JPH11202547A - 画像形成装置 - Google Patents
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- JPH11202547A JPH11202547A JP246698A JP246698A JPH11202547A JP H11202547 A JPH11202547 A JP H11202547A JP 246698 A JP246698 A JP 246698A JP 246698 A JP246698 A JP 246698A JP H11202547 A JPH11202547 A JP H11202547A
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Abstract
ることができるようにする。 【解決手段】像担持体と、該像担持体に形成された静電
潜像にカプセルトナー15を付着させてトナー像を形成
する現像器14と、前記トナー像を転写材に転写する転
写器と、加熱部材及び加圧部材から成り、転写材に転写
されたトナー像を定着する定着器24とを有する。そし
て、前記カプセルトナー15は、ガラス転移温度が75
〜100〔℃〕にされた少なくとも1層のシェルを備
え、前記定着器24における定着圧力が線圧で400〜
1400〔g/cm〕にされる。この場合、シェルのガ
ラス転移温度がコアのガラス転移温度より高くされるの
で、カプセルトナー15の高温における保存性を向上さ
せることができる。
Description
するものである。
装置においては、感光体ドラムを一様にかつ均一に帯電
させる帯電工程、前記感光体ドラムの表面を露光する露
光工程、露光された部分の電荷を消滅させることによっ
て静電潜像を形成し、該静電潜像にトナーを付着させる
ことによってトナー像を形成する現像工程、前記トナー
像を用紙に転写する転写工程、及び加熱、圧力又はその
他の定着方法によってトナー像を用紙に定着する定着工
程により印刷が行われるようになっている。また、転写
後の感光体ドラムの表面に残留したトナーを除去するク
リーニング工程が付加されることもある。
トナーとしてカプセルトナーが使用される。該カプセル
トナーは、コア、及び該コアの表面を被覆して形成され
たシェルから成り、多層構造を有する。そして、前記コ
アの材料としては、低融点ワックス、液状のもの、室温
状態においてゴム状になるもの等が使用される。また、
前記シェルの材料としては、高温における保存性を高く
するために、コアの材料よりもガラス転移温度が高いも
のが使用される。
像形成装置の定着性及びカプセルトナーの保存性を向上
させることができる。
来の画像形成装置においては、長期間にわたって印刷を
行うと、カプセルトナーの耐久性が低下してしまう。す
なわち、本来は、該カプセルトナーのシェルが、粉砕ト
ナー、単層構造の重合法トナー等の一般に使用されるト
ナーと同じ熱特性を有し、ガラス転移温度が一般に使用
されるトナーと同じ60〜70〔℃〕程度である場合、
一般に使用されるトナーと同じ程度の耐久性を有するは
ずである。ところが、前記シェルのガラス転移温度が7
0〔℃〕以下である場合、カプセルトナーの耐久性は、
一般に使用されるトナーより著しく低下してしまう。
トナーが攪拌(かくはん)され、摩擦によって機械的ダ
メージを受けるからだけでなく、現像ローラ、キャリヤ
等にカプセルトナーが固着してフィルミング現象を発生
させてしまうからである。本発明は、前記従来の画像形
成装置の問題点を解決して、カプセルトナーの保存性及
び耐久性を向上させることができる画像形成装置を提供
することを目的とする。
像形成装置においては、像担持体と、該像担持体に形成
された静電潜像にカプセルトナーを付着させてトナー像
を形成する現像器と、前記トナー像を転写材に転写する
転写器と、加熱部材及び加圧部材から成り、転写材に転
写されたトナー像を定着する定着器とを有する。
移温度が75〜100〔℃〕にされた少なくとも1層の
シェルを備え、前記定着器における定着圧力が線圧で4
00〜1400〔g/cm〕にされる。
て図面を参照しながら詳細に説明する。図1は本発明の
