JP2010078437A - 偏光状態検査装置および偏光状態検査方法 - Google Patents

偏光状態検査装置および偏光状態検査方法 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、光の透過率を向上させることができる偏光状態検査装置および偏光状態検査方法を提供する。
【解決手段】透光性を有する基部と、前記基部の主面上に設けられ、透光性を有する材料からなる格子部を有し、第1の偏光方向の光を選択的に透過させる第1の偏光子と、前記基板の主面上に設けられ、透光性を有する材料からなる格子部を有し、前記第1の偏光方向とは異なる第2の偏光方向の光を選択的に透過させる第2の偏光子と、を備えたことを特徴とする偏光状態検査装置が提供される。
【選択図】図1

Description

本発明は、偏光状態検査装置および偏光状態検査方法に関する。
光リソグラフィ技術により微細なパターンを形成する場合、照明光の偏光状態が結像に大きな影響を及ぼす。すなわち、照明光の偏光状態には、光の電場ベクトルが照明光の入射面に垂直な方向に振動する「s偏光」と、入射面に平行な方向に振動する「p偏光」とがあるが、「s偏光」を用いた方がコントラストを向上させることができる。そのため、微細なラインアンドスペースパターンを形成させる場合には、被処理物(例えば、ウェーハなど)の表面に形成されたレジスト上に投影される照明光が「s偏光」となるようにしている。
ここで、照明光学系に設けられた回折光学素子などの位置が振動を受けることでずれてしまい、当初に設定した偏光方向が変動する場合がある。また、回折光学素子の製造誤差などにより偏光方向がばらつくこともある。
そのため、偏光状態を測定する測定手段を設けて、偏光状態の測定と調整を行う技術が提案されている(特許文献1、2を参照)。
特許文献1、2に開示がされた技術によれば、偏光状態の経時変化やばらつきなどを知ることができる。しかしながら、偏光状態を測定する測定手段を別途設ける必要があるため、露光装置の複雑化、高コスト化などを招くおそれがある。また、偏光状態を測定する測定手段を設けていない既存の露光装置などに対する対応も考慮されていなかった。
また、偏光子を設けた検査用マスクを用いて、偏光状態を検査する技術が提案されている(特許文献3を参照)。
特許文献3に開示がされた技術によれば、露光装置の複雑化、高コスト化を招くことなく偏光状態を検査することができる。また、既存の露光装置に対しても対応することができる。しかしながら、偏光子をクロムなどの金属膜で形成しているため、光の透過率が低下するおそれがある。
特開2006−179660号公報 特開2007−188927号公報 特開2005−116733号公報
本発明は、光の透過率を向上させることができる偏光状態検査装置および偏光状態検査方法を提供する。
本発明の一態様によれば、透光性を有する基部と、前記基部の主面上に設けられ、透光性を有する材料からなる格子部を有し、第1の偏光方向の光を選択的に透過させる第1の偏光子と、前記基板の主面上に設けられ、透光性を有する材料からなる格子部を有し、前記第1の偏光方向とは異なる第2の偏光方向の光を選択的に透過させる第2の偏光子と、を備えたことを特徴とする偏光状態検査装置が提供される。
また、本発明の他の一態様によれば、上記の偏光状態検査装置を用いて、露光対象を感光する工程と、前記感光された部分の感光状態から偏光状態を検査する工程と、を含むことを特徴とする偏光状態検査方法が提供される。
本発明によれば、光の透過率を向上させることができる偏光状態検査装置および偏光状態検査方法が提供される。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について例示をする。なお、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
図1は、本実施の形態に係る偏光状態検査装置を例示するための模式図である。なお、図1(a)は模式平面図、図1(b)は図1(a)におけるA−A矢視断面図、図1(c)は図1(a)におけるB部の模式拡大図である。また、図1(a)中の矢印X、Yは互いに直交する2方向を表している。なお、偏光状態検査装置1を後述する露光装置100に取り付ける場合には、X方向がスリット方向、Y方向がスリット走査方向(スキャン方向)となる。
図1に示すように、偏光状態検査装置1には、基部2、偏光部3、遮光部4が設けられている。
