以下本発明の実施例を図面に従って説明する。図50から図53は防災倉庫としての建物の組立状態を示し、図50は正面図即ち桁側を示し、図51は側面図即ち妻側を示す。図52は背面図、図53は平面図である。この防災倉庫は後述のように組立分解可能である。
次に説明の順序として防災倉庫の躯体の構成を組立順(本実施例では分解は組立順とは逆の順序となる。ただし、分解時、再組立時は床、柱までのユニット単位で作業するのが適当である。)に説明し、次に屋根、各側面に用いるパネルの組立について説明する。併せて、又はその後、更に実施例について詳細な説明をする。
以下の説明において夫々の部材固有の符号は自然数で示し、その自然数で示す部材がアルミ押出し形材を用いた物である場合であって部材断面を表示する場合は符号にー(長音符号)置いて形材番号を付記するものとする。なお、図1〜図26に示すアルミ押出し形材の断面は略図で表示されており,アルミ押出し形材の具体的断面形状は図28〜図49に示されている。
例 床桁の符号1
床桁がアルミ押出し形材で形材番号が824
通常 床桁1と表示する。
必要により 床桁1ー824と表示する。
ここで、形材番号で躯体のメンバーとされるものは枠材であるが、例えば床桁1は枠材であるが実施例では床桁1と固有の部材名を用いるものとする。その他の部材についても同様である。
本実施例では各枠材及び枠材間を連結する連結具は夫々がアルミ押出し形材で作られており、後述において特に記載のない限り、夫々の部材は長手方向に直角に切断された単一平面の端部を有している。
(本体フレーム(躯体)の組立)
図1から図3は床の組立を示す斜視図である。図1において妻側枠部材2ー824とコーナ連結具(以下、連結具という)4ー825を結合する。この結合は連結具4ー825を挿通してタッピングねじ201を妻側枠部材2のタッピング穴2a(図30、図31参照)にねじ込む。
次に図1に示すように床桁1ー824を2本並行にして並べて間に床桁1に直交する根太3ー827を配置する。そして、図2に示すように床桁1の側面に根太3の端面を突き当て床桁1を挿通して根太3のタッピング穴3aにタッピングねじ202をねじ込む(図30、図31参照)。
又、図2に示すように妻側枠部材2に取り付けた連結具4が床桁1の端部に合わせるように妻側枠部材2を配置し、該連結具4を挿通してタッピングねじ203を床桁1のタッピング穴1a(図28、図29参照)にねじ込む。これにて床枠が四方枠体に四方組みされる。図28、図29、図30等に示すように床桁1、妻側枠部材2、上桁14ー824、妻側上枠部材13ー824は同一断面のアルミ押出し形材であり、四方枠組みされる床枠と上部枠の枠材の断面は同様なアルミ押出し形材であり、上下対称に配設されている。
連結具4はコーナ柱11ー828の上下端で夫々用いられる。即ち、床側では桁1と妻側枠部材2、上側では上桁14ー824と妻側枠部材13ー824の結合に用いられる。図32(床側)、図36(上部枠側)に示すように連結具4は鍵形であって、床桁1、上桁14の広幅の条溝1b,14b、妻側枠部材2、妻側上枠部材13の広幅の条溝2b,13bに嵌合する嵌合部4a,4b,4c,4gを有する大略T形の形状でそのウエブ4dの端部に床桁1、上桁14の端面1g,14jに接触するフランジ4eを有する。コーナ連結具4の押し出し方向の長さは広幅の条溝1b,14b,2b,13bと等しい。従って、嵌合部4a,4bが広幅の条溝1b,14bに嵌合し、嵌合部4c,4gが広幅の条溝2b,13bに夫々嵌合しているため、図の紙面に対して交叉方向への相対移動に対して外力に抗することができる。従って、床枠、上部枠共に平面を正確に保つことができる。このように床枠を組立てた状態では、床桁1、妻側枠部材2、根太3の上面及び下面は夫々一平面上にある。
図32を参照して、この四方枠体は床桁1と妻側枠部材2とは、妻側枠部材2の長手方向に直角な端面2gの四方枠体としてのコーナの内隅側に床桁1の内側部材1fが当接する。また、連結具4のフランジ4eは床桁1の端面1gの四方枠体としてのコーナの内隅側に当接している。そこで、上記端面1g,2gの一部はこの工程後は外部に夫々露出している。
コーナ柱11の下端は床桁1、妻側枠部材2が基礎上に置かれる下面1h,2h又は根太3の下面3bよりも上方の面1i,2iと一致する面にある(図28〜図30参照)。ただし、コーナ柱11の下端を下面1h,2hと同一面として基礎上にのせるようにしてもよい。なお、既にのべたように床枠の下面でもある下面1h,2h,3bは一水平面上にある。
図3に示すように床枠上にベニアの床板8を置き、根太3に対し床板8をテクスねじ204により固定する(図30、図31参照)。なお、床板8の全周には床板8を床枠に取り付ける前後何れかのときに縁取り部材5ー843を木ねじ210でもって床板8に取り付ける。
図4に示すようにコーナ柱11ー828の下端部側面を床桁1、妻側枠部材2の端面1g,2gに当てコーナ柱11を挿通してタッピングねじ205,206を床桁1のタッピング穴1e(図28、図29参照)、妻側枠部材2のタッピング穴2e(図30参照)に夫々ねじ込む。
図32に示すように、このとき床桁1の端面1gを一部蔽っている連結具4の部分は外部に対してコーナ柱11によりかくされる。このとき、コーナ柱11の互に直角なフランジ11c,11dは床桁1の端面1g、妻側枠部材2の端面2gに接触する。また、コーナ連結具4のフランジ4eの外側に設けた一対の突条からなる嵌合部4fが設けてあり、この嵌合部4fにコーナ柱11のフランジ11cの嵌合凹部11fが嵌合する。そして、床桁1、妻側枠部材2の端面1g,2gはコーナ連結具4とコーナ柱11に接触された状態で蔽われる。
次に説明するようにコーナ柱11上端部に上部枠を組立てる。
図5に示すように妻側上枠部材13ー824の両端を連結具4を介してコーナ柱11上部に結合する。この結合は先ず連結具4を挿通するタッピングねじ201を妻側上枠部材13のタッピング穴13a(図30参照)にねじ込む。次に連結具4付の妻側上枠部材13ー824をコーナ柱11の上部の対向面間に嵌め込み、連結具4、コーナ柱11を夫々挿通してタッピングねじ206を妻側上枠部材13のタッピング穴13eにねじ込む(図30参照)。このとき、コーナ連結具4の嵌合部4c,4gは妻側上枠部材13の条溝13bに嵌合する。