実施の形態における画像形成装置の概念図である。図に
おいて、11は回転自在に配設された像担持体としての
感光体ドラムであり、該感光体ドラム11と接触させて
帯電ローラ12が配設され、該帯電ローラ12に負の極
性の電圧を印加することによって、前記感光体ドラム1
1の表面が一様にかつ均一に負の極性に帯電させられ
る。そして、前記感光体ドラム11の表面に、LEDヘ
ッド13によって光が照射され、画像に対応する静電潜
像が形成される。
0上の帯電させられたカプセルトナー(現像剤)15
は、現像ブレード21によって薄層化された後、前記静
電潜像に付着させられて、トナー像が形成される。な
お、前記カプセルトナー15は、コア、及び該コアの表
面を被覆して形成された少なくとも1層のシェルから成
り、多層構造を有する。
体ドラム11と転写器としての転写ローラ17との間に
形成された転写部P1に送られ、このとき、転写用電源
18によって前記転写ローラ17に正の極性の転写電圧
が印加されると、感光体ドラム11と転写ローラ17と
の間に転写電界が発生させられ、カプセルトナー15に
転写ローラ17からのクーロン力が加わってカプセルト
ナー15が用紙16に付着させられる。その結果、前記
トナー像が用紙16に転写される。
トローラ22及び加圧部材としてのプレッシャローラ2
3から成る定着器24に送られ、該定着器24によって
前記トナー像が用紙16に定着される。一方、転写後に
おいて感光体ドラム11の表面に残留したカプセルトナ
ー15は、クリーニング装置19によって除去される。
て、シェルのガラス転移温度を70〔℃〕以下にする
と、カプセルトナー15は、非磁性一成分接触現像方式
の現像器14に使用される場合には前記現像ローラ20
に、二成分現像方式の図示されない現像器に使用される
場合には図示されないキャリヤに固着し、フィルミング
現象を発生させてしまう。
移温度に強く依存し、シェルのガラス転移温度が、75
〔℃〕より高い場合には発生せず、45〔℃〕以下であ
る場合には著しく発生してしまう。この温度特性、及び
劣化したカプセルトナー15のSEM(電子顕微鏡)観
察の結果から、カプセルトナー15は、表面が高温にな
って一度溶融した後に現像ローラ20又はキャリヤに固
着することが分かった。
い場合には、カプセルトナー15の耐久性が低下してし
まう。以上の事実は、次に説明する試験によって確認す
ることができる。まず、試験に使用したカプセルトナー
15の製造例について説明する。スチレン77.5重量
部、及びアクリル酸−n−ブチル22.5重量部に、オ
フセット防止剤として低分子量ポリエチレン1.5重量
部、帯電制御剤「アイゼンスピロンブラックTRH」
(保土ヶ谷化学社製)1重量部、カーボンブラック(P
rintexLデグサ社製)7重量部、及び2,2’−
アゾビスイソブチロニトリル1重量部を加え、アトライ
ター「MA−01SC」(三井三池化工機社製)に投入
して15〔℃〕で10分間分散させ、重合性組成物を得
た。
ルベンゼン0.35重量部を溶解することによって得ら
れたエタノール180重量部に蒸留水600重量部を加
えて重合のための分散媒を用意した。該分散媒に前記重
合性組成物を添加し、TKホモミキサー「M型」(特殊
機化工業社製)によって15〔℃〕で8000回転の条
件下において10分間分散させて分散溶液を得た。
ルフラスコ中に移し、窒素気流下において100〔rp
m〕で攪拌しながら85〔℃〕で12時間反応させた。
ここまでの段階で重合性組成物の重合反応によって得ら
れた分散質を中間粒子という。続いて、該中間粒子の水
系懸濁液中において、超音波発振機(US−150、
(株)日本精機製作所)でメタクリル酸メチル7.5重
量部、アクリル酸−n−ブチル2.5重量部、重合開始
剤として2,2’−アゾビスイソブチロニトリル0.5
重量部、ラウリル硫酸ナトリウム0.1重量部、及び水
80重量部から成る水乳濁液Aを調製した。該水乳濁液
Aを4重量部滴下し、前記中間粒子を膨潤させた。滴下
後、直ちに光学顕微鏡によって観察を行ったところ、乳
濁液滴は全く見られず膨潤が極めて短時間のうちに完了
していることが確認された。
2段目の重合として85〔℃〕で10時間反応させた。
