JP6039697B2 - 巨大磁気抵抗効果素子およびそれを用いた電流センサ - Google Patents

巨大磁気抵抗効果素子およびそれを用いた電流センサ Download PDF

Info

Publication number
JP6039697B2
JP6039697B2 JP2014559603A JP2014559603A JP6039697B2 JP 6039697 B2 JP6039697 B2 JP 6039697B2 JP 2014559603 A JP2014559603 A JP 2014559603A JP 2014559603 A JP2014559603 A JP 2014559603A JP 6039697 B2 JP6039697 B2 JP 6039697B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic layer
layer
alloy
gmr element
current sensor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014559603A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2014119345A1 (ja
Inventor
井出 洋介
洋介 井出
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Alps Alpine Co Ltd
Original Assignee
Alps Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Alps Electric Co Ltd filed Critical Alps Electric Co Ltd
Application granted granted Critical
Publication of JP6039697B2 publication Critical patent/JP6039697B2/ja
Publication of JPWO2014119345A1 publication Critical patent/JPWO2014119345A1/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R33/00Arrangements or instruments for measuring magnetic variables
    • G01R33/02Measuring direction or magnitude of magnetic fields or magnetic flux
    • G01R33/06Measuring direction or magnitude of magnetic fields or magnetic flux using galvano-magnetic devices
    • G01R33/09Magnetoresistive devices
    • G01R33/093Magnetoresistive devices using multilayer structures, e.g. giant magnetoresistance sensors
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R15/00Details of measuring arrangements of the types provided for in groups G01R17/00 - G01R29/00, G01R33/00 - G01R33/26 or G01R35/00
    • G01R15/14Adaptations providing voltage or current isolation, e.g. for high-voltage or high-current networks
    • G01R15/20Adaptations providing voltage or current isolation, e.g. for high-voltage or high-current networks using galvano-magnetic devices, e.g. Hall-effect devices, i.e. measuring a magnetic field via the interaction between a current and a magnetic field, e.g. magneto resistive or Hall effect devices
    • G01R15/205Adaptations providing voltage or current isolation, e.g. for high-voltage or high-current networks using galvano-magnetic devices, e.g. Hall-effect devices, i.e. measuring a magnetic field via the interaction between a current and a magnetic field, e.g. magneto resistive or Hall effect devices using magneto-resistance devices, e.g. field plates
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/127Structure or manufacture of heads, e.g. inductive
    • G11B5/33Structure or manufacture of flux-sensitive heads, i.e. for reproduction only; Combination of such heads with means for recording or erasing only
    • G11B5/39Structure or manufacture of flux-sensitive heads, i.e. for reproduction only; Combination of such heads with means for recording or erasing only using magneto-resistive devices or effects
    • G11B5/3903Structure or manufacture of flux-sensitive heads, i.e. for reproduction only; Combination of such heads with means for recording or erasing only using magneto-resistive devices or effects using magnetic thin film layers or their effects, the films being part of integrated structures
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10NELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10N50/00Galvanomagnetic devices
    • H10N50/10Magnetoresistive devices
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10NELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10N50/00Galvanomagnetic devices
    • H10N50/80Constructional details
    • H10N50/85Magnetic active materials
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/127Structure or manufacture of heads, e.g. inductive
    • G11B5/33Structure or manufacture of flux-sensitive heads, i.e. for reproduction only; Combination of such heads with means for recording or erasing only
    • G11B5/39Structure or manufacture of flux-sensitive heads, i.e. for reproduction only; Combination of such heads with means for recording or erasing only using magneto-resistive devices or effects
    • G11B2005/3996Structure or manufacture of flux-sensitive heads, i.e. for reproduction only; Combination of such heads with means for recording or erasing only using magneto-resistive devices or effects large or giant magnetoresistive effects [GMR], e.g. as generated in spin-valve [SV] devices

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Condensed Matter Physics & Semiconductors (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Hall/Mr Elements (AREA)
  • Measuring Instrument Details And Bridges, And Automatic Balancing Devices (AREA)
  • Thin Magnetic Films (AREA)
  • Measuring Magnetic Variables (AREA)

