のグレースケールを示している。黒の画素の値は0、白の画素が255の値である。
図13は先に示した閾値Ts、Thに従って決定される明部、中間部、暗部の領域を示す。誤差データ等を加算された画像データPxyに対して、暗部は画素値が0乃至Ts、明部は閾値Th乃至255、中間部は閾値Ts乃至Thにあることを示している。
図14は更に詳しい処理手順を示すフローチャートである。
先ず、ステップS40にて1つの画素データMxyを入力する。そして、ステップS51において、中間部の閾値T(=F(xy))を算出し、ステップS42では、入力した画素データPxyに誤差、乱数を加算することで更新後の画素データPxyを算出する。この後、ステップS50a、S50bにて更新後の画素データPxyが次の条件を満たしているか否かを判定し、満たしている場合には2値化処理結果Qxyを出力する。
・Pxy≦=0、又は、Mxy=0の場合、Qxy=0
・Pxy≧255、又は、Mxy=255の場合、Qxy=255 …(9)
そして、上記条件を満たさない場合には、Pxyの値に応じて、暗部、明部、中間部の処理を行なう。
先ず、中間部(Ts≦Pxy≦Th)の場合、ステップS51にて求めた閾値Tを用いて、更新後の画素データPxyから次のようにして2値化処理結果Qxyを決定する。
Pxy≧Tの場合、Qxy=1
Pxy<Tの場合、Qxy=0 …(10)
次に、明部および暗部での処理について詳しく説明する。
明部、暗部の処理は、探索する画素が黒画素(2値化結果が0)か、白画素(2値化結果が1)かの違いであるので、以下では、明部における処理を説明する。
明部の2値化処理では、着目画素データPxyから最も近い黒画素までの距離rと、着目画素データPxyに依存して決定される距離r0との大小判定する。これを別な言い方をするのであれば、着目画素データPxyに依存して決定される距離r0の範囲内に、黒画素があるか否かを探索すれば良いことになる。そこで、探索範囲Nを着目画素データPxyに従って決定する。
N=L(Pxy) …(11)
ここで、このNの値は、物理的には注目画素からの距離を示すが、計算上の簡便さから注目画素を中心位置とし、距離が大きくなるように、探索すべき画素数を表わす個数に変換する(詳細後述)。
そして、ステップS54のドットチェック処理にて、Qxyメモリ33を参照し、既に2値化した領域内の画素を最大個数Nまで順次探索を行う。そして、ステップS55にて、N画素までの探索中に、黒画素(暗部の場合には白画素)が存在するか否かを判定する。もし、N画素までの探索中に、黒画素(暗部の場合には白画素)が存在したと判定した場合には、着目画素の近傍に既に黒画素が存在するわけであるから、注目画素位置には黒画素を打たないようにQxyを“255(白画素)”として決定する(ステップS57)。また、N個の画素の探索において、黒画素が1つも存在しなかったと判定した場合、着目画素の2値化結果Qxyを“0”(黒画素)として決定する(ステップS56)。そして、ステップS58にて、決定した2値化結果Qxyを出力する。
この後、ステップS46にて、2値化結果Qxyと入力画素データPxyとの差分を誤差データErrorとして計し、その誤差データを通常の誤差拡散法にて近隣の未2値化画素へ配分する(ステップS47)。そして、ステップS48にて、この処理を全画素について行なったと判断するまで繰り返す。
上記は明部の処理であったが、暗部の処理は探索する対象が白画素となる点で異なるでけであり、且つ、既に説明した事項から容易に理解できるであろうから、その説明は省略する。
ここで、先に示した式(11)の関数L()を図15を用いて説明する。
今、実施形態では画像データの各画素は輝度データとしている。ここで暗部処理について考えると、全領域が全黒(輝度=0)の状態から、累積誤差の加算結果が有る値になったら白ドットを打つとする。入力画素データ値Pxyに対して、近傍の画素の値も画素データPxyと同じ値であると想定し、N個の画素数に対して、1個の白ドットが打たれるとすると、
N=255/Pxy …(12)
なる関係があると考えてよい。
また、式(12)はPxyでN→∞となるため、式(11)を、
Pxy≠0の場合:
If Int(255/Pxy)>Nmax then N=Nmax
else N=Int(255/Pxy)
として決定する。そして、
Pxy=0の場合:
N=Nmax …(13)
としても良い。
なお、Int( )は整数化処理を意味する。
