JP2010071043A - 建具 - Google Patents

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Abstract

【課題】通常時には開放角度が規制された面材であっても非常時において屋外側から容易な操作で迅速に全開することができる建具を提供すること。
【解決手段】非常時において、屋外ハンドル31を開操作するだけで、第1連結部材35を介してグレモン錠10を解錠するとともに、第2連結部材36を介して全半開装置20の角度規制アーム25の規制を解除し、この状態で屋外ハンドル31を屋外側に引くことで、障子4を全開することができる。従って、簡単な操作で迅速に障子4を全開することができるとともに、通常時においては、全半開装置20によって障子4の開放角度が規制されるので、外開き窓を換気窓として利用することができる。
【選択図】図5

Description

本発明は、建具に関し、詳しくは、枠体に開閉自在に支持される面材を施錠する錠装置と、面材の開放角度を規制する開放角度規制装置と、非常時に屋外側から前記面材を開放するための外部開放装置とを備えた建具に関する。
従来、開き窓や縦辷り出し窓等の建具として、障子(面材)の開放角度をステー等の規制手段で規制することで半開状態とし、この半開状態において換気可能に構成された換気窓が利用されている。このような換気窓では、通常時の半開状態において、窓枠(枠体)と障子との隙間を小さくする、具体的には人が通れない程度(例えば、10cm程度)の隙間しかできないようにすることで、安全性が確保できるようになっている。一方、火災等の非常時において、消防隊などが屋外側から屋内に進入しようとした場合、障子が半開状態までしか開放されないと進入できないため、障子の開放規制を屋外側から解除する屋外ノブを有する換気ステーが提案され(例えば、特許文献1参照)、この屋外ノブの操作により屋外側から障子を全開して進入できるようになっている。
特開2001−288949号公報
ところで、通常の窓には、障子を施錠するための錠装置が設けられており、前記換気窓において屋外側から障子を開放するためには、錠装置を解錠するとともに前記屋外ノブを操作して開放角度の規制を解除してから、障子を全開する必要がある。このため、解錠操作と規制解除操作の少なくとも二段階の操作が必要になるため、障子を全開するための手順が煩雑になってしまうという不都合がある。
本発明の目的は、通常時には開放角度が規制された面材であっても非常時において屋外側から容易な操作で迅速に全開することができる建具を提供することにある。
本発明の建具は、建物開口部に設けられる枠体と、この枠体に開閉自在に支持される面材と、前記枠体に対して前記面材を施解錠する錠装置と、前記枠体に対して前記面材の開放角度を規制する開放角度規制装置と、非常時に屋外側から前記面材を開放するための外部開放装置とを備えた建具であって、前記錠装置は、前記枠体および面材のうちの一方に設けられて屋内側から操作可能な錠操作部と、この錠操作部に連動して施錠位置と解錠位置とを移動する錠係合部と、前記枠体および面材のうちの他方に設けられて前記錠係合部に係合可能な錠受け部とを有して構成され、前記開放角度規制装置は、前記枠体および面材のうちの一方に一端側が回動自在に支持される角度規制アームと、前記枠体および面材のうちの他方に設けられて前記角度規制アームの他端側に係合可能な規制受け部と、この規制受け部による前記角度規制アームの他端側の規制と解除とを切り替え可能な規制切替手段とを有して構成され、前記外部開放装置は、前記枠体および面材のうちの一方に設けられて屋外側から操作可能な屋外操作部と、この屋外操作部と前記錠係合部とを連動させる第1連動部と、前記屋外操作部と前記規制切替手段とを連動させる第2連動部とを有して構成され、通常時において、前記錠装置の錠操作部の開操作によって、前記錠係合部が解錠位置に移動されて前記面材が開放可能になるとともに、前記開放角度規制装置の前記角度規制アームの他端側が前記規制受け部に係合されることで、当該面材の開放角度が規制され、非常時において、前記外部開放装置の前記屋外操作部の開操作によって、前記第1連動部を介して前記錠係合部が解錠位置に移動されるとともに、前記第2連動部を介して前記規制切替手段を作動させて前記角度規制アームの他端側の規制が解除側に切り替えられることで、当該面材が全開可能に構成されていることを特徴とする。
このような本発明によれば、屋外操作部の操作に第1連動部および第2連動部が連動し、第1連動部によって錠装置が解錠されるとともに、第2連動部によって開放角度規制装置の規制が解除されるので、非常時において、屋外操作部を操作するだけの簡単な操作で迅速に面材を全開することができる。一方、通常時においては、開放角度規制装置によって面材の開放角度が規制されるので、当該建具を換気窓として利用することができる。
この際、本発明の建具では、前記錠装置は、前記錠操作部の操作に連動して進退移動する錠連動部を有するとともに、この錠連動部に前記錠係合部が固定されており、前記外部開放装置の第1連動部と前記錠連動部とは、通常時において、前記錠操作部の操作による当該錠連動部の進退移動に連動せず、かつ前記屋外操作部の操作による当該第1連動部の移動に連動して前記錠連動部を解錠側に移動させる連結手段を介して連結されていることが好ましい。
このような構成によれば、通常時において錠操作部を操作した場合に、錠連動部と外部開放装置の第1連動部とが連動しないことから、屋外操作部が作動することがないため、意図しない面材の全開が防止できるとともに、屋外側から屋外操作部を操作した場合にのみ第1連動部と錠連動部とを連動させて錠装置を解錠することができる。ここで、錠連動部と第1連動部とを連結する連結手段としては、例えば、錠連動部および第1連動部の一方に設けられる長孔と、他方に設けられて長孔に遊挿される突起とで構成され、一方向に向かっては突起が長孔内を相対移動するのみで連動せず、逆方向に向かっては突起と長孔端部とが係合することで錠連動部と第1連動部とが連動するような機構がある。
さらに、本発明の建具では、前記開放角度規制装置の規制切替手段は、前記枠体および面材のうちの一方にスライド自在に設けられたスライド部材と、このスライド部材を付勢する付勢手段とを有して構成されるとともに、前記スライド部材に前記角度規制アームの一端側が回動自在に連結され、前記外部開放装置の屋外操作部の開操作によって、前記第2連動部を介して前記スライド部材が解除側にスライドされることで、前記角度規制アームの他端側が前記規制受け部から外れて規制が解除され、前記外部開放装置の屋外操作部の閉操作によって、前記付勢手段に付勢されて前記角度規制アームの他端側が前記規制受け部側に移動することで、当該角度規制アームの他端側が前記規制受け部に規制されることが好ましい。
