JP6120177B2 - 解除治具 - Google Patents

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本発明は、コネクタハウジングと装着部材との係止を解除するための解除治具に関する。
特許文献1には、互いに嵌合可能な第1、第2ハウジングを備えたコネクタが開示されている。第2ハウジングには、複数のハウジング側嵌合ロック部が設けられている。また、第2ハウジングにはリアホルダ(装着部材)が装着される。リアホルダには、複数のホルダ側嵌合ロック部が撓み可能に設けられている。ハウジング側嵌合ロック部とホルダ側嵌合ロック部とが互いに弾性的に係止されることにより、リアホルダが第2ハウジングに保持されるようになっている。
一方、リアホルダが第2ハウジングに保持された状態で、ホルダ側嵌合ロック部に解除用の治具が当接すると、ホルダ側嵌合ロック部が係止解除方向に弾性変形させられる。これにより、ハウジング側嵌合ロック部とホルダ側嵌合ロック部との係止が解除され、第2ハウジングからリアホルダを引き離すことが可能となっている。
特開2010−10014号公報
ところで、上記の場合、ホルダ側嵌合ロック部とハウジング側嵌合ロック部との係止を解除する際に、それぞれのホルダ側嵌合ロック部に対し、個別に解除用の治具を係合させねばならないため、作業性が必ずしも良くないという事情があった。また、ホルダ側嵌合ロック部がその弾性復元力によって元の係止状態に復帰しようとするため、ハウジングからリアホルダを引き離すまでの間、ホルダ側嵌合ロック部の弾性復元力に抗して、ホルダ側嵌合ロック部に治具を当接させた状態を維持しなければならないという事情もあった。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、コネクタハウジングと装着部材との係止を解除する際の作業性を向上させることを目的とする。
本発明は、コネクタハウジングとそのコネクタハウジングに装着される装着部材のうち、いずれか一方に、複数のロック片が撓み可能に設けられ、他方に、複数のロック部が設けられ、前記複数のロック片がそれぞれ対応する前記ロック部に弾性的に係止されることにより、前記装着部材が前記コネクタハウジングに保持されるようになっているコネクタに適用される解除治具であって、前記コネクタハウジングへの取り付け動作に伴って前記複数のロック片と当接し、これらロック片を前記ロック部との係止を解除する方向へ一斉に弾性変形させる解除部と、前記コネクタハウジングへの取り付け時に前記コネクタハウジングの一部に係止固定される固定部とを備えているところに特徴を有する。
解除治具がコネクタハウジングに取り付けられる動作に伴い、解除部が複数のロック片と当接し、各ロック片がロック部との係止を解除する方向へ一斉に弾性変形させられるため、解除部で各ロック片を個別に弾性変形させる必要がない。また、解除治具がコネクタハウジングに取り付けられたときに、固定部がコネクタハウジングの一部に係止固定されるため、解除部が各ロック片と当接する間、各ロック片とロック部との係止解除状態が良好に維持される。したがって、本発明の解除治具によれば、コネクタハウジングと装着部材との係止を解除する際の作業性を向上させることができる。
本発明の実施例において、解除治具がコネクタハウジングに取り付けられた状態をコネクタハウジングの背面から見た図である。 図1のA―A線断面図である。 図1のB−B線断面図である。 解除治具がコネクタハウジングに取り付けられた状態をコネクタハウジングの上方から見た図である。 解除治具がコネクタハウジングに取り付けられた状態をコネクタハウジングの下方から見た図である。 リアホルダが装着されたコネクタハウジングを背面から見た図である。 リアホルダが装着されたコネクタハウジングを正面から見た図である。 リアホルダが装着されたコネクタハウジングを上方から見た図である。 リアホルダが装着されたコネクタハウジングを下方から見た図である。 解除治具を正面から見た図である。 解除治具を側面から見た図である。 解除治具を上方から見た図である。 解除治具を下方から見た図である。
本発明の好ましい形態を以下に示す。