Description

本発明は、巨大磁気抵抗効果素子(以下、GMR(Giant Magneto Resistance)素子)、およびGMR素子を用いた電流センサに関する。
近年、広く利用されている磁気応用製品において、磁界を検知する磁気センサが広く用いられている。また、磁気センサの応用として、導体に流れる電流によって発生する磁界を検知することで電流を非接触で測定する電流センサも広く用いられている。さらに、電流センサには、家庭における電化製品のように比較的小さな電流を非接触で測定する用途や、電気自動車やハイブリッドカーのように比較的大きな電流を非接触で測定する用途などがある。
図8は、特許文献1に開示される電流センサの説明図である。特許文献1に開示される電流センサ110は、図8に示すように、半導体チップ116に形成されたGMR素子などの磁気抵抗効果素子101を、ハウジング117に埋設して構成されている。そして、電流センサ110は、電流が流れる導体111上の所定位置に配置されて、電流によって発生する磁界を検知することにより電流を測定している。
図9は、特許文献2に開示されるGMR素子の説明図である。特許文献2に開示されるGMR素子201は、図9に示すように、反強磁性層(PtMn)205、固定磁性層(CoFe/Ru/CoFe)206、スペーサ層(CuO)207、フリー磁性層(CoFe/NiFe)208、および保護層(Ta)209の順で積層された構造を有している。
このように、特許文献2においては、フリー磁性層208を、スピン分極率の大きいCoFeと、軟磁気特性に優れるNiFeとの積層構造にすることで、抵抗変化率ΔR/Rminが大きいと共に、磁化曲線のヒステリシスが小さいGMR素子を実現している。
また、磁気応用製品としてはハードディスク装置の磁気ヘッドや、磁気抵抗メモリ(MRAM)として用いられることが多いトンネル磁気抵抗素子(以下、TMR素子)がある。
図10は、特許文献3に開示されるTMR素子の説明図である。特許文献3に開示されるTMR素子301は、図10に示すように、反強磁性層(IrMn)305、第1固定磁性層(CoFe)306a、非磁性中間層(反強磁性結合層)(Ru)306b、第2固定磁性層(CoFeB)306c、トンネルバリア層(MgO)307、フリー磁性層308、および保護層309の順で積層された構造を有している。
TMR素子301は、トンネルバリア層307のMgOを、(001)方向に結晶配向させることにより大きな抵抗変化率ΔR/Rmin(MR比)が得られることが知られている。また、MgOは、アモルファスの下地層上に成膜することによって岩塩型の(001)方向に結晶配向することが知られている。そのため、特許文献3においては、アモルファスとして成膜される第2固定磁性層(CoFeB)306c上にトンネルバリア層(MgO)307を成膜している。
特許文献3では、その後、アモルファスとして成膜された第2固定磁性層306cのCoFeBは、熱処理を施すことでトンネルバリア層307のMgO界面の結晶構造に倣って結晶化させられる。その理由は、第2固定磁性層306cのCoFeBが、トンネルバリア層(MgO)307と接する面側に体心立方構造を有し、(001)方向に結晶配向させられることで、大きな抵抗変化率ΔR/Rminが実現するためである。ところが、これは、トンネルバリア層を有するTMR素子特有の構造であり、GMR素子に適用することはできない。
特開2007−121283号公報 特開2004−164837号公報 特開2010−097981号公報
ところで、比較的小さな電流から大きな電流までを高精度に測定可能なGMR素子を用いた電流センサを実現するためには、GMR素子のヒステリシスを抑制しつつ、GMR素子の磁界の変化に対して出力の線形性を有する範囲である出力線形範囲を広くする必要がある。出力線形範囲を広くする方法は、2つある。第1の方法は、GMR素子の長尺パターンの長尺方向に直交する幅方向の寸法を短くして形状磁気異方性を大きくすることである。しかし、長尺パターンの幅方向の寸法を短くするのには限界があり、すでに小型化、低コストなどの要求から幅方向の寸法は殆ど限界まで短くなっている。第2の方法は、フリー磁性層の磁気モーメントMs・tを大きくすることである。しかし、従来のCoFe合金とNiFe合金を積層させたフリー磁性層の膜厚tを大きくして磁気モーメントMs・tを大きくする方法では、抵抗変化率ΔR/Rminが大きく低下してしまう。
本発明の目的は、このような課題を顧みてなされたものであり、抵抗変化率ΔR/Rminが大きいと共に、出力線形範囲の広い巨大磁気抵抗効果素子と、それを用いた電流センサを提供することである。
本発明の巨大磁気抵抗効果素子は、磁化が固定されている固定磁性層と、磁化が外部磁界によって変化するフリー磁性層と、前記固定磁性層と前記フリー磁性層との間に位置するスペーサ層とを有する巨大磁気抵抗効果素子であって、前記フリー磁性層が、CoFe合金とアモルファス構造のCoFeB合金とが積層されてなり、前記CoFe合金の膜厚が、2nm以上4nm以下で、且つ前記CoFeB合金の膜厚が、5nm以上14nm以下であることを特徴とする
このような態様であれば、CoFeB合金の抵抗率が大きいため、GMR素子の抵抗変化率ΔR/Rminを大きくすることができる。
このような態様であれば、フリー磁性層の磁気モーメントMs・tを大きくして、GMR素子の出力線形範囲を広くする際に、抵抗変化率ΔR/Rminの低下を小さく抑えることができる。
よって、本発明によれば、抵抗変化率ΔR/Rminが大きいと共に、出力線形範囲の広いGMR素子を提供することができる。
また、磁歪を±1ppm以下に抑えることができるため、応力により発生するヒステリシスが抑制されるので、高精度なGMR素子を実現できる。
前記CoFe合金をCoFe100−X合金、および前記CoFeB合金を(CoFe100−Y100−Z合金とするとき、Xが80原子%≦X<100原子%、Yが80原子%≦Y<100原子%、およびZが10原子%≦Z≦30原子%であることが好ましい。このような態様であれば、良好な特性を有するGMR素子を実現できる。
本発明の電流センサは、請求項1または請求項2に記載の巨大磁気抵抗効果素子を用いたことを特徴とする。
このような態様であれば、抵抗変化率ΔR/Rminが大きいと共に、出力線形範囲の広いGMR素子を用いた電流センサを提供することができる。
よって、本発明によれば、抵抗変化率ΔR/Rminが大きいと共に、出力線形範囲の広いGMR素子と、それを用いた電流センサを提供することができる。
本発明の実施形態に係るGMR素子の層構成を示す説明図である。 本発明の実施形態に係る電流センサの説明図である。 抵抗変化率ΔR/RminとMs・tの関係を示す実験データである。 抵抗変化率ΔR/Rminとフリー磁性層の膜厚の関係を示す実験データである。 フリー磁性層の磁歪λとフリー磁性層の膜厚の関係を示す実験データである。 電流センサにおける出力線形範囲と感度の関係を示す実験データである。 変形例に係る電流センサの説明図である。 特許文献1に開示される電流センサの説明図である。 特許文献2に開示されるGMR素子の説明図である。 特許文献3に開示されるTMR素子の説明図である。
