JP2010093049A - ウェハの処理方法およびウェハの処理装置 - Google Patents

ウェハの処理方法およびウェハの処理装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2010093049A
JP2010093049A JP2008261401A JP2008261401A JP2010093049A JP 2010093049 A JP2010093049 A JP 2010093049A JP 2008261401 A JP2008261401 A JP 2008261401A JP 2008261401 A JP2008261401 A JP 2008261401A JP 2010093049 A JP2010093049 A JP 2010093049A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wafer
liquid
film
immersion
edge
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008261401A
Other languages
English (en)
Inventor
Ataru Onoda
中 小野田
Masashi Fujita
将史 藤田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Electronics Corp
Original Assignee
NEC Electronics Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Electronics Corp filed Critical NEC Electronics Corp
Priority to JP2008261401A priority Critical patent/JP2010093049A/ja
Publication of JP2010093049A publication Critical patent/JP2010093049A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

【課題】ウェハ表面に形成したハンプを液浸露光処理前に除去することで、液浸露光装置の汚染を防止し、パターン不良の発生を防止する。
【解決手段】ウェハの処理方法は、ウェハの表面に反射防止膜、感光性膜および保護膜からなる積層膜を形成するステップ(S1〜S3)と、液浸法による露光処理(S5)前に、積層膜が形成されたウェハの表面側と裏面側とからそれぞれウェハの端部に向かって露光処理に用いられる液浸液を噴射させるステップ(エッジ洗浄処理、S4)を含む。エッジ洗浄処理(S4)では、液浸露光処理(S5)においてウェハが戴置されるステージが移動することによりウェハの端部にかかる液浸液の圧力以上の圧力で液浸液を噴射させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、ウェハの処理方法およびこの方法に用いる装置に関する。
近年、半導体装置の高集積化及び微細化に伴い、微細なパターン形成が必要となっている。しかし、従来の縮小投影型露光装置や露光光源の短波長化には限界があり、微細パターンの形成が困難となっている。そこで、従来の縮小投影型露光装置の限界解像度を拡大する目的で、縮小投影レンズとレジスト膜を形成した半導体ウェハとの間に、空気よりも屈折率の高い液体(以下、「液浸液」という)で満たした状態で露光する液浸リソグラフィー法が検討されている。
液浸リソグラフィー法では、まずウェハの表面に感光性樹脂であるレジストを塗布機(コーター)と呼ばれる装置を用いて塗布する。
図7には、従来のコーターを示す。図示するように、ウェハ801を回転支持部809にウェハチャック808を用いて固定し、ノズル802からレジストをウェハ801表面に滴下し、かつ、回転支持部809によりウェハ801を回転させることによりレジストをウェハ801表面に均一に塗布する。このようにしてレジスト膜807を形成する方法を一般的にスピンコート法という。
レジストが塗布されたウェハは、プリベークと呼ばれる軽い焼きしめの後、露光工程に送られる。露光工程では、レジストを塗布したウェハを液浸露光装置にセットし、マスク・パターンを転写する。
ここで、液浸法による露光処理において、露光処理時に定在波およびハレーションが問題となる。そのため、ウェハの表面に反射防止膜が形成され、この反射防止膜の表面にレジスト膜が形成されるのが一般的である。