図15におけるカーブ59aは式13をプロットしたもので、0≦Pxy<Tsの領域において単調減少する。同様に、ハイライト側では、Th<Pxy≦255において対称なカーブを関数で与えることが出来る。
カーブ59bは2次曲線で表したものである。画素の値の区間[0,Ts]において、画素値が0でN=Nmax、画素値TsでN=0とするためには、
N=Nmax×(Pxy−Ts)^2/Ts^2 …(14)
なる関数で定義される。なお、X^YはXのY乗を示す。
かかる関数は、ハイライトおよびシャドー部におけるドットの分散密度を表す。従ってPxyに対し大きなN値はより大きな1ドットの占有面積を与える。従ってこの関数を変化することによりハイライトおよびシャドー部の階調特性をコントロールすることが出来る。
図16は画素データPxyに対するNの値を非線形な任意の曲線を与えるためにルックアップテーブルで表したものである。0≦Pxy≦255においてテーブルメモリに各値を格納することによりN値を簡単に取得することができる。
図17は暗部処理におけるドットチェック(DotCheck1)の処理を示し、図18は明部処理におけるドットチェック(DotCheck2)を示している。
探索個数Nが与えられると、注目画素を中心に既2値化画素を中心から外側へ探索を行う。探索目的は明部で黒ドットの存在、暗部で白ドットの存在を見出すことである。
ここでは、図17の暗部処理について説明する。このフローでは探索個数N内に、目的とするドットが存在すればQ1=1を、無ければQ1=0を返す処理である。処理が開始されると、初期値としてQ1に“0”をセットする。そして、i=1からNまで探索するが、i番目の探索ドット位置はテーブルから算出される。すなわち着目画素に対する相対座標値(X1,Y1)は、i番目のx座標が記憶されたメモリSearchX(i) と、y座標が記憶されたメモリSearchY(i) とから、
X1=SearchX(i)
Y1=SearchY(i) …(15)
で与えられる(ステップS60a)。次いで、Qxyメモリ33内の、着目画素の座標(X0,Y0)に抽出した相対座標(X1,Y1)を足し込だ絶対座標値(X0+X1, Y0+Y1)における既2値化画素値、
d=Qxy(X0+X1,Y0+Y1) …(16)
を得る。
もし、このdが白画素(d=255)であれば、近傍に白画素が存在するものとし、Q1=1を返す。無ければi=Nまでこの操作を繰り返す。i=Nに到達しても、白画素が発見できなかった場合には、Q1は初期値“0”として出力される。明部の処理も黒ドットに対して同様の処理を行なう。
図19、図20は探索の方法を示したものである。注目画素X28から同心円状を探索し、同心円の径を徐々に広げる。その結果最も近い位置にある目的の画素31が見つかる。図20(A)は同心円上に沿って右回りに探索していく軌跡(探索ルート)を示したもので、抜けが無く重複がないように画素が順次探索される。同図(B)は矩形の探索順を示す。同心円に比べ矩形の方は注目画素からの距離の正確性には多少欠けるが、簡易なため以降の説明はこれを用いる。
図21は明部処理部及び暗部処理部内に設けられた探索ルート記憶部(不図示)に各条された探索ルート情報を示している。図示のように、探索順に沿って、1,2,3、・・・、の番号が記される。図22はこの探索順の注目画素からの相対座標値を示したテーブル(先に示したSearchX(i)、SearchY(i)に対応)を示している。
注目画素を(0,0)とすると、i番目の画素位置は(X1,Y1)で与えられる。SearchX(i)は、このX1をi順に記憶したもので、SearchY(i)はY1をi順に記憶したものである。
図23は高速探索を行なう方法を示したものである。注目画素X28の周りの探索において、画素31が探索されたとする。着目画素X28の2値化が済んで、次の画素28’において同様の探索を行なう時、直前の画素X28の処理で既に探索を済ませた画素に関しては重複するため、その重複部分を除外した領域の画素のみを探索する。すなわち図23における領域63に該当する画素を探索すればよい。
これを図24を参照して、矩形探索の場合を例に説明する。まず注目画素28に対してN=10まで探索したとし、探索領域64を既に探索済みの領域とする。次の画素28’に移り、新たな探索画素数が式11あるいは式13からN=6が求まったとする。この場合、破線枠で囲った領域65が新たな探索領域となる。従って、新たな領域の画素を順にi=1からi=6まで順に画素探索を行なえばよいが、重複した画素をスキップすることにより高速探索が可能となる。すなわち図24における画素の番号“13,14”のみを探索すればよい。
