JP2010089261A - インクジェット記録用媒体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明に係るインクジェット記録用媒体は、基材の少なくとも片面に1層以上のインク受容層が設けられ、該インク受容層上に、顔料及び結着剤を含有する光沢発現層が設けられたインクジェット記録用媒体において、前記基材が酸性紙であり、前記光沢発現層の表面pHが5.0〜6.4の範囲であり、かつ、インクジェット記録用媒体に含有されるナトリウムの質量比率が600質量ppm以下であることを特徴とする。
【選択図】なし
Description
(a)インクの吸収及び乾燥が速いこと、
(b)印字濃度が高いこと、
(c)ドットの広がり及び/又はひげ状の滲みが無いこと、
などがあげられる。一般の普通紙でも一定以上のサイズ性があれば、滲みも少なくある程度の印字品質が期待できる。一方、より高い印字品質を求める場合には、媒体上にインクジェットプリンターのインクに対して適性のあるインク受容層を各種基材上に設けた専用の媒体が使用される。これらインクジェット記録専用の媒体としては、紙及び/又はフィルムを支持体として、顔料と結着剤を主成分とする顔料塗工層又は顔料を含まない樹脂塗工層を表面に設けたものが多く使用される。
(d)ドットの真円性が高く、画像再現性が良好なこと、
(e)耐水性及び耐光性が良好であること、
(f)画像領域及び白紙部分の光沢感が高いこと、
などがあげられる。
基材である酸性紙として、カナディアンスタンダードフリーネス(CSF)530mlに叩解したL−BKP(広葉樹さらしクラフトパルプ)100部に対して、内添填料としてタルク(商品名:Tライト83、太平タルク社製)5部を添加し、更に硫酸バンド3%、酸性ロジンサイズ剤(商品名:AL−120、星光PMC社製)0.25部、カチオン化澱粉(商品名:マーメイドC−50、敷島スターチ社製)1.0部を添加して、更にpHを希硫酸にて3.4に合わせた後に抄紙し、更に酸化澱粉で表面処理を行い、坪量220g/m2の上質紙を抄造した。次に合成シリカ(ミズカシルP−78A、水沢化学工業社製)100質量部、結着剤としてポリビニルアルコール(PVA117:クラレ社製)10質量部、エチレン−酢酸ビニル(ポリゾールEVA AD−10:昭和高分子社製)40質量部、カチオン性高分子(パピオゲンP−105:センカ社製)30質量部を用い、固形分22%の塗工液を調製し、この塗工液をエアーナイフコーターで絶乾塗工量12g/m2となるように前記上質紙に塗布・乾燥してインク受容層を塗設した。次いで、光沢発現層用塗工液に含ませる顔料として球状コロイダルシリカ(SYLOJET4000C、カチオン性、平均一次粒子径30〜40nm:グレースデビソン社製)100質量部、結着剤としてスチレン‐アクリル樹脂(パスコールJK718:明成化学工業社製)10質量部、ポリビニルアルコール(PVA−105:クラレ社製)10質量部、カチオン性高分子(スミレーズレジン1001:住友化学工業社製)10質量部、離型剤としてポリエチレンエマルジョン(SNコート287:サンノプコ社製)1質量部を用いて固形分20%の塗工液を得た。この塗工液をエアーナイフコーターで絶乾塗工量10g/m2となるように前記インク受容層の表面に塗布した。次いで凝固液としてホウ酸ナトリウム0.5%水溶液を塗布して凝固処理を行ったのち、得られた塗工層表面が湿潤状態にあるうちに表面温度105℃のキャストドラムに圧着し、インクジェット記録用媒体を作製した。
実施例1において、光沢発現層用塗工液に含ませる顔料をアルミナ(PG−003、平均二次粒子径150nm、結晶形−γ、θ混合:CABOT社製)50質量部、気相法シリカ(レオロシールQS−102、平均二次粒子径160nm:トクヤマ社製)50質量部とした以外は実施例1に記載したとおりの条件でインクジェット記録用媒体を作製した。
実施例1において、光沢発現層用塗工液に含ませる顔料を複数個の1次粒子がランダムに結合した凝集体形状を有するコロイダルシリカ(スノーテックスHS−M−20、平均二次粒子径278nm:日産化学社製)100質量部とした以外は実施例1に記載したとおりの条件でインクジェット記録用媒体を作製した。
実施例1において、凝固液を、ホウ酸ナトリウム0.5%、ホウ酸3.0%混合水溶液とした以外は実施例1に記載したとおりの条件でインクジェット記録用媒体を作製した。