前記コネクタハウジングの一部は、前記コネクタが連結されるブラケットに係止可能なロック突起によって構成される。これによれば、コネクタハウジングに、解除治具の固定部に係止固定される部分を新設する必要がなく、コネクタハウジングの構成を簡素化することができる。
前記解除部には、前記コネクタハウジングへの取り付け過程で、前記コネクタハウジングの外面に設けられたレール部に摺動可能に嵌合するガイド部が設けられている。これによれば、解除治具がコネクタハウジングに取り付けられる動作の安定性が担保される。
前記解除部と前記固定部とが本体部から突出して設けられるものであり、前記本体部には、指を引っ掛けることが可能な指掛け部が設けられている。これによれば、指掛け部に指を引っ掛けた状態で、コネクタハウジングに対する解除治具の取り付け作業を行うことができるため、解除治具に解除荷重が作用したときに、指が解除治具の表面を滑るのが防止される。その結果、解除作業を容易に行うことができる。
<実施例>
本発明の実施例を図1〜図13によって説明する。本実施例の解除治具10は、コネクタハウジング60とそのコネクタハウジング60に装着される装着部材(後述するリアホルダ80)との係止を解除するための治具として構成される。解除治具10は、コネクタハウジング60に取り付けられる。なお、以下の説明において、前後方向については、解除治具10のコネクタハウジング60への取り付け開始時に、コネクタハウジング60と解除治具10とが互いに対向する側を前側とする。また、上下方向については、図1〜図3、図6、図7、図10及び図11を基準とする。そして、幅方向は、図1、図6、図7及び図10の左右方向と同義である。
まず、コネクタハウジング60とリアホルダ80の構造を説明する。
コネクタハウジング60は合成樹脂製であって、図2及び図3に示すように、後方に開口する筒状のハウジング本体61を有している。ハウジング本体61の前端部には、バスバー装着部58が設けられている。バスバー装着部58には、バスバー65が圧入又はインサートにより装着される。そして、バスバー65は、複数のタブ片64を有している。バスバー65がバスバー装着部58に装着されると、各タブ片64がバスバー装着部58から後述するキャビティ63内に突出して配置されるようになっている。
コネクタハウジング60内には、相手コネクタハウジング62が嵌合される。相手コネクタハウジング62には、複数のキャビティ63が前後に延出して設けられている。各キャビティ63の内壁下面には、ランス66が前方へ突出して設けられている。ランス66は、撓み変形可能とされている。キャビティ63には、後方から端子金具67が挿入される。キャビティ63に正規挿入された端子金具67は、ランス66によって弾性的に係止される。これにより、端子金具67がキャビティ63に抜け止めされるようになっている。
端子金具67は、筒状の箱部68と箱部68の後方に連なるバレル部69とを有している。端子金具67がキャビティ63に正規挿入されると、箱部68に、バスバー65のタブ片64が挿入される。これにより、端子金具67がバスバー65と電気的に接続されるようになっている。また、バレル部69は、電線70の端末部に電気的及び機械的に接続されるようになっている。
一方、図7及び図8に示すように、ハウジング本体61の上面の幅方向略中央部には、係止突起71が設けられている。また、ハウジング本体61の上面における係止突起71を挟んだ幅方向両側には、一対のレール部72が突出して設けられている。両レール部72は、前後に延出する形態とされている。図7に示すように、両レール部72の相互の対向面(内面)には、ガイド溝73が前後に延出して設けられている。両レール部72間には、図示しない板状のパネルがスライドして装着される。パネルは両レール部72間に装着された状態で係止突起71によって抜け止め状態で係止されるようになっている。
また、図8に示すように、ハウジング本体61の上面には、一対の第1ロック部74が突出して設けられている。両第1ロック部74は、ハウジング本体61の上面の後端部で、且つ幅方向に関して両レール部72間に配置されている。両第1ロック部74は、爪状をなし、幅方向に近接して並んで配置されている。
