JP2010072372A - 現像装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 トナーとキャリアとを含む現像剤を用いた現像装置を使用して高速で画像形成する場合にも、補給されたトナーが適切に帯電されて現像に使用されるようにする。
【解決手段】 トナーとキャリアとを含む現像剤dを攪拌搬送部材52により攪拌搬送させて現像剤担持体41に供給する現像剤搬送供給部42と、現像剤搬送供給部下流側の排出口42aに導かれた現像剤を案内する案内部44と、案内部を通して導かれた現像剤を攪拌搬送部材55〜57により攪拌搬送させる複数の現像剤搬送部45〜47とが隔壁48により区画された現像装置4において、各現像剤搬送部の下流側に現像剤を次の現像剤搬送部に導く導入部49a,49bを設け、最終の現像剤搬送部の下流側に現像剤を現像剤搬送供給部の上流側に戻す戻し口42bを設け、現像剤搬送部の少なくとも1つを現像剤搬送供給部よりも下方に設けた。
【選択図】 図2

Description

本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ及びこれらの複合機などの画像形成装置及びこのような画像形成装置において像担持体に形成された静電潜像を現像するのに使用する現像装置に係り、特に、トナーとキャリアとを含む現像剤を用いた現像装置を使用した画像形成装置において画像形成を行うにあたり、画像形成速度を速めた場合においても、この現像装置内においてトナーとキャリアとを含む現像剤が十分に混合攪拌されるようになり、トナーおよびキャリアを含むトナーを補給した場合においても、補給されたトナーが適切に帯電されて現像に使用されるようにした点に特徴を有するものである。
従来から、複写機、プリンタ、ファクシミリ及びこれらの複合機などの画像形成装置おいては、感光体等の像担持体に形成された静電潜像に現像装置からトナーを供給して、像担持体に形成された静電潜像を現像するようにしている。
そして、このような現像装置としては、現像剤にトナーだけを使用した一成分現像方式の現像装置と、トナーとキャリアとを含む現像剤を使用した二成分現像方式の現像装置とが知られており、トナーを速やかに適切に帯電させて高速の画像形成を行う点からは、トナーとキャリアとを含む現像剤を使用した二成分現像方式の現像装置が優れている。
ここで、トナーとキャリアとを含む現像剤を使用した二成分現像方式の現像装置においては、一般に、現像装置内における現像剤搬送部において、上記の現像剤を攪拌搬送部材により攪拌させながら搬送させ、トナーとキャリアとを接触させてトナーを帯電させ、このようにトナーが帯電された現像剤を現像剤担持体に供給する現像剤搬送供給部に導き、この現像剤搬送供給部において上記の現像剤を現像剤担持体に供給し、この現像剤担持体から像担持体に形成された静電潜像にトナーを供給して現像を行うと共に、この現像剤搬送供給部において上記の現像剤を攪拌搬送部材により攪拌させながら搬送させて、現像剤を上記の現像剤搬送部と現像剤搬送供給部との間で循環させるようにしたものが用いられている。
そして、上記のように現像剤担持体から像担持体に形成された静電潜像にトナーを供給して現像を行うと、現像剤中におけるトナーの濃度が次第に低下して、形成される画像の濃度が低下するため、現像剤中におけるトナー濃度がある程度低下すると、現像剤に新たなトナーを補給するようにしている。
ここで、このように補給された新たなトナーは帯電されていない状態にあり、このように補給されたトナーが十分に帯電されない状態で現像剤搬送供給部から現像剤担持体に供給されて現像に使用されると、トナー飛散が発生したり、形成される画像にカブリが発生したりするなどの問題があった。
このため、従来においては、特許文献1に示されるように、現像剤を攪拌搬送部材により攪拌搬送させながら現像剤を現像剤担持体に現像剤を供給する現像剤搬送供給部と、現像剤を攪拌搬送部材により攪拌させながら搬送させる現像剤搬送部とにおける現像剤の搬送方向の長さを長くし、現像剤を混合攪拌しながら搬送させる距離を長くして、補給されたトナーを十分に帯電させることが提案されている。
また、近年においては、画像形成装置における画像形成速度を速めて、高速で画像形成を行うことが求められている。