冷却後、0.5N塩酸水溶液で分散媒を溶解し、ろ過及
び水洗を行い、風乾を行った後、40〔℃〕及び10
〔mmHg〕の減圧下において10時間乾燥し、風力分
級機で分級し、平均粒径が7〔μm〕のカプセルトナー
粒子を得た。
れた樹脂粒子のガラス転移温度は55〔℃〕であった。
すなわち、本実施の形態において得られるカプセルトナ
ー15のコアのガラス転移温度は55〔℃〕であると考
えることができる。また、水乳濁液Aだけを単独で重合
したときに得られる熱可塑性樹脂のガラス転移温度は7
5〔℃〕であった。すなわち、本実施の形態において得
られるカプセルトナー15のシェルの樹脂のガラス転移
温度は75〔℃〕であると考えることができる。
部に、疎水性シリカ微粉末「アエロジルR−972」
(日本アロエジル社製)0.35重量部を加えて混合
し、本実施の形態におけるカプセルトナー15を得た。
該カプセルトナー15を非磁性一成分接触現像方式及び
二成分現像方式の各現像方式で使用した。また、磁性一
成分現像方式で使用されるカプセルトナー15は、前述
された中間粒子の作製のための重合性組成物の調製段階
で、前述された非磁性一成分接触現像方式で使用される
カプセルトナー15の製造の処方に加えて、平均粒径が
3〔μm〕の鉄粉を重合性単量体に対し30重量部を添
加した。
のシェルとなる重合性組成物の添加量は特に限定される
ものではないが、コアとなる重合性組成物に対して4重
量部以下であることが望ましい(磁性一成分現像方式で
使用されるカプセルトナー15の場合、コアとなる重合
性組成物の重量に磁性粉の重量は含まれない)。そし
て、添加量を非常に多くしてシェルを厚くすると、カプ
セルトナー15の耐久性及び保存性を向上させることが
できるのは明白であるが、このような手段を採ると、カ
プセルトナー15の定着性が低下するだけでなく、帯電
特性も低下してしまう。
程の圧力条件は、シェルとなる重合性組成物の添加量が
コアとなる重合性組成物に対して4重量部以下である場
合に特に有効である。図2は本発明の実施の形態におけ
るカプセルトナーの耐久性試験の結果を示す図である。
なお、図において、「有」はフィルミング現象が発生し
たことを、「無」はフィルミング現象が発生しないこと
を表す。また、シェルの欄の「無」はシェルの無い単層
構造の重合法トナーであることを表す。
レンとアクリル酸−n−ブチルとの組成比を変えること
によって、シェルのガラス転移温度は、メタクリル酸メ
チルとアクリル酸−n−ブチルとの組成比を変えること
によってそれぞれ得た。したがって、各カプセルトナー
15(図1)のその他の特性は同一である。このように
製造したカプセルトナー15を、非磁性一成分接触現像
方式、二成分現像方式及び磁性一成分現像方式の各現像
方式で使用し、連続印刷を行ったときのカプセルトナー
15の耐久性について調べた。
おいては、現像ローラ20にシリコーンゴムを使用し、
現像ローラ20の感光体ドラム11への接触圧力を20
0〔g/cm〕に、現像ブレード21の現像ローラ20
への接触圧力を20〔g/cm〕にして連続印刷を行っ
た。また、二成分現像方式においては、平均粒径が50
〔μm〕である鉄粉製のキャリヤを使用し、該キャリヤ
に対するトナー濃度を5〔wt%〕に、図示されないマ
グネットローラ上のトナー層の厚さを100〔μm〕に
して連続印刷を行った。
マグネットローラ上のトナー層の厚さを50〔μm〕に
して連続印刷を行った。なお、いずれの場合も、2万枚
のA4判の用紙16に対して、印刷濃度を5〔%〕に
し、印刷速度を200〔mm/sec〕にして印刷を行
った。また、印刷された文字にかすれが生じた時点で、
現像器14内のカプセルトナー15が無くなったと判断
し、カプセルトナー15を補給した。なお、1回のカプ
セルトナー15の補給量は100〔g〕とした。
ング現象は、各現像方式においてコア及びシェルの各ガ
ラス転移温度に依存することが分かる。また、前記非磁
性一成分接触現像方式及び磁性一成分現像方式において
は、現像ローラ20へのカプセルトナー15の固着は確
認されず、二成分現像方式においては、マグネットロー
ラへのカプセルトナー15の固着は確認されず、キャリ
