JP2010086612A - メディア処理装置及びその制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】メディアドライブのメディアトレイと、プリンタのプリンタトレイと、第2のスタッカとが、同一の垂直搬送路上に位置しているメディア処理装置において、その垂直搬送路上でメディアを搬送中に搬送アームがそのメディアを落下させても、正当なユーザ以外の者にメディアが流出することを防止する。
【解決手段】外部取り出し用のスタッカ部を覆う位置にレーベルプリンタ11のプリンタトレイ45を位置させるよう制御し、スタッカ部を覆った後に、垂直搬送路上で処理済メディアMを搬送する。
【選択図】図3
【解決手段】外部取り出し用のスタッカ部を覆う位置にレーベルプリンタ11のプリンタトレイ45を位置させるよう制御し、スタッカ部を覆った後に、垂直搬送路上で処理済メディアMを搬送する。
【選択図】図3
Description
本発明は、メディアに対して少なくともデータの書き込み処理を行うメディア処理装置及びその制御方法に関する。
データが記録されていないコンパクトディスクなどのメディアにデータを記録するメディア処理装置が知られている。メディア処理装置は、メディアにデータを記録する少なくとも1つのドライブ、メディアの記録面の裏側に貼着されているレーベル面に印刷処理を行なうプリンタ、メディアを保管する各種スタッカ、及びメディアを上記の各装置間で搬送する搬送装置等を具備した構成となっている(例えば、特許文献1参照)。
ところで、企業などの組織では一般にLANなどのネットワークが構築され、ネットワークには管理サーバおよび多数台のクライアントPC、プリンタなどの出力端末が接続されている。かかるネットワークのユーザは、クライアントPCを用いて各種の文書、図形などの作成、編集を行うことができる。また、作成データを当該クライアントPCの内蔵メモリに保管して管理し、あるいは、CD、DVDなどの可搬型の外部記録媒体に書き込むこともできる。
ところで、特許文献1に記載したメディア処理装置をネットワークに接続すれば複数のユーザによって共用することができ、ネットワークを介して送信した作成データをメディアに記録することもできる。出願人は、ネットワークに接続することができるメディア処理装置を先に出願している。以下、先に出願しているメディア処理装置の構成について説明する。
出願人は、メディア処理装置の一実施形態として、CDやDVD等の円板状のメディアへのデータの書き込みやメディアのレーベル面への印刷を行うディスクパブリッシャ(以下、「パブリッシャ」という。)を例示して説明している。まず、パブリッシャの機械的構成について説明する。
(パブリッシャの構成について)
図1は各部を閉状態としたパブリッシャの外観斜視図、図2は各部を開状態としたパブリッシャの外観斜視図、図3はパブリッシャのケースを外した状態の前方上側から見た斜視図である。
(パブリッシャの構成について)
図1は各部を閉状態としたパブリッシャの外観斜視図、図2は各部を開状態としたパブリッシャの外観斜視図、図3はパブリッシャのケースを外した状態の前方上側から見た斜視図である。
図1に示すように、パブリッシャ1は、例えばCDやDVD等の円板状のメディアへのデータの書き込みやメディアのレーベル面への印刷を行うメディア処理装置であり、ほぼ直方体形状のケース2を備えている。このケース2の前面には、左右に開閉可能な開閉扉3,4が取り付けられている。ケース2の上側左端部には、表示ランプ、操作ボタン等が配列された操作面5が設けられており、また、ケース2の下端には、下方に突出するように載置用の脚部6が左右両側に設けられている。左右の脚部6の間位置には引出機構7が設けられている。
正面視右側の開閉扉3は、図2に示すように、パブリッシャ1の前面側の開口部8を開閉するもので、例えば未使用(ブランク)のメディアMを開口部8を介してセットする時、あるいは作成済みのメディアMを、開口部8を介して取り出すときに、開閉する扉である。
また、正面視左側の開閉扉4は、図3に示すレーベルプリンタ11のインクカートリッジ12の入れ換え時に開閉するためのものであり、この開閉扉4を開けると、鉛直方向に配列された複数のカートリッジホルダ13を有するカートリッジ装着部14が露出するようになっている。
また、正面視左側の開閉扉4は、図3に示すレーベルプリンタ11のインクカートリッジ12の入れ換え時に開閉するためのものであり、この開閉扉4を開けると、鉛直方向に配列された複数のカートリッジホルダ13を有するカートリッジ装着部14が露出するようになっている。
図2及び図3に示すように、パブリッシャ1のケース2の内部には、データ書き込み処理が行われていない複数枚(例えば50枚)の未使用のメディアMをスタック可能なメディア保管部としてのメディアスタッカ21と、複数枚(例えば50枚)の未使用のメディアMあるいは作成済みメディアMが保管されるメディア保管部としてのメディアスタッカ22とが保管されるメディアMの中心軸線が同一となるように上下に配置されている。メディアスタッカ21及びメディアスタッカ22は、それぞれ所定位置に対して着脱自在である。
上側のメディアスタッカ21は、左右一対の円弧状の枠板24,25を備えており、これにより、メディアMを上側から受け入れ、同軸に積層した状態で収容可能な構成をなしている。メディアスタッカ21にメディアMを収容あるいは補充する作業は、開閉扉3を開けてメディアスタッカ21を取り出すことにより、簡単に行うことが可能となっている。
下側のメディアスタッカ22も同一構造となっており、左右一対の円弧状の枠板27,28を備え、これによって、メディアMを上側から受け入れ、同軸に積層した状態で収容可能なスタッカが構成されている。
図3に示すように、メディアスタッカ21及びメディアスタッカ22の後側には、メディア搬送機構31が配置されている。メディア搬送機構31は、本体フレーム30とシャーシ32の天板33との間に垂直に架け渡されている垂直ガイド軸35を有している。この垂直ガイド軸35に搬送アーム36が昇降及び旋回可能な状態で支持されている。搬送アーム36は、駆動モータである搬送アーム駆動部37によって垂直ガイド軸35に沿って昇降可能であるとともに、垂直ガイド軸35を中心に左右に旋回可能である。
