JP2010091704A5 - - Google Patents
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上記目的を達成するために、本願発明は、結着樹脂、離型剤、極性樹脂及び硫黄原子含有重合体を含有するトナー粒子と、無機微粉体とを有するトナーであって、
前記極性樹脂はカルボキシル基及び水酸基の少なくとも一方を有するビニル系重合体であり、スチレンに溶解させた前記硫黄原子含有重合体とスチレンに溶解させた前記極性樹脂の懸滴法による水との界面張力をそれぞれa(mN/m)、b(mN/m)としたとき、前記a及びbは、a+5.0≦b、及び、17.0≦b≦24.0、の関係を満たし、前記硫黄原子含有重合体のX線光電子分光分析(ESCA)により測定される、硫黄原子量の炭素原子量に対する比(硫黄原子量/炭素原子量)をαとし、前記トナー粒子表面の
X線光電子分光分析(ESCA)により測定される、硫黄原子量の炭素原子量に対する比(硫黄原子量/炭素原子量)をβとしたとき、0.80≦β/α≦1.00、の関係を満たし、前記硫黄原子含有重合体は、下記一般式(1)、(2)及び(3)からなる群より選ばれる少なくとも一種の部分構造を含む重合体であることを特徴とするトナーに関する。
前記極性樹脂はカルボキシル基及び水酸基の少なくとも一方を有するビニル系重合体であり、スチレンに溶解させた前記硫黄原子含有重合体とスチレンに溶解させた前記極性樹脂の懸滴法による水との界面張力をそれぞれa(mN/m)、b(mN/m)としたとき、前記a及びbは、a+5.0≦b、及び、17.0≦b≦24.0、の関係を満たし、前記硫黄原子含有重合体のX線光電子分光分析(ESCA)により測定される、硫黄原子量の炭素原子量に対する比(硫黄原子量/炭素原子量)をαとし、前記トナー粒子表面の
X線光電子分光分析(ESCA)により測定される、硫黄原子量の炭素原子量に対する比(硫黄原子量/炭素原子量)をβとしたとき、0.80≦β/α≦1.00、の関係を満たし、前記硫黄原子含有重合体は、下記一般式(1)、(2)及び(3)からなる群より選ばれる少なくとも一種の部分構造を含む重合体であることを特徴とするトナーに関する。
Claims (14)
- 結着樹脂、離型剤、極性樹脂及び硫黄原子含有重合体を含有するトナー粒子と、無機微粉体とを有するトナーであって、
前記極性樹脂はカルボキシル基及び水酸基の少なくとも一方を有するビニル系重合体であり、
スチレンに溶解させた前記硫黄原子含有重合体とスチレンに溶解させた前記極性樹脂の懸滴法による水との界面張力をそれぞれa(mN/m)、b(mN/m)としたとき、前記a及びbは、a+5.0≦b、及び、17.0≦b≦24.0、の関係を満たし、
前記硫黄原子含有重合体のX線光電子分光分析(ESCA)により測定される、硫黄原子量の炭素原子量に対する比(硫黄原子量/炭素原子量)をαとし、前記トナー粒子表面のX線光電子分光分析(ESCA)により測定される、硫黄原子量の炭素原子量に対する比(硫黄原子量/炭素原子量)をβとしたとき、0.80≦β/α≦1.00、の関係を満たし、
前記硫黄原子含有重合体は、下記一般式(1)、(2)及び(3)からなる群より選ばれる少なくとも一種の部分構造を有する重合体であることを特徴とするトナー。
- 前記硫黄原子含有重合体は、下記一般式(1)、(2)及び(3)からなる群より選ばれる少なくとも一種の部分構造を有する重合体であることを特徴とする請求項1に記載のトナー。
- 前記極性樹脂の含有量が、結着樹脂100質量部に対し、10乃至30質量部であることを特徴とする請求項1又は2に記載のトナー。
- 前記極性樹脂は、更にカルボン酸エステル基を有するビニル系重合体であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のトナー。
- 前記硫黄原子含有重合体は、更にカルボキシル基を有する部分構造を含む重合体であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載のトナー。
- 前記一般式(1)、(2)及び(3)からなる群より選ばれる少なくとも一種の部分構造を部分構造Aとし、カルボキシル基を有する部分構造を部分構造Bとしたとき、前記硫黄原子含有重合体における、部分構造Aの部分構造数基準での含有割合が、部分構造A:その他の部分構造=1:99〜15:85、の関係を満たし、前記硫黄原子含有重合体に
おける、部分構造Bの部分構造数基準での含有割合が、部分構造B:その他の部分構造=0.05:99.95〜8.00:92.00、の関係を満たすことを特徴とする請求項5に記載のトナー。 - 前記トナーの示差走査熱量計により測定されたガラス転移温度(TgA)が40乃至60℃に存在し、前記トナーの示差走査熱量計により測定された最大吸熱ピークの温度(P1)が70乃至90℃に存在し、前記最大吸熱ピークの温度(P1)と前記ガラス転移温度(TgA)との温度差(P1−TgA)が、15℃≦P1−TgA≦50℃、の関係を満たすことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに一項に記載のトナー。
- 前記トナーのテトラヒドロフラン(THF)可溶分中におけるシクロヘキサン(CHX)不溶分のゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)で測定された分子量分布において、メインピーク分子量が10000乃至250000に存在し、
前記シクロヘキサン(CHX)不溶分のガラス転移温度(TgB)が、80乃至120℃に存在し、
前記シクロヘキサン(CHX)不溶分の酸価が、5.0乃至40.0mgKOH/gであることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載のトナー。 - 前記トナーのテトラヒドロフラン(THF)可溶分中におけるシクロヘキサン(CHX)不溶分の示差走査熱量計により測定されたガラス転移温度(TgB)と、前記トナーの示差走査熱量計により測定されたガラス転移温度(TgA)との温度差(TgB−TgA)が、25℃≦TgB−TgA≦70℃、の関係を満たしていることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載のトナー。
- 前記トナー粒子を、分散安定剤を含まない水系媒体中に分散した後、前記トナーの示差走査熱量計により測定されたガラス転移温度(TgA)より5℃高い温度にて60分攪拌した加熱攪拌前後のトナー粒子の重量平均粒子径(D4)の変化率[加熱攪拌後のトナー粒子の重量平均粒子径(D4)/加熱攪拌前のトナー粒子の重量平均粒子径(D4)×100]が100乃至150%であることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか一項に記載のトナー。
- 前記a(mN/m)が、a≧11.5、を満足することを特徴とする請求項1乃至10のいずれか一項に記載のトナー。
- 前記トナー粒子が、重合性単量体、離型剤、極性樹脂及び硫黄原子含有重合体を少なくとも含有する重合性単量体組成物を、水系媒体中で重合することによって製造されたトナー粒子であることを特徴とする請求項1乃至11のいずれか一項に記載のトナー。
- 前記結着樹脂がビニル系重合体であることを特徴とする請求項1乃至12のいずれか一項に記載のトナー。
- 前記結着樹脂がポリエステル系重合体であることを特徴とする請求項1乃至12のいずれか一項に記載のトナー。
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