JP2010091170A - 冷蔵庫および被冷却物の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】アイスクリームやシャーベット状の氷菓子等の原材料を冷蔵庫の冷凍室等で自動的に攪拌しかつ整形することで、食感のよい意匠的に優れた氷菓子等を自動的に製造することができる冷蔵庫および被冷却物の製造方法を提供する。
【解決手段】底面に半球状のくぼみ部7aを有し、被冷却物材料の液体または液状物を貯留する冷却皿7と、冷却皿7を冷却する冷凍室等の冷却室と、冷却室に設置され、冷却皿に振動を付与する振動付与装置8とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、冷蔵庫および冷蔵庫を利用した被冷却物の製造方法、特にシャーベットやアイスクリームなどの氷菓子を自動的に製造することができる被冷却物の製造方法に関する。また、本発明は主に家庭用冷凍冷蔵庫に適用されるが、業務用の冷凍冷蔵庫にも適用することができるものである。
一般に、冷凍冷蔵機器は、冷却器で熱交換し冷却された空気が食品の貯蔵室となる冷蔵室、冷凍室、製氷室、野菜室などに送風され、保存している食品や貯蔵室全体を冷却することで加温された空気が再び冷却器に戻り冷却される、という循環形態で冷却されている。
このなかで冷凍室は、肉や魚などを保存するだけでなく、またアイスクリームやシャーベットなどの氷菓子を保存するだけでなく、原料から作るために利用する冷蔵庫使用者もいる。かつては、原材料となる甘味液や香料を混ぜ合わせたものをボールに入れて冷凍室に入れておき、何度か冷凍室から取り出し凍結部と未凍結部を混ぜてから冷凍室に戻す、という動作を繰り返してアイスクリームやシャーベットなどの氷菓子を作っていた。この未凍結部と凍結部を良く攪拌していくことは、氷結晶を細かく砕き均一に分散させる効果がある。これによって氷菓子を食べたときの滑らかな食感を得ることができる。しかし、この方法は非常に煩雑な手間がかかる上、半日以上の時間がかかり、また、冷凍室の扉を何度も開閉する必要があるため、冷凍室の他の保存食品への影響が懸念されるなどの課題があった。
このため、蓄冷剤を入れた容器をあらかじめ冷凍室で冷やしておき、氷菓子の原材料となる甘味液や香料を混ぜ合わせたものを入れ、手動または電動で原材料攪拌用の羽根を容器内で回転させて約30分ほどでソフトクリーム状の硬さの氷菓子を製造していた。
しかし、この方法では、攪拌用の羽根や蓄冷剤を入れた容器に固着した氷菓子成分がうまく取りきれずに残り、無駄が多い。また、非常に柔らかいため、一般的に氷菓子を提供する際に球状に整形するのもしづらく、おいしそうな外観で氷菓子を提供することは難しい。このため、以下に示すように、氷菓子を製造過程で整形もできる方法が提案されている。
例えば、ゴム風船に液体を入れ口元をクリップで止め、冷凍して凍らせた後、凍ったゴムの部分に少々の水をかけ、ゴム風船の口から中身を押し出すことで、丸く整形された氷を取り出す方法がある(特許文献1参照)。
また、冷媒流路を流れる液体冷媒の流れ内に投入した液状被凍結物が未凍結状態にあるときに、縮流部で複数の液状被凍結物同士を接触させて合体させた後、該合体した液状被凍結物を凍結させて大きな粒径の氷粒を得るとするものがある(特許文献2参照)。
また、半球状のくぼみ部を有する製氷皿を上下で重ね合わせ、上の皿の半球状くぼみ部にあけた小孔から液体を注入してから凍結することで、球状の氷が得られる市販の製氷皿がある。
実用新案登録第3102303号公報(図2) 特開平9−310943号公報(図1、図2)
しかし、特許文献1の方法では、氷球周囲から凍結していくため、アイスクリームまたはシャーベット状の氷菓子が製造できない。また、構成部材が劣化・損傷しやすく耐久性に問題がある。
特許文献2の方法では、不凍溶液内で氷球周囲から凍結していくため、やはりアイスクリームまたはシャーベット状にならない。また、不凍液の後処理が必要となり利用者に負担をかける。
