JP2010078530A - 電池の劣化度の検出方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】劣化度を検出するためにカウント値を記憶することなく、つねに電池の劣化を正確に検出する。
【解決手段】電池の劣化度の検出方法は、電池1の満充電容量の変化値から得られる第1の劣化度SOH1と、電池1の放電内部抵抗から得られる第2の劣化度SOH2と、電池1の充電内部抵抗から得られる第3の劣化度SOH3とから劣化度SOHを演算する。
【効果】電池の満充電容量と、充電内部抵抗及び放電内部抵抗から劣化度SOHを検出するので、電流や温度などのカウント値を記憶することなく、初期から終期まで正確に電池の劣化度を検出できる。満充電容量に加えて、充電内部抵抗と放電内部抵抗の両方の内部抵抗から劣化度を検出するので、終期の残容量を極めて正確に検出できる特
【選択図】図6

Description

本発明は、電池の劣化度の検出方法に関し、とくに電動車両を走行させる電源装置に内蔵される電池の劣化度の検出に最適な電池の劣化度の検出方法に関する。
電池の劣化度は100%〜0%で表され、劣化しない電池の劣化度は100%、劣化して使用できなくなった電池の劣化度は0%となる。ハイブリッドカー等の電動車両に搭載される電池は、時間経過や充放電を繰り返すにしたがって劣化する。劣化した電池は、出力電力が小さくなる。出力が小さくなった電池は、ハイブリッドカーのエンジンを始動できなくなり、また、加速特性などが低下する。この用途に使用される電池は、最大出力電力から劣化度が特定される。劣化度を検出して、電池の寿命を推定できる。たとえば、5年後の劣化度を50%とする電池は、同じ充放電特性で使用して、その後、5年間使用できることが推定できる。しかしながら、4年後に劣化度が20%に劣化する電池は、1年に20%の割合で劣化するので、劣化度が0%になるまでに、その後、約1年しか使用できないことが推定できる。このことから、電池の劣化度を検出し、劣化度から電池の充放電電力をコントロールして電池の寿命を特定の期間に制御できる。ただ、このことを実現するために、電池の劣化度を正確に検出することが大切となる。
電池の劣化度を内部抵抗から判定する方法は、特許文献1に記載される。しかしながら、内部抵抗から電池の劣化度を判定する方式は、内部抵抗が大きくなる終期以外では正確に判定できない欠点がある。この弊害を解消する方法が特許文献2に記載される。特許文献2の方法は、満充電状態から所定の放電電圧値までの放電可能電力量である現容量を放電電圧Vおよび放電量Ahに基づいて演算し、この現容量と、電池の初期時の満充電状態からの上記所定の放電電圧値までの放電可能電力量である初期容量との割合として電池の劣化度を算出する。
特許文献2の方法は、初期の劣化度を、内部抵抗による方法よりも正確に検出できるが、終期の劣化度を正確に検出するのが難しい。さらに、この欠点を解消することを目的として、電池の電流、温度からカウントされる第1の劣化度SOH1と、電池の内部抵抗から得られる第2の劣化度SOH2の両方から電池の劣化度SOHを演算する方法が開発されている。(特許文献3参照)
特開平8−254573号公報 特開2000−131404号公報 特開2008−122165号公報
特許文献3の検出方法は、電池の初期と終期の劣化度を正確に検出できる特徴がある。しかしながら、この方法は、第1の劣化度SOH1を検出するために、電池の電流、温度のカウント値を不揮発性メモリに記憶することから、このメモリが故障すると第1の劣化度SOH1を正確に検出できなくなって、劣化度SOHの検出精度が低下する欠点がある。電池の電流、温度のカウント値から検出される劣化度SOH1と、電池の内部抵抗から得られる劣化度SOH2の両方から劣化度SOHを演算するからである。
本発明は、さらにこの欠点を解決することを目的に開発されたものである。本発明の重要な目的は、劣化度を検出するためにカウント値を記憶することなく、つねに電池の劣化を正確に検出できる電池の劣化度の検出方法を提供することにある。
課題を解決するための手段及び発明の効果
本発明の電池の劣化度の検出方法は、電池1の満充電容量の変化値から得られる第1の劣化度SOH1と、電池1の放電内部抵抗から得られる第2の劣化度SOH2と、電池1の充電内部抵抗から得られる第3の劣化度SOH3とから劣化度SOHを演算する。