上下のスタッカ21,22及びメディア搬送機構31の側方の後方の部位には、上下に積層された2つのメディアドライブ41が配置され、これらメディアドライブ41の下側にレーベルプリンタ11のキャリッジ62が移動可能に配置されている。
メディアドライブ41は、メディアMへのデータ書き込み位置とメディアMの受け取り受け渡しを行うメディア受け渡し位置との間を移動可能なメディアトレイ41aをそれぞれ有している。
メディアドライブ41は、メディアMへのデータ書き込み位置とメディアMの受け取り受け渡しを行うメディア受け渡し位置との間を移動可能なメディアトレイ41aをそれぞれ有している。
また、レーベルプリンタ11は、メディアMのレーベル面へのレーベル印刷可能な印刷位置とメディアMの受け取り受け渡しを行うメディア受け渡し位置との間を移動可能なメディアトレイ45を有している。
図3では、上下のメディアドライブ41のメディアトレイ41aが手前に引き出されてメディア受け渡し位置にある状態及び下側のレーベルプリンタ11のメディアトレイ45が手前側のメディア受け渡し位置にある状態が示されている。また、レーベルプリンタ11はインクジェットプリンタであり、インク供給機構60として各色(ここではブラック、シアン、マゼンタ、イエロー、ライトシアン、ライトマゼンタの6色)のインクカートリッジ12が用いられ、これらのインクカートリッジ12がカートリッジ装着部14の各カートリッジホルダ13に前方から装着されている。
ここで、メディアスタッカ21の左右一対の枠板24,25の間及びメディアスタッカ22の左右一対の枠板27,28の間には、メディア搬送機構31の搬送アーム36が昇降可能な隙間が形成されている。また、これら上下のメディアスタッカ21とメディアスタッカ22との間には、メディア搬送機構31の搬送アーム36が水平に旋回して、メディアスタッカ22の真上に位置できるように隙間が開いている。さらに、両メディアトレイ41aをメディアドライブ41に押し込むと、メディア搬送機構31の搬送アーム36を下降させて、メディア受け渡し位置にあるメディアトレイ45にアクセス可能となっている。
メディア搬送機構31の搬送アーム36は、両メディアトレイ41aをデータ書き込み位置に位置させ、メディアトレイ45を奥側の印刷位置に位置させた状態で、メディアトレイ45の高さ位置よりもさらに下側まで下降可能となっている。そして、メディアトレイ45のメディア受け渡し位置の下方には、搬送アーム36がこの位置まで下降してリリースしたメディアMが通過するガイド穴であって、後述するメディアスタッカ(別体スタカ)が装着されるガイド穴65が形成されている。
図2及び図3に示すように、引出機構7は、本体フレーム30の下側に、本体フレーム30から引き出して開いたり、収納して閉じたりすることが可能な引出トレイ70を有している。引出トレイ70には、スタッカ部71が下方に凹んで設けられている。引出トレイ70が収納位置(閉位置)にあるとき、スタッカ部71は、ガイド穴65の下方に位置し、スタッカ部71の中心部は、受け渡し位置にある両メディアトレイ41aとメディアトレイ45の中心軸線が同一となるように位置されている。このスタッカ部71は、ガイド穴65を介して投入されるメディアMを受け入れ、このメディアMを比較的少量(例えば5枚〜10枚程度)だけ収容する。スタッカ部71は、メディアMを上側から受け入れ、同軸に積層した状態で収容可能となっている。
収納状態にある引出トレイ70のスタッカ部71及びガイド穴65には、スタッカ部71よりもメディアMの収容量が多いメディアスタッカ(別体スタッカ)72が着脱可能となっている(図3参照)。このメディアスタッカ72も、一対の円弧状の枠板73,74を備えており、これによって、メディアMを上側から受け入れ、同軸に積層した状態で複数枚(例えば50枚)収容可能となっている。一対の円弧状の枠板73,74の間には、メディア搬送機構31の搬送アーム36が昇降可能な隙間が形成されている。また、一方の枠板74の上部には着脱時にユーザによって把持される取っ手75が設けられている。
そして、メディアスタッカ72を取り付けた状態とすれば、下側のメディアスタッカ22から未使用のメディアMを取り出し、メディアドライブ41およびレーベルプリンタ11でデータ記録および印刷を行った後に、メディアスタッカ72に収容することができる。
また、例えば、上側のメディアスタッカ21および下側のメディアスタッカ22にそれぞれの最大収容枚数(50枚+50枚)の未使用のメディアMを装填し、下側のメディアスタッカ22の全枚数(50枚)のメディアMを順次処理してメディアスタッカ72に収容し、次に、上側のメディアスタッカ21の全枚数(50枚)のメディアMを順次処理して、空となった下側のメディアスタッカ22に収容する。このようにして、上側のメディアスタッカ21および下側のメディアスタッカ22の最大収容枚数(50枚+50枚)のメディアMを一度に処理する(バッチ処理モード)。
また、例えば、上側のメディアスタッカ21および下側のメディアスタッカ22にそれぞれの最大収容枚数(50枚+50枚)の未使用のメディアMを装填し、下側のメディアスタッカ22の全枚数(50枚)のメディアMを順次処理してメディアスタッカ72に収容し、次に、上側のメディアスタッカ21の全枚数(50枚)のメディアMを順次処理して、空となった下側のメディアスタッカ22に収容する。このようにして、上側のメディアスタッカ21および下側のメディアスタッカ22の最大収容枚数(50枚+50枚)のメディアMを一度に処理する(バッチ処理モード)。
また、メディアスタッカ72を取り外した状態とすれば、上側のメディアスタッカ21あるいは下側のメディアスタッカ22から未使用のメディアMを取り出し、メディアドライブ41及びレーベルプリンタ11でデータ記録及び印刷を行った後に、収納状態にある引出トレイ70のスタッカ部71に収容することができる。
