JP2010070350A - プリンタ - Google Patents

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Junichi Owaki
淳一 大脇
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Abstract

【課題】簡素な構造で、記録紙を収容する容器が複数装備されているような場合であっても比較的低コストでこれらの湿度を適正に保持できるプリンタを提供する。
【解決手段】記録紙Pを収容してプリンタ本体部1に着脱自在に装着される略密閉状のカセット5を備えたプリンタである。カセット5がプリンタ本体部1に装着されると、扉部材110がピン113の作用で回動してカセット5の連通口104が開放され、そこに開口112から突出したトレイ押下げレバー121が進入する。プリンタ本体部1には、トレイ押下げ機構120を収容する区画室126が形成されていて、この区画室126が開口112及び連通口104を介してカセット5の内部と連通し、一つの略密閉空間が形成される。この区画室126内に除湿素子を用いた調湿装置127が設けられている。
【選択図】 図18

Description

本発明は、プリンタに関し、詳しくはプリンタに備えられている、記録紙を収容する着脱式容器の調湿構造に関する。
従来より、この種の容器では、記録紙が湿気ると印刷精度に影響することから、その品質を保持するために防湿構造が設けられたものや防湿部材を備えたものが提案されている。
例えば、特許文献1では、湿度に敏感なシート状の感熱フィルム(記録紙)を収容し、サーマルプリンタに装填されるマガジン(容器)に関し、そのケースと蓋との当接部を密封できるようにしたうえで、感熱フィルムを取り出すときにのみ、サーマルプリンタの開蓋機構で蓋を開閉するようにした構造が開示されている。
また、本発明に関し、除湿素子を用いた除湿装置が特許文献2に開示されている。
特開平09−132330号公報 特開2004−223474号公報
特許文献1のマガジンは、感熱フィルムを取り出すとき以外は密封されているため、外気に曝される機会が減少し、収容された感熱フィルムが湿気るのを軽減することができる。
しかし、いったん高湿度な外気がマガジン内に入り込んでしまうと感熱フィルムの劣化を防ぐことができない不利がある。
その対策として、マガジンに防湿部材を設ければ、それだけマガジンの重量が増加し、持ち運びする際の負担が増加する。また、プリンタに複数のマガジンが装備されている場合には(記録紙の種類別にマガジンが装備されている場合が多い)、個々のマガジンに防湿部材を設けることはコスト負担を強いることにもなる。
これら以外にも、単発で印刷する分には支障はないが、連続印刷すると蓋がばたついてマガジン内に外気が入り込み易くなるなど問題も多い。
本発明は、斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、記録紙を収容する容器の軽量化が図れ、容器が複数装備されているような場合であっても比較的低コストでこれらの湿度を適正に保持できるプリンタを提供することにある。
前記の目的を達成するために、本発明では容器側にあまり手を加えないように、次のように構成した。すなわち、本発明は、プリンタ本体部と、記録紙を収容して前記プリンタ本体部に着脱自在に装着される略密閉状の容器と、を備えたプリンタであって、前記容器は、前記プリンタ本体部に装着されたときに開放される連通口を有し、前記プリンタ本体部は、前記容器が装着されたときに、前記連通口を介して前記容器の内部に連通して略密閉状となる区画室と、この区画室内の湿度調節が可能な調湿機構と、を有することを特徴とするものである。
係る構成によれば、プリンタ本体部に装着されていない容器は略密閉状態に保持されるため、収容する記録紙の品質劣化を抑制できる。そして、容器をプリンタ本体部に装着したときには、調湿機構によって湿度調節可能なプリンタ本体の区画室と容器の内部とが繋がって一つの略密閉空間が形成されるので、容器内を適度な湿度に保持することが可能になる。容器に調湿機構を設けずに済むため、容器の軽量化が図れ、特に複数の容器が装備されている場合に効果的である。尚、ここでいう略密閉とは、必ずしも完全に密閉されているものをいうのではなく、多少の隙間が存在するものも含むことを意味する。
具体的には、前記容器は、前記連通口を開閉する開閉機構を有し、前記プリンタ本体部は、前記容器が装着されたときに前記開閉機構に作用して前記連通口を開放する連通口開放機構と、前記区画室を区画する区画壁に形成された開口と、を有し、前記容器が前記プリンタ本体部に装着されたときに、前記連通口と前記開口とが連結されるように構成すればよい。
そうすれば、比較的簡単な構成で実現できるため、容器の軽量化が図れるし、生産性を向上させることができる。
さらに具体的には、前記プリンタ本体部は、前記容器内の装置を操作する操作機構を有し、前記操作機構は、前記区画室内に配設されていて、前記開口から室外に突出する係合部材を有し、前記容器が前記プリンタ本体部に装着されたときに、前記係合部材が前記連通口に進入するようになっているものとすることができる。
係る構成によれば、容器内の装置を操作する操作機構がプリンタ本体部側に設けられているので、それだけ容器を軽量化することができる。そして、その操作機構は区画室内に配設されていて、容器をプリンタ本体部に装着したときにはその係合部材が連通口に進入するようになっているため、容器と区画室とによって形成される略密閉空間はそのまま保持することができる。
例えば、前記容器は、記録紙送出口から記録紙を送出する記録紙送出機構を有し、前記プリンタ本体部は、前記操作機構として、前記記録紙送出機構を操作して前記記録紙送出口から記録紙を一枚ずつ送出させる重送防止機構を有し、前記容器が前記プリンタ本体部に装着されたときに、前記係合部材が前記連通口に進入して前記記録紙送出機構に係合するように構成するのが好ましい。
係る構成によれば、重送防止機構と効率よく組み合されているので、複雑な構造や部材を別途設ける必要もなく、簡単かつ低コストで実施することができ、紙送りの安定化と相俟ってよりいっそう印刷精度を向上させることができる。
より具体的には、前記開閉機構は、前記容器に回動可能に支持されて前記連通口を開閉する扉部材と、この扉部材を閉じ位置に付勢する付勢部材と、を有し、前記連通口開放機構として、前記容器が前記プリンタ本体部に装着されたときに前記扉部材に当接し、前記付勢部材に抗して前記扉部材を開き位置に変位させる突出部材が用いられているものとすることができる。
そうすることで、比較的簡単な構成で開閉機構が実現でき、容器の軽量化等に効果的なものとなる。また、連通口開放機構も極めて簡素な構成で済むため、費用がかからないし、壊れ難い。
前記調湿機構としては、例えば、除湿素子の電気化学反応を利用して湿度調節が可能な調湿装置を用いることができる。設置が容易なうえ、比較的低コストで設置できる。装置が故障しても区画室の密閉状態を保持できる点でも有利である。
以上説明したように、本発明によれば、比較的簡素な構造でありながら、記録紙を収容する容器の軽量化を図ることができ、容器が複数装備されているような場合であっても比較的低コストでこれらの湿度を適正に保持できるプリンタを提供することが可能となる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。まず、本発明を適用したプリンタの全体構造について説明し、そのうえで本発明のポイントとなる調湿に関する構造について詳しく説明する。