図5には図示されないが上桁14ー824(図36参照)をコーナ連結具4ー825を介して妻側上枠部材13ー824にタッピングねじ201を用いて結合して四方枠体の上部枠とする。このとき上桁14はコーナ柱11のフランジ11cの上部の側面間にわたして夫々コーナ柱11と連結する。上桁14とコーナ柱11との連結はコーナ柱11のフランジ11cを上桁14の端面14jに当てると共に、フランジ11dを妻側上枠部材13の端面13gに当て、フランジ11c,11dを挿通してタッピングねじ205,206を上桁14のタッピング穴14e及び妻側上枠部材13のタッピング穴13eにねじ込むことにより行われる。このように上部枠は根太に対応する部材がないが床枠と同構成であり、組立方法は同様である。ただし、コーナ連結具4の嵌合部4fをコーナ柱11の嵌合凹部11fに嵌合するため、妻側上枠部材13を取り付けたコーナ柱11の上部を桁方向の外方へ移動するか、上桁14を傾けて、コーナ柱11間に持ち込みその後水平に戻す。
図6に示すように上桁14に沿わせて、この上桁14の上に垂木15ー835を載せる。垂木15の両端部を垂直方向に挿通してテクスねじ207を上桁14にねじ込む(図37参照)。垂木15は下面が平面部材であり、平面部材の一部のフランジ15cが上桁14の上面部材14pに載置される。垂木15のこの平面部材上には凹部15dが設けてある。この凹部15dに上桁14の鍵形のフランジ14hが嵌入している。このフランジ14h上面は垂木15の凹部15dの上面部15eが載置される面である。凹部15dの底とフランジ14hの縁、凹部15dの下部材15jとフランジ14hとは接触している。垂木15を設けた側を防災倉庫の正面とする。これによって、防災倉庫の屋根を正面を高く、後部を低くする片流れ屋根にできる。
防災倉庫の背面となる位置において、中間柱17ー831を床桁1と上桁14間に配設する。そして連結具18ー837及びタッピングねじ208,209を用いて中間柱17の両端を床桁1と上桁14に固定する(図33参照)。
図33に示すように中間柱17の取り付けに用いられる連結具18ー837は中間柱17の上下端に夫々当接するベース板18aと、ベース板18aの内部側を折曲した形の端部リブ18bと、床桁1のリブ1c、上桁14のリブ14cに引っかける鍵部18cを有する。端部リブ18bの先端は夫々床桁1、上桁14の内部側の内周材1d,14dに接している。タッピングねじ208は連結具18のベース板18aを挿通して中間柱17のタッピング穴17a(図35参照)にねじ込まれる。
中間柱17に連結具18を固定した後に床桁1のリブ1c、上枠14のリブ14cに鍵部18cを差し込んだ後は、連結具18を見込方向に挿通してタッピングねじ209が床桁1、上桁14の段部1k,14kにねじ込まれる。これによって、中間柱17は連結具18を介して床桁1、上桁14に固定される。
中間柱17の配置個所は防災倉庫の背面中央に1本、前面のドアを設けるための間隔を置いて2本設ける。ただし、前面と背面の何れか又は両面に選択的にドアを設ける場合は前面、背面ともドアを設けるための間隔を置いて夫々2本設ける。ドアを設けるための間隔を置いて2本設ける中間柱17の取付けについては後述する。
図32、図35、図36に示すようにコーナ柱11の外角に沿わせてコーナ柱11のフランジ11dに設けた条溝11a、フランジ11cに設けた突条11hに化粧板22ー829を嵌めこみ、化粧板22の取付けフランジ22bを挿通してテクスねじ211をコーナ柱11にねじ込み、化粧板22を固定する。化粧板22には条溝11aに嵌合する嵌合部22aと、条溝11aに嵌合部22aが嵌合した際に、突条11hの先端から外側面に一致する取付フランジ22bを有する。この化粧板22の外側板22cが建物の角を面取りするように斜設されている。
図7に示すのが上述の工程で組立てられた躯体21の図である。
上述した躯体21を構成する各部材、床桁1、妻側枠部材2、根太3、コーナ柱11、妻側上枠部材13、上桁14、垂木15、中間柱17、化粧板22等は夫々がアルミ押出し形材である。そして、その断面が単純な角筒ではないが、夫々の端面は長手方向に対して直角に一平面になるように切断されている。そして、四方枠体に組立てる床枠、上部枠の角部においては一方の枠材端面の一部に他方の枠材の側面を当接している。そして、枠材の四方枠体の内周側の面に広幅の条溝を設け、角部へ来る枠材の両者の条溝内にわたって連結具4を設けている。これによって、複雑な仕口構成を回避できるため、各メンバーの端面は1回の切断で1端面を形成でき、大幅に機械加工工数を削除できる。そして、仕口の連結は連結具によるため組立が容易である。
例えば、仕口を仕口に来る両メンバーを互に入子状にして構成する場合に対して、本実施例のように端面を長手方向に対して直角方向に切断したメンバー同志を連結具で結合すると、機械加工の工程が少なく、且つ正確な長さの寸法にできる。そして、連結具はアルミ押出し形材のため寸法精度がよく、組立時の手直し等がなく、素早く、正確な組立ができる。
また、上桁14、妻側上枠部材13、床桁1、妻側枠部材2は夫々のの形材番号824の枠材を用いているため、押出し用のダイスの種類が少なく、形材も一種のため、コストを低く押えることができる。また、上部枠と床枠を上下対称に用いてあることにより、後述のパネルとの取り合いが簡単なものとなる。
(屋根の組立)
次に屋根の組立についてのべる。
次に図8に示すように妻側屋根枠25ー832、桁側屋根枠26ー832を連結具27ー834、タッピングねじ212,213を用いて四方組みする(図41参照)。タッピングねじ212,213は連結具27を挿通して屋根枠25,26の夫々のタッピング穴25a,26a(図28、図29、図30、図41参照)にねじ込むことによる。
図28から図30、図41を参照して妻側屋根枠25、桁側屋根枠26の取り合いについて説明する。妻側屋根枠25のフランジ25dの縁25hが桁側屋根枠26の端面26gにおけるフランジ26dの端面と一致している。妻側屋根枠25の端面25gは屋根の角の縁までは達してしない。屋根枠のアルミ押出し形材製の連結具27ー834のフランジ27aは桁側屋根枠26の端面26gに接している。フランジ27aと直交するフランジ27bは妻側屋根枠25の端面25gに接している。前述したタッピングねじ212,213は夫々フランジ27a,27bを挿通してタッピング穴25a,26aにねじ込まれる。
フランジ27aには桁側屋根枠26の中空部26fに嵌合する嵌合部27cを有する。嵌合部27cはフランジ27aからの延長部27gを含めて中空に構成されている。この嵌合部27cは桁側屋根枠26の中空部26fに密に嵌合する。そこで、桁側屋根枠26と連結具27の位置関係は正確で関係位置を狂わせようとして働く外力に対して強度及び剛性がある。フランジ27bには妻側屋根枠25の中空部25fに嵌合する一対の嵌合部27dを有する。嵌合部27dはフランジ27bから突出する突条である。そこで妻側屋根枠25と連結具27の位置関係は正確で関係位置を狂わせようとして働く外力に対して強度剛性がある。従って、屋根枠25,26の位置関係は正確に定まる。