このような構成によれば、スライド部材のスライドによって規制受け部に対する角度規制アームの他端側の規制または規制解除を切り替える、つまり規制切替手段を角度規制アームの一端側に配置したことで、他端側である規制受け部の構造を比較的簡単にすることができる。さらに、付勢手段によってスライド部材を付勢することで、面材を閉じてから屋外操作部を閉操作するだけで、この閉操作に伴って自動的に、スライド部材が初期位置に戻って角度規制アームの他端側を規制受け部で規制することができる。従って、全開した後に面材を閉じて通常使用状態に戻す際に、角度規制アームによる規制を有効にすることができ、手動で角度規制アームを戻す必要がないため規制し忘れを防止することができ、通常時における面材の開放角度規制状態を確実に維持することができる。
また、本発明の建具では、前記開放角度規制装置の規制受け部は、前記角度規制アームの他端側をスライド案内する規制案内溝を有し、前記規制切替手段は、前記規制案内溝の一端部を閉鎖する位置と開放する位置とに移動可能な閉鎖部材と、この閉鎖部材を閉鎖側に付勢する付勢手段とを有して構成され、前記外部開放装置の屋外操作部の開操作によって、前記第2連動部を介して前記閉鎖部材が開放側に移動されることで、前記角度規制アームの他端側が前記規制案内溝から外れて規制が解除され、前記外部開放装置の屋外操作部の閉操作によって、前記付勢手段に付勢されて前記閉鎖部材が閉鎖側に移動されることで、当該角度規制アームの他端側が前記規制案内溝に挿入されて規制されることが好ましい。
このような構成によれば、規制受け部の規制案内溝を閉鎖部材で閉鎖するか開放することによって角度規制アームの他端側の規制または規制解除を切り替える、つまり規制切替手段を規制受け部側に配置したことで、角度規制アームの一端側の構造を比較的簡単にすることができる。さらに、付勢手段によって閉鎖部材を閉鎖側に付勢することで、面材を閉じてから屋外操作部を閉操作するだけで、この閉操作に伴って自動的に、閉鎖部材が規制案内溝の一端部を閉鎖して角度規制アームの他端側を規制することができる。従って、全開した後に面材を閉じて通常使用状態に戻す際に、角度規制アームによる規制を有効にすることができ、手動で角度規制アームを戻す必要がないため規制し忘れを防止することができ、通常時における面材の開放角度規制状態を確実に維持することができる。
以上において、本発明の建具は、前記錠装置における前記錠操作部および錠係合部は、前記面材に設けられ、前記錠受け部は、前記枠体に設けられ、前記開放角度規制装置における前記角度規制アームの一端側は、前記面材に回動自在に支持され、前記規制受け部は、前記枠体に設けられ、前記外部開放装置の屋外操作部、第1連動部および第2連動部は、それぞれ前記面材に設けられていることが好ましい。
このような構成によれば、錠装置の錠操作部および錠係合部、角度規制アームの一端側、外部開放装置の屋外操作部、第1連動部および第2連動部を、面材に設けたことで、これら各部を連動させるための構造を比較的簡単に構成できるとともに、各部を確実に連動させることができる。すなわち、互いに連動する部材同士を面材と枠体とに分けて配置すると、それらを連動させる機構が複雑になるとともに、面材の開閉にも対応させる必要が生じるが、面材側にまとめて配置されていることで、簡単な構造で各部を確実に連動させることができる。また、面材側に錠操作部や屋外操作部を設けたことで、これらの操作部に面材を開閉するためのハンドルを含めることができ、別途開閉ハンドルを設ける場合と比較して、部品点数を削減することができるとともに、開閉操作の操作性および建具の意匠性を良好にすることができる。
以下、本発明の各実施形態を図面に基づいて説明する。
なお、第2実施形態以降において、次の第1実施形態で説明する構成部材と同じ構成部材、および同様な機能を有する構成部材には、第1実施形態の構成部材と同じ符号を付し、それらの説明を省略または簡略化する。
〔第1実施形態〕
図1は、本発明の実施形態に係る建具である外開き窓1を示す外観姿図である。図2は、外開き窓1の要部を示す展開斜視図である。図3は、外開き窓1における錠装置、開放角度規制装置および外部開放装置を示す分解斜視図である。
図1〜図3において、外開き窓1は、建物開口部に設けられる枠体としての方立2および無目3と、これらの方立2および無目3で囲まれた内部に開閉自在に支持される面材としての障子4とを有して構成されている。障子4は、上框5、下框6および左右の縦框7を四周框組みした内部に、ガラスパネル8を嵌め込んで構成されている。この障子4は、一方側(図1の右側)の縦框7が図示しないヒンジ装置などを介して方立2に支持され、他方側(図1の左側)の縦框7が屋外側に開放可能に構成されている。そして、外開き窓1には、方立2および無目3に対して障子4を施解錠する錠装置としてのグレモン錠10と、障子4の開放角度を規制する開放角度規制装置としての全半開装置20と、非常時に屋外側から障子4を開放するための外部開放装置30とが設けられている。
グレモン錠10は、図4〜図6にも示すように、縦框7に設けられる錠装置本体11と、方立2の見込み面に固定される上下2箇所の錠受け部12とを備えて構成されている。錠装置本体11は、縦框7の屋内側の見込み面に固定される台座13と、この台座13から突出して設けられる錠操作部としての操作ハンドル14と、台座13の内部に設けられて操作ハンドル14の回動操作を上下動に変換する図示しない変換機構と、この変換機構に連結されて台座13から突出するとともに縦框7を貫通する上下動部材15とを有して構成されている。さらに、グレモン錠10は、縦框7に沿って上下に延びて設けられるとともに上下動部材15が挿通される錠連動部としてのリンケージバー16と、このリンケージバー16を上下移動自在に保持する上下2箇所の保持部品17と、これらの保持部品17に対応した上下2箇所でリンケージバー16に固定されて錠受け部12と係合可能な錠係合部としての係合ピン18とを有して構成されている。なお、保持部品17に代えて縦框7に形成した保持部でリンケージバー16を保持してもよい。