{プリンタの全体構造について}
図1は、本発明の実施形態に係るインクジェットプリンタAの外観を示し、図2は、インクジェットプリンタAの内部の構成を概略的に示す。このインクジェットプリンタAは、写真プリントシステムに用いられるものであって、例えば、画像データを取得して必要な補正処理等を行う受付ブロックから通信ケーブルを介して伝送される画像データに基づいて記録紙P(図5、図15等参照)に印刷を行うものである。この記録紙Pは、所定の大きさの単票紙であり、この大きさとしては複数種類の大きさが予め設定されている(記録紙Pの大きさに応じて記録紙Pの長さ及び幅が決まっている)。
前記インクジェットプリンタAは、下面にキャスター3が設けられた筐体2を有するプリンタ本体部1と、このプリンタ本体部1の筐体2の一側面の上部に着脱自在に取り付けられかつ複数枚の記録紙Pをその厚み方向に重ねた状態で収容可能なカセット(容器)5と、前記筐体2の上面に着脱自在に取り付けられた両面印刷ユニット7とを備えている。尚、本実施形態では、前記カセット5が取り付けられる側(図2の左側)をプリンタ前側といい、その反対側(図2の右側)をプリンタ後側という。また、図2の紙面と垂直な方向は、プリンタ左右方向であって、前記カセット5に収容されかつプリンタ本体部1及び両面印刷ユニット7において搬送される記録紙Pの幅方向と一致している。
図2に示すように前記両面印刷ユニット7がプリンタ本体部1に取り付けられた状態で、後に詳細に説明するように記録紙Pの表裏両面に印刷することが可能になる。一方、記録紙Pの片面のみに印刷し、両面印刷が必要でない場合には、通常、両面印刷ユニット7をプリンタ本体部1から外しておく(図12参照)。但し、両面印刷ユニット7がプリンタ本体部1に取り付けられた状態であっても、記録紙Pの片面のみに印刷することは可能である。両面印刷した記録紙Pを複数枚束ねることで、フォトアルバムないしフォトブックを作製することができる。
オペレータは、まず、カセット5をプリンタ本体部1に取り付け、そのカセット5に対応した記録紙Pの大きさ(長さ及び幅)を、不図示の操作スイッチにより入力する。また、不図示の操作部材の操作によって、後述の補正機構81の幅規制部材84,85(図9参照)を、記録紙Pの幅に対応した位置への位置合わせを行う。尚、カセット5に例えばICチップを設けて、このICチップに記録紙Pの大きさ等を記憶するようにしておき、カセット5が取り付けられたときに、プリンタ本体部1が該ICチップの記憶内容を読み取るようにしてもよい。こうすれば、オペレータの前記入力作業は不要になる。また、オペレータの操作スイッチによる前記入力結果、又はICチップの記憶内容の読み取り結果に応じて、補正機構81の幅規制部材84,85の位置合わせをモータにより自動で行うようにしてもよい。
そして、オペレータの印刷操作によってカセット5から送出しローラ14によって送り出される記録紙Pは、プリンタ本体部1における後述の印刷部21へ供給される。尚、本発明のポイントとなるカセット5の詳細については、後述する。
前記プリンタ本体部1の筐体2内の上部における前記カセット5の取付部近傍には、前記画像データに基づいて印刷を行う印刷部21が設けられている。この印刷部21は、図3及び図4に詳細に示すように、記録紙Pの片側面(上側面)に印刷するプリントヘッドHと、前記送出しローラ14より供給された記録紙Pを、該記録紙Pへの印刷時に該送出しローラ14とは反対側(プリンタ後側)へ搬送する印刷搬送部22と、この印刷搬送部22より搬送される記録紙Pを支持するプラテン23とを備えている。
前記印刷搬送部22の上流側端部(プリンタ前側端部)には圧着型の上流側ローラ対24が、また印刷搬送部22の下流側端部(プリンタ後側端部)には圧着型の下流側ローラ対25がそれぞれ配設されている。これら上流側ローラ対24及び下流側ローラ対25の下側に位置する駆動ローラ24a,25aが不図示の同じモータで駆動されるようになっている。また、上流側ローラ対24及び下流側ローラ対25の上側に位置する従動ローラ24b,25bは、その対応する下側の駆動ローラ24a,25aに対して圧着された状態と該圧着が解除された状態とを切り換えることが可能になっている。
前記上流側ローラ対24を挟んでその上流側及び下流側には、記録紙Pを検出する第1及び第2センサ27,28(共に投光部と受光部とからなる)がそれぞれ配設されている。第1センサ27は、前記カセット5又は両面印刷ユニット7より記録紙Pの先端がプリンタ本体部1の筐体2内に入ったことを検出するものであり、この検出により、前記上流側ローラ対24の駆動ローラ24aを駆動する。第2センサ28は、上流側ローラ対24より送り出された記録紙Pの先端を検出するものであり、この第2センサ28による記録紙P先端の検出から、記録紙Pの印刷開始部分がプリントヘッドHの下側位置に達するような量だけ上流側ローラ対24により記録紙Pを搬送したときに、当該記録紙Pへの印刷を開始する。また、第2センサ28による記録紙Pの先端の検出から、記録紙Pの先端が下流側ローラ対25のところに達するような量だけ上流側ローラ対24により記録紙Pを搬送したときに、上流側ローラ対24を圧着状態から圧着解除状態にしかつ下流側ローラ対25を圧着解除状態から圧着状態にして、今度は下流側ローラ対25で記録紙Pを搬送する。
前記プリントヘッドHは、記録紙Pの上側位置において記録紙Pの幅方向(プリンタ左右方向)と一致する主走査方向X(図4参照)に延びる2本のガイドレール31に沿って移動可能に構成されている。また、プリントヘッドHは、主走査方向Xと垂直であって記録紙Pの移動方向(プリンタ前後方向)と一致する副走査方向Y(図4参照)に並ぶ2つのヘッドユニット32を有しており、これら2つのヘッドユニット32の下面に設けられている多数のインク吐出ノズル(図示省略)から複数色のインクを下側へ向けて吐出することで、記録紙Pの上側面に対して所定の画像を印刷できるようになっている。本実施形態では、ヘッドユニット32が副走査方向Yに2段に並んで配設されているが、ヘッドユニット32は2段である必要はなく、1段や3段以上であってもよい。
前記両ヘッドユニット32は同一構成であり、各々、主走査方向Xに配設された、各色のインクを吐出するための複数のノズルアレイを有している。この各ノズルアレイにおいて、前記インク吐出ノズルが副走査方向Yに列状に配設されている。これにより、各ヘッドユニット32は、単体でカラー画像を形成可能な構成とされている。そして、記録紙Pは、前記上流側ローラ対24又は下流側ローラ対25により一定の単位搬送量で間欠的に(ステップ状に)副走査方向Yに搬送され、この間欠搬送時における記録紙Pの各停止時に、プリントヘッドHが主走査方向Xに一走査(一往動作又は一復動作)されて、この走査時に、主走査方向Xの各位置で、各ヘッドユニット32の各色のインク吐出ノズルからインクが記録紙Pの上側面に対して同時に吐出される。つまり、プリントヘッドHの一走査後に、記録紙Pが単位搬送量だけ搬送され、その後、再びプリントヘッドHが一走査され、この動作が繰り返し行われて、所望の画像が印刷されることになる。
ここで、本実施形態におけるプリントヘッドHのインク吐出のための構成としては、インクが充填された圧力室内の容積がピエゾ素子によって変化することで、圧力室に連通するインク吐出ノズルからインクを吐出する一般的なピエゾ方式のものを採用している。