また、市販の製氷皿を使用する方法でも、氷球周囲から凍結していくため、アイスクリームまたはシャーベット状の氷菓子が製造できない。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、アイスクリームやシャーベット状の氷菓子等の原材料を冷蔵庫の冷凍室等で自動的に攪拌しかつ整形することで、食感のよい意匠的に優れた氷菓子等を自動的に製造することができる冷蔵庫および被冷却物の製造方法を提供することを目的とする。
本発明に係る冷蔵庫は、底面に半球状のくぼみ部を有し、被冷却物材料の液体または液状物を貯留する冷却皿と、冷却皿を冷却する冷凍室等の冷却室と、冷却室に設置され、冷却皿に振動を付与する振動付与装置とを備えることを特徴とする。
ここに、本発明の冷蔵庫は、冷凍機能を有するものである。また、被冷却物材料の液体とは、主に被冷却物を構成する原料物質の水との混合溶液であるが、水のみでもよいものである。また、被冷却物の液状物とは、未硬化状態の流動性を有するものである。
また、本発明に係る被冷却物の製造方法は、被冷却物材料の液体または液状物を入れた、半球状のくぼみ部を有する冷却皿を冷蔵庫の冷凍室等の冷却室に収容して、冷却皿に任意方向に振動を加えながら被冷却物材料を半固体状または固体に冷却する第1のステップと、半固体状または固体になった被冷却物を一定方向に回転するように冷却皿に振動を加えることにより、当該被冷却物を球状に整形する第2のステップと、を有することを特徴とする。
本発明に係る冷蔵庫は、底面に半球状のくぼみ部を有し、被冷却物材料の液体または液状物を貯留する冷却皿と、冷却皿を冷却する冷凍室等の冷却室と、冷却室に設置され、冷却皿に振動を付与する振動付与装置とを備えることで、冷蔵庫を使用して、かつその内部に設置された振動付与装置により被冷却物材料を球状に整形することができるため、食感のよい意匠的に優れた氷菓子等の被冷却物を自動的に作ることができる。
また、本発明に係る被冷却物の製造方法によれば、冷却皿に貯留する氷菓子等の原料となる液体または液状物を攪拌しながら凍結していき、半固体状になったところで球状に整形を進められるので、原材料を無駄なく利用した食感のよい意匠性に優れた氷菓子等の被冷却物を提供することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について詳しく説明する。
実施の形態1.
本発明にかかわる構造および制御の代表的なものを実施の形態1として説明する。図1は、本発明の実施の形態1における冷蔵庫の断面図である。図1において、1は冷蔵庫本体で、冷蔵庫本体1の最上部に開閉ドアを備えて配置される冷蔵室100と、冷蔵室100の下方に冷凍温度帯(−18℃)から冷蔵、野菜、チルド、ソフト冷凍(−7℃)などの温度帯に切り替えることのできる引き出しドアを備える切替室200、切替室200と並列に引き出しドアを備える製氷室500があり、最下部に配置される引き出しドアを備える冷凍室300と切替室200、製氷室500との間に引き出しドアを備える野菜室400とから構成される。冷蔵室100の扉上には各室の温度や設定を調節する操作スイッチやそのときの各室の温度を表示する液晶などから構成される操作パネル5が設置されている。なお、操作パネル5は冷蔵庫の中、例えば冷蔵室100の側面に設置されていても構わない。
冷蔵室100には食品を凍結温度以上で保存できる最低温度(0℃)に設定されるチルド室101があり、冷蔵室100の下部に専用の収納ケースがある。冷凍室300には収納ケース301が設置されており、食品を収納することができる。切替室200にも収納ケース201が設置されており、食品を収納することができる。野菜室400にも同様に収納ケース401が設置されており、食品を収納することができる。なお、ケースの数は1個でもよいが、冷蔵庫全体の容量からして整理性などが向上する場合には2個以上あっても構わない。