実施例1において、基材である酸性紙として、カナディアンスタンダードフリーネス(CSF)530mlに叩解したL−BKP100部に対して、内添顔料として焼成カオリン(商品名:アンシレックス90、エンゲルハードミネラルズ社製)5部を添加し、更に硫酸バンド3%、酸性ロジンサイズ剤(商品名:AL−120、星光PMC社製)0.25部、カチオン化澱粉(商品名:マーメイドC−50、敷島スターチ社製)1.0部を添加して、更にpHを希硫酸にて5.0に合わせた後に抄紙し、更に酸化澱粉で表面処理を行い、坪量150g/m2の上質紙を抄造した以外は実施例1に記載したとおりの条件でインクジェット記録用媒体を作製した。
実施例1と同様にして基材である酸性紙(酸化澱粉で表面処理を行った坪量220g/m2の上質紙)を抄造し、実施例1と同様にしてインク受容層を塗設した。次いで、光沢発現層用塗工液の顔料として球状コロイダルシリカ(アデライトAT−20Q、アニオン性、平均一次粒子径10nm:ADEKA社製)100質量部、結着剤としてアクリル樹脂エマルジョン(リカボンドES−63、ガラス転移温度90℃:中央理化工業社製)10質量部、シラノール変性ポリビニルアルコール(PVA−R1130:クラレ社製)3質量部、離型剤としてポリエチレンエマルジョン(SNコート287:サンノプコ社製)1質量部を用いて固形分18%の塗工液を得た。この塗工液をエアーナイフコーターで絶乾塗工量10g/m2となるように前記インク受容層の表面に塗布した。次いで凝固液としてホウ酸ナトリウム0.5%、カチオン性高分子(スミレーズレジン1001:住友化学工業社製)3%となる混合水溶液を塗布して凝固処理を行ったのち、得られた塗工層表面が湿潤状態にあるうちに表面温度105℃のキャストドラムに圧着し、インクジェット記録用媒体を作製した。
実施例6において、凝固液として、ホウ酸ナトリウム0.5%、ホウ酸3.0%、カチオン性高分子(スミレーズレジン1001:住友化学工業社製)3%となる混合水溶液を塗布して凝固処理を行った以外は実施例6に記載したとおりの条件でインクジェット記録用媒体を作製した。
実施例2と同様にして基材である酸性紙を抄造し、実施例2と同様にしてインク受容層を塗設した。次いで、実施例2と同様に光沢発現層塗工液を調整して塗工後、塗工層をエアードライヤーにて一旦乾燥させた後に再湿潤液としてホウ酸ナトリウム0.5%水溶液を塗布し、塗工層表面が湿潤状態にあるうちに表面温度110℃のキャストドラムに圧着し、インクジェット記録用媒体を作製した。
基材である中性紙として、カナディアンスタンダードフリーネス(CSF)530mlに叩解したL−BKP100部に対して、内添顔料として軽質炭酸カルシウム(商品名:TP−121、奥多摩工業社製)5部を添加し、中性ロジンサイズ剤(商品名:ベローザーR−10、東邦化学工業社製)0.25部、カチオン化澱粉(商品名:マーメイドC−50、敷島スターチ社製)1.0部を添加して抄紙し、更に酸化澱粉で表面処理した坪量220g/m2の上質紙を抄造した以外は実施例1に記載したとおりの条件でインクジェット記録用媒体を作製した。
比較例1において、凝固液として、ホウ酸ナトリウム3.0%水溶液を塗布して凝固処理を行った以外は比較例1に記載したとおりの条件でインクジェット記録用媒体を作製した。
実施例1において、凝固液として、ホウ酸ナトリウム3.0%水溶液を塗布して凝固処理を行った以外は実施例1に記載したとおりの条件でインクジェット記録用媒体を作製した。
実施例1において、凝固液として、ホウ酸ナトリウム3.5%、ホウ酸3.0%混合水溶液を塗布して凝固処理を行った以外は実施例1に記載したとおりの条件でインクジェット記録用媒体を作製した。
実施例1において、インク受容層を設けなかったこと以外は実施例1に記載したとおりの条件でインクジェット記録用媒体を作製した。
共立理化学研究所製の紙質検査用pH計(形式MPC)を用いて、基材表面及び光沢発現層表面の表面pHを測定した。測定方法は、Japan Tappi No.49−2(2000年度版;塗布法)に準拠した。
得られたインクジェット記録用媒体に含有するナトリウムの質量をICP(Inductively Coupled Plasma)発光分光法(サーモフィッシャーサイエンティフィック社製、IRIS‐IntrepidII)によって測定し、得られた媒体に対する質量比率を求めた。