前記プラテン23は板状の部材からなり、その上面が記録紙Pを支持する支持面23aとされている。このプラテン23には、厚み方向(上下方向)に貫通して支持面23aに開口する多数の吸引用孔23b(図4参照)が設けられている。プラテン23の下側には、該プラテン23と共に空間を形成するケース体35が配設され、このケース体35の下側に、ファン等を含む吸引装置36が配設されている。そして、前記吸引用孔23bは、前記ケース体35内の空間と連通し、この空間は、吸引装置36の吸込み口と連通しており、吸引装置36の作動により吸引用孔23bを介してプラテン23の支持面23a側に負圧が生じ、このことで、記録紙Pがプラテン23の支持面23a上に吸着保持されることになる。これにより、印刷時の記録紙Pの平面性を確保して印刷品質を向上させることが可能になる。
また、プラテン23の支持面23aには、インク吸収材38を収容するための、副走査方向Yに延びる凹部23c(図4参照)が形成されている。このインク吸収材38は、記録紙P全体に画像を印刷する縁なし印刷を行う際に、プリントヘッドH(ヘッドユニット32)より吐出したインクの一部が前記支持面23a上の記録紙Pの幅方向の端縁から外側に外れてはみ出したとしても、その外側に外れたインクによりプラテン23の支持面23aが汚れるのを防止するために設けられたものである。このため、前記凹部23cは、支持面23aにおいて該支持面23a上の記録紙Pの幅方向の端縁に対応する位置でかつ副走査方向YにおけるプリントヘッドHに対応する位置において、該端縁に沿って延びる(つまり副走査方向Yに延びる)ように形成されている。図4の例では、5種類の幅の記録紙Pに対応可能にするべく、片側5個ずつの合計10個の凹部23cが設けられている。前記インク吸収材38は、インク吸収性に優れた、例えばスポンジ状のものが好ましい。
ここで、前記縁なし印刷を行う場合、記録紙Pの幅方向については端縁ぎりぎりにインクを吐出し、その端縁からはみ出したインクを前記インク吸収材38により吸収するようにしているが、記録紙Pの先端及び後端ぎりぎりにはインクを吐出せず、所定量(例えば2mm)だけ余白をあけて印刷を行う。そして、この余白を後述のカッター40により切断することで、縁なしに仕上げる。このようにするのは、記録紙Pの先端又は後端に向けてインクを吐出すると、そのインクが前記吸引用孔23bによる吸い込み作用により吸引用孔23bへ引き込まれて印刷品質が低下するとともに、支持面23aがインクで汚れるからである。
前記プリンタ本体部1の筐体2内の上部における前記印刷搬送部22の下流側には、印刷搬送部22の下流側端部(下流側ローラ対25)より送り出された記録紙Pを、表裏反転しかつ搬送の向きが逆向きになるようにUターンさせるUターン部45が設けられている。
前記Uターン部45と印刷搬送部22との間には、前記縁なし印刷を行う場合において記録紙Pの先端及び後端における前記余白を切断するカッター40が配設されている。このカッター40は、記録紙Pの搬送経路の上側に配置された固定刃40aと、記録紙Pの搬送経路の下側に配置され、不図示のモータにより該固定刃40aに対して上下方向に移動する可動刃40bとで構成され、可動刃40bが記録紙Pの下側から上側に移動することで記録紙Pを切断する。この切断による切り屑は、筐体2の下部に配設された屑箱41(図2参照)に落下して収容される。尚、記録紙Pの両面に印刷を行う場合には、両面に印刷を行った後にカッター40により前記余白を切断する。
前記Uターン部45には、該Uターン部45の上流側部分に配設されかつ印刷搬送部22からの記録紙Pを挟持して更にプリンタ後側へ搬送する圧着型の2組の搬送ローラ対46と、該搬送ローラ対46により搬送されてきた記録紙Pの搬送の向きを上側へ変更する第1向き変更部材47と、この第1向き変更部材47の下流側に配設されかつ記録紙Pを挟持して上側へ搬送する圧着型の2組の搬送ローラ対48と、該搬送ローラ対48により搬送されてきた記録紙Pの搬送の向きをプリンタ前側へ変更する第2向き変更部材49と、Uターン部45の下流側端部に配設され、記録紙Pを挟持してUターン部45から排出する圧着型の搬送ローラ対50と、この搬送ローラ対50の近傍位置に配設されかつ記録紙Pが当該位置にあることを検出する第3センサ51(投光部と受光部とからなる)とが設けられている。尚、前記2組の搬送ローラ対48の間には、下側の搬送ローラ対48から送り出された記録紙Pの先端を上側の搬送ローラ対48へと導く一対のガイド板52が、搬送路を挟むように配設されている。
Uターン部45の上流側部分における2組の搬送ローラ対46の間には、前記印刷部21において記録紙Pの上側面に付着したインクを乾燥させるための乾燥風Wを該記録紙Pの上側面に吹き付ける乾燥装置53が設けられている。この乾燥装置53は、該乾燥装置53内に空気を取り込むための吸入ファン54と、この吸入ファン54で取り込んだ空気を加熱する加熱ヒータ55と、乾燥装置53の下端部に開口して、加熱ヒータ55で加熱された空気を乾燥風Wとして記録紙Pの上側面に吹き付ける排気ノズル部56と、乾燥装置53内の温度を検出して加熱ヒータ55を緊急停止させる安全サーモ57とを備えている。
前記Uターン部45の全搬送ローラ対46,48,50において、記録紙Pにおける前記印刷部21による印刷面とは反対側の面に接触するローラ(上流側部分における2組の搬送ローラ対46では下側のローラであり、その下流側の2組の搬送ローラ対48ではプリンタ後側のローラであり、搬送ローラ対50では、上側のローラである)は、それぞれ駆動ローラ46a,48a,50aとされ、前記印刷面に接触するローラ(搬送ローラ対46では上側のローラであり、搬送ローラ対48ではプリンタ前側のローラであり、搬送ローラ対50では、下側のローラである)は、それぞれ従動ローラ46b,48b,50bとされている。これら従動ローラ46b,48b,50bは、駆動ローラ46a,48a,50aよりも軟質な材料で構成されている。例えば、駆動ローラ46a,48a,50aはポリプロピレンからなり、従動ローラ46b,48b,50bは発泡ウレタンからなる。このように前記印刷面に接触する従動ローラ46b,48b,50bを軟質にすることで、記録紙Pの搬送速度の許容速度を高めることが可能になる。また、前記印刷面とは反対側の面に接触する駆動ローラ46a,48a,50aを硬質にすることで、記録紙Pの搬送精度を確保して、蛇行等を生じ難くすることができる。
前記全ての駆動ローラ46a,48a,50aは同じモータ(図示せず)により駆動される。そして、この駆動ローラ46a,48a,50aの回転速度、つまり搬送ローラ対46,48,50による記録紙Pの搬送速度は可変に構成されている。すなわち、前記乾燥装置53による前記インクの乾燥度合いは、インクジェットプリンタAが設置された環境条件(温度や湿度等)に応じて変化するため、これに応じて搬送速度を変更する。また、前記両面印刷ユニット7がプリンタ本体部1に取り付けられている場合には、記録紙Pが両面印刷ユニット7により搬送されている間に前記インクが乾燥すればよいので、乾燥装置53により前記インクが完全には乾燥しないような比較的速い速度に設定する。一方、両面印刷ユニット7がプリンタ本体部1に取り付けられていない場合(図12参照)には、Uターン部45から搬送ローラ対50により排出された記録紙Pは、そのまま筐体2の外側に排出されて筐体2の上面に重ねて載置されるようになっており、このため、乾燥装置53により前記インクがほぼ完全に乾燥するような遅めの速度に設定する。
