JP2010082715A - カートンブランク用打ち抜き型における打ち抜き刃の構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 カートンブランク用の打ち抜き型において、カートンブランクの打ち抜きにより形成される屈曲部の切目線が、当接する打ち抜き刃の連続により鋭利な切目線の連続となるとともに、打ち抜き刃の欠損による必要のない「刃止め」状態の発生や、これに伴う「紙めくれ」等のブランク表面状態の汚損や、開封開始部分の機能を損うことのない、カートンブランク切目線屈曲部の打ち抜き型における打ち抜き刃構造を提供する。
【解決手段】 帯状鋼板の一側縁を切刃とする打ち抜き刃及び刃先部を持たない罫押し刃が台板に埋め込まれて構成される打ち抜き型において、一対の打ち抜き刃のそれぞれ一端縁同士が当接することにより形成される屈曲部が、前記屈曲部の角度を二等分する角度でそれぞれ対称的に切削形成した端面同士の当接により形成されることを特徴とするカートンブランク用打ち抜き型における屈曲部の打ち抜き刃の構造。
【選択図】 図3

Description

本発明は、包装用紙器のカートンブランクを板紙等の原反から打ち抜く場合に使用する打ち抜き型に係り、詳しくは、カートンブランク屈曲部切目線部分の打ち抜き型における打ち抜き刃の構造に関するものである。
包装用紙器のうち、板紙等の原反を打ち抜き形成されるブランクから組み立てられる折り畳み箱(フォールディングカートン、一般にカートンと呼ばれる)や組立箱(コラプシブルボックス、一般に組立箱と呼ばれる)は、カートンの切目線を形成するよう片側の側縁を切刃部、反対側の側縁を埋め込み部とする、0.7mm厚、23.6mm幅の帯状の鋼板を、カートン図面に倣って、分断並びに折り曲げ加工された打ち抜き刃を、積層した合板(台板)に埋め込んで製造される打ち抜き型によって打ち抜き形成される。尚、カートンの折り曲げに使用される折線部分を形成する罫押し刃も、刃先部を持たない帯状の鋼板によって形成され、打ち抜き型の一部に組み込まれるものである。カートン打ち抜き工程においては、台板に組み込まれた上記打ち抜き型と、これに対向する面板(金属プレート上にプレスボード等を貼り込んで、打ち抜き型を雄型とし、これに対する雌型としたもの。カウンタープレートと呼ばれることもある。)とを打抜機に取り付け、両者間に板紙等を挿入した後、瞬間的圧力加工を施して打ち抜き加工するものである。
カートン等の打ち抜きに用いられる打抜機には、一般に平圧式と輪転式とがあり、輪転式の場合は、打ち抜き型、面板共にシリンダー状に加工されたものが使用され、比較的、型の寿命が長く、打ち抜き精度がよく、準備に時間を取らない等の長所はあるが、極めてコスト高となり、大量且つ長期に渉る製品(カートン)にしか使用されない。これに対し平圧式は、汎用性があって、従来から広く一般的に使用されている。
又、平圧式打抜機に使用される打ち抜き型は、通常、カートンブランク図面に倣い、あるいはカートンブランク図面のデジタルデータに従って出力されるレーザー光で、一般的には18mmの厚みを持つ前記台板に溝状の彫刻を施し、その溝内に前記折り曲げ加工された帯状の鋼板からなる打ち抜き刃、罫押し刃等を埋設し、固定して製造されている。
上記カートンブランク用の打ち抜き型において、カートンブランクの切目線が屈曲する部分、図示は省略するが、例えば、設計された図面上で直角(90度)に折れ曲がった部分も、打ち抜き型における打ち抜き刃では、打ち抜き刃を構成する帯状鋼板が折り曲げられることにより、角部は小さな円弧により連続して形成される。