図25は差分画素を発見するために用いるテーブルである。新たな注目画素28’に対する探索順に、前画素での探索の対応画素を記したものである。新画素はラスター方向(右方)に移動するため、対応画素は図24に示される探索画素の右方に位置する画素を示す。従って、N=6の場合、テーブルのNo=6までを探索するが、図25のテーブルにおいて対応するPrevious(i)が前の探索時の画素を表し、前の探索でN=10であったので、10以上の値の箇所のみを探索すればよいことがわかる。
図26および図27はかかる高速探索のフローを示したものである。図26は暗部での探索を、図27は明部での探索を示す。
ここで暗部で説明すると、図26において探索画素数Nに対して、i=1から順に探索を開始するが、図25のテーブルメモリからPs=Previous(i)を求める(ステップS66a)。かかるPsが以前の探索個数Ns未満である場合、既に探索した画素であると判断され、以降の処理をスキップされ次の画素へ移る。Ps≧Nsの場合は新規画素とみなされるので図17の場合と同様の処理S60a、S61a、…が行なわれる。図27は明部に対して同様の処理が黒画素に対して行なわれる。
以上の一連の処理により画像の2値化処理が終了する。本発明においては、画像データを明部、暗部、中間部と3領域に分けて処理を行なうため、それらの領域の境界で異なる処理による不連続性が発生する可能性がある。図28は、この不連続性を示すものでありグレースケール画像で左から右へ画像データが0から255へ連続的に変わるチャートである。暗部処理と中間部処理は閾値Tsで分離される。画像データPxyは誤差データや乱数値が加算されるため、境界68は直線とはならず折れ曲がった曲線となる。同様に明部においても不連続な境界が閾値Th近傍で生じる。
図29は2値化された画像で、中間部での誤差拡散処理はT=128の固定閾値を用いて出力したものである。不連続な境界が明瞭に現れ、画質が低下することがわなる。かかる画質劣化の原因は色々と考えられるが、大きな原因は誤差拡散でのドットの遅延現象である。通常ドットの遅延は、前述の「掃き寄せ」現象として、画像濃度の急激に変化するパターンの時生じる。暗部と中間部の境界は画像濃度の急激な変化はないものの、処理の切り替えに伴なうドットの遅延により境界が目立つようになる。
この解決のため、実施形態では図8に示すように、閾値設定部32を設けた。以下、この閾値設定部32を設けた理由とその効果を図30に従って説明する。図示において、Tは2値化の閾値を示し、中間部処理における2値化の閾値を変動するようにしたものである。本来ドットの遅延は画像データと閾値が大きく異なる場合、誤差を累積した画像データが閾値を越すためにはかなりの画素数を要し、これがドットの遅延となる。従って閾値を画像データに近づければ遅延量は減少する。
図31は、閾値Tと入力画像データMxyとの関係について表したものである。式5で表される閾値をMxyに対して単調増加するように設定したものである。例えば、次のようにする。
T=F(Mxy)
=m(Mxy−128)+128 …(17)
ここでmは勾配を表すパラメータで、(128,128)を中心とした直線69を傾きmで可変操作を行なう。m=1とするとT=Mxyとなり、画像データ値を2値化の閾値とする。このときドットの遅延現象は減少するが、エッジが平滑化されるため、画質が低下する。一方、m=0の場合は、T=128の固定閾値となり、不連続な境界の対策とはならない。発明者が幾つかのサンプルによって検証した結果、m=0.4乃至0.8が望ましい値であった。
図32乃至図37は実施形態による画像出力を示す。図32(A)は式3に示されるFloyd & Steinbergの誤差拡散マトリックスを用いて通常の誤差拡散方式にて出力したものである。同図(B)は本実施形態による出力例である。Ts=64、Th=192を用い、乱数RND(39)は±10の振幅範囲内の乱数である。図から分かるように「異方性」や「掃き寄せ」現象が消失しており、且つ、暗部、中間部、明部の領域の不連続な境界も現れていなく、非常に滑らかな階調再現が達成されている。図33はJarvisの誤差拡散マトリックス;
を用いて出力したもので、同図(A)は誤差拡散出力のみである。前述のように誤差拡散マトリックスにより「異方性」と「掃き寄せ」現象は変化するが、一方が減少すると他方が増加するようにトレードオフの関係にあり、両者をともに解決することは困難である。一方、図33(B)は本発明による出力例で、両方の問題を解決し一様で滑らかな2値化出力を得ていることが分かる。