以下、本発明の実施形態のGMR素子と、それを用いた電流センサについて図面を用いて詳細に説明する。なお、各図面の寸法は適宜変更して示している。
図1は、本発明の実施形態に係る巨大磁気抵抗効果素子の層構成を示す説明図である。図2は、本発明の実施形態に係る電流センサの説明図である。
本実施形態の電流センサ10は、磁気比例式電流センサである。本実施形態の電流センサ10は、図2に示すように、磁気検知素子である2つのGMR素子1a、1bと、2つの固定抵抗素子2a、2bと、を含むブリッジ回路を備えている。そして、電流センサ10は、被測定電流Iが通流する導体11の近傍に配置されて、被測定電流Iにより生じる誘導磁界Hを検知する。その際、電流センサ10は、被測定電流Iにより生じる誘導磁界Hに略比例する出力を得る。
図2に示されるブリッジ回路において、GMR素子1bと固定抵抗素子2aの一方の端子はそれぞれ電源端子Vddに接続され、GMR素子1aと固定抵抗素子2bの一方の端子はそれぞれグランド端子GNDに接続されている。GMR素子1aと固定抵抗素子2aの他方の端子はそれぞれ接続されて、第1出力Outとなっており、GMR素子1bと固定抵抗素子2bの他方の端子はそれぞれ接続されて第2出力Outとなっている。
GMR素子1a、1bは、被測定電流Iにより生じる誘導磁界Hが印加されることで電気抵抗が変化するという特性を備えているため、被測定電流Iにより生じる誘導磁界Hに応じて第1出力Outと第2出力Outが変化する。第1出力Outと第2出力Outの電圧差は誘導磁界Hに略比例し、この電圧差が電流センサ10の出力である。なお、ブリッジ回路の構成は、図2に示すものに限定されない。たとえば、1つのGMR素子と3つの固定抵抗素子を組み合わせてブリッジ回路を構成しても良いし、4つのGMR素子を組み合わせてブリッジ回路を構成しても良い。また、ブリッジ回路を含むものに限定されない。たとえば、GMR素子と固定抵抗素子を直列に接続して、GMR素子と固定抵抗素子の間から出力を取り出すことも可能である。
本実施形態に係るGMR素子1は、図1に示すように、下部ギャップ層3、シード層4、反強磁性層5、固定磁性層6、スペーサ層7、フリー磁性層8、保護層9の順で積層された構造を有している。
下部ギャップ層3は、シリコン基板(図示せず)などの上に形成されており、アルミナ(Al)などの絶縁材料からなる。シード層4は、反強磁性層5および反強磁性層5上に積層される各層の結晶成長を整えるための下地層であり、NiFe合金、NiCr合金、NiFeCr合金、Crなどで形成される。
反強磁性層5は、熱処理により固定磁性層6との間に大きな交換結合磁界を発生させ、固定磁性層6の磁化方向を固定する(固定磁化方向)。この反強磁性層5は、PtMn合金またはX−Mn(ただしXは、Pd、Ir、Rh、Ru、Os、Ni、Feのいずれか1種または2種以上の元素である)合金で形成される。あるいは、Pt−Mn−Y(ただしYは、Pd、Ir、Rh、Ru、Au、Ag、Os、Cr、Ni、Ar、Ne、Xe、Krのいずれか1種または2種以上の元素である)合金で形成される。これらの合金は、成膜直後の状態では不規則系の面心立方構造(fcc)であるが、熱処理が施されるとCuAuI(CuAu1)型の規則型の面心正方構造(fct)に構造変態する。よって、上記合金を用いて反強磁性層5を形成すれば、熱処理を施すことで、固定磁性層6との間に大きな交換結合磁界を生じさせることができる。
固定磁性層6は、第1固定磁性層6a、非磁性中間層6b、第2固定磁性層6cからなる積層フェリピンド構造をなしており、第1固定磁性層6aの磁化が反強磁性層5との交換結合により長尺パターンの幅方向に固定され、第2固定磁性層6cの磁化が非磁性中間層6bを介して第1固定磁性層6aの磁化方向と180°異なる向き(反平行)に固定されている。このように固定磁性層6が積層フェリピンド構造をとれば、非磁性中間層6bを介して生じる第1および第2固定磁性層6a、6c間の反平行結合と、第1固定磁性層6aおよび反強磁性層5間の交換結合との相乗効果により、固定磁性層6の磁化方向をより安定に固定することができる。なお、固定磁性層6を単層構造としてもよいのは勿論である。
上記第1および第2固定磁性層6a、6cは、強磁性材料により形成されるもので、たとえばNiFe合金、Co、CoNiFe合金、CoFe合金またはCoNi合金などによって形成される。特に、CoFe合金またはCoによって形成されることが好ましい。また、第1固定磁性層6aおよび第2固定磁性層6cは、同一の材料で形成されることが好ましい。非磁性中間層6bは、非磁性材料により形成されるもので、Ru、Rh、Pd、Ir、Os、Re、Cr、Cu、Pt、Auのうちいずれか1種または2種以上で形成することができる。特にRu又はCuで形成されることが好ましい。
スペーサ層7は、固定磁性層6とフリー磁性層8との磁気的な結合を防止する層であると共に、検知電流が主に流れる層である。このスペーサ層7は、Cu、Cr、AuまたはAg等の導電性を有する非磁性材料によって形成される。特にCuによって形成されることが好ましい。
フリー磁性層8は、図1に示すように、第1フリー磁性層8aと第2フリー磁性層8bが積層されて構成されている。第1フリー磁性層8aはCoFe合金であり、第2フリー磁性層8bはアモルファス構造のCoFeB合金である。そして、第1フリー磁性層8aのCoFe合金をCoFe100−X合金、および第2フリー磁性層8bのCoFeB合金を(CoFe100−Y100−Z合金と表わすとき、Xが80原子%≦X<100原子%、Yが80原子%≦Y<100原子%、およびZが10原子%≦Z≦30原子%である。なお、CoFe100−X、および(CoFe100−Y100−Zと表わすとき、それぞれの添付数、すなわちX、100−X、Y、100−Y、100−Z、Zは、添付された元素の含有量を意味する。また、CoFe合金とCoFeB合金共に、若干他の不純物が含有されていることも可能である。保護層9は、Ta(タンタル)などから形成されている。
GMR素子の電気抵抗Rは、フリー磁性層の磁化方向により変化する。GMR素子の電気抵抗Rは、フリー磁性層の磁化方向が固定磁性層の固定磁化方向と平行な方向に向いているときに最少の電気抵抗Rminになる。それは、図1に示すように、スペーサ層7に加えて、フリー磁性層8、すなわち第1フリー磁性層8aと第2フリー磁性層8bも、電子の通流に寄与するからである。
フリー磁性層の磁化方向が固定磁性層の固定磁化方向と平行以外の方向に向くに従い、GMR素子の電気抵抗Rは大きくなる。そして、GMR素子の電気抵抗Rは、フリー磁性層の磁化方向が固定磁性層の固定磁化方向と反平行な方向に向いているときに最大の電気抵抗Rmaxになる。その際、抵抗差R−Rminの変化は、通常ΔRとして表され、抵抗変化率ΔR/Rminが規定される。
なお、フリー磁性層8の磁化方向が固定磁性層6の固定磁化方向と反平行な方向に向いているときに、電子がフリー磁性層8、すなわち第1フリー磁性層8aと第2フリー磁性層8bに分流している(シャントロス)。そのため、最大の電気抵抗Rmaxを更に大きくして、抵抗変化率ΔR/Rminを大きくするためには、分流する電子(シャントロス)を低減することが必要である。よって、分流する電子(シャントロス)を低減するために、第2フリー磁性層8b(CoFeB合金)の電気抵抗は大きいことが好ましい。