これにより、その後、引出トレイ70を引き出すことでスタッカ部71から処理が完了したメディアMを取り出すことができる。つまり、メディアMへの処理中であっても、開閉扉3を閉じたまま、処理が完了したメディアMから順に1枚ずつあるいは複数枚ずつ取り出すことができる(外部排出モード)。
上述の通り、パブリッシャ1は、2つのメディアドライブ41,41のメディアトレイ41a,41a及びレーベルプリンタ11のメディアトレイ45の真下に、ガイド穴65を介して投入されたメディアMを受け入れるスタッカ部71が配置されている。このため、別体スタッカ75を取り外して使用した場合、メディア搬送機構31によってスタッカ部71上をメディアMが搬送されることがある。スタッカ部71上でメディアMの搬送中に、搬送アーム36からメディアMが落下すると、スタッカ部71に落下する虞がある。
スタッカ部71に落下したメディアMは、引出トレイ70を引き出すことによって取り出すことができる。したがって、機密度の高い情報資産が書き込まれたスタッカ部71にメディアMが落下すると、メディアを作成した者以外の第3者に機密度の高いメディアが流出してしまう虞がある。特に、パブリッシャ1をネットワーク上の複数のクライアント端末で共用しており、ユーザから離れた場所に設置されているような形態では、誰が引出トレイ70を引き出してメディアMを取り出したかが不明である。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、少なくともメディアドライブのメディアトレイと、第2のスタッカとが、同一の垂直搬送路上に位置しているメディア処理装置において、その垂直搬送路上でメディアを搬送中に搬送アームがそのメディアを落下させても、正当なユーザ以外の者にメディアが流出することを防止することを目的とする。
上記課題を解決することのできる本発明は、メディアに対してデータの書き込み処理を行うメディアドライブと、少なくとも前記書き込み処理が行われた処理済メディアが一時的に収容される第1のスタッカと、前記メディアを少なくとも前記メディアドライブ及び前記第1のスタッカの間で搬送する搬送部と、を備えたメディア処理装置であって、
前記処理済メディアが排出されるスタッカであって、前記搬送部の垂直搬送路上に配置された第2のスタッカと、
前記搬送部が前記垂直搬送路上で処理済メディアを落下させても、前記第2のスタッカから前記処理済メディアを外部へ取り出すことができないよう制御する取り出し制御部と、を有することを特徴とする。
前記処理済メディアが排出されるスタッカであって、前記搬送部の垂直搬送路上に配置された第2のスタッカと、
前記搬送部が前記垂直搬送路上で処理済メディアを落下させても、前記第2のスタッカから前記処理済メディアを外部へ取り出すことができないよう制御する取り出し制御部と、を有することを特徴とする。
メディアドライブのメディアトレイと、プリンタのプリンタトレイと、第2のスタッカとが、同一の垂直搬送路上に位置しているため、その垂直搬送路上でメディアが落下した場合、第2のスタッカに落下する虞がある。
上記構成によれば、その垂直搬送路上でメディアを搬送中に搬送アームがそのメディアを落下させても、外部へ取り出すことができないよう制御することができるで、正当なユーザ以外の者にメディアが流出することを防止することができる。
上記構成によれば、その垂直搬送路上でメディアを搬送中に搬送アームがそのメディアを落下させても、外部へ取り出すことができないよう制御することができるで、正当なユーザ以外の者にメディアが流出することを防止することができる。
また、上記メディア処理装置において、前記メディアの印刷面に印刷処理を行うプリンタを備え、前記取り出し制御部は、前記搬送部が前記処理済メディアを前記垂直搬送路上で搬送する場合は、前記第2のスタッカを覆う位置に前記プリンタのプリンタトレイを位置させるよう制御することを特徴とする。
上記構成によれば、第2のスタッカがプリンタトレイによって覆われるので、処理済メディアが第2のスタッカに落下することを防止することができる。
上記構成によれば、第2のスタッカがプリンタトレイによって覆われるので、処理済メディアが第2のスタッカに落下することを防止することができる。
また、上記メディア処理装置において、ユーザ固有の識別情報と前記第1のスタッカ内の処理済メディアの収容位置情報と、を関連付けて管理し、入力された識別情報に対応する処理済メディアのみを前記第2のスタッカへ排出するセキュリティモードにおいて、
前記取り出し制御部は、前記処理済メディアを前記第2のスタッカへ排出する処理において、前記第1のスタッカに収容された処理済メディアのうち入力された識別情報と対応しない処理済メディアを前記垂直搬送路上で搬送する場合に、前記第2のスタッカを覆うよう制御することを特徴とする。
前記取り出し制御部は、前記処理済メディアを前記第2のスタッカへ排出する処理において、前記第1のスタッカに収容された処理済メディアのうち入力された識別情報と対応しない処理済メディアを前記垂直搬送路上で搬送する場合に、前記第2のスタッカを覆うよう制御することを特徴とする。
セキュリティモードでは、入力された識別情報と対応する処理済メディアのみが第2のスタッカに排出されなければならないが、その他の処理済メディアが垂直搬送路上を搬送中に落下すると第2のスタッカに落下する虞がある。したがって、機密度の高い情報が書き込まれた処理済メディアが第2のスタッカから取り出され外部へ流出する虞がある。
上記構成によれば、処理済メディアの作成処理においては、識別情報に関係なく第2のスタッカを覆うので、確実に処理済メディアが外部へ流出することを防止することができる。
