JP2010080576A - 光電変換素子およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】発電効率が低下するのを抑制することが可能な光電変換素子を提供する。
【解決手段】この太陽電池セル(光電変換素子)1は、貫通孔10aが形成されたp型のシリコン基板10と、シリコン基板10の受光面上に設けられた受光面電極21と、貫通孔10aの内部に設けられた貫通孔電極22と、シリコン基板10の裏面上に設けられた裏面電極23とを備える。貫通孔電極22および裏面電極23は、受光面電極21よりもガラスフリットの含有率が小さい。
【選択図】図1

Description

この発明は、光電変換素子およびその製造方法に関し、特に、貫通孔が形成された半導体基板を備えた光電変換素子およびその製造方法に関する。
太陽光エネルギーを直接電気エネルギーに変換する光電変換素子、いわゆる太陽電池は、近年、特に地球環境問題の観点から、次世代のエネルギー源としての期待が急激に高まっている。太陽電池は、化合物半導体または有機材料を用いたものなど、様々な種類があるが、単結晶シリコンを用いたものが、現在、主流となっている。また、単結晶シリコン以外に、多結晶シリコンや非結晶シリコンなどもよく用いられている。
図8は、従来の一例による太陽電池セルの構造を示した断面図である。従来の一例による太陽電池セル101は、図8に示すように、p型のシリコン基板110と、シリコン基板110の受光面上に設けられた絶縁膜120および受光面電極121と、シリコン基板110の裏面上に設けられた裏面電極122およびアルミニウム電極123とを備えている。
p型のシリコン基板110には、p型不純物領域111と、シリコン基板110の受光面側の部分に設けられたn+型不純物領域112と、シリコン基板110の裏面側の部分の所定領域に設けられたp+型不純物領域113とが形成されている。そして、p型不純物領域111とn+型不純物領域112とによって、pn接合が形成されている。
受光面電極121は、銀などにより形成されている。また、受光面電極121は、インターコネクタ(図示せず)に接続されるバスバー電極と、バスバー電極から延びるフィンガー電極(図示せず)とによって構成されている。
裏面電極122は、銀などにより形成されている。また、裏面電極122は、インターコネクタ(図示せず)に接続するように形成されている。
しかしながら、太陽電池セル101のような構造では、シリコン基板110の受光面上に設けられた受光面電極121(バスバー電極およびフィンガー電極)によって、太陽からの光が遮られ、シリコン基板110に入射する光の量が減少する。このため、太陽電池セル101の発電効率が低下するという不都合がある。また、受光面電極121の下部においてキャリアの再結合損失が発生するので、太陽電池セル101の発電効率がより低下するという不都合がある。したがって、太陽電池セル101の発電効率が低下するのを抑制するためには、受光面電極121の面積を、できる限り小さくする必要がある。
そこで、受光面電極の面積を小さくするために、MWT(Metal Wrap Through)構造を有する太陽電池セルが提案されている。
図9は、MWT構造を有する従来の太陽電池セルの構造を示した断面図である。MWT構造を有する従来の太陽電池セル201は、図9に示すように、貫通孔210aが設けられたp型のシリコン基板210と、シリコン基板210の受光面上に設けられた絶縁膜220および受光面電極221と、シリコン基板210の貫通孔210aに埋め込まれた貫通孔電極222と、シリコン基板210の裏面上に設けられた裏面電極223およびアルミニウム電極224とを備えている。
p型のシリコン基板210には、p型不純物領域211と、シリコン基板210の受光面側の部分に設けられたn+型不純物領域212と、シリコン基板210の裏面側の部分の所定領域に設けられたn+型不純物領域213およびp+型不純物領域214と、貫通孔210aの内面部分に設けられたn+型不純物領域215とが形成されている。そして、p型不純物領域211とn+型不純物領域212とによって、pn接合が形成されている。
+型不純物領域212は、受光面電極221に電気的に接続されている。
+型不純物領域213は、シリコン基板210の裏面側の貫通孔210aの周囲で、かつ、アルミニウム電極224の後述する開口部224aの内側に設けられている。
+型不純物領域215は、n+型不純物領域212とn+型不純物領域213とを接続し、シリコン基板210の厚み方向に延びるように形成されている。
絶縁膜220は、シリコン基板210(n+型不純物領域212)の受光面上の受光面電極221が形成されていない領域に設けられている。
受光面電極221は、貫通孔210aの上側(シリコン基板210の受光面側)を覆うように配置されている。また、受光面電極221は、n+型不純物領域212の所定領域上に配置されており、n+型不純物領域212に電気的に接続されている。
貫通孔電極222は、受光面電極221に電気的に接続されている。