屋根の連結具27は、交叉するフランジ27a,27bの根本の内隅に妻側屋根枠25の内周材25c、フランジ25dに接する補強部27eを有する。フランジ27a,27bの一部と補強部27eで中空部27fを構成しているため、屋根枠の4つのコーナについて考えると、連結具27は強度剛性が高くて変形し難いだけでなく、補強部27eと妻側屋根枠25の内側材25cが接して四方枠体とされた場合における屋根枠25,26の結合部を高剛性に保つことができる。
このように連結具27が直角方向において夫々妻側屋根枠27、桁側屋根枠26の嵌合部に嵌合しているため、屋根枠の剛性は高いものとなる。
かくして図9に示すように屋根枠31の外周枠が出来る。
図10に示すように四方枠体とせられた屋根枠31の内周のフランジ25d,26d(図28、図29、図30参照)上にベニアの天井板32の縁をのせる。
図11に示すように並行する桁側屋根枠26に直交して複数の垂木33ー83を天井板32にのせてわたす。垂木33ー839の端面は桁側屋根枠26の内周材26c(図28、図29参照)に接する。タッピングねじ215を桁側屋根枠26の内側材26cを挿通して垂木33のタッピング穴33a(図30参照)にねじ込む。垂木33の下面は天井板32に接している。このため垂木33と天井板32を接着することも可能である。屋根枠31と垂木33の上面は一平面上にある。
図12に示すように天井板32上に断熱材36を載置する。屋根枠31及び垂木33上に両面テープを貼り付ける。上記の両面テープ上に屋根板35を置く。そこで接着でもって屋根枠31、垂木33に屋根板35が固定される。更にリベット(図示されない)でもって屋根枠31、垂木33と屋根板35を結合する。ここで、屋根板35は例えばアルミニウム等の金属板である。
上述のようにして屋根38がほぼ完成する。屋根38は躯体21へ取付後に更に作業が行われて完成する。屋根38の枠体構成も躯体同様、各メンバー端面は長手方向に直角に一平面で切断されているものである。又、四方組みする屋根枠31は連結具27により連結されている。従って、複雑な仕口はなく、各メンバーは一回の切断で一端面を構成できるため複雑な仕口構成に要する工数を大幅に削除できる。
(メクラパネルの組立)
次にメクラパネルについてのべる。メクラパネルはその構成枠材の端面の形状が長手方向に直角に切断された面となっている。前述した躯体、屋根の骨組みと同様な考え方により構成されている。一つのメクラパネルについて中間枠を有し、筋交いが2本のものと、中間枠がなく筋交いが1本のみのものとがある。中間枠を有するものは、中間枠を有しないメクラパネルの一方の竪枠を共通にして中間枠を有しない竪枠を連設して重なる竪枠を一本の共通の枠材としたものである。中間枠を有し筋交いが2本の場合について説明する。四方枠体は2つ以上連設する場合においては、中間枠の一方端に隣接する四方枠体の筋交いが集まるように組立てるものである。この中間枠の他方端には筋交いは来ない。
パネル枠体の正面図である図42に示すようにパネル枠体53は中間枠47ー839を共通にして四方枠体51,52を連設し、中間枠47の一端側のコーナから中間枠47を対称軸として筋交い41ー839を対称に設けたものである。以下、四方枠体51側に説明するが四方枠体52側も同様である。
図13に示すように筋交い41ー839の両端に夫々連結具42ー840をねじ止めする。図42では筋交い41の断面を点線で筋交い41の側面上に表示してある。筋交い41への連結具42のねじ止めは連結具42のフランジ42aを挿通してタッピングねじ216を筋交い41のタッピング穴41aにねじ込むことにより行われる。
図14に示すように、連結具42にコーナ連結具44ー841を嵌合してコーナ連結具44にねじ込んだ止めねじ219でもって連結具42を押圧し、コーナ連結具44を連結具42に仮に固定する。これによって、連結具42,44は自在には回動しないが止めねじ219の押圧による抵抗によって関係位置が保たれるように回動可能に保持される。即ち、止めねじ219は連結具42,44の関係位置を定める組立用の位置決め機能を有する。
図42に示すように、ここで連結具42は断面がフランジ42aから立上るウエブ42bを有する。ウエブ42bの先端は図の紙面に直交する方向を中心線とする円弧部42cを有する。この円弧部42cは円筒であってもよい。この連結具42はアルミ押出し形材を長手方向に直角に切断した短い部材である。円弧部42cの外周がコーナ連結具44の円弧溝44aに回動可能に嵌合するものである。この嵌合は見込方向に連結具42,44を相対移動して行われる。パネルの骨組みである竪枠46ー839、中間枠47ー839、上枠48ー839、下枠49ー839は同一断面のアルミ押出し形材を用いており、両端部は夫々が長手方向に直角に切断されている。これらの各枠は、コーナ連結具44とタッピングねじを用いて結合されている。
ここで、パネル枠体53のコーナの構造について説明する。コーナ連結具44は概略L字形をしており、上下方向のフランジ44bが竪枠46ー839、中間枠47ー839に夫々設けた上下方向の広幅の条溝46a,47aに夫々嵌合する。又、コーナ連結具44の見込方向から見て左右方向のフランジ44cが四方枠体51の外周側において上枠48ー839、下枠49ー839の広幅の条溝48b、49bに嵌合する。その広幅の条溝46b〜49bは一つの四方枠体に組まれた状態の各枠46〜49の外側部材の外周に夫々設けた長手方向に長い溝である。そしてコーナ連結具44の上下方向のフランジ44bを挿通してタッピングねじ217を上枠48、下枠49のタッピング穴48c,49cにねじ込まれるようになっている。
コーナ連結具44の左右方向のフランジ44cの根本側は角部から外方へ延出されて延出部44dとなっている。この延出部44dは竪枠46、中間枠47の端面に当接する。延出部44dを挿通するタッピングねじ221,222,223,224が竪枠46、中間枠47のタッピング穴46c,47cにねじ込まれる。
また左右方向のフランジ44cには見込方向にタッピング穴44e,44fが設けられている。上下方向のフランジ44b先端には円弧溝44aを間にしてフランジ44bから見て円弧溝44aの外側から左右方向のフランジ44cに向って突片44gが設けてある。また、フランジ44bの先端側延長部の円弧溝44aの外側には突片44hが設けてある。突片44g,44hは筋交い41が設けられる側に面する竪枠46、中間枠47、上枠48、下枠49の各々の広幅の条溝46a,47a,48a,49aに夫々嵌合する。
ここで、中間枠47は上枠48、下枠49との結合部において、上枠48、下枠49の端面側へ竪枠46と同様に突出している。中間枠47は、竪枠46、中間枠47、上枠48、下枠49で併せて構成される四方枠体の一つの枠材となっている。
上述より明らかなようにコーナ連結具44の左右方向のフランジ44cと突片44g間に上枠48、下枠49の端部が嵌合するものである。
