本発明は、設定情報複写システムに関する。
近年、OA化に伴い、ネットワーク内に複数の画像形成装置が配置されることは稀ではなくなってきている。
そして、ネットワーク内に新しく画像形成装置が設置された場合には、その画像形成装置に各種パラメータの設定が要求される。
各種パラメータは、ネットワーク、パスワード、ユーザ名、メールサーバ、SMTPポート番号などである。
そこで、他の画像形成装置と共用できるパラメータは、既にネットワーク内に配置された画像形成装置からパラメータのコピーを行うと便利である。
特許文献1には、端末装置より指定の画像形成装置のパラメータを転送する転送先、転送するパラメータ項目等が指定されると、管理サーバを介して指定の画像形成装置に指示が送られ、指定の画像形成装置から指示されたパラメータが転送先に送られて、転送先の画像形成装置においてパラメータの書き換えが行われる画像形成装置及び画像形成装置管理システムが提案されている。
また、特許文献2には、画像形成装置に設定された情報をユーザ毎に管理し、ユーザが別の画像形成装置を使用する際にユーザ認証されると、その画像形成装置に最適なユーザ設定情報が設定される画像形成装置が提案されている。
また、特許文献3には、送信先Eメールアドレス参照時に、中継サーバにアクセスして中継サーバからアドレス帳データを取得して提示させる第1手段、およびLDAPサーバにアクセスするためのLDAPフォーマットの設定内容を中継サーバから取得して、取得した設定内容を自動的に自己の装置に設定する第2手段を備えているネットワークスキャナ装置が提案されている。
特開2004−080292号公報
特開2006−256118号公報
特開2004−165423号公報
本発明は、機種の違いやファームウェアのバージョン違いなどの理由でパラメータの互換性のない装置間においてもパラメータコピーを実現する設定情報複写システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成する為に、請求項1の発明の設定情報複写システムは、設定情報の複写元となる第1の画像形成装置と、前記設定情報の複写先となる第2の画像形成装置と、前記設定情報を変換するための変換型情報を記憶する情報記憶端末とを有し、前記第1の画像形成装置は、前記第2の画像形成装置を指定する指定手段と、自装置の識別情報と前記指定手段で指定された前記第2の画像形成装置の識別情報を前記情報記憶端末に送信する識別情報送信手段とを有し、前記情報記憶端末は、前記第1の画像形成装置の設定情報を前記第2の画像形成装置に適する設定情報に変換するための変換型情報を、前記第1の画像形成装置と前記第2の画像形成装置との組に対応して記憶する変換型情報記憶手段と、前記識別情報送信手段で送信された識別情報に基づき、前記第1の画像形成装置と前記第2の画像形成装置の組に対応した前記変換型情報を前記変換型情報記憶手段の記憶変換型情報から選択し、前記第1の画像形成装置に送信する変換型情報送信手段とを有し、前記第1の画像形成装置は、前記変換型情報送信手段で送信された前記変換型情報に基づき、自装置に設定される設定情報を変換する設定情報変換手段と、前記設定情報変換手段で変換した設定情報を、前記第2の画像形成装置に送信する変換設定情報送信手段とを更に有するように構成される。
また、請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記情報記憶端末は、前記変換型情報送信手段で前記変換型情報を送信した前記第1の画像形成装置に対応して前記第1の画像形成装置の設定情報の変更に係わる設定変更情報を記憶する設定変更情報記憶手段と、前記第1の画像形成装置に設定された設定情報の変更の通知を前記第1の画像形成装置から受信すると、前記設定変更情報記憶手段に記憶する前記設定変更情報を更新する設定変更情報更新手段とを更に有し、前記第2の画像形成装置は、前記第1の画像形成装置の識別情報を記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶する前記識別情報に対応する前記第1の画像形成装置の設定変更情報を前記情報記憶端末に問合せ、当該設定変更情報が更新されていた場合には、前記第1の画像形成装置に、変更された前記設定情報の自装置に対する複写を要求する複写要求手段とを更に有するように構成される。
また、請求項3の発明の設定情報複写システムは、設定情報の複写元となる第1の画像処理装置と、前記設定情報の複写先となる第2の画像処理装置と、前記設定情報の複写を制御する制御端末とを備え、前記第1の画像処理装置は、前記第2の画像処理装置を指定する指定手段と、前記指定手段で指定された前記第2の画像処理装置の識別情報と自装置に設定された設定情報と自装置を動作させるプログラムの型番号とを前記制御端末に送信する送信手段を備え、前記制御端末は、前記第2の画像処理装置を動作させるプログラムの型番号を取得する型番号取得手段と、前記送信手段で送信された前記第1の画像処理装置に係わる型番号と前記型番号取得手段で取得した前記第2の画像処理装置に係わる型番号とを比較し、前記第2の画像処理装置を動作させるプログラムに適合するように前記送信手段で送られた設定情報を変換する設定情報変換手段と、前記設定情報変換手段で変換した前記設定情報を前記第2の画像処理装置に送信する設定情報送信手段とを備えるように構成される。
また、請求項4の発明は、請求項3の発明において、前記設定情報変換手段は、前記画像処理装置を動作させるプログラムが更新されるに伴う型番号の変化に応じて前記設定情報の設定内容が変化する項目を記憶する変化項目記憶手段を更に備え、前記変化項目記憶手段に記憶する内容に基づいて、前記第1の画像処理装置に係わる型番号と前記第2の画像処理装置に係わる型番号との違いにより前記設定内容が変化する項目の設定情報を変換するように構成される。
また、請求項5の発明の設定情報複写システムは、複数の画像形成装置と、前記画像形成装置における操作履歴を記憶する履歴情報記憶端末と、前記画像形成装置の設定情報が前記画像形成装置間で複写される処理を制御する制御端末と、前記画像形成装置を管理する管理者を前記画像形成装置毎に記憶する管理情報記憶端末とを備え、前記画像形成装置は、自装置を複写先として前記設定情報の複写を指示する指示者を特定する指示者特定手段と、前記指示者の識別情報を前記制御端末に送信する送信手段とを有し、前記制御端末は、前記送信手段により送られた前記識別情報に対応する指示者に適した前記複写の複写元となる前記画像形成装置の候補を、前記送信手段により送られた前記識別情報と前記履歴情報記憶端末に記憶される前記画像形成装置の前記操作履歴とに基づいて選択する候補選択手段を有し、前記画像形成装置は、前記候補選択手段により選択された前記画像形成装置の中から、前記操作者が前記複写の複写元として所望する前記画像形成装置を指定する画像形成装置指定手段を更に有し、前記管理情報記憶端末は、前記画像形成装置指定手段で指定された前記画像形成装置を管理する管理者が当該画像形成装置を複写元とする前記設定情報の複写を承認するか否かを確認する確認手段を有し、前記指示者により前記複写の複写先とされた画像形成装置は、前記確認手段により当該複写の承認が確認された場合に、前記画像形成装置指定手段で指定した前記画像形成装置に設定される前記設定情報を複写して自装置に設定するように構成される。
また、請求項6の発明は、請求項5の発明において、前記制御端末が有する前記候補選択手段は、前記履歴情報記憶端末に記憶される前記操作履歴に基づいて前記操作者の使用回数が最も多い前記画像形成装置を選択するように構成される。
請求項1の発明によれば、コピー先の第2の画像形成装置に適する設定情報に変換された設定情報をコピー元の第1の画像形成装置から受信する。
請求項2の発明によれば、コピー元の第1の画像形成装置より設定情報を複写した第2の画像形成装置が、第1の画像形成装置で変更された設定情報の複写を要求することができる。
請求項3の発明によれば、画像形成装置を動作させるプログラムの型番号が異なる画像形成装置間で、設定情報の複写が行われる。
請求項4の発明によれば、画像形成装置を動作させるプログラムの型番号が異なる画像形成装置間で、設定情報の複写が行われる。
請求項5の発明によれば、設定情報の複写を指示した指示者に適した画像形成装置から設定情報の複写が行われる。
請求項6の発明によれば、設定情報の複写を指示した指示者の使用回数が最も多い画像形成装置から設定情報の複写が行われる。
以下、本発明の実施例について添付図面を参照して詳細に説明する。
まず、パラメータ設定システム1について図1を参照して説明を行う。
図1は、パラメータ設定システム1について示した構成図である。
図1に示すように、パラメータ設定システム1は、まず、画像形成装置100−1、画像形成装置100−2がLAN(Local Area NetWork)回線10によって接続されている。
LAN回線10は、例えば、社内の通信回線などが考えられる。
そして、LAN回線10には社外からの不正アクセスを防止する為に、ファイアウォール装置20が設置されている。
ファイアウォール装置20の社外には、WAN(Wide Area Network)回線網30が接続されており、WAN回線網30を経由して、サーバ200が接続されている。
サーバ200は、画像形成装置100を製造、管理するメーカが設置する管理サーバである。
画像形成装置100−1と画像形成装置100−2とは、同じ機能を有する画像形成装置100であるが、機種が異なる。
その為、設定されるパラメータに関しては、画像形成装置100−1と画像形成装置100−2とで、パラメータ数やパラメータ番号等の機種固有の違いが存在する。
第1実施例では、パラメータのコピー元を画像形成装置100−1、パラメータのコピー先を画像形成装置100−2として、画像形成装置100−1から画像形成装置100−2へパラメータのコピーが行われるとして説明を行う。
設定されるパラメータに関してパラメータ数やパラメータ番号等の機種固有の違いが存在する場合には、単純に画像形成装置100−1に設定されているパラメータ値をそのまま画像形成装置100−2にコピーしようとしても、パラメータ数やパラメータ番号が異なる為、画像形成装置100−1に設定されているパラメータは画像形成装置100−2に適合できず、コピーすることができない。
画像形成装置100は、ネットワークインタフェース部101、コントローラ部102、パラメータ値変換部103、操作パネル部104、コピー情報保持部105、パラメータ値保持部106を有する。
ネットワークインタフェース部101は、LAN回線10と接続され、サーバ100や他の画像形成装置100と情報の授受を行う。
コントローラ部102は、画像形成装置100のパラメータコピーに関する制御を行う。
パラメータ値変換部103は、画像形成装置100に設定されるパラメータを、サーバ200から受信するパターンファイルにしたがって変換するパラメータ変換処理を行う。
このパラメータ変換処理により、画像形成装置100−1と画像形成装置100−2とでパラメータ数やパラメータ番号等の機種固有の違いが解消されて、変換されたパラメータがコピー先の画像形成装置100−2に適合して設定可能となる。
操作パネル部104は、液晶のタッチパネルで構成され、画像形成装置100のユーザインタフェースである。
コピー情報保持部105は、コピー先の画像形成装置100−2がコピー完了後に、コピー元の画像形成装置100に関する情報として、コピー元である画像形成装置100−1のデバイス識別子、デバイスアドレス(ローカルアドレスを意味する)、パラメータバージョンを記憶する。
また、コピー情報保持部105は、自装置がコピー元として動作した場合の自装置に関する情報も記憶する。
パラメータバージョンは、後で詳しく説明するが、コピー元である画像形成装置100−1でパラメータ変更があったか否かを確認するための値である。
パラメータ値保持部106は、画像形成装置100に設定されるパラメータ値を記憶する。
また、サーバ200は、ネットワークインタフェース部201、コントローラ部202、デバイス情報保持部203、パターンファイルデータベース部204を有する。
ネットワークインタフェース部201は、WAN回線網30と接続され、ファイアウォール装置20を超えたLAN回線10に接続される画像形成装置100と情報の授受を行う。
サーバ200と画像形成装置100との通信網にファイアウォール装置20が存在するが、サーバ200と画像形成装置100との通信は、画像形成装置100からサーバ200へのリクエストで始まるように構成されるから通信ができない問題はない。 このように、画像形成装置100からサーバ200へのリクエストで始まるから、WAN回線網30とLAN回線10との間にプロキシサーバが存在しても通信ができない問題はない。
コントローラ部202は、パラメータコピーに関する制御を行う。
デバイス情報保持部203は、サーバ200からパターンファイルを送った画像形成装置のデバイス識別子、デバイスアドレス、パラメータバージョンを記憶する。
パターンファイルデータベース部204は、パターンファイルを記憶する。
パターンファイルには、機種の異なる画像形成装置100間でパラメータ値が設定できるように、コピー元の画像形成装置100に設定されるパラメータをコピー先の画像形成装置で設定できるパラメータに変換する変換ルールが記載される。
パターンファイルによってコピー元の画像形成装置100に設定されるパラメータが変換されることにより、変換後のパラメータは、パラメータ数やパラメータ番号の違いがある機種の異なるコピー先の画像形成装置100に適合するパラメータとなる。
次に、パラメータ設定システム1においてパラメータコピーが実行される処理の概要を図2を参照して説明する。
図2は、パラメータ設定システム1における処理の概要を示した図である。
まず、パラメータのコピー元である画像形成装置100−1で、画像形成装置100−1から画像形成装置100−2へのパラメータコピーの指示が行われる。
すると、画像形成装置100−1は、サーバ200へ、画像形成装置100−1のデバイス識別子、デバイスアドレスと画像形成装置100−2のデバイス識別子、デバイスアドレスとを、コピー情報として送信する(参照番号211)。
サーバ200は、コピー情報を受信すると、パターンファイルデータベース部204からコピー情報に記される画像形成装置100に適用できるパターンファイルを選択する(参照番号212)。
そして、選択されたパターンファイルが、サーバ200から、コピー元の画像形成装置100−1に送信される(参照番号213)。
コピー元の画像形成装置100−1は、受信するパターンファイルに従って、自装置に設定されているパラメータ値の変換を行う(参照番号214)。
コピー元の画像形成装置100−1で変換されたパラメータ値は、画像形成装置100−1から、コピー先である画像形成装置100−2に送られる(参照番号215)。
パラメータのコピー先の画像形成装置100−2では、コピー元の画像形成装置100−1から送られるパラメータ値を受信する。
コピー先の画像形成装置100−2が受信するパラメータ値は、画像形成装置100−2にそのまま設定できるように、パラメータ数やパラメータ番号等の機種による違いが変換されている。
それで、コピー先の画像形成装置100−2は、受信するパラメータ値を自装置に設定する(参照番号216)。
次に、コピー元の画像形成装置100−1とサーバ200で行われる処理について図3を参照して更に詳しく説明する。
図3(a)はパラメータのコピー元である画像形成装置100−1で行われる処理を示したフローチャートであり、図3(b)はサーバ200で行われる処理を示したフローチャートである。
まず、画像形成装置100−1は、コピー先が画像形成装置100−2となるパラメータコピーの指示を受け付ける。
この指示は、画像形成装置100−1の操作パネル部104から行われてもよいし、また、LAN回線10に接続される図示しない管理装置より画像形成装置100−1に対して行われてもよい。
この指示を行うユーザは、コピー先の画像形成装置100−2のデバイスアドレスを入力して指示を行う。
パラメータコピーの指示を受け付けた画像形成装置100−1のコントローラ部102は、コピー先となる画像形成装置100−2に、画像形成装置100−2のデバイス識別子の要求をする(ステップ301)。
画像形成装置100−1は、画像形成装置100−2よりデバイス識別子を受信すると(ステップ302)、サーバ200へ、画像形成装置100−1のデバイス識別子とデバイスアドレス、画像形成装置100−2のデバイス識別子とデバイスアドレスをコピー情報として送信する(ステップ303)。