以上の検出方法は、電池の満充電容量と、充電内部抵抗及び放電内部抵抗から劣化度SOHを検出するので、従来のように電流や温度などのカウント値を記憶することなく、初期から終期まで正確に電池の劣化度を検出できる特徴がある。とくに、以上の方法は、満充電容量に加えて、充電内部抵抗と放電内部抵抗の両方の内部抵抗から劣化度を検出するので、終期の残容量を極めて正確に検出できる特徴がある。
本発明の電池の劣化度の検出方法は、以下の式で電池1の劣化度SOHを演算することができる。
劣化度SOH=ウェイト1×第1の劣化度SOH1
+ウェイト2×第2の劣化度SOH2
+ウェイト3×第3の劣化度SOH3
ただし、ウェイト1+ウェイト2+ウェイト3=1である。
この検出方法は、ウェイト1とウェイト2とウェイト3の比率を変更して、正確に劣化度SOHを判定できる。
本発明の電池の劣化度の検出方法は、電池1の内部抵抗が大きくなるにしたがって、ウェイト2とウェイト3を大きくすることができる。
この検出方法は、内部抵抗が小さいときから大きくなるまで、劣化度SOHを正確に判定できる。
本発明の電池の劣化度の検出方法は、出力電力が最低出力電力となる状態における電池1の劣化度SOHを0%とすることができる。
この検出方法は、電池の劣化度SOHから出力電力を正確に判定できる。
さらに、本発明の電池の劣化度の検出方法は、電池1の充電内部抵抗が最高値となるときの電池1の第2の劣化度SOH2を0%とすることができる。
さらにまた、本発明の電池の劣化度の検出方法は、電池1の放電内部抵抗が最高値となるときの電池1の第3の劣化度SOH3を0%とすることができる。
さらに、本発明の電池の劣化度の検出方法は、電池1の満充電容量を残容量(%)と電池電圧から演算して第1の劣化度SOH1を検出することができる。
さらに、本発明の電池の劣化度の検出方法は、互いに直列に接続してなる各々の素電池11の劣化度SOHを検出し、最低の劣化度SOHを電池1の劣化度SOHと判定することができる。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施例は、本発明の技術思想を具体化するための電池の劣化度の検出方法を例示するものであって、本発明は電池の劣化度の検出方法を以下のものに特定しない。さらに、この明細書は、特許請求の範囲に示される部材を、実施例の部材に特定するものでは決してない。
図1は、本発明の電池の劣化度の検出方法に使用する電源装置のブロック図である。この図は、ハイブリッドカーに搭載される電池1の劣化度を判定するブロック図を示している。本発明は、劣化度を検出する電池の用途を特定するものではないが、ハイブリッドカーや電気自動車、あるいはその他の電動車両に搭載される電池の劣化度の検出に最適である。
電池1は、リチウムイオン二次電池またはリチウムポリマー電池である。リチウムイオン電池やリチウムポリマー電池は、残容量に対する電圧変化が大きく、満充電容量を正確に検出して劣化度も正確に検出できる。ただ、本発明の検出方法は、劣化度を検出する電池をリチウムイオン電池やリチウムポリマー電池には特定しない。電池は、ニッケル水素電池やニッケルカドミウム電池などの充電できる全ての電池とすることができる。電池1は、ひとつまたは複数の充電できる素電池11を直列または並列に接続している。素電池11を直列に接続している電池1は、各々の素電池11の劣化度を検出して、最低の劣化度を電池1の劣化度とする。
電池1は、車両の走行用のモータ6に電力を供給して放電され、また、発電機7で充電されて、残容量が約50%の付近に保持される。電池1の劣化度SOH(State of Health)は、判定回路2で検出される。判定回路2は、電池1の劣化度SOHを検出するために、電池1に流れる充放電の電流を検出する電流検出回路3と、電池1の温度を検出する温度センサ4と、電池1の電圧を検出する電圧検出回路5とを接続している。