以上のグレモン錠10は、図2に示すように、操作ハンドル14を下向きに回動操作(閉操作)することで、上下動部材15を介してリンケージバー16が上方に移動され、係合ピン18が錠受け部12と係合する施錠位置に移動されることにより、障子4を開閉不能に施錠できるようになっている。一方、グレモン錠10は、図4に示すように、操作ハンドル14を屋内側に向かって回動操作(開操作)することで、上下動部材15を介してリンケージバー16が下方に移動され、係合ピン18が錠受け部12から外れる解錠位置に移動されることにより、解錠されて障子4を開閉可能とすることができるようになっている。そして、グレモン錠10を解錠して障子4を屋外側に開放した際には、全半開装置20によって障子4の開放角度が規制され、例えば、方立2と縦框7との間に10cm程度の隙間ができて、換気可能でかつ人の出入りができない程度の半開状態の角度までしか障子4が開放できないようになっている。
全半開装置20は、図7および図8にも示すように、縦框7に設けられる全半開装置本体21と、方立2の見込み面に固定される規制受け部としての受け部材22とを備え、全半開装置本体21は、縦框7の見込み面に固定されるベース部材23と、このベース部材23に上下スライド自在に支持されるスライド部材24と、このスライド部材24に一端が軸支された角度規制アーム25と、角度規制アーム25の軸支位置を上下に案内する案内部材26と、この案内部材26の下端部とスライド部材24との間に設けられてスライド部材24を上方に付勢する付勢手段としてのコイルばね27とを備えて構成されている。一方、受け部材22は、方立2に固定される受け部材本体28と、この受け部材本体28に取り付けられる保持部品29とを有して構成されている。
角度規制アーム25の一端側は、軸支ピン251によってスライド部材24に軸支されるとともに、スライド部材24との間に渦巻き状のばね252が介挿されることで、縦框7の見付け方向に向かって角度規制アーム25の先端(他端)側が回動できるように支持されている。そして、角度規制アーム25の他端側には、受け部材22に規制されるとともに上下にスライド案内される被係合ピン253が固定されている。この角度規制アーム25の他端側における室内側の側端縁には、長手方向に沿って折り曲げられた折曲げ部254が形成され、当該角度規制アーム25の剛性が高められている。一方、受け部材本体28は、上下に延びる案内溝281を有して形成されており、この案内溝281の下端部には、下方に開口する開口部282が形成され、この開口部282から角度規制アーム25の被係合ピン253が案内溝281に挿通されるとともに、案内溝281に沿って被係合ピン253が上下にスライド案内されるようになっている。また、案内溝281の上端位置までスライドした際に、被係合ピン253が保持部品29によって保持され、これによって角度規制アーム25による障子4の半開状態が維持できるようになっている。
また、スライド部材24は、図7に示すように、ベース部材23と案内部材26とに渡る2本のピン241を2つの長孔242に挿通することによって上下スライド可能に支持されている。このスライド部材24には、屋内側において折り曲げ形成されて後述するつまみ部材24A,24Bを取付可能なつまみ固定部243と、屋外側に向かって突出して後述する外部開放装置30の第2連結部材36に係合する連動突起244と、コイルばね27の上端部を係止する係止突起245とが設けられている。一方、案内部材26は、2本のピン241によってベース部材23に固定されている。さらに、案内部材26には、ベース部材23に係止される上下の突起261,262が形成され、下側の突起262によってコイルばね27の下端部を保持できるようになっている。そして、案内部材26には、角度規制アーム25の軸支ピン251を挿通可能で、この軸支ピン251を上下案内可能な案内開口263が形成されている。
以上の全半開装置20の動作を図9も参照して説明する。図9は、全半開装置20の案内部材26を省略してその動作を示す斜視図である。
先ず、障子4が閉鎖されてグレモン錠10が施錠された状態では、図9(A)に示すように、コイルばね27に付勢されてスライド部材24が上方に位置し、このスライド部材24に軸支された角度規制アーム25の被係合ピン253は、図2に示すように、受け部材22の案内溝281の下端部に挿通されている。この状態から、グレモン錠10の操作ハンドル14を開操作することで、図9(B)に示すように、リンケージバー16が下降して解錠されるものの、リンケージバー16は、ベース部材23と縦框7との間でスライドするのみで、スライド部材24が移動することはない。このようにグレモン錠10を解錠してから障子4を屋外側に開放すれば、図4に示すように、角度規制アーム25の被係合ピン253が受け部材22の案内溝281内を上方に移動し、この案内溝281と被係合ピン253との係合によって、角度規制アーム25を介して障子4の開放角度が規制されるようになっている。
一方、図5および図9(C)に示すように、外部開放装置30の第2連結部材36によって連動突起244が押し下げられ、スライド部材24が下方にスライド移動されることで、角度規制アーム25も下降し、その被係合ピン253が受け部材22の案内溝281から外れるようになっている。このように被係合ピン253と受け部材22との係合が解除されるとともにグレモン錠10が解錠された状態において、障子4を屋外側に開放すれば、その開放角度が規制されずに障子4が全開できるようになっている。また、第2連結部材36による押し下げが解除されれば、スライド部材24はコイルばね27に付勢されて上方にスライド移動して初期位置に復帰するようになっている。以上のように全半開装置20のスライド部材24によって規制切替手段が構成されており、通常時においてスライド部材24が上方に位置することで、角度規制アーム25の被係合ピン253が受け部材22に規制されて障子4が半開状態に規制され、非常時において外部開放装置30の操作によりスライド部材24が下方に移動することで、角度規制アーム25の被係合ピン253が受け部材22から外れて障子4が全開可能となり、開放角度規制状態と開放角度非規制状態とが切り換えられるように構成されている。