デバイス識別子は、図4に示すように、MAC(Media Access Control)アドレスや製品のシリアルナンバー等、装置の固体識別可能な値であり、サーバ200では、このデバイス識別子から機種名が明確にされる。
また、図4には、画像形成装置100−1が画像形成装置100−2から受信する、画像形成装置100−2のデバイスアドレスも示す。
コピー情報が送信されると、サーバ200でコピー情報を受信する(ステップ311)。
サーバ200では、コントローラ部202が、受信したコピー情報に記載されるデバイス識別子より、コピー元の画像形成装置100−1の機種とコピー先の画像形成装置100−2の機種とを割り出す。
そして、コントローラ部202は、パターンファイルデータベース部204を参照して、コピー元の画像形成装置100−1の機種からコピー先の画像形成装置100−2の機種へコピーされる組み合わせのパターンファイルを検索する。
検索の結果、パターンファイルデータベース部204に目的のパターンファイルがある場合には(ステップ312でYES)、そのパターンファイルとパラメータバージョンをコピー元の画像形成装置100−1に送信する(ステップ313)。
パラメータバージョンについては、デバイス情報203に登録されているコピー元である画像形成装置100−1のパラメータバージョンの値に1を加算した値が、コピー元の画像形成装置100−1に送信される。
また、コピー元の画像形成装置100−1がデバイス情報203に登録されていない場合には、「1」が、コピー元の画像形成装置100−1に送信される。
パターンファイルとパラメータバージョンが送られると、サーバ200のコントローラ部202は、パターンファイル等の送信先であるコピー元の画像形成装置100−1に関する情報をデバイス情報203に記録する(ステップ314)。
ステップ314のデバイス情報203への記録は、コピー元の画像形成装置100−1がデバイス情報203に記録されていなければ、図5に示すように、送信先である画像形成装置100−1のデバイス識別子、デバイスアドレスが記録され、パラメータバージョンは「1」として記録される。
また、ステップ314の記録について、コピー元の画像形成装置100−1がデバイス情報203に記録されている場合には、ステップ313でコピー元の画像形成装置100−1に送信されたパラメータバージョンの値が、デバイス情報203の画像形成装置100−1の項目に記録される。
また、ステップ312で、コントローラ部202による検索の結果、パターンファイルデータベース部204に目的のパターンファイルばない場合には(ステップ312でNO)、サーバ200からコピー元である画像形成装置100−1へ、パターンファイルが存在しない旨の情報が送信される。
コピー元である画像形成装置100−1で、サーバ200からパターンファイル等を受信すると(ステップ304でYES)、画像形成装置100−1のコントローラ部102が受信したパターンファイルをパラメータ値変換部103に入力する。
ここで、パラメータ値変換部103で行われるパラメータ値の変換について図6を参照して説明を行う。
図6(a)はコピー元の画像形成装置100−1に設定されているパラメータ値を示した表であり、図6(b)は画像形成装置100−1がサーバ200から受信したパターンファイルを示した表であり、図6(c)はパラメータ値変換部103がパターンファイルに従って変換した変換後のパラメータ値を示す表である。
図6(a)に示すように、コピー元の画像形成装置100−1のパラメータ値保持部106に、自装置に設定されるパラメータ値が記憶される。
パラメータ値保持部106は、図6(a)に示すように、パラメータ番号で示されるパラメータの種類毎に、そのパラメータ値と、「他デバイスへのコピー発生時に値を渡してよいか?」に関するYES/NOと、「他デバイスからのコピー時に上書きしてよいか?」に関するYES/NOとを記憶する。
図6(b)に示すように、パターンファイルには、コピー元のパラメータ番号と、それらパラメータ番号のパラメータがコピー先で読みかえられるパラメータ番号が記される。
また、コピー元にはなくコピー先にあるパラメータ項目については、その項目に入力されるパラメータ値が記される。
例えば、図6(b)に示すパターンファイルに従うと、コピー元の「パラメータ番号0(ユーザ名)」のパラメータ値はコピー先では「パラメータ番号0(ユーザ名)」と変換され(参照番号601)、コピー元の「パラメータ番号1(パスワード)」のパラメータ値はコピー先では「パラメータ番号1(パスワード)と変換され(参照番号602)、コピー先の「パラメータ番号2(SMTPポート番号)」の元となるコピー先のパラメータ値はなくデフォルト値として「25」が入力され(参照番号603)、コピー元の「パラメータ番号2(メールサーバ)」のパラメータ値はコピー先では「パラメータ番号3(メールサーバ)」と変換される(参照番号604)。
参照番号604に示すように、コピー元とコピー先とで等価なパラメータ(この場合は「メールサーバ」)であるがパラメータ番号が異なっている場合には、パラメータ番号の読み替えが行われる。
また、コピー元のパラメータ値保持部106に「他デバイスへのコピー発生時に値を渡して良い(YES)」と記憶されているパラメータ値に関しては、パラメータ値変換部103によるパラメータ変換の際にパラメータ値が渡されない。
パラメータ値変換部103によって変換されたパラメータ値は、図6(c)に示すように、「パラメータ番号0(ユーザ名)」の項目にはパラーンファイルの指示によりコピー元の「パラメータ番号0(ユーザ名)」の値が記され(参照番号605)、「パラメータ番号1(パスワード)」の項目にはパラメータ値保持部106の「他のデバイスへのコピー発生時に値を渡したらだめ(NO)」の指示により値が記されておらず(参照番号606)、「パラメータ番号2(SMTPポート番号)」の項目にはパターンファイルの指示によるデフォルト値である「25」が入力され(参照番号607)、「パラメータ番号3(メールサーバ)」の項目にはパターンファイルの指示によりコピー元の「パラメータ番号2(ユーザ名)」の値が記される(参照番号608)。
このようにコピー元である画像形成装置100−1のパラメータ変換部103によって、パラメータ値保持部106に記憶されるパラメータ一式が、サーバ200より受信するパターンファイルに従って変換される(ステップ305)。
パラメータ変換部103は、自装置のパラメータ一式がコピー先である画像形成装置100−2に適合するように変換されたパラメータ一式をコントローラ部102に送る。
そして、コピー元の画像形成装置100−1から、コピー先の画像形成装置100−2に、変換後のパラメータ一式と、コピー元である画像形成装置100−1のデバイス識別子と、コピー元である画像形成装置100−1のデバイスアドレスとが送信される(ステップ306)。
ここで、変換後のパラメータ一式等が送られた画像形成装置100−2での処理について図7を参照して説明を行う。
図7は、コピー先の画像形成装置100−2で行われる処理を示したフローチャートである。
パラメータのコピー先である画像形成装置100−2は、図7に示すように、コピー元である画像形成装置100−1から、変換後のパラメータ一式と、コピー元である画像形成装置100−1のデバイス識別子と、コピー元である画像形成装置100−1のデバイスアドレスとを受信する(ステップ701)。
コピー先である画像形成装置100−2のパラメータ値保持部106には、図8(a)に示すように、自装置に設定されるパラメータが、パラメータ番号で示されるパラメータの種類毎に、そのパラメータ値と、「他デバイスへのコピー発生時に値を渡してよいか?」に関するYES/NOと、「他デバイスからのコピー時に上書きしてよいか?」に関するYES/NOとが記憶される。
図8(a)は、コピー元である画像形成装置100−1から送られたパラメータを設定する前の、コピー先である画像形成装置100−2のパラメータ値保持部106に記憶される画像形成装置100−2に設定されるパラメータである。
そして、コピー先である画像形成装置100−2のコントローラ部102は、コピー元の画像形成装置100−1から受信したパラメータを、自装置のパラメータ値保持部106に記憶される「他デバイスからのコピー時に上書きしてよいか?」に関するYES/NOに従って、上書き可能なパラメータ値は上書きして設定し、上書き不可能なパラメータ値は上書きしないようにする(ステップ702、703)。
図8(a)に示す例では、画像形成装置100−2のパラメータ値保持部106の「他デバイスからのコピー時に上書きしてよいか?」は全てYESとなっているので、コピー元である画像形成装置100−1から送られた図6(c)に示すパラメータが、画像形成装置100−2のパラメータ値保持部106に上書きして設定される。
その結果、画像形成装置100−2のパラメータ保持部106に記憶される内容は、図8(b)に示すように、「パラメータ番号0(ユーザ名)」として「user1name」が設定され(参照番号801)、「パラメータ番号1(パスワード)」として何も設定されず(参照番号802)、「パラメータ番号2(SMTPポート番号)」として「25」が設定され(参照番号803)、「パラメータ番号3(メールサーバ)」として「smtp.abcd.com」が設定される(参照番号804)。
コピー先である画像形成装置100−2のパラメータ値保持部106にパラメータの設定が行われると(ステップ702、703)、画像形成装置100−2のコントローラ部102は、コピー元である画像形成装置100−1に関する情報をコピー情報保持部105に記憶する(ステップ704)。
コピー情報保持部105への記憶は、画像形成装置100−2がコピー元である画像形成装置100−1から受信した画像形成装置100−1のデバイス識別子と、画像形成装置100−1のデバイスアドレスと、パラメータバージョンとが記憶されることで行われる(ステップ704)。
ステップ704で記憶されるパラメータバージョンは、コピー情報保持部105に、コピー元である画像形成装置100−1のデバイス識別子と画像形成装置100−1のデバイスアドレスが記憶されてない場合には「1」を記録し、また、コピー元である画像形成装置100−1のデバイス識別子と画像形成装置100−1のデバイスアドレスが既に記憶されている場合にはその画像形成装置100−1のパラメータバージョンの数値に1を加算した値が上書き記録される。
このように、コピー先である画像形成装置100−2のコピー情報保持部105に、図9に示すように、コピー元である画像形成装置100−1のデバイス識別子、デバイスアドレス、パラメータバージョンが記録される。
図9は、コピー先の画像形成装置100−2のコピー情報保持部105に記憶されるコピー元の画像形成装置100−1に関する情報である。
そして、画像形成装置100−2は、コピー元である画像形成装置100−1に対して、画像形成装置100−1より受信したパラメータの設定完了を通知する(ステップ705)。
パラメータの設定完了通知を受信した画像形成装置100−1は、図3のステップ307に示すように、自装置の操作パネル部104にコピー先での設定完了を表示してユーザに設定完了を知らせる(図3のステップ307)。
そして、パラメータの設定完了通知を受信した画像形成装置100−1は、図10に示すように、自装置のコピー情報保持部105に自装置情報として記憶する「過去にコピーしたか?」の項目をYESとして記憶する(装置出荷時には「NO」が記憶されている)。
図10は、画像形成装置100−1のコピー情報保持部105に記憶される自装置に関する情報を示す表である。
コピー元である画像形成装置100−1では、ステップ304でサーバ200よりパターンファイルを受信できなかった場合には(図3のステップ304でNO)、自装置の操作パネル部104に、パラメータコピーできなかった旨のエラー表示を行い処理を終了する(図3のステップ308)。
また、パラメータの設定完了通知を送信したコピー先の画像形成装置100−2では、図7のステップ706に示すように、自装置のパラメータ値保持部106に設定されたパラメータについての個別の変更処理が行われる。
コピー先の画像形成装置100−2で行われるパラメータの個別の変更処理は、画像形成装置100−2の操作パネル部104から行われてもよいし、また、LAN回線10に接続される図示しない管理装置より画像形成装置100−2に対して行われてもよい。
パラメータの設定完了通知を送信したコピー先の画像形成装置100−2には、図8(b)を参照して説明したようにパラメータが設定されているが、個別の変更処理として、例えば、図11に示すように「パラメータ番号0(ユーザ名)」として「user2name」が設定され(参照番号1101)、また、「パラメータ番号1(パスワード)」として「user2pass」が設定される(参照番号1102)。
このように、コピー元の画像形成装置100−1とコピー先の画像形成装置100−2とで明らかに異なる画像形成装置100−2独自のパラメータについては、この個別の変更処理によって設定される(ステップ708)。
また、個別の変更処理の際に、図11に示すように、「他デバイスからのコピー時に上書きしてよいか?」の項目に「NO」と設定されることもある(参照番号1103)。
ユーザ名やパスワードというパラメータは上書きされない方がいいからである。
このように、コピー元の画像形成装置100−1にコピー指示が行われると、サーバ200から画像形成装置100−1にパターンファイルが送られて画像形成装置100−1のパラメータがパターンファイルに従って変換される。 そして、変換されたパラメータがコピー先の画像形成装置100−2に送られて、画像形成装置100−2でパラメータの設定が行われる。
次に、パラメータのコピー元である画像形成装置100−1でパラメータの変更が行われた場合について図12乃至15を参照して説明を行う。
まず、コピー元の画像形成装置100−1でパラメータの変更が行われた際のパラメータ設定システム1の処理の概要を図12を参照して説明する。
図2乃至図11を参照して説明したように、コピー元である画像形成装置100−1からコピー先である画像形成装置100−2にパラメータのコピーが行われたとする。
そして、パラメータのコピーが行われた後、コピー元である画像形成装置100−1のパラメータ値保持部106に記憶されるパラメータ値が変更されることがある。
コピー元である画像形成装置100−1でパラメータ値の変更が行われると、コピー元である画像形成装置100−1からサーバ200にパラメータが変更された旨であるパラメータ変更通知が送られる(参照番号1201)。
コピー元である画像形成装置100−1からサーバ200へのパラメータ変更通知は、図10に示すように、画像形成装置100−1のコピー情報保持部105に記憶される自装置に関する情報として「変更時に通知するか?」の項目が「YES」になっている場合に行われる。
この、コピー情報保持部105に記憶される自装置に関する情報の「変更時に通知するか?」の内容については、自装置の操作パネル部104、或いは、LAN回線10に接続される図示しない管理装置よりYES/NOの設定が行われる。
そして、図12に示すように、コピー元である画像形成装置100−1からサーバ200にパラメータ変更通知が行われると(参照番号1201)、サーバ200では、デバイス情報保持部203に記憶される画像形成装置100−1のパラメータバージョンの値を「1」加算した値に変える(参照番号1202)。
また、コピー先である画像形成装置100−2は、コピー元である画像形成装置100−1のパラメータ変更の時期とは無関係に、サーバ200に対して定期的に、コピー元である画像形成装置100−1のパラメータ変更の有無を問い合わせる(参照番号1203)。
サーバ200は、コピー先である画像形成装置100−2の問合せを受けて、デバイス情報保持部203に記憶するコピー元である画像形成装置100−1のパラメータバージョンの値を画像形成装置100−2に送り返す(参照番号1204)。
サーバ200からパラメータバージョンの値を受信した画像形成装置100−2は、自装置のコピー情報保持部105に記憶するコピー元の画像形成装置100−1のパラメータバージョンの値と比較して、コピー元の画像形成装置100−1でパラメータの変更があったか否かを確認する(参照番号1205)。
コピー先である画像形成装置100−2で、コピー元である画像形成装置100−1でパラメータ変更があったことが確認されると、画像形成装置100−2よりコピー元である画像形成装置100−1にパラメータ再コピーの要求が送られる(参照番号1206)。