ヤへのカプセルトナー15の固着が確認された。そし
て、前述されたように、シェルのガラス転移温度が75
〔℃〕以下であるカプセルトナー15においては、同じ
ガラス転移温度を有する単層構造の重合法トナーよりフ
ィルミング現象が発生しやすいことが分かった。
て、コアとシェルとの相溶が起こり、実際に形成された
シェルのガラス転移温度が設計値より相当低くなってい
るからであると考えられる。そして、シェルのガラス転
移温度を等しくし、コアのガラス転移温度を異ならせて
二つのカプセルトナー15を製造した場合、コアのガラ
ス転移温度が低いカプセルトナー15においてフィルミ
ング現象の発生が顕著であることから推測することがで
きる。
セルトナーについても、同様にフィルミング現象が発生
した。前記界面重合法によってカプセルトナーを製造し
た場合、コアとシェルとの界面が比較的明確になると考
えられるが、現像器14内において攪拌され、摩擦によ
って一部のカプセルトナーのシェルが剥(は)がれ落
ち、コアが剥(む)き出しになることが原因であると考
えられる。
る保存性の指標となる耐ブロッキング特性について説明
する。図3は本発明の実施の形態におけるカプセルトナ
ーの高温放置試験の結果を示す図である。なお、図にお
いて、○はカプセルトナー15(図1)を使用しても実
用上問題が無いことを、△は前記カプセルトナー15を
使用すると実用上問題が有ることを、×は前記カプセル
トナー15を全く使用することができないことを、
「無」はブロッキングが発生しないことを表す。また、
シェルの欄の「無」はシェルの無い単層構造の重合法ト
ナーであることを表す。
5を底面積が20〔cm2 〕の円筒形の容器に入れ、蓋
(ふた)をして500〔g/cm2 〕で加圧されるよう
に蓋の上に重りを載せた。この状態で、カプセルトナー
15を50〔℃〕の雰囲気下に置き、1箇月放置した。
次に、前記カプセルトナー15のすべてを45〔μm〕
のメッシュの篩(ふるい)に載せ、該篩に1〔kHz〕
で30秒間の振動を与えた後、篩上のカプセルトナー1
5の重量を測定した。そして、最初のカプセルトナー1
5の重量をw1とし、篩上のカプセルトナー15の重量
をw2とし、ブロッキング率をρとしたとき、該ブロッ
キング率ρは、 ρ=(w2/w1)×100〔%〕 で表される。
にしたのは、非磁性一成分接触現像方式の現像器14内
にカプセルトナー15が収容された状態を想定したため
である。ここで、ブロッキング率ρが0〜5〔%〕であ
る場合は、カプセルトナー15を使用しても実用上問題
が無く、5〜10〔%〕である場合は、カプセルトナー
15を使用すると実用上問題が有り、10〔%〕以上で
ある場合は、カプセルトナー15を全く使用することが
できない。
キング特性は、各現像方式においてコア及びシェルの各
ガラス転移温度に依存することが分かる。これは、カプ
セルトナー15をカプセル構造にする目的からみて当然
の結果であるが、高温放置試験より耐久性試験の方がカ
プセルトナー15にとっては過酷な条件下に置かれるこ
とが分かった。
耐ブロッキング性を向上させるために、シェルのガラス
転移温度を75〔℃〕以上にするとともに、カプセルト
ナー15の優位性を最大限に発揮するための条件につい
て調べた。ここで、べた黒印刷を行ったときのべた黒部
にスコッチテープ(スリーエム社製)を貼(は)り、該
スコッチテープの上に50〔g/cm2 〕の圧力を加え
て1往復させた後、3〔cm/sec〕の速度で前記ス
コッチテープを剥(はく)離させたときの、剥離前の濃
度をd1とし、剥離後の濃度をd2とし、定着率をηと
したとき、該定着率ηは、 η=(d2/d1)×100〔%〕 で表される。
ある場合は、カプセルトナー15を使用しても実用上問
題が無く、70〜90〔%〕である場合は、カプセルト
ナー15を使用すると実用上問題が有り、70〔%〕以
下である場合は、カプセルトナー15を全く使用するこ
とができない。そこで、本実施の形態においては、前記
カプセルトナー15のシェルのガラス転移温度を75〜
100〔℃〕にした。
ラ22及びプレッシャローラ23によって用紙16に加
えられる定着圧力が線圧で400〜1400〔g/c