また、液浸露光中にレジスト膜に液浸液が浸透し、液浸液に反射防止膜やレジストの成分が溶出してしまうと、液浸露光装置のレンズが汚染され、露光パターンの寸法不良および形状不良が発生するおそれがある。そのため、保護膜でレジスト膜の全面を覆うことが一般的になされている。
さらに、ウェハの端部において反射防止膜およびレジスト膜と液浸液とが接触すると、レジスト膜の成分等が液浸液に溶出してしまう。そうすると、上記のように、露光パターンに不良が発生する。そこで、ウェハの端部に形成された、反射防止膜、レジスト膜および保護膜をそれぞれ除去する機構がコーターに加えられている。
図7に戻り、その機構について以下説明する。反射防止膜、レジスト膜および保護膜(以下、総称して「積層膜」ともいう)の形成の際、ノズル802から膜形成のための材料を滴下するとともに、ウェハ801を回転させた状態で、ウェハ表面側に設置されたノズル803aからシンナー等の有機溶剤810を噴射する。図示するように、ノズル803aは、ウェハ縁部の上部に設置されているため、ウェハ801の縁部に向かって有機溶剤810が噴射される。したがって、ウェハ801の端部に形成された不要な膜のみを有機溶剤で溶解し、ウェハ801端部にレジスト膜等が形成されるのを防止することができる。また、ウェハ801裏面側に設置されたノズル803bから有機溶剤810を供給することで、ウェハ801裏面にレジスト等が回り込んでウェハ801裏面が汚れてしまうのを防止する。
図8は、従来の液浸リソグラフィー法を説明するフローチャートである。まず、BARC(Bottom Anti Reflection Coat)剤をノズル802からウェハ801表面に供給することでウェハ801表面に反射防止膜を形成する。このとき、ウェハ801の端部に有機溶剤を噴射して、端部に形成された反射防止膜を除去する(S71)。
ついで、ノズル802からレジストを反射防止膜の表面に供給することでレジスト膜を形成する。このとき、S71と同様に、ウェハ801の端部には有機溶剤を噴射する。これにより、ウェハ801端部に形成されたレジスト膜を除去する(S72)。
ついで、ノズル802からフッ素を含有した疎水性のトップコート(TC)剤をレジスト膜の表面に供給することでレジスト膜を覆う保護膜を形成する。このとき、ウェハ801の端部に有機溶剤を噴射して、ウェハ端部に形成された保護膜を除去する(S73)。
その後、液浸露光処理を行い(S74)、現像処理することでウェハにレジストパターンを形成する(S75)。
一方、ウェハ801に付着した余分なパーティクルが露光処理に悪影響を与えることを防止するための各種の提案がある(例えば、特許文献1、2)。
また、特許文献3には、S74の液浸露光処理前にウェハの端部を洗浄する3つの方法が示されている。これら3つの方法は、いずれも、液浸露光中に反射防止膜やレジストから液浸液へ溶出する成分を、液浸露光前に洗い流すことを目的としている。
第1の洗浄方法は、ウェハの端面(ベベル部)をブラシで直接擦りながら、かつ洗浄液をウェハ端部に噴射し直接的に洗浄する方法である。これにより、保護膜で覆われていない反射防止膜およびレジスト膜から溶出される成分を洗い流す作用がある。
また、第2の洗浄方法は、気体と流体からなる混合流体をウェハ端部に噴射し、非接触でウェハ端部を洗浄する方法である。混合流体は窒素ガス(あるいは、アルゴンガスやヘリウムガス等の他の不活性ガス)と液浸液とを混合したものが用いられる。
また、第3の方法は、超音波装置を介して液浸液をウェハ端部に噴射させ洗浄する方法である。
上記第2および第3の方法は、ウェハに非接触で行われるが、第1の方法と同様に、保護膜で覆われていない反射防止膜およびレジスト膜から溶出する成分を洗い流す効果がある。
特開2006−80403号公報 特開2007−214279号公報 特開2007−95891号公報
しかしながら、上記文献記載の技術では、ウェハ表面に形成した積層膜の縁部にそれぞれハンプが発生してしまうという問題があった。ハンプとは、積層膜の縁部が盛り上がる現象をいう。
一般的な液浸露光装置では、ウェハをステージに戴置し、ステージを数百mm/secで移動しながら露光が行われる。すなわち、ウェハ端部の積層膜に対して液浸液の水圧による強い衝撃が加わることとなる。そのため、ハンプの破砕が起こり、液浸露光装置の内部を汚染してしまう可能性があった。また、これにより、ウェハに直接的なパターン欠陥が発生する可能性があった。
本発明によれば、ウェハの表面に感光性膜を含む積層膜を形成するステップと、