図3、図7及び図9に示すように、ハウジング本体61の下面には、ブラケット装着部75が突出して設けられている。ブラケット装着部75は、扁平門型状をなし、図3に示すように、前後に貫通するブラケット挿入溝76を有している。ブラケット装着部75のうち、ブラケット挿入溝76の外側(図示下側)を覆う外壁には、その内面からブラケット挿入溝76に突出するロック突起77が設けられている。ブラケット装着部75の外壁は、ロック突起77を挟んだ両側に、一対のスリット78が設けられている(図5を参照)。ブラケット装着部75の外壁のうち、両スリット78間のロック突起77を有する部分は、撓み変形可能とされている。
ブラケット装着部75のブラケット挿入溝76には、図示しない取付対象の板状のブラケットが挿入される。ブラケットがブラケット挿入溝76に挿入されると、ブラケットの図示しないロック部分がロック突起77に弾性的に係止される。これにより、コネクタハウジング60がブラケットに取り付けられるようになっている。
また、図9に示すように、ハウジング本体61の下面には、一対の第2ロック部79が突出して設けられている。両第2ロック部79は、コネクタハウジング60の下面の後端部で、且つ幅方向に関してブラケット装着部75を挟んだ両側に離間して配置されている。第2ロック部79は、爪状をなし、第1ロック部74とほぼ同一の形状になっている。
ところで、相手コネクタハウジング62の後面には、シール部材50が取り付けられている。詳細は図示しないが、シール部材50は、相手コネクタハウジング62から後方に突出する一対の保持片59(図6を参照)を介して相手コネクタハウジング62に保持される。そして、シール部材50は、相手コネクタハウジング62とともにハウジング本体61内に挿入される。具体的には、シール部材50は、シリコンゴム等のゴム製であって、図2に示すように、複数のシール孔51を有している。シール部材50がハウジング本体61内に挿入されると、各シール孔51が各キャビティ63と連通して配置されるようになっている。そして、シール部材50の各シール孔51には電線70が液密に挿入される。また、シール部材50は、ハウジング本体61の内周面に弾性的に密着される。したがって、シール部材50を介して、電線70周りとハウジング本体61内のシールをとることが可能となっている。
装着部材は、ハウジング本体61の後端部に装着されるリアホルダ80として構成される。リアホルダ80は合成樹脂製であって、図6に示すように、幅方向に長い板状のホルダ本体81を有している。
図2及び図3に示すように、リアホルダ80がハウジング本体61に装着されると、ホルダ本体81がハウジング本体61内に進入してシール部材50の後面に当接可能に配置される。これにより、シール部材50及び相手コネクタハウジング62がハウジング本体61内から後方へ抜け出るのが防止されるようになっている。
図6に示すように、ホルダ本体81は、複数の貫通孔82を有している。リアホルダ80がコネクタハウジング60に装着されると、各貫通孔82が各シール孔51と連通して配置されるようになっている。ここで、端子金具67は、貫通孔82からシール孔51を経てキャビティ63に挿入される。端子金具67がキャビティ63に正規挿入されると、貫通孔82に電線70が遊嵌して配置されるようになっている。
ホルダ本体81の後部の外周面には、複数のロック片83、84が突出して設けられている。図2に示すように、各ロック片83、84は、ホルダ本体81の後部の外周面から一旦起立したあと前方へ突出する形態とされている。図6に示すように、各ロック片83、84は、ホルダ本体81の上面の幅方向略中央部に設けられる第1ロック片83と、ホルダ本体81の下面の幅方向両端部に設けられる一対の第2ロック片84とからなる。
図6及び図8に示すように、第1ロック片83には、一対の第1ロック孔85が貫通して設けられている。両第1ロック孔85は、幅方向に並んで配置されている。一方、図5及び図6に示すように、両第2ロック片84には、それぞれ個別に第2ロック孔86が貫通して設けられている。
リアホルダ80がハウジング本体61に装着される過程では、第1ロック片83がハウジング本体61の両第1ロック部74と干渉し、第1ロック片83が上方へ弾性変形させられる。同様に、両第2ロック片84がハウジング本体61の両第2ロック部79と干渉し、両第2ロック片84が下方へ弾性変形させられる。