裏面電極223は、貫通孔210aの下側(シリコン基板210の裏面側)を覆うように配置されており、貫通孔電極222に電気的に接続されている。すなわち、受光面電極221は、貫通孔電極222を介して、裏面電極223に電気的に接続されている。また、裏面電極223は、インターコネクタ(図示せず)に接続されている。
また、受光面電極221は、ガラスフリットを含有している。すなわち、受光面電極221は、ガラスフリットを含有する導電性ペーストを焼成(熱処理)することにより形成されている。
具体的には、受光面電極221を形成する場合、シリコン基板210の受光面上の全面に絶縁膜220が形成された状態で、絶縁膜220上の所定領域にガラスフリットを含有する導電性ペーストを配置する。そして、導電性ペーストを、焼成することにより絶縁膜220を貫通させることによって、受光面電極221を、n+型不純物領域212に電気的に接続するように形成する。
また、貫通孔電極222および裏面電極223も、受光面電極221と同様、ガラスフリットを含有している。すなわち、貫通孔電極222および裏面電極223も、ガラスフリットを含有する導電性ペーストを焼成(熱処理)することにより形成されている。
また、アルミニウム電極224は、アルミニウムペースト(導電性ペースト)を焼成することにより形成されている。また、アルミニウム電極224は、p+型不純物領域214の裏面上に配置されており、p+型不純物領域214に電気的に接続されている。また、アルミニウム電極224は、裏面電極223とは逆極性になっている。
また、アルミニウム電極224には、貫通孔210aの周囲に位置する領域に、開口部224aが形成されている。この開口部224a内に位置するシリコン基板210の裏面には、裏面電極223およびn+型不純物領域212などとアルミニウム電極224とを絶縁するために、分離溝210bが形成されている。
図9に示したMWT構造を有する従来の太陽電池セル201では、受光面電極221を、貫通孔電極222を介して裏面電極223に電気的に接続することによって、p型不純物領域211で生成されn+型不純物領域212に収電されたキャリアを、受光面電極221、貫通孔電極222および裏面電極223を介して、シリコン基板210の裏面側から取り出すことが可能である。これにより、受光面電極221の面積を小さくすることが可能である。
このようなMWT構造を有する太陽電池セルは、例えば、特許文献1に開示されている。
特開2008−34609号公報
図9に示したMWT構造を有する従来の太陽電池セル201では、上記のように、受光面電極221をn+型不純物領域212に電気的に接続するために、受光面電極221は、ガラスフリットを含有する導電性ペーストを用いて形成されている。そして、貫通孔電極222および裏面電極223も、受光面電極221と同様、ガラスフリットを含有する導電性ペーストを用いて形成されている。
しかしながら、貫通孔電極222および裏面電極223を、ガラスフリットを含有する導電性ペーストを用いて形成する場合、導電性ペーストに含まれるガラスフリットが、n+型不純物領域215やn+型不純物領域213を貫通する場合がある。この場合、貫通孔電極222とp型不純物領域211との間や、裏面電極223とp型不純物領域211との間でリークが発生し、太陽電池セル201の曲線因子FF(Fill Factor)が低下する。これにより、太陽電池セル201の発電効率が低下するという問題点がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の目的は、発電効率が低下するのを抑制することが可能な光電変換素子およびその製造方法を提供することである。
上記目的を達成するために、この発明の第1の局面による光電変換素子は、第1導電型の第1不純物層を含むとともに、貫通孔が形成された半導体基板と、半導体基板の受光面に設けられ、第1不純物層に接する第2導電型の第2不純物層と、半導体基板の裏面の一部に設けられ、第1不純物層に接する第2導電型の第3不純物層と、半導体基板の貫通孔の内面に設けられるとともに、第1不純物層に接し、かつ、第2不純物層および第3不純物層を接続する第2導電型の第4不純物層と、第2不純物層の第1不純物層とは反対側の面上に設けられ、第2不純物層に電気的に接続された受光面電極と、貫通孔の内部に設けられ、受光面電極に電気的に接続された貫通孔電極と、第3不純物層の第1不純物層とは反対側の面上に設けられ、貫通孔電極に電気的に接続された裏面電極とを備え、貫通孔電極および裏面電極は、受光面電極よりもガラスフリットの含有率が小さい。
この第1の局面による光電変換素子では、上記のように、貫通孔電極および裏面電極を、受光面電極よりもガラスフリットの含有率を小さくすることによって、貫通孔電極および裏面電極を形成するための電極材料のガラスフリットの含有率を小さくすることができる。これにより、貫通孔電極および裏面電極を形成する際に、電極材料のガラスフリットが第3不純物層や第4不純物層を貫通するのを抑制することができるので、貫通孔電極と第1不純物層との間や、裏面電極と第1不純物層との間でリークが発生するのを抑制することができる。その結果、光電変換素子の曲線因子FFが低下するのを抑制することができるので、光電変換素子の発電効率が低下するのを抑制することができる。