また、処理済メディアの排出処理においては、入力された識別情報と対応しない処理済メディアを搬送する場合に第2のスタッカを覆うよう制御する。言い換えると、入力された識別情報と対応する処理済メディアを垂直搬送路上で搬送する場合は第2のスタッカを覆わないため、処理済メディアが落下しても第2のスタッカに収容される。この場合は、識別情報に対応する処理済メディアは、その識別情報を入力した正当なユーザによって第2のスタッカから取り出される。
一方、識別情報と対応しない処理済メディアが落下した場合はプリンタトレイによってブロックされるため第2のスタッカには落下せず、取り出すことができない。このため、機密度の高い情報が書き込まれた処理済メディアが外部へ流出することを防止することができる。
上記構成によれば、処理済メディアの作成処理においては、識別情報に関係なく第2のスタッカを覆うので、確実に処理済メディアが外部へ流出することを防止することができる。
また、処理済メディアの排出処理においては、入力された識別情報と対応しない処理済メディアを搬送する場合に第2のスタッカを覆うよう制御する。言い換えると、入力された識別情報と対応する処理済メディアを垂直搬送路上で搬送する場合は第2のスタッカを覆わないため、処理済メディアが落下しても第2のスタッカに収容される。この場合は、識別情報に対応する処理済メディアは、その識別情報を入力した正当なユーザによって第2のスタッカから取り出される。
一方、識別情報と対応しない処理済メディアが落下した場合はプリンタトレイによってブロックされるため第2のスタッカには落下せず、取り出すことができない。このため、機密度の高い情報が書き込まれた処理済メディアが外部へ流出することを防止することができる。
また、上記課題を解決することのできる本発明は、メディアに対してデータの書き込み処理を行うメディアドライブと、前記メディアの印刷面に印刷処理を行うプリンタと、少なくとも前記書き込み処理が行われた処理済メディアが一時的に収容される第1のスタッカと、前記処理済メディアが排出される第2のスタッカと、前記メディアを、前記メディアドライブ、前記プリンタ、前記第1のスタッカ及び前記第2のスタッカの間で搬送する搬送部と、を備え、前記第2のスタッカが前記搬送部の垂直搬送路上に配置されたメディア処理装置の制御方法であって、
前記第2のスタッカを覆う位置に前記プリンタのプリンタトレイを位置させるよう制御するステップと、前記第2のスタッカを覆った後に、前記垂直搬送路上で処理済メディアを搬送するステップと、を有することを特徴とする。
前記第2のスタッカを覆う位置に前記プリンタのプリンタトレイを位置させるよう制御するステップと、前記第2のスタッカを覆った後に、前記垂直搬送路上で処理済メディアを搬送するステップと、を有することを特徴とする。
以下、本発明に係るメディア処理装置及びその制御方法の実施形態の例を、図面を参照しつつ説明する。なお、本実施形態では、上述した先に出願しているメディア処理装置の一例であるパブリッシャ1を例示して説明する。したがって、機械的構成は、上述のごとく図1〜図3で示した構成と変わらないため、本実施形態においては重複する説明は省略する。
なお、図3で示したように、パブリッシャ1は、2つのメディアドライブ41,41のメディアトレイ41a,41a及びレーベルプリンタ11のメディアトレイ45(以下、「プリンタトレイ45」と呼ぶ。)の真下に、ガイド穴65を介して投入されたメディアMを受け入れるスタッカ部71が配置されている。すなわち、メディアトレイ41a,41a、プリンタトレイ45及びスタッカ部71は、搬送アーム36の同一の垂直搬送路上に配置されている。
このため、別体スタッカ75を取り外して使用した場合、メディア搬送機構31によってメディアMが垂直搬送路上を搬送されると、何らかの事情で搬送アーム36からメディアMが落下した場合、そのメディアはスタッカ部71に収容される虞がある。
本実施形態のパブリッシャ1は、バッチ処理モード及び外部排出モードの他に、以下に説明するセキュリティモードを備えている。特に、このセキュリティモードにおいて処理済メディアMが落下してスタッカ部71に収容されると、メディアの作成を依頼したユーザ以外の第3者がスタッカ部71から容易に取り出すことができてしまう。以下では、セキュリティモードにおいて、メディアの作成を依頼したユーザ以外の第3者に処理済メディアMが流出することをどのように防止するかについて説明する。
(セキュリティモードについて)
セキュリティモードとは、メディアの作成を依頼したユーザ以外の第3者に処理済メディアMが容易に流出することを防止することを目的したモードであり、機密度の高い情報を含むデータ等が書き込まれることが想定される。
セキュリティモードでは、メディアスタッカ21に未使用のメディアMを収容しておき、メディアスタッカ22(第1のスタッカ)に作成済みのメディアMを収容する。すなわち、メディアスタッカ21から未使用のメディアMを取り出し、メディアドライブ41及びプリンタ11でデータ記録及び印刷を行った後に、メディアスタッカ22へ作成済みのメディアMを収容する。
なお、処理済メディアMをメディアスタッカ22へ収容するとともに、メディア作成を依頼したユーザのユーザID及びパスワード(ユーザ固有の識別情報)と、メディアスタッカ22内の処理済メディアMの収容位置情報と、を関連付けて管理している。これにより、あるユーザから依頼された作成済みメディアMがメディアスタッカ22の何層目に収容されているか、あるいはメディアスタッカ22のある層に収容されている処理済メディアMはどのユーザによって作成依頼されたものか、を容易に判定することができる。
セキュリティモードとは、メディアの作成を依頼したユーザ以外の第3者に処理済メディアMが容易に流出することを防止することを目的したモードであり、機密度の高い情報を含むデータ等が書き込まれることが想定される。
セキュリティモードでは、メディアスタッカ21に未使用のメディアMを収容しておき、メディアスタッカ22(第1のスタッカ)に作成済みのメディアMを収容する。すなわち、メディアスタッカ21から未使用のメディアMを取り出し、メディアドライブ41及びプリンタ11でデータ記録及び印刷を行った後に、メディアスタッカ22へ作成済みのメディアMを収容する。