図3は、抵抗変化率ΔR/RminとMs・tの関係を示す実験データである。図3では、フリー磁性層がCo90Fe10/(Co90Fe108020積層膜である本実施形態に係るGMR素子1(図1に図示)の場合(以下、実施例と記す)を、フリー磁性層がCo90Fe10/NiFe積層膜である特許文献2に開示される従来技術のGMR素子201(図9に図示)の場合(以下、比較例と記す)に対して、抵抗変化率ΔR/Rminとフリー磁性層のMs・tの関係が比較されている。なお、(Co90Fe108020は、Co90Fe10合金にB(ボロン)を20原子%添加したものを意味する。
Ms・tは、磁性層の単位面積あたりの磁気モーメント(磁気的膜厚)であり、磁性層の飽和磁化Msと磁性層の膜厚tの積(Ms×t)である。図3の横軸に図示するMs・tは、それぞれのフリー磁性層の飽和磁化Msとフリー磁性層の膜厚tの積である。なお、図3に図示するMs・tは、それぞれの飽和磁化Msが一定のもとで、実施例のGMR素子1では(Co90Fe108020合金の膜厚を変えることで、比較例のGMR素子201ではNiFe合金の膜厚を変えることで、変化させられている。なお、図3の縦軸は、抵抗変化率ΔR/Rminである。
図3に示されるように、実施例のGMR素子1が、比較例のGMR素子201に比べて抵抗変化率ΔR/Rminが大きい。そのため、比較例のGMR素子201に比べて、実施例のGMR素子1は、抵抗変化率ΔR/Rminが大きく、外部磁界の変動に対して感度が高い。そのため、本実施形態に係るGMR素子1を用いた電流センサ10(図2に図示)は、従来技術のGMR素子201を用いた電流センサに比べて、被測定電流I(図2に図示)の変動に対して感度が高い。
また、実施例のGMR素子1は、比較例のGMR素子201に比べてM・tの増加に伴うΔR/Rminの低下が小さい。そのため、出力線形範囲を大きくしても抵抗変化率ΔR/Rminが大きなGMR素子1を実現できる。また、実施例のGMR素子1は、比較例のGMR素子201に比べて、フリー磁性層の膜厚ばらつきによる抵抗変化率ΔR/Rminの変化が小さい。よって、本実施形態に係るGMR素子1、およびGMR素子1を用いた電流センサ10(図2に図示)は、従来技術のフリー磁性層Co90Fe10/NiFeを備えるGMR素子201、およびGMR素子201を用いた電流センサに比べて、抵抗変化率ΔR/Rminが安定しており、高精度である。
実施例のGMR素子1が、比較例のGMR素子201に比べてΔR/Rminが大きいこと、およびM・tの増加に伴うΔR/Rminの低下が小さい理由は、NiFe合金の抵抗率(およそ20μΩcm)に対して、CoFeB合金の抵抗率(およそ100μΩcm)がおよそ5倍と大きいため、NiFe合金に分流する電子に比べてCoFeB合金に分流する電子、すなわちシャントロスを抑えることができるからである。
よって、本実施形態によれば、抵抗変化率ΔR/Rminが大きいGMR素子と、それを用いた電流センサを提供することができる。
図4は、抵抗変化率ΔR/Rminとフリー磁性層の膜厚の関係を示す実験データであり、フリー磁性層がCo90Fe10/(Co90Fe108020積層膜の場合である。図4の縦軸は、抵抗変化率ΔR/Rminであり、横軸は、第1フリー磁性層8a(Co90Fe10合金)の膜厚である。そして、第2フリー磁性層8b((Co90Fe108020)の膜厚をパラメータとして、抵抗変化率ΔR/Rminと第1フリー磁性層8aの膜厚の関係を図示している。
第1フリー磁性層8a(CoFe合金)(図1に図示)の膜厚が、図4に示すように、2nm以上4nm以下の範囲で、第2フリー磁性層8b(図1に図示)の膜厚によらず、GMR素子1(図1に図示)の抵抗変化率ΔR/Rminが大きいことが分かる。よって、第1フリー磁性層8a(図1に図示)の膜厚が2nm以上4nm以下の範囲であれば、本実施形態に係るGMR素子1(図1に図示)は、外部磁界の変動に対して感度が高い。そのため、GMR素子1(図1に図示)を用いた電流センサ10(図2に図示)は、第1フリー磁性層8a(図1に図示)の膜厚が2nm以上4nm以下の範囲であれば、被測定電流I(図2に図示)の変動に対して感度が高い。よって、第1フリー磁性層8a(CoFe合金)(図1に図示)の膜厚は、2nm以上4nm以下であることが好ましい。
図5は、フリー磁性層の磁歪λとフリー磁性層の膜厚の関係を示す実験データであり、フリー磁性層がCo90Fe10/(Co90Fe108020積層膜の場合である。図5の縦軸は、フリー磁性層の磁歪λであり、横軸は、第1フリー磁性層8a(Co90Fe10)の膜厚である。そして、第2フリー磁性層8b((Co90Fe108020)の膜厚をパラメータとして、フリー磁性層の磁歪λと第1フリー磁性層8aの膜厚の関係を図示している。
一般的に、基板から切り出されたGMR素子などを備えるチップがPKGに封入されると、チップに応力が生じる。その応力によって、フリー磁性層には弾性磁気異方性(逆磁歪効果)が生じるため、GMR素子の特性曲線、たとえば、磁化曲線や、電気抵抗と被測定電流I(図2に図示)との相関図などにヒステリシスが生じやすくなる。これを抑制するためにフリー磁性層の磁歪λはゼロ近傍であることが好ましい。
図5に示すように、抵抗変化率ΔR/Rminを大きくできる第1フリー磁性層8aの膜厚が2nm以上4nm以下の範囲に着目すると、第2フリー磁性層8bの膜厚が5nm以上14nm以下の範囲で、フリー磁性層の磁歪λが±1ppm以下であり好ましい。
このように、第2フリー磁性層8bの膜厚が5nm以上14nm以下であれば、本実施形態に係るGMR素子1(図1に図示)の応力により発生するヒステリシスが抑制される。よって、第2フリー磁性層8bの膜厚が5nm以上14nm以下であれば、高精度なGMR素子が可能であり、高精度なGMR素子を用いた電流センサを実現できる。
図6は、電流センサにおける出力線形範囲と感度の関係を示す実験データである。図6の縦軸は、電流センサの出力の線形性が得られる出力線形範囲であり、出力曲線とその線形近似直線との最大ずれ量(mV)を、出力曲線の最大値と最小値の差(フルスケール)で割った百分率が0.3%以下である誘導磁界H(図2に図示)の範囲(±mT)である。図6の横軸は、誘導磁界H(mT)に対する出力(mV)の傾き、すなわち感度(mV/mT)である。図6では、フリー磁性層がCo90Fe10/Ni81Fe19である従来のGMR素子を用いた電流センサと、フリー磁性層がCo90Fe10/(Co90Fe108020である本実施形態のGMR素子を用いた電流センサ10(図2に図示)と、を比較評価している。そして、図6は、本実施形態のCo90Fe10および(Co90Fe108020の膜厚を、2.5nmおよび6.0nmと、2.5nmおよび7.5nmに替えて、また、従来技術のCo90Fe10およびNi81Fe19の膜厚を、1.0nmおよび7.0nmと、1.0nmおよび9.0nmに替えて、図示している。
