JP2010089453A - 筆記具用クリップ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 クリップ本体10に装飾体20を装着してなる筆記具用クリップにおいて、クリップ本体10の前端側には、クリップ裏面側へ突起11aを突出させた係止部11が設けられ、装飾体20には、前記クリップ本体10の前端側を挿入可能な被挿入穴20aが設けられるとともに、該被挿入穴20a内で前記突起11aと嵌まり合う被係止部21が設けられ、係止部11は、被係止部21内に挿入されるのに伴って被挿入穴20aの内面に押圧されてクリップ表部側へ弾性変形し、その後の復元によって突起11aをクリップ裏部側へ突出させて被係止部21に嵌め合わせる。
【選択図】図1
Description
この従来技術によれば、クリップ本体(10)の先端が、装飾体(20)の裏面に形成された袋状の固定部(21)に差し込まれることで、クリップ本体(10)と装飾体(20)とが一体化される。固定部(21)にはスリット部(22)が設けられ、このスリット部(22)にクリップ本体(10)先端側の抜け止め突起(11)が挿入されるようになっている。
この技術的手段によれば、クリップ本体の前端側が装飾体の被挿入穴内に挿入されると、係止部が被挿入穴内面に押圧されてクリップ表部側へ弾性変形する。係止部は、前記弾性変形の後の復元力により突起をクリップ裏部側へ突出させて被係止部に嵌め合わせる。よって、装飾体は、クリップ本体に対し容易に抜けることのないように装着される。
この技術的手段によれば、係止部を、撓み片部と突起とからなる簡素で生産性の良好な具体的構造とすることができる。
この技術的手段によれば、装飾体における被挿入穴内で、被係止部に係止部の突起が嵌まり合うと、その係止部に対し、クリップ表部側から当接部が当接する。したがって、係止部がクリップ表部側へ変形して突起が被係止部から抜け出てしまうようなことを防ぐことができる。
この技術的手段によれば、当接部が係止部に押圧されて弾性変形する構成としているため、係止部を被係止部に嵌める際に、当接部が邪魔になるようなことを防ぐことができる。
この技術的手段によれば、装飾体の被挿入穴内へクリップ本体を挿入する際、クリップ本体前端側の係合片部がガイド凹部によって前方へ導かれる。したがって、クリップ本体に装飾体を装着する過程において装飾体ががたつくのを防ぎ、その装着作業をスムーズに行うことができる。
この技術的手段によれば、クリップ本体の前端側に装飾体を装着することで、玉部を構成することができる。
クリップ本体に対し装飾体を装着する際、クリップ本体側の係止部が、装飾体の被挿入穴内に挿入されるのに伴って弾性変形し、その後の復元によって突起がクリップ裏側へ突出して被係止部に嵌まり合う。したがって、クリップ本体の前端側に装飾体を頑強に接続することができ、装飾体が容易に外れてしまうようなことを防ぐことができる。
筆記具用クリップAは、クリップ本体10と、該クリップ本体10の前端側に装着された装飾体20とからなり、筆記具の軸筒1後端側に装着される(図1参照)。この筆記具用クリップAは、後端部が軸筒1側へ押圧された際に前端部を軸筒1外周面から離間して開放する開放操作機能付きクリップであり、軸筒1に対する取付構造は、は、例えば、特開2001−146094に記載された周知の構造とすればよい。
なお、本明細書中において、前端側とは、筆記具用クリップAの長手方向における先端側を意味し、より具体的には筆記具用クリップAにおいて玉部21aを有する側を意味する。また、後端側とは、前記前端側に対する逆側のことを意味する。
平板状部分10bには、クリップ裏面側(図1によれば下側)へ突起11aを突出させた係止部11と、該係止部11よりも前側に位置する係合片部12とが形成されている。
より詳細に説明すれば、この突起11aは、前端側に傾斜面11a1を有するとともに、該傾斜面11a1の最後端部に係止面11a2を有する(図2参照)。
傾斜面11a1は、後方に行くにしたがって軸筒1側へ近づく傾斜面であり、クリップ本体10が装飾体20の被挿入穴20aに挿入される際に、被挿入穴20a内面の入口縁部分に当接する(図2(b)参照)。したがって、この傾斜面11a1によれば、クリップ本体10の挿入方向(図2中の左方向)の力が、撓み片部11bをクリップ表部側へ撓ませる方向(図2中の上方向)の力に変換される。
また、係止面11a2は、装飾体20の被係止部21に挿入された際に、被係止部21内面におけるクリップ後端側(図2によれば右側)の面に当接して、装飾体20がクリップ前方(図2における左方向)へ抜けてしまうのを阻む。
この装飾体20は、例えば、有害物質を含まない弾性を有する塩化ビニルや、エラストマー樹脂等、弾性を有する合成樹脂材料から一体成形される。