なお、処理済メディアMをメディアスタッカ22へ収容するとともに、メディア作成を依頼したユーザのユーザID及びパスワード(ユーザ固有の識別情報)と、メディアスタッカ22内の処理済メディアMの収容位置情報と、を関連付けて管理している。これにより、あるユーザから依頼された作成済みメディアMがメディアスタッカ22の何層目に収容されているか、あるいはメディアスタッカ22のある層に収容されている処理済メディアMはどのユーザによって作成依頼されたものか、を容易に判定することができる。
また、セキュリティモードにおいて、処理済メディアMをメディアスタッカ22からスタッカ部71(第2のスタッカ)へ排出したいユーザは、ユーザID及びパスワードを入力する。すると、入力されたユーザID及びパスワードに対応する処理済メディアMの上に積層されている他のメディアMをメディアスタッカ21へ搬送して一時的に待避させる。対応する処理済メディアMのみをスタッカ部71に搬送すると、メディアスタッカ21へ一時的に待避させていた他のメディアMを元のメディアスタッカ22へ戻す。これにより、処理済メディアMは正当なユーザへ渡るため、機密度の高い情報の流出を防止することができる。
(パブリッシャの内部構成について)
次に、パブリッシャ1の内部処理について説明する。図4は、メディア処理装置の内部処理を説明するブロック図である。
本実施形態の1は、複数のクライアントコンピュータ61,62,63とLANなどのネットワークを介して通信可能に接続されており、クライアントコンピュータ61,62,63から送信されるメディア発行ジョブに基づきメディア作成処理を実行する。パブリッシャ1は複数のクライアントコンピュータ61,62,63によって共用されており、複数のユーザが作成したメディア発行ジョブを処理することができるようになっている。
次に、パブリッシャ1の内部処理について説明する。図4は、メディア処理装置の内部処理を説明するブロック図である。
本実施形態の1は、複数のクライアントコンピュータ61,62,63とLANなどのネットワークを介して通信可能に接続されており、クライアントコンピュータ61,62,63から送信されるメディア発行ジョブに基づきメディア作成処理を実行する。パブリッシャ1は複数のクライアントコンピュータ61,62,63によって共用されており、複数のユーザが作成したメディア発行ジョブを処理することができるようになっている。
図1に示すように、パブリッシャ1は主として、ジョブ管理基板50、ハードディスク51、オートローダ基板52、プリンタ基盤53、ドライブ基板54、入力部55、メディアトレイ駆動部56、搬送アーム駆動部57及びプリンタトレイ駆動部58を備えている。
ジョブ管理基板50は、クライアントコンピュータ61,62,63から送信されたメディア作成ジョブの管理を行う。複数のメディア作成ジョブの実行や終了を管理したり、メディア作成ジョブの実行・終了状態を各クライアントコンピュータへ報告したりする。例えば、クライアントコンピュータ61のメディア作成ジョブが正常終了したら、クライアントコンピュータ62のメディア作成ジョブを起動するといったジョブ管理を行う。
ジョブ管理基板50は、クライアントコンピュータ61,62,63から送信されたメディア作成ジョブの管理を行う。複数のメディア作成ジョブの実行や終了を管理したり、メディア作成ジョブの実行・終了状態を各クライアントコンピュータへ報告したりする。例えば、クライアントコンピュータ61のメディア作成ジョブが正常終了したら、クライアントコンピュータ62のメディア作成ジョブを起動するといったジョブ管理を行う。
また、ジョブ管理基板50は、処理済メディアMの各スタッカへの収容位置をハードディスク51内のジョブ管理テーブルによって管理する。例えば、上述したセキュリティモードにおいて、メディアスタッカ22のメディア収容状態を図5に示すようなジョブ管理テーブルによって管理する。
例えば、クライアントコンピュータ61のユーザ(ユーザID:user01,パスワード:0123)が作成したメディア作成ジョブAを受け付けると、ジョブ管理基板50はジョブAの実行を各基板へ指示する。ジョブAが終了するとメディアMのジョブ管理テーブルを更新する。つまり、メディアスタッカ22の第1層目(メディアスタッカ22−1)にジョブAの処理済メディアMが収容されたことを書き込む。このように、メディア作成ジョブを終了すると、メディア収容位置とユーザ固有の識別情報とを対応付けて保存する。図5では、メディアスタッカ22の第1層目から第5層目まで処理済メディアMが収容された状態を示している。
例えば、クライアントコンピュータ61のユーザ(ユーザID:user01,パスワード:0123)が作成したメディア作成ジョブAを受け付けると、ジョブ管理基板50はジョブAの実行を各基板へ指示する。ジョブAが終了するとメディアMのジョブ管理テーブルを更新する。つまり、メディアスタッカ22の第1層目(メディアスタッカ22−1)にジョブAの処理済メディアMが収容されたことを書き込む。このように、メディア作成ジョブを終了すると、メディア収容位置とユーザ固有の識別情報とを対応付けて保存する。図5では、メディアスタッカ22の第1層目から第5層目まで処理済メディアMが収容された状態を示している。
一方、メディアスタッカ22に収容された処理済メディアMを取り出す際には、ユーザID、パスワードの入力に応じて、ユーザID、パスワードと一致する処理済メディアMを排出するためのメディア排出ジョブを生成し実行する。例えば、識別情報としてユーザID:user03,パスワード:8901が入力されると、メディアスタッカ22の第3層目と第4層目に収容されている処理済メディアMをスタッカ部71へ排出するための排出ジョブを生成し実行する。
すなわち、排出対象となっているジョブC及びジョブDの処理済メディアMの上に積層されているジョブEの処理済メディアMをメディアスタッカ21へ搬送して一時的に待避させ、ジョブC及びジョブDの処理済メディアMのみをスタッカ部71へ搬送する。そして、メディアスタッカ21へ一時的に待避したジョブEの処理済メディアMを元のメディアスタッカ22へ戻す。この一連の搬送処理を排出ジョブとして生成し実行する。