そして、このように高速で画像形成を行う場合において、上記のように現像剤搬送供給部と現像剤搬送部とにおける現像剤の搬送方向の長さを長くして、補給されたトナーを十分に帯電させて現像剤担持体に供給させるようにするためには、現像剤搬送供給部と現像剤搬送部との長さを非常に長くすることが必要になり、現像装置が大型化して、画像形成装置全体が大型化するという問題があった。また、このように現像剤搬送供給部と現像剤搬送部との長さを非常に長くすると、現像剤を攪拌させながら搬送させる攪拌搬送部材に加わるトルクが大きくなり、攪拌搬送部材を回転させるのに大きな動力が必要になると共に、現像剤を十分に攪拌させながら搬送させることも困難になるという問題があった。
特開2001−109265号公報
本発明は、画像形成装置にトナーとキャリアとを含む現像剤を用いた現像装置を使用して画像形成を行う場合における上記のような問題を解決することを課題とするものである。
すなわち、本発明においては、上記の画像形成装置における画像形成速度を速めた場合においても、この現像装置内においてトナーとキャリアとを含む現像剤が十分に混合攪拌されるようになり、新たなトナーを補給した場合においても、補給されたトナーが適切に帯電されて現像に使用され、トナー飛散が発生したり、形成される画像にカブリが発生したりすることがないようにした点に特徴を有するものである。
本発明の現像装置においては、上記のような課題を解決するため、トナーとキャリアとを含む現像剤を攪拌搬送部材により攪拌させながら搬送させると共に現像剤を現像剤担持体に供給する現像剤搬送供給部と、この現像剤搬送供給部における現像剤の搬送方向下流側の排出口に導かれた現像剤を案内する案内部と、この案内部を通して導かれた現像剤を攪拌搬送部材により攪拌させながら搬送させる複数の現像剤搬送部とを隔壁により区画させて設けた現像装置において、各現像剤搬送部における現像剤の搬送方向下流側に現像剤を次の現像剤搬送部に導く導入部を設けると共に、最終の現像剤搬送部における現像剤の搬送方向下流側に現像剤を上記の現像剤搬送供給部における現像剤の搬送方向上流側に戻す戻し口を設け、上記の現像剤搬送部の少なくとも1つを上記の現像剤搬送供給部よりも下方に設けている。
ここで、本発明の現像装置においては、上記の現像剤搬送供給部から案内部を通して現像剤が導かれる第1の現像剤搬送部を、上記の現像剤搬送部よりも下方に設けるようにすることが好ましく、またこの案内部を現像剤の安息角以上の角度で下方に傾斜して設けることが好ましく、さらに上記の第1の現像剤搬送部から現像剤が順々に導かれる各現像剤搬送部を順々に上方に位置するように設けることが好ましい。
また、本発明の現像装置においては、上記の現像剤にトナーを補給するトナー補給部を、上記の案内部又はこの案内部を通して現像剤が導かれる第1の現像剤搬送部に設けることが好ましい。
さらに、本発明の現像装置においては、上記の現像剤担持体を、上記の現像剤搬送供給部における排出口と戻し口との間に位置するように設けることが好ましい。
また、本発明の画像形成装置においては、上記のような現像装置を用いるようにした。
本発明の現像装置においては、現像剤搬送供給部における現像剤の搬送方向下流側の排出口に導かれた現像剤が、上記の案内部を通して隔壁により区画されて設けられた複数の現像剤搬送部に導かれ、現像剤搬送部に設けられた攪拌搬送部材により現像剤が攪拌させながら搬送されると共に、各現像剤搬送部における現像剤の搬送方向下流側に設けられた導入部を通して現像剤が順々に次の現像剤搬送部に導かれ、最終の現像剤搬送部において現像剤の搬送方向下流側に導かれた現像剤が、戻し口を通して上記の現像剤搬送供給部における現像剤の搬送方向上流側に戻されるようになる。
このため、現像剤が現像剤搬送部に設けられた攪拌搬送部材により攪拌されながら、各現像剤搬送部に沿って順々に搬送されるようになり、現像剤搬送供給部や現像剤搬送部における現像剤の搬送方向の長さを長くしなくても、現像剤が混合攪拌されながら搬送される距離が長くなり、現像装置を大型化しなくても、補給されたトナーが十分に帯電されるようになる。
