JP2010093117A - 磁気抵抗効果素子とその製造方法および情報記憶装置 - Google Patents

磁気抵抗効果素子とその製造方法および情報記憶装置 Download PDF

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Abstract

【課題】RA値を低く抑えつつ、MR比およびBDVの向上と、Hinの低減が可能な磁気抵抗効果素子を提供する。
【解決手段】磁気抵抗効果素子1は、磁化固定層14の上に絶縁層15が積層され、絶縁層15の上に自由磁性層16が積層される構造を有する磁気抵抗効果素子であって、磁化固定層14は、上面に酸素原子2原子分の厚さ以下の酸素結合層が形成される。
【選択図】図1

Description

本発明は、磁気抵抗効果素子とその製造方法および情報記憶装置に関し、さらに詳細には、トンネル磁気抵抗効果素子とその製造方法、および該トンネル磁気抵抗効果素子を備える情報記憶装置に関する。
磁気ディスク装置に用いられる磁気ヘッドは、記録媒体に情報を記録する磁気記録ヘッドと、記録媒体に記録されている情報を読み取る磁気再生ヘッドとを備える。磁気再生ヘッドには、記録媒体に記録された磁化信号に応答して抵抗値が変化する磁気抵抗効果素子が用いられる。
この磁気抵抗効果素子は、磁化固定層と、媒体からの磁界によって磁化方向が変化する自由磁性層とを備え、媒体からの磁化信号によって自由磁性層の磁化方向が変化し、磁化固定層の磁化方向との相対角度が変化することによる抵抗変化を読み取ることによって記録信号を読み出す作用をなす。
ここで、磁気抵抗効果素子には、CIP(Current In Plane)型のGMR(Giant Magneto Resistance)素子、あるいはCPP(Currnt Perpendicular to Plane)型のTMR(Tunneling Magneto Resistance)素子等がある。磁気再生ヘッドの出力電圧は、CPP型の場合、磁気抵抗効果素子の磁気抵抗効果率(MR比)と印加電圧の積に比例する。
特に、ハードディスクドライブ用磁気ヘッドに関しては、さらなる記録密度の増加に対応すべく、高い再生感度の実現が要請されている。そのためには、当該磁気ヘッドに用いられる磁気抵抗効果素子の面直方向の抵抗値(RA値)を低下させる必要がある。
しかし、従来から、磁気抵抗効果素子のRA値を低下させようとすると、同時に抵抗の変化率(以下「MR比」と表記する)の減少、磁化固定層と自由磁性層との間の層間結合磁界(以下「Hin」と表記する)の増大、素子絶縁破壊電圧(以下「BDV」と表記する)の減少を引き起こしてしまう点が課題として指摘されていた。
そのため、磁気抵抗効果素子のRA値を低く抑えつつ、MR比およびBDVを改善し、Hinを低減することが要請されていた。
ここで、TMR素子におけるHinの低減等を可能とする従来技術の例として、特許文献1に記載のトンネル磁気抵抗効果素子およびその製造方法が提案されている。
特開2007−115745号公報
本発明は、RA値を低く抑えつつ、MR比およびBDVの向上と、Hinの低減が可能な磁気抵抗効果素子を提供することを目的とする。
本発明は、以下に記載するような解決手段により、前記課題を解決する。
この磁気抵抗効果素子は、磁化固定層の上に絶縁層が積層され、該絶縁層の上に自由磁性層が積層される構造を有する磁気抵抗効果素子であって、前記磁化固定層は、上面に酸素原子2原子分の厚さ以下の酸素結合層が形成されていることを要件とする。
本発明によれば、RA値を低く抑えつつ、MR比およびBDVの向上と、Hinの低減が可能な磁気抵抗効果素子が実現される。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について詳しく説明する。図1は、本発明の実施形態に係る磁気抵抗効果素子1の膜構成の例を示す概略図である。図2〜図5は、本発明の実施形態に係る磁気抵抗効果素子1の膜構成の他の例を示す概略図である。図6は、磁化固定層の酸化度合いにおける、磁気抵抗効果素子の面積抵抗RAとMR比との関係を示すグラフである。図7は、本発明の実施形態と従来の実施形態との比較において、磁気抵抗効果素子の面積抵抗RAとMR比との関係を示すグラフである。図8は、本発明の実施形態と従来の実施形態との比較において、磁気抵抗効果素子の面積抵抗RAとHinとの関係を示すグラフである。図9は、本発明の実施形態と従来の実施形態との比較において、磁気抵抗効果素子の面積抵抗RAとHi−State素子の割合との関係を示すグラフである。図10は、本発明の実施形態と従来の実施形態との比較において、ウエハ面内の各磁気抵抗効果素子の面積抵抗RAのばらつきを示すグラフである。図11、図12は、本発明の実施形態に係る磁気ヘッド10の例を示す概略図である。図13は、本発明の実施形態に係る情報記憶装置40の例を示す概略図である。
