JP2016027356A - 偏光子、積層基板、および光配向装置 - Google Patents

偏光子、積層基板、および光配向装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2016027356A
JP2016027356A JP2014168801A JP2014168801A JP2016027356A JP 2016027356 A JP2016027356 A JP 2016027356A JP 2014168801 A JP2014168801 A JP 2014168801A JP 2014168801 A JP2014168801 A JP 2014168801A JP 2016027356 A JP2016027356 A JP 2016027356A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polarizer
polarization axis
layer
light
extinction ratio
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014168801A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6554768B2 (ja
Inventor
登山 伸人
Nobuto Toyama
登山  伸人
和雄 笹本
Kazuo Sasamoto
和雄 笹本
友一 稲月
Yuichi Inazuki
友一 稲月
泰央 大川
Yasuo Okawa
泰央 大川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP2014168801A priority Critical patent/JP6554768B2/ja
Publication of JP2016027356A publication Critical patent/JP2016027356A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6554768B2 publication Critical patent/JP6554768B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Polarising Elements (AREA)
  • Liquid Crystal (AREA)

Abstract

【課題】紫外線領域のような短波長の光に対して高い消光比を有しながら、偏光子に入射する光の入射角が大きくなる場合であっても、偏光光の偏光軸の回転を抑制することが可能な偏光子を提供する。【解決手段】偏光子の細線を、消光比を向上させる消光比向上層と偏光光の偏光軸が回転することを抑制する偏光軸回転抑制層とを有する多層構造とし、消光比向上層に対して偏光軸回転抑制層が偏光子に入射する光の入射側に設けられている構成とする。【選択図】図1

