JP2010077346A - 浴室用洗浄剤組成物およびこれを利用する浴室用洗浄剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】 高い浸透力を有する界面活性剤を主剤として配合した浴室用洗浄剤において、泡立ちや泡もちを改善し、優れた抗菌力と保湿性に優れた浴室用洗浄剤を提供すること。
【解決手段】 次の成分(a)および(b)
次の成分(a)および(b)
(a) 界面活性剤 1〜30質量%
(b)ポリヘキサメチレングアニジン塩 0.01〜1質量%
を含有することを特徴とする浴室用洗浄剤組成物およびこの浴室用洗浄剤組成物をスプレー容器に充填し、泡状で使用することを特徴とする浴室用洗浄剤。
【選択図】 なし

Description

本発明は、浴室内の浴槽、湯桶、腰掛け、風呂フタ、洗い場に付着している汚れを落とすのに好適な浴室用洗浄剤組成物に関し、更に詳しくは、界面活性剤を主剤で配合しながら、除菌効果に優れ、泡立ち、泡もちが良く、保湿効果に優れた浴室洗浄剤組成物に関する。
従来、浴室洗浄剤は、入浴により生じた湯垢汚れや、石けんカスなどを落とすものであるが、特にこびりついてできた汚れを落とすのは非常に労力を要するものであった。これら浴室の汚れは、タンパク汚れ、脂肪酸石けん(主としてカルシウム塩)、遊離脂肪酸などの有機物や泥土などの無機物質からなるものと考えられ、特にこびりついた汚れはこれら有機物と無機物が複合した形で強く付着したものであるため、落ちにくいものとされていた。
これら汚れの除去方法としては、一般に高い浸透力を有する界面活性剤や水溶性溶剤と金属キレート剤を組み合わせた洗浄剤組成物を用い、これらを汚れに浸透し、剥がすという作用により対応を図ってきた。その様な状況の中、浴室用洗浄剤としては高い浸透力と低起泡性の特性を持つ界面活性剤であるポリオキシアルキレンアルキルエーテルが汎用されてきたが、泡立ちや泡もちが低いという欠点を有し、更に使用後に手がカサつくなどの手荒れの問題が生じていた。
また、浴室洗浄剤には、抗菌剤を添加することが一般的であるが、実際の使用時には湯垢汚れなどのタンパク汚れが影響してそれほどの抗菌力が認められず、この抗菌力を高めることも要求されていた。
本発明は上記課題を解決するものであり、高い浸透力を有する界面活性剤を主剤として配合した浴室用洗浄剤において、従来の欠点であった泡立ちや泡もちが低いという欠点や、抗菌力があまり高くないという問題点を解決し、更に保湿性に優れた浴室用洗浄剤を提供することを目的とするものである。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討を行った結果、ポリヘキサメチレングアニジン塩に、界面活性剤を組み合わせて得られる浴室用洗浄剤組成物により上記課題を解決することができること、およびこれにさらに、水溶性溶剤や、キレート剤を含有せしめればより優れた浴室用洗浄剤組成物となり得ることを見出し、本発明を完成した。
すなわち本発明は、次の成分(a)および(b)
(a)界面活性剤 1〜30質量%
(b)ポリヘキサメチレングアニジン塩 0.01〜1質量%
を含有することを特徴とする浴室用洗浄剤組成物である。
また、本発明は、前記浴室用洗浄剤組成物に、更に成分(c)として水溶性溶剤を1〜15質量%含有せしめた浴室用洗浄剤組成物である。
更に、本発明は、上記各浴室用洗浄剤組成物をスプレー容器に充填し、泡状で使用することを特徴とする浴室用洗浄剤である。
本発明の浴室用洗浄剤組成物は、従来の同種製品に比べ、泡立ちが良く、また泡もちが良い物であり、しかも抗菌力も高いものである。更に使用した際の、皮膚に対する保湿性も優れたものである。
従って本発明の浴室用洗浄剤組成物は、浴室用洗浄剤として、特に、これをスプレー容器に充填し、泡状で吐出させて利用する浴室用洗浄剤として有利に利用できるものである。