図34および図35はCG画像の出力例で、図34(A)はFloyd & Steinberg 、図35(A)はJarvisの誤差拡散マトリックスを用いて出力したものである。同様に図34(B)、図35(B)は本実施形態による出力を示す。
図36および図37は自然画像の出力例で、図34(A)はFloyd & Steinberg 、図35(A)はJarvisの誤差拡散マトリックスを用いて出力したものである。同様に図36(B)、図37(B)は本実施形態による出力を示す。このように、本実施形態においては、誤差拡散法に特有の「異方性」や「掃き寄せ」現象が回避され、且つ、暗部、中間部、明部の領域の不連続な境界も無い滑らかな階調再現が達成することができることがわかる。
[第2の実施形態]
一般に、誤差拡散法は記録パターンの空間周波数特性が低周波側の強度が低下した、いわゆるブルーノイズ特性を示す。電子写真記録においては前述のようにドットをクラスター化し、既得パターンの空間周波数を電子写真記録に最適な周波数域にする必要がある。
本第2の実施形態では、誤差拡散法をベースに既2値化画素からのフィードバックによる誤差拡散法(Error diffusion with output-dependent feedback)は(以降グリーンノイズ法と呼ぶ)、生成されるドットをクラスター化し、電子写真法に最適なドット生成法を提供するものである。
図38はグリーンノイズ法の信号処理を表したものである。グリーンノイズ法に関しては、Daniel L. Lau、Gonzalo R. Arce著の“Modern Digital Halftoning (Signal Processing and Communications)”や、USP6798537B1でその構成や特徴が詳しく記述されている。図38に沿ってこのグリーンノイズ法の信号処理について説明する。
入力画素データM70が2値化処理回路80により2値化され、出力画素データQ73が得られる。また、2値化によって生じた誤差が誤差検出器74により誤差データとして求められ、誤差拡散マトリックスB(76)により誤差が拡散される。拡散は未2値化画素に対して行なわれ、各画素に拡散された誤差データXe77は、未2値化画素データに加算器71にて加算(負の場合は減算)され新たな画像データとして更新される。
一方、既2値化画素(既に2値化処理された画素で、8ビット/画素/カラーの場合、輝度値としての画素データが0(黒)もしくは255(白)となった画素)の複数の画素データがグリーンノイズマトリクス81に取り込まれ、演算される。演算結果は、ゲイン算出器82に供給され、ここで一定のゲイン量が乗じられたフィードバック量(グリーンノイズデータ)Xh83が、加算器71の出力データに、別の加算器78にて加算される。すなわち、入力画像データMは、誤差データXeとグリーンノイズデータXhを加算して、画素データPに更新される。
P=M+Xe+Xh …(19)
一方、2値化処理回路80は、
P≧Tの場合、Q=255
P<Tの場合、Q=0 …(20)
なる2値化を行う。但し、Tは2値化処理用の閾値を表す。出力Qは8ビットであれば255、0であるが、規格化されておれば1か0でも構わない。
図39は既2値化画素の参照位置と重み係数(weighting factor)を示す。X28が現在の注目画素を表し、注目画素X28よりも図の上方、及び、左側の斜線部が既2値化画素を表す。a0,a1,a2…は参照画素位置とその強度を表わす。参照画素は注目画素X28から見て既2値化画素で、且つ注目画素Xの近傍の画素を対象とする。これらの参照画素の選び方により画質が変化するため参照画素の選択は注意を要す。参照画素の強度係数aiは、0とするとその画素からのデータの取り込みが無いことを表す。またΣai=1となるようにノーマライズされている。従って、ゲイン算出器82からの出力(ゲイン値)は以下の式で表される。
Xh=h×Σ{ai*Qi} …(21)
ここでhはゲイン係数、Qiは既2値化画素のi番目の参照画素を表す。かかる出力は第2の加算器78で加算され、加算された画素データP79となる。2値化処理回路80は、この画素データP79を2値化処理し、出力画素データQ73を出力する。