Description

本発明は、光源からの光を偏光する偏光子、該偏光子の製造に用いられる積層基板、および該偏光子を備える光配向装置に関するものである。
液晶表示装置は、一般に駆動素子が形成された対向基板とカラーフィルタとを対向配置して周囲を封止し、その間隙に液晶材料を充填した構造を有する。そして、液晶材料は屈折率異方性を有しており、液晶材料に印加された電圧の方向に沿うように整列される状態と、電圧が印加されない状態との違いから、オンオフを切り替えて画素を表示することができる。ここで液晶材料を挟持する基板には、液晶材料を配向させるために配向膜が設けられている。
配向膜としては、例えば、ポリイミドに代表される高分子材料が用いたものが知られており、この高分子材料を布等により摩擦するラビング処理が施されることによって配向規制力を有するものとなる。
しかしながら、このようなラビング処理により配向規制力が付与された配向膜では、布等が異物として残存するといった問題があった。
これに対して直線偏光を照射することにより配向規制力を発現する配向膜、すなわち光配向膜では、上述のような布等によるラビング処理を施すことなく配向規制力を付与できるため、布等が異物として残存する不具合がないことから近年注目されている。
このような光配向膜への配向規制力付与のための直線偏光の照射方法としては、偏光子を介して露光する方法が一般的に用いられる。偏光子としては、平行に配置された複数の細線を有するものが用いられ、細線を構成する材料としては、アルミや酸化チタンが用いられている(例えば、特許文献1)。
特許第4968165号公報
しかしながら、上述のような材料から構成される細線を備えた偏光子では、紫外線領域のような短波長の光の場合には消光比(P波透過率/S波透過率)、すなわち、上記細線に対して平行な偏光成分(S波)の透過率(出射光中のS波成分/入射光中のS波成分、以下、単にS波透過率とする場合がある。)に対する、上記細線に対して垂直な偏光成分(P波)の透過率(出射光中のP波成分/入射光中のP波成分、以下、単にP波透過率とする場合がある。)の割合が特定の波長帯で低いといった問題があった。
例えば、細線を構成する材料としてアルミを用いたものは、波長が300nm以下の紫外光、特に、波長が240nm以上260nm以下の紫外光に対して、消光比等の偏光特性が不十分であり、また、細線を構成する材料として酸化チタンを用いたものは、波長が300nm以上の紫外光、特に、波長が355nm以上375nm以下の紫外光に対して、消光比等の偏光特性が不十分であった。
上記の問題に対し、本発明者は、偏光子の細線を、モリブデンシリサイドを含有する材料から構成し、細線の膜厚、ピッチ、線幅を所定の範囲とすることで、波長が240nm以上400nm以下の紫外光、特に、波長が240nm以上260nm以下の紫外光、および、波長が355nm以上375nm以下の紫外光に対しても、優れた消光比と高いP波透過率とを両立できることを見出している。
一方、光源からの光は発散光であることから、光源からの光は、様々な角度で偏光子に入射することになる。特に、長尺の棒状ランプを光源に用いる場合、偏光子に入射する光は、入射角が大きいものも含まれることになる。
しかしながら、偏光子に入射する光の入射角が大きくなると、偏光子から出射する偏光光の方向が、所望の方向から回転してずれてしまうという問題、すなわち、入射光の角度の増大に伴って、偏光光の偏光軸の回転量が大きくなってしまうという問題が生じる。
そして、偏光軸の方向にばらつきがある状態で、光配向膜への配向規制力付与を行うと、光配向膜に所望の配向特性が得られない部分を生じさせてしまうというおそれがある。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、紫外線領域のような短波長の光に対して高い消光比を有しながら、偏光子に入射する光の入射角が大きくなる場合であっても、偏光光の偏光軸の回転を抑制することが可能な偏光子を提供することを主目的とする。
本発明者は、種々研究した結果、偏光子の細線を、消光比を向上させる消光比向上層と偏光光の偏光軸が回転することを抑制する偏光軸回転抑制層とを有する多層構造とし、消光比向上層に対して偏光軸回転抑制層が偏光子に入射する光の入射側に設けられている構成とすることにより、高い消光比を有しつつ、偏光光の偏光軸が回転することを抑制することができることを見出し、本発明を完成したものである。
すなわち、本発明の請求項1に係る発明は、透明基板の上に複数本の細線が並列に配置された偏光子であって、前記細線は、前記偏光子から出射する偏光光の消光比を向上させる消光比向上層と、前記偏光子から出射する偏光光の偏光軸が回転することを抑制する偏光軸回転抑制層を、有しており、前記消光比向上層に対し、前記偏光軸回転抑制層が、前記偏光子に入射する光の入射側に設けられていることを特徴とする偏光子である。
また、本発明の請求項2に係る発明は、前記偏光軸回転抑制層を構成する材料の波長254nmの光に対する屈折率n1と消衰係数k1の範囲が、0.2≦n1<1.4であって1.6≦k1≦2.4の範囲、1.4≦n1<2.0であって0.2≦k1≦2.4の範囲、2.0≦n1<2.6であって0.2≦k1≦2.2の範囲、2.6≦n1<3.2であって0.2≦k1≦1.8の範囲、のいずれかを満たすものであることを特徴とする請求項1に記載の偏光子である。
また、本発明の請求項3に係る発明は、前記偏光軸回転抑制層の厚みが10nm以上であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の偏光子である。
また、本発明の請求項4に係る発明は、前記消光比向上層を構成する材料の波長254nmの光に対する屈折率n2と消衰係数k2の範囲が、2.2≦n2≦3.0であって1.0≦k2≦3.5の範囲、を満たすものであることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の偏光子である。
また、本発明の請求項5に係る発明は、前記偏光軸回転抑制層が、酸化チタン、又は、モリブデンシリサイド、タングステン、クロム、シリコン、及びそれらの酸化物、窒化物、酸窒化物の中から選択される1種または2種以上の材料を含むことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の偏光子である。
また、本発明の請求項6に係る発明は、請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の偏光子の製造に用いられる積層基板であって、前記透明基板の上に、前記消光比向上層を形成するための消光比向上材層と、前記偏光軸回転抑制層を形成するための偏光軸回転抑制材層を、有することを特徴とする積層基板である。
また、本発明の請求項7に係る発明は、前記偏光軸回転抑制材層を構成する材料の波長254nmの光に対する屈折率n3と消衰係数k3の範囲が、0.2≦n3<1.4であって1.6≦k3≦2.4の範囲、1.4≦n3<2.0であって0.2≦k3≦2.4の範囲、2.0≦n3<2.6であって0.2≦k3≦2.2の範囲、2.6≦n3<3.2であって0.2≦k3≦1.8の範囲、のいずれかを満たすものであることを特徴とする請求項6に記載の積層基板である。
また、本発明の請求項8に係る発明は、前記消光比向上材層を構成する材料の波長254nmの光に対する屈折率n4と消衰係数k4の範囲が、2.2≦n4≦3.0であって1.0≦k4≦3.5の範囲を満たすものであることを特徴とする請求項6または請求項7に記載の積層基板である。
また、本発明の請求項9に係る発明は、紫外光を偏光して光配向膜に照射する光配向装置であって、請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の偏光子を、前記消光比向上層に対し前記偏光軸回転抑制層が前記偏光子に入射する光の入射側になるように備えており、前記偏光子により偏光した光を前記光配向膜に照射することを特徴とする光配向装置である。
また、本発明の請求項10に係る発明は、前記光配向膜を移動させる機構が備えられており、前記偏光子が前記光配向膜の移動方向および前記光配向膜の移動方向に直交する方向の両方向に複数個備えられており、前記光配向膜の移動方向に直交する方向において隣り合う前記複数個の偏光子間の境界部が、前記光配向膜の移動方向に連続的に繋がらないように、前記複数個の偏光子が配置されていることを特徴とする請求項9に記載の光配向装置である。
本発明によれば、紫外線領域のような短波長の光に対して高い消光比を有しつつ、偏光子に入射する光の入射角が大きくなる場合であっても、偏光光の偏光軸が回転することを抑制することが可能な偏光子を提供することができる。
また、本発明に係る積層基板を用いることで、本発明に係る偏光子を効率良く製造することができる。
また、本発明に係る偏光子を備えた光配向装置においては、偏光子に入射する光の入射角が大きくなる場合が生じても、偏光光の偏光軸が回転することを抑制して、紫外線領域のような短波長の光に対して感度を有する光配向膜に配向規制力を付与することを効率良く行うことができる。
