JP5907376B2 - 現像装置及びそれを用いた画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、現像装置及びそれを用いた画像形成装置に関し、より詳細には、トナーとキャリアとを含む現像剤を循環させながら現像剤担持体に供給する現像装置及びそれを用いた画像形成装置に関するものである。
電子写真方式の画像形成装置では、トナーとキャリアとを含む二成分系現像剤が、帯電安定性等の観点からこれまでから広く使用されている。二成分系現像剤は現像装置内において循環搬送され、これによって現像剤中のトナーが摩擦帯電する。そして、磁石を内蔵する現像ローラによって現像剤は汲み上げられ、像担持体との対向領域(現像領域)に搬送される。現像領域では、帯電したトナーが、像担持体に形成された静電潜像に付着して現像が行われる。
現像に伴ってトナーが消費されると、現像剤中のトナー濃度を一定に維持するため、現像装置にトナーが順次補給されるが、通常、現像剤中のトナー濃度は1,2%の範囲で変動する。また、キャリアも感光体への付着等によって、経時的に減少することがある。このようなトナー濃度の変動やキャリアの減少は、現像剤の嵩密度に影響を及ぼす。現像剤の嵩密度が変化すると、現像ローラに現像剤を供給する領域(以下、「現像剤供給領域」と記すことがある)での現像剤の液面高さが変化することになり、現像ローラに現像剤を安定して供給できない。
そこで、本出願人は、現像剤循環路の、現像ローラと対向する領域よりも現像剤搬送方向上流側に、現像剤の一部が滞留可能なバッファ部を設け、このバッファ部における現像剤の搬送速度を上流側よりも下流側を遅くすると共に、バッファ部と現像ローラと対向する領域との間に現像剤の搬送量を規制する搬送量規制部を設け、現像剤の嵩密度の変化をバッファ部で吸収して、現像剤供給領域における現像剤の液面高さの変化を抑制することを提案した。
特開2010-197768号公報
前記提案技術によれば、現像剤供給領域における現像剤の液面高さ変化を抑制することできるが、近年の、画像形成装置の高速化及び高画質化などに伴って現像剤の液面高さ変化のさらなる抑制が望まれている。
そこで、このような課題を解決する本発明に係る現像装置は、トナーとキャリアとを含む現像剤を担持し、像担持体と対向する位置に現像剤を回転搬送する現像剤担持体と、現像剤担持体に沿って形成された第1搬送路と、第1搬送路内に設けられ、現像剤を搬送する第1搬送部材と、第1搬送路の現像剤搬送方向上流側及び下流側で第1搬送路と連通する第2搬送路と、第2搬送路内に設けられ、第1搬送部材と逆方向に現像剤を搬送する第2搬送部材とを備え、第1搬送路と第2搬送路とで構成される循環路内で現像剤を循環させながら、第1搬送路から現像剤担持体に現像剤を供給する現像装置であって、第1搬送路の、現像剤担持体と対向する領域よりも現像剤搬送方向上流側に、現像剤の一部が滞留可能な溜まり部を設け、第1搬送部材を回転によって現像剤を搬送するものとし、溜まり部の内部空間の、回転軸に対して垂直な断面形状を、第1搬送部材の回転方向上流側から下流側に向かって広がる形状とするとともに、第1搬送路の、現像剤担持体と対向する領域と溜まり部との間に、現像剤の搬送量を規制する搬送量規制部を設け、搬送量規制部における現像剤の搬送速度を溜まり部における搬送速度よりも遅くしたことを特徴とする。なお、本明細書において現像剤の搬送量とは、単位時間当たりの現像剤の搬送量(g/s)を意味し、現像剤の搬送速度は単位時間当たりの現像剤の搬送距離(m/s)を意味するものとする。
ここで、第1搬送部材としては、軸部材の外周に螺旋状の羽根が設けられ、回転によって現像剤を搬送するものであって、搬送量規制部における羽根のピッチが溜まり部における羽根のピッチよりも短いものであるのが好ましい。
また、現像剤担持体の回転軸を、第1搬送部材の回転軸よりも鉛直方向に高い位置に配置してもよい
そしてまた、本発明に係る画像形成装置は、像担持体上に形成された静電潜像を現像装置によって現像する画像形成装置において、前記現像装置として前記のいずれかに記載の現像装置を用いることを特徴とする。
