JP2010077720A - 床材 - Google Patents

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Abstract

【課題】人が転倒しても安全性が高く、耐静止荷重性、キャスター類の走行性、歩行感、及び施工時の平滑性に優れ、且つ床材製品状態及び施工後における床材の反りの発生が抑えられた床材を提供すること。
【解決手段】第1基材の上に第2基材が積層され、第2基材の上に第3基材が積層されてなり、第2基材の厚みが5〜15mmであり、且つ曲げ強度が1〜5N/mm2であり、第1基材及び第3基材が厚み2〜5mmの、中密度繊維板(MDF)又は合板である床材である。
【選択図】図1

Description

本発明は床材に関する。
近年、福祉サービスの拡充に伴う福祉施設、介護施設などの増加が顕著であり、これらの施設においては、患者、老人などの転倒などによる事故や怪我が深刻な問題となっている。これまで、これらの施設の床材としては、塩ビシートやカーペットが一般的に用いられている。しかし、これらの床材は、性能的な裏づけのもとで使用されているものではなく、上記のような事故や怪我に対してどれだけの効果があるかは、甚だ疑問である。転倒時の衝撃などを防止する目的として、発泡シートを用いた床構造が提案されている(例えば、特許文献1)。しかし、この床構造は、人が転倒した際の安全性の点で十分ではなく、また、表面が柔らかいために、ベッドや椅子の置き跡が明確についてしまい耐静止荷重性が悪い、車椅子などのキャスター類の走行性が悪化する、あるいは歩行時の床の沈み込みにより足元が不安定になり歩行感が悪い、といった問題があった。また、硬質板状体、硬質発泡体、及び軟質発泡体が順に積層された床材が提案されている(例えば、特許文献2)。しかし、この床材は、下地のコンクリートスラブの凹凸が大きい場合に、施工時の平滑性を確保しにくく、汎用性の点で十分ではないという問題があった。
また、キャスター類の走行性、歩行感、及び施工時の平滑性に優れた床材を得るのに加えて、床材製品状態及び施工後における床材の反りの発生を防止することも重要である。
例えば、経年による反りの発生を防止するために、木質合板からなる基板上に天然木の薄い表面層を有する化粧シートを貼着し、他方の面に木質合板から滲出する木質樹脂液を透過させにくい層からなる裏貼りシートを貼着した床材用木質系化粧板が提案されている(例えば、特許文献3)。
さらに、床材として使用したとき、床暖房を施工しても、残存水分の放出による床材表面の反り上がりや、基材間の層間剥離を防止するために、中密度繊維板(MDF)と合板とを積層一体化し、MDFの上に突板を貼着して複合合板を製造する際に、予めMDFを加熱、加圧下に前処理を行い、その後MDFと合板とを接着剤を用いて積層一体化し、突板を接着することを特徴とする複合合板の製造方法も提案されている(例えば、特許文献4)。
しかしながら、これらの床材を製造するのは工程上煩雑であり生産性が低く、経済性にも有利ではなかった。
特開平7−82871号公報 特許第3600726号公報 特開2000−190309号公報 特開2007−98704号公報
本発明は、このような状況の下で、人が転倒しても安全性が高く、耐静止荷重性、キャスター類の走行性、歩行感、及び施工時の平滑性に優れ、且つ床材製品状態及び施工後における反りの発生が抑えられた床材を提供することを課題とする。
本発明者らは、前記目的を達成するために鋭意研究を重ねた結果、所定の厚みと曲げ強度を有する第2基材の両面を、所定の厚みを有する中密度繊維板(MDF)又は合板である第1基材及び第3基材で挟み込むことにより、本発明の課題を解決することができた。
すなわち、本発明は、
(1)第1基材の上に第2基材が積層され、第2基材の上に第3基材が積層されてなり、第2基材の厚みが5〜15mmであり、且つ曲げ強度が1〜5N/mm2であり、第1基材及び第3基材が厚み2〜5mmの、中密度繊維板(MDF)又は合板である床材、
(2)第3基材の上に、さらに表面化粧層が積層されてなる上記(1)に記載の床材、
(3)第2基材の厚みと曲げ強度との積が、8〜30N/mmである上記(1)又は(2)に記載の床材、
(4)「床硬さ試験方法」(JIS A6159)に準拠して測定された最大加速度G値が100以下である上記(1)〜(3)のいずれかに記載の床材、及び
(5)第2基材がインシュレーションボードである上記(1)〜(4)のいずれかに記載の床材、
を提供するものである。