その後、リアホルダ80がハウジング本体61に装着されると、第1ロック片83が弾性的に復帰して、第1ロック片83の両第1ロック孔85に、それぞれ対応する第1ロック部74が嵌り込む。同様に、両第2ロック片84が弾性的に復帰して、両第2ロック片84の第2ロック孔86に、それぞれ対応する第2ロック部79が嵌り込む。これにより、リアホルダ80がハウジング本体61に離脱規制された状態で保持される。また、リアホルダ80がハウジング本体61に保持されるに伴い、相手コネクタハウジング62とコネクタハウジング60とが互いに嵌合状態に保持される。
続いて、解除治具10の構造について説明する。解除治具10は合成樹脂製であって、図10〜図13に示すように、正面視矩形の板壁状をなす本体部11と、本体部11の前面から前方に突出して配置される複数の解除部12、13と、同じく本体部11の前面から前方に突出して配置される固定部14とを有している。
図10及び図11に示すように、本体部11の上下両端面の幅方向略中央には、一対の指掛け部15が互いに反対方向(上下方向)に突出して設けられている。両指掛け部15は、正面略矩形の板壁状をなしている。そして、図11に示すように、両指掛け部15は、突出端へ向けて次第に前後厚みを増加させる形態になっている。具体的には、両指掛け部15の前面が突出端へ向けて前傾する斜面16になっている。
図10に示すように、本体部11の前面には、有底の凹部17が設けられている。凹部17は、本体部11の前面の周縁部18を除く部分に広範に設けられている。
図10に示すように、複数の解除部12、13は、本体部11の前面の周縁部18のうち、上端部の幅方向略中央部に設けられる第1解除部12と、下端部の幅方向両端部に設けられる一対の第2解除部13とからなる。
図10〜図13に示すように、第1解除部12は、本体部11の前面から前方へ突出する略角柱状の第1突出部19と、第1突出部19の前端面の下端縁における幅方向両端部から前方へ突出する一対の第1解除本体21とを有している。第1突出部19の幅方向両端面の下端縁には、一対のガイド部22が設けられている。両ガイド部22は、前後方向に延出するリブ状の形態とされている。両ガイド部22は、後端が本体部11の前面に一体に連結され、前端が第1突出部19の前端よりも後方へ控えた位置に配置されている。図13に示すように、第1突出部19の下面には、逃がし溝23が凹設されている。逃がし溝23は、前後に延出して第1突出部19の前端の幅方向略中央部(両第1解除本体21間)に開口する形態とされている。
図10に示すように、両第1解除本体21は、幅方向に沿った薄板状をなしている。また、両第1解除本体21の前端の幅方向外側には、それぞれ、第1傾斜突起24が前方に突出して設けられている。図11に示すように、第1傾斜突起24の前面には、上向きに傾斜する第1テーパ面25が設けられている。
図11〜図13に示すように、両第2解除部13の前後長さ(本体部11の前面からの突出量)は、第1解除部12の前後長さとほぼ同一とされている。また、図10、図12及び図13に示すように、両第2解除部13のそれぞれの幅寸法は、第1解除部12の幅寸法よりも小さくされている。そして、図10〜図13に示すように、両第2解除部13は、本体部11の前面から前方へ突出する略角筒状の第2突出部26と、第2突出部26の前端面の上端縁から前方へ突出する第2解除本体27とを有している。第2解除本体27は、幅方向に沿った薄板状をなしている。また、図10及び図13に示すように、第2解除本体27の前端の幅方向両端部には、一対の第2傾斜突起28が前方へ突出して設けられている。図11に示すように、第2傾斜突起28の前面には、下向きに傾斜する第2テーパ面29が設けられている。
図10及び図13に示すように、固定部14は、幅方向に沿った薄板状をなしている。そして、固定部14は、本体部11の前面に連結される基端部を支点として撓み変形可能とされている。また、固定部14は、両第2解除部13間に配置され、図11に示すように、側面視では第2解除部13に隠れて見えなくなる。固定部14の幅寸法は、第1解除部12の幅寸法よりも小さく、且つ第2解除部13の幅寸法よりも大きくされている。図13に示すように、固定部14には、底面視略矩形の固定孔30が貫通して設けられている。