しかしながら、シールエンドカートン(折り畳み式筒状構成を有する紙箱で、しかも筒状胴部の両端を糊着して閉塞したカートン)等において、前記両端閉塞部や筒状胴部の開封にあたって、紙箱の所定部位に予め断続する打ち抜き刃を穿設することにより破断予定部位とし、使用にあたって前記破断予定部位を破断し開封することが行われており、前記切目列構造部分として、断続する打ち抜き刃によるミシン目構造や、先端を鉤状に折り曲げた打ち抜き刃を断続して設ける鉤状切目列によるジッパー構造が多く用いられており、破断予定部位が、カートンのフラップ外縁切断線の中間部位に設けられる場合、一般に袋包材等で「ノッチ」と呼ばれる切欠部を側端の一箇所、若しくはカートンでは、帯状の破断予定部位の一側端上下二方に設けて、破断開始側端を示すとともに、破断開始操作の切っ掛け(手掛かり)とするため、前述のような打ち抜き刃の折り曲げによる屈曲部形成ではなく、通常、破断するラインに対向する横向きV型若しくは、図1のカートンブランクの展開平面図におけるノッチ15部分で、図5に示すような、破断する線と破断する線に対して鋭角(90度未満、図では略50度)に傾斜した一方の打ち抜き刃α’と他方の打ち抜き刃β’それぞれの先端部を当接させて、図1に示すような切欠部(ノッチ15)を形成して開封開始部とするもので、屈曲部先端の連続する打ち抜き刃を形成するため、図5及び、図6(a)、(b)のうち、図6(a)、(b)にて明らかなように、一方の打ち抜き刃β’の側面に沿うよう、他方の打ち抜き刃α’上端の切刃の一部と切刃より下部を面取りされた端面が当接し、一方の打ち抜き刃α’と他方の打ち抜き刃β’それぞれの切刃部の連続により、所望の角度で連続する切目線の打ち抜きが可能となるものである。尚、このように当接する打ち抜き刃のうち、一方の打ち抜き刃α’の端面を部分的に面取りし、当接する打ち抜き刃の上端の切刃部を連続させることにより、連続する切目線を構成する構造については、公知である(例えば、特許文献1)。
特開昭63−318296号公報
しかしながら、直角若しくは鋭角(90度未満、図では略50度)をなす屈曲部の打ち抜き刃構造を上記のようにした場合、図6(a)及び(b)に示すように、一方の打ち抜き刃α’の切刃部の一部と切刃より下部の端縁が面取りされることによって、上端の切刃部には微小な三角形状の突出部Sが形成され、カートンブランクの打ち抜き工程において、連続するプレス圧により前記切刃の突出部Sが欠損を生じた場合、屈曲部角部の連続する切断状態が損われる。また、打ち抜かれたカートンブランクにおいて、打ち抜き刃の欠損部分は自動的に「刃止め」の状態となり、「コワシ(タタキ或いはムシリとも)」工程(原反内にレイアウトされた複数のカートンブランクを、個々のブランクに分けると共に、不要な枠部分や窓抜き部分等を取り除く工程で、打ち抜きと同時に機械内で行われる場合もある。)を阻害するとともに、表面的には無用な毛羽立ち状態が残ったり、切断されない部分から表裏面への剥離状態(いわゆる紙めくれ)が発生し、先述した「ノッチ」の働きを損ねるので、開封開始部分の機能を果たさなくなる等の問題があった。
そこで、本発明の目的は、上記問題を解決するためになしたものであって、カートンブランク用の打ち抜き型において、カートンブランクの打ち抜きにより形成される屈曲部の切目線が、当接する打ち抜き刃の連続により鋭利な切目線の連続となるとともに、打ち抜き刃の欠損による必要のない「刃止め」状態の発生や、これに伴う「紙めくれ」等のブランク表面状態の汚損や、開封開始部分の機能を損うことのない、カートンブランク切目線屈曲部の打ち抜き型における打ち抜き刃構造を提供することにある。