本発明の浴室用洗浄剤の成分(a)である界面活性剤は、高い浸透力を有し、洗浄効果を奏するものであれば、特に限定されない。この成分(a)としては、ノニオン系界面活性剤、アニオン性界面活性剤、両性界面活性剤が使用されるが、ノニオン系界面活性剤が、ポリヘキサメチレングアニジン塩の除菌効果を減じにくい点で好ましい。このノニオン界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレンデシルエーテル、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンミリスチルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンデシルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンミリスチルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンオレイルエーテル、およびこれら混合物等が挙げられる。これらは、ポリオキシエチレン(以下、POEともいう)の付加モル数が、5〜25であるものがより好ましい。
この成分(a)の配合量は、洗浄剤組成物中、1〜30質量%であり、好ましくは1〜15質量%である。界面活性剤の配合量が1質量%より少ないと汚れに浸透して剥がす効果が乏しく、一方、30質量%より多くてもこれら効果は向上せず泡切れが悪くなってしまう。
なお、成分(a)として、アニオン界面活性剤、両性界面活性剤、カチオン界面活性剤を利用できるが、このうちアニオン界面活性剤や、両性界面活性は、これらを高濃度で配合した場合、成分(b)であるポリヘキサメチレングアニジン塩とコンプレックスをつくり、経時的に沈澱を生じやすくなる。このため、それら配合量は抑える必要があり、具体的には、アニオン界面活性剤や、両性界面活性剤の配合量は、5質量%以下とすることが好ましい。
本発明の成分(b)であるポリヘキサメチレングアニジン塩は、本発明の洗浄剤組成物の泡立ちや泡もちを改善する効果、使用の際の肌に対する保湿効果および除菌効果の3つの効果を奏するものである。
この成分(b)のポリヘキサメチレングアニジン塩は、下式(II)で示される化合物であり、既に抗菌剤として市販されているものである。
Figure 2010077346
(nは1〜100の整数であり、Xは無機酸または有機酸を表す)
このポリヘキサメチレングアニジンの塩としては、硝酸塩、蟻酸塩、酢酸塩、安息香酸塩、デヒドロ酢酸塩、プロピオン酸塩、グルコン酸塩、ソルビン酸塩、燐酸塩、フマル酸塩、マレイン酸塩、炭酸塩、硫酸塩、パラトルエンスルホン酸塩などを挙げることができる。
この成分(b)の配合量は、洗浄剤組成物中、0.01〜1質量%であり、好ましくは0.01〜0.5質量%である。ポリヘキサメチレングアニジン塩の配合が0.01質量%未満では、泡立ち、泡もちの効果や保湿効果が十分発揮されず、また1質量%を超えて配合しても効果は向上しない。
上記成分(b)のポリヘキサメチレングアニジン塩は、前記のように泡立ちや泡もちを改善する効果、使用の際の肌に対する保湿効果の他、除菌効果を有するものである。このポリヘキサメチレングアニジン塩はそれ自身で除菌効果を有することは既に知られているが、本発明の浴室用洗浄剤組成物において奏する除菌効果は、これから予想できる範囲のものということができるものではない。
すなわち、一般に化合物が除菌作用を有するか否かは、培地中で生育している微生物を用いて判断される。そして、この微生物に対して抗菌作用を示せば、除菌効果を有すると評価される。本発明で使用するポリヘキサメチレングアニジン塩も、他の除菌剤と同様、培地中での試験で除菌作用を示す。
