JP2007179003A - 偏光評価マスク、偏光評価方法、及び偏光計測装置 - Google Patents

偏光評価マスク、偏光評価方法、及び偏光計測装置 Download PDF

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Abstract

【課題】露光装置の照明光の偏光状態の評価を、ユーザが独力で簡単に実施することを可能にした偏光評価マスク及び偏光評価方法を提供する。
【解決手段】露光装置の照明光1が照射される露光領域内に3個のマーク領域が形成され、このマーク領域内の遮光膜300には、微小開口パターン40と、2種類の光学素子50、60が配置されている。微小開口パターン40は、16個の微小開口部を、間隔D=3.0mmだけ離れて正方格子状4行×4列に配置している。光学素子50は、透過偏光の方位角が45°毎に異なる4つの薄型偏光子からなる。光学素子60は、進相軸の方位角が45°毎に異なる4つの1/4波長板からなる。
【選択図】図2

Description

本発明は、露光装置の偏光特性を評価するのに使用される偏光評価マスク、偏光評価方法、及び偏光特性を計測する偏光計測装置に関する。
近年、半導体露光装置の分野では、微細パターンの解像度を向上させるため、投影レンズの最下レンズと半導体基板との間を液体で浸し、開口数1以上の投影レンズを可能にした、いわゆる液浸露光装置が知られている。しかし、このように開口数が大きくなったために、照明光の偏光による解像力低下が問題視され始め、照明光のσ内での偏光状態が特殊の分布を持つような、偏光照明技術の開発が急がれている。また、照明光の偏光状態を評価する技術の開発も急がれている。偏光評価では、偏光楕円の楕円率、偏光楕円の主軸の向き、偏光の回転方向(右回り又は左回り)、又は全強度の中での偏光成分と非偏光成分の比率(偏光度)などのファクターを測定する必要がある。これらのファクターを、露光装置のユーザが、露光装置メーカの助けを借りることなく、独力で簡便に測定することができるのが望ましい。
また、露光装置の露光波長の短波長化に対応する為、その光学系には透過率を考慮して複屈折性の高いフッ化カルシウム結晶(蛍石)等が用いられるようになっており、こうした光学系の複屈折の大きさを定量的に測定する必要がある。これについても、露光装置のユーザが、露光装置メーカの助けを借りることなく、独力で簡便に測定することができるのが望ましい。複屈折性を有する光学系の特性を示すには、一般的にジョーンズ行列やミュラー行列が使用される。ジョーンズ行列は、ジョーンズベクトルで表現され得る完全偏光を通過させる光学素子の光学特性を表現する2行2列の行列である。ジョーンズベクトルは、電場ベクトル(E)=(E、E)を、振幅a、a及び位相差δにより、次のように表現するものである。
Figure 2007179003
このようなジョーンズベクトルで表現され得る完全偏光の光が、光学素子を通過して何らかの変換を受ける場合において、その光学素子の特性を表したものがジョーンズ行列である。例えば、透過偏光の方位角θ=0°の偏光子のジョーンズ行列は、次のように表現される。
Figure 2007179003
ジョーンズベクトルは、一般的な光学シミュレータにおいては、電場ベクトルを用いて計算が行うことができる点で有利である。しかし、ベクトル及び変換行列の各要素が複素数で表現されるため、実験的に直接観察される物理量と一対一対応させることができない。このため、実測値とジョーンズベクトルを結びつけるために、量子力学などで用いられるパウリ行列を導入する手法も提案されているが、反って問題を複雑化しているように思われ、わざわざジョーンズベクトルを採用する意義が減却されてしまう。また、ジョーンズベクトルは完全偏光しか想定していないため、半導体露光装置の偏光状態としては寧ろ一般的である、非偏光成分を含む部分偏光には対応できない、という致命的な欠点がある。
このため、非偏光成分の発生が不可避な蛍石レンズを含む光学系の複屈折特性の表現には、非偏光成分をも取り扱うことができるミュラー行列が適している。ミュラー行列は、ストークスパラメータで表現された部分偏光が通過する光学素子の光学特性を表現する4行4列の行列である。
ストークスパラメータは、sを光の全強度、sを0°直線偏光成分の強度(図25に示すポワンカレ球のX軸)、sを45°直線偏光成分の強度(図25に示すポワンカレ球のY軸)、sを右回り円偏光成分の強度(図25に示すポワンカレ球のZ軸(北極))として、次のように表し、特に完全偏光に対しては次のように表わされる。
Figure 2007179003
ポワンカレ球上において、その経度は偏光の方位角θの2倍に、緯度はその楕円率角εの2倍に対応している(図25参照)。すなわち、任意の偏光状態は、ポワンカレ球の表面上の1点で表現することが可能である。
このストークスパラメータでは、(s −(s +s +s ))1/2は非偏光成分を表している。すなわち、ストークスパラメータによれば、非偏光成分を含む部分偏光をも表現することができる。換言すれば、ポワンカレ球の大きさにより部分偏光の度合が表現され、完全偏光ではSとポワンカレ球の半径は一致し、非偏光成分が大きくなる程ポワンカレ球は小さくなる。なお、光がどの程度偏光しているかの指標としての偏光度Vを、
Figure 2007179003
と定義することができる。
ストークスパラメータで表現されたある偏光状態から別の偏光状態への変換は、4行4列のミュラー行列を用いて表現することができる。例えば、図26(a)に示すように、偏光状態(S)の光がある光学素子を通過して別の偏光状態(S’)の光に変換された場合、この光学素子のミュラー行列(M)を用いて、
Figure 2007179003
となる。また、図26(b)のように複数の光学系が直列に並ぶ場合は、
Figure 2007179003
と表現される。従って、光学素子のミュラー行列を把握していれば、光学素子を何枚重ねても、入射前の偏光状態から透過後の偏光状態を計算で正確に予測することが可能となる。例えば、透過偏光の方位角θ、偏光強度比(1:χ)の偏光子のミュラー行列は、次の式により表される。
Figure 2007179003
また、進相軸の方位角θ、リターデーションΔ=π/2+δ(δ<<1)の1/4波長板のミュラー行列は、次の式により表される。
Figure 2007179003
光学系のミュラー行列も、露光装置のユーザが、露光装置メーカの助けを借りることなく、独力で簡便に測定することができるのが望ましい。このような露光装置は、本出願の発明者が、例えば特許文献1により既に提案している。この装置によれば、半導体露光装置のユーザは、メーカの助けを借りずに、内部に含まれる光学系のミュラー行列を測定することができる。