排出ジョブが終了すると、図6に示すようにメディア収容位置のうちメディアスタッカ22−3,22−4,22−5を更新する。これにより、メディアスタッカ22の第3層にはジョブEの処理済メディアMが収容され、メディアスタッカ22−4及びメディアスタッカ22−5が空き状態になる。
排出ジョブが終了すると、図6に示すようにメディア収容位置のうちメディアスタッカ22−3,22−4,22−5を更新する。これにより、メディアスタッカ22の第3層にはジョブEの処理済メディアMが収容され、メディアスタッカ22−4及びメディアスタッカ22−5が空き状態になる。
さらにジョブ管理基板50には、入力部55が接続されており、ユーザが操作面5によって入力したユーザID及びパスワードを受け付け、ジョブ管理基板50へ送信する。
オートローダ基板52は、各ジョブに応じたオートローダ31の搬送処理を制御する。また、オートローダ基板52には搬送アーム駆動部37が接続されており、搬送アーム36の動作を制御する。
プリンタ基板53は、各メディア作成ジョブに基づきプリンタ11の印刷処理を制御する。CD/DVDなどのメディアMのレーベル面にレーベル印刷を行う。また、プリンタ基板53にはプリンタトレイ駆動部58が接続されており、プリンタトレイ45を印刷位置とメディア受け渡し位置との間で移動させる。
ドライブ基板54は、各メディア作成ジョブに基づきメディアドライブ41のデータ書き込み処理を制御する。メディアMのデータ書き込み面にデータを書き込む。また、ドライブ基板54には、メディアトレイ駆動部56が接続されており、メディアトレイ41a,41aをデータ書き込み位置とメディア受け渡し位置との間で移動させる。
なお、本実施形態において取り出し制御部は、オートローダ基板52、プリンタ基板及びプリンタトレイ駆動部58によって構成される。
(セキュリティモードにおけるプリンタトレイの制御方法について)
次に、メディアの作成を依頼したユーザ以外の第3者が容易に作成済みメディアを取り出すことができないようにするためのプリンタトレイの制御方法を説明する。図7は、セキュリティモードにおけるメディア作成処理時のプリンタトレイ制御方法を説明するためのフローチャートであり、図8は、セキュリティモードにおけるメディア排出処理時のプリンタトレイ制御方法を説明するためのフローチャートである。
次に、メディアの作成を依頼したユーザ以外の第3者が容易に作成済みメディアを取り出すことができないようにするためのプリンタトレイの制御方法を説明する。図7は、セキュリティモードにおけるメディア作成処理時のプリンタトレイ制御方法を説明するためのフローチャートであり、図8は、セキュリティモードにおけるメディア排出処理時のプリンタトレイ制御方法を説明するためのフローチャートである。
<メディア作成処理におけるプリンタトレイの制御方法>
予め複数の未処理のメディアをメディアスタッカ21に収容させておく。
各クライアントコンピュータ61,62,63のユーザはパブリッシャ1のドライバを介してメディア作成を依頼する。例えば、クライアントコンピュータ61はユーザ(ユーザID:user01,パスワード:0123)からのメディア作成依頼に応じてメディア作成ジョブAを生成し、クライアントコンピュータ62はユーザ(ユーザID:user02,パスワード:4567)からのメディア作成依頼に応じてメディア作成ジョブB,Eを生成し、クライアントコンピュータ63はユーザ(ユーザID:user03,パスワード:8901)からのメディア作成依頼に応じてメディア作成ジョブC,Dを生成する。
予め複数の未処理のメディアをメディアスタッカ21に収容させておく。
各クライアントコンピュータ61,62,63のユーザはパブリッシャ1のドライバを介してメディア作成を依頼する。例えば、クライアントコンピュータ61はユーザ(ユーザID:user01,パスワード:0123)からのメディア作成依頼に応じてメディア作成ジョブAを生成し、クライアントコンピュータ62はユーザ(ユーザID:user02,パスワード:4567)からのメディア作成依頼に応じてメディア作成ジョブB,Eを生成し、クライアントコンピュータ63はユーザ(ユーザID:user03,パスワード:8901)からのメディア作成依頼に応じてメディア作成ジョブC,Dを生成する。
ジョブ管理基板50は、各メディア作成ジョブを受け付けると、各基板にジョブの実行を指示する。まず、ジョブAの実行開始を指示すると、オートローダ基板52は、搬送アーム駆動部37を駆動させ、搬送アーム36が未処理のメディアが収容されているメディアスタッカ21からメディアを1枚だけピックアップする(ステップS11)。ピックアップしたメディアをメディアドライブ41へ搬送し、メディアドライブ41がデータを書き込む(ステップS12)。次に、オートローダ基板53からの指示を受けてプリンタ基板53はプリンタトレイ駆動部58を駆動させてプリンタトレイ45を印刷位置からメディア受け渡し位置に引き出す(ステップS13)。これにより、スタッカ部71がプリンタトレイ45によって覆われた状態となる。
オートローダ基板53からの指示を受けてドライブ基板54はメディアトレイ駆動部56を駆動させ、メディアトレイ41aを書き込み位置からメディア受け渡し位置に引き出す。搬送アーム36は、データの書き込み処理が終了した処理済メディアをメディアトレイ41aからピックアップし、ステップS13で引き出しておいたプリンタトレイ45へ搬送する。プリンタトレイ45が印刷位置まで引き込まれ、レーベルプリンタ11が処理済メディアのレーベル面に印刷を行う(ステップS14)。
レーベル面への印刷処理が終了すると、プリンタトレイ45を印刷位置まで戻すことなく、メディア受け渡し位置に位置させたまま、搬送アーム36が処理済メディアMをメディアスタッカ22へ搬送し、リリースする(ステップS15)。プリンタトレイ45は処理済メディアMがメディアスタッカ22へリリースされた後に、もとの印刷位置へ戻される(ステップS16)。