液浸法による露光処理前に、前記積層膜が形成された前記ウェハの表面側から前記ウェハの端部に向かって液体を噴射させるステップと、
を含み、
前記液体を噴射させるステップにおいて、前記露光処理の際に前記ウェハが戴置されるステージが移動することにより液浸液が前記ウェハの端部に加える圧力以上の圧力で前記液体を噴射させることを特徴とするウェハの処理方法
が提供される。
また、本発明によれば、ウェハの表面に感光性膜を含む積層膜を形成する積層膜形成部と、
前記積層膜が形成された前記ウェハの表面側に設置され、液浸法による露光処理前に、液体を前記ウェハの端部に向かって噴射する第一ノズルと、
前記積層膜が形成される前記ウェハの裏面側に設置され、前記第一ノズルが前記液体を噴射するとき、前記液体を噴射する第二ノズルと、
前記第一ノズルおよび前記第二ノズルが噴射する前記液体の噴射圧を制御する制御部と、
を有し、
前記制御部は、前記露光処理の際に前記ウェハが戴置されるステージが移動することにより液浸液が前記ウェハの端部に加える圧力以上の圧力で前記液体を前記第一ノズルに噴射させるウェハの処理装置
が提供される。
この発明によれば、露光処理の際にウェハが戴置されるステージが移動することにより液浸液がウェハの端部に加える圧力以上の圧力の液体をウェハの表面側からウェハの端部に向かって噴射する。これにより、露光処理においてステージの移動速度に合わせてウェハ端部に衝突する液浸液により破砕されるハンプをあらかじめ露光処理前に除去することができる。したがって、ハンプの破砕によって液浸露光装置が汚染されてしまうことを防止し、かつ、パターン欠陥が発生してしまうのを抑制することができる。
本発明によれば、ウェハ表面に形成されたハンプを液浸露光処理前に除去することで、液浸露光装置の汚染を防止し、パターン不良の発生を防止する。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。尚、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
図1は、本発明の実施の形態であるウェハの処理方法を説明するフローチャートである。このウェハの処理方法は、ウェハの表面に反射防止膜、感光性膜および保護膜からなる積層膜を順に形成するステップ(S1〜S3)と、液浸法による露光処理(S5)前に、積層膜が形成されたウェハの表面側と裏面側とからそれぞれウェハの端部に向かって露光処理に用いられる液浸液を噴射させるステップ(エッジ洗浄処理、S4)を含む。エッジ洗浄処理(S4)では、液浸露光処理(S5)においてウェハが戴置されるステージが移動することにより液浸液がウェハの端部に加える圧力以上の圧力で液浸液を噴射させる。
ついで、液浸露光処理を行い(S5)、レジストへパターンを感光させた後、現像処理を行い(S6)、レジストパターンをウェハに形成する。
以下、図1で示す各ステップについて図2を用いつつ詳細に説明する。
図2(a)〜(c)に本実施の形態で示すウェハの処理方法に用いる装置(コーター)を示す。この装置は、ウェハ101の表面に積層膜107を形成する積層膜形成部(ノズル102、ウェハチャック108、回転支持部109)を有する。また、図2(c)で示すように、積層膜107が形成されたウェハ101の表面側に設置され、液浸露光処理前に(図1、S5)液浸液111をウェハ101の端部に向かって噴射するノズル104a(第一ノズル)と、ウェハ101の裏面側に設置され、ノズル104aが液浸液111を噴射するとき、液浸液111を噴射するノズル104b(第二ノズル)と、ノズル104a、104bがそれぞれ噴射する液浸液の噴射圧を制御する制御部105と、を有する。制御部105は、液浸露光処理(図1、S5)においてウェハ101が戴置されるステージが移動することにより液浸液がウェハ101の端部に加える圧力以上の圧力で液浸液を噴射させる。また、制御部105は、ノズル104a、104bの設置角度を制御することもできる。
図2(a)は、積層膜107の形成工程(S1〜S3)を示す模式図である。反射防止膜の形成工程(S1)では、まず、ウェハチャック108を用いて積層膜107を形成したウェハ101を回転支持部109に固定する。ついで、BARC剤をノズル102からウェハ101の表面に滴下し、かつ、回転支持部109によりウェハ101を回転させることによりBARC剤をウェハ101表面に均一に塗布する。このとき、ウェハ101裏面側に設置されたノズル103からウェハ裏面の端部に向かって有機溶剤112を噴射する。有機溶剤112としては、BARC剤を可溶可能なシンナー等を用いる。また、有機溶剤112は、有機溶剤供給部113から供給される。こうすることで、ウェハ101の裏面側に付着したBARC剤を除去することができる。なお、このとき、ウェハ101の表面側からは有機溶剤112を噴射しない。
