JP2010076073A - 回転駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】2本の駆動用回転軸を回転駆動させるための各モータユニットが、両駆動用回転軸共通の回転中心軸方向における同一位置に設けられた回転駆動装置における駆動用回転軸が短く、小型化及び軽量化を図れることを利用し、装置を大型化することなく、設計上及びコスト上の負担の少ない上下移動機構を有する回転駆動装置を提供すること。
【解決手段】駆動用回転軸117,127の下方に、前記回転中心軸の延長線上に中心軸を有する昇降軸139の昇降により前記駆動用回転軸117,127を同時に上下に移動させる上下移動機構を配置する。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば、半導体装置や液晶表示装置等の基板を真空中で搬送するロボットアームなどの基板搬送装置の駆動に使用される回転駆動装置に関する。
従来、基板搬送装置の駆動に使用される回転駆動装置としては、特許文献1〜4に示されるように、2本の駆動用回転軸を、回転中心軸を共通にしてそれぞれモータハウジングに回転自在に支持し、この駆動用回転軸を、それぞれ、モータハウジング側に固着されたステータと、駆動用回転軸側に固着されたロータとを対向配置したモータユニットにてそれぞれ回転駆動できるようにしたものが知られている。
さらに説明すると、特許文献1〜3に示される回転駆動装置は、2本の駆動用回転軸を回転駆動させるための各モータユニットを上下に重ねて配置したものとなっている。また、特許文献3は、基板搬送装置が収容されたチャンバーの底部に、回転モータを備えるリードスクリューとガイドで回転駆動装置を吊設し、このリードスクリューの回転によって回転駆動装置をチャンバーに対して上下移動させる上下移動機構も開示している。
一方、特許文献4に示される回転駆動装置は、2本の回転軸を回転駆動させるための各モータユニットを、両回転軸共通の回転中心軸方向における同一位置に、同心円状に配置したものとなっている。
US5720590 US5899658 特表平08−506771号公報 特開2000−217317号公報
しかしながら、特許文献1〜3に示される回転駆動装置の場合、下側のモータユニットで回転される駆動用回転軸が、上側のモータユニットで回転される駆動用回転軸の内側を貫通してチャンバー内の搬送装置に接続されるために長くなり、機械的剛性が低下しやすく、設計上の制約を受けやすい問題がある。また、特許文献3に示される、中心からずれた所に配置された2本のリードスクリューと2本の直線スライド(ガイド)による上下移動機構は、回転駆動装置の回転軸が接続されている基板搬送装置の重心位置の変化、例えばロボットアームの位置が変化することなどにより、2本のリードスクリューと2本の直線スライド(ガイド)に加わる負荷が変化するので、この負荷変動に拘わらず2本のリードスクリューで正確に上下移動させるための精密な機構が必要となり、設計上及びコスト上の負担が大きいという問題がある。
一方、特許文献4に示される回転駆動装置の場合、2本の駆動用回転軸を回転駆動させるための各モータユニットが、両駆動用回転軸共通の回転中心軸方向における同一位置に設けられていることから、2本の駆動用回転軸を短くすることができ、小型化及び軽量化を図れる利点がある。
しかしながら、特許文献4の回転駆動装置は、上下移動機構を備えていないことから、上下に積み上げられた処理室、もしくは、基板受け渡しのステージが複数段積み上げられたパス室に基板を搬送する場合、上下移動機構を別途用意しなければならない問題がある。特許文献4の回転駆動装置に特許文献3に記載の上下移動機構を組み合わせることも考えられるが、特許文献3の上下移動機構が有する前記課題が残されることになる。
本発明は、上記従来の問題点を解消するもので、2本の駆動用回転軸を回転駆動させるための各モータユニットが、両駆動用回転軸共通の回転中心軸方向における同一位置に設けられた回転駆動装置における駆動用回転軸が短く、小型化及び軽量化を図れることを利用し、装置を過剰に大型化することなく、設計上及びコスト上の負担の少ない上下移動機構を有する回転駆動装置とすることを目的とする。
