JP2004293966A - 冷蔵庫 - Google Patents

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淑子 安信
Mai Hashino
真衣 橋野
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Abstract

【課題】おいしい氷菓を作製できる冷蔵庫を提供するものである。
【解決手段】氷菓11を作製するとき、氷菓11を収納した熱伝導性の高い材料で形成された容器10を載置する熱伝導率0.1〜10W/mKの材料で形成された急凍プレート21下面に、室内冷却空気を強制的に吹き上げるような送風が可能な強制送風機23を備えた構成になっている、あるいは冷媒配管26を内蔵、下面に密着した形で備えた構成になっていることにより、凍結領域通過速度0.1℃/minが実現可能となり、その結果氷結晶の大きさが55μm以下となり滑らかな食感が実現できる。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、氷菓などを作製するための冷蔵庫に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
氷菓にはアイスクリームやシャーベットなどがあり、アイスクリームとは牛乳、生クリーム等の乳製品である脂肪分と砂糖である糖分をベースにし冷やし固めたものであり、シャーベットとは、シロップ(砂糖(糖分)を水で溶かしたもの)と果汁等をベースに冷やし固めたものであり、通常シャーベットは、乳製品由来の脂肪分は含まれていない。
【0003】
氷菓は、必要な全ての材料を同一の容器に入れ、良く攪拌した後、冷却し固めることによって作製する。
【0004】
氷菓を冷蔵庫内の冷凍室内部に設置すると冷却が開始され、0℃を通過すると冷菓内の水分が凍り始め、0℃〜−5℃(作製する氷菓の種類によって多少の温度差はある)の凍結領域(最大氷結晶生成帯)を通過すると組織中の7〜8割の水分が凍結する。この凍結が氷菓の中心部に達した後、再び氷菓の温度は下がり、氷菓が設置されている冷凍室の雰囲気温度まで冷却され固まる。
【0005】
アイスクリーム、シャーベットともにそのおいしさは、冷たさ、滑らかさ、甘味、後味等があり、その中でも特に滑らかさが氷菓のおいしさを左右する重要な因子であり、この滑らかさは、氷結晶の大きさ、数量により大きく影響される。
【0006】
氷菓のおいしさを実現するために、従来は、冷却を開始してから約30分後冷蔵庫の冷凍室からとりだし、全体をかき混ぜ、再び冷却しその後約30分毎に、冷却と攪拌を繰り返す操作を3〜4回行うことにより、生成された氷結晶がつぶされ、より細かな氷結晶を多数生成させることにより、滑らかな食感の実現を目指していた。また、これらを冷蔵庫内に攪拌機能を取り付け、運転時間を設定することにより自動的に行っている(例えば特許文献1参照。)。
【0007】
この冷却と攪拌の操作を怠ると、アイスクリームの場合は、きめの粗いざらざらした食感になり、シャーベットの場合は、かき氷のようになり、シャーベット特有の口の中でとろけるような滑らかな食感にはほど遠いものになる。
【0008】
一般に、冷凍する食品の凍結領域(最大氷結晶生成帯)の通過速度を速くすることにより、凍結領域の時間が短くなり、氷結晶の成長が抑制され、より小さな氷結晶が生成されると言われている。
【0009】
よって、アイスクリームやシャーベットを予め冷却された熱伝導性の高いアルミ容器の内部に収納し、さらに予め冷却された熱伝導性の高いアルミの急凍プレート上に、このアイスクリームやシャーベットを収納したアルミ容器を載置する方法や、アイスクリームやシャーベットを収納した容器を載置する冷蔵庫の冷凍室内の温度を下げる方法やこれらの方法を組み合わせることにより、凍結領域の通過速度の高速化を実現し、凍結領域での氷結晶の成長を抑制し、より小さな氷結晶を生成し、その結果滑らかな食感の実現を目指していた。
【0010】
【特許文献1】
特開平03−50482号公報
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
(表1)は、従来の作製方法で氷菓であるアイスクリーム(水分82%、脂肪分8%、糖分10%)、シャーベット(水分85%、脂肪分0%、糖分10%、果汁固形分5%)を約300g作製したときの、作製後の官能評価における外観、及び食べたときの滑らかさ、凍結領域通過速度(℃/min)、氷結晶平均粒径、冷却されて固まるまでの作製時間(分)、作製時の冷凍室内の温度(℃)を示したものである。