本発明の現像装置では、第1搬送路の、現像剤担持体と対向する領域と溜まり部との間に、現像剤の搬送量を規制する搬送量規制部を設け、搬送量規制部における現像剤の搬送速度を溜まり部における搬送速度よりも遅くしたので、溜まり部の現像剤搬送方向下流側は常に現像剤で満たされている状態となり、現像剤供給領域における現像剤の液面高さ変化を一層抑制することできる。これにより、現像剤担持体に現像剤を安定して供給することができ、画像形成装置の高速化及び高画質化が図れる。
本発明に係る現像装置が搭載された画像形成装置の一例を示す概説図である。 図1の画像形成装置における作像部の概説図である。 現像装置の垂直断面図である。 現像装置の水平断面図である。 溜まり部における現像剤の滞留状態を示す図である。 溜まり部の形状を示す垂直断面図である。
以下、本発明に係る画像形成装置及び現像装置について図に基づいてさらに詳しく説明するが本発明はこれらの実施形態に何ら限定されるものではない。
図1に、本発明に係る画像形成装置の一例を示す所謂タンデム方式のカラープリンターの概説図を示す。この図に示すプリンターは、導電性を有する無端状の中間転写ベルト30を有する。中間転写ベルト30は、ローラ31,32,33に張架されている。ローラ31は不図示のモータに連結されており、モータの駆動によってローラ31は反時計回りに回転し、これによって中間転写ベルト30とこれに接するローラ32,33は従動回転する。ローラ33は、不図示の付勢手段によって中間転写ベルト30を外方へ付勢し中間転写ベルト30に張力を与えている。ローラ31に支持されているベルト部分の外側には、2次転写ローラ34が圧接している。この2次転写ローラ34と中間転写ベルト30とのニップ部(2次転写領域)において中間転写ベルト30上に形成されたトナー画像が、搬送されてきた用紙Pに転写される。
また、ローラ32に支持されているベルト部分の外側には、中間転写ベルト30の表面をクリーニングするベルトクリーニングブレード35が設けられている。ベルトクリーニングブレード35は、中間転写ベルト30を介してローラ32に圧接し、中間転写ベルト30との当接部で未転写の残留トナーを除去・回収する。
中間転写ベルト30の下側には、中間転写ベルト30の回転方向上流側から順に、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4つの作像ユニット10Y,10M,10C,10K(以下、「作像ユニット10」と総称することがある)が、装置本体1に対して着脱自在に配置されている。これらの作像ユニット10では、各色の現像剤をそれぞれ用いて対応する色のトナー画像が作成される。
図2に、作像ユニット10の概説図を示す。作像ユニット10は、静電潜像担持体としての円筒状の感光体11を有する。そして、感光体11の周囲には、その回転方向(時計回り方向)に沿って順に、帯電装置12、露光装置13、現像装置2、1次転写ローラ14、およびクリーニング装置15が配置されている。1次転写ローラ14は中間転写ベルト30を挟んで感光体11に圧接し、ニップ部(1次転写領域)を形成している。
図1に示すように、作像ユニット10の下部には、給紙装置として給紙カセット41が着脱可能に配置されている。給紙カセット41内に積載収容された用紙Pは、給紙カセット41の近傍に配置された給紙ローラの回転によって最上紙から順に1枚ずつ搬送路Rに送り出される。給紙カセット41から送り出された用紙Pは、レジストローラ対42に搬送され、ここで所定のタイミングで2次転写領域に送り出される。
画像形成装置は、1色のトナー(例えばブラック)を用いてモノクロ画像を形成するモノクロモードと、4色のトナーを用いてカラー画像を形成するカラーモードとに切り替え可能となっている。
カラーモードにおける画像形成動作例について簡単に説明すると、まず、各作像ユニット10において、所定の周速度で回転駆動される感光体11の外周面が帯電装置12により帯電される。次に、帯電された感光体11の表面に、画像情報に応じた光が露光装置13から投射されて静電潜像が形成される。続いて、この静電潜像は、現像装置2から供給される現像剤としてのトナーにより顕在化される。このようにして感光体11の表面に形成された各色のトナー画像は、感光体11の回転によって1次転写領域に達すると、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの順で、感光体11から中間転写ベルト30上へ転写(1次転写)されて重ねられる。