コーナ連結具44はアルミ押出し形材を長手方向に直角に切断してなる。
元の組立方法に戻って説明する。
図15に示すように両端に連結具42,44を取り付けた筋交い41に対して上枠48、下枠49を取り付ける。この取り付けは図42を参照して上枠48、下枠49の広幅の条溝48a,48b,49a,49bをコーナ連結具44のフランジ44c、突片44gに嵌め込み、コーナ連結具44のフランジ44bを挿通してタッピングねじ217をタッピング穴48c,49c(図43参照)にねじ込むことにより行われる。
図16に示すように上枠48、下枠49の筋交い41と連結していない端部にコーナ連結具44のみを取り付ける。この取り付けは筋交いとの連結はないが、図15について述べた処と同様である。
図17は上述した筋交い41、上枠48、下枠49の結合した物に対して竪枠46、中間枠47を取り付ける図である。図42を参照して、竪枠46の上端部において、広幅の条溝46aを上枠48と筋交い41を結合しているコーナ連結具44の上下方向のフランジ44bに嵌合すると共に延出部44dを竪枠46の上端に当てる。そしてタッピングねじ221を延出部44dを挿通して竪枠46の上端のタッピング穴46cにねじ込む。
竪枠46の下端部において広幅の条溝46aを下枠49に連結してあるコーナ連結具44の上下方向フランジ44bに嵌合すると共に延出部44dを竪枠46の下端に当てる。タッピングねじ222を延出部44dを挿通して竪枠46の下端のタッピング穴46c(図44参照)にねじ込む。上記は左右の竪枠46について同様である。
中間枠47の上端において、四方枠体51,52から見て内周側となる左右の広幅の条溝47aに上枠48端部に固定したコーナ連結具44の上下方向のフランジ44bを嵌め込み、コーナ連結具44の延出部44dを挿通してタッピングねじ223を中間枠47の上端のタッピング穴47cにねじ込む。
中間枠47の下端部の左右の広幅の条溝47aに下枠49と筋交い41を結合しているコーナ連結具44の上下方向のフランジ44bに嵌合すると共に延出部44dを中間枠47の下端に当てる。そしてタッピングねじ224を延出部44dを挿通して中間枠47の下端のタッピング穴47c(図44参照)にねじ込む。中間枠47の左右は対称で四方枠体52も四方枠体51と同様に組立てる。これによって図18に示すパネル枠体53が組立てられた。
上述のようなパネル枠体の組立方法によれば
(1)筋交いの両端の連結具にコーナ連結具を取り付ける工程と、
(2)筋交いの一端に取り付けたコーナ連結具に上枠の一端を取り付け、筋交いの他端に取り付けたコーナ連結具に下枠の他端を取り付ける工程と、
(3)上枠の他端及び下枠の一端に夫々コーナ連結具を取り付ける工程と、
(4)上枠、筋交い、下枠をZ形又は左右反対のZ形に配置する工程と、
(5)上枠の一端と下枠の一端の夫々のコーナ連結具に竪枠の両端を合わせる工程と、
(6)上枠の他端と下枠の他端の夫々のコーナ連結具に中間枠を合わせる工程と、
(7)竪枠、中間枠夫々の両端をコーナ連結具にねじ部材で締結する工程と、
いう順序で筋交いのある四方枠体を組み立てている。この工程によれば、四方枠体に筋交いを設ける従来例においては、先ず四方枠体を組立て、次に四方枠体の対向するコーナ間に筋交いを取り付けるときのように、コーナで筋交いを取り付け難いという点が解消する。
即ち、本例で仮に、上枠48、下枠49、竪枠46、中間枠47を先ず四方組して四方枠体として連結具42を両端に取り付けた筋交い41を四方枠体の対向するコーナ連結具44に結合しようとすると、連結具42の円弧部42cをコーナ連結具44の円弧溝44aに嵌合するが枠材全部が精度が高く作られているだけに建物の壁面のパネルの大きさであり、嵌合するのがなかなか困難である。
そこでこの実施例の組立方法によれば、円弧部42c、円弧溝44aとの嵌合部において筋交い41と上枠48、下枠49は回動可能になっている。この回動は自在に回動しないが外力を大きくすれば回動できるように連結具44にねじ込んだ止めねじ219で円弧部42cを加圧している。従って、上枠48と下枠49間の距離は加減できる。そこで、竪枠46、中間枠47の両端面をコーナ連結具44の延出部44dへ当接するのは、筋交い41と上枠48、下枠49との交叉角度を調節することにより、上枠48、下枠49間の距離が変更できるし、上枠48、下枠49の並行度も直すことがより容易である。その後に、竪枠46、中間枠47とコーナ連結具44をタッピングねじ221,222,223,224により締結する。
図18に示すようにパネル枠体53の外面にアルミコルゲート板54を両面テープではり付けリベット225止めする。パネル枠体53の内面にベニア板56を両面テープではり付け、リベット226止めする(図43、図44参照)。これによって図19に示すようにパネル本体57が出来上がる。
ここで、パネルの四方枠体の筋交いが結合されないコーナにおけるコーナ連結具44は円弧溝を備えなくてもよい。しかし乍、本実施例によればコーナ連結具44はアルミ押出し形材であるから総て同一のものを用いている。
図19に示すようにパネル本体57の各竪枠46にパネル接合部材58ー838をテクスねじ227でもって取り付ける。パネル本体57とパネル接合部材58でもってメクラパネル59が構成される。パネル接合部材58はメクラパネル59を躯体21に取り付けるための部材である。
ここで、パネル接合部材58について説明する。図39、図44にはアルミ押出し形材でできたパネル接合部材58の断面が示されている。パネル接合部材58は竪枠46に沿って設けられ、竪枠46と同じ長さを有する。
図39に示すように竪枠46の外周の広幅の条溝46bの底に設けられ該条溝46bよりも幅のせまい条溝46dに嵌合する一対の突条58aを有して、広幅の条溝46bの底にパネル接合部材58の基部58bが接している。この基部58bを挿通するテクスねじ227が竪枠46の幅のせまい条溝46dの底にねじ込まれてパネル接合部材58は竪枠46に沿って固定される。
パネル接合部材58の基部58bは外部側へ折曲してのびている。即ち、外周の外方へ向って立上げ部材58cが立上っている。立上げ部材58cはH形断面である。立上げ部材58cは、パネル外側のアルミコルゲート板54を縁取る外縁58dと立上げ部材58cのウエブがパッキン押え部58eとなっている。パッキン押え部58eとアルミコルゲート板54の端縁との間にはアルミコルゲート板54の端縁厚さよりも大きい幅を持つパッキン61が介在している。パッキン61は例えば合成樹脂・ゴム等の発泡体である。