【0012】
【表1】
Figure 2004293966
【0013】
(表1)における氷菓の官能評価における外観では、表面のムラがほとんどなく、ムラが氷菓の表面積の10%以下のときは○、表面のムラが少しありそのムラが、氷菓の表面積の10%以上30%未満のときは△、表面のムラがかなりありそのムラが氷菓の表面積の30%以上のときは×とした。
【0014】
また、官能評価における滑らかさは、食べたときにざらざら感がほとんど感じられないときは○とし、食べたときに少しざらざら感が感じられるときには△、食べたときに明らかにざらざら感が感じられるときには○とした。
【0015】
よって従来の作製方法1では、アイスクリーム、シャーベットともに必要な全ての材料を予め冷却された熱伝導性の高いアルミ容器内に収納し、その容器をさらに−20℃の冷凍室内で予め冷却された熱伝導性の高いアルミで形成された急凍プレート上に載置し冷却した。
【0016】
作製後のアイスクリームの外観は、ムラが少しあり、食べたときに明らかにざらざら感が感じられ、氷結晶の平均粒径は約80μmであった。
【0017】
また、シャーベットの作製後の外観は、ムラがかなりあり、食べたときに明らかにざらざら感が感じられ、氷結晶の平均粒径は約100μmであった。
【0018】
特にシャーベットの場合水分と果汁固形分が主成分であり、凍結領域通過速度が遅いほど、氷結晶は大きくなり、果汁固形分が氷結晶から排除され、氷結晶部分と果汁固形分の境界は明確になり、ムラが生じる。
【0019】
次に、官能評価の外観のムラをなくし、食べたときにざらざら感がなく、滑らかな食感を実現するために、従来の作製方法2では、さらに作製時の冷凍室内の温度を−20℃から−30℃に下げて作製した。
【0020】
このとき−30℃に冷凍室内温度下げることにより、−20℃のときと比較して凍結領域(最大氷結晶生成帯)を通過する速度が速くなり、氷結晶の成長速度は遅くなり、より氷結晶が小さくなると予測されるが、実際のアイスクリームの外観のムラは、従来の作製方法1と比較してほとんど変化がなく、氷結晶の平均粒径は、約70μmで従来の作製方法1よりは小さくなっていたが、食べたときに明らかなざらざら感が感じられた。
【0021】
またシャーベットの外観のムラも、従来の冷凍方法1と比較してほとんど変化がなく、氷結晶の平均粒径は、約80μm従来の作製方法1よりは小さくなっていたが、食べたときに明らかなざらざら感が感じられた。
【0022】
さらに、官能評価の外観のムラをなくし、食べたときにざらざら感がなく、滑らかな食感を実現するために、従来の作製方法3では、作製時の冷凍室内の温度を−20℃から−30℃の下げて、冷却開始から約30分毎に、冷凍機からとりだし、全体をかき混ぜ、再び冷却し、その後約30分毎に冷却と攪拌を繰り返す操作を3〜4回行い、その後固まるまで冷却を行い氷菓を作製した。
【0023】
このとき冷却開始から約30分毎に氷菓全体をかき混ぜることにより、従来の作製方法1と比較して外観のムラが小さくさり、また生成された氷結晶が破壊されることにより、氷結晶の大きさが小さくなり、その結果従来の作製方法1、2と比較して食べたときにざらざら感がなく、滑らかさが増す効果が予測される。
【0024】
実際従来の作製方法3で作製したアイスクリームの外観のムラは、従来の作製方法1、2と比較して改善が認められほとんどムラがなくなった。滑らかさも、従来の作製方法1、2と比較して改善が認められ、食べたときの明らかなざらざら感は少し感じられる程度にまで改善された。ことのきの平均粒径は、約60μmで従来の作製方法1、2より小さくなっていた。
【0025】
しかしシャーベットは、従来の作製方法1、2と比較して外観は改善が認められたものの、まだ表面に少しムラがあり、滑らかさは改善が認められず、このときの氷結晶の平均粒径は約70μmで従来の作製方法1、2よりは小さくなっていたが食べたときに明らかにざらざら感が感じられた。
【0026】
また、作製時間はアイスクリーム、シャーベットともに約4時間かかり、従来の作製方法1と比較して約2倍、従来の作製方法2と比較して約3倍の時間を要した。
【0027】
図1は氷菓300g作製時の凍結領域通過速度と氷結晶の核の数/氷結晶の大きさとの関係を示す特性図で、(表2)は、氷菓の氷結晶径と官能評価との関係を示している。