外部開放装置30は、障子4の下框6に設けられて屋外側から操作可能な屋外操作部としての屋外ハンドル31と、この屋外ハンドル31の操作に連動して下框6に沿って移動可能な下框連動バー32と、この下框連動バー32に連結されて下框6と縦框7とのコーな部分に設けられるコーナー連動部33と、このコーナー連動部33に連結されて縦框7に沿って移動可能な縦框連動バー34とを備えて構成されている。さらに、縦框連動バー34の上端部には、グレモン錠10のリンケージバー16と連動可能な第1連動部としての第1連結部材35が固定され、この第1連結部材35には、全半開装置20のスライド部材24と連動可能な第2連動部としての第2連結部材36が固定されている。これらの第1連結部材35および第2連結部材36は、図2および図4に示すように、屋外ハンドル31を操作しない状態では上方に位置し、図5に示すように、屋外ハンドル31を開操作することで、下框連動バー32、コーナー連動部33および縦框連動バー34を介して下方に引き下げられるようになっている。
第1連結部材35は、上下に長く形成された連結長孔351を有し、この連結長孔351には、リンケージバー16の下端部に固定された連結ピン161が挿通されている。そして、連結ピン161は、図2に示すように、グレモン錠10が施錠された状態で連結長孔351の上端側に位置し、図4に示すように、グレモン錠10が解錠されてリンケージバー16が下降した状態で連結長孔351の下端側に位置するようになっている。従って、外部開放装置30の屋外ハンドル31を操作せずにグレモン錠10を施錠または解錠しても、連結ピン161が連結長孔351の内部を移動するのみで、第1連結部材35が移動しないように構成されている。一方、グレモン錠10が施錠された状態で屋外ハンドル31を開操作すれば、図5に示すように、第1連結部材35が下降することで連結長孔351に係止された連結ピン161も下降する。このような連結ピン161によって連結手段が構成され、連結ピン161の下降により、リンケージバー16を介して係合ピン18が下降して錠受け部12から外れ、グレモン錠10が解錠されるようになっている。
一方、第2連結部材36は、第1連結部材35から上方の全半開装置20まで延びて形成され、その上端部には、スライド部材24の連動突起244に係合可能な連動係合部361が形成されている。この連動係合部361は、連動突起244の上側に当接して設けられ、連動突起244を下方に押し下げ可能に構成されている。従って、図2に示すように、全半開装置20のスライド部材24が上方に位置して角度規制アーム25の被係合ピン253が受け部材22に規制された状態において、屋外ハンドル31を開操作すれば、図5および図9(C)に示すように、第2連結部材36が下降することで連動係合部361によって連動突起244が押し下げられ、スライド部材24が下降する。このスライド部材24の下降により、前述したように角度規制アーム25の被係合ピン253が受け部材22から外れ、障子4の開放角度の規制が解除されるようになっている。
以上のような外部開放装置30によれば、火災等の非常時において、屋外ハンドル31を開操作するだけで、第1連結部材35を介してグレモン錠10を解錠するとともに、第2連結部材36を介して全半開装置20の角度規制アーム25の規制を解除し、この状態で屋外ハンドル31を屋外側に引くことで、障子4を全開することができるようになっている。また、障子4を閉じてから、屋外ハンドル31を屋内側に戻せば、第2連結部材36が上方に移動することで、連動係合部361による連動突起244の押し下げが解除され、コイルばね27の付勢力によりスライド部材24が上方の初期位置に復帰する。これにより、角度規制アーム25の被係合ピン253が受け部材22の開口部282から案内溝281に挿入され、受け部材22により角度規制アーム25が規制されることで、障子4の開放角度が再び規制できるようになっている。
なお、本実施形態の外開き窓1では、非常時における屋外ハンドル31の開操作に限らず、メンテナンス時等において屋内側からの操作によっても障子4を全開することができるようになっている。以下、屋内側からの操作で障子4を全開する方法について、図10〜図12に基づいて説明する。
図10および図11において、全半開装置20のスライド部材24には、前述のようにつまみ固定部243が屋内側に位置して設けられている。このつまみ固定部243には、図10に示すようなメンテナンス用のつまみ部材24Aや、図11に示すような常設用のつまみ部材24Bが固定できるようになっている。ここで、常設用のつまみ部材24Bを固定する場合としては、通常時においても障子4を全開可能な場所に設置された外開き窓1に後付けでつまみ部材24Bを設けることなどがある。
以上のつまみ部材24A,24Bを取り付ける手順としては、先ずグレモン錠10の操作ハンドル14を開操作して障子4を半開状態とし、スライド部材24のつまみ固定部243を室内側から操作可能な位置に露出させる。次に、つまみ部材24Aのピンをつまみ固定部243の挿通孔に挿通するか、つまみ部材24Bをつまみ固定部243にビス止め固定する。そして、障子4を一旦閉鎖してから、つまみ部材24A,24Bを下方に押し下げてスライド部材24を下降させ、これにより前述のように角度規制アーム25の被係合ピン253が受け部材22から外れることで、障子4が開放角度非規制状態となり全開できるようになっている。一方、障子4を閉じる場合には、つまみ部材24A,24Bを下方に押し下げた状態で障子4を閉鎖し、その後につまみ部材24A,24Bを上方に押し上げれば、スライド部材24が上方に移動して障子4が開放角度規制状態となる。
また、図12において、グレモン錠10の操作ハンドル14は、屋内側に向かって開操作された解錠位置から、さらに上方に回動操作可能に設けられており、すなわち、下向きの閉位置から180°回動して上向きとなるまで回動可能に構成されている。なお、通常時においては、適宜な鍵等の回動規制手段によって、操作ハンドル14が図2の解錠位置までしか回動しないようになっている。そして、操作ハンドル14を180°回動することで、上下動部材15を介してリンケージバー16が解錠位置よりもさらに下方まで移動するように構成されている。この際、リンケージバー16に固定された連結ピン161は、第1連結部材35の連結長孔351下端部に当接して下方に押し下げるようになっている。従って、操作ハンドル14を180°回動することで、リンケージバー16および第1連結部材35を介して第2連結部材36も下方に押し下げられ、第2連結部材36の連動係合部361(図5参照)によって全半開装置20のスライド部材24が下降し、前記角度規制アーム25による障子4の開放角度の規制が解除されるようになっている。ただし、下框連動バー32と屋外ハンドル31とは、屋外ハンドル31の操作に連動するものの、下框連動バー32が図12中、右方向へ移動しても屋外ハンドル31が連動しないようになっている。一方、操作ハンドル14を下向きの閉位置まで戻せば、第1連結部材35および第2連結部材36が初期位置に復帰して、全半開装置20によって障子4の開放角度を再び規制することができるようになっている。