また、本発明の現像装置においては、現像剤搬送部の少なくとも1つを上記の現像剤搬送供給部よりも下方に設けるようにしたため、上記のように現像剤を各現像剤搬送部に沿って順々に搬送させて、最終の現像剤搬送部から戻し口を通して現像剤を現像剤搬送供給部における現像剤の搬送方向上流側に戻す何れかの段階において、現像剤を上方に導くことが必要になり、この部分において現像剤が滞留して現像剤が攪拌される時間が長くなり、補給されたトナーがさらに十分に帯電されるようになる。
また、本発明の現像装置において、現像剤搬送供給部から案内部を通して現像剤が導かれる第1の現像剤搬送部を、上記の現像剤搬送供給部よりも下方に設けるようにすると、現像剤搬送供給部の排出口に導かれた現像剤が、上記の案内部を通して第1の現像剤搬送部に導かれやすくなる。特に、この案内部を現像剤の安息角以上の角度で下方に傾斜させると、この案内部を通して現像剤を第1の現像剤搬送部を導くための装置等を設けなくても、現像剤が適切に案内部に沿って上記の第1の現像剤搬送部に導かれるようになる。
また、上記のように現像剤搬送供給部よりも下方に設けられた第1の現像剤搬送部から現像剤が順々に導かれる各現像剤搬送部を順々に上方に位置するように設けると、各現像剤搬送部における導入部などにおいて現像剤が滞留し、現像剤が攪拌される時間が長くなり、補給されたトナーがさらに十分に帯電されるようになる。
また、本発明の現像装置において、現像剤にトナーを補給するトナー補給部を、上記の案内部又はこの案内部を通して現像剤が導かれる第1の現像剤搬送部に設けると、新たに補給されたトナーを含む現像剤が各現像剤搬送部において十分に攪拌され、最終の現像剤搬送部における戻し口から現像剤搬送供給部に戻されるまでに、補給されたトナーが十分に帯電されて現像剤担持体に供給されるようになる。
また、本発明の現像装置において、上記の現像剤担持体を現像剤搬送供給部における排出口と戻し口との間に位置するように設けると、現像剤搬送供給部から安定した量の現像剤が現像剤担持体に導かれ、現像剤担持体全体に供給される現像剤の量が安定する。
そして、このような現像装置を用いた画像形成装置においては、画像形成速度を速めた場合においても、この現像装置内においてトナーとキャリアとを含む現像剤が十分に混合攪拌されるようになり、新たなトナーを補給した場合においても、補給されたトナーが適切に帯電されて現像に使用され、トナー飛散が発生したり、形成される画像にカブリが発生したりするのが防止される。
次に、本発明の実施形態に係る画像形成装置及び現像装置を添付図面に基づいて具体的に説明する。なお、本発明に係る画像形成装置及び現像装置は、下記の実施形態に示したものに限定されず、その要旨を変更しない範囲において適宜変更して実施できるものである。
この実施形態に係る画像形成装置においては、図1に示すように、感光体ドラムからなる像担持体1を回転させると共に、この像担持体1の表面を帯電装置2によって帯電させた後、この像担持体1の表面にレーザ等を用いた潜像形成装置3により画像情報に応じた露光を行い、この像担持体1の表面に静電潜像を形成するようにしている。
そして、このように像担持体1の表面に形成された静電潜像の部分に現像装置4からトナーを供給して、像担持体1の表面に静電潜像に対応するトナー像を形成した後、トナー像が形成された像担持体1と転写装置5との間にタイミングローラ6により記録シートsを導き、転写装置5によりこの記録シートsに像担持体1の表面に形成されたトナー像を転写させ、このようにトナー像が転写された記録媒体6を加熱式の定着装置7に設けられた一対のローラ7a間に導き、この一対のローラ7a間において、トナー像を記録シートsに加熱定着させるようにしている。
一方、上記のようにトナー像を転写させた後における像担持体1の表面にクリーニング部材8を圧接させ、転写後の像担持体1の表面に残留しているトナー等の残留物を除去し、その後、前記のように帯電装置2によって像担持体1を帯電させ、上記のような操作を繰り返して、画像形成を連続して行うようにしている。
ここで、この実施形態における上記の現像装置4においては、図1に示すように、トナーとキャリアとを含む現像剤dを現像装置4内に収容させると共に、現像剤担持体41として、回転する現像ローラ41aの内部に、複数の磁極N,S,…が設けられたマグネットローラ41bを固定して設けたものを用いるようにしている。
