JPH109734A - 球状氷の製造方法 - Google Patents

球状氷の製造方法

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JPH109734A
JPH109734A JP16461396A JP16461396A JPH109734A JP H109734 A JPH109734 A JP H109734A JP 16461396 A JP16461396 A JP 16461396A JP 16461396 A JP16461396 A JP 16461396A JP H109734 A JPH109734 A JP H109734A
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droplets
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Toru Iwasaki
徹 岩崎
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 数mm程度以下の比較的粒径の小さい球状氷
を、比較的簡単な設備で、容易に大量生産することがで
きる球状氷の製造方法を提供する。 【解決手段】 撥水性表面1に水又は水を含む液体6を
供給し、撥水性表面上に形成された水滴又は液滴を凝固
点以下に冷却するものである。図は撥水性表面1を左右
前後に移動させ、ノズル2から滴下する水滴又は液滴6
aを、撥水性表面1全面に形成させ、冷却ジャケット5
で撥水性表面1を冷却し、球状氷7を生成させるように
した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、球状氷の製造方法
に関し、更に詳細には、粒径が数mm程度又はそれ以下の
球形状の氷を工業的に製造する方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】野菜、肉、魚などの食品、飲料、飼料、
薬品、工業用材料、生物(動物、植物、微生物)などの
冷却剤として、氷は、従来から広く用いられていること
は周知である。通常、これらの冷却用氷は、水を直方体
又は立方体状の製氷器に入れたのち冷却して四角い氷と
し、これを細かく砕いて冷却用の氷(以下破砕氷とい
う)としたもの、更に前記破砕氷を水と混ぜ、氷水スラ
リーとしたものを、魚、海老などの生鮮食品や飼料を輸
送する場合の輸送媒体として従来から使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記破砕氷
は、各氷塊が角を持っており、冷却や保冷する対象物が
柔らかい場合、傷付けてしまうことがある。また、病院
や家庭で沈痛などの目的で患部を冷やすために破砕氷を
使用する場合には、前記のとおり氷に角があるため、氷
嚢や氷枕(氷又は氷と水とを容器に入れ患部を冷やす用
具)を用いる場合には、氷の角が患部に当たると痛みを
生じ、また氷嚢の膜が薄い場合に袋が破れるなどの問題
がある。
【0004】更に、破砕氷を氷水スラリーとした場合に
は、氷塊の大きさと形が不規則であり、しかも角を持っ
ているため、ポンプ輸送の際の流体摩擦損失が大きく、
ポンプ動力が大きくなるなどの問題がある。また、人工
スキー場では破砕氷をゲレンデに散布することが従来か
ら行われているが、前記のとおり氷の粒径、形状が不規
則であるため、スキーヤーが転倒した場合に氷の角で擦
り傷ができるおそれがあり危険である。
【0005】前記問題を解決するために、従来から氷塊
を球形にすることが試みられている。例えば特開昭63
−61855号公報には、冷却された容器内のブライン
中に水を噴射することにより角のない氷を製造する方法
を開示している。しかしながらこの方法は、生成した氷
をブラインと分離する必要があり、また氷の表面及び内
部にブラインが残留するという問題がある。
【0006】また特開平1−123969号公報には、
半球面の製氷カップを組み合わせることで、球状の氷を
製造する方法が開示されている。しかしながらこの方法
は、連続的に大量の氷を製造することができず、また例
えば数mm程度又はそれ以下の小さい粒径の球状氷を大量
生産することは技術的に困難である。本発明は、以上の
問題に着目してなされたものであり、例えば0.1〜1
0mm程度の比較的粒径の小さい球状氷を、比較的簡単
な設備で、容易に大量生産することができる球状氷の製
造方法を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