本発明の実施形態に係る磁気抵抗効果素子1の構成について、TMR素子を例に挙げて説明する。

TMR素子の膜構成としては、種々の構成を採用することができるが、一例として、図1に示すように、下部シールド層11、下地層12、反強磁性層13、磁化固定層14、絶縁層15、自由磁性層16、非磁性層17、上部シールド層18の順に積層して構成される。
なお、この構成のように、絶縁層15に対して上部シールド層18側に自由磁性層16を配置し、絶縁層15に対して下部シールド層11側に磁化固定層14を配置する構成を、「ボトムタイプ」と称する。
以下、下地層12から、反強磁性層13、磁化固定層14、絶縁層15、自由磁性層16、非磁性層17に至るまでの層を磁気抵抗効果膜4と称する。
下部シールド層11は、軟磁性材であるNiFeが用いられ、めっき法もしくはスパッタリング法によって成膜される。この下部シールド層11は、TMR素子の電極を兼用するものである。なお、以下に述べる各層の成膜方法は、特記しない限り、いずれもスパッタリング法によるものである。ただし、その方法に限定されるものではない。
次に、下地層12は、Mn系反強磁性材からなる反強磁性層13の下地層となるもので、Ta(1[nm])/Ru(2[nm])の2層膜が用いられる。なお、括弧内は各層の膜厚である。
次に、反強磁性層13は、IrMnを用いて6[nm]程度の厚さに形成される。なお、反強磁性層13は、交換結合作用により磁化固定層14の磁化方向を固定する作用を生じる。
次に、本実施形態では、磁化固定層14は、下層から第1の磁化固定層14A、第2の磁化固定層14B、第3の磁化固定層14C、第4の磁化固定層14Dという順に積層される多層構造に形成される。
第1の磁化固定層14AはCoFeを用いて1.8[nm]程度の厚さに形成される。第2の磁化固定層14BはRu(ルテニウム)を用いて0.8[nm]程度の厚さに形成される。第3の磁化固定層14CはCoFeBを用いて1.5[nm]程度の厚さに形成される。第4の磁化固定層14DはCoFeを用いて0.5[nm]程度の厚さに形成される。なお、本実施形態では、CoFeとしてCo65Feを用いたが、これに限定されるものではない。
このように、第2の磁化固定層14Bを介して第1の磁化固定層14Aと第3の磁化固定層14Cとが積層される構成を備えることによって、第1の磁化固定層14Aの磁化方向をより強く固定する作用効果を奏する。すなわち、磁気抵抗効果膜4では、第1の磁化固定層14Aと自由磁性層16の磁化の方向の相対角度が変化することによって抵抗値が変化することを検知するため、第1の磁化固定層14Aの磁化方向が完全に固定されていることは大きな効果を奏する。 ちなみに、第3の磁化固定層14Cの磁化方向は第1の磁化固定層14Aの磁化方向と逆向きとなる。
本実施形態に特徴的な構成として、磁化固定層14の最上層となる第4の磁化固定層14Dは、B(ホウ素)を含まない材料(本実施形態ではCo65Fe)を用いて、且つ膜厚が1[nm]以下に形成される。
さらに、当該第4の磁化固定層14Dの上面部分に酸素が結合した酸素結合層が形成される。当該酸素結合層は、膜圧方向の厚さが酸素原子2原子分の厚さ以下に形成される。
ここで、図6に磁化固定層の酸化度合いにおける、磁気抵抗効果素子の面積抵抗RA[Ω・μm]とMR比[%]との関係を示す。同図6の領域Aに示すように、従来から、絶縁層15に隣接する磁化固定層14の上面が過剰に酸化されると、RA値の増大(10倍〜1000倍)、およびMR比の低下が生じ、磁気抵抗効果素子の特性が悪化することが知られていた。 これに対して、同図6の領域Bに示すように、本実施形態に係る磁気抵抗効果素子1では、磁化固定層14(本実施形態では第4の磁化固定層14D)の上面に、膜厚方向の厚さが酸素原子2原子分の厚さ以下の酸素結合層を形成し、その上部に酸化物ターゲットを用いて均一な酸化度の絶縁層15を成膜することによって(詳細は後述)、素子特性に悪影響を与えることなく、RA値の増化を抑制しつつ、MR比を向上させることが可能となる効果が得られた。