このように、ステップS14でレーベルプリンタ11によって印刷処理が行われた後、プリンタトレイ45からメディアスタッカ22へ搬送されるまでの間、プリンタトレイ45はメディア受け渡し位置に維持される。このため、たとえプリンタトレイ45から処理済メディアMをピックアップするときに、正常にピックアップできず搬送アーム36から落下させてしまったとしてもプリンタトレイ45の上に落下するので、スタッカ部71へ落下することを防止することができる。なお、プリンタトレイ45上に落下させてしまったときは、エラー通知等を管理者に行えばよい。
これにより、例えば落下した処理済メディアMがジョブAによるものだった場合、メディア作成を依頼したユーザ(ユーザID:user01,パスワード:0123)以外の者に、処理済メディアMをスタッカ部71から取り出されることを防止することができ、情報資産の流出を未然に防止することができる。
なお、ジョブ管理基盤50は、1つのメディア作成ジョブを終了すると、図5に示したジョブ管理テーブルを更新する。図7のフローチャートにしたがって、他のジョブB,C,D,Eを実行すると、図5のようなジョブ管理テーブルが作成される。
<メディア排出処理におけるプリンタトレイの制御方法>
図5に示したようにメディアスタッカ22に処理済メディアMが5枚積層された状態から、メディア作成を依頼したユーザ(ユーザID:user03,パスワード:8901)の処理済メディアMのみをスタッカ部71へ排出させる処理を説明する。
まず、ジョブC,Dによってメディア作成を依頼したユーザは、処理済メディアMをパブリッシャ1から取り出すため、操作面5を介してユーザIDとパスワードを入力する。
図5に示したようにメディアスタッカ22に処理済メディアMが5枚積層された状態から、メディア作成を依頼したユーザ(ユーザID:user03,パスワード:8901)の処理済メディアMのみをスタッカ部71へ排出させる処理を説明する。
まず、ジョブC,Dによってメディア作成を依頼したユーザは、処理済メディアMをパブリッシャ1から取り出すため、操作面5を介してユーザIDとパスワードを入力する。
ジョブ管理基板50は、入力部55からユーザIDとパスワードの入力を受け付けると、メディアスタッカ22に入力されたユーザIDとパスワードと一致する処理済メディアMがあるか否かを判定する(ステップS21)。一致する処理済メディアMがない場合は排出処理を終了する(ステップS21:No)。
一致する処理済メディアMがある場合は(ステップS21:Yes)、入力されたユーザID及びパスワードと一致する作成済みメディアMを排出するためのメディア排出ジョブを生成し実行する。
一致する処理済メディアMがある場合は(ステップS21:Yes)、入力されたユーザID及びパスワードと一致する作成済みメディアMを排出するためのメディア排出ジョブを生成し実行する。
例えば、ユーザID:user03,パスワード:8901が入力されると、メディアスタッカ22の第4層目と第3層目に収容されている処理済メディアMをスタッカ部71へ排出するための排出ジョブを生成しオートローダ基板52に実行指示する(ステップS22)。
オートローダ基板52は、排出ジョブにしたがってプリンタ基板53にプリンタトレイ45をメディア受け渡し位置へ引き出すよう指示する。これは、第5層目の処理済メディアMをメディアスタッカ21へ待避させる際に、処理済メディアMがスタッカ部71へ落下しないようスタッカ部71を覆うためである。
オートローダ基板52は、排出ジョブにしたがってプリンタ基板53にプリンタトレイ45をメディア受け渡し位置へ引き出すよう指示する。これは、第5層目の処理済メディアMをメディアスタッカ21へ待避させる際に、処理済メディアMがスタッカ部71へ落下しないようスタッカ部71を覆うためである。
プリンタトレイ45がメディア受け渡し位置に引き出されると(ステップS23)、オートローダ基板52は、メディアスタッカ22の第5層目に積層されている処理済メディアMをメディアスタッカ21へ搬送し、一時的に待避させる(ステップS24)。次に、引き出したプリンタトレイ45を元の印刷位置へ戻す(ステップS25)。第4層目と第3層目に積層されている処理済メディアMをスタッカ部71へ排出させるためである。
メディアスタッカ22の第4層目に積層されている処理済メディアMをスタッカ部71へ排出し、続けてメディアスタッカ22の第3層目に積層されている処理済メディアMをスタッカ部71へ排出する(ステップS26)。オートローダ基板52は、入力されたユーザID:user03,パスワード:8901に対応する処理済メディアMの排出が完了すると、再びプリンタ基板53にプリンタトレイ45をメディア受け渡し位置へ引き出すよう指示する。これは、一時的に待避させていた処理済メディアMをメディアスタッカ22に戻す際に、処理済メディアMがスタッカ部71へ落下しないようスタッカ部71を覆うためである。
プリンタトレイ45がメディア受け渡し位置に引き出されると(ステップS27)、オートローダ基板52は、ステップS24で一時的にメディアスタッカ21へ待避させておいた処理済メディアMを、元のメディアスタッカ22に戻す(ステップS28)。これにより、第5層目に積層されていたユーザID:user02,パスワード:4567に対応する作成済メディアは、メディアスタッカ22の第3層目に改めて積層されたことになる。次に、ステップS27で引き出したプリンタトレイ45を元の印刷位置へ戻す(ステップS29)。排出処理を終了するためである。
なお、ジョブ管理基盤50は、1つのメディア排出ジョブを終了すると、図5に示したジョブ管理テーブルを図6のように更新する。すなわちメディアスタッカ22の第3層目及び第4層目に書き込まれていたジョブC,Dを消去し、第3層目をジョブEに書き換える。