コピー先である画像形成装置100−2よりパラメータ再コピーの要求を受けた画像形成装置100−1は、自装置に設定されるパラメータ値を変換して画像形成装置100−2に送るために、図2を参照して説明したように、サーバ200よりパターンファイルを受信してパラメータ変換を行う(参照番号1207)。
そして、コピー元である画像形成装置100−1で変換されたパラメータ一式等がコピー先である画像形成装置100−2に送られて(参照番号1208)、画像形成装置100−2で変換されたパラメータ一式が設定され、画像形成装置100−1で行われたパラメータ変更の内容が画像形成装置100−2に反映される(参照番号1209)。
次に、コピー元の画像形成装置100−1でパラメータの変更が行われた際に、画像形成装置100−1とサーバ200で行われる処理について図13を参照して説明する。
図13は、コピー元の画像形成装置100−1でパラメータ変更が行われた際に、画像形成装置100−1とサーバ200で行われる処理を示したフローチャートであり、図13(a)は画像形成装置100−1で行われる処理を示すフローチャートであり、図13(b)はサーバ200で行われる処理を示したフローチャートである。
図13(a)に示すように、コピー元である画像形成装置100−1の操作パネル部104より、或いはLAN回線10に接続される図示しない管理装置より、画像形成装置100−1のパラメータ値の変更が指示される(ステップ1201)。
そうすると、画像形成装置100−1のパラメータ値保持部106に記憶するパラメータ値の変更が行われる(ステップ1202)。
パラメータ値の変更が行われると、パラメータ値の変更が行われた画像形成装置100−1のコピー情報保持部105に記憶される自装置に関する情報の「変更時に通知するか?」の内容がコントローラ部102により確認される(ステップ1203)。
画像形成装置100−1のコピー情報保持部105に記憶される自装置に関する情報が、図10に示すように、「変更時に通知するか?」の内容がYESになっている場合には(ステップ1203でYES)、画像形成装置100−1のコントローラ部102は、サーバ200にパラメータ変更ありの通知を行う(ステップ1204)。
この画像形成装置100−1からサーバ200に行われるパラメータ変更ありの通知には、「パラメータ変更あり」が記されており、変更されたパラメータ番号やパラメータの値等の情報は記されていない。
また、画像形成装置100−1では、ステップ1203で、コピー情報保持部105に記憶さえる自装置に関する情報の「変更時に通知するか?」がNOになっている場合には(ステップ1203でNO)、サーバ200へのパラメータ変更ありの通知は行われない。
そして、コピー元である画像形成装置100−1からパラメータ変更有りの通知が送信されたサーバ200では、図13(b)に示すように、パラメータ変更有りの通知をネットワークインタフェース部201で受信する(ステップ1211)。
サーバ200のコントローラ部202は、パラメータ変更変更通知を送信した画像形成装置100−1に関する情報が、デバイス情報保持部203に記憶されているか確認する(ステップ1212)。
ステップ1212で確認された結果、デバイス情報保持部203に画像形成装置100−1に関する情報が記憶されている場合には(ステップ1212でYES)、図14(a)(b)に示すように、画像形成装置100−1のパラメータバージョンの値を「1」加算して更新する(図14(a)から図14(b))(ステップ1213)。
このように、パラメータのコピー元である画像形成装置100−1でパラメータの変更が行われると、画像形成装置100−1からサーバ200にパラメータ変更通知が行われ、サーバ200で管理される画像形成装置100−1のパラメータバージョンの値が1加算されて更新される。
次に、コピー元である画像形成装置100−1でパラメータの変更が行われた際に、パラメータのコピー先である画像形成装置100−2とサーバ200とで行われる処理について図15を参照して説明を行う。
図15(a)はパラメータのコピー先である画像形成装置100−2で行われる処理を示したフローチャートであり、図15(b)は画像形成装置100−2より問合せを受けたサーバ200で行われる処理を示したフローチャートである。
図15(a)に示すように、パラメータのコピーを受けた(図2乃至図11を参照して説明した)コピー先である画像形成装置100−2は、定期的に、コピー元である画像形成装置100−1のパラメータ変更の有無を確認するため、サーバ200に、サーバ200のデバイス情報保持部203に記憶される画像形成装置100−1のパラメータバージョンの値を問い合わせる(ステップ1501)。
画像形成装置100−2より、画像形成装置100−1のパラメータバージョンの問合せを受けたサーバ200は(図15のステップ1511)、コントローラ部202がデバイス情報保持部203に画像形成装置100−1に関する情報が記憶されているか否かを確認する(ステップ1512)。
ステップ1512で確認の結果、デバイス情報保持部203に画像形成装置100−1に関する情報が記憶されている場合には(ステップ1512でYES)、図14(b)に示すようにデバイス情報保持部203に記憶される画像形成装置100−1のパラメータバージョンの値(図14(b)に示す例では「2」)と画像形成装置100−1のデバイスアドレスとが画像形成装置100−2に送られる(ステップ1513)。
また、ステップ1512で確認の結果、デバイス情報保持部203に画像形成装置100−1に関する情報が記憶されていない場合には(ステップ1512でNO)、コントローラ部202は、該当する画像形成装置100が無い旨のエラーを画像形成装置100−2に送る(ステップ1514)。
サーバ200から画像形成装置100−1のパラメータバージョン等を受信した画像形成装置100−2では(図15(a)のステップ1502でYES)、コントローラ部102が、サーバより受信した画像形成装置100−1のパラメータバージョンを使って、パラメータのコピー元である画像形成装置100−1でパラメータの変更が行われたか否かを判断する(ステップ1503)。
すなわち、コピー先である画像形成装置100−2のコントローラ部102は、ステップ1502で受信した画像形成装置100−1のパラメータバージョンの値と、画像形成装置100−2のコピー情報保持部105に図9を参照して説明したコピー元の画像形成装置100に関する情報である画像形成装置100−1のパラメータバージョンの値とが、同じであるか否かを判断する(ステップ1503)。
ステップ1503の結果、パラメータバージョンの値が異なる場合にはコピー元の画像形成装置100−1でパラメータ変更が行われたとコントローラ部102により判断される(ステップ1503でYES)。
また、ステップ1503の結果、パラメータバージョンの値が同じ場合には、コピー元の画像形成装置100−1ではパラメータ変換が行われていないとコントローラ部102により判断される(ステップ1503でNO)。
コピー先である画像形成装置100−2のコントローラ部102によって、コピー元である画像形成装置100−1でパラメータ変更が行われたと判断されると(ステップでYES)、画像形成装置100−2のコントローラ部102から画像形成装置100−1へパラメータ再コピー要求が送られる(ステップ1504)。
画像形成装置100−1が画像形成装置100−2よりパラメータ再コピー要求を受信すると、画像形成装置100−1は、図2乃至図11を参照して説明したように、図3(a)のステップ301でパラメータコピー指示を受けたものとして処理を行う。 その後、コピー元である画像形成装置100−1でパラメータ(変更されたパラメータを含むパラメータ一式)が変換されてコピー先である画像形成装置100−2でパラメータが設定される。
このように、パラメータのコピー元である画像形成装置100−1でパラメータ変更が行われると、定期的に画像形成装置100−1のパラメータ変換を確認しているコピー先の画像形成装置100−2は、パラメータ変更を判断して画像形成装置100−1にパラメータ再コピー要求を行い新しいパラメータを設定する。
尚、サーバ200のパターンファイルデータベース部204が記憶するパターンファイルは、図6(b)を参照して説明したものに限られず、コピー元とコピー先の画像形成装置100の機種に応じて様々な態を有する。
次に、パターンファイルデータベース部204に記憶されるパターンファイルの例について図16を参照して説明を行う。
図16(a)はコピー先にSMTPポート番号の指定がなくなっている場合のパターンファイルを示した表であり、図16(b)はメールサーバの表記型が異なっている場合のパターンファイルを示した表であり、図16(c)はコピー先のSMTPポート番号が16進数で表現されている場合のパターンファイルを示した表である。
パターンファイルデータベース部204に図6(b)に示すパターンファイルだけでなく、図16(a)に示すようにコピー先のSMTPポート番号の指定がなくなっているパターンファイルや、図16(b)に示すようにコピー元ではSMTPポート番号とメールサーバとが別々のパラメータとなっているのにコピー先では1つのパラメータにSMTPポート番号とメールサーバとが示されているパターンファイルや、図16(c)に示すようにSMTPポート番号がコピー元では10進数表記なのにコピー先では16進数表記であるパターンファイルなどが存在する。
このようなパターンファイルは、コピー元とコピー先でのパラメータの表示の違いなどに応じて、多くの種類が存在する。
尚、パラメータ設定システム1でパラメータのコピーが行われる装置は、画像を形成する画像形成装置100に限られず、パラメータが設定される装置であればよい。
尚、画像形成装置100のパラメータ保持部106に記憶される「他デバイスへのコピー発生時に値を渡して良いか?」の項目や、「他デバイスからのコピー時に上書きしてよいか?」の項目についての設定は、任意に設定が可能なように構成できる。
尚、パラメータ設定システム1でパラメータコピーが行われるデバイスは、画像形成装置として説明したが、その他のパラメータ設定が行われるデバイスであってもよい。
まず、パラメータ設定システム2について図17を参照して説明を行う。
図17は、パラメータ設定システム2について示した構成図である。
図17に示すパラメータ設定システム2は、第1実施例で説明したパラメータ設定システム1とほぼ同じ構成であるが、パラメータ設定システム1と異なる点は、画像形成装置100が目的パラメータ保持部107を更に有して、サーバ200が変換パラメータ選定表205を更に有することである。 尚、第1実施例で説明した参照符号と同じ参照符号を有するものは、特に説明しない限り、同様の構成と機能を有するものとする。
図17に示すように、パラメータ設定システム2は、第1実施例で説明したパラメータ設定システム1と同様に、画像形成装置100−1、100−2(総称して画像形成装置100と呼ぶ)がLAN回線10で接続され、LAN回線20に設置されるファイアウォール20の外にWAN回線網30が存在する。
そして、WAN回線網30に、画像形成装置100の製造、管理を行うメーカによって設置されるサーバ200が接続される。
画像形成装置100−1は、第1実施例で説明したネットワークインタフェース部101、コントローラ部102、パラメータ値変換部103、操作パネル部104、コピー情報保持部105、パラメータ値保持部106以外に、目的パラメータ保持部107を更に備える。
目的パラメータ保持部107は、図20に示すように、「文字をくっきり鮮やか」、「印刷速度重視」、「写真を美しく再現」などの目的パラメータを記憶する。
また、サーバ200は、第1実施例で説明したネットワークインタフェース部201、コントローラ部202、パターンファイルデータベース部204以外に、デバイス印刷性能表206を更に記憶するデバイス情報保持部203と、変換パラメータ選定表保持部205とを更に有する。
デバイス情報保持部203が記憶するデバイス印刷性能表206は、図19に示すように、画像形成装置100の機種毎に、印刷可能な用紙、印刷速度、カラー/白黒、両面/片面などの印刷性能を示す表である。
変換パラメータ選定表保持部205は、変換パラメータ選定表を記憶する。
ここで変換パラメータ選定表について図18を参照して説明を行う。
変換パラメータ選定表は、画像形成装置100から送られる目的パラメータを達成させるために変換させるパラメータの種類とそのパラメータ値とを決定させる為の表である。 図18は変換パラメータ選定表を示す表であり、図18(a)はコピー元の画像形成装置100の印刷性能がA3用紙印刷で印刷速度がコピー先の画像形成装置100より速く、コピー先の画像形成装置100の印刷性能はA4用紙印刷である場合に目的パラメータに沿う変換パラメータの種類とそのパラメータ値とを示す表であり、図18(b)はコピー元の画像形成装置100の印刷性能がカラー印刷でコピー先の画像形成装置100の印刷性能が白黒印刷である場合に目的パラメータに沿う変換パラメータの種類とそのパラメータ値とを示す表であり、図18(c)はコピー元の画像形成装置100の印刷性能が両面印刷でコピー先の画像形成装置100の印刷性能が片面印刷である場合に目的パラメータに沿う変換パラメータの種類とそのパラメータ値とを示す表である。
図18(a)に示すように、コピー元の画像形成装置100の印刷性能がA3用紙印刷で印刷速度がコピー先の画像形成装置100より速く、コピー先の画像形成装置100の印刷性能はA4用紙印刷である場合に、目的パラメータが「文字をくっきり鮮やか」であるときには、コピー元の画像形成装置100に設定される「まとめて1枚 4up」のパラメータを「まとめて1枚 2up」に変更するように決定され、目的パラメータが「印刷速度重視」であるときには、コピー元の画像形成装置100に設定される「まとめて1枚 しない」のパラメータを「まとめて1枚 2up」に変更するように決定され、目的パラメータが「写真を美しく再現」であるときには、コピー元の画像形成装置100に設定される「まとめて1枚 しない」のパラメータを「まとめて1枚 しない」に変更するように決定される。
パラメータが「まとめて1枚 2up」とは、複数の画像を1枚の用紙に印刷する「まとめて1枚」というパラメータの種類のパラメータ値が「1枚に「2」画像を印刷する」という意味である。
画像形成装置100でパラメータコピーが指示される際に目的パラメータが選択され、選択された目的パラメータは、サーバ200に送られるコピー情報と共にサーバ200に送られる。
そこで、サーバ200のコントローラ部202は、画像形成装置100より送られた目的パラメータを基に、選択された目的パラメータを把握する。
また、図18(b)に示すように、コピー元の画像形成装置100の印刷性能がカラー印刷でコピー先の画像形成装置100の印刷性能が白黒印刷である場合に、目的パラメータが「文字をくっきり鮮やか」であるときには、コピー元の画像形成装置100に設定される「画質 標準」のパラメータを「画質 高画質」に変更するように決定され、目的パラメータが「印刷速度重視」であるときには、コピー元の画像形成装置100に設定される「画質 標準」のパラメータを「画質 標準」のままにするように決定され、目的パラメータが「写真を美しく再現」であるときには、コピー元の画像形成装置100に設定される「画質 標準」のパラメータを「画質 高画質」に変更するように決定される。
パラメータが「画質 高画質」とは、「画質」というパラメータの種類のパラメータ値が「高画質」であるという意味である。
また、図18(c)に示すように、コピー元の画像形成装置100の印刷性能が両面印刷でコピー先の画像形成装置100の印刷性能が片面印刷である場合に、目的パラメータが「文字をくっきり鮮やか」であるときには、コピー元の画像形成装置100に設定される「両面」のパラメータを「手差し両面」に変更するように決定され、目的パラメータが「印刷速度重視」であるときには、コピー元の画像形成装置100に設定される「両面」のパラメータを「まとめて1枚 2up」に変更するように決定され、目的パラメータが「写真を美しく再現」であるときには、コピー元の画像形成装置100に設定される「両面」のパラメータを「手差し両面」に変更するように決定される。
このように構成されるパラメータ設定システム2で行われるパラメータコピーの処理について、第1実施例で説明したパラメータ設定システム1で行われるパラメータコピーの処理に加えて行われる処理に注目して図21を参照して説明を行う。