基部2は、例えば、透明材料から形成され、光が容易に透過できるようになっている。透明材料としては、透明な無機材料や有機材料などを例示することができる。この場合、光の透過率が高いものが好ましく、また、傷などがつきにくいように硬度の高いものが好ましい。そのようなものとしては、例えば、石英などを例示することができる。ただし、これに限定されるわけではなく適宜変更することができる。
基部2の一方の主面には、偏光部3が設けられている。偏光部3は、透光性を有する材料から形成されている。また、基部2よりも光の透過率が低い材料から形成されている。そのような材料としては、MoSi系の材料(例えば、二珪化モリブデン(MoSi)など)を例示することができる。ただし、これに限定されるわけではなく適宜変更することができる。
基部2に設けられる側と対向する側の主面には遮光部4が設けられている。遮光部4は、光を遮ることができる材料から形成されている。そのような材料としては、クロムなどの金属材料を例示することができる。ただし、これに限定されるわけではなく適宜変更することができる。
遮光部4には、主面間を貫通するようにして孔4aが設けられている。そのため、外部から照射された光の一部が、孔4aを介して偏光部3に入射することができるようになっている。この場合、孔4aの形状は特に限定されない。ただし、光が入射する方向の影響を抑制することを考慮すれば点対称図形であることが好ましく、特に、円であることがより好ましい。
また、孔4aをピンホール光学系として機能させることができるように、その大きさが充分小さいものとされている。例えば、孔4aの形状が円である場合には、その直径を50μm程度とすることができる。そして、孔4aをピンホール光学系として機能させることで、光源側の像を光学的に共役な位置に形成させることができるようになっている。すなわち、孔4aは、光源側の像を光学的に共役な位置に形成させるピンホール光学系となる。
また、孔4aは複数設けられ、その数が偶数となるようになっている。また、図1(a)に示すように、孔4aを図中のX方向(露光装置のスリット方向)に等間隔に配設することができる。また、孔4aを図中のY方向(後述する露光装置のスリット走査方向(スキャン方向))に等間隔に配設することができる。この場合、配設ピッチ寸法は、図中のX方向の方が小さくなっている。なお、孔4aの数、配設位置、ピッチ寸法などは図示したものに限定されるわけではなく、適宜変更することができる。
また、一例として、図中の横方向に一列に配設する場合を例示したが、これに限定されるわけではない。孔4a同士が隣接するような状態で配設されていればよい。例えば、図中の縦方向に一列に配設するようにしてもよいし、格子状、千鳥状などとなるように配設することもできる。
図1(c)に示すように、孔4aに面する部分には偏光子5が設けられている。また、偏光子5には、透過部5aと格子部5bとが設けられている。そして、偏光部3が除去された部分が透過部5aとなり、除去されなかった部分が格子部5bとなっている。そのため、格子部5bは偏光部3と同様に透光性を有することになる。また、基部2よりも光の透過率が低いことになる。また、透過部5aと格子部5bとは交互に配設され、いわゆるラインアンドスペースパターン(L/Sパターン)を形成している。この場合、透過部5aと格子部5bのピッチ方向の寸法(幅寸法)が略同一となるようにすることができる。また、ピッチ寸法は、照射される光の波長よりも短いものとなっている。なお、ピッチ寸法に関しては後述する。
また、偏光子5は複数設けられ、隣接する偏光子5において偏光軸方向(格子部5bのライン方向(ピッチ方向に直交する方向))が互いに交差するように配設されている。この場合、交差する方向を略直交する方向とすれば、後述する偏光状態の検査を容易に行うことができる。また、偏光子5の数を偶数とすれば、隣接する偏光子5による感光部分を比較観察することができるので、偏光状態の検査をさらに容易に行うことができる。なお、偏光状態の検査に関しては後述する。
次に、偏光子5の作用について例示をする。
図2は、偏光子の作用について例示をするための模式断面図である。なお、図2に示す偏光子5は、図1(c)におけるC−C矢視方向の断面を表している。
照射される光の波長よりも短いピッチ寸法のラインアンドスペースパターン(L/Sパターン)が形成されている場合、照射される光の偏光方向によって反射量と透過量が変わってくる。ここで、偏光子5のピッチ方向(偏光軸方向(ライン方向)に直交する方向)に振動する光をTE(Transverse Electric)波とし、これに直交する偏光軸方向(ライン方向)に振動する光をTM(Transverse Magnetic)波とする。
図2(a)は、照射される光L1(入射光)がTE波である場合の反射量と透過量を例示するための模式図である。