車両側は、電池1から供給される電力をモータ6に供給し、また発電機7の電力を電池1に供給する双方向電力変換装置8を備える。双方向電力変換装置8は、電池1の直流電力を三相の交流電力に変換してモータ6に供給し、発電機7から出力される交流を直流に変換して電池1に供給する。この双方向電力変換装置8は、制御回路9で制御されて、電池1からモータ6への供給電力と、発電機7から電池1への充電電力をコントロールする。制御回路9は、電源装置側の判定回路2から通信回線10を介して伝送される電池1の劣化度SOHを考慮して、双方向電力変換装置8をコントロールする。電池1の劣化度SOHが予想される正常状態にあるとき、制御回路9は双方向電力変換装置8を正常モードでコントロールする。ただ、電池1の劣化度SOHが予想される正常状態よりも小さい、すなわち劣化が甚だしいとき、制御回路9は双方向電力変換装置8を正常モードよりも充放電の電力を小さくする制限モードでコントロールする。反対に、電池1の劣化度SOHが予想される正常状態よりも大きい、すなわち劣化が少ないときは、制御回路9は双方向電力変換装置8を正常モードよりも充放電の電力を大きくする加速モード、あるいは正常モードでコントロールする。このように、制御回路9が双方向電力変換装置8を介して、モータ6や発電機7の出力をコントロールすることで、電池1の寿命を目標年度に近づけることができる。
判定回路2は、電池1の劣化度を検出して、検出される劣化度SOHを通信回線10を介して車両側の制御回路9に伝送する。判定回路2は、電池1の満充電容量から検出される第1の劣化度SOH1と、電池1の放電内部抵抗から得られる第2の劣化度SOH2と、充電内部抵抗から得られる第3の劣化度SOH3から劣化度SOHを演算する。この判定回路2は、以下の式で電池1の劣化度SOHを演算する。
劣化度SOH=ウェイト1×第1の劣化度SOH1
+ウェイト2×第2の劣化度SOH2
+ウェイト3×第3の劣化度SOH3
ただし、ウェイト1+ウェイト2+ウェイト3=1である。
ウェイト1とウェイト2とウェイト3は、図2のグラフに示すように、電池1の内部抵抗によって特定する。この図は、横軸を電池の放電内部抵抗と充電内部抵抗の平均値の相対値として、縦軸にウェイト1とウェイト2とウェイト3を示している。ただし、この図は、電池1の劣化度SOHを0%とする状態、いいかえると寿命の尽きた電池1の内部抵抗を100としている。この図に示すように、電池1の劣化が進んで劣化度SOHが小さくなるにしたがって、ウェイト1を小さく、ウェイト2とウェイト3を大きくする。電池1は、充電内部抵抗と放電内部抵抗が大きくなって劣化が進んだ状態では、内部抵抗が劣化度SOHを正確に特定するからである。また、図2は、放電内部抵抗と充電内部抵抗の平均値に対するウェイト2とウェイト3とを同じ値としているが、ウェイト2とウェイト3は、放電内部抵抗と充電内部抵抗に対して、各々最適な値とすることができる。
以上の方法は、電池1の内部抵抗からウェイト1とウェイト2とウェイト3を特定する。ただ、本発明の検出方法は、電池1の放電内部抵抗と充電内部抵抗から特定される第2の劣化度SOH2と第3の劣化度SOH3から、ウェイト1〜ウェイト3を特定し、あるいは第1〜第3の劣化度から判定される劣化度SOHからウェイト1〜ウェイト3を特定することもできる。この場合も、劣化度SOHが小さくなる、いいかえると寿命末期に近づくにしたがって、ウェイト1を小さくしてウェイト2とウェイト3を大きくする。
さらに、判定回路2は、第1の劣化度SOH1を以下の式で判定する。
第1の劣化度SOH1(%)=
100×[現在の満充電容量(Ahf)−終期の満充電容量(Ahe)]/
[初期の満充電容量(Ahs)−終期の満充電容量(Ahe)]
たとえば、初期の満充電容量(Ahs)が5[Ah]、終期の満充電容量(Ahe)を2.5[Ah]とする電池の現在の満充電容量(Ahf)が3.75[Ah]であると、前記の式から劣化度SOHは以下の式で、50%と演算される。
劣化度SOH=100×[5−3.75]/[5−2.5]=50%
判定回路2は、電池1の現在の満充電容量(Ahf)を、以下の方法で検出する。
図3に示すように、第1の検出タイミング(t)と第2の検出タイミング(t)との間において、充放電される電池の充電電流と放電電流の積算値から電池の容量変化値(δAh)を演算する。さらに、第1の検出タイミング(t)における電池の第1の開放電圧(VOCV1)と第2の検出タイミング(t)における電池の第2の開放電圧(VOCV2)を検出して、検出される第1の開放電圧(VOCV1)から電池の第1の残容量(SOC[%])を判定すると共に、第2の開放電圧(VOCV2)から電池の第2の残容量(SOC[%])を判定する。開放電圧(VOCV)に対する残容量(SOC)は、あらかじめ測定して記憶している。判定される第1の残容量(SOC[%])と第2の残容量(SOC[%])の差から残容量の変化率(δS[%])を演算する。以上のようにして検出される残容量の変化率(δS[%])と容量変化値(δAh)から、下記の式で電池の現在の満充電容量(Ahf)を演算することができる。