10は圧縮機、3は冷却器、2は冷却器3により冷却された冷気を冷蔵庫内の各部屋へ送風する送風ファン、4は冷却器3により冷却された冷気を各部屋へ導入するための風路、6は冷却器3に付いた霜を一定時間ごとに融解するための霜取ヒータである。冷却器3で冷却された冷気は風路4を通り、冷凍室300、切替室200、冷蔵室100、製氷室500へと送風され各部屋を冷却する。冷凍室300、切替室200、製氷室500に吹出し各部屋を冷却した空気は各部屋に設けられた吸込口より風路4を通って冷却器3の下側に戻ってくる。
野菜室400は冷蔵室100の戻り冷気を冷蔵室用帰還風路より循環させ冷却され、そして、野菜室用帰還風路より冷却器3に戻される。各部屋の温度は、各部屋に設置された温度検知手段であるサーミスタ(図示せず)により検知される。基本的には、冷凍室300のサーミスタの出力に基づいて圧縮機10の出力および送風ファン2の送風量を調整し、他の部屋はあらかじめ設定された温度になるように、送風風路4に設置された図示しないダンパの開度を変えることで制御される。ただし、冷凍室300以外の部屋が非常に負荷が高い、例えば急速冷凍が設定された場合などはその制御に従って圧縮機10や送風ファン2が動作し、冷凍室300の温度もダンパ開度の変化により制御される。
被冷却物である氷菓子を製造するための冷却皿7は、あらかじめ切替室200内に設置された振動付与装置8に設置できるようになっている。振動付与装置8において、冷却皿7を載せる部位を駆動するのは、例えば振り子モータであるが、特にこれに限定されるものではない。なお、振動付与装置8は冷凍温度帯になる部屋であればどこに設置されていてもよく、冷凍室300や製氷室500に設けられていてもよい。ここで、冷却皿7および振動付与装置8が設置される切替室200や冷凍室300、あるいは製氷室500の部屋を総称して、「冷却室」と称するものとする。振動付与装置8は、操作パネル5に設けられた氷菓子メニューの例えば『アイスクリーム』ボタンを冷蔵庫使用者が押すことにより動作が開始される。11は振動付与装置8に設置されたサーミスタなどの氷菓子原料9の温度を検知する温度センサであり、この温度センサ11の検出温度と図示しない制御基板などにあらかじめ設定された設定温度とを比較することで、振動付与装置8の動作を制御する。
次に、冷却皿7および振動付与装置8の構成並びに氷菓子生成時の動作について、図2から図4に基づいて説明する。図2は振動付与装置の制御フローチャート図、図3は冷却皿と振動付与装置並びにそれらの動作を示す模式図、図4は半固体から固体状になった氷菓子原料を一方向に回転させるための構造の一実施例を示す冷却皿の半球状くぼみ部の拡大図である。
冷却皿7は、図3に示すように、箱状の底面に半球状のくぼみ部7aが1つもしくは複数個形成された構成となっている。
振動付与装置8は、載置板8aの一端部をレバー8cを介して振り子モータ8bによって上下に移動させる構成となっている。
図2について説明すると、まず、冷蔵庫本体1の電源が投入され、ステップ1で圧縮機10および送風ファン2がオンする。このとき、各部屋に通じるダンパは前述のように各部屋に設けられた温度センサであるサーミスタの出力に基づいて各部屋の設定温度に達するべく開閉する。またこのときには、振動付与装置8は停止している。
次に、冷蔵庫使用者が例えばアイスクリームの氷菓子を製造するために、冷却皿7に氷菓子原料9を投入し、切替室200内に設置した振動付与装置8の上に冷却皿7を設置する。その後、ステップ2で操作パネル5の『アイスクリーム』ボタンを押す。ここで、操作パネル5の液晶画面に『アイスクリーム』表示が点灯し、氷菓子製造工程が開始したことを冷蔵庫使用者に伝える。なお、この伝達手段がLEDランプ点灯やブザー音などの別手段であっても構わない。
ステップ3で、氷菓子原料9の温度を検知する温度センサ11の検出温度Tiを経時的に検出し、図示しない制御基板などにあらかじめ設定された、氷菓子原料9が凍り始めたと想定される第1の設定温度Tset_1(例えば0℃)以下になったかどうかを判定する。TiがTset_1より低くなったら、ステップ4に移行し振動付与装置8が動作を開始する。