本発明に係る偏光子の一例を示す説明図であり、(a)は概略平面図であり、(b)は(a)のA−A線断面図である。 本発明に係る偏光子の他の例を示す説明図である。 本発明に係る積層基板の例を示す説明図である。 本発明に係る偏光子の製造方法の一例を示す概略工程図である。 本発明に係る光配向装置の構成例を示す図である。 本発明に係る光配向装置の他の構成例を示す図である。 本発明に係る光配向装置における偏光子の配置形態の例を示す図である。 実施例1のシミュレーションモデルを説明する図である。 実施例1のシミュレーション結果を示すグラフである。 実施例2のシミュレーションモデルを説明する図である。 実施例2のシミュレーション結果を示すグラフである。 実施例3のシミュレーション結果を示すグラフである。 実施例4の消光比の評価結果を示すグラフである。 実施例4の偏光軸回転量の評価結果を示すグラフである。
<偏光子>
本発明に係る偏光子は、透明基板の上に複数本の細線が並列に配置された偏光子であって、前記細線は、前記偏光子から出射する偏光光の消光比を向上させる消光比向上層と、前記偏光子から出射する偏光光の偏光軸が回転することを抑制する偏光軸回転抑制層を、有しており、前記消光比向上層に対し、前記偏光軸回転抑制層が、前記偏光子に入射する光の入射側に設けられているものである。
図1は、本発明に係る偏光子の一例を示す説明図であり、(a)は概略平面図であり、(b)は(a)のA−A線断面図である。なお、図1に示す例において、光源からの光は、細線2が形成された側(図1(b)に示すZ側)から偏光子10に入射する。
図1に例示するように、偏光子10は、透明基板1の上に、複数本の細線2が並列に配置された構成を有している。
そして、細線2は、偏光子10から出射する偏光光の消光比を向上させる消光比向上層3と、偏光子10から出射する偏光光の偏光軸が回転することを抑制する偏光軸回転抑制層4を、有する多層構造になっている。
ここで、図1に例示する偏光子10の細線2においては、透明基板1の上に、消光比向上層3が設けられており、その上に、偏光軸回転抑制層4が設けられている構成になっている。すなわち、消光比向上層3に対し、偏光軸回転抑制層4が、偏光子10に入射する光の入射側に設けられている。
上記のように、本発明に係る偏光子においては、細線2が消光比向上層3と偏光軸回転抑制層4を有する多層構造になっており、光の入射側に偏光軸回転抑制層4が設けられている。それゆえ、消光比向上層3により高い消光比を有しつつ、偏光軸回転抑制層4により偏光光の偏光軸が回転することを抑制することができる。
図2は、本発明に係る偏光子の他の例を示す説明図である。
本発明においては、消光比向上層3に対し、偏光軸回転抑制層4が、偏光子に入射する光の入射側に設けられていれば良い。
それゆえ、光源からの光が透明基板1側から入射する形態で、偏光子が用いられる場合においては、図2(a)に例示する偏光子11のように、細線2の構成として、透明基板1の上に、偏光軸回転抑制層4が設けられており、その上に、消光比向上層3が設けられている構成とすることが好ましい。
また、本発明においては、図2(b)に例示する偏光子12のように、細線2の構成として、透明基板1の上に、偏光軸回転抑制層4が設けられており、その上に、消光比向上層3が設けられており、さらにその上に、偏光軸回転抑制層4が設けられている構成としても良い。
このような構成であれば、光源からの光が、細線2が形成された側(図2(b)に示すZ側)から入射する形態、又は、光源からの光が透明基板1側から入射する形態、のいずれの実施形態に対しても好適に用いることができるからである。
以下、本発明に係る偏光子の各構成について説明する。
(透明基板)
透明基板1としては、細線2を安定的に支持することができ、光源からの光の透過性に優れたものであれば特に限定されるものではないが、例えば、光学研磨された合成石英ガラス、蛍石、フッ化カルシウムなどを用いることができる。
本発明においては、なかでも合成石英ガラスを好ましく用いることができる。品質が安定しており、また、短波長の光を用いた場合であっても透過性が高いからである。
透明基板1の厚みとしては、本発明の偏光子の用途やサイズ等に応じて適宜選択することができる。
(細線)
細線2は、偏光子10から出射する偏光光の消光比を向上させる消光比向上層3と、偏光子10から出射する偏光光の偏光軸が回転することを抑制する偏光軸回転抑制層4を、有する多層構造になっている。
なお、本発明においては、偏光軸回転抑制層4が、消光比向上層3に対し、偏光子に入射する光の入射側に設けられていれば良く、例えば、消光比向上層3と偏光軸回転抑制層4の間に中間層が設けられていても良い。
また、消光比向上層3と透明基板1の間に中間層が設けられていても良い。また、細線2は酸化ケイ素等によって被覆されていても良い。
細線2のピッチ(図1中のP)としては、所望の消光比及び偏光軸の回転抑制効果を得ることができるものであれば特に限定されるものではなく、直線偏光の生成に用いる光の波長等に応じて異なるものであるが、例えば、60nm以上140nm以下の範囲とすることができ、なかでも80nm以上120nm以下の範囲であることが好ましく、特に90nm以上110nm以下の範囲であることが好ましい。上記の範囲とすることにより、波長が240nm以上400nm以下の紫外光に対して、消光比に優れたものとすることができるからである。
細線2の幅(図1中のW)としては、所望の消光比および偏光軸の回転抑制効果を得ることができるものであれば特に限定されないが、例えば、15nm以上40nm以下の範囲とすることができる。
(消光比向上層)
消光比向上層3は、主に、偏光子10から出射する偏光光の消光比を向上させる効果を奏するものである。
本発明において、消光比向上層3を構成する材料は、所望の消光比を得ることができるものであれば用いることができるが、なかでも、消光比向上層3を構成する材料の波長254nmの光に対する屈折率n2と消衰係数k2の範囲が、2.2≦n2≦3.0であって1.0≦k2≦3.5の範囲を満たすものであることが好ましい。消光比を良好な値、例えば50以上とすることができるからである。
上記の屈折率n2と消衰係数k2の範囲を満たす材料としては、モリブデンシリサイド(MoSi)系材料、すなわち、モリブデンシリサイド(MoSi)及びその酸化物、窒化物、酸窒化物の中から選択される1種または2種以上の材料を含むものを挙げることができる。
細線2を構成する消光比向上層3が上記材料であれば、波長が240nm以上400nm以下の紫外光、特に、波長が240nm以上260nm以下の紫外光、および、波長が355nm以上375nm以下の紫外光に対しても、消光比に優れた偏光子とすることができ、また、上記材料は、フォトマスクの技術分野においてマスクパターンを構成する材料として用いられており、極めて微細な細線を形成することも可能だからである。
消光比向上層3の厚み(図1中のT1)としては、所望の消光比を得ることができるものであれば特に限定されないが、例えば、60nm以上であることが好ましく、なかでも60nm〜160nmの範囲内であることが好ましく、特に80nm〜140nmの範囲内であることが好ましい。上記範囲であることにより、加工困難性を抑制しつつ、消光比に優れたものとすることができるからである。
(偏光軸回転抑制層)
偏光軸回転抑制層4は、細線2において偏光子に入射する光の入射側に設けられ、偏光子から出射する偏光光の偏光軸が回転することを抑制するように作用するものである。
本発明において、偏光軸回転抑制層4は、様々な角度で偏光子に入射する光に対し、偏光子から出射する偏光光の偏光軸回転量を小さくできるものであれば用いることができるが、なかでも、偏光軸回転抑制層4を構成する材料の波長254nmの光に対する屈折率n1と消衰係数k1の範囲が、0.2≦n1<1.4であって1.6≦k1≦2.4の範囲、1.4≦n1<2.0であって0.2≦k1≦2.4の範囲、2.0≦n1<2.6であって0.2≦k1≦2.2の範囲、2.6≦n1<3.2であって0.2≦k1≦1.8の範囲のいずれかを満たすものであることが好ましい。
偏光軸回転抑制層4を構成する材料が、上記の屈折率n1と消衰係数k1の範囲のいずれかを満たすものであれば、波長254nmのような短波長の光が、様々な角度で偏光子に入射する場合であっても、偏光子から出射する偏光光の偏光軸の回転量を小さい範囲に抑制することができるからである。
また、本発明において、偏光軸回転抑制層4の厚み(図1中のT2)は、偏光光の偏光軸回転量を小さくできるものであれば用いることができるが、なかでも、10nm以上であることが好ましい。厚みが10nm以上であれば、偏光光の偏光軸の回転を十分に抑制することができるからである。
本発明において、偏光軸回転抑制層4を構成する材料としては、偏光光の偏光軸回転量を小さくできるものであれば用いることができるが、なかでも、酸化チタン、又は、モリブデンシリサイド、タングステン、クロム、シリコン、及びそれらの酸化物、窒化物、酸窒化物の中から選択される1種または2種以上の材料を含むものであることが好ましい。
