JP2010093064A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2010093064A
JP2010093064A JP2008261794A JP2008261794A JP2010093064A JP 2010093064 A JP2010093064 A JP 2010093064A JP 2008261794 A JP2008261794 A JP 2008261794A JP 2008261794 A JP2008261794 A JP 2008261794A JP 2010093064 A JP2010093064 A JP 2010093064A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
barrier film
hydrogen barrier
insulating
film
insulating hydrogen
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008261794A
Other languages
English (en)
Inventor
Toru Nasu
徹 那須
Shinya Natsume
進也 夏目
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2008261794A priority Critical patent/JP2010093064A/ja
Publication of JP2010093064A publication Critical patent/JP2010093064A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Semiconductor Memories (AREA)

Abstract

【課題】半導体装置にクラックの発生を防止する絶縁性応力緩和膜を用いながらも、下方からの水素の進入を阻止して容量絶縁膜の還元を防止できるようにする。
【解決手段】半導体装置は、第1の絶縁性水素バリア膜18と、その上に形成された第2の絶縁性水素バリア膜19と、第1の層間絶縁膜17、第1の絶縁性水素バリア膜18及び第2の絶縁性水素バリア膜19を貫通するコンタクトプラグ20と、第2の絶縁性水素バリア膜の上に順次形成され、下部電極23、容量絶縁膜25及び上部電極26よりなり、下部電極がコンタクトプラグと電気的に接続される容量素子27を備えている。第1の絶縁性水素バリア膜と第2の絶縁性水素バリア膜は、互いの組成比が異なる窒化シリコンよりなり、第2の絶縁性水素バリア膜のシリコン原子数に対する窒素原子数の比の値は、第1の絶縁性水素バリア膜のシリコン原子数に対する窒素原子数の比の値よりも小さい。
【選択図】図1

Description

本発明は、容量素子を備えた半導体装置及びその製造方法に関する。
近年、デジタル技術の進展に伴い、大容量のデータを処理し、且つ記録する傾向がますます推進されるなかで電子機器における機能が一段と高度化し、使用される半導体装置においてもその半導体素子の微細化が急速に進んできている。
ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM:Dynamic Random Access Memory)装置においては、その高集積化を実現するために、高誘電率を有する誘電体(以下、高誘電体と呼ぶ。)を記憶容量素子の容量膜として用いる技術が開発されている。例えば、酸化タンタル(Ta)又は酸化ハフニウム(HfO)等の金属酸化物は、酸化シリコン又は窒化シリコンよりも誘電率が大きいため、容量膜の面積を小さくすることができる。また、情報セキュリティに対して高度な暗号化技術が必要とされており、低電圧動作で且つ高速書き込み及び高速読み出しが可能な不揮発性メモリ装置が要望されている。自発分極特性を有する強誘電体を用いた強誘電体RAM(FeRAM:Ferroelectric Random Access Memory)装置が実用化されている。容量膜には、Pb(Zr1−xTi)O(0<x<1、通称PZT)、SrBiTa(通称SBT)、SrBiNb(通称SBN)、SrBi(Ta1−xNb(0<x<1、通称SBTN)又はBiTi12(通称BIT)等のペロブスカイト構造を持つ金属酸化物がよく用いられている。これらの材料は、ヒステリシス特性を有することから不揮発性メモリ装置を実現できる。
しかしながら、これらの誘電体材料は金属酸化物であるため、水素等の還元性雰囲気によって容易に還元するという問題がある。一般に半導体製造プロセスにおいては、トランジスタの電気的特性を維持するには水素雰囲気で熱処理を行う必要がある。また、配線形成工程においても、化学気相成長(CVD)法等の水素雰囲気で処理される工程が多い。さらに、湿気又は粉塵等の外部の有害環境から半導体素子を保護するために、金属配線の上に保護膜を形成する工程も水素雰囲気で行われる。
水素雰囲気での各処理工程においては、水素ガス及び水素イオンが発生するため、発生した水素ガス及び水素イオンがキャパシタに至った場合は、水素イオンが誘電体を構成する酸素原子と反応して誘電体膜の膜質を劣化させる。その結果、メモリセルの容量特性が低下する。
従って、誘電体膜を有する半導体メモリ装置において、水素が通過しにくい膜(以降、水素バリア膜と呼ぶ。)によって容量素子を囲むことにより、水素が誘電体膜に達することを防止する必要がある。例えば以下の特許文献1には、容量素子の下部に絶縁性水素バリア膜及び導電性水素バリア膜を配置することにより、下部からの水素の進入を防止する構造が提案されている。
以下、第1の従来例に係る半導体装置について図面を参照しながら説明する。