中間転写ベルト30に転写されることなく感光体11上に残った残留トナーは、クリーニング装置15で掻き取られ、感光体11の外周面から除去される。
重ね合わされた4色のトナー画像は、中間転写ベルト30によって2次転写領域に搬送される。一方、そのタイミングに合わせて、レジストローラ対42から2次転写領域に用紙Pが搬送される。そして、4色のトナー画像が、2次転写領域において中間転写ベルト30から用紙Pに転写(2次転写)される。4色のトナー画像が転写された用紙Pは、定着ローラ対43へ搬送される。定着ローラ対43において用紙Pは、定着ローラと加圧ローラとのニップ部を通過する。この間に用紙Pは加熱・加圧され、用紙P上のトナー画像は用紙Pに溶融定着する。トナー画像が定着した用紙Pは排出ローラ対によって排紙トレイに排出される。
一方、用紙Pに転写されることなく中間転写ベルト30上に残った残留トナーは、クリーニングブレード35で掻き取られ、中間転写ベルト30の外周面から除去される。その後、各感光体11及び中間転写ベルト30の回転駆動が停止される。
図3及び図4に、現像装置2の横断面図及び水平断面図をそれぞれ示す。これらの図に示す現像装置2は、磁性粒子からなるキャリアとトナーとを有する2成分系現像剤D(図5に図示)を用いて感光体11の静電潜像を現像するものである。この現像装置2は、回転自在の現像ローラ(現像剤担持体)21と、現像部に搬送される現像剤量を規制する板状の規制部材22と、現像ローラ21に沿って形成された第1搬送路23と、第1搬送路22と仕切り板27を隔てて平行に形成された第2搬送路24と、第1搬送路23及び第2搬送路24に配置された第1搬送部材25及び第2搬送部材26を備える。仕切り板27の長手方向両端部には開口部271,272(図4に図示)が形成され、第1搬送路23と第2搬送路24とは長手方向両端部において連通している。
現像ローラ21は、不図示の駆動機構によって図において時計回りに回転する筒状体21aと、筒状体21aの内部に設けられた複数の磁極から構成される磁界発生手段21bとを有する。磁界発生手段21bを構成する各磁極はそれぞれ次のような働きをする。まず、磁極(汲み上げ極)Nは、現像剤Dを筒状体21aに汲み上げる働きを奏する。磁極Sは、規制部材22と共に現像部に搬送する現像剤Dの量を制御する働きを奏する。そして、磁極Nは、現像剤Dをブラシ状に穂立ちさせて感光体11表面の静電潜像をトナーで現像する働きを奏する。磁極Sは、現像剤Dを現像装置内に搬送する働きを奏する。磁極Nは、現像装置2内に現像剤Dを搬送すると共に、隣り合う磁極Nとの間で発生する反発磁界によって現像剤Dを円筒体21aから剥離させて第1搬送部材25による撹拌部に戻す働きを奏する。
第1搬送部材25及び第2搬送部材26は、軸部材25a,26aの外周に螺旋状の羽根25b,26bが設けられたものであって、不図示の駆動機構によって互いに逆方向に回転する。現像剤Dは、第1搬送部材25が回転することによって図4の左方向に撹拌されながら搬送され、第2搬送部材26が回転することによって図4の右方向に撹拌されながら搬送される。そして、第1搬送部材25と第2搬送部材26との両端部において、仕切り板27の両端部に形成された開口部271,272を通って、一方の搬送部材から他方の搬送部材に現像剤Dは移動する。これにより、現像剤Dは、第1搬送路23と第2搬送路24とで構成される循環路内を循環し撹拌される。現像装置2内を撹拌されながら循環することによってトナーは所定値まで帯電する。
現像剤Dの上面が位置する現像装置2の側壁に、現像剤量を検知するセンサー(不図示)が設けられている。このセンサーは、現像剤中のキャリアの透磁力を測定するものであって、現像剤が多いとセンサーの出力信号は大きくなり、現像剤が少ないとセンサーの出力信号は小さくなる。かかるセンサーの出力信号によって、現像装置2へのトナーが補給が制御され、現像剤D中のトナー濃度は所定範囲を維持する。なお、補給されるトナーは、撹拌混合によって所定の帯電量まで帯電させる必要があるため、通常、第2搬送部材26の現像剤搬送方向下流端の付近に補給される。