得られたインクジェット記録用紙の光沢発現層表面の鏡面性を評価するために写像性を測定した。写像性は、JIS H 8686‐2:1999「アルミニウム及びアルミニウム合金の陽極酸化皮膜の写像性試験方法」に準じて、光学くし幅2mmにて入反射角度60°とし、写像性測定器(ICM−1T:スガ試験機社製)にて測定した。評価としては、写像性が50%以上は、反射した像が鮮明に写り、光沢感に優れている(実用上問題なし)。50%未満では、反射した像が不鮮明に写り、光沢感に劣る(実用上問題あり)。ここで、入反射角度を当該JIS記載の45°を60°と変更した理由は、光沢感の差異を評価しやすくするためである。
ISO標準画像(ISO/JIS‐SCID高精細カラーデジタル標準画像データ、画像の名称:ポートレート、画像の識別番号:N1)をセイコーエプソン社製インクジェットプリンター「PM−G820」を用い、得られたインクジェット記録用媒体に印字した。印字した画像を目視によって評価した。
◎:記録画像が非常に鮮明でコントラストがはっきりしており、実用できる。
○:記録画像が鮮明でコントラストがはっきりしており、実用できる。
△:記録画像が鮮明であるがコントラストがはっきりしなく、色が沈んでおり、実用上問題がある。
×:記録画像が不鮮明で、色が沈んでおり、実用上不可。
セイコーエプソン社製インクジェットプリンター「PM−G820」を用い、CMYKの各インクの単色及びRGB(Red‐Green‐Blue)の三原色について、ベタ(100%濃度)及び文字を、得られたインクジェット記録用媒体に印字した。ベタ部の各色の境界及び文字の滲みの程度を目視によって評価した。
◎:境界がくっきりして滲みが全く無く、文字が鮮明であり、実用できる。
○:境界の滲みが目立たず、文字が鮮明であり、実用できる。
△:境界の滲みが目立ち、文字が不鮮明で実用上問題がある。
×:境界の滲みがひどく、文字が判別できなくなり実用上不可。
ジブチルヒドロキシトルエン(BHT)をイソプロピルアルコール(IPA)に溶解させて1質量%のBHT溶液を作製した。このBHT溶液を各サンプルの光沢発現層表面に20μl滴下して23℃50%RH環境下において放置した。24時間後、光沢発現層表面の変色の度合いを観察し、目視によって評価した。
◎:変色が極めて少なく、全く問題なし。
○:わずかに変色が見られるが、実用上問題なし。
△:変色が見られ、実用上問題あり。
×:変色が著しく、実用上不可。
Claims (8)
- 基材の少なくとも片面に1層以上のインク受容層が設けられ、該インク受容層上に、顔料及び結着剤を含有する光沢発現層が設けられたインクジェット記録用媒体において、
前記基材が酸性紙であり、前記光沢発現層の表面pHが5.0〜6.4の範囲であり、かつ、インクジェット記録用媒体に含有されるナトリウムの質量比率が600質量ppm以下であることを特徴とするインクジェット記録用媒体。 - 前記基材の表面pHが3.0〜5.5の範囲であることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録用媒体。
- 前記光沢発現層が、前記結着剤としてポリビニルアルコールを含有し、かつ、ホウ素化合物を含有することを特徴とする請求項1又は2に記載のインクジェット記録用媒体。
- 前記光沢発現層がカチオン性高分子を含有することを特徴とする請求項1、2又は3に記載のインクジェット記録用媒体。
- 前記光沢発現層がキャストコート法によって設けられたことを特徴とする請求項1、23又は4に記載のインクジェット記録用媒体。
- 前記キャストコート法が凝固法であることを特徴とする請求項1、2、3、4又は5に記載のインクジェット記録用媒体。
- 前記該光沢発現層が、平均二次粒子径が500nm以下のシリカ若しくは平均二次粒子径が500nm以下のアルミナ又はその両方を含有することを特徴とする請求項1、2、3、4、5又は6に記載のインクジェット記録用媒体。
- 葉書状に加工されていることを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6又は7に記載のインクジェット記録用媒体。
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