m〕にされる。この場合、シェルのガラス転移温度がコ
アのガラス転移温度より高くされるので、カプセルトナ
ー15の高温における保存性を向上させることができ
る。
00〔℃〕の範囲にされ、定着圧力が線圧で400〜1
400〔g/cm〕にされるので、カプセルトナー15
の耐久性及び耐ブロッキング性を向上させ、定着率ηを
高くすることができる。
て、ヒートローラ22の表面温度を175〔℃〕に、印
刷速度を200〔mm/sec〕(30〔ppm〕)
に、ヒートローラ22の直径を30〔mm〕にした。ま
た、図2に示される重合法トナー及び各カプセルトナー
15のうち、シェルの無い単層構造の重合法トナーにつ
いては、ガラス転移温度を55〔℃〕又は65〔℃〕と
し、シェルの有るカプセルトナー15については、コア
のガラス転移温度を55〔℃〕とし、シェルのガラス転
移温度を各種変更し、定着率ηの圧力依存性を調べた。
圧力と定着率との関係を示す図である。なお、図におい
て、横軸に定着圧力を、縦軸に定着率ηを採ってある。
図において、L11はシェルが無く、ガラス転移温度が
65〔℃〕である単層構造の重合法トナーの定着率ηを
示す線、L12はシェルが無く、ガラス転移温度が55
〔℃〕である単層構造の重合法トナーの定着率ηを示す
線、L13はシェルのガラス転移温度が65〔℃〕であ
り、コアのガラス転移温度が55〔℃〕であるカプセル
トナー15(図1)の定着率ηを示す線、L14はシェ
ルのガラス転移温度が75〔℃〕であり、コアのガラス
転移温度が55〔℃〕であるカプセルトナー15の定着
率ηを示す線、L15はシェルのガラス転移温度が85
〔℃〕であり、コアのガラス転移温度が55〔℃〕であ
るカプセルトナー15の定着率ηを示す線、L16はシ
ェルのガラス転移温度が100〔℃〕であり、コアのガ
ラス転移温度が55〔℃〕であるカプセルトナー15の
定着率ηを示す線である。
ス転移温度が55〔℃〕である単層構造の重合法トナ
ー、及びガラス転移温度が65〔℃〕であるシェルを有
するカプセルトナー15は、定着圧力を線圧で200
〔g/cm〕以上、すなわち、200〜1200〔g/
cm〕にしたとき、95〔%〕以上の定着率ηを得るこ
とができるのに対して、ガラス転移温度が75〔℃〕以
上であるシェルを有するカプセルトナー15は、定着圧
力を線圧で2倍の400〔g/cm〕以上にする必要が
あるが、400〜1200〔g/cm〕の範囲で95
〔%〕以上の実用上十分な定着率ηを確保することがで
きた。
単層構造の重合法トナーは、定着圧力を高くしても定着
率ηは65〔%〕以上にはならなかった。そして、図2
及び3の試験結果と合わせて考えると、定着器24の温
度設定を高くしても、定着率ηを高くすることができ
る。したがって、ガラス転移温度が75〜100〔℃〕
であるシェルを有するカプセルトナー15を使用し、定
着圧力を線圧で400〜1200〔g/cm〕の範囲に
すると、カプセルトナー15の耐久性及び耐ブロッキン
グ性を向上させ、定着率ηを高くすることができる。 〔実施例2〕この場合、定着器24において、ヒートロ
ーラ22の表面温度を150〔℃〕に、印刷速度を10
0〔mm/sec〕(15〔ppm〕)に、ヒートロー
ラ22の直径を30〔mm〕にした。また、シェルの無
い単層構造の重合法トナーについては、ガラス転移温度
を55〔℃〕又は65〔℃〕とし、シェルの有るカプセ
ルトナー15については、コアのガラス転移温度を55
〔℃〕とし、シェルのガラス転移温度を各種変更し、定
着率ηの圧力依存性を調べた。
圧力と定着率との関係を示す図である。なお、図におい
て、横軸に定着圧力を、縦軸に定着率ηを採ってある。
図において、L11はシェルが無く、ガラス転移温度が
65〔℃〕である単層構造の重合法トナーの定着率ηを
示す線、L12はシェルが無く、ガラス転移温度が55
〔℃〕である単層構造の重合法トナーの定着率ηを示す
線、L13はシェルのガラス転移温度が65〔℃〕であ
り、コアのガラス転移温度が55〔℃〕であるカプセル
トナー15(図1)の定着率ηを示す線、L14はシェ
ルのガラス転移温度が75〔℃〕であり、コアのガラス
転移温度が55〔℃〕であるカプセルトナー15の定着