上記目的のために、本発明は、複数個の駆動用回転軸が、回転中心軸を共通にしてそれぞれモータハウジングに回転自在に支持され、この各駆動用回転軸が、それぞれ、モータハウジング側に固着されたステータと、駆動用回転軸側に固着されたロータとを対向配置したモータユニットにて駆動可能な回転駆動装置において、
各モータユニットのステータとロータとが、前記回転中心軸方向における同一位置に、同心円状に配置され、前記複数個の駆動用回転軸の下方に、前記回転中心軸の延長線上に中心軸を有する昇降軸の昇降により前記複数個の駆動用回転軸を同時に上下に移動させる上下移動機構が設けられていることを特徴とする回転駆動装置を提供するものである。
また、本発明は、前記各モータハウジングが一体に接続されていると共に、リニアガイドレールに沿ってスライド移動可能なスライドユニットに取り付け支持されていること、
前記上下移動機構が、前記複数の駆動用回転軸の下方に設けられた昇降用回転軸と、該昇降用回転軸を回転自在に支持するモータハウジングと、該モータハウジング側に固着されたステータ及び前記昇降用回転軸側に固着されたロータとを対向配置したモータユニットと、前記昇降用回転軸を中空として内面に設けられたボールナットと、ボールナットと螺合したボールネジで構成した昇降軸とを備えていること、
をその好ましい態様として含むものである。
本発明の回転駆動装置は、複数個の駆動用回転軸の下方に設けられ、回転中心軸の延長線上に中心軸を有する昇降軸の昇降により複数個の駆動用回転軸を同時に上下に移動させる上下移動機構を有する。昇降軸は回転中心軸の延長線上に中心軸を有しているので、基板搬送装置の重心位置が変化しても昇降軸の負荷変化はほとんど生じない。このため、昇降軸は簡便な機構で正確に上下動させることができ、設計上及びコスト上の負担が小さい。
また、駆動用回転軸を回転駆動させるための各モータユニットが、回転中心軸方向における同一位置に設けられているので、各回転軸を短くすることができる。このため、上記昇降軸が回転軸と直列に設けられていても、全体が過大に大きくなることを防止することができる。
まず、図1を参照して、本発明に係る回転駆動機構100の全体構成について説明する。
本回転駆動機構100は、チャンバー160に取り付けられており、駆動用回転軸(以下「X回転軸」という)117と、もう1本の駆動用回転軸(以下「θ回転軸」という)127と、昇降用回転軸(以下「Z回転軸」という)137とを備えている。X回転軸117とθ回転軸127は、それぞれ回転駆動可能となっている。X回転軸117は、θ回転軸127と回転中心を共通にして、中空のθ回転軸127内を軸方向に貫通して設けられている。また、Z回転軸137は、上記X回転軸117とθ回転軸127の下方に、X回転軸117とθ回転軸127の共通の回転中心の延長線上に中心軸を位置させて設けられている。
X回転軸117は、θ回転軸127の内側でX回転軸117の軸方向の一部を取り囲んで真空隔壁を構成する内側モータハウジング112,113に回転自在に支持されており、θ回転軸127は、θ回転軸127の軸方向の一部をその外側から取り囲んで真空隔壁を構成する外側モータハウジング122,123に回転自在に支持されている。Z回転軸137は、Z回転軸137の周囲を取り囲んで真空隔壁を構成する下側モータハウジング132,133に回転自在に支持されている。また、X回転軸117を回転させるための内側モータユニット110と、θ回転軸127を回転させるための外側モータユニット120と、Z回転軸137を回転させるための下側モータユニット130を有している。
X回転軸117を回転させる内側モータユニット110は、内側モータハウジング112に固定されたステータ114と、このステータ114に対向して、X回転軸117に固定されたロータ116とで構成されている。X回転軸117は、内側モータハウジング112,113に対してベアリング150を介して回転可能に支持されている。また、X回転軸117の上端部とθ回転軸127の上端部との間にもベアリング150が介在されている。
X回転軸117の下端には、内側モータユニット110による回転方向の位置検出サンサーとして、エンコーダーリング141が締結され、回転しない内側モータハウジング113には、エンコーダーセンサー140が固定されている。