そして、上記のように回転する現像ローラ41aの表面に現像剤搬送供給部42から現像剤dを供給し、このように現像ローラ41aの表面に供給された現像剤dの量を規制部材43により規制した後、この現像ローラ41aにより現像剤dを像担持体1と対向する現像領域に導き、上記のように像担持体1の表面に形成された静電潜像の部分に現像剤d中におけるトナーを供給して、像担持体1の表面に静電潜像に対応したトナー像を形成した後、この現像ローラ41aの表面における現像剤dを、上記のマグネットローラ41bにおける同極のN,N極の間の反発磁力によって現像ローラ41aの表面から離脱させて、上記の現像剤搬送供給部42に戻すようにしている。
また、上記の現像装置4においては、図1及び図2に示すように、上記の現像剤搬送供給部42と、この現像剤搬送供給部42における現像剤dの搬送方向下流側の排出口42aに導かれた現像剤dを案内する案内部44と、この案内部44を通して導かれた現像剤dを攪拌させながら搬送させる第1,第2,第3の3つの現像剤搬送部45,46,47とを隔壁48により区画させて設けている。
そして、上記の現像装置4においては、上記の現像剤搬送供給部42と第1,第2,第3の3つの現像剤搬送部45,46,47とに、それぞれ現像剤dを攪拌しながら搬送させる攪拌搬送部材52,55,56,57を設け、現像装置4の外部に延出された各攪拌搬送部材52,55,56,57の回転軸52a,55a,56a,57aをギア機構51によって接続させ、上記の現像剤搬送供給部42と第2の現像剤搬送部46とにおける攪拌搬送部材52,56が同じ方向に回転して、現像剤搬送供給部42と第2の現像剤搬送部46とにおいて現像剤dが同じ方向に搬送される一方、上記の第1,第3の現像剤搬送部45,47における攪拌搬送部材55,57とが、上記の攪拌搬送部材52,56と逆方向に回転して、第1,第3の現像剤搬送部45,47とにおいて現像剤dが上記の現像剤搬送供給部42及び第2の現像剤搬送部46と逆方向に搬送されるようにしている。
そして、上記の第1の現像剤搬送部45における現像剤dの搬送方向下流側に現像剤dを第2の現像剤搬送部46に導く導入部49aを設け、この第2の現像剤搬送部46における現像剤dの搬送方向下流側に現像剤dを第3の現像剤搬送部47に導く導入部49bを設け、さらに最終の第3の現像剤搬送部47における現像剤dの搬送方向下流側には、現像剤dを上記の現像剤搬送供給部42における現像剤dの搬送方向上流側に戻す戻し口42bを設けている。
また、上記のように現像ローラ41aの内部に複数の磁極N,S,…が設けられたマグネットローラ41bを固定して設けられた現像剤担持体41を、上記の現像剤搬送供給部42における排出口42aと戻し口42bとの間に位置させ、この現像剤搬送供給部42から現像ローラ41a全体に一定した量の現像剤dが安定して供給されるようにしている。
また、上記の現像装置4においては、現像剤搬送供給部42における排出口42aに導かれた現像剤dを第1の現像剤搬送部45に案内する案内部44を、現像剤搬送供給部42から第1の現像剤搬送部45に向けて現像剤dの安息角以上の傾斜角度θで下方に傾斜するように設け、この案内部44に導かれた現像剤dが案内部44に沿って勝手に流れ落ちて第1の現像剤搬送部45に導かれるようにしている。
また、上記の第1の現像剤搬送部45から現像剤dが順々に導かれる第2,第3の各現像剤搬送部46,47を上記の傾斜角度θで順々に上方に傾斜した位置に設けると共に、上記の現像剤搬送供給部42を第3の現像剤搬送部47よりも上記の傾斜角度θで上方に傾斜した位置に設けている。
このようにすると、現像剤dを第1〜第3の現像剤搬送部45〜47を通して戻し口42bから現像剤搬送供給部42に戻す場合に、現像剤dが第1〜第3の現像剤搬送部45〜47に設けられた各攪拌搬送部材55,56,57によって攪拌されながら搬送されると共に、第1の現像剤搬送部45と第2の現像剤搬送部46との間の導入部49a、第2の現像剤搬送部46と第3の現像剤搬送部47との間の導入部49b及び第3の現像剤搬送部47と現像剤搬送供給部42との間の戻し口42bの位置において現像剤dが滞留し、このように滞留した現像剤dがさらに各攪拌搬送部材55,56,57によって十分に攪拌されるようになる。