これは、絶縁層15の結晶性を向上させることができているためと考えられ、またその結果として、磁気抵抗効果素子1におけるMR比およびBDVの向上が可能となり、また、Hinの低減が可能となる効果も得られる。より具体的には、本発明の実施形態(磁化固定層14の上面に前記酸素結合層を形成した場合)と従来の実施形態(磁化固定層14の上面に前記酸素結合層を形成しない場合)との比較を図7〜図9に示す。図7は、本発明の実施形態と従来の実施形態との比較において、磁気抵抗効果素子の面積抵抗RA[Ω・μm]とMR比[%]との関係を示すグラフである。図8は、本発明の実施形態と従来の実施形態との比較において、磁気抵抗効果素子の面積抵抗RA[Ω・μm]とHin[Oe]との関係を示すグラフである。図9は、本発明の実施形態と従来の実施形態との比較において、磁気抵抗効果素子の面積抵抗RA[Ω・μm]とHi−State素子の割合[%]との関係を示すグラフである。ここで、BDVの指標となるHi−State素子の割合については、0.0138/0.0207/0.0276/0.03795[μm]の面積を持つTMR素子において、絶縁破壊電圧600[mV]以上のHi−State素子の割合として定義した。
図7〜図9から明らかなように、特に、2.0[Ω・μm]以下の低抵抗TMR素子において同じRA値で比較すると、MR比が20%以上向上し(図7参照)、Hinが5[Oe]以上低減し(図8参照)、BDVが良化(Hi−State素子が増加)する(図9参照)ことが確認された。
また、別の観点から、図6に基づけば、酸素雰囲気中で磁化固定層14の上面に所定厚さの酸素結合層を形成する工程を実施した際に、磁気抵抗効果素子1の面積抵抗RAの増加率を2.0[Ω・μm]以下に抑えることによって、MR比を向上させる効果を得ることができるといえる。
なお、変形例として、磁化固定層14を、第1の磁化固定層14A(この場合CoFeを用いる)のみの単層とする構造(図2参照)、あるいは、第1の磁化固定層14A(この場合CoFeBを用いる)と、第4の磁化固定層14D(この場合CoFeを用いる)との二層とする構造(図3参照)等も考えられる。これらの場合、各層の膜厚は適宜設定される。
次に、絶縁層15は、MgOを用いて形成される。絶縁層15は、トンネル効果によってセンス電流を通流させるものであり、2[nm]以下(本実施形態では1[nm]程度)の極めて薄厚に形成される。 なお、絶縁層15は、MgOを基材としてMg(マグネシウム)、Zn(亜鉛)、ZnO(酸化亜鉛)が添加もしくは多層状に積層された材料を用いて形成してもよく、また、Al、Ti、Znの酸化物を基材として形成してもよい。
ここで、本実施形態に特徴的な構成として、前記絶縁層15の上面部分は後述の製造方法で示すように酸素を結合させる処理が施される、これによって、図10に示す通り、ウエハ上に多数形成される磁気抵抗効果素子に関して、ウエハ面内で各素子のRA値がばらつくという課題を改善することが可能となる。なお、図10は、本発明の実施形態(絶縁層15の上面に酸素結合処理をした場合)と従来の実施形態(絶縁層15の上面に酸素結合処理をしない場合)との比較において、ウエハ面内の各磁気抵抗効果素子の面積抵抗RAのばらつきを示すグラフである。
次に、本実施形態では、自由磁性層16は、下層から第1の自由磁性層16A、第2の自由磁性層16B、第3の自由磁性層16C、第4の自由磁性層16Dという順に積層される多層構造に形成される(図1参照)。
第1の自由磁性層16AはCoFeを用いて0.3[nm]程度の厚さに形成される。第2の自由磁性層16BはCoFeBを用いて1.5[nm]程度の厚さに形成される。第3の自由磁性層16CはTaを用いて0.3[nm]程度の厚さに形成される。第4の自由磁性層16DはNiFeを用いて3.5[nm]程度の厚さに形成される。なお、本実施形態では、CoFeとしてCo65Feを用いたが、これに限定されるものではない。
これにより、第2の自由磁性層16Bは、記録媒体からの磁化信号によって磁化方向が変化し、そのときの磁化固定層14(第1の磁化固定層14A)の磁化方向との相対角度が変化することによる抵抗変化を読み取ることによって記録信号を読み出す作用を生じる。