図21は、パラメータ設定システム2で行われるパラメータコピーの処理を簡単に説明した図である。
図21に示すように、第1実施例で説明したパラメータ設定システム1で行われるパラメータコピーの処理に加えて、パラメータ設定システム2では、コピー元である画像形成装置100−1で、パラメータコピーの指示を受けると共に、指示を行うユーザから目的パラメータをも受け付ける(第1実施例の図3のステップ301に相当)。
そして、画像形成装置100−1からコピー情報がサーバ200に送られる際に、第1実施例ではコピー情報が送られるのだが、第2実施例では、コピー情報に加えて、ユーザから受け付けた目的パラメータがサーバ200に送られる(第1実施例では図3のステップ303に相当、図21の参照番号2101)。
コピー情報は、第1実施例で説明した内容と同じなので説明は省略する。
そして、サーバ200では、コピー情報と目的パラメータとを受信して、第1実施例ではそのコピー情報に基づいてパターンファイルが検索されて画像形成装置100−1に送られるのであるが、第2実施例では、検索されたパターンファイルがそのまま送られるのではなく、受信した目的パラメータとコピー元の画像形成装置100−1の印刷性能とコピー先の画像形成装置100−2の印刷性能とに基づいて目的パラメータを達成するために変更すべきパラメータの種類とそのパラメータ値が決定され、目的パラメータを達成する為に変更するパラメータの種類とそのパラメータ値が検索されたパターンファイルに加えられて新たなパターンファイルがコントローラ部202で作成される(第1実施例では図3のステップ313に相当、図21の参照番号2102)。
そのようにして作成されたパターンファイルとパラメータバージョン(第1実施例と同じ)とがコピー元である画像形成装置100−1に送られる(図21の参照番号2103)。
パターンファイルを受信したコピー元である画像形成装置100−1は、そのパターンファイルに従い、自装置に設定されているパラメータ一式を、コピー先である画像形成装置100−2に設定できるように変換する(図21の参照番号2104)。
その後、第1実施例と同様の処理が行われ、変換後のパラメータ一式がコピー先である画像形成装置100−2に送られ(図21の参照番号2105)、コピー先である画像形成装置100−2でそのパラメータ一式が設定される(図21の参照番号2106)。
このように目的パラメータに関する処理以外は、パラメータ設定システム2で行われる処理は、第1実施例で説明したパラメータ設定システム1で行われる処理を同様なので、パラメータコピーに関る処理の説明は省略する。
次に、サーバ200のコントローラ部202で作成される目的パラメータを達成する内容が加わったパターンファイルについて図22を参照して説明を行う。
コピー元である画像形成装置100−1から目的パラメータを受信したサーバ200では、コントローラ部202が、コピー元である画像形成装置100−1とコピー先である画像形成装置100−2の印刷性能を、デバイス情報保持部203に記憶するデバイス印刷性能表206に基づいて把握する。
そして、コピー元である画像形成装置100−1の印刷性能とコピー先である画像形成装置100−2の印刷性能とに基づいて、図18に示す変換パラメータ選定表より、目的パラメータを達成するために変更するパラメータの種類とそのパラメータ値を決定する。
コピー元である画像形成装置100−1は、例えば、機種が機種Aであり、図19に示すデバイス印刷性能表206に基づくと、A3用紙印刷、印刷速度10ppm、カラー印刷、両面印刷という印刷性能を有して、コピー先である画像形成装置100−2は、例えば、機種が機種Bであり、図19に示すデバイス印刷性能表206に基づくと、A4用紙印刷、印刷速度20ppm、白黒印刷、片面印刷という印刷性能を有して、目的パラメータは、例えば、「文字をくっきり鮮やか」を受信した場合について説明する。
この場合には、コピー元の画像形成装置100の印刷性能がA3用紙印刷で印刷速度がコピー先の画像形成装置100より速く、コピー先の画像形成装置100の印刷性能はA4用紙印刷であるので、図18(a)に示す変換パラメータ選定表が使用されて、目的パラメータは「文字をくっきり鮮やか」なので、コピー元の画像形成装置100−1のパラメータ「まとめて1枚 4up」を変換してコピー先の画像形成装置100−2に設定されるパラメータを「まとめて1枚 2up」にするようにコントローラ部202により決定される。
また、コピー元の画像形成装置100−1の印刷性能がカラー印刷で、コピー先の画像形成装置100−2の印刷性能が白黒印刷であるので、図18(b)に示す変換パラメータ表が使用されて、目的パラメータは「文字をくっきり鮮やか」なので、コピー元の画像形成装置100−1のパラメータ「画質 標準」を変換してコピー先の画像形成装置100−2に設定されるパラメータを「画質 高精細」にするようにコントローラ部202により決定される。
また、コピー元の画像形成装置100−1の印刷性能が両面印刷で、コピー先の画像形成装置100−2の印刷性能が片面印刷であるので、図18(c)に示す変換パラメータ表が使用されて、目的パラメータは「文字をくっきり鮮やか」なので、コピー元の画像形成装置100−1のパラメータ「両面」を変換してコピー先の画像形成装置100−2に設定されるパラメータを「手差し両面」にするようにコントローラ部202により決定される。
このようにコントローラ部202によって、目的パラメータ「文字をくっきり鮮やか」を達成する為のコピー先である画像形成装置100−2に設定するパラメータが決定されると、その決定されたパラメータが、検索されたパターンファイル(図21の参照番号21−2)に加えられて新たなパターンファイルが作成される。
このように作成される新たなパターンファイルについて図22を参照して説明を行う。
図22は、コントローラ部202で、目的パラメータを達成する為に決定されたパラメータが検索されたパターンファイルに加えられて作成される新たなパターンファイルを示す表である。
検索されたパターンファイルは第1実施例で図6(b)を参照して説明したパターンファイルであるとする。
そして、目的パラメータ「文字をくっきり鮮やか」を達成するためのパラメータが「まとめて1枚 2up」、「画質 高精細」、「手差し両面」と決定されたので、その決定内容であるパラメータ変更値が検索されたパターンファイルに加えられて、図22に示すような新たなパターンファイルが作成される。
図22に示すような新たなパターンファイルにはパラメータ変更値が加えられており、第1実施例で検索された図6(b)に示すパターンファイルと比べて、「変更パラメータあり」、「変更値」という項目が増えている。
そして、図22に示すように、コピー先パラメータ番号「10(まとめてNup)」の変更パラメータにフラグが立てられ、変更値として「2up」が記され、コピー先パラメータ番号「11(画質)」の変更パラメータにフラグが立てられ、変更値として「高精細」が記され、コピー先パラメータ番号「12(印刷面)」の変更パラメータにフラグが立てられ、変更値として「手差し印刷」が記される。
このように、コピー元である画像形成装置100−1に送られるパターンファイルが、サーバ200のコントローラ部202で作成される。
次に、コピー元である画像形成装置100−1で、サーバ200より送られたパターンファイルによって変換されるパラメータ値について図23を参照して説明する。
図23は、コピー元である画像形成装置100−1で、サーバ200より送られたパターンファイルによって変換されるパラメータ値について示した表であり、図23(a)はパターンファイルによって変換される前のパラメータ値を示す表であり、図23(c)はサーバ200より送られるパターンファイルによって変換された後のパラメータ値を示す表である。
図23(a)に示すように変換前にコピー元の画像形成装置100−1に設定されるパラメータは、「10(まとめてNup)」が「4up」であり、「11(画質)」が「標準」であり、「12(印刷面)」が「両面」である。
この変換前のパラメータが図22に示すパターンファイルに従って変換された結果、変換後のパラメータは図23(b)に示すように、「10(まとめてNup)」が「2up」であり、「11(画質)」が「高精質」であり、「12(印刷面)」が「手差し両面」となっている。図24
このように、パラメータ設定システム2では、パターンファイルデータベース部204で検索されたパターンファイルに、目的パラメータを達成するための変更パラメータの種類とそのパラメータ値とが加えられ、そして、新しいパターンファイルが作成される。
この新しく作成されたパターンファイルに従って、コピー元に設定されたパラメータが変換されるので、変換されたパラメータは、目的パラメータを達成するような内容を有し、その変換パラメータが設定されるコピー先の画像形成装置100−2では、目的パラメータの内容が達成される。
このようにコピ元である画像形成装置100−1に設定されているパラメータについて、コピー先である画像形成装置100−2に対して自動的に目的パラメータに準じた効果が得られるように構成される。
新しく作成されたパターンファイルに従って変換されたパラメータがコピー先である画像形成装置100−2に設定されたのちには、第1実施例で図11を参照して説明したように、コピー先である画像形成装置100−2独自のパラメータについて個別に設定が行われる。
また、パラメータ設定システム2のコピー元である画像形成装置100−1とサーバ200とで行われる詳しい処理は、第1実施例の図3を参照して説明したフローチャートにおいて、ステップ301で目的パラメータが受け付けられ、ステップ303でサーバ200に目的パラメータが送信され、ステップ313で検索されたパラーンファイルを基に目的パラメータを達成するパラメータ変換の内容が更に加わったパターンファイルが新たに作成されてコピー元の画像形成装置100−1に送信されるという内容を加えた処理を同じであるので、更なる説明は省略する。
また、パラメータ設定システム2で、コピー元である画像形成装置100−1からコピー先である画像形成装置100−2へパラメータコピーが行われた後、コピー元である画像形成装置100−1でパラメータの変更が行われた場合については、第1実施例で図12乃至15を参照して説明した内容と同じであるので説明は省略する。
尚、図18を参照して説明した変換パラメータ選定表は、目的パラメータを達成するために、コピー元のパラメータとそのパラメータの変換後のコピー先のパラメータとが記されるように説明したが、コピー元のパラメータは記されず、目的パラメータを達成するために設定されるコピー先のパラメータの種類とそのパラメータ値だけが記されるように構成されてもよい。
尚、第2実施例で、コピー元である画像形成装置100にパラメータコピー指示が行われて、その画像形成装置100からサーバ200にコピー情報と目的パラメータとが送られる際に、その画像形成装置100に設定されるパラメータ値であってパラメータ値保持部106に記憶されるパラメータ一式が共にサーバ200に送られるようにパラメータ設定システム2が構成されてもよい。
尚、パラメータ設定システム2でパラメータコピーが行われるデバイスは、画像形成装置として説明したが、その他のパラメータ設定が行われるデバイスであってもよい。
第3実施例では、パラメータ設定システム3について説明する。
パラメータ設定システム3について図24を参照して説明を行う。
図24に示すように、パラメータ設定システム3は、第1実施例で説明したパラメータ設定システム1とは異なり、パラメータのコピー元は画像形成装置100ではなく画像形成装置50である。 尚、第1実施例、第2実施例で説明した参照符号と同じ参照符号を有するものは、特に説明しない限り、同様の構成と機能を有するものとする。
画像形成装置50は、画像形成装置100のようにパラメータ変換部103等を有さない、従来型の画像形成装置である。
パラメータ設定システム3の構成は、図24に示すように、コピー元である画像形成装置100−1の代わりに従来型の画像形成装置50がLAN回線10に接続される以外は、第1実施例で説明したパラメータ設定システム1と同じ構成を有する。
画像形成装置50は、ネットワークインタフェース部51、コントローラ部52、操作パネル部53、パラメータ値保持部54を有する。
ネットワークインタフェース部51は、LAN回線20と接続され、コピー先である画像形成装置100−2と情報の授受を行う。
コントローラ部52は、画像形成装置50の統括的な制御を行う。
操作パネル部53は、液晶のタッチパネルで構成され、画像形成装置50のユーザインタフェースである。
パラメータ値保持部54は、不揮発性メモリで構成され、画像形成装置50に設定されるパラメータ値を記憶する。
サーバ200と画像形成装置100−2とは第1実施例で説明したパラメータ設定システム1と同様の構成を有する。
次に、パラメータ設定システム3で行われる処理について、図25を参照して説明を行う。
図25は、パラメータ設定システム3で行われる処理について示した図である。
図25に示すように、パラメータ設定システム3では、ユーザより、コピー先の画像形成装置100−2にパラメータコピーの指示が受け付けられる(参照番号2501)。
画像形成装置100−2へのパラメータコピーの指示は、画像形成装置100−2の操作パネル部104より行われてもよいし、また、LAN回線10に接続される図示しない管理装置によって行われてもよい。
パラメータコピーの指示をコピー先である画像形成装置100−2が受け付けると、画像形成装置100−2からサーバ200へ、コピー元である画像形成装置50のデバイス識別子とデバイスアドレス(ローカルアドレスを意味する)と、コピー先である画像形成装置100−2のデバイス識別子とデバイスアドレスとがコピー情報として送られる(参照番号2502)。
サーバ200は、受信するコピー情報に基づいてパターンファイルを選択し(2503)、そのパターンファイルをコピー先である画像形成装置100−2に送る(参照番号2504)。
パターンファイルを受信した画像形成装置100−2は、コピー元となる画像形成装置50に対してパラメータ要求を行う(参照番号2505)。
画像形成装置50は、自装置に設定されていてパラメータ保持部54に記憶されるパラメータ値をコピー先である画像形成装置100−2に送信する(参照番号2506)。
コピー先である画像形成装置100−2は、サーバ200より受信したパターンファイルに基づいて画像形成装置50より受信するパラメータ値を変換する(参照番号2507)。
そして、変換されたパラメータ値が画像形成装置100−2に設定される(参照番号2508)。
次に、コピー先である画像形成装置100−2とサーバ200とで行われる処理について図26のフローチャートを参照して更に詳しく説明する。
図26(a)は画像形成装置100−2で行われる処理を示したフローチャートであり、図26(b)はサーバ200で行われる処理を示したフローチャートである。
図26(a)に示すように、コピー先である画像形成装置100−2が、ユーザより、コピー元を画像形成装置50と指定されて、パラメータコピーの指示を受け付ける(ステップ2601)。
ユーザは、コピー元の画像形成装置50のデバイスアドレスを入力して指示を行う。
入力されたコピー元の画像形成装置50のデバイスアドレスは、コピー情報保持部105に記憶される。
画像形成装置100−2がパラメータコピーの指示を受け付けると、コントローラ部102は、コピー元である画像形成装置50から、画像形成装置50のデバイス識別子を受信する(ステップ2602)。 デバイス識別子に関しては、実施例1で説明した内容と同じであるので、説明は省略する。
そして、画像形成装置100−2は、サーバ200へ、コピー元である画像形成装置50のデバイス識別子とデバイスアドレスと、コピー先である画像形成装置100−2のデバイス識別子とデバイスアドレスとをコピー情報として送信する(ステップ2603)。 コピー情報を受信したサーバ200は(ステップ2611)、コピー情報を基に、コピー元である画像形成装置50の機種からコピー先である画像形成装置100−2の機種へコピーされる組み合わせのパターンファイルを検索する(ステップ2612)。
パターンファイルが検索されると(ステップ2612でYES)、検索されたパターンファイルがコピー先の画像形成装置100−2に送信される(ステップ2613)。
また、パターンファイルが検索されなかった場合には(ステップ2612でNO)、パターンファイルが存在しない旨のエラーメッセージがコピー先である画像形成装置100−2に送られる。