ステップ4で、振動付与装置8は、図3に示す振動パターン1で動作を開始する。図3の(a)に示すように、振動付与装置8の冷却皿7を載せた部位はまず最初は水平になっている。次に、(b)に示すように、振動付与装置8の駆動部に近いほうが高く上がり、冷却皿7の中にある氷菓子原料9は冷却皿7の低い側へ流動する。次に、(c)に示すように、振動付与装置8の駆動部に近いほうが低く下がり、冷却皿7の中にある氷菓子原料9は冷却皿7の低い側(動作(b)時と逆方向)へ流動する。
この動作を繰り返すことで、氷菓子原料9は十分に攪拌されながら冷却され、凍結が進む。凍結は、氷菓子原料9の周辺から始まる。すなわち、冷却皿7の上面または冷却皿7の内面である。この氷結晶が振動によって剥離し、氷菓子原料9の未凍結部とよく混ざることで氷結晶の肥大化や偏りを抑制し、よりなめらかな食感の氷菓子を得ることができる。また、次のステップに移るまでに冷却皿7内の氷菓子原料9がなるべく大きく流動して攪拌されるように、図3(d)に示すように各半球状のくぼみ部7aをつなげる流路7bが設けられていてもよい。
なお、上記の動きが冷却皿7内に生じれば、冷却皿7を水平の状態で前後あるいは左右に揺する動作になってもよい。また、冷却皿7内面に生成した氷結晶の剥離を促進するために、冷却皿7を持ち上げ水平に戻す際に冷却皿7に打撃振動を与えるように冷却皿7を自由落下させるように動かしてもよい。
次にステップ5で、氷菓子原料9の温度を検知する温度センサ11の検出温度Tiを経時的に検出し、図示しない制御基板などにあらかじめ設定された、氷菓子原料9中に氷結晶が均一に増えて流動性が低下しソフトクリーム程度の硬さの半固体状になったと想定される第2の設定温度Tset_2(例えば−3℃)以下になったかどうかを判定する。TiがTset_2より低くなったら、ステップ6に移行し、振動付与装置8が次の動作に移行する。
ステップ6で、振動付与装置8は、振動パターン2の動作に移る。これは半固体状になった氷菓子原料9を球状に整形するための工程であり、図4の(a)に示すように、半固体状となった氷菓子原料9が球形になるように一方向にのみ回転を与える。このとき、図4の(b)に示すように、冷却皿7の底面から側面へ向かって氷菓子原料9が確実に一方向にのみ回転するように、半球状くぼみ部7aの表面に本工程の回転方向に向かうように、凸部が側面から底面にかけて一定方向に傾斜した鋸歯状の突起7cを設けておく。これにより、氷菓子原料9は振動により突起7cの向きと同方向にのみ回転するようになる。
ステップ7で、氷菓子原料9の温度を検知する温度センサ11の検出温度Tiを経時的に検出し、図示しない制御基板などにあらかじめ設定された、氷菓子原料9中に氷結晶がさらに均一に増え、かつ完全に通常のアイスクリーム程度の固体状になったと想定される第3の設定温度Tset_3(例えば−9℃)以下になったかどうかを判定する。TiがTset_3より低くなったら、ステップ8に移行し、振動付与装置8が次の動作に移行する。
ステップ8で、振動付与装置8は動作を停止する。操作パネル5の液晶画面の『アイスクリーム』表示が消灯し、氷菓子製造工程が終了したことを冷蔵庫使用者に伝える。なお、この伝達手段がLEDランプ点滅・消灯やブザー音などの別手段であっても構わない。
以上のように、本実施の形態1によれば、底面に半球状のくぼみ部を有し、被冷却物材料の液体または液状物を貯留する冷却皿と、冷却皿を冷却する冷凍室等の冷却室と、冷却室に設置され、冷却皿に振動を付与する振動付与装置とを備える冷蔵庫であるので、冷却皿に貯留するアイスクリームやシャーベット状の氷菓子原料となる液体を攪拌しながら凍結していき、半固体状になったところで球状に整形していくので、原材料を無駄なく利用した食感のよい意匠性に優れた氷菓子を作ることができる冷蔵庫を提供できるものである。
実施の形態2.