上記第1の局面による光電変換素子において、好ましくは、貫通孔電極および裏面電極のガラスフリットの含有率は、1wt%以下である。このように構成すれば、貫通孔電極および裏面電極を形成する際に、電極材料のガラスフリットが第3不純物層や第4不純物層を貫通するのを、十分に抑制することができるので、貫通孔電極と第1不純物層との間や、裏面電極と第1不純物層との間でリークが発生するのを、十分に抑制することができる。
上記貫通孔電極および裏面電極のガラスフリットの含有率が1wt%以下である光電変換素子において、貫通孔電極および裏面電極の少なくとも一方が、ガラスフリットを含有していなくてもよい。
上記貫通孔電極および裏面電極の少なくとも一方がガラスフリットを含有していない光電変換素子において、貫通孔電極および裏面電極の両方が、ガラスフリットを含有していなくてもよい。
上記第1の局面による光電変換素子において、好ましくは、第2不純物層、第3不純物層および第4不純物層は、半導体基板に第2導電型の不純物を導入することにより形成されている。このように構成すれば、第2不純物層、第3不純物層および第4不純物層を同時に形成することができるので、製造プロセスを簡略化することができる。
この発明の第2の局面による光電変換素子の製造方法は、第1導電型の第1不純物層を含む半導体基板に、貫通孔を形成する工程と、第1不純物層に接するように、半導体基板の受光面に第2導電型の第2不純物層を設ける工程と、第1不純物層に接するように、半導体基板の裏面に第2導電型の第3不純物層を設ける工程と、第1不純物層に接し、かつ、第2不純物層および第3不純物層を接続するように、半導体基板の貫通孔の内面に第2導電型の第4不純物層を設ける工程と、ガラスフリットを含有する第1電極材料を用いて、第2不純物層に電気的に接続するように、第2不純物層の第1不純物層とは反対側の面上に受光面電極を設ける工程と、第1電極材料よりもガラスフリットの含有率が小さい第2電極材料を用いて、受光面電極に電気的に接続するように、貫通孔の内部に貫通孔電極を設ける工程と、第1電極材料よりもガラスフリットの含有率が小さい第3電極材料を用いて、貫通孔電極に電気的に接続するように、第3不純物層の第1不純物層とは反対側の面上に裏面電極を設ける工程とを備える。
この第2の局面による光電変換素子の製造方法では、上記のように、第1電極材料よりもガラスフリットの含有率が小さい第2電極材料を用いて貫通孔電極を設ける工程と、第1電極材料よりもガラスフリットの含有率が小さい第3電極材料を用いて裏面電極を設ける工程とを設けることによって、第2電極材料および第3電極材料のガラスフリットの含有率を小さくすることができる。これにより、貫通孔電極および裏面電極を形成する際に、第2電極材料および第3電極材料のガラスフリットが第3不純物層や第4不純物層を貫通するのを抑制することができるので、貫通孔電極と第1不純物層との間や、裏面電極と第1不純物層との間でリークが発生するのを抑制することができる。その結果、光電変換素子の曲線因子FFが低下するのを抑制することができるので、光電変換素子の発電効率が低下するのを抑制することができる。
上記第2の局面による光電変換素子の製造方法において、好ましくは、第2電極材料および第3電極材料のガラスフリットの含有率は、1wt%以下である。このように構成すれば、貫通孔電極および裏面電極を形成する際に、第2電極材料および第3電極材料のガラスフリットが第3不純物層や第4不純物層を貫通するのを、十分に抑制することができるので、貫通孔電極と第1不純物層との間や、裏面電極と第1不純物層との間でリークが発生するのを、十分に抑制することができる。
上記第2電極材料および第3電極材料のガラスフリットの含有率が1wt%以下である光電変換素子の製造方法において、第2電極材料および第3電極材料の少なくとも一方が、ガラスフリットを含有していなくてもよい。
上記第2電極材料および第3電極材料の少なくとも一方がガラスフリットを含有していない光電変換素子の製造方法において、第2電極材料および第3電極材料の両方が、ガラスフリットを含有していなくてもよい。
上記第2の局面による光電変換素子の製造方法において、好ましくは、第2不純物層、第3不純物層および第4不純物層は、半導体基板に第2導電型の不純物を導入することにより形成される。このように構成すれば、第2不純物層、第3不純物層および第4不純物層を同時に形成することができるので、製造プロセスを簡略化することができる。
上記第2の局面による光電変換素子の製造方法において、好ましくは、受光面電極を設ける工程に先立って、第2不純物層の第1不純物層とは反対側の面上に、絶縁膜を設ける工程をさらに備え、受光面電極を設ける工程は、絶縁膜の第2不純物層とは反対側の面上の所定領域に、第1電極材料を配置する工程と、第1電極材料を、熱処理することにより絶縁膜を貫通させ、第2不純物層に電気的に接続するように受光面電極を設ける工程とを含む。このように構成すれば、ガラスフリットを含有する第1電極材料を用いて、容易に、受光面電極を形成することができる。