ここで、本実施形態に特徴的な構成として、自由磁性層16の最下層となる第1の自由磁性層16Aは、B(ホウ素)を含まない材料を用いて、且つ膜厚が1[nm]以下に形成される。
これによって、第1の自由磁性層16Aと接する絶縁層15の結晶性が向上するため、MR比とBDVが改善され、Hinが低減される効果が生じる。
なお、変形例として、自由磁性層16を、第2の自由磁性層16B(この場合CoFeを用いる)のみの単層とする構造(図4参照)、あるいは、第1の自由磁性層16A(この場合CoFeを用いる)と、第2の自由磁性層16B(この場合CoFeBを用いる)との二層とする構造(図5参照)等も考えられる。これらの場合、各層の膜厚は適宜設定される。
次に、非磁性層17は、保護層として設けられるもので、Ta(5[nm])/Ru(10[nm])の2層膜が用いられる。なお、括弧内は各層の膜厚である。
これ以外にも、非磁性層17は、Ta、Cr(クロム)、V(バナジウム)、Nb(ニオブ)、Mo(モリブデン)等を用いて形成される構造が考えられる。
次に、上部シールド層18には、下部シールド層11と同様にNiFe等の軟磁性材が用いられる。この上部シールド層18は、TMR素子の電極を兼用するものである。
続いて、本発明の実施形態に係る磁気抵抗効果素子の製造方法について、TMR素子の場合を例として説明する。 先ず、ウエハ基板上に、NiFe等の磁性材料を用いて下部シールド層11を膜厚1〜2[μm]程度に形成する。例えば、鍍金プロセスにより形成し、上面をCMP(Chemical Mechanical Polishing:化学機械的研磨)プロセスにより平坦化する。
次いで、下部シールド層11の上層に、前述の多層構造を有する磁気抵抗効果膜4を形成する。形成方法の例として、前述の各積層膜をスパッタリング法により成膜した後、アニール処理を行う。 より具体的には、下部シールド層11の上に下地層12を、その上に反強磁性層13を、さらにその上に磁化固定層14を、それぞれスパッタリング法により成膜する。なお、各層の形成材料は前述の通りである。
次いで、本実施の形態に特徴的な工程として、酸素雰囲気中で磁化固定層14の上面部分を酸素と結合させて、当該上面部に所定厚さの酸素結合層を形成する。このとき、前記酸素結合層の膜厚は、酸素原子2原子分の厚さ以下となるように形成する。 より具体的には、前工程で磁化固定層14まで成膜された積層体を、酸素導入口と真空ポンプの両方を備えるチャンバ内に収容し、チャンバ内の酸素分圧を1×10−3[Pa]以下として、磁化固定層14の上面部分に酸素を結合させる。
一例として、酸素導入口から酸素を流量1[sccm]で20秒間導入すると同時に、真空ポンプでチャンバ内を減圧して、当該酸素結合層を形成することによって、所定の厚さに酸素を結合させることが可能となる。
なお、前述の通り、酸素雰囲気中で磁化固定層14の上面に所定厚さの酸素結合層を形成する工程を実施する際に、磁気抵抗効果素子1の面積抵抗RAの増加率を2.0[Ω・μm]以下に抑えることによって、MR比を向上させる効果を得ることができる。
次いで、磁化固定層14の上に、スパッタリング法によって、TMR素子の絶縁層15となるMgO層を膜厚1[nm]程度で成膜する。
なお、当該スパッタリング法に関しては、酸化物ターゲットを用いてスパッタすることにより成膜する方法と、金属もしくは酸化物ターゲットを酸素雰囲気中でスパッタすることにより成膜する方法とが考えられる。
ところで、本実施形態においては、アニール処理によって絶縁層15の酸化度の均一化を図る訳ではない。すなわち、上記のように絶縁層15は酸化物ターゲット等のスパッタリングで形成されるため、そもそも、膜厚方向の酸化度が均一であり、磁化固定層14の上面が僅かに酸素と結合されていることによって、その上部に成膜される絶縁層15の結晶性が向上する効果が生じるのである。
次いで、本実施の形態に特徴的な工程として、酸素雰囲気中で絶縁層15の上面に酸素を結合させる工程を実施する。 より具体的には、前工程で絶縁層15まで成膜された積層体を、酸素導入口と真空ポンプの両方を備えるチャンバ内に収容し、酸素導入口から酸素を導入すると同時に真空ポンプでチャンバ内を減圧して実施する(低圧下の実施方法)。なお、他の方法として、チャンバ内に酸素を導入した後、酸素導入口と真空ポンプ両方のバルブを封止して、チャンバ内の酸素分圧を一定に保って実施してもよい(高圧下の実施方法)。