【0028】
【表2】
Figure 2004293966
【0029】
図1より、凍結領域通過速度が速いほど結晶核の数は多くなり、氷結晶の大きさは小さくなる。
【0030】
また、(表2)に示したように、一般に氷結晶の大きさが55μmより小さいと滑らかな食感が実現され、氷結晶の大きさ55μm以下が実現できるのは、(表2)より凍結領域通過速度0.1℃/min以上のときであることが明らかになった。
【0031】
つまり、従来の作製方法1、2、3では、氷結晶の大きさが55μmより大きいため、食べたときに滑らかな食感や外観のムラがない状態を実現できず、それは凍結領域通過速度が0.1℃/minに満たなかったからである。
【0032】
しかし、一方では凍結領域通過速度が10℃/min以上になると過冷却反応が生じやすくなり氷結晶が生成されにくくなる。
【0033】
以上のように、アイスクリームやシャーベットといった氷菓を作製するとき、外観にムラがなく、滑らか食感が実現可能な氷結晶が生成される凍結領域通過速度は、0.1〜10℃/minであり、本発明は、上記従来の課題を考慮して、アイスクリームやシャーベットといった氷菓を作製するときに、外観にムラがなく、滑らかな食感を実現できる凍結領域通過速度0.1〜10℃/minが実現可能な冷蔵庫を提供することを目的とするものである。
【0034】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に記載の発明は、冷凍室内に収納した被冷却物を収納する収納容器の下部に密着して急凍プレートを配置した冷蔵庫において、前記被冷却物の凍結領域(最大氷結晶生成帯)通過速度を0.1〜10℃/minにするものであり、氷結晶の大きさを55μm以下にすることができる。
【0035】
請求項2記載の発明は請求項1の発明に急凍プレートは金属板と、前記金属板下面に室内冷却空気を強制的に吹き付けて冷却する強制冷却手段とを備えたものであり、所定の冷却通過速度を得ることができる。
【0036】
請求項3記載の発明は、請求項1の発明に急凍プレートは金属板と、前記金属板に冷媒配管を内蔵あるいは、下面に密着して形成されているものであり、急凍プレートの冷却をさらに容易に行うことができる。
【0037】
請求項4記載の発明は、請求項2,3の発明に、急凍プレートは、熱伝導率0.1〜10W/mKの熱伝導性の材料で形成されたものであり、大きさを55μm以下とした氷結晶を得ることができる。
【0038】
請求項5記載の発明は、請求項4の発明に被冷却物が、水分、糖分あるいは、水分、糖分、脂肪分を含み、水分が80〜100%であるものであり、滑らかな食感を実現できる。
【0039】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)
本実施の形態1における冷蔵庫の構成および作用について、図2を参照にしながら説明する。
【0040】
図2は、本実施の形態1における冷蔵庫の概略構成を示す断面図である。
【0041】
10は冷却させる氷菓を収納する熱伝導率の高いアルミ等で形成された容器であり、11はその容器内に収納された氷菓であり、12は冷凍室13内部の温度を検知する室温検出器である。冷蔵庫は、図には示していないが、圧縮機、凝縮器、キャピラリーチューブを有し、冷却器14により、冷凍室13内を冷却できる構造になっている。前記冷却器14で冷却された冷気は送風機15により冷凍室13内に強制通風される。
【0042】
16は冷凍室13入口に設けて電気的入力で冷気流入量を調整するダンパーサーモであり、モータ17の駆動力によってダンパ−サーモ16を開閉するように構成されている。18は前記送風機からの冷気を前記冷凍室13内に導く吐出ダクトである。
【0043】
また、19は冷凍室13内に冷気を吹き込む吹き出し口であり、20は冷凍室13内の冷却した冷気を前記冷却器14に戻すための吸い込みダクトである。
【0044】
また21は、冷却する氷菓11を収納したアルミ容器10を載置する急凍プレートであり、22は、急凍プレート下面に冷凍室内の冷気を流通させる貫通孔であり、前記送風機15とは別に、前記急凍プレート21下面に流れ込んだ冷気を吹き上げるような送風を可能にする強制送風機23を備えた構成となっている。
【0045】
また急速冷凍ボタン24を有するパネル25を備えた構成となっており、急速冷凍ボタン24を押すことにより、冷凍室内の温度が−30℃に制御されるように冷却が開始され、強制送風機23が作動する。