しかし、この特許文献1の装置は、照明光の偏光状態自体を測定できるものではない。従って、照明光の偏光状態の測定は、露光装置メーカの助けを借りて行うしかなく、ユーザがこれを独力で評価する方法は存在しない。また、内部に含まれる光学系を透過し、被転写基板に照射される照射光の偏光状態の計測もユーザが独力で評価することは困難である。
特開2005−116732号公報
本発明は、照明光或いは照射光の偏光状態の評価を、ユーザが独力で簡単に実施することを可能にした偏光評価マスク、偏光評価方法、及び偏光計測装置を提供するものである。
この発明の一の態様に係る偏光評価マスクは、露光装置の照明光の偏光状態を評価するための偏光評価マスクであって、透明基板と、前記透明基板に形成され複数の微小開口部を有する遮光部と、前記複数の微小開口部を覆うように形成され互いに透過偏光の方位角が所定角度ずつ異なる複数の偏光子と、前記偏光子よりも照明光の上流側に配置され前記偏光子に重畳させて前記微小開口部を覆うように形成され互いに進相軸の方位角が所定角度ずつ異なる複数の1/4波長板とを備え、前記複数の前記微小開口部の各々において、前記偏光子の前記方位角と前記1/4波長板の前記方位角との組み合わせが異なることを特徴とする。
この発明の別の一態様に係る偏光評価マスクは、露光装置の照明光の偏光状態を評価するための偏光評価マスクであって、透明基板と、前記透明基板の第1面に形成された微小開口部を有する遮光部と、前記偏光子の透過偏光の方位角及び前記偏光子よりも照明光の上流側に配置された1/4波長板の進相軸の方位角を所定角度毎に飛び飛びの複数の角度に選択的に設置可能に構成された光学素子保持部とを備えたことを特徴とする。
この発明の一態様に係る偏光評価方法は、露光装置の照明光の偏光状態を評価するための偏光評価方法であって、前記露光装置での通常の露光に用いるホトマスクの位置に、該ホトマスクに代えて、照明光の上流側から見て1/4波長板、偏光子の順で並び更にこの1/4波長板及び偏光子により覆われる微小開口部を有する遮光部を有するマスクを配置するステップと、前記偏光子の透過偏光の方位角θ1、及び前記1/4波長板の進相軸の方位角θ2を、飛び飛びの角度Δθ毎に切り替えて両者の方位角の組み合わせを複数通りに異ならせ、それぞれの組み合わせ毎に前記照明光に前記マスクを通過させて得られる光の光強度を測定するステップと、前記光強度に基づいて前記照明光の偏光状態を示すストークスパラメータの要素(s、s、s、s)を演算するステップとを備えたことを特徴とする。
この発明の一態様に係る偏光計測装置は、露光装置の被転写基板上に照射される照射光の偏光状態を評価するための偏光計測装置であって、複数の微小開口部を有する遮光部と、前記遮光部よりも前記照射光の上流側に配置され、前記遮光部に対向する面にて前記微小開口部を中心として窪んだ第1の球面を有する透明基板と、前記遮光部よりも前記照射光の下流側に配置され前記微小開口部を覆うように形成され互いに進相軸の方位角が所定角度ずつ異なる複数の1/4波長板と、前記1/4波長板よりも前記照射光の下流側に配置され前記1/4波長板に重畳させて前記複数の微小開口部を覆うように形成され互いに透過偏光の方位角が所定角度ずつ異なる複数の偏光子と、前記偏光子よりも前記照射光の下流側に配置され、前記偏光子からの透過光を受光する光検出器とを備え、前記複数の前記微小開口部の各々において、前記偏光子の前記方位角と前記1/4波長板の前記方位角との組み合わせが異なることを特徴とする。
この発明によれば、照明光或いは照射光の偏光状態の評価を、ユーザが独力で簡単に実施することができる偏光評価マスク、偏光評価方法、及び偏光計測装置を提供することができる。
次に、図面を参照して、本発明の実施の形態に係る偏光評価マスク、偏光評価方法、及び偏光計測装置を詳細に説明する。
[第1の実施の形態] 図1は、本発明の第1の実施の形態に係る偏光評価マスクが適用され得る露光装置の概略構成を示している。図1に示すように、この露光装置では、図示しない光源装置から射出された照明光1を、照明光学系2により所望の輝度分布や偏光状態に変換した後、ホトマスクステージ6上に載置されたホトマスク3に照明する。そして、ホトマスク3を通過した光は、投影レンズ4を介して感光膜を塗布されたウエハ5上に投影される。これにより、ウエハ5にホトマスク3のパターンが転写される。なお、ウエハ5はウエハステージ7上に載置される。本実施の形態の偏光評価マスクは、このホトマスク3を照明する照明光1の偏光状態(S)を計測するために用いる装置である。具体的には、ホトマスク3を載置するホトマスクステージ6から、ホトマスク3を除去し代わりに本実施の形態の偏光評価マスクを載置し、ウエハ5上に形成される像を計測することにより、照明光1の偏光状態(S)を計測する。
本実施の形態の偏光評価マスク30の一例を図2に示す。偏光評価マスク30は、透明材料からなる基板301と、基板301の表面に形成される遮光膜300とを備えている。照明光1が照射される露光領域内には、複数個(図2では3個)のマーク領域が形成され、このマーク領域内の遮光膜300には、微小開口パターン40が形成されている。更に、この微小開口パターン40と重畳するように、2種類の光学素子50、60が配置されている。この2種類の光学素子50、60は、微小開口パターン40よりも照明光1の上流側(上面)に位置する。
このマーク領域に形成される微小開口パターン40は、図3に示すように、16個の微小開口部401−416を、例えば間隔D=3.0mmだけ離れて正方格子状4行×4列に配置したものである。微小開口部401−404の4つが第1行に横方向に並び、405−408の4つがが第2行に横方向に並び、409−412が第3行に、413−416が第4行に横方向に並んで配置され、これにより微小開口部401−416は格子状に配列されている。これら微小開口部401−416は円形状に遮光膜300が取去られることで形成され、開口部の直径は57.2μmで、全て同一の形状である。なお、微小開口部401−416の形状は円形状には必ずしも限定されず、例えば多角形状としてもよい。また、これらの配列も上述の4列×4行に限定されるものではなく、2列×8行のような長方形状の配列、千鳥状の配列等でも構わない。