以上のように、本発明によれば、発電効率が低下するのを抑制することが可能な光電変換素子およびその製造方法を容易に得ることができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態による太陽電池セルの構造を示した断面図である。まず、図1を参照して、本発明の一実施形態によるMWT構造を有する太陽電池セル1の構造について説明する。なお、太陽電池セル1は、本発明の「光電変換素子」の一例である。
本発明の一実施形態による太陽電池セル1は、図1に示すように、複数の貫通孔10aが設けられたp型のシリコン基板10と、シリコン基板10の受光面上に設けられた反射防止膜20および受光面電極21と、シリコン基板10の貫通孔10aに埋め込まれた貫通孔電極22と、シリコン基板10の裏面上に設けられた裏面電極23およびアルミニウム電極24と、アルミニウム電極24の裏面上の所定領域に設けられた銀電極25とを備えている。なお、シリコン基板10は、本発明の「半導体基板」の一例であり、反射防止膜20は、本発明の「絶縁膜」の一例である。また、p型(p+型)は、本発明の「第1導電型」の一例であり、n型(n+型)は、本発明の「第2導電型」の一例である。
シリコン基板10は、単結晶シリコンにより形成されていることが最も好ましいが、多結晶シリコンや非結晶シリコンにより形成されていてもよい。
また、シリコン基板10の貫通孔10aは、例えば、約50μm〜約500μmの内径を有する。また、貫通孔10aは、例えば、単位面積(1cm2)当りに、数個〜数十個形成されている。
また、シリコン基板10の受光面には、凹凸構造(テクスチャ構造)(図示せず)が形成されている。これにより、太陽からの光がシリコン基板10の表面(受光面)で反射するのを抑制することが可能である。なお、シリコン基板10の受光面に、凹凸構造が形成されていなくてもよい。
また、p型のシリコン基板10には、p型不純物領域11と、シリコン基板10の受光面側の部分に設けられたn+型不純物領域12と、シリコン基板10の裏面側の部分の所定領域に設けられたn+型不純物領域13およびp+型不純物領域14と、貫通孔10aの内面部分に設けられたn+型不純物領域15とが形成されている。そして、p型不純物領域11とn+型不純物領域12とによって、pn接合が形成されている。なお、p型不純物領域11は、本発明の「第1不純物層」の一例であり、n+型不純物領域12は、本発明の「第2不純物層」の一例である。また、n+型不純物領域13は、本発明の「第3不純物層」の一例であり、n+型不純物領域15は、本発明の「第4不純物層」の一例である。
+型不純物領域12、13および15は、p型不純物領域11に接している。
また、n+型不純物領域12は、受光面電極21に電気的に接続されている。
また、n+型不純物領域13は、シリコン基板10の裏面側の貫通孔10aの周囲で、かつ、アルミニウム電極24の後述する開口部24aの内側に設けられている。また、n+型不純物領域13は、裏面電極23とp型不純物領域11とが電気的に接続されるのを抑制する機能を有する。
また、n+型不純物領域15は、貫通孔10aの周囲を覆うように設けられている。また、n+型不純物領域15は、n+型不純物領域12とn+型不純物領域13とを接続し、シリコン基板10の厚み方向に延びるように形成されている。また、n+型不純物領域15は、貫通孔電極22とp型不純物領域11とが電気的に接続されるのを抑制する機能を有する。
反射防止膜20は、例えば窒化シリコン膜からなり、光の表面反射を抑制する機能と、絶縁性とを有する。また、反射防止膜20は、シリコン基板10(n+型不純物領域12)の受光面上の受光面電極21が形成されていない領域に設けられている。
受光面電極21は、シリコン基板10の受光面(n+型不純物領域12のp型不純物領域11とは反対側の面)上の所定領域に配置されており、n+型不純物領域12に電気的に接続されている。
受光面電極21は、貫通孔10aの上側(シリコン基板10の受光面側)を覆うように配置されている。
また、受光面電極21は、PbO、Bi23、B23、SiO2、Al23およびZnOなどからなるガラスフリットを、例えば約5wt%含有している。すなわち、受光面電極21は、ガラスフリットを含有する導電性ペーストを焼成(熱処理)することにより形成されている。
ここで、本実施形態では、貫通孔電極22および裏面電極23は、受光面電極21よりもガラスフリットの含有率が小さい。すなわち、貫通孔電極22および裏面電極23は、受光面電極21を形成するための導電性ペーストよりも小さいガラスフリットの含有率(例えば約5wt%未満)を有する導電性ペーストを焼成することによって形成されている。
なお、貫通孔電極22および裏面電極23のガラスフリットの含有率は、約1wt%以下であることが好ましい。また、貫通孔電極22および裏面電極23の一方または両方が、ガラスフリットを含有していなくてもよい。
また、貫通孔電極22は、受光面電極21に電気的に接続されている。