ついで、ノズル102からBARC剤の供給を停止し、反射防止膜のエッジ除去処理(S1)を行う。図2(b)で示すように、ウェハ101の裏面側から積層膜107が形成されたウェハ101表面のベベル部に向かってレジスト膜を溶解する有機溶剤を噴射させる。なお、このときも、ウェハ101の表面側からは有機溶剤112を噴射しない。
具体的には、ウェハ101裏面下部に設置されたノズル103が、ウェハ101中心からウェハ端部に向けて有機溶剤を噴射する。このとき、ノズル103の角度および有機溶剤の噴射流量を制御部105で制御することで、有機溶剤112をウェハ101表面のベベル部に回り込ませることができる。また、回転支持部109の回転数や有機溶剤112の噴射時間を最適化することで反射防止膜の縁部からの除去範囲を制御することができる。これにより、ウェハ101端部のうち、エッジ平坦部には、有機溶剤が直接噴射されないように制御することができる。
ついで、レジスト膜の形成工程(S2)では、図2(a)で示すように、ウェハ101を回転させながらレジストをウェハ101の表面に滴下してレジスト膜を塗布する。このとき、S1と同様にノズル103からウェハ裏面の端部に向かって有機溶剤を噴射する。こうすることで、ウェハ101の裏面に付着したレジストを除去することができる。その後、図2(b)で示すように、S1と同様にバックリンスによりウェハ101表面のベベル部におけるレジスト膜のエッジ除去処理(S2)を行う。なお、S2においても、ウェハ101の表面側からは有機溶剤を噴射しない。
エッジ除去処理では、ウェハの縁部からの除去幅はウェハの大きさに応じて任意の幅にすることができるが、たとえば直径300mmのウェハでは、ウェハの縁部から0.15mm〜0.35mm程度の範囲とすることができる。ある装置におけるウェハ回転数とウェハ縁部(エッジ)からの除去幅との関係を図3で示す。材料Aは、レジスト、材料Bは、BARCである。図3で示すように、材料ごとにウェハの回転数を変えることで除去幅を調整することができる。また、同様に、ノズル102からの有機溶剤の流量を変えることで除去幅を調整してもよい。ノズル102からは、たとえば、50〜150mL/分で有機溶剤112を噴射させることができる。
ついで、保護膜の形成工程(S3)では、図2(a)で示すように、ノズル102からTC剤をウェハ101の表面に滴下し、ウェハ101を回転させることでウェハ表面に均一にTC剤を塗布する。これと同時に、S1と同様にノズル103からウェハ101裏面に向かって有機溶剤112を噴射することでウェハ101の裏面に付着したTC剤を除去することができる。その後、図2(b)で示すように、S1と同様に、ウェハ101表面のベベル部における保護膜のエッジ除去処理(S3)を行う。S3においても、ウェハ101の表面側からは有機溶剤を噴射しない。
このようにして、ウェハ101の表面に、反射防止膜、レジスト膜および保護膜からなる積層膜107が形成される。
ついで、S4において、ウェハ端部の洗浄処理が行われる。図2(c)は、S4の洗浄処理を説明する模式図である。まず、回転支持部109により積層膜107を形成したウェハ101を回転させる。ウェハの回転速度は、積層膜107の材料等に合わせて最適化されるが、具体的には、数百〜数千rpmの回転数でウェハを回転させる。
そして、ウェハ101の表面側と裏面側との2箇所に設置されたノズル104a、104bから、液浸液をウェハの端部へ噴射する。なお、液浸液にかえて、純水を用いてもよい。液浸液供給部106がノズル104a、104bに液浸液を供給する。
ここで、制御部105は、ノズル104a、104bが、ウェハ101の中央から端部へ向かう向きに液浸液が噴射するように制御する。換言すると、ノズル104a、104bの設置角度は、ウェハ101の平面に対して角度θの鋭角に傾斜させた状態に制御される。特に、ノズル104aの角度θは、なるべく液浸露光時に近い形態、即ちウェハ101に対してノズル角度がなるべく水平となる程度の鋭角な状態に設置されることが好ましい。
ノズル104a、104bから噴射される液浸液の流量は、液浸露光時のスキャンスピードと同等以上の圧力がウェハ101の端部に加わるように設計する。噴射する液浸液の流量を概算する方法については後述する。概算された流量値の液浸液をノズル104a、104bから噴射させることでウェハ101の端部の洗浄が行われる。