前記第3センサ51は、記録紙Pの後端を検出して、該記録紙PのUターン部45からの排出を検出するものである。前記両面印刷ユニット7がプリンタ本体部1に取り付けられていない場合には、記録紙Pの筐体2外側への排出を検出することになる。一方、両面印刷ユニット7がプリンタ本体部1に取り付けられている場合には、記録紙Pの後端の検出から、該後端が搬送ローラ対50から外れる量だけ記録紙Pが搬送されたときに、両面印刷ユニット7での記録紙Pの搬送速度を変更(アップ)する。
前記両面印刷ユニット7は、筐体2の上面を覆う第1ユニット8と、前記カセット5の上方に位置する第2ユニット9との2分割構造になっている。そして、両面印刷ユニット7がプリンタ本体部1に取り付けられている状態で、第1ユニット8のみを筐体2から取り外すことが可能になっている。この第1ユニット8が取り外された状態で、筐体2の上面に設けたメンテナンス開口(通常時は蓋で塞がれる)を介して印刷部21(特にプリントヘッドH等)のメンテナンス作業を行うことができる。したがって、両面印刷ユニット7をプリンタ本体部1に取り付けた後においても、印刷部21のメンテナンス作業を容易に行うことができる。
前記両面印刷ユニット7の第1ユニット8内には、前記Uターン部45から送り出された記録紙Pを、前記印刷部21を超えて前記カセット5の側(印刷部21に対してプリンタ前側)へ搬送するリバース搬送部61が設けられている。このリバース搬送部61には、記録紙Pを挟持してプリンタ前側へ搬送する圧着型の3組の搬送ローラ対62と、リバース搬送部61の下流側端部(第1ユニット8のプリンタ前側端部)の位置に配設されかつ記録紙Pが当該位置にあることを検出する第4センサ63(投光部と受光部とからなる)とが設けられている。
前記リバース搬送部61における搬送路は、プリンタ前側へ向かって下側に僅かに傾斜する直線路とされている。この傾斜の理由は以下の通りである。すなわち、前記Uターン部45の搬送ローラ対50の高さ位置は、両面印刷ユニット7がプリンタ本体部1に取り付けられていない場合に記録紙Pが載置される筐体2上面に、十分な枚数の記録紙Pが載置可能な高さ位置にする必要がある。一方、第2ユニット9内における後述のスイッチバック部66では、スイッチバックした記録紙Pを印刷搬送部22の上流側端部へ供給する後述の供給ローラ対69の数を、記録紙Pの最小長さとの関係を考慮して出来る限り減らすことが望ましく、このためにはスイッチバック部66は印刷搬送部22に近い高さ位置にする必要がある。このことから、Uターン部45とスイッチバック部66とを接続するリバース搬送部61における搬送路を前記の如く傾斜させている。
前記リバース搬送部61の全搬送ローラ対62において、記録紙Pにおける前記印刷部21による印刷面とは反対側の面に接触するローラ(上側のローラ)は、駆動ローラ62aとされ、前記印刷面に接触するローラ(下側のローラ)は、従動ローラ62bとされている。前記Uターン部45の搬送ローラ対46,48,50と同様に、従動ローラ62bは、駆動ローラ62aよりも軟質な材料で構成されている。
前記全ての駆動ローラ62aは同じモータ(図示せず)により駆動される。そして、この駆動ローラ62aの回転速度、つまり搬送ローラ対62による記録紙Pの搬送速度は、前記Uターン部45の搬送ローラ対46,48,50の駆動ローラ46a,48a,50aと同様に、可変に構成されている。前述の如く、第3センサ51による記録紙Pの後端の検出から、該後端が搬送ローラ対50から外れる量だけ記録紙Pが搬送されたときに、搬送速度をアップする。すなわち、Uターン部45では搬送経路が曲線であるため、印刷面を傷付けることなく安定して搬送できる速度にする必要があり、また、記録紙Pの後端が搬送ローラ対50よりも上流側に位置する状態では、搬送ローラ対62による記録紙Pの搬送速度をUターン部45での搬送速度と同じにする必要があるが、記録紙Pの後端が搬送ローラ対50から外れれば、記録紙Pを直線の搬送経路で搬送するので、許容速度が上昇し、搬送速度をアップする。但し、下流側に存在する記録紙Pの状況(存在枚数や存在位置)によって、搬送速度を調整する。
前記第2ユニット9内には、前記リバース搬送部61より搬送されてきた記録紙Pを、スイッチバックさせて該記録紙Pの後端側から前記印刷搬送部22の上流側端部へ供給するスイッチバック部66が設けられている。このスイッチバック部66には、下側の駆動ローラ67aと上側の従動ローラ67bとからなる圧着型のスイッチバックローラ対67と、このスイッチバックローラ対67の上流側において搬送路を挟むように設けられ、前記リバース搬送部61より搬送されてきた記録紙Pをスイッチバックローラ対67へ導く一対の第1ガイド部材68と、スイッチバックした記録紙Pを印刷搬送部22の上流側端部へ供給する圧着型の供給ローラ対69と、スイッチバックローラ対67と供給ローラ対69との間において搬送路を挟むように設けられ、スイッチバックした記録紙Pを供給ローラ対69へ導く一対の第2ガイド部材70とが設けられている。
前記スイッチバックローラ対67の駆動ローラ67aは、不図示のモータにより、記録紙Pを挟持してプリンタ前側へ搬送する正回転と、記録紙Pを挟持してプリンタ後側へ搬送する逆回転とが可能に構成されている。
前記スイッチバックローラ対67及び第1ガイド部材68は、不図示のモータにより、スイッチバックローラ対67の駆動ローラ67aの回転軸回りに一体的に回動可能になっており、これにより、スイッチバックローラ対67の従動ローラ67bが、駆動ローラ67aに対してほぼ真上に位置する第1の位置(図5参照)と、駆動ローラ67aに対してプリンタ後側に位置する第2の位置(図6参照)とに切り換えられるようになっている。また、第1ガイド部材68は、従動ローラ67bが第1の位置にあるときには、リバース搬送部61における搬送路の延長上に位置し(図5参照)、従動ローラ67bが第2の位置にあるときには、前記第2ガイド部材70の延長上に位置する(図6参照)。
ここで、リバース搬送部61より搬送されてきた記録紙Pをスイッチバックさせる方法を説明する。スイッチバックローラ対67が、リバース搬送部61より搬送されてきた記録紙Pを受け取る際には、駆動ローラ67aは正回転しており、従動ローラ67bは第1の位置にある。そして、前記第4センサ63が記録紙Pの後端を検出してから、当該後端が第1ガイド部材68に位置するような量だけスイッチバックローラ対67により記録紙Pをプリンタ前側へ搬送したところで(図5参照)、駆動ローラ67aの正回転を停止する。このとき、記録紙Pの少なくとも先端部は、後述の載置トレイ74上に位置する。
続いて、スイッチバックローラ対67及び第1ガイド部材68を図5で時計回り方向に回動させて従動ローラ67bを第1の位置から第2の位置へ切り換える。これにより、記録紙Pの先端側(プリンタ前側)が持ち上げられて、スイッチバックローラ対67に対して上側でかつプリンタ前側に配設された2つの補助ローラ72に当接した状態で湾曲する(図6参照)。
その後、駆動ローラ67aを逆回転させて、記録紙Pをその後端側から供給ローラ対69の側へ向けて搬送する。このとき、記録紙Pの搬送に伴って補助ローラ72が回転し、これにより、スイッチバックする記録紙Pの後端側部分(駆動ローラ67aの正回転時の先端側部分に相当)がスムーズに移動するとともに、第2ユニット9の内壁面等に擦れて傷が付くようなこともない。スイッチバックローラ対67によりスイッチバックする記録紙Pは、第1ガイド部材68及び第2ガイド部材70を通って、供給ローラ対69のところに達する(図7参照)。