θ回転軸127を回転させる外側モータユニット120は、外側モータハウジング122に固定されたステータ124と、このステータ124に対向して、θ回転軸127に固定されたロータ126とで構成されている。θ回転軸127は、外側モータハウジング122,123に対してベアリング150を介して回転可能に支持されている。
θ回転軸127の下端には、外側モータユニット120による回転方向の位置検出サンサーとして、エンコーダーリング141が締結され、回転しない外側モータハウジング122には、エンコーダーセンサー140が固定されている。
θ回転軸127の下端部は拡径した中空部となっており、この空間内に内側モータユニット110と、内側モータハウジング112,113が位置している。また、θ回転軸127のこの拡径した部分の外側を取り囲んで、外側モータユニット12と、外側モータハウジング122,123が設けられている。内側モータユニット110のステータ114とロータ116及び外側モータユニット120のステータ124とロータ126は、X回転軸117とθ回転軸127の共通した回転中心軸の方向において同一位置に、同心円状に配置されている。
X回転軸117を支持している内側モータハウジング112,113と、θ回転軸127を支持している外側モータハウジング122,123は一体に連結されており、チャンバー160側に位置する上部ベースフランジ161と、反対側の下部ベースフランジ163間に固定されたリニアガイドレール151に対して、スライドユニットブラケット153に取り付けられたスライドユニット152で、上下にスライド移動可能に支持されている。
Z回転軸137を回転させる下側モータユニット130は、下側モータハウジング132に固定されたステータ134と、このステータ134に対向して、Z回転軸137に固定されたロータ136とで構成されている。Z回転軸137は、下側モータハウジング132,133に対してベアリング150を介して回転可能に支持されている。また、下側モータハウジング132,133は下部ベースフランジ163上に設けられている。
Z回転軸137の下端には、下側モータユニット130による回転方向の位置検出サンサーとして、エンコーダーリング141が締結され、回転しない下側モータハウジング133には、エンコーダーセンサー140が固定されている。
Z回転軸137は中空で、内側にボールナット138が固定されている。また、このボールナット138には、ボールネジで構成された昇降軸139が螺合している。この昇降軸139は、前記X回転軸117とθ回転軸127の共通した回転中心軸の延長線上に中心軸を有しており、先端が、一体となった内側モータハウジング112,113と外側モータハウジング122,123を乗せた昇降フランジ165に取り付けられている。従って、Z回転軸137の回転により、ボールナット138が回転し、これと螺合している昇降軸139が昇降すると、一体となった内側モータハウジング112,113と外側モータハウジング132,133が、リニアガイドレール151に沿ってスライドユニット152を滑らせて、上下にスライド移動する。そして、内側モータハウジング112,113に支持されたX回転軸117と、外側モータハウジング122,123に支持されたθ回転軸127も上下に移動することになる。
なお、上記説明では、基板搬送装置に接続される駆動用回転軸はX回転軸117とθ回転軸127の2本であるが、これを3本以上とすることもできる。
次に、図1、図2、図3に基づき、本発明の回転駆動装置100を用いた基板搬送装置(ロボットアーム)の動作を説明する。
図1、図2を参照するに、θ回転軸127はロボットアームの一方アームである第1アーム180(ケース)に連結されており、X回転軸117は第1アーム180の第1シャフト190を介して第1プーリー191に連結されている。第2アーム181は、第1アーム180の第2シャフト193の軸を中心として回転可能にボールベアリングで締結される。