また、図2(b)は、照射される光L1(入射光)がTM波である場合の反射量と透過量を例示するための模式図である。
図2(a)に示すように、照射される光L1がTE波である場合には、ほとんどが反射されることで反射光L3となり、偏光子5を透過する透過光L2は僅かなものとなる。一方、図2(b)に示すように、照射される光L1がTM波である場合には、一部が反射されて反射光L3となるが、偏光子5を透過する透過光L2の量は多くなる。
この様に、偏光子5を設けるものとすれば、TM波は透過するがTE波の透過は抑制されることになる。そのため、TM波を選択的に透過させることができるようになる。すなわち、偏光子5は、基部2の主面に設けられ、複数の偏光方向の光を選択的に透過させることができる。
この場合、入射面(反射面Rに垂直であって、照射される光L1(入射光)、と反射光L3とを含む面)を基準とすれば、入射面に垂直となるTM波はs波(s偏光)となるので、s波(s偏光)を選択的に透過させることができることになる。なお、隣接する偏光子5においては、偏光軸方向(ライン方向)がこれと略直交する方向となっているのでTE波が入射面に垂直となる。そのため、隣接する偏光子5においては、TE波がs波(s偏光)となるのでs波(s偏光)が選択的に透過されないことになる。その結果、偏光子5の偏光軸方向(ライン方向)を考慮しつつ、露光対象(例えば、レジストなど)の感光された部分を観察することで偏光状態(s波(s偏光)の含まれ具合)を検査することができるようになる。
図3は、偏光状態の検査を例示するための模式図である。なお、図中上段の円環状の図は照明像の形状を表し、その左側に記載された斜めの矢印は光の振動方向を表している。また、図中中段の図は図1(c)において例示をした隣接する偏光子5を表している。また、図中下段の図はレジスト上に感光された像を表している。この場合、感光された像は光の照射量が多いほど濃く、少ないほど淡くなるように表している。
図3に示すように、左側に設けられた偏光子5の偏光軸方向(ライン方向)と光の振動方向とは平行に近い。そのため、TM波となる部分が多く透過量が多くなるので、感光の度合いが高くなる(色が濃くなる)。一方、右側に設けられた偏光子5の偏光軸方向(ライン方向)と光の振動方向とは垂直に近い。そのため、TM波となる部分が少なく透過量が少なくなるので、感光の度合いが低くなる(色が淡くなる)。また、入射面の方向を考慮すればs波(s偏光)であるか否かを知ることができる。
そして、照明の偏光に偏りがあると隣接する像の感光状態が異なってくるので、このことから偏光度を算出することができる。そして、像の感光状態から光の振動方向やその割合などを知ることができるので、偏光状態を知ることができる。
この場合、特許文献3に開示がされた技術のように偏光部(格子部)をクロムなどの金属材料で形成するようにすれば、格子部を光が透過できないことになる。すなわち、偏光子は、光を遮光する格子部と光を透過させる透過部とを備えることになる。この様な、偏光子を用いたとしても偏光状態の検査をすることはできる。しかしながら、クロムなどの金属材料で形成された格子部を有するものの場合には、透過量が少なくなるので透過率が低下し、検査精度や検査の信頼性が低下するおそれがある(後述する図5を参照)。
本実施の形態においては、基部2よりも光の透過率は低いが透光性を有する材料で偏光部3(格子部5b)を形成している。そのため、偏光状態検査装置1を透過する光の透過率を向上させることができる。その結果、検査精度や検査の信頼性を向上させることができる。
ここで、本発明者の得た知見によれば、偏光子5の特性は、透過部5a、格子部5bの寸法による影響を受ける。
次に、偏光子5の特性に与える影響について例示をする。
図4は、比較例に係る偏光状態検査装置の要部について例示をするための模式断面図である。なお、図4は、図2に例示したもののように偏光状態検査装置に設けられた偏光子部分について例示をするための模式断面図である。また、図中の上段に記載された矢印は、照射される光L4に含まれるTE波、TM波をそれぞれ表したものである。また、図中の下段に記載された矢印は透過光L5を表している。また、格子部25bの高さをH1、ピッチ寸法をP1としている。
比較例に係る偏光状態検査装置20にも、基部2、図示しない偏光部、遮光部が設けられている。また、図示しない遮光部には、主面間を貫通するようにして孔が設けられている。そして、図示しない偏光部の孔に面する部分には偏光子25が設けられている。すなわち、比較例に係る偏光状態検査装置20は、前述した偏光状態検査装置1と同様の構成を有している。ただし、偏光状態検査装置1とは偏光子25の構成、偏光部(格子部25b)の材料が異なる。