図8は第1の従来例に係る半導体装置の断面構成を示している。図8に示すように、半導体支持基板101の上部には、素子分離領域102が形成されている。素子分離領域102によって区画された領域にはゲート絶縁膜103、ゲート電極104及び不純物拡散層105よりなるトランジスタ106が形成されている。トランジスタ106を含む半導体支持基板101の上の全面には第1の層間絶縁膜107が形成されている。
第1の層間絶縁膜107の上には、窒化シリコンよりなる絶縁性水素バリア膜108が形成されている。層間絶縁膜107及び絶縁性水素バリア膜108よりなる積層膜には不純物拡散層105に達するコンタクトプラグ109が形成されている。
絶縁性水素バリア膜108の上には、コンタクトプラグ109と接続される領域に導電性水素バリア膜110が形成され、該導電性水素バリア膜110の上には下部電極111が形成されている。
絶縁性水素バリア膜108の上には、下部電極111の上面を露出するように第2の層間絶縁膜112が形成されている。第2の層間絶縁膜112の上には下部電極111を覆うように、強誘電体よりなる容量絶縁膜113が形成されている。容量絶縁膜113の上には上部電極114が形成され、これら下部電極111、容量絶縁膜113及び上部電極114により強誘電体容量素子115が形成されている。
しかしながら、第1の従来例に係る半導体装置は、図9に示すように、絶縁性水素バリア膜108に緻密性が高く且つ引っ張り応力を持つ窒化シリコンを用いているため、導電性水素バリア膜108における下部電極111の端部に応力が集中してクラックが発生し、発生したクラックから水素が進入することにより、容量絶縁膜113を構成する強誘電体が還元して容量特性が劣化するという課題があった。
上記の課題を解決するために、絶縁性水素バリア膜108の上に応力を緩和するための膜を形成する構造が考えられる。
以下、第2の従来例に係る半導体装置について図10を参照しながら説明する。図10においては、図8との相違点のみを説明する。
図10に示すように、第2の従来例に係る半導体装置は、絶縁性水素バリア膜108と層間絶縁膜112との間、及び絶縁性水素バリア膜108と導電性水素バリア膜110との間上に、酸化シリコンよりなる絶縁性応力緩和膜201が形成されている。
このように絶縁性水素バリア膜108の上に絶縁性応力緩和膜201を形成することにより、導電性水素バリア膜108における下部電極111の端部に生じるクラックの発生を防止することができるため、水素の進入による強誘電体が還元及び容量素子の特性劣化を抑制することがきる。
特開平11−008355号公報
しかしながら、前記第2の従来例に係る半導体装置は、酸化シリコンよりなる絶縁性応力緩和膜201を通して容量絶縁膜113に水素が進入するという問題がある。
すなわち、図11に示すように、製造プロセス中の水素は、コンタクトプラグ109を通して半導体支持基板101の下方から上方に垂直に進入し、さらに、絶縁性応力緩和膜201を通して導電性水素バリア膜110の下側を基板面に平行に進入し、最終的に強誘電体よりなる容量絶縁膜113に到達する。強誘電体は水素により還元されるため、容量素子115の特性が劣化してしまう。
前記従来の問題に鑑み、本発明は、半導体装置にクラックの発生を防止する絶縁性応力緩和膜を用いながらも、下方からの水素の進入を阻止して容量絶縁膜の還元を防止することにより、良好な容量特性を持つ半導体装置を実現できるようにすることを目的とする。
前記の目的を達成するため、本発明は、半導体装置を、容量素子とコンタクトプラグとの間に設ける絶縁性水素バリア膜を窒化シリコンよりなり且つ互いの組成比が異なる2層の積層構造とする構成とする。
具体的に、本発明に係る半導体装置は、半導体領域の上に形成された層間絶縁膜と、層間絶縁膜の上に形成され、耐水素性を有する第1の絶縁性水素バリア膜と、第1の絶縁性水素バリア膜の上に形成され、耐水素性を有する第2の絶縁性水素バリア膜と、層間絶縁膜、第1の絶縁性水素バリア膜及び第2の絶縁性水素バリア膜を貫通するコンタクトプラグと、第2の絶縁性水素バリア膜の上に順次形成され、下部電極、容量絶縁膜及び上部電極よりなり、下部電極がコンタクトプラグと電気的に接続される容量素子とを備え、第1の絶縁性水素バリア膜と第2の絶縁性水素バリア膜とは、互いの組成比が異なる窒化シリコンよりなり、第2の絶縁性水素バリア膜のシリコン原子数に対する窒素原子数の比の値は、第1の絶縁性水素バリア膜のシリコン原子数に対する窒素原子数の比の値よりも小さいことを特徴とする。
本発明の半導体装置によると、第1の絶縁性水素バリア膜と第2の絶縁性水素バリア膜とは、互いの組成比が異なる窒化シリコンよりなり、第2の絶縁性水素バリア膜のシリコン原子数に対する窒素原子数の比の値は、第1の絶縁性水素バリア膜のシリコン原子数に対する窒素原子数の比の値よりも小さい。このため、第2の絶縁性水素バリア膜は、第1の絶縁性水素バリア膜よりも緻密性が低下してその応力も低減する。従って、第2の絶縁性水素バリア膜は応力緩和膜として機能するため、クラックの発生を抑制することができる。その上、酸化シリコンとは異なり、窒化シリコンよりなる第2の絶縁性水素バリア膜はコンタクトプラグから進入した水素のさらに横方向の進入をも阻止することができるので、容量絶縁膜の還元を防止でき、良好な容量特性を得ることがきる。
本発明の半導体装置は、コンタクトプラグと容量素子との間に形成され、耐水素性を有する導電性水素バリア膜をさらに備え、コンタクトプラグと容量素子とは、導電性水素バリア膜を介して電気的に接続されていることが好ましい。
このようにすると、水素がコンタクトプラグを通して下方から進入することを阻止するため、容量絶縁膜の還元が防止できるので、さらに良好な容量特性を得ることがきる。
また、本発明の半導体装置は、コンタクトプラグと容量素子との間に形成され、耐酸素性を有する導電性酸素バリア膜をさらに備え、コンタクトプラグと容量素子とは、導電性酸素バリア膜を介して電気的に接続されていることが好ましい。