本発明によれば、人が転倒しても安全性が高く、耐静止荷重性、キャスター類の走行性、歩行感、及び施工時の平滑性に優れ、且つ床材製品状態及び施工後における反りの発生が抑えられた床材を提供することができる。
本発明の床材の典型的な構造を、図1を用いて説明する。図1は本発明の好ましい床材1の断面を示す模式図である。図1に示す例では、本発明の床材1は、第1基材2上に、接着剤層61、第2基材3、接着剤層62、第3基材4、接着剤層63、及び表面化粧層5が順に積層されたものである。
[第1基材2及び第3基材4]
本発明に係る第1基材2及び第3基材4は、厚みが2〜5mm、好ましくは2〜3mmの中密度繊維板(MDF)又は合板である。ここで中密度繊維板(MDF)はJIS A5905−2003に規定されるものであり、0.35g/cm3以上、0.80g/cm3未満の繊維板(ファイバーボード)が該当する。
合板は、厚みが2〜5mmの範囲内にあれば、建材用途において一般的に合板と呼ばれるものから適宜選択して用いることができる。このような合板としては、例えば普通合板、天然木化粧合板、特殊加工化粧合板などが挙げられる。普通合板は、数枚の単板(ベニヤ)を繊維方向(木目方向)が交差するように積層し、接着剤を介して貼り合わせて一枚の板にしたものであり、天然木化粧合板は、普通合板の表面に、チーク、ウォールナット、スギなどの天然銘木の薄い単板を貼ったものである。また、特殊加工化粧合板は、普通合板にプリント、オーバーレイ、塗装などの加工が施されたものであり、より具体的には天然銘木以外の単板、木目模様などの所望の模様が印刷された化粧紙、化粧シートなどが貼られたプリント合板;メラミン樹脂シート、ポリエステル樹脂シート、ポリ塩化ビニルシート、金属箔、布などが貼られたオーバーレイ合板;ポリウレタン塗装、ポリエステル塗装、アミノアルキド塗装などが施された塗装合板などを含むものである。
なお、第3基材4において天然木化粧合板及び特殊加工化粧合板を採用した場合、上記したような該合板の形成に用いられる天然銘木の単板、化粧シート、メラミン樹脂シートなどの化粧用材料が表面化粧層を構成するとすれば、本発明の床材が第1基材と第2基材と第3基材とからなるものであっても、実質的に表面化粧層を有することになる。
本発明において、床材製品状態及び施工後における床材の反りの発生を抑える観点からは、第1基材2と第3基材4とは同じ板を用いることが好ましいが、床材の反りの発生が抑えられる範囲であれば異なる板を用いても良い。例えば、第1基材2に中密度繊維板(MDF)を用い、第3基材4に合板を用いても良く、その逆に用いても良い。
[第2基材3]
本発明にかかる第2基材3は、厚みが5〜15mm、かつ曲げ強度が1〜5N/mm2であるものであれば特に制限はない。さらに、厚みは5〜12mmが好ましく、曲げ強度は1〜3N/mm2が好ましく、より好ましくは1〜2.5N/mm2である。厚みと曲げ強度が上記範囲内にあると、衝撃緩和性能と剛性のバランスが良好となるので、優れた安全性、耐静止荷重性、キャスター類の走行性、歩行感、及び施工時の平滑性が得られる。これらの観点から、第2基材の厚みと曲げ強度との積が、8〜30N/mmであることが特に好ましい。
このような第1基材2としては、JIS A5905−2003に規定されるインシュレーションボード{密度0.35g/cm3未満の繊維板(ファイバーボード)}が好ましく挙げられる。
本発明の床材において、第1基材2と第2基材3と第3基材4との相乗効果により、転倒時の優れた安全性と、耐静止荷重性、走行性、及び歩行感という、相反する性能を高い水準で確保することができると共に、施工時の平滑性に優れ、床材製品状態及び施工後における床材の反りの発生が好適に抑えられる。
[表面化粧層5]
本発明の床材1は、意匠性を付与する目的で、第3基材4上に、表面化粧層5を有することが好ましく、第3基材4として中密度繊維板(MDF)又は普通合板が採用される場合には、表面化粧層5を有することが特に好ましい。表面化粧層5は、意匠性を付与できればその態様について特に制限はなく、第3基材4に直接所望の絵柄などを印刷したり、第3基材4と建材として一般的に用いられる厚み0.2〜0.7mm程度の突板とを貼着した後、塗料を塗布して仕上げたり、第3基材4に化粧シートを貼着して形成することができる。表面化粧層5の形成においては、上記したような天然木化粧合板及び特殊加工化粧合板で用いられる化粧用材料、なかでも建材で一般的に用いられる、木目模様、石目模様、抽象柄などが印刷された化粧シート、特に本発明の床材1により優れた耐摩耗性、耐傷付性や耐汚染性などを付与するために、オーバーコート層を有する化粧シートを採用することが好ましい。このような化粧シートとしては、例えばウレタン系樹脂やアクリル系樹脂などによるコート紙や、電離放射線硬化性樹脂組成物が架橋硬化してなる表面保護層を設けた化粧シートなどを好ましく挙げることができるが、電離放射線硬化性樹脂組成物が架橋硬化してなる表面保護層を有する化粧シートが特に好ましい。このような電離放射線硬化性樹脂組成物が架橋硬化してなる表面保護層を有する化粧シートとしては、例えば「WS−F」(商品名、大日本印刷株式会社製)、「WSサフマーレ」(商品名、大日本印刷株式会社製)などが挙げられる。