このような本実施形態によれば、以下のような効果がある。
(1)すなわち、非常時において、屋外ハンドル31を操作するだけの簡単な操作で迅速に障子4を全開することができるとともに、通常時においては、全半開装置20によって障子4の開放角度が規制されるので、外開き窓1を換気窓として利用することができる。また、全開後に障子4を閉じて屋外ハンドル31を戻せば、再び全半開装置20によって開放角度規制状態となるので、意図せずに全開するような事態を防止することができ、換気窓としての利便性を向上させることができる。
(2)また、グレモン錠10の錠装置本体11、全半開装置20の全半開装置本体21、および外部開放装置30を障子4に設けるとともに、枠体の方立2には、錠受け部12および受け部材22を設けたことで、障子4を開放した際に屋内側から目立つ位置である方立2の見込み面の外観が良好にできる。さらに、グレモン錠10および全半開装置20の主要な動作部分が障子4側に配置されているので、これらと外部開放装置30とを連動させるための構造が比較的簡単にできるとともに、各部を確実に連動させることができる。さらに、障子4側に錠装置本体11および外部開放装置30を設けたことで、これらの操作ハンドル14および屋外ハンドル31を持って障子4の開閉ができ、別途開閉用のハンドルを設ける必要がなく、部品点数を削減することができる。
〔第2実施形態〕
次に、図13〜図19に基づいて本発明の第2実施形態を説明する。
図13は、第2実施形態の外開き窓1Aの要部を示す展開斜視図である。図14は、外開き窓1Aにおける錠装置、開放角度規制装置および外部開放装置を示す分解斜視図である。
本実施形態の外開き窓1Aにおいて、開放角度規制装置は、前記第1実施形態の全半開装置20と略同様であり、錠装置および外部開放装置の構成が第1実施形態と相違している。以下、相違点を詳しく説明する。
本実施形態の錠装置であるグレモン錠10Aは、錠装置本体11Aの構成が前記実施形態の錠装置本体11と相違し、操作ハンドル14の回転軸141が台座13を貫通して設けられ、この回転軸141の先端にその回転を上下動に変換する変換機構19が設けられ、この変換機構19に上下動部材15Aが連結されている。そして、上下動部材15Aは、リンケージバー16に連結され、操作ハンドル14の回動操作によって上下動部材15Aが上下に移動することで、リンケージバー16を介した係合ピン18は、錠受け部12に係合する施錠位置と錠受け部12から外れる解錠位置との間を上下移動するようになっている。
一方、本実施形態の外部開放装置40は、グレモン錠10Aの錠装置本体11Aと略同様の構成を備えるとともに、錠装置本体11Aとは逆に、屋外側から操作可能に設けられている。
すなわち、外部開放装置40は、障子4の縦框7の屋外側に固定される台座43と、この台座43から屋外側に突出して設けられる屋外操作部としての屋外ハンドル44と、台座43を貫通した屋外ハンドル44の回転軸441の先端に連結されてその回転を上下動に変換する変換機構49と、この変換機構49に連結される上下動部材45とを備えて構成されている。さらに、上下動部材45には、グレモン錠10Aのリンケージバー16と連動可能で、かつ全半開装置20のスライド部材24と連動可能な第1連動部および第2連動部としての連動ピン41が固定されている。この連動ピン41は、図17〜図18に示すように、リンケージバー16を貫通するとともにスライド部材24と係合可能に設けられており、屋外ハンドル44の操作によってリンケージバー16およびスライド部材24を押し下げることができるようになっている。
連動ピン41とリンケージバー16およびスライド部材24との連動機構としては、リンケージバー16には、上下に長く形成された連動長孔162が形成され、この連動長孔162に連動ピン41が挿通されている。そして、連動ピン41は、図13および図17(B)に示すように、グレモン錠10Aが施錠された状態で連動長孔162の下端側に位置し、図15および図18(B)に示すように、グレモン錠10Aが解錠されてリンケージバー16が下降した状態で連動長孔162の上端側に位置するようになっている。従って、外部開放装置40の屋外ハンドル44を操作せずにグレモン錠10Aを施錠または解錠しても、連動ピン41と連動長孔162とが接触しないように構成されている。一方、グレモン錠10Aが施錠された状態で屋外ハンドル44を開操作すれば、図16および図19(B)に示すように、変換機構49および上下動部材45を介して連動ピン41が下降することで連動長孔162を介してリンケージバー16が下降し、グレモン錠10Aが解錠されるようになっている。
また、スライド部材24には、上下に長く形成された連動切欠き246が形成され、この連動切欠き246に連動ピン41が挿通されている。そして、連動ピン41は、図13および図17(A)に示すように、グレモン錠10Aが施錠された状態で連動切欠き246の下端側に位置し、図15および図18(A)に示すように、グレモン錠10Aが解錠された状態でも連動切欠き246の下端側に位置するようになっている。一方、屋外ハンドル44を開操作すれば、図16および図19(A)に示すように、変換機構49および上下動部材45を介して連動ピン41が下降することで連動切欠き246を介してスライド部材24が下降する。このスライド部材24の下降により、前記第1実施形態と同様に、角度規制アーム25の被係合ピン253が受け部材22から外れ、障子4の開放角度の規制が解除されるようになっている。
以上のような外部開放装置40によれば、火災等の非常時において、屋外ハンドル44を開操作するだけで、連動ピン41を介してグレモン錠10Aを解錠するとともに全半開装置20の角度規制アーム25の規制を解除し、この状態で屋外ハンドル44を屋外側に引くことで、障子4を全開することができるようになっている。また、障子4を閉じてから、屋外ハンドル44を閉操作すれば、連動ピン41が上方に移動することで、スライド部材24の押し下げが解除され、コイルばね27の付勢力によりスライド部材24が上方の初期位置に復帰する。これにより、角度規制アーム25の被係合ピン253が受け部材22の開口部282から案内溝281に挿入され、受け部材22により角度規制アーム25が規制されることで、障子4の開放角度が再び規制できるようになっている。