率ηを示す線、L15はシェルのガラス転移温度が85
〔℃〕であり、コアのガラス転移温度が55〔℃〕であ
るカプセルトナー15の定着率ηを示す線、L16はシ
ェルのガラス転移温度が100〔℃〕であり、コアのガ
ラス転移温度が55〔℃〕であるカプセルトナー15の
定着率ηを示す線である。
ス転移温度が55〔℃〕である単層構造の重合法トナ
ー、及びガラス転移温度が65〔℃〕であるシェルを有
するカプセルトナー15は、定着圧力を線圧で200
〔g/cm〕以上、すなわち、200〜1400〔g/
cm〕にしたとき、95〔%〕以上の定着率ηを得るこ
とができるのに対して、ガラス転移温度が75〔℃〕以
上であるシェルを有するカプセルトナー15は、定着圧
力を線圧で2倍の400〔g/cm〕以上にする必要が
あるが、400〜1400〔g/cm〕の範囲で95
〔%〕以上の実用上十分な定着率ηを確保することがで
きた。
単層構造の重合法トナーは、定着圧力を高くしても定着
率ηは65〔%〕以上にはならなかった。そして、図2
及び3の試験結果と合わせて考えると、定着器24の温
度設定を高くしても、定着率ηを高くすることができ
る。したがって、ガラス転移温度が75〜100〔℃〕
であるシェルを有するカプセルトナー15を使用し、定
着圧力を線圧で400〜1400〔g/cm〕の範囲に
すると、カプセルトナー15の耐久性及び耐ブロッキン
グ性を向上させ、定着率ηを高くすることができる。 〔実施例3〕この場合、定着器24において、ヒートロ
ーラ22の表面温度を155〔℃〕に、印刷速度を20
0〔mm/sec〕(35〔ppm〕)に、ヒートロー
ラ22の直径を30〔mm〕にした。また、シェルの無
い単層構造の重合法トナーについては、ガラス転移温度
を35〔℃〕又は65〔℃〕とし、シェルの有るカプセ
ルトナー15については、コアのガラス転移温度を35
〔℃〕とし、シェルのガラス転移温度を各種変更し、定
着率ηの圧力依存性を調べた。
圧力と定着率との関係を示す図である。なお、図におい
て、横軸に定着圧力を、縦軸に定着率ηを採ってある。
図において、L21はシェルが無く、ガラス転移温度が
65〔℃〕である単層構造の重合法トナーの定着率ηを
示す線、L22はシェルが無く、ガラス転移温度が35
〔℃〕である単層構造の重合法トナーの定着率ηを示す
線、L23はシェルのガラス転移温度が65〔℃〕であ
り、コアのガラス転移温度が35〔℃〕であるカプセル
トナー15(図1)の定着率ηを示す線、L24はシェ
ルのガラス転移温度が75〔℃〕であり、コアのガラス
転移温度が35〔℃〕であるカプセルトナー15の定着
率ηを示す線、L25はシェルのガラス転移温度が85
〔℃〕であり、コアのガラス転移温度が35〔℃〕であ
るカプセルトナー15の定着率ηを示す線、L26はシ
ェルのガラス転移温度が100〔℃〕であり、コアのガ
ラス転移温度が35〔℃〕であるカプセルトナー15の
定着率ηを示す線である。
ス転移温度が35〔℃〕である単層構造の重合法トナ
ー、及びガラス転移温度が65〔℃〕であるシェルを有
するカプセルトナー15は、定着圧力を線圧で200
〔g/cm〕以上、すなわち、200〜1200〔g/
cm〕にしたとき、95〔%〕以上の定着率ηを得るこ
とができるのに対して、ガラス転移温度が75〔℃〕以
上であるシェルを有するカプセルトナーは、定着圧力を
線圧で2倍の400〔g/cm〕以上にする必要がある
が、400〜1200〔g/cm〕の範囲で95〔%〕
以上の実用上十分な定着率ηを確保することができた。
5〔℃〕である単層構造の重合法トナーは、定着圧力を
高くしても定着率ηは65〔%〕以上にはならなかっ
た。そして、図2及び3の試験結果と合わせて考える
と、定着器24の温度設定を高くしても、定着率ηを高
くすることができる。したがって、ガラス転移温度が7
5〜100〔℃〕であるシェルを有するカプセルトナー
15を使用し、定着圧力を線圧で400〜1400〔g
/cm〕の範囲にすると、カプセルトナー15の耐久性
及び耐ブロッキング性を向上させ、定着率ηを高くする
ことができる。 〔実施例4〕この場合、定着器24において、ヒートロ
ーラ22の表面温度を135〔℃〕に、印刷速度を10