めの本発明の球状氷の製造方法の構成は、撥水性表面に
水又は水を含む液体を供給し、撥水性表面上に形成され
た水滴又は液滴を凝固点以下に冷却するものである。前
記撥水性表面とは、水に対する濡れ性がないか、著しく
濡れ性が低い面を指すものであるが、好ましい撥水性の
程度としては、水に対する接触角が少なくとも120度
以上、好ましくは140度以上とすることが好ましい。
前記角度が120度未満であると、水滴がいわゆる球形
とならず、撥水性表面に接する部分が球面とならないお
それが生じ、更に前記角度が低くなると、撥水性表面に
着氷してしまうおそれが生じる。
【0008】なお、以下に説明するとおり前記撥水性表
面は、通常、平坦な面とせず、表面に微細凹凸を形成
し、水に対する接触角を、素材の接触角より大きくなる
ようにしたものを使用する。したがって、本発明におい
て接触角とは、見かけ表面に対する水の接触角を意味す
る。前記接触角を与える撥水性表面は、例えばPTFE
(ポリテトラフルオロエチレン)、PEP(四フッ化エ
チレン−六フッ化プロピレン共重合樹脂)などのフッ素
系樹脂をあげることができる。これらの表面の水に対す
る接触角は110〜120度程度である。球状氷を得る
ためには、更に高い接触角を与える表面が望ましく、次
の方法によりう得ることができる。
【0009】接触角が90度以上の樹脂(例えばポリプ
ロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂、PTFE、FEP、
シリコーン樹脂など)の表面を微細凹凸加工することに
より、より高い接触角を持った表面を得ることができ
る。前記微細加工とは、表面に微細な凹凸構造を作成す
ることであり、加工方法は、特に限定しないが以下の方
法をあげることができる。
【0010】機械加工:バイト、エンドミルなどによ
り、樹脂表面に微細凹凸形状を加工する。 ブラスト加工:ブラスト処理により樹脂表面を粗面加工
する。 転写:微細な凹凸構造を有する型を樹脂表面に押しつ
け、樹脂表面上に微細凹凸形状を転写する。
【0011】スパッタエッチング処理:グロー放電によ
るスパッタエッチングにより表面に微細凹凸形状を作成
する。その他の撥水性表面形成方法として、ポリプロピ
レン樹脂、ポリエチレン樹脂等の樹脂表面を含フッ素ガ
スプラズマにより表面のフッ素化処理をする方法、疎水
性粒子を板などの表面に散布・固着させる方法など各種
の方法を用いることができる。
【0012】撥水性表面は、剛性のある板状に形成する
ことの外に、フィルム状、布状などの柔軟性のある材料
であってもよい。またその形状は、一般に平面状である
が、曲面であってもよい。前記水を含む液体(以下水性
液という)とは、海水、食塩水、酢酸水、砂糖水などの
水溶液、牛乳、水性ペイントのようなコロイド溶液、果
汁のような固形分を含んだ水溶液などを意味する。
【0013】前記撥水性表面上に球形の水滴又は液滴を
形成させるには、水の供給口(以下ノズルという)から
水滴又は液滴として滴下、噴霧、水流として供給し撥水
性表面上で水滴又は液滴を作らせるなどの手段を用いる
ことができる。また、連続的に水滴又は液滴を形成・回
収するには、ノズル又は撥水性表面のいずれかを移動さ
せながら水又は水性液を供給する、撥水性表面を傾斜さ
せる、撥水性表面を回転させて遠心力により移動させ
る、撥水性表面をベルトコンベア状に形成し、水滴又は
液滴を移動させる、水滴又は液滴を撥水性表面に供給す
る位置に、送風装置から冷風を送り、風力により前記水
滴又は液滴を風下に向けて移動させる、スクレーパーに
より回収するなどの方法を用いることができる。
【0014】また別の方法として、球状氷を撥水性表面
から回収位置に空気の吸引口を設け、この吸引口と排風
装置との間に空気流から球状氷を分離する氷回収器を取
付け、前記吸引する際の風によって撥水性表面上の水滴
又は液滴と球状氷とを移動させるようにすることもでき
る。氷結させる冷却装置には特に限定はなく、撥水性表
面を凝固点以下に冷却したり、凝固点以下の温度の冷風
を送るなど、適宜の手段を単独又は組み合わせて用いる
ことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下添付の図面を参照しながら、
本発明の実施の形態及び実施例によって具体的に説明す
る。図1に示す実施の形態1は、撥水性表面1を傾斜さ
せて取付け、その上端側上方に水又は水性液のノズル2
を、また下端側下方に氷回収器3を、それぞれ配置した