これら微小開口部401−416の上には、図4に示すように、透過偏光の方位角が45°毎に異なる4つの薄型偏光子501−504が配置され、これら薄型偏光子501−504により、1つの光学素子50が構成されている。これらの薄型偏光子501−504は、3mm×12mmの長方形をしており、厚さは0.5mmである。この薄型偏光子501−504は、表面に金属細線、或いは照明光の波長に対して金属的な光学特性を有する材料の細線が平行に並んだ構造をした、所謂ワイヤー・グリッド・ポラライザ(WGP)とすることができる。或いは、複屈折性と光吸収特性を有する結晶性光学材料を適当な結晶方向で適当な厚さで薄くスライスした吸収型偏光子でもよい。なお、WGPに使用される金属的な光学特性を有する材料としては、アルミニウムなどの金属のほかに、例えば、多層カーボンナノチューブや、シリコンやガリウム砒素などの半導体材料が挙げられる。
これら4つの薄型偏光子501−504は、格子状に並んだ微小開口パターン401−416のうち、横一行に並んだ4つをそれぞれ覆うように形成されている。すなわち、透過偏光の方位角0°の薄型偏光子501は第1行目の微小開口部401−404を覆うように配置される。また、方位角45°の薄型偏光子502は第2行目の微小開口部405−408を覆うように配置される。また方位角90°の薄型偏光子503は第3行目の微小開口部409−412を覆うように配置される。更に、方位角−45°の薄型偏光子504は第4行目の微小開口部413−416を覆うように配置される。
更にこれら薄型偏光子501−504の上には、図5に示すように、進相軸の方位角が45°毎に異なる4つの1/4波長板601−604が配置される。これら4つの1/4波長板601−604により、光学素子60が形成されている。これらの1/4波長板601−604は、薄型偏光子501−504とは交差する縦長方向を向くように配置される。そして、各1/4波長板601−604は、格子状に並んだ微小開口パターン401−416のうち、縦一列に並んだ4つのうちの1つをそれぞれ覆うように形成されている。すなわち、方位角0°の1/4波長板601は微小開口部401、405、409、413の第1列を覆うように配置される。方位角45°の1/4波長板602は微小開口部402、406、410、414の第2列を覆うように配置される。方位角90°の1/4波長板603は微小開口部403、407、411、415の第3列を覆うように配置される。方位角−45°の1/4波長板604は微小開口部404、408、412、416の第4列を覆うように配置される。
上記のように薄型偏光子501−504、及び1/4波長板601−604が配置されることにより、微小開口部401−416の各々は、偏光子の透過偏光の方位角と1/4波長板の進相軸の方位角との組み合わせがすべて異なっている。これにより、各微小開口部401−416を通過する光の偏光状態がすべて異なり、これを以下に説明するように特定することにより照明光1の偏光状態を測定することが可能になる。
次に本実施の形態の偏光評価マスク30を用い、ウエハ5上に転写された像から照明光の偏光状態(S)を計測する方法について説明する。
ここで問題が2点ある。1つは、偏光評価マスク30とウエハ5の間には投影レンズ4があり、この投影レンズ4により偏光状態(S’)が変化するが、その投影レンズ4のミュラー行列(M)が未知である点である。もう1点は、偏光評価マスク30に入射する照明光1は直入射だけでなく、照明NAで規定される様々な入射角を持っているが、偏光評価マスク30に組み込まれる光学素子40、50は、直入射でしか対応せず、斜め入射では性能が劣る点である。しかし、本実施の形態の方法では、以下の説明から明らかになるように、投影レンズ4のミュラー行列(M)にも影響されず、また、斜め入射による光学素子40、50の誤差にも影響されずに偏光状態(S)を計測することが可能となっている。
偏光評価マスク30の載置方法及び露光方法について、図6を参照して説明する。図6は、通常の露光におけるホトマスク3と、本実施の形態の偏光評価マスク30の位置関係を示しており、左側はホトマスク3の露光を示しており、右側が本実施の形態の偏光評価マスク30の露光を示している。
通常の露光工程で、ホトマスク3によりウエハ5を露光する場合には、マスクパターン10はホトマスク3の下面、即ち照明光1の下流側に来る。このホトマスク3の下面(物体面)とウエハ5の表面(像面)は投影レンズ4に関して光学的に共役の関係にある。このため、ホトマスク3の下面にあるマスクパターン10がウエハ5の上に転写され転写像100となる。
一方、本実施の形態の偏光評価マスク30をホトマスク3に替えてホトマスクテーブル6に載置してウエハ5を露光する場合、微小開口パターン40(401−416)は基板301の上面、すなわち照明光1の上流側にある。この微小開口パターン40(401−416)はピンホールレンズの役割を果たし、照明光1の輝度分布20の像21を基板301下面に結像する。基板301の下面とウエハ5の表面は光学的共役の関係にあり、輝度分布の像21の像200がウエハ5上に転写される。
従って、図7に示すように、輝度分布20内の点Pからの光線は、微小開口パターン40に斜めに入射し、ウエハ5上の像200内の点P´に到達する。ウエハ5上の像200の強度分布は、様々な角度で偏光評価マスク30へ入射して最終的にウエハ5へ到達した光の強度分布に対応している。また、偏光評価マスク30には、各マーク領域に16つの微小開口部401−416が配置されているため、ウエハ5上に形成される像は、図8に示すようにそれぞれの微小開口部401−416に対応した16つの像201−216となる。また、微小開口部401−416同士の最近接距離Dは、ウエハ5上の各像201−216が重なり合わない程度の距離D´になるように設定する。
高精度の計測を行うためには、偏光評価マスク30の下面での光の反射を考慮する必要がある。即ち、図9に示すように、偏光評価マスク30の基板301の下面での照明輝度分布の像21は、このマスク下面で反射した後にマスク上面で反射し、再びマスク下面で像21の3倍の大きさを持つ像23を形成する。この三倍像23が隣の像と重ならないように、微小開口部同士の最近接距離Dを設定する必要がある。また、三倍像23の強度を抑える目的で、図9に示すように偏光評価マスク30の下面に反射防止膜310を成膜しておくことは、計測精度向上に効果がある。
次に、この照明光分布の像201−216から、照明光1の偏光状態、すなわちストークスパラメータを算出する方法について、説明する。まず、投影レンズ4のミュラー行列Mを
Figure 2007179003
とおくことにする。このミュラー行列Mの各要素(mij)は未知の定数である。本実施の形態では、このミュラー行列の各要素に依存しない式で照明光1の偏光状態、即ちストークスパラメータを表現する。この計算方法について、以降詳述する。