満充電容量(Ahf)=δAh/(δS/100)
以上の方法で電池の満充電容量(Ahf)を検出する方法は、たとえば第1の検出タイミング(t)を、車両のメインスイッチであるイグニッションスイッチをオンに切り換える所定のタイミングであって、電池の負荷電流を遮断するタイミングとし、第2の検出タイミング(t)を、イグニッションスイッチをオフに切り換えた後とする。また、第1の検出タイミング(t)と第2の検出タイミング(t)の間を一定の時間とし、あるいは又、第1の検出タイミング(t)の後、容量変化値(δAh)が所定の値になったタイミングを第2の検出タイミング(t)とすることで、現在の満充電容量(Ahf)をより正確に検出することができる。
さらに、判定回路2は、電池1の放電内部抵抗と充電内部抵抗を検出し、放電内部抵抗から第2の劣化度SOH2を、充電内部抵抗から第3の劣化度SOH3を判定する。内部抵抗(R)を有する電池1の等価回路を図4に示す。この等価回路の電池1を充放電して、電流Iと出力電圧VLを検出すると図5と図6に示すようになる。図5において、電池の電流−電圧特性を示すラインAの傾きから放電内部抵抗(Rd)が演算され、図6において、電池の電流−電圧特性を示すラインBの傾きから充電内部抵抗(Rc)が演算される。
電池1の開放電圧をVoとし、放電電流Idのときに電圧をVLとすれば、
VL=Vo−Rd×Id
この式から、放電内部抵抗(Rd)は
Rd=(Vo−VL)/Id で演算される。
また、電池1の開放電圧をVoとし、充電電流Icのときに電圧をVLとすれば、
VL=Vo+Rc×Ic
この式から、充電内部抵抗(Rc)は
Rc=(VL−Vo)/Ic で演算される。
電池1の放電内部抵抗と充電内部抵抗に対する電池の第2の劣化度SOH2と第3の劣化度SOH3はあらかじめ測定されて、判定回路2のLUTに記憶され、あるいは判定回路2は、放電内部抵抗と充電内部抵抗に対する第2の劣化度SOH2と第3の劣化度SOH3を関数として記憶している。LUTに記憶され、あるいは関数として記憶される、放電内部抵抗と充電内部抵抗に対する第2の劣化度SOH2と第3の劣化度SOH3は図7に示す値とする。この図から、たとえば、電池の放電内部抵抗や充電内部抵抗が300mΩであるとき、第2の劣化度SOH2と第3の劣化度SOH3は60%とする。さらに、電池1の放電内部抵抗や充電内部抵抗が最高値となるときの第2の劣化度SOHと第3の劣化度SOH3を0%とする。図7は、わかりやすくするために、放電内部抵抗と充電内部抵抗に対する第2の劣化度SOH2と第3の劣化度SOH3とを同じ値としているが、放電内部抵抗と充電内部抵抗に対する第2の劣化度SOH2と第3の劣化度SOH3は、現実に使用される電池を測定して、各々最適な値とすることができる。
判定回路2は、以上の方法で第1の劣化度SOH1と第2の劣化度SOH2と第3の劣化度SOH3を演算し、演算された第1の劣化度SOH1と第2の劣化度SOH2と第3の劣化度SOH3から、ウェイト1とウェイト2とウェイト3を特定して、電池の劣化度SOHを判定する。判定回路2が、劣化度SOHを演算するフローチャートを図8に示す。
[n=1のステップ]
このステップで、判定回路2は電池の現在の満充電容量(Ahf)を検出して、検出される満充電容量(Ahf)から第1の劣化度SOH1を判定する。第1の劣化度SOH1は、以下の式で検出される。
第1の劣化度SOH1(%)=
100×[現在の満充電容量(Ahf)−終期の満充電容量(Ahe)]/
[初期の満充電容量(Ahs)−終期の満充電容量(Ahe)]
以上の式において、初期の満充電容量(Ahs)と終期の満充電容量(Ahe)はあらかじめ特定されている。
[n=2のステップ]
このステップで、判定回路2は、放電している電池の電流と電圧から放電内部抵抗を演算し、充電している電池の電流と電圧から放電内部抵抗を演算する。このとき、温度によるフィルタリングをして、測定精度を高くする。放電内部抵抗と充電内部抵抗が温度により変化するからである。温度によるフィルタリングは、電池の放電内部抵抗及び充電内部抵抗を検出するときの電池温度を検出し、検出される温度を関数として設定温度における内部抵抗に変換する。内部抵抗をフィルタリングする判定回路2は、温度に対する内部抵抗の変化を、関数として、あるいはLUTに記憶している。この記憶値から、内部抵抗を設定温度の内部抵抗にフィルタリングして補正する。