前記供給ローラ対69は、不図示のモータにより駆動される駆動ローラ69aと、この駆動ローラ69aに対して圧着される従動ローラ69bとからなる。この従動ローラ69bの駆動ローラ69aに対する圧着状態は、後述の如く解除することが可能になっている(スイッチバックローラ対67の従動ローラ67bも同様)。
前記供給ローラ対69の下側には、プリンタ本体部1の筐体2におけるプリンタ前側面の上部に設けられた一対の第3ガイド部材73が、搬送路を挟むように配設されており、この第3ガイド部材73を介して記録紙Pが印刷搬送部22の上流側端部へ供給されることになる。このように両面印刷ユニット7を介して印刷搬送部22に供給された記録紙Pの上側面は、当該記録紙Pに対して印刷部21にて最初に印刷された面(以下、表側面という)とは反対側の面(以下、裏側面という)であり、未だ印刷されていない面である。そして、最初の印刷時と同様に裏側面に印刷することで、当該記録紙Pの両面に印刷されることになる。
前記スイッチバックローラ対67は、リバース搬送部61より搬送されてきた記録紙Pを、スイッチバックさせないで第2ユニット9の外側へ排出する役目もしている。すなわち、スイッチバックローラ対67は、記録紙Pを第2ユニット9の外側へ排出する際には、駆動ローラ67aの正回転を途中で停止しないで回転し続ける。そして、第2ユニット9の外壁のプリンタ前側面には、スイッチバックローラ対67により送り出された記録紙Pを受け止めて載置する載置トレイ74が設けられている。前記のように両面に印刷された記録紙Pや、表側面のみの印刷で済ませる記録紙Pは、スイッチバックローラ対67によって第2ユニット9の外側へ排出されて載置トレイ74上に載置されることになる。
前記第2ユニット9の外壁のプリンタ前側面における前記載置トレイ74の上側には、載置トレイ74に載置された記録紙Pに埃等が付着するのを防止するカバー部材75が、載置トレイ74の上側を覆うように片持ち状に支持されている。このカバー部材75は、その基端部(プリンタ後側端部)にてプリンタ左右方向に延びる軸75a回りに回動可能に支持されており、カバー部材75を軸75a回りに回動させて基端部から上側へ延びるように立てた状態にすることも可能である。
前記第2ユニット9の外壁の上面における前記スイッチバックローラ対67の近傍には、記録紙Pを手差し挿入することが可能な手差し挿入用開口部77が形成されている。この手差し挿入用開口部77には、一対の手差し用ガイド部材78が、手差し挿入される記録紙Pを厚み方向に挟むように配設され、この手差し用ガイド部材78により、手差し挿入された記録紙Pの先端をスイッチバックローラ対67の側へ導く。また、手差し挿入用開口部77は、蓋部材79(図1参照)により覆われており、オペレータは、記録紙Pを手差し挿入する際には、この蓋部材79を開けるとともに、不図示のモードスイッチを操作して、手差しモードに切り換える。これにより、図8に示すように、スイッチバックローラ対67の従動ローラ67bが第2の位置に切り換えられるとともに、駆動ローラ67aが逆回転する。そして、オペレータが記録紙Pを手差し挿入用開口部77から挿入する。このとき、前記カバー部材75を立てた状態にしておけば、カバー部材75が記録紙Pを支持する受け皿の役目を果たし、記録紙Pの挿入が容易になる。こうして記録紙Pを手差し挿入用開口部77から挿入すると、その記録紙Pがスイッチバックローラ対67によって供給ローラ対69の側へ向けて搬送され、スイッチバックして搬送される記録紙Pと同様に、供給ローラ対69によって、印刷搬送部22(印刷部21)へ供給される。
前記スイッチバック部66における第2ガイド部材70のプリンタ左右両側には、図9に示すように、印刷搬送部22へ供給される記録紙Pの幅方向の位置を補正する補正機構81が設けられている。この補正機構81は、前記スイッチバックローラ対67の従動ローラ67bを圧着解除状態にする左右一対の上側解除レバー82と、前記供給ローラ対69の従動ローラ69bを圧着解除状態にする左右一対の下側解除レバー83と、前記記録紙Pの幅方向両側端に当接する左右一対の幅規制部材84,85とを有している。
図10に示すように、前記各上側解除レバー82及び各下側解除レバー83は、プリンタ左右方向に延びる軸82a,83a回りにそれぞれ回動可能になっている。各上側解除レバー82の一端部は、前記スイッチバックローラ対67における第2の位置にある圧着状態の従動ローラ67bの軸端部の近傍に位置する一方、各上側解除レバー82の他端部は、プリンタ左右方向に延びる軸86aに支持された解除カム86のカム面に当接している。また、各下側解除レバー83の一端部は、前記供給ローラ対69の従動ローラ69bの軸端部に連結されている一方、各下側解除レバー83の他端部は、前記解除カム86のカム面に当接している。
前記解除カム86はその軸86aと共に不図示のモータにより回転するようになっており、この解除カム86が90°回転することにより、図11に示すように、各上側解除レバー82が軸82a回りに同図で時計回り方向に回動してスイッチバックローラ対67の従動ローラ67bが圧着解除状態とされるとともに、各下側解除レバー83が軸83a回りに同図で反時計回り方向に回動して供給ローラ対69の従動ローラ69bが圧着解除状態とされる。そして、解除カム86が更に90°回転すると、スイッチバックローラ対67及び供給ローラ対69の従動ローラ67b,69bが圧着状態とされる。したがって、上側解除レバー82、下側解除レバー83及び解除カム86は、スイッチバックローラ対67及び供給ローラ対69の圧着状態及び圧着解除状態を切り換える切換え機構を構成する。
前記幅規制部材84,85は、前述したようにオペレータの操作によって、印刷処理する記録紙Pの幅に対応した位置に位置している。すなわち、幅規制部材84,85は、印刷処理する記録紙Pの幅方向両側端にそれぞれ当接する位置に位置している。これら幅規制部材84,85は、互いの対向面に開口する矩形の溝部が形成されるように折り曲げられてなり、これらの溝部の底面が記録紙Pの幅方向両側端にそれぞれ当接する。尚、前記溝部の底面の上流側部分は、記録紙Pが溝部内に導かれるように、上流側に向かって搬送路の幅方向外側に傾斜している。
そして、一方(図9で左側)の幅規制部材84は、オペレータの操作によって位置付けられた位置を挟んで所定量だけ記録紙Pの幅方向に移動可能に構成されていて、他方(図9で右側)の幅規制部材85に対して近付くようにバネで付勢されている。また、前記幅規制部材85は、オペレータの操作によって位置付けられた位置に固定されている。前記幅規制部材84の付勢により記録紙Pが幅規制部材85の側に押されて、記録紙Pの幅規制部材85側の端が幅規制部材85に当接する。このときの記録紙Pの位置が搬送路の幅方向の基準位置となるように幅規制部材85が配置されている。
しかし、前記幅規制部材84の付勢力は比較的弱く、このため、記録紙Pがスイッチバックローラ対67、又は、スイッチバックローラ対67及び供給ローラ対69により搬送されている際には、前記幅規制部材84は、該ローラ対67,69による搬送力に負けて、記録紙Pを幅規制部材85の側に押すことはできない。すなわち、幅規制部材84の付勢力は、スイッチバックローラ対67及び供給ローラ対69の従動ローラ67b,69bを前記切換え機構により圧着解除状態に切り換えたときに、記録紙Pをその幅方向に移動させることが可能な値に設定されている。このため、幅規制部材84は、記録紙Pの搬送中は、記録紙Pの幅方向の位置を補正することはできず、記録紙Pの蛇行に伴って記録紙Pの幅方向に移動する。この結果、記録紙Pは、前記基準位置から図9で左側にずれる傾向にある。