本実施形態の電流センサ10(図2に図示)は、図6に示すように、従来技術の電流センサに比べて同じ感度で比較したときの出力線形範囲が広くなっている。また、本実施形態の電流センサ10(図2に図示)は、図6に示すように、従来技術の電流センサに比べて同じ出力線形範囲で比較したときの感度が大きい。
一般的に、フリー磁性層の磁気モーメントMs・tを大きくすれば、GMR素子の出力線形範囲が広くできることが知られている。そのため、磁気モーメントMs・tが大きいGMR素子を用いた電流センサの出力線形範囲は広い。しかし、磁気モーメントMs・tを大きくすると、図3に示すように、GMR素子の抵抗変化率ΔR/Rminが小さくなる。ところが、本実施形態は、図3に示すように、特許文献2に開示される従来技術に比べて、磁気モーメントMs・tを大きくしても、抵抗変化率ΔR/Rminの低下を小さく抑えることができる。よって、本実施形態に係るGMR素子1(図1に図示)、および本実施形態に係るGMR素子1を用いた電流センサ10(図2に図示)は、従来技術の電流センサに比べて同じ感度で比較したときの出力線形範囲を広くできる共に、従来技術の電流センサに比べて同じ出力線形範囲で比較したときの感度を大きくできる。
GMR素子のフリー磁性層がCo90Fe10合金/(Co90Fe108020合金であれば、図3〜図6に示すように、GMR素子の特性が良好であることが分かる。よって、フリー磁性層を、CoFe100−X合金/(CoFe100−Y100−Z合金と表わすとき、XおよびYは90原子%の近傍が好ましく、Zは20原子%の近傍が好ましい。特に、XおよびYは、80原子%以上100原子%未満であることが好ましい。また、Zは10原子%以上30原子%以下であることが好ましい。
Zが10原子%よりも小さくなると、第2フリー磁性層8b、すなわち(CoFe100−Y100−Z合金がアモルファス構造から結晶構造に変化するようになり、第2フリー磁性層8bの電気抵抗が小さくなり、抵抗変化率ΔR/Rminが小さくなる。また、Zが30原子%よりも大きくなると、第2フリー磁性層8b、すなわち(CoFe100−Y100−Z合金の飽和磁化Msが低下して、膜厚tを厚くしても磁気モーメントMs・tを大きくし難くなる。よって、Zを10原子%以上30原子%以下であることが好ましい。
よって、Zを10原子%以上30原子%以下とすることで、第2フリー磁性層8b、すなわち(CoFe100−Y100−Z合金の強磁性特性を維持すると共に、第2フリー磁性層8b、すなわち(CoFe100−Y100−Z合金をアモルファス構造とすることができ、GMR素子の抵抗変化率ΔR/Rminを大きくすることができる。よって、抵抗変化率ΔR/Rminが大きいGMR素子を用いた電流センサを実現できる。
本実施形態のGMR素子は電流センサに用いたが、これに限定されるものではない。たとえば、リニアに移動する磁性体(磁石)の位置を検知する磁気センサなどのように、リニアな出力を得る磁気センサに用いることが可能である。
図2に図示する電流センサ10の製造方法について説明する。シリコン基板などの基板上に、絶縁層であるアルミニウム酸化膜などが、スパッタリングなどの方法で成膜される。次に、図2に図示するGMR素子1a、1bを構成する積層膜、図1に示すように、すなわち反強磁性層5、固定磁性層6、スペーサ層7、フリー磁性層8などがスパッタリングなどの方法で成膜され、フォトリソグラフィ及びエッチングにより、GMR素子1a、1bが形成される。そして、熱処理(たとえば、270℃で2時間保持)を施し、反強磁性層5と固定磁性層6との間に大きな交換結合磁界を発生させ、固定磁性層6の磁化方向を固定する。次に、図2に図示する固定抵抗素子2a、2bを構成する膜も、スパッタリングなどの方法で成膜され、フォトリソグラフィ及びエッチングなどにより、固定抵抗素子2a、2bが形成される
電極材料がスパッタリングなどの方法で成膜され、フォトリソグラフィ及びエッチングなどにより、GMR素子1a、1bと固定抵抗素子2a、2bを電気的に接続する電極などが形成される。
固定抵抗素子2a、2bは、外部磁界によって電気抵抗が変化しない素子である。そのため、CuやAlなどの電極材料で形成することもできるが、図1に図示するGMR素子1において、スペーサ層7とフリー磁性層8を逆順にして構成することもできる。後者のように構成すれば、固定磁性層6によってフリー磁性層8の磁化方向は固定されるので、外部磁界によって電気抵抗は変化しない。また、GMR素子1a、1bと固定抵抗素子2a、2bが、同じ電極材料により構成されるので、温度の変動に対して電気抵抗が同じように変化し、温度特性に優れる。
<変形例>
図7は、変形例に係る電流センサの説明図である。本実施形態の電流センサ10は、図2に示すように、磁気比例式電流センサであるとしたが、これに限定されるものではなく、磁気平衡式電流センサも可能である。
変形例である磁気平衡式電流センサ20は、図7に示すように、被測定電流Iが流れる導体11の近傍に配置される。この磁気平衡式電流センサ20は、導体11に流れる被測定電流Iによる誘導磁界Hを打ち消す磁界(キャンセル磁界)を生じさせるフィードバック回路15を備えている。このフィードバック回路15は、被測定電流Iによって発生する磁界を打ち消す方向に巻回されたフィードバックコイル12と、磁気検知素子である2つのGMR素子1a、2bと、2つの固定抵抗素子2a、2bとを有する。
2つのGMR素子1a、1bは、被測定電流Iからの誘導磁界Hの印加により電気抵抗が変化する。2つのGMR素子1a、1bは、2つの固定抵抗素子2a、2bと共にブリッジ回路を構成している。このようにブリッジ回路を用いることにより、高感度の磁気平衡式電流センサ20を実現することができる。
図7に示すブリッジ回路においては、GMR素子1bと固定抵抗素子2aとの間の接続点に電源端子Vddが接続されており、GMR素子1aと固定抵抗素子2bとの間の接続点にグランド端子GNDが接続されている。さらに、このブリッジ回路においては、GMR素子1aと固定抵抗素子2aとの間の接続点から一つの出力を取り出し、GMR素子1bと固定抵抗素子2bとの間の接続点からもう一つの出力を取り出している。これらの2つの出力は増幅器13で増幅され、フィードバックコイル12に電流(フィードバック電流)として与えられる。このフィードバック電流は、誘導磁界に応じた電圧差に対応する。このとき、フィードバックコイル12には、誘導磁界を相殺するキャンセル磁界が発生する。そして、誘導磁界とキャンセル磁界とが相殺される平衡状態となったときのフィードバックコイル12に流れる電流に応じる検出電圧Vにより被測定電流Iが測定される。
1、1a、1b GMR素子
2a、2b 固定抵抗素子
3 下部ギャップ層
4 シード層
5 反強磁性層
6 固定磁性層
6a 第1固定磁性層
6b 非磁性中間層
6c 第2固定磁性層
7 スペーサ層
8 フリー磁性層
8a 第1フリー磁性層
8b 第2フリー磁性層
9 保護層
10 電流センサ
11 導体 12 フィードバックコイル
13 増幅器
15 フィードバックコイル回路