上記課題を解決するため、請求項1記載の発明は、帯状鋼板の一側縁を切刃とする打ち抜き刃及び刃先部を持たない罫押し刃が台板に埋め込まれて構成される打ち抜き型において、一対の打ち抜き刃のそれぞれ一端縁同士が当接することにより形成される屈曲部が、前記屈曲部の角度を二等分する角度でそれぞれ対称的に切削形成した端面同士の当接により形成されることを特徴とするカートンブランク用打ち抜き型における屈曲部の打ち抜き刃の構造である。このように構成することによって、カートンブランクの打ち抜きにより形成される屈曲切断部の切目線が、屈曲する角部の鋭利な切目線の連続となるとともに、打ち抜き刃の欠損による必要のない「刃止め」状態の発生や、これに伴う「紙めくれ」等のブランク表面状態の汚損や、実施例においては開封開始部分の切断開始機能を損うことのない、カートンブランク用打ち抜き型における打ち抜き刃の構造となる。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の打ち抜き刃の構造を有することを特徴とするカートンブランク打ち抜き用の打ち抜き型で、従来技術のように、当接する一方の打ち抜き刃の上端部が、打ち抜き工程の連続するプレス圧により部分的な打ち抜き刃の欠損を生じることがなく、屈曲切断部の連続する打ち抜き刃の状態が損われることがない。
請求項3記載の発明は、請求項2記載のカートンブランク打ち抜き用の打ち抜き型を用いて打ち抜き切断されたことを特徴とするカートンブランクで、打ち抜きにより形成される屈曲部の切目線が、当接する打ち抜き刃の連続により鋭利な切目線の連続となり、打ち抜き刃の欠損による必要のない「刃止め」状態の発生や、「刃止め」状態によって発生する「紙めくれ」等の表面状態の汚損や、開封開始部分の機能を損うことがない。また、ブランクの汚損がないので、後工程例えば貼り工程における給紙不良等が発生しない。
本発明のカートンブランク用打ち抜き型における打ち抜き刃構造は、カートンブランクの打ち抜きにより形成される屈曲切断部の切目線を、端面同士が当接した打ち抜き刃の構成により屈曲した角部の鋭利な切目線の連続とすることができるので、実施例におけるノッチ部等では、開封開始部分における切断開始機能を損うことがなく、従来のカートンブランク用打ち抜き型における打ち抜き刃構造で発生した、カートンブランクの打ち抜き工程において、連続するプレス圧によって部分的な打ち抜き刃端面の当接部上端すなわち一方の切刃部先端の欠損を生じることがなく、屈曲部の連続する打ち抜き刃状態が損われるという欠点を解消することが出来る。また、上記従来の打ち抜き刃構造で生じた打ち抜き刃端面の当接部上端の欠損により発生した「刃止め」状態が発生しなくなるので、「紙めくれ」等のブランク表面状態の汚損を防ぐことができる。
本発明の打ち抜き刃構造を用いたカートンブランク打ち抜き型は、従来技術のように、当接する一方の打ち抜き刃の上端部が、打ち抜き工程の連続するプレス圧により部分的な打ち抜き刃の欠損を生じることがなく、屈曲切断部の連続する鋭利な打ち抜き刃状態が損われることがないので、生産性を阻害することのないカートンブランク打ち抜き型を得ることができる。また、打ち抜き型製作工程において、打ち抜き刃端面当接のための、それぞれの端面部分の加工が従来のものに比べ容易で、かつ打ち抜き刃端面同士の当接加工も容易であるので、工程に要する時間の短縮が可能となって、経済的な効果がある。
本発明の打ち抜き刃構造を用いたカートンブランク打ち抜き型によって打ち抜かれたカートンブランクは、その屈曲切断部に、打ち抜き刃の欠損により生じる「刃止め」状態の発生がないので、コーナー部の「刃止め」部の抜き残りを生じず、見栄えを損うことが無く、また、「打ち抜き」工程や「コワシ(タタキ或いはムシリとも)」工程(において、「刃止め」部分からブランクの表裏面への剥離状態(いわゆる紙めくれ)が発生することがないので、不良品の発生が抑えられ、歩留まりがよくなるという効果がある。また、ブランクの汚損がないので、後工程例えば貼り工程における給紙不良等が発生しないという副次的効果がある。