そして、上記の現像装置4においては、図1に示すように、現像装置4内にトナーを補給させるトナー補給装置50を上記の案内部44から現像剤dが導かれる第1の現像剤搬送部45に設け、現像装置4内における現像剤d中のトナー濃度をトナー濃度センサ(図示せず)によって測定し、現像剤d中におけるトナー濃度が減少した場合には、このトナー補給装置50から新たなトナーを補給させるようにしている。
ここで、このようにトナー補給装置50から新たなトナーを補給させると、このように補給されたトナーが上記の案内部44から第1の現像剤搬送部45に導かれた現像剤dと一緒になって、上記のように第1〜第3の現像剤搬送部45〜47に設けられた各攪拌搬送部材55,56,57によって攪拌されながら搬送されると共に、第1の現像剤搬送部45と第2の現像剤搬送部46との間の導入部49a、第2の現像剤搬送部46と第3の現像剤搬送部47との間の導入部49b及び第3の現像剤搬送部47と現像剤搬送供給部42との間の戻し口42bの位置において滞留して、さらに各攪拌搬送部材55,56,57によって十分に攪拌されるようになり、現像剤d中に補給されたトナーがキャリアとの接触により十分に帯電された状態で、上記の戻し口42bを通して現像剤搬送供給部42に導かれるようになる。
このため、このような現像装置4を使用した上記の画像形成装置においては、画像形成速度を速めた場合においても、新たに補給されたトナーが適切に帯電された状態で現像に使用され、トナー飛散が発生したり、形成される画像にカブリが発生したりするのが防止される。
ここで、上記の現像装置4においては、現像剤搬送供給部42における排出口42aに導かれた現像剤dを第1の現像剤搬送部45に案内する案内部44を現像剤dの安息角以上の傾斜角度θで下方に傾斜するように設け、この案内部44に導かれた現像剤dが案内部44に沿って勝手に流れ落ちて第1の現像剤搬送部45に導かれるようにしたが、案内部44の傾斜角度θが現像剤dの安息角未満である場合には、案内部44に導かれた現像剤dを第1の現像剤搬送部45に強制的に導くようにするため、案内部44の近傍に振動装置(図示せず)等を設けるようにすることができる。
また、上記の現像装置4においては、現像剤搬送供給部42から案内部44を通して導かれた現像剤dを攪拌しながら搬送させる上記の第1〜第3の現像剤搬送部45〜47を、現像剤搬送供給部42より下方で離れた位置から順々に上方に傾斜した位置に設けるようにしたが、第1〜第3の現像剤搬送部45〜47を設ける位置は特にこのようなものに限定されず、例えば、図3〜図5に示すように変更させることも可能である。
ここで、図3に示す変更例のものにおいては、現像剤搬送供給部42から案内部44を通して現像剤dが導かれる第1の現像剤搬送部45を、現像剤搬送供給部42より下方に現像剤dの安息角以上の傾斜角度θで傾斜して離れた位置に設け、第2の現像剤搬送部46を上記の第1の現像剤搬送部45と水平で現像剤搬送供給部42に近づく位置に設け、第3の現像剤搬送部47を上記の第2の現像剤搬送部46の上方で上記の現像剤搬送供給部42と隣り合う水平な位置に設け、現像剤搬送供給部42から案内部44を通して導かれた現像剤dを上記の第1〜第3の現像剤搬送部45〜47を通して搬送させて現像剤搬送供給部42に戻すようにしている。
また、図4に示す変更例のものにおいては、現像剤搬送供給部42から案内部44を通して現像剤dが導かれる第1の現像剤搬送部45を、現像剤搬送供給部42より下方に現像剤dの安息角以上の傾斜角度θで傾斜して離れた位置に設け、第2の現像剤搬送部46を上記の第1の現像剤搬送部45の上方で上記の現像剤搬送供給部42と水平な位置に設け、第3の現像剤搬送部47をこの第2の現像剤搬送部46及び現像剤搬送供給部42と水平な位置で現像剤搬送供給部42と隣り合う位置に設け、現像剤搬送供給部42から案内部44を通して導かれた現像剤dを上記の第1〜第3の現像剤搬送部45〜47を通して搬送させて現像剤搬送供給部42に戻すようにしている。
また、図5に示す変更例のものにおいては、現像剤搬送供給部42から案内部44(図示せず)を通して現像剤dが導かれる第1の現像剤搬送部45を、現像剤搬送供給部42の直下の隣接した位置に設け、第2の現像剤搬送部46を上記の第1の現像剤搬送部45と水平で現像剤搬送供給部42から離れた位置に設け、第3の現像剤搬送部47を上記の第2の現像剤搬送部46の上方で上記の現像剤搬送供給部42と隣り合う水平な位置に設け、現像剤搬送供給部42から案内部44を通して導かれた現像剤dを上記の第1〜第3の現像剤搬送部45〜47を通して搬送させて現像剤搬送供給部42に戻すようにしている。