しかしながら、培地中で除菌作用を示す通常の除菌剤であっても、浴室用洗浄剤中に配合した場合に除菌作用を示すものは従来知られていなかった。例えば、除菌作用を示すものとして広く知られている塩化ベンザルコニウムは、浴室用洗浄剤に配合した場合、例えば、黄色ブドウ球菌に対する除菌作用を示さなかった。この理由は、培地中で生育する微生物と異なり、浴室の汚れと共存する微生物、特に黄色ブドウ球菌は、湯垢汚れなどのタンパク汚れで保護され、除菌が困難であるためとされている。
これに対し、本発明で用いるポリヘキサメチレングアニジン塩は、この黄色ブドウ球菌に対しても有効であり、浴室用洗浄剤中に配合した場合にも除菌作用を示すものであるが、このような作用は、ほとんどの除菌剤が浴室用洗浄剤中に配合した場合に除菌作用を示さない現状では、到底予想できないことである。
本発明の浴室用洗浄剤は、上記成分(a)および(b)を必須成分とするものであるが、必要により他の成分を配合することもできる。このような成分の例としては、水溶性溶剤(成分(c))を挙げることができる。この成分(c)は、汚れ落ちおよび泡もち効果を有するために配合されるものであり、アルコール系溶剤、グリコール系溶剤、グリコールエーテル系溶剤等を挙げることができる。
これら成分(c)のうち、好ましいものとしては、以下の式(I)で表されるグリコールエーテル系溶剤を挙げることができる。
Figure 2010077346
(式中、R1は直鎖もしくは分岐鎖の炭素数3〜6のアルキル基、R2は水素又はメ
チル基を示し、nは1〜6の数を示す)
上記のグリコールエーテル系溶剤のうち、特に好ましいものとしては、エチレングリコールモノイソプロピルエーテル、ジエチレングリコールモノイソプロピルエーテル、エリレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、テトラエチレングリコールモノブチルエーテル、ヘキサエチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノイソブチルエーテル、ジエチレングリコールモノイソブチルエーテル、トリエチレングリコールモノイソブチルエーテル、ジエチレングリコールモノヘキシルエーテル、トリエチレングリコールヘキシルエーテル、テトラエチレングリコールヘキシルエーテルなどが挙げられる。
この成分(c)の配合量は、洗浄剤組成物中、1〜15質量%であり、好ましくは2〜10質量%である。水溶性溶剤の配合量が1質量%未満では、汚れ除去効果が十分発揮されず、また15質量%を超えて配合しても効果は向上しない。更に、グリコールエーテル系溶剤を使用する場合は、上記式でのアルキル基(R)の炭素数(アルキル鎖の長さ)が、3〜6であることが好ましい。アルキル基の炭素数が、3未満では、汚れ除去効果や泡立ち、泡もちの効果が十分発揮できず、6を超えても効果は向上しない。
また、配合される公知の任意成分の別の例としては、金属キレート剤を挙げることができる。この金属キレート剤は、浴槽あるいは浴室の床等に存在する汚れ、特にカルシウムを中心とする汚れを除去しやすくするために配合されるものである。このキレート剤の具体例としては、これに限定されるものでないが、エチレンジアミンテトラ酢酸(以下、EDTAともいう)、ヒドロキシエチルエチレンジアミントリ酢酸、ジエチレントリアミンペンタ酢酸、ニトリロトリ酢酸、トリエチレンテトラミンヘキサ酢酸、ホスホン酸、エチレングリコールビス(2−アミノエチルエーテル)テトラ酢酸およびこれらの塩が挙げられ、特に、安価で金属封鎖能の高いエチレンジアミンテトラ酢酸塩が好ましい。
キレート剤の配合量は、洗浄剤組成物中、0.1〜10質量%であり、好ましくは0.5〜5質量%である。キレート剤の配合量が0.1質量%未満では、石けんカスなどの溶解などの効果が十分発揮されず、また10質量%を超えて配合しても効果は向上しない。