パネル接合部材58の基部58bから室内側へのびてベニア板56の端縁を押える縁取り部58hが設けてある。縁取り部58hからはパネルの周方向の外方へ向ってT形突条58iが立上っている。パネルから見て外周側の立上げ部材58c、T形突条58iの先端はコーナ柱11へ接近している。T形突条58iは先端立上げ方向に交叉する突片58jを有し、後述するコーナ材91に入り込む。
(ドアパネルの組立)
次にドアパネルの組立について説明する。
図20に示すようにドアユニット71を用意する。ドアユニット71は四方組みされたドア枠72の内周側に開閉可能となった片開き又は両開き扉73を取り付けたものである。ドア枠72は水平断面が図40、図48、縦断面が図47に示されている。
図21に示すように中間柱17ー831(図6、図7に示す防災倉庫の背面側の中間柱17と同材)をドア枠72の竪枠72aに沿わせる(図40参照)。ドア枠72の上枠72b、下枠72cの外周に沿わせて無目74ー836、取付用下枠75ー837を配置する。
このとき、取付用下枠75の両端は中間柱17の下端面に当接させる。取付用下枠75の両端部の下側からこの下枠75を挿通してタッピングねじ228を中間柱17のタッピング穴17a(図40、図48参照)にねじ込む。中間柱17を挿通してタッピングねじ229を無目74のタッピング穴74a(図47参照)にねじ込む。
そして図47に示すように締結部材78ー826を無目74の内側材74b、下側材74cに沿わせて締結部材78のフランジを挿通してトラスねじ242を無目74の内側材74bにねじ込んで取り付ける。更に上枠72bに対して接する締結部材78のフランジを挿通してトラスねじ243を上枠72bにねじ込む。これによって、図22に示すような中間組立体79ができ上がる。この組立体79は中間柱17が無目74より上方へ向って突出している。
図23に示すように中間組立体79に目隠し77ー843をテクスねじで取り付ける。この目隠し77は図48に示すようにドアユニット71の竪枠72aと防災倉庫の正面の中間柱17との間に出来た外部から見える空隙81をふさぐものである。目隠し77を挿通して中間柱17にテクスねじ231をねじ込む。
図24に示すように無目74上において中間柱17間にランマ部パネル82を嵌め込み、押え具83ー842とタッピングねじ232をコーナ連結具44のタッピング穴44e,44fにねじ込むことでもって中間組立体79に固定する。これにより、図25に示すようにドアパネル84が完成する。ここで、ランマ部パネル82はメクラパネル59と同構成、又は、ランマ部の幅が高さと比して大きいときは、筋交いを設けず中間に中骨を配設する。そして、ランマ部パネル82はコーナ連結具44を用いている。また、ランマ部パネル82は格子状として換気口としてもよい。通常、防災倉庫その他の用途の建物において出入口上方の室内には物を置かないから、ランマ部パネルを換気口とすることもできる。
(躯体へのパネル、屋根の取付)
図26に示すように図7のように組立てた躯体21に対して屋根38、ドアパネル84、メクラパネル59(メクラパネル59の防災倉庫の外壁面位置の正面F、同背面R、同側面Sを添符号として付記して符号59F,59R,59Sとする)を組付ける。
屋根38は次にのべるように垂木15、後部の上桁14上に載置する。
屋根38は正面側を垂木15上に載置し、屋根の背面側を背面側の上桁14上に載置し固定する。屋根38は図28に示すように垂木15の上部材15a,15b上に正面側の桁側屋根枠26をそのフランジ26dを接して載置する。屋根枠26を載置される上部材15a,15bは片流れの屋根38の勾配に合わせて防災倉庫の前後方向に関し勾配が付されている。垂木15を設けた側の屋根枠26の垂下しているフランジ26bを挿通してテクスねじ233を上桁14にねじ込む。このねじ込む位置は上桁14の上部に設けた条溝14nの外側の壁である。
屋根38は図29に示すように桁側の屋根枠26の内周側のフランジ26dを背面側の上桁14の内周上端のフランジ14h上に載置するようにして躯体21上に置く。屋根枠26の垂下しているフランジ26bを挿通してテクスねじ233を上桁14にねじ込む。このねじ込む位置は上桁14の上部に設けた条溝14nの外側の壁である。
なお、妻側において屋根38は妻側上枠部材13には載置はされないが、屋根38は妻側上枠部材13に固定される。図30に示すように屋根枠25の垂下しているフランジ25bを挿通してテクスねじ234を妻側上枠部材13にねじ込む。このねじ込む位置は妻側上枠部材13の上部に設けた条溝13nの外側の壁である。上桁14ー824と妻側上枠部材13ー824は同断面のアルミ押出し形材である。屋根は正面から背面側へ向って下る片流れ屋根であるので建物の前後のフランジ26bに対するテクスねじ233の位置は異なるし、フランジ25b,26bに対するテクスねじ233,234の上下方向の位置は異なる。
屋根38を躯体21に取り付けると上桁14の外側材14mと屋根枠のフランジ26b、妻側上枠部材13の外側材13mと屋根枠のフランジ25bとの間には隙間sができる。この隙間sは防災倉庫の全周にわたり連続している。そこで、天井下の換気がよく、天井下の昇温を抑制できる。そして、後述するメクラパネル59と上部枠との間の換気通路68が収納品により閉塞されても、尚この隙間sが換気通路となる。
次に屋根38の外周に断面が同形のアルミ押出し形材のカバー材86ー833(桁側),87ー833(妻側)を取り付ける。この取り付けは桁側の正面、背面側、妻側共同様である。このカバー材86,87は軒先の包み材として設けるものである。
桁側について説明すると図28、図29に示すように、カバー材86の下端の逆止め突条86aを屋根枠26のフランジ26bの下端に設けた鍵形の突条26iに係合した状態で上端のフランジ86bの根本を屋根枠26の外周の上部に沿って設けたリブ26eに嵌めこむ。同様にして妻側は突条25iに逆止め突条86aを係合してフランジ86bの根本をリブ25eに嵌め込む。
屋根板35の周辺はカバー材86,87の上辺のフランジ86b,87bの先端が接する。
図38に示すように、屋根38には最後にカバー材86,87の交叉する外角部を蔽う角蔽い88ー843を施工する。この角蔽い88は水平断面L形であって上下方向の長さは屋根枠25,26を蔽っているカバー材86,87の上下方向の長さと同長さを有する。そして、角蔽い88を挿通してタッピングねじ236が図30に示す妻側のカバー材87のタッピング穴87aにねじ込まれる。
以上によって躯体21への屋根38の取り付け及び屋根38に付設する部材の取り付けを終わる。