ここで、上記の各現像装置4においては、現像剤搬送供給部42から案内部44を通して導かれた現像剤dを攪拌しながら搬送させる第1〜第3の3つの現像剤搬送部45〜47を設けるようにしたが、現像剤搬送部の数は3つに限定されず、最終の現像剤搬送部における現像剤の搬送方向下流側から戻し口を通して現像剤が現像剤搬送供給部における現像剤の搬送方向上流側に戻されるようになっていれば、さらに多くの現像剤搬送部を設けることも可能である。
また、上記の現像装置4においては、上記のように現像ローラ41aにより現像剤dを像担持体1と対向する現像領域に導き、像担持体1の表面に形成された静電潜像の部分に現像剤d中におけるトナーを供給して、像担持体1の表面に形成された静電潜像を現像するようにしたが、上記の現像ローラ41aに保持された現像剤d中におけるトナーだけをトナー保持部材(図示せず)に保持させ、このトナー保持部材から像担持体1の表面に形成された静電潜像の部分にトナーを供給して、像担持体1の表面に形成された静電潜像を現像させるようにすることも可能である。さらに、図示していないが、2以上の現像ローラにより現像剤を像担持体と対向する現像領域に導いて現像を行うことも可能である。
また、上記の現像装置4に用いるトナーとキャリアとを含む現像剤dについては特に限定されず、一般に使用されている公知のものを用いることができる。
ここで、トナーとしては、バインダー樹脂中に着色剤や、必要に応じて、荷電制御剤や離型剤等を含有させ、外添剤を処理したものを使用でき、またこのトナーの粒径は特に限定されないが、3〜15μm程度のものが望ましい。
そして、このようなトナーを製造するにあたっては、一般に使用されている公知の方法で製造することができ、例えば、粉砕法、乳化重合法、懸濁重合法等を用いて製造することができる。
また、トナーに使用するバインダー樹脂としては、一般に使用されている公知の樹脂を用いることができ、例えば、スチレン系樹脂(スチレン又はスチレン置換体を含む単重合体又は共重合体)、ポリエステル樹脂、エポキシ系樹脂、塩化ビニル樹脂、フェノール樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリウレタン樹脂、シリコーン樹脂などを用いることができるが、これらに限定されるものではない。また、これらの樹脂は、単体若しくは複合体として用いることができ、軟化温度が80〜160℃の範囲のものを、またガラス転移点が50〜75℃の範囲のものを用いることが好ましい。
また、上記の着色剤としては、一般に使用されている公知のものを用いることができ、例えば、カーボンブラック、アニリンブラック、活性炭、マグネタイト、ベンジンイエロー、パーマネントイエロー、ナフトールイエロー、フタロシアニンブルー、ファーストスカイブルー、ウルトラマリンブルー、ローズベンガル、レーキーレッド等を用いることができ、一般に、上記のバインダー樹脂100重量部に対して2〜20重量部の割合で用いることが好ましい。
また、上記の荷電制御剤としても、公知のものを用いることができ、正帯電性トナー用の荷電制御材としては、例えば、ニグロシン系染料、4級アンモニウム塩系化合物、トリフェニルメタン系化合物、イミダゾール系化合物、ポリアミン樹脂などを用いることができ、また負帯電性トナー用荷電制御材としては、Cr,Co,Al,Fe等の金属含有アゾ系染料、サリチル酸金属化合物、アルキルサリチル酸金属化合物、カーリックスアレン化合物などを用いることができる。なお、このような荷電制御剤は、一般に上記のバインダー樹脂100重量部に対して0.1〜10重量部の割合で用いることが好ましい。
また、上記の離型剤としても、一般に使用されている公知のものを用いることができ、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、カルナバワックス、サゾールワックス等を単独あるいは2種類以上組み合わせて使用することができ、一般に上記のバインダー樹脂100重量部に対して0.1〜10重量部の割合で用いることが好ましい。