裏面電極23は、シリコン基板10の裏面上(n+型不純物領域13のp型不純物領域11とは反対側の面上)の所定領域に配置されている。また、裏面電極23は、貫通孔10aの下側(シリコン基板10の裏面側)を覆うように配置されており、貫通孔電極22に電気的に接続されている。すなわち、受光面電極21は、貫通孔電極22を介して、裏面電極23に電気的に接続されている。これにより、p型不純物領域11で生成されn+型不純物領域12に収電されたキャリアを、受光面電極21、貫通孔電極22および裏面電極23を介して、シリコン基板10の裏面側から取り出すことが可能である。その結果、受光面電極21の面積を小さくすることが可能である。
また、裏面電極23は、インターコネクタ(図示せず)を介して、隣接する他の太陽電池セル1の銀電極25に電気的に接続されている。
アルミニウム電極24は、アルミニウムペースト(導電性ペースト)を焼成することにより形成されている。また、アルミニウム電極24は、p+型不純物領域14の裏面上に配置されており、p+型不純物領域14に電気的に接続されている。また、アルミニウム電極24は、裏面電極23とは逆極性になっている。
また、アルミニウム電極24には、貫通孔10aの周囲に位置する領域に、開口部24aが形成されている。この開口部24a内に位置するシリコン基板10の裏面には、裏面電極23およびn+型不純物領域12などとアルミニウム電極24とを絶縁するために、分離溝10bが周状に形成されている。
銀電極25は、銀ペースト(導電性ペースト)を焼成することにより形成されている。また、銀電極25は、アルミニウム電極24と電気的に接続されている。
図2〜図7は、図1に示した本発明の一実施形態による太陽電池セルの製造プロセスを説明するための断面図である。次に、図1〜図7を参照して、本発明の一実施形態によるMWT構造を有する太陽電池セル1の製造プロセスについて説明する。
まず、図2に示すように、p型のシリコン基板10の所定の位置に、例えば、約50μm〜約500μmの内径を有する貫通孔10aを形成する。このとき、貫通孔10aを、例えば、単位面積(1cm2)当りに、数個〜数十個形成する。なお、貫通孔10aの形成方法は特に限定されず、例えば、YAGレーザやCO2レーザを集光して照射することにより、貫通孔10aを形成することが可能である。また、貫通孔10aを、ドリルを用いて機械的に形成したり、エッチングにより化学的に形成してもよい。
その後、アルカリ性または酸性の溶液を用いて、シリコン基板10の表面をエッチングすることによって、シリコン基板10のスライス時のダメージ層(図示せず)と、貫通孔10aを形成した際の熱によるダメージ層(図示せず)とを除去する。このとき、エッチング条件を調整すると、シリコン基板10の表面に凹凸構造(テクスチャ構造)(図示せず)を形成することが可能である。
そして、シリコン基板10にn型の不純物を導入する。具体的には、シリコン基板10を、例えば、POCl3(オキシ塩化リン)を含む気体中で、約800℃〜約950℃の温度で約5分〜約30分間熱処理することにより、シリコン基板10にn型の不純物を導入する。これにより、p型不純物領域11に接するように、シリコン基板10の受光面側の部分に、n+型不純物領域12が形成される。また、p型不純物領域11に接するように、シリコン基板10の裏面側の部分に、n+型不純物領域13が形成される。また、p型不純物領域11に接し、かつ、n+型不純物領域12とn+型不純物領域13とを接続するように、n+型不純物領域15が形成される。このとき、p型不純物領域11とn+型不純物領域12とによって、pn接合が形成される。
なお、n+型不純物領域12、13および15の形成方法は、上記方法に限定されない。例えば、P(リン)などを含む化合物を含有したドーパント液を塗布して熱処理を施す方法や、スプレー方式による拡散方法を用いて、n+型不純物領域12、13および15を形成してもよい。
次に、n+型不純物領域12、13および15を形成した際にシリコン基板10の受光面、裏面および貫通孔10aの内面部分に形成されたガラス層(図示せず)を、酸処理により除去する。そして、図3に示すように、シリコン基板10の受光面上(n+型不純物領域12のp型不純物領域11とは反対側の面上)に、例えば、プラズマCVD法などを用いて、窒化シリコン膜からなる反射防止膜20を形成する。なお、反射防止膜20は、光の表面反射を抑制する機能を有するものであれば、材料および形成方法は特に限定されない。
その後、図4に示すように、シリコン基板10の裏面上の貫通孔10aの周囲(開口部24aとなる領域)を除く領域に、アルミニウム電極24を形成する。このとき、シリコン基板10の裏面のアルミニウム電極24と接している部分に、p+型不純物領域14が形成される。
具体的には、シリコン基板10の裏面上の貫通孔10aの周囲を除く領域に、例えば、アルミニウム粉末、ガラスフリット、樹脂および有機溶剤などを含有するアルミニウムペースト24bをスクリーン印刷などにより印刷する。そして、アルミニウムペースト24bを焼成(熱処理)することにより、アルミニウム電極24が形成される。このとき、アルミニウムが溶融してシリコンと合金化することにより、アルミニウム−シリコン合金層(図示せず)が形成されるとともに、その合金層よりも内側(受光面側)の部分にp+型不純物領域14が形成される。