上記の材料であれば、細線2を構成する偏光軸回転抑制層4として、成膜や微細加工することができ、また、酸素や窒素等を含ませることによって、屈折率n1や消衰係数k1を所望の範囲に調整することもできるからである。
<積層基板>
本発明に係る偏光子を製造するには、透明基板1の上に、消光比向上層3を形成するための消光比向上材層3Aと、偏光軸回転抑制層4を形成するための偏光軸回転抑制材層4Aを有する積層基板を予め製造しておき、この積層基板を用いて所望の形態の細線を形成して偏光子を製造することが好ましい。予め積層基板を準備しておくことで、偏光子の製造時間を短縮することができ、本発明に係る偏光子を効率良く製造することができるからである。
例えば、図1に例示した偏光子10を製造するには、図3(a)に示すように、透明基板1の上に、消光比向上材層3A、偏光軸回転抑制材層4Aが順次積層された積層基板10Aを準備することが好ましい。
同様に、図2(a)に例示した偏光子11を製造するには、図3(b)に示すように、透明基板1の上に、偏光軸回転抑制材層4A、消光比向上材層3Aが順次積層された積層基板11Aを準備することが好ましい。また、図2(b)に例示した偏光子12を製造するには、図3(c)に示すように、透明基板1の上に、偏光軸回転抑制材層4A、消光比向上材層3A、偏光軸回転抑制材層4Aが順次積層された積層基板12Aを準備することが好ましい。
なお、図示はしないが、各積層基板の表面には、消光比向上材層3A及び偏光軸回転抑制材層4Aをエッチング加工する際のエッチングマスクとして作用するハードマスク層が設けられていても良い。
本発明において、消光比向上材層3Aを構成する材料の波長254nmの光に対する屈折率n4と消衰係数k4の範囲は、2.2≦n4≦3.0であって1.0≦k4≦3.5の範囲を満たすものであることが好ましい。この消光比向上材層3Aを有する積層基板を加工して得られる偏光子の消光比を、良好な値、例えば概ね50以上とすることができるからである。
上記の屈折率n4と消衰係数k4の範囲を満たす材料としては、モリブデンシリサイド(MoSi)系材料、すなわち、モリブデンシリサイド(MoSi)及びその酸化物、窒化物、酸窒化物の中から選択される1種または2種以上の材料を含むものを挙げることができる。
また、本発明において、偏光軸回転抑制材層4Aを構成する材料の波長254nmの光に対する屈折率n3と消衰係数k3の範囲は、0.2≦n3<1.4であって1.6≦k3≦2.4の範囲、1.4≦n3<2.0であって0.2≦k3≦2.4の範囲、2.0≦n3<2.6であって0.2≦k3≦2.2の範囲、2.6≦n3<3.2であって0.2≦k3≦1.8の範囲のいずれかを満たすものであることが好ましい。この偏光軸回転抑制材層4Aを有する積層基板を加工して得られる偏光子の偏光軸の回転量を小さい範囲に抑制することができるからである。
本発明において、偏光軸回転抑制材層4Aを構成する材料としては、酸化チタン、又は、モリブデンシリサイド、タングステン、クロム、シリコン、及びそれらの酸化物、窒化物、酸窒化物の中から選択される1種または2種以上の材料を含むものを挙げることができる。
<偏光子の製造方法>
次に、本発明に係る偏光子の製造方法について説明する。
図4は、本発明に係る偏光子の製造方法の一例を示す概略工程図である。
例えば、図1に例示した偏光子10を製造するには、まず、図4(a)に示すように、透明基板1の上に、消光比向上層3を形成するための消光比向上材層3A、偏光軸回転抑制層4を形成するための偏光軸回転抑制材層4A、偏光軸回転抑制材層4A及び消光比向上材層3Aをエッチング加工する際のエッチングマスクとして作用するハードマスク層5Aが順次積層された積層基板10Bを準備する。
なお、消光比向上材層3Aは、消光比向上層3を構成する材料と同一のものを用いて、スパッタリング法等の手法により形成することができる。同様に、偏光軸回転抑制材層4Aは、偏光軸回転抑制層4を構成する材料と同一のものを用いて、スパッタリング法等の手法により形成することができる。
また、ハードマスク層5Aは、上記の消光比向上層3を構成する材料や偏光軸回転抑制層4を構成する材料とは、ドライエッチング特性が異なる材料を用いて、スパッタリング法等の手法により形成することができる。
例えば、消光比向上層3を構成する材料や偏光軸回転抑制層4を構成する材料にモリブデンシリサイド系の材料を用いる場合には、ハードマスク層5Aを構成する材料としてクロム系の材料を用いることができる。
次に、図4(b)に示すように、フォトリソ法、インプリント法、または電子線描画法等の手法により、ハードマスク層5Aの上に樹脂パターン6を形成し、次いで、この樹脂パターン6から露出するハードマスク層5Aをドライエッチング加工して、ハードマスクパターン5を形成し、その後、樹脂パターン6を除去する(図4(c))。
例えば、ハードマスク層5Aを構成する材料としてクロム系の材料を用いる場合には、塩素と酸素の混合ガスによるドライエッチングで、ハードマスクパターン5を形成することができる。
次に、図4(d)に示すように、ハードマスクパターン5をエッチングマスクに用いて、偏光軸回転抑制材層4Aをドライエッチング加工して偏光軸回転抑制層4を形成し、続いて、露出する消光比向上材層3Aをドライエッチング加工して消光比向上層3を形成し、その後、ハードマスクパターン5を除去して、偏光子10を得る(図4(e))。
例えば、消光比向上層3を構成する材料や偏光軸回転抑制層4を構成する材料にモリブデンシリサイド系の材料を用いる場合には、フッ素系ガスによるドライエッチングで、消光比向上層3および偏光軸回転抑制層4を形成することができる。
なお、上記においては、図1に例示した偏光子10を製造する方法について説明したが、図2(a)に例示した偏光子11、又は図2(a)に例示した偏光子12についても、上記と同様の方法により製造することができる。
例えば、図2(a)に例示した偏光子11を製造するには、図4(a)に示す積層基板10Bに替えて、透明基板1の上に、偏光軸回転抑制材層4A、消光比向上材層3A、消光比向上材層3A及び偏光軸回転抑制材層4Aをエッチング加工する際のエッチングマスクとして作用するハードマスク層5Aが順次積層された積層基板を準備し、各層を上記において説明したように加工していけば良い。
同様に、図2(b)に例示した偏光子12を製造するには、図4(a)に示す積層基板10Bに替えて、透明基板1の上に、偏光軸回転抑制材層4A、消光比向上材層3A、偏光軸回転抑制材層4A、ハードマスク層5Aが順次積層された積層基板を準備し、各層を上記において説明したように加工していけば良い。
<光配向装置>
次に、本発明に係る光配向装置について説明する。
本発明の光配向装置は、紫外光を偏光して光配向膜に照射する光配向装置であって、上記の本発明に係る偏光子を、消光比向上層に対し偏光軸回転抑制層が偏光子に入射する光の入射側になるように備えており、偏光子により偏光した光を光配向膜に照射するものである。
図5は、本発明に係る光配向装置の構成例を示す図である。
図5に示す光配向装置20は、本発明の偏光子が収められた偏光子ユニット21と紫外光ランプ22を備えており、紫外光ランプ22から照射された紫外光を偏光子ユニット21に収められた偏光子により偏光し、この偏光された光(偏光光24)をワーク26の上に形成された光配向膜25に照射することで、光配向膜25に配向規制力を付与するものである。
ここで、光配向装置20は、上記の本発明に係る偏光子を、消光比向上層3に対し偏光軸回転抑制層4が偏光子に入射する光の入射側になるように備えている。
より具体的には、例えば、光配向装置20に備えられる偏光子が、図1に示す偏光子10のように、透明基板1の上に消光比向上層3が設けられ、その上に、偏光軸回転抑制層4が設けられている構成を有する場合には、透明基板1に対して細線2が紫外光ランプ22側になるように、すなわち、消光比向上層3に対して偏光軸回転抑制層4が紫外光ランプ22側になるように、偏光子ユニット21内に偏光子が配置される。
一方、光配向装置20に備えられる偏光子が、図2(a)に示す偏光子11のように、透明基板1の上に偏光軸回転抑制層4が設けられ、その上に、消光比向上層3が設けられている構成を有する場合には、細線2に対して透明基板1が紫外光ランプ22側になるように、すなわち、消光比向上層3に対して偏光軸回転抑制層4が紫外光ランプ22側になるように、偏光子ユニット21内に偏光子が配置される。
なお、光配向装置20に備えられる偏光子が、図2(b)に示す偏光子12のように、透明基板1の上に偏光軸回転抑制層4が設けられており、その上に、消光比向上層3が設けられており、さらにその上に、偏光軸回転抑制層4が設けられている構成を有する場合には、透明基板1に対して細線2が紫外光ランプ22側になるように偏光子ユニット21内に偏光子を配置しても良く、また、細線2に対して透明基板1が紫外光ランプ22側になるように偏光子ユニット21内に偏光子を配置しても良い。
また、光配向装置20には、光配向膜25を形成したワーク26を移動させる機構が備えられており、ワーク26を移動させることにより、光配向膜25の全面に偏光光24を照射することができる。例えば、図5に示す例において、ワーク26は図中右方向(図5における矢印方向)に移動する。