光学素子50および60中における薄型偏光子501−504および1/4波長板601−604の方位角をそれぞれθ、θとし、更に照明光1の偏光状態、すなわちストークスパラメータを(S)=(s、s、s、s)とおくと、ウエハ5の位置に載置されたイメージセンサに入射する光のストークスパラメータ(S´)=(s’、s’、s’、s’)は、
Figure 2007179003
となる。このとき、イメージセンサで検出可能な光強度は、パラメータs’に相当するため、これを以後、I(Pθ1θ2)のように表現することにする。
例えば、薄型偏光子501−504および1/4波長板601−604の方位角を共に0°に設定したときにストークスパラメータは、
Figure 2007179003
となるため、イメージセンサで受光する光強度は
Figure 2007179003
と表される。このような計算を、偏光子の方位角(0°、45°、90°、−45°)と1/4波長板の方位角(0°、45°、90°、−45°)の全組み合わせについて行い、纏めたものが表1である。
Figure 2007179003
特に、照明光の0度直線偏光成分sは、[表2]中の+/−記号で示した8条件の光強度と、偏光子の消光比χ、及び1/4波長板のリターデーション誤差δから、以下の式で表される。
Figure 2007179003
Figure 2007179003
同様に、照明光の90°直線偏光成分sは、[表3]中の+/−記号で示した4条件の光強度と、偏光子の消光比χ、及び1/4波長板のリターデーション誤差δから、以下の式を用いて算出することができる。
Figure 2007179003
Figure 2007179003
さらにまた、照明光の右回り円偏光成分sは、[表4]に示すように4条件の光強度から、以下の式を用いて算出することができる。
Figure 2007179003
Figure 2007179003
このように、照明光の完全偏光成分を規定する(s、s、s)は、投影レンズのミュラー行列(M)に関係無く、16条件での光強度測定結果から決定することができる。ただし、偏光子501−504の消光率χの入射角依存性を予め測定しておく必要がある。1/4波長板601−604のリターデーション誤差δについては計測結果から算出することも可能なので、後で詳述する。
また、全体の照明光強度の中で偏光成分と非偏光成分の量を比較するためには、照明光の強度sが必要となる。この16条件での光強度測定結果から、このsを厳密に算出することは困難だが、近似的に算出することは可能である。即ち、[数16]−[数19]のようにおくと、Sは[数20]のように表すことができる。
Figure 2007179003
Figure 2007179003
Figure 2007179003
Figure 2007179003
Figure 2007179003
特に、1/4波長板のリターデーション誤差δが充分に小さい場合(δ<<1)、偏光フィルターの性能が良い場合(χ<<1)、または照明光1に直線偏光成分や非偏光成分が多く円偏光成分が充分少ない(|s|<<1)場合等においては、[数20]右辺の第2項は無視することができて、
Figure 2007179003
と、近似することができる。このように、ストークスパラメータの要素(s、s、s、s)のすべてを、投影レンズ4のミュラー行列Mが未知の状況においても計算により求めることができる。なお、一般に偏光状態をストークスパラメータを用いて表現する場合には、(s、s、s、s)とはせず、全ての要素をsで規格化し、(s/s、s/s、s/s)のように3つの要素を持つベクトルで表現される場合もある。
次に、前述したリターデーション誤差δの計算方法について詳述する。偏光子の偏光強度比χを前もって測定しておくことは、それほど大変なことではないが、1/4波長板のリターデーション誤差δを様々な入射角において測定することは、非常に困難な作業となる。しかし、次の2式[数22]、[数23]のようにC、Dをおくと、リターデーション誤差δは、上述のように測定した16条件での光強度測定結果から以下の[数24]のように決定することができる。
Figure 2007179003
Figure 2007179003
Figure 2007179003
このように本実施形態では、投影レンズ4のミュラー行列Mが未知でも高精度にホトマスク3を照明する照明光の偏光状態(S)を決定できる。なお、上記の偏光評価マスク30は、16個の微小開口部401−416に対し、45度単位で偏光子および1/4波長板の方位角の組み合わせが異ならせるようにしたが、本発明はこれに限定されるものではなく、微小開口部の数、および方位角等は、さまざまに設定することが可能である。
なお、上記の実施の形態において、最近接距離Dは、偏光評価マスク30へ入射する光線の最大入射角が大きいほど大きくとる必要がある。通常の0.25インチ厚(L=6.4mm)のホトマスク基板を使用した図2に示すマスク構造の場合、最大入射角が15度だと、マスク30下面での像21の直径は約2.5mmとなるため、最近接距離Dは少なくとも3.0mm以上が必要である。この場合、1つのマーク領域の面積は12mm×12mm以上となる。さらに、三倍像23の影響も考えると、D>6.0mmとなり、マーク領域の面積は24mm×24mm以上が必要となる。このような大面積のマーク領域を有する偏光評価マスク30は現実的ではない。従って、最大入射角が10°以上の露光装置に対しては、図10に示す変形例の偏光評価マスク30Mが有効となる。
この偏光評価マスク30Mは、ひと回り小さな0.09インチ厚(L=2.3mm)の基板301’を使用し、また通常使用する0.25インチ厚のホトマスクを刳りぬいて窪み部を形成した支持体312を備え、この窪み部にこの基板301'を嵌め込んだ構造をしている。光学素子50、60はこの支持体312の内部に埋め込まれている。
この偏光評価マスク30Mを使用すると、マスク下面での像21の半径は約0.95mmとなり、最近接距離D=1.5mmで充分である。また、D>2.0mmとすれば、三倍像23の影響も排除できるため、1つあたりのマーク領域の面積を現実的な広さにすることが可能となる。ただし、0.25インチ厚のホトマスク基板をそのまま使用する場合(図2)の微小開口部401ー416の直径は57.2μmであったが、図10のように0.09インチ厚の基板301’を利用する場合はその直径を34.3μm程度に変更するのが好適である。これらの直径は、マスク30M下面での像21の分解能が最も高くなるように設定される。
[第2の実施の形態] 次に、本発明の第2の実施の形態に係る偏光評価マスク30´を、図11等を参照して説明する。第1の実施の形態と同一の構成要素については同一の符号を付して説明する。