ついで、S5において、液浸露光処理を行う。液浸露光処理は、公知の液浸露光装置を用いて行う。この液浸露光装置としては、たとえば、図4で示すものが挙げられる。
図4は、液浸露光装置の断面図を示す。たとえば、フッ化アルゴン(ArF)エキシマレーザーを露光光源とする193nm液浸リソグラフィーでは、液浸液605として屈折率が1.44である純水を用いる。このような液浸液605を透過した露光光601は、実質134nmの波長でウェハ101面に結像される。露光は、レチクル603に加工したパターン面上に露光光601を照射することにより行い、縮小投影レンズ604と液浸液605とを介し、ウェハ101上に形成したレジスト膜にパターンが転写される。なお、図4に示す積層膜が、レジスト膜を含んでいる。
縮小投影レンズ604の下部には、シャワーヘッド606が固定されている。シャワーヘッド606が、液浸液605をウェハ101上に供給、保持する。また、ステージ611が、ウェハ101の周囲を取り巻くようにして保持する。このステージ611を駆動することで、所望の位置でウェハ101の露光を行う。
ここで、ウェハ101周辺部の露光や、ウェハ101のロード及びアンロードの際、シャワーヘッド606で保持された液浸液605はウェハ101の端部を通過する。このため、ステージ611をウェハ101との高さが概略一定となるようにすることで、ウェハ101の端部を通過した液浸液605がステージ611で保持される。
S5では、図4で示す液浸露光装置を用い、液浸液が保持されたステージ611をウェハ101とともに移動させてスキャニングしながらウェハ101の露光処理を行い、レジストへパターンを感光させる。
その後、S6において、現像処理を行い、レジストパターンをウェハに形成する。
S4に戻り、ノズル104a、104bから噴射させる液浸液の流量の概算方法について図4を用いつつ説明する。この概算方法は、液浸露光処理(S4)においてステージ611が移動することでウェハ101の端部に衝突する液浸液605の流量を算出するものである。このように算出された液浸液111を図2(c)で示すようにノズル104a、104bから噴射させることで、液浸露光処理時のスキャンスピードと同等以上の圧力が、ウェハ101の端部に加わる。概算される圧力は、液浸液111がウェハ101の端部に衝突する際の液浸液605の断面積とステージ611の移動速度との積で求められる。液浸液605の断面積の最大値は、図4で示すように、シャワーヘッド606とウェハ101との間の距離(a)とシャワーヘッド606の幅(b)との積で求めることができる。
また、得られた断面積とステージ611の移動速度との積から、液浸液605がウェハ101に衝突する単位時間当たりの体積量(衝突体積量)を求めることができる。そこで、S4では、得られた衝突体積量以上の流量で液浸液111をノズル104a、104bから噴射させるとよい。
具体例を挙げて以下説明する。ある液浸露光装置のシャワーヘッド606とステージ611との間の距離(a)を0.003[m]、シャワーヘッド606の幅(b)を0.1[m]とすると、断面積は、a×b=3×10−4となる。ステージ611の移動速度が0.5[m/sec]とした場合は、接触断面積とステージ611の移動速度との積から、衝突体積量15×10−5[m/sec]が求まる。この値から単位時間当たりの流量に換算すると、9[L/min]の流量でウェハ101の端部に液浸液が衝突することとなる。そこで、9[L/min]以上の液浸液をノズル104a、104bから噴射させてウェハ101端部の洗浄を行う。
図5に本実施の形態の洗浄処理を行ったウェハ端部の断面図を模式的に示す。また、図9には、従来の方法を用いて積層膜を形成したウェハを模式的に示す。本実施形態においてウェハ端部Rとは、ベベル部(a)とエッジ平坦部(b)から構成される。ベベル部(a)とは、ウェハ端部Rのラウンドしている部分であり、エッジ平坦部(b)とは、ウェハ端部Rの平坦な部分である。
図5で示すように、ウェハ101の表面に順に反射防止膜502、レジスト膜503および保護膜504からなる積層膜107が形成されている。これら積層膜107は、ベベル部(a)にも形成されているが、ウェハ101の縁部からd=0.15mm〜0.35mm程度の範囲で積層膜107が除去されている。また、積層膜107の縁部における変形が抑制され、ハンプも形成されていない。一方、図9で示す従来ウェハ901にも、反射防止膜902、レジスト膜903および保護膜904が順に形成されているが、ウェハ901の縁部からd=0.5mm〜3mm程度の範囲で積層膜107が除去されている。そのため、ベベル部(a)において積層膜は除去され、反射防止膜902や保護膜904の表面が盛り上がり、ハンプ905が形成されている。また、パーティクル906がベベル部(a)に付着している。