もので、前記撥水性表面1を設けた板4の裏側に冷却ジ
ャケット5を取付け、撥水性表面1上の水滴又は液滴6
を冷却し、球状氷7とするようにしたものである。
【0016】前記冷却ジャケット5に供給する冷媒は、
冷媒ライン5aを通じて冷凍機8から送られ、冷却ジャ
ケット5を出た冷媒は冷媒ライン5bを通じて冷凍機8
に戻すようにした。また水又は水性液6は、攪拌機9を
取り付けた水容器10内に貯留し、液量調節弁11を介装し
た配管12から前記ノズル2に供給するようにした。
【0017】図2に示したノズル2は、図1に示したノ
ズル2の変形例であり、噴霧方式により水滴又は液滴6
aを形成させるようにしたものである。同様に、図3に
示したノズル2は、図1に示したノズル2の変形例であ
り、水又は水性液6を流下させ、表面張力により水滴又
は液滴6aを形成させるようにしたものである。図4に
示す実施の形態2は、撥水性表面1に対し横断的に配置
したレール13aに、ノズル2を取付け、このレール13a
を、撥水性表面1の長手方向に並行的に配置した固定レ
ール13bに取付け、撥水性表面1全面をノズル2が移動
できるようにしたものである。ノズル2に供給する水又
は水性液6は、可撓性の配管12によって供給するように
した。
【0018】生成した球状氷7は、例えばスクレーパー
によって氷回収器(いずれも図示せず)に回収するよう
にしたものである。なお、図1と同様の部材には、同じ
符号を付し説明を省略する(以降の図についても同
様)。図5に示す実施の形態3は、第2実施の形態の変
形例でありレール13aを固定し、このレール13aと直交
する方向に撥水性表面1を移動できるように取付けたも
のであり、また、図6に示す実施の形態4は、前記と同
様に第2実施の形態の変形例であり、ノズル2を固定
し、撥水性表面1を直交方向に移動可能に取付けたもの
である。図5及び6に示したいずれのノズル2も、撥水
性表面1全面に水滴又は液滴を形成させることができ
る。
【0019】図7に示す実施の形態5は、撥水性表面1
を円盤状に形成し、電動機14によって回転させ、撥水性
表面1の外側にリング状に氷回収器3を配置したもので
ある。ノズル(図示せず)は回転軸近傍上方に配置する
ことにより、遠心力により撥水性表面1全面に水滴又は
液滴(図示せず)を分散させながら外周側に移動させる
ことができる。実施の形態5の冷却ジャケットに冷媒を
供給し、排出する冷媒ライン(いずれも図示せず)は回
転軸と同軸的に取付ければよい。
【0020】図8に示す実施の形態6は、フィルム状の
撥水性表面1の両端部を接合し、電気モーターなどの動
力により連続的にフィルムを走行できるようにしたもの
である。前記フィルム状撥水表面1は、PET製であ
り、表面をアルゴンガスプラズマによるエッチング処理
により粗面化したのち、更にCF4 プラズマ処理を行い
作成した。水に対する接触角は140度であった。
【0021】このベルトコンベア式撥水性表面1及び氷
回収器3を断熱壁からなる冷却室15内に配置し、室内を
凝結温度以下に保持した冷気を循環させることにより、
ノズル2から滴下された水滴又は液滴6aを、氷回収容
器3側に搬送しながら氷結させるようにしたものであ
る。冷却装置の詳細説明は省略する。図9に示す実施の
形態7は、撥水性表面1を略水平に配置し、複数のノズ
ル2を撥水性表面1の幅方向に配置し、幅方向に均一に
水滴が落下するようにした。ノズル配置側の撥水性表面
1の端部に送風装置(図示せず)の冷風吹出し口16を配
置し、反対側の端部に氷回収器3を配置し、空気吹出し
口16から噴出させる空気流によって球状氷7を氷回収器
3の方に搬送する。撥水性表面1の冷却方式は、実施の
形態1と同様にしたので説明を省略する。
【0022】図10に示す実施の形態8は、実施の形態7
とは逆に、撥水性表面1上の空気を氷回収器3側に吸引
し、水滴又は液滴と球状氷(いずれも図示せず)とを搬
送する気流を発生させる吸気装置16を図に示したように
配置したものである。即ち、真空装置(図示せず)に連
結された吸気管17を密閉容器からなる氷回収器3の空気
出口側に開口させ、空気流入口側に吸気ダクト18を接続
したものである。
【0023】図11に示す実施の形態9は、水滴又は液滴
6a及び球状氷7を移動させるスクレーパー19を、撥水
表面1との間に僅かな間隙(1〜500μm程度)を持
つようにレール20に取付け、撥水性表面1のスクレーパ
ー移動方向両端部に氷回収器3を配置したものである。
即ち、スクレーパー19は、撥水表面1上を前後に走行