次に、本実施例の解除治具10の使用方法等について説明する。
既述したように、リアホルダ80がコネクタハウジング60のハウジング本体61に装着されると、第1ロック片83が第1ロック部74に弾性的に係止され、且つ、両第2ロック片84が両第2ロック部79に弾性的に係止される。
その後、メンテナンス等の事情によりコネクタハウジング60から相手コネクタハウジング62を取り外す必要がある場合に、本実施例の解除治具10が使用される。使用に際し、まず、解除治具10の本体部11がコネクタハウジング60の前面と対面した状態から、解除治具10の両ガイド部22がコネクタハウジング60の両レール部72のガイド溝73に嵌合状態で挿入される。さらに、解除治具10がコネクタハウジング60の後端側へ向けて押し込まれる。すると、両ガイド部22が両レール部72のガイド溝73を摺動し、解除治具10がコネクタハウジング60に円滑にスライドして移動させられる(図4を参照)。また、解除治具10がスライドして移動させられると、解除治具10の固定部14がコネクタハウジング60のブラケット装着部75のブラケット挿入溝76に挿入される。そして、解除治具10の移動過程においては、コネクタハウジング60の係止突起71が第1解除部12の両第1解除本体21間及び逃がし溝23に進入して、係止突起71と第1解除部12とが互いに干渉するのが回避される(図3、図4を参照)。
解除治具10がコネクタハウジング60に正規に取り付けられると、凹部17にコネクタハウジング60の前端部が嵌合状態で進入する(図1〜図3を参照)。また、解除治具10の第1解除部12の両第1傾斜突起24が第1ロック片83の前端部とハウジング本体61の上面との間に分け入るように進入する(図2を参照)。すると、第1ロック片83の前端が第1傾斜突起24の第1テーパ面25を摺動し、第1ロック片83が上方(第1ロック部74との係止を解除する方向)へ弾性的に撓み変形させられる。
上述の第1解除部12が第1ロック片83と当接するのとほぼ同じタイミングで、解除治具10の両第2解除部13の第2傾斜突起28が両第2ロック片84の前端部とハウジング本体61の下面との間に分け入るように進入する(図3を参照)。すると、両第2ロック片84の前端が両第2傾斜突起28の第2テーパ面29を摺動し、両第2ロック片84が下方(第2ロック部79との係止を解除する方向)へ弾性的に撓み変形させられる。かくして、第1ロック片83と第1ロック部74との係止が第1解除部12によって解除されるのと同時に、両第2ロック片84と両第2ロック部79との係止が第2解除部13によって解除される。
また、解除治具10がコネクタハウジング60に正規に取り付けられると、ブラケット装着部75のロック突起77が固定部14の固定孔30に弾性的に嵌り込む(図3を参照)。このため、解除治具10が各ロック片83、84の弾性復元力によって押し戻されるのが防止される。したがって、固定部14がロック突起77に係止され、且つ、各ロック片83、84が各ロック部74、79との係止を解除して弾性変形した状態で、コネクタハウジング60からリアホルダ80を引き離すことにより、コネクタハウジング60から相手コネクタハウジング62を容易に取り外すことができる。その後、固定部14とロック突起77との係止を強制的に解除することにより、コネクタハウジング60から解除治具10を取り外すことも可能となる。なお、上述した解除治具10の移動操作を行う際、作業者の指は、両指掛け部15に掛け止められる。とくに、本実施例の場合、固定部14がロック突起77に係止されるまでの間、各ロック片83、84が弾性変形したときに、解除治具10に対してコネクタハウジング60から押し戻す方向への離反力が作用するため、該離反力に抗して両指掛け部15を指で支持することのメリットが大となる。