このようにすると、金属酸化物よりなる容量絶縁膜を結晶化する際の酸素雰囲気の高温熱処理において、コンタクトプラグが酸化して電気的な接続が取れなくなるという不良を防止できるため、良好な容量特性を得ることがきる。
本発明の半導体装置において、第2の絶縁性水素バリア膜における容量素子の下方の領域には、少なくとも下部電極、容量絶縁膜及び上部電極のうちの1つと平面同一形状に形成された掘れ込み部が形成されており、掘れ込み部は、第1の絶縁性水素バリア膜にまで到達していないことが好ましい。
このようにすると、応力が集中する掘れ込み部における角部が、応力緩和膜の役割を果たす第2の絶縁性水素バリア膜に形成されるため、応力集中によるクラックの発生が抑制されるので、水素の進入による容量絶縁膜の還元が防止でき、その結果、良好な容量特性を得ることがきる。
本発明に係る半導体装置の製造方法は、半導体領域の上に層間絶縁膜を形成する工程と、層間絶縁膜の上に、耐水素性を有する第1の絶縁性水素バリア膜を形成する工程と、第1の絶縁性水素バリア膜の上に、耐水素性を有する第2の絶縁性水素バリア膜を形成する工程と、第2の絶縁性水素バリア膜、第1の絶縁性水素バリア膜及び層間絶縁膜に、第2の絶縁性水素バリア膜、第1の絶縁性水素バリア膜及び層間絶縁膜を貫通するコンタクトプラグを形成する工程と、第2の絶縁性水素バリア膜の上に、コンタクトプラグと電気的に接続される下部電極と、該下部電極の上に容量絶縁膜及び上部電極を順次形成することにより、容量素子を形成する工程とを備え、第1の絶縁性水素バリア膜と第2の絶縁性水素バリア膜とは、互いの組成比が異なる窒化シリコンよりなり、第2の絶縁性水素バリア膜のシリコン原子数に対する窒素原子数の比の値は、第1の絶縁性水素バリア膜のシリコン原子数に対する窒素原子数の比の値よりも小さいことを特徴とする。
本発明の半導体装置の製造方法によると、第1の絶縁性水素バリア膜と第2の絶縁性水素バリア膜とは、互いの組成比が異なる窒化シリコンよりなり、第2の絶縁性水素バリア膜のシリコン原子数に対する窒素原子数の比の値は、第1の絶縁性水素バリア膜のシリコン原子数に対する窒素原子数の比の値よりも小さい。このため、第2の絶縁性水素バリア膜は、第1の絶縁性水素バリア膜よりも緻密性が低下してその応力も低減する。従って、第2の絶縁性水素バリア膜は応力緩和膜として機能するため、クラックの発生を抑制することができる。その上、第2の絶縁性水素バリア膜がコンタクトプラグを介したさらに横方向の水素の進入をも阻止することができるので、容量絶縁膜の還元を防止でき、良好な容量特性を得ることがきる。
本発明の半導体装置の製造方法において、第1の絶縁性水素バリア膜を形成する工程及び第2の絶縁性水素バリア膜を形成する工程は、シランとアンモニアとを原料とする化学気相成長法を用いて、互いの組成比が異なる窒化シリコンよりなる絶縁膜を形成する工程であり、シリコン原子数に対する窒素原子数の比の値が、第1の絶縁性水素バリア膜よりも第2の絶縁性水素バリア膜の方が小さくなるように、シランとアンモニアとの流量比を変化させることが好ましい。
このようにすると、共に窒化シリコンよりなり且つ互いの組成比が異なる第1の絶縁性水素バリア膜と第2の絶縁性水素バリア膜とを確実に形成することができる。
本発明に係る半導体装置及びその製造方法によると、シリコン原子数に対する窒素原子数の比の値が第1の絶縁性水素バリア膜よりも小さい第2の絶縁性水素バリア膜が応力緩和膜としての機能するため、クラックの発生を抑制でき、且つ水素の横方向の進入をも阻止できるので、クラックの発生を防止する絶縁性応力緩和膜を用いながらも、下方からの水素の進入が阻止され、その結果、容量絶縁膜の還元が防止されて良好な容量特性を持つ半導体装置を実現できる
(一実施形態)
本発明の一実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1は本発明の一実施形態に係る半導体装置であって、容量素子の断面構成を示している。
図1に示すように、例えばシリコン(Si)よりなる半導体基板11の上部には、酸化シリコン(SiO)よりなる素子分離領域12が選択的に形成されている。なお、半導体基板11は必ずしも基板に限られず、シリコン等の半導体領域であればよい。
半導体基板11の素子分離領域12によって区画された領域には、それぞれ、例えば酸化シリコンよりなるゲート絶縁膜13、ポリシリコンよりなるゲート電極14及びボロン(B)又は砒素(As)等の不純物を注入して拡散した不純物拡散層15により構成された複数のトランジスタ16が形成されている。トランジスタ16を含む半導体基板11上の全面には、ボロン(B)及び燐(P)が添加された酸化シリコン(いわゆるBPSG)よりなる第1の層間絶縁膜17が形成されている。
第1の層間絶縁膜17の上には、窒化シリコンからなり、耐水素性を有する第1の絶縁性水素バリア膜18が形成され、該第1の絶縁性水素バリア膜18の上には、第1の絶縁性水素バリア膜18と組成比が異なる窒化シリコンよりなり、耐水素性を有する第2の絶縁性水素バリア膜19が形成されている。なお、第1の絶縁性水素バリア膜18及び第2の絶縁性水素バリア膜19の詳細な構成は後述する。
第1の層間絶縁膜17、第1の絶縁性水素バリア膜18及び第2の絶縁性水素バリア膜19よりなる積層膜には、それぞれ半導体基板11の不純物拡散層15にまで達する、タングステン(W)よりなる複数のコンタクトプラグ20が形成されている。