なお、図5に示す例においては、ワーク26を矩形状の平板として示しているが、本発明において、ワーク26の形態は、偏光光24を照射することができるものであれば特に限定されず、例えば、ワーク26はフィルム状の形態であっても良く、また、巻取り可能なように帯状(ウェブ状)の形態であっても良い。
本発明において、紫外光ランプ22は、波長が240nm以上400nm以下の紫外光を照射することができるものであることが好ましく、また、光配向膜25は、波長が240nm以上400nm以下の紫外光に対して感度を有するものであることが好ましい。
光配向装置20は、上記の波長の範囲の紫外光に対して消光比に優れ、高いP波透過率を有する本発明に係る偏光子を備えているため、上記の波長の範囲の紫外光に感度を有する光配向膜に配向規制力を付与することを効率良く行うことができ、生産性を向上させることができるからである。
また、紫外光ランプ22からの光を効率良く偏光子に照射するために、光配向装置20は、紫外光ランプ22の背面側(偏光子ユニット21とは反対側)や側面側に紫外光を反射する反射鏡23を有していることが好ましい。
また、大面積の光配向膜25に対して効率良く配向規制力を付与するためには、図5に示すように、紫外光ランプ22に棒状のランプを用いて、ワーク26の移動方向(図5における矢印方向)に対して直交する方向に長い照射領域となる偏光光24が照射されるように、光配向装置20を構成することが好ましい。
この場合、偏光子ユニット21も大面積の光配向膜25に対して偏光光24を照射することに適した形態となるが、大面積の偏光子を製造することには困難性があるため、偏光子ユニット21内に、複数個の偏光子を配置することが、技術的にも経済的にも好ましい。
なお、紫外光ランプ22に棒状のランプを用いることにより、偏光子に入射する光の入射角が大きくなる場合が生じたとしても、本発明に係る偏光子は偏光光の偏光軸が回転することを抑制することができるため、光配向膜に配向規制力を付与することを効率良く行うことができる。
また、本発明に係る光配向装置は、複数個の紫外光ランプを備える構成であっても良い。
図6は、本発明に係る光配向装置の他の構成例を示す図である。
図6に示すように、光配向装置30は、2個の紫外光ランプ32を備えており、各紫外光ランプ32とワーク36の間には、それぞれ、本発明の偏光子10が収められた偏光子ユニット31が備えられている。また、各紫外光ランプ32には、それぞれ反射鏡33が備えられている。
このように、紫外光ランプ32を複数個備えることにより、紫外光ランプ32を1個備える場合よりも、ワーク36の上に形成された光配向膜35に照射する偏光光34の照射量を増加させることができる。それゆえ、紫外光ランプ32を1個備える場合よりも、ワーク36の移動速度を大きくすることができ、その結果、生産性を向上させることができる。
なお、図6に示す例においては、ワーク36の移動方向(図6における矢印方向)に2個の紫外光ランプ32を並列配置した構成を示しているが、本発明はこれに限らず、例えば、ワーク36の移動方向に直交する方向に、複数個の紫外光ランプを配置した構成であっても良く、さらに、ワーク36の移動方向及びそれに直交する方向の両方向に、複数個の紫外光ランプを配置した構成であっても良い。
また、図6に示す例においては、1個の紫外光ランプ32に対して1個の偏光子ユニット31が配設された構成を示しているが、本発明はこれに限らず、例えば、複数個の紫外光ランプに対して、1個の偏光子ユニットが配設された構成であっても良い。この場合、1個の偏光子ユニットは、複数個の紫外光ランプの照射領域を包含できる大きさを有していれば良い。
図7は、本発明に係る光配向装置における偏光子の配置形態の例を示す図である。なお、図7(a)〜(d)に示す偏光子の配置形態は、いずれも、平板状の偏光子10が光配向膜の膜面に対向して平面的に配列された形態を示している。
例えば、図5に示す光配向装置20において、ワーク26の移動方向に対して直交する方向に帯状の偏光光24を照射する場合は、偏光子ユニット21内には、図7(a)に示すように、ワーク26の移動方向(矢印方向)に対して直交する方向に、偏光子10を複数個配置することが効率的である。偏光子10の数を少なく抑えることができるからである。
一方、偏光子10の面積が小さい場合や、光配向装置が複数個の紫外光ランプを備える場合には、図7(b)に示すように、ワークの移動方向(矢印方向)に対して直交する方向に加えて、移動方向(矢印方向)に沿う方向にも、偏光子10を複数個配置することが好ましい。紫外光ランプからの光を無駄なく光配向膜に照射でき、生産性を向上させることができるからである。
ここで、本発明においては、図7(c)および図7(d)に示すように、複数個配置する偏光子が、ワークの移動方向(矢印方向)に沿って一列に揃わないように、隣り合う偏光子の位置を、ワークの移動方向に直交する方向(図中の上下方向)にシフトさせて配置することが好ましい。
言い換えれば、本発明においては、光配向膜の移動方向に直交する方向において隣り合う複数個の偏光子間の境界部が、光配向膜の移動方向に連続的に繋がらないように、複数個の偏光子が配置されていることが、好ましい。
偏光子間の境界部においては、通常、偏光光が生じないため、この境界部が光配向膜に与える弊害を抑制するためである。
ここで、図7(c)に示す配置形態は、配置される複数個の偏光子が、いずれも同じ形状、同じサイズを有し、左右方向において隣り合う偏光子の上下方向の位置が、偏光子の上下方向の大きさの1/2の大きさのステップで上下方向にシフトしている配置形態である。
また、図7(d)に示す配置形態は、配置される複数個の偏光子が、いずれも同じ形状、同じサイズを有し、左右方向において隣り合う偏光子の上下方向の位置が、偏光子の上下方向の大きさの1/2よりも小さいステップで上下方向にシフトしている配置形態である。
上記について、より詳しく説明する。
図7(c)に示す配置形態において、上下方向に隣接配置された偏光子10aと偏光子10bの境界部41は、左右方向に配置された偏光子10cと偏光子10dによって、左右方向に伸びていくことを阻まれている。
すなわち、図7(c)に示す配置形態においては、上下方向に隣接配置された偏光子間の境界部が左右方向に連続的に繋がっていくことを、阻止している。
それゆえ、図7(c)に示す配置形態を採用して、光配向膜に偏光光を照射する場合、上記偏光子間の境界部に起因する弊害が光配向膜に連続的に及ぶことを抑制することができる。
同様に、図7(d)に示す配置形態においても、上下方向に隣接配置された偏光子間の境界部が左右方向に連続的に繋がっていくことが、阻止されている。
それゆえ、図7(d)に示す配置形態を採用して、光配向膜に偏光光を照射する場合、上記偏光子間の境界部に起因する弊害が光配向膜に連続的に及ぶことを抑制することができる。
なお、図7(c)に示す配置形態においては、偏光子の上下方向の大きさの1/2の大きさのステップで上下方向にシフトしているため、左右方向(ワークの移動方向)に対して、偏光子2個毎に境界部41の上下方向の位置が揃うことになる。
一方、図7(d)に示す配置形態においては、偏光子の上下方向の大きさの1/2よりも小さいステップで上下方向にシフトしているため、境界部42の上下方向の位置は、より揃い難くなる。
それゆえ、図7(d)に示す配置形態においては、上記偏光子間の境界部に起因する弊害が光配向膜に連続的に及ぶことを、より抑制することができる。
なお、図7(a)〜(d)に示す例においては、個々の偏光子は、その側面が互いに接するように配置されているが、本発明は、この形態に限定されず、隣り合う偏光子間の境界部が隙間を有している形態であっても良い。
また、隣り合う偏光子の端部を互いに重ねることにより、偏光子間の境界部に隙間が生じない形態としても良い。
以上、本発明に係る偏光子、積層基板、および光配向装置について、それぞれの実施形態を説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態は例示であり、本発明の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一の構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなる場合であっても本発明の技術的範囲に包含される。
以下に実施例を示して、本発明をさらに具体的に説明する。
[実施例1]
図8に示す偏光子13に対し、波長254nmの光が、細線が形成された側から方位角45度、入射角60度で入射する場合について、「回折光学素子の数値解析とその応用」(丸善出版、小舘香椎子監修)に記載のRCWA(Regorous Coupled Wave Analysis)に基づくシミュレーションモデルを作成し、偏光軸回転抑制層4を構成する材料の屈折率n1及び消衰係数k1と、偏光子13から出射する偏光光の偏光軸の回転量の関係を算出した。結果を表1及び図9に示す。
なお、この実施例1のシミュレーションモデルにおいては、計算を容易とするために、図8に示す偏光子13の細線は、偏光軸回転抑制層4のみからなる単層構造とした。偏光子13の偏光軸回転抑制層4の厚みは100nm、幅は33nm、ピッチは100nmとした。