本実施の形態の偏光評価マスク30'は、基板301の一面に形成された遮光膜300の例えば中心付近に1つの微小開口部417(直径55μm程度)のみを備える。この微小開口部417に対向する基板301の裏面には、深さ4mm程度の窪み部32が形成されている。そして、この窪み部32の中に、図12に示すような取り付け冶具33−35と共に薄型偏光子と1/4波長板とが所定の方位角を有するように組み込まれ、順次この方位角(取り付け角度)が取り付け治具33−35により所定角度ずつ手動で変化させられることにより、第1の実施の形態と同様の測定が可能になっている。
薄型偏光子と1/4波長板は、図12に示す取り付け冶具33−35によって、45°毎に手動で回転させて偏光評価マスク30'に取り付けることが可能で、それぞれ独立に、飛び飛びの複数の方位角(45×n°(nは整数))を選択的に設定して偏光評価マスク30´に固定することができる。
図12(a)に示す取り付け治具33は、正方形状の薄型偏光子8を所定の角度で組み込むための取り付け治具である。その外形は、窪み32と略一致しており、その中央部には、正方形状の薄型偏光子8が45度単位で方位角を変更可能なような取り付け枠331が形成されている。また、図12(b)に示す取り付け治具34は、この取り付け治具33と同様にその外形は窪み32と一致しており、その中央部には、1/4波長板9を嵌め込むための取り付け枠341、および、取り付け治具35を固定するための八角形状の窪み部342が形成されている。また図12(c)に示す取り付け治具35は、外形が窪み部342に沿った八角形とされており、1/4波長板9を45度ずつ方位角を変更可能に固定する。ここでの1/4波長板9は、円板の一部を直線状に切り欠いた形状とされ、これにより方位角が外観から判別できるようにされている。このような1/4波長板9をはめ込むための取り付け枠351が、取り付け治具35に設けられている。
図13は取り付け治具33−35による薄型偏光子8および1/4波長板9の取り付け手順を説明したものである。まず、同図(a)に示すような窪み部32に、同図(b)に示すように取り付け治具33を嵌め込む。そして、同図(c)に示すように、この取り付け治具33の取り付け枠331に、薄型偏光子8を、任意の方位角に合わせて嵌め込む。続いて、同図(d)に示すように、この取り付け治具33の上に、窪み32部に合わせて取り付け治具34を嵌め込む。そして、同図(e)に示すように、この取り付け治具34の取り付け枠341に、1/4波長板9を任意の方位角に合わせて嵌め込んだ後、同図(f)に示すように、その上から取り付け治具35を嵌め込んで1/4波長板9の方位角を固定する。このような取り付け手順を、第1の実施の形態と同様に16通りの方位角の組み合わせすべてについて行い、それぞれについて光強度を測定することにより、照明光1の偏光状態を測定することができる。
図14に偏光評価用ホトマスク30´の断面図を模式的に示した。照明光は、1/4波長板9、薄型偏光子8、そして微小開口部417の順に進む。このとき、薄型偏光子8や基板301により生ずる複屈折の計測精度への影響を避けるため、この薄型偏光子301は配向したアルミニウム細線で形成された偏光膜が光の上流側(1/4波長板9の直下)にくるように配置されている。
微小開口部417を通過した光は、投影レンズ4を通過した後、結像面であるイメージセンサ23上で再び集光される。このとき、図15に示すように、結像面22から外れた高さにイメージセンサ23を設置するのが好適である。これにより、ピンホールカメラの原理に従い、照明光分布20を、このイメージセンサ23の受光面に像21として結像させることができる。
以上、発明の第1及び第2の実施の形態に係る偏光評価マスク及びその偏光評価マスクを用いた偏光評価方法を説明したが、本発明の偏光評価マスク及びその偏光評価マスクを用いた偏光評価方法はこれら実施の形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲内において様々な変更が可能である。例えば、投影レンズ4のミュラー行列(M)が、単純なリターデーションのみを変化させる光学系であると見なせるなどの理由から、
Figure 2007179003
と仮定しても差し支えない場合、照明光1の偏光状態すなわちストークスパラメータを、以下に示すように上記実施の形態よりも少ない測定結果から決定することができる。
Figure 2007179003
Figure 2007179003
Figure 2007179003
Figure 2007179003
従って、例えば下記[表5]中の(*)で示す6条件(偏光子と1/4波長板の方位角の組み合わせ)のみの測定で充分となる。ただし、今までの議論では、1/4波長板のリターデーション誤差δは十分に小さい、という近似のもとに計算してきたが、このδが無視できないほど大きい場合であっても、(&)で示す条件を追加することで、予めδを測定していなくとも、充分な精度で照明光のストークスパラメータを決定することが可能である。また、ここで示す組み合わせはほんの一例であって、この組み合わせに限定されるものではない。[数26]−[数29]を参照しつつ、適宜最適の組み合わせを選択することができる。
Figure 2007179003
また、図16に示すように、偏光評価マスク30の下流側にイメージセンサ23を取り付けることも可能である。この構成によれば、投影レンズ4に光を通過させることなく照明光1の偏光状態を測定するので、上記と同様に、6通りの方位角の組み合わせのみで測定が可能になる。
[第3の実施の形態] 図17は、本発明の第3の実施の形態に係る偏光計測装置が適用され得る露光装置の概略構成を示している。なお、第1の実施の形態の説明に用いられた露光装置と同様の構成には同一符号を付し、その説明を省略する。
図17に示すように、この露光装置は、図1に示した露光装置と略同様であり、その異なる箇所は、ウエハステージ7上に計測ステージ10を設けている点である。計測ステージ10は、投影レンズ4の直下へ移動可能であり、ウエハに照射される照射光1’の偏光状態(S)を計測するものである。この計測ステージ10内に、本発明の第3の実施の形態に係る偏光計測装置10Aが設けられている。特に、本発明の第3の実施の形態に係る偏光計測装置10Aは、露光装置において投影レンズ4とウエハ5との間を純水等の液体で満たした状態が好適であるが、特にその状態に限られるものではない。