第2の絶縁性水素バリア膜19の上におけるコンタクトプラグ20を含む領域には、下層から順に、例えば、厚さが100nmの窒化チタンアルミニウム(TiAlN)よりなり、耐水素性を有する導電性水素バリア膜21と、共に厚さが50nmのイリジウム(Ir)及び酸化イリジウムが積層されてなり、耐酸素性を有する導電性酸素バリア膜22と、厚さが50nmの白金(Pt)よりなる下部電極23とが形成されている。ここで、導電性水素バリア膜21、導電性酸素バリア膜22及び下部電極23は平面同一形状にパターニングされている。さらに、第2の絶縁性水素バリア膜19における導電性水素バリア膜21の側面の下方部分には、エッチングによる深さが約50nmの掘れ込み部(段差部)19aが形成されている。
第2の絶縁性水素バリア膜19の上には、酸化シリコンよりなる第2の層間絶縁膜24が各下部電極23の上面を露出するように形成されている。第2の層間絶縁膜28の上には、容量絶縁膜25が各下部電極23を覆うようにそれぞれ形成されている。容量絶縁膜25は、ビスマス層状ペロブスカイト構造を持つ、例えば厚さが50nmの強誘電体であるBiTi12により構成されている。各容量絶縁膜25の上には厚さが50nmの白金(Pt)よりなる上部電極26がそれぞれ形成されている。これら下部電極23、容量絶縁膜25及び上部電極26により、容量素子27が形成されている。
第2の層間絶縁膜24の上には、各容量素子27の容量絶縁膜25及び上部電極26を覆うように、酸化シリコンよりなる第3の層間絶縁膜28が形成されている。第2の絶縁性水素バリア膜19、第2の層間絶縁膜24及び第3の層間絶縁膜28には、第1の絶縁性水素バリア膜18にまで達する溝状の開口部28aが形成されている。ここで、開口部28aは、容量素子27の形成領域の周囲の全体を囲むように形成されている。第3の層間絶縁膜28の上には、開口部28aの底面及び壁面を含め、開口部28aの内側の領域の全面に、厚さが20nmの窒化シリコンよりなり、耐水素性を有する第3の絶縁性水素バリア膜29が形成されている。
ここで、第1の絶縁性水素バリア膜18は、化学量論組成を持つ窒化シリコン(Si)であり、すなわち、シリコン原子数に対する窒素原子数の比の値は4/3である。化学量論組成を持つSiは、原子半径が異なるシリコン(Si)と窒素(N)とが密に充填されており、原子間の隙間が水素原子よりも小さくなるため、良好な水素バリア性を得ることができる。一般に、窒化シリコンよりなる膜は高温で成膜するため、線膨張係数の差により、室温で応力が発生する。シリコン(Si)の線膨張係数は2×10−6(1/K)であるのに対し、窒化シリコン(Si)の線膨張係数は3×10−6(1/K)と大きいため、窒化シリコンよりなる膜は室温で引っ張り方向の応力を持つ。
一方、本発明の特徴である第2の絶縁性水素バリア19は、化学量論組成と比べて窒素が少ない窒化シリコン(SiN)であり、シリコン原子数に対する窒素原子数の比の値xは、0<x<4/3の範囲内である。この場合は、線膨張係数が窒化シリコン(Si)とシリコン(Si)との間になるため、シリコン窒化膜の応力は化学量論組成を持つシリコン窒化膜よりも小さくなる。窒素原子数比xの値は小さい方が応力が減少して望ましいが、水素バリア性も同時に減少する。水素バリア性が減少する理由は、化学量論組成を持つ(Si)の場合はすべての結合がSi−N結合であるのに対し、窒素原子数比xの値が小さい(SiN)の場合は、Si−Si結合が存在するためである。原子の大きさが同一のSi同士の組み合わせであるSi−Si結合が存在すると、密に充填できなくなるため、水素原子が通り抜ける拡散経路ができる。特にxが1/2以下となると、Si−Si結合の割合が全体の1/3を超える。この場合、D.スタウファー(D. Stauffer)の浸透理論(percolation theory)によると、拡散経路のネットワークが3次元的に形成されるため、水素バリア性が完全に消滅する。従って、xの値はおよそ1であることが望ましい。
以下、本発明の第2の絶縁性水素バリア19を設ける効果について図2を用いて説明する。
図2は図1の容量素子27を含む半導体装置の要部を拡大した断面構成を示している。半導体基板11側からの水素の進入は、良好な水素バリア性を持つ第1の絶縁性水素バリア膜18によって阻止できる。また、その端部に応力が集中する導電性水素バリア膜21は、応力が小さい第2の絶縁性水素バリア膜19の上に形成されるため、該第2の絶縁性水素バリア膜19に生じるクラックを抑えることができる。さらに、半導体基板11側からコンタクトプラグ20を通して垂直な方向に進入し、且つ導電性水素バリア膜21の下側を基板面に平行な方向に進入する水素は、水素バリア性を持つ第2の絶縁性水素バリア膜19によって阻止できる。
なお、第1の絶縁性水素バリア膜18の膜厚は、その応力を減らすためにできる限り薄い方が望ましい。しかしながら、半導体基板11側からの水素の進入に対するバリア性を確保する膜厚が必要である。従って、第1の絶縁性水素バリア膜18の膜厚は、水素バリア性が確保される少なくとも10nm、望ましくは20nmとするとよい。
ところで、第2の絶縁性水素バリア膜19には、導電性水素バリア膜21、導電性酸素バリア膜22及び下部電極23よりなる積層膜をパターニングする際のオーバエッチングにより掘れ込まれてなる彫り込み部19aが形成される。この掘れ込み部19aによって、該掘れ込み部19aの隅部に応力が集中するため、第2の絶縁性水素バリア膜19にクラックが発生しやすくなる。このため、掘れ込み部19aの深さはできるだけ浅い方が望ましい。一方、オーバエッチングが少なく、第2の絶縁性水素バリア膜19の上に導電性水素バリア膜21が残ると、下部電極23同士の間でショートが発生して不良となる。従って、下部電極23同士のショートを発生させないためには、積層膜の膜厚の10%以上且つ30%以下のオーバエッチングが必要であり、オーバエッチングに相当する深さの掘れ込み部19aが形成される。第2の絶縁性水素バリア膜19の膜厚も、その応力を減らすためにできるだけ薄い方が望ましい。しかしながら、掘れ込み部19aにより、第2の絶縁性水素バリア膜19の下の第1の絶縁性水素バリア膜18が露出しないようにする必要がある。例えば、導電性水素バリア膜21、導電性酸素バリア膜22及び下部電極23よりなる積層膜の膜厚が250nmであり、第2の絶縁性水素バリア膜19の掘れ込み部19aが積層膜の10%以上且つ30%以下の範囲で形成されると仮定すると、第2の絶縁性水素バリア膜19の膜厚は80nm程度の膜厚が必要である。