図5は本発明の実施の形態2における冷却皿7と振動付与装置8A並びにそれらの動作を示す模式図である。
本実施の形態では、前述したステップ4において、氷菓子原料9に別形態の振動パターンを与えるように振動付与装置8Aを構成するものである。なお、冷却皿7の構成は実施の形態1と同様であり、また図2の制御フローチャートの手順も同様である。以下では、主に実施の形態1と相違する点について説明する。
図5の(a)、(b)に示すように、振動付与装置8Aは、冷却皿7の半球状のくぼみ部7aがそれぞれ収まるような個別の湾曲部8dを持ち、その下にマグネット・スターラーや偏心モーター、超音波発信子などの回転素子8eを設けるものである。
ステップ4で、振動付与装置8Aは、図2に示す振動パターン1で動作を開始する。図5の(a)に示すように、振動付与装置8Aが動作していないときは、氷菓子原料9の表面は平坦である。次に、振動付与装置8Aが動作を開始すると、(b)に示すように、冷却皿7の各半球状くぼみ部7aの内部において竜巻状の回転が生じる。この時点で回転が一方向のみでは冷却皿7に生成した氷結晶が冷却皿7に固着する可能性があるので、回転は(c)、(d)に示すように、適宜時計回りと反時計回りを繰り返す。なお、この回転は必ずしも水平方向に限ったものではなく、昨今の洗濯機のように上下方向のベクトルを加えた回転とすることで、さらに攪拌性を向上してもよい。また、次のステップ5に移るまでに冷却皿7内の氷菓子原料9がなるべく広範囲で循環して攪拌されるように、図5(c)、(d)に示すように各半球状くぼみ部7aをつなげる流路7bが設けられていてもよい。これによって死水域の発生が抑制される。
以下に、振動付与装置8、8Aの動作によらず、実施の形態1、2に共通する別手段について述べる。
冷却皿7の表面に撥水性の高い部材を塗布することで、液体状であるときの氷菓子原料9の冷却皿7への付着を抑制し循環が促進されるようにしてあってもよい。
また、冷却皿7の内側表面を磨いて鏡面状にするなど、氷が剥離しやすい工夫をしてもよい。これによって、氷菓子原料9中に生成する氷結晶が冷却皿7に固着することなく剥離し、液体の氷菓子原料9と混合させることができる。
また、振動付与装置8、8Aは、氷菓子原料9の温度検知手段11の一定時間における温度変化量の差異から判定しても良い。例えば検知温度変化量が、第1の温度変化量(例えば0.1K/min)以下になったら冷却皿7内の氷菓子原料9が凍り始めたものとみなして振動パターン1をオンし、第2の温度変化量(例えば0.1K/min)以上になったら半固体状になったものとみなして振動パターン2に切替え、第3の温度変化量(例えば0.5K/min)以上になったら完全に凍ったものとして振動をオフしても良い。
また、振動付与装置8、8Aは、図示しないタイマーでカウントされた時間により、振動パターン切替タイミングやオンオフタイミングを設定してもよい。
また、氷菓子原料9の温度検知手段11は、冷却皿7に接するように設けられたサーミスタとしたが、切替室200の天井面などに設けられた非接触の赤外線センサや電界センサでもよい。これにより、温度検知手段11と冷却皿7との密着性などによる誤差要因を低減し、氷菓子原料9の温度を安定的に検知することができる。
また、冷却皿7に投入した氷菓子原料となる液体を一旦過冷却させてから振動工程で凍結させるよう温度制御してもよい。これにより、より均一できめの細かい氷結晶を持つ氷菓子を生成できる。
また、氷菓子原料9は、上述のような液体以外に半固体(例えばヨーグルト)でも、流動性があり凍結するものであれば何でもよい。
また、自動製氷装置と組み合わせて自動的に氷菓子または氷が貯氷箱に貯められるようにしてもよい。これにより、冷蔵庫使用者はいつでも好きなときに好きなだけ整形された氷菓子を利用することができる。
また、冷却皿7に水を入れて凍らせてもよい。この場合、振動の効果で水中に溶存し凍結によって氷結晶から排出された気体成分が脱気または集積して大気泡となるため、透明度の高い意匠性に優れた氷が得られる。
以上のように、本実施の形態2によれば、実施の形態1と同様にアイスクリームやシャーベットなどの氷菓子を冷蔵庫を利用して自動的に作ることができ、しかも食感のよい意匠性に優れた氷菓子を作ることができる。
本発明の実施の形態1における冷蔵庫の断面図である。 本発明の実施の形態1における振動付与装置の制御フローチャート図である。 本発明の実施の形態1における冷却皿と振動付与装置並びにそれらの動作を示す模式図である。 本発明の実施の形態1における冷却皿の半球状くぼみ部の拡大図である。 本発明の実施の形態2における冷却皿と振動付与装置並びにそれらの動作を示す構成図である。
符号の説明
1 冷蔵庫本体、2 送風ファン、3 冷却器、4 風路、5 操作パネル、7 冷却皿、7a くぼみ部、7c 突起、8、8A 振動付与装置、9 氷菓子原料、10 圧縮機、11 温度センサ(温度検知手段)、100 冷蔵室、200 切替室、300 冷凍室、400 野菜室、500 製氷室。