図4に示すように、偏光子25には、透過部25aと格子部25bとが設けられている。偏光子25の場合も、偏光部が除去された部分が透過部25aとなり、除去されなかった部分が格子部25bとなる。また、透過部25aと格子部25bとは交互に配設され、いわゆるラインアンドスペースパターン(L/Sパターン)となるようになっている。ここで、図示しない偏光部はクロムなどの金属材料で形成されている。そのため、格子部25bもクロムなどの金属材料で形成されていることになる。
図5は、比較例に係る偏光状態検査装置の特性を例示するためのグラフ図である。 図5(a)は、格子部の高さH1とピッチ寸法P1が消光比に与える影響を例示するためのグラフ図である。また、図5(b)は、格子部の高さH1とピッチ寸法P1が透過率に与える影響を例示するためのグラフ図である。なお、消光比とは、TM波の強度とTE波の強度との比(TM波の強度/TE波の強度)である。また、透過率はTM波とTE波の合計の透過率である。また、照射波長を193nmとし、透過部25aと格子部25bのピッチ方向の寸法(幅寸法)を略同一としている。
図5(a)に示すように、格子部の高さH1を高くすれば消光比を大きくすることができる。また、ピッチ寸法P1を小さくすれば消光比を大きくすることができる。消光比を大きくすることができれば、偏光分離特性を向上させることができる。そのため、格子部の高さH1を高くするとともに、ピッチ寸法P1を小さくすることが好ましい。
ところが、図5(b)に示すように、格子部の高さH1を高くしたり、ピッチ寸法P1を小さくしたりすれば透過率が著しく低下してしまう。そのため、検査精度や検査の信頼性が低下してしまうおそれがある。
図6は、本実施の形態に係る偏光状態検査装置の要部について例示をするための模式断面図である。なお、図2に例示したものと同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。また、図中の上段に記載された矢印は、照射される光L6に含まれるTE波、TM波をそれぞれ表したものである。また、図中の下段に記載された矢印は透過光L7を表している。また、格子部5bの高さをH2、ピッチ寸法をP2としている。
図7は、本実施の形態に係る偏光状態検査装置の特性を例示するためのグラフ図である。図7(a)は、格子部の高さH2とピッチ寸法P2が消光比に与える影響を例示するためのグラフ図である。また、図7(b)は、格子部の高さH2とピッチ寸法P2が透過率に与える影響を例示するためのグラフ図である。なお、消光比とは、TM波の強度とTE波の強度との比(TM波の強度/TE波の強度)である。また、透過率はTM波とTE波の合計の透過率である。また、照射波長を193nmとし、透過部5aと格子部5bのピッチ方向の寸法(幅寸法)を略同一としている。
図7(a)に示すように、格子部の高さH2を50nm以上、70nm以下とすれば消光比を大きくすることができる。また、ピッチ寸法P2を130nm以上、150nm以下とすれば消光比を大きくすることができる。消光比を大きくすることができれば、偏光分離特性を向上させることができる。
また、図7(b)に示すように、格子部の高さH2を50nm以上、70nm以下としたり、ピッチ寸法P2を130nm以上、150nm以下としても透過率が著しく低下するようなことはない。そのため、検査精度や検査の信頼性を確保することができる。
また、比較例に係る偏光状態検査装置20において、高い消光比を得ようとするとピッチ寸法P1を60nm以下とする必要がある。しかしながら、この様な微細な構造を形成することは困難である。また、製造の歩留まりも著しく低下するおそれがある。一方、本実施の形態に係る偏光状態検査装置1においては、ピッチ寸法P2を130nm以上、150nm以下とすることができるので、製造の容易化、歩留まりの向上を図ることができる。
次に、本実施の形態に係る偏光状態検査方法について例示をする。
図8は、本実施の形態に係る偏光状態検査方法について例示をするための模式図である。なお、一例として、露光装置100における偏光状態の検査を例示する。
図8に示すように、露光装置100には、照明部101、マスクステージ106、投影光学系102、ウェーハステージ103が設けられている。露光装置100は、露光マスクに形成された回路パターンをレジストに転写する投影露光装置である。