また、図2に示すように、第2の絶縁性水素バリア膜19とその上の導電性水素バリア膜21との間のオーバラップ量は、規定値L以上となるように設計する。第2の絶縁性水素バリア膜19は、前述したように窒素原子数比の値xが減少すると水素バリア性が劣化するため、規定値Lよりも大きく設定する必要がある。具体的には、窒素原子数比の値が1≦x<4/3の場合は、水素バリア性の劣化は少ないため、既定値Lを100nmよりも大きく設定する。また、窒素原子数比の値が1/2<x<1の場合は、水素バリア性の劣化が大きいため、既定値Lを200nmよりも大きく設定する。
なお、本実施形態においては、第1の絶縁性水素バリア膜18及び第2の絶縁性水素バリア膜19として、シリコンと窒素とから構成される窒化シリコンとして説明したが、通常、これらのシリコン窒化膜は化学気相成長(CVD:Chemical Vapor Deposition)法により成膜されるため、微量の水素(H)及び酸素(O)を含む。
また、本実施形態においては、導電性水素バリア膜21、導電性酸素バリア膜22及び下部電極111は、同時にパターニングすることにより形成された同一の平面パターンとして説明したが、それぞれ異なる大きさにパターニングしてもよい。
さらに、本実施形態においては、第2の絶縁性水素バリア膜19に、導電性水素バリア膜21、導電性酸素バリア膜22及び下部電極23と平面同一形状の掘れ込み部19aが形成されているが、これに限られず、容量絶縁膜25及び上部電極26と平面同一形状の掘れ込み部19aが形成されていてもよい。
また、本実施形態においては、容量素子27として、平面型の素子構造を用いて説明したが、凸状又は凹状等の立体型の素子構造を用いてもよい。
以下、前記のように構成された半導体装置の製造方法について図面を参照しながら説明する。
図3(a)、(b)及び図4(a)、(b)は本発明の一実施形態に係る半導体装置の製造方法における工程順の断面構成を示している。
まず、図3(a)に示すように、シリコンよりなる半導体基板11の上部に酸化シリコンよりなる素子分離領域12を選択的に形成する。続いて、半導体基板11上における素子分離領域12により区画された領域に、それぞれ酸化シリコンよりなるゲート絶縁膜13、ポリシリコンよりなるゲート電極14及びボロン又は砒素等の不純物を注入して拡散した不純物拡散層15により構成された複数のトランジスタ16を形成する。その後、各トランジスタ16を含む半導体基板11の上の全体に、BPSGよりなる第1の層間絶縁膜17を形成する。続いて、熱CVD法により、第1の層間絶縁膜17の上に全面にわたって、膜厚が20nmのSiよりなる第1の絶縁性水素バリア膜18と、膜厚が80nmのSiNよりなる第2の絶縁性水素バリア膜19とを順次形成する。なお、第1の絶縁性水素バリア膜18と第2の絶縁性水素バリア膜19との具体的な成膜条件は後述する。
次に、図3(b)に示すように、第2の絶縁性水素バリア膜19、第1の絶縁性水素バリア膜18及び第1の層間絶縁膜17に対して、半導体基板11の不純物拡散層15にまで達するコンタクトホールを形成する。続いて、CVD法又はスパッタ法等により、第2の絶縁性水素バリア膜19の上に各コンタクトホールにタングステンを充填されるように形成してコンタクトプラグ20を形成する。その後、第2の絶縁性水素バリア膜19上の不要なタングステンを除去する。その後、スパッタ法により、第2の絶縁性水素バリア膜19の上に全面にわたって、膜厚が100nmのTiAlN膜と、膜厚が50nmのイリジウム(Ir)膜及び膜厚が50nmの酸化イリジウム(IrO)膜の積層膜と、膜厚が50nmの白金(Pt)膜とを順次成膜する。続いて、リソグラフィ法により、白金膜の上に、下部電極形成領域を覆うレジストマスク(図示せず)を形成する。その後、形成されたレジストマスクを用いて、白金膜と、Ir膜及びIrO膜の積層膜と、TiAlN膜に対して順次エッチングを行って、TiAlNよりなる導電性水素バリア膜21と、Ir及びIrOの積層膜である導電性酸素バリア膜22と、白金よりなる下部電極23とを順次形成する。続いて、レジストマスクをアッシングにより除去する。これにより、導電性水素バリア膜21、導電性酸素バリア膜22及び下部電極23は、平面同一形状にパターニングされる。さらに、このとき、オーバエッチングにより第2の絶縁性水素バリア膜19には深さ(段差)が約50nmの掘れ込み部19aが形成される。
次に、図4(a)に示すように、CVD法により、第2の絶縁性水素バリア膜19の上に、導電性水素バリア膜21、導電性酸素バリア膜22及び下部電極23を含む全面にわたって酸化シリコンよりなる第2の層間絶縁膜24を形成する。続いて、化学機械研磨(CMP:Chemical Mechanical Polishing)法により、第2の層間絶縁膜24を研磨して、下部電極111の上面を露出する。その後、CVD法により、下部電極23を含め第2の層間絶縁膜24の上の全面に、厚さが50nmのBiTi12よりなる強誘電体膜を形成し、その後、形成した強誘電体膜に対して、温度が800℃の酸素雰囲気で1分間の急速熱処理(Rapid Thermal Processing)を行う。これにより、強誘電体膜を構成するBiTi12がビスマス層状ペロブスカイト構造に結晶化した容量絶縁膜25を得る。続いて、スパッタ法又は真空蒸着法により、容量絶縁膜25の上に膜厚が50nmの白金膜を形成する。その後、リソグラフィ法及びドライエッチング法により、白金膜及び容量絶縁膜25を所定の形状にパターニングする。このとき、容量絶縁膜25は少なくとも下部電極23を覆うようにパターニングすることにより、下部電極23と、容量絶縁膜25と、白金よりなる上部電極26とによって構成される容量素子27を得る。その後、CVD法により、第2の層間絶縁膜24の上に、容量絶縁膜25及び上部電極26を含む全面にわたって酸化シリコンよりなる第3の層間絶縁膜28を形成する。