つづいて、本実施の形態の作用効果について図2、図4を用いつつ説明する。本実施の形態の方法によれば、露光処理の際にウェハ101が戴置されるステージ611が移動することにより液浸液605がウェハ101の端部に加える圧力以上の圧力の液浸液111をウェハ101の表面側からウェハ101の端部に向かって噴射する。これにより、露光処理においてステージ611の移動速度に合わせてウェハ端部に衝突する液浸液605により破砕されるハンプをあらかじめ露光処理前に除去することができる。したがって、ハンプの破砕によって液浸露光装置が汚染されてしまうことを防止し、かつ、パターン欠陥が発生してしまうのを抑制することができる。
ウェハ洗浄は、ウェハ中央からウェハ端部に向かってノズル104a、104bからジェット水流の如く噴射され、ウェハ端部の表面・裏面を洗浄する。これにより、ベベル部等に付着した異物や、積層膜のハンプ破砕物等を液浸露光前に完全に除外することができる。これにより、液浸露光装置の汚染を抑制することができる。
図6は、図8で示す従来のウェハ処理方法のフローにおいて、S73後に本実施形態のエッジ洗浄処理(S4)を行ったウェハ端部を模式的に示す図である。積層膜107がベベル部(a)では完全に除去され、その除去幅は、従来どおりウェハの縁部からd=0.5mm〜3mm程度の範囲である。また、レジスト膜503の縁部や保護膜504の縁部が変形している。しかしながら、図9で示す従来のウェハとは異なり、積層膜107表面に形成されたハンプ905やベベル部(a)のパーティクル906が除去される。したがって、本実施形態のエッジ洗浄処理(S4)を採用するだけでも液浸露光装置を汚染させる懸念は低減される。
また、本実施の形態の処理方法では、ウェハ101表面のベベル部に形成された反射防止膜、レジスト膜および保護膜のエッジ除去をウェハ裏面側から行う。こうすることで有機溶剤を積層膜107に直接噴射する場合と比較して、有機溶剤の圧力による反射防止膜、レジスト膜および保護膜の縁部の変形を防ぐことができ、ハンプを小さくすることもできる。したがって、液浸露光装置の汚染をより確実に防止できる。
以上、図面を参照して本発明の実施形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
実施の形態に係るウェハの処理方法を説明するフローチャートである。 実施の形態に係るウェハ処理装置を示す模式図である。 ステージの回転数とウェハ除去幅との関係図である。 実施の形態に係る液浸露光装置を示す図である。 実施の形態に係る洗浄処理を行ったウェハ端部の断面図である。 実施の形態に係る洗浄処理を行ったウェハ端部の断面図である。 従来のウェハ処理装置を示す模式図である。 従来のウェハの処理方法を説明するフローチャートである。 従来の洗浄処理を行ったウェハ端部の断面図である。
符号の説明
101 ウェハ
102 ノズル
103 ノズル
104a ノズル
104b ノズル
105 制御部
106 液浸液供給部
107 積層膜
108 ウェハチャック
109 回転支持部
111 液浸液
112 有機溶剤
113 有機溶剤供給部
502 反射防止膜
503 レジスト膜
504 保護膜
601 露光光
603 レチクル
604 縮小投影レンズ
605 液浸液
606 シャワーヘッド
611 ステージ
801 ウェハ
802 ノズル
803a ノズル
803b ノズル
807 レジスト膜
808 ウェハチャック
809 回転支持部
810 有機溶剤
901 ウェハ
902 反射防止膜
903 レジスト膜
904 保護膜
905 ハンプ
906 パーティクル

Claims (7)

  1. ウェハの表面に感光性膜を含む積層膜を形成するステップと、
    液浸法による露光処理前に、前記積層膜が形成された前記ウェハの表面側から前記ウェハの端部に向かって液体を噴射させるステップと、
    を含み、
    前記液体を噴射させるステップにおいて、前記露光処理の際に前記ウェハが戴置されるステージが移動することにより液浸液が前記ウェハの端部に加える圧力以上の圧力で前記液体を噴射させることを特徴とするウェハの処理方法。