また、偏光軸の回転量は、入射光の入射角が0度の場合の偏光軸の方向を基準とし、この方向からの回転量(回転角度)を示している。
図9に示すグラフにおいては、偏光軸の回転量が−3.0度から+3.0度となる屈折率n1と消衰係数k1の範囲を白色の領域として表している。なお、上記の白色の領域の略中央を通る黒線は、偏光軸の回転量が0度となる屈折率n1と消衰係数k1を示している。
一方、偏光軸の回転量が−6.0度から−3.0度となる屈折率n1と消衰係数k1の範囲、および、偏光軸の回転量が+3.0度から+6.0度となる屈折率n1と消衰係数k1の範囲は、図9に示すグラフにおいて、灰色の領域として表されている。
また、偏光軸の回転量がより大きい値となる屈折率n1と消衰係数k1の範囲は、図9に示すグラフにおいて、黒色の領域として表されている。
表1及び図9に示すように、偏光軸回転抑制層4を構成する材料の屈折率n1と消衰係数k1の範囲を適切に選ぶことで、偏光子に入射する光の入射角が大きくなる場合であっても、偏光光の偏光軸の回転を抑制することが可能であることが確認された。
例えば、屈折率n1と消衰係数k1の範囲が、0.2≦n1<1.4であって1.6≦k1≦2.4の範囲、1.4≦n1<2.0であって0.2≦k1≦2.4の範囲、2.0≦n1<2.6であって0.2≦k1≦2.2の範囲、2.6≦n1<3.2であって0.2≦k1≦1.8の範囲のいずれかを満たすものであれば、波長254nmの光が、入射角60度という大きな入射角で偏光子13に入射する場合であっても、偏光子13から出射する偏光光の偏光軸の回転量を概ね±3度以内に抑制することができる。
[実施例2]
次に、図10に示す偏光子14に対し、波長254nmの光が、細線が形成された側から方位角0度、入射角0度で入射する場合について、「回折光学素子の数値解析とその応用」(丸善出版、小舘香椎子監修)に記載のRCWA(Regorous Coupled Wave Analysis)に基づくシミュレーションモデルを作成し、消光比向上層を構成する材料の屈折率n2及び消衰係数k2と、消光比の関係を算出した。結果を表2及び図11に示す。
なお、この実施例2のシミュレーションモデルにおいては、計算を容易とするために、図10に示す偏光子14の細線は、消光比向上層3のみからなる単層構造とした。偏光子14の消光比向上層3の厚みは100nm、幅は33nm、ピッチは100nmとした。
上記のように消光比向上層3を構成する材料として、モリブデンシリサイド(MoSi)系材料を用いる場合、組成の調節や、酸素や窒素の含有量の調節により、屈折率n2と消衰係数k2の範囲を、2.2≦n2≦3.0であって0.7≦k2≦3.5の範囲とすることができる。
なかでも好ましい範囲は、屈折率n2が2.2≦n2≦3.0であって、消衰係数k2が1.0≦k2≦3.5の範囲である。消光比の値が概ね50以上となるからである。
さらに、屈折率n2が2.4≦n2≦3.0であって、消衰係数k2が1.4≦k2≦3.5の範囲であると、より消光比が高くなり消光比向上層として好ましい。
[実施例3]
図1に示す偏光子10に対し、波長254nmの光が、細線2が形成された側から方位角45度、入射角60度で入射する場合について、「回折光学素子の数値解析とその応用」(丸善出版、小舘香椎子監修)に記載のRCWA(Regorous Coupled Wave Analysis)に基づくシミュレーションモデルを作成し、偏光軸回転抑制層4の厚みと、偏光子10から出射する偏光光の偏光軸の回転量の関係を算出した。結果を表3及び図12に示す。
なお、この実施例3のシミュレーションモデルにおいては、図1に示す偏光子10の細線2のピッチ(P)を100nmとし、細線2を構成する消光比向上層3の厚み(T1)を80nmとし、細線2を構成する偏光軸回転抑制層4の厚み(T2)を、0nm、10nm、20nm、30nmの4種とした。
また、細線2の幅(W)については、偏光子10のP波透過率が70%になるように、偏光軸回転抑制層4の各厚みに応じて変化させた。
なお、消光比向上層3を構成する材料の波長254nmの光における屈折率n2は2.37とし、消衰係数k2は3.26とした。
また、偏光軸回転抑制層4を構成する材料の波長254nmの光における屈折率n1は2.65とし、消衰係数k1は1.23とした。
表3及び図12に示すように、偏光軸回転抑制層4の厚みを0nmとした場合、すなわち、細線2が偏光軸回転抑制層4を有しておらず、消光比向上層3のみからなる単層構造の場合には、偏光子10から出射する偏光光の偏光軸の回転量は、6.81度と大きな値になる。
一方、偏光軸回転抑制層4の厚みが10nm以上あれば、波長254nmの光が、入射角60度という大きな入射角で偏光子に入射する場合であっても、偏光子から出射する偏光光の偏光軸の回転量を3度以下に抑制することができることが確認された。
また、表3に示すように、偏光軸回転抑制層4を設けても消光比は低下せず、消光比向上層3と偏光軸回転抑制層4を有する多層構造の細線2は、波長254nmのような短波長の光に対しても高い消光比を有することが、確認された。
すなわち、本発明に係る偏光子は、紫外線領域のような短波長の光に対して高い消光比を有しつつ、偏光光の偏光軸が回転することを抑制することができるものであることが確認された。
[実施例4]
(偏光子の製造)
図4(a)に示す積層基板10Bのように、透明基板の上に、消光比向上材層、偏光軸回転抑制材層、ハードマスク層が順次積層された積層基板を準備した。
ここで、透明基板には膜厚6.35mmの合成石英ガラスを用い、消光比向上材層には波長254nmの光に対する屈折率n4が2.70、消衰係数k4が1.93となるモリブデンシリサイド系材料膜(膜厚120nm)を用い、偏光軸回転抑制材層には、波長254nmの光に対する屈折率n3が2.65、消衰係数k3が1.23となるモリブデンシリサイド系材料膜(膜厚30nm)を用い、ハードマスク層には、クロム系材料膜を用いた。
次に、ハードマスク層の上に、電子線レジストを塗布形成し、電子線描画及び現像処理して、ピッチが100nmのラインアンドスペースパターンを有する樹脂パターンを形成した。
次に、樹脂パターンから露出するハードマスク層を塩素と酸素の混合ガスによりドライエッチングして、ハードマスクパターンを形成し、その後、酸素ガスによるアッシングで、樹脂パターンを除去した。
次に、エッチングガスにSF6を用いて、ハードマスクパターンをエッチングマスクとして偏光軸回転抑制材層及び消光比向上材層をドライエッチングし、その後、ハードマスクパターンを除去して実施例4の偏光子を得た。
この実施例4の偏光子の細線の幅、厚み、およびピッチをVistec社製SEM測定装置LWM9000とVEECO社製AFM装置DIMENSION−X3Dにより測定したところ、それぞれ、35nm、159nm、および100nmであった。
(細線の構造評価)
実施例4の偏光子の細線について透過型エリプソメータ(ウーラム社製VUV-VASE)により構造を評価した。
その結果、上記細線の上面及び側面には、酸化ケイ素からなる酸化膜が形成されていることが確認できた。
より詳しくは、実施例4の偏光子の細線は、偏光軸回転抑制層の幅および膜厚が、それぞれ、17nmおよび30nmであり、消光比向上層の幅および膜厚が、それぞれ、17nmおよび120nmであり、偏光軸回転抑制層と消光比向上層の側面には、膜厚9nmの酸化ケイ素からなる酸化膜を有し、偏光軸回転抑制層の上面には、膜厚9nmの酸化ケイ素からなる酸化膜を有する構造であることが確認できた。
(消光比の評価)
実施例4の偏光子について、透過型エリプソメータ(ウーラム社製VUV-VASE)により、波長200nm〜400nmの範囲内の紫外光のP波透過率(出射光中のP波成分/入射光中のP波成分)およびS波透過率(出射光中のS波成分/入射光中のS波成分)を測定し、消光比を算出した。結果を表4および図13に示す。
表4および図13に示すように、実施例4の偏光子は、波長200nm〜360nmの範囲において、実施例4の偏光子の消光比は50以上であった。
(偏光軸回転量の評価)
実施例4の偏光子について、透過型エリプソメータ(ウーラム社製VUV-VASE)により、波長254nmの光が、細線が形成された側から方位角45度、入射角0度〜60度で入射する場合における偏光光の偏光軸の回転量を測定した。結果を表5および図14に示す。
表5および図14に示すように、実施例4の偏光子においては、方位角45度、入射角0度〜60度の入射光に対して、偏光光の偏光軸の回転量は±1.4度以内に抑制できることが確認された。
1 透明基板
2 細線
3 消光比向上層
3A 消光比向上材層
4 偏光軸回転抑制層
4A 偏光軸回転抑制材層
5 ハードマスクパターン
5A ハードマスク層
6 樹脂パターン
10、11、12、13、14 偏光子
10A、10B、11A、12A 積層基板
20、30 光配向装置
21、31 偏光子ユニット
22、32 紫外光ランプ
23、33 反射鏡
24、34 偏光光
25、35 光配向膜
26、36 ワーク
41、42 境界部