このように、本実施形態のパブリッシャ1は、メディアドライブ41のメディアトレイ41a,41aと、レーベルプリンタ11のプリンタトレイ45と、スタッカ部71とが、同一の垂直搬送路上に位置しているため、その垂直搬送路上で処理済メディアMが落下した場合、スタッカ部71に落下する虞がある。特に、セキュリティモードでは、入力されたユーザID及びパスワードと対応する処理済メディアMのみがスタッカ部71に排出されなければならないが、その他の処理済メディアMが垂直搬送路上を搬送中に落下するとスタッカ部71に落下する虞がある。
しかしながら本実施形態によれば、その垂直搬送路上で処理済メディアMを搬送中に搬送アーム36がそのメディアを落下させても、スタッカ部71へ落下しないよう予めプリンタトレイ45をメディア受け渡し位置へ引き出し、スタッカ部71を覆うことができるで、正当なユーザ以外の者に処理済メディアMが流出することを防止することができる。
しかしながら本実施形態によれば、その垂直搬送路上で処理済メディアMを搬送中に搬送アーム36がそのメディアを落下させても、スタッカ部71へ落下しないよう予めプリンタトレイ45をメディア受け渡し位置へ引き出し、スタッカ部71を覆うことができるで、正当なユーザ以外の者に処理済メディアMが流出することを防止することができる。
また、処理済メディアMの作成処理においてはユーザID及びパスワードに関係なくスタッカ部71を覆うので、確実に処理済メディアMが外部へ流出することを防止することができる。また、処理済メディアMの排出処理においては入力されたユーザID及びパスワードと対応しない処理済メディアMの搬送中にのみスタッカ部71を覆うよう制御する。ユーザ固有の識別情報と対応しない処理済メディアMが落下した場合はプリンタトレイ45によってブロックされるためスタッカ部71には落下せず、取り出すことができない。このため、機密度の高い情報が書き込まれた処理済メディアMが外部へ流出することを防止することができる。
なお、本実施形態では、スタッカ部71をプリンタトレイ45によって覆うことで、処理済メディアMの落下を防止したが、必ずしもプリンタトレイ45に限定されるものではない。すなわち、スタッカ部71を覆う蓋を別途設けた構成としてもよい。また、搬送アーム36から処理済メディアMが落下した場合は、落下した処理済メディアMを取り出すことができないよう、エラー通知を行い、開閉扉4及び引出トレイ70をロックする構成としてもよい。
1:パブリッシャ、37:搬送アーム駆動部、50:ジョブ管理基板、51:ハードディスク、52:オートローダ基板、53:プリンタ基板、54:ドライブ基板、55:入力部、56:メディアトレイ駆動部、58:プリンタトレイ駆動部、61,62,63:クライアントコンピュータ。
Claims (4)
- メディアに対してデータの書き込み処理を行うメディアドライブと、少なくとも前記書き込み処理が行われた処理済メディアが一時的に収容される第1のスタッカと、前記メディアを少なくとも前記メディアドライブ及び前記第1のスタッカの間で搬送する搬送部と、を備えたメディア処理装置であって、
外部へ取り出される処理済メディアが収容されるスタッカであって、前記搬送部の垂直搬送路上に配置された第2のスタッカと、
前記搬送部が前記垂直搬送路上で処理済メディアを落下させても、前記第2のスタッカから前記処理済メディアを外部へ取り出すことができないよう制御する取り出し制御部と、を有することを特徴とするメディア処理装置。 - 前記メディアの印刷面に印刷処理を行うプリンタを備え、
前記取り出し制御部は、前記搬送部が前記処理済メディアを前記垂直搬送路上で搬送する場合は、前記第2のスタッカを覆う位置に前記プリンタのプリンタトレイを位置させるよう制御することを特徴とする請求項1に記載のメディア処理装置。 - ユーザ固有の識別情報と前記第1のスタッカ内の処理済メディアの収容位置情報と、を関連付けて管理し、入力された識別情報に対応する処理済メディアのみを前記第2のスタッカへ排出するセキュリティモードにおいて、
前記取り出し制御部は、前記処理済メディアの作成処理中に前記処理済メディアを前記垂直搬送路上で搬送する場合は、前記第2のスタッカを覆う位置に前記プリンタのプリンタトレイを位置させ、
前記処理済メディアの排出処理中であって、第1のスタッカに収容された処理済メディアのうち入力された識別情報と対応しない処理済メディアを前記垂直搬送路上で搬送する場合は、前記第2のスタッカを覆う位置に前記プリンタトレイを位置させることを特徴とする請求項1または2に記載のメディア処理装置。 - メディアに対してデータの書き込み処理を行うメディアドライブと、前記メディアの印刷面に印刷処理を行うプリンタと、少なくとも前記書き込み処理が行われた処理済メディアが一時的に収容される第1のスタッカと、前記処理済メディアが排出される第2のスタッカと、前記メディアを、前記メディアドライブ、前記プリンタ、前記第1のスタッカ及び前記第2のスタッカの間で搬送する搬送部と、を備え、前記第2のスタッカが前記搬送部の垂直搬送路上に配置されたメディア処理装置の制御方法であって、
前記第2のスタッカを覆う位置に前記プリンタのプリンタトレイを位置させるよう制御するステップと、
前記第2のスタッカを覆った後に、前記垂直搬送路上で処理済メディアを搬送するステップと、を有することを特徴とするメディア処理装置の制御方法。
Priority Applications (1)
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JP2008255508A JP2010086612A (ja) | 2008-09-30 | 2008-09-30 | メディア処理装置及びその制御方法 |
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- 2008-09-30 JP JP2008255508A patent/JP2010086612A/ja active Pending
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