次にドアパネル84を躯体21に取り付ける。ドアパネル84は図22、図25を参照して既にのべたように中間柱17を両脇に取り付けてある。防災倉庫の正面側の床桁1と上桁14にドアパネル84をわたし、中間柱17の上下端を床桁1と上桁14に固定する。中間柱17の上端の固定は防災倉庫の背面側の床桁1と上桁14間に中間柱17を取り付ける取り付け方と同様であるので説明を省略する。中間柱17の下端の固定は躯体21の組立の説明の際にのべてある。ドアパネル84の下部では中間柱17に取付用下枠75が取り付けてある。この下枠75の断面は、躯体背部の中間柱17の床桁1への固定に用いた連結具18と同じである。そこで、ドアパネル84の下端の床桁1への取り付けは躯体背部の中間柱17の床桁1への取り付け方法と同様であるので説明を省略する。
図26を参照して、防災倉庫の側面は妻側床枠部材2、妻側上枠部材13、コーナ柱11間にメクラパネル59Sを取り付ける。同正面には床桁1、上桁14、コーナ柱11、中間柱17間に夫々メクラパネル59Fを取り付ける。防災倉庫正面のこの中間柱17はドアパネル84を躯体21に取り付ける際に取り付けられている。また、図26において、背面では床桁1、上桁14、図略した中間柱17、コーナ柱11間にはメクラパネル59Rを取り付ける。メクラパネル59F,59R,59Sのコーナ柱11への取り付けはコーナ材91ー830(図39参照)を介して行われる。前後のコーナ柱11へのメクラパネル59F,59R,59Sの取り付けは同様であるので、防災倉庫の正面右側のコーナ柱11へのメクラパネル59Fの取り付けについて説明する。
図39に示すように、コーナ材91は水平断面が桁側と妻側にわたる大略L形であり、コーナ柱11とほぼ同長である。コーナ材91の妻側のフランジ91aには外向きに一対の突条91b及び1つの突条91cが設けてある。コーナ柱91の桁側のフランジ91dには外向きに突条91eが設けてある。コーナ柱11には室内側に開口する条溝11bが設けてある。この条溝11bは口部の片側にリップを有する。コーナ柱11のこの条溝11bの口部にはコーナ材91の一対の突条91bが丁度嵌合する。突条91bは条溝11bの底に接する。フランジ91aを挿通してテクスねじ237が条溝11bの底においてコーナ柱11にねじ込まれ、コーナ材91はコーナ柱11に固定される。
メクラパネル59Fを防災倉庫正面のコーナ柱11、中間柱17間に挿入する(メクラパネル59と床桁1、上桁14との関係は後述する)。
上記においてコーナ材91は躯体21を組立てた際に、次の工程の前工程として予めコーナ柱11へ固定しておいてもよい。
メクラパネル59Fのパネル接合部材58の内のコーナ柱11への取付側はコーナ材91を介してコーナ柱11へ取り付けられる。メクラパネル59Fのパネル接合部材58の内中間17への取付側はドアパネル84を躯体21へ取り付けた際に躯体21に取り付けられた中間柱11へ直接取り付けられる。
なお、妻側のメクラパネル59Sは同様に、躯体21に建て込まれ、妻側のメクラパネル59Sのパネル接合部材58はコーナ材91のフランジ91aに接し、フランジ91aを挿通するトラスねじ244が該パネル接合部材58のT形突条58aにねじ込まれる。このようにメクラパネル59F,59Sはコーナ材91を介してコーナ柱11へ取り付けられる。
図28を参照して、メクラパネル59Fをコーナ柱11、中間柱17、床桁1、上桁14間に嵌め込むには、見込方向においてメクラパネル59Fの下側を先に躯体21に取り付けるように傾けて躯体21の外部側から見込み方向にメクラパネル59Fを移動して行う。そしてメクラパネル59Fの下枠49の外周の広幅の条溝49bに嵌め込んだコーナ連結具44を床桁1の内周材1m上に置いて、メクラパネル59Fの上枠48側を室内側へ押し込む。そのとき該上枠48の広幅の条溝48bにはコーナ連結具44が既に嵌め込まれている。夫々のコーナ連結具44間はメクラパネル59Fの上下方が空間となっている。従って、メクラパネル59Fと床桁1、上桁14間では防災倉庫の内外が通じており、換気されるものである。
メクラパネル59Fを建て込むと、図39に示すように、メクラパネル59Fの竪枠46に取り付けたパネル接合部材58がコーナ材91と接する。
図39に示すように、コーナ材91に対しパネル接合部材58の接する個所はコーナ材91のフランジ91dに対してパネル接合部材58の縁取り部58h、コーナ材91の突条91e及びフランジ91dの根本に対してパネル接合部材58のT形突条58i及び突片58jが接する。また、図40に示すように、メクラパネル59Fの他の竪枠46に取り付けたパネル接合部材58の縁取り部58hが中間柱17のフランジ17bに接触する。そして、コーナ材91のフランジ91dを挿通してテクスねじ238がコーナ柱11に近いパネル接合部材58のT形突条58iのウエブにねじ込まれている。同様に中間柱17のフランジ17bを挿通してテクスねじ239が中間柱17に近いパネル接合部材58のT形突条58iのウエブにねじ込まれる。
図28に示すように、メクラパネル59Fが躯体21へ建て込まれた後は、コーナ連結具44の正面から見た幅とほぼ同幅のZ鋼形(片方にリップ付)の連結具カバー64ー842,65ー842がリブ1c,14c及びコーナ連結具44の外面に接触した状態でタッピングねじ240,241が連結具カバー64,65を挿通してコーナ連結具44のタッピング穴44e,44fにねじ込まれる。これによって連結具カバー64,65はコーナ連結具44に取り付けられる。連結具カバー64,65は夫々同形のアルミ押出し形材製である。連結具カバー64,65は先にメクラパネル59Fに取り付けておいてから、メクラパネル59Fを建て込んでもよい。
床桁1側は外部に向って水返し1jがあり、それより更に内部側へ向かって段形になっているので室内へ雨水が浸入し難い。上桁14側は上桁14の内周側が内部側から外部側ヘ向って段形に高い位置となり、上桁14とメクラパネル59Fの間が外部側に対して開放されているので、雨仕舞いする必要がある。
図28に示すように、メクラパネル59Fの上部と上桁14との間の雨仕舞いのために、メクラパネル59Fに上部を蔽う下見材66ー826を設ける。下見材66は断面T形で上側のフランジ66aが上桁14の第1段部の垂直材部14fに接し、ウエブ66bが上桁14の第2段部の水平材部14gに接する。下見材66の垂下するフランジ66cは連結具カバー65よりも下方へ下っており雨水がメクラパネル59Fの上枠48上を越えて室内へ侵入しないようになっている。
(換気通路)
上記の構成によって、例えば図28に示すように床桁1の上面側とメクラパネル59Fの下枠49間、床板8の縁取り部材5とメクラパネル59Fのベニア板56の下部間には換気通路67が構成される。
更に、メクラパネル59Fの上部では上桁14とメクラパネル59Fの上枠48との間、下見材66とメクラパネル59Fのアルミコルゲート板54の上部間には換気通路68が構成される。