  2. 前記積層膜を形成する前記ステップにおいて、前記感光性膜の材料を塗布しつつ前記ウェハの表面側から前記感光性膜を溶解する有機溶剤を噴射しないステップをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載のウェハの処理方法。
  3. 前記ウェハの裏面側から前記積層膜が形成されたウェハ表面のベベル部に向かって前記有機溶剤を噴射させ、かつ、前記ウェハの表面側から前記感光性膜を溶解する有機溶剤を噴射しないステップをさらに含むことを特徴とする請求項1または2に記載のウェハの処理方法。
  4. 前記ウェハを前記ステージに戴置し、前記露光処理において、前記液浸液が保持された前記ステージを前記ウェハとともに移動させるステップをさらに含み、
    前記液浸液を噴射させる前記ステップにおいて、前記露光処理における前記ステージの移動により前記ウェハの端部に衝突する前記液浸液の流量を算出し、算出された前記流量以上の前記液体を噴射させることを特徴とする請求項1乃至3いずれかに記載のウェハの処理方法。
  5. 前記積層膜を形成するステップは、
    前記感光性膜より下層に位置する反射防止膜を形成するステップと、
    前記感光性膜の表面に保護膜を形成するステップと、
    を含むことを特徴とする請求項1乃至4いずれかに記載のウェハの処理方法。
  6. 前記ウェハの裏面側から前記積層膜が形成されたウェハ表面のベベル部に向かって前記感光性膜を溶解する有機溶剤を噴射させることにより前記ウェハ表面の前記ベベル部の前記感光性膜を除去するステップと、
    液浸法による露光処理を行うステップと、
    を含み、
    前記感光性膜を除去するステップにおいて、前記ウェハの表面側から前記有機溶剤を噴射しないステップを含む請求項1に記載のウェハの処理方法。
  7. ウェハの表面に感光性膜を含む積層膜を形成する積層膜形成部と、
    前記積層膜が形成された前記ウェハの表面側に設置され、液浸法による露光処理前に、液体を前記ウェハの端部に向かって噴射する第一ノズルと、
    前記積層膜が形成される前記ウェハの裏面側に設置され、前記第一ノズルが前記液体を噴射するとき、前記液体を噴射する第二ノズルと、
    前記第一ノズルおよび前記第二ノズルが噴射する前記液体の噴射圧を制御する制御部と、
    を有し、
    前記制御部は、前記露光処理の際に前記ウェハが戴置されるステージが移動することにより液浸液が前記ウェハの端部に加える圧力以上の圧力で前記液体を前記第一ノズルに噴射させるウェハの処理装置。
JP2008261401A 2008-10-08 2008-10-08 ウェハの処理方法およびウェハの処理装置 Pending JP2010093049A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008261401A JP2010093049A (ja) 2008-10-08 2008-10-08 ウェハの処理方法およびウェハの処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008261401A JP2010093049A (ja) 2008-10-08 2008-10-08 ウェハの処理方法およびウェハの処理装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010093049A true JP2010093049A (ja) 2010-04-22

Family

ID=42255499

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008261401A Pending JP2010093049A (ja) 2008-10-08 2008-10-08 ウェハの処理方法およびウェハの処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010093049A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016157779A (ja) * 2015-02-24 2016-09-01 ルネサスエレクトロニクス株式会社 半導体装置の製造方法
JP2018121045A (ja) * 2017-01-26 2018-08-02 東京エレクトロン株式会社 塗布膜除去装置、塗布膜除去方法及び記憶媒体
CN108364886A (zh) * 2017-01-26 2018-08-03 东京毅力科创株式会社 涂布膜去除装置、涂布膜去除方法以及存储介质