[n=3のステップ]
さらに、判定回路2は、記憶しているLUTや関数に基づいて、放電内部抵抗から第2の劣化度SOH2を、充電内部抵抗から第3の劣化度SOH3を演算する。
[n=4のステップ]
このステップで、判定回路2は、ウェイト1とウェイト2とウェイト3を特定する。ウェイト1とウェイト2とウェイト3は、図2から特定する。
[n=5のステップ]
判定回路2は、ウェイト1及び第1の劣化度SOH1と、ウェイト2及び第2の劣化度SOH2と、ウェイト3と第3の劣化度SOH3から電池1の劣化度SOHを演算する。判定回路2は、以下の式で劣化度SOHを演算する。
劣化度SOH=ウェイト1×第1の劣化度SOH1
+ウェイト2×第2の劣化度SOH2
+ウェイト3×第3の劣化度SOH3
判定回路2は、以上のようにして電池1の劣化度SOHを判定し、判定された劣化度SOHを通信回線10を介して車両側の制御回路9に伝送する。
判定回路2は、出力電力が最低出力電力となる状態における電池1の劣化度SOHを0%とする。このような劣化度SOHを検出することにより、電池1の寿命を知ることができる。また、各劣化度SOHにおける各種のパラメータ、たとえば、その劣化度SOHにおける電圧と電池容量(SOC)との関係、その劣化度SOHにおける満充電容量(Ahf)等を予め保存しておき、判定、検出されたその時点における劣化度SOHに応じて、このような保存されたパラメータを利用することができる。
電動車両は、多数の素電池11を直列に接続して、電池1の出力電圧を高くしている。この電池1の劣化度は、各々の素電池11の劣化度を検出して、劣化度が最低となる素電池11の劣化度を電池1の劣化度とする。
本発明の一実施例にかかる電池の劣化度の検出方法に使用する電源装置のブロック図である。 内部抵抗の相対値に対するウェイト1とウェイト2とウェイト3を示すグラフである。 電池の現在の満充電容量(Ahf)を検出する原理を示す図である。 内部抵抗を有する電池の等価回路を示す図である。 電池の放電時における電流−電圧特性を示すグラフである。 電池の充電時における電流−電圧特性を示すグラフである。 内部抵抗に対する劣化度SOH2、SOH3を示すグラフである。 判定回路が劣化度SOHを演算するフローチャートである。
符号の説明
1…電池
2…判定回路
3…電流検出回路
4…温度センサ
5…電圧検出回路
6…モータ
7…発電機
8…双方向電力変換装置
9…制御回路
10…通信回線
11…素電池

Claims (8)

  1. 電池の満充電容量の変化値から得られる第1の劣化度SOH1と、電池の放電内部抵抗から得られる第2の劣化度SOH2と、電池の充電内部抵抗から得られる第3の劣化度SOH3とから劣化度SOHを演算する電池の劣化度の検出方法。
  2. 以下の式で電池の劣化度SOHを演算する請求項1に記載される電池の劣化度の検出方法。
    劣化度SOH=ウェイト1×第1の劣化度SOH1
    +ウェイト2×第2の劣化度SOH2
    +ウェイト3×第3の劣化度SOH3
    ただし、ウェイト1+ウェイト2+ウェイト3=1である。
  3. 内部抵抗が大きくなるにしたがって、ウェイト2とウェイト3を大きくする請求項2に記載される電池の劣化度の検出方法。
  4. 出力電力が最低出力電力となる状態における電池の劣化度SOHを0%とする請求項1に記載される電池の劣化度の検出方法。
  5. 電池の充電内部抵抗が最高値となるときの電池の第2の劣化度SOH2を0%とする請求項1に記載される電池の劣化度の検出方法。
  6. 電池の放電内部抵抗が最高値となるときの電池の第3の劣化度SOH3を0%とする請求項1に記載される電池の劣化度の検出方法。
  7. 電池の満充電容量を残容量(%)と電池電圧から演算して第1の劣化度SOH1を検出する請求項1に記載される電池の劣化度の検出方法。
  8. 互いに直列に接続してなる各々の素電池の劣化度SOHを検出し、最低の劣化度SOHを電池の劣化度SOHと判定する請求項1に記載される電池の劣化度の検出方法。
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