【0046】
氷菓11として、アイスクリーム約300g(水分82%、脂肪分8%、糖分10%)を例にとって、本実施の形態1における冷蔵庫において、冷却させる工程を説明する。まず、冷却するアイスクリームを予め冷凍室内温度に冷却されたアルミ容器10内に収納し、予め冷凍室内温度に冷却された冷凍室内の急凍プレート21上面に載置した。
【0047】
アイスクリームが収納されたアルミ容器10を熱伝導率0.1〜10W/mK材料であるアルミの急凍プレート21に載置する際、急凍プレート21と接触する容器10底面と急凍プレート21上面は、固体熱伝導の効果をより高くするため、高い密着性を実現する例えば平滑な面を有する構成になっている。
【0048】
次に、パネル25の急速冷凍ボタン24を押すことにより、−20℃の冷凍室内の温度は−30℃に冷却され、さらに強制送風機23が作動し、吹き出し口19より冷凍室13内に吹き込まれた冷気は急凍プレート側面の貫通孔22から流れ込み、流れ込んだ冷気は強制送風機23により、急凍プレート下面に直接吹き付けられ、冷気の平均流速は上昇し、急凍プレートは急速に冷却される。
【0049】
さらに急凍プレートに密着した形で載置されたアルミ容器10内に収納されたアイスクリームもそれに伴い急速に冷却される。
【0050】
また吹き出し口19での冷気の平均流速は、約10cm/sであるが、強制送風機23によりアイスクリームに吹き付けられた冷気の平均流速は約100cm/sとなり、(表3)に示すように凍結期間(最大氷結晶生成帯)通過速度が0.15℃/minとなり、従来の作製方法1、2より約2倍以上速くなった。
【0051】
【表3】
Figure 2004293966
【0052】
その結果、氷結晶の平均粒径も約40μmとなり、官能評価における外観も、ほとんどムラはなく、ざらざら感もほとんどなく、滑らかな食感で実現できた。
【0053】
従来の作製方法1でアイスクリームを作製するときは、一般的な冷蔵庫の冷凍室内の雰囲気温度−20℃で、比較的簡便に凍結期間(最大氷結晶生成帯)通過速度を速くする方法として、アルミ急凍プレートを使用したが、このアルミ急凍プレートだけでは、氷結晶の平均粒径55μm以下が実現できず、外観のムラがかなりあり、食べたときに明らかにざらざら感が感じられ、滑らかな食感が実現されなかった。
【0054】
さらに従来の作製方法2では、さらに冷蔵庫の冷凍室内の雰囲気温度を−30℃に下げて、アルミ急凍プレートを使用して冷却した。結果凍結領域(最大氷結晶生成帯)通過速度は速くなり、氷結晶の平均粒径は従来の作製方法1より小さくなったが、まだ平均粒径55μm以下が実現できず、外観のムラがかなりあり、食べたときに明らかにざらざら感が感じられ、滑らかな食感が実現されなかった。
【0055】
以上述べたところから明らかなように、本実施の形態1の冷蔵庫は、例えばアイスクリームを作製する際に、アイスクリームを収納したアルミ容器10を載置する急凍プレート21下面から、吹き上げるように強制送風機23にて送風させることにより、アイスクリームに吹き付けられる冷気の平均流速が速くなり、その結果、凍結領域(最大氷結晶生成帯)通過速度が0.15℃/minとなり、出来上がったときの官能評価は、外観のムラはほとんどなく、ざらざら感もほとんど感じられず、滑らかな食感が実現できた。
【0056】
また、作製時間も40分と、従来の作製方法1、2、3と比較して、約1/2〜1/6に短縮された。
【0057】
(実施の形態2)
本実施の形態2における冷蔵庫の構成および作用について、(表3)を参照にしながら説明する。
【0058】
本実施の形態2における冷蔵庫は、本実施の形態1と同様の構成になっているが、氷菓を載置する急凍プレートに冷媒配管26を内蔵した構成になっている。
【0059】
急速冷凍ボタン23を押すことにより冷凍室内の温度が−30℃に制御されるように冷却開始され、急凍プレートに内蔵された冷媒配管内に−30℃の冷媒が循環される。
【0060】
氷菓11として、シャーベット約300g(水分85%、脂肪分0%、糖分10%、果汁固形分5%)を例にとって、本実施の形態2における冷蔵庫において、冷却させる工程を説明する。まず、冷却するシャーベットを予め冷却されたアルミ容器10内に収納し、予め冷凍室内の温度に冷却された冷凍室内の急凍プレート21上面に載置した。
【0061】