表面化粧層5として化粧シートを積層する場合は、床材1の対向する2辺及び裏面の一部まで化粧シートを巻き込む、所謂2方巻きをしても良い。
[接着剤層61、62及び63]
本発明の床材1において、第1基材2と第2基材3との間、第2基材3と第3基材4との間、及び第3基材4と表面化粧層5との間には、必要に応じて各々接着剤層61、62及び63が設けられる。
接着剤層61、62及び63に用いられる接着剤を構成する樹脂としては、(メタ)アクリル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、エポキシ系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、(メタ)アクリル酸エステル−オレフィン系共重合体樹脂、エチレン−酢酸ビニル系共重合体樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル系共重合体樹脂、エチレン−塩化ビニル−酢酸ビニル系共重合体樹脂、アイオノマー系樹脂、オレフィン−αオレフィン系共重合体樹脂等の易接着樹脂単体などが挙げられ、これらを単独で又は複数を組み合わせて用いることができる。なかでも、初期及び長期の密着性が良好であることから、ポリウレタン系樹脂、エチレン−酢酸ビニル系共重合体樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル系共重合体樹脂、及びエチレン−塩化ビニル−酢酸ビニル系共重合体樹脂が好ましい。ここで、「(メタ)アクリレート」とは、「アクリレート又はメタクリレート」を意味する。
接着剤層61、62及び63は、同じ接着剤を用いても良いし、異なる接着剤を用いても良い。
接着剤層61、62及び63の厚みは要求物性などに応じて適当な厚さとすれば良いが、通常1〜200μm程度である。また、接着剤層の形成方法は特に限定はないが、通常は、上記樹脂を希釈溶剤で希釈した樹脂液からなるインキ又は塗液として、グラビア印刷、ロールコートなどの公知の印刷又は塗工手段により形成する。また、接着剤層中には、さらに、インキ(又は塗工液)の印刷(又は塗工)適性などの諸物性を調整、向上させる目的で、必要に応じて、その他の副材料、例えば、体質顔料などの各種添加剤を添加しても良い。
本発明の床材1は、場合により、床材1の裏面(即ち第1基材側裏面)に防湿シートをラミネートしても良い。防湿シートにより床材1の床材製品状態及び施工後における反りの発生を更に抑えることができる。
防湿シートとしては、特に制限がなく、種々の公知のものを用いれば良い。具体的には、2枚の紙層を、高密度ポリエチレン樹脂層を介して接着してなる防湿シートを用いても良いが、合成樹脂製基材層と、合成樹脂製基材層の表面に蒸着してなる蒸着層と、通常防湿シートの表面及び/又は裏面に積層される接着用プライマー層とからなり、必要に応じ他の合成樹脂製基材層及び接着剤層を更に積層してなる防湿シートが好ましい。
ここで、合成樹脂製基材層としては、高密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン(線状低密度ポリエチレンを含む)、中密度ポリエチレン等のポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−ビニルアルコール共重合体、あるいは、これらの混合物等のオレフィン系熱可塑性樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリエチレンナフタレート−イソフタレート共重合体、ポリカーボネート、ポリアリレート等のエステル系熱可塑性樹脂、ポリメタアクリル酸メチル、ポリメタアクリル酸エチル、ポリアクリル酸ブチル等のアクリル系熱可塑性樹脂、あるいは、ポリイミド、ポリウレタン、ポリスチレン、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン樹脂等の非ハロゲン系熱可塑性樹脂などを挙げることができる。合成樹脂製基材層は、一軸ないし二軸方向に延伸したシートであっても、未延伸であってもよいが、機械的強度が強く、寸法安定性に優れるなどの理由から二軸方向に延伸したシートが好ましい。