上記の工程によって、金属酸化物(本実施形態ではMgO)を用いて形成されている絶縁層15の上面に対して、あらためて酸素と結合させる処理が施され、前述の効果を得ることができる。
次いで、絶縁層15の上に、自由磁性層16を、さらにその上に非磁性層17を、それぞれスパッタリング法により成膜する。なお、各層の形成材料は前述の通りである。
次いで、非磁性層17の上に、NiFe等の磁性材料を用いて上部シールド層18を膜厚1〜2[μm]程度に形成する。一例として、鍍金プロセスによって形成する。
なお、この段階では、単なる積層膜の状態であり、後のABS面加工工程等を経て磁気抵抗効果素子(再生素子)として機能することとなる。
上記の工程を備えて、前述の図1に示す膜構造を有する磁気抵抗効果素子1を形成することが可能となる。また、積層膜を適宜省略することによって、図2〜図5に示す膜構造を有する磁気抵抗効果素子1の形成が可能であることはいうまでもない。
続いて、本発明に係る磁気抵抗デバイスの実施の形態について、上記磁気抵抗効果素子1を用いた磁気ヘッド10を例に挙げて説明する。
前述の構成を備える磁気抵抗効果素子1は、磁気ヘッドの磁気再生ヘッドに組み込むことによって高品質の磁気ヘッドとして提供される。ここで、図11に上記磁気抵抗効果素子1を搭載した磁気ヘッド10の構成例を示す。
当該図11に示すように、磁気ヘッド10は、一つの実施形態として、磁気再生ヘッド2と磁気記録ヘッド3とを備える複合型磁気ヘッドとして構成される。なお、本発明の適用を当該複合型磁気ヘッドに限定するものではなく、磁気再生ヘッド2のみを備える磁気ヘッド(磁気再生ヘッド)として構成しても、もちろん構わない。なお、当該図11は磁気ヘッド10のコア幅方向に垂直な方向の断面図として図示している。ちなみに、媒体対向面(浮上面)5は、各層の積層工程が完了した後に、研磨工程を経て所定位置に形成される。
本実施の形態に係る磁気ヘッド10の構成について、垂直記録方式を採用する磁気ヘッドを例にとり説明する。ただし、あくまでも一例示に過ぎず、当該構成に限定されるものではない。
先ず、磁気再生ヘッド2の構成例を説明する。ベースとなるウエハ基板(図示せず)上に、磁気再生ヘッド2の下部シールド層11が形成される。
下部シールド層11の上層には、磁気抵抗効果膜4が形成される。ここで、磁気抵抗効果膜4には、例えば、前述のTMR膜等の磁気抵抗効果膜が用いられるが、その膜構成としては、種々の構成を採用することができる。
図12に示すように、磁気抵抗効果膜4のコア幅方向の両側に、絶縁膜28を介してハードバイアス膜29が形成され、また、磁気抵抗効果膜4の後方には、Al等を用いて絶縁膜31が形成される(図11参照)。なお、図12は、磁気再生ヘッド2を媒体対向面5側から視た図である。
同図12のように、磁気抵抗効果膜4、絶縁膜31、絶縁膜28、およびハードバイアス膜29上に、上部シールド層18が形成される。なお、上部シールド層18、下部シールド層11共に、NiFe等の磁性材料(軟磁性材)を用いて形成される。
このような構成を備え、磁気再生ヘッド2では、前述の通り、磁気記録媒体に記録された磁気情報(記録情報)の読み出し作用が生じる。
次に、磁気記録ヘッド3の構成例を説明する。前記上部シールド層18上に、Al等を用いて絶縁膜32が形成される。
絶縁膜32上には、全面に第1リターンヨーク21が形成される。
第1リターンヨーク21上にAl等を用いて絶縁膜33が形成され、絶縁膜33上には導電材料を用いて、平面螺旋状に第1コイル22が形成される。
第1コイル22の層間および上層には、Al等を用いて絶縁膜34が形成される。
絶縁膜34上に、CoFe等の強磁性材料を用いて主磁極23が形成される。主磁極23の作用として、主磁極23から第1リターンヨーク21および第2リターンヨーク27に向かう方向および逆の方向に磁界を発生させる。つまり、当該磁界が磁気記録媒体に対する記録用外部磁界として作用することとなる。