これらの換気通路67,68は壁面に沿う方向(見付方向)では連結具カバー65があるけれどもコーナ柱11、中間柱17の近くにのみあるだけで、設置間隔を大きくとることが可能であるから換気通路67,68は充分な断面を得ることができる。
同様にメクラパネル59R,59Sが建て込まれる。そして、背面側パネル59Rの上下、側面側メクラパネル59Sの上下にも換気通路67,68と同様な換気通路が構成される。
ランマ部パネル82の四方枠体は図46、図47に示すようにメクラパネル59と同様に構成されている。即ち、四方組みされる枠82aー839はメクラパネル59の上枠48、下枠49、竪枠46の形材番号ー839と同様である。そして、ランマ部パネル82の上部と上桁14間及びその回りの構成は上述したメクラパネル59Fと上桁14及びその回りの構成と同様である。従って、ランマ部パネル82の上部にはメクラパネル59Fの上部と上下位置が同じ個所に換気通路68と同様な換気通路が配置される。なお、ランマ部パネル82の下部と無目74間は締結部材78ー826によって見込方向が閉塞されている。
上述のように入口下部を除いて防災倉庫のほぼ全周の上下に夫々連続的に換気通路ができる。防災倉庫では防災用品をより多く収納するために壁面に沿って棚を置いて、防災用品を天井まで積上げることが多い。従って、従来のように特定の1つ又は小数個所に換気口を設けるような防災倉庫では換気口を防災用品でふさがないように配慮しなければならず、収納に格段の注意が必要で且つ収納効率(防災倉庫の内容積に対する収納物容積の割合)の低下のおそれも大きい。そして不注意で防災用品等収納物で換気口をふさいでしまい、換気が不充分で収納物の保存状態を悪化させかねない。本実施例によれば、防災倉庫に防災用品を収納する場合は、換気に配慮することなく、もっぱら、収納効率及び緊急時に防災用品を取り出す取り出し易さを配慮して収納すればよい。
図17、図42は中間枠47を用いたパネル枠体の実施例を示している。この中間枠47はその四方枠としての内周面の延長上が竪枠46と同様に上枠48、下枠49の長手方向に直角に切断した端面にコーナ連結具44の他方のフランジ44bを介して接している。
図17で示す組立方法は中間枠47の左右で中間枠47を実質竪枠として四方組みされているものである。そこで、図49に示すように中間枠を有しないパネル枠体も同様に組立てられる。図49のパネル枠体は上枠48、下枠49、竪枠46ー839を四方組みしている。ここで、竪枠46ー839は形材が中間枠47ー839と同じものを用いている。その形材番号839の形材は断面は図44に示すように見込方向の線でもって線対称である。従って、図49に示すパネル枠体の片側の竪枠46を共通にして中間枠47とし、図49のパネル枠体を二つ重ねると図42に示すメクラパネル59の枠体が構成される。
上述の実施例をまとめると共に説明を補充すると以下のとおりである。
1.建物の方形に軸組みされた軸組部材例えば、床桁1、コーナ柱11、中間柱17、上桁14で囲まれた内部に嵌合するメクラパネル59において、図17を参照して、総てアルミ押出し形材よりなる枠材であって、少なくとも四方枠体に枠組みされる枠材である上枠48、下枠49、竪枠46又は更に竪枠を共通とした中間枠47として四方枠体を連設した複数の四方枠体の枠材と、上記枠材により構成される四方枠体のコーナ間に配設される筋交い41と、コーナに来る四方枠体の枠材の端部間に介在してコーナに来る四方枠体の枠材を結合する、及び更に、筋交い41がパネル面内において回動可能になるように筋交いと結合されるコーナ連結具44と、コーナに来る四方枠体の枠材例えば中間枠47と下枠49とコーナ連結具44を結合するねじ部材であるタッピングねじ224と、を有するパネルである。ここで、四方枠体を連設する場合は中間枠の一方端に筋交い41が集まり、中間枠の他方端に筋交い41は来ないように構成されている。
2.上述における構成として、図42、図43、図44を参照して、 端部が長手方向に直角に切断された枠材であって、長手方向のタッピング穴49cと、四方枠体のコーナの一方の枠材となる場合において四方枠体の外周側となる側面に長手方向の条溝49bを有する一方の枠材である例えば下枠49と、端部が長手方向に直角に切断された枠材であって、長手方向のタッピング穴47cと、四方枠体のコーナにおいて一方の枠材と結合される他方の枠材となる場合において一方の枠材である下枠49の端面となる面に対向する側面に長手方向の条溝47aを有する他方の枠材である中間枠47と、ここで、条溝47aは竪枠46、中間枠47、上枠48、下枠49よりなる四方枠体の内周側の条溝である、四方枠体のコーナにおいて他方の枠材である中間枠47の長手方向の条溝47aに嵌合すると共に一方の枠材である下枠49の端面に接する他方のフランジ44bと、ここでフランジ44bは板状であり、下枠49の端面の外郭を丁度カバーしている部分を有する、該他方のフランジ44bに直交して一方の枠材である下枠49の長手方向の条溝49bに嵌合する一方のフランジ44cと、ここでフランジ44cは条溝49bの端部49dに嵌入していない、従って、フランジ44bと44cの交叉は隅肉による組立の障害は生じない、一方のフランジ44cの根本から延出されて他方の枠材である中間枠47の端面に接する延出部44dと、筋交い41との連結部である円弧溝44aを有する部分と、を有するコーナ連結具44と、他方のフランジ44bを挿通して一方の枠材である下枠49のタッピング穴49cにねじ込まれるタッピングねじ217と、延出部44dを挿通して他方の枠材である中間枠47のタッピング穴47cにねじ込まれるタッピングねじ224と、を有するパネルである。
3.上述2の構成において、一方の枠材である下枠49と他方の枠材である中間枠47の結合部のコーナにおいて、コーナ連結具44にパネル面に直交する中心線を有する円弧溝44aを有し、この円弧溝44aに回動可能に嵌合する円弧部42cを有する部材である連結具42が筋交い41の端部に固定されているパネルである。従って、コーナ連結具44、連結具42は併せて節を構成する面対偶をなす連結具である。
4.上述2又は3において、四方枠体を構成する各枠材である竪枠46、中間枠47、上枠48、下枠49は四方枠体の内外周側に共に長手方向の条溝46a,46b,47a,47b,48a,48b,49a,49b(中間枠は四方枠体を構成する枠材の内周側が47a、外周側が47bであり、中間枠47の左右における四方枠体は左右対称である)を有し、各枠材の断面が四方枠体の内外周側及び見込方向に関し夫々線対称であって、コーナ連結具44の一部である突片44gが一方の枠材である下枠49の四方枠体の内周側となる条溝49aに嵌合するパネルである。
5.上述3又は4において、コーナ連結具44及び筋交いの端部に固定される部材である連結具42がアルミ押出し形材であるパネルである。そこで、連結具42、コーナ連結具44は寸法のばらつきが小さく、パネルの組立を容易とするのに寄与する。