Claims (3)

  1. 磁化が固定されている固定磁性層と、
    磁化が外部磁界によって変化するフリー磁性層と、
    前記固定磁性層と前記フリー磁性層との間に位置するスペーサ層と、を有する巨大磁気抵抗効果素子であって、
    前記フリー磁性層が、CoFe合金とアモルファス構造のCoFeB合金とが積層されてなり、
    前記CoFe合金の膜厚が、2nm以上4nm以下で、且つ前記CoFeB合金の膜厚が、5nm以上14nm以下であることを特徴とする巨大磁気抵抗効果素子。
  2. 前記CoFe合金をCoFe100−X合金、および前記CoFeB合金を(CoFe100−Y100−Z合金とするとき、Xが80原子%≦X<100原子%、Yが80原子%≦Y<100原子%、およびZが10原子%≦Z≦30原子%であることを特徴とする請求項1に記載の巨大磁気抵抗効果素子。
  3. 請求項1または請求項2に記載の巨大磁気抵抗効果素子を用いたことを特徴とする電流センサ。
JP2014559603A 2013-02-04 2014-01-08 巨大磁気抵抗効果素子およびそれを用いた電流センサ Active JP6039697B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013019805 2013-02-04
JP2013019805 2013-02-04
PCT/JP2014/050150 WO2014119345A1 (ja) 2013-02-04 2014-01-08 巨大磁気抵抗効果素子およびそれを用いた電流センサ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP6039697B2 true JP6039697B2 (ja) 2016-12-07
JPWO2014119345A1 JPWO2014119345A1 (ja) 2017-01-26