本発明の浴室用洗浄剤組成物の製造に当たり、水溶性溶剤およびキレート剤以外に配合される公知の任意成分としては、無機成分、水溶性高分子、粘度調節剤、保湿剤、pH調整剤、防腐剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、香料、色素等を挙げることができる。
本発明の浴室用洗浄剤組成物は、例えば常法に従い、上記(a)および(b)の必須成分とし、更に、必要により水溶性溶剤、キレート剤あるいはそれ以外の公知の任意成分を混合し、これを撹拌して均一にすることにより製造することができる。
以上説明した本発明の浴室用洗浄剤組成物は、そのまま液状の浴室用洗浄剤として利用しても良いが、スプレー容器に充填し、泡状で吐出させて利用する浴室用洗浄剤とすることが好ましい。
以下、実施例および試験例を挙げ、本発明を更に詳しく説明するが、本発明はこれら実施例等に何ら制約されるものではない。
実 施 例 1
表1に示す組成の洗浄剤基剤に、表2に示す除菌成分を同表に示す配合量となるよう混合し、均一になるまで撹拌して洗浄剤組成物を得た。次いで得られた組成物について、下記方法で除菌活性試験を行なった。この結果も表2中に示す。なお各除菌剤の配合量は、各カタログの有効配合量を参考に決めた。
Figure 2010077346
<除菌活性試験>
平成18年9月1日付けで公正取引委員会が定めた「除菌」表示基準の中で設定された「住宅用合成洗剤及び石けんの除菌活性試験方法」に従い、試験を実施した。すなわち、汚れ(所定濃度の牛血清アルブミン;1.5%)と細菌(黄色ぶどう球菌又は大腸菌;1.25〜6.25×10cfu/mL)の混合物(試験菌液)を試験片(直径20mmステンレス鋼製円板)に細菌が0.01mL/試験片となるよう接種し、外見上乾くまで放置乾燥した後、更に、試験片に試験試料を0.1mL/試験片となるよう接種し、5分間接触させた。その後、不活性化剤をそそぎ、試験試料の細菌に対する効果を不活性化した後、試験片上の生菌数を定量した。また、除菌活性値を「対照試料を接種した試験片の生菌数の常用対数値に対する試験試料を接種した試験片の生菌数の常用対数値の差」と定義し、その評価基準を該除菌表示基準に準じて、以下の判定基準を用いた。
(判定基準)
除菌活性値 0 〜1.5 ・・・×
〃 1.5〜2 ・・・△
〃 2 〜3 ・・・○
〃 3以上 ・・・◎
< 結 果 >
Figure 2010077346
表2の結果より、ノニオン界面活性剤とポリヘキサメチレングアニジン塩を組み合わせた組成1は、他の除菌剤と比べて、黄色ブドウ球菌に対する除菌活性が優れていた。さらに、大腸菌については、全ての除菌剤で2以上の除菌活性値を示した。
実 施 例 2
表3に示す組成の洗浄剤基剤に、表4に示す除菌成分を同表に示す配合量となるよう混合し、均一になるまで撹拌して洗浄剤組成物を得た。次いで得られた組成物について、上記方法と同様に除菌活性試験を行った。この、結果を表4に示す。

Figure 2010077346
< 結 果 >
Figure 2010077346
表4の結果より、ノニオン系界面活性剤を含有する洗浄剤基剤に、種々の配合量でポリヘキサメチレングアニジンリン酸塩を配合した組成2〜5は、いずれも黄色ブドウ球菌に対する除菌活性値が高いものであった。さらに、大腸菌については、全ての除菌剤で2以上の除菌活性値を示した。
実 施 例 3
表5に示す組成の成分を混合し、均一になるまで撹拌して洗浄剤組成物を得た。次いで得られた組成物について、上記方法と同様に除菌活性試験を行い、下記方法で起泡力および洗浄力を調べた。
< 起泡力試験 >
JIS−3362記載の方法に従い、ロスマイルス起泡力測定装置を用いて起泡力および泡安定度を評価した。すなわち、ロスマイルス起泡力測定装置を用い、水道水(25℃)を用いて調製した0.25質量%水溶液の泡の高さを、投入直後および2分放置後に測定した。泡高さの値は、5回起泡試験を行った結果を平均したもので示した。