図40はかかるグリーンノイズ法を用いて画像出力したものであり、図40(A)は誤差拡散法としてFloyd & Steinbergのものを用い、ゲイン係数h=0.5で出力したものである。同図(B)はJarvisの誤差拡散マトリックスを用い、ゲイン係数h=0.2の場合である。グリーンノイズ法によりドットのクラスター化が行なわれているが、「異方性」や「掃き寄せ」現象は残存する。ここで、グリーンノイズの参照画素のマトリックス(以降グリーンノイズマトリックスと呼ぶ)Cは、図42(A)に示されるものを用いた。
ここで、Xは注目画素位置を表す。そのほかグリーンノイズマトリックスとしてよく用いられるのは図42(B)に示されるものなど、たくさんの手法があり、中間部の画質が異なるが、ここでは一応同図(A)のマトリックスを用いて議論を進める。
図41は本第2の実施形態における画像処理部の構成を示す図である。既2値化データによるグリーンノイズマトリックス81からの出力は、ゲイン算出器82により係数hを乗ぜられ、加算器86において誤差信号および乱数値を加算された入力信号P'xyと加算されPxyとなる。以降の処理は先に説明した第1の実施形態と同様である。
図43は閾値Ts、Thで分離した暗部、中間部、明部の領域を示しているが、ここでTs、Thをゲイン係数hと連動して調整する。すなわちゲイン係数hを増加させると中間部のドットのクラスター化が進行する。一方、明部および暗部の黒ドットおよび白ドットの間隔は中間部に近づくに従い狭くなる。このためドット間隔を中間部と合わせるためにTsを減少させ、Thを増大させる。これにより明部および暗部の領域が狭くなり、中間部との整合性が取れるようになる。
図44はかかる閾値Ts、Thと、ゲイン係数hの変動を示したものである。図中、実線はFloyd & Steinbergの誤差拡散マトリックスを用いた時、破線はJarvisの誤差拡散マトリックスを用いた時のものである。ゲイン係数hの取り得る幅は、Floyd & Steinbergの場合で0〜0.5、Jarvisの場合で0〜0.2位が最も高画質である。それ以上の値となるとクラスタードット形状が一方向に流れるようになる。h=0はグリーンノイズ法を使わない方法、すなわち第1の実施形態と等価の方法となる。
図45は本第2の実施形態における全体の処理を示すフローチャートである。ステップS88、S89、S90、S91の箇所が新たに追加されたか、あるいは変更された部分である。
まずステップS88において適切なるゲイン係数hを与える。これは記録装置の特性から、装置に最適なクラスターサイズに合わせて決められる。ゲイン係数hが決まると、用いられる誤差拡散マトリックスのタイプにより図44によって、最適なTs、Thが求められる。その後、ラスター画像の入力に対して処理が実行される。ステップS90においてグリーンノイズが画素データに加算される。明部、暗部、中間部のそれぞれの処理が行なわれた後、出力Qxyとの誤差(差分)をステップS91にて算出される。このときの誤差の算出は、グリーンノイズ値を加算する前の画像データ値P'xyを用いる。これはグリーンノイズは2値化のドット制御のために取り込まれた値で、実際の画像データには寄与しないからである。そのほかの処理は第1の実施形態と同様である。
図46乃至図48は本発明による画像出力結果を普通のグリーンノイズ出力と比較したものである。図46(A)はFloyd & Steinbergの誤差拡散マトリックスにグリーンノイズ法のゲイン係数h=0.5で出力したもの、同図(B)は本第2の実施形態による画像処理でTs=60、Th=195で出力したものである。両者を比較して分かるように、本第2の実施形態の手法ではグリーンノイズ法による中間部のドットのクラスター化が行なわれており、且つ、ドットの「異方性」や「掃き寄せ」現象が回避され、全階調で滑らかな特性を示しているのがわかる。
図47はJarvisの誤差拡散マトリックスを用いた画像出力で、同図(A)はゲイン係数h=0.2で通常のグリーンノイズ法で出力したものである。Jarvis の誤差拡散マトリックスは比較的ドットの「異方性」は少ないが、「掃き寄せ」現象は顕著である。同図(B)は図45のフローに沿っているが、ステップS88の閾値Ts、Thを可変とせず固定とし、Ts=60、Th=195をとった場合である(この数字はh=0の時の最適値である)。明部および暗部の中間部近傍のドットが細かくなりすぎ、中間部のクラスターサイズと整合性が取れていない。同図(C)はステップS88にて、Ts=30,Th=225と可変にした場合で、明部、中間部、暗部に渡り滑らかなクラスター化したドットが再現されていることが確認できる。