なお、アルミニウムペースト24bを焼成することにより、アルミニウム電極24およびp+型不純物領域14を形成する場合、p型の不純物であるアルミニウムを、高濃度で十分な深さまで拡散させることが可能である。このため、n+型不純物領域13の不純物の影響は無視することができ、p+型不純物領域14を形成する領域のn+型不純物領域13を、除去しなくてもよい。
その後、図5に示すように、アルミニウム電極24の裏面上の所定領域に、銀電極25を形成する。具体的には、アルミニウム電極24の裏面上の所定領域に、例えば、銀粉末、ガラスフリット、樹脂および有機溶剤などを含有する銀ペースト25aをスクリーン印刷などにより印刷する。そして、銀ペースト25aを焼成(熱処理)することにより、銀電極25が形成される。
そして、図6に示すように、貫通孔10aの内部に貫通孔電極22を形成するとともに、シリコン基板10の裏面上の所定領域に裏面電極23を形成する。
具体的には、貫通孔10aの内部、および、シリコン基板10の裏面(n+型不純物領域13のp型不純物領域11とは反対側の面)上の所定領域に、例えば、銀粉末、樹脂および有機溶剤などを含有する銀ペースト(導電性ペースト)22aおよび23aをスクリーン印刷などにより印刷する。なお、銀ペースト22aは、本発明の「第2電極材料」の一例であり、銀ペースト23aは、本発明の「第3電極材料」の一例である。
その後、銀ペースト22aおよび23aを焼成(熱処理)することにより、互いに電気的に接続された貫通孔電極22および裏面電極23が形成される。
このとき、本実施形態では、貫通孔電極22および裏面電極23の両方が、受光面電極21を形成するための後述する銀ペースト(導電性ペースト)21aよりも小さいガラスフリットの含有率(例えば約5wt%未満)を有する銀ペースト22aおよび23aを用いて形成される。なお、銀ペースト21aは、本発明の「第1電極材料」の一例である。
また、銀ペースト22aおよび23aの含有率は、約1wt%以下であることが好ましい。また、銀ペースト22aおよび23aの一方または両方が、ガラスフリットを含有していなくてもよい。
そして、図7に示すように、シリコン基板10(n+型不純物領域12)の受光面上の所定領域に、例えばファイアスルー法を用いて、受光面電極21を形成する。具体的には、反射防止膜20のシリコン基板10(n+型不純物領域12)とは反対側の面上の所定領域に、銀粉末、ガラスフリット、樹脂および有機溶剤などを含有する銀ペースト21aをスクリーン印刷などにより印刷する。なお、このとき用いる銀ペースト21aは、例えば約5wt%のガラスフリットを含有している。
その後、銀ペースト21aを、焼成(熱処理)することにより反射防止膜20を貫通させることによって、n+型不純物領域12に電気的に接続するように、シリコン基板10の受光面(n+型不純物領域12のp型不純物領域11とは反対側の面)上の所定領域に、受光面電極21が形成される。このとき、銀ペースト21aが反射防止膜20を貫通し、かつ、n+型不純物領域12を貫通しないように、焼成条件などを適切に調節する。
また、このとき、受光面電極21は、貫通孔電極22にも電気的に接続される。
そして、図1に示すように、シリコン基板10の裏面の貫通孔10aの周囲に位置する領域(シリコン基板10の裏面の開口部24a内)に、レーザアブレーションによりn+型不純物領域13(シリコン基板10)の一部を除去することによって、分離溝10bを形成する。さらに、シリコン基板10の外周部に形成されたn+型不純物領域(図示せず)を、レーザアブレーションにより除去する。
なお、n+型不純物領域を除去する方法は、レーザアブレーションに限定されない。例えば、サンドブラストによる除去や、アルカリ性または酸性の溶液を用いたり、プラズマを用いたエッチングによる除去を行うことも可能である。
以上のようにして、本発明の一実施形態による太陽電池セル1が製造される。
なお、上記した太陽電池セル1の製造プロセスの順序は、一例であり、各工程を別の順序で行ってもよい。例えば、反射防止膜20および受光面電極21を形成した後に、貫通孔電極22、裏面電極23、アルミニウム電極24および銀電極25を形成してもよい。また、例えば、分離溝10bを形成した後に、受光面電極21、貫通孔電極22、裏面電極23、アルミニウム電極24および銀電極25を形成してもよい。
また、本実施形態では、上記のように、銀ペースト21aよりもガラスフリットの含有率が小さい銀ペースト22aおよび23aをそれぞれ用いて、貫通孔電極22および裏面電極23を設けるように構成することによって、貫通孔電極22および裏面電極23を形成する際に、銀ペースト22aおよび23aのガラスフリットがn+型不純物領域13やn+型不純物領域15を貫通するのを抑制することができる。これにより、貫通孔電極22とp型不純物領域11との間や、裏面電極23とp型不純物領域11との間でリークが発生するのを抑制することができる。その結果、太陽電池セル1の曲線因子FFが低下するのを抑制することができるので、太陽電池セル1の発電効率が低下するのを抑制することができる。