Claims (10)

  1. 透明基板の上に複数本の細線が並列に配置された偏光子であって、
    前記細線は、
    前記偏光子から出射する偏光光の消光比を向上させる消光比向上層と、
    前記偏光子から出射する偏光光の偏光軸が回転することを抑制する偏光軸回転抑制層を、
    有しており、
    前記消光比向上層に対し、前記偏光軸回転抑制層が、前記偏光子に入射する光の入射側に設けられていることを特徴とする偏光子。
  2. 前記偏光軸回転抑制層を構成する材料の波長254nmの光に対する屈折率n1と消衰係数k1の範囲が、
    0.2≦n1<1.4であって1.6≦k1≦2.4の範囲、
    1.4≦n1<2.0であって0.2≦k1≦2.4の範囲、
    2.0≦n1<2.6であって0.2≦k1≦2.2の範囲、
    2.6≦n1<3.2であって0.2≦k1≦1.8の範囲、
    のいずれかを満たすものであることを特徴とする請求項1に記載の偏光子。
  3. 前記偏光軸回転抑制層の厚みが10nm以上であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の偏光子。
  4. 前記消光比向上層を構成する材料の波長254nmの光に対する屈折率n2と消衰係数k2の範囲が、
    2.2≦n2≦3.0であって1.0≦k2≦3.5の範囲
    を満たすものであることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の偏光子。
  5. 前記偏光軸回転抑制層が、酸化チタン、又は、モリブデンシリサイド、タングステン、クロム、シリコン、及びそれらの酸化物、窒化物、酸窒化物の中から選択される1種または2種以上の材料を含むことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の偏光子。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の偏光子の製造に用いられる積層基板であって、
    前記透明基板の上に、
    前記消光比向上層を形成するための消光比向上材層と、
    前記偏光軸回転抑制層を形成するための偏光軸回転抑制材層を、
    有することを特徴とする積層基板。
  7. 前記偏光軸回転抑制材層を構成する材料の波長254nmの光に対する屈折率n3と消衰係数k3の範囲が、
    0.2≦n3<1.4であって1.6≦k3≦2.4の範囲、
    1.4≦n3<2.0であって0.2≦k3≦2.4の範囲、
    2.0≦n3<2.6であって0.2≦k3≦2.2の範囲、
    2.6≦n3<3.2であって0.2≦k3≦1.8の範囲、
    のいずれかを満たすものであることを特徴とする請求項6に記載の積層基板。
  8. 前記消光比向上材層を構成する材料の波長254nmの光に対する屈折率n4と消衰係数k4の範囲が、
    2.2≦n4≦3.0であって1.0≦k4≦3.5の範囲
    を満たすものであることを特徴とする請求項6または請求項7に記載の積層基板。
  9. 紫外光を偏光して光配向膜に照射する光配向装置であって、
    請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の偏光子を、前記消光比向上層に対し前記偏光軸回転抑制層が前記偏光子に入射する光の入射側になるように備えており、
    前記偏光子により偏光した光を前記光配向膜に照射することを特徴とする光配向装置。
  10. 前記光配向膜を移動させる機構が備えられており、
    前記偏光子が前記光配向膜の移動方向および前記光配向膜の移動方向に直交する方向の両方向に複数個備えられており、
    前記光配向膜の移動方向に直交する方向において隣り合う前記複数個の偏光子間の境界部が、前記光配向膜の移動方向に連続的に繋がらないように、前記複数個の偏光子が配置されていることを特徴とする請求項9に記載の光配向装置。