第1プーリー191と、第2シャフト193に設けられた第2プーリー194とは、第1タイミングベルトで連結され、第2アーム181内の第3プーリ197に駆動力が伝わるようになっている。また、第3プーリー197と、第3シャフト196に設けられた第4プーリー198とは、第2タイミングベルトで連結されるため、X回転軸117が回転することにより、端部エフェクタ183に駆動力が伝わるようになっている。
一般に、第1プーリー191と第2プーリー194の直径の比と、第4プーリー198と第3プーリ197の直径の比とが等しい場合、端部エフェクタ183は直線運動をする。
角度θの動き、すなわち端部エフェクタ183を回転させるためには、両ロータ116,126が一方向に同時に回転させられる。
これらの動作は、2つのエンコーダからの入力を用いてコンピュータにより制御される。両ロータ116,126が一方向に同時に回転すると、X回転軸117、θ回転軸127もまたその方向に回転する。
図2、3を参照するに、X回転軸117とθ回転軸127が時計回りに回転すると、第1アーム180が時計回りに回転するとともに、第2アーム181内の第3シャフト196も回転し、X回転軸117とθ回転軸127の相対角度が変化しないため、端部エフェクタ183は、第1アーム180との相対位置で変化せず、ロボットアーム全体は、時計回りに回転する。
逆に、X回転軸117とθ回転軸127が反時計回りに回転すると、図2に示されるロボットアーム全体が反時計回りに回転する。
一方、θ回転軸127を停止させ、かつX回転軸117が時計回りに回転すると、第1アーム180の現状の位置を保ったまま、その位置を基準に端部エフェクタ183は、X回転軸117と第3シャフト196を結ぶ直線上を伸びる方向に移動する。
一方、θ回転軸127を停止させ、かつX回転軸117が反時計回りに回転すると、第1アーム180の現状の位置を保ったまま、その位置を基準に端部エフェクタ183は、X回転軸117と第3シャフト196を結ぶ直線上を縮む方向に移動する。
なお、図1において、基板を上下方向(Z軸方向)に移動する場合には、Z回転軸137を回転させ、このZ回転軸137とボールナット138を介して取り付けられている昇降軸139を上下移動する。
次に上記基板搬送装置を基板処理装置に使用した場合の動作について説明する。
図4は、基板処理装置の平面概略図であり、図5は、図1のA−Aにおける断面概略図である。
図4及び図5に示す装置は、中央に設けられた排気可能なセパレーションチャンバー3と、セパレーションチャンバー3の側面にゲートバルブ5を介して気密に接続されている排気可能なロードロックチャンバー2及び排気可能な処理チャンバー11,12と、セパレーションチャンバー3内に設けられていると共に、ロードロックチャンバー2から基板9を取り出して所定の順序で各処理チャンバー11,12に搬送した後にロードロックチャンバー2に戻す基板搬送装置42とを備えている。各チャンバー11,12,2,3は専用の排気系111,121,201,301を備えた気密な真空容器である。
各ロードロックチャンバー2は、一枚のみの基板9を保持する基板ホルダー22を内部に有している。基板ホルダー22は、三つの基板保持ピン221と、基板9の位置出しを行うための三つの位置出しブロック222とを備えている。三つの基板保持ピン221は、正三角形の頂点の位置関係になるようにロードロックチャンバー2の底面から上方に立てて設けられている。また、本例では、基板9として、円盤状の半導体ウェーハが想定されている。三つの位置出しブロック222は、この円形の基板9の輪郭上の位置からわずかに外側に位置するよう設けられている。
一方、ロードロックチャンバー2は、チャンバー本体23と、不図示の蝶番を介してチャンバー本体23に取り付けられた上蓋部24とから構成されており、開閉可能となっている。基板9をロードロックチャンバー2に収容する際には、上蓋部24を開けてマニュアル動作にて基板9を基板保持ピン221の上に載置する。この際、基板9は三つの位置出しブロック222の内側に位置させる必要があり、この載置動作を行うことで、基板9の位置出しが行えるようになっている。この結果、後述する処理チャンバー11,12に基板9が搬送された際、基板9は処理チャンバー11,12内で常に同じ所定の位置に配置されることが可能である。このため、処理の再現性の向上に貢献できる。尚、上蓋部24とチャンバー本体23との間には、Oリング等の封止部材が設けられていて、気密封止が確保されるようになっている。