照明部101は、光源部104と照明光学系105を備えている。光源部104としては、例えば、波長193nm程度のArFエキシマレーザ、波長248nm程度のKrFエキシマレーザ、波長153nm程度のF2エキシマレーザなどのレーザ光源を例示することができる。照明光学系105は、光源部104からの光を露光マスクに照射するためのものである。照明光学系105には、レンズや偏光方向を調整するための図示しない回折光学素子が設けられている。また、図示しないミラー、ライトインテグレーター、絞りなどを設けることもできる。
マスクステージ106は、転写される回路パターンが形成された図示しない露光マスクを保持、移動する。また、偏光状態の検査を行う場合には、本実施の形態に係る偏光状態検査装置1を保持、移動する。
投影光学系102は、例えば、第1の投影レンズ107、投影系瞳面109、第2の投影レンズ108から構成されるものとすることができる。
ウェーハステージ103は、ウェーハWを保持、移動する。例えば、リニアモータなどを用いて、保持されたウェーハWを水平方向に移動させるようなものを例示することができる。また、露光マスクとウェーハWを同期走査させることができるようになっている。
次に露光装置100の作用について例示をする。光源部104から放射された光は照明光学系105を介して図示しない露光マスクに照射される。露光マスクを透過した光は、投影光学系102を介してウェーハWの表面に塗布されたレジスト上に投影される。この際、図示しない露光マスクとウェーハWとは光学的に共役の位置関係にある。走査型投影露光装置の場合は、図示しない露光マスクとウェーハWを走査することにより露光マスクの回路パターンをレジストに転写する。なお、ステップアンドリピート露光方式の露光装置(ステッパー)の場合には、図示しない露光マスクとウェーハWを静止させた状態で転写が行われる。
ここで、「s偏光」の光を用いた方がコントラストを上げることができる。そのため、微細なラインアンドスペースパターンを形成させる場合には、レジスト上に投影される光が「s偏光」となるようにされている。この場合、レジスト上に投影される光が「s偏光」となるように、照明光学系105に設けられた図示しない回折光学素子を用いて偏光方向を調整するようにしている。
しかしながら、照明光学系105に設けられた図示しない回折光学素子の位置が振動を受けることでずれてしまい、当初に設定した偏光方向が変動する場合がある。また、図示しない回折光学素子の製造誤差などにより偏光方向がばらつくこともある。そのため、偏光状態の検査を行い、露光装置の状態を確認したり偏光方向を調整したりする必要がある。
本実施の形態に係る偏光状態検査方法においては、マスクステージ106に本実施の形態に係る偏光状態検査装置1を保持させる。そして、光源部104から放射された光を照明光学系105を介して偏光状態検査装置1に照射する。偏光状態検査装置1に照射された光は、孔4a、偏光子5、基部2を透過して投影光学系102に入射する。そして、投影光学系102に入射した光がウェーハWの表面に塗布されたレジスト上に照射される。この際、露光マスクと同様に偏光状態検査装置1とウェーハW(レジスト)とは光学的に共役の位置関係にある。また、孔4aはピンホール光学系として機能するので、光源部104の像を光学的に共役な位置にあるウェーハW(レジスト)上に形成させることができる。
前述したように、照明の偏光に偏りがあると隣接する像の感光状態が異なってくるので、このことから偏光度を算出することができる。また、像の感光状態から光の振動方向やその割合などを知ることができるので、偏光状態を知ることができる。
この様に、本実施の形態に係る偏光状態検査方法においては、本実施の形態に係る偏光状態検査装置1を用いて、露光対象(例えば、レジストなど)を感光する工程と、前記感光された部分の感光状態から偏光状態を検査する工程とを含んでいる。また、偏光状態の検査は、隣接する感光された部分の感光状態を比較することにより行われるようにすることができる。また、偏光状態の検査は、顕微鏡などを用いた目視検査とすることができる。また、偏光状態の検査は、感光された部分を画像処理することにより行われるようにすることもできる。
本実施の形態によれば、露光マスクのかわりに偏光状態検査装置1を用いるだけで偏光状態の経時変化やばらつきなどを知ることができる。この場合、偏光状態を測定する測定手段を別途設ける必要がないので、露光装置の複雑化、高コスト化などを招くおそれがない。また、偏光状態を測定する測定手段を設けていない既存の露光装置などに対しても偏光状態の検査を行うことができる。
また、偏光状態検査装置1を透過する光の透過率を向上させることができるので、検査精度や検査の信頼性を向上させることができる。
以上、本実施の形態について例示をした。しかし、本発明はこれらの記述に限定されるものではない。
例えば、偏光状態検査装置1として、基部2の一方の主面に偏光部3(偏光子5)、遮光部4(孔4a)を積層するようにして設ける場合を例示したが、基部2の一方の主面に偏光部3(偏光子5)を設け、他方の主面に遮光部4(孔4a)を設けることもできる。ただし、基部2の一方の主面に偏光部3(偏光子5)、遮光部4(孔4a)をこの順に積層するようにして設けるものとすれば、遮光部4により偏光部3を保護することができる。
また、前述の実施の形態に関して、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。
例えば、偏光状態検査装置1、露光装置100などが備える各要素の形状、材料、配置、数などは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。
また、前述した各実施の形態が備える各要素は、可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
本実施の形態に係る偏光状態検査装置を例示するための模式図である。 偏光子の作用について例示をするための模式断面図である。 偏光状態の検査を例示するための模式図である。 比較例に係る偏光状態検査装置の要部について例示をするための模式断面図である。 比較例に係る偏光状態検査装置の特性を例示するためのグラフ図である。 本実施の形態に係る偏光状態検査装置の要部について例示をするための模式断面図である。 本実施の形態に係る偏光状態検査装置の特性を例示するためのグラフ図である。 本実施の形態に係る偏光状態検査方法について例示をするための模式図である。
符号の説明
1 偏光状態検査装置、2 基部、3 偏光部、4 遮光部、4a 孔、5 偏光子、5a 透過部、5b 格子部、100 露光装置、101 照明部、106 マスクステージ、102 投影光学系、103 ウェーハステージ

Claims (11)

  1. 透光性を有する基部と、
    前記基部の主面上に設けられ、透光性を有する材料からなる格子部を有し、第1の偏光方向の光を選択的に透過させる第1の偏光子と、
    前記基板の主面上に設けられ、透光性を有する材料からなる格子部を有し、前記第1の偏光方向とは異なる第2の偏光方向の光を選択的に透過させる第2の偏光子と、
    を備えたことを特徴とする偏光状態検査装置。
  2. 前記格子部は、前記基部よりも光の透過率が低いこと、を特徴とする請求項1記載の偏光状態検査装置。
  3. 光源側の像を光学的に共役な位置に形成させるピンホール光学系をさらに備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の偏光状態検査装置。
  4. 複数の前記第1の偏光子と、
    複数の前記第2の偏光子と、
    を備え、
    前記第1の偏光子と前記第2の偏光子とが交互に配設されたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の偏光状態検査装置。
  5. 前記第1の偏光子と前記第2の偏光子の数の合計は、偶数であることを特徴とする請求項4記載の偏光状態検査装置。
  6. 前記第1の偏光方向と、前記第2の偏光方向と、は、略直交することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載の偏光状態検査装置。
  7. 前記格子部の高さは、50nm以上、70nm以下であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1つに記載の偏光状態検査装置。
  8. 前記格子部のピッチ寸法は、130nm以上、150nm以下であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1つに記載の偏光状態検査装置。
  9. 請求項1〜8のいずれか1つに記載の偏光状態検査装置を用いて、露光対象を感光する工程と、
    前記感光された部分の感光状態から偏光状態を検査する工程と、
    を含むことを特徴とする偏光状態検査方法。
  10. 前記検査は、隣接する前記感光された部分の感光状態を比較することにより行われることを特徴とする請求項9記載の偏光状態検査方法。
  11. 前記検査は、前記感光された部分を画像処理することにより行われることを特徴とする請求項9または10に記載の偏光状態検査方法。
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