コピー先である画像形成装置100−2で、サーバから送信されたパターンファイルを受信すると(ステップ2604でYES)、パターンファイルをコピー情報保持部105に記憶する(ステップ2605)。
そして、画像形成装置100−2は、コピー元である画像形成装置50にパラメータ要求を行って、画像形成装置50から、画像形成装置50に設定されるパラメータ値を受信する(ステップ2606)。
コピー先の画像形成装置100−2は、コピー元である画像形成装置50より受信したパラメータ値をコピー情報保持部105に記憶するパターンファイルに従って変換する(ステップ2607)。
パラメータ値のパターンファイルに従った変換は、第1実施例で図6を参照して説明したように行われる。
そして、変換されたパラメータ値が、コピー先の画像形成装置100−2に設定される(ステップ2607)。
コピー先である画像形成装置100−2へのパラメータ値の設定は、第1実施例で図8を参照して説明したように行われる。
そして、画像形成装置100−2のパラメータ値保持部106に設定されたパラメータについて、ユーザ名やパスワードなどを画像形成装置100−2独自のパラメータに変更する個別の変更処理が、第1実施例で図11を参照したように行われる。
パラメータ値の設定が完了したコピー先の画像形成装置100−2では、操作パネル部104に、コピー元の画像形成装置50からのパラメータコピーが完了したことが表示される(ステップ2608)。
また、ステップ2604で、サーバ200よりパターンファイルが受信できなかった場合には、操作パネル部104にエラー表示が表示される(ステップ2609)。
このようにパラメータ設定システム3において画像形成装置50のパラメータ値が画像形成装置100−2にコピーされるのであるが、コピー後に、画像形成装置50のパラメータ値の変更があった場合には、画像形成装置100−2は、図26を参照して説明したステップ2601のように、画像形成装置50をコピー元とするパラメータコピーを受け付け、パラメータコピーの処理が図26を参照して説明したように行われる。
尚、パラメータ設定システム3でパラメータコピーが行われるデバイスは、画像形成装置として説明したが、その他のパラメータ設定が行われるデバイスであってもよい。
第4実施例では、パラメータ設定システム4について説明する。
パラメータ設定システム4について図27を参照して説明を行う。
図27に示すように、パラメータ設定システム4は、第2実施例で説明したパラメータ設定システム3とほぼ同じ構成であるが、パラメータ設定システム3と異なる点は、画像形成装置100が目的パラメータ保持部107を更に有して、サーバ200が変換パラメータ選定表205を更に有することである。 尚、第1実施例、第2実施例、第3実施例で説明した参照符号と同じ参照符号を有するものは、特に説明しない限り、同様の構成と機能を有するものとする。
図27に示すように、パラメータ設定システム4は、第3実施例で説明したパラメータ設定システム3と同様に、画像形成装置50、画像形成装置100−2がLAN回線10に接続され、LAN回線20に設置されるファイアウォール20の外にWAN回線網30が存在する。
そして、WAN回線網30に、画像形成装置100−2の製造、管理を行うメーカによって設置されるサーバ200が接続される。
パラメータ設定システム4においては、コピー元である画像形成装置50からコピー先である画像形成装置100−2へパラメータのコピーが行われる。
画像形成装置100−2は、第3実施例で説明したネットワークインタフェース部101、コントローラ部102、パラメータ値変換部103、操作パネル部104、コピー情報保持部105、パラメータ値保持部106以外に、目的パラメータ保持部107を更に備える。
目的パラメータ保持部107は、第3実施例で説明したように、図21に示す目的パラメータを記憶する。
また、サーバ200は、第3実施例で説明したネットワークインタフェース部201、コントローラ部202、パターンファイルデータベース部204以外に、デバイス印刷性能表206を更に記憶するデバイス情報保持部203と、変換パラメータ選定表保持部205とを更に有する。
デバイス情報保持部203が記憶するデバイス印刷性能表206は、第2実施例で図19を示した説明したように、画像形成装置100の機種毎に、印刷可能な用紙、印刷速度、カラー/白黒、両面/片面などの印刷性能を示す表である。
変換パラメータ選定表保持部205は、変換パラメータ選定表を記憶する。
変換パラメータ選定表は、第2実施例で図18を参照して説明した内容と同じなので説明は省略する。
画像形成装置50は、画像形成装置100のようにパラメータ変換部103等を有さない、従来型の画像形成装置である。
画像形成装置50は、ネットワークインタフェース部51、コントローラ部52、操作パネル部53、パラメータ値保持部54を有する。
画像形成装置50の構成は、第3実施例で説明した画像形成装置50と同じ構成なので、説明は省略する。
次に、パラメータ設定システム4で行われる処理について、図28を参照して説明を行う。
まず、画像形成装置100−2でパラメータのコピーの指示が受け付けられる(参照番号2801)。
このパラメータコピーの指示は、画像形成装置100−2の操作パネル104より行われてもよいし、また、LAN回線20に接続される図示しない管理装置から行われてもよい。
その際には、図20を参照して説明した目的パラメータの選択が行われる。
パラメータコピーの指示は、コピー元である画像形成装置50からコピー先である画像形成装置100−2へのパラメータコピーである。
コピー指示の際には、指示を行うユーザからコピー元である画像形成装置50のデバイスアドレスが入力される。
そして、コピー先である画像形成装置100−2からサーバ200へ、目的パラメータを含んだコピー情報が送信される(参照番号2802)。
ここでのコピー情報は、目的パラメータと、コピー元である画像形成装置50のデバイス識別子、デバイスアドレス(ローカルアドレスを意味する)と、コピー先である画像形成装置100−2のデバイス識別子、デバイスアドレス(ローカルアドレスを意味する)とである。
サーバ200は、画像形成装置100−2よりコピー情報を受信すると、コピー元である画像形成装置50のデバイス識別子と、コピー先である画像形成装置100−2のデバイス識別子とに基づいて、画像形成装置50と画像形成装置100−2との機種が、コントローラ部202によって割り出される。
そして、コントローラ部202によって、コピー元である画像形成装置50の機種からコピー先である画像形成装置100−2の機種へコピーされる組み合わせのパターンファイルがパターンファイルデータベース部から検索される。
検索の結果、パターンファイルが検索されると、コントローラ部202は、検索したパターンファイルからコピー先である画像形成装置100−2から受信した目的パラメータを達成する内容が更に加わったパターンファイルを新たに作成する(参照番号2803)。
コントローラ部202で行われる、目的パラメータを達成する内容が更に加わったパターンファイルが新たに作成される処理は、第2実施例において図22を参照して説明した内容をコピー元は画像形成装置50、コピー先は画像形成装置100−2であると置き換えた内容と同じであるので、詳しい説明は省略する。
そして、目的パラメータを達成する内容が加わったパターンファイルがコピー先である画像形成装置100−2に送信される(参照番号2804)。
画像形成装置100−2は、パターンファイルを受信すると、コピー元となる画像形成装置50に対してパラメータ要求を行う(参照番号2805)。
画像形成装置50は、自装置に設定されてパラメータ保持部54に記憶されるパラメータ値をコピー先である画像形成装置100−2に送信する(参照番号2806)。
コピー先である画像形成装置100−2は、サーバ200より受信したパターンファイルに基づいて画像形成装置50より受信するパラメータ値を変換する(参照番号2807)。
目的パラメータを達成する内容が加えられたパターンファイルによるパラメータ変換の処理は、第2実施例で図23を参照して説明した内容において、コピー元を画像形成装置50、コピー先を画像形成装置100−2と置き換えた内容と同じであるので、説明は省略する。
そして、変換されたパラメータ値が画像形成装置100−2に設定される(参照番号2808)。
変換されたパラメータがコピー先である画像形成装置100−2に設定されたのちには、第1実施例で図11を参照して説明したように、コピー先である画像形成装置100−2独自のパラメータについて個別に設定が行われる。
このように、コピー元である画像形成装置50からコピー先である画像形成装置100−2へのパラメータコピーにおいて、自動的に選択された目的パラメータに準じた効果が得られるように構成される。
また、パラメータ設定システム4のコピー先の画像形成装置100−2とサーバ200とで行われる詳しい処理は、第3実施例の図26を参照して説明したフローチャートにおいて、ステップ2601で目的パラメータが受け付けられ、ステップ2603で目的パラメータが送信され、ステップ2613で検索されたパターンファイルを基に目的パラメータを達成するパラメータ変換の内容が更に加わったパターンファイルが新たに作成されて送信されるという内容を加えた処理と同じであるので、更なる説明は省略する。
また、パラメータ設定システム4で、コピー元である画像形成装置50からコピー先である画像形成装置100−2へパラメータコピーが行われた後、コピー元である画像形成装置50でパラメータの変更が行われた場合については、画像形成装置100−2は、コピー情報保持部105に記憶する画像形成装置50のデバイスアドレスを基に、図28の参照番号2801でパラメータコピー指示を受け付けたようにパラメータコピーの処理が行われる。
尚、パラメータ設定システム4でパラメータコピーが行われるデバイスは、画像形成装置として説明したが、その他のパラメータ設定が行われるデバイスであってもよい。
まず、パラメータ設定システム5について図29を参照して説明する。
図29は、パラメータ設定システム5の概略を示す構成図である。
パラメータ設定システム5は、パーソナルコンピュータ300、画像処理装置400、画像処理装置401、画像処理装置402、画像処理装置403、管理サーバ500とが通信回線40で互いに通信可能に接続されている。
パーソナルコンピュータ300は、パラメータコピーを指示する端末である。 ユーザは、パラメータ設定システム5で行われるパラメータコピーのコピー元である画像処理装置400から、パラメータコピーのコピー先である画像処理装置401、画像処理装置402、画像処理装置403に対してパラメータコピーが行われるように、パーソナルコンピュータ300に指示を入力する。
画像処理装置400は、画像を処理する画像処理装置であり、画像処理装置400を動作させるファームウェアとしてバージョン3のファームウェアがインストールされている。
画像処理装置401も画像処理装置400と同じ画像処理装置であり、画像処理装置400と同じバージョンのファームウェアであるバージョン3のファームウェアがインストールされている。
画像処理装置402も画像処理装置400と同じ画像処理装置であるが、画像処理装置400と異なるバージョンのファームウェアであるバージョン5のファームウェアがインストールされている。
画像処理装置403も画像処理装置400と同じ画像処理装置であるが、画像処理装置400と異なるバージョンのファームウェアであるバージョン1のファームウェアがインストールされている。
また、管理サーバ500は、通信インタフェース501、制御部502、記憶部503、ユーザインタフェース505を有している。
通信インタフェース501は、通信回線40と接続され、通信回線40を介してパーソナルコンピュータ300、画像処理装置400、401、402、403と情報の授受を行う。
制御部502は、CPU(Central Processing Unit)で構成され、管理サーバ500を統括的に制御する。
記憶部503は、ハードディスクで構成され、管理サーバ500を動作させるファームウェアやパラメータ情報DB(Data Base)を記憶する。
ユーザインタフェース505は、ディスプレイ、キーボード、マウスで構成され、管理サーバ500のユーザインタフェースとなる。
このように構成されるパラメータ設定システム5では、ユーザがパーソナルコンピュータ300よりパラメータコピーを指示する。
指示されるパラメータコピーの内容は、画像処理装置400に設定されているパラメータ値を画像処理装置401、画像処理装置402、画像処理装置403にコピーするという内容である。
画像処理装置400のファームウェアはバージョン3であり、画像処理装置401のファームウェアはバージョン3であり、画像処理装置402のファームウェアはバージョン5であり画像処理装置403のファームウェアはバージョン1であるので、ファームウェアのバージョンが異なる装置間でもパラメータコピーが行われる。
パラメータ設定システム5では、ファームウェアのバージョンが異なる装置間でも、適切にパラメータ値が設定されるように、パラメータコピーが実行される。
次に、パラメータ設定システム5内の画像処理装置400、401、402、403に設定されるパラメータの例について図30を参照して説明する。
図30は、画像処理装置400、401、402、403に設定されるパラメータの例について示した模式図である。
図30に示すように、「パネル表示言語」、「省電力移行時間」、「テキスト印刷」、「ユーザ名」、「パスワード」等のパラメータ項目があり、それぞれのパラメータ値として「英語」、「12」、「有り」、「user1」、「・・・・・・・・・」が設定されている。
これらのパラメータ値は、ユーザや管理者などにより設定される。
画像処理装置400、401、402、403にパラメータ値が設定される前には、初期値が予め設定されている。
ファームウェアのバージョンにより、これらのパラメータ項目や、設定可能なパラメータ値の範囲が異なる場合がある。
同じファームウェアのバージョンを有する画像処理装置間でパラメータコピーが行われればよいが、ファームウェアのバージョンが異なる画像処理装置間でパラメータコピーが行われる場合にはパラメータの変更が考慮される必要があり、パラメータ設定システム5では、管理サーバ500でファームウェアのバージョンの違いを考慮したパラメータ変更が行われる。
次に、管理サーバ500が有する機能について図31を参照して説明を行う。
図31は、管理サーバ500が有する機能を示すブロック図である。
管理サーバ500は、通信機能を有する通信インタフェース501、制御部502、記憶部503、ユーザインタフェース505を備える。
そして、制御部502は、パラメータ解析機能511、パラメータ・バージョン変換機能512、パラメータ情報読出し・書込み機能513を有する。
また、記憶部503は、パラメータ情報DBを記憶し、パラメータ情報DBには、パラメータテーブル514、パラメータ・バージョン変換テーブル515、Fullパラメータ情報516が記憶される。
さらに、管理サーバ500は、通信回線40で接続される画像処理装置400、401、402、403に対する図示しない画像処理設定機能を有する。 管理者は、この図示しない画像処理設定機能を使って、画像処理装置400、401、402、403の各種設定を管理サーバ500より行うことができる。
制御部502が有するパラメータ解析機能511は、パラメータコピーのために、コピー元のフアームウェアのバージョンとコピー先のファームウェアのバージョンとを確認することなどを行う。
パラメータ・バージョン変換機能512は、コピー元のパラメータ値を、コピー先の画像処理装置のファームウェアのバージョンに適合するように変換する処理を行う。
パラメータ情報読出し・書込み機能513は、通信回線40に接続される画像処理装置400、401、402、403の中から、パーソナルコンピュータ300に指示された画像処理装置に設定されるパラメータをその画像処理装置から読み出す処理や、その画像処理装置にパラメータを書き込んで設定する処理を行う。
また、記憶部503内のパラメータ情報DBに記憶されるパラメータテーブル514には通常のパラメータ情報が記憶され、その通常のパラメータ情報には、画像処理装置に設定されるパラメータ値が記憶され、画像処理装置の機種毎やバージョン毎にパラメータ値の蓄積が可能とされる。
パラメータ・バージョン変換テーブル515は、画像処理装置のファームウェアのバージョン毎に設定内容が変化するパラメータ項目が記されている。