図4に示すように、第1搬送路23の、現像ローラ21と対向する領域よりも現像剤搬送方向上流側に、現像剤Dの一部が滞留可能な空間を有する溜まり部28が形成されている。また、第1搬送路23の、現像ローラ21と対向する領域と、溜まり部28との間には、現像剤Dの搬送量を規制する搬送量規制部29が設けられている。そして、この搬送量規制部29における現像剤Dの搬送速度を、溜まり部28における現像剤Dの搬送速度よりも遅くしている。具体的には、第1搬送部材25の搬送量規制部29における羽根25bのピッチを、溜まり部28における羽根25bのピッチよりも短くしている。もちろん、現像剤Dの搬送量の規制は、搬送部材25の羽根ピッチの他、搬送路の断面積を小さくするなど従来公知の手段を用いることができる。
図5に示すように、このような構成の現像装置では、現像剤Dの嵩密度が低い場合(図5(a))から高い場合(図5(c))まで、現像剤Dは、溜まり部28の現像剤搬送方向下流側から常に滞留するようになる。これにより、溜まり部28の現像剤搬送方向下流側に常に現像剤Dが滞留し、搬送量規制部29での現像剤Dの圧力が一定となり、現像ローラ11に現像剤Dを供給する領域における現像剤Dの液面高さが安定する。
また、図6に示すように、溜まり部28の内部空間の垂直断面形状が、第1搬送部材25の回転方向上流側から下流側に向かって広がる形状であると、滞留している現像剤Dが溜まり部28内で撹拌されやすくなり好ましい。
次に、本発明の現像装置で使用可能な現像剤について説明する。本発明で使用する現像剤はトナーとキャリアとを含むいわゆる二成分系現像剤である。トナーとしては、従来から一般的に使用されている公知のトナーが使用可能である。トナーの粒径は、例えば約3μm〜15μmである。バインダー樹脂中に着色剤を含有させたトナーや、荷電制御剤や離型剤を含有するトナーや、表面に添加剤を保持するトナーも使用可能である。
このようなトナーを製造するにあたっては、従来公知の方法で製造することができ、例えば、粉砕法、乳化重合法、懸濁重合法等の公知の方法で製造される。
トナーに使用されるバインダー樹脂は、限定的ではないが、例えば、スチレン系樹脂(スチレンまたはスチレン置換体を含む単重合体または共重合体)、ポリエステル樹脂、エポキシ系樹脂、塩化ビニル樹脂、フェノール樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリウレタン樹脂、シリコーン樹脂、またはそれらの樹脂を任意に混ぜ合わせたものである。バインダー樹脂は、軟化温度が約80℃〜160℃の範囲であり、ガラス転移点が約50℃〜75℃の範囲であることが好ましい。
着色剤は、公知の材料、例えば、カーボンブラック、アニリンブラック、活性炭、マグネタイト、ベンジンイエロー、パーマネントイエロー、ナフトールイエロー、フタロシアニンブルー、ファーストスカイブルー、ウルトラマリンブルー、ローズベンガル、レーキーレッド等を用いることができる。着色剤の添加量は、一般に、バインダー樹脂100重量部に対して、2重量部〜20重量部であることが好ましい。
荷電制御剤は、従来から荷電制御剤として知られている材料が使用できる。具体的に、正極性に帯電するトナーには、例えばニグロシン系染料、4級アンモニウム塩系化合物、トリフェニルメタン系化合物、イミダゾール系化合物、ポリアミン樹脂が荷電制御剤として使用できる。負極性に帯電するトナーには、Cr、Co、Al、Fe等の金属含有アゾ系染料、サリチル酸金属化合物、アルキルサリチル酸金属化合物、カーリックスアレーン化合物が荷電制御剤として使用できる。荷電制御剤は、バインダー樹脂100重量部に対して、0.1重量部〜10重量部の割合で用いることが好ましい。
離型剤は、従来から離型剤として使用されている公知のものを使用できる。離型剤の材料には、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、カルナバワックス、サゾールワックス、又はそれらを適宜組み合わせた混合物が用いられる。離型剤は、バインダー樹脂100重量部に対して、0.1重量部〜10重量部の割合で用いることが好ましい。