そこで、補正機構81は、スイッチバックローラ対67及び供給ローラ対69の従動ローラ67b,69bを圧着解除状態に切り換えることで、幅規制部材84の付勢により記録紙Pを幅規制部材85の側へ移動させることによって、搬送路に対する記録紙Pの幅方向の位置を補正する。具体的には、記録紙Pの先端が所定位置(例えば供給ローラ対69の少し下流側)に達したときに、スイッチバックローラ対67及び供給ローラ対69による記録紙Pの搬送を停止し、その後、スイッチバックローラ対67及び供給ローラ対69の従動ローラ67b,69bを前記切換え機構により圧着解除状態にする。これにより、記録紙Pはフリー状態になるため、前記幅規制部材84の付勢によって幅規制部材85の側へ移動し、記録紙Pが搬送路の幅方向の基準位置に正確に合わせられる。このようにして搬送路に対する記録紙Pの幅方向の位置が補正されるとともに、搬送路に対する記録紙Pの姿勢(傾き)も正規の姿勢に補正される。そして、前記圧着解除から所定時間(記録紙Pが幅規制部材84の付勢によって移動して補正が完了するまでの時間)が経過したとき、スイッチバックローラ対67及び供給ローラ対69の従動ローラ67b,69bを前記切換え機構により圧着状態にして、スイッチバックローラ対67及び供給ローラ対69による記録紙Pの搬送を再開する。
前記補正動作は、同じ記録紙Pに対して1回又は複数回実行されるものであり、複数回実行される場合には、前記搬送の再開から記録紙Pが所定量だけ搬送されたときに、搬送を再度停止して、前記と同様の動作を繰り返す。前記補正動作の実行回数は、記録紙Pの特性(長さ、厚み等の寸法特性や、硬さ、面質(光沢やマット)等の材料特性)に応じて決定される。例えば、記録紙Pの長さ(前述の如くオペレータによって入力される記録紙Pの大きさ)が長くなるほど前記実行回数を多くして、記録紙Pの長さ方向全体に亘って幅方向の位置の補正を行う。また、記録紙Pの厚みや硬さ(オペレータが入力するか、又はICチップに記憶しておいて、それを読み取る)等によって、記録紙Pが幅方向に移動し難くなるので、その分だけ前記実行回数を多くする。この実行回数に応じて、補正動作の実行に際して記録紙Pを停止させる位置(つまり前記所定位置及び所定量)を変更することが好ましい。
こうして記録紙Pは、搬送路の幅方向の基準位置に正確に合わされた状態で印刷搬送部22(印刷部21)に供給され、このことで、印刷部21にて記録紙Pの適切な位置に安定的に印刷が行われ、印刷品質が向上する。
前記Uターン部45、リバース搬送部61及びスイッチバック部66は、前記印刷搬送部22の下流側端部と上流側端部とを接続して該印刷搬送部22と共にプリントヘッドHを囲むような周回搬送路を形成しかつ該印刷搬送部22の下流側端部より送り出された、表側面に印刷された記録紙Pを、表裏反転させて該印刷搬送部22の上流側端部へ供給する記録紙再供給部88を構成する。この記録紙再供給部88により、表側面に印刷された記録紙Pを、表裏反転させて印刷部21へ再供給することができ、この記録紙Pの裏側面にも印刷することで、記録紙Pの両面に印刷を行うことができる。
前記裏側面に印刷された記録紙Pは、Uターン部45及びリバース搬送部61により、表側面に印刷された後の搬送時(当該記録紙Pの1回目の搬送時)と同様に、スイッチバック部66へと搬送される。このとき、スイッチバック部66のスイッチバックローラ対67は正回転し続けて、記録紙Pを載置トレイ74上に排出する。尚、裏側面に印刷された記録紙PがUターン部45及びリバース搬送部61により搬送される際、搬送ローラ対46,48,50,62の駆動ローラ46a,48a,50a,62aが記録紙Pの表側面に接触することになるが、この時点では、表側面に付着したインクは既に完全に乾燥しているので、記録紙Pを1回目の搬送時と同じ速度で搬送しても問題はない。但し、より一層印刷品質を向上させるべく、2回目の搬送時の搬送速度を1回目の搬送時よりも遅くすることも可能である。
前記記録紙再供給部88は、前記印刷部21にて1枚の記録紙Pへの印刷中に、当該記録紙Pよりも前に印刷した少なくとも1枚の記録紙Pを保持可能な搬送経路長さに設定されている。これにより、1枚の記録紙Pの表側面に印刷してから裏側面に印刷するまでの期間を、後続の少なくとも1枚の記録紙Pの印刷に利用することができる。
例えば、前記複数種類の大きさのうち最も小さい記録紙Pに対して両面印刷を行う場合、1枚目から4枚目までの記録紙Pを連続してカセット5から印刷部21へ供給して、印刷部21にてそれら記録紙Pの表側面に連続して印刷を行う。4枚目の記録紙Pに対して印刷を行っているときに、先に印刷された3枚の記録紙Pは、記録紙再供給部88のいずれかの部分に位置している(通常、1枚目の記録紙Pはスイッチバック部66に、2枚目の記録紙Pはリバース搬送部61に、3枚目の記録紙PはUターン部45にそれぞれ位置している)。そして、4枚目の記録紙Pへの印刷が終了すると、今度は、表側面に印刷した前記1枚目の記録紙Pを印刷部21へ供給して該1枚目の記録紙Pの裏側面に印刷を行い、続けて前記2枚目から4枚目までの記録紙Pの裏側面に連続して印刷を行う。この4枚目の記録紙Pの裏側面に印刷を行っているときに、1枚目の記録紙Pはスイッチバックローラ対67によって載置トレイ74上に排出され、2枚目及び3枚目の記録紙Pはリバース搬送部61及びUターン部45にそれぞれ位置する。
前記4枚目の記録紙Pの裏側面への印刷が終了すると、今度は5枚目から8枚目までの記録紙Pを連続してカセット5から印刷部21へ供給し、印刷部21にてそれら記録紙Pの表側面に連続して印刷を行う。こうして4枚の記録紙Pを1組として記録紙Pの表側面及び裏側面に印刷を順次行っていく。尚、両面印刷を行う2組の間に、片面印刷を行う組を介在させることも可能である。
したがって、1枚の記録紙Pのみに対して両面印刷を行う場合には、表側面に印刷された記録紙Pが記録紙再供給部88の長い搬送経路を通った後に該記録紙Pの裏側面に印刷されるので、処理時間が長くなるが、業務用途等の所定枚数以上の記録紙に対して両面印刷を行う場合には、記録紙再供給部88により少なくとも1枚の記録紙Pを搬送中に他の記録紙Pに対して印刷を行うことができ、印刷処理能力を向上させることができる。また、印刷部21にて記録紙Pの表側面に付着したインクを、裏側面に印刷を行うまでの間に十分に乾燥させることができ、この乾燥状態で裏側面に印刷することで、記録紙Pの両面がインクで同時に濡れるようなことはなくなり、インクの染み込みによる裏写り等が生じるのを確実に防止することができる。また、記録紙Pにカールや波打現象が生じ難くなる。よって、記録紙Pの印刷品質が低下するのを防止することができる。
{調湿構造について}
記録紙Pが湿気ると波打ったり、インクが滲み易くなったりするなど、様々な不具合が発生する。乾燥し過ぎても静電気が発生して、記録紙Pの噛み込み等のトラブルを招くおそれがある。そのため、本発明では、カセット5がプリンタ本体部1に装着されているいないにかかわらず、カセット5に収容された記録紙Pができるだけ適度な湿度の下に置かれるように工夫されている。