ここで、図32を参照してパラメータ・バージョン変換テーブル515を説明する。
図32は、パラメータ情報DB504に記憶されるパラメータ・バージョン変換テーブル515を示す表である。
パラメータ・バージョン変換テーブル515は、図32に示すように、パラメータ設定システム5の画像処理装置にインストールされているファームウェアのバージョンの違いによりパラメータ値の設定内容が変化するパラメータ項目が記される。
例えば、図32に示すように、バージョン3からバージョン4のファームウェアがインストールされた場合には、バージョン4ではP1に「1」が記されているので、P1のパラメータ値の設定内容が変化していることがわかる(参照番号3201)。
それぞれのパラメータ項目には、例えば、「1から20までの値を1刻みに設定可能。初期値は1」というような設定内容が規定されている。
しかし、バージョンの異なるファームウェアがインストールされると、同じパラメータ項目であっても設定範囲の最大値や最小値が変化したり、刻み値が変化したりする。
それで、設定内容が変化したパラメータ項目については、パラメータ値を、変化した設定内容に応じた値に変換する必要がある。
次に、パラメータ項目の設定内容について、バージョン毎に異なる観点から、図33を参照して説明を行う。
図33(a)はパラメータ情報DBが有するFullパラメータ情報516を示す模式図であり、図33(b)はP1のパラメータ項目についてのバージョン毎に異なる設定内容を示した表であり、図33(c)はP2のパラメータ項目についてのバージョン毎に異なる設定内容を示した表であり、図33(d)はP3のパラメータ項目についてのバージョン毎に異なる設定内容を示した表である。
Fullパラメータ情報516は、それぞれのパラメータ項目の設定内容を記録している。
パラメータテーブル514には通常のパラメータ情報が記憶され、その通常のパラメータ情報には、設定される画像処理装置の機種ID、パラメータ項目、そのパラメータ値が記録される。
画像処理装置間のパラメータコピーにはこの通常のパラメータ情報が送られる。
それに対して、Fullパラメータ情報516は、設定される画像処理装置の機種IDと、ファームウェアのバージョンとパラメータ項目毎の最大値、最小値などの設定内容が記録される。
管理サーバ503のパラメータ情報DB504は、パラメータコピーの処理が開始される前に、予め、各バージョン毎のFullパラメータ情報を記憶する。
そして、各バージョン毎のFullパラメータ情報を組合わせることにより、各パラメータ項目でのバージョン毎の設定内容の変化が把握される。
例えば、P1のパラメータ項目について、各バージョンのFullパラメータ情報を組合わせることにより、バージョンの変化による設定内容の変化が、図33(b)に示すように把握される。
図33(b)に示す表では、バージョン3からバージョン4に変化した場合にはP1の最大値は30となるので、例えば、バージョン3の画像処理装置でパラメータ項目P1のパラメータ値が「40」であったとすると、画像処理装置のファームウェアのバージョンが4に変化することにより、パラメータ変換の際にP1のパラメータ値は、バージョン4における最大値である「30」に変換される。
また、図33(c)に示す表では、バージョン3からバージョン2に変化した場合にはP2の最大値は6となるので、例えば、バージョン3の画像処理装置でパラメータ項目P2のパラメータ値が「40」であったとすると、画像処理装置のファームウェアのバージョンが4に変化することにより、パラメータ変換の際にP2のパラメータ値は、バージョン2における最大値である「6」に変換される。
次に、パラメータ設定システム5におけるパラメータコピーの処理について図34を参照して説明する
図34は、パラメータ設定システム5におけるパラメータコピーの処理を示すシーケンス図である。
パラメータ設定システム5では、ユーザが、パーソナルコンピュータ300にコピー元である画像処理装置とコピー先である画像処理装置を指定して、パラメータコピーを指示する。
指示を受け付けたパーソナルコンピュータ300は、コピー元である画像処理装置401に対して、画像処理装置401、画像処理装置402、画像処理装置403へのパラメータコピー要求を送信する。
コピー元である画像処理装置401は、パーソナルコンピュータ300よりパラメータのコピー要求を受け付けると(参照番号3401)、管理サーバ500にパラメータコピー実行問合せコマンドを送信する(参照番号3402)。
管理サーバ500は、画像処理装置400からのパラメータコピー実行問合せを受信する。 管理サーバ500は、画像処理装置400からのパラメータコピー実行の許可/不許可を画像処理装置400に応答するが、不許可の時は不許可理由情報も送る。
画像処理装置400は、管理サーバ500からパラメータコピー実行が不許可の応答が返った場合は、パラメータコピー要求を行わない。 この場合には、画像処理装置400からパーソナルコンピュータ300に、パラメータコピーが行われなかったことを不許可理由情報と共に通知して、処理は終了する。
画像処理装置400は、管理サーバ500からパラメータコピー実行が許可の応答が返った場合は、管理サーバ500にパラメータコピー要求コマンドを送信する(参照番号3403)。
ここで、パラメータコピー要求コマンドについて図35を参照して説明する。
図35はパラメータコピー要求コマンドを示した模式図である。
図35に示すように、コピー元の画像処理装置400から管理サーバ500に送られるパラメータコピー要求コマンドは、コピー先の画像処理装置の情報(例えば、コピー先の画像処理装置のアドレスや識別子等)(参照番号3501)、コピー元である画像処理装置400のファームウェアのバージョン情報(参照番号3502)、コピー元である画像処理装置400に設定されているパラメータ項目とそのパラメータ値(参照番号3503)を含んでいる。
パラメータコピー要求コマンドを受信した管理サーバ500は、受信したパラメータコピー要求コマンドに含まれるコピー先の画像処理装置の情報と、コピー元のバージョン情報と、コピー元に設定されているパラメータ項目とそのパラメータ値とを記憶部503に記憶しておく(参照番号3404)。
そして、管理サーバ500は、パラメータコピー要求コマンドに含まれていたコピー先の画像処理装置の情報を基に、コピー先の画像処理装置に、ファームウェアのバージョンを問合せ、パラメータコピー実行問合せコマンドを送信する(参照番号3405)。
ファームウェアのバージョンの問合せとパラメータコピー実行問合せコマンドを受信したコピー先の画像処理装置401、画像処理装置402、画像処理装置403は、管理サーバ500にファームウェアのバージョンとパラメータコピー実行の許可/不許可をそれぞれレスポンス送信する。
管理サーバ500は、問合せに応答してファームウェアのバージョンの通知とパラメータコピー実行の許可のレスポンス送信を行った画像処理装置に対して、その画像処理装置のファームウェアのバージョンに適合するパラメータを画像処理装置に送信する処理を行う。
ファームウェアのバージョンがコピー元のバージョンと同じバージョン3である画像処理装置401に対しては、コピー元から受信したパラメータ(パラメータ項目とそのパラメータ値)をパラメータコピー要求コマンドに含めて送る(参照番号3406)。
画像処理装置401は、受信したパラメータを自装置に設定する(参照番号3407)。
また、ファームウェアのバージョンがコピー元のバージョンよりも上がっているバージョン5である画像処理装置402に対しては、次のようにコピー元から受信したパラメータを変換してパラメータコピー要求コマンドに含めて送る(参照番号3408)。
ここで、画像処理装置402に送るためのパラメータ変換について図36、図32を参照して説明する。
図36は、バージョン3に設定されたパラメータがバージョン5に設定できるように変換される処理を示す図である。
管理サーバ500のパラメータ・バージョン変換機能511は、まず、図32に示すパラメータ・バージョン変換テーブル515を参照して、コピー元のバージョン3からバージョン4へ変わったときにパラメータの設定内容の変更があったかどうかを確認する。
バージョン4のパラメータのフラグがすべて「0」であれば変更がなかったことになるが、図32に示すパラメータ・バージョン変換テーブル515では、P1のパラメータ項目について、バージョン3からバージョン4へ上がる過程で設定内容の変更があったことが確認される。
するとパラメータ・バージョン変換機能は、Fullパラメータ情報516に基づいて、パラメータ項目P1の設定内容がバージョン3からバージョン4でどのように設定内容が変更されたかを確認し、パラメータ値をバージョン4の設定内容に適合するように変換する。
具体的には、図36(a)に示すように、P1のバージョン3では設定可能な最大値が60であるのに対し、P1のバージョン4では設定可能な最大値が30であるので、バージョン3で設定されていたP1のパラメータ値40を30に変換する(図36、参照番号3601)。
そして、管理サーバ500のパラメータ・バージョン変換機能511は、図32に示すパラメータ・バージョン変換テーブル515を参照して、バージョン4からバージョン5へ変わったときにパラメータの設定内容の変更があったかどうかを確認する。
バージョン5のパラメータのフラグがすべて「0」であれば変更がなかったことになるが、図32に示すパラメータ・バージョン変換テーブル515では、P3のパラメータ項目について、バージョン4からバージョン5へ上がる過程で設定内容の変更があったことが確認される。
するとパラメータ・バージョン変換機能は、Fullパラメータ情報516に基づいて、パラメータ項目P3の設定内容がバージョン4からバージョン5でどのように設定内容が変更されたかを確認し、バージョン4に適合されるように変換したパラメータ値をバージョン5の設定内容に適合するように変換する。
具体的には、図36(b)に示すように、P3のバージョン4では設定可能な最大値が30であるのに対し、P3のバージョン5では設定可能な最大値が6であるので、バージョン4に適合するP3のパラメータ値20を6に変更する(図36、参照番号3602)。
このようにバージョン3からバージョン4に適合するパラメータ値の変換の過程で(P1、P2、P3)=(40、20、20)のパラメータ値は(30、20、20)に変換され、バージョン4からバージョン5に適合するパラメータ値の変換の過程で(30、20、20)のパラメータ値は(30、20、6)に変換される(図36(c))。
このようにコピー先である画像処理装置402のバージョン5に適合するように変換されたパラメータ(パラメータ項目とそのパラメータ値)がパラメータコピー要求コマンドに含まれ、そのパラメータコピー要求コマンドがサーバ500から画像処理装置402に送信される(参照番号3408)。
画像処理装置402は、受信したパラメータを自装置に設定する(参照番号3409)。
また、ファームウェアのバージョンがコピー元のバージョンよりも下がっているバージョン1である画像処理装置403に対しては、次のようにコピー元から受信したパラメータを変換してパラメータコピー要求コマンドに含めて送る(参照番号3410)。
ここで、画像処理装置403に送るためのパラメータ変換について図37、図32を参照して説明する。
図37は、バージョン3に設定されたパラメータがバージョン1に設定できるように変換される処理を示す図である。
管理サーバ500のパラメータ・バージョン変換機能511は、まず、図32に示すパラメータ・バージョン変換テーブル515を参照して、コピー元のバージョン3より1つ小さいバージョンであるバージョン2から、コピー元のバージョン3へ変わったときにパラメータの設定内容の変更があるかどうかを確認する。
バージョン3のパラメータのフラグがすべて「0」であれば変更がなかったことになるが、図32に示すパラメータ・バージョン変換テーブル515では、P2、P3のパラメータ項目について、バージョン3からバージョン2へ適合するためには変換が必要であることが確認される。
するとパラメータ・バージョン変換機能は、Fullパラメータ情報516に基づいて、パラメータ項目P2、P3の設定内容がバージョン3からバージョン2でどのように設定内容の変更があるかを確認し、パラメータ値をバージョン2の設定内容に適合するように変換する。
具体的には、図36(a)に示すように、P2のバージョン3では設定可能な最大値が60であるのに対し、P2のバージョン2では設定可能な最大値が6であるので、バージョン3で設定されていたP2のパラメータ値20を6に変換する(図37、参照番号3701)。
また、P3の設定内容はバージョン3からバージョン2で最小値の設定値が変更されているが、その変更はP3のバージョン3でのパラメータ値20には無関係であるので、P3のバージョン2に適合するパラメータ値は20となる。
そして、管理サーバ500のパラメータ・バージョン変換機能511は、図32に示すパラメータ・バージョン変換テーブル515を参照して、バージョン1からバージョン2へ変わるときにパラメータの設定内容の変更があるかどうかを確認する。
バージョン2のパラメータのフラグがすべて「0」であれば変更がなかったことになるが、図32に示すパラメータ・バージョン変換テーブル515では、P3のパラメータ項目について、バージョン2からバージョン1へ適合するためには変換が必要であることが確認される。
するとパラメータ・バージョン変換機能は、Fullパラメータ情報516に基づいて、パラメータ項目P3の設定内容がバージョン2からバージョン1でどのように設定内容の変更があるかを確認し、バージョン2に適合されるように変換したパラメータ値をバージョン1の設定内容に適合するように変換する。
具体的には、図37(b)に示すように、P3のバージョン2では設定可能な最大値が30であるのに対し、P3のバージョン1では設定可能な最大値が10であるので、バージョン2に適合するP3のパラメータ値20を6に変更する(図37、参照番号3702)。
このようにバージョン3からバージョン2に適合するパラメータ値の変換の過程で(P1、P2、P3)=(40、20、20)のパラメータ値は(40、6、20)に変換され、バージョン2からバージョン1に適合するパラメータ値の変換の過程で(40、6、20)のパラメータ値は(40、6、10)に変換される(図37(c))。
このようにコピー先である画像処理装置403のバージョン1に適合するように変換されたパラメータ(パラメータ項目とそのパラメータ値)がパラメータコピー要求コマンドに含まれ、そのパラメータコピー要求コマンドがサーバ500から画像処理装置403に送信される(参照番号3410)。
画像処理装置403は、受信したパラメータを自装置に設定する(参照番号3411)。
次に、管理サーバ500がコピー元の画像処理装置からパラメータコピー実行問合せを受ける処理について図38を参照して説明を行う。
図38は、管理サーバ500で行われるパラメータコピー実行問合せを受ける処理を示したフローチャートである。
図38に示すように、管理サーバ500では、パラメータコピーのコピー元である画像処理装置400からパラメータコピー実行問合せを待つ(ステップ3801、3802でNO)。
管理サーバ500は、画像処理装置400からパラメータコピー実行問合せコマンドを受信すると(ステップ3802でYES)、パラメータコピーが実行可能か否かを判断して(ステップ3803)、実行可能である場合には(ステップ3803でYES)、コピー元である画像処理装置400の許可フラグをオンにする(ステップ3804)。
また、ステップ3803で実行不可能であると判断された場合には(ステップ3803でNO)、コピー元である画像処理装置400の許可フラグをオフにする(ステップ3805)。
そして、サーバ500は、判断に応じて許可レスポンス或いは不許可レスポンスを生成して(ステップ3806)、コピー元である画像処理装置400にそのレスポンスを送信する(ステップ3807)。
次に管理サーバ500がコピー元の画像処理装置からパラメータコピー要求を受ける処理について図39を参照して説明を行う。
図39は、管理サーバ500で行われるパラメータコピー要求を受ける処理を示したフローチャートである。
図39に示すように、管理サーバ500では、パラメータコピーのコピー元である画像処理装置400からパラメータコピー要求を待つ(ステップ3901、3902でNO)。
管理サーバ500は、画像処理装置400からパラメータコピー実行要求コマンドを受信すると(ステップ3902でYES)、画像処理装置400の許可フラグがオンになっているか否かが確認される(ステップ3903)。