また、本実施形態では、上記のように、銀ペースト22aおよび23aのガラスフリットの含有率を、1wt%以下にすれば、貫通孔電極22および裏面電極23を形成する際に、銀ペースト22aおよび23aのガラスフリットがn+型不純物領域13やn+型不純物領域15を貫通するのを、十分に抑制することができるので、貫通孔電極22とp型不純物領域11との間や、裏面電極23とp型不純物領域11との間でリークが発生するのを、十分に抑制することができる。
また、本実施形態では、上記のように、n+型不純物領域12、13および15を、シリコン基板10にn型の不純物を導入することにより形成することによって、n+型不純物領域12、13および15を同時に形成することができるので、製造プロセスを簡略化することができる。
次に、上記した本発明の一実施形態による太陽電池セル1の効果を確認するために行った比較実験について説明する。この比較実験では、上記実施形態に対応する実施例1〜3による太陽電池セルと、比較例1による太陽電池セルとを作製するとともに、それらの作製した太陽電池セルについて絶縁抵抗を評価した。以下、詳細に説明する。
まず、ガラスフリットを含有していない銀ペースト(実施例1)と、約0.5wt%のガラスフリットの含有率を有する銀ペースト(実施例2)と、約3wt%のガラスフリットの含有率を有する銀ペースト(実施例3)と、約5wt%のガラスフリットの含有率を有する銀ペースト(比較例1)とを準備した。
そして、ガラスフリットを含有していない銀ペーストを用いて貫通孔電極22および裏面電極23を形成することによって、実施例1による太陽電池セルを作製した。同様に、約0.5wt%、約3wt%および約5wt%のガラスフリットの含有率を有する銀ペーストを用いて、実施例2、実施例3および比較例1による太陽電池セルをそれぞれ作製した。なお、太陽電池セルのその他の製造方法は、上記実施形態と同様にした。
次に、各太陽電池セルについて、裏面電極23(貫通孔電極22)と銀電極25との間の絶縁抵抗を測定した。そして、実施例1による太陽電池セルの絶縁抵抗が1となるように規格化を行った。その結果を、表1に示す。
Figure 2010080576
上記表1に示すように、実施例1〜3による太陽電池セルは、比較例1による太陽電池セルに比べて、絶縁抵抗が大きくなることが判明した。具体的には、実施例1、2および3による太陽電池セルの規格化絶縁抵抗は、それぞれ、1、約1.03および約0.8であった。その一方、比較例1による太陽電池セルの規格化絶縁抵抗は、約0.6であった。
これは、以下の理由によるものと考えられる。すなわち、実施例1〜3による太陽電池セルでは、ガラスフリットの含有率が約5wt%よりも小さい銀ペーストを用いたので、貫通孔電極22および裏面電極23を形成する際に、銀ペーストのガラスフリットがn+型不純物領域13やn+型不純物領域15を貫通するのを抑制することができた。これにより、裏面電極23(貫通孔電極22)と銀電極25との間の絶縁抵抗が低下するのを抑制することができたと考えられる。
その一方、比較例1による太陽電池セルでは、ガラスフリットの含有率が約5wt%の銀ペーストを用いたので、貫通孔電極および裏面電極を形成する際に、銀ペーストのガラスフリットがn+型不純物領域13やn+型不純物領域15を貫通した。これにより、裏面電極(貫通孔電極)と銀電極25との間の絶縁抵抗が低下したと考えられる。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
例えば、上記実施形態では、本発明の光電変換素子を、太陽電池セルに適用した例について示したが、本発明はこれに限らず、太陽電池セル以外の光電変換素子に適用してもよい。
また、上記実施形態では、第1導電型をp型(p+型)とし、第2導電型をn型(n+型)とした例について示したが、本発明はこれに限らず、第1導電型をn型(n+型)とし、第2導電型をp型(p+型)としてもよい。
また、上記実施形態では、n+型不純物領域を、半導体基板に不純物を導入することにより形成した例について示したが、本発明はこれに限らず、n+型不純物領域を、例えばCVD法などを用いて、半導体基板に不純物層を積層することにより形成してもよい。
また、上記実施形態では、電極を、銀やアルミニウムなどを含有するように構成した例について示したが、本発明はこれに限らず、電極を、銀やアルミニウム以外の金属を含有するように構成してもよい。
本発明の一実施形態による太陽電池セルの構造を示した断面図である。 図1に示した本発明の一実施形態による太陽電池セルの製造プロセスを説明するための断面図である。 図1に示した本発明の一実施形態による太陽電池セルの製造プロセスを説明するための断面図である。 図1に示した本発明の一実施形態による太陽電池セルの製造プロセスを説明するための断面図である。 図1に示した本発明の一実施形態による太陽電池セルの製造プロセスを説明するための断面図である。 図1に示した本発明の一実施形態による太陽電池セルの製造プロセスを説明するための断面図である。 図1に示した本発明の一実施形態による太陽電池セルの製造プロセスを説明するための断面図である。 従来の一例による太陽電池セルの構造を示した断面図である。 MWT構造を有する従来の太陽電池セルの構造を示した断面図である。