< 洗浄力試験 >
リーナッツ試験の変法により、洗浄力を評価した。まず、一定の大きさのFRP(ガラス繊維強化プラスチック)試験片の表面を紙ヤスリで擦り、均一に細かい傷をつける。この試験片の表面色調(L*a*b*)を色差計にて測定する。次に、下記の方法により人工汚れ(スダンIII 0.5%含有)を調製し、FRP試験片上に、ほぼ一定量の人工汚れを均一に付着させ、乾燥させる。この汚れの付着したFRP試験片の表面色調(L*a*b*)を色差計にて測定し、ΔE(=〔(L*―L*)+(a*―a*)+(b*―b*)1/2)を算出する。更に、試験片をリーナッツ試験器にセットし、20%試験溶液中で洗浄力試験を実施する(回転数;250rpm、10分間、40℃)。攪拌終了後、試験片を取り出し水洗いを行い、更に吸水性の高い紙で挟み、水気を取る。この試験片の表面色調(L*a*b*)を色差計にて測定し、ΔE(=〔(L*―L*)+(a*―a*)+(b*―b*)1/2)を算出する。このΔEとΔEで、洗浄率(=ΔE/ΔE×100)を求め、洗浄力の指標とする(n=6)。
( 人工汚れの調製 )
トリオレイン(0.8%)、パルミチン酸(0.7%)、オレイン酸(1%)、パルミチン酸Na(4%)、ステアリン酸Na(3.5%)、スダンIII(0.5%)、精製水(89.5%)を加温溶解させ均一にする。更に、この溶液に塩化カルシウム溶液(無水塩化カルシウムとして、2.862%)を加え、人工汚れを調製する。
< 結 果 >
Figure 2010077346
*各成分の配合量は、質量%で示す。
表5の結果より、界面活性剤とポリヘキサメチルグアニジン塩を配合した組成6は、ポリヘキサメチルグアニジン塩および水溶性溶剤を配合していない比較13に比べ、除菌効果、泡立ちおよび泡もちに優れていることがわかった。また、界面活性剤とポリヘキサメチルグアニジン塩に、更に、水溶性溶剤を配合した組成7は、組成6に比べて、泡立ち、泡もち、洗浄力がより優れていることがわかった。
実 施 例 4
表6に示す組成の各成分を混合し、均一になるまで撹拌して洗浄剤組成物を得た。次いで得られた組成物について、上記の起泡力試験と同様の方法で起泡力を調べた。この結果を表7に示す。
Figure 2010077346
*各成分の配合量は、質量%で示す。
< 結 果 >
Figure 2010077346
表7から、界面活性剤とポリヘキサメチルグアニジン塩に、更に、水溶性溶剤を配合した組成8および9は、水溶性溶剤を配合しない比較13に比べ、泡立ち、泡もちが良いことがわかった。また、組成8および9と組成10の比較において、含有された水溶性溶剤のアルキルエーテルのアルキル鎖の長さが泡立ちに影響していることがわかった。
実 施 例 5
表8に示す組成の各成分を混合し、均一になるまで撹拌して洗浄剤組成物を得た。次いで得られた組成物について、下記方法で保湿性を調べた。この結果を表9に示す。
Figure 2010077346
*各成分の配合量は、質量%で示す。
< 保湿性評価 >
上記の2つの製剤をそれぞれカップ法にて試験部位に適用した後、試験部位の角質水分
量を経時的に測定し、保湿性の評価を行った。
具体的には、まず被験者として、男性8名の健常人を用いた。被験者を人工気候室(25℃、50%RH)に入室させ、1時間馴化を実施した。馴化後、左右の前腕内側の皮膚の角質水分量をそれぞれ測定し(使用機器; 皮表角層水分量測定装置 SKICON−200 アイ・ビイ・エス(株)社製)、その値を試験前の角質水分量とした。
次に、上記製剤の10%水溶液を調製し、直径3cmのガラスカップにそれぞれ10mLを入れた。このガラスカップを左右の前腕内側の皮膚に前述の10%水溶液がそれぞれ接触するように装着して15分間放置した。