さらに、現像剤の流動化を促進する流動化剤を添加してもよい。流動化剤には、例えば、シリカ、酸化チタン、酸化アルミニウム等の無機微粒子や、アクリル樹脂、スチレン樹脂、シリコーン樹脂、フッ素樹脂等の樹脂微粒子が使用できる。特にシランカップリング剤、チタンカップリング剤、およびシリコンオイル等で疎水化した材料を用いるのが好ましい。流動化剤は、トナー100重量部に対して、0.1〜5重量部の割合で添加することが好ましい。これら添加剤の個数平均一次粒径は、9nm〜100nmであることが好ましい。
キャリアは、従来から一般に使用されている公知のキャリアを使用できる。バインダー型キャリアやコート型キャリアのいずれを用いてもよい。キャリア粒径は、限定的ではないが、約15μm〜100μmであることが好ましい。
バインダー型キャリアは、磁性体微粒子をバインダー樹脂中に分散させたものであり、表面に正極性または負極性に帯電する微粒子又はコーティング層を有するものが使用できる。バインダー型キャリアの極性等の帯電特性は、バインダー樹脂の材質、帯電性微粒子、表面コーティング層の種類によって制御できる。
バインダー型キャリアに用いられるバインダー樹脂としては、ポリスチレン系樹脂に代表されるビニル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ナイロン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂などの熱可塑性樹脂、フェノール樹脂等の硬化性樹脂が例示される。
バインダー型キャリアの磁性体微粒子としては、マグネタイト、ガンマ酸化鉄等のスピネルフェライト、鉄以外の金属(Mn、Ni、Mg、Cu等)を一種または二種以上含有するスピネルフェライト、バリウムフェライト等のマグネトプランバイト型フェライト、表面に酸化層を有する鉄や合金の粒子を用いることができる。キャリアの形状は、粒状、球状、針状のいずれであってもよい。特に高磁化を要する場合には、鉄系の強磁性微粒子を用いることが好ましい。化学的な安定性を考慮すると、マグネタイト、ガンマ酸化鉄を含むスピネルフェライトやバリウムフェライト等のマグネトプランバイト型フェライトの強磁性微粒子を用いることが好ましい。強磁性微粒子の種類及び含有量を適宜選択することにより、所望の磁化を有する磁性樹脂キャリアを得ることができる。磁性体微粒子は磁性樹脂キャリア中に50重量%〜90重量%の範囲で添加することが適切である。
バインダー型キャリアの表面コート材としては、シリコーン樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、フッ素系樹脂等が用いられる。これらの樹脂をキャリア表面にコートし硬化させてコート層を形成することにより、キャリアの電荷付与能力を向上できる。
バインダー型キャリアの表面への帯電性微粒子あるいは導電性微粒子の固着は、例えば、磁性樹脂キャリアと微粒子とを均一混合し、磁性樹脂キャリアの表面にこれら微粒子を付着させた後、機械的・熱的な衝撃力を与えることにより微粒子を磁性樹脂キャリア中に打ち込むことで行われる。この場合、微粒子は、磁性樹脂キャリア中に完全に埋設されるのではなく、その一部が磁性樹脂キャリア表面から突出するように固定される。帯電性微粒子には、有機、無機の絶縁性材料が用いられる。具体的に、有機系の絶縁性材料としては、ポリスチレン、スチレン系共重合物、アクリル樹脂、各種アクリル共重合物、ナイロン、ポリエチレン、ポリプロピレン、フッ素樹脂およびこれらの架橋物などの有機絶縁性微粒子がある。電荷付与能力および帯電極性は、帯電性微粒子の素材、重合触媒、表面処理等に調整できる。無機系の絶縁性材料としては、シリカ、二酸化チタン等の負極性に帯電する無機微粒子や、チタン酸ストロンチウム、アルミナ等の正極性に帯電する無機微粒子が用いられる。
コート型キャリアは、磁性体からなるキャリアコア粒子を樹脂で被覆したキャリアであり、バインダー型キャリア同様に、キャリア表面に正極性または負極性に帯電する帯電性微粒子を固着することができる。コート型キャリアの極性等の帯電特性は、表面コーティング層の種類や帯電性微粒子の選択により調整できる。コーティング樹脂は、バインダー型キャリアのバインダー樹脂と同様の樹脂が使用可能である。
現像剤Dのトナー及びキャリアの混合比は、所望のトナー帯電量が得られるように調整される。現像剤Dのトナー比は、トナー及びキャリアの合計量に対して、好ましくは3重量%〜30重量%であり、より好ましくは4重量%〜20重量%である。