シャーベットが収納された容器10を熱伝導率0.1〜10W/mK材料であるアルミの急凍プレート21に載置する際、急凍プレート21と接触する容器底面と急凍プレート21上面は、個体熱伝導の効果を高めるため、高い密着性が実現する例えば平滑な面を有する構成になっている。
【0062】
次に、パネル24の急速冷凍ボタン23を押すことにより、−20℃の冷凍室内部の温度は、−30℃に冷却され、さらに急凍プレートに内蔵された冷媒配管内に−30℃の冷媒が循環され、急凍プレート21上面が約−30℃に冷却される。
【0063】
その急凍プレート21に密着した形で載置された容器内に収納されたシャーベットもそれに伴い急速に冷却され、(表3)に示すように凍結領域(最大氷結晶生成帯)通過速度が約0.2℃/minとなり、従来の作製方法1、2より約2.5倍以上速くなった。
【0064】
その結果、(表3)に示したように、氷結晶の平均粒径は約50μmとなり、官能評価における外観も、ほとんどムラはなく、ざらざら感がほとんどなく、滑らかな食感で実現された。
【0065】
従来の作製方法1でシャーベットを作製するときは、冷蔵庫の冷凍室内の雰囲気温度−20℃で、比較的簡便に凍結期間通過速度を速くする方法として、アルミ急凍プレートを使用したが、このアルミ急凍プレートだけでは、氷結晶の平均粒径55μm以下が実現できず、外観のムラがかなりあり、食べたときに明らかにざらざら感が感じられ、滑らかな食感が実現されなかった。
【0066】
さらに従来の作製方法2では、さらに冷蔵庫の冷凍室内の雰囲気温度を−30℃に下げて、急凍プレートを使用して冷却した。結果凍結領域通過速度は速くなり、氷結晶の平均粒径は従来の作製方法1より小さくなったが、まだ平均粒径55μm以下が実現できず、外観のムラがかなりあり、食べたときに明らかにざらざら感が感じられ、滑らかな食感が実現されなかった。
【0067】
以上のように、本実施の形態2の冷蔵庫は、例えばシャーベットを冷却する際に、シャーベットを収納したアルミの容器を、−30℃の冷媒が循環している冷媒配管が内蔵された急凍プレート上面に密着させて冷却させることにより、シャーベットの凍結領域(最大氷結晶生成帯)通過速度が約0.2℃/minとなり、出来上がったときの官能評価は、外観のムラはほとんどなく、ざらざら感もほとんど感じられず、滑らかな食感が実現できた。
【0068】
また、作製時間も30分と従来の作製方法と比較して、約1/3〜1/6に短縮された。
【0069】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明は、氷菓を作製するとき、凍結領域通過速度0.1〜10℃/minを実現することにより、氷結晶の平均粒径約55μm以下を実現し、官能評価による外観にムラがなく、食べたときにざらざら感がなく、滑らかな食感が実現可能になる冷蔵庫を提供するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】凍結領域通過速度と氷結晶の核の数/氷結晶の大きさを表す特性図
【図2】本発明の実施の形態1の冷蔵庫の断面図
【図3】本発明の実施の形態2の冷蔵庫の断面図
【符号の説明】
10 容器
11 氷菓
12 室温検出器
13 冷凍室
14 冷却器
15 送風機
16 ダンパーサーモ
17 モータ
18 吐出ダクト
19 吹き出し口
20 吸い込みダクト
21 急凍プレート
22 貫通孔
23 強制送風機
24 急速冷凍ボタン
25 パネル
26 冷媒配管

Claims (5)

  1. 冷凍室内に収納した被冷却物を収納する収納容器の下部に密着して急凍プレートを配置した冷蔵庫において、前記被冷却物の凍結領域である最大氷結晶生成帯の通過速度を0.1〜10℃/minにすることを特徴とする冷蔵庫。
  2. 急凍プレートは金属板と、前記金属板下面に室内冷却空気を強制的に吹き付けて冷却する強制冷却手段とを備えたことを特徴とする請求項1記載の冷蔵庫。
  3. 急凍プレートは金属板と、前記金属板に冷媒配管を内蔵あるいは、下面に密着して形成されていることを特徴とする請求項1記載の冷蔵庫。
  4. 急凍プレートは、熱伝導率0.1〜10W/mKの熱伝導性の材料で形成されたことを特徴とする請求項2または3記載の冷蔵庫。
  5. 被冷却物が、水分、糖分あるいは、水分、糖分、脂肪分を含み、水分が80〜100%であることを特徴とする請求項4記載の冷蔵庫。
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