カセット5は、図13に示すように、運搬を容易にするアーチ状のハンドル101を備え、持ち運び可能に構成された略密閉状の箱型容器である。このカセット5は、収容する記録紙Pの大きさ毎にそれぞれ設けられていて、一台のインクジェットプリンタAに対して複数装備されている。但し、サイズ等の違いを除けばいずれもその基本構成は同様である。
カセット5は、上部片側に開口を有する箱状のカセット本体5aと、このカセット本体5aに揺動自在に支持されて前記開口を上開きに開閉する蓋体5bとで構成されていて、カセット本体5aには、プリンタ本体部1に記録紙Pを送出するための記録紙送出口102や、この記録紙送出口102から記録紙Pを送出する記録紙送出機構103、通常は閉じられていて、プリンタ本体部1に装着されたときに開放される連通口104、この連通口104を開閉する開閉機構105などが備えられている。カセット5は、その連通口104が形成された側端壁5cをプリンタ本体部1に向けた状態で、図14に示す、プリンタ本体部1の前側に設けられたカセット装着部106に着脱自在に取り付けられるようになっている。
前記カセット5内には、図15に詳細に示すように、記録紙Pをその厚み方向に重ねた状態でセットするためのセットトレイ107が配設されている。このセットトレイ107は、カセット5内において、該セットトレイ107のプリンタ前後方向の略中央にてプリンタ左右方向に延びる軸107a回りに回動可能に支持されている。セットトレイ107は、そのプリンタ後側端が上昇する側に回動するようにバネで付勢されている。これにより、セットトレイ107上にセットされた複数枚の記録紙Pのうち最上部の記録紙Pが、カセット5内のプリンタ後側端部の上部に配設された送出しローラ14に当接することになる。
前記送出しローラ14は、プリンタ本体部1の側に配設された不図示のモータにより図15で反時計回り方向に駆動されるようになっており、このモータにより送出しローラ14が回転駆動されると、最上部の記録紙Pが記録紙排出路108に押し出されてプリンタ後側へ移動する。
カセット本体5aのプリンタ後側には、側端壁5cの上端縁に沿うようにプリンタ左右方向に細長く延びるスリット状の記録紙送出口102が形成されている。前記記録紙排出路108はこの記録紙送出口102に連なっていて、記録紙Pは記録紙送出口102からカセット5の外側へ送り出され、プリンタ本体部1に受け渡されることとなる。前記記録紙送出機構103は、このようにセットトレイ107やバネ、送出しローラ14などで構成されている。
前記連通口104は、前記側端壁5cにおけるプリンタ左右方向の略中央を上下に延びるように縦長に形成されている。また、その下端近傍には比較的小さな丸孔109が一つ貫通形成されている。
前記開閉機構105は、図16に示すように、プリンタ上下方向に延びるカセット本体5aの軸110a回りに回動可能に支持された扉部材110と、この扉部材110を閉じ位置に付勢するコイルバネ(付勢部材)111とを有し、カセット5がプリンタ本体部1に装着されていないときには、前記連通口104は扉部材110で閉じられた状態となっている(図16中、仮想線で示す)。
従って、プリンタ本体部1に装着されていないときのカセット5は、図13に示すようにほぼ密閉状態となるため、収容された記録紙Pが湿気るのをよく防止することができる。
一方、図14に示す、前記カセット装着部106に面するプリンタ前側の側壁106aには、前記連通口104に対応する部位に縦長の開口112が形成され、前記丸孔109に対応する部位に棒状のピン(突出部材)113が前方に突出形成されている。側壁106aの上側をプリンタ左右方向に延びるように形成されているのは、カセット5の記録紙送出口102に対応して形成された記録紙送入口114である。尚、開口112の周りを覆っているパッキン115と、開口112の側方に設けられているカバー116で覆われた調湿孔117については別途後述する。
そうして、プリンタ本体部1には、カセット5から記録紙Pが一枚ずつ送出されるように、具体的には、最上部の記録紙Pの下側に位置する記録紙Pが最上部の記録紙Pに引き摺られて複数枚の記録紙Pがカセット5の外側へ同時に送り出されないように、送出しローラ14の回転に連動して、セットトレイ107のプリンタ後側端を下降させるトレイ押下げ機構(重送防止機構)120が設けられている。
前記トレイ押下げ機構120は、図15、図17に示すように、プリンタ左右方向に延びる軸121a回りに回動可能に支持されたトレイ押下げレバー121(係合部材)と、このトレイ押下げレバー121を前記軸121a回りに回動させるためのレバー回動カム122と、このレバー回動カム122が固定された軸122aを、ギア123,123を介して回動させるモータ124と、を有するユニットで構成されていて、前記側壁106aの内側(プリンタ本体部1の内部)に配設されている。
そして、その側壁106aに形成された開口112から、トレイ押下げレバー121が前記カセット装着部106側に突出し、上下に揺動変位可能となっている。このトレイ押下げレバー121の突出する一端部は、図14に示すように、カセット5の未装着時には前記開口112の上側に位置するように制御されている。
一方、トレイ押下げレバー121の他端部は、レバー回動カム122のカム面に当接している。この当接状態を常に維持するためにトレイ押下げレバー121は、前記他端部がレバー回動カム122の側へ移動するように(つまり一端部が上側に移動するように)バネで付勢されている。
そうして、カセット5がカセット装着部106に取り付けられると、まず、前記ピン113が前記丸孔109に入り込む。そうすると、図16に示すように、ピン113の先端が閉じ位置にある扉部材110の下端部に当接し、更に押し込まれることでピン113がコイルバネ111に抗して扉部材110を回動し、連通口104を開放する開き位置に変位させることとなる(図16中、実線で示す)。
こうして開放された連通口104にトレイ押下げレバー121が進入し、カセット5が所定位置にセットされると、前記一端部が図15に示すように、セットトレイ107のプリンタ後側端部と係合可能になる。そうすると、送出しローラ14が所定量だけ回転したときに、レバー回動カム122が回転し、トレイ押下げレバー121の前記一端部がセットトレイ107のプリンタ後側端部に当接してこれを押し下げ操作する。
これにより、最上部の記録紙Pの下側に位置する記録紙Pが最上部の記録紙Pに引き摺られるのが防止され、複数枚の記録紙Pがカセット5の外側へ同時に送り出されなくなる。尚、レバー回動カム122が半回転すると、トレイ押下げレバー121の前記一端部が上昇し始め、これに伴って、セットトレイ107のプリンタ後側端が前記バネにより上昇して、次に最上部となる記録紙Pが送出しローラ14に当接する。レバー回動カム122が1回転したとき、レバー回動カム122の回転が停止し、トレイ押下げレバー121は初期の状態に戻る。
本発明のプリンタでは、これら構造を利用することにより、プリンタ本体部1に装着されたカセット5内が適度な湿度に保持できるように工夫されている。
すなわち、図17に仮想線で示すように、トレイ押下げ機構120を丸ごと覆うように前記側壁106aの内面にカバー部材125を取り付けてトレイ押下げ機構120を収容する区画室126を形成し、調湿装置127を設けてその区画室126内の湿度調節を可能とした。