以下、本発明を実施例によりさらに詳しく説明するが本発明はこれらの例に何ら限定されるものではない。
実施例1
図1及び図4に主として示した画像形成装置及び現像装置を用いて、下記の条件で画像形成を行った。そして、得られた画像の画質を目視により評価したところ、いずれも画像ムラのない良好なものであった。
(画像形成条件)
第1搬送部材 外径:14mm,軸径:6mm
現像ローラの対向部 搬送量規制部 溜まり部
羽根ピッチ: 20mm 12mm 18mm
溜まり部の容積 30ml
トナー濃度 6%±3%
現像剤の嵩密度 1.8g/cm±0.3g/cm
環境条件 高温高湿〜低温低湿
実施例2
下記特性の現像剤を用いた以外は、実施例1と同様にして画像形成を行い、得られた画像の画質を目視により評価したところ、いずれも画像ムラのない良好なものであった。
トナー濃度 10%±4%
現像剤の嵩密度 1.5g/cm±0.3g/cm
実施例3
第1搬送部材として下記特性のものを用いた以外は、実施例1と同様にして画像形成を行い、得られた画像の画質を目視により評価したところ、いずれも画像ムラのない良好なものであった。
第1搬送部材 外径:12mm,軸径:5mm
現像ローラの対向部 搬送量規制部 溜まり部
羽根ピッチ: 18mm 10mm 16mm
実施例4
第1搬送部材として下記特性のものを用いた以外は、実施例2と同様にして画像形成を行い、得られた画像の画質を目視により評価したところ、いずれも画像ムラのない良好なものであった。
第1搬送部材 外径:12mm,軸径:5mm
現像ローラの対向部 搬送量規制部 溜まり部
羽根ピッチ: 18mm 10mm 16mm
実施例5
溜まり部の形状を図6に示す垂直断面形状とした以外は実施例1と同様の画像形成条件で耐刷試験を行ったところ、低印字時の耐刷試験から高印字時の耐刷試験までカブリのない良好な画像が得られた。
本発明の現像装置によれば、現像剤供給領域における現像剤の液面高さ変化を抑制でき、現像剤担持体に現像剤を安定して供給することができて有用である。
2 現像装置
D 現像剤
11 感光体(像担持体)
21 現像ローラ(現像剤担持体)
23 第1搬送路
24 第2搬送路
25 第1搬送部材
26 第2搬送部材
27 仕切り板
28 溜まり部
29 搬送量規制部
25a,25b 軸部材
25b,26b 羽根

Claims (4)

  1. トナーとキャリアとを含む現像剤を担持し、像担持体と対向する位置に現像剤を回転搬送する現像剤担持体と、現像剤担持体に沿って形成された第1搬送路と、第1搬送路内に設けられ、現像剤を搬送する第1搬送部材と、第1搬送路の現像剤搬送方向上流側及び下流側で第1搬送路と連通する第2搬送路と、第2搬送路内に設けられ、第1搬送部材と逆方向に現像剤を搬送する第2搬送部材とを備え、第1搬送路と第2搬送路とで構成される循環路内で現像剤を循環させながら、第1搬送路から現像剤担持体に現像剤を供給する現像装置であって、
    第1搬送路の、現像剤担持体と対向する領域よりも現像剤搬送方向上流側に、現像剤の一部が滞留可能な溜まり部を設け
    第1搬送部材を回転によって現像剤を搬送するものとし、溜まり部の内部空間の、回転軸に対して垂直な断面形状を、第1搬送部材の回転方向上流側から下流側に向かって広がる形状とするとともに、
    第1搬送路の、現像剤担持体と対向する領域と溜まり部との間に、現像剤の搬送量を規制する搬送量規制部を設け、搬送量規制部における現像剤の搬送速度を溜まり部における搬送速度よりも遅くしたことを特徴とする現像装置。
  2. 第1搬送部材が、軸部材の外周に螺旋状の羽根が設けられ、回転によって現像剤を搬送するものであって、搬送量規制部における羽根のピッチが溜まり部における羽根のピッチよりも短いものである請求項1記載の現像装置。
  3. 現像剤担持体の回転軸が、第1搬送部材の回転軸よりも鉛直方向に高い位置に配置される請求項1又は2記載の現像装置。
  4. 像担持体上に形成された静電潜像を現像装置によって現像する画像形成装置において、前記現像装置として請求項1〜3のいずれかに記載の現像装置を用いることを特徴とする画像形成装置。
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