Family

ID=51262059

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014559603A Active JP6039697B2 (ja) 2013-02-04 2014-01-08 巨大磁気抵抗効果素子およびそれを用いた電流センサ

Country Status (4)

Country Link
US (1) US9523746B2 (ja)
EP (1) EP2953178B1 (ja)
JP (1) JP6039697B2 (ja)
WO (1) WO2014119345A1 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6199730B2 (ja) * 2013-12-25 2017-09-20 株式会社東芝 電流センサ及び電流センサモジュール
JP2017040509A (ja) * 2015-08-18 2017-02-23 アルプス電気株式会社 磁気センサおよび電流センサ
JP6724459B2 (ja) * 2016-03-23 2020-07-15 Tdk株式会社 磁気センサ

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10284768A (ja) * 1997-04-10 1998-10-23 Alps Electric Co Ltd 磁気抵抗効果素子
JP2001237472A (ja) * 1999-06-17 2001-08-31 Matsushita Electric Ind Co Ltd 磁気抵抗効果素子および磁気抵抗効果記憶素子およびデジタル信号を記憶させる方法
JP2009283963A (ja) * 2001-10-12 2009-12-03 Sony Corp 磁気抵抗効果素子、磁気メモリ素子、磁気メモリ装置
JP2010093117A (ja) * 2008-10-09 2010-04-22 Fujitsu Ltd 磁気抵抗効果素子とその製造方法および情報記憶装置
JP2011159973A (ja) * 2010-02-01 2011-08-18 Headway Technologies Inc 磁気抵抗効果素子およびその形成方法