し、生成した球状氷7をそれぞれの氷回収器3側に向か
って搬送するようにした。本実施の形態9の変形とし
て、スクレーパー19を固定し、撥水性表面1及び氷回収
器3を走行させることもできる。なお、スクレーパー19
も、着氷を防止するために撥水性表面1と同様に撥水性
を有する材料で構成することが好ましい。
【0024】
【実施例】次に前記説明の装置を使用して行った実施例
によって本発明を更に具体的に説明する。 〔実施例1〕PTFEからなる板4(図1)の表面をサ
ンドブラストにより微細凹凸加工し、水に対する見かけ
の接触角が155度の撥水性表面1を得た。
【0025】前記撥水性表面1を図1に示した装置に取
付け、ノズル2から水の供給量を100cc/minに調節し
て滴下し、−10℃の温度の冷媒を冷却ジャケット5に
供給したところ、直系3mmの均一な粒径の球状氷を得
た。得られた球状氷を隙間に充填しながら苺を容器に詰
め、トラック輸送を行ったところ、苺に傷を着けること
なく輸送することができた。
【0026】〔実施例2〕水に代えてオレンジジュース
を用いた外は実施例1と同様に実施したところ、直系4
mmの均一な粒径の球状オレンジ氷菓が得られた。 〔実施例3〕粒子径2μmのPTFE微粒子(図示せ
ず)をシリコーン樹脂液に70容量(実容量)%の割合
で分散させた塗料を調整し、アルミ合金からなる板4に
塗布したところ、水に対する見かけの接触角160度の
撥水性表面1を得た。
【0027】前記撥水性表面1を図1に示す装置に取付
け、ノズル2から水の供給量を50cc/minに調節して滴
下し、−10℃の温度を冷媒を冷却ジャケット5に供給
し、直系1mmの均一な粒径の球状氷を得た。得られた球
状氷を詰めた氷嚢を、打撲した膝患部に当てて冷やした
ところ、触感が柔らかくなり、直接患部に触れるための
痛みが軽減された。
【0028】〔実施例4〕ポリプロピレン板(板厚2m
m)にスクリーンメッシュ(SUS製、糸径30μ、4
00メッシュ)をホットプレスし、表面に微細凹凸を作
成した。この表面を、真空チャンバー内アース電極に取
付け、5×10-5Torr以下まで真空引きしたのち、CF
4 ガスを30Ncm3/minの割合で供給し、圧力0.2Torr
に保ち、ラジオ波(13.5MHz)によりCF4 プラ
ズマを発生させた。電源電力800W(0.624W/
cm2 )で10分間処理した。得られた処理面(撥水表
面)の水に対する接触角は165度であった。
【0029】前記撥水性表面1を図2に示す装置に取付
け、ノズル2から水の供給量を200cc/minに調節して
噴霧し、−10℃の温度を冷媒を冷却ジャケット5に供
給したところ、直系0.1mm〜6mmの粒度分布を持つ球
状氷を得た。得られた球状氷を水に混入して得た氷水ス
ラリーを冷房や冷却器の冷媒として使用したところ、流
体摩擦損失が低下し、ポンプ動力を低減させることがで
きた。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように本発明の球状氷の製
造方法は、撥水性表面上に水滴又は水性液滴を球状に形
成させて、凝固点以下に冷却し、水を球形に保ったまま
氷らせることにより球状氷を製造するようにしたので、
粒径が0.1mm〜10mm程度の任意の大きさの球状氷を
容易に大量に製造することができる。また噴霧方式によ
る場合には、0.1mm〜6mm程度の粒度分布を持つ球状
氷を大量に製造することが容易である。
【0031】したがって、本発明方法によって製造した
球状氷は、次のような対象に対し、効果的に適用するこ
とができる。 野菜、果物、肉、魚などの食品や飲料、飼料、薬
品、工業材料、生物(動物、植物)、各種梱包物など、
特に苺などのような固いものに当たると傷み易い対象の
冷却剤として有利に適用することができる。
【0032】 水と混ぜて氷水スラリーとしたもの
は、次の効果が得られる。 i)魚、海老、フルーツなどの傷が付きやすい生鮮食
品、飼料の輸送媒体として好適である。 ii)冷房や冷却器の冷媒として利用すると、流体摩擦損
失を低下させ、ポンプ動力を低減させることができる。 人工スキー場のゲレンデで人工雪として散布する
と、天然雪と比較して違和感がなく、転倒した際のショ
ックを和らげることができる。
【0033】 医療用として、氷嚢などに充填した場
合に次のような効果が得られる。 i)患部の冷却、沈痛用として使用した結果、破砕氷よ
り遙に感触が柔らかくなり、直接患部に触れた場合の痛
みが低減する。 ii)破砕氷のように角のある氷に比較して、氷嚢などの