0〔mm/sec〕(15〔ppm〕)に、ヒートロー
ラ22の直径を30〔mm〕にした。また、シェルの無
い単層構造の重合法トナーについては、ガラス転移温度
を35〔℃〕又は65〔℃〕とし、シェルの有るカプセ
ルトナー15については、コアのガラス転移温度を35
〔℃〕とし、シェルのガラス転移温度を各種変更し、定
着率ηの圧力依存性を調べた。
圧力と定着率との関係を示す図である。なお、図におい
て、横軸に定着圧力を、縦軸に定着率ηを採ってある。
図において、L21はシェルが無く、ガラス転移温度が
65〔℃〕である単層構造の重合法トナーの定着率ηを
示す線、L22はシェルが無く、ガラス転移温度が35
〔℃〕である単層構造の重合法トナーの定着率ηを示す
線、L23はシェルのガラス転移温度が65〔℃〕であ
り、コアのガラス転移温度が35〔℃〕であるカプセル
トナー15(図1)の定着率ηを示す線、L24はシェ
ルのガラス転移温度が75〔℃〕であり、コアのガラス
転移温度が35〔℃〕であるカプセルトナー15の定着
率ηを示す線、L25はシェルのガラス転移温度が85
〔℃〕であり、コアのガラス転移温度が35〔℃〕であ
るカプセルトナー15の定着率ηを示す線、L26はシ
ェルのガラス転移温度が100〔℃〕であり、コアのガ
ラス転移温度が35〔℃〕であるカプセルトナー15の
定着率ηを示す線である。
ス転移温度が35〔℃〕である単層構造の重合法トナ
ー、及びガラス転移温度が65〔℃〕であるシェルを有
するカプセルトナー15は、定着圧力を線圧で200
〔g/cm〕以上、すなわち、200〜1200〔g/
cm〕にしたとき、95〔%〕以上の定着率ηを得るこ
とができるのに対して、ガラス転移温度が75〔℃〕以
上であるシェルを有するカプセルトナー15は、定着圧
力を線圧で2倍の400〔g/cm〕以上にする必要が
あるが、400〜1400〔g/cm〕の範囲で95
〔%〕以上の実用上十分な定着率ηを確保することがで
きた。
5〔℃〕である単層構造の重合法トナーは、定着圧力を
高くしても定着率ηは65〔%〕以上にはならなかっ
た。そして、図2及び3の試験結果と合わせて考える
と、定着器24の温度設定を高くしても、定着率ηを高
くすることができる。したがって、ガラス転移温度が7
5〜100〔℃〕であるシェルを有するカプセルトナー
15を使用し、定着圧力を線圧で400〜1400〔g
/cm〕の範囲にすると、カプセルトナー15の耐久性
及び耐ブロッキング性を向上させ、定着率ηを高くする
ことができる。 〔比較例1〕前記実施例1において、ヒートローラ22
の表面温度を225〔℃〕とした以外は同じ条件で定着
圧力と定着率ηとの関係を調べた。その結果、シェルが
無く、ガラス転移温度が65〔℃〕である単層構造の重
合法トナーにおいても、95〔%〕以上の十分な定着率
ηを得ることができた。
225〔℃〕のように高くすると、連続印刷を行った場
合に、画像形成装置内の温度が極めて高くなり、大型の
冷却装置を配設する必要が生じる。したがって、実用上
適さないことが分かった。 〔比較例2〕前記実施例2において、ヒートローラ22
の表面温度を210〔℃〕とした以外は同じ条件で定着
圧力と定着率ηとの関係を調べた。その結果、シェルが
無く、ガラス転移温度が65〔℃〕である単層構造の重
合法トナーにおいても、95〔%〕以上の十分な定着率
ηを得ることができた。
210〔℃〕のように高くすると、連続印刷を行った場
合に、画像形成装置内の温度が極めて高くなり、大型の
冷却装置を配設する必要が生じる。したがって、実用上
適さないことが分かった。なお、本発明は前記実施の形
態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて
種々変形させることが可能であり、それらを本発明の範
囲から排除するものではない。
れば、画像形成装置においては、像担持体と、該像担持
体に形成された静電潜像にカプセルトナーを付着させて
トナー像を形成する現像器と、前記トナー像を転写材に
転写する転写器と、加熱部材及び加圧部材から成り、転
写材に転写されたトナー像を定着する定着器とを有す
る。
移温度が75〜100〔℃〕にされた少なくとも1層の