符号の説明
1 太陽電池セル(光電変換素子)
10 シリコン基板(半導体基板)
10a 貫通孔
11 p型不純物領域(第1不純物層)
12 n+型不純物領域(第2不純物層)
13 n+型不純物領域(第3不純物層)
15 n+型不純物領域(第4不純物層)
20 反射防止膜(絶縁膜)
21 受光面電極
21a 銀ペースト(第1電極材料)
22 貫通孔電極
22a 銀ペースト(第2電極材料)
23 裏面電極
23a 銀ペースト(第3電極材料)

Claims (11)

  1. 第1導電型の第1不純物層を含むとともに、貫通孔が形成された半導体基板と、
    前記半導体基板の受光面に設けられ、前記第1不純物層に接する第2導電型の第2不純物層と、
    前記半導体基板の裏面の一部に設けられ、前記第1不純物層に接する第2導電型の第3不純物層と、
    前記半導体基板の貫通孔の内面に設けられるとともに、前記第1不純物層に接し、かつ、前記第2不純物層および前記第3不純物層を接続する第2導電型の第4不純物層と、
    前記第2不純物層の前記第1不純物層とは反対側の面上に設けられ、前記第2不純物層に電気的に接続された受光面電極と、
    前記貫通孔の内部に設けられ、前記受光面電極に電気的に接続された貫通孔電極と、
    前記第3不純物層の前記第1不純物層とは反対側の面上に設けられ、前記貫通孔電極に電気的に接続された裏面電極とを備え、
    前記貫通孔電極および前記裏面電極は、前記受光面電極よりもガラスフリットの含有率が小さいことを特徴とする光電変換素子。
  2. 前記貫通孔電極および前記裏面電極のガラスフリットの含有率は、1wt%以下であることを特徴とする請求項1に記載の光電変換素子。
  3. 前記貫通孔電極および前記裏面電極の少なくとも一方は、ガラスフリットを含有していないことを特徴とする請求項2に記載の光電変換素子。
  4. 前記貫通孔電極および前記裏面電極の両方が、ガラスフリットを含有していないことを特徴とする請求項3に記載の光電変換素子。
  5. 前記第2不純物層、前記第3不純物層および前記第4不純物層は、前記半導体基板に第2導電型の不純物を導入することにより形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の光電変換素子。
  6. 第1導電型の第1不純物層を含む半導体基板に、貫通孔を形成する工程と、
    前記第1不純物層に接するように、前記半導体基板の受光面に第2導電型の第2不純物層を設ける工程と、
    前記第1不純物層に接するように、前記半導体基板の裏面に第2導電型の第3不純物層を設ける工程と、
    前記第1不純物層に接し、かつ、前記第2不純物層および前記第3不純物層を接続するように、前記半導体基板の貫通孔の内面に第2導電型の第4不純物層を設ける工程と、
    ガラスフリットを含有する第1電極材料を用いて、前記第2不純物層に電気的に接続するように、前記第2不純物層の前記第1不純物層とは反対側の面上に受光面電極を設ける工程と、
    前記第1電極材料よりもガラスフリットの含有率が小さい第2電極材料を用いて、前記受光面電極に電気的に接続するように、前記貫通孔の内部に貫通孔電極を設ける工程と、
    前記第1電極材料よりもガラスフリットの含有率が小さい第3電極材料を用いて、前記貫通孔電極に電気的に接続するように、前記第3不純物層の前記第1不純物層とは反対側の面上に裏面電極を設ける工程とを備えることを特徴とする光電変換素子の製造方法。
  7. 前記第2電極材料および前記第3電極材料のガラスフリットの含有率は、1wt%以下であることを特徴とする請求項6に記載の光電変換素子の製造方法。
  8. 前記第2電極材料および前記第3電極材料の少なくとも一方は、ガラスフリットを含有していないことを特徴とする請求項7に記載の光電変換素子の製造方法。
  9. 前記第2電極材料および前記第3電極材料の両方が、ガラスフリットを含有していないことを特徴とする請求項8に記載の光電変換素子の製造方法。
  10. 前記第2不純物層、前記第3不純物層および前記第4不純物層は、前記半導体基板に第2導電型の不純物を導入することにより形成されることを特徴とする請求項6〜9のいずれか1項に記載の光電変換素子の製造方法。
  11. 前記受光面電極を設ける工程に先立って、前記第2不純物層の前記第1不純物層とは反対側の面上に、絶縁膜を設ける工程をさらに備え、
    前記受光面電極を設ける工程は、
    前記絶縁膜の前記第2不純物層とは反対側の面上の所定領域に、前記第1電極材料を配置する工程と、
    前記第1電極材料を、熱処理することにより前記絶縁膜を貫通させ、前記第2不純物層に電気的に接続するように前記受光面電極を設ける工程とを含むことを特徴とする請求項6〜10のいずれか1項に記載の光電変換素子の製造方法。
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