また、トナーに外添する粒子としては、一般に使用されている公知のものを使用することができ、トナーの流動性を改善する流動化剤として、例えば、シリカ、酸化チタン、酸化アルミニウム等を使用することができ、特に、シランカップリング剤やチタンカップリング剤やシリコンオイル等で撥水化したものを用いることが好ましい。そして、このような流動化剤を上記のトナー100重量部に対して0.1〜5重量部の割合で添加させて用いるようにする。また、上記の流動化剤の個数平均一次粒径は10〜100nmであることが好ましい。
また、キャリアとしても、一般に使用されている公知のキャリアを使用することができ、バインダー型キャリアやコート型キャリアなどを使用することができ、このキャリアの粒径は特に限定されないが、15〜100μmが好ましい。
ここで、上記のバインダー型キャリアは、磁性体微粒子をバインダー樹脂中に分散させたものであり、キャリア表面に正又は負帯電性の帯電性微粒子を固着させたり、表面コーティング層を設けたりすることもできる。また、バインダー型キャリアの帯電極性等の帯電特性は、バインダー樹脂の材質、帯電性微粒子、表面コーティング層の種類によって制御することができる。
そして、このバインダー型キャリアに用いるバインダー樹脂としては、例えば、ポリスチレン系樹脂に代表されるビニル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ナイロン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂などの熱可塑性樹脂、フェノール樹脂等の熱硬化性樹脂を用いることができる。
また、バインダー型キャリアに用いる磁性体微粒子としては、マグネタイト、ガンマ酸化鉄等のスピネルフェライト、鉄以外の金属(Mn,Ni,Mg,Cu等)を一種または二種以上含有するスピネルフェライト、バリウムフェライト等のマグネトプランバイト型フェライト、表面に酸化鉄を有する鉄や合金の粒子を用いることができ、その形状は、粒状、球状、針状のいずれであっても良い。
特に、バインダー型キャリアに高磁化が要求される場合には、鉄系の強磁性微粒子を用いることが好ましい。また、バインダー型キャリアの化学的な安定性を考慮すると、マグネタイト、ガンマ酸化鉄を含むスピネルフェライトやバリウムフェライト等のマグネトプランバイト型フェライトの強磁性微粒子を用いることが好ましい。そして、強磁性微粒子の種類及び含有量を適宜選択することにより、所望の磁化を有するバインダー型キャリアを得ることができる。磁性体微粒子は、バインダー型キャリア中に50〜90重量%の量で添加することが適当である。
また、バインダー型キャリアにおける上記の表面コーティング層の材料としては、例えば、シリコーン樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、フッ素系樹脂等が用いられ、これらの樹脂を表面にコートし硬化させてコート層を形成することにより、帯電付与能力を向上させることができる。
また、バインダー型キャリアの表面に帯電性微粒子或いは導電性微粒子を固着させるにあたっては、例えば、バインダー型キャリアとこれらの微粒子とを均一に混合し、バインダー型キャリアの表面にこれら微粒子を付着させた後、機械的・熱的な衝撃力を与え、これらの微粒子をバインダー型キャリア中に打ち込むようにして固定させるようにすることができる。この場合、これらの微粒子はバインダー型キャリア中に完全に埋設されるのではなく、バインダー型キャリアの表面から突き出すようにして固定される。
ここで、上記の帯電性微粒子としては、有機系、無機系の絶縁性材料を用いることができる。具体的には、有機系の絶縁性材料として、例えば、ポリスチレン、スチレン系共重合物、アクリル樹脂、各種アクリル共重合物、ナイロン、ポリエチレン、ポリプロピレン、フッ素樹脂及びこれらの架橋物などの有機絶縁性微粒子を用いることができ、帯電レベル及び極性については、素材、重合触媒、表面処理等により、希望するレベルの帯電及び極性を得ることができる。また、無機系の絶縁性材料としては、例えば、シリカ、二酸化チタン等の負帯電性の無機微粒子やチタン酸ストロンチウム、アルミナ等の正帯電性の無機微粒子などを用いることができる。