次に、図4(b)に示すように、第3の層間絶縁膜28、第2の層間絶縁膜及び第2の絶縁性水素バリア膜19よりなる積層膜に、第1の絶縁性水素バリア膜18にまで達する溝状の開口部28aを形成する。このとき、開口部28aは、容量素子27が形成される領域の周囲を完全に囲むように形成する。その後、第3の層間絶縁膜28の上に、開口部28aの底面及び壁面を覆うと共に、開口部28aで囲まれた領域を覆うように、膜厚が20nmの窒化シリコンよりなる第3の絶縁性水素バリア膜29を形成する。
以下、本実施形態に係る第1の絶縁性水素バリア膜18及び第2の絶縁性水素バリア膜19の成膜方法の具体例を説明する。
第1の絶縁性水素バリア膜18及び第2の絶縁性水素バリア膜19は、シラン(SiH)とアンモニア(NH)とを原料とする熱CVD法により形成する。この熱CVD法により、シリコン(Si)と窒素(N)との原子数比の値は、シランとアンモニアとの流量比によって制御可能である。
図5に窒化シリコンの屈折率とシランに対するアンモニアの流量比(NH/SiH)との関係を示す。ここで、成膜時の圧力は2Paとし、基板温度は800℃としている。図5から分かるように、シランに対するアンモニアの流量比の値が大きい場合は、窒化シリコンの屈折率は窒化シリコン(Si)の屈折率の値の2.0に近づく。一方、シランに対するアンモニアの流量比の値が小さい場合は、窒化シリコンの屈折率はシリコン(Si)の3.4に近づく。成膜された窒化シリコンの屈折率を窒素原子数比xの値に換算した値を右側の縦軸に示す。シランに対するアンモニアの流量比を100にまで大きくすると、窒素原子数比xの値は1.3となり、化学量論組成である4/3=1.33に近い膜が得られる。一方、シランに対するアンモニアの流量比を5にまで小さくすると、窒素原子数比xの値は1.1となる。さらに小さくすると、シリコン(Si)に近い膜となるため、水素バリア性が低下する。
図6に窒化シリコンの応力とシランに対するアンモニアの流量比(NH/SiH)との関係を示す。シランに対するアンモニアの流量比の値を50以上にすると応力は飽和し、シランに対するアンモニアの流量比の値が100の場合、応力は1400MPaとなる。一方、シランに対するアンモニアの流量比の値を20以下にすると、窒化シリコンの応力は急激に低下し、シランに対するアンモニアの流量比の値が5の場合に、窒化シリコンの応力は900MPaとなる。
図7に窒化シリコンに発生するクラック数とシランに対するアンモニアの流量比(NH/SiH)との関係を示す。なお、本評価は、実験的に径が20.3cm(=8インチ)のシリコン基板上に酸化シリコン膜と窒化シリコン膜とを形成し、表面に機械的な圧力を加えた後に、発生した欠陥の総数を測定するという方法により行った。窒化シリコンの膜厚はクラックが発生しやすいよう200nmとしている。図7から分かるように、シランに対するアンモニアの流量比の値が75の場合にはクラックが発生しているが、シランに対するアンモニアの流量比の値を20よりも小さくすることにより、クラックが発生しなくなることが分かる。
以上より、第1の絶縁性水素バリア膜18を形成する場合は、シランに対するアンモニアの流量比の値は50以上にすればよく、望ましくは100とすればよい。一方、第2の絶縁性水素バリア膜19を形成する場合は、シランに対するアンモニアの流量比の値は20以下とすればよく、望ましくは5とすればよい。
なお、本実施形態に係る製造方法においては、第1の絶縁性水素バリア膜18及び第2の絶縁性水素バリア膜19を成膜する方法として、熱CVD法を用いたが、これに限られず、プラズマ又は光を反応促進に利用した他のCVD方法を用いてもよい。また、原料として、シラン(SiH)とアンモニア(NH)を用いたが、それぞれシリコン(Si)と窒素(N)とを含む他の原料を用いてもよい。
また、本実施形態においては、導電性水素バリア膜21、導電性酸素バリア膜22及び下部電極23をドライエッチングにより同一の形状にパターニングする際に、オーバエッチングにより第2の絶縁性水素バリア膜19の上部に掘れ込み部19aが形成されるが、容量絶縁膜25及び上部電極26をドライエッチングによりパターニングする際に、第2の絶縁性水素バリア膜19にオーバエッチングにより掘れ込みが形成されることもある。
また、容量絶縁膜25に、BiTi12(BIT)よりなる強誘電体膜を用いたが、これに限られず、前述したPZT、SBT又はSBTNを用いることができる。さらには、高誘電体である酸化タンタル又は酸化ハフニウムを用いてもよい。
本発明に係る半導体装置及びその製造方法によると、容量素子の下側に形成される絶縁性水素バリア膜に生じるクラックを抑制でき、且つ水素の横方向の進入をも阻止できるので、容量絶縁膜の還元が防止されて良好な容量特性を持つ半導体装置を実現でき、高誘電体膜又は強誘電体膜を用いた容量素子を有する半導体装置及びその製造方法等に有用である。