詳しくは、前記カバー部材125は、プリンタ前側の側面が開口する略箱形状をしていて、前記開口112と、これの側方に複数形成された多段状の調湿孔117,117,・・・とを覆うように、その開口する側面が前記側壁106aの内面に密着するように固定されている。カバー部材125の一端面は、トレイ押下げ機構120が組み付けられたユニットケースに密着するように取り付けられていて、その中の前記ギア123,123がカバー部材125の外側に位置している。前記側壁106a及びこのカバー部材125で区画された区画室126は、概ね前記開口112と前記各調湿孔117を通じてのみ外部と連通するように構成されている。
前記調湿装置127には、本実施形態では、制御盤等の除湿によく利用されている除湿装置が用いられている。この除湿装置では、除湿素子の電気化学反応を利用して湿度の調節ができるようになっている。この調湿装置127は、前記複数の調湿孔117,117,・・・を塞ぐように前記区画室126内に取り付けられている。調湿装置127が作動すると、除湿素子の電気分解反応によって例えば区画室126内が除湿され、各調湿孔117を介して区画室126外が加湿されるようになる。調湿装置127は、区画室126内に湿度センサを設けてセンサ制御してもよいし、定期的に所定期間作動するようにタイマ制御してもよい。
前記側壁106aのプリンタ前側における前記開口112の周りには、図14に示すように弾性のあるパッキン115が設けられていて、カセット5をプリンタ本体部1に装着したときには、図16や図18に示すように、カセット5の前記側端壁5cに密着し、前記連通口104と前記開口112とが隙間なく連結されるようになっている。
従って、図18に示すように、前記区画室126は、カセット5がプリンタ本体部1に装着されると前記連通口104と前記開口112とを介してカセット5の内部と連通して略密閉状態となり、カセット5内部と区画室126とが一体となった略密閉空間が形成されることとなる。そうして、調湿装置127が作動すると、区画室126内の空気が除湿され、連通口104及び開口112を通じてカセット5内の空気も除湿される。一方、各調湿孔117からは加湿された空気がカセット装着部106とカセット5との空隙を通ってプリンタ外部に排気される。
以上説明したように、本発明のプリンタによれば、カセット5に特別な構造を設けること無しに、その内部の湿度を適正に保持することができるようになる。従って、カセット5の軽量化も図れるし、カセット5が複数装備されている場合であっても比較的低コストでこれらの湿度を適正に保持できる。
なお、本発明にかかるプリンタは、前記の実施形態に限定されず、それ以外の種々の構成をも包含する。すなわち、前記調湿機構は、前記実施形態の調湿装置127以外のものであってもよい。要は、区画室126内の湿度調節ができるものであればよい。前記連通口開放機構もピン113に限らない。カセット5を装着したときに扉部材110に作用して開き位置に回動変位させるものであればよい。
本発明は、特に業務用途等の多数の記録紙に対して連続印刷を行う場合に有用である。
本発明の実施形態に係るインクジェットプリンタの外観を示す斜視図である。 インクジェットプリンタの内部の構成を示す、側方から見た概略図である。 印刷部及びUターン部の詳細を示す側面図である。 印刷部の詳細を示す平面図である。 スイッチバック部のスイッチバックローラ対が、リバース搬送部より搬送されてきた記録紙Pを受け取っている状態を示す概略図である。 スイッチバックローラ対の従動ローラが第2の位置に切り換えられた状態を示す図5相当図である。 スイッチバックローラ対が記録紙を供給ローラ対のところまでスイッチバックさせた状態を示す図5相当図である。 記録紙が手差し挿入用開口部より手差し挿入されている状態を示す図5相当図である。 スイッチバック部の詳細を示す斜視図である。 図9のC方向矢示図である。 スイッチバックローラ対及び供給ローラ対の従動ローラを圧着解除状態にしている状態を示す図10相当図である。 両面印刷ユニットをプリンタ本体部から外した状態を示す図2相当図である。 カセットの外観を示す斜視図である。 カセット装着部の外観を示す斜視図である。 カセットの内部の詳細を示す断面図である。 開閉機構を示す要部断面図である。 カセット装着部の内側を示す斜視図である。 調湿構造を説明するための概略図である。
符号の説明
A インクジェットプリンタ
H プリントヘッド
P 記録紙
1 プリンタ本体部
5 カセット(容器)
7 両面印刷ユニット
14 送出しローラ(記録紙供給部)
21 印刷部
22 印刷搬送部
45 Uターン部
61 リバース搬送部
66 スイッチバック部
81 補正機構
88 記録紙再供給部
102 記録紙送出口
103 記録紙送出機構
104 連通口
105 開閉機構
109 丸孔
110 扉部材
111 コイルバネ(付勢部材)
112 開口
113 ピン(突出部材)
117 調湿孔
120 トレイ押下げ機構
121 トレイ押下げレバー
125 カバー部材
126 区画室
127 調湿装置

Claims (6)

  1. プリンタ本体部と、記録紙を収容して前記プリンタ本体部に着脱自在に装着される略密閉状の容器と、を備えたプリンタであって、
    前記容器は、前記プリンタ本体部に装着されたときに開放される連通口を有し、
    前記プリンタ本体部は、前記容器が装着されたときに、前記連通口を介して前記容器の内部に連通して略密閉状となる区画室と、この区画室内の湿度調節が可能な調湿機構と、を有することを特徴とするプリンタ。
  2. 請求項1に記載のプリンタにおいて、
    前記容器は、前記連通口を開閉する開閉機構を有し、
    前記プリンタ本体部は、前記容器が装着されたときに前記開閉機構に作用して前記連通口を開放する連通口開放機構と、前記区画室を区画する区画壁に形成された開口と、を有し、
    前記容器が前記プリンタ本体部に装着されたときに、前記連通口と前記開口とが連結されるようになっていることを特徴とするプリンタ。
  3. 請求項2に記載のプリンタにおいて、
    前記プリンタ本体部は、前記容器内の装置を操作する操作機構を有し、
    前記操作機構は、前記区画室内に配設されていて、前記開口から室外に突出する係合部材を有し、
    前記容器が前記プリンタ本体部に装着されたときに、前記係合部材が前記連通口に進入するようになっていることを特徴とするプリンタ。
  4. 請求項3に記載のプリンタにおいて、
    前記容器は、記録紙送出口から記録紙を送出する記録紙送出機構を有し、
    前記プリンタ本体部は、前記操作機構として、前記記録紙送出機構を操作して前記記録紙送出口から記録紙を一枚ずつ送出させる重送防止機構を有し、
    前記容器が前記プリンタ本体部に装着されたときに、前記係合部材が前記連通口に進入して前記記録紙送出機構に係合するようになっていることを特徴とするプリンタ。
  5. 請求項2〜請求項4のいずれか1つに記載のプリンタにおいて、
    前記開閉機構は、前記容器に回動可能に支持されて前記連通口を開閉する扉部材と、この扉部材を閉じ位置に付勢する付勢部材と、を有し、
    前記連通口開放機構として、前記容器が前記プリンタ本体部に装着されたときに前記扉部材に当接し、前記付勢部材に抗して前記扉部材を開き位置に変位させる突出部材が用いられていることを特徴とするプリンタ。
  6. 請求項1〜請求項5のいずれか一つに記載のプリンタにおいて、
    前記調湿機構に、除湿素子の電気化学反応を利用して湿度調節が可能な調湿装置が用いられていることを特徴とするプリンタ。
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