JPWO2018105299A1 (ja) * 2016-12-08 2019-04-04 富士電機株式会社 半導体装置の製造方法
US10867798B2 (en) 2016-12-08 2020-12-15 Fuji Electric Co., Ltd. Method of manufacturing semiconductor device

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016157779A (ja) * 2015-02-24 2016-09-01 ルネサスエレクトロニクス株式会社 半導体装置の製造方法
JPWO2018105299A1 (ja) * 2016-12-08 2019-04-04 富士電機株式会社 半導体装置の製造方法
US10867798B2 (en) 2016-12-08 2020-12-15 Fuji Electric Co., Ltd. Method of manufacturing semiconductor device
JP2018121045A (ja) * 2017-01-26 2018-08-02 東京エレクトロン株式会社 塗布膜除去装置、塗布膜除去方法及び記憶媒体
CN108364886A (zh) * 2017-01-26 2018-08-03 东京毅力科创株式会社 涂布膜去除装置、涂布膜去除方法以及存储介质
KR20180088285A (ko) * 2017-01-26 2018-08-03 도쿄엘렉트론가부시키가이샤 도포막 제거 장치, 도포막 제거 방법 및 기억 매체
JP7024307B2 (ja) 2017-01-26 2022-02-24 東京エレクトロン株式会社 塗布膜除去装置、塗布膜除去方法及び記憶媒体
TWI766935B (zh) * 2017-01-26 2022-06-11 日商東京威力科創股份有限公司 塗布膜去除裝置、塗布膜去除方法及記錄媒體
KR102445146B1 (ko) * 2017-01-26 2022-09-21 도쿄엘렉트론가부시키가이샤 도포막 제거 장치, 도포막 제거 방법 및 기억 매체

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI619190B (zh) Liquid processing method, memory medium and liquid processing device
JP5098964B2 (ja) ウエハの洗浄方法及び記憶媒体
KR100828863B1 (ko) 반도체 장치의 제조 방법 및 기판 처리 장치
JP2010093049A (ja) ウェハの処理方法およびウェハの処理装置
JP6162417B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JP2007134671A (ja) 基板処理方法及び基板処理装置
US20070093067A1 (en) Wafer edge cleaning process
TW201840370A (zh) 塗布膜去除裝置、塗布膜去除方法及記錄媒體
CN108604535A (zh) 显影单元、基板处理装置、显影方法及基板处理方法
JP4109175B2 (ja) 半導体製造装置
JP2006281101A (ja) 洗浄装置付塗布装置
JP4921913B2 (ja) 基板洗浄方法
TWI666527B (zh) 顯影方法
JPH10106918A (ja) 処理液吐出ノズルおよび基板処理装置
JP2008016781A (ja) 基板処理方法および基板処理装置
JP3469788B2 (ja) 薄膜除去方法及びその装置
US11960209B2 (en) Developing treatment method and developing treatment apparatus
JP6814847B2 (ja) 現像方法
KR20210144116A (ko) 마스크용 접착제 제거 장치, 마스크용 접착제 제거 시스템 및 방법
TWI635554B (zh) 基板處理方法
TWI700560B (zh) 顯影方法
JP7202960B2 (ja) 塗布膜形成方法及び塗布膜形成装置
TW202134196A (zh) 玻璃加工設備與方法
KR20200124166A (ko) 기판 처리 방법 및 기판 처리 장치
JP7445021B2 (ja) 塗布処理装置、塗布処理方法及びコンピュータ記憶媒体