図48は第2の実施形態による自然画像の出力例を示したものである。同図(A)はFloyd & Steinbergの誤差拡散マトリックスを用いてh=0,Ts=80、Th=170の場合の画像を示している。同図(B)は、Floyd & Steinberg の誤差拡散マトリックスを用いて、h=0.5、Ts=60、Th=195の場合の画像を示している。そして、同図(C)は、Jarvisの誤差拡散マトリックスを用いて、h=0.2、Ts=30、Th=225の場合の画像を示している。図48(A)、48(B)、48(C)の順にドットのクラスター化が増大しているが、「異方性」や「掃き寄せ」現象は生じない。
以上のようにして、本第2の実施形態は、「異方性」や「掃き寄せ」現象のない高画質なクラスター型のFMハーフトーン画像出力を行なう画像処理装置を提供することができたものである。また、電子写真記録装置の個別のMTF特性に対応したクラスタードットを生成し、安定した画像出力を行なうことができたものである。
以上本発明に係る実施形態を説明した。上記実施形態では、2値化対象の多値画像データは1画素当たり8ビット(256階調)としたが、これによって本発明が限定されるものではない。また、2値化対象の多値画像データが輝度成分のみで表わされるものとしたが、複数の成分で表わされるカラー画像の場合には、各色成分に対して上記実施形態の処理を行なえば良い。
また、上記の説明からわかるように、本実施形態の機能は、ハードウェアでもって実現できるのは勿論のこと、実施形態で示したフローチャートに従ったソフトウェアによって実現できるのは明らかである。また、実施形態では、複合機に適用する例を説明したが、例えば、パーソナルコンピュータ等の汎用情報処理装置にインストールしたアプリケーションもしくはプリンタドライバ等のコンピュータプログラムにて、上記の2値化処理を行ない、その結果をプリンタに出力するようにしても構わない。
また、通常、コンピュータプログラムは、CD−ROM等のコンピュータ可読記憶媒体を、コンピュータが有する読取り装置(CD−ROMドライブ等)にセットし、システムにコピーもしくはインストールすることで実行可能になる。従って、かかるコンピュータ可読記憶媒体も本発明の範疇にあることも明らかである。
実施形態が適用する画像処理装置のブロック構成図である。 画像処理部の構成を示す図である。 一般的な誤差拡散法に従った2値化処理を行なう構成を示す図である。 誤差拡散法における着目画素と誤差分配する未2値化画像位置と配分値の関係を示す図である。 グレイスケール画像(A)と、そのグレイスケール画像に対して誤差拡散法による出力画像(B)の例を示す図である。 CG画像(A)と、そのCG画像に対して誤差拡散法による出力画像の例(B)を示す図である。 自然画(A)と、その自然画に対して誤差拡散法による出力画像の例(B)を示す図である。 第1の実施形態における2値化処理部のブロック構成図である。 実施形態における明部における画素探索法を示す図である。 実施形態における暗部における画素探索法を示す図である。 実施形態における2値化処理の処理手順を示す図である。 グレイスケール画像を示す図である。 2値化処理における分割例を示す図である。 第1の実施形態における2値化処理の詳細を示すフローチャートである。 実施形態における明部及び暗部における輝度値に対する探索画素数の関係を示す図である。 探索画素数を格納したテーブルの一例を示す図である。 暗部における探索処理を示すフローチャートである。 明部における探索処理を示すフローチャートである。 注目画素と最近接画素を表す図である。 画素探索の軌跡を示す図である。 画素探索順を示す図である。 画素探索の相対アドレスを格納するテーブルを示す図である。 差分画素探索の原理を説明するためのである。 差分画素探索の例を示す図である。 差分画素探索を行なうためのテーブルの例を示す図である。 暗部での差分画素探索の処理手順を示すフローチャートである。 明部での差分画素探索の処理手順を示すフローチャートである。 処理の分割と境界の不連続性を示す図である。 境界に不連続性が発生した2値化画像の例を示す図である。 可変閾値による2値化処理のブロック構成図である。 入力画像データに対する可変閾値の決定法を説明するための図である。 Floyd & Steinbergの誤差拡散法による出力例(A)と、本実施形態における出力例(B)を示す図である。 Jarvisの誤差拡散法による出力例(A)と、本実施形態における出力例(B)を示す図である。 