この被挿入穴20aは、クリップ本体10が挿入された状態で、係止部11をクリップ表部側へ撓ませるだけの空間sを確保している。
この被挿入穴20aは、そのクリップ幅方向の内寸を、クリップ本体10前端側の幅方向の外寸と略同一に設定している。したがって、装飾体20は、クリップ本体10に対し幅方向へ移動しないように嵌まり合う。
この被係止部21は、図示例によれば、クリップ本体10の突起11a形状にならって形成された平面視略矩形状に形成される(図3参照)。
なお、他例としては、被係止部21を、被挿入穴20a内面側に配置され突起11aを没入可能な深さの凹部とすることが可能である。
この当接部22の最後端部22aは、後述する被係止部21に対し、クリップ表部側へ離間するとともに、該被係止部21の一部分に被るように(換言すれば平面視上で重なるように)配置される。
この当接部22は、クリップ幅方向の中央側に配置される。当接部22のクリップ幅方向の寸法は、被挿入穴20a内における奥側のクリップ幅方向の寸法(換言すればクリップ本体10前端側の幅方向の外寸)よりも短く設定されている。したがって、この当接部22は、クリップ本体10の凹状部分10aの前端側に対し、クリップ幅方向の余裕をもって嵌まり合うことになる。
このガイド凹部23は、クリップ厚さ方向(図1及び2によれば上下方向)の寸法が、クリップ本体10の係合片部12の厚さ寸法と略同等に設定されている。
したがって、クリップ本体10は、被挿入穴20a内へ挿入される際、その前端側がガイド凹部23に案内されることになる。すなわち、前記挿入中に、クリップ本体10の前端側がクリップ厚さ方向へ振れるようなことを防ぐことができ、その組立作業性が良好である。
先ず、図2(a)に示すように、クリップ本体10の前端側に装飾体20を被せてゆく。換言すれば、装飾体20の被挿入穴20aに相対し、クリップ本体10の前端側を挿入してゆく。
この挿入中、係止部11における突起11aの傾斜面11a1が被挿入穴20aの入口縁によって押圧され、更に突起11aの突端が被挿入穴20aの内面に押圧されるようになるため、係止部11は、撓み片部11bをクリップ表部側へ弾性的に撓ませることになる(図2(b)〜(c)参照)。
その没入の直後に、当接部22の最後端部22aが弾性的に復元して、係止部11の背面部(クリップ裏面部)に当接する。
したがって、振動や落下衝撃等に起因して、係止部11の突起11aが、装飾体20の被係止部21から外れてしまうようなことを防ぐことができる。
11a:突起 11b:撓み片部
20:装飾体 20a:被挿入穴
21:被係止部 22:当接部
25:玉部 A:筆記具用クリップ
Claims (6)
- クリップ本体に装飾体を装着してなる筆記具用クリップにおいて、
前記クリップ本体の前端側には、クリップ裏面側へ突起を突出させた係止部が設けられ、
前記装飾体には、前記クリップ本体の前端側を挿入可能な被挿入穴が設けられるとともに、該被挿入穴内で前記突起と嵌まり合う被係止部が設けられ、
前記係止部は、前記被挿入穴内に挿入されるのに伴って前記被挿入穴の内面に押圧されてクリップ表部側へ弾性変形し、その後の復元によって前記突起をクリップ裏部側へ突出させて前記被係止部に嵌め合わせるように設けられていることを特徴とする筆記具用クリップ。 - 前記係止部は、前記クリップ本体に略U字状の貫通孔を形成することで、その貫通孔の内側部分にクリップ表部側へ弾性的に撓み可能な撓み片部を形成するとともに、該撓み片部の先端側に、前記被係止部と嵌まり合う前記突起を形成していることを特徴とする請求項1記載の筆記具用クリップ。
- 前記装飾体における前記被挿入穴の内部には、前記被係止部に前記突起を嵌め合わせた状態の前記係止部に対し、クリップ表部側から当接するように当接部が設けられていることを特徴とする請求項1又は2記載の筆記具用クリップ。
- 前記当接部は、前記被挿入穴内に挿入される前記係止部に押圧されて弾性変形した後に復元して、前記被係止部に前記突起を嵌め合わせた状態の前記係止部に対しクリップ表部側から当接するように設けられていることを特徴とする請求項3記載の筆記具用クリップ。
- 前記クリップ本体における前記係止部よりも前端側には、前方へ延設された係合片部が設けられ、
前記装飾体における前記被挿入穴内には、前記被挿入穴内へ挿入された際の前記係合片部を前方へ導くガイド凹部が設けられていることを特徴とする請求項1乃至4何れか1項記載の筆記具用クリップ。 - 前記装飾体には、クリップ裏面側へ突出する玉部が設けられていることを特徴とする請求項1乃至6何れか1項記載の筆記具用クリップ。
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