Claims (13)

  1. 底面に半球状のくぼみ部を有し、被冷却物材料の液体または液状物を貯留する冷却皿と、前記冷却皿を冷却する冷凍室等の冷却室と、前記冷却室に設置され、前記冷却皿に振動を付与する振動付与装置とを備えることを特徴とする冷蔵庫。
  2. 前記冷却皿のくぼみ部は、半固体または固体になった被冷却物を一定方向に回転させる構造を有することを特徴とする請求項1記載の冷蔵庫。
  3. 前記冷却皿のくぼみ部は、側面から底面にかけて一定方向に傾斜した複数の突起を有することを特徴とする請求項1または2記載の冷蔵庫。
  4. 前記冷却皿は、内側表面が鏡面に形成され、または内側表面に撥水性処理が施されていることを特徴とする請求項1または2記載の冷蔵庫。
  5. 前記振動付与装置は、前記冷却皿を任意方向に揺動可能になっていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の冷蔵庫。
  6. 前記冷却皿内に投入された被冷却物材料の温度を検知する温度検知手段と、前記温度検知手段で検知される温度が第1の設定温度以下になったとき、前記振動付与装置は、前記被冷却物材料を撹拌するように前記冷却皿を任意方向に駆動し、前記温度検知手段で検知される温度が第2の設定温度以下になったとき、前記振動付与装置は、前記冷却皿を一定方向に駆動し、前記温度検知手段で検知される温度が第3の設定温度以下になったとき、前記振動付与装置は、前記冷却皿を停止させることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の冷蔵庫。
  7. 前記冷却皿内に投入された被冷却物材料の温度を検知する温度検知手段と、前記温度検知手段で検知される一定時間の温度変化量が第1の設定温度変化量以下になったとき、前記振動付与装置は、前記被冷却物材料を撹拌するように前記冷却皿を任意方向に駆動し、前記温度検知手段で検知される温度変化量が第2の設定温度変化量以下になったとき、前記振動付与装置は、前記冷却皿を一定方向に駆動し、前記温度検知手段で検知される温度変化量が第3の設定温度変化量以下になったとき、前記振動付与装置は、前記冷却皿を停止させることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の冷蔵庫。
  8. 被冷却物材料の液体または液状物を入れた前記冷却皿を前記冷却室に収容して、前記冷却皿に前記振動付与装置で任意方向に振動を加えながら前記被冷却物材料を半固体状または固体に冷却する第1のステップと、
    前記半固体状または固体になった被冷却物を一定方向に回転するように前記冷却皿に前記振動付与装置で振動を加えることにより、当該被冷却物を球状に整形する第2のステップと、
    を有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の冷蔵庫。
  9. 被冷却物材料の液体または液状物を入れた、半球状のくぼみ部を有する冷却皿を冷蔵庫の冷凍室等の冷却室に収容して、前記冷却皿に任意方向に振動を加えながら前記被冷却物材料を半固体状または固体に冷却する第1のステップと、
    前記半固体状または固体になった被冷却物を一定方向に回転するように前記冷却皿に振動を加えることにより、当該被冷却物を球状に整形する第2のステップと、
    を有することを特徴とする被冷却物の製造方法。
  10. 前記第1のステップでは、温度検知手段により前記被冷却物材料の温度を検知し、その検知温度が第1の設定温度以下になったときに、前記冷却皿に振動を加えることを特徴とする請求項9記載の被冷却物の製造方法。
  11. 前記第1のステップでは、温度検知手段により前記被冷却物材料の一定時間の温度変化量を検知し、その検知温度変化量が第1の設定温度変化量以下になったときに、前記冷却皿に振動を加えることを特徴とする請求項9記載の被冷却物の製造方法。
  12. 前記第2のステップでは、温度検知手段により前記被冷却物材料の温度を検知し、その検知温度が第2の設定温度以下になったときに、前記半固体状または固体になった被冷却物を一定方向に回転するように前記冷却皿に振動を加えることを特徴とする請求項9または10記載の被冷却物の製造方法。
  13. 前記第2のステップでは、温度検知手段により前記被冷却物材料の一定時間の温度変化量を検知し、その検知温度変化量が第2の設定温度変化量以下になったときに、前記半固体状または固体になった被冷却物を一定方向に回転するように前記冷却皿に振動を加えることを特徴とする請求項9または11記載の被冷却物の製造方法。
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