CG画像のFloyd & Steinbergの誤差拡散法による出力例(A)と、本実施形態における出力例(B)を示す図である。 CG画像のJarvisの誤差拡散法による出力例(A)と、本実施形態における出力例(B)を示す図である。 自然画像のFloyd & Steinbergの誤差拡散法による出力例(A)と、本実施形態における出力例(B)を示す図である。 自然画像のJarvisの誤差拡散法による出力例(A)と、本実施形態における出力例(B)を示す図である。 グリーンノイズ法を用いた2値化処理部のブロック構成図である。 グリーンノイズ法の参照画素を示す図である。 Floyd & Steinbergの誤差拡散法によるグリーンノイズ法の出力例(A)と、Jarvisの誤差拡散法によるグリーンノイズ法の出力例(B)を示す図である。 第2の実施形態における2値化処理部のブロック構成図である。 グリーンノイズ法の参照画素に付与する係数の2つの例を示す図である。 グリーンノイズ法による輝度領域の分割と境界を示す図である。 第2の実施形態のグリーンノイズ法におけるゲイン係数hと閾値Ts、Thとの関係を示す図である。 第2の実施形態における2値化処理の詳細を示すフローチャートである。 Floyd & Steinbergの誤差拡散法によるグリーンノイズ法の出力例(A)と、本第2の実施形態の出力例(B)を示す図である。 Jarvisの誤差拡散法によるグリーンノイズ法の出力例(A)、本第2の実施形態における閾値Ts、Thを固定した画像出力例(B)、及び、閾値Ts、Thを可変とした出力例(C)を示す図である。 Floyd & Steinbergの誤差拡散法によるゲイン係数h=0のグリーンノイズ法の出力例(A)、Floyd & Steinbergの誤差拡散法によるゲイン係数h=0.5のグリーンノイズ法の出力例(B)、及び、Jarvisの誤差拡散法によるゲイン係数h=0.2のグリーンノイズ法の出力例(C)を示す図である。

Claims (10)

  1. 誤差拡散法を用いて、多値画像データを2値画像データに変換する画像処理装置であって、
    2値化対象の多値の画素データに、当該画素データの位置に分配された誤差を加算し、前記画素データを更新する更新手段と、
    該更新手段による更新後の着目画素データの値と、予め設定された閾値Ts、Thと比較することで、前記着目画素データが明部、暗部、及びその中間の中間部のいずれかに属するかを判定する判定手段と、
    該判定手段で前記着目画素データが前記明部に属すると判定した場合、前記着目画素データの値に応じて決まる範囲内の、既に2値化された結果を参照し、前記着目画素データに対する2値画素データの値を決定する明部処理手段と、
    前記判定手段で前記着目画素データが前記暗部に属すると判定した場合、前記着目画素データの値に応じて決まる範囲内の、既に2値化された結果を参照し、前記着目画素データに対する2値画素データの値を決定する暗部処理手段と、
    前記判定手段で前記着目画素データが前記中間部に属すると判定した場合、前記着目画素データの値に応じて単調増加する閾値Tと、前記着目画素データの値とを比較することで、前記着目画素データに対応する2値画素データの値を決定する中間部処理手段と、
    前記着目画素データの値と、前記明部処理手段、前記暗部処理手段、前記中間部処理手段のいずれかで決定した2値画素データの値との差分を、前記着目画素データの画素位置の近傍の未2値化画素位置に分配する分配手段と
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記明部処理手段は、
    前記着目画素データの画素値に応じて決定される距離をr0、前記着目画素データの画素位置から最も近い黒画素を示す2値化画素の位置までの距離をrとしたとき、
    条件:r>r0
    を満たす場合には、前記着目画素データに対応する2値画素データを黒画素として決定し、前記条件を満たさない場合には前記着目画素データに対応する2値画素データを白画素として決定し、
    前記暗部処理手段は、
    前記着目画素データの画素値に応じて決定される距離をr0、前記着目画素データの画素位置から最も近い白画素を示す2値化画素の位置までの距離をrとしたとき、
    条件:r>r0
    を満たす場合には、前記着目画素データに対応する2値画素データを白画素として決定し、前記条件を満たさない場合には前記着目画素データに対応する2値画素データを黒画素として決定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記明部処理手段における前記距離r0は、前記着目画素データの値の明度が高くなるほど、大きな値にし、