また、蒸着層としては、アルミニウムに代表される金属薄膜からなる無機物の蒸着層、あるいは、酸化珪素、酸化マグネシウム、酸化アルミニウムに代表される無機酸化物の薄膜からなる無機酸化物蒸着層であり、この蒸着層は真空蒸着法、プラズマ活性化化学反応蒸着法等の周知の蒸着法で、上記した合成樹脂製基材層の少なくとも一方の面に薄膜形成される。蒸着層として透明である無機酸化物蒸着層が好ましい。アルミニウムに代表される金属薄膜からなる蒸着層は金属光沢があるからである。また、蒸着層のガスバリアー性を一層向上させる目的で、蒸着層上にポリビニルアルコールあるいはポリビニルアルコールに酸化珪素、酸化マグネシウム、酸化アルミニウムに代表される無機酸化物を添加した組成物をロールコート法、グラビアコート法等の周知の塗布方法でポリビニルアルコール層あるいは前記組成物層を塗布形成しても良い。
接着用プライマー層や接着剤層に用いる樹脂としては、エステル系樹脂、ウレタン系樹脂、アクリル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリビニルブチラール系樹脂、ニトロセルロース系樹脂等を挙げることができ、これらの樹脂は単独ないし混合して接着組成物とし、ロールコート法やグラビア印刷法等の適宜の塗布手段を用いて形成することができる。
また、防湿シートの厚みとしては概ね10〜300μmが好ましい。
本発明の床材は、用途としては特に制限は無いが、その特徴をいかせる点で、商業施設、病院、介護施設などの床材として好ましく用いられる。本発明の床材は、一般にコンクリートスラブなどからなる床下地上に接着剤などにより接着して用いられるが、床下地のコンクリートスラブの凹凸が凹凸差として2〜4mm程度と大きい場合であっても、平滑性を確保することができる。なお、ここで用いられる接着剤は、通常用いられるものを制限なく使用することができる。
次に、本発明を実施例により、さらに詳細に説明するが、本発明は、この例によってなんら限定されるものではない。
(評価及び測定方法)
各実施例及び比較例で得られた床材について、以下の方法で評価及び測定した。
(1)床硬さ試験方法による最大加速度G値の測定(安全性の評価)
転倒衝突時の衝撃緩和性能の評価方法として、「床硬さ試験方法」(JIS A6159)を採用した。より具体的には、当該試験方法は、人間の頭部をモデル化した装置を所定の高さから、各実施例及び比較例で製造した床上に自由落下させたときに、加速度計に発生する最大化速度G値を測定することで、転倒衝突時の安全性について、床の硬さを評価するものである。転倒衝突時の安全性の観点から、最大化速度G値は100以下であることが好ましく、90以下であることが更に好ましく、80以下であることが特に好ましい。
(2)耐静止荷重性の評価
各実施例及び比較例で製造した床材上に、円柱状治具を静置し、局部応力6.2N/mm2を7日間かけて、その凹み深さを測定した。
(3)キャスター類の走行性の評価
各実施例及び比較例で製造した床材上で、60kgの人をのせた車椅子を転がしたときの、走行性を確認し、以下の基準で評価した。
○ :沈み込みはなく、良好な走行性であった
△ :若干沈み込みはあったが、走行に支障はなかった
× :沈み込みが著しく、走行しにくい
(4)歩行性の評価
各実施例及び比較例で製造した床材上に、60kgの体重をかけて、踏み込んだときの、足元の安定性を確認し、以下の基準で評価した。
○ :沈み込みはなかった
△ :若干沈み込みはあったが、歩行に何らの支障はない
× :沈み込みが著しく、歩行しにくい
(5)施工時の平滑性の評価
各実施例及び比較例で製造した床材を、凹凸差4mmのコンクリートスラブ上に設置したときの、床材の表面の平滑性について目視で確認し、以下の基準で評価した。
○ :平滑であった
△ :多少コンクリートスラブの凹凸を拾っているが、実用に問題なかった
× :表面の凹凸が顕著であった
(6)反りの評価
各実施例及び比較例で製造した床材を30cm×90cmにカットし、60℃×10%RHの環境下で1週間放置し、次いで50℃×90%RHの環境下で1週間放置した。この床材の90cmの辺の反りを計測し、以下の基準で評価した。
○ :反りが2mm未満であった
△ :反りが2mm以上、5mm未満であった
× :反りが5mm以上であった