主磁極23の後端側には、バックギャップ25が形成されると共に、主磁極23上にAl等を用いて絶縁膜35が形成され、さらに絶縁膜35上に、バックギャップ25を取り巻くように導電材料からなる第2コイル24が形成される。また、主磁極23の先端部の上方には、主磁極23と離間(トレーリングギャップと呼ばれる)させる形で、磁性材料からなるトレーリングシールド26が形成される。さらに、第2コイル24の層間および上層に絶縁膜36が形成されると共に、さらにその上層に、バックギャップ25およびトレーリングシールド26に連結する第2リターンヨーク27が形成される。
さらに、第2リターンヨーク27上に保護層(不図示)等の形成が行われて、磁気ヘッド10が所定の積層構造として完成される。
本実施の形態に係る磁気ヘッド10によれば、RA値を低く抑えつつ、MR比およびBDVの向上と、Hinの低減が可能な磁気抵抗効果素子1を用いることによって、高い再生感度を実現することができるため、さらなる高記録密度化を実現することが可能となる。
続いて、本発明の実施の形態に係る情報記憶装置について説明する。
前述の本実施の形態に係る磁気抵抗効果素子1を備える磁気ヘッド10を用いて、磁気ディスク装置、MRAM等を構成することにより、記録密度の増加に対応した高い再生感度の実現、あるいは記憶特性の向上が可能な情報記憶装置が実現される。
情報記憶装置の一例として、図13に示す磁気ディスク装置40は、前述の磁気ヘッド10が、磁気記録媒体(磁気ディスク)41との間で情報の記録・再生を行うヘッドスライダ42に組み込まれる。さらに、ヘッドスライダ42は、ヘッドサスペンション43のディスク面に対向する面に取り付けられ、該サスペンション43の端部を固定し、回動自在なアクチュエータアーム44と、該サスペンション43及び該アクチュエータアーム44上の絶縁された導電線を通じて、前記磁気ヘッド10に電気的に接続され、当該磁気ヘッド10からの信号を処理する信号処理基板(不図示)とを有する記憶装置として構成される。その作用として、磁気ディスク41が回転駆動されることにより、ヘッドスライダ42がディスク面から浮上し、磁気ディスク41との間で情報を記録し、情報を再生する操作がなされる。
本実施形態に係る磁気ディスク装置40によれば、RA値を低く抑えつつ、MR比およびBDVの向上と、Hinの低減が可能な磁気抵抗効果素子1を備える磁気ヘッド10を用いることによって、非常に高い磁気抵抗効果が得られ、再生出力を高めることが可能となるため、高記録密度化を達成することが可能となる。
また、本発明に係る磁気抵抗デバイスの他の実施の形態として、磁気抵抗効果素子を利用したメモリ素子であるMRAMへの利用が考えられる。MRAMは、絶縁層を挟む配置に磁化固定層と自由磁性層を設けたもので、外部から作用させた磁界によって自由磁性層の磁化の向きが変化した状態をメモリとして記憶するものである。この場合も、本発明に係る磁気抵抗効果素子を利用することで、メモリ素子としての記憶特性を向上させることが可能となる。
以上、本発明によれば、RA値を低く抑えつつ、MR比の向上と、Hinの低減を図り、記録密度の増加に対応した高い再生感度の実現が可能であると共に、素子破壊を引き起こす原因となるBDVの低下を防止することが可能な磁気抵抗効果素子が提供される。さらに、磁気抵抗効果素子の品質向上を図ることによって、それを用いた高品質の磁気抵抗デバイスの提供が可能となる。
なお、「ボトムタイプ」の磁気抵抗効果素子を例にとり説明を行ったが、絶縁層に対して上部シールド層側に磁化固定層を配置し、絶縁層に対して下部シールド層側に自由磁性層を配置する「トップタイプ」の磁気抵抗効果素子に対しても、本発明を同様に適用することが可能であることはもちろんである。
(付記1) 磁化固定層の上に絶縁層が積層され、該絶縁層の上に自由磁性層が積層される構造を有する磁気抵抗効果素子であって、
前記磁化固定層は、上面に酸素原子2原子分の厚さ以下の酸素結合層が形成されていることを特徴とする磁気抵抗効果素子。
(付記2) 前記磁化固定層は、複数の材料が積層される多層構造を有し、最上層がCo、Fe、Niの少なくとも一つを含む材料を用いて形成されることを特徴とする付記1記載の磁気抵抗効果素子。
(付記3) 前記磁化固定層の最上層は、ホウ素を含まず、且つ膜厚が1nm以下であることを特徴とする付記2記載の磁気抵抗効果素子。
(付記4) 前記磁化固定層の最上層は、CoFeを用いて形成されることを特徴とする付記3記載の磁気抵抗効果素子。
(付記5) 前記絶縁層は、Al、Mg、Ti、Znの少なくとも一つの材料の酸化物を基材として形成されることを特徴とする付記1〜4のいずれか一項に記載の磁気抵抗効果素子。