次に、図4及び図5に示す装置の動作について説明する。まず、一方のロードロックチャンバー2の上蓋部24を開けて未処理の基板9をロードロックチャンバー2に収容し、基板保持ピン221の上に載置する。この際、位置出しブロック222によって基板9の位置出しが同時に達成される。また、他方のロードロックチャンバー2についても、同様に未処理の基板9の収容と位置出しを行う。そして、排気系201が動作し、各ロードロックチャンバー2内が所定の圧力まで排気される。
次に、一方のロードロックチャンバー2とセパレーションチャンバー3との間のゲートバルブ5が開き、搬送機構42によって基板9が一方のロードロックチャンバー2から取り出される。一方のロードロックチャンバー2とセパレーションチャンバー3との間のゲートバルブ5が閉じた後、セパレーションチャンバー3と予備加熱チャンバー11との間のゲートバルブ5が開き、搬送機構42が基板9を予備加熱チャンバー11に搬送する。そして、セパレーションチャンバー3と予備加熱チャンバー11との間のゲートバルブ5が閉じる。搬送された基板9は、ヒートステージ112の上に載置される。ヒートステージ112は加熱機構によって予め所定温度に加熱されており、ヒートステージ112に載置されることで基板9は所定温度まで予備加熱される。
所定時間予備加熱を行った後、セパレーションチャンバー3と予備加熱チャンバー11との間のゲートバルブ5が開閉され、搬送機構42が基板9を予備加熱チャンバー11から基板9を取り出す。そして、セパレーションチャンバー3とスパッタチャンバー12との間のゲートバルブ5が開閉され、基板9は搬送機構42によってスパッタチャンバー12に搬送される。また、これと並行して、搬送機構42は他方のロードロックチャンバー2内の基板9を予備加熱チャンバー11に搬送する。
スパッタチャンバー12に搬送された基板9は、基板ホルダー123上に載置され、必要に応じて基板ホルダー123内の加熱機構によって加熱される。この状態で、不図示のガス導入系が動作して所定のガスがスパッタチャンバー12内に導入され、不図示のスパッタ電源が動作してスパッタリングが行われる。この結果、基板9の表面に所定の薄膜が作成される。また、予備加熱チャンバー11では、同様に次の基板9の予備加熱が行われる。
スパッタチャンバー12内で基板9に作成されている薄膜が必要な厚さに達すると、スパッタ電源及びガス導入系が停止し、排気系121がスパッタチャンバー12内を再度排気する。そして、ゲートバルブ5が開閉し、搬送機構42が基板9をスパッタチャンバー12から取り出す。そして、セパレーションチャンバー3と一方のロードロックチャンバー2との間のゲートバルブ5が開閉し、基板9は一方のロードロックチャンバー2に搬送される。基板9は、昇降ピン22の動作によって基板保持ステージ21に載置される。
並行して、予備加熱チャンバー11とセパレーションチャンバー3との間のゲートバルブ5が開閉し、搬送機構42が予備加熱チャンバー11内の次の基板9を予備加熱チャンバー11から取り出す。そして、スパッタチャンバー12とセパレーションチャンバー3との間のゲートバルブ5が開閉し、次の基板9をスパッタチャンバー12内に搬送する。
そして、スパッタチャンバー12内では、次の基板9に対して同様に成膜処理が行われる。この間、一方のロードロックチャンバー2の不図示のベントバルブが開けられ、内部が大気圧に戻される。そして、上蓋部24が開けられ、処理済みの基板9が一方のロードロックチャンバー2から取り出される。そして、次の未処理の基板9が同様に一方のロードロックチャンバー2に収容され位置出しされる。この基板9は、搬送機構42により、同様に予備加熱チャンバー11に搬送され、予備加熱される。
さらに、スパッタチャンバー12での成膜処理が終了すると、搬送機構42はこの基板9を他方のロードロックチャンバー2に搬送する。そして、同様に他方のロードロックチャンバー2が大気圧に戻され、処理済みの基板9が他方のロードロックチャンバー2から取り出される。そして、同様に次の未処理の基板9が他方のロードロックチャンバー2に収容され位置出しされる。このようにして、二つのロードロックチャンバー2への基板9の収容及び二つのロードロックチャンバー2からの基板9の取り出しを順次行いながら、予備加熱と成膜処理とを各基板9に施すようにする。