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59117915U (ja) 1983-01-29 1984-08-09 トヨタ自動車株式会社 自動車のステアリングセンサ
US6937448B2 (en) 2002-11-13 2005-08-30 Hitachi Global Storage Technologies Netherlands, B.V. Spin valve having copper oxide spacer layer with specified coupling field strength between multi-layer free and pinned layer structures
US7149105B2 (en) * 2004-02-24 2006-12-12 Infineon Technologies Ag Magnetic tunnel junctions for MRAM devices
US7431961B2 (en) 2004-12-10 2008-10-07 Headway Technologies, Inc. Composite free layer for CIP GMR device
EP1772737A3 (de) 2005-10-08 2008-02-20 Melexis Technologies SA Baugruppe zur Strommessung
US20080246104A1 (en) * 2007-02-12 2008-10-09 Yadav Technology High Capacity Low Cost Multi-State Magnetic Memory
JP2008078378A (ja) 2006-09-21 2008-04-03 Alps Electric Co Ltd トンネル型磁気検出素子及びその製造方法
US9040178B2 (en) * 2008-09-22 2015-05-26 Headway Technologies, Inc. TMR device with novel free layer structure
JP2010097981A (ja) 2008-10-14 2010-04-30 Fujitsu Ltd トンネル磁気抵抗効果素子及び磁気記憶装置
US8379350B2 (en) * 2010-06-30 2013-02-19 Tdk Corporation CPP-type magnetoresistive element including spacer layer
US9028910B2 (en) * 2010-12-10 2015-05-12 Avalanche Technology, Inc. MTJ manufacturing method utilizing in-situ annealing and etch back
JP2012069958A (ja) * 2011-10-14 2012-04-05 Toshiba Corp 磁気記録素子
US9252710B2 (en) * 2012-11-27 2016-02-02 Headway Technologies, Inc. Free layer with out-of-plane anisotropy for magnetic device applications
US9082872B2 (en) * 2013-01-02 2015-07-14 Headway Technologies, Inc. Magnetic read head with MR enhancements

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10284768A (ja) * 1997-04-10 1998-10-23 Alps Electric Co Ltd 磁気抵抗効果素子
JP2001237472A (ja) * 1999-06-17 2001-08-31 Matsushita Electric Ind Co Ltd 磁気抵抗効果素子および磁気抵抗効果記憶素子およびデジタル信号を記憶させる方法
JP2009283963A (ja) * 2001-10-12 2009-12-03 Sony Corp 磁気抵抗効果素子、磁気メモリ素子、磁気メモリ装置
JP2010093117A (ja) * 2008-10-09 2010-04-22 Fujitsu Ltd 磁気抵抗効果素子とその製造方法および情報記憶装置
JP2011159973A (ja) * 2010-02-01 2011-08-18 Headway Technologies Inc 磁気抵抗効果素子およびその形成方法

Also Published As

Publication number Publication date
EP2953178A4 (en) 2016-10-12
JPWO2014119345A1 (ja) 2017-01-26
WO2014119345A1 (ja) 2014-08-07
EP2953178A1 (en) 2015-12-09
US9523746B2 (en) 2016-12-20
EP2953178B1 (en) 2017-11-22
US20150377985A1 (en) 2015-12-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10254315B2 (en) Current sensor, current measuring module, and smart meter
JP5572208B2 (ja) 磁気センサ及びそれを用いた磁気平衡式電流センサ
JP6130775B2 (ja) 電流センサ
JP6199730B2 (ja) 電流センサ及び電流センサモジュール
JP5888402B2 (ja) 磁気センサ素子
JP2011064653A (ja) 磁気センサおよびその製造方法
WO2012090631A1 (ja) 磁気比例式電流センサ
JP6686147B2 (ja) 交換結合膜ならびにこれを用いた磁気抵抗効果素子および磁気検出装置
WO2018079404A1 (ja) 磁気センサおよびその製造方法
JP5540299B2 (ja) 電流センサ
WO2011111536A1 (ja) 磁気平衡式電流センサ
JP6951454B2 (ja) 交換結合膜ならびにこれを用いた磁気抵抗効果素子および磁気検出装置
JP6039697B2 (ja) 巨大磁気抵抗効果素子およびそれを用いた電流センサ
JP5447616B2 (ja) 磁気センサの製造方法
JP5597305B2 (ja) 電流センサ
JP2011027633A (ja) 磁気センサおよびその製造方法
US20190187225A1 (en) Magnetic sensor and current sensor
JP5540326B2 (ja) 電流センサ
JP6204391B2 (ja) 磁気センサおよび電流センサ
JP5517315B2 (ja) 電流センサ
JP5436254B2 (ja) 磁気センサ
US20090147409A1 (en) Magnetoresistive element, magnetic sensor, and method of producing the magnetoresistive element

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160930

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20161025

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20161104

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6039697

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350