本発明につき、図面等を用いて以下に詳述する。図1は本発明に係るカートンブランク打ち抜き型における打ち抜き刃構造を用いた実施例のカートンブランク状態を示す展開平面図。図2は同じく実施例のカートンブランクから組み立てられたカートンの説明用斜視図。図3は図1のカートンブランクの打ち抜き型におけるノッチ部分の打ち抜き刃構成を示す部分拡大平面図。図4(a)は同じくノッチ部分の打ち抜き刃構成で、端面の当接する2枚の打ち抜き刃をやや離間した位置とした状態を表した説明用部分拡大斜視図。図4(b)は図4(a)におけるノッチ部分の打ち抜き刃構成を矢視方向イから見た説明用部分拡大側面図(一部省略あり)。図5は同じくノッチ部分の打ち抜き刃構成の従来技術を示す部分拡大平面図。図6(a)は同じくノッチ部分の打ち抜き刃構成の従来技術で、一方の端面と他方の側面が当接する2枚の打ち抜き刃をやや離間した位置とした状態を表した説明用部分拡大斜視図。図6(b)は図6(a)におけるノッチ部分の打ち抜き刃構成を矢視方向ロから見た説明用部分拡大側面図(一部省略あり)である。
図1は本発明に係るカートンブランク打ち抜き型における打ち抜き刃構造を用いた実施例のカートンブランク状態を示す展開平面図であって、板紙等シート材を打ち抜き加工して形成されるブランクPは、折線L1、L2、L3、L4を介して貼着板5、背面板4、左側面板3、正面板2、右側面板1を順に連設し、前記背面板4の上部延長上に折線L5及びL6を介して天面板6及び、縁辺に破断予定線L7を介して剥離予定帯8を配設した蓋面板7が延設され、前記左側面板3及び右側面板1の上部には折線L8、L9を介してそれぞれ耳片9及び10、同じく下部には折線L12、L13を介して耳片13及び14が延設され、前記正面板2の下部には折線L11を介して底面板11、前記背面板4の下部には折線L10を介して重合底面板が延設されている。前記蓋面板7と縁辺に配設された剥離予定帯8間の破断予定線L7の開封開始側端(展開図において右側端)には、∠型のノッチ15が穿設されている。尚、前記破断予定線L7は実施例において、開封開始側を短い垂直線とし、開封終端側に直交する長い水平線とからなる横向きT字状ジッパーの断続線としたが、普遍的に用いられるミシン状切目線、鈎状破断線を配設することもできる。また、実施例で開封部を、正面板2に重合貼着され剥離開封される剥離予定帯8としたが、一般的に用いられる、貼着部を別途設けて蓋面板との間にジッパー開封帯部を設ける形式とすることができる。さらに、前記ノッチ15は実施例において一方を水平線としこれに傾斜線が当接する∠型としたが、開封開始部分の切欠として、直角若しくは鈍角(90度より大きく180度より小さい角度)及び鋭角(90度より小さい角度)を形成する傾斜線同士が当接する横向きV字型としてもよい。
本実施例のカートンは、あくまで本発明に係るカートンブランク用打ち抜き型の打ち抜き刃構造を用いたカートンの一例を示したものであって、これに限定して用いられるものではなく、開封開始端側の切欠部を配設できるカートン及び一部に屈曲切断部を有するカートンに限らず、屈曲部が円弧を含んだ屈曲による切刃部の連続でなく、図面上に示される所定の角度に正確な切刃部の連続による屈曲部を有するカートンであれば、いかなるカートンにおいても使用が可能である。