その後、ガラスカップを外し、蒸留水で試験部位をよく洗い流した後、タオルで水分を軽く拭取った。人工気候室で30分間、安静にした後、試験部位の角質水分量を測定し、30分後の角質水分量とした。
更に、人工気候室で1時間安静にし、同様に角質水分量を測定し、90分後の角質水分量とした。上記の各角質水分量の値は、試験部位を5ポイント測定して、平均したものである。
< 結 果 >
Figure 2010077346
表9から、ポリヘキサメチレングアニジン塩を配合した組成11は、配合しない比較14に比べ、保湿性が高く、水分量の改善効果も高いことがわかった。
実 施 例 6
表10に示す組成の各成分を混合し、均一になるまで撹拌して洗浄剤組成物を得た。次いで得られた組成物について、下記方法で実際の使用感をモニター評価した。この結果を表11に示す。
Figure 2010077346
* 各成分の配合量は、質量%で示す。
< 実使用モニター評価 >
上記の2つの製剤と洗浄具(軟質ウレタンスポンジ)をパネラー12名に配布し、各家庭で実際に使用してもらい、2つの製剤の使用感を比較評価してもらった。評価は、各質問項目を下記評価基準で評価してもらい、その回答結果を点数化し集計した。
評価基準:
(泡立ち;5段階評価)
評価内容 点 数
非常に良い 5
良 い 4
普 通 3
悪 い 2
非常に悪い 1
(泡もち;5段階評価)
評価内容 点 数
非常に良い 5
良 い 4
普 通 3
悪 い 2
非常に悪い 1
(使用後の手の保湿感;5段階評価)
評価内容 点 数
しっとり感あり 5
多少しっとり感あり 4
普 通 3
多少かさつき感あり 2
かさつき感あり 1
< 結 果 >
Figure 2010077346
表11の結果から、ポリヘキサメチレングアニジン塩を配合した組成12は、配合しない比較15に比べ、泡立ち、泡もち、保湿感など使用評価が高いことがわかった。
実 施 例 7
表12に示す組成の各成分を混合し、均一になるまで撹拌して洗浄剤組成物を得た。得られた組成物について、上記した方法で除菌効果、気泡力、洗浄性を調べた。この結果を表12に示す。
Figure 2010077346
* 各組成の配合量は、質量%で示す。
表12の結果より、大腸菌および黄色ブドウ球菌に対して、優れた除菌効果を有するとともに、泡もちがよく、優れた洗浄力を有するものであった。
本発明の浴室用洗浄剤組成物は、従来の同種製品に比べ、泡立ちおよび泡もちが良く、しかも抗菌力も高く、更に皮膚に対する保湿性も優れたものである。
従って本発明の浴室用洗浄剤組成物は、浴室用洗浄剤として有利に利用できるものであり、特に、これをスプレー容器に充填し、泡状で吐出させて利用する場合は、泡立ちの豊かな、優れた浴室用洗浄剤となる。

以 上

Claims (5)

  1. 次の成分(a)および(b)
    (a)界面活性剤 1〜30質量%
    (b)ポリヘキサメチレングアニジン塩 0.01〜1質量%
    を含有することを特徴とする浴室用洗浄剤組成物。
  2. 界面活性剤が、ノニオン界面活性剤である請求項1に記載の浴室用洗浄剤組成物。
  3. 更に、成分(c)として水溶性溶剤を1〜15質量%含有する請求項1または2記載の浴室用洗浄剤組成物。
  4. 成分(c)の水溶性溶剤が、以下の式(I)で表されるグリコールエーテル系溶剤である請求項3記載の浴室用洗浄剤組成物。
    Figure 2010077346
    (式中、R1は直鎖もしくは分岐鎖の炭素数3〜6のアルキル基を、R2は水素又はメ
    チル基を、nは1〜6の数を示す)
  5. 請求項1〜4の何れかの項記載の浴室用洗浄剤組成物をスプレー容器に充填し、泡状で使用することを特徴とする浴室用洗浄剤。
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