本発明の一実施形態に係る半導体装置を示す構成断面図である。 本発明の一実施形態に係る半導体装置における効果を説明する模式的な構成断面図である。 (a)及び(b)は本発明の一実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す工程順の構成断面図である。 (a)及び(b)は本発明の一実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す工程順の構成断面図である。 本発明の一実施形態に係る半導体装置における絶縁性水素バリア膜を構成する窒化シリコンの屈折率とシランに対するアンモニアの流量比(NH/SiH)との関係を示すグラフである。 本発明の一実施形態に係る半導体装置における絶縁性水素バリア膜を構成する窒化シリコンの応力とシランに対するアンモニアの流量比(NH/SiH)との関係を示すグラフである。 本発明の一実施形態に係る半導体装置における絶縁性水素バリア膜を構成する窒化シリコンに発生するクラック数とシランに対するアンモニアの流量比(NH/SiH)との関係を示すグラフである。 第1の従来例に係る半導体装置を示す構成断面図である。 第1の従来例に係る半導体装置における課題を示す構成断面図である。 第2の従来例に係る半導体装置を示す構成断面図である。 第2の従来例に係る半導体装置における課題を示す構成断面図である。
符号の説明
11 半導体基板(半導体領域)
12 素子分離領域
13 ゲート絶縁膜
14 ゲート電極
15 不純物拡散層
16 トランジスタ
17 第1の層間絶縁膜
18 第1の絶縁性水素バリア膜
19 第2の絶縁性水素バリア膜
19a 掘れ込み部
20 コンタクトプラグ
21 導電性水素バリア膜
22 導電性酸素バリア膜
23 下部電極
24 第2の層間絶縁膜
25 容量絶縁膜
26 上部電極
27 容量素子
28 第3の層間絶縁膜
28a 開口部
29 第3の絶縁性水素バリア膜

Claims (6)

  1. 半導体領域の上に形成された層間絶縁膜と、
    前記層間絶縁膜の上に形成され、耐水素性を有する第1の絶縁性水素バリア膜と、
    前記第1の絶縁性水素バリア膜の上に形成され、耐水素性を有する第2の絶縁性水素バリア膜と、
    前記層間絶縁膜、第1の絶縁性水素バリア膜及び第2の絶縁性水素バリア膜を貫通するコンタクトプラグと、
    前記第2の絶縁性水素バリア膜の上に順次形成され、下部電極、容量絶縁膜及び上部電極よりなり、前記下部電極が前記コンタクトプラグと電気的に接続される容量素子とを備え、
    前記第1の絶縁性水素バリア膜と前記第2の絶縁性水素バリア膜とは、互いの組成比が異なる窒化シリコンよりなり、
    前記第2の絶縁性水素バリア膜のシリコン原子数に対する窒素原子数の比の値は、前記第1の絶縁性水素バリア膜のシリコン原子数に対する窒素原子数の比の値よりも小さいことを特徴とする半導体装置。
  2. 前記コンタクトプラグと前記容量素子との間に形成され、耐水素性を有する導電性水素バリア膜をさらに備え、
    前記コンタクトプラグと前記容量素子とは、前記導電性水素バリア膜を介して電気的に接続されていることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記コンタクトプラグと前記容量素子との間に形成され、耐酸素性を有する導電性酸素バリア膜をさらに備え、
    前記コンタクトプラグと前記容量素子とは、前記導電性酸素バリア膜を介して電気的に接続されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体装置。
  4. 前記第2の絶縁性水素バリア膜における前記容量素子の下方の領域には、少なくとも前記下部電極、容量絶縁膜及び上部電極のうちの1つと平面同一形状に形成された掘れ込み部が形成されており、
    前記掘れ込み部は、前記第1の絶縁性水素バリア膜にまで到達していないことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の半導体装置。
  5. 半導体領域の上に層間絶縁膜を形成する工程と、
    前記層間絶縁膜の上に、耐水素性を有する第1の絶縁性水素バリア膜を形成する工程と、
    前記第1の絶縁性水素バリア膜の上に、耐水素性を有する第2の絶縁性水素バリア膜を形成する工程と、
    前記第2の絶縁性水素バリア膜、第1の絶縁性水素バリア膜及び層間絶縁膜に、前記第2の絶縁性水素バリア膜、第1の絶縁性水素バリア膜及び層間絶縁膜を貫通するコンタクトプラグを形成する工程と、
    前記第2の絶縁性水素バリア膜の上に、前記コンタクトプラグと電気的に接続される下部電極と、該下部電極の上に容量絶縁膜及び上部電極を順次形成することにより、容量素子を形成する工程とを備え、
    前記第1の絶縁性水素バリア膜と前記第2の絶縁性水素バリア膜とは、互いの組成比が異なる窒化シリコンよりなり、
    前記第2の絶縁性水素バリア膜のシリコン原子数に対する窒素原子数の比の値は、前記第1の絶縁性水素バリア膜のシリコン原子数に対する窒素原子数の比の値よりも小さいことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  6. 前記第1の絶縁性水素バリア膜を形成する工程及び前記第2の絶縁性水素バリア膜を形成する工程は、シランとアンモニアとを原料とする化学気相成長法を用いて、互いの組成比が異なる窒化シリコンよりなる絶縁膜を形成する工程であり、
    シリコン原子数に対する窒素原子数の比の値が、前記第1の絶縁性水素バリア膜よりも前記第2の絶縁性水素バリア膜の方が小さくなるように、前記シランと前記アンモニアとの流量比を変化させることを特徴とする請求項5に記載の半導体装置の製造方法。
JP2008261794A 2008-10-08 2008-10-08 半導体装置及びその製造方法 Pending JP2010093064A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008261794A JP2010093064A (ja) 2008-10-08 2008-10-08 半導体装置及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008261794A JP2010093064A (ja) 2008-10-08 2008-10-08 半導体装置及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010093064A true JP2010093064A (ja) 2010-04-22