シェルを備え、前記定着器における定着圧力が線圧で4
00〜1200〔g/cm〕にされる。この場合、シェ
ルのガラス転移温度がコアのガラス転移温度より高くさ
れるので、カプセルトナーの高温における保存性を向上
させることができる。
00〔℃〕の範囲にされ、定着圧力が線圧で400〜1
400〔g/cm〕にされるので、カプセルトナーの耐
久性及び耐ブロッキング性を向上させ、定着率を高くす
ることができる。
念図である。
耐久性試験の結果を示す図である。
高温放置試験の結果を示す図である。
率との関係を示す図である。
率との関係を示す図である。
率との関係を示す図である。
率との関係を示す図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 (a)像担持体と、(b)該像担持体に
形成された静電潜像にカプセルトナーを付着させてトナ
ー像を形成する現像器と、(c)前記トナー像を転写材
に転写する転写器と、(d)加熱部材及び加圧部材から
成り、転写材に転写されたトナー像を定着する定着器と
を有するとともに、(e)前記カプセルトナーは、ガラ
ス転移温度が75〜100〔℃〕にされた少なくとも1
層のシェルを備え、(f)前記定着器における定着圧力
が線圧で400〜1400〔g/cm〕にされることを
特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP246698A JPH11202547A (ja) | 1998-01-08 | 1998-01-08 | 画像形成装置 |
US09/224,298 US6009299A (en) | 1998-01-08 | 1998-12-31 | Electrophotographic imaging apparatus using multi-layered toner |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP246698A JPH11202547A (ja) | 1998-01-08 | 1998-01-08 | 画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11202547A true JPH11202547A (ja) | 1999-07-30 |
Family
ID=11530097
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP246698A Pending JPH11202547A (ja) | 1998-01-08 | 1998-01-08 | 画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11202547A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006267838A (ja) * | 2005-03-25 | 2006-10-05 | Fuji Xerox Co Ltd | 画像形成装置および画像形成方法 |
JP2010091704A (ja) * | 2008-10-07 | 2010-04-22 | Canon Inc | トナー |
-
1998
- 1998-01-08 JP JP246698A patent/JPH11202547A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006267838A (ja) * | 2005-03-25 | 2006-10-05 | Fuji Xerox Co Ltd | 画像形成装置および画像形成方法 |
JP4661296B2 (ja) * | 2005-03-25 | 2011-03-30 | 富士ゼロックス株式会社 | 画像形成装置および画像形成方法 |
JP2010091704A (ja) * | 2008-10-07 | 2010-04-22 | Canon Inc | トナー |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20060404 |