また、上記のコート型キャリアは、磁性体からなるキャリアコア粒子の表面に樹脂コート層が設けられてなるキャリアであり、このコート型キャリアにおいても、バインダー型キャリアと同様に、キャリアの表面に正又は負帯電性の帯電性微粒子を固着させたりすることができる。
そして、このコート型キャリアの極性等の帯電特性は、上記の樹脂コート層の種類や帯電性微粒子により制御することができ、バインダー型キャリアと同様の材料を用いることができる。特に、樹脂コート層の樹脂には、バインダー型キャリアのバインダー樹脂と同様の樹脂を使用することが可能である。
また、上記のトナーとキャリアとの混合比は、所望のトナー帯電量が得られるよう調整されれば良く、トナーとキャリアの合計量に対するトナーの割合は、3〜50重量%、好ましくは6〜30重量%が適している。
本発明の一実施形態に係る画像形成装置において、画像形成を行う状態を示した概略説明図である。 上記の実施形態に係る画像形成装置に使用する現像装置の内部を示した概略説明図である。 上記の実施形態に係る画像形成装置に使用する現像装置の第1の変更例を示した概略説明図である。 上記の実施形態に係る画像形成装置に使用する現像装置の第2の変更例を示した概略説明図である。 上記の実施形態に係る画像形成装置に使用する現像装置の第3の変更例を示した概略説明図である。
符号の説明
1 像担持体
2 帯電装置
3 潜像形成装置
4 現像装置
5 転写装置
6 タイミングローラ
7 定着装置
7a ローラ
8 クリーニング部材
41 現像剤担持体
41a 現像ローラ
41b マグネットローラ
42 現像剤搬送供給部
42a 排出口
42b 戻し口
43 規制部材
44 案内部
45 第1の現像剤搬送部
46 第2の現像剤搬送部
47 第3の現像剤搬送部
48 隔壁
49a,49b 導入部
50 トナー補給装置
51 ギア機構
52,55,56,57 攪拌搬送部材
52a,55a,56a,57a 回転軸
d 現像剤
s 記録シート
θ 案内部の傾斜角度

Claims (7)

  1. トナーとキャリアとを含む現像剤を攪拌搬送部材により攪拌させながら搬送させると共に現像剤を現像剤担持体に供給する現像剤搬送供給部と、この現像剤搬送供給部における現像剤の搬送方向下流側の排出口に導かれた現像剤を案内する案内部と、この案内部を通して導かれた現像剤を攪拌搬送部材により攪拌させながら搬送させる複数の現像剤搬送部とが隔壁により区画されて設けられた現像装置において、各現像剤搬送部における現像剤の搬送方向下流側に現像剤を次の現像剤搬送部に導く導入部が設けられると共に、最終の現像剤搬送部における現像剤の搬送方向下流側に現像剤を上記の現像剤搬送供給部における現像剤の搬送方向上流側に戻す戻し口が設けられ、上記の現像剤搬送部の少なくとも1つが上記の現像剤搬送供給部よりも下方に設けられていることを特徴とする現像装置。
  2. 請求項1に記載の現像装置において、上記の現像剤搬送供給部から案内部を通して現像剤が導かれる第1の現像剤搬送部が、上記の現像剤搬送部よりも下方に設けられていることを特徴とする現像装置。
  3. 請求項2に記載の現像装置において、上記の現像剤搬送供給部から現像剤を第1の現像剤搬送部に導く案内部が、現像剤の安息角以上の角度で下方に傾斜して設けられていることを特徴とする現像装置。
  4. 請求項2又は請求項3に記載の現像装置において、上記の第1の現像剤搬送部から現像剤が順々に導かれる各現像剤搬送部が順々に上方に位置するように設けられていることを特徴とする現像装置。
  5. 請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の現像装置において、上記の現像剤にトナーを補給するトナー補給部が上記の案内部又はこの案内部を通して現像剤が導かれる第1の現像剤搬送部に設けられていることを特徴とする現像装置。
  6. 請求項1〜請求項5の何れか1項に記載の現像装置において、上記の現像剤担持体が上記の現像剤搬送供給部における排出口と戻し口との間に位置するように設けられていることを特徴とする現像装置。
  7. 請求項1〜請求項6の何れか1項に記載の現像装置を用いた画像形成装置。
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