袋を破るなどのおそれが著しく低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の撥水性表面を傾斜させた実施の形態1
による球状氷製造装置の概要説明図である。
【図2】図1に示した実施の形態1に示したノズルの変
形例の要部説明図である。
【図3】図2と別の変形例の要部説明図である。
【図4】ノズルを移動可能に取り付けた本発明の実施の
形態2による球状氷製造装置の概要説明図である。
【図5】ノズル及び撥水性表面をそれぞれ異なる方向に
移動可能に取り付けた本発明の実施の形態3の変形例に
よる球状氷製造装置の概要説明図である。
【図6】撥水性表面を移動可能に取り付けた本発明の実
施の形態4の変形例による球状氷製造装置の概要説明図
である。
【図7】撥水性表面を回転可能に取り付けた本発明の実
施の形態5による球状氷製造装置の概要説明図である。
【図8】撥水性表面をベルトコンベア状とした本発明の
実施の形態6による球状氷製造装置の概要説明図であ
る。
【図9】水滴又は液滴の搬送を空気流によって行うよう
にした本発明の実施の形態7による球状氷製造装置の概
要説明図である。
【図10】水滴又は液滴の搬送を吸引による空気流によっ
て行うようにした本発明の実施の形態7の変形例による
球状氷製造装置の概要説明図である。
【図11】スクレーパーで球状氷を搬送するようにした本
発明の実施の形態8による球状氷製造装置の概要説明図
である。
【符号の説明】
1 撥水性表面 2 ノズル 3 氷回収器 5 冷却ジャケッ
ト 6 水又は水を含む液体 6a 水滴又は液滴 7 球状氷 8 冷凍機 16 空気吹出し口 17 吸気装置 19 スクレーパー

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撥水性表面に水又は水を含む液体を供給
    し、撥水性表面上に形成された水滴又は液滴を凝固点以
    下に冷却することからなる球状氷の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記撥水性表面を、水に対する接触角が
    少なくとも120度以上とした請求項1記載の球状氷の
    製造方法。
  3. 【請求項3】 傾斜して取り付けた前記撥水性表面上に
    水又は水を含む液体を供給し、生成した水滴又は液滴を
    凝固点以下に冷却し、生成した球状氷を撥水性表面の下
    端部から回収するようにした請求項1又は2記載の球状
    氷の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記撥水性表面上に水又は水を含む液体
    を供給する位置を変ながら、撥水性表面に水滴又は液滴
    を形成させるようにした請求項1、2又は3記載の球状
    氷の製造方法。
  5. 【請求項5】 水又は水を含む液体を供給する位置を変
    える手段が、撥水性表面を移動させることからなる請求
    項4記載の球状氷の製造方法。
  6. 【請求項6】 回転する撥水性表面上に水又は水を含む
    液体を供給し、生成した水滴又は液滴を遠心力により移
    動させるようにした請求項1又は2記載の球状氷の製造
    方法。
  7. 【請求項7】 撥水性表面をベルトコンベア状に形成
    し、前記水滴又は液滴を、前記ベルトを移動させて移動
    させるようにした請求項1、2又は3記載の球状氷の製
    造方法。
  8. 【請求項8】 前記水滴又は液滴を撥水性表面に供給す
    る位置に、送風装置から冷風を送り、風力により前記水
    滴又は液滴を風下に向けて移動させるようにした請求項
    1又は2記載の球状氷の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記撥水性表面上に形成された球状氷を
    前記面から回収する位置に、撥水性表面上の空気を吸引
    する吸引口を設け、この吸引口と排風装置との間に空気
    流から球状氷を分離回収する氷回収器を設け、形成され
    た球状氷を移動させるようにした請求項1又は2記載の
    球状氷の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記撥水性表面上に形成された球状氷を
    スクレーパーにより回収するようにした請求項1、2、
    4又は5記載の球状氷の製造方法。
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