実施例1
第1基材及び第3基材として中密度繊維板(MDF、厚さ:2.5mm、曲げ強度:41.4N/mm2、「テクウッド(商品名)」:大建工業株式会社製)を、第2基材としてインシュレーションボード(厚さ:9mm、曲げ強度:2.0N/mm2、「9BL(商品名)」:大建工業株式会社製)を、表面化粧層を形成する化粧シートとして、オレフィン化粧シート(厚さ:0.14mm)を、接着剤として変性エチレン−塩化ビニル−酢酸ビニル系接着剤(「BA−10L/BA−11B(商品名)」:中央理化工業株式会社製)を用意した。
第3基材としてのMDFに、接着剤をゴムロールコーターで100g/m2(固形分換算)の塗布量でコートし、速やかにオレフィン化粧シートをラミネートした。次いで、第3基材のMDFのもう一方の面に、上記と同様にして接着剤を塗布した。同様にして、第1基材としてのMDFに接着剤を塗布した。
次に、第1基材の接着剤塗布面と第2基材としてのインシュレーションボードとをラミネートし、第3基材の接着剤塗布面と第2基材のインシュレーションボードのもう一方の面とをラミネートして、床材を製造した。得られた床材を評価した結果を第2表に示す。
実施例2〜4、及び比較例1〜5
実施例1において、第1基材、第2基材、第3基材及び表面化粧層として第1表に示されるものを用いた以外は、実施例1と同様にして床材を製造した。ここで、比較例2は合板Bの上に接着剤を塗布した後に突板をラミネートし、該突板に塗装を施した例である。比較例3は合板Bの裏面に発泡塩ビフォームをラミネートし、発泡塩ビフォームとは反対側の合板Bの表面に接着剤を塗布した後に突板をラミネートし、該突板に塗装を施した例であり、第1基材がない例である。比較例4はコンクリートスラブ上に直接ビニル床シートを設けた例である。また、比較例5は第2基材として発泡シートを用いただけで、第1基材及び第3基材がない例である。得られた床材を評価した結果を第2表に示す。


Figure 2010077720
*1.インシュレーションボードA:厚み:9mm、曲げ強度:2.0N/mm2、「9BL(商品名)」:大建工業株式会社製
*2.インシュレーションボードB:厚み:5mm、曲げ強度:2.0N/mm2、大建工業株式会社製
*3.インシュレーションボードC:厚み:12mm、曲げ強度:1.4N/mm2、「畳ボード(商品名)」:大建工業株式会社製
*4.ポリスチレンフォーム:厚み:10mm、曲げ強度:0.5N/mm2、「ミラフォーム(商品名)」:株式会社JSP製
*5.発泡塩ビフォーム:厚み:6mm、曲げ強度:0.5N/mm2、マンション床用防音床材
*6.MDF:厚さ:2.5mm、曲げ強度:41.4N/mm2、「テクウッド(商品名)」:大建工業株式会社製
*7.合板A:厚さ:2.5mm
*8.合板B:厚さ:12mm
*9.合板C:厚さ:10mm
*10.発泡シート:厚さ:5mm、「タクストレイシート(商品名)」:株式会社タジマ製
*11.オレフィン化粧シート:厚さ:0.14mm
*12.突板:厚さ:0.4mm
*13.ビニル床シート:厚さ:2.8mm、「ACフロア28(商品名)」:株式会社タジマ株式会社製
Figure 2010077720
本発明によれば、人が転倒しても安全性が高く、耐静止荷重性、キャスター類の走行性、歩行感、及び施工時の平滑性に優れ、且つ床材製品状態及び施工後における床材の反りの発生が抑えられた床材を得ることができる。本発明の床材は、特に商業施設、病院、介護施設などの床材として好ましく用いられる。
本発明の床材の断面を示す模式図である。
符号の説明
1.床材
2.第1基材
3.第2基材
4.第3基材
5.表面化粧層
61,62,63.接着剤層

Claims (5)

  1. 第1基材の上に第2基材が積層され、第2基材の上に第3基材が積層されてなり、第2基材の厚みが5〜15mmであり、且つ曲げ強度が1〜5N/mm2であり、第1基材及び第3基材が厚み2〜5mmの、中密度繊維板(MDF)又は合板である床材。
  2. 第3基材の上に、さらに表面化粧層が積層されてなる請求項1に記載の床材。
  3. 第2基材の厚みと曲げ強度との積が、8〜30N/mmである請求項1又は2に記載の床材。
  4. 「床硬さ試験方法」(JIS A6159)に準拠して測定された最大加速度G値が100以下である請求項1〜3のいずれかに記載の床材。
  5. 第2基材がインシュレーションボードである請求項1〜4のいずれかに記載の床材。
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