    前記暗部処理手段における前記距離r0は、前記着目画素データの値の明度が低くなるほど、大きな値にする
    ことを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 更に、既に2値化された領域内において、前記着目画素データの位置を中心とし、当該中心から徐々に離れる探索ルートを記憶するルート記憶手段を備え、
    前記明部処理手段は、前記着目画素データの値に依存して決定される探索画素数Nを決定し、前記ルート記憶手段に記憶された探索ルートに従って前記探索画素数Nに至るまでに2値化結果の黒画素を探索することで、前記条件を満たすか否かを判定し、
    前記暗部処理手段は、前記着目画素データの値に依存して決定される探索画素数Nを決定し、前記ルート記憶手段に記憶された探索ルートに従って前記探索画素数Nに至るまでに2値化結果の白画素を探索することで、前記条件を満たすか否かを判定する
    ことを特徴とする請求項2又は3に記載の画像処理装置。
  5. 更に、前記着目画素データの直前の画素データを2値化する際に探索したルートと、前記着目画素データの値に応じて決定される探索ルートの重複する画素位置を探索の対象から除外するためのテーブルを有し、
    前記明部処理手段及び前記暗部処理手段は、前記テーブルを参照して2値化画素データを探索することを特徴とする請求項4に記載の画像処理装置。
  6. 前記更新手段は、更に、予め設定された振幅範囲内で変動する乱数値を、前記2値化対象の画素データに加算することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  7. 更に、前記着目画素データの画素位置の近傍の、予め設定された個数の2値化画素データとゲイン係数hに基づきゲインを算出するゲイン算出手段と、
    前記更新手段の更新後の前記着目画素データの値に、前記ゲイン算出手段で算出したゲインを加算し、前記ゲインを加算した着目画素データを前記判定手段に出力する加算手段と、
    前記ゲイン係数hに基づき、前記閾値Ts、Thを調整する調整手段と
    を備えることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  8. 誤差拡散法を用いて、多値画像データを2値画像データに変換する画像処理装置の制御方法であって、
    2値化対象の多値の画素データに、当該画素データの位置に分配された誤差を加算し、前記画素データを更新する更新工程と、
    該更新工程による更新後の着目画素データの値と、予め設定された閾値Ts、Thと比較することで、前記着目画素データが明部、暗部、及びその中間の中間部のいずれかに属するかを判定する判定工程と、
    該判定工程で前記着目画素データが前記明部に属すると判定した場合、前記着目画素データの値に応じて決まる範囲内の、既に2値化された結果を参照し、前記着目画素データに対する2値画素データの値を決定する明部処理工程と、
    前記判定工程で前記着目画素データが前記暗部に属すると判定した場合、前記着目画素データの値に応じて決まる範囲内の、既に2値化された結果を参照し、前記着目画素データに対する2値画素データの値を決定する暗部処理工程と、
    前記判定工程で前記着目画素データが前記中間部に属すると判定した場合、前記着目画素データの値に応じて単調増加する閾値Tと、前記着目画素データの値とを比較することで、前記着目画素データに対応する2値画素データの値を決定する中間部処理工程と、
    前記着目画素データの値と、前記明部処理工程、前記暗部処理工程、前記中間部処理工程のいずれかで決定した2値画素データの値との差分を、前記着目画素データの画素位置の近傍の未2値化画素位置に分配する分配工程と
    を有することを特徴とする画像処理装置の制御方法。
  9. コンピュータに読み込ませ実行させることで、前記コンピュータを、請求項1乃至7のいずれか1項に記載の画像処理装置として機能させることを特徴とするコンピュータプログラム。
  10. 請求項9に記載のコンピュータプログラムを格納したことを特徴とするコンピュータ可読記憶媒体。
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