Family

ID=42255513

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008261794A Pending JP2010093064A (ja) 2008-10-08 2008-10-08 半導体装置及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010093064A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103262223A (zh) * 2010-12-09 2013-08-21 德克萨斯仪器股份有限公司 集成电路的氢钝化
US9502434B2 (en) 2014-04-18 2016-11-22 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Semiconductor device and electronic device
CN109937475A (zh) * 2017-10-16 2019-06-25 Tdk株式会社 隧道磁阻效应元件、磁存储器及内置型存储器
JP2019134071A (ja) * 2018-01-31 2019-08-08 富士通セミコンダクター株式会社 半導体装置及びその製造方法

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103262223A (zh) * 2010-12-09 2013-08-21 德克萨斯仪器股份有限公司 集成电路的氢钝化
JP2014501045A (ja) * 2010-12-09 2014-01-16 日本テキサス・インスツルメンツ株式会社 集積回路の水素パッシベーション
US9502434B2 (en) 2014-04-18 2016-11-22 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Semiconductor device and electronic device
CN109937475A (zh) * 2017-10-16 2019-06-25 Tdk株式会社 隧道磁阻效应元件、磁存储器及内置型存储器
CN109937475B (zh) * 2017-10-16 2023-07-18 Tdk株式会社 隧道磁阻效应元件、磁存储器及内置型存储器
JP2019134071A (ja) * 2018-01-31 2019-08-08 富士通セミコンダクター株式会社 半導体装置及びその製造方法
JP7027916B2 (ja) 2018-01-31 2022-03-02 富士通セミコンダクターメモリソリューション株式会社 半導体装置及びその製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9991270B2 (en) Semiconductor device and manufacturing method for same
US6730951B2 (en) Capacitor, semiconductor memory device, and method for manufacturing the same
US20100224921A1 (en) Semiconductor device including ferroelectric capacitor
JP4690985B2 (ja) 不揮発性記憶装置およびその製造方法
KR100973703B1 (ko) 반도체 장치 및 그 제조 방법
JP5168273B2 (ja) 半導体装置とその製造方法
JP3643091B2 (ja) 半導体記憶装置及びその製造方法
JP4105656B2 (ja) 半導体装置及びその製造方法
JP2010093064A (ja) 半導体装置及びその製造方法
JP5832715B2 (ja) 半導体装置の製造方法
US7728370B2 (en) Semiconductor device and manufacturing method of the same
JP2006310637A (ja) 半導体装置
JP2010225928A (ja) 半導体記憶装置及びその製造方法
JP2005057103A (ja) 半導体装置及びその製造方法
US20090256259A1 (en) Semiconductor device and method for manufacturing the same
JP5239294B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JP4002882B2 (ja) 容量素子、半導体記憶装置及びその製造方法
JP5504993B2 (ja) 半導体装置の製造方法
KR100465832B1 (ko) 강유전체 메모리 소자 및 그 제조 방법
KR100943011B1 (ko) 반도체 장치 및 그 제조 방법
JP5007723B2 (ja) キャパシタを含む半導体装置及びその製造方法
JP3967315B2 (ja) 容量素子、半導体記憶装置及びその製造方法
KR100753046B1 (ko) 강유전체 메모리 소자 및 그 제조 방법
JP4649899B2 (ja) 半導体記憶装置およびその製造方法
JP2011066145A (ja) 半導体装置および半導体装置の製造方法