このような本実施形態によれば、前記効果(1)、(2)と略同様の効果に加えて、以下のような効果がある。
(3)すなわち、グレモン錠10Aの錠装置本体11Aと略同様の構成を備える外部開放装置40を用いたことで、部品を共通化することができ、部品点数の削減を図ることができる。
〔第3実施形態〕
次に、図20〜図23に基づいて本発明の第3実施形態を説明する。
図20は、第3実施形態の外開き窓1Bの要部を示す展開斜視図である。図21は、外開き窓1Bにおける開放角度規制装置の一部を示す分解斜視図である。
本実施形態の外開き窓1Bにおいて、開放角度規制装置以外の構成は、前記第1実施形態と略同様であり、開放角度規制装置の構成が第1実施形態の全半開装置20と相違している。以下、相違点を詳しく説明する。
本実施形態の開放角度規制装置である全半開装置20Aは、全半開装置本体21Aと、方立2の見込み面に固定される規制受け部としての受け部材22Aとを備え、全半開装置本体21Aにおける角度規制アーム25Aと、受け部材22Aの構成が全半開装置20と相違している。角度規制アーム25Aは、その一端側が軸支ピン251によってスライド部材24に軸支され、その他端側に屈曲しながら上下に延びる案内溝255を有して形成されている。一方、受け部材22Aは、方立に固定されたベースから見付け方向内側に突出した規制ピン221を有して形成されている。また、角度規制アーム25Aの案内溝255の上端部には、上方に開口する開口部256が形成されており、この開口部256から受け部材22Aの規制ピン221が案内溝255に挿入されることで(図20参照)、角度規制アーム25Aの他端側が受け部材22Aに係合されて、障子4の開放角度が規制されるようになっている(図22参照)。さらに、角度規制アーム25Aには、案内溝255の下端位置までスライドした規制ピン221を保持する板ばね257が設けられ、この板ばね257で規制ピン221を保持することで角度規制アーム25Aによる障子4の半開状態が維持できるようになっている。
一方、前記第1実施形態と同様に、外部開放装置30の屋外ハンドル31を開操作することで、第2連結部材36を介してスライド部材24を下降させることで、角度規制アーム25Aも下降して案内溝255の開口部256から規制ピン221が外れ(図23参照)、これにより受け部材22Aによる角度規制アーム25Aの規制が解除されるようになっている。この状態で屋外ハンドル31を屋外側に引くことで、障子4を全開することができ、また、障子4を閉じてから、屋外ハンドル31を屋内側に戻せば、第2連結部材36が上方に移動することで、連動係合部361による連動突起244の押し下げが解除され、コイルばね27の付勢力によりスライド部材24が上方の初期位置に復帰する。これにより、角度規制アーム25Aの開口部256から案内溝255に受け部材22Aの規制ピン221が挿入され(図20参照)、受け部材22Aにより角度規制アーム25が規制されることで、障子4の開放角度が再び規制できるようになっている。
このような本実施形態によれば、前記効果(1)、(2)と略同様の効果に加えて、以下のような効果がある。
(4)すなわち、方立2に固定した受け部材22Aは規制ピン221を備えるだけの簡単な構造であるため、障子4を開放した際に屋内側から見える方立2の見込み面に複雑な構造の部材を設ける必要がなくなり、外開き窓1Bの意匠性がさらに良好にできる。
〔第4実施形態〕
次に、図24〜図28に基づいて本発明の第4実施形態を説明する。
図24〜図26は、第3実施形態の外開き窓1Cの要部を示す展開斜視図である。図27は、外開き窓1Cにおける開放角度規制装置の要部を示す分解斜視図である。
本実施形態の外開き窓1Cにおいて、錠装置および外部開放装置は、前記第1実施形態のグレモン錠10および外部開放装置30と略同様の構成を備え、開放角度規制装置の構成が第1実施形態と相違している。以下、相違点を詳しく説明する。
本実施形態の開放角度規制装置である全半開装置50は、縦框7の見込み面に固定されるベース部材53と、このベース部材53に一端が軸支された角度規制アーム55と、方立2の見込み面に固定される規制案内部としての受け部材52とを備え、角度規制アーム55の他端側に固定された被係合ピン553が、受け部材52の受け部材本体58の案内溝581に沿って上下にスライド案内されることで、障子4の開放角度が規制されるようになっている。また、受け部材52には、図27にも示すように、案内溝581の上端位置までスライドした被係合ピン553を保持する保持部品59と、案内溝581下端の開口部582を閉鎖する閉鎖部材としてのゲート部材54と、このゲート部材54の下側に固定される垂下片56と、ゲート部材54を受け部材本体58に対して上方に付勢する付勢手段としてのコイルばね57とが設けられている。
ゲート部材54は、受け部材本体58に固定される2本のピン541を2つの長孔542に挿通することで上下スライド可能に支持されるとともに、受け部材本体58の案内溝581の下端部に連続して被係合ピン553を受け入れ可能なゲート溝部543と、後述するつまみ部材54Aを取付可能なつまみ固定部544とを有して形成されている。また、ゲート部材54には、コイルばね57を受け入れるばね受け溝545が形成されており、このばね受け溝545の上端と、受け部材本体58のピン546との間に圧縮状態でコイルばね57が設けられることで、ゲート部材54が上方に付勢されて開口部582をゲート溝部543で閉じる閉鎖位置に移動するようになっている。
垂下片56は、2本のピン561でゲート部材54に固定されるとともに、その下端部から見付け方向内方に突出した2本の連動ピン562を有して構成されている。2本の連動ピン562のうちの1本には、図26に示すように、外部開放装置30における第2連結部材36の連動係合部361が係合可能になっており、この連動係合部361によって連動ピン562が下方に押し下げられることで、ゲート部材54が下方にスライドし、ゲート溝部543と受け部材本体58の案内溝581との間に隙間ができる開放位置に移動するようになっている。このようにゲート部材54が開放位置に移動してできた隙間を角度規制アーム55の被係合ピン553が通過することで、受け部材52による角度規制アーム55の規制が解除され、障子4の開放角度の規制が解除されて全開できるようになっている。