図2は同じく実施例のカートンブランクから組み立てられたカートンの説明用斜視図で、図1に示したカートンブランクPから、折線L2及びL4を折り曲げ貼着板5を右側面板1の内面に貼着して扁平な筒状に折り畳み貼着されたカートンを折線L1、L2、L3、L4を用いて角筒状に起立させ、折線12、13を用いて耳片13、14を折り込んだ後、重合底面板12、底面板11を順に折り曲げ、それぞれを重合貼着して底部を閉塞構成する。次いで、内容物を充填後、折線L8、L9を用いて耳片9及び10を折り込み、折線L5を用いて天面板6で天面を閉塞しつつ、折線L6を用いて蓋面板7及び剥離予定帯8を折り曲げて前記正面板2に重合するとともに、前記剥離予定帯8の内面を前記正面板2の当接部分に貼着してカートンP’の組み立てが完了する。尚、通常、上記した扁平な筒状に折り畳み貼着にあたっては、紙器製造工程のサック貼り機を用いてエマルジョン系接着剤にて接着され、カートンP’の組み立て並びに充填にあたっては、製函充填装置いわゆるカートニング機を用い、ホットメルト等の樹脂系接着剤を用いて接着される。
図示は省略するが、図2に示した実施例のカートンP’の開封にあたっては、カートンP’上端左側に位置する剥離予定帯8の左端を摘持し、ノッチ15を開封開始端として破断予定線L7を破断しつつ、剥離予定帯8を剥離して開封を行い、内容物の取り出しが可能となる。使用後は、開封によって天面板6の延長上に残った蓋面板7を正面板2と耳片9および10間に差し込んで、再閉鎖を完了する。
図3は、図1のカートンブランクの打ち抜き型におけるノッチ部分の打ち抜き刃構成を示す部分拡大平面図。図4(a)は同じくノッチ部分の打ち抜き刃構成で、端面の当接する2枚の打ち抜き刃をやや離間した位置とした説明用部分拡大斜視図。図4(b)は、図4(a)におけるノッチ部分の打ち抜き刃構成を矢視方向イから見た説明用部分拡大側面図(一部省略あり)である。
図3に示すノッチ部分の打ち抜き刃構成の部分拡大平面図において、一方の打ち抜き刃αは、図1に示したカートンブランクPの剥離予定帯8を形成する右端線の打ち抜き刃で、前記右端線に該当する図面上方より垂直な下降線から連続して左折しノッチ15の切欠部を形成する傾斜線となり、その先端部で他方の打ち抜き刃βに当接している。前記一方の打ち抜き刃αに当接する他方の打ち抜き刃βは、図1に示したカートンブランクPの蓋面板7を形成する右端線から上伸し屈曲してノッチ15の切欠部を形成する水平の打ち抜き刃であって、他方の打ち抜き刃βの水平の線に対し一方の打ち抜き刃αの傾斜する線が略50度の傾斜角γを有して当接しており、前記それぞれの打ち抜き刃α及びβの端面は、それぞれの打ち抜き刃α及びβの直線面に対し前記傾斜角γを二分する角度δで対称に形成された端面で当接している。
尚、図3において示される3本の平行線は、両側の線がそれぞれ打ち抜き刃を形成する帯状の鋼板の両側面部、中央の線は打ち抜き刃の先端の線を示している。
図4(a)は同じくノッチ部分の打ち抜き刃構成で、端面の当接する2枚の打ち抜き刃をやや離間した位置とした説明用部分拡大斜視図。図4(b)は図4(a)におけるノッチ部分の打ち抜き刃構成を矢視方向イから見た説明用部分拡大側面図(一部省略あり)で、先述した背景技術のうち、図5及び図6(a)、(b)において、一方の打ち抜き刃α’と他方の打ち抜き刃β’それぞれの当接は、一方の打ち抜き刃α’の端面と他方の打ち抜き刃β’の端縁近傍の側面との当接により行われ、この時、それぞれの切刃部分が連続する為に、一方の打ち抜き刃α’の切刃部の一部と切刃より下部の端縁が面取りされることによって、上端の切刃部には微小な三角形状の突出部Sが形成されるのに対し、図3及び図4(a)、(b)において、一方の打ち抜き刃αと他方の打ち抜き刃βそれぞれの当接は、一方の打ち抜き刃αと他方の打ち抜き刃β’の端面同士の当接によりそれぞれの切刃部が連続し、前述したようにそれぞれの打ち抜き刃α及びβの直線面に対し傾斜角γを二分する角度δで対称に形成された端面には、無用な突出部が形成されることが無い。