許可フラグがオンになってなかったら(ステップ3903でNO)、エラーレスポンスが生成されて(ステップ3914)、画像処理装置400にエラーレスポンスが送信されるが(ステップ3913)、許可フラグがオンになっていると(ステップ3903でYES)、受信したパラメータコピー実行要求コマンドに含まれるコピー先の画像処理装置の情報を記憶し(ステップ3904)、コピー元である画像処理装置400のファームウェアのバージョン情報を記憶し(ステップ3905)、コピー元である画像処理装置400に設定されているパラメータ項目とそのパラメータ値とを記憶する(ステップ3906)。
そして、指定された全てのコピー先の画像処理装置に対するファームウェアのバージョンの問合せ、パラメータコピー実行問合せコマンドを作成して、それら全ての画像処理装置に作成したコマンドを送信する(ステップ3907乃至ステップ3911)。
そして、管理サーバ500は、画像処理装置400から受信したパラメータコピー要求コマンドに対する要求受け付けレスポンスを生成し(ステップ3912)、画像処理装置400に送信する(ステップ3913)。
次に、コピー先の画像処理装置よりレスポンスを受信したサーバ500の処理について図40を参照して説明を行う。
図40は、管理サーバ500がコピー先の画像処理装置におくったパラメータコピー実行問合せコマンドに対してレスポンスが送られて、そのレスポンスを受信した管理サーバ500における処理を示すフローチャートである。
管理サーバ500は、コピー先の画像処理装置から、パラメータコピー実行問合せコマンドに対するレスポンスを待つ(ステップ4001)。
コピー先の画像処理装置から送られるレスポンスには、パラメータコピー実行の許可/不許可の内容と、それぞれの画像処理装置のファームウェアのパラメータバージョンが記されている。
コピー先の画像処理装置からレスポンスを受信したサーバ500は、レスポンスの内容にパラメータコピー実行が不許可と記されている場合には(ステップ4002でNO)、画像処理装置400に、パラメータコピーが実行できなかった画像処理装置の種類を通知する(ステップ4011)。
また、レスポンスの内容にパラメータコピー実行が許可と記されている場合には(ステップ4002でYES)、コピー元である画像処理装置400のファームウェアのバージョンとコピー先である画像処理装置のファームウェアのバージョンとを比較して(ステップ4003乃至4006)、コピー先である画像処理装置のファームウェアのバージョンに適合するパラメータをパラメータコピー要求コマンドに含めて、パラメータコピー要求コマンドをコピー先の画像処理装置に送信する(ステップ4007乃至4009のいずれかのステップ、ステップ4010)。
コピー元のバージョンとコピー先のバージョンが同じである場合には、コピー元から受信したパラメータがそのままコピー先へのパラメータコピー要求コマンドに含められて送られる。
また、コピー元のバージョンとコピー先のバージョンとが異なる場合には、コピー元から受信したパラメータを必要に応じて変換して、必要に応じて変換されたパラメータがパラメータコピー要求コマンドに含められて送られる。
次に、コピー元のバージョンとコピー先のバージョンとが異なる場合であり、コピー先のバージョンがコピー元より上がっている場合での、パラメータの変換処理について図41を参照して説明を行う。
図41は、コピー先の画像処理装置のファームウェアのバージョンがコピー元の画像処理装置のファームウェアのバージョンよりも上がっている場合での、パラメータ・バージョン変換機能512によって行われるパラメータ変換処理について示したフローチャートである。
コピー元のバージョンが「3」であり、コピー先のバージョンが「5」である場合を例にして説明を行う。
パラメータ・バージョン変換機能512は、コピー元のバージョンからバージョンが1だけ上がったバージョン(この例ではバージョン「4」)ではパラメータ項目の設定内容が変更されたか否かを確認する(ステップ4101乃至4105)。
そして、設定内容が変更されたパラメータ項目について変換を行う(ステップ4106乃至4110)。
今度はバージョンを更に1だけ上げて(ステップ4104)、そのバージョン(この例ではバージョン「5」)ではパラメータ項目の設定内容が変更されたか否かを確認する(ステップ4101乃至4105)。
設定内容が変更されているならば、設定内容が変更されたパラメータ項目について変換を行う(ステップ4106乃至4110)。
このようにして、コピー先のバージョン「5」まで処理を行い、コピー元より受信したパラメータがコピー先のバージョン「5」に適合するパラメータに変換される。
次に、コピー元のバージョンとコピー先のバージョンとが異なる場合であり、コピー先のバージョンがコピー元より下がっている場合での、パラメータの変換処理について図42を参照して説明を行う。
図42は、コピー先の画像処理装置のファームウェアのバージョンがコピー元の画像処理装置のファームウェアのバージョンよりも下がっている場合での、パラメータ・バージョン変換機能512によって行われるパラメータ変換処理について示したフローチャートである。
コピー元のバージョンが「3」であり、コピー先のバージョンが「1」である場合を例にして説明を行う。
パラメータ・バージョン変換機能512は、コピー元のバージョンからバージョンが1だけ下がったバージョンからのバージョン変更(この例ではバージョン「2」から「3」への変更)ではパラメータ項目の設定内容が変更されたか否かを確認する(ステップ4101乃至4105)。
そして、設定内容が変更されたパラメータ項目について変換を行う(ステップ4106乃至4110)。
今度はバージョンを更に1だけ下げて(ステップ4104)、そのバージョンからのバージョン変更(この例ではバージョン「1」から「2」への変更)ではパラメータ項目の設定内容が変更されたか否かを確認する(ステップ4101乃至4105)。
設定内容が変更されているならば、設定内容が変更されたパラメータ項目について変換を行う(ステップ4106乃至4110)。
このようにして、コピー先のバージョン「1」から「2」への変更まで処理を行い、コピー元より受信したパラメータがコピー先のバージョン「1」に適合するパラメータに変換される。
尚、図31を参照して説明したパラメータ・バージョン変換テーブル515やFullパラメータ情報はコピー元となる画像処理装置400に記憶されて、画像処理装置400がサーバ500にパラメータコピー実行問合せコマンド或いはパラメータコピー要求コマンドを送る際に、それらのコマンドにパラメータ・バージョン変換テーブル515とFullパラメータ情報が含まれて送信されるように構成されてもよい。
尚、パラメータ・バージョン変換機能512によって自動的にパラメータ値が変換されたパラメータ項目が、パーソナルコンピュータ300に通知されるような構成であってもよい。
尚、パラメータ・バージョン変換機能512が変換する変換後のパラメータ値は、設定内容で初期値とされている値に変換するように処理が行われてもよい。
尚、パラメータ設定システム5でパラメータコピーが行われるデバイスは、画像処理装置400として説明したが、その他のパラメータ設定が行われるデバイスであってもよい。
まず、パラメータ設定システム6について図43を参照して説明を行う。
図43は、パラメータ設定システム6の概要を示す構成図である。
パラメータ設定システム6は、図43に示すようにデバイス600、デバイス601、デバイス602・・・、端末701、ユーザ端末702・・・、ジョブ履歴データ管理サーバ800、ユーザデータ管理サーバ810、デバイスデータ管理サーバ820、デバイス選定サーバ830、KO(Key Operator)データ管理サーバ840が通信回線50に接続されて構成される。
デバイス600、デバイス601、デバイス602・・・は、画像形成装置や画像処理装置を想定するが、パラメータの設定が行われる装置であれば、他の種類の装置であってもよい。
ユーザ端末701、ユーザ端末702・・・、それぞれのユーザが通常使用している端末である。
ジョブ履歴データ管理サーバ800は、中央演算装置、記憶装置を有するコンピュータで構成され、ジョブ履歴データ表801を記憶する。
ユーザデータ管理サーバ810は、中央演算装置、記憶装置を有するコンピュータで構成され、ユーザ・デバイス対応表811とグループ・デバイス対応表812とを記憶する。
デバイスデータ管理サーバ820は、中央演算装置、記憶装置を有するコンピュータで構成され、デバイスデータ表821、ユーザデータ・デバイスデータ対応表822とを記憶する。
デバイス選定サーバ830は、中央演算装置、記憶装置を有するコンピュータで構成され、デバイス選定部831を有する。
KOデータ管理サーバ840は、中央演算装置、記憶装置を有するコンピュータで構成され、KOデータ表841を有する。
このように構成されるパラメータ設定システム6では、まず、KOデータ管理サーバ840にKOデータ表の登録が行われる。
次に、KOデータ表の登録について図44を参照して説明を行う。
図44は、KOデータ表の登録を示した図である。
KOデータ表は、図44(b)に示すように、デバイスを一意に識別できる名前である「デバイス名」とそのデバイスのKOユーザ(そのデバイスを管理する管理者)の名前である「KOユーザ名」とが記される。
このようなKOデータ表が、図44(a)に示すように、パラメータ設定システム6内のいずれかのユーザ端末よりKOデータ管理サーバに送られる。
次に、パラメータ設定システム6内のデバイスよりジョブ履歴データがジョブ履歴データ管理サーバ800に送られて、ユーザ・デバイス対応表811、グループ・デバイス対応表812、ユーザデータ・デバイスデータ対応表822が作成される処理について図45を参照して説明する。
図45は、ユーザ・デバイス対応表811、グループ・デバイス対応表812、ユーザデータ・デバイスデータ対応表822が作成される処理を示す模式図である。
まず、パラメータ設定システム6内のデバイス(デバイス600、601、602・・・いずれのデバイスでもよいが、第6実施例では、コピー元となるデバイス600のジョブ履歴データ表801を充実させるため少なくともデバイス600は使用されるものとする)が使用されて、デバイスが使用された履歴データであるジョブ履歴データが、使用されたデバイスからジョブ履歴データ管理サーバ800に送信される。
デバイスから送られるジョブ履歴データには、使用されたときのジョブを示す「ジョブ名」、使用されたデバイスの名前である「デバイス名」とその「デバイスアドレス」、そして、使用されたときのジョブを指示したユーザの名前である「ジョブ所有者名」、そしてそのジョブ所有者が所属するグループの名前である「ジョブ所有者所属グループ名」とが記されている。
それで、ジョブ履歴データが送信されるジョブ履歴データ管理サーバ800では、図46に示すようなジョブ履歴データ表801が作成される。
図46は、ジョブ履歴データ表801の例を示す表である。
ジョブ履歴データ管理サーバ800で作成されるジョブ履歴データ表801には、図46に示すように、デバイスから送られるジョブ履歴データを基に「ジョブ名」「デバイス名」「デバイスアドレス」「ジョブ所有者名」「ジョブ所有者所属グループ名」が記される。
ジョブ履歴データ表801を作成するジョブ履歴データ管理サーバ800は、ジョブ履歴データ表801に蓄積された内容に基づいて、ユーザ・デバイス対応表811とグループ・デバイス対応表812を作成してユーザデータ管理サーバ810に送信し、また、ユーザデータ・デバイスデータ対応表822の基礎となるデータをデバイスデータ管理サーバ820に送信する。
ユーザ・デバイス対応表811は、図47(a)に示すように、「ユーザ名」、そのユーザが所属するグループの名前である「グループ名」、そのユーザが使用したデバイスの使用回数である「使用回数」がデバイス名毎に記される。
グループ・デバイス対応表812は、図47(b)に示すように、「グループ名」、そのグループに所属するユーザによって使用されたデバイスの使用回数である「使用回数」がデバイス名毎に記される。
図47に示すユーザ・デバイス対応表811とグループデバイス対応表812とはユーザデータ管理サーバ810に記憶される。
また、デバイスデータ管理サーバ820に送信されたユーザデータ・デバイスデータ対応表822の基礎となるデータは、KOデータ管理サーバ840に記録されるKOデータ表841の内容と組み合わされてユーザデータ・デバイスデータ対応表822となる。
図48(a)に示すように、ユーザデータ・デバイスデータ対応表822には、「ユーザ名」、そのユーザが所属するグループの名前である「グループ名」、そのユーザが使用したデバイスの使用回数である「使用回数」とそのデバイスのKO権の保有/非保有(「KO権」)とがデバイス名毎に記される。
このユーザデータ・デバイスデータ対応表822はデバイス管理サーバ820に記憶される。
また、デバイス管理サーバ820には、図48(b)に示すように、デバイスの名前である「デバイス名」とそのデバイスのアドレスである「デバイスアドレス」とが対応されて記憶されるデバイスデータ表821も記憶される。
次に、パラメータ設定システム6で行われるコピー元候補のデバイスが選定される処理について、図49を参照して説明を行う。
図49は、コピー元候補のデバイスが、デバイス選定サーバ830で選定される処理を示した模式図である。
まず、パラメータ設定システム6では、パラメータコピーを所望するユーザは、ユーザが選択したコピー先デバイスに出向き(第6実施例ではコピー先デバイスをデバイス600とする)、デバイス600にユーザアカウントデータを入力して、パラメータコピーの開始を要求する(参照番号4901)。
ユーザよりパラメータコピーの開始要求を受け付けたコピー先であるデバイス600は、デバイス選定サーバ830に、ユーザより入力されたユーザアカウントデータを送ってパラメータコピーを要求する(参照番号4902)。
デバイス選定サーバ830は、コピー先となるデバイス600より送られたユーザアカウントと、ユーザデータ管理サーバ810に記憶されるユーザ・デバイス対応表811、グループ・デバイス対応表812、デバイスデータ管理サーバ820に記憶されるユーザデータ・デバイスデータ対応表822を使って、パラメータコピーの開始を要求したユーザに適したコピー元候補のデバイスを選定する(参照番号4903)。
コピー元の候補として選定されるデバイスは、1つに限られず、複数であってもよい。
デバイス選定サーバ830が行うコピー元候補のデバイス選定の処理については、後で図52を参照して詳しく説明する。
コピー元のデバイスを選定したデバイス選定サーバ830は、コピー先のデバイス600に、選定されたコピー元候補のデバイスのデバイス情報としてデバイス名を送信する(ステップ4904)。
次に、コピー元候補のデバイスが選定された後にパラメータ設定システム6で行われる処理について図50を参照して説明を行う。
図50は、コピー元候補のデバイスが選定された後にパラメータ設定システム6で行われる処理を示した図である。
デバイス選定サーバ830よりコピー元候補のデバイスのデバイス名が送られたデバイス600では、ユーザに、コピー元候補となるデバイスのデバイス名が図示しないユーザインタフェースに表示される。
ユーザは、表示されたコピー元候補のデバイスから、コピー元としたいデバイスを選択しそのデバイスをコピー元として、図示しないユーザインタフェースよりデバイス600に指示する。
ユーザからコピー元のデバイスの指示を受け付けたコピー先であるデバイス600は、ユーザから指示されたコピー元のデバイス名をデバイス情報としてパラメータコピー承認要求をデバイス管理サーバ820に送る(参照番号5001)。
コピー承認要求には、コピー元のデバイス名とコピー先のデバイス600のデバイス名とが含まれる。
パラメータコピー承認要求を受信したデバイスデータ管理サーバ820は、コピー元のデバイス名とコピー先のデバイス600のデバイス名とが含まれるコピー承認要求をKOデータ管理サーバ840に送信する(参照番号5002)。
コピー承認要求を受信したKOデータ管理サーバ840は、記憶するKOデータ表841を基に、コピー元のデバイスを管理するKOユーザを特定する(参照番号5003)。
コピー元のデバイスを管理するKOユーザが特定されると、KOデータ管理サーバ840は、そのKOユーザにコピー元として指定されたデバイスをコピー元としてコピー先であるデバイス600にパラメータコピーするパラメータコピー承認要求を送る(参照番号5004)。