(付記6) 前記絶縁層の膜厚が2nm以下であることを特徴とする付記1〜5のいずれか一項に記載の磁気抵抗効果素子。
(付記7) 前記自由磁性層がCo、Fe、Niの少なくとも一つを含む材料を用いて形成されることを特徴とする付記1〜6のいずれか一項に記載の磁気抵抗効果素子。
(付記8) 前記自由磁性層は、複数の材料が積層される多層構造を有し、最下層がCo、Fe、Niの少なくとも一つを含む材料を用いて形成されることを特徴とする付記1〜7のいずれか一項に記載の磁気抵抗効果素子。
(付記9) 前記自由磁性層の最下層は、ホウ素を含まず、且つ膜厚が1nm以下であることを特徴とする付記8記載の磁気抵抗効果素子。
(付記10) 前記自由磁性層の最下層は、CoFeを用いて形成されることを特徴とする付記9記載の磁気抵抗効果素子。
(付記11) 磁化固定層の上に絶縁層が積層され、該絶縁層の上に自由磁性層が積層される構造を有する磁気抵抗効果素子の製造方法であって、
酸素雰囲気中で前記磁化固定層の上面に所定厚さの酸素結合層を形成する工程と、
前記磁化固定層の上に、前記絶縁層を形成する工程と、
前記絶縁層の上に、前記自由磁性層を形成する工程と、を備えることを特徴とする磁気抵抗効果素子の製造方法。
(付記12) 前記酸素結合層の膜厚は、酸素原子2原子分の厚さ以下であること
を特徴とする付記11記載の磁気抵抗効果素子の製造方法。
(付記13) 前記磁化固定層の上に前記絶縁層を形成する工程と、前記絶縁層の上に前記自由磁性層を形成する工程と、の間に、酸素雰囲気中で前記絶縁層の上面に酸素を結合させる工程を備えることを特徴とする付記11または付記12記載の磁気抵抗効果素子の製造方法。
(付記14) 前記絶縁層が、酸化物ターゲットからスパッタ法を用いて成膜されることを特徴とする付記11〜13のいずれか一項に記載の磁気抵抗効果素子の製造方法。
(付記15) 前記絶縁層が、金属もしくは酸化物ターゲットを酸素雰囲気中でスパッタすることにより成膜されることを特徴とする付記11〜13のいずれか一項に記載の磁気抵抗効果素子の製造方法。
(付記16) 前記酸素雰囲気中で前記磁化固定層の上面に所定厚さの酸素結合層を形成する工程を実施した際の磁気抵抗効果素子の面積抵抗の増加率が2.0Ω・μm以下であることを特徴とする付記11〜15のいずれか一項に記載の磁気抵抗効果素子の製造方法。
(付記17) 前記酸素雰囲気中で前記磁化固定層の上面に所定厚さの酸素結合層を形成する工程、および前記酸素雰囲気中で前記絶縁層の上面に酸素を結合させる工程は、酸素導入口と真空ポンプ両方を備えるチャンバ内で実施することを特徴とする付記13〜16のいずれか一項に記載の磁気抵抗効果素子の製造方法。
(付記18) 前記酸素雰囲気中で前記磁化固定層の上面に所定厚さの酸素結合層を形成する工程は、前記チャンバ内の酸素分圧を1×10−3Pa以下として実施することを特徴とする付記17記載の磁気抵抗効果素子の製造方法。
(付記19) 前記酸素雰囲気中で前記磁化固定層の上面に所定厚さの酸素結合層を形成する工程は、前記酸素導入口から酸素を導入すると同時に前記真空ポンプで前記チャンバ内を減圧して実施することを特徴とする付記17または付記18記載の磁気抵抗効果素子の製造方法。
(付記20) 前記酸素導入口から導入する酸素は、流量1sccmで20秒間導入することを特徴とする付記17〜19のいずれか一項に記載の磁気抵抗効果素子の製造方法。
(付記21) 前記酸素雰囲気中で前記絶縁層の上面に酸素を結合させる工程は、前記酸素導入口から酸素を導入すると同時に前記真空ポンプで前記チャンバ内を減圧して実施することを特徴とする付記17〜20のいずれか一項に記載の磁気抵抗効果素子の製造方法。
(付記22) 前記酸素雰囲気中で前記絶縁層の上面に酸素を結合させる工程は、前記チャンバ内に酸素を導入した後、前記酸素導入口と前記真空ポンプ両方のバルブを封止して、該チャンバ内の酸素分圧を一定に保って実施することを特徴とする付記17〜20のいずれか一項に記載の磁気抵抗効果素子の製造方法。
(付記23) 付記1〜10のいずれか一項に記載の磁気抵抗効果素子、もしくは付記11〜22のいずれか一項に記載の磁気抵抗効果素子の製造方法により製造される磁気抵抗効果素子を備えたヘッドスライダと、
前記ヘッドスライダを支持するサスペンションと、