以上の全半開装置50の動作としては、先ず、図24に示すように、障子4が閉鎖されてグレモン錠10が施錠されるとともに外部開放装置30の屋外ハンドル31が操作されない状態では、コイルばね57に付勢されてゲート部材54が上方に位置し、このゲート部材54のゲート溝部543で受け部材本体58の案内溝581の開口部582が閉じられ、角度規制アーム55の被係合ピン553は、ゲート溝部543および案内溝581に挿通されて規制されている。この状態から、グレモン錠10の操作ハンドル14を開操作することで、図25に示すように、リンケージバー16が下降して解錠され、このように解錠してから障子4を屋外側に開放すれば、角度規制アーム55の被係合ピン553が受け部材52の案内溝581に規制されつつ上方に移動し、この角度規制アーム55を介して障子4の開放角度が規制されるようになっている。
一方、図26に示すように、外部開放装置30の屋外ハンドル31を開操作して第2連結部材36を下降させ、その連動係合部361によって連動ピン562を下方に押し下げることで、連動ピン562および垂下片56を介してゲート部材54が下方にスライド移動され、ゲート溝部543と受け部材本体58の案内溝581との間に隙間ができ、この隙間から角度規制アーム55の被係合ピン553が抜け出るようになっている。このように被係合ピン553と受け部材52との係合が解除されるとともにグレモン錠10が解錠された状態において、障子4を屋外側に開放すれば、その開放角度が規制されずに障子4が全開できるようになっている。また、第2連結部材36による押し下げが解除されれば、ゲート部材54はコイルばね57に付勢されて上方にスライド移動して案内溝581を閉じる閉鎖位置に復帰するようになっている。以上のように全半開装置50のゲート部材54によって規制切替手段が構成されており、通常時においてゲート部材54が上方に位置することで、障子4が半開状態に規制され、非常時において外部開放装置30の操作によりゲート部材54が下方に移動することで、角度規制アーム55の規制が解除されて障子4が全開可能となり、開放角度規制状態と開放角度非規制状態とが切り換えられるように構成されている。
なお、本実施形態の外開き窓1Cにおいても、前記第1実施形態と同様に、メンテナンス時等において屋内側からの操作によっても障子4を全開するためのつまみ部材54Aを設けることができる。具体的には、図28に示すように、障子4を半開状態として方立2の受け部材52を露出させてから、つまみ部材54Aをゲート部材54のつまみ固定部544にビス止め固定する。そして、障子4を一旦閉鎖してから、つまみ部材54Aを下方に押し下げてゲート部材54を下降させ、これにより前述のようにゲート溝部543と受け部材本体58の案内溝581との間に隙間を形成することで、角度規制アーム55の被係合ピン553が受け部材52から外れ、これにより障子4が開放角度非規制状態となり全開できるようになっている。一方、障子4を閉じる場合には、つまみ部材54Aを下方に押し下げた状態で障子4を閉鎖し、その後につまみ部材54Aを上方に押し上げれば、角度規制アーム55が受け部材52に規制されて障子4が開放角度規制状態となる。また、つまみ部材54Aおよびゲート部材54が上方に位置したままで障子4を閉じた場合でも、角度規制アーム55の被係合ピン553がゲート部材54の傾斜面に当接してゲート部材54を押し下げることで、被係合ピン553がゲート溝部543に受け入れられるようになっている。
このような本実施形態によれば、前記効果(1)と略同様の効果に加えて、以下のような効果がある。
(5)すなわち、方立2に固定した受け部材52に規制切替手段としてのゲート部材54を設けたことで、ゲート部材54のメンテナンスや交換等がしやすくなるとともに、全半開装置50における障子4側の構造を簡単にすることができる。
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる他の構成等を含み、以下に示すような変形等も本発明に含まれる。
例えば、前記実施形態においては、外開き窓1,1A,1B,1Cについて説明したが、本発明の錠装置は、縦辷り出し窓などにも利用することが可能である。また、方立2および無目3からなる枠体に面材である障子4が支持されるものに限らず、枠体としては、枠材を四周枠組みした窓枠であってもよく、面材としては、単体のパネル材等から構成されるものであってもよい。
また、前記実施形態では、錠装置本体11,11Aや外部開放装置30,40を面材である障子4に設け、錠受け部12を枠体である方立2に設けたが、これに限らず、枠体側に錠装置本体や外部開放装置を設け、面材側に錠受け部を設けてもよい。
また、前記実施形態では、錠装置としてリンケージバー16を有するグレモン錠10,10Aを用いたが、錠装置としては、このような構成に限らず、一般的なシリンダー錠のような構成でもよく、その他任意の形式の錠が利用できる。そして、前記実施形態では、錠操作部として操作ハンドル14を用いたが、これに限らず、錠操作部としては、錠装置を解錠するための機能のみを有したもの、例えば操作つまみやレバー、ダイアルなどであってもよく、この場合には、屋内側から面材を開放操作するための固定ハンドルが別途設けられていてもよい。
また、前記実施形態では、屋外操作部としての屋外ハンドル31,44を有する外部開放装置30,40を用いたが、屋外操作部としては、ハンドルに限らず、操作つまみやレバー、ダイアルなどであってもよく、この場合には、屋外側から面材を開放操作するための固定ハンドルが別途設けられていてもよい。
その他、本発明を実施するための最良の構成、方法などは、以上の記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示され、かつ説明されているが、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、形状、材質、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。
従って、上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