図6は、他の基板処理装置の例示す平面概略図であり、中央に設けられたセパレーションチャンバー3と、セパレーションチャンバー3の周囲に設けられた複数の処理チャンバー101,102,103,104,105,106,107,108及び複数のロードロックチャンバー2とからなるチャンバー配置になっている。セパレーションチャンバー3は八角形の筒状であり、その各辺に処理チャンバー101,102,103,104,105,106,107,108又はロードロックチャンバー2が接続されている。尚、セパレーションチャンバー3と各処理チャンバー101,102,103,104,105,106,107,108及びロードロックチャンバー2は、ゲートバルブ5を介在させて気密に接続されている。
上記のような基板搬送装置を使用すれば、ロードロックチャンバー及び又は処理チャンバーが積層されている基板処理装置において、ロードロックチャンバー内で基板の位置出しが行えるので、処理チャンバー内で常に同じ所定の位置に配置されることが可能であり、処理の再現性の向上に貢献できる。
本発明に係る回転駆動機構の一例を示す縦断面図である。 基板搬送装置(ロボットアーム)の動作の説明図である。 基板搬送装置(ロボットアーム)の縦断面図である。 図3に示される基板搬送装置(ロボットアーム)を備えた基板処理装置の平面概略図である。 図5におけるA−A断面概略図である。 他の基板処理装置の例を示す平面概略図である。
符号の説明
100 回転駆動機構
110 内側モータユニット
112 内側モータハウジング
113 内側モータハウジング
114 ステータ
116 ロータ
117 駆動用回転軸(X回転軸)
120 外側モータユニット
122 外側モータハウジング
123 外側モータハウジング
124 ステータ
126 ロータ
127 駆動用回転軸(θ回転軸)
130 下側モータユニット
132 下側モータハウジング
133 下側モータハウジング
134 ステータ
136 ロータ
137 昇降用回転軸(Z回転軸)
138 ボールナット
139 昇降軸
140 エンコーダーセンサー
141 エンコーダーリング
150 ベアリング
151 リニアガイドレール
152 スライドユニット
153 スライドユニットブラケット
160 チャンバー
161 上部ベースフランジ
163 下部ベースフランジ
165 昇降フランジ

Claims (3)

  1. 複数個の駆動用回転軸が、回転中心軸を共通にしてそれぞれモータハウジングに回転自在に支持され、この各駆動用回転軸が、それぞれ、モータハウジング側に固着されたステータと、駆動用回転軸側に固着されたロータとを対向配置したモータユニットにて駆動可能な回転駆動装置において、
    各モータユニットのステータとロータとが、前記回転中心軸方向における同一位置に、同心円状に配置され、前記複数個の駆動用回転軸の下方に、前記回転中心軸の延長線上に中心軸を有する昇降軸の昇降により前記複数個の駆動用回転軸を同時に上下に移動させる上下移動機構が設けられていることを特徴とする回転駆動装置。
  2. 前記各モータハウジングが一体に接続されていると共に、リニアガイドレールに沿ってスライド移動可能なスライドユニットに取り付け支持されていることを特徴とする請求項1に記載の回転駆動装置。
  3. 上下移動機構が、前記複数の駆動用回転軸の下方に設けられた昇降用回転軸と、該昇降用回転軸を回転自在に支持するモータハウジングと、該モータハウジング側に固着されたステータ及び前記昇降用回転軸側に固着されたロータとを対向配置したモータユニットと、前記昇降用回転軸を中空として内側に設けられたボールナットと、ボールナットと螺合したボールネジで構成した昇降軸とを備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の回転駆動装置。
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