前記サスペンションの端部を固定し、回動自在なアクチュエータアームと、
前記サスペンション及び前記アクチュエータアーム上の絶縁された導電線を通じて、前記磁気抵抗効果素子に電気的に接続され、媒体に記録された情報を読み取るための電気信号を検出する回路と、を備える情報記憶装置。
本発明の実施形態に係る磁気抵抗効果素子の膜構成の例を示す概略図である。 本発明の実施形態に係る磁気抵抗効果素子の膜構成の他の例を示す概略図である。 本発明の実施形態に係る磁気抵抗効果素子の膜構成の他の例を示す概略図である。 本発明の実施形態に係る磁気抵抗効果素子の膜構成の他の例を示す概略図である。 本発明の実施形態に係る磁気抵抗効果素子の膜構成の他の例を示す概略図である。 磁化固定層の酸化度合いにおける、磁気抵抗効果素子の面積抵抗RAとMR比との関係を示すグラフである。 本発明の実施形態と従来の実施形態との比較において、磁気抵抗効果素子の面積抵抗RAとMR比との関係を示すグラフである。 本発明の実施形態と従来の実施形態との比較において、磁気抵抗効果素子の面積抵抗RAとHinとの関係を示すグラフである。 本発明の実施形態と従来の実施形態との比較において、磁気抵抗効果素子の面積抵抗RAとHi−State素子の割合との関係を示すグラフである。 本発明の実施形態と従来の実施形態との比較において、ウエハ面内の各磁気抵抗効果素子の面積抵抗RAのばらつきを示すグラフである。 本発明の実施形態に係る磁気ヘッドの例を示す概略図である。 本発明の実施形態に係る磁気ヘッドの例を示す概略図である。 本発明の実施形態に係る情報記憶装置の例を示す概略図である。
符号の説明
1 磁気抵抗効果素子
2 磁気再生ヘッド
3 磁気記録ヘッド
4 磁気抵抗効果膜
5 媒体対向面(浮上面)
10 磁気ヘッド
11 下部シールド層
12 下地層
13 反強磁性層
14 磁化固定層
15 絶縁層
16 自由磁性層
17 非磁性層
18 上部シールド層
40 情報記憶装置(磁気ディスク装置)

Claims (7)

  1. 磁化固定層の上に絶縁層が積層され、該絶縁層の上に自由磁性層が積層される構造を有する磁気抵抗効果素子であって、
    前記磁化固定層は、上面に酸素原子2原子分の厚さ以下の酸素結合層が形成されていること
    を特徴とする磁気抵抗効果素子。
  2. 前記磁化固定層は、複数の材料が積層される多層構造を有し、最上層がCo、Fe、Niの少なくとも一つを含む材料を用いて形成されること
    を特徴とする請求項1記載の磁気抵抗効果素子。
  3. 前記磁化固定層の最上層は、ホウ素を含まず、且つ膜厚が1nm以下であること
    を特徴とする請求項2記載の磁気抵抗効果素子。
  4. 前記絶縁層は、Al、Mg、Ti、Znの少なくとも一つの材料の酸化物を基材として形成されること
    を特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の磁気抵抗効果素子。
  5. 磁化固定層の上に絶縁層が積層され、該絶縁層の上に自由磁性層が積層される構造を有する磁気抵抗効果素子の製造方法であって、
    酸素雰囲気中で前記磁化固定層の上面に所定厚さの酸素結合層を形成する工程と、
    前記磁化固定層の上に、前記絶縁層を形成する工程と、
    前記絶縁層の上に、前記自由磁性層を形成する工程と、を備えること
    を特徴とする磁気抵抗効果素子の製造方法。
  6. 前記酸素結合層の膜厚は、酸素原子2原子分の厚さ以下であること
    を特徴とする請求項5記載の磁気抵抗効果素子の製造方法。
  7. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の磁気抵抗効果素子、もしくは請求項5または請求項6記載の磁気抵抗効果素子の製造方法により製造される磁気抵抗効果素子を備えたヘッドスライダと、
    前記ヘッドスライダを支持するサスペンションと、
    前記サスペンションの端部を固定し、回動自在なアクチュエータアームと、
    前記サスペンション及び前記アクチュエータアーム上の絶縁された導電線を通じて、前記磁気抵抗効果素子に電気的に接続され、媒体に記録された情報を読み取るための電気信号を検出する回路と、を備える情報記憶装置。
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