KOデータ管理サーバ840が送るコピー承認要求は、特定されたKOユーザが通常使用するユーザ端末に送られる。
コピー承認要求を受信したKOユーザは、自身が管理するデバイスがパラメータのコピー元としてデバイス600にコピーされてよいかを判断し、そのパラメータコピーを承認すると、パラメータコピー承認要求を受信したユーザ端末からKOデータ管理サーバ840に承認情報が送られる(参照番号5005)。
承認情報を受信したKOデータ管理サーバ840は、デバイスデータ管理サーバ820に承認情報を送信する(参照番号5006)。
承認情報を受信したデバイスデータ管理サーバ820は、自装置に記憶するデバイスデータ表821に基づいてコピー元のデバイスのデバイスアドレスを確認して、確認したデバイスアドレスとパラメータコピーの承認情報をコピー先であるデバイス600に送信する(参照番号5007)。
コピー先であるデバイス600は、パラメータコピーの承認情報とユーザがコピー元として選択したデバイスのデバイスアドレスとを受信する。
このように、デバイス600は、ユーザがコピー元候補から選択したデバイスをコピー元としてデバイス600をコピー先とするパラメータコピーの承認情報を受信したので、承認情報と同時に受信したコピー元のデバイスアドレスを基に、そのパラメータコピーの処理を開始する。
コピー元のデバイスアドレスは判明しており、コピー先のデバイスは自装置であるデバイス600であるので、そのパラメータコピーの処理は、第1実施例乃至第5実施例のいずれかの実施例で説明したパラメータコピーの処理によって行われる。
また、参照番号5003での処理で、KOデータ管理サーバ840がコピー元のデバイスを管理するKOユーザを特定できなかった場合には、KOデータ管理サーバ840はKO権を有するユーザを特定する作業に失敗した旨をコピー先デバイス600に送信する。
そして、コピー先デバイス600は、パラメータコピーの開始を要求したユーザに対して、KOユーザ特定に失敗した旨を表示し、さらに、指定されたコピー元のデバイスのKO権をKOデータ管理サーバ840が管理するKOデータ表841に含まれるユーザに持たせることを要求する。
そして、指定されたコピー元のデバイスのKO権が、KOデータ表841に含まれるユーザが持つと、参照番号5001で説明したように、再度、デバイス600から同じパラメータコピー承認要求がデバイス管理サーバ820に送られて、参照番号5001から続けられる処理が行われる。
また、KOデータ管理サーバ840がKOユーザを特定できても、KOユーザがパラメータコピーの承認を行わなかった場合には、非承認情報がKOデータ管理サーバ840からデバイスデータ管理サーバ820を経由してコピー先であるデバイス600に送られる。
そして、デバイス600は、ユーザがコピー元としたいデバイスのKOユーザがパラメータコピーの承認を拒否したことを、ユーザに表示する。
それから、デバイス600は、コピー元のデバイスを変更してパラメータコピーを続行するか、それとも、パラメータコピーを中止するかの選択をユーザに要求する。
ユーザが、パラメータコピーを中止する選択をするとパラメータコピー処理は終了するが、コピー元のデバイスを変更する選択をすると、ユーザが変更した最初に選択したデバイスとは異なる別のデバイスをコピー元とするパラメータパラメータコピー小委任要求がデバイス管理サーバ820に送られる。 その後は、参照番号5001からの処理が続けられてパラメータコピーの処理が行われる。
また、自身が管理するデバイスをコピー元とするパラメータコピーを承認するKOユーザが、予め、KOユーザ情報サーバに、KOユーザID、KOパスワードを入力しておけば、図51に示すように、KOデータ管理サーバ840がKOユーザにパラメータコピー承認要求を送らずともKOデータ管理サーバ840内部で承認の確認が行われる。
次にデバイス選定サーバ830でコピー元候補のデバイスが選定される処理について説明する。
コピー先デバイス600よりパラメータコピーの要求を行ったユーザにとって最適なコピー元のデバイスとは、下記の条件のいずれか、または、複数の組み合わせで決定される。
すなわち(1)コピー先デバイス600よりパラメータコピーを要求したユーザによる使用回数が最も多いデバイス。
(2)コピー先デバイス600よりパラメータコピーを要求したユーザから近い距離にあるデバイス。
(3)コピー先デバイス600よりパラメータコピーを要求したユーザが使用してよいデバイス。
(4)(1)〜(3)のそれぞれはユーザではなくて、そのユーザが所属するグループであるとする。
(5)コピー先デバイス600よりパラメータコピーを要求したユーザが所属しているグループが管理しているデバイス。
(6)コピー先デバイス600よりパラメータコピーを要求したユーザがKO権を持っているデバイス。
(7)コピー先デバイス600と同じサブネットにあるデバイス。
コピー先デバイスは、例としてデバイス600が挙げられたが、ユーザによって別のデバイスが指定されると、そのユーザによって指定されたデバイスがコピー先デバイスとして、最適なコピー元デバイスを示す上記条件は読み替えられる。
次に、最適なコピー元デバイスを示す条件が、上記(1)〜(7)の複数の組み合わせで決定される場合に、デバイス選定サーバ830で行われる処理について図52を参照して説明を行う。
図52は、デバイス選定サーバ830のデバイス選定部831で行われる処理について示したフローチャートである。
まず、デバイス選定部831は、ユーザデータ管理サーバ810よりユーザ・デバイス対応表811、グループデバイス対応表812、デバイスデータ管理サーバ820よりユーザデータ・デバイスデータ対応表822を取得する(ステップ5201)。
そして、コピー先デバイス600より送られたユーザアカウントデータのユーザがユーザ・デバイス対応表811に含まれている場合には(ステップ5202でYES)、そのユーザが使用している回数が最も多いデバイスをコピー元候補として選択する(ステップ5203)。
ステップ5203で選択されたデバイスが単数である場合には(ステップ5204でNO)、選択されたデバイスがコピー元候補のデバイスとして確定される(ステップ5210)。
しかし、ステップ5203で選択されたデバイスが複数ある場合には(ステップ5204でYES)、選択されたデバイスのうち、コピー先デバイス600より送られたユーザアカウントデータのユーザが所属しているグループが利用している回数が最も多いデバイスがグループ・デバイス対応表812を基に選択される(ステップ5205)。
ステップ5205で選択されたデバイスが単数である場合には(ステップ5206でNO)、選択されたデバイスがコピー元候補のデバイスとして確定される(ステップ5210)。
しかし、ステップ5205で選択されたデバイスが複数である場合には(ステップ5206でYES)、選択されたデバイスのうち、コピー先デバイス600より送られたユーザアカウントデータのユーザがKOユーザであるデバイスがユーザデータ・デバイスデータ対応表822を基に選択される(ステップ5207)。
ステップ5207で選択されたデバイスが単数である場合には(ステップ5208でNO)、選択されたデバイスがコピー元候補のデバイスとして確定される(ステップ5210)。
しかし、ステップ5207で選択されたデバイスが複数ある場合には(ステップ5208でYES)、選択されたデバイスのうち、使用回数が最も少ないデバイスが選択され(ステップ5209)、選択されたデバイスがコピー元候補のデバイスとして確定される(ステップ5210)。
また、ステップ5202でユーザがユーザ・デバイス対応表811に含まれていなかった場合には(ステップ5202でNO)、そのユーザが所属しているグループがユーザ・デバイス対応表811に含まれているか否かが確認され(ステップ5211)、ユーザ・デバイス対応表811に含まれている場合には(ステップ5211でYES)、そのユーザが所属しているグループが使用している回数が最も多いデバイスがグループ・デバイス対応表812を基に選択される(ステップ5212)。
ステップ5212で選択されると、選択されたデバイスが単数か複数かが確認され(ステップ5206)、単数の場合(ステップ5206でNO)と複数の場合(ステップ5206でYES)に応じて上述した処理が行われる。
また、ステップ5211でグループがユーザ・デバイス対応表811に含まれていなかった場合には(ステップ5211)、ユーザ・デバイス対応表811に含まれるデバイスからユーザがKOユーザであるデバイスが選択される(ステップ5207)。 その後、選択されたデバイスが単数か複数かが確認され(ステップ5207)、単数の場合(ステップ5207でNO)と複数の場合(ステップ5207でYES)に応じて上述した処理が行われる。
尚、コピー元候補のデバイスがデバイス選定サーバ830によって選定されたのちに、コピー先のデバイス600に送られるコピー元候補のデバイスのデバイス情報は、デバイス名と同様にデバイスを特定する識別子であればデバイス名でなくともよい。 そして、コピー先のデバイス600からデバイスデータ管理サーバ820に送られるパラメータコピー承認要求に含まれるコピー元とコピー先のデバイス名や、デバイスデータ管理サーバ820からKOデータ管理サーバ840に送られるパラメータコピー承認要求に含まれるコピー元とコピー先のデバイス名は、デバイス名と同様にデバイスを特定する識別子であればよい。
尚、パラメータ設定システム6では、パラメータ設定システム6内のサーバ(ジョブ履歴データ管理サーバ800、ユーザデータ管理サーバ810、デバイスデータ管理サーバ820、デバイス選定サーバ830、KOデータ管理サーバ840)のいずれか複数のサーバが1つにまとめられて構成されてもよい。 その場合には、元のサーバが有する機能や記憶する対応表やデータ表などをまとめられたサーバが有するものとする。
尚、ユーザをグループ毎に管理するユーザ管理システムを有するLDAP(Lightweight Directory Access Protocol)サーバやColorTrackサーバと共にパラメータ設定システム6を構築する場合には、図53に示すように、LDAPサーバ850がユーザ・デバイス対応表811、グループ・デバイス対応表812、デバイスデータ表821、ユーザデータ・デバイスデータ対応表822、ユーザ・グループ対応表851を有するように構成される。
ユーザ・グループ対応表851では、図54(b)に示すように、「ユーザ」とそのユーザが所属する「グループ」とが対応付けられて記憶される。
パラメータ設定システム6がLDAPサーバ850によって構成される場合には、使用されたデバイスからジョブ履歴データ管理サーバ800に送られるジョブ履歴データは、使用されたときのジョブを示す「ジョブ名」、使用されたデバイスの名前である「デバイス名」とその「デバイスアドレス」、そして、使用されたときのジョブを指示したユーザの名前である「ジョブ所有者名」が記されていて、LDAPサーバ850を構成しない場合と比較して「ジョブ所有者所属グループ名」が記されていない。
パラメータ設定システム6がLDAPサーバ850によって構成される場合には、ジョブ履歴データ管理サーバ800に送られるジョブ履歴データが蓄積されることにより、ジョブ履歴データ管理サーバ800に、図54(a)に示すようなジョブ履歴データ表852が作成される。
ジョブ履歴データ表852には、図54(a)に示すように、デバイスが使用されたときのジョブを示す「ジョブ名」、使用されたデバイスの名前である「デバイス名」とその「デバイスアドレス」、そして、使用されたときのジョブを指示したユーザの名前である「ジョブ所有者名」が記されていて、LDAPサーバ850を構成しない場合と比較して「ジョブ所有者所属グループ名」が記されていない。
このような、パラメータ設定システム6がLDAPサーバ850によって構成される場合には、ジョブ履歴データ管理サーバ800が図45を参照して説明したようにグループ・デバイス対応表812とユーザ・デバイス対応表811とユーザデータ・デバイスデータ対応表822の基となるデータとを作成する際には、LDAPサーバ850より取得するユーザ・グループ対応表851を基に作成する。
尚、パラメータ設定システム6内のデバイスは、画像形成装置や画像処理装置を想定しているが、その他のパラメータ設定が行われる装置であってもよい。
この発明は、設定情報複写システムにおいて利用可能である。
パラメータ設定システム1について示した構成図。
パラメータ設定システム1における処理の概要を示した図。
コピー先の画像形成装置100−2とサーバ200のフローチャート。
デバイス識別子とデバイスアドレスとを示す表。
デバイス情報203に記録される内容を示す表。
パターンファイルのよる変更前と変更後のパラメータ値を示す表。
コピー先の画像形成装置100−2で行われる処理を示したフローチャート。
コピー先画像形成装置100−2に設定されるパラメータを示す表。
コピー先の画像形成装置100−2に記憶されるコピー元の画像形成装置100−1に関する情報を示す表。
コピー元のコピー情報保持部105に記憶される情報を示す表。
個別の変更処理が行われたコピー先のパラメータを示す表。
コピー元でパラメータ変更が行われた際の処理の概要を示す図。
コピー元でパラメータ変更が行われた際の処理を示すフローチャート。
デバイス情報保持部203で情報の更新が行われる様子を示す図。
コピー先とサーバ200で行われる処理を示すフローチャート。
パターンファイルの例を示す表。
パラメータ設定システム2を示す構成図。
変換パラメータ選定表の例を示す表。
デバイス印刷性能表206。
目的パラメータ保持部107に記憶される目的パラメータを示す表。
パラメータ設定システム2で行われるパラメータコピーの処理を示す図。
目的パラメータを達成するパターンファイルを示す表。
パターンファイルによって変換されるパラメータ値を示す表。
パラメータ設定システム3を示す構成図。
パラメータ設定システム3で行われる処理を示した図。
コピー先とサーバ200とで行われる処理を示したフローチャート。
パラメータ設定システム4を示す構成図。
パラメータ設定システム4で行われる処理を示す図。
パラメータ設定システム5を示す構成図。
パラメータの例を示す模式図。
管理サーバ500の機能を示すブロック図
パラメータ・バージョン変換テーブル515を示す表。
パラメータ項目の設定内容を示す表。
パラメータ設定システム5における処理を示すシーケンス図。
パラメータコピー要求コマンドを示した模式図。
バージョンが上がる場合の変換を示す表。
バージョンが下がる場合の変換を示す表。
管理サーバ500の処理を示すフローチャート(実行問合せ受付)。
管理サーバ500の処理を示すフローチャート(パラメータコピー要求受付)。
管理サーバ500の処理を示すフローチャート(レスポンス受付)。
コピー先のバージョンが上がる場合のパラメータ変換処理を示すフローチャート。
コピー先のバージョンが下がっている場合のパラメータ変換処理を示すフローチャート。
パラメータ設定システム6の概要を示す構成図。
KOデータ表について示す図。
各種対応表が作成される処理を示す模式図。
ジョブ履歴データ表801の一例を示す表。
ユーザデータ管理サーバ810に記憶される対応表。
デバイス管理サーバ820に記憶される表。
デバイス選定サーバ830の処理を示す模式図。
パラメータ設定システム6で行われる処理を示す図。
ユーザ端末に承認を求めないパラメータコピー処理を示す図。
デバイス選定部831で行われる処理を示すフローチャート。
LDAPサーバ850が使用されたパラメータ設定システム6の構成図。
LDAPサーバ850が使用された場合のジョブ履歴データ等を示す表。
符号の説明
1、2、3、4、5、6 パラメータ設定システム
100、100−1、100−2 画像形成装置
101 ネットワークインタフェース部
102 コントローラ部
103 パラメータ値変換部
104 操作パネル部
105 コピー情報保持部
106 パラメータ値保持部
200 サーバ
201 ネットワークインタフェース部
202 コントローラ部
203 デバイス情報保持部
204 パターンファイルデータベース部
300 パーソナルコンピュータ
400 画像処理装置
500 管理サーバ
501 通信インタフェース
502 制御部
503 記憶部
504 パラメータ情報DB
600、601、602 デバイス
701、702 ユーザ端末
800 ジョブ履歴データ管理サーバ
810 ユーザデータ管理サーバ
820 デバイスデータ管理サーバ
830 デバイス選定サーバ
840 KOデータ管理サーバ