本発明の実施形態に係る建具を示す外観姿図である。 前記建具の要部を示す展開斜視図である。 前記建具における錠装置、開放角度規制装置および外部開放装置を示す分解斜視図である。 前記建具の動作を示す展開斜視図である。 前記建具の他の動作を示す展開斜視図である。 前記錠装置を示す横断面図である。 前記開放角度規制装置の一部を示す分解斜視図である。 前記開放角度規制装置の他の一部を示す分解斜視図である。 前記開放角度規制装置の動作を示す斜視図である。 前記建具の使用例を示す斜視図である。 前記建具の他の使用例を示す斜視図である。 前記建具のさらに他の使用例を説明する図である。 本発明の第2実施形態に係る建具の要部を示す展開斜視図である。 前記建具における錠装置、開放角度規制装置および外部開放装置を示す分解斜視図である。 前記建具の動作を示す展開斜視図である。 前記建具の他の動作を示す展開斜視図である。 前記開放角度規制装置および外部開放装置を拡大した斜視図である。 前記開放角度規制装置の動作を示す斜視図である。 前記開放角度規制装置の他の動作を示す斜視図である。 本発明の第3実施形態に係る建具の要部を示す展開斜視図である。 前記建具における開放角度規制装置の一部を示す分解斜視図である。 前記開放角度規制装置の動作を示す斜視図である。 前記開放角度規制装置の他の動作を示す斜視図である。 本発明の第4実施形態に係る建具の要部を示す展開斜視図である。 前記建具の動作を示す展開斜視図である。 前記建具の他の動作を示す展開斜視図である。 前記建具における開放角度規制装置の一部を示す分解斜視図である。 前記建具の使用例を示す斜視図である。
符号の説明
1,1A,1B,1C…外開き窓(建具)、2…方立(枠体)、3…無目(枠体)、4…障子(面材)、10,10A…グレモン錠(錠装置)、12…錠受け部、14…操作ハンドル(錠操作部)、16…リンケージバー(錠連動部)、20,20A,50…全半開装置(開放角度規制装置)、22,22A,52…受け部材(規制受け部)、24…スライド部材、25,25A,55…角度規制アーム、27,57…コイルばね(付勢手段)、30,40…外部開放装置、31,44…屋外ハンドル(屋外操作部)、35…第1連結部材(第1連動部)、36…第2連結部材(第2連動部)、41…連動ピン(第1および第2連動部)、54…ゲート部材(閉鎖部材)、161…連結ピン(連結手段)、162…連動長孔(連結手段)、281,255,581…案内溝、351…連結長孔(連結手段)。

Claims (5)

  1. 建物開口部に設けられる枠体と、この枠体に開閉自在に支持される面材と、前記枠体に対して前記面材を施解錠する錠装置と、前記枠体に対して前記面材の開放角度を規制する開放角度規制装置と、非常時に屋外側から前記面材を開放するための外部開放装置とを備えた建具であって、
    前記錠装置は、前記枠体および面材のうちの一方に設けられて屋内側から操作可能な錠操作部と、この錠操作部に連動して施錠位置と解錠位置とを移動する錠係合部と、前記枠体および面材のうちの他方に設けられて前記錠係合部に係合可能な錠受け部とを有して構成され、
    前記開放角度規制装置は、前記枠体および面材のうちの一方に一端側が回動自在に支持される角度規制アームと、前記枠体および面材のうちの他方に設けられて前記角度規制アームの他端側に係合可能な規制受け部と、この規制受け部による前記角度規制アームの他端側の規制と解除とを切り替え可能な規制切替手段とを有して構成され、
    前記外部開放装置は、前記枠体および面材のうちの一方に設けられて屋外側から操作可能な屋外操作部と、この屋外操作部と前記錠係合部とを連動させる第1連動部と、前記屋外操作部と前記規制切替手段とを連動させる第2連動部とを有して構成され、
    通常時において、前記錠装置の錠操作部の開操作によって、前記錠係合部が解錠位置に移動されて前記面材が開放可能になるとともに、前記開放角度規制装置の前記角度規制アームの他端側が前記規制受け部に係合されることで、当該面材の開放角度が規制され、
    非常時において、前記外部開放装置の屋外操作部の開操作によって、前記第1連動部を介して前記錠係合部が解錠位置に移動されるとともに、前記第2連動部を介して前記規制切替手段を作動させて前記角度規制アームの他端側の規制が解除側に切り替えられることで、当該面材が全開可能に構成されている建具。
  2. 前記錠装置は、前記錠操作部の操作に連動して進退移動する錠連動部を有するとともに、この錠連動部に前記錠係合部が固定されており、
    前記外部開放装置の第1連動部と前記錠連動部とは、通常時において、前記錠操作部の開操作による当該錠連動部の進退移動に連動せず、かつ前記屋外操作部の開操作による当該第1連動部の移動に連動して前記錠連動部を解錠側に移動させる連結手段を介して連結されている請求項1に記載の建具。
  3. 前記開放角度規制装置の規制切替手段は、前記枠体および面材のうちの一方にスライド自在に設けられたスライド部材と、このスライド部材を付勢する付勢手段とを有して構成されるとともに、前記スライド部材に前記角度規制アームの一端側が回動自在に連結され、
    前記外部開放装置の屋外操作部の開操作によって、前記第2連動部を介して前記スライド部材が解除側にスライドされることで、前記角度規制アームの他端側が前記規制受け部から外れて規制が解除され、
    前記外部開放装置の屋外操作部の閉操作によって、前記付勢手段に付勢されて前記角度規制アームの他端側が前記規制受け部側に移動することで、当該角度規制アームの他端側が前記規制受け部に規制される請求項1または請求項2に記載の建具。
  4. 前記開放角度規制装置の規制受け部は、前記角度規制アームの他端側をスライド案内する規制案内溝を有し、前記規制切替手段は、前記規制案内溝の一端部を閉鎖する位置と開放する位置とに移動可能な閉鎖部材と、この閉鎖部材を閉鎖側に付勢する付勢手段とを有して構成され、
    前記外部開放装置の屋外操作部の開操作によって、前記第2連動部を介して前記閉鎖部材が開放側に移動されることで、前記角度規制アームの他端側が前記規制案内溝から外れて規制が解除され、
    前記外部開放装置の屋外操作部の閉操作によって、前記付勢手段に付勢されて前記閉鎖部材が閉鎖側に移動されることで、当該角度規制アームの他端側が前記規制案内溝に挿入されて規制される請求項1または請求項2に記載の建具。
  5. 前記錠装置における前記錠操作部および錠係合部は、前記面材に設けられ、前記錠受け部は、前記枠体に設けられ、
    前記開放角度規制装置における前記角度規制アームの一端側は、前記面材に回動自在に支持され、前記規制受け部は、前記枠体に設けられ、
    前記外部開放装置の屋外操作部、第1連動部および第2連動部は、それぞれ前記面材に設けられている請求項1から請求項4のいずれかに記載の建具。
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