以上説明したように、本実施例によれば、解除治具10がコネクタハウジング60に取り付けられる動作に伴い、各解除部12、13が各ロック片83、84と当接し、各ロック片83、84が各ロック部74、79との係止を解除する方向へ一斉に弾性変形させられるため、各解除部12、13で各ロック片83、84を個別に弾性変形させる必要がない。また、解除治具10がコネクタハウジング60に取り付けられたときに、固定部14がコネクタハウジング60のブラケット装着部75のロック突起77に弾性的に係止固定されるため、各解除部12、13が各ロック片83、84と当接する間、各ロック片83、84と各ロック部74、79との係止解除状態が良好に維持される。したがって、本実施例の解除治具10によれば、コネクタハウジング60とリアホルダ80との係止を解除する際の作業性を向上させることができる。
また、解除治具10がコネクタハウジング60に取り付けられる過程で、両ガイド部22が両レール部72に摺動可能に嵌合するため、解除治具10がリアホルダ80に取り付けられる動作の安定性が担保される。
さらに、両指掛け部15に作業者の指を引っ掛けた状態で、コネクタハウジング60に対する解除治具10の取り付け作業を行うことができるため、解除治具10に解除荷重が作用したときに、作業者の指が解除治具10の表面を滑るのが防止される。その結果、解除治具10による解除作業を容易且つ安定に行うことができる。
<他の実施例>
以下、本発明の他の実施例を簡単に説明する。
(1)上述した本実施例とは逆に、撓み可能なロック片がコネクタハウジングに設けられ、ロック部が装着部材(リアホルダ)に設けられるものであってもよい。
(2)コネクタハウジングに装着される装着部材は、リテーナであってもよい。また、本実施例のリアホルダに相当する部材を有しない場合、コネクタハウジングに装着される装着部材は、嵌合相手の相手コネクタハウジングであってもよい。
(3)各解除部が各ロック片と当接し、各ロック片が各ロック部との係止を解除する方向へ弾性変形させられる時期は、必ずしも厳密に同じタイミングでなくてもよい。
(4)固定部は、コネクタハウジングのうちブラケット装着部のロック突起以外の部分に係止固定される構成であってもよい。この場合、固定部に係止固定される部分がコネクタハウジングに既存の構造であると、コネクタハウジングの構成を簡素化できるため好ましい。
(5)解除部は、個別に独立して設けられることなく、複数のロック片に対し一度に当接可能な一つの部分からなるものであってもよい。
10…解除治具
11…本体部
12…第1解除部(解除部)
13…第2解除部(解除部)
14…固定部
15…指掛け部
22…ガイド部
60…コネクタハウジング
62…相手コネクタハウジング
72…レール部
74…第1ロック部(ロック部)
77…ロック突起
79…第2ロック部(ロック部)
80…リアホルダ(装着部材)
83…第1ロック片(ロック片)
84…第2ロック片(ロック片)

Claims (4)

  1. コネクタハウジングとそのコネクタハウジングに装着される装着部材のうち、いずれか一方に、複数のロック片が撓み可能に設けられ、他方に、複数のロック部が設けられ、前記複数のロック片がそれぞれ対応する前記ロック部に弾性的に係止されることにより、前記装着部材が前記コネクタハウジングに保持されるようになっているコネクタに適用される解除治具であって、
    前記コネクタハウジングへの取り付け動作に伴って前記複数のロック片と当接し、これらロック片を前記ロック部との係止を解除する方向へ一斉に弾性変形させる解除部と、
    前記コネクタハウジングへの取り付け時に前記コネクタハウジングの一部に係止固定される固定部とを備えていることを特徴とする解除治具。
  2. 前記コネクタハウジングの一部は、前記コネクタが連結されるブラケットに係止可能なロック突起によって構成されることを特徴とする請求項1記載の解除治具。
  3. 前記解除部には、前記コネクタハウジングへの取り付け過程で、前記コネクタハウジングの外面に設けられたレール部に摺動可能に嵌合するガイド部が設けられていることを特徴とする請求項1又は2記載の解除治具。
  4. 前記解除部と前記固定部とが本体部から突出して設けられるものであり、前記本体部には、指を引っ掛けることが可能な指掛け部が設けられていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項記載の解除治具。
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