6.床桁1、妻側枠部材2でもって四方枠体に構成された床枠と、妻側上枠部材13と上桁14で四方枠体に構成された上部枠と、床枠及び上部枠の各コーナを連結するコーナ柱11と、コーナ柱11とコーナ柱11間に設けられ床枠の床桁1及び上部枠の上桁14に連結される中間柱17と、隣り合う各柱間に嵌め込むパネルであるメクラパネル59、ドアパネル84と、を有し、全面が蔽われた建物において建物のほぼ全周にわたり、パネルであるメクラパネル59と床枠との間に設けられた換気通路67を有する建物である。なお、屋根枠31と躯体の上部枠間には建物全周にわたり隙間sを有し、換気により天井下の昇温を防止している。
7.上述6において、建物のほぼ全周にわたり、パネルであるメクラパネル59、ドアパネル84と上部枠である妻側上枠部材13、上桁14との間に換気通路68を有する建物である。
8.上述6又は7において、床枠を構成する床桁1、妻側枠部材2、上部枠を構成する妻側上枠部材13、上桁14及びコーナ柱11、中間柱17の各部材がアルミ押出し形材である建物である。
9.上述6又は7もしくは8において、パネルがアルミ押出し形材製の上枠48、下枠49、竪方向の枠材である竪枠46,46又は竪枠46と中間枠47、もしくは中間枠47,47を四方組した枠体を有する建物である。即ち、建物の壁面を大きくする場合は中間枠47を増加する。
10.上述7から9の何れか1つにおいて、次のようになっている。パネルがコーナ連結具44により連結された四方枠体51,52を有し、コーナ連結具44が四方枠体51,52の上枠48、下枠49から夫々上方、下方へ突出している。この突出している部分は図42に示すようにタッピング穴44e,44fを設けるコーナ連結具44の突条44i,44jである。突条44i,44jの先端は上枠48、下枠49の長手方向と並行している。床枠の外周をなす枠材例えば床桁1の上部の内周材1mに下枠49と竪枠46又は中間枠47を連結しているコーナ連結具44の突条44i,44jが接触して載置される。上部枠の外周をなす枠材例えば上桁14の内周材14dに上枠48と竪枠46又は中間枠47を連結しているコーナ連結具44の突条44i,44jが接近又は接触している。そこで、上枠48、下枠49の一端側と他端側に設けたコーナ連結具44間においてパネルと床枠間又は及びパネルと上部枠間が換気通路67,68を構成するものである。
11.上述6から10において、床枠の枠材である床桁1、妻側枠部材2の上面が建物の外部側より内部側へ向って段形に高くなっており、床枠の内側部材1f,12fの最上面に床板8を有し、床板8を縁取る部材である縁取り部材5とパネル内側面のベニア板56間で隙間tが形成され、パネルと床枠との間に設けた換気通路67の一部となっている建物である。ここで、隙間tに防災フィルタ(例えば、スポンジ)を設けてもよい。建物の全周にわたりこの隙間tがあるため充分な換気通路断面積が得られるものである。
12.上述7において、床枠を構成する床桁1、妻側枠部材2、上部枠を構成する妻側上枠部材13、上桁14の枠材断面が同一で、上下対称に構成され、パネルの上枠48、下枠49の断面が同一で上下対称に構成され、パネル上部と上部枠間の換気通路とパネル下部と床枠間の換気通路を有する建物である。これによって、換気通路を構成した建物の枠材の種類が減少し、押し出し用のダイスの種類が減少する。
13.上述12において、上部枠で上桁14、妻側上枠部材13の枠材の外側材13i,14iにほぼ一致して該枠材から垂下する下見材66を有し、下見材66と、パネル59,84上部の外側面との間がパネル上部と上部枠間の換気通路68に続く換気通路の一部となっている建物である。
14.床桁1と妻側枠部材2で四方枠体に構成された床枠と、上桁14と妻側上枠部材13で四方枠体に構成された上部枠と、床枠及び上部枠の各コーナを連結するコーナ柱11と、を有し、周壁にパネル59,84を設ける建物において、床枠及び上部枠に用いられる各枠材がアルミ押出し形材で断面が同一であり、上下対称に配設されている建物である。これによって、建物の枠材の種類が減少し、押し出し用のダイスの種類が減少する。
15.上述14において、床枠、上部枠に用いられる各枠材は長手方向に直角な端面を有する建物である。
16.上述15において、床枠又は上部枠はコーナにおいて、枠材同志を結合するコーナ連結具4を有し、一方の枠材である床桁1、上桁14の端部内周側の面が、他方の枠材である妻側枠部材2、妻側上枠部材13の端面の一部に接し、コーナ連結具4は一方の枠材である床桁1、上桁14の端面に接し、コーナ連結具4が上記各枠材の端面に固定される建物である。
17.上述16において、床枠又は上部枠のコーナで交わる枠材である床桁1、妻側枠部材2、上桁14、妻側上枠部材13は床枠及び上部枠の内周側の面に広幅溝である条溝1b,2b,13b,14bを有し、コーナ連結具4はコーナにおいて交わる部材の直角方向の各条溝1b,2b,13b,14bに夫々嵌合する建物である。
18.上述17において、コーナ連結具4はアルミ押出し形材製である建物である。そこで、コーナ連結具4は寸法のばらつきがちいさく、建物の躯体の組立を容易とするのに寄与する。
19.パネルの枠体の組立方法において、
総てアルミ押出し形材よりなる枠材であって、少なくとも四方枠体に枠組みされる枠材である上枠48、下枠49、竪枠46又は更に四方枠体の何れか1つの枠材を共通の中間枠47として四方枠体を連設して複数の四方枠体に枠組みされる枠材と、
上記枠材により構成される四方枠体のコーナ間に配設され両端部に夫々連結具42を有する筋交い41と、
コーナに来る四方枠体の枠材の端部間に介在してコーナに来る四方枠体の枠材を結合する、及び更に、筋交いがパネル面内において回動可能になるように筋交いと結合されるコーナ連結具44と、
コーナに来る四方枠体の枠材と連結具44を結合するねじ部材であるタッピングねじ221〜224と、
を準備して
(1)筋交い41の両端に連結具42、コーナ連結具44を取り付ける工程と、
(2)筋交い41の一端に取り付けたコーナ連結具44に上枠48の一端を取り付け、筋交い41の他端に取り付けたコーナ連結具44に下枠49の他端を取り付ける工程と、
(3)上枠48、筋交い41、下枠49をZ形又は左右反対の逆Z形に配置する工程と、
(4)上枠48の一端と下枠49の一端の夫々のコーナ連結具44に竪枠46の両端を合わせる工程と、
(5)上枠48の他端と下枠49の他端の夫々のコーナ連結具44に中間枠47を合わせる工程と、
(6)竪枠46、中間枠47夫々の両端をコーナ連結具44にねじ部材であるタッピングねじ221〜224により締結する工程と、
を有することを特徴とするパネル部材の組立方法である。