JP2014168801A 2014-07-08 2014-08-21 偏光子、積層基板、および光配向装置 Active JP6554768B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014168801A JP6554768B2 (ja) 2014-07-08 2014-08-21 偏光子、積層基板、および光配向装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014140607 2014-07-08
JP2014140607 2014-07-08
JP2014168801A JP6554768B2 (ja) 2014-07-08 2014-08-21 偏光子、積層基板、および光配向装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016027356A true JP2016027356A (ja) 2016-02-18
JP6554768B2 JP6554768B2 (ja) 2019-08-07

Family

ID=55352773

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014168801A Active JP6554768B2 (ja) 2014-07-08 2014-08-21 偏光子、積層基板、および光配向装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6554768B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018105478A1 (ja) * 2016-12-08 2018-06-14 株式会社ブイ・テクノロジー 液晶光配向用フォトマスク、光配向装置、光配向方法
CN110108401A (zh) * 2018-02-01 2019-08-09 上海信及光子集成技术有限公司 一种通过偏振旋转测量获得波导内应力信息的方法及装置
WO2020044751A1 (ja) * 2018-08-30 2020-03-05 Scivax株式会社 偏光板および当該偏光板を利用したディスプレイおよび紫外線照射装置

Citations (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007114647A (ja) * 2005-10-24 2007-05-10 Ushio Inc 光配向用偏光光照射装置
JP2009265290A (ja) * 2008-04-24 2009-11-12 Ushio Inc 光配向用偏光光照射装置
JP2010048999A (ja) * 2008-08-21 2010-03-04 Asahi Kasei E-Materials Corp ワイヤグリッド偏光子及びそれを用いた表示装置
JP2010078437A (ja) * 2008-09-25 2010-04-08 Toshiba Corp 偏光状態検査装置および偏光状態検査方法
JP2010117577A (ja) * 2008-11-13 2010-05-27 Canon Inc 偏光子
JP2010531467A (ja) * 2007-06-22 2010-09-24 モックステック・インコーポレーテッド 耐性を有し、無機的で、吸収性を有する紫外線グリッド偏光素子
JP2012103468A (ja) * 2010-11-10 2012-05-31 Asahi Kasei Corp 光学素子および投射型液晶表示装置
WO2013085283A1 (ko) * 2011-12-05 2013-06-13 주식회사 엘지화학 편광 분리 소자
WO2013095062A1 (ko) * 2011-12-22 2013-06-27 주식회사 엘지화학 편광 분리 소자의 제조방법
JP2014044257A (ja) * 2012-08-24 2014-03-13 Fuji Xerox Co Ltd 定着装置及び画像形成装置
JP2014197189A (ja) * 2013-03-07 2014-10-16 株式会社ブイ・テクノロジー 光配向用偏光照射装置
JP2015502581A (ja) * 2011-12-22 2015-01-22 エルジー・ケム・リミテッド 偏光分離素子の製造方法

Patent Citations (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007114647A (ja) * 2005-10-24 2007-05-10 Ushio Inc 光配向用偏光光照射装置
JP2010531467A (ja) * 2007-06-22 2010-09-24 モックステック・インコーポレーテッド 耐性を有し、無機的で、吸収性を有する紫外線グリッド偏光素子
JP2009265290A (ja) * 2008-04-24 2009-11-12 Ushio Inc 光配向用偏光光照射装置
JP2010048999A (ja) * 2008-08-21 2010-03-04 Asahi Kasei E-Materials Corp ワイヤグリッド偏光子及びそれを用いた表示装置
JP2010078437A (ja) * 2008-09-25 2010-04-08 Toshiba Corp 偏光状態検査装置および偏光状態検査方法
JP2010117577A (ja) * 2008-11-13 2010-05-27 Canon Inc 偏光子
JP2012103468A (ja) * 2010-11-10 2012-05-31 Asahi Kasei Corp 光学素子および投射型液晶表示装置
WO2013085283A1 (ko) * 2011-12-05 2013-06-13 주식회사 엘지화학 편광 분리 소자
WO2013095062A1 (ko) * 2011-12-22 2013-06-27 주식회사 엘지화학 편광 분리 소자의 제조방법
JP2015502581A (ja) * 2011-12-22 2015-01-22 エルジー・ケム・リミテッド 偏光分離素子の製造方法
JP2014044257A (ja) * 2012-08-24 2014-03-13 Fuji Xerox Co Ltd 定着装置及び画像形成装置
JP2014197189A (ja) * 2013-03-07 2014-10-16 株式会社ブイ・テクノロジー 光配向用偏光照射装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018105478A1 (ja) * 2016-12-08 2018-06-14 株式会社ブイ・テクノロジー 液晶光配向用フォトマスク、光配向装置、光配向方法
CN110108401A (zh) * 2018-02-01 2019-08-09 上海信及光子集成技术有限公司 一种通过偏振旋转测量获得波导内应力信息的方法及装置
WO2020044751A1 (ja) * 2018-08-30 2020-03-05 Scivax株式会社 偏光板および当該偏光板を利用したディスプレイおよび紫外線照射装置
CN112567270A (zh) * 2018-08-30 2021-03-26 Scivax株式会社 偏振片及利用该偏振片的显示器及紫外线照射装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP6554768B2 (ja) 2019-08-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7916391B2 (en) Apparatus for providing a pattern of polarization
KR101827658B1 (ko) 편광자, 편광자용 기판 및 광 배향 장치
JP6620854B2 (ja) 偏光子、偏光子の製造方法、光配向装置および偏光子の装着方法
US20160054497A1 (en) Inorganic polarizing plate and production method thereof
US20120183739A1 (en) High ultraviolet transmitting double-layer wire grid polarizer for fabricating photo-alignment layer and fabrication method thereof
JP6554768B2 (ja) 偏光子、積層基板、および光配向装置
EP2187246B1 (en) Polarizer
JP6428171B2 (ja) 偏光子、偏光子用基板および光配向装置
JP5206029B2 (ja) 液晶表示装置
WO2015072482A1 (ja) 偏光子、偏光子用基板および光配向装置
JP6372205B2 (ja) 偏光子、偏光子の製造方法、および光配向装置
JP6614147B2 (ja) 偏光子および光配向装置
CN106068469B (zh) 栅偏振元件及光取向装置
JP6409295B2 (ja) 偏光子および光配向装置
US20180335694A1 (en) Wire grid polarizer manufacturing methods using frequency doubling interference lithography
WO2020044751A1 (ja) 偏光板および当該偏光板を利用したディスプレイおよび紫外線照射装置
JP2021099442A (ja) 偏光子
JP2007114375A (ja) 光照射装置および液晶表示装置および液晶投射装置
JP2004347668A (ja) 光配向用偏光光照射装置
WO2018139274A1 (ja) 偏光光照射装置及び偏光光照射方法
JPH07307278A (ja) 投影露光装置
JP6884501B2 (ja) 偏光子

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170627

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180320

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180327

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180525

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181106

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181219

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190611

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190624

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6554768

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150