上記構成により、ノッチ15を形成する連続した切刃部は、カートンブランクの打ち抜き工程において、連続するプレス圧により欠損を生じることがなく、屈曲部角部の連続する切断状態が損うことがない。また、打ち抜かれたカートンブランクにおいても、打ち抜き刃の欠損部分による「刃止め」等が発生せず、「コワシ(タタキ或いはムシリとも)」工程を阻害することがなく、表面的にも無用な毛羽立ち状態が残ったり、切断されない部分から表裏面への剥離状態等も発生することがなく、「ノッチ」の働きを損ねず、開封開始部分としての機能を有するものとなる。
上述した打ち抜き型における打ち抜き刃の構成は、ノッチ部分のみならず、角度を有する屈曲部位に応用することができ、従来技術のように円弧を含んだ屈曲による切刃部の連続でなく、図面上に示される角度に正確な切刃部の連続による屈曲部とすることができるので、凹凸どちらの屈曲部においても、切刃部の欠損による「刃止め」等が発生せず、表面的にも無用な毛羽立ち状態が残ったり、切断されない部分から表裏面への剥離状態等も発生することがない。
本発明に係る本発明に係るカートンブランク打ち抜き型における打ち抜き刃構造を用いた実施例のカートンブランク状態を示す展開平面図。 実施例のカートンブランクを組み立てたカートンの説明用斜視図。 図1のカートンブランクの打ち抜き型におけるノッチ部分の打ち抜き刃構成を示す部分拡大平面図。 (a)同じくノッチ部分の打ち抜き刃構成で、端面の当接する2枚の打ち抜き刃をやや離間した位置とした状態を表した説明用部分拡大斜視図。 (b)図4(a)におけるノッチ部分の打ち抜き刃構成を矢視方向イから見た説明用部分拡大側面図(一部省略あり)。 同じくノッチ部分の打ち抜き刃構成の従来技術を示す部分拡大平面図。 (a)同じくノッチ部分の打ち抜き刃構成の従来技術で、一方の端面と他方の側面が当接する2枚の打ち抜き刃をやや離間した位置とした状態を表した説明用部分拡大斜視図。 (b)図6(a)におけるノッチ部分の打ち抜き刃構成を矢視方向ロから見た説明用部分拡大側面図(一部省略あり)。
符号の説明
P ブランク
P’ カートン
1 右側面板
2 正面板
3 左側面板
4 背面板
5 貼着板
6 天面板
7 蓋面板
8 剥離予定帯
9、10 耳片
11 底面板
12 重合底面板
13、14 耳片
15 ノッチ
L1〜L6、L8〜Ll3 折線
L7 破断予定線
α、β 打ち抜き刃
γ (屈曲部を形成する)傾斜角
δ (当接する打ち抜き刃の)端面形成角度
α’、β’ (従来技術における)打ち抜き刃
S 突出部

Claims (3)

  1. 帯状鋼板の一側縁を切刃とする打ち抜き刃及び刃先部を持たない罫押し刃が台板に埋め込まれて構成される打ち抜き型において、一対の打ち抜き刃のそれぞれ一端縁同士が当接することにより形成される屈曲部が、前記屈曲部の角度を二等分する角度でそれぞれ対称的に切削形成した端面同士の当接により形成されることを特徴とするカートンブランク用打ち抜き型における屈曲部の打ち抜き刃の構造。
  2. 請求項1記載の打ち抜き刃の構造を有することを特徴とするカートンブランク打ち抜き用の打ち抜き型。
  3. 請求項2記載のカートンブランク打ち抜き用の打ち抜き型を用いて打ち抜かれたことを特徴とするカートンブランク。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN110561551A (zh) * 2019-09-27 2019-12-13 立华彩印(昆山)有限公司 一种用于上下盖盒的模切、击凹工艺合一的刀模结构

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