図18は、本発明の第3の実施の形態に係る偏光計測装置の断面図である。図18に示すように、偏光計測装置10Aは、下面に窪んだ第1の球面111Aを有する透明基板11Aと、ピンホール(微小開口)121を有するピンホール板12と、薄型の1/4波長板13と、薄型の偏光子14と、偏光子14に対して平行移動可能な光検出器15とから構成されている。ピンホール121と第1の球面111Aとが一致するように、透明基板11Aとピンホール板12とが配置されている。偏光子14としては、表面に金属細線、或いは照明光の波長に対して金属的な光学特性を有する材料の細線が平行に並んだ構造をした、所謂ワイヤー・グリッド・ポラライザー(WGP)が適応できる。また、偏光子14としては、複屈折性を有し、特に照明光の波長に対し吸収係数の差が大きい結晶性光学材料を適当な厚さで薄くスライスした吸収型偏光子が適応できる。
図19は、図18に示す第3の実施の形態に係る偏光計測装置10Aにおいて光検出器15を省略した状態を示す下面図である。図19に示すように、ピンホール板12は、等間隔に4列×4行の同一形状のピンホール121を有している。そのピンホール板12の一方の面に、進相軸が45°ずつ異なる4つの1/4波長板13a〜13dが、各々平行に配列されている。そして、各1/4波長板13a〜13dの上に、それらと直交するように、4つの偏光子14a〜14dが配置されている。また、各1/4波長板13a〜13dと、偏光子14a〜14dとの重なる箇所には、ピンホール112が設けられている。上記のような異なる4つの1/4波長板13a〜13d及び偏光子14a〜14dの配置により、透過軸の異なる複数の組み合わせについて透過光強度を測定すれば、第1の実施形態に記載のように照射光の偏光状態(S)を決定することができる。
なお、ピンホール121の形状は、必ずしも円形状に限られるものではなく、例えば多角形としてもよい。また、これらの配列も上述の4列×4行に限定されるものではなく、2列×8行のような長方形の配列、千鳥状の配列等でも構わない。
ここで、従来の偏光計測装置を説明する。従来の偏光計測装置は、例えば、ピンホール板、コリメータレンズ、1/4波長板、偏光子、光検出器により構成される。ピンホール板は、ウエハ面と共役関係となる位置に設けられる。したがって、従来の偏光計測装置において、そのウエハ面へ入射する光の最大入射角が大きいことから、コリメータレンズは超高NAの必要がある。しかしながら、その超高NAのコリメータレンズのミュラー行列の影響は無視できないほど大きく、測定結果から取り除くことができないという問題があった。
対して、上記のような構造を有する本発明の第3の実施の形態に係る偏光計測装置10Aによれば、例えば、投影レンズ4とウエハ5との間を純水等の液体で満たした場合、透明基板11Aの上側の屈折率nは1.44、透明基板11Aの屈折率nは1.56となる。また、透明基板11Aの下側は大気であるため、その屈折率nは、1.0となる。
そして、透明基板11Aの下面には第1の球面111Aを有しており、且つこの第1の球面111Aの中心にピンホール121が配置されているので、屈折率の差が最大となる透明基板11Aと大気の界面では、1/4波長板13や偏光子14へ入射される偏光状態へ影響を与えることがない。よって、例えば、投影レンズ4の1以上の高NA化を実現することができる。
また、薄型の1/4波長板13a〜13d、及び薄型の偏光子14a〜14dを用いているので、一般的な偏光解析装置と比較して、偏光計測装置10Aの全体構成を薄くすることが可能である。従って、露光装置の空間的な制約に対し、搭載の可能性を広げ、例えば、既存の露光装置に対しても搭載を可能にしている。
また、異なる4つの1/4波長板13a〜13d及び偏光子14a〜14dの配置により、計測に必要な全ての組み合わせが実現できると共に、光学素子の和を最小限(4つずつ)にすることにより、コストを抑えることが可能である。
[第4の実施の形態] 図20は、本発明の第4の実施の形態に係る偏光計測装置の断面図である。なお、第3の実施の形態と同様の構成は、同一の符号を付し、その説明を省略する。
図20に示すように、第4の実施の形態に係る偏光計測装置10Bにおいては、透明基板11Bが、第3の実施の形態の構成と異なる。
透明基板11Bは、下面に窪んだ第1の球面111Bと、上面に突出した第2の球面112Bとを有する。また、これら球面111B,112Bの中心は、ピンホール板12のピンホール121と一致するように配置されている。
上記のような透明基板11Bを有する偏光計測装置10Bによれば、第3の実施の形態と同様の効果を得ることができる。また、偏光計測装置10Bによれば、透明基板11Bの上面である純水等の液と透明基板の界面においても、同様に偏光特性への影響を避けることができる。即ち、液の種類(液の屈折率)に拘わらず、ピンホール121を透過する光線は、全て透明基板11Bの上面及び下面に垂直に入射され、偏光状態に何ら変化を与えることはない。
[第5の実施の形態] 図21は、本発明の第5の実施の形態に係る偏光計測装置の断面図である。なお、第3の実施の形態と同様の構成は、同一の符号を付し、その説明を省略する。
図21に示すように、第5の実施の形態に係る偏光計測装置10Cにおいては、透明基板11Cが、第3の実施の形態の構成と異なる。
透明基板11Cは、その下面に窪んで形成された球面111Cと、その上面に反射防止膜112Cとを有している。なお。球面111Cの中心軸は、ピンホール121と一致するように設けられている。
この反射防止膜112Cにより、反射による透過光の偏光変化を低減することが可能となる。純水の屈折率nは、1.44であり、例えば、透明基板11Cの屈折率nは、1.56である。透明基板11Cへの直入射における反射率は0.16%で、入射角が90°に近づくにつれて反射率が大きくなり、且つ、s偏光成分の反射率が零となるブリュースタ角近傍では、透過光のp/s偏光強度比も変化する。また、屈折率が近い場合のブリュースタ角は45°の近傍である。従って、反射防止膜112Cは、入射角45°近傍でp偏光の反射率が最小となるように設定すれば、透過光の偏光状態を変わらないようにすることができる。なお、第5の実施の形態に係る偏光計測装置10Cによれば、第3の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
[第6の実施の形態] 図22は、本発明の第6の実施の形態に係る偏光計測装置の断面図である。なお、第3の実施の形態と同様の構成は、同一の符号を付し、その説明を省略する。
図22に示すように、第6の実施の形態に係る偏光計測装置10Dは、さらに、偏光子24と光検出器15との間に狭帯域バンドパスフィルター16を設けている点で、第3の実施の形態の構成と異なる。
ここで、例えば、偏光子24が複屈折率を有する結晶性光学材料を薄く加工した吸収型偏光子である場合、極端紫外光に対して蛍光を発する。この蛍光は、光検出器15へ達し、計測精度を悪化させることとなる。狭帯域バンドパスフィルター16は、露光光の波長の近傍以外の波長光をカットする機能があり、吸収型偏光子が発した蛍光が光検出器15へ到達するのを防ぐことができる。なお、第6の実施の形態に係る偏向計測装置10Dによれば、第3の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
[第7の実施の形態] 図23は、本発明の第7の実施の形態に係る偏光計測装置の断面図である。なお、第5の実施形態と同様の構成は、同一の符号を付し、その説明を省略する。
図23に示すように、第7の実施の形態に係る偏光計測装置10Eは、第5実施形態の構成に、狭帯域バンドパスフィルター16、そして、その下方に結像レンズ17を設けたものである。なお、結像レンズ17は、その中心軸がピンホール121と一致するように、設けられている。
ここで、従来の偏光計測装置にあっては、隣接するピンホールを通過する光が重なるという問題があった。そこで、各ピンホールの間隔を離す構成が考えられるが、この構成とすれば、1/4波長板や偏光子を大きくしなければならず、偏光計測装置の製造コストが増加してしまう。また、ピンホールの間隔を短くすれば、偏光子と光検出器の受光面までの距離を短くする必要があり、このような構成で光検出器を移動させることは、装置設計の上でも困難であった。つまり、全てのピンホールを通過する光を一度に検出できるような大型の極端紫外線用CCD等が必要であった。
そこで、上記構成のように結像レンズ17を設けることにより、狭帯域バンドパスフィルター16から光検出器15までの距離Eを大きくとることが可能となり、且つ光検出器15の移動を容易にすることができる。なお、第7の実施の形態に係る偏向計測装置10Eによれば、第3の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
[第8の実施の形態] 図24は、本発明の第8の実施形態に係る偏光計測装置の断面図である。なお、第7の実施の形態と同様の構成は、同一の符号を付し、その説明を省略する。
図24に示すように、第8の実施の形態に係る偏光計測装置10Fは、さらに、光検出器15の上面に取り付けられた、所定の大きさの開口18aを有する遮光板18を一体に設けている点で、第7の実施の形態の構成と異なる。
上記のように遮光板18を設けることにより、隣接するピンホール121を通過した光を遮光することができるので、検出器15の受光面におけるイメージサイズをピンホール121の間隔以上に拡大することができる。なお、第8の実施の形態に係る偏向計測装置10Fによれば、第3の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
本発明の第1の実施の形態に係る偏光評価マスクが適用され得る半導体露光装置の構成を模式的に示す。 本発明の第1の実施の形態に係る偏光評価マスク30の構成を模式的に示す。 偏光評価マスク30中の微小開口パターン40の一例を示している。 偏光評価マスク中30中の光学素子50の構成例を示している。 偏光評価マスク中30中の光学素子60の構成例を示している。 偏光評価マスク30の載置方法及び露光方法を、通常のホトマスクと比較して説明したものである。 照明光1の輝度分布20とウエハ5上に形成される像200との関係を説明している。 ウエハ5上に形成される微小開口部401−416に対応した16つの像201−216の例を図示したものである。 基板301の下面での光の反射の影響を説明したものである。 第1の実施の形態の変形例に係る偏光評価マスク30Mの構成例を示す。 本発明の第2の実施の形態に係る偏光評価マスク30’の構成を模式的に示す。 偏光評価マスク30’において偏光子及び1/4波長板を取り付けるのに用いられる取り付け治具33−35の構造を示している。 取り付け治具33−35による偏光評価マスク30’の構造を示している。 偏光評価用ホトマスク30´の断面図を模式的に示す。 像21の観察のために設置されるイメージセンサ23の配置位置等を説明している。 イメージセンサ23の別の配置方法を説明している。 本発明の第3の実施の形態に係る偏光計測装置が適用され得る半導体露光装置の構成を模式的に示す。 本発明の第3の実施の形態に係る偏光計測装置10Aの構成の断面図を模式的に示す。 本発明の第3の実施の形態に係る偏光計測装置10Aの構成の上面図を模式的に示す。 本発明の第4の実施の形態に係る偏光計測装置10Bの構成の断面図を模式的に示す。 本発明の第5の実施の形態に係る偏光計測装置10Cの構成の断面図を模式的に示す。 本発明の第6の実施の形態に係る偏光計測装置10Dの構成の断面図を模式的に示す。 本発明の第7の実施の形態に係る偏光計測装置10Eの構成の断面図を模式的に示す。 本発明の第8の実施の形態に係る偏光計測装置10Fの構成の断面図を模式的に示す。 ポアンカレ球を説明する図である。 ミュラー行列とストークスパラメータの関係を示す図である。
符号の説明
1・・・照明光、 2・・・照明光学系、 3・・・ホトマスク、 4・・・投影レンズ、 5・・・ウエハ、 6・・・マスクステージ、 7・・・ウエハステージ、 10A〜10E・・・偏光計測装置、 11A・・・透明基板、 12・・・ピンホール板、 13・・・1/4波長板、 14・・・偏光子、 15・・・検出器15、 30・・・偏光評価マスク、 40・・・微小開口パターン、 401−416・・・微小開口パターン、 50・・・光学素子、 501−504・・・薄型偏光子、 60・・・光学素子、 601−604・・・1/4波長板、 300・・・遮光膜、 301・・・基板、 33−35・・・取り付け治具。

Claims (21)

  1. 露光装置の照明光の偏光状態を評価するための偏光評価マスクであって、
    透明基板と、
    前記透明基板に形成され複数の微小開口部を有する遮光部と、
    前記複数の微小開口部を覆うように形成され互いに透過偏光の方位角が所定角度ずつ異なる複数の偏光子と、
    前記偏光子よりも照明光の上流側に配置され前記偏光子に重畳させて前記微小開口部を覆うように形成され互いに進相軸の方位角が所定角度ずつ異なる複数の1/4波長板と
    を備え、
    前記複数の前記微小開口部の各々において、前記偏光子の前記方位角と前記1/4波長板の前記方位角との組み合わせが異なる
    ことを特徴とする偏光評価マスク。
  2. 前記微小開口部の各々は同一の直径を有する円形形状とされた請求項1記載の偏光評価マスク。
  3. 前記微小開口部はn列×n行(nは整数)の格子状に配列されていると共に、
    前記偏光子と前記1/4波長板とは、前記n列又はn行のいずれか1つを覆う略長方形をなし、各列又は各行毎に前記方位角が異ならされていることを特徴とする請求項1記載の偏光評価マスク。
  4. 前記微小開口部は16個であり、前記偏光子の透過偏光の方位角及び前記1/4波長板の進相軸の方位角は、前記45°ずつ方位角が異なる4種類とされている請求項1記載の偏光評価マスク。
  5. 前記透明基板の前記照明光の下流側の面に形成される反射防止膜を備えたことを特徴とする請求項1記載の偏光評価マスク。
  6. 露光装置の照明光の偏光状態を評価するための偏光評価マスクであって、
    透明基板と、
    前記透明基板の第1面に形成された微小開口部を有する遮光部と、
    偏光子の透過偏光の方位角及び前記偏光子よりも照明光の上流側に配置された1/4波長板の進相軸の方位角を所定角度毎に飛び飛びの複数の角度に選択的に設置可能に構成された光学素子保持部と
    を備えたことを特徴とする偏光評価マスク。
  7. 前記第1面と反対側の第2面に前記透明基板が凹状に後退した窪み部を有しており、
    前記光学素子保持部は、前記窪み部の形状に沿った形状を有すると共に前記偏光子及び前記1/4波長板の形状に沿った取り付け枠を備えており、
    前記取り付け枠は、偏光子の透過偏光の方位角及び1/4波長板の進相軸の方位角を所定角度毎に飛び飛びの複数の角度に選択的に設置可能に構成された
    ことを特徴とする請求項6記載の偏光評価マスク。
  8. 露光装置の照明光の偏光状態を評価するための偏光評価方法であって、
    前記露光装置での通常の露光に用いるホトマスクの位置に、該ホトマスクに代えて、照明光の上流側から見て1/4波長板、偏光子の順で並び更にこの1/4波長板及び偏光子により覆われる微小開口部を有する遮光部を有するマスクを配置するステップと、
    前記偏光子の透過偏光の方位角θ1、及び前記1/4波長板の進相軸の方位角θ2を、飛び飛びの角度Δθ毎に切り替えて両者の方位角の組み合わせを複数通りに異ならせ、それぞれの組み合わせ毎に前記照明光に前記マスクを通過させて得られる光の光強度を測定するステップと、
    前記光強度に基づいて前記照明光の偏光状態を示すストークスパラメータの要素(s、s、s、s)を演算するステップと
    を備えたことを特徴とする偏光評価方法。
  9. 前記偏光子及び前記1/4波長板の前記方位角は、飛び飛びの角度Δθ=45°ずつ異なる角度に設定されることを特徴とする請求項8記載の偏光評価方法。
  10. 前記偏光子及び前記1/4波長板の前記方位角が飛び飛びの角度Δθ=45°ずつ異なる4通りの角度に設定されることにより全16通りの方位角の組み合わせに設定され、それぞれの組み合わせにおいて前記光強度の測定が行われることを特徴とする請求項8記載の偏光評価方法。
  11. 光強度の測定は、前記マスクの下流に位置する投影レンズの更に下流の位置において行われる請求項10記載の偏光評価方法。
  12. 光強度の測定は、前記マスクの下流に位置する投影レンズの更に下流の位置において行われ、且つ前記投影レンズは、リターデーションのみを変化させるものであり、
    前記偏光子及び前記1/4波長板の前記方位角は、飛び飛びの角度Δθ=45°ずつ異なる4通りの角度に設定され、全16通りの方位角の組み合わせが設定可能とされ、
    この全16通りの組み合わせのうちの6つの組み合わせにおいて前記光強度の測定が行われることを特徴とする請求項8記載の偏光評価方法。
  13. 光強度の測定は、前記マスクの下流に位置する投影レンズの更に下流の位置に設置された撮像装置を用いて行われることを特徴とする請求項8記載の偏光評価方法。
  14. 光強度の測定は、前記マスクの下流に位置する投影レンズの更に下流の位置に設置された感光基板を用いることにより行われることを特徴とする請求項8記載の偏光評価方法。
  15. 光強度の測定は、前記マスクと前記の下流に位置する投影レンズとの間の位置において行われ、
    前記偏光子及び前記1/4波長板の前記方位角は、飛び飛びの角度Δθ=45°ずつ異なる4通りの角度に設定され、全16通りの方位角の組み合わせが設定可能とされ、
    この全16通りの組み合わせのうちの6つの組み合わせにおいて前記光強度の測定が行われることを特徴とする請求項8記載の偏光評価方法。
  16. 露光装置の被転写基板上に照射される照射光の偏光状態を評価するための偏光計測装置であって、
    複数の微小開口部を有する遮光部と、
    前記遮光部よりも前記照射光の上流側に配置され、前記遮光部に対向する面にて前記微小開口部を中心として窪んだ第1の球面を有する透明基板と、
    前記遮光部よりも前記照射光の下流側に配置され前記微小開口部を覆うように形成され互いに進相軸の方位角が所定角度ずつ異なる複数の1/4波長板と、
    前記1/4波長板よりも前記照射光の下流側に配置され前記1/4波長板に重畳させて前記複数の微小開口部を覆うように形成され互いに透過偏光の方位角が所定角度ずつ異なる複数の偏光子と、
    前記偏光子よりも前記照射光の下流側に配置され、前記偏光子からの透過光を受光する光検出器と
    を備え、
    前記複数の前記微小開口部の各々において、前記偏光子の前記方位角と前記1/4波長板の前記方位角との組み合わせが異なる
    ことを特徴とする偏光計測装置。
  17. 前記透明基板は、前記照射光の上流側の面に前記微小開口部を中心として突出した第2の球面を有することを特徴とする請求項16に記載の偏光計測装置。
  18. 前記透明基板は、前記照射光の上流側の面に前記照射光に対する反射防止膜を有することを特徴とする請求項16又は17記載の偏光計測装置。
  19. 前記偏光子と前記光検出器との間に設けられ、前記照射光の波長の近傍の光のみを透過する狭帯域バンドパスフィルターを備えることを特徴とする請求項16乃至18のいずれか1項記載の偏光計測装置。
  20. 前記偏光子と前記光検出器との間に設けられ、前記偏光子を透過した光の光路を決める光学レンズを備えることを特徴とする請求項16乃至19のいずれか1項記載の偏光計測装置。
  21. 前記光検出器よりも前記照射光の上流側の面に設けられ、特定の前記微小開口部を通過した前記照射光のみを通過させる開口部を有し、その他前記微小開口部を通過した前記照射光を遮光する遮光部材を備えることを特徴とする